JP2008291630A - 排水設備及びその排水設備の更新方法 - Google Patents

排水設備及びその排水設備の更新方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、旧排水立て管の撤去を容易にし、かつ新排水立て管のコストを低減できるようにして、排水立て管の更新工事を低コストで行なえるようにすることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る排水設備は、上階の排水管継手20の下端直管部27に対する排水立て管30の上部受け口35の接続と、下階の排水管継手20の上受け口22に対する排水立て管30の下端挿し口31sの接続とは、前記接続位置への排水立て管30のやり取りにより接続可能なように、上階の排水管継手20の下端直管部27、排水立て管30の上部受け口35、及び下階の排水管継手20の上受け口22の寸法関係が設定されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブを貫通して各階に設置されている排水管継手と、上階の排水管継手と下階の排水管継手との間に配管されている排水立て管とを備える排水設備及びその排水設備の更新方法に関する。
上記した排水設備に関する技術が特許文献1に記載されている。
この排水設備100は、図20、図22に示すように、集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブCSを貫通して各階に設置されている排水管継手110を備えている。排水管継手110は、上階の排水立て管102及び排水横枝管103(図20参照)により導かれた排水を合流させて下階の排水立て管102に流入させる継手であり、その胴部111がコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通された状態で埋め戻しモルタル等により固定されている。
排水立て管102は上部受け口102uを備えており、その上部受け口102uに上階の排水管継手110の下端直管部115が挿入接続される。また、排水立て管102の下端挿し口が下階の排水管継手110の上受け口112に挿入接続される。
なお、排水立て管102を運搬に適した長さ寸法に裁断して現場で繋ぎ合わせる場合には、図22に示すように、ソケット105が好適に使用される。
特開2006−22581号公報
上記した排水設備100は、排水管継手110と排水立て管102とが下の階から順番に組み上げられることにより配管される。即ち、下階の排水管継手110が設置された後、その排水管継手110の上受け口112にその階の排水立て管102の下端挿し口が挿入接続される。次に、排水立て管102が支持材に支持された状態で、上階の排水管継手110が上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通され、その排水管継手110の下端直管部115が前記排水立て管102の上部受け口102uに挿入接続される。さらに、上階の排水管継手110の上受け口112に上階の排水立て管102の下端挿し口が挿入接続される。このように、下の階から順番に排水管継手110と排水立て管102とが接続されることで、排水設備100が配管される。
上記した排水設備100において、例えば、途中の排水立て管102で詰まりや破損が発生し、その部分の排水立て管102のみを更新したい場合には、図21に示すように、排水立て管102を切断して撤去する必要がある。
さらに、前記排水立て管102を更新する場合、上階と下階の排水管継手110が共にコンクリートスラブCSに固定されているため、新たな排水立て管102には長さ調整が可能なやり取り継手を中間部に装着しておく必要がある。即ち、やり取り継手の部分で排水立て管102の一部を収納し、その排水立て管102を短くした状態で上階と下階の排水管継手110の間にセットし、次に、前記排水立て管102の一部を前記やり取り継手から引き出して上階と下階の排水管継手110に接続することが必要になる。
しかし、前記やり取り継手等を使用する方法では配管コストがアップするという問題がある。さらに、例えば外管を有する耐火二層管の場合、やり取り・更新に不具合な問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、旧排水立て管の撤去を容易にし、かつ新排水立て管のコストを低減できるようにして、排水立て管の更新工事を低コストで行なえるようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブを貫通して各階に設置されている排水管継手と、上階の排水管継手と下階の排水管継手との間に配管されている排水立て管とを備える排水設備であって、前記排水立て管の上端部には、前記上階の排水管継手の下端直管部が挿入接続される上部受け口が形成されており、前記排水立て管の下端部に形成された下端挿し口は、その排水立て管の上部受け口に上階の排水管継手の下端直管部が挿入接続されている状態で、前記下階の排水管継手の上受け口に挿入接続されるように構成されており、前記上階の排水管継手の下端直管部に対する前記排水立て管の上部受け口の接続と、前記下階の排水管継手の上受け口に対する前記排水立て管の下端挿し口の接続とは、前記接続位置への前記排水立て管のやり取りにより接続可能なように、前記上階の排水管継手の下端直管部、前記排水立て管の上部受け口、及び前記下階の排水管継手の上受け口の寸法関係が設定されていることを特徴とする。
本発明によると、上階の排水管継手の下端直管部に対する排水立て管の上部受け口の接続と、下階の排水管継手の上受け口に対する排水立て管の下端挿し口の接続とは、前記接続位置への排水立て管のやり取りにより行なえるように構成されている。
したがって、新たな排水立て管の長さ寸法を変えずに、その排水立て管を上階と下階の排水管継手に接続することが可能になる。このため、従来のように、排水立て管の中間部に管長を調整するためのやり取り継手等が不要になり、コスト低減を図ることができる。
また、排水立て管を更新する際に、旧排水立て管をやり取りにより上階の排水管継手と下階の排水管継手とから外すことができるため、旧排水立て管を切断する必要がなくなり旧排水立て管の撤去が容易になる。
また、本発明によれば、既設の排水立て管を撤去した上、新たな排水立て管を用いてやり取り工法により更新が可能である。
請求項2の発明によると、前記やり取りで接続するために、前記上階の排水管継手の下端直管部の軸長寸法と前記排水立て管の上部受け口の呑込み深さ寸法とは、その排水管継手の下端直管部が前記排水立て管の上部受け口に挿入接続されている状態からさらに前記排水立て管を所定寸法だけ上方に移動可能なように設定されており、前記下階の排水管継手の上受け口の呑込み深さ寸法は、前記排水立て管の下端挿し口がその上受け口に挿入接続されている状態から前記排水立て管が上方に所定寸法だけ移動することにより、その排水立て管の下端挿し口が前記上受け口から抜けるような値に設定されていることを特徴とする。
請求項3の発明によると、上階の排水管継手の下端直管部の軸長寸法は、少なくとも、下階の排水管継手の上受け口の呑込み深さ寸法と、前記排水立て管の上部受け口と排水管継手の下端直管部との接続に必要な最低寸法である必要呑込み深さと、くぐり代と、の総和以上の長さに設定されていることを特徴とする。
請求項4の発明によると、上階の排水管継手の下端直管部の軸長寸法は、下階の排水管継手の上受け口の呑込み深さ寸法より少なくとも35mm大きく設定されていることを特徴とする。
請求項5の発明によると、排水立て管の上部受け口の直線部寸法は、少なくとも、下階の排水管継手の上受け口の呑込み深さ寸法と、前記排水立て管の上部受け口と排水管継手の下端直管部との接続に必要な最低寸法である必要呑込み深さと、くぐり代と、の総和以上の長さに以上に設定されていることを特徴とする。
請求項6の発明によると、排水立て管の上部受け口の直線部寸法が85mm以上に設定されていることを特徴とする。
請求項7の発明によると、上階の排水管継手の下端直管部の軸長寸法は、少なくとも、下階の排水管継手の上受け口の呑込み深さ寸法と、前記排水立て管の上部受け口と排水管継手の下端直管部との接続に必要な最低寸法である必要呑込み深さと、くぐり代と、施工誤差を吸収することのできる所定の誤差吸収代と、の総和以上の長さに設定されていることを特徴とする。
請求項8の発明によると、排水立て管の上部受け口の直線部寸法は、少なくとも、下階の排水管継手の上受け口の呑込み深さ寸法と、前記排水立て管の上部受け口と排水管継手の下端直管部との接続に必要な最低寸法である必要呑込み深さと、くぐり代と、施工誤差を吸収することのできる所定の誤差吸収代と、の総和以上の長さに設定されていることを特徴とする。
請求項9の発明によると、前記誤差吸収代が±30mm設定されていることを特徴とする。
請求項10の発明によると、前記排水管継手の下端直管部には、前記排水立て管の上部受け口に対する挿入量を規制できるバンド状の規制部材が取外し可能な状態で装着されていることを特徴とする。
請求項11の発明によると、前記排水管継手は、前記上受け口を備えており下部に下部フランジの形成された上胴体と、前記下端直管部を備えており上部に上部フランジの形成された下胴体とが、前記上胴体の下部フランジと前記下胴体の上部フランジとが水密な状態で連結されて連結解除可能に構成されていることを特徴とする。
