JP2006207371A - 排水管掃除装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 排水立て主管71に排水横主管72を接続するための脚部継手90に掃除管接続口91を設ける。この掃除管接続口91に掃除管92を接続する。掃除管92の他端側を建物のスラブ上面Cに位置させておく。これにより脚部継手90から離れた場所から洗浄ノズルを差し入れて当該脚部継手90の高圧洗浄を楽に行うことができる。
【選択図】 図12
Description
このように、従来のディスポーザ排水用の排水経路においても、一定の自浄作用があったが、長年の使用によりこれには限界があり、より確実に管内を清浄な状態に維持するためには、例えば人が管内の掃除を定期的に行う必要がある。
従来、管内の掃除を行うための掃除口を有するディスポーザ排水用の排水管継手が提供されていなかった。
本発明は、ディスポーザ排水に適しており、管内を掃除するための掃除口を有する排水管継手を提供することを目的とする。
請求項1記載の排水管継手によれば、当該排水管継手をディスポーザ排水用の排水経路に用いた場合に、掃除口を経て管内を強制的に掃除することができるので、長期間にわたって確実に管内壁をきれいな状態に維持することができる。
また、掃除口が横枝管受け口よりも上流側に設けられているので、この掃除口から例えば洗浄ノズルを差し入れて管内壁に向けて洗浄水を噴射して該管内壁の掃除を行う場合に、洗浄水が掃除口から逆噴射することを防止できる。
この掃除口は、横枝管受け口に対して横枝管排水の流入方向の正面(横枝管受け口に対向する部位)に設けることができ、また横枝管排水の流入方向に対して側方に設けることができる。
請求項3記載の排水管継手によれば、配管施工工事において誤って掃除口に横枝管を接続してしまうおそれ(接続ミス)がない。
請求項4記載の排水管継手によれば、洗浄水の掃除口からの逆噴射をより一層確実に防止することができる。この明細書において、立て管排水の流下方向に対して下傾する管軸を有する掃除口を傾斜管軸タイプの掃除口という。これに対して、立て管排水の流下方向に対してほぼ直交する管軸を有する掃除口を水平管軸タイプの掃除口という。
請求項5記載の案内治具によれば、掃除口が横枝管受け口の正面に位置しない場合(例えば横枝管排水の流入方向の側方に位置する場合)に、洗浄ノズルを掃除口から横枝管受け口に向けて例えばL字形に屈曲する方向に向けて進入させることができ、これによりこの種の排水管継手において管内の掃除を効率よく行うことができ、この点でディスポーザ排水用の排水管継手として好適に用いることができる。
請求項6記載の排水管継手によれば、掃除口からの洗浄水の逆噴射を防止しつつ、当該脚部継手の管内壁面の掃除を効率よく行うことができ、この点で、当該脚部継手をディスポーザ排水経路に好適に用いることができる。
請求項7または8記載の排水管継手、あるいは請求項9記載の排水管掃除装置によれば、掃除管接続口に適宜屈曲形状や長さ等の掃除管を接続し、該掃除管の掃除口側(掃除管接続口に接続した側の反対側の端部)を、例えば当該排水管継手を収容したパイプスペースあるいはピットを区画する壁部に配置することにより狭小なパイプスペースやピットから離れた場所であって作業者が掃除作業を行い易い場所で当該排水管継手内部の掃除を行うことができ、この点でディスポーザ排水用の排水管継手として好適に用いることができる。
上部受け口11と下部接続部12との間には胴部13が形成されている。この胴部13には、横枝管受け口14と掃除口16が設けられている。本実施形態の場合、横枝管受け口14と掃除口16は、胴部13の管軸回りについて相互に対向する位置(相互に180゜反対側、以下対向側という)に配置されている。また、掃除口16の管軸jsは水平に位置している。以下、管軸jsが水平に位置する形態の掃除口を、水平管軸タイプの掃除口という。
横枝管受け口14の先端にはフランジ部14aが形成されており、このフランジ部14aに対向させて固定フランジ14bをボルト・ナットにより固定することにより横枝管受け口14に挿入した横枝管15が水密に接続されている。
また、掃除口16の口径は、横枝管受け口14よりも小さく設定されており、本実施形態では直径40mmの蓋17を取り付け可能な40mmサイズ(内径40mm)に設定されている。一方、横枝管受け口14は、50mmの横枝管を接続可能となる50mmサイズに設定されている。通常、横枝管のサイズとしては、50mm、65mm、80mmのものが用いられるが、上記のように掃除口16を40mmサイズに設定することにより誤って横枝管を接続するおそれがない。なお、この実施形態では横枝管受け口14よりも小さい口径を有する掃除口16を例示したが、横枝管受け口14よりも大きな口径を有する掃除口としてもよく、要は掃除口の口径を横枝管受け口とは相違させることにより、横枝管を誤って掃除口に接続してしまう施工ミスを防止することができる。
この掃除口16には、管内の洗浄を行うための洗浄機の洗浄ノズル(図5参照)が差し入れられる。この洗浄ノズルからは管内壁面に向けて高圧の洗浄水が噴射され、これにより管内壁面に堆積した生ゴミ等が洗い流される。
また、掃除口16が横枝管受け口14の対向側に配置されているので、この掃除口16を経て管内に差し入れた洗浄ノズルを、横枝管受け口14および横枝管15に向けて進入させやすく、これによりこれらの管内壁の清掃を効率よく行うことができる。
