JP2020153224A - 配管構造 - Google Patents

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JP2020153224A JP2020048349A JP2020048349A JP2020153224A JP 2020153224 A JP2020153224 A JP 2020153224A JP 2020048349 A JP2020048349 A JP 2020048349A JP 2020048349 A JP2020048349 A JP 2020048349A JP 2020153224 A JP2020153224 A JP 2020153224A
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寺地 信治
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信治 寺地
元 隆明
Takaaki Moto
隆明 元
将成 田中
Masanari Tanaka
将成 田中
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Abstract

【課題】床構造物の上面に設けられた排水部材と、床構造物に形成した貫通孔を介して床構造物の下方に配置される樹脂配管とを効率的に接続することが可能な配管構造を提供すること。【解決手段】床構造物ブ10Sの上面に配置されるサイフォン式雨水排水部材100と、前記床スラブ10Sに形成された貫通孔10Hに配置される接続短管120と、樹脂配管140とを備えた雨水排水配管10であって、前記接続短管120の上端部には上端ネジ120Aが形成され、前記第1ネジ部120Aと前記サイフォン式雨水排水部材100の下部取付けネジ100Bとが螺合され、前記接続短管120の下端部は前記スラブ床10Sの下面から下方に突出するとともに下端部に下端ネジ120Bが形成され、前記樹脂配管140の第2取付けネジ140Aと接続されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

この発明は、床構造物の上面に設けられた排水部材から下層の樹脂配管に排水を流す配管構造に関する。
周知のように、工場やショッピングセンター等の大型施設の建築物の建設に際して、建築物の多用途化、複雑化が進む中で、屋上やバルコニー等を構成する床構造物に貫通孔(例えば、床スラブにボイド管を用いた貫通孔等)形成することが広く行われている。
そして、上層の床構造物の上面に排水部材を配置して、排水部材に流れ込む水(雨水、汚水等)を貫通孔に配置した配管を介して下層に排水する場合がある。
このような排水部材として、例えば、ストレーナを備えたものや周囲に雨量調整管が配置された構成のもの等種々のものが用いられている。
また、排水部材の一例として、管内においてサイフォン現象を発生させて、サイフォン現象によって雨水を効率的に排水することが可能な雨水排水装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、排水部材は、例えば、床スラブ等の床構造物に固定されるとともに下端部が貫通孔内に配置されて下流側に配管が接続され、床スラブの上面に配置された排水部材から流れ込んだ水(例えば、雨水等)を貫通孔を介して下層に排水を流す場合には、配水管が屋内を通過する場合がある。
配水管が屋内を通過する場合には、建築物外に設置される雨樋等とは異なり、配水管から漏水すると建築物内が水浸しになることから、排水部材の下流側に配置される配管は、耐震性や耐久性が高い樹脂配管(例えば、オレフィン系樹脂管)を適用することが望ましい。
特開2019−007135号公報
しかしながら、排水部材が鋳造品等、金属によって形成されている場合は、排水部材の下端のネジ等の接続部は金属により形成されているのが一般的であり、金属製の接続部と樹脂配管とを直接接続することは困難である。そのため、施工現場ではなく工場で事前に組み合わされた金属部品と樹脂部品とを含む中間部材を仲介させる必要がある。前述のように、樹脂配管としてオレフィン系樹脂管を使用する場合、中間部材の樹脂部品と樹脂配管とを接続するためには電気融着継手を用いる必要があるが、電気融着継手には通電端子が設けられているので床スラブ等の床構造物に形成された貫通孔内で施工することは容易ではない。
そこで、屋上スラブ等の床スラブをはじめとする床構造物の上面に設けられた排水部材に、床構造物に形成した貫通孔を介して床構造物の下方に配置される樹脂配管を効率的に接続することが可能な配管構造が望まれている。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、床構造物の上面に設けられた排水部材と、床構造物に形成した貫通孔を介して床構造物の下方に配置される樹脂配管とを効率的に接続することが可能な配管構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
(1)この発明の第1の態様は、床構造物の上面に配置される排水部材と、前記床構造物に形成され前記床構造物の上面から下面に貫通する貫通孔に配置される接続短管と、前記接続短管の下端部と接続される樹脂配管と、を備え、前記排水部材から流入する水を前記接続短管を介して前記樹脂配管に流通させる配管構造であって、前記接続短管の上端部には第1ネジ部が形成され、前記第1ネジ部と前記排水部材の下部に形成された第1取付けネジとが螺合されて前記排水部材が前記接続短管の上部に取付けられるとともに、前記接続短管の下端部は前記床構造物の下面から下方に突出し、前記樹脂配管と接続するための樹脂配管接続部が形成されている。
この発明に係る配管構造によれば、接続短管の下端部は床構造物の下面から下方に突出しているので、接続短管の上端部に形成された第1ネジ部と、排水部材の下部に形成された第1取付けネジとを、効率的に螺合させることができる。
また、接続短管の下端部は床構造物の下面から下方に突出し、樹脂配管と接続するための樹脂配管接続部が形成されているので、樹脂配管接続部と樹脂配管とを効率的に接続される。すなわち、接続部が床構造物の下面から下方に突出しているので、例えば、接続部に電気融着継手を配置したとき等においても、電気融着継手周りに作業スペースを確保することができる。
その結果、床構造物の上面に配置された排水部材と樹脂配管とを効率的に接続することができる。
また、排水部材の下流側に樹脂配管(例えば、オレフィン系樹脂管)を接続することにより、配管構造の耐震性や耐久性が向上して配管構造が破損するのを抑制することができる。
ここで、排水部材とは、例えば、排水を集めるために床構造物の上面に設置(例えば、埋設、打込み等)される種々の排水部材(例えば、サイフォン式雨水排水部材をはじめとするサイフォン式排水部材)が含まれる。
また、排水部材の構成として、排水部材本体の下端に第1ネジ部を形成するために用いられる継手等を含んでもよい。
また、床構造物とは、スラブやデッキプレート(コンクリートが打設され、又は打設されていない場合を含む)等により構成され、屋上や屋根、バルコニーや屋内において上層階と下層階とを区切るために形成された床材や天井パネル等、種々の構成を含むものとする。
ここで、接続短管は、例えば、金属、樹脂材料によって形成された接続短管本体を備え、接続短管本体の上端部に排水部材と接続可能な第1ネジ部が金属によって形成され、接続短管本体の下端部に樹脂配管と接続するための樹脂配管接続部が形成された構成とされている。
以下、接続短管本体が金属で形成された接続短管を金属製接続短管、接続短管本体が樹脂材料で形成された接続短管を樹脂製接続短管という場合がある。
また、第1ネジ部の構成については、例えば、雄ネジ、雌ネジのいずれによって構成してもよく、周知の配管用ネジを任意に適用することが可能である。
〔金属製接続短管〕
金属製接続短管では、金属製短管本体の上端部に金属製の第1ネジ部を直接形成することが可能であり、この第1ネジ部を排水部材に形成された第1取付けネジと接続することが可能である。
〔金属製接続短管の下端側の接続部(例)〕
一方、金属製接続短管は、樹脂配管を構成する樹脂配管本体(樹脂材料で形成された配管本体部)と直接接続することができないから、接続短管の下端側に、以下に例示する樹脂配管と接続するための接続部を形成する。
(1)金属製接続短管本体の下端側にネジ部を形成する。このネジ部に、ネジ付き電気融着継手を螺合する。ネジ付き電気融着継手では、電気融着継手の接合部(融着筒部)の一端側に、金属ネジ部(雄ネジ、雌ネジ)が形成された金属製部材が接続されている。この場合、ネジ付き電気融着継手の接合部を下端側の接続部とする。
(2)金属製接続短管の下端側に形成された金属製の第2ネジ部(雄ネジ、雌ネジ)を接続短管の下端側の接続部とする。