請求項12の発明によると、排水立て管は、上部受け口を備える第1立て管と、下端挿し口を備える第2立て管とから構成されており、前記第1立て管と第2立て管とがソケットにより相対移動不能に接続されていることを特徴とする。
このように、排水立て管を第1立て管と第2立て管とから構成できるため、排水立て管を施工現場まで搬送するのが容易になる。
請求項13の発明によると、排水立て管は、連続して形成された一本の管であることを特徴とする。
請求項14の発明によると、前記排水立て管の上部受け口は、前記上階の排水管継手の下端直管部を挿入する挿入口に、該下端直管部の外周面と当接して該排水立て管の上部受け口とを水密な状態に維持するための環状パッキンを嵌合することのできるパッキン嵌合部を有するパッキン保持部位が管内方に突設されており、該パッキン保持部位は、下方に向かって拡開するテーパ状に形成されていることを特徴とする。パッキン保持部位が下方に向かって拡開するテーパ状に形成されているため、旧排水立て管をやり取りにより更新する際に、パッキン保持部位により排水立て管の傾斜角度が制限されない。
請求項15の発明によると、前記排水立て管の上部受け口は、直管状の排水立て管本体の上端部挿し口に、前記パッキン保持部位を有するソケットを取付けて一体化することにより構成されていることを特徴とする。
請求項16の発明によると、前記排水管継手の下端直管部の外周面に当接する前記環状パッキンの面は曲面として形成されていることを特徴とする。それにより、排水管継手の下端直管部の外周面に対する環状パッキンの当接面積を極めて小さくしながらも、下端直管部と排水立て管の上部受け口とを水密な状態に維持することが可能である。
請求項17の発明によると前記環状パッキンは断面略円形で環状の外周に沿って切り欠き溝が形成されており、前記パッキン嵌合部は環状の溝形状で該溝形状の奥部に環状の突起が形成されており、前記環状パッキンの切り欠き溝と前記突起とが係合された状態で前記環状パッキンが前記溝形状のパッキン嵌合部に嵌合される構成とされていることを特徴とする。環状パッキンの切り欠き溝とパッキン嵌合部の環状突起とが係合することにより、環状パッキンの滑り止めが可能である。
請求項18の発明によると、排水立て管の上部受け口は、直管状の排水立て管本体の上端部挿し口に上側シール付きソケットを取付けて一体化することにより構成されていることを特徴とする。
請求項19の発明によると、排水立て管は、樹脂製の内管と、耐火性の素材を外管とする耐火二層管であることを特徴とする。このように、内管が樹脂製であるため、鋳鉄管と比べて排水立て管の切断等の加工が容易になる。
請求項20の発明は、請求項1から請求項19のいずれかに記載された排水設備の更新方法であって、旧排水立て管を所定寸法だけ上方に移動させて、その旧排水立て管の下端挿し口を下階の排水管継手の上受け口から引き抜く抜き工程と、前記下階の排水管継手の上受け口から引き抜いた前記旧排水立て管を斜め下方に移動させてその旧排水立て管の上部受け口を上階の排水管継手の下端直管部から引き抜き、旧排水立て管を撤去する撤去工程とを有することを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項1から請求項19のいずれかに記載された排水設備の更新方法であって、排水立て管の上部受け口を上階の排水管継手の下端直管部に挿入接続し、前記排水立て管を所定寸法だけ上方に移動させる押し上げ工程と、前記押し上げ工程の後、前記排水立て管の下端挿し口を前記下階の排水管継手の上受け口に合わせ、前記排水立て管を下方に移動させて下端挿し口を前記下階の排水管継手の上受け口に挿入接続する挿入工程とを有することを特徴とする。
請求項22の発明は、請求項12に記載された排水設備の更新方法であって、ソケットと一体化された第1立て管の上部受け口を上階の排水管継手の下端直管部に挿入接続し、第2立て管の下端挿し口を下階の排水管継手の上受け口に挿入接続する接続工程と、前記第1立て管と一体化された前記ソケットを前記第2立て管の上端挿し口に挿入して一体化する連結工程とを有することを特徴とする。
本発明によると、上階のコンクリートスラブに固定された排水管継手と下階のコンクリートスラブに固定された排水管継手との間に配管された排水立て管を低コストで更新可能になる。
[実施形態1]
以下、図1〜図8に基づいて本発明の実施形態1に係る排水設備及びその排水設備の更新方法の説明を行なう。本実施形態に係る排水設備はマンション等の集合住宅における排水設備であり、図1〜図3にその排水設備の施工(更新)方法を表す側面図等が示されている。図4は排水設備で使用される排水立て管の上部受け口の縦断面図であり、図5〜図7は前記排水設備の施工(更新)方法の変更例を表す側面図等である。また、図8は排水設備における排水立て管の上部受け口部分の変更例を表す側面図である。
<排水設備10の排水管継手20について>
本実施形態に係る排水設備10は、図3(A)に示すように、集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブCSを貫通して各階に設置されている排水管継手20を備えている。排水管継手20は、上階の排水立て管30及び排水横枝管40により導かれた排水を合流させて下階の排水立て管30に流入させる継手であり、その排水管継手20の胴部21がコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通された状態で埋め戻しモルタルMrにより固定されている。
排水管継手20の胴部21の上端には、排水立て管30の内管31の下端挿し口31sが挿入接続される上受け口22が形成されており、その上受け口22に、図3(C)に示すように、ゴム製のシール材24が装着されている。シール材24は上受け口22の内壁面を覆うように円筒状に形成されており、そのシール材24の内側に排水立て管30の内管31の下端挿し口31sが挿入されるように構成されている。また、シール材24の下端部には、排水立て管30の下端挿し口31sの下端面を受ける内フランジ状の受け部24rが形成されている。即ち、排水立て管30の内管31は、下端挿し口31sの下端面がシール材24の受け部24rに当接するまで排水管継手20の上受け口22に挿入可能となる。本実施形態に係る排水管継手20では、上受け口22の呑込み代(呑込み深さ寸法)、即ち、排水立て管30の下端挿し口31sを上受け口22に挿入可能な寸法はD1=65mmに設定されている。
排水管継手20の胴部21の上側面には、各階の衛生器具(台所流し台、トイレ等)からの排水横枝管40が接合される複数の横枝管受け口25が形成されている。なお、横枝管受け口25にもゴム製のシール材(図示省略)が装着されている。
また、排水管継手20の胴部21の下端部、即ち、コンクリートスラブCSの貫通孔CHから下方に突出する部分には排水立て管30の上部受け口35に挿入接続される下端直管部27が形成されている。なお、本実施形態に係る排水管継手20では下端直管部27の長さ寸法(軸長寸法)D2が、D2=100mmに設定されている。
なお、排水管継手20の下端直管部27の長さ寸法D2(100mm)は、上受け口22の呑込み深さ寸法D1(65mm)よりも少なくとも35mmより大きな値に設定するのが好ましい。
<排水設備10の排水立て管30について>
排水立て管30は、図1(A)に示すように、第1立て管30aと第2立て管30bとから構成されている。
第1立て管30aは、直管の上端にシール材付きの上部受け口35、下端にソケット部50(本発明のソケットに対応)を備える耐火二層管であり、例えば硬質塩化ビニル製の内管31を備えている。内管31は、図4等に示すように、直管部32と、その直管部32の上端に形成された上部受け口35とから構成されており、その上部受け口35と直管部32間にテーパ状の境界拡開部33が形成されている。
上部受け口35は、排水管継手20の下端直管部27が挿入接続される部分であり、その上部受け口35の先端部(上端部)にシール材37がシール材保持リング38によって取付けられている。シール材保持リング38は、上部受け口35の上端に接合等により固定される構成であり、その内周面にシール材37を収納保持するための断面角形の溝38mが円周方向に連続して形成されている。
本実施形態に係る第1立て管30aでは、上部受け口35の上端面、即ち、シール材保持リング38の上端面から溝38mの上端までの距離MがM=5mmに設定されており、溝38mの幅WがW=10mmに設定されている。このため、排水管継手20の下端直管部27が上部受け口35にM+W=15mm以上(余裕を見込んで25mm以上)挿入されることで、その上部受け口35と排水管継手20の下端直管部27との間がシール(挿入接続)される。即ち、第1立て管30aの上部受け口35に排水管継手20の下端直管部27が25mm以上挿入されることで、その上部受け口35に対して排水管継手20の下端直管部27がシールされた状態で接続される(挿入接続される)。ここで、第1立て管30aの上部受け口35と排水管継手20の下端直管部27とを接続するのに必要な最小寸法25mmを必要呑込み深さ寸法Nという。
また、本実施形態に係る第1立て管30aでは、上部受け口35の上端面(シール材保持リング38の上端面)から境界拡開部33の上端までの直線部寸法DxがDx=110mmに設定されている。上部受け口35は、境界拡開部33の高さ方向略中央位置まで管体を収納できる能力を有しており、上部受け口35の管体収納可能な範囲を呑込み深さ寸法Dnという。本実施形態では、上部受け口35の呑込み深さ寸法Dnが、Dn=125mmに設定されている。
