JP2008057312A - 集合管継手、その集合管継手を使用した排水設備、及び前記排水設備の更新方法 - Google Patents

集合管継手、その集合管継手を使用した排水設備、及び前記排水設備の更新方法 Download PDF

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Abstract

【課題】排水立て管、及び集合管継手の更新を行なう際に、集合管継手に対する排水横枝管の接続替えを簡単に行なえるようにして、排水立て管等の更新工事を容易にすることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る集合管継手は、上階に設けられた排水横枝管、及び排水立て管2を下階の排水立て管2に接続する集合管継手10であって、胴部11の上端に形成されており、上階の排水立て管が接続される上部受け口22と、胴部の下端に形成されており、下階の排水立て管2が接続される下部接続部11xと、胴部11の側面に連結機構28fを介して連結されている受け口管28と、受け口管28に形成されており、排水横枝管が接続される横枝管受け口28u,28cとを有し、連結機構28fは、胴部11と受け口管28とを水密な状態で連結するとともに、胴部11から受け口管28を分離可能に構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、上階に設けられた排水横枝管、及び排水立て管を下階の排水立て管に接続する集合管継手、その集合管継手を使用した排水設備、及び前記排水設備の更新方法に関する。
SI住宅等、近年の集合住宅では、図22に示すように、防火区画壁Cfによって住戸側と廊下側とが仕切られており、廊下側に集合管継手110、及び排水立て管(図示省略)等が設置されるパイプスペース101が設けられている。
パイプスペース101内には、例えば、同一方向(住戸側)を指向した三個の横枝管受け口112を備える集合管継手110が設置されている。そして、集合管継手110の各横枝管受け口112に住戸内に設けられた各種衛生器具からの排水を導く三本の排水横枝管121,122,123がそれぞれ接続されるようになっている(特許文献1参照)。
三本の排水横枝管121,122,123は、平行に配管された状態で防火区画壁Cfの開口部分Ckに通され、集合管継手110の横枝管受け口112に接続されている。
特開2004−169329号公報
上記した排水設備では、排水横枝管121,122,123が貫通している防火区画壁Cfの開口部分CkはモルタルM等で埋め戻されているため、排水横枝管121,122,123は軸方向に移動不能である。このため、パイプスペース101内の排水立て管、及び集合管継手110を更新する際に、排水横枝管121,122,123を集合管継手110の各々の横枝管受け口112から引き抜くことはできない。したがって、集合管継手110の更新時には、横枝管受け口112の近傍で排水横枝管121,122,123を切断し、集合管継手110と排水横枝管121,122,123とを分離する必要がある。
さらに、防火区画壁CfのモルタルM部分をハツリ工事して、切断した排水横枝管121,122,123を撤去し、排水立て管、集合管継手110の更新に合わせて、排水横枝管121,122,123も更新する必要がある。
このように、排水立て管、及び集合管継手110の更新には、排水横枝管121,122,123の一部更新も伴うため、更新工事が大掛かりなものになるという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、排水立て管、及び集合管継手の更新を行なう際に、集合管継手に対する排水横枝管の接続替えを簡単に行なえるようにして、前記排水立て管等の更新工事を容易にすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、上階に設けられた排水横枝管、及び排水立て管を下階の排水立て管に接続する集合管継手であって、縦向きに設置される筒状の胴部と、前記胴部の上端に形成されており、上階の排水立て管が接続される上部受け口と、前記胴部の下端に形成されており、下階の排水立て管が接続される下部接続部と、前記胴部の側面に横方向連結機構を介して連結されている受け口管と、前記受け口管に形成されており、前記排水横枝管が接続される横枝管受け口とを有し、前記横方向連結機構は、前記胴部と前記受け口管とを水密な状態で連結するとともに、前記胴部から前記受け口管を分離可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によると、横方向連結機構は、集合管継手の胴部と受け口管とを水密な状態で連結するとともに、その胴部から受け口管を分離できるように構成されている。このため、横方向連結機構で集合管継手の胴部から受け口管を分離することにより、排水横枝管を受け口管の横枝管受け口に接続したままの状態で、前記排水立て管、及び集合管継手の胴部を更新できるようになる。そして、更新した集合管継手の胴部に対し、旧胴部から分離した受け口管を横方向連結機構により再び連結することで、排水横枝管を復旧できるようになる。
