JP7412198B2 - 配管構造、配管の更新方法 - Google Patents

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Description

本発明は、配管構造、配管の更新方法に関する。
集合住宅などの多層建築物の排水システムは、各階の衛生機器等から排出される排水を、各階の衛生機器等から横枝管を介してパイプシャフト内に設けられた排水立管に集め、下水路に排水するようになっている(例えば、特許文献1参照)。このように排水システムでは、互いに上下に位置する排水立管どうしや、各階の横枝管と排水立管とを接続するため、集合継手や脚部継手といった継手が用いられている。
特開2011-006893号公報
ところで、上記したような排水システムにおいて、排水立管の更新を容易に行うために、更新用継手が用いられることがある。更新用継手は、排水立管が内部に挿入され、排水立管に沿って上下方向にスライド移動可能とされている。排水立管は、第1の継手から下方に延びる第1の立管と、第1の継手の下方に位置する第2の継手から上方に延びる第2の立管とを備えている。第1の立管の下端と、第2の立管の上端とは、更新用継手の内部で接続されている。更新用継手は、通常時においては、第1の立管と第2の立管との接続部を覆っている。排水立管の更新を行う際には、更新用継手を上下方向にスライド移動させ、第1の立管と第2の立管との接続部を露出させる。
ところで、上記したような更新用継手を用いる場合、更新用継手が上下方向にスライド移動可能であるために、上下方向における位置決めが難しく、更新作業に手間がかかるおそれがある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、排水立管の更新を効率良く行うことができる配管構造、配管の更新方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る配管構造は、第1の継手と、前記第1の継手の下方に位置する第2の継手と、を接続する配管構造であって、前記第1の継手から下方に延びる第1の立管と、前記第2の継手から上方に延びる第2の立管と、前記第1の立管の下端、および、前記第2の立管の上端が内部に配置され、前記第1の立管と前記第2の立管とを接続する更新用継手と、を備え、前記更新用継手は、前記第1の立管および前記第2の立管それぞれに、外側からはめ込まれるとともに上下方向に対してスライド移動可能であり、前記第2の立管には、前記更新用継手を下方から支持する突起が設けられている。
このような構成によれば、第1の継手と第2の継手とは、第1の立管、第2の立管、および、第1の立管と第2の立管とを接続する更新用継手により接続されている。更新用継手は、第2の立管に設けられた突起によって、上下方向の位置が規定される。第1の立管、第2の立管を更新する際には、更新用継手を上方にスライドさせることで、第1の立管、第2の立管を容易に取り外すことができる。更新用継手は、突起上に突き当てることで、上下方向において容易に位置決めすることができる。したがって、排水立管の更新を効率良く行うことができる。
また、前記突起は、前記第2の立管の周方向に間隔をあけて複数設けられているようにしてもよい。
この場合、複数の突起上で更新用継手を下方から支持することで、更新用継手を、第2の立管の中心軸に合わせて容易に位置決めすることができる。
また、前記第2の立管の外面と前記更新用継手の内面との間に配置されたパッキンと、前記第2の立管の前記突起と前記更新用継手の下端面との間に配置され、前記パッキンと組みつけられたフランジと、前記更新用継手と前記フランジとを接合するボルトと、をさらに備え、前記突起は、前記ボルトに対して周方向に位置をずらされているようにしてもよい。
この場合、パッキンが第2の立管の外面と更新用継手の内面との間に配置されることで、第2の立管と更新用継手との間における止水性が確保される。また、パッキンと組み付けられたフランジは、ボルトにより更新用継手に接合される。突起は、ボルトに対して周方向に位置をずらされているので、突起とボルトとが干渉するのを抑えることができる。
また、前記更新用継手の内部に、前記第1の立管と前記第2の立管との間に挟み込まれる第3の立管が配置されているようにしてもよい。
この場合、更新用継手を上方にスライドさせた状態で、第3の立管を取り外せば、第1の立管や第2の立管を、互いに干渉させることなく、第3の立管の長さ分だけ上下動させることができる。これにより、第1の立管や第2の立管の取り外しや取り付けを容易に行うことが可能となる。
本発明に係る配管の更新方法は、前記配管構造における更新方法であって、前記更新用継手を上方にスライド移動させ、前記更新用継手を前記第2の立管から離脱させて前記更新用継手の全体を前記第1の立管に配置する工程と、前記第1の継手と前記第2の継手との間から前記第1の立管と前記第2の立管とを取り外す工程と、前記第1の継手と前記第2の継手との間に、新たな第1の立管、第2の立管および更新用継手を取り付けるとともに、前記更新用継手を前記突起上に支持させる工程と、を備える。