この場合、接続部に接続される樹脂配管に制約が生じる。すなわち、樹脂配管本体の上端側に、樹脂配管本体と一体的に金属ネジ部(第2取付けネジ)が設けられた樹脂配管を適用する。ここで、樹脂配管本体の上端側に金属ネジ部(第2取付けネジ)を設ける場合、樹脂配管本体を上記ネジ付き電気融着継手に接合部に接合(融着)して上端側に金属ネジを設けてもよいし、樹脂配管本体の上端部に、金属ネジが形成された金属製部材(ソケット等)を機械的手段によって把持させて金属ネジ(第2取付けネジ)を設けてもよい。
〔樹脂製接続短管〕
また、樹脂製接続短管は、樹脂材料で形成された樹脂製接続短管本体を第1取付けネジと直接接続することが困難であるので、上端部に樹脂製接続短管の構成部材とされ樹脂製接続短管本体と一体的に設けられた金属ネジ(第1ネジ部)を形成する。
なお、例えば、塩化ビニル製短管等、硬質な樹脂材料により形成された短管については、上記金属製短管と同様に、樹脂製短管本体に第1ネジを直接形成してもよい。
〔樹脂製接続短管の下端側の接続部(例)〕
一方、樹脂製接続短管は、以下に例示する樹脂配管と接続するための接続部を下端部に形成する。
(1)樹脂製短管本体の下端部そのものを、樹脂配管と接続するための接続部とする。
この場合、例えば、電気融着継手等を用いて、樹脂製接続短管と、樹脂配管(樹脂配管本体)とを接合することが可能である。
(2)樹脂配管本体と、樹脂製配管本体の上端部に設けられた第1カップリング部材と、を有する樹脂配管が、接続部に接続されることを前提として、樹脂製接続短管本体の下端部に、この第1カップリング部材と接続可能とされた第2カップリング部材を設け、この第2カップリング部材を、樹脂配管と接続するための接続部とする。
なお、第1カップリング部材及び第2カップリング部材については、差込み式、突き合わせ式等任意に設定することができる。
(3)樹脂製接続短管の下端部に、金属ネジ(第2ネジ部)を設けて、樹脂配管と接続するための接続部とする。
この場合、樹脂配管の上端部に、金属ネジ(第2取付けネジ)を設けて、第2ネジ部と第2取付けネジを螺合して接続する。
また、樹脂製接続短管の下端部の金属ネジ(第2ネジ部)は、樹脂製接続短管本体の下端部にネジ付き電気融着継手を接合すること、金属ネジが形成された金属製部材(ソケット等)を機械的手段によって把持させること、等により樹脂製接続短管本体と一体に設ける。
また、樹脂配管の上端部に設ける第2取付けネジについも、樹脂製接続短管の下端部に設ける第2ネジ部と同様である。
(4)樹脂製接続短管の下端部に、樹脂ネジ(第2ネジ部)を設けて、樹脂配管と接続するための接続部とする。
この場合、樹脂配管本体の上部に樹脂配管本体に第2取付けネジを形成して、接続短管の第2ネジ部と樹脂配管の第2取付けネジを螺合して接続することが可能である。
樹脂配管を構成する樹脂配管本体は、例えば、ストレートな立管、T字管やエルボ等の湾曲部を備えた構成とされていてもよい。
また、樹脂配管を構成する樹脂の材質については、硬質塩化ビニル樹脂やABS、AES等、任意に設定することが可能であるが、例えば、耐震性や耐久性の観点から、オレフィン系樹脂を用いることが好適である。
オレフィン系樹脂管は硬質塩化ビニル管に比べてJIS K 6815−1,JIS K 6815−3に従って測定される引張破断伸びが高く、硬質塩化ビニル管が50〜150%であるのに対してオレフィン系樹脂管は350%以上であり、特に、ISO/TR9080に規定する外挿方法でPE100の高密度ポリエチレン管を用いた場合には引張破断伸びは500%以上となるため、地震によって損傷するのを抑制することができる。
また、オレフィン系樹脂については特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン、ポリブテン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、アタクチックポリプロピレン、アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、ポリαオレフィン等が好適である。
(2)上記(1)に記載の配管構造であって、前記第1ネジ部は雄ネジとされていてもよい。
この発明に係る配管構造によれば、第1ネジ部が雄ネジとされているので、第1ネジ部と排水部材の下部に形成された第1取付けネジとを、容易かつ効率的に螺合させることができる。
また、接続短管の製造コストを低減することができる。
(3)上記(1)又は(2)に記載の配管構造であって、前記樹脂配管接続部は、電気融着継手であってもよい。
この発明に係る配管構造によれば、樹脂配管接続部が電気融着継手であるので、樹脂配管を接続短管に容易かつ効率的に接続することができる。
(4)上記(1)又は(2)に記載の配管構造であって、前記樹脂配管接続部は、第1カップリング部材により構成され、前記樹脂配管の上端部には、前記第1カップリング部材と接続可能な第2カップリング部材が配置されていてもよい。
この発明に係る配管構造によれば、樹脂配管接続部が第1カップリング部材とされ、樹脂配管の上端部に前記第1カップリング部材と接続可能な第2カップリング部材が形成されているので、樹脂配管と接続短管とを容易かつ効率的に接続することができる。
(5)上記(1)又は(2)に記載の配管構造であって、前記樹脂配管接続部は、第2ネジ部とされ、前記樹脂配管の上端部に前記第2ネジ部と螺合される第2取付けネジが形成されていてもよい。
この発明に係る配管構造によれば、樹脂配管接続部が第2ネジ部とされ、前記樹脂配管の上端部に前記第2ネジ部と螺合される第2取付けネジが形成されているので、第2ネジ部を樹脂配管の上端部の第2取付けネジと螺合させて、接続短管と樹脂配管とを容易かつ効率的に接続することができる。
ここで、第2ネジ部の構成については、周知の配管用ネジとされる範囲で任意に設定することが可能であり、例えば、雄ネジ、雌ネジのいずれにより構成してもよい。
(6)上記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の配管構造であって、前記排水部材は、雨水を流下させるサイフォン式雨水排水部材とされていてもよい。
この発明に係る配管構造によれば、排水部材としてサイフォン式雨水排水部材を適用する場合において、雨が大量に降った場合であっても樹脂配管が破損するのが抑制されて、雨水を効率的かつ安定して建築物外に排出することができる。
この発明に係る配管構造によれば、第2ネジ部が雄ネジとされているので、第2ネジ部と樹脂配管の上部に形成された第2取付けネジとを、容易かつ効率的に螺合させることができる。また、接続短管の製造コストを低減することができる。
この発明に係る配管構造によれば、床構造物の上面に設けられた排水部材と、床構造物に形成した貫通孔を介して床構造物の下方に配置される樹脂配管とを効率的に接続することができる。
本発明の第1実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する側面図である。 第1実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する斜視図である。 第1実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する分解された部分縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する分解された部分縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する分解された縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する分解された縦断面図である。 本発明の第5実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する分解された縦断面図である。 本発明の第6実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する斜視図である。 第6実施形態に係るサイフォン式排水部材の概略構成を説明する側面から見た部分端面図である。 第6実施形態に係るサイフォン式排水部材の概略構成を説明する側面から見た分解断面図である。 第6実施形態に係るサイフォン式排水部材の概略構成を説明する分解斜視図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図3を参照し、本発明の第1実施形態に係る配管構造について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する側面図であり、図2は、配管構造の概略構成を説明する斜視図である。また、図3は、配管構造の概略構成を説明する分解された部分縦断面図である。
図1〜図3において、符号10は雨水排水配管(配管構造)を、符号100はサイフォン式雨水排水部材(排水部材)を、符号120は金属製接続短管(接続短管)を、符号120Aは上端ネジ(第1ネジ部)を、符号120Bは下端ネジ(第2ネジ部)を、符号140は樹脂配管を、符号141は電気融着継手を、符号140Aは樹脂配管の上部取付けネジ(第2取付けネジ)を、符号10Sは屋上スラブ(床構造物)を、符号10Hは屋上スラブ10Sに形成された貫通孔を示している。