したがって、従来のように、排水横枝管を切断して旧集合管継手から分離する工事や、更新後の集合管継手に対する排水横枝管のつなぎ変え工事(更新工事)が不要になるため、排水立て管、及び集合管継手の更新が容易になる。特に、排水横枝管が防火区画壁の開口部分を貫通している場合に、防火区画壁のハツリ工事が不要になるため、排水立て管等の更新が大掛かりにならない。
なお、集合管継手の新品を現場まで搬送する際に、搬送等の都合上、受け口管を集合管継手の胴部から外しておき、施工現場で組付けるようにしても良い。
請求項2の発明によると、胴部は上胴体と下胴体とからなり、その上胴体と下胴体とが縦方向連結機構により水密な状態で連結されるとともに、分離可能に構成されており、前記下胴体の上部側面に、受け口管が横方向連結機構により連結されていることを特徴とする。
このように、上胴体と下胴体とが縦方向連結機構により分離可能に構成されているため、排水立て管を更新する際に上胴体と下胴体とを分離させて、集合管継手の胴部の内面を洗浄し、さらに研磨後、塗装、あるいは樹脂コーティングを施すことが可能になる。これにより、前記集合管継手を更新せずに再利用することが可能になり、経済的である。
請求項3の発明によると、横方向連結機構は、胴部の側面における受け口管用開孔の周縁に形成された平面状の受け面と、受け口管の一端に形成されており、前記受け面に合わされるフランジと、前記受け面の周囲に等間隔で複数形成されており、フランジ固定用のボルトが螺合される雌ねじ孔と、前記受け面と前記フランジとの間に挟持されるパッキンとを有していることを特徴とする。
このように、胴部の側面に形成されている受け面に対して受け口管のフランジを連結する構成であり、胴部の側面にフランジ等が突出して設けられていないため、その胴部における半径方向の寸法を必要最小限に抑えることができる。このため、更新時に集合管継手の胴部を撤去する場合には作業が容易になる。
請求項4の発明によると、横方向連結機構は、胴部の側面における受け口管用開孔の周縁に形成された平面状の受け面と、受け口管の一端に形成されており、受け面に合わされるフランジと、受け面又はフランジの一方に形成された溝に嵌合した環状パッキンと、受け面の周囲に複数形成されており、フランジ固定用のボルトが螺合される雌ねじ孔とを有していることを特徴とする。
受け面とフランジとを水密な状態に保つためのパッキンが、受け面又はフランジの一方に形成された溝に嵌合した環状パッキンであるため、受け面とフランジとが当接した状態でフランジ固定用のボルトにより連結される。そのため、ボルトを締め付ける際には、受け面とフランジとが当接するまで締め付ければよく、トルクを厳密に制御する必要がなく締め付け作業がより容易である。
請求項5の発明によると、固定ボルトが螺合される雌ねじ孔は、受け口管用開孔を挟んで水平な位置関係で2ヶ所に形成されていることを特徴とする。雌ねじ孔が必要最小限の2ヶ所であり、且つ受け口管用開孔を挟んで水平な位置関係で形成されているため、固定ボルトの締め付け・解除作業がより容易でありながら、受け面とフランジとを確実に連結することができる。
請求項6の発明によると、縦方向連結機構は、上胴体の下端部に形成された下部フランジと下胴体の上端部に形成された上部フランジとを備えていることを特徴とする。
請求項7の発明によると、複数の横枝管受け口が横並び状態で同一方向を指向して形成されており、同じく横並び状態で平行に配管された前記複数本の排水横枝管がそれぞれ接続されるように構成されていることを特徴とする。
なお、排水器具と排水横枝管とを1対1の対応で接続する場合に適する。
このように、複数本の排水横枝管を横並び状態で平行に配管した状態で、集合管継手の横枝管受け口に接続できるため、集合管継手と排水横枝管との接続スペースを広く必要としない。このため、集合住宅のパイプスペースをコンパクトにできる。
請求項8の発明によると、胴部には、横方向連結機構によって一対のエルボー状の受け口管が左右対称に接続されていることを特徴とする。
請求項9の発明によると、胴部の中心を挟んで両側には、横方向連結機構によってエルボー状の受け口管が接続されており、一方の受け口管の横枝管受け口と他方の受け口管の横枝管受け口とが異なる方向を指向していることを特徴とする。
請求項10の発明によると、受け口管の上部には、蓋付の掃除口が設けられていることを特徴とする。
このため、前記掃除口を利用して、排水横枝管の洗浄が容易になる。
請求項11の発明は、集合住宅の上階に設けられた排水横枝管が集合管継手の横枝管受け口に接続され、上階の排水立て管が前記集合管継手の上部受け口に接続され、その集合管継手の下部接続部が下階の排水立て管に接続されており、上階の排水を重力で下階に導く構成の排水設備であって、前記集合管継手は、前記上部受け口を備える上胴体と、集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブを貫通して取付けられる構成で、前記下部接続部を備える下胴体と、その上胴体と下胴体とを水密な状態で連結するとともに、分離可能に構成された縦方向連結機構と、先端に前記横枝管受け口が形成された管体であり、前記下胴体の上部側面に、横方向連結機構により水密な状態で連結されるとともに、分離可能に構成された受け口管とを有していることを特徴とする。
なお、「集合住宅」には、マンションの他、オフィスビル等も含むものとする。
