JP5615874B2 - 排水管継手および基礎貫通配管構造 - Google Patents

排水管継手および基礎貫通配管構造 Download PDF

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Description

この発明は、排水管継手および基礎貫通配管構造に関し、特にたとえば、鞘管内に屋内排水管と屋外排水管とを接続する内管が挿通される基礎貫通用の排水管継手および基礎貫通配管構造に関する。
従来の排水管配管構造の一例が、特許文献1に開示されている。この特許文献1の技術では、鞘管が斜め方向に立ち上がって建物の基礎部であるコンクリートスラブを貫通している。そして、その鞘管内にはフレキシブル管が挿通され、屋内外の排水管を接続する内管として機能している。
特許第3595761号公報[E03C 1/122]
特許文献1の従来技術では、内管をフレキシブル管によって形成することにより、屈曲或いは湾曲した鞘管から抜き差しが可能である。このため、建物の基礎部を傷めることなく内管の補修や交換が可能となり、住宅の品質確保促進法における維持管理の容易性に関して等級2以上に適合される。しかしながら、鞘管を急な角度で立ち上げた場合には、フレキシブル管が鞘管内の方向に圧縮されて撓んでしまい、排水が閉塞してしまう恐れがある。このため、特許文献1の技術では、緩やかな角度で鞘管を立ち上げなければならず、鞘管に挿通される内管を壁際に立ち上げることができない。よって、たとえば内管と壁際に下りてくる屋内の排水管とを接続する際などには、それぞれ管の位置が離れてしまい、間に管を継ぎ足さなければ接続することができない。このため、内管と屋内排水管とを接続する配管が複雑な構造となってしまい、排水性能が安定しない。さらにまた、内管にフレキシブル管を用いることにより、可撓性を有さない内管と比較して管内面の平滑性が劣るため、やはり、排水性能が安定しない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、排水管継手および基礎貫通配管構造を提供することである。
この発明の他の目的は、安定した排水性能を発揮する配管構造を実現することができる、排水管継手および基礎貫通配管構造を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために後述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、鞘管内に屋内排水管と屋外排水管とを接続する内管が挿通される基礎貫通用の排水管継手であって、鞘管は、一端が屋内に開口する第1鞘管部、第1鞘管部の一端に形成され、調整管を挿入するための短円筒状の開口部、および第1鞘管部の他端から連通し、第1鞘管部と所定の角度をなし、屋外に開口する第2鞘管部を含み、内管は、第1鞘管部および第2鞘管部のいずれか一方の内部に流入口流出口とを有するように配置される屈曲内管部、第1鞘管部に配置されて、屈曲内管部と屋内排水管とを接続する第1内管部、および第2鞘管部に配置されて、屈曲内管部と屋外排水管とを接続する第2内管部を含み、第1内管部および第2内管部の少なくともいずれか一方は、屈曲内管部と着脱自在に接続される、排水管継手である。
第1の発明では、排水管継手(10)は、鞘管(12)および内管(14)を備え、建築物の基礎(100)を貫通する鞘管内に、屋内排水管(106)と屋外排水管(108)とを接続する内管が挿通される。鞘管は、所定の角度をなす第1鞘管部(16)および第2鞘管部(18)を含み、それらを組み合わせることによって形成される。第1鞘管部は、その一端が屋内に開口する。第2鞘管部は、第1鞘管部の他端から連通し、屋外に開口する。また、内管は、それぞれ可撓性を有さない屈曲内管部(20)、第1内管部(22)および第2内管部(24)を接続することによって形成され、鞘管12から抜き差し可能である。たとえば、屈曲内管部は、90°エルボ状に形成され、その始端となる流入口(66)と、その終端となる流出口(68)とを第1鞘管部の内部に有するよう配置される。また、第1内管部は、第1鞘管部内に配置され、たとえば屈曲内管部に接着接合されて、屈曲内管部と屋内排水管とを接続する。また、第2内管部は、第2鞘管部内に配置され、たとえば屈曲内管部にゴム輪接合されて、屈曲内管部と屋外排水管とを接続する。このように、可撓性を有さない各内管部(20、22、24)を接続して内管を形成した場合には、内管にフレキシブル管を用いる場合と比較して、管内面の平滑性に優れる。また、鞘管を壁際に下りてくる屋内排水管の周辺に立ち上げても内管の排水性能が低減しないため、内管を壁際に下りてくる屋内排水管の周辺に立ち上げて、内管と屋内排水管とを単純な配管で接続することができる。
第1の発明によれば、安定した排水性能を発揮する配管構造を実現することができる。
の発明は、第1の発明に従属し、第1鞘管部および前記第2鞘管部の少なくともいずれか一方の外面に形成される配筋固定部を備え、配筋固定部は、並べて形成される複数の板状体を含み、隣接する板状体どうしの間に配筋を嵌め込むことによって鞘管と配筋とを固定する
の発明では、たとえば、第1鞘管部(16)には、その外面から外側に突出する配筋固定部(38)が形成される。配筋固定部は、たとえば、水平方向に長い板状に形成され、外側先端に厚みを有する。また、配筋固定部は、垂直方向に並ぶように形成される。建築物の基礎(100)に配置される配筋(110)或いは別途配筋に設けられる鞘管固定用の固定筋(112)を、隣接する板状体の間に嵌め込むことによって、第1鞘管部と配筋とを固定することができる。
