JP6059526B2 - 既存配管の撤去装置および既存配管の撤去方法 - Google Patents
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Description
さらに、既存配管を上方から抜出させるには、約1階分に相当する距離の配管を上方向に移動させる必要があり、配管自体の重量が重く、装置が大きくなるに伴って、作業スペースが大きくなるとともに、作業に手間がかかる。
一局面に従う既存配管の撤去装置は、建築物でスラブを縦方向に貫通している既存配管を撤去する既存配管の撤去装置であって、既存配管の一部が切断された部位に挿入され、既存配管に対して下方へ負荷を与えるための伸縮装置と、伸縮装置の上下の少なくとも一方の長さを調整する長さ調整部と、を含むものである。
また、伸縮装置の伸縮しろが、スラブ厚みよりも少ない場合でも、調整部を調整することにより、伸縮しろをリセットできるので、スラブ厚みの大きな場合であっても、容易に既存配管を撤去することができる。
さらに、既存配管について、伸縮装置を設ける階のみで切断すればよいので、他の階に移動して、他の階の既存配管を切断する手間を削減することができる。
また、配管の自重を階上へ上げる必要がなくなるため、装置も小型化でき、作業スペースも省スペースで実現することができる。なお、伸縮装置は、油圧式、手動式、電動式等の伸縮装置を含んでもよい。
また、本発明においては、押し下げ方式のため継手をスラブ孔に通す必要が無く、横方向(水平方向)の継手の接続箇所毎に切断する必要がなくなるため、高い作業効率を得ることができる。
第2の発明にかかる既存配管の撤去装置は、一局面に従う既存配管の撤去装置において、伸縮装置は、負荷を与えるために、既存配管の内径より大きく既存配管の外形より小さい第1円筒部と、既存配管の内径よりも小さい第2円筒部と、を有してもよい。
第3の発明にかかる既存配管の撤去装置は、第2の発明にかかる既存配管の撤去装置において、第1円筒部は、既存配管に負荷を与えるための外周面に凹凸形状が形成された凹凸筒を有してもよい。
第4の発明にかかる既存配管の撤去装置は、一局面に従うまたは第2、第3の発明にかかる既存配管の撤去装置において、伸縮装置は、油圧ジャッキを含んでもよい。
第5の発明にかかる既存配管の撤去装置は、一局面に従うまたは第2、第3、第4の発明にかかる既存配管の撤去装置において、伸縮装置は、下方に配管が落下することを防止する配管落下防止装置を有してもよい。
他の局面に従う既存配管の撤去方法は、建築物でスラブを縦方向に貫通している既存配管を撤去する既存配管の撤去方法であって、既存配管の一部を切断する切断工程と、切断工程により形成された部位に伸縮装置を取り付ける取付け工程と、取付け工程により取り付けられた伸縮装置の上下方向の長さ調整を行なう長さ調整工程と、切断工程により形成された部位に対して下方向の負荷を加える負荷工程と、を含むものである。
第7の発明にかかる既存配管の撤去方法は、他の局面に従う既存配管の撤去方法において、既存配管を撤去する前に、既存配管の落下を防止するための落下防止工程をさらに含んでもよい。
また、配管を構成する材質としては、例えば鋼管、ステンレス鋼管、鋳鉄管などのほか、亜鉛メッキ鋼管、塩化ビニルライニング鋼管、ポリエチレン粉体塗装鋼管など、現在給排水管またはガス管等に対して使用されている種々の材質に対して適用することができる。
図1は、本実施の形態に係る既存配管の撤去装置100の全体概略の一例を示す模式的平面図である。
図1に示すように、既存配管の撤去装置100は、主に上治具200、油圧ジャッキ部300、および下治具400からなる。
上治具200、油圧ジャッキ部300、下治具400は、それぞれ個々の装置からなる。上治具200は、油圧ジャッキ部300の上端部に接続可能に形成され、下治具400は、油圧ジャッキ部300の下端部に接続可能に形成されている。以下、個々の装置について説明を行なう。
図2は、上治具200を説明するための模式的平面図である。
上治具200は、主に筒部210、鍔部(フランジ形状)220、配管保持部230、および棒部材250(図8参照)を有する。
筒部210には、複数の孔240が設けられている。棒部材250は、当該複数の孔240の一の孔に挿入可能な形状からなる。
配管保持部230は、一対の湾曲板形状からなり、配管500(図5参照)の外周を挟持できる形状からなる。
図3は油圧ジャッキ部300を説明するための模式的平面図である。
油圧ジャッキ部300は、主に油圧ジャッキ310、上架台320、下架台330、上治具保持部350、下治具保持部360、ワイヤー370および落下防止部380を有する。
下治具保持部360は、一対の湾曲板形状からなり、下治具400の外周を挟持できる形状からなる。
図4は、下治具400を説明するための模式的平面図である。
下治具400は、主に接続部410、抜き治具420、挿入保持部430を有する。
接続部410は、下治具保持部360に内嵌可能に設けられる。抜き治具420は、後述するように、配管500(図5参照)の内径よりも大きく外径よりも小さい径で設けられる。