第1立て管30aの内管31は、上部受け口35から直管部32にかけて繊維強化モルタル(不燃材及び繊維等を混ぜたモルタル)製の外管39によって覆われており、その内管31の直管部32の下端(下端挿し口32a)が約50mm程度露出している。そして、露出している直管部32の下端挿し口32aが、図1(A)、図3(B)等に示すように、リング状のワンタッチ目地材50mに通された後、ソケット部50に接続されている。
ソケット部50は、図3(B)に示すように、例えば硬質塩化ビニル製の内管部51と繊維強化モルタル製の外管部53とを備えており、内管部51の軸方向両側に内管31の直管部32(第1立て管30aの下端挿し口32a、第2立て管30bの上端挿し口32b)が接合可能な受け口52a,52bが形成されている。
第1立て管30aの内管31の直管部32(下端挿し口32a)は、接着剤を塗布された状態でソケット部50の上方の受け口52aに嵌め込まれる(接合される)。これによって、ソケット部50は内管31の直管部32の下端(下端挿し口32a)に取付けられて一体化される。そして、ソケット部50の下方の受け口52bが第1立て管30aの下端受け口として機能する。
第2立て管30bは、上記した第1立て管30aと等しい径寸法の耐火二層管であり、図1(A)に示すように、直管状の内管31と、その内管31の両端(挿し口)以外の部分を覆う繊維強化モルタル製の外管39とから構成されている。なお、第2立て管30bの内管31の下端挿し口は、排水立て管30の下端挿し口31sとして使用される。
第1立て管30a及び第2立て管30bの長さ寸法は、排水設備10の下階の排水管継手20と上階の排水管継手20との間の距離に基づいてそれぞれ規定寸法に設定されている。そして、第1立て管30aの下端受け口52に第2立て管30bの内管31(上端挿し口32b)が接続されたときの管長、即ち、排水立て管30の全長Lは、上階の排水管継手20の下端から下階の排水管継手20の上端までの距離をL0とした場合に、次の式で表される。
即ち、排水立て管30の全長L=距離L0+D1+Nに設定される(図1(A)参照)。ここで、記号D1は、下階における排水管継手20の上受け口22の呑込み代(呑込み深さ寸法)であり、D1=65mmである。また、記号Nは、上階の排水管継手20の下端直管部27と第1立て管30aの上部受け口35とを接続するのに必要な必要呑込み深さ寸法であり、N=25mmである。
なお、第1立て管30a及び第2立て管30bは設定された長さ寸法に基づいて、必要本数だけ工場で量産され、施工現場で繋ぎ合わされて排水立て管30が組み立てられる。
<排水設備10の施工、更新方法について>
次に、図1〜図3に基づいて、上記した排水設備10の施工及び更新方法について説明する。
ここで、現段階では、図1(A)に示すように、排水設備10の排水管継手20が各階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通されてモルタルMrにより固定されているものとする。また、第1立て管30a及び第2立て管30bは、上階の排水管継手20の下端から下階の排水管継手20の上端までの距離L0を考慮して、所定の長さ寸法で製造されているものとする。
先ず、第2立て管30bの内管31の上端挿し口32bが接着剤を塗布された状態で、第1立て管30aの下端受け口52bに嵌め込まれ、第1立て管30aと第2立て管30bとが繋ぎ合わされる。即ち、第1立て管30aと第2立て管30bとにより排水立て管30が組み立てられる。このときの排水立て管30の全長Lは、前述のように、全長L=距離L0+呑込み代D1+必要呑込み深さNとなる。即ち、排水立て管30の全長Lは、距離L0よりも呑込み代D1+必要呑込み深さN(65mm+25mm=90mm)だけ長くなる。
次に、図1(B)に示すように、排水立て管30の上部受け口35を塞いでいた養生シール35yが剥されて、上部受け口35の上面にリング状のワンタッチ目地材35mがセットされる。なお、上部受け口35のシール材37には予め滑剤を塗布しておくことが好ましい。さらに、排水立て管30の下端挿し口31sにリング状のワンタッチ目地材31mが装着される。この状態で排水立て管30の配管準備が完了する。なお、排水立て管30の更新が数十年先と考えれば、シール材37は、耐久性等がその条件に適した形状及び材質のものであることが望ましい。
次に、図2(A)、(B)に示すように、排水立て管30を斜めに起立させて上方に移動させることにより、上階の排水管継手20の下端直管部27に排水立て管30の上部受け口35を接続する。前述のように、排水管継手20の下端直管部27の長さ寸法D2は、D2=100mmに設定されており、排水立て管30の上部受け口35の直線部寸法Dxは、Dx=110mm(呑込み深さ寸法Dn=125mm)に設定されている。このため、図2(B)のやり取り接続部29に示すように、排水立て管30の上部受け口35に排水管継手20の下端直管部27(D2=100mm)を全て挿入することが可能になる。
前述のように、排水立て管30の全長Lは、距離L0よりも呑込み代D1+必要呑込み深さN(65mm+25mm=90mm)だけ長く設定されている。このため、上階の排水管継手20の下端直管部27(D2=100mm)が排水立て管30の上部受け口35に挿入される過程で、排水立て管30が上方に100mm移動すると、排水立て管30の下端挿し口31sの下端面は下階の排水管継手20の上端よりも10mm(=K)高い位置に保持される。これにより、斜めに起立させた排水立て管30を上階の排水管継手20と下階の排水管継手20との間で同軸に保持することができる。なお、排水立て管30の下端挿し口31sの下端と下階の排水管継手20の上端との隙間K(くぐり代K)を10mm確保できる。
次に、上階の排水管継手20と下階の排水管継手20との間で同軸に保持された排水立て管30を下方に移動させて、図3(A)に示すように、その排水立て管30の下端挿し口31sを下階の排水管継手20の上受け口22に挿入して接続する。
ここで、排水立て管30の下端挿し口31sの下端と下階の排水管継手20の上端との間のくぐり代Kは、前述のように、K=10mmに設定されている。また、下階の排水管継手20の上受け口22は、呑込み代D1(呑込み深さ寸法D1)はD1=65mmに設定されている。このため、排水立て管30の下端挿し口31sを下階の排水管継手20の上受け口22に挿入接続する際に、排水立て管30は、くぐり代K+呑込み代D1=10mm+65mm=75mmだけ下方に移動する。
前述のように、排水立て管30を上階の排水管継手20と下階の排水管継手20との間で同軸に保持した段階で、その排水立て管30の上部受け口35には上階の排水管継手20の下端直管部27が100mm挿入されている。このため、排水立て管30の下端挿し口31sを下階の排水管継手20の上受け口22に挿入接続する際、その排水立て管30が75mm下方に移動すると、上階の排水管継手20の下端直管部27が排水立て管30の上部受け口35から75mm抜かれるようになる。これにより、上階の排水管継手20の下端直管部27は、必要呑込み深さ寸法N(N=25mm)だけ排水立て管30の上部受け口35に挿入された状態に保持される。この状態で、排水立て管30の更新工事が完了する。
また、後日、前記排水立て管30が老朽化して、その排水立て管30を更新したい場合には、上記と逆の手順で排水立て管30を上階と下階の排水管継手20から容易に外すことができる。
即ち、先ず、排水立て管30を約75mm上方に移動させて、その排水立て管30の下端挿し口31sを下階の排水管継手20の上受け口22から引き抜く。次に、排水立て管30を斜め下方に移動させて、排水立て管30の上部受け口35を上階の排水管継手20の下端直管部27から引き抜く。これにより、排水立て管30を切断せずに上階と下階の排水管継手20から容易に外すことができる。
<本実施形態に係る排水設備10及び更新方法の長所について>
本実施形態に係る排水設備10によると、各階の排水管継手20を再利用して排水立て管30のみ更新する場合、排水立て管30を上方に所定寸法(75mm)だけ移動させて、その排水立て管30の下端挿し口31sを下階の排水管継手20の上受け口22から引き抜くことが可能になる。さらに、この状態から排水立て管30を斜め下方に移動させる(引き下げる)ことで、その排水立て管30の上部受け口35から上階の排水管継手20の下端直管部27を抜くことができる。
このように、旧排水立て管30を切断せずに各階の排水管継手20から外すことができるため、旧排水立て管の撤去30が容易になる。
また、新たな排水立て管30を接続する場合には、上記とは逆の手順で、先ず排水立て管30の上部受け口35に上階の排水管継手20の下端直管部27を挿入接続した状態で、排水立て管30を上方に所定寸法だけ移動させる。次に、排水立て管30の下端挿し口31sを下階の排水管継手20の上受け口22に合わせて、排水立て管30を下方に移動させ、下端挿し口31sを排水管継手20の上受け口22に挿入接続する。この状態で、排水立て管30の配管が完了する。
このように、新たな排水立て管30の長さ寸法を変えずにその排水立て管30を上階と下階の排水管継手20に接続することが可能になるため、従来のように、排水立て管の中間部に管長を調整するためのやり取り継手等が不要になり、コスト低減を図ることができる。