の発明によれば、コンクリートを打設するなど建築物の基礎を埋め戻す際に、鞘管の傾きを防止することができる。
第3の発明は、第1または2の発明に従属し、第1鞘管部および第2鞘管部の少なくともいずれか一方に形成され、屈曲内管部を位置決めするための座部、および屈曲内管部の外面から板状に突出して形成され、座部に当接する当接部を備える。
第4の発明は、第1ないし3のいずれかの発明に従属し、第2鞘管部の内面に設けられ、第2内管部の外面と当接するシール材を備え、第2鞘管部には、軸方向に間隔を隔てて複数のリブが形成される
第4の発明では、たとえば、第2鞘管部(18)の第2筒部(40)には、リブ(60)が形成される。リブは、たとえば、第2筒部の管壁を外側に突き出して形成され、第2筒部の外面から環状に突出する。また、リブの第2筒部の内面側には、シール材(62)が設けられる。シール材は、ゴム輪などによって形成され、第2鞘管部の内部に配置される第2内管部(22)の外面と当接して、第2鞘管部と第2内管部との隙間を充填する。
第4の発明によれば、鞘管と内管との隙間からの、建築物内への水や虫などの浸入を防止することができる。
第5の発明は、第1ないし4のいずれかの発明に従属し、第2内管部は、屈曲内管部の流出口に着脱自在に接続され、屈曲内管部は、水平または略水平な第1方向における流入口の端から流出口の端までの距離と流入口の外径とが略等しくなる外形を有し、第1鞘管部の内部に流入口と流出口とを有するように配置され、第1鞘管部は、円筒状に形成される円筒状部と角筒状に形成される角筒状部とを連ねることにより、平面視において屈曲内管部の外形と略同等の大きさであってかつ第1方向における円筒状部の端から角筒状部の端までの距離と、第1方向に直交しかつ水平または略水平な第2方向における最大幅とが略等しい内形を有する筒状に形成される。
第6の発明は、第1ないし4のいずれかの発明に従属し、第1内管部は、屈曲内管部の流入口に着脱自在に接続され、屈曲内管部は、垂直または略垂直な第3方向における流入口の端から流出口の端までの距離と流出口の外径とが略等しくなる外形を有し、第2鞘管部の内部に流入口と流出口とを有するように配置され、第2鞘管部は、円筒状に形成される円筒状部と角筒状に形成される角筒状部とを連ねることにより、平面視において屈曲内管部の外形と略同等の大きさであってかつ第3方向における円筒状部の端から角筒状部の端までの距離と、第3方向に直交しかつ垂直または略垂直な第4方向における最大幅とが略等しい内形を有する筒状に形成される。
第7の発明は、建築物の基礎を貫通する鞘管内に屋内排水管と屋外排水管とを接続する内管が挿通される、基礎貫通配管構造であって、鞘管は、一端が屋内に開口する第1鞘管部、第1鞘管部の一端に形成され、調整管を挿入するための短円筒状の開口部、および第1鞘管部の他端から連通し、第1鞘管部と所定の角度をなし、屋外に開口する第2鞘管部を含み、内管は、第1鞘管部および第2鞘管部のいずれか一方の内部に流入口流出口とを有するように配置される屈曲内管部、第1鞘管部に配置されて、屈曲内管部と屋内排水管とを接続する第1内管部、および第2鞘管部に配置されて、屈曲内管部と屋外排水管とを接続する第2内管部を含み、第1内管部および第2内管部の少なくともいずれか一方は、屈曲内管部と着脱自在に接続される、基礎貫通配管構造であり、第1の発明と同様の効果を奏する。
この発明によれば、可撓性を有さない各内管部を接続することによっても内管を形成することができるため、安定した排水性能を発揮する配管構造を実現することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例の排水管継手によって屋内排水管と屋外排水管とを接続した様子を示す断面図である。 図1の排水管継手を示す図解図である。 図1の排水管継手の第1鞘管部を示す斜視図である。 図3の第1鞘管部を示す側面図である。 図3の第1鞘管部を示す背面図である。 図3の第1鞘管部を示す上面図である。 図3の第1鞘管部に形成される配筋固定部を示す図解図である。 図1の排水管継手の第2鞘管部を示す斜視図である。 図8の第2鞘管部を示す平面図である。 図8の第2鞘管部にシール材を設けた様子を示す図解図である。 図1の排水管継手の屈曲内管部を示す斜視図である。 図11の屈曲内管部を示す側面図である。 図11の屈曲内管部を示す背面図である。 図11の屈曲内管部を示す上面図である。 図11の屈曲内管部を示す断面図である。 図11の屈曲内管部が図3の第1鞘管部の内部に始端と終端とを有する様子を示す図解図である。 略垂直に立ち上がる第1鞘管部に屈曲内管部を収容した様子を示す図解図である。 図1の排水管継手の外構継手を示す斜視図である。 図18の外構継手を示す断面図である。 第1内管部に第2内管部を接続する様子を示す図解図である。 第1鞘管部に第2鞘管部を接続する様子を示す図解図である。 第1鞘管部に調整管を接続した様子を示す図解図である。 排水管継手を建築物の配筋に設けた様子を示す図解図である。 第2鞘管部および第2内管部の管端を、建築物の基礎型枠に揃えた様子を示す図解図である。 第2鞘管部に外構継手を接続する様子を示す図解図である。 第2鞘管部に外構継手を接続する様子を示す図解図である。 図1の実施例の排水管継手の内管の変形例を示す図解図である。 図1の実施例の排水管継手の鞘管の変形例を示す図解図である。 (A)は、図1の実施例の排水管継手の鞘管の変形例を示す斜視図であり、(B)は、その上面図である。 この発明の他の一実施例の排水管継手の鞘管および内管を示す図解図である。 図30の屈曲内管部が第2鞘管部の内部に始端と終端とを有する様子を示す図解図である。 図30の実施例の排水管継手の内管の変形例を示す図解図である。 図30の実施例の排水管継手の鞘管の変形例を示す図解図である。 この発明の他の一実施例の排水管継手によって合流桝と屋外排水管とを接続した様子を示す断面図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である排水管継手10は、鞘管12および内管14を備え、建築物の基礎100を貫通する鞘管12内に、屋内排水管106と屋外排水管108とを接続する内管14が挿通される。
図1および図2に示すように、鞘管12は、ポリエチレンなどの合成樹脂からなり、ブロー成形によって別体に成形された第1鞘管部16および第2鞘管部18を組み合わせることによって、略L字状に形成される。第1鞘管部16は、垂直方向に延びて、その一端が屋内かつ基礎垂直部104近傍に開口する。第2鞘管部18は、第1鞘管部16の他端から水平方向に延びて、屋外に開口する。ただし、「垂直」或いは「水平」とは、厳密に垂直或いは水平と一致するか否かを定義するものではなく、建築物の基礎100に鞘管12を設ける際などに、第1鞘管部16および第2鞘管部18の角度が多少変化した場合も含む。したがって、ここでいう「垂直」或いは「水平」とは、略垂直方向を含む垂直方向、或いは略水平方向を含む水平方向を意味する。
図3―図6に示すように、第1鞘管部16は、垂直方向に延びる筒状に形成される第1筒部26を含み、その内部には、詳細は後述する屈曲内管部20および第1内管部22が配置される。第1筒部26は、半四角筒状に形成される角筒状部26aと、半円筒状に形成される円筒状部26bとを連ねた筒状に形成される。第1筒部26は、垂直方向からの平面視の内形がいわゆる馬蹄形状を有しており、詳細は後述する、屈曲内管部20の同方向からの平面視の外形に対応した略同等の大きさに形成される。
第1筒部26の上端は、垂直上方向に開口しており、そこに第1開口部28が形成される。第1開口部28は、第1筒部26よりも大きな径の短円筒状に形成され、第1筒部26の上端から段差状に拡径する。たとえば、第1開口部28の呼び径は170mmである。
また、第1筒部26の下端近傍の角筒状部26a側は、水平方向に開口しており、そこに水平方向に向けて短円筒状に突出する第2開口部30が形成される。たとえば、第2開口部30の呼び径は120mmである。また、たとえば、第2開口部30の内周面には、後述する第2鞘管部18に形成される雄ネジ46と螺合する、雌ネジ32が形成される。
また、第1筒部26の下端には、底面34が形成される。底面34は、詳細は後述する、屈曲内管部20の位置を決めるための座部36として機能する。底面34は、角筒状部26aの下端に形成される第1底面34a、および円筒状部26bの下端に形成される第2底面34bを含む。たとえば、第1底面34aは、上方向に向かって開く半円筒形状を有する。また、たとえば、第2底面34bは、第1底面34aよりも小径の半円筒体が第1底面34aと反対方向に向けてさらに縮径する形状を有する。そして、第1底面34aと第2底面34bとの間には、お互いの高低差によって生じる段差34cが形成される。
さらに、第1筒部26には、その外面から外側に突出する配筋固定部38が形成される。配筋固定部38は、水平方向に長い板状に形成され、外側先端に厚みを有する。また、図7に示すように、配筋固定部38は、第1筒部26の管壁が突出して中空状に形成される。たとえば、角筒状部26a側に4つの配筋固定部38が垂直方向に並ぶように形成され、円筒状部26b側に5つの配筋固定部38が垂直方向に並ぶように形成され、その垂直方向の間隔は10mmである。
上述したように、第1鞘管部16には、水平方向に延びて、屋外に開口する第2鞘管部18が接続される(図1および図2参照)。
図8および図9に示すように、第2鞘管部18は、水平方向に延びる円筒状に形成される第2筒部40を含み、たとえばその呼び径は110mmであり、その長さは260mmである。第2筒部40の両端には、短円筒状の第3開口部42および第4開口部44がそれぞれ形成されて、第2筒部40の両端は、水平方向に向けて開口している。たとえば、第3開口部42は、第2筒部40の一方端に形成され、第1鞘管部16の第2開口部30に挿入して接続される。第3開口部42の外面には、上述の雌ネジ32と螺合する雄ネジ46が形成される。また、第4開口部44は、第2筒部40の他方端に形成され、屋外に開口して、詳細は後述する外構継手80と固定される。たとえば、第4開口部44の呼び径は、135mmである。
第4開口部44には、環状係止部48が形成される。環状係止部48は、第4開口部44の管壁を内側に窪ませて形成され、第4開口部44の内面から環状に突出する。また、環状係止部48よりも管端側には、第1係止部50および第2係止部52が形成される。第1係止部50および第2係止部52は、第4開口部44の管壁を内側に窪ませて形成され、第4開口部44の内面から周方向に長い直方体状に突出する。たとえば、それぞれ2つの第1係止部50と第2係止部52とが、第4開口部44の周方向に等間隔をあけて1つずつ交互に形成される。第1係止部50と第2係止部52との間には、後述する外構継手80を固定する際の、係合部84の導入溝54が形成される。さらに、第1係止部50には、その周方向の一方端から環状係止部48側に延出する第1ストッパ56が形成される。第1ストッパ56は、第1係止部50と環状係止部48とを連通している。また、第2係止部52には、その周方向の一方端、具体的には第1係止部50とは周方向反対側の一方端から環状係止部48側に少しだけ延出する第2ストッパ58が形成される。