この横枝管受け口21の管内側の開口上部には、分流ガイド22が管内方へ張り出すように設けられている。この分流ガイド22は管内壁に沿って流下方向左右に傾斜する「へ」の字形状を有しているため、流下してきた排水がこの分流ガイド22により横枝管排水流入口の上方で左右に分岐され、これにより横枝管排水の合流抵抗を緩和することができる。また、流下する排水(立て管排水)がこの分流ガイド22により横枝管排水流入口の上方で左右に分岐されるので、横枝管受け口21ひいては横枝管内に逆流することが防止される。
また、図9には上記とは反対に屈曲内周側の側面(図9において左側の側面)であって排水横主管72の上流側に傾斜管軸タイプの掃除口74を有する脚部継手75が示されている。さらに、図10には、傾斜管軸タイプの掃除口76を屈曲側部(図示手前側の側部)に有する脚部継手77が記載されている。これらの掃除口74,76によっても上記と同様の作用効果を得ることができる。
この掃除管接続口81は、横枝管受け口14の対向側かつ上流側に配置されている。また、この掃除管接続口81は、横枝管受け口14よりも小径に形成されている。この掃除管接続口81には掃除管82が接続される。この掃除管82は、図示するようにいわゆるフレキシブル管であり、その一端側が掃除管接続口81に接続され、他端側の掃除口83側が壁部84を貫通して、当該排水管継手80を収容するパイプスペースPSの外部に開口している。この掃除管82によれば、掃除口83から洗浄ノズル43を差し入れて排水管継手10の管内を高圧洗浄することができ、作業者はパイプスペースPSの外部において管内の掃除をすることができるので、特に頻繁に管内の掃除を必要とするディスポーザ排水経路の排水管継手として適している。なお、掃除管としてフレキシブル管ではなく、一般的な鋳鉄管や塩ビ管を用いてもよい。
特に、一般的に脚部継手は、建物の最下部位を区画するスラブの下側(床下)にピットPを設けてその中の極めて狭小なスペースに設置される。このため、従来脚部継手の洗浄作業は困難であったが、上記掃除管92を用いることにより脚部継手90および排水横主管72の内部を、該ピットPから離れた場所で極めて楽に掃除することができる。
また、図11または図12に示した排水管継手80,90における、掃除管接続口81,91および掃除管82,92を備えた構成を排水管掃除装置100,101として捉えることができる。この排水管掃除装置100,101は、請求項9に記載した発明の一実施形態であり、様々な形態の排水管継手または排水管に適用することができる。すなわち、掃除管接続口は、排水管継手に設ける構成の他、該排水管継手に接続する排水管に設けてもよい。また、この排水管掃除装置を適用できる排水管継手の形態も様々であり、横枝管接続口を複数有する排水集合管継手、脚部継手、T字形継手、直管形状の継手、さらには鋳鉄管あるいは塩ビ管等に広く適用することができる。この排水管掃除装置により、作業者が排水管継手あるいは排水管に近づくことが困難な場合であっても、離れた場所からこれらの掃除を極めて楽に行うことができ、この点で特にディスポーザ排水に適用した場合に極めて大きな効果を得ることができる。
2…排水立て管(下流側)、2a…受け口
10…排水管継手
11…上部受け口
12…下部接続部
13…胴部
14…横枝管受け口
15…横枝管
16…掃除口(水平管軸タイプ)
21…横枝管受け口(ワンタッチタイプ)
31…横枝管受け口(偏入タイプ)
40…案内治具
41…掃除口(水平管軸タイプ)
43…洗浄ノズル
51,61…掃除口(傾斜管軸タイプ)
70…脚部継手
js…掃除口の管軸
81,91…掃除管接続口
82,92…掃除管
100,101…排水管掃除装置
Claims (9)
- 排水横枝管を排水立て管に接続するための排水管継手であって、前記排水横枝管を接続するための横枝管受け口よりも上流側に管内掃除用の掃除口を備えた排水管継手。
- 請求項1記載の排水管継手であって、横枝管受け口を一つ有し、該横枝管受け口を経て流入する横枝管排水の流入方向正面に掃除口を備えた排水管継手。
- 請求項1記載の排水管継手であって、掃除口の口径が横枝管受け口の口径とは異なる排水管継手。
- 請求項1記載の排水管継手であって、立て管排水の流下方向に対して下傾する管軸を有する掃除口を備えた排水管継手。
- 請求項1記載の排水管継手に用いる洗浄ノズルの案内治具であって、前記洗浄ノズルを挿通可能な径の円筒形状を有し、前記掃除口から前記横枝管受け口に指向する屈曲形状を有する案内治具。
- 排水立て主管に排水横主管を接続するための脚部継手であって、屈曲部の上流側に掃除口を有する排水管継手。
- 排水横枝管を排水立て管に接続するための排水管継手であって、管内掃除用の掃除管を接続するための掃除管接続口を備えた排水管継手。
- 排水立て主管を排水横主管に接続するための脚部継手であって、管内掃除用の掃除管を接続するための掃除管接続口を備えた排水管継手。
- 排水管継手および/または該排水管継手に接続した排水管の掃除をするための掃除装置であって、前記排水管継手または前記排水管に設けた掃除管接続口に掃除管を接続した排水管掃除装置。
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