請求項12の発明は、請求項11に記載された排水設備の更新方法であって、上階の集合管継手と下階の集合管継手とを接続する下階の排水立て管を切断する切断工程と、切断した下階の排水立て管の上端部を上階の集合管継手の下部接続部から外し、その下階の排水立て管の下端部を下階の集合管継手の上部受け口から引き抜いて撤去する撤去工程と、前記撤去工程の前、あるいは後に、下階の集合管継手の縦方向連結機構により上胴体を下胴体から分離する工程と、所定長さ寸法に裁断された新たな排水立て管の下端部を分離後の前記上胴体の上部受け口に挿入し、前記新たな排水立て管の上端部を上階の集合管継手の下部接続部に接続し、この状態で、分離後の前記上胴体を下階の集合管継手の下胴体に前記縦方向連結機構により連結する復旧工程とを有することを特徴とする。
このように、集合管継手は、縦方向連結機構により上胴体を下胴体から分離することが可能なため、上階の集合管継手の下胴体と下階の集合管継手の下胴体とをコンクリートスラブに固定したままで、両集合管継手間の排水立て管(下階の排水立て管)を更新することが可能になる。即ち、集合管継手を更新せずに排水立て管のみ更新できるようになるため、コンクリートスラブのハツリ工事が不要になり、排水立て管の更新が容易になる。
本発明によると、排水立て管、及び集合管継手の更新を行なう際に、集合管継手に対する排水横枝管の接続替えが容易になり、前記排水立て管等の更新が容易になる。
[実施形態1]
以下、図1から図7に基づいて本発明の実施形態1に係る集合管継手の説明を行なう。
本実施形態の集合管継手は、高層ビル、又は高層集合住宅の排水設備に使用される集合管継手であり、図1にその集合管継手の取付け平面図が示されている。図2は集合管継手の側面図であり、図3は集合管継手の下胴体の縦断面図、図4〜図7は集合管継手の変更例を表す平面図である。
SI住宅等、近年の集合住宅では、上階Aと下階Bとを仕切るコンクリートスラブCSの上が、図1に示すように、防火区画壁Cfによって住戸側Prと廊下側Cyとに仕切られており、廊下側Cyに排水管継手10、及び排水立て管2等が設置される共用部のパイプスペースCmが設けられている。パイプスペースCmの床部(コンクリートスラブCs)には、図2に示すように、所定位置に貫通孔Chが形成されており、その貫通孔Chに排水管継手10の胴部11が縦向きに通されるようになっている。
<集合管継手10について>
本実施形態に係る集合管継手10は、上階Aの排水立て管2と、雑排水、及び汚水用の第1〜4排水横枝管4a,4b,4c,4dとを下階Bの排水立て管2に接続する管継手であり、前述のように、コンクリートスラブCSの貫通孔Chに通される円筒状の胴部11を備えている。
集合管継手10の胴部11は、図2に示すように、上下分割式であり、上胴体11aと下胴体11bとから構成されている。そして、上胴体11aの下部フランジ41と下胴体11bの上部フランジ42とがパッキン40pを介して水密な状態で同軸に接続されている。即ち、上胴体11aの下部フランジ41、下胴体11bの上部フランジ42、パッキン40p、及びボルト、ナット(図示省略)等が本発明の縦方向連結機構に相当する。
胴部11の上胴体11aの上端部には、前記上階Aの排水立て管2の下端部が挿入接続される上部受け口22が形成されている。上部受け口22の内側には、排水立て管2の下端部と上部受け口22間を水密な状態でシールする略筒状のシール材(図示省略)が嵌め込まれている。ここで、上部受け口22は呼び径100mmの排水立て管2が挿入接続可能に構成されている。また、上胴体11aの外周面には上下方向に延びる制振リブ11rが形成されている。
胴部11の下胴体11bの上側面には、図3(A)に示すように、上部フランジ42の下側に受け口管用開孔11kがその下胴体11bの中心を挟んで両側に形成されている。そして、それらの受け口管用開孔11kの周縁が平面状に形成されて、受け口管28,29(後述する)のフランジ28f,29fが合わせられる受け面11zとなっている。また、受け面11zの周囲には、フランジ28f,29fを固定するためのボルトBが螺合される雌ねじ孔(図示省略)が形成されている。このため、下胴体11bの受け面11zと受け口管28,29のフランジ28f,29fとの間にパッキンPを挟持した状態で、フランジ28f,29fを下胴体11bにボルトB止めすることにより、受け口管28,29を下胴体11bに水密な状態で連結することができる。
即ち、下胴体11bの受け面11z、受け口管28,29(図1、図2参照)のフランジ28f,29f、及びボルトB、パッキンP等が本発明の横方向連結機構に相当する。
受け口管28,29は、図1に示すように、左右対称のエルボー状に形成されている。ここで、左右の受け口管28,29は等しい構成であるため、代表して左側の受け口管28について構成を説明する。
受け口管28は、先端側が水平方向に90°湾曲した本管28mと、その本管28mの基端部近傍でその本管28mの基端部に対して水平方向に90°湾曲するように分岐した分岐管28bとを備えている。そして、受け口管28の本管28mの基端部に上記したフランジ28fが設けられている。また、本管28mの先端部には端部横枝管受け口28uが設けられており、分岐管28bの先端部には本管28mの端部横枝管受け口28uと平行、かつ横並び状態で中央横枝管受け口28cが設けられている。端部横枝管受け口28u、及び中央横枝管受け口28cには、上部受け口22と同様に前記シール材が嵌め込まれており、呼び径が80mmの第1排水横枝管4a、第2排水横枝管4bがそれぞれ水密な状態で挿入接続可能なように構成されている。