さらに、図10に示すように、第2筒部40には、リブ60が形成される。リブ60は、第2筒部40の管壁を外側に突き出して形成され、第2筒部40の外面から環状に突出する。リブ60は、第2筒部40の管軸方向に等間隔をあけて複数(この実施例では5つ)形成され、第2筒部40の剛性を高める。また、リブ60の第2筒部40の内面側には、シール材62が設けられる。シール材62は、ゴム輪などによって形成され、後述する第2内管部24の外面と当接する。
上述したように、鞘管12内には、内管14が挿通される。内管14は、それぞれ別体として成形した、可撓性を有さない屈曲内管部20、第1内管部22および第2内管部24を接続することによって形成される。
第1鞘管部16の内部には、屈曲内管部20が配置される(図1および図2参照)。図11―図14に示すように、屈曲内管部20は、たとえば、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂からなり、射出成形によって90°エルボ状に形成される。屈曲内管部20は、筒状に形成される管部64を含み、垂直方向からの平面視の外形がいわゆる馬蹄形状を有している。
管部64の一方端には、垂直上方向に開口して屈曲内管部20の始端となる流入口66が形成される。流入口66は、短円筒状に形成され、たとえばその呼び径は120mmである。また、管部64の他方端には、水平方向に開口して屈曲内管部20の終端となる流出口68が形成される。流出口68は、上述の第1底面34aに沿う短円筒状に形成され、たとえばその呼び径は110mmである。また、図15に示すように、流出口68には、ゴム溝70が形成される。ゴム溝70は、たとえば、流出口68の内周面に沿って形成された環状の溝であって、内側に向って窪んでいる。ゴム溝70には、ゴム輪が設けられる。
さらに、管部64の外周面には、下方向に突出する当接部72が形成される(図11参照)。当接部72は、たとえば、その外縁72aが第1鞘管部16の第1底面34aの形状に相当する円弧状に形成される板状体である。また、当接部72と流出口68との間には、当接部72の強度を高めるための、複数(この実施例では5つ)の補強板74が形成される。補強板74は、たとえば、長方形の板状に形成され、当接部72と流出口68とを繋ぐように管部64外周面から突出する。
また、屈曲内管部20は、流入口66すなわち始端と、流出口68すなわち終端とを第1鞘管部16の内部に有するように配置される。ただし、ここにいう「第1鞘管部16の内部」とは、別体に成形された第1鞘管部16と第2鞘管部18との接続箇所によって、一義的に判断されるのではなく、第1鞘管部16の延長線上に屈曲内管部20の始端と終端とが収まり、屈曲内管部20が第1鞘管部16から屋内に抜き差し可能であることを指す。
換言すると、この実施例においては、図16に示すように、水平方向(第1鞘管部16の軸方向と直交する方向)における屈曲内管部20の最大幅、すなわち流出口68の水平方向の端76aと、その反対側における流入口66の端76bとの水平距離W1が、その同方向における第1鞘管部16の内部の幅、すなわち角筒状部26aの周方向中央78aと円筒状部26bの周方向中央78bとの水平距離W2よりも小さく、屈曲内管部20が第2鞘管部18から屋内に抜き差し可能であることを示す(図6および図14参照)。
さらに、第1鞘管部16内には、垂直上方向に延びる第1内管部22が配置される(図1および図2参照)。第1内管部22は、塩化ビニルなどの合成樹脂からなり、円筒状に形成される。たとえば、流入口66の内径に等しい外径を有する塩化ビニル管などを用いてもよい。たとえば、第1内管部22の一端は、屈曲内管部20の流入口66に挿入されて、屈曲内管部20と第1内管部22とは接着接合される。よって、第1内管部22は、内管屈曲部20と共に、第1鞘管部16から屋内側に抜き差し可能である。また、たとえば、第1内管部22の他端は、屋内排水管106に挿入されて、第1内管部22と屋内排水管106とは接着接合される。
第2鞘管部18内には、水平方向に延びる第2内管部24が配置される(図1および図2参照)。第2内管部24は、塩化ビニルなどの合成樹脂からなり、ブロー成形によって流出口68の内径に等しい外径を有する円筒状に形成される。たとえば、その呼び径は110mmであり、その長さは300mmである。たとえば、第2内管部24の一方端は屈曲内管部20の流出口68に挿入されて、屈曲内管部20と第2内管部24とは水密状態でゴム輪接合される。よって、第2内管部24は、第2鞘管部18から屋外に抜き差し可能である。また、第2内管部22の他方端は、外構継手80を介して屋外排水管108と接続される(図1および図2参照)。