この場合、更新用継手の上下方向の位置を容易に位置決めすることができるので、排水立管の更新を効率良く行うことができる。
本発明によれば、排水立管の更新を効率良く行うことができる。
本発明の一実施形態に係る配管構造を備えた排水システムの側面図である。 図1に示す排水システムの各階に設けられた立管の一部を示す断面図である。 図2に示す立管を構成する第2の立管部材の平断面図である。 図3に示す第2の立管部材の側面図である。 図3に示す第2の立管部材の断面図である。 本発明の一実施形態に係る配管の更新方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る配管の更新方法において、更新用継手を上方にスライドさせた状態を示す断面図である。 下階側の集合継手に、第2の立管部材を挿入した状態を示す断面図である。 第2の立管部材に、下部フランジリングを取り付けた状態を示す断面図である。 第2の立管部材に更新用継手を取り付け、第1の立管部材を接続する状態を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る配管構造、配管の更新方法を説明する。
図1に示すように、例えばマンション等の多層階からなる建築物(図示略)の排水システムにおいて、各階には、集合継手1が設けられている。集合継手1は、床スラブSに挿通可能に構成された継手である。集合継手1は、上部材12と、下部材14と、を主に備えている。集合継手1は、鋳鉄、樹脂等から形成されている。
上部材12は、集合継手1が床スラブSに挿通された状態において床スラブSの上方に突出する管部材である。上部材12は、上下方向に沿って延びる本管2と、本管2の外周面に接続された複数本(本実施形態では三本)の分岐管3と、を備えている。三本の分岐管3のそれぞれの軸芯は水平方向に延び、本管2の軸芯に交差している。各分岐管3には、各階の衛生機器等から排出される排水を流下させるための横枝管7が接続されている。
下部材14は、上部材12に接続されている。具体的には下部材14は、上部材12の下部に外嵌されている管部材である。集合継手1が床スラブSに挿通された状態において、下部材14の上部14aは床スラブSの内部に埋設されると共に、下部材14の下部14bが床スラブSの下方に突出している。下部材14の上部14aの管内には、整流羽根(図示無し)が設けられていてもよい。なお、例えば集合継手1が鋳鉄製の場合などには、これらの上部材12および下部材14が一体に成形されていてもよい。
このような集合継手1は、上下方向で隣り合う各階の間に介在するコンクリート製の床スラブSに形成された貫通孔Hに挿通されている。貫通孔Hの側壁と集合継手1との間は、例えば、モルタルMなどの充填材が充填されている。
互いに上下に位置する階の集合継手1どうしの間には、パイプシャフト内の排水立管路を構成し、横枝管7を流下した排水を排水システムの最下部へと流下させる立管9が接続されている。各階の集合継手1の上部材12の上部には立管9(例えば、上階側の立管9A)の下部が接続され、下部材14の下部には別の立管9(例えば、下階側の立管9B)の上部が接続されている。
このようにして、建築物の各階には、立管9と、立管9の上側に設けられた、上階側の集合継手(第1の継手)1Aと、立管9の下側に設けられた下階側の集合継手(第2の継手)1Bと、下階側の集合継手1Bに接続された横枝管7と、が設けられている。各階において、上階側の集合継手1Aと、上階側の集合継手1Aの下方に位置する下階側の集合継手1Bとは、立管9によって接続されている。
図1、図2に示すように、各階の立管9は、第1の立管部材(第1の立管)91と、第2の立管部材(第2の立管)92と、第3の立管部材(第3の立管)93と、更新用継手20と、を備えている。第1の立管部材91、第2の立管部材92、第3の立管部材93、更新用継手20は、それぞれ、例えば鋼管、樹脂管等からなる。
第1の立管部材91の上端部は、上階側の集合継手1Aの下部材14の下部にフランジ接続されている。第1の立管部材91は、上階側の集合継手1Aから下方に延びている。
第2の立管部材92の下端部は、下階側の集合継手1Bの上部材12の上部の内側に嵌め込まれている。第2の立管部材92は、下階側の集合継手1Bから上方に延びている。
図2から図5に示すように、第2の立管部材92には、突起92tが設けられている。突起92tは、第2の立管部材92の外面から、第2の立管部材92の径方向の外側に突出している。突起92tは、第2の立管部材92の周方向に間隔をあけて複数設けられている。本実施形態では、突起92tは、周方向に等間隔をあけて計3個が設けられている。ただし突起92tの形態は、この形態に限られない。これら複数の突起92tは、上下方向で同一位置に形成されている。複数の突起92tは、後述する更新用継手20を下方から支持する。