雨水排水配管(配管構造)10は、図1〜図3に示すように、例えば、屋上スラブ(床構造物)10Sの上面に設けられたサイフォン式雨水排水部材(排水部材)100と、金属製接続短管(接続短管)120と、屋上スラブ10Sの下面よりも下方に配置され排水を下流側に流通させる樹脂配管140とを備えている。
サイフォン式雨水排水部材100の下部と金属製接続短管120の上部とは、屋上スラブ10Sに形成された貫通孔10H内で接続されている。
そして、雨水排水配管10は、サイフォン式雨水排水部材100から流入する雨水を金属製接続短管120を介して樹脂配管140に流通させるように構成されている。
この実施形態において、雨水排水配管(配管構造)10は、例えば、工場やショッピングセンター等の大型施設において屋上に形成された屋上スラブ10Sと、屋上スラブ10Sの下方に形成された床スラブ(床構造物)15Sの間に配置されている。
なお、屋上スラブ10Sと床スラブ15Sとの間は、例えば、メンテナンス用スペースとされている。
また、屋上スラブ(床スラブ)10Sの下方(下層)に形成されるのは、床スラブ(床構造物)15Sに限定されることなく、例えば、デッキプレートや天井パネル等とされてもよい。
屋上スラブ(床構造物)10Sは、例えば、建築物の屋上に形成された床スラブである。
また、屋上スラブ10Sには、ボイド管を用いて上面から下面に向かって上下方向に貫通する貫通孔10Hが形成されている。
なお、屋上スラブ(床構造物)10Sの構成については任意に設定することが可能であるが、この実施形態において、屋上スラブ10Sは、図2に示すように、例えば、屋上スラブ本体11Sと、防水層12Sと、表面仕上げ層13Sと、を備えている。
また、屋上スラブ10Sは、屋上スラブ本体11Sの上面に防水層12Sが、防水層12Sの上面に表面仕上げ層13Sが形成されていることが好適である。
サイフォン式雨水排水部材(排水部材)100は、図1〜図3に示すように、例えば、略円形状に形成され中央部に円形孔が開口するベースプレート部101と、ベースプレート部101の円形孔の周縁から下方に向かって延びる筒部102と、ベースプレート部101の上面に一体に形成され上方に向かって立ち上がる複数の縦リブ103と、接続部105と、を備えている。
また、ベースプレート部101、筒部102、縦リブ103は、アルミニウム合金や鋳鉄、ステンレス鋼等の金属材料を鋳造することにより一体に形成されている。
また、ベースプレート部101は、例えば、下面が屋上スラブ10Sの上面に設置(例えば、埋設)されている。
また、筒部101及び接続部105は、屋上スラブ10Sの貫通孔10H内に配置されている。
また、ベースプレート部101の上面には、アスファルト防水シート(不図示)がベースプレート部101の外方まで延長して貼着されている。なお、防水シートを用いるかどうかや、アスファルト防水シートに代えて防水シートや防水手段を適用してもよい。
接続部105は、内周面に筒部102を嵌挿することにより筒部102の下部に略一体的に形成されている。
また、接続部105は、図1、図3に示すように、雌ネジからなる下部取付けネジ(第1取付けネジ)100Bが内周面に形成されている。
そして、下部取付けネジ100Bには、金属製接続短管120が取付け可能とされ、筒部102及び接続部105の内方には、上下方向に沿って流通孔100Hが形成されている。
縦リブ103は、例えば、平面視略U字形状に形成されていて、U字形状の底部が流通孔100H側に向けられて配置されている。
また、縦リブ103は、例えば、U字形状の底部から開口側に向かって形成される立上がり壁部が、貫通孔100Hの中心から径方向外方に向かって放射状に延在しており、U字形状において対向する立上がり壁部が開口部側(径方向外方)に向かってしだいに間隔が拡がって形成されている。
サイフォン式雨水排水部材(排水部材)100は、このような構成により、流れ込んだ雨水(排水)の中心近傍に、空気の柱が形成されるのを抑制してサイフォン効果によって雨水が効率的に流れるのを可能としている。
なお、サイフォン式雨水排水部材(排水部材)100の構成は任意に設定することが可能である。
金属製接続短管(接続短管)120は、図1、図3に示すように、例えば、ストレートに形成された金属製の直管により構成されており、サイフォン式雨水排水部材100の下流側に設置されている。
また、金属製接続短管120は、例えば、真鍮等の金属によって形成されていて、上端に雄ネジからなる上端ネジ(第1ネジ部)120Aが形成され、下端に雌ネジからなる下端ネジ(第2ネジ部)120Bが形成されている。
また、金属製接続短管120の内方には、管軸に沿って流通孔120Hが形成されている。
また、金属製接続短管120は、下端部が屋上スラブ10Sの下面から下方に突出して、下端ネジ(第2ネジ部)120Bが屋上スラブ10Sと床スラブ15Sの間の空間に配置されている。
金属製接続短管120の長さについては屋上スラブ(床構造物)10Sの厚さ等を考慮して任意に設定することが可能であるが、例えば、100mm以上であることが好適であり、200mm以上であることがより好適である。
また、スラブ10Sの下面からの金属製接続短管120の突出量は、下層の床スラブ15S(又は天井パネル等)との間隔を考慮して任意に設定することが可能であるが、例えば、50mm以上400mm以下であることが好適であり、100mm以上350mm以下であることがより好適である。
ここで、スラブ10Sの下面からの金属製接続短管(接続短管)120の突出量とは、接続短管がスラブ10Sの下面から突き出た全長をいう。
そして、金属製接続短管120は、図1、図3に示すように、上端ネジ(第1ネジ部)120Aを、サイフォン式雨水排水部材100の筒部105の下部取付けネジ(第1取付けネジ)100Bと螺合して、サイフォン式雨水排水部材100と接続されている。
また、上端ネジ(第1ネジ部)120Aと下部取付けネジ(第1取付けネジ)100Bとの螺合は、例えば、サイフォン式雨水排水部材100を屋上スラブ10Sの上面に設置した後に行う。
そして、上端ネジ(第1ネジ部)120Aと下部取付けネジ(第1取付けネジ)100Bとの螺合部分は貫通孔100Hの内方に配置されている。
また、金属製接続短管120は、下流側で樹脂配管140と接続され、流通孔120Hを介して下流側に雨水を排出する構成とされている。
なお、金属製短管140の材質については任意に設定することが可能である。また、金属製短管140に代えて、例えば、塩化ビニル製短管等、硬質な樹脂材料により形成された樹脂製短管本体に第1ネジを直接形成して樹脂製短管を構成してもよい。
樹脂配管140は、この実施形態において、図1〜図3に示すように、例えば、T字管(樹脂配管本体、T形継手)141とネジ付き電気融着継手142とを備え、ネジ付き電気融着継手142の接合部に、T字管(樹脂配管本体)141の上下方向に延在する第1筒部が挿入されて、電気融着により接合されていて、T字管141とネジ付き電気融着継手142とが一体に形成された構成とされている。例えば、T字管141とネジ付き電気融着継手142とは、工場で別々に製造されて施工現場に別々に搬送された後、施工現場で組み付けることができる。組付けに際しても、ネジ付き電気融着継手142を先行して金属製接続短管120に螺合させた後、ネジ付き電気融着継手142をT字管141に電気融着させることができる。
T字管(樹脂配管本体)141は、樹脂材料によって形成され、図1、図2に示すように、例えば、第1筒部の下方に第1筒部と直交し互いに反対向きに開口された分岐部が形成され、それぞれの分岐部は電気融着継手151によって樹脂製の横管152に接続されている。
ここで、T字配管(樹脂配管本体)141を構成する樹脂材料の材質については任意に設定することが可能であるが、この実施形態において、例えば、オレフィン系樹脂により形成されている。T字管(樹脂配管本体)141をオレフィン系樹脂を用いて形成することは、例えば、耐震性や耐久性の観点からが好適である。
オレフィン系樹脂管は硬質塩化ビニル管に比べてJIS K 6815−1,JIS K 6815−3に従って測定される引張破断伸びが高く、硬質塩化ビニル管が50〜150%であるのに対してオレフィン系樹脂管は350%以上であり、特に、ISO/TR9080に規定する外挿方法でPE100の高密度ポリエチレン管を用いた場合には引張破断伸びは500%以上となるため、地震による振動により損傷し難いものとすることができる。
また、オレフィン系樹脂については特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン、ポリブテン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、アタクチックポリプロピレン、アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、ポリαオレフィン等が好適である。
なお、オレフィン系樹脂に代えて、硬質塩化ビニル樹脂やABS、AES等を用いてもよい。
