JP5265176B2 - 排水管設備及びその排水管設備の施工方法 - Google Patents

排水管設備及びその排水管設備の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、排水管設備及びその排水管設備の施工方法に関する。
本発明者に係る特許文献1には、集合住宅の上階と下階とを区切るコンクリートスラブを貫通して埋め戻された排水管継手の下端直管部が下階の排水立て管の上部受け口に挿入接続された排水設備の配管方法が開示されている。特許文献1に係る排水立て管は、上部に一体的に設けられた上部受け口を有する第1排水立て管と直管状の第2排水立て管とが分解不能に直列に接合された構成となっている。このような排水管設備の新設時には、排水管継手と排水立て管とが下の階から順番に組み上げられることにより配管される。この特許文献1の排水管設備の配管方法では、決められた長さ寸法に基づいて予め工場で量産された第1排水立て管と第2排水立て管とを施工現場で直列に接合する。そのため施工現場で排水立て管を切断して長さを調節する必要がなく、配管作業の効率が向上するとともに、廃材の発生を防止することができる。
ところで、近年の住宅の長寿命化技術の発展伴い、排水管設備に更新の容易性が求められるようになっている。それに対応して、例えば図21(A)に示される排水管設備200が本発明者により既に提案されている。この排水管設備200を構成する排水立て管202は、直管状の立て管本体208の上端に上部受け口204を有する受け口ソケット206が連結解除可能に連結された構成となっている。排水立て管202の下端は直管状で下階側の排水管継手210の上受け口214に挿入接続されている。一方、上端の上部受け口204には上階側の排水管継手210の下端直管部212が挿入接続されており、その挿入接続状態において排水立て管202の上部受け口204に対する挿入長さが一定長さに規制されている。それにより、排水管継手210の下端直管部212に対して、受け口ソケット206を上方へ相対変位させることのできる状態となっている。そして、更にこの排水管設備200では、受け口ソケット206を上方へ相対変位させた状態で傾倒できるように上部受け口204の内面と排水管継手210の下端直管部212の外面との間に間隙が設けられている。既に提案された排水管設備200の更新方法によれば、図21(B)に示されるように、先ず、受け口ソケット206と立て管本体208との連結を解除し、受け口ソケット206を上方へ持ち上げて立て管本体208の上端から離間させ、斜め下方に変位させて排水管継手210の下端直管部212から引き抜く。次いで立て管本体208の下端を排水管継手210の上受け口214から引き抜く。この更新方法によれば、まず受け口ソケット206を分離して排水管設備200から取り外すことにより、排水立て管202を切断しなくても立て管本体208を受け口のないより短い状態で取り扱うことができる。それにより、狭い場所での更新作業の作業性が改善されるとともに運搬性が向上する。
しかし、単に排水管継手と排水立て管とを下の階から順に組み上げただけでは、排水立て管の上部受け口に対して排水管継手の下端直管部の挿入長さを規制しながら施工することはできない。そのため、上記排水管設備200のように上部受け口204に対する下端直管部212の挿入長さが規制される排水管設備では新設時の配管作業の容易性を確保しにくかった。そこで、本発明者は、上部受け口に対する下端直管部の挿入長さをより容易に規制するための技術も既に提案している。すなわち、図22に示すバンド状の規制部材240を用いた配管方法である。このバンド状の規制部材240は、ヒンジにより開閉可能な1対の円弧形状のバンド部材で構成されている。この規制部材240を予め排水管継手250の下端直管部252の中間において外周に固定しておき、下端直管部252を排水立て管260の上部受け口262に挿入することにより、規制部材240が上部受け口262の開口端262aに当接して挿入が規制される。そして、排水立て管260の更新時には、規制部材240を取り外すことにより排水立て管260を上方へ変位させて取り外す操作が許容される。したがって、上記排水管設備200においてこのような規制部材240を用いれば、新設時にはより容易に上部受け口に対する下端直管部の挿入長さを規制して排水立て管の更新の容易性を確保することができる。
特開2006−22581号公報
上記排水管設備200は、施工時に上部受け口に対する下端直管部の挿入長さを所定の長さに規制すれば、排水立て管を切断しなくてもより短い状態で取り扱って撤去できる点で更新作業において有利である。しかし、施工作業について検討すると改善の余地があった。すなわち、下端直管部の挿入長さを規制するにあたり、上記バンド状の規制部材を用いれば、上部受け口に対する下端直管部の挿入長さを規制できるものの、例えば、規制部材の下端直管部に対する固定位置がずれていたり、あるいは、水平に固定されていない場合には挿入長さを正確な長さに規制できない場合があり、その点については改善の余地があった。また、上記排水管設備200は、排水立て管を切断せずに取り外すことができるため更新作業において有利であるものの、比較的短い受け口ソケット206を傾倒させた状態で引き抜くため、傾倒角度が比較的大きくなり引き抜きにくい場合があり、その点については改善の余地があった。