図2に示すように、第3の立管部材93は、第1の立管部材91と第2の立管部材92との間に挟み込まれている。ここで、第3の立管部材93の上下方向の管長は、第1の立管部材91、及び第2の立管部材92の管長よりも小さい。なお図示の例では、第3の立管部材93の管長は、第2の立管部材92のうちの突起92tよりも下方に位置する部分の管長よりも大きい。さらに、これらの第1の立管部材91、第2の立管部材92、及び第3の立管部材93の外径は、同一寸法である。
更新用継手20は、上下方向に延びる円筒状で、第1の立管部材91、第2の立管部材92、及び第3の立管部材93の径方向の外側に設けられている。更新用継手20は、第1の立管部材91の下端、第3の立管部材93の全体、および、第2の立管部材92の上端が内部に配置されている。
更新用継手20は、第1の立管部材91と第2の立管部材92とを接続する。更新用継手20は、第1の立管部材91および第2の立管部材92のそれぞれに、外側からはめ込まれている。更新用継手20は、第1の立管部材91、第2の立管部材92、及び第3の立管部材93の外径よりも所定寸法大きな内径を有している。これにより、更新用継手20は、第1の立管部材91、第2の立管部材92、及び第3の立管部材93に対し、上下方向にスライド移動可能となっている。
更新用継手20の上下の端部には、上部フランジ部20aと、下部フランジ部20bと、が一体に設けられている。上部フランジ部20a、及び下部フランジ部20bは、更新用継手20の外面から径方向の外側に突出している。上部フランジ部20a、及び下部フランジ部20bには、それぞれ、ボルト挿通孔20h、20gが、周方向に間隔をあけて複数箇所(例えば3箇所)形成されている。
更新用継手20の下方には、下部フランジリング(フランジ)23が設けられている。下部フランジリング23は、第2の立管部材92の突起92tと更新用継手20の下端面との間に配置されている。下部フランジリング23は、円環状で、その内側に第2の立管部材92が挿入されている。下部フランジリング23は、第2の立管部材92における突起92t上に載置される。
下部フランジリング23には、周方向に間隔をあけた複数箇所(例えば3箇所)に、径方向の外側に突出するボルト挿通部23bが設けられている。ボルト挿通部23bには、後述するボルトBが挿通可能なボルト挿通孔23hが形成されている。図3に示すように、ボルト挿通部23bは、立管9を上下方向から見たときに、第2の立管部材92に形成された突起92tに対し、周方向で異なる位置に配置される。これにより、突起92tは、ボルトBに対して周方向に位置をずらされている。
図2に示すように、パッキン26は、下部フランジリング23の上面の内周部に形成された溝に収容されている。パッキン26の下部は、溝に収容されることで、下部フランジリング23に組み付けられている。パッキン26の上部は、下部フランジリング23の上面から上方に突出している。
このような下部フランジリング23上に、更新用継手20の下部フランジ部20bが載置されている。下部フランジリング23のパッキン26の上部は、下部フランジ部20bの下面の内周部に形成された溝に収容されている。このようにして、パッキン26は、第2の立管部材92の外面と更新用継手20の内面との間に配置されている。パッキン26は、第2の立管部材92の外面に密着している。下部フランジリング23と、更新用継手20の下部フランジ部20bとは、ボルト挿通孔20g、及び23hに挿通させたボルトBによって接合されている。
更新用継手20上には、上部フランジリング24が設けられている。上部フランジリング24は、円環状で、その内側に第1の立管部材91が挿入されている。上部フランジリング24には、周方向に間隔をあけた複数箇所(例えば3箇所)に、ボルト挿通孔24hが形成されている。
上部フランジリング24には、上部パッキン27が組み付けられている。上部パッキン27は、上部フランジリング24の下面の内周部に形成された溝に収容されている。上部パッキン27の上部は、溝に収容されることで、上部フランジリング24に組み付けられている。上部パッキン27の下部は、上部フランジリング24の下面から下方に突出している。
このような上部フランジリング24は、更新用継手20の上部フランジ部20a上に載置されている。上部パッキン27の下部は、上部フランジ部20aの上面の内周部に形成された溝に収容されている。上部パッキン27は、第1の立管部材91の外面に密着している。上部フランジリング24と、更新用継手20の上部フランジ部20aとは、ボルト挿通孔20h、及び24hに挿通させたボルトBによって接合されている。