また、樹脂製の横管152を形成する樹脂材料については任意に設定することが可能であるが、T字管(樹脂配管本体)141と同じ樹脂材料により形成してもよい。また、樹脂製の横管152をT字管(樹脂配管本体)141と異なる種類の樹脂材料により形成してもよい。
電気融着継手151は、内周面側に融着用の電熱線が配置された筒状の接合部を有し、接合部の外周面に通電端子が配置されたもの等、周知の種々の電気融着継手を適用することが可能である。
ネジ付き電気融着継手142は、周知の種々のネジ付き電気融着継手を適用することが可能である。
この実施形態において、ネジ付き電気融着継手142は、例えば、内周面側に融着用の電熱線が配置されるとともに外面に通電端子142Pが配置された円筒状の接合部を有し、この接合部の一端側(上側)に、金属製部材143が配置されている。
また、金属製部材143の一端側(上側)には、雄ネジからなる金属製の上部取付けネジ(第2取付けネジ)140Aが形成されている。
上部取付けネジ(第2取付けネジ)140Aは、金属製接続短管120に形成された下端ネジ(第2ネジ部)120Bと螺合されて、金属製接続短管120と樹脂配管140とが接続される。
そして、金属製接続短管120から流れてくる排水を樹脂配管140に流通させる構成とされている。
なお、樹脂配管140の構成については任意に設定することが可能であり、T字管からなる樹脂配管本体141の上端部にネジ付き電気融着継手142を備えた構成に限定されことなく、上下方向(鉛直)に延在するストレートな樹脂製直管、エルボ等の湾曲部からなる樹脂配管本体や、これら樹脂配管本体の上部に接続用の部材(ネジ部材、カップリング等)が一体に配置された構成のものを用いてもよい。
第1実施形態に係る雨水排水配管(配管構造)10によれば、サイフォン式雨水排水部材100をスラブ10Sの上面に設置した後に、金属製接続短管120の上端ネジ(第1ネジ部)120Aをサイフォン式雨水排水部材100の下部取付けネジ(第1取付けネジ)100Bと螺合させるので、サイフォン式雨水排水部材100と金属製接続短管120とを効率的かつ確実に接続することができる。
また、サイフォン式雨水排水部材100の下流側に、例えば、オレフィン系樹脂を用いた樹脂配管を接続する構成とされているので、耐震性や耐久性の観点からが好適である。
また、雨水排水配管10によれば、金属製接続短管120の下端部に形成された下端ネジ(第2ネジ部)120Bがスラブ床10Sの下面から下方に突出しているので、ネジ付き電気融着継手142の通電端子142Pが貫通孔10Hと緩衝することがなく、金属製接続短管120の下端ネジ120Bと、樹脂配管140の第2取付けネジ140Aとを螺合して、金属製接続短管120と樹脂配管140とを接続することができる。
その結果、金属製接続短管120と樹脂配管140とを効率的に接続することができる。
また、雨水排水配管10によれば、金属製接続短管120の上端ネジ(第1ネジ部)120Aが雄ネジとされているので、サイフォン式雨水排水部材100の下部取付けネジ(第1取付けネジ)100Bと上端ネジ(第1ネジ部)120Aとを容易かつ効率的に螺合させることができる。
また、上端ネジ120Aを雄ネジとすることにより、金属製接続短管120の製造コストを低減することができる。
<第2実施形態>
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する分解された部分縦断面図である。図4において、符号20は雨水排水配管(配管構造)を、符号220は金属製接続短管(接続短管)を、符号220Aは上端ネジ(第1ネジ部)を、符号220Bは下端ネジ(第2ネジ部)を、符号240は樹脂配管を、符号240Aは上部取付けネジ(第2取付けネジ)を示している。
雨水排水配管(配管構造)20は、図4に示すように、例えば、サイフォン式雨水排水部材(排水部材)100と、金属製接続短管(接続短管)220と、樹脂配管240とを備えている。
サイフォン式雨水排水部材(排水部材)100については、第1実施形態と同様であるので第1実施形態と同じ符号を付して説明を省略する。
金属製接続短管(接続短管)220は、図4に示すように、例えば、ストレートに形成された金属製の直管により構成されており、サイフォン式雨水排水部材100の下流側に設置されている。
また、金属製接続短管220は、例えば、真鍮等の金属によって形成されていて、上端に雄ネジからなる上端ネジ(第1ネジ部)220Aが形成され、下端に雄ネジからなる下端ネジ(第2ネジ部)220Bが形成されている。
また、金属製接続短管220の下端部は、屋上スラブ10Sの下面から下方に突出している。具体的には、下端ネジ(第2ネジ部)220Bが屋上スラブ10Sの下面より下方に配置されている。
金属製接続短管220の長さ、スラブ10Sの下面からの突出量については、金属製接続短管220の場合と同様であるので説明を省略する。
そして、金属製接続短管220は、図4に示すように、上端ネジ(第1ネジ部)120Aをサイフォン式雨水排水部材100の下部取付けネジ(第1取付けネジ)100Bと螺合してサイフォン式雨水排水部材100と接続されている。
また、上端ネジ(第1ネジ部)220Aの構成、作用については、第1実施形態における上端ネジ120Aと同様であるので説明を省略する。
樹脂配管240は、図4に示すように、例えば、樹脂配管本体241と、ネジ付き電気融着継手242とを備え、ネジ付き電気融着継手242の接合部に、樹脂配管本体241の上端部が挿入されて、電気融着により接合されていて、樹脂配管本体241とネジ付き電気融着継手242とが一体に形成された構成とされている。例えば、樹脂配管本体241とネジ付き電気融着継手242とは、工場で別々に製造されて施工現場に別々に搬送された後、施工現場で組み付けることができる。組付けに際しても、ネジ付き電気融着継手242を先行して金属製接続短管220に螺合させた後、ネジ付き電気融着継手242を樹脂配管本体241に電気融着させることができる。
樹脂配管本体241については、第1実施形態における樹脂配管本体241と同様であるので説明を省略する。
ネジ付き電気融着継手242は、周知の種々のネジ付き電気融着継手を適用することが可能である。
この実施形態において、ネジ付き電気融着継手242は、例えば、内周面側に融着用の電熱線が配置されるとともに外面に通電端子242Pが配置された円筒状の接合部を有し、この接合部の一端側(上側)に、金属製部材243が配置されている。
また、金属製部材243の一端側(上側)には、雌ネジからなる金属製の上部取付けネジ(第2取付けネジ)240Aが形成されている。
上部取付けネジ(第2取付けネジ)240Aは、金属製接続短管220に形成された下端ネジ(第2ネジ部)220Bと螺合されて、金属製接続短管220と樹脂配管240とが接続される。
その他は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
<第3実施形態>
次に、図5を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。
図5は、本発明の第3実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する分解された部分縦断面図である。図5において、符号30は雨水排水配管(配管構造)を、符号320は樹脂製接続短管(接続短管)を、符号320Aは上端ネジ(第1ネジ部)を、符号320Bは樹脂配管下端部(樹脂配管接続部)を、符号340は樹脂配管を示している。
雨水排水配管(配管構造)30は、図5に示すように、例えば、サイフォン式雨水排水部材(排水部材)100と、樹脂製接続短管(接続短管)320と、樹脂配管340とを備えている。
サイフォン式雨水排水部材(排水部材)100については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
樹脂製接続短管(接続短管)320は、図5に示すように、例えば、樹脂製接続短管本体(接続短管本体)321と、樹脂製接続短管本体(接続短管本体)321の上端部に配置される接続部材322と、固定リング324と、を備え、上端部に雄ネジからなる上端ネジ(第1ネジ部)320Aが形成されている。
また、樹脂製接続短管320は、例えば、樹脂製接続短管本体321の下端部(例えば、外周面)が、樹脂配管340と接続するための樹脂配管接続部とされている。
樹脂製接続短管本体321は、例えば、樹脂材料により構成されていて内方に管軸に沿って流通孔320Hが形成されている。
なお、樹脂製接続短管本体(接続短管本体)321を構成する樹脂材料については任意に設定することが可能であるが、この実施形態において、樹脂製短管本体321は、例えば、オレフィン系樹脂により形成されている。
接続部材322は、例えば、真鍮等の金属によって形成され上部側と下部側に小径部が形成された多段円筒状の部材とされ、上部側の小径部の外周には雄ネジからなる上端ネジ(第1ネジ部)320Aが形成されている。