図17に示すように、外構継手80は、塩化ビニルなどの合成樹脂からなり、射出成形によって円筒状に形成される。外構継手80の一方端には、第1受口82が形成される。第1受口82は、第2鞘管部18の第4開口部44に挿入される部位であると共に、その内部に第2内管部24が挿入される部位である。第1受口82の外周面には、第2鞘管部と固定するための係合部84およびフランジ86が形成される。係合部84は、たとえば、管継手80の外周面に沿って形成された略直方体状の突起であって、外側に向かって突き出している。たとえば、複数(この実施例では4つ)の係合部84が、第1受口82の周方向に等間隔をあけて形成され、前述の導入溝54の位置に対応している。また、係合部84の少し中央側には、フランジ86が形成される。フランジ86は、たとえば、管継手80の外周面に沿って形成された環状の突起であって、外側に向かって突き出している。また、フランジ86には、係合部84を屋外側から目視可能となるように、係合部84の位置に合わせた2つの窪みが形成される。
図18に示すように、第1受口82の内周面には、ゴム溝88が形成される。ゴム溝88は、たとえば、管継手80の内周面に沿って形成された環状の溝であって、内側に向って窪んでいる。ゴム溝88には、ゴム輪が設けられる。たとえば、第1受口82の内部には第2内管部22が挿入されて、外構継手80と第2内管部22とが水密状態でゴム輪接合される。
また、たとえば、外構継手80のもう一方端には第2受口90が形成される(図17参照)。第2受口90には屋外排水管108が挿入され、外構継手80と屋外排水管108とが接続される。
図19−図25を参照して、上述のような排水管継手10によって、建築物の基礎100を貫通して、屋内排水管106と屋外排水管108とを接続する、基礎貫通配管構造を形成する方法を以下に示す。
先ず、第1鞘管部16内に屈曲内管部20を収容する。たとえば、この際は、屈曲内管部20の流出口68を、第2開口部30の形成される第1底面34aの一方端に当接させると共に、当接部72の側面を、第1底面34aのもう一方端となる段差34cに当接させる。すなわち、屈曲内管部20を、第1底面34aに嵌めるように当接させる。また、さらに、湾曲する屈曲内管部の管部64を第2底面34bに当接させる。
そして、図19に示すように、第2内管部24の一端を屈曲内管部20の流出口68に挿入する。この際、必要に応じて、第2内管部24の外面および流出口68に設けたゴム輪にVソープ(クボタシーアイ社製)などの滑剤を塗布する。
続いて、第1鞘管部16と第2鞘管部18とを接続する。図20に示すように、第2鞘管部18の内部に第2内管部22を挿通させて、第2鞘管部18の第3開口部42に形成される雄ネジ46と、第1鞘管部16の第2開口部30に形成される雌ネジ32とを螺合する。ただし、第1鞘管部16と第2鞘管部18とを接続した後で、鞘管12内に内管14を収容してもよい。また、屈曲内管部20に第1内管部22を接続した状態で、第1鞘管部16内に収容してもよい。
次に、建築物の基礎100を作るための基礎型枠120を形成して、基礎型枠120内に配筋110を配置する。そして、必要に応じて別途配筋110に鞘管12を固定するための固定筋112を設ける。ここで、基礎100は、水平方向に延びる基礎水平部102および垂直方向に延びる基礎垂直部104を含む。
続いて、第1鞘管部16が屋内かつ基礎垂直部104近傍に開口して、第2鞘管部18が屋外に開口するように、基礎型枠120内に鞘管12を配置する場所を決める。
そして、第1内管部22をこの段階で接続する場合には、必要に応じて第1内管部22を、その配置場所における基礎100の深さに合わせた長さに切断する。また、屈曲内管部20の流入口66に第1内管部22の一端を挿入して、流入口66の内面に接着接合する。この際、図21に示すように、必要に応じて、第1開口部28に調整管116を挿入するなどして、第1鞘管部16の垂直方向の長さを調整する。
次に、図22に示すように、たとえば、支持具114および第1鞘管部16に形成される配筋固定部38によって鞘管12と配筋110とを固定する。支持具114は、C字状に形成される固定筋支持部114aとO字状に形成される鞘管支持部114bとによって形成される。鞘管支持部114bの内部に第2鞘管部18を挿通させて、固定筋支持部114aに配筋110或いは固定筋112を嵌め込み、第2鞘管部18を吊り下げるように固定する。さらに、隣接する配筋固定部38の間に配筋110或いは固定筋112を嵌め込むことで、第1鞘管部16と配筋110とを固定する。なお、この際には、図23に示すように、鞘管12(第2鞘管部18)の屋外側の管端と内管14(第2内管部24)の屋外側の管端とを揃えて、基礎型枠120に当接するように固定する。
そして、基礎型枠120内にコンクリートを打設して基礎100を形成する。ただし、内管14を、基礎100の形成後に鞘管12内に収容してもよい。続いて、コンクリートが乾いたら、基礎水平部102より上部に露出した鞘管12、内管14或いは調整管90を適宜切断する。
次に、第2鞘管部18および第2内管部22に外構継手80を接続する。具体的には、図24に示すように、第1受口82の外面に形成される係合部84の位置と、第4開口部44に形成される導入溝56の位置とを合わせて、外構継手80を矢印A方向すなわち第2鞘管部18方向に押し込む。ここで、外構継手80を矢印A方向へ押し込む際は、第2内管部22を受口82の内部に挿入させながら行う。そして、係合部84が環状係止部48に当接するまで押し込み、図25に示すように、その状態からさらに、係合部84が第1ストッパ56に当接するまで、外構継手80を矢印B方向に回転させる。これにより、外構継手80と第2内管部22とが接続されると共に外構継手80と第2鞘管部18とも固定される。また、不測の回転力が生じた場合も、係合部84が第2ストッパ58に掛止されるため、外構継手80は外れない。