また、排水立て管30は、上部受け口35を備える第1立て管30aと、下端挿し口31sを備える第2立て管30bとから構成されており、第1立て管30aと第2立て管30bとがソケット部50により相対移動不能に接続されている。このように、排水立て管30を第1立て管30aと第2立て管30bとから構成できるため、排水立て管30を施工現場まで搬送するのが容易になる。
また、排水立て管30は、樹脂製の内管31と耐火性の素材を外管39とする耐火二層管である。このように、内管31が樹脂製であるため、鋳鉄管と比べて排水立て管30の切断等の加工が容易になる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態1に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態に係る排水立て管30の更新方法では、第1立て管30aと第2立て管30bとを接続して所定長さ寸法Lの排水立て管30を組み立てた後、その排水立て管30を上階と下階の排水管継手20に接続する例を示した。しかし、図5〜図7に示すように、予め決められた寸法で製作された第1立て管30aと第2立て管30bとを接続せずに、個別に配管した後、それらの配管30a,30bを接続する方法も可能である。例えば、図5に示すように、予め第1立て管30aとソケット部50とを一体化する。そして、先ずソケット部50と一体化された第1立て管30aの上部受け口35を上階の排水管継手20の下端直管部27に挿入接続する一方、第2立て管30bの下端挿し口31sを下階の排水管継手20の上受け口22に挿入しておき(接続工程)、次にソケット部50と一体化された第1立て管30aを下方に移動させてソケット部50の下側受け口52bと第2立て管30bの上端挿し口32bとを挿入接続する(連結工程)。この場合は、図6に示すように、第1立て管30aに一体化されたソケット部50の下側受け口52bの下端と第2立て管30bの上端挿し口32bの上端との接続工程における隙間K2(くぐり代K2)は、下階の排水管継手20の上受け口22の呑込み深さをD1、ソケット部50の下側受け口52bの呑込み深さをD3とすると次式が成立する。すなわち、K2=K+(D1−D3)が成立する。なお、Kは予め接続された第1立て管30aと第2立て管30bをやり取り接続する際のくぐり代K(図2参照)である。K=10mm、D1=65 mm、D3=50mmのとき、K2=10mm+(65mm−50mm)=25mmとなり、第1立て管30aと第2立て管30bとが予め接続されている場合(図2参照)と比べてくぐり代を大きく確保することができやり取り作業がし易くなる。
また、上階の排水管継手20の下端直管部27の長さ寸法D2、排水立て管30の上部受け口35の直線部寸法Dx、及び下階の排水管継手20の呑込み深さ寸法D1の各寸法は、その排水立て管30の上部受け口35に上階の排水管継手20の下端直管部27が挿入接続されている状態で、排水立て管30の下端挿し口31sを下階の排水管継手20の上受け口22に挿入接続可能な寸法関係で適宜設定することができる。当該寸法関係において、排水管継手20の下端直管部27の長さ寸法D2を、D2≧(呑込み深さ寸法D1+必要呑込み深さN+くぐり代K)に設定すれば、更新のため排水立て管30を持ち上げた際に、排水立て管30の引き抜きに必要なくぐり代を確保することができる。したがって、本実施形態においては、下端直管部27の長さ寸法D2は、上受け口22の呑込み深さ寸法D1(65mm)よりも少なくとも、必要呑込み深さN(25mm)+くぐり代K(10mm)=35mmだけ大きな値に設定するのが好ましい。
なお、この実施形態1では、排水立て管30の上部受け口35に上階の排水管継手20の下端直管部27を100mm挿入する例を示したが、排水立て管30の上部受け口35は呑込み深さ寸法DnがDn=125mmに設定されているため、排水管継手20の下端直管部27を約115mm程度まで余裕をもって挿入することが可能である。このため、排水管継手20の下端直管部27の挿入量を100mmから115mmに増やすことで、その分(115mm−100mm=15mm)だけ排水立て管30の長さ寸法を増加させることができる。これにより、図7(B)に示すように、排水立て管30の更新完了時において、その排水立て管30の上部受け口35に挿入される上階の排水管継手20の下端直管部27の挿入寸法(挿入代)Nxを必要呑込み深さ寸法N(N=25mm)よりも15mm増加させることができる。
また、上記寸法関係において、排水立て管30の上部受け口35の直線部寸法Dxが、Dx≧(呑込み深さ寸法D1+必要呑込み深さN+くぐり代K)に設定されていれば、排水立て管30の更新時に、排水立て管30を上方へ(D1+K)だけ上方に持ち上げる際に下端直管部27が境界拡開部33の上端を越えない。したがって、更新時に排水立て管30を傾ける際に下端直管部27の下端が境界拡開部23に当たることにより傾きが小さく制限されることがなく、より円滑に更新作業を行うことができるため好ましい。例えば、呑込み深さ寸法の短い、D1=50 mmの排水管継手20を用いた場合、直線部寸法Dxが、呑込み深さ寸法D1(50 mm)+必要呑込み深さN(25 mm)+くぐり代K(10 mm)=85 mm以上に設定されているのが好ましい。
また、実施形態1では、排水立て管30(第1立て管30a)の内管31の上端部を拡開させることにより上部受け口35を形成する例を示したが、図8に示すように、内管31の上端部挿し口を上側シール材67付きソケット60の下側受け口62に接合することにより、上部受け口35を構成しても良い。なお、上部受け口35の直線部寸法Dxは110mm以上に設定するのが好ましい。
また、シール材保持リング38(図4参照)の形態は、本実施形態に限定されるものではない。例えば、特開2005−282750(図1)に示されるようなシール材及びシール材保持構造を用いてもよい。
また、実施形態1では、排水立て管30を第1立て管30aと第2立て管30bとから構成する例を示したが、排水立て管30を連続して形成された1本の管で製作することも可能である。さらに、排水立て管30として耐火二層管を使用する例を示したが、耐火二層管の代わりに鋳鉄管、排水用硬質塩ビライニング鋼管、樹脂管等を使用することも可能である。なお、耐火二層管仕様の排水管継手の場合には、やり取り接合部29(図2参照)の内管に後から、例えば市販の耐火遮音カバー等を巻けばよい。
[実施形態2]
以下、図9〜図19に基づいて本発明の実施形態2に係る排水設備及びその排水設備の更新方法を説明する。この実施形態2は、排水立て管の撤去が容易であることに加え、更に、排水立て管の上部受け口で施工誤差の吸収が可能な実施形態である。図9、図12、図13に本実施形態に係る排水設備の施工(更新)方法を表す側面図が一部縦断面図として示されている。図10、図11は、この排水設備で使用される排水立て管の上部受け口の縦断面図であり、図15〜図19にはその変更例が示されている。また、図14には、この排水設備で使用される規制部材が平面図として示されている。なお、上記実施形態1と変更を要しない部分については同じ符号を用い詳細な説明は省略する。
<排水設備12の排水管継手70について>
本実施形態に係る排水設備12は、図9に示すように、集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブCSを貫通して各階に設置されている排水管継手70を備えている。この排水管継手70は、胴部がコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通された状態でロックウールGが貫通孔CHに充填され、その貫通孔CHの上部に例えば、3cm程度のモルタルMrが充填される。そして、コンクリートスラブCSに吊設された吊り具98に排水立て管80が係吊されている。
排水管継手70の胴部は上下分割式であり、上胴体72と下胴体73とから構成されている。そして、上胴体72の下部に形成された下部フランジ72aと下胴体73の上部に形成された上部フランジ73aとがパッキン(図示省略)を介してボルト・ナット74で水密かつ気密な状態で同軸に接続されている。
上胴体72の上端部には、排水立て管80の内管81の下端挿し口81s(下端部)が挿入接続される上受け口72bが形成されている。この上受け口72bの構造は上記図3(C)に示される実施形態1の上受け口22と同様である。排水立て管80は、内管81の下端挿し口81sの下端面が、上受け口72bの内部に装着された略筒状のシール材(図示省略)の下端に設けられた受け部に当接するまで上受け口72bに挿入可能となっている。本実施形態に係る排水管継手70では、排水立て管80の下端挿し口81sを上受け口72bに挿入可能な寸法(呑込み深さ寸法)D1は、D1=65mmに設定されている。
また、下胴体73の下端部、即ち、コンクリートスラブCSの貫通孔CHから下方に突出する部分には排水立て管80の上部受け口85に挿入接続される下端直管部73bが形成されている。なお、本実施形態に係る排水管継手70では下端直管部73bの長さ寸法D2が、D2=200mmに設定されている。
<排水設備12の排水立て管80について>
排水立て管80は、塩化ビニル製の内管81が繊維強化モルタル(不燃材及び繊維等を混ぜたモルタル)製の外管89によって覆われた耐火二層管であり、第1立て管80aと第2立て管80bとから構成されておりソケット部50により接続されている。第1立て管80aの上端部には上階の排水管継手70の下端直管部73bが挿入接続される上部受け口85が形成されており、第2立て管80bの下端部には下端挿し口81sが形成されている。この点については上記実施形態1の排水立て管30と同様である。