ここで、下部フランジリング23、および上部フランジリング24における止水性は、第1の立管部材91と第3の立管部材93の継ぎ目、第3の立管部材93と第2の立管部材92との継ぎ目から、下部フランジリング23、上部フランジリング24までの距離に依存する。このため、止水性が十分に確保できるよう、これらの各継ぎ目に対する、下部フランジリング23、上部フランジリング24の位置を設定するのが好ましい。すなわち、止水性が十分に確保できるように、下部フランジリング23、上部フランジリング24が設けられる更新用継手20の上下方向の長さを確保するのが好ましい。
次に、上記したような排水システムにおける配管の更新方法について説明する。
図6に示すように、各階において、立管9を更新するには、更新用継手スライド工程S1と、立管取り外し工程S2と、新規立管取付工程S3と、を順次実行する。
更新用継手スライド工程S1では、ボルトBを取り外し、下部フランジリング23、及び上部フランジリング24を、更新用継手20の下部フランジ部20b、上部フランジ部20aから切り離す。この後、図7に示すように、更新用継手20を上方にスライド移動させる(ただし図7では、図面の見やすさの観点から、下部フランジリング23、及び上部フランジリング24の図示を省略している)。更新用継手20は、少なくとも、その下端が第3の立管部材93の上端と同じ高さ以上に位置するようにスライド移動させる。これにより、更新用継手20が第2の立管部材92から離脱し、更新用継手20の全体が第1の立管部材91に配置される。
立管取り外し工程S2では、上階側の集合継手1Aと下階側の集合継手1Bとの間から、まず、第3の立管部材93を側方に取り外す。その後、第2の立管部材92を、下階側の集合継手1Bの上部材12から上方に引き抜いて取り外す。また、第1の立管部材91の上端を、上階側の集合継手1Aの下部材14から切り離して(フランジ接続を解除して)取り外す。このようにして、上階側の集合継手1Aと下階側の集合継手1Bとの間から第1の立管部材91と第2の立管部材92とを取り外す。なお、第1の立管部材91と、第2の立管部材92との取り外しの順序は、第3の立管部材93を取り外した後であれば、上記の順序に限られない。
新規立管取付工程S3では、上階側の集合継手1Aと下階側の集合継手1Bとの間に、新たな第1の立管部材91と第2の立管部材92を取り付ける。これには、まず、図8に示すように、新たな第2の立管部材92を、下階側の集合継手1Bの上部材12に上方に挿入して取り付ける。次いで、図9に示すように、第2の立管部材92に、下部フランジリング23を取り付ける。下部フランジリング23は、第2の立管部材92の複数の突起92t上に載置させる。次に、パッキン26を、第2の立管部材92の上部に取り付ける。
次いで、図10に示すように、更新用継手20を、第2の立管部材92の突起92t上の下部フランジリング23上に載せる。第2の立管部材92の上部は、更新用継手20の内側に通す。また、パッキン26の上部は、第2の立管部材92の下部フランジ部20bの溝に嵌め込む。続いて、更新用継手20の内側に第3の立管部材93を挿入し、第2の立管部材92上に載せる。さらに、下部フランジ部20bと下部フランジリング23とを、ボルトBで接合する。
次に、第1の立管部材91の下部の外面に、上部フランジリング24、及び上部パッキン27を取り付ける。続いて、図2に示すように、第1の立管部材91の下端を、上方から更新用継手20の内側に挿入する。また、第1の立管部材91の下端を、上階側の集合継手1Aの下部材14に接続する。さらに、更新用継手20の上部フランジ部20aと上部フランジリング24とを、ボルトBで接合する。
このようにして、上階側の集合継手1Aと下階側の集合継手1Bとの間に、新たな第1の立管部材91と第2の立管部材92、及び第3の立管部材93を取り付ける。このようにして、立管9の更新が完了する。
なお本実施形態では、新規立管取付工程S3において更新用継手20を第2の立管部材92に取り付けた後、第1の立管部材91に取り付けた。しかしながら、更新用継手20を第1の立管部材91に取り付けた後、第2の立管部材92に取り付けてもよい。
また、新築時に立管9を新設する場合においても、上記の新規立管取付工程S3と同様に作業を行えばよい。すなわち、配管の施工方法として、上記新規立管取付工程S3と同様の作業を実施してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る配管構造、配管の更新方法によれば、上階側の集合継手1Aとその下方に位置する下階側の集合継手1Bの間の第1の立管部材91、第2の立管部材92を更新する際、更新用継手20を上方にスライドさせることで、第1の立管部材91、第2の立管部材92を容易に取り外すことができる。また、第2の立管部材92に設けられた突起92tによって、更新用継手20の上下方向の位置が規定される。したがって、排水立管の更新を効率良く行うことができる。
また、突起92tは、第2の立管部材92の周方向に間隔をあけて複数設けられている。