そして最後に、内管14と屋内排水管106および屋外排水管108とを接続する。具体的には、第1内管22の上端を屋内排水管106に挿入して、内管14と屋内排水管106とを接着接合する。また、外構継手80の第2受口90に屋外排水管108を挿入して、内管14と屋外排水管106とを接着接合する(図1参照)。
このように、排水管継手10では、可撓性を有さない各内管部20、22、24を接続して内管14を形成するため、内管にフレキシブル管を用いる場合と比較して、管内面の平滑性に優れる。また、鞘管を壁際に下りてくる屋内排水管の周辺に立ち上げても、内管の排水性能は低減しないため、内管14を壁際に下りてくる屋内排水管106の近傍に立ち上げて、内管14と屋内排水管106とを単純な配管で接続することができる。したがって、安定した排水性能を発揮する配管構造を実現することができる。
また、排水管継手10では、内管14を形成する各内管部20、22、24のそれぞれが鞘管12から屋内或いは屋外に抜き差し可能に形成される。これにより、基礎100を傷めることなく内管14の補修や交換が可能であるため、住宅の品質確保促進法における維持管理の容易性に関して等級2以上に適合される。さらに、排水管継手10によって基礎貫通配管構造を形成する際に、鞘管12の設置後であっても、内管14を配置することができる。したがって、現場に応じた施工方法および施工手順を選択することができ、建築物の基礎を貫通する配管構造を効率よく容易に実現することができる。
また、角筒状部26aと円筒状部26bとによって形成される第1筒部26の平面視の内形が、その同方向からの屈曲内管部20の平面視の外形に対応した略同等の大きさを有するため、第1鞘管部16内に配置した屈曲内管部20の位置を保持することができる。そしてまた、第1鞘管部16を、たとえば屈曲内管部20を収容可能な円筒状に形成する場合と比較して、断面積を小さく抑えることができる。したがって、排水管継手10を形成する際に、基礎型枠内に配置されている配筋110同士の間隔が狭くても、鞘管12の設置が可能である。
さらに、排水管継手10では、第1鞘管部16の外面に、第1鞘管部16を配筋110に固定するための配筋固定部38が形成される。配筋固定部38は、第1鞘管部16の外面と配筋110或いは固定筋112とを当接させて固定するため、上下方向のみならず、市販の支持具114では確保できないねじれ方向に対する強度を確保することができる。さらに、配筋固定部38の外側先端に厚みを形成することによって、嵌め込んだ配筋110或いは固定筋112は外れずに固定される。これにより、コンクリートを打設するなど建築物の基礎100を埋め戻す際に、鞘管12の傾きを防止することができる。
また、排水管継手10では、第2鞘管部18にリブ60が形成され、リブ60の内面側にシール材62が設けられる。シール材62は、第2鞘管部18内に設けられる第2内管部24の外周面と当接して、第2鞘管部18と第2内管部24との隙間を充填する。したがって、鞘管12と内管14との隙間からの、建築物内への水や虫などの浸入を防止することができる。
さらに、排水管継手10では、屈曲内管部20に当接部72が形成され、第1鞘管部16に座部36として機能する底面34が形成されるため、屈曲内管部20と第1鞘管部16とが嵌まるように当接する。これにより、第1鞘管部16内に収容される屈曲内管部20の位置を固定することができる。したがって、屈曲内管部20を第1鞘管部16内に容易に配置できると共に、配置後も屈曲内管部20の位置を保持することができる。
また、内管14は、現地で長さ調整した第1内管部22を接続することができる継管構造であり、さらに、鞘管12も、現地で長さ調整した調整管90を接続することができる継管構造である。これにより、建築物の基礎水平部102の厚さに合わせて、鞘管12および内管14の垂直方向に立ち上がる長さを適宜調整することができる。したがって、排水管継手10は、各種寸法、たとえば深基礎などの寸法にも対応することができる。
さらにまた、基礎型枠120内に鞘管12を配置する際に、鞘管12の屋外側の管端と内管14の屋外側の管端とを揃えて基礎型枠120に当接させることができる。これにより、基礎型枠120内に鞘管12を配置するために型枠をくりぬく等の施工をしなくてもよい。したがって、基礎貫通構造を形成する際の施工効率が向上する。
なお、上述の実施例では、内管14は、別体として成形した屈曲内管部20、第1内管部22および第2内管部24を組み合わせることによって形成したが、これに限定される必要はない。たとえば、図26に示すように、屈曲内管部20と第1内管部22とを一体に成形し、それに第2内管部24を組み合わせることによって内管14を形成することもできる。
また、上述の実施例では、一端が垂直方向に開口し、他端が水平方向に開口する第1鞘管部16、および両端が水平方向に開口する第2鞘管部18を別体に成形して、それらを組み合わすことによって鞘管12を形成したが、これに限定される必要はない。たとえば、図27に示すように、第2鞘管部18の上流側の端を垂直上方向に向けて少し突出させて、そこに両端が垂直方向に開口する第1鞘管部16を接続してもよい。
また、上述の実施例では、第1鞘管部16に形成される底面34が、座部36として機能したが、これに限定される必要はない。たとえば、図示は省略するが、底面34を平面状に形成し、その内面に、たとえば凹凸形状などで形成される座部36を形成してもよい。この場合には、その座部36の凹凸形状に相当する当接部72を屈曲内管部20に形成する。