また、接続部材322の下部の小径部は、例えば、スリーブとされていて、樹脂製短管本体321の流通孔32スリーブが上方から挿入されている。そして、樹脂製接続短管本体(接続短管本体)321におけるスリーブが挿入された部分の外周側に固定リング324が装着される。
その結果、接続部材322のスリーブ及び固定リング324によって樹脂製接続短管本体321を内周側及び外周側から把持することにより、樹脂製接続短管本体321と上端ネジ(第1ネジ部)420Aとが一体に形成されている。
そして、樹脂製接続短管320の上端ネジ(第1ネジ部)320Aをサイフォン式雨水排水部材(排水部材)100の第1取付けネジ100Bと螺合することにより、サイフォン式雨水排水部材(排水部材)100と樹脂製接続短管(接続短管)320とを接続するようになっている。
樹脂配管340は、この実施形態において、例えば、樹脂配管本体341と、電気融着継手342と、を備え、樹脂配管本体341の上端部を電気融着継手342に挿入、接合することにより、樹脂配管本体341と電気融着継手342とが一体に形成されている。電気融着継手342は、周知の種々のものを適用することができる。また、樹脂配管本体341の材質については第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
そして、樹脂配管340の電気融着継手342に、樹脂製接続短管320の樹脂配管下端部320Bを挿入して接合することにより、樹脂製接続短管320は樹脂配管340と接続される。接合に際しては、電気融着継手342に樹脂配管本体341だけを先行して電気融着するのではなく、電気融着継手342内に、接続部320Bおよび樹脂配管本体341の両方を挿入した状態で施工することにより、接続部320Bを樹脂配管本体341に接続することができる。
<第4実施形態>
次に、図6を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。
図6は、本発明の第4実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する分解された部分縦断面図である。図6において、符号40は雨水排水配管(配管構造)を、符号420は樹脂製接続短管(接続短管)を、符号420Aは上端ネジ(第1ネジ部)を、符号420Bは第1カップリング部材(樹脂配管接続部)を、符号440は樹脂配管を、符号441は樹脂配管本体を、符号440Aは第2カップリング部材を示している。
配雨水排水配管(配管構造)40は、図6に示すように、例えば、サイフォン式雨水排水部材(排水部材)100と、接続短管420と、樹脂配管440とを備えている。
サイフォン式雨水排水部材100については、第1実施形態と同様であるので第1実施形態と同じ符号を付して説明を省略する。
樹脂製接続短管(接続短管)420は、図6に示すように、例えば、樹脂製接続短管本体(接続短管本体)421と、樹脂製接続短管本体(接続短管本体)421の上端部に配置される接続部材422と、固定リング424と、第1カップリング部材(樹脂配管接続部)420Bとを備えている。
また、樹脂製接続短管(接続短管)420の上端部には、雄ネジからなる上端ネジ(第1ネジ部)420Aが形成されている。
また、樹脂製接続短管420の下端部は、スラブ床10Sの下面から下方に突出している。
樹脂製接続短管本体421は、例えば、樹脂材料により構成されていて内方に管軸に沿って流通孔420Hが形成されている。
なお、樹脂製接続短管本体(接続短管本体)421を構成する樹脂材料については第3実施形態と同様であるので説明を省略する。
また、樹脂製接続短管本体421は、例えば、バット接合部を有する構成とされていてもよい。
接続部材422は、例えば、真鍮等の金属によって形成され上部側と下部側に小径部が形成された多段円筒状の部材とされ、上部側の小径部の外周には雄ネジからなる上端ネジ(第1ネジ部)420Aが形成されている。
そして、接続部材422のスリーブ及び固定リング424によって樹脂製接続短管本体421を把持して、樹脂製接続短管本体421と上端ネジ(第1ネジ部)420Aとが一体に形成されている。
なお、接続部材422、固定リング424の構成、作用については、第3実施形態における接続部材322、固定リング324と同様であるので説明を省略する。
第1カップリング部材(樹脂配管接続部)420Bは、図6に示すように、例えば、接続ソケット部材425と、固定リング426と、を備えている。
接続ソケット部材425は、上方側に位置される上部スリーブ425Aと、下方側に位置される下部スリーブ425Bとを備えている。
そして、接続ソケット部材425の上部スリーブ425Aは、樹脂製接続短管本体421の下端部に挿入され、樹脂製接続短管本体421における上部スリーブ425Aが挿入された部分の外周側に固定リング426が装着されて、樹脂製接続短管本体421を内周側と外周側から把持して、樹脂製接続短管本体421と第1カップリング部材420Bとが一体に形成されている。
樹脂配管440は、例えば、樹脂配管本体441と、樹脂配管本体441の上端部に配置される第2カップリング部材440Aと、を備えている。
樹脂製接続短管本体441は、例えば、樹脂材料により構成されていて内方に管軸に沿って流通孔440Hが形成されている。
なお、樹脂配管本体441を構成する樹脂材料については第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
第2カップリング部材440Aは、図6に示すように、例えば、接続ソケット部材442と、固定リング443と、リングシール部材444と、締結ハウジング部材(接続保持機構)445と、を備えている。
また、第2カップリング部材440Aは、樹脂配管本体441の上端部に配置されている。
接続ソケット部材442は、下方側に位置される下部スリーブ442Aと、上方側に位置される上部スリーブ445Bとを備えている。
そして、接続ソケット部材442の下部スリーブ442Aは、樹脂配管本体441の上端部に挿入され、樹脂配管本体441における下部スリーブ442Aが挿入された部分の外周側に固定リング443が装着されて、樹脂配管本体441を内周側と外周側から把持して、樹脂配管本体441と第2カップリング部材440Aとが一体に形成されている。
リングシール部材444は、例えば、管軸方向に沿って見たときにリング状に形成され、管軸を含む断面において管軸側が開口された略C字形に形成されている。
また、リングシール部材444は、この開口部分を挟んで上側に上側リップ部が形成され、上側に下側リップ部が形成されている。
そして、上側リップ部に接続ソケット部材425の下部スリーブ425Bが嵌挿入され、下側リップ部に接続ソケット部材442の上部スリーブ442Aが嵌挿されるようになっている。
締結ハウジング部材445は、例えば、一対の半割リング状部材445Aと、締結部材445Bとを備え、一対の半割リング状部材445Aを締結部材445Bによって組み合わせるように構成されている。そして、第1カップリング部材420Bと第2カップリング部材440Aの接続を保持する接続保持機構を構成する。
なお、接続保持機構については、締結ハウジング部材445に限定されず、任意に設定することが可能である。
半割リング状部材445Aは、管軸方向に沿って見たときに、組み合わせた状態において略リング状に形成され、管軸を含む面で2分割にされ、互いの対応する部位に締結部材445Bが装着可能とされている。
締結部材445Bは、周知の締結部材を用いることが可能であり、この実施形態では、例えば、ボルト及びナットが用いられている。
そして、半割リング状部材445Aをリングシール部材444の外周側に配置して、互いの分割面を突き合わせて締結部材445Bにより締結することで、リングシール部材444の上側リップ部と下部スリーブ425B、下側リップ部と上部スリーブ442Aとを密着させて、管内と外部とが液密に封止されるようになっている。
第4実施形態に係る配雨水排水配管(配管構造)40によれば、樹脂配管接続部が第1カップリング部材420Aとされ、第2カップリング部材440Aにより構成されているので、樹脂配管440と樹脂製接続短管420とを、専用の工具を用いることなく容易かつ効率的に接続することができる。
<第5実施形態>
次に、図7を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。
図7は、本発明の第5実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する分解された部分縦断面図である。図7において、符号50は雨水排水配管(配管構造)を、符号520は接続短管を、符号520Aは上端ネジ(第1ネジ部)を、符号520Bは第1カップリング部材(樹脂配管接続部)を、符号540は樹脂配管を、符号540Aは第2カップリング部材を示している。
配雨水排水配管(配管構造)50は、図7に示すように、例えば、サイフォン式雨水排水部材(排水部材)100と、接続短管520と、樹脂配管540とを備えている。
サイフォン式雨水排水部材(排水部材)100については、第1実施形態と同様であるので第1実施形態と同じ符号を付して説明を省略する。