また、受け口管28の本管28mの上面には、図1、図2に示すように、本管28mの軸線と中央横枝管受け口28cの軸線との交点の真上位置に第1蓋付掃除口38aが設けられており、本管28mの先端近傍に第2蓋付掃除口38bが設けられている。
集合管継手10の胴部11の下胴体11bには、図2、図3(A)に示すように、左右の受け口管用開孔11kの下側が上胴体11aとほぼ等しい径寸法の大径部11fとなっており、その大径部11fの下側にテーパ部11tを介して排水立て管2と等しい径寸法の下部直管11xが形成されている。集合管継手10の下胴体11bの内壁面には、流下する排水を旋回させるための旋回ガイド44が大径部11fの位置からテーパ部11tの位置にかけて形成されている。
集合管継手10は、図2に示すように、下部直管11xが下階Bの排水立て管2の上部受け口2uに挿入されることで、その排水立て管2に接続される。ここで、図3(B)に示すように、下部直管11xの下端にフランジ付き受け口43を形成し、このフランジ付き受け口43に下階Bの排水立て管2の上端部(直管)を挿入して、集合管継手10と排水立て管2と接続することも可能である。即ち、集合管継手10の下部直管11x等が本発明の下部接続部に相当する。
また、下胴体11bには、図3(A)に示すように、受け口管用開孔11kの内側に排水の逆流を防止する逆流防止壁11eが形成されている。
<集合管継手10を使用した排水設備の配管施工手順について>
次に、図1、図2に基づいて、集合管継手10を使用した排水設備の配管施工手順について説明する。
先ず、集合管継手10の胴部11が、図2に示すように、コンクリートスラブCSの貫通孔Chに通されて、その集合管継手10の下部直管11xが下階Bの排水立て管2の上部受け口2uに挿入接続される。このとき同時に、集合管継手10の胴部11に連結された左右の受け口管28,29がコンクリートスラブCSの上面に支持される。
次に、図1に示すように、防火区画壁Cfの配管用開口Ckに第1〜第4排水横枝管4a,4b,4c,4dが通され、それらの第1〜第4排水横枝管4a,4b,4c,4dがそれぞれ集合管継手10の横枝管受け口28u,28c,29c,29uに接続される。さらに、上階Aの排水立て管2の下端部が集合管継手10の上部受け口22に挿入接続される。以後、このような作業が繰り返し実行されて排水設備が完成する。
ここで、集合管継手10は、耐火性等を考慮して鋳鉄製等のものが多く使用される。また、排水立て管2、及び防火区画Cfを貫通する第1〜第4排水横枝管4a,4b,4c,4dは、硬質塩ビ製の内管を耐火性外管で被覆した耐火二層管等が使用される。
なお、防火区画壁Cfの配管用開口Ck、及びコンクリートスラブCSの貫通孔Chは、配管後にモルタルMによって埋め戻される。
<排水設備の排水立て管2、及び集合管継手10の胴部11の更新手順について>
図1、図2において、集合管継手10の胴部11、及び排水立て管2を更新する場合には、先ず、受け口管28,29のフランジ28f,29fのボルトBを外す。これにより、受け口管28,29のフランジ28f,29fと集合管継手10の胴部11との接続が解除される。即ち、第1〜第4排水横枝管4a,4b,4c,4dを受け口管28,29の横枝管受け口28u,28c,29c,29uに接続したままの状態で、それらの受け口管28,29を集合管継手10の胴部11から分離することができる。
そして、集合管継手10の胴部11から受け口管28,29が分離された状態で、排水立て管2、及び集合管継手10の胴部11が撤去される。
次に、排水立て管2、及び集合管継手10の胴部11が更新された後、その集合管継手10の胴部11の受け面11zと、旧胴部から分離した受け口管28,29のフランジ28f,29fとの間にパッキンPが挟持される。そして、受け口管28,29のフランジ28f,29fが胴部11(下胴体11b)にボルトB止めされる。この状態で、第1〜第4排水横枝管4a,4b,4c,4dが復旧し、排水立て管2、及び集合管継手10の胴部11の更新が終了する。
<本実施形態に係る集合管継手10の長所>
本実施形態に係る集合管継手10によると、横方向連結機構(受け面11zとフランジ28f,29f等)は、集合管継手10の胴部11と受け口管28,29とを水密な状態で連結するとともに、その胴部11から受け口管28,29を分離できるように構成されている。このため、横方向連結機構(受け面11zとフランジ28f,29f等)で集合管継手10の胴部11から受け口管28,29を分離することにより、排水横枝管4a,4b,4c,4dを横枝管受け口28u,28c,29c,29uに接続したままの状態で、排水立て管2、及び集合管継手10の胴部11を更新できるようになる。そして、更新した集合管継手10の胴部11に対し、旧胴部から分離した受け口管28,29を横方向連結機構(受け面11zとフランジ28f,29f等)により再び連結することで、排水横枝管4a,4b,4c,4dを復旧できるようになる。
したがって、従来のように、排水横枝管を切断して旧集合管継手から分離する工事や、更新後の集合管継手に対する排水横枝管のつなぎ変え工事(更新工事)が不要になるため、排水立て管の更新が容易になる。特に、図1に示すように、排水横枝管4a,4b,4c,4dが防火区画壁Cfの開口部分Ckを貫通している場合に、防火区画壁Cfのハツリ工事が不要になるため、排水立て管等の更新が大掛かりにならない。