第1立て管80aは、内管81が直管部82と、その直管部82の上端に形成された上部受け口85とから構成されており、その上部受け口85と直管部82との間にテーパ状の境界拡開部83が形成されている(図10参照)。なお、本実施形態では、境界拡開部83の第1排水立て管80aの軸線に対する傾きαが、α=15°に設定されている。排水管継手70の下端直管部73bが挿入接続される上部受け口85には、その上端部(下端直管部73bの挿入口)に環状パッキンであるシール材87がシール材保持リング88によって取付けられている。シール材保持リング88は、上部受け口85の上端において内管81の上端に接着等により固定される構成であり、上部受け口85の内面よりも管内方へ突出している。そして、その内周面にシール材87が嵌合可能な断面ほぼ角形の溝88mが円周方向に連続して形成されているとともに、溝88mより下側には下方に向かって拡開したテーパ部88aが形成されている。本実施形態では、テーパ部88aの第1立て管80aの軸線に対する傾きβが、β=10°に設定されている。なお、シール材保持リング88が本発明のパッキン保持部位に相当し、溝88mがパッキン嵌合部に相当する。なお、本実施例のシール材の形状および装着手段等については本実施例図に限定されるものではない。
本実施形態に係る第1立て管80aでは、上部受け口85の上端面、即ち、シール材保持リング88の上端面から溝88mの上端までの距離MがM=5mm、溝88mの幅WがW=10mmに設定されており、M+W=15mmにさらに挿入接続時の接続維持及びシール性の維持を確保するための余裕10mmを加えた25mmが、第1立て管80aの上部受け口85と排水管継手70の下端直管部73bとを接続するのに必要な最小寸法である必要呑込み深さNとして設定されている。
また、本実施形態に係る第1立て管80aでは、図10に示すように、上部受け口85は、境界拡開部83の高さ方向略中央位置まで管体を収納できる能力を有しており、上部受け口85の管体収納可能な呑込み深さ寸法Dnが、Dn=215mmに設定されている。下端直管部73bの長さ寸法D2が、D2=200mmに設定されているから、下端直管部27の全長を上部受け口85に挿入することが可能となっている。
上部受け口85の上端面(シール材保持リング88の上端面)から境界拡開部83の上端までの直線部寸法Dxは、排水立て管80の下端挿し口81sを上受け口72bに挿入可能な寸法である呑込み深さ寸法D1、第1立て管80aの上部受け口85と排水管継手70の下端直管部73bとを接続するのに必要な最小寸法である必要呑込み深さN、くぐり代Kに加え、更に施工誤差を吸収することのできる所定の誤差吸収代に基づいて設定されており、次式で示される。すなわち、直線部寸法Dx=D1+N+K+2Gに設定されている。
ここで、記号2Gは施工誤差代を示している。施工誤差とは、上階の排水管継手70の下端から下階の排水管継手70の上端までの距離L0に対する、排水立て管80の全長Lの相対的な誤差のことである。施工誤差は、例えば、コンクリートスラブCS施工時にコンクリートの流動や自重により生じる床スラブの仕上がり誤差、あるいは排水立て管80の裁断誤差等により生じる。本実施形態では、床スラブの仕上がり誤差±100mmと、排水立て管80の裁断誤差±200mmとを見込み、見込み誤差値±G=±300mmに設定されている。したがって、施工誤差代2G=60mmに設定されている。
呑込み深さ寸法D1=65mm、必要呑込み深さN=25mmに設定されている。くぐり代Kは、上階の排水管継手70の下端直管部73bに排水立て管80の上部受け口35を接続した状態で、上階の排水管継手70と下階の排水管継手70との間で排水立て管80を垂直に立てたり傾けたりする際に、排水立て管80の下端挿し口81sの下端と下階の排水管継手70の上端との間に必要な隙間であり、本実施形態ではくぐり代K=20mmに設定されている。したがって、直線部寸法Dx=D1(65mm)+N(25mm)+K(20mm)+2G(60mm)=170mmに設定されている。
第1立て管80a及び第2立て管80bは設定された長さ寸法に基づいて、必要本数だけ工場で量産され、施工現場で繋ぎ合わされて排水立て管80が組み立てられる。排水立て管80の全長Lは、上階の排水管継手70の下端から下階の排水管継手70の上端までの距離L0に基づいて規定された寸法に更に見込み誤差値Gを加えた寸法として設定されおり、次の式で表される。即ち、排水立て管80の全長L=(距離L0+D1+N+G)に設定されている。したがって、排水立て管80の下端挿し口81sが排水管継手70の上受け口72bにD1分挿入されると、上階の排水管継手70の下端直管部73bが(N+G)分だけ排水立て管80の上部受け口85に差し込まれた状態で挿入接続される(図11(B)参照)。この挿入接続状態が基準となる挿入接続状態であり、(N+G)が挿入代Nxの基準値として設定されている。
排水管継手70の下胴体73の下端直管部73bには、排水立て管80の上部受け口85に対する下端直管部73bの挿入代を一定に保持するための規制部材90が装着されている。
規制部材90は、図14に示すように、円周方向において一ヶ所が開放された金属製の円環部92と、その円環部92の開放部分の一端と他端とに設けられた一対の支持片94と、それらの支持片94とを連結するボルト・ナット95とから構成されている。円環部92は、下胴体73の下端直管部73bが挿入される部分であり、内面に防振ゴム91が貼付されている。排水立て管80の上部受け口85の内径寸法よりは十分に大径に形成されている。また、円環部92には、前記支持片94と中心を挟んで反対側の位置にヒンジ部92hが設けられている。一対の支持片94には、ボルトが通される貫通孔(図示省略)が形成されており、前記貫通孔にボルトが通されてナットが締付けられることで、一対の支持片94の間隔が狭められ、円環部92が縮径する。これによって、下胴体73の下端直管部73bが規制部材90の円環部92に締付けられ、規制部材90が下胴体73の下端直管部73bに対して軸方向に移動不能な状態で固定される。
<排水設備12の施工、更新方法について>
次に、上記した排水設備12の施工及び更新方法について説明する。
まず、排水設備12の施工方法について説明する。排水設備12の新設時には、排水管継手70と排水立て管80とが下の階から順に組み上げられることにより配管される。あるいは、排水管継手70が予め各階のコンクリートスラブCSに固定されている場合でも、上記実施形態1のように、排水立て管80のやり取りにより接続可能である。すなわち、先ず、排水立て管80を斜めに起立させて上方に移動させて上階の排水管継手70の下端直管部73bに排水立て管80の上部受け口85を接続し(図9(B)参照)、排水立て管80の下端挿し口81sの下端面を下階の排水管継手70の上端よりも20mm(=くぐり代K)高い位置に保持した状態で、排水立て管80を垂直に立てて上階の排水管継手70と下階の排水管継手70との間で同軸に保持する。次に、その排水立て管80を下方に移動させて、排水立て管80の下端挿し口81sを下階の排水管継手70の上受け口85に挿入して接続する。
排水立て管80の全長Lと上階の排水管継手70の下端から下階の排水管継手70の上端までの距離L0とに施工誤差がない場合、図11(B)に示されるように、下端直管部73bの挿入代Nxは、Nx=(必要呑込み深さN+見込み誤差値G)で一定に保持される。
また、本実施形態では、排水立て管80の全長L、または上階の排水管継手70の下端から下階の排水管継手70の上端までの距離L0が、設計値に対して実際の施工に誤差を生じた場合でも、排水立て管80の上部受け口85で所定範囲内の誤差を吸収することができる。
排水立て管80の全長Lに対する上階の排水管継手70の下端から下階の排水管継手70の上端までの距離L0が、設計値よりも大きい場合には、図11(A)に示すように、差込代Nx=必要呑込み深さNになるまで差込代を短縮しても挿入接続が可能である。
また、排水立て管80の全長Lに対する上階の排水管継手70の下端から下階の排水管継手70の上端までの距離L0が、設計値よりも小さい場合には、図11(C)に示すように差込代Nx=(N+2G)になるまで深く差し込んでも、後述する更新方法により排水立て管80を切断せずに更新することが可能である。
したがって、下端直管部73bの挿入代Nxは、必要呑込み深さN≦差込代Nx≦(必要呑込み深さN+誤差吸収代2G)の範囲内で適宜調整されて排水立て管80が配管される。
次に、排水立て管80の更新方法について説明する。この排水設備12は、排水立て管80を切断せずに更新する方法として、以下の2通りの更新方法を有する。
まず、第1の更新方法は、図12(A)に示すように、更新する排水立て管80の上方への変位を規制している規制部材90を取外し、排水立て管80の上方への変位規制を解除するとともに、吊り具98を取外す(図示省略)。次に、更新する排水立て管80の下端挿し口81sが挿入された排水管継手70の上胴体72の下部フランジ72aと下胴体73の上部フランジ73aとを連結するボルト・ナット74を取外し、上胴体72と下胴体73の連結を解除する。次に、上胴体72の上受け口72bに下端挿し口81sが挿入された状態のまま、上胴体72と下胴体73とを分離させ、上胴体72と排水立て管80とを一体化された状態のままで上方へ持ち上げる。そして上胴体72と排水立て管80とを斜め下方に移動させて排水立て管80の上部受け口85から上階の排水管継手70の下端直管部73bを引き抜く(図12(B)参照)。これにより、排水立て管80を切断せずに撤去することができる。この場合、上胴体72と排水立て管80とを持ち上げる際に、持ち上げた分だけ下部フランジ72aと上部フランジ73aとの間に隙間を設けることができる。下部フランジ72aと上部フランジ73aとの間の隙間を持ち上げ代Uとすると、例えばU=20mm程度あれば上胴体72と排水立て管80とを斜め下方に移動させて撤去することができる。