さらに、上述の実施例では、第1筒部26は、半四角筒状に形成される角筒状部26aと半円筒状に形成される円筒状部26bとを連ねることにより、垂直方向の断面が馬蹄形状を有する筒状に形成されたが、これに限定される必要はない。たとえば、図28(A)および図28(B)に示すように、第1鞘管部16の第1筒部26を、四角筒の一部が欠けた形状を有する角筒状部26aと円筒状に形成される円筒状部26bとを連ねた筒状に形成してもよい。
さらにまた、上述の実施例では、第1鞘管部16が垂直に配置され、第2鞘管部18が水平に配置されたが、これに限定される必要はない。たとえば、図29に示すように、第1鞘管部16を略垂直方向に配置してもよい。なお、この場合には、屈曲内管部20を、第1鞘管部16の軸方向と直交する方向における屈曲内管部の最大幅W3が、屈曲内管部20の最大幅と同方向における第1鞘管部16の内部の幅W4よりも小さく、第2鞘管部18から屋内に抜き差し可能に形成するとよい。
図30および図31に示すこの発明の他の一実施例である排水管継手10では、屈曲内管部20は、第2鞘管部18から屋外に抜き差し可能に形成される。以下、図1に示す排水管継手と同様である部分に関しては、詳細な説明は省略する。
図30および図31に示すように、第1鞘管部16は、垂直方向に延びる円筒状に形成される第1筒部26を含み、その内部には、第1内管部22が配置される。また、第1鞘管部16には、リブ94が形成される。リブ94は、第1筒部26の管壁が径方向の外側に向けて環状に突出して形成される。リブ94内には、ゴム輪などによって形成されるシール材96が設けられる。シール材96は、第1鞘管部16の内部に設けられる第1内管部22の外面と当接する。
第2鞘管部18は、水平方向に延びる筒状に形成される第2筒部40を含み、その内部には、屈曲内管部20および第2内管部24が配置される。第2筒部40は、半四角筒状に形成される角筒状部40aと、半円筒状に形成される円筒状部40bとを連ねた筒状に形成される。第2筒部40は、水平方向からの平面視の内形がいわゆる馬蹄形状を有しており、屈曲内管部20の同方向からの平面視の外形に対応した略同等の大きさに形成される。
屈曲内管部20は、90°エルボ状に形成され、その両端には垂直方向に開口して屈曲内管部20の始端となる流入口66、および水平方向に開口して屈曲内管部20の終端となる流出口68が形成される。また、内管屈曲部20は、水平方向からの平面視で馬蹄形状を有している。たとえば、流入口66の内面にはゴム溝92が形成され、ゴム輪が設けられる。流入口66には、第1内管部22が挿入されて、屈曲内管部20と第1内管部22とが水密状態でゴム輪接合される。流出口68には、第2内管部24が挿入されて、屈曲内管部20と第2内管部24とが接着接合される。
さらに、屈曲内管部20は、流入口66すなわち始端と、流出口68すなわち終端とを第2鞘管部18の内部に有するように配置される。ただし、ここにいう「第2鞘管部18の内部」とは、別体に成形された第1鞘管部16と第2鞘管部18との接続箇所によって一義的に判断されるのではなく、第2鞘管部18の延長線上に屈曲内管部20の始端と終端とが収まり、屈曲内管部20が第2鞘管部18から屋外に抜き差し可能であることを指す。
たとえば、この実施例においては、垂直方向(第2鞘管部の管軸方向と直交する方向)における屈曲内管部の最大幅、すなわち流入口66の垂直上方向の端とその反対側における流出口68の端との垂直距離W5が、その同方向における第2鞘管部18の内部の幅W6よりも小さく、屈曲内管部20が第2鞘管部18から屋内に抜き差し可能であることを示す(図31参照)。
このように、図30に示す実施例においても、可撓性を有さない各内管部20、22、24を接続することによって内管14が形成されるため、図1の実施例と同様の作用効果を奏する。
なお、図30に示す実施例では、内管14は、別体として成形した屈曲内管部20、第1内管部22および第2内管部24を組み合わせることによって形成したが、これに限定される必要はない。たとえば、図32に示すように、屈曲内管部20と第2内管部24とを一体に成形し、それに第1内管部22を組み合わせることによって内管14を形成することもできる。
また、図30に示す実施例では、一端が垂直方向に開口し、他端が水平方向に開口する第1鞘管部16、および両端が水平方向に開口する第2鞘管部18を別体に成形して、それらを組み合わすことによって鞘管12を形成したが、これに限定さる必要はない。たとえば、図33に示すように、第2鞘管部18の上流側の端を垂直上方向に向けて少し突出させて、そこに両端が垂直方向に開口する第1鞘管部16を接続してもよい。
なお、上述の各実施例ではいずれも、内管14と屋内排水管106とを直接接続したが、これに限定される必要はない。たとえば、図34に示すように、合流桝118を介して内管14と屋内排水管106とを接続してもよい。この場合には、合流桝118を壁際に設置することができるため、建築物の床下スペースを有効利用することができる。
また、上述の各実施例ではいずれも、第1鞘管部16および第2鞘管部18のそれぞれに形成される雌ネジ32と雄ネジ46とを螺合して鞘管12を形成したが、これに限定される必要はない。たとえば、接着接合によって第1鞘管部16と第2鞘管部18とを固着してもよい。さらにまた、第1鞘管部16と第2鞘管部18とを一体に成形してもよい。