また、本実施形態に係る集合管継手10によると、胴部11の側面に形成されている受け面11zに対して受け口管28,29のフランジ28f,29fを連結する構成であり、胴部11の側面にフランジ等が突出して設けられていないため、その胴部11における半径方向の寸法を必要最小限に抑えることができる。このため、集合管継手10の胴部11を撤去し易くなる。
また、本実施形態に係る集合管継手10によると、複数本の排水横枝管4a,4b,4c,4dを横並び状態で平行に配管した状態で、集合管継手10の横枝管受け口28u,28c,29c,29uに接続できるため、集合管継手10と排水横枝管4a,4b,4c,4dとの接続スペースを広く必要としない。このため、集合住宅のパイプスペースCmをコンパクトにできる。
また、受け口管28,29の上部には、蓋付の掃除口38a,38b,39a,39bが設けられている。このため、それらの掃除口38a,38b,39a,39bを利用して排水横枝管4a,4b,4c,4dの洗浄が容易になる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、図1に示すように、受け口管28,29を左右対称に構成し、一つの受け口管28に横枝管受け口28u,28cを二個形成する集合管継手10を例示した。しかし、図4に示すように、左の受け口管28に一個の横枝管受け口28uを設け、左右の受け口管28,29を非対称に構成することも可能である。また、排水横枝管4a,4b,4cの配管状況に応じて、図5に示すように、左の受け口管28における横枝管受け口28uを上向きにし、右の受け口管29における横枝管受け口29u,29cを横向きにすることも可能である。
また、図6に示すように、胴部11の一方の受け口管用開孔11kを板状フランジ28fで閉鎖し、他方の受け口管用開孔11kの受け面11zに受け口管29のフランジ29fを連結することも可能である。この場合、受け口管29に三個以上の横枝管受け口29u,29c,29eを設けることも可能である。この場合、各々の横枝管受け口29u,29c,29eの近傍に蓋付掃除口39a,39b,39cを設けるのが好ましい。
また、図7に示すように、排水横枝管4a,4b,4cの配管状況に応じて、左の受け口管28の横枝管受け口28uと、右の受け口管29の横枝管受け口29u,29cとを水平方向において反対向きにすることも可能である。
また、本実施形態では、集合管継手10の胴部11に雌ネジ孔を形成し、受け口管28,29のフランジ28f,29fをボルトB止めする横方向連結機構の例を示した。しかし、例えば、集合管継手10の胴部11にボルト軸の一端を回動可能な状態で連結し、そのボルト軸を回動させて受け口管のフランジにおけるU字形の穴部に半径方向外側から嵌合させ、その状態でボルト軸の雄ネジ部にナットを螺合させる構成でも可能である。
また、他の横方向連結機構の変更例として、例えば図18〜図21に示す横方向連結機構がある。図18は上記第1実施形態に係る図1に対応する集合管継手の平面図であり、図19は上記第1実施形態に係る図2に対応する集合管継手の側面図であり、変更を要しない部分は同じ符号で示した。図20は、図18及び図19に示される集合管継手の横方向連結機構の縦断面図(A図)と、該横方向連結機構に係る受け面(B図)およびフランジ(C図)の正面図である。この横方向連結機構50は、図20によく示されるように、胴部11の受け口管用開孔11kの周囲に形成された受け面51と、受け面51に形成された雌ねじ孔55a,55bと、受け面51に形成された環状の溝53に嵌合した断面円形の環状パッキン57と、受け口管29の本管29mの基端に設けられたフランジ60と、受け面51の雌ねじ孔55a,55bに螺合する固定ボルト66a,66bとで構成されている。互いに合わされる受け面51と受け口管のフランジ60とは外形が同形で略菱形である。受け面51には、環状の溝53が形成されており、環状パッキン57が嵌め込まれている。そして、固定ボルト66a,66b(図18,図19)が螺合する雌ねじ孔55a,55bが、受け口管用開孔11kを挟んで水平な位置関係、すなわち略菱形の水平な対角に2ヶ所形成されている。フランジ60には、受け面51の雌ねじ孔55a,55bと対応する2ヶ所に固定ボルト66a,66bが挿通される貫通孔68a,68bが形成されており、環状パッキン57を圧縮しながらフランジ60と受け面51とが当接するまで固定ボルト66a,66bを雌ねじ孔55a,55bに締め付けることにより、胴部11と受け口管28とが連結がされる。
図20では胴部11の受け面51に環状パッキン57が嵌合する環状の溝53に平面状のフランジ60を合わせる横方向連結機構50を示したが、図21に示すように、横方向連結機構50に変えて、フランジ80側に環状パッキン57の嵌合する溝82を設け、胴部11の受け面71を平面状に形成して横方向連結機構70を構成してもよい。なお、図21では変更を要しない部分には図20と同じ符号を用いた。なお、環状パッキン57は断面円形のいわゆるOリングに限定されず、Oリングの他、断面が楕円形、矩形、台形、あるいは三角形等の非円形でもよい。
この横方向連結機構によれば、必要最小の2本の固定ボルト66a,66bの締め付けにより胴部11と受け口管28とを水密な状態で連結することができる。また、雌ねじ孔が受け口管用開孔11kを挟んで水平な位置関係で形成されているため、固定ボルト66a,66bの締め付け及び解除作業を行いやすい。