樹脂製接続短管(接続短管)520は、図7に示すように、例えば、樹脂製接続短管本体(接続短管本体)521と、樹脂製接続短管本体(接続短管本体)521の上端部に配置される接続部材522と、固定リング524と、第1カップリング部材(樹脂配管接続部)520Bとを備えている。
また、樹脂製接続短管(接続短管)520の上端部には、雄ネジからなる上端ネジ(第1ネジ部)520Aが形成されている。
また、樹脂製接続短管520の下端部は、スラブ床10Sの下面から下方に突出している。
樹脂製接続短管本体521は、例えば、樹脂材料により構成されていて内方に管軸に沿って流通孔520Hが形成されている。
なお、樹脂製接続短管本体(接続短管本体)521を構成する樹脂材料については第3実施形態と同様であるので説明を省略する。
接続部材522は、例えば、真鍮等の金属によって形成され上部側と下部側に小径部が形成された多段円筒状の部材とされ、上部側の小径部の外周には雄ネジからなる上端ネジ(第1ネジ部)520Aが形成されている。
そして、接続部材522のスリーブ及び固定リング524によって樹脂製接続短管本体521を把持して、樹脂製接続短管本体521と上端ネジ(第1ネジ部)520Aとが一体に形成されている。
なお、接続部材522、固定リング524の構成、作用については、第3実施形態における接続部材322、固定リング324と同様であるので説明を省略する。
第1カップリング部材(樹脂配管接続部)520Bは、図7に示すように、例えば、第1カップリング部材本体525と、ロック部材(接続保持機構)526と、補強リング527と、シール部材528と、を備えている。
第1カップリング部材本体525は、上部に形成された上側凹部と、下部に形成された下側凹部と、上側凹部と下側凹部とを接続する流通路とを備えている。
ロック部材(接続保持機構)526は、例えば、管軸に沿って見たときに、円弧状部材に周方向に間隔をあけて配置され内方(管軸側)に向かって形成された複数の凸部を有する構成とされている。
また、ロック部材526は、例えば、樹脂等の弾性を有する材料によって形成されていて、管軸方向に沿って見たときに、凸部を弾性力によって内方に向かって付勢している。
また、ロック部材526は、下側凹部を構成する円筒壁部に、管軸方向に沿って見たときに、円弧状部材と対応して形成され下側凹部と外周側との間に形成された貫通孔に、弾性変形可能に装着されている。
補強リング527は、図7に示すように、ロック部材526の外周側に配置され、ロック部材526の円弧状部材が拡径された際に、円弧状部材が内周側に復元するのを補強するように構成されている。
そして、第1カップリング部材(樹脂配管接続部)520Bは、上側凹部に樹脂製接続短管本体521が嵌挿されることにより、第1カップリング部材(樹脂配管接続部)520Bは、上側凹部に樹脂製接続短管本体521が嵌挿されることにより、第1カップリング部材520Bと樹脂製接続短管本体521とが一体に形成されるようになっている。
シール部材528は、例えば、端面を封止する第1シール部材528Aと、周面を封止する第2シール部材とを備えており、それぞれ下側凹部の底面部及び内周面に配置されている。
樹脂配管540は、例えば、樹脂配管本体541と、樹脂配管本体541の上端部に配置される第2カップリング部材540Aと、を備えている。
樹脂製接続短管本体541は、例えば、樹脂材料により構成されていて内方に管軸に沿って流通孔540Hが形成されている。
なお、樹脂配管本体541を構成する樹脂材料については第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
第2カップリング部材540Aは、図7に示すように、例えば、略円筒形状に形成され上部側が小径部とされた第2カップリング本体542と、第2カップリング本体542の長手方向の中央部に内周側に向かってくぼむロック凹部(接続保持機構)542Uが形成された構成とされている。
また、第2カップリング部材540Aは、下部に段差凹部が形成されていて、この段差凹部に上側凹部に樹脂配管本体541が嵌挿されることにより、第2カップリング部材540Aと樹脂配管本体541とが一体に形成されるようになっている。
そして、第2カップリング本体542の上部側に形成された小径部を、第1カップリング520Bの下側凹部に挿入することにより、第1カップリング520Bと、第2カップリング体540Aが接続されて、樹脂製接続短管520と樹脂製配管540とが接続されるようになっている。
ロック凹部542は、ロック部材526とともに、第1カップリング部材(樹脂配管接続部)540Bと第2カップリング部材540Aとの接続を保持する接続保持機構を構成する。
そして、第2カップリング本体542の小径部を、第1カップリング520Bの下側凹部に挿入する際に、略円弧状に形成されたロック部材(接続保持機構)526が拡径された後に、ロック部材526が復元されて縮径されることにより、ロック部材526の凸部が第2カップリング本体542のロック凹部(接続保持機構)542U内に軽視されて、第1カップリング520Bと第2カップリング540Aが接続される。
その結果、樹脂製接続短管(接続短管)520と、樹脂製は移管540とが接続される。
また、第2カップリング本体542の小径部が、第1カップリング520Bの下側凹部の底部まで挿入されると、小径部が第1シール部材528A及び第2シール部材と密着して、第1カップリング部材520B及び第2カップリング部材540Aの流通孔と外部とを液密に封止する。
なお、第1カップリング部材(樹脂配管接続部)540Bを、第2カップリング部材540Aを挿入する受け口(凹部)側とするか、第1カップリング部材(樹脂配管接続部)540Bを挿入側とし、第2カップリング部材540Aを受け口(凹部)側とするかは任意に設定してもよい。
また、第1カップリング部材(樹脂配管接続部)540Bと第2カップリング部材540Aとの接続を保持する接続保持機構については、ロック部材526、ロック凹部542Uに限定されることなく任意に設定してもよい。
第5実施形態に係る配雨水排水配管(配管構造)50によれば、樹脂配管接続部が第1カップリング部材520Aとされ、第2カップリング部材540Aにより構成されているので、樹脂配管540と樹脂製接続短管520とを、ワンタッチで容易かつ効率的に接続することができる。
<第6実施形態>
以下、図8〜図11を参照し、本発明の第6実施形態に係る配管構造について説明する。図8は、本発明の第6実施形態に係る配管構造の概略構成を説明する斜視図であり、図9は、第6実施形態に係るサイフォン式排水部材の概略構成を説明する側面から見た部分端面図であり、図10は、サイフォン式排水部材の概略構成を説明する側面から見た分解断面図であり、図11は、サイフォン式排水部材の概略構成を説明する分解斜視図である。
図8〜図11において、符号60は雨水排水配管(配管構造)を、符号600はサイフォン式雨水排水部材(排水部材)を、符号602は筒部を、符号605は接続部を、符号610はベースプレート部を、符号620はクランプリング部620を、符号630はバッフル部を、符号20Sは屋上スラブ(床構造物)を、符号20Hは屋上スラブ20Sに形成された貫通孔を示している。
第6実施形態は、第1〜第5実施形態におけるサイフォン式雨水排水部材100に代えて、サイフォン式雨水排水部材600を適用する第1〜第5実施形態の変形例であり、以下の説明では、第1実施形態に係る雨水排水配管(配管構造)10を例に説明するが、第6実施形態は第1実施形態の変形例に限定されるものではない。すなわち、第1実施形態に限定されることなく、第2〜第5実施形態におけるサイフォン式雨水排水部材100に代えてサイフォン式雨水排水部材600を適用してもよい。
雨水排水配管(配管構造)60は、第1実施形態と同様に、例えば、工場やショッピングセンター等の大型施設において屋上に形成された屋上スラブ20Sと、屋上スラブ20Sの下方に形成された床スラブ(床構造物、不図示)の間に配置されている。
そして、屋上スラブ20Sと床スラブ(床構造物、不図示)との間は、例えば、メンテナンス用スペースとされている。なお、第6実施形態に係る床スラブ(床構造物、不図示)は第1実施形態で示した床スラブ15Sと同様であるので説明を省略する。
また、屋上スラブ(床スラブ)20Sの下層に形成されるのは、床スラブ(床構造物、不図示)に限定されることなく、例えば、デッキプレートや天井パネル等であってもよい。
雨水排水配管(配管構造)60は、図8に示すように、例えば、屋上スラブ(床構造物)20Sの上面に設けられたサイフォン式雨水排水部材(排水部材)600と、金属製接続短管(接続短管)120と、屋上スラブ20Sの下面よりも下方に配置され排水を下流側に流通させる樹脂配管140とを備えている。
そして、雨水排水配管60は、サイフォン式雨水排水部材600から流入する雨水を金属製接続短管120を介して樹脂配管140に流通させるように構成されている。