上胴体72の上受け口72bから排水立て管80の下端挿し口81sを引き抜き、上胴体72を洗浄し、必要に応じて修繕した後、新しい排水立て管80の下端挿し口81sを受け口72bに挿入して一体化する。そして、上記とは逆の手順で新しい排水立て管80と上胴体72とが配管される。即ち、新たな排水立て管80と上胴体72とを一体で斜め下から上方に変位させ、その排水立て管80の上部受け口85を上階の排水管継手70の下端直管部73bに挿入させる。この状態で、さらに排水立て管80と上胴体72とを一体で上方に変位させつつ垂直に立てて、上胴体72を下階の排水管継手70の下胴体73の上に仮置する。次に、上胴体72の下部フランジ72aと下胴体73の上部フランジ73aとをパッキンを介してボルト・ナット74で正式に接続することにより、排水立て管80の更新が完了する。
また、錆付き等により、排水管継手70の上胴体72の下部フランジ72aと下胴体73の上部フランジ73aとの連結解除が困難な場合は、上記実施形態1と同様の方法で排水立て管80の更新が可能である。すなわち、第2の更新方法は、先ず、排水立て管80を、呑込み深さ寸法D1(65mm)+くぐり代K(20mm)=85mm上方に移動させて、その排水立て管80の下端挿し口81sを下階の排水管継手70の上受け口72bから引き抜く。次に、排水立て管80を傾けて斜め下方に移動させて、排水立て管80の上部受け口85を上階の排水管継手70の下端直管部73bから引き抜く。これにより、排水立て管80を切断せずに上階と下階の排水管継手70から容易に外すことができる。そしてこの逆の手順で新しい排水立て管80が配管されて、排水立て管80の更新が完了する。
ここで、上部受け口85の内面よりも管内方へ突出したシール材保持リング88に取付けられた環状パッキン87により下端直管部73bと上部受け口85とが水密かつ気密な状態に保持される構造となっており、下端直管部73bと上部受け口85の内面との間に所定の隙間が確保されている。これにより、上部受け口85に下端直管部73bが差し込まれた状態でも排水立て管80を傾けることができる。特に、このシール材保持リング88には下方に向かって拡開したテーパ部88aが形成されているため、シール材保持リング88に当たることにより傾きが小さく制限されるのを防ぐことができる。なお、環状パッキン87に、シール性滑剤(JIS G 5525:2000)を塗布しておいてもよい。
また、上部受け口85の上端面(シール材保持リング88の上端面)から境界拡開部83の上端までの直線部寸法Dxは、上述のとおり、直線部寸法Dx=(必要呑込み深さN+誤差吸収代2G+呑込み深さ寸法D1+くぐり代K)に設定されている。施工誤差を吸収するために、下端直管部73bが最も深く差し込まれた接続状態でも差込代Nx=(N+2G)であるから、排水立て管80を更新する際に、排水立て管80を(D1+K)だけ上方に移動しても図10に示すように、下端直管部73bは境界拡開部83の上端までしか挿入されない。したがって、排水立て管80を傾ける際に下端直管部73bの下端が境界拡開部83に当たることにより傾きが小さく制限されることがない。
したがって、排水立て管80を傾けて上部受け口85を上階の排水管継手70の下端直管部73bから引き抜く作業を円滑に行うことができる。
<本実施形態に係る排水設備12及び更新方法の長所について>
本実施形態に係る排水設備12によると、上記実施形態1に係る排水設備10の作用効果に加えて、更に以下の作用効果を奏する。
まず、排水立て管80の上部受け口85に誤差吸収代が設定してあるため、上部受け口85で施工誤差を吸収することができる。そのため、施工現場で排水立て管を切断して長さを調整したり、あるいは、予め用意しておいてた排水立て管に変えて長い排水立て管を用いるなどしなくても、上部受け口85で施工誤差を吸収して容易に排水立て管80を施工することができる。
次に、本発明では、上階の排水管継手70の下端直管部73bの排水立て管80の上部受け口85に対する挿入代Nxを規制することにより、旧排水立て管80を切断せずに各階の排水管継手70から外すことができるという作用効果が得られるが、本実施形態では、特に、規制部材90を用いることにより、下端直管部73bの挿入代Nxを規制しながらも排水設備12を容易に施工することができる。すなわち、排水設備12の新設時には、排水管継手70と排水立て管80とが下の階から順番に組み上げられ、上階の排水管継手70は、下端直管部73bがコンクリートスラブCSの貫通孔CHに挿通されて、下階の排水立て管80の上部受け口85に挿入される。ここで規制部材90が予め下端直管部73bに固定されていることにより、下端直管部73bの挿入作業時には特別の調節をしなくても、挿入代Nxが規制された状態で排水管継手70を積み上げることができる。規制部材90を使用しない場合には、例えば、挿入代Nxを調整しながら下端直管部73bを上部受け口85に挿入し、コンクリートスラブCHに立設された支持具に排水管継手70を掛合させて排水管継手70の高さ位置を維持することが考えられる。しかしながら、このような方法によれば、下端直管部73bの挿入作業時には下階から下端直管部73bの挿入代Nxを確認しながら、上階で排水管継手70の高さ位置を調節しなければならず、二人作業となる。それに対し、規制部材90を用いれば、一人で作業することができ、しかも正確な挿入代Nxを容易に確保することができる。なお、規制部材90は、防振ゴム付きのものが好ましい。
また、排水管継手70の下端直管部73bにバンド状の規制部材90を固定することにより、排水管継手70を適宜な高さに調節して建築側の事情から生じたスラブ厚等の階高に係る施工誤差を吸収した上で施工された排水設備においても、更に配管側の事情として排水勾配等に施工誤差が生じると、排水管継手70の横枝管接続口(受け口)73cのレベル芯を調節したい(ずらしたい)場合がある。このような場合であっても、本実施形態で用いられている規制部材90は、ボルト・ナット95を緩めることにより円環部92が拡径可能であり、遊嵌状態で下端直管部73bを上下させることができるため、下端直管部73bの挿入代Nxを容易に再調節して排水管継手70の横枝管接続口(受け口)73cのレベル芯を調節することが可能である。なお、規制部材90を用いない場合の対応策として、例えば当該施工現場の横枝管レベル芯高さのばらつき(施工誤差)に合わせて形成された別誂の排水管継手を適当に用いるなど手間が嵩むことになる。
なお、この規制部材90は、例えば、挿入代を規制せずに排水管継手の下端直管部の全長を排水立て管の上部受け口に挿入して積み上げる従来の排水設備において、建築側に生じたスラブ厚等の施工誤差を吸収したい場合に使用することも勿論可能である。
また、本実施形態の排水設備12によれば、排水立て管80を切断せずに更新可能な方法が2通りあり、排水設備の状況に応じて適宜更新方法を選択することも可能である。
第1の更新方法によれば、上胴体72の下部フランジ72aと下胴体73の上部フランジ73aとを分離するため、排水立て管80の上方への移動は持ち上げ代U=20mmだけでよく、更新作業が特に容易である。しかしながら、長期の使用等によりボルト・ナット74が錆付き、上胴体72の下部フランジ72aと下胴体73の上部フランジ73aとの分離ができない場合であっても、第2の更新方法により排水立て管80を切断せずに容易に更新することができる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態2に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。
例えば、上階の排水管継手70下端直管部73bの長さ寸法D2、排水立て管80の上部受け口85の直線部寸法Dx、及び下階の排水管継手70の呑込み深さ寸法D1の各寸法は、その排水立て管80の上部受け口85に上階の排水管継手70の下端直管部73bが挿入接続されている状態で、排水立て管80の下端挿し口81sを下階の排水管継手70の上受け口72bに挿入接続可能な寸法関係で適宜設定することができる。当該寸法関係において、排水管継手70の下端直管部73bの長さ寸法D2が、D2≧(呑込み深さ寸法D1+必要呑込み深さN+くぐり代K+誤差吸収代2G)に設定されていれば、上部受け口85において、±Gの施工誤差を吸収することが可能である。また、当該寸法関係において、排水立て管80の上部受け口85の直線部寸法Dxが、Dx≧(呑込み深さ寸法D1+必要呑込み深さN+くぐり代K+誤差吸収代2G)に設定されていれば、上部受け口85で施工誤差を吸収して下端直管部73bの挿入代NxがNx=(N+2G)となる最も深い挿入状態で接続されていても、排水立て管80の更新時に、排水立て管80を(D1+K)だけ上方に持ち上げる際には、下端直管部73bが境界拡開部83の上端を越えない。したがって、排水立て管80を傾ける際に下端直管部73bの下端が境界拡開部83に当たることにより傾きが小さく制限されることがなく、より円滑に更新作業を行うことができるため好ましい。