また、本実施形態では、胴部11がコンクリートスラブCsを貫通する構成の集合管継手10、即ち、コンクリートスラブCsの下側で下階Bの排水立て管2と接続する構成の集合管継手10について例示した。しかし、例えば、コンクリートスラブCsの上面で下階Bの排水立て管2と接続する構成の集合管継手等に本発明を適用することも可能である。
[実施形態2]
以下、図8から図12に基づいて本発明の実施形態2に係る排水設備(図8参照)の排水立て管2の更新方法について説明する。本実施形態に係る排水立て管2の更新方法は、集合管継手10の下胴体11bをモルタルMによりコンクリートスラブCsに固定したままの状態で、排水立て管2を更新する方法である。これにより、実施形態1で説明したように、集合管継手10の下胴体11bから受け口管28,29を分離する必要がなくなる。なお、図8(A)〜図12(A)では、下胴体11bの下端にフランジ付き受け口43を備える集合管継手10を使用して、その集合管継手10のフランジ付き受け口43に対して排水立て管2の上端部を挿入接続する構成を例示している。しかし、図8(B)〜図12(B)に示すように、排水立て管2の上端に上部受け口2uを形成し、その上部受け口2uに対して集合管継手10の下胴体11bの下部直管11xを挿入接続する構成でも可能である。
図8に示す排水設備において、排水立て管2を更新するには、先ず、図9に示すように、旧排水立て管2を切断する。この場合、鋳鉄製の排水立て管2よりも、硬質塩ビ製の内管を耐火性外管で被覆した耐火二層構造の排水立て管2の方が、切断時の騒音が少なく、また切断時間も短いことから有利である。
切断された旧排水立て管2は、上階Aの集合管継手10の下部直管11xから外されるとともに、下階Bの集合管継手10の上部受け口22から引き抜かれ、撤去される。
次に、図10に示すように、下階Bの集合管継手10における上胴体11aの下部フランジ41が下胴体11bの上部フランジ42から外され、上胴体11aが下胴体11bから分離される。なお、図10中の符号Bは下部フランジ41、上部フランジ42の連結用のボルトであり、符号Nは前記ボルト用のナットである。このようにして、上胴体11aが下胴体11bから分離されると、上胴体11a、下胴体11bの内部が洗浄された後、必要な修繕が行なわれる。即ち、上胴体11a、下胴体11bの内面に付着したスライム等がワイヤブラシ、その他の工具によって削られて除去された後、塗装、あるいは樹脂コーティングが施される。さらに、上胴体11aの上部受け口22のシール材(図示省略)が新品に交換される。これにより、集合管継手10が新品に近い状態となり、所定の排水性能を確保できるようになる。
なお、実施形態1の集合管継手10では、下胴体11bにのみ旋回ガイド44を形成する例を示したが、図8〜図12に示すように、旋回ガイド44を下胴体11bと上胴体11aとの双方に設けることも可能である。
このようにして、集合管継手10の修繕が終了すると、図11に示すように、予め決められた長さ寸法に裁断された新しい排水立て管2の下端部が、分離状態の上胴体11aの上部受け口22に挿入接続される。また、集合管継手10が、図11(A)に示すように、フランジ付き受け口43を備える型式の場合には、その排水立て管2の上端部が上階Aのフランジ付き受け口43のフランジ部43fに通される。
次に、図12(A)(B)に示すように、排水立て管2の上端部が上階Aの集合管継手10のフランジ付き受け口43、あるいは下部直管11xに接続されるとともに、下階Bの集合管継手10の上胴体11aが下胴体11bに重ねられる。即ち、上胴体11aの下部フランジ41と下胴体11bの上部フランジ42とがパッキン40pを介した状態で合わせられ、図8に示すように、上胴体11aと下胴体11bとが下部フランジ41、上部フランジ42等により連結される。この状態で、排水立て管2の更新が完了する。
ここで、排水立て管2の長さ寸法は、図12(A)に示すように、その排水立て管2と上胴体11aとを若干傾けた状態で、上階Aの集合管継手10と下階Bの集合管継手10の下胴体11bとの間にセットできるように設定されている。このため、排水立て管2と上胴体11aとを若干傾けた状態から、図8に示すように、直立させると、排水立て管2と上階Aの集合管継手10間、あるいは排水立て管2と下階Bの集合管継手10間に軸方向に若干の隙間が形成される。しかし、排水立て管2と上階Aの集合管継手10のフランジ付き受け口43、及び排水立て管2と下階Bの集合管継手10の上部受け口22とは、軸方向の相対移動を許容された状態で水密に接続される。なお、この個所に生じる隙間は、排水性能上、支障のない寸法範囲であることが望ましい。
<本実施形態に係る排水設備の排水立て管の更新方法における長所>
本実施形態によると、集合管継手10の胴部11は上胴体11aと下胴体11bとからなり、その上胴体11aと下胴体11bとが縦方向連結機構(下部フランジ41、上部フランジ42等)により水密な状態で連結されるとともに、分離可能に構成されている。このため、排水立て管2を更新する際に上胴体11aと下胴体11bとを分離させて、集合管継手10の胴部11の内面を洗浄し、さらに研磨後、塗装、あるいは樹脂コーティングを施すことが可能になる。これにより、集合管継手10を更新せずに再利用することが可能になり、経済的である。