屋上スラブ(床構造物)20Sは、図8に示すように、例えば、建築物の屋上に形成された床スラブである。屋上スラブ(床構造物)20Sの構成については任意に設定することが可能であるが、図8に示すように、例えば、屋上スラブ本体11Sと、屋上スラブ本体11Sの上面に形成された防水層12Sと、防水層12Sの上面に形成された表面仕上げ層23Sと、を備えていることが好適である。
また、屋上スラブ20Sには、図9、図10に示すように、ボイド管を用いて上面から下面に向かって上下方向に貫通する貫通孔20Hが形成されている。
また、屋上スラブ20Sの上面には、サイフォン式雨水排水部材600の下面と相補的に形成された凹部20Vが形成され、凹部20Vにはサイフォン式雨水排水部材600の下面が外周縁まで収容されるように構成されている。
また、凹部20Vには、屋上スラブ(床構造物)20Sにサイフォン式雨水排水部材600を取付けるためのアンカーボルト20Tが埋設されている。
また、サイフォン式雨水排水部材600の下部と金属製接続短管120の上部とは貫通孔20H内で接続されている。
なお、第6実施形態は、第1実施形態とサイフォン式雨水排水部材(排水部材)100に代えて、サイフォン式雨水排水部材(排水部材)600を備えている点で異なり、その他は第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同じ符号を付して説明を省略する。
サイフォン式雨水排水部材(排水部材)600は、図8から図11に示すように、例えば、平面視したときに、外形が円形状に形成され中央部に円形穴610Hが形成されたベースプレート部610と、円筒状に形成された筒部602と、筒部602に接続される接続部605と、ベースプレート部610の上に配置されるクランプリング部620と、クランプリング部620の上に配置されるバッフル部630と、を備えている。
ベースプレート部610は、平面視したときに外形が円形状に形成され中央部に円形穴610Hが形成されたベースプレート本体611と、円形穴610Hの下部に接続された筒部602と、を備えている。
ベースプレート部610を形成する材料は任意に設定することが可能であり、例えば、アルミニウム合金やステンレス鋼等の金属材料や樹脂材料により形成してもよい。この実施形態では、例えば、ステンレス鋼板を打ち抜き加工及び塑性加工して形成したベースプレート本体611に、ステンレス鋼を加工して形成した部品を接合することにより形成されている。
ベースプレート本体611は、例えば、平面視したときに外形が円形状とされベースプレート部610の内方に配置されるとともに中央部に厚さ方向に貫通する円形穴610Hが形成された平板からなるリング状壁部611Pと、リング状壁部611Pの外周に接続され、外形が円形状とされるとともに外周側から内周側に向かうにしたがってわずかに低く傾斜して略すり鉢状に緩やかな傾斜面が形成された傾斜壁部611Sとを備えている。
そして、ベースプレート部610の上面には、アスファルト防水シート(不図示)がベースプレート部610の外方まで延長して貼着され、アスファルト防水シート(不図示)はクランプリング部620によって上面から押圧するように構成されている。なお、防水シートを用いるかどうかや、アスファルト防水シートに代えて防水シートや防水手段を適用してもよい。
また、ベースプレート本体611の上面には、上方に向かって伸びクランプリング部620に形成された貫通穴623を介してバッフル部630を支持するバッフル支持ボス612が、周方向に間隔をあけて4箇所(複数)に立設されている。
また、バッフル支持ボス612には、先端部(上端面)から長手方向に沿って雌ネジ穴(不図示)が形成され、この雌ネジ穴(不図示)にバッフル取付けボルト(不図示)を螺合してバッフル部630を固定するようになっている。
なお、バッフル支持ボス612の先端部に雄ネジを形成して、ナットによりバッフル部630を固定してもよい。
また、ベースプレート本体611の下面には、屋上スラブ20Sにベースプレート610を固定するためのアンカーボルト20Tを装着するアンカーボルト装着ボス(アンカーボルト装着部)613が周方向に間隔をあけて4箇所(複数)に形成されている。
なお、この実施形態では、アンカーボルト装着ボス613に形成された雌ネジにアンカーボルト20Tを装着するこうせいとされているが、例えば、アンカーボルト装着ボス613に代えて、アンカーボルト20Tの雄ネジ部にナット(不図示)を螺合するために、アンカーボルト20Tの雄ネジ部をベースプレート本体611の上面から露出させるための円形穴を形成してもよい。
また、ベースプレート本体611には、雌ねじ穴(不図示)が周方向に間隔をあけて2箇所(複数)形成されている。
そして、この雌ねじ穴(不図示)には、クランプリング部620にこの雌ねじ穴と対応して形成された貫通穴(不図示)を通じて雄ネジが螺着され、ベースプレート610にクランプリング部620を固定するように構成されている。
筒部602は、円筒状に形成されていて、ベースプレート本体611の円形穴610Hの周縁部に接続され、筒部602の内方には流通孔600Hが形成されている。
この実施形態において、筒部602は、例えば、ベースプレート本体611の中央部近傍の壁部が下方に突き出るように塑性加工することによりベースプレート本体611と一体的に形成されている。なお、筒部602は、溶接等によって円形穴610Hの周縁部に接合されてもよい。
接続部605は、例えば、アルミニウム合金や鋳鉄、ステンレス鋼等の金属材料を鋳造して形成された円筒状とされている。そして、接続部605の上側内方に筒部602を嵌挿し、又は端面を筒部602の端面に突き当てて、筒部602の下方に略一体的に接合(例えば、溶接)されている。
そして、筒部602及び接続部605の内方には、上下方向に流通孔600Hが形成される。
また、接続部605は、図9、図10に示すように、内周面に雌ネジからなる下部取付けネジ(第1取付けネジ)600Bが形成され、この下部取付けネジ600Bには、例えば、金属製接続短管120のネジ部120Aが螺合可能とされている。
クランプリング部620は、図8〜図11に示すように、平面視したときに、外形円形状とされベースプレート610よりも小径に形成され、下面がベースプレート610の上面と相補的に形成され中央部に円形穴620Hが開口する底面壁部621と、底面壁部621の外周縁から上方に立設された立上り壁部622と、立上り壁部622に周方向に間隔をあけて配置され内部と外部とを厚さ方向に貫通する矩形凹部622Uと、を備えている。
クランプリング部620を形成する材料は任意に設定することが可能であり、例えば、アルミニウム合金やステンレス鋼等の金属材料や樹脂材料により形成してもよい。この実施形態では、例えば、ステンレス鋼板を打ち抜き加工及び塑性加工して形成することにより形成されている。
底面壁部621は、図9、図10に示すように、平面視したときに、内方に配置されベースプレート本体611のリング状壁部611Pと対応する平板状のリング状平面壁部621Pと、リング状平面壁部621Pの外周に接続され、外形がベースプレート本体611よりも小径の円形状とされ外形が円形状とされるとともに外周側から内周側に向かうにしたがってわずかに低く傾斜して略すり鉢状に緩やかな傾斜面が形成された傾斜壁部621Sとを備えている。
また、底面壁部621には、ベースプレート部610に立設されたバッフル支持ボス612と対応する位置に、上下方向に貫通しバッフル支持ボス612が上方に通過するための円形の貫通穴624が形成されている。
バッフル部630は、図8〜図11に示すように、バッフルプレート631と、バッフルプレート631の外周部の下面に配置された下方リブ632と、バッフルプレート631の上面に配置され外周側で下方に向かって伸びる縦リブ633と、を備えている。
バッフル部630を形成する材料は任意に設定することが可能であり、例えば、アルミニウム合金やステンレス鋼等の金属材料や樹脂材料により形成してもよい。この実施形態では、例えば、アルミニウム合金を鋳造して一体的に形成したうえで機械加工することにより形成されている。
バッフルプレート631は、平面視したときに外形が円形状に形成され、上面は内周側に平坦部631Pが形成され、平坦部631Pの外周縁には外周側に向かうにしたがって緩やかに下方に向かう曲面部、言い換えると(内周側が膨出する)ドーム状形状部631Dが形成された構成とされている。
また、バッフルプレート631の下面には、外周から内周側に向かうにしたがって緩やかに上方に膨らむ(上方にくぼむ)曲面部からなるドーム状凹部631Uが形成されている。
また、バッフルプレート631の外周縁近傍には、平面視したときに中心部の周りを周回しバッフルプレート631の厚さ方向に貫通する貫通穴631Hが形成され、穴631Hは下方リブ632によって周方向に延在する8つ(複数)の穴に仕切られている。
下方リブ632は、バッフルプレート631の下面に配置され下方に向かって伸びる平板状に形成され、例えば、バッフルプレート631の周方向に間隔をあけて8つ(複数)形成されている。
また、下方リブ632は、側面から見たときに、外周側に向かうにしたがってドーム状凹部631Uの下面から離間するように形成されている。