また、実施形態2では、排水立て管80の内管81の上端部を拡開させることにより上部受け口85を形成する例を示したが、図15に示すように、排水立て管84直管状の内管の上端部挿し口84aを管状のソケット63に接合することにより設けてもよい。ソケット63は、その上方には排水管継手70の下端直管部73bが挿入可能な上部受け口65を有し、下方には排水立て管80の直管状の上端部挿し口84aが嵌挿可能な下側受け口66を有している。上部受け口64の上端部(下端直管部73bの挿入口)には、断面角形の溝68mに環状パッキン69が嵌合しているとともに、その溝68mより下側には下方に向かって拡開したテーパ部68aが形成されているシール材保持リング68が接合されている。なお、ソケット63のシール材保持リング68は上部受け口64と一体成形してもよい。ソケット63の内面には、上部受け口64と、下側受け口66との間に、上部受け口64側に拡開するテーパ状の境界拡開部65aが形成された突起65が設けられている。突起65により、ソケット63に対する排水立て管80の上端部挿し口84aの挿入長さが規制されて上部受け口64の呑込み可能な寸法が確保される。このソケット63を用いた場合も、直線部寸法Dxは、上階の排水管継手70下端直管部73bの長さ寸法D2と、下階の排水管継手70の呑込み深さ寸法D1との寸法関係で決定される。この点については内管81の上端部を拡開させることにより形成された上部受け口85と同様である。なお、図15に示されるソケット63は、例えば鋳鉄製でもよい。ソケット63が鋳鉄製の場合には、下側受け口66の形状は特開2001−107409の図2に符号13として示されるメス型接続部と同様にすることができる。
また、図15のソケット63においては、シール材保持リング68の断面角形の溝68mに断面角形の環状パッキン69が嵌合している例を示したが、環状パッキンの断面形状を変更した別の例を図16に示す。図16に示すソケット43は、断面円形の環状パッキン(いわゆるOリングパッキン)49を用いた例である。Oリングパッキン49を用いれば、排水管継手70の下端直管部73bの外周面により小さい面積で接触しながらも、下端直管部73bと上部受け口64とを水密な状態に維持することが可能である。それにより、下端直管部73bの外周面への接触面積の大きい環状舌片からなるパッキン等に比較して、長期間使用しても下端直管部73bの外周面に癒着しにくく、やり取り作業がより容易である。また、断面円形で中実なOリングパッキン49は環状舌片からなるパッキン等に比較してひび割れが生じにくい点でも有利である。図17のA〜C図には、Oリングパッキン49を用いる場合に好適なシール材保持リング48のパッキン嵌合部の溝形状を例示した。図17(A)に示す溝48aは、上面が斜面として形成されており下面が水平面として形成された上斜面台形溝である。図17(B)に示す溝48bは、上面が水平面として形成されており下面が斜面として形成されている下斜面台形溝である。図17(C)に示す溝48cは、上面と下面とが斜面として形成された両斜面台形溝である。この両斜面台形溝48cが図16に示す実施形態である。これらの溝48a〜cは、下端直管部73b挿入時にOリングパッキン49に生じる反力を斜面で受けるためより効率よく下端直管部73bと上部受け口64とを水密な状態に維持することが可能である。図17のD,E図には、パッキン嵌合部と環状パッキンの嵌合形態に関する更に好ましい実施形態を示した。この実施形態では、図17(E)に示すように、パッキン嵌合部は奥部に突起41aを有する両斜面台形溝41として形成されている。この突起41aは両斜面台形溝41の内面の全周に渡り環状に形成されている。環状パッキン42はその断面が切り欠き溝42aにより切りかかれた略円形に形成されている。この切り欠き溝42aは環状パッキン42の環状の外周に沿って全周に設けられている。図17(D)に示すように、環状パッキン42の切り欠き溝42aと両斜面台形溝41内の環状突起41aとを係合させた状態で両斜面台形溝41に環状パッキン42を嵌め合わせて環状パッキン42が装着される。このように、断面円形の環状パッキン(Oリングパッキン)を用いる場合は、切り欠き溝42aを形成し、パッキン嵌合部内に設けられた突起41aに係合させる構成をとることにより、滑り止めが可能である。なお、環状パッキン42の切り欠き溝42aに突起41aが喰い込むことにより、上部受け口64(シール材保持リング48)の内面と環状パッキン42のシール性も向上する。
なお、少なくとも排水管継手70の下端直管部73bの外周面に当接する面が曲面として形成されていればOリンクパッキン49と同様に、下端直管部73bの外周面に癒着しにくい。その一例として、図18(A)に示すパッキン47が挙げられる。このパッキン47は、溝48aに嵌合する面が略角形であり下端直管部73bの外周面に接触する面が曲面として形成されたパッキン(以下、台形パッキンと称する。)である。図18のA〜C図には、台形パッキン47が各種形状の溝に嵌合している様子を図17のA〜C図に対応させて示している。すなわち、図18(A)では、台形パッキン47が上斜面台形溝48aに嵌合しており、図18(B)では、台形パッキン47が下斜面台形溝48bに嵌合しており、図18(C)では、台形パッキン47が両斜面台形溝48cに嵌合している様子を示している。このように溝48aに嵌合する面が略角形であれば、排水管継手70の下端直管部73bを上部受け口44に挿入する際、当該台形パッキン47が上部受け口44へ引き込まれるのを防ぐことができる。なお、このような癒着しにくいパッキンを用いた場合であっても必要に応じて老朽・硬化したパッキンを軟化させたり継手との癒着面を溶かす薬剤を利用するとよい。
また、図15,16に示されるようなシール材保持リング68を備えたソケット43,63は、施工誤差の吸収を考慮しない場合、すなわち上記実施形態1においても適用可能であることは言うまでもない。
また、図19に示すように、排水立て管45の上端部を拡開させることにより上部受け口45aが形成されている場合にも、上部受け口45aの上端部にシール材保持リング48を接着してOリングパッキン49を配設することができる。この場合、シール材保持リング48と上部受け口45aとを一体成形してもよい。
本発明の実施形態1に係る排水設備の施工(更新)方法を表す側面図(A図)、A図のB部拡大図(B図)である。 実施形態1に係る排水設備の施工(更新)方法を表す側面図(A図)、A図のB部拡大図(B図)である。 実施形態1に係る排水設備を表す側面図(A図)、A図のB部拡大図(B図)、及びA図のC部拡大断面図(C図)である。 実施形態1に係る排水設備で使用される排水立て管の上部受け口の拡大縦断面図である。 実施形態1に係る排水設備の施工(更新)方法の変更例を表す側面図である。 実施形態1に係る排水設備の施工(更新)方法の変更例を表す側面図である。 実施形態1に係る排水設備の施工(更新)方法の変更例を表す側面図(A図)、及びA図のB部拡大図(B図)である。 排水立て管の上部受け口の変更例を表す分解側面図である。 本発明の実施形態2に係る排水設備を表す側面図(A図)実施形態2に係る排水設備の施工(更新)方法を表す側面図(B図)である。 実施形態2に係る排水設備で使用される排水立て管の上部受け口の拡大縦断面図である。 実施形態2に係る排水設備で使用される排水立て管の上部受け口の拡大縦断面図であり、A〜C図はそれぞれ下端直管部の差込代の異なる挿入接続状態を示す図である。 実施形態2に係る排水設備の第1の更新方法を表す側面図である(A図、B図)。 実施形態2に係る排水設備の第2の更新方法を表す側面図である(A図、B図)。 実施形態2に係る排水設備で使用される規制部材の平面図である。 実施形態2に係る排水設備で使用される排水立て管の上部受け口の変更例を表す拡大縦断面図である。 実施形態2に係る排水設備で使用される排水立て管の上部受け口の別の変更例を表す拡大縦断面図である。 図16に記載された上部受け口で使用されるシール材保持リングの拡大縦断面図であり、A〜D図はそれぞれ異なる形状の溝を有するシール材保持リングを示す図であり、E図は、D図にシール材保持リングの環状パッキン装着前の様子を示す図である。 図17に記載されたシール材保持リングにおいて、断面形状の異なるパッキンを用いた場合の拡大縦断面図であり、A〜C図は図17のA〜C図に対応する図である。 上端部を拡開させることにより上部受け口が形成されている排水立て管において図16に記載された上部受け口で使用される環状パッキンが使用される場合の排水立て管の縦断面図である。 従来の排水設備を表す側面図である。 従来の排水設備における排水立て管の撤去方法を表す側面図である。 従来の排水設備を表す側面図である。
符号の説明
CS コンクリートスラブ
CH 貫通孔
Mr モルタル
G グラスウール
20 排水管継手
22 上受け口
27 下端直管部
30 排水立て管
31 内管
30a 第1立て管
30b 第2立て管
31s 下端挿し口
35 上部受け口
39 外管
41 溝(パッキン嵌合部)
41a 突起
42 環状パッキン
42a 切り欠き溝
60 上側シール付ソケット
63 ソケット
68 シール材保持リング(パッキン保持部位)
68a テーパ部
70 排水管継手
72 上胴体
72a 下部フランジ
72b 上受け口
73 下胴体
73a 上部フランジ
73b 下端直管部
80 排水立て管