また、集合管継手10は、上記したように、上胴体11aを下胴体11bから分離することが可能なため、上階Aの集合管継手10の下胴体11aと下階Bの集合管継手10の下胴体11bとをコンクリートスラブCsに固定したままで、両集合管継手10間の排水立て管2(下階の排水立て管2)を更新することが可能になる。即ち、集合管継手10を更新せずに排水立て管2のみ更新できるようになるため、コンクリートスラブCsのハツリ工事が不要になって、排水立て管2の更新が容易になる。
<変更例>
本実施形態に係る排水設備の排水立て管の更新方法では、排水立て管2を切断して撤去した後、集合管継手10の上胴体11aを下胴体11bから分離させる例を示したが、排水立て管2を切断後、撤去前に集合管継手10の上胴体11aを下胴体11bから分離させることも可能である。
本実施形態に係る排水設備では、上部受け口22の下側に管胴部が形成された上胴体11aを備える集合管継手10を例示したが、図13から図16に示すように、上部受け口22のみが形成された上胴体11a(前記管胴部を省略した上胴体11a)を備える集合管継手10を使用することも可能である。この場合も排水立て管の更新方法は全く同じである(図13〜図16参照)。
また、本実施形態に係る排水設備では、一対の受け口管28,29を備える集合管継手10を例示したが、受け口管を呼び径100mmにすれは、受け口管をいずれか一本のみとし、横枝管受け口も1個にして、一本の排水横枝管を防火区画壁Cfに挿通させる構成も可能である。
また、本実施形態に係る排水設備の排水立て管の更新方法では、上階Aの集合管継手10と下階Bの集合管継手10との間に、一本物の排水立て管2を配管する例を示したが、二本の排水立て管2をソケット(図示省略)でつないだ状態で上階Aの集合管継手10と下階Bの集合管継手10との間に配管することも可能である。また、前記ソケットの代わりに分解可能な継手14(カップリング)を介在させれば、なお良い(図12(C)参照)。
本発明の実施形態1に係る集合管継手の取付け平面図である。 集合管継手の側面図である。 集合管継手の下胴体の縦断面図(A図)、及び下胴体の部分変更図(B図)である。 集合管継手の変更例を表す平面図である。 集合管継手の変更例を表す平面図である。 集合管継手の変更例を表す平面図である。 集合管継手の変更例を表す平面図である。 本発明の実施形態2に係る排水設備を表す縦断面図(A図)、及びA図のB部変更図(B図)である。 排水設備の排水立て管の更新方法を表す縦断面図(A図)、及びA図のB部変更図(B図)である。 排水設備の排水立て管の更新方法を表す縦断面図(A図)、及びA図のB部変更図(B図)である。 排水設備の排水立て管の更新方法を表す縦断面図(A図)、及びA図のB部変更図(B図)である。 排水設備の排水立て管の更新方法を表す縦断面図(A図)、及びA図のB部変更図(B図)、及びカップリング図(C図)である。 本発明の変更例に係る排水設備を表す縦断面図である。 排水設備の排水立て管の変更例に係る更新方法を表す縦断面図である。 排水設備の排水立て管の変更例に係る更新方法を表す縦断面図である。 排水設備の排水立て管の変更例に係る更新方法を表す縦断面図である。 排水設備の排水立て管の変更例に係る更新方法を表す縦断面図である。 第1実施形態の横方向連結機構を変更した変更例を示す集合管継手の平面図である。 図18に示す集合管継手の側面図である。 図18及び図19に示す集合管継手の横方向連結機構の縦断面図(A図)と、該横方向連結機構を構成する受け面(B図)及びフランジ(C図)の正面図である。 図20に示す受け面及びフランジの変更例を示した図20に対応する図である。 従来の集合管継手の平面図である。
符号の説明
2 排水立て管
4a 第1排水横枝管
4b 第2排水横枝管
4c 第3排水横枝管
4d 第4排水横枝管
11 胴部
11a 上胴体
40p パッキン(縦方向連結機構)
41 下部フランジ(縦方向連結機構)
11b 下胴体
42 上部フランジ(縦方向連結機構)
11x 下部直管(下部接続部)
11z 受け面(横方向連結機構)
22 上部受け口
28 受け口管
28f フランジ(横方向連結機構)
B ボルト(横方向連結機構)
P パッキン(横方向連結機構)
28u 端部横枝管受け口(横枝管受け口)
28c 中央横枝管受け口(横枝管受け口)
29 受け口管
29f フランジ(横方向連結機構)
29u 端部横枝管受け口(横枝管受け口)
29c 中央横枝管受け口(横枝管受け口)
38a,38b,39a,39b 蓋付の掃除口
50 横方向連結機構
51 受け面(横方向連結機構)
53 溝
57 環状パッキン(横方向連結機構)
60 上部受け口(横方向連結機構)
62 溝
66a,66b 固定ボルト(横方向連結機構)
71 受け面(横方向連結機構)
80 フランジ
82 溝

Claims (12)

  1. 上階に設けられた排水横枝管、及び排水立て管を下階の排水立て管に接続する集合管継手であって、
    縦方向に設置される筒状の胴部と、
    前記胴部の上端に形成されており、上階の排水立て管が接続される上部受け口と、
    前記胴部の下端に形成されており、下階の排水立て管が接続される下部接続部と、
    前記胴部の側面に横方向連結機構を介して連結されている受け口管と、
    前記受け口管に形成されており、前記排水横枝管が接続される横枝管受け口とを有し、