縦リブ633は、例えば、バッフルプレート631の上面に上方に向かって立設された平板状とされている。
また、縦リブ633は、平面視したときに、バッフルプレート631の径方向の途中から内周側に向かって延在しバッフルプレート631の中心部よりも外周側で交差する略V字形に形成されたV字状壁部633Vと、V字状壁部633Vの外周側端部に接続されバッフルプレート631の中心から外周側に向かって放射状に伸び外周側がバッフルプレート631よりも下方(例えば、下方リブ632の下端と同位置)まで伸びる放射状壁部633Wと、を備えている。
また、V字状壁部633Vの上部は、例えば、先端側(バッフルプレート631の中央側)が低くなる傾斜部とされている。
この実施形態において、縦リブ633は、例えば、平面視したときにバッフルプレート631の周方向に間隔をあけて8つ(複数)配置されている。
また、縦リブ633は、バッフルプレート631の径方向において貫通穴631Hと対応する位置に、放射状壁部633Wをバッフル部630の周方向に沿って貫通する流通穴633Hが形成されている。
サイフォン式雨水排水部材(排水部材)600は、このような構成により、流れ込んだ雨水(排水)の中心近傍に、空気の柱が形成されるのを抑制してサイフォン効果によって雨水が効率的に流れるのを可能としている。
なお、サイフォン式雨水排水部材(排水部材)600の構成は任意に変更を加えてもよい。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記実施形態においては、金属製接続短管120が上端ネジ(第1ネジ部)120Aが雄ネジ、下端ネジ(第2ネジ部)120Bが雌ネジとされ、金属製接続短管220が上端ネジ220A、下端ネジ220Bがともに雄ネジとされている場合について説明したが、第1ネジ部、第2ネジ部を雄ネジとするか雌ネジとするかについては任意に設定することが可能であり、第1ネジ部を雌ネジとしてもよい。
また、上記実施形態においては、排水部材がサイフォン式雨水排水部材100、600である場合について説明したが、例えば、床スラブの上面に設置されるとともに床スラブに形成された汚水等の排水を貫通孔を介して床スラブの下面側に排出させる他の排出部材を用いてもよい。
また、上記実施形態においては、床構造物が屋上の床面を構成する屋上スラブ10S、20Sである場合について説明したが、屋上スラブ10S、20Sに限定されることなく、スラブやデッキプレート(コンクリートが打設され、又は打設されていない場合を含む)等により構成され、屋上や屋根、バルコニーや屋内において上層階と下層階とを区切るために形成された床部材や天井パネル等、種々の床構造物に適用してもよい。
また、上記実施形態においては樹脂配管140が樹脂配管本体としてT字管141を備えている場合について説明したが、樹脂配管の構成については任意に設定することが可能であり、例えば、エルボ等の屈曲部を有する樹脂配管や上下方向にストレートに排水するための直管(立主管等)により構成してもよい。
また、短管を金属製接続短管とするか樹脂製短管とするか、その材質については任意に設定することが可能である。
また、金属製短管140において説明した構成を、金属製短管に代えて、例えば、塩化ビニル製短管等、硬質な樹脂材料により形成した樹脂製短管に適用して、樹脂短管本体に第1ネジを直接形成してもよい。
また、接続部材本体と、ネジ付き電気融着継手、電気融着継手等、樹脂配管本体の上部に配置される接続部材と接合については任意に設定することができる。例えば、工場等において樹脂配管本体に予め接続部材を装着した構成とされてもよいし、工場で別々に製造されて施工現場に別々に搬送された後、施工現場で組み付けてもよい。また、組付けに際しても、例えば、ネジ付き電気融着継手を先行して金属製接続短管に螺合させた後、ネジ付き電気融着継手を樹脂配管本体に電気融着させてもよいし、電気融着継手を先行して樹脂短管本体に融着させた後、電気融着継手を樹脂配管本体に電気融着させ、又は電気融着継手に対して、樹脂短管本体及び樹脂配管本体を同時に挿入した後に電気融着させてもよい。
また、上記実施形態においては、T字配管(樹脂配管本体)141、樹脂配管本体241、341、441、541を構成する樹脂材料の材質がオレフィン系樹脂である場合について説明したが、オレフィン系樹脂を用いる場合において、例えば、ポリプロピレン、ポリブテン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、アタクチックポリプロピレン、アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、ポリαオレフィン等のほか任意に設定することができる。
また、オレフィン系樹脂に代えて、硬質塩化ビニル樹脂やABS、AES等を用いてもよい。
また、樹脂配管を単一の樹脂材料ではなく、複数種類の異種材料によって形成してもよい。
また、上記第4、第5実施形態においては、第1カップリング部材(樹脂配管接続部)420Bが第2カップリング部材440Aと突き合わせて接合され、第1カップリング部材(樹脂配管接続部)540Bが、第2カップリング部材540Aを挿入して接合するための受け口凹部が形成されている場合について説明したが、第1カップリング部材(樹脂配管接続部)、第2カップリング部材の構成については任意に設定することが可能である。
また、例えば、第1カップリング部材(樹脂配管接続部)440A、第2カップリング部材540Aのように、互いに異なる機能を備えている場合については、いずれを接続短管側(樹脂配管接続部)とするかどうかについて任意に設定することができる。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した実施形態を適宜組み合わせて適用してもよい。
10、20、30、40、50、60 雨水排水配管(配管構造)
10S、20S 屋上スラブ(床構造物)
11S 屋上スラブ本体(床構造物)
12S 防水層(床構造物)
13S 表面仕上層(床構造物))
10H 貫通孔
100、600 サイフォン式雨水排水部材(排水部材)
100B 下部取付けネジ(第1取付けネジ)
120、220 金属製接続短管(接続短管)
320、420、520 樹脂製接続短管(接続短管)
120A、220A、320A、420A、520A 上端ネジ(第1ネジ部)
120B、220B 下端ネジ(第2ネジ部)
140、240、340、440、540 樹脂配管
141 T字管(T形継手、樹脂配管本体)
241、341、441、541 樹脂配管本体
140A、240A、340A 上部取付けネジ(第2取付けネジ)
420B、520B 第1カップリング(樹脂配管接続部)
440A、540A 第2カップリング

Claims (6)

  1. 床構造物の上面に配置される排水部材と、
    前記床構造物に形成され前記床構造物の上面から下面に貫通する貫通孔に配置される接続短管と、
    前記接続短管の下端部と接続される樹脂配管と、
    を備え、前記排水部材から流入する水を前記接続短管を介して前記樹脂配管に流通させる配管構造であって、
    前記接続短管の上端部には第1ネジ部が形成され、前記第1ネジ部と前記排水部材の下部に形成された第1取付けネジとが螺合されて前記排水部材が前記接続短管の上部に取付けられるとともに、
    前記接続短管の下端部は前記床構造物の下面から下方に突出し、前記樹脂配管と接続するための樹脂配管接続部が形成されている
    ことを特徴とする配管構造。
  2. 請求項1に記載の配管構造であって、
    前記第1ネジ部は雄ネジとされている
    ことを特徴とする配管構造。
  3. 請求項1又は2に記載の配管構造であって、
    前記樹脂配管接続部は、電気融着継手である
    ことを特徴とする配管構造。
  4. 請求項1又は2に記載の配管構造であって、
    前記樹脂配管接続部は、第1カップリング部材により構成され、
    前記樹脂配管の上端部には、前記第1カップリング部材と接続可能な第2カップリング部材が配置されている
    ことを特徴とする配管構造。
  5. 請求項1又は2に記載の配管構造であって、
    前記樹脂配管接続部は、第2ネジ部とされ、
    前記樹脂配管の上端部に前記第2ネジ部と螺合される第2取付けネジが形成されている
    ことを特徴とする配管構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の配管構造であって、
    前記排水部材は、
    雨水を流下させるサイフォン式雨水排水部材である
    ことを特徴とする配管構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114033110A (zh) * 2021-12-03 2022-02-11 河海大学设计研究院有限公司 种植屋面雨水过滤装置及屋面防护虹吸式雨水收集系统

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