更新用継手20の内径は、第1の立管部材91、第2の立管部材92、及び第3の立管部材93の外径よりも大きくする程、更新作業の作業性が高まる。しかし、更新用継手20の内径と、第1の立管部材91、第2の立管部材92、及び第3の立管部材93の外径との差が大きくなるほど、更新用継手20が斜めに傾きやすくなる。これに対し、本実施形態に係る配管構造では、複数の突起92t上で更新用継手20を下方から支持することで、更新用継手20を、第2の立管部材92の中心軸に合わせて容易に鉛直に位置決めすることができる。
また、突起92tは、更新用継手20と下部フランジリング23とを接合するボルトBに対して周方向に位置をずらされている。
この場合、パッキン26が第2の立管部材92と更新用継手20との間に配置されることで、第2の立管部材92と更新用継手20との間における止水性が確保される。また、パッキン26と組み付けられた下部フランジリング23は、ボルトBにより更新用継手20に接合される。突起92tは、ボルトBに対して周方向に位置をずらされているので、突起92tとボルトBとが干渉するのを抑えることができる。
また、更新用継手20の内部に、第1の立管部材91と第2の立管部材92との間に挟み込まれる第3の立管部材93が配置されている。
この場合、更新用継手20を上方にスライドさせた状態で、第3の立管部材93を取り外せば、第1の立管部材91や第2の立管部材92を、互いに干渉させることなく、第3の立管部材93の長さ分だけ上下動させることができる。これにより、第1の立管部材91や第2の立管部材92の取り外しや取り付けを容易に行うことが可能となる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、第1の立管部材91と第2の立管部材92との間に、第3の立管部材93を備えているが、第3の立管部材93は省略した構成とすることもできる。
また、上記実施形態では、上階側の集合継手1Aと、下階側の集合継手1Bとの間に設けられた立管9に更新用継手20を設けるようにしたが、本発明はこれに限られない。例えば、上方に設けられた集合継手と、その下方に設けられた脚部継手との間に更新用継手20を設ける場合も、本発明の構成を適用可能である。
また、上記実施形態で示した配管の更新方法における手順は、適宜変更可能である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1A…上階側の集合継手(第1の継手)
1B…下階側の集合継手(第2の継手)
20…更新用継手
23…下部フランジリング(フランジ)
26…パッキン
91…第1の立管部材(第1の立管)
92…第2の立管部材(第2の立管)
92t…突起
93…第3の立管部材(第3の立管)
B…ボルト

Claims (5)

  1. 第1の継手と、前記第1の継手の下方に位置する第2の継手と、を接続する配管構造であって、
    前記第1の継手から下方に延びる第1の立管と、
    前記第2の継手から上方に延びる第2の立管と、
    前記第1の立管の下端、および、前記第2の立管の上端が内部に配置され、前記第1の立管と前記第2の立管とを接続する更新用継手と、を備え、
    前記更新用継手は、前記第1の立管および前記第2の立管それぞれに、外側からはめ込まれるとともに上下方向に対してスライド移動可能であり、
    前記第2の立管には、前記更新用継手を下方から支持する突起が設けられている、配管構造。
  2. 前記突起は、前記第2の立管の周方向に間隔をあけて複数設けられている、請求項1に記載の配管構造。
  3. 前記第2の立管の外面と前記更新用継手の内面との間に配置されたパッキンと、
    前記第2の立管の前記突起と前記更新用継手の下端面との間に配置され、前記パッキンと組みつけられたフランジと、
    前記更新用継手と前記フランジとを接合するボルトと、をさらに備え、
    前記突起は、前記ボルトに対して周方向に位置をずらされている、請求項1または2に記載の配管構造。
  4. 前記更新用継手の内部に、前記第1の立管と前記第2の立管との間に挟み込まれる第3の立管が配置されている、請求項1から3の何れか一項に記載の配管構造。
  5. 請求項1から4の何れか一項の配管構造における更新方法であって、
    前記更新用継手を上方にスライド移動させ、前記更新用継手を前記第2の立管から離脱させて前記更新用継手の全体を前記第1の立管に配置する工程と、
    前記第1の継手と前記第2の継手との間から前記第1の立管と前記第2の立管とを取り外す工程と、
    前記第1の継手と前記第2の継手との間に、新たな第1の立管、第2の立管および更新用継手を取り付けるとともに、前記更新用継手を前記突起上に支持させる工程と、を備える、配管の更新方法。
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