挿入保持部430は、配管500(図5参照)の内径よりも小さく設けられる。また、抜き治具420および挿入保持部430の詳細については後述する。
続いて、既存配管の撤去工程について説明を行なう。本実施の形態においては、既存配管の撤去装置100を用いる。
既存配管の撤去工程は、既存配管500の切断工程、撤去装置100の取付け工程、既存配管500の抜き工程、既存配管500の落下保持工程からなる。
図5は、建物における撤去すべき既存配管500を説明するための模式的断面図であり、図6は図5の配管500の一部拡大を示す模式的断面図である。
スラブ810およびスラブ820の距離は、例えば、2600mm以上3000mm以下であり、スラブ810およびスラブ820の厚みは、例えば100mm以上200mm以下である。
次いで、撤去装置100の取付け工程について説明する。撤去装置100の取付け工程では、配管500の切断した部位CL1および部位CL2の間に、撤去装置100を取り付ける。
具体的には、図8に示すように、上治具200の筒部210の孔240に棒部材250を差しこみ、鍔部220の孔212に筒部210を挿入する。
また、挿入可能なように、下治具400の抜き治具420の直径φAは、配管500の外径φCよりも小さく、配管500の内径φDよりも大きな径で設けられる。そのため、下治具400の挿入保持部430が配管500の内径φD内に中に挿入され、抜き治具420の下端部が配管500の上端部に接触された状態となる。
なお、落下防止部380を鉛直方向の姿勢で既存配管500内を下方に移動させる場合には、回転可能部材390は、必須でない。
最後に、上治具200に油圧ジャッキ部300の上治具保持部350を取り付けて、ほぼ同時に、下治具400に下治具保持部360を取り付ける。
図11は、油圧ジャッキ部300を伸縮させる状態を示す模式的断面図であり、図12から図14は、下階のスラブから配管が抜ける状態を示す模式的断面図である。
すなわち、上方へ既存配管を移動させる場合と比較して、最長3000mmの既存配管500の重量と長さとを移動させる必要がなくなるため、容易に既存配管500を撤去することができる。
図15は、既存配管の落下防止工程の一例を示す模式的断面図である。
図16は、下治具400の他の例を示す模式的斜視図である。
抜き治具420aは、断面矩形状が放射状に突出した形状からなる。
なお、本実施の形態においては、抜き治具420,420aが円筒状、凹凸形状からなる場合について説明したが、これに限定されず、その他任意の形状からなってもよい。
また、スラブ820から既存配管500とスラブ820とを固定している箇所が外れた段階で、配管500の重力を利用して、既存配管500を下方へ移動させることができる。また、落下防止部380によりスラブ820から外れた配管500の落下を防止することができるので、階下の安全を確保することができる。
さらに、下治具400aを用いた場合であっても、既存配管500の切断された端部に確実に負荷をかけることができる。
200 上治具
300 油圧ジャッキ部
380 落下防止部
400 下治具
400a 下治具
420 抜き治具
420a 抜き治具
430 挿入保持部
Claims (7)
- 建築物でスラブを縦方向に貫通している既存配管を撤去する既存配管の撤去装置であって、
前記既存配管の一部が切断された部位に挿入され、前記既存配管に対して下方へ負荷を与えるための伸縮装置と、
前記伸縮装置の上下の少なくとも一方の長さを調整する長さ調整部と、を含むことを特徴とする既存配管の撤去装置。 - 前記伸縮装置は、前記既存配管の内径より大きく前記既存配管の外形より小さい第1円筒部と、前記既存配管の内径よりも小さい第2円筒部と、を有することを特徴とする請求項1記載の既存配管の撤去装置。
- 前記第1円筒部は、外周面に凹凸形状が形成された凹凸筒からなることを特徴とする請求項2記載の既存配管の撤去装置。
- 前記伸縮装置は、油圧ジャッキを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の既存配管の撤去装置。
- 前記伸縮装置は、下方に配管が落下することを防止する配管落下防止装置を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の既存配管の撤去装置。
- 建築物でスラブを縦方向に貫通している既存配管を撤去する既存配管の撤去方法であって、
前記既存配管の一部を切断する切断工程と、
前記切断工程により形成された部位に伸縮装置を取り付ける取付け工程と、
前記取付け工程により取り付けられた前記伸縮装置の上下方向の長さ調整を行なう長さ調整工程と、
前記切断工程により形成された部位に対して下方向の負荷を加える負荷工程と、を含むことを特徴とする既存配管の撤去方法。 - 前記既存配管を撤去する前に、前記既存配管の落下を防止するための落下防止工程をさらに含むことを特徴とする請求項6記載の既存配管の撤去方法。
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