    前記横方向連結機構は、前記胴部と前記受け口管とを水密な状態で連結するとともに、前記胴部から前記受け口管を分離可能に構成されていることを特徴とする集合管継手。
  2. 請求項1に記載された集合管継手であって、
    胴部は上胴体と下胴体とからなり、その上胴体と下胴体とが縦方向連結機構により水密な状態で連結されるとともに、分離可能に構成されており、
    前記下胴体の上部側面に、受け口管が横方向連結機構により連結されていることを特徴とする集合管継手。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された集合管継手であって、
    横方向連結機構は、
    胴部の側面における受け口管用開孔の周縁に形成された平面状の受け面と、
    受け口管の一端に形成されており、前記受け面に合わされるフランジと、
    前記受け面の周囲に等間隔で複数形成されており、フランジ固定用のボルトが螺合される雌ねじ孔と、
    前記受け面と前記フランジとの間に挟持されるパッキンとを有していることを特徴とする集合管継手。
  4. 請求項1又は請求項2に記載された集合管継手であって、
    横方向連結機構は、
    胴部の側面における受け口管用開孔の周縁に形成された平面状の受け面と、
    受け口管の一端に形成されており、前記受け面に合わされるフランジと、
    前記受け面又は前記フランジの一方に形成された溝に嵌合した環状パッキンと、
    前記受け面の周囲に複数形成されており、フランジ固定用のボルトが螺合される雌ねじ孔と、を有していることを特徴とする集合管継手。
  5. 請求項4に記載された集合管継手であって、
    前記固定ボルトが螺合される雌ねじ孔は、前記受け口管用開孔を挟んで水平な位置関係で2ヶ所に形成されていることを特徴とする集合管継手。
  6. 請求項2に記載された集合管継手であって、
    縦方向連結機構は、上胴体の下端部に形成された下部フランジと下胴体の上端部に形成された上部フランジとを備えていることを特徴とする集合管継手。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載された集合管継手であって、
    複数の横枝管受け口が横並び状態で同一方向を指向して形成されており、同じく横並び状態で平行に配管された前記複数本の排水横枝管がそれぞれ接続されるように構成されていることを特徴とする集合管継手。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載された集合管継手であって、
    前記胴部には、横方向連結機構によって一対のエルボー状の受け口管が左右対称に接続されていることを特徴とする集合管継手。
  9. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載された集合管継手であって、
    前記胴部の中心を挟んで両側には、横方向連結機構によってエルボー状の受け口管が接続されており、一方の受け口管の横枝管受け口と他方の受け口管の横枝管受け口とが異なる方向を指向していることを特徴とする集合管継手。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載された集合管継手であって、
    受け口管の上部には、蓋付の掃除口が設けられていることを特徴とする集合管継手。
  11. 集合住宅の上階に設けられた排水横枝管が集合管継手の横枝管受け口に接続され、上階の排水立て管が前記集合管継手の上部受け口に接続され、その集合管継手の下部接続部が下階の排水立て管に接続されており、上階の排水を重力で下階に導く構成の排水設備であって、
    前記集合管継手は、
    前記上部受け口を備える上胴体と、集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブを貫通して取付けられる構成で、前記下部接続部を備える下胴体と、その上胴体と下胴体とを水密な状態で連結するとともに、分離可能に構成された縦方向連結機構と、
    先端に前記横枝管受け口が形成された管体であり、前記下胴体の上部側面に、横方向連結機構により水密な状態で連結されるとともに、分離可能に構成された受け口管と、
    を有していることを特徴とする排水設備。
  12. 請求項11に記載された排水設備の更新方法であって、
    上階の集合管継手と下階の集合管継手とを接続する下階の排水立て管を切断する切断工程と、
    切断した下階の排水立て管の上端部を上階の集合管継手の下部接続部から外し、その下階の排水立て管の下端部を下階の集合管継手の上部受け口から引き抜いて撤去する撤去工程と、
    前記撤去工程の前、あるいは後に、下階の集合管継手の縦方向連結機構により上胴体を下胴体から分離する工程と、
    所定長さ寸法に裁断された新たな排水立て管の下端部を分離後の前記上胴体の上部受け口に挿入し、前記新たな排水立て管の上端部を上階の集合管継手の下部接続部に接続し、この状態で、分離後の前記上胴体を下階の集合管継手の下胴体に前記縦方向連結機構により連結する復旧工程と、
    を有することを特徴とする排水設備の更新方法。
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