さらに、上述の各実施例ではいずれも、配筋固定部38は、第1鞘管部16と一体に形成されたが、これに限定される必要はない。たとえば、別体に成形した配筋固定部38を接着接合等することによって、後で鞘管12に設けることもできる。これによって、支持具114によって鞘管12を設置した後、固定筋112の位置に合わせ配筋固定部38を設けることができる。また、水平方向に延びる中空の板状にも限定されず、固定筋112を固定できる任意の形状に形成することができる。さらに、鞘管12の管壁を内側に窪ませた凹状の配筋固定部38を形成することもできる。さらにまた、配筋固定部38を第2鞘管部18に設けることもできる。
なお、上で上げた寸法の具体的な数字はいずれも単なる一例であり、必要に応じて適宜変更可能である。
10 …排水管継手
12 …鞘管
14 …内管
16 …第1鞘管部
18 …第2鞘管部
20 …屈曲内管部
22 …第1内管部
24 …第2内管部
80 …外構継手
100 …基礎
106 …屋内排水管
108 …屋外排水管
110 …配筋

Claims (7)

  1. 鞘管内に屋内排水管と屋外排水管とを接続する内管が挿通される基礎貫通用の排水管継手であって、
    前記鞘管は、
    一端が屋内に開口する第1鞘管部、
    前記第1鞘管部の前記一端に形成され、調整管を挿入するための短円筒状の開口部、および
    前記第1鞘管部の他端から連通し、前記第1鞘管部と所定の角度をなし、屋外に開口する第2鞘管部を含み、
    前記内管は、
    前記第1鞘管部および前記第2鞘管部のいずれか一方の内部に流入口と流出口とを有するように配置される屈曲内管部、
    前記第1鞘管部に配置されて、前記屈曲内管部と前記屋内排水管とを接続する第1内管部、および
    前記第2鞘管部に配置されて、前記屈曲内管部と前記屋外排水管とを接続する第2内管部を含み、
    前記第1内管部および前記第2内管部の少なくともいずれか一方は、前記屈曲内管部と着脱自在に接続される、排水管継手。
  2. 前記第1鞘管部および前記第2鞘管部の少なくともいずれか一方の外面に形成される配筋固定部を備え、
    前記配筋固定部は、並べて形成される複数の板状体を含み、隣接する前記板状体どうしの間に配筋を嵌め込むことによって前記鞘管と前記配筋とを固定する、請求項1記載の排水管継手。
  3. 前記第1鞘管部および前記第2鞘管部の少なくともいずれか一方に形成され、前記屈曲内管部を位置決めするための座部、および
    前記屈曲内管部の外面から板状に突出して形成され、前記座部に当接する当接部を備える、請求項1または2記載の排水管継手。
  4. 前記第2鞘管部の内面に設けられ、前記第2内管部の外面と当接するシール材を備え、
    第2鞘管部には、軸方向に間隔を隔てて複数のリブが形成される、請求項1ないし3のいずれかに記載の排水管継手。
  5. 前記第2内管部は、前記屈曲内管部の前記流出口に着脱自在に接続され、
    前記屈曲内管部は、水平または略水平な第1方向における前記流入口の端から前記流出口の端までの距離と前記流入口の外径とが略等しくなる外形を有し、前記第1鞘管部の内部に前記流入口と前記流出口とを有するように配置され、
    前記第1鞘管部は、円筒状に形成される円筒状部と角筒状に形成される角筒状部とを連ねることにより、平面視において前記屈曲内管部の外形と略同等の大きさであってかつ前記第1方向における前記円筒状部の端から前記角筒状部の端までの距離と、前記第1方向に直交しかつ水平または略水平な第2方向における最大幅とが略等しい内形を有する筒状に形成される、請求項1ないし4のいずれかに記載の排水管継手。
  6. 前記第1内管部は、前記屈曲内管部の前記流入口に着脱自在に接続され、
    前記屈曲内管部は、垂直または略垂直な第3方向における前記流入口の端から前記流出口の端までの距離と前記流出口の外径とが略等しくなる外形を有し、前記第2鞘管部の内部に前記流入口と前記流出口とを有するように配置され、
    前記第2鞘管部は、円筒状に形成される円筒状部と角筒状に形成される角筒状部とを連ねることにより、平面視において前記屈曲内管部の外形と略同等の大きさであってかつ前記第3方向における前記円筒状部の端から前記角筒状部の端までの距離と、前記第3方向に直交しかつ垂直または略垂直な第4方向における最大幅とが略等しい内形を有する筒状に形成される、請求項1ないし4のいずれかに記載の排水管継手。
  7. 建築物の基礎を貫通する鞘管内に屋内排水管と屋外排水管とを接続する内管が挿通される、基礎貫通配管構造であって、
    前記鞘管は、
    一端が屋内に開口する第1鞘管部、
    前記第1鞘管部の前記一端に形成され、調整管を挿入するための短円筒状の開口部、および
    前記第1鞘管部の他端から連通し、前記第1鞘管部と所定の角度をなし、屋外に開口する第2鞘管部を含み、
    前記内管は、
    前記第1鞘管部および前記第2鞘管部のいずれか一方の内部に流入口と流出口とを有するように配置される屈曲内管部、
    前記第1鞘管部に配置されて、前記屈曲内管部と前記屋内排水管とを接続する第1内管部、および
    前記第2鞘管部に配置されて、前記屈曲内管部と前記屋外排水管とを接続する第2内管部を含み、
    前記第1内管部および前記第2内管部の少なくともいずれか一方は、前記屈曲内管部と着脱自在に接続される、基礎貫通配管構造。
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