85 上部受け口
87 シール材(環状パッキン)
88 シール材保持リング(パッキン保持部位)
90 規制部材

Claims (22)

  1. 集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブを貫通して各階に設置されている排水管継手と、上階の排水管継手と下階の排水管継手との間に配管されている排水立て管とを備える排水設備であって、
    前記排水立て管の上端部には、前記上階の排水管継手の下端直管部が挿入接続される上部受け口が形成されており、
    前記排水立て管の下端部に形成された下端挿し口は、その排水立て管の上部受け口に上階の排水管継手の下端直管部が挿入接続されている状態で、前記下階の排水管継手の上受け口に挿入接続されるように構成されており、
    前記上階の排水管継手の下端直管部に対する前記排水立て管の上部受け口の接続と、前記下階の排水管継手の上受け口に対する前記排水立て管の下端挿し口の接続とは、前記接続位置への前記排水立て管のやり取りにより接続可能なように、前記上階の排水管継手の下端直管部、前記排水立て管の上部受け口、及び前記下階の排水管継手の上受け口の寸法関係が設定されていることを特徴とする排水設備。
  2. 請求項1に記載された排水設備であって、
    前記やり取りで接続するために、前記上階の排水管継手の下端直管部の軸長寸法と前記排水立て管の上部受け口の呑込み深さ寸法とは、その排水管継手の下端直管部が前記排水立て管の上部受け口に挿入接続されている状態からさらに前記排水立て管を所定寸法だけ上方に移動可能なように設定されており、
    前記下階の排水管継手の上受け口の呑込み深さ寸法は、前記排水立て管の下端挿し口がその上受け口に挿入接続されている状態から前記排水立て管が上方に所定寸法だけ移動することにより、その排水立て管の下端挿し口が前記上受け口から抜けるような値に設定されていることを特徴とする排水設備。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された排水設備であって、
    上階の排水管継手の下端直管部の軸長寸法は、少なくとも、下階の排水管継手の上受け口の呑込み深さ寸法と、前記排水立て管の上部受け口と排水管継手の下端直管部との接続に必要な最低寸法である必要呑込み深さと、くぐり代と、の総和以上の長さに設定されていることを特徴とする排水設備。
  4. 請求項3に記載された排水設備であって、
    前記上階の排水管継手の下端直管部の軸長寸法は、前記下階の排水管継手の上受け口の呑込み深さ寸法より少なくとも35mm大きく設定されていることを特徴とする排水設備。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載された排水設備であって、
    排水立て管の上部受け口の直線部寸法は、少なくとも、下階の排水管継手の上受け口の呑込み深さ寸法と、前記排水立て管の上部受け口と排水管継手の下端直管部との接続に必要な最低寸法である必要呑込み深さと、くぐり代と、の総和以上の長さに以上に設定されていることを特徴とする排水設備。
  6. 請求項5に記載された排水設備であって、
    前記排水立て管の上部受け口の直線部寸法が85mm以上に設定されていることを特徴とする排水設備。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載された排水設備であって、
    上階の排水管継手の下端直管部の軸長寸法は、少なくとも、下階の排水管継手の上受け口の呑込み深さ寸法と、前記排水立て管の上部受け口と排水管継手の下端直管部との接続に必要な最低寸法である必要呑込み深さと、くぐり代と、施工誤差を吸収することのできる所定の誤差吸収代と、の総和以上の長さに設定されていることを特徴とする排水設備。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載された排水設備であって、
    排水立て管の上部受け口の直線部寸法は、少なくとも、下階の排水管継手の上受け口の呑込み深さ寸法と、前記排水立て管の上部受け口と排水管継手の下端直管部との接続に必要な最低寸法である必要呑込み深さと、くぐり代と、施工誤差を吸収することのできる所定の誤差吸収代と、の総和以上の長さに設定されていることを特徴とする排水設備。
  9. 請求項7または請求項8に記載された排水設備であって、
    前記誤差吸収代が±30mm設定されていることを特徴とする排水設備。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載された排水設備であって、
    前記排水管継手の下端直管部には、前記排水立て管の上部受け口に対する挿入量を規制できるバンド状の規制部材が取外し可能な状態で装着されていることを特徴とする排水設備。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載された排水設備であって、
    前記排水管継手は、前記上受け口を備えており下部に下部フランジの形成された上胴体と、前記下端直管部を備えており上部に上部フランジの形成された下胴体とが、前記上胴体の下部フランジと前記下胴体の上部フランジとが水密な状態で連結されて連結解除可能に構成されていることを特徴とする排水設備。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載された排水設備であって、
    排水立て管は、上部受け口を備える第1立て管と、下端挿し口を備える第2立て管とから構成されており、
    前記第1立て管と第2立て管とがソケットにより相対移動不能に接続されていることを特徴とする排水設備。
  13. 請求項1から請求項11のいずれかに記載された排水設備であって、
    排水立て管は、連続して形成された一本の管であることを特徴とする排水設備。
  14. 請求項1から請求項13のいずれかに記載された排水設備であって、
    前記排水立て管の上部受け口は、上階の排水管継手の下端直管部を挿入する挿入口に該下端直管部の外周面に当接して該排水立て管の上部受け口とを水密な状態に維持するための環状パッキンを嵌合することのできるパッキン嵌合部を有するパッキン保持部位が管内方に突設されており、該パッキン保持部位は、下方に向かって拡開するテーパ状に形成されていることを特徴とする排水設備。
  15. 請求項14に記載された排水設備であって、
    前記排水立て管の上部受け口は、直管状の排水立て管本体の上端部挿し口に、前記パッキン保持部位を有するソケットを取付けて一体化することにより構成されていることを特徴とする排水設備。
  16. 請求項14又は請求項15に記載された排水設備であって、
    前記排水管継手の下端直管部の外周面に当接する前記環状パッキンの面は曲面として形成されていることを特徴とする排水設備。
  17. 請求項16に記載された排水設備であって、
    前記環状パッキンは断面略円形で環状の外周に沿って切り欠き溝が形成されており、前記パッキン嵌合部は環状の溝形状で該溝形状の奥部に環状の突起が形成されており、前記環状パッキンの切り欠き溝と前記突起とが係合された状態で前記環状パッキンが前記溝形状のパッキン嵌合部に嵌合される構成とされていることを特徴とする排水設備。
  18. 請求項1から請求項13のいずれかに記載された排水設備であって、
    排水立て管の上部受け口は、直管状の排水立て管本体の上端部挿し口に上側シール付きソケットを取付けて一体化することにより構成されていることを特徴とする排水設備。
  19. 請求項1から請求項18のいずれかに記載された排水設備であって、
    排水立て管は、樹脂製の内管と、耐火性の素材を外管とする耐火二層管であることを特徴とする排水設備。
  20. 請求項1から請求項19のいずれかに記載された排水設備の更新方法であって、
    旧排水立て管を所定寸法だけ上方に移動させて、その旧排水立て管の下端挿し口を下階の排水管継手の上受け口から引き抜く抜き工程と、
    前記下階の排水管継手の上受け口から引き抜いた前記旧排水立て管を斜め下方に移動させてその旧排水立て管の上部受け口を上階の排水管継手の下端直管部から引き抜き、旧排水立て管を撤去する撤去工程と、
    を有することを特徴とする排水設備の更新方法。
  21. 請求項1から請求項19のいずれかに記載された排水設備の更新方法であって、
    排水立て管の上部受け口を上階の排水管継手の下端直管部に挿入接続し、前記排水立て管を所定寸法だけ上方に移動させる押し上げ工程と、
    前記押し上げ工程の後、前記排水立て管の下端挿し口を前記下階の排水管継手の上受け口に合わせ、前記排水立て管を下方に移動させて下端挿し口を前記下階の排水管継手の上受け口に挿入接続する挿入工程と、
    を有することを特徴とする排水設備の更新方法。
  22. 請求項12に記載された排水設備の更新方法であって、
    ソケットと一体化された第1立て管の上部受け口を前記上階の排水管継手の下端直管部に挿入接続し、第2立て管の下端挿し口を下階の排水管継手の上受け口に挿入接続する接続工程と、
    前記第1立て管と一体化された前記ソケットを前記第2立て管の上端挿し口に挿入して一体化する連結工程と、
    を有することを特徴とする排水設備の更新方法。
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