本発明は、上記視点に鑑みて創作されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、排水立て管をより容易に更新することのできる排水管設備を容易且つ正確に施工できるようにすることにある。
本発明は、上記課題を解決するための手段として以下の手段をとる。
第1の発明は、複数層を有する建物の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブを貫通して各階に設置された排水管継手と、上階の排水管継手と下階の排水管継手との間に配管された排水立て管と、を備え、前記排水立て管は上端に上部受け口を有し、前記排水管継手はコンクリートスラブを貫通する胴部と該胴部の下端に延設された前記排水立て管の上部受け口に挿入可能な部位である下端挿入部とを有し、前記排水管継手の下端挿入部が前記排水立て管の上部受け口に挿入接続されている排水管設備であって、着脱可能な規制治具により前記排水立て管の上部受け口に対する前記排水管継手の下端挿入部の挿入長さが規制されており、前記規制治具は筒状の挿入規制部を有し、該挿入規制部と前記排水立て管の上部受け口とが同軸な状態で前記排水立て管の上部受け口に対して軸方向相対位置が位置決めされるとともに、前記排水管継手の下端挿入部が前記挿入規制部を挿通して前記排水立て管の上部受け口に挿入された状態で該挿入規制部の上端と前記排水管継手の胴部の下端部とが当接することにより前記排水立て管の上部受け口に対する前記排水管継手の下端挿入部の挿入長さが規制される構成であり、前記排水立て管は上部受け口を備えた受け口ソケットと直管状の立て管本体とが連結解除可能に連結された排水立て管組立体であり、前記規制治具により規制された前記排水立て管組立体の上部受け口に対する前記排水管継手の下端挿入部の挿入長さは、前記規制治具が取り外された状態で前記排水立て管組立体を構成する前記受け口ソケットと前記立て管本体との連結を解除し前記受け口ソケットを前記排水管継手の下端挿入部に対して上方に相対移動させると、該受け口ソケットと前記立て管本体とを分離して該立て管本体を単独で傾倒可能とすることのできる長さに設定されていることを特徴とする。
第1の発明の排水管設備によれば、排水立て管(排水立て管組立体)の上部受け口に対して軸方向相対位置が位置決めされた規制治具を備えており、その位置決めされた規制治具の挿入規制部の上端が排水管継手の胴部の下端部と当接する構成であるため、排水立て管の上部受け口に対する排水管継手の下端挿入部の挿入長さを正確且つ容易に規制することができる。そして、規制治具が取り外された状態で、排水立て管を構成する受け口ソケットと立て管本体との連結を解除し、受け口ソケットを上方へ相対移動させると立て管本体を傾倒させて取り外すことができ、容易に更新をすることができる。
第2の発明は、上記第1の発明の排水管設備であって、前記排水立て管組立体を構成する前記受け口ソケットと前記立て管本体とは、前記受け口ソケットの下部または前記立て管本体の上部の一方に設けられた連結部により連結解除可能に連結されており、前記連結部は、前記受け口ソケットの下部または前記立て管本体の上部の一方の端部に形成された連結受け口部と、環状パッキンと、環状部材と、を有しており、前記受け口ソケットの下部または前記立て管本体の上部の前記連結部の他方に形成された直管状端部が前記連結受け口部に挿入された状態で、前記連結受け口部の端部と前記直管状端部に外嵌された環状部材とで前記直管状端部に外嵌された環状パッキンを挟持して圧縮変形させ前記直管状端部の外周面に密着させることにより前記受け口ソケットと前記立て管本体とが連結解除可能に連結されており、前記排水管継手の下端挿入部の軸長寸法は、少なくとも、前記排水立て管組立体の上部受け口と前記排水管継手の下端挿入部との接続に必要な最低寸法である必要呑込み深さと、前記連結部の連結受け口部の呑込み深さ寸法と、くぐり代と、の総和以上の長さに設定されており、前記規制治具により規制される前記排水立て管組立体の上部受け口に対する前記排水管継手の下端挿入部の挿入長さは、前記必要呑込み深さ以上であり且つ該下端挿入部の軸長寸法から前記連結部の連結受け口部の呑込み深さ寸法とくぐり代とを差し引いた長さ以下に設定されていることを特徴とする。
第2の発明によれば、受け口ソケットと立て管本体との連結が、直管状端部が連結受け口部に挿入された状態で、連結受け口部の端部と直管状端部に外嵌された環状部材とで直管状端部に外嵌された環状パッキンを挟持して圧縮変形させ直管状端部の外周面に密着させることにより行われるため、連結受け口部の呑込み深さを比較的小さく抑えることができ、受け口ソケットと立て管本体とを分離するための受け口ソケットの上方への相対移動距離をより短くすることができる。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明の排水管設備であって、前記規制治具は、前記排水立て管組立体の上部受け口の外側に嵌る受け口外嵌部を有しており、該受け口外嵌部が前記排水立て管組立体の上部受け口の外側に嵌った状態で該上部受け口に対する軸方向相対位置が位置決めされることを特徴とする。
第3の発明によれば、排水立て管組立体の上部受け口の外側に規制治具の受け口外嵌部が嵌め合わされているので、該規制治具を排水立て管組立体の上部受け口に対して同軸で配置するのが容易である。
第4の発明は、上記第1から第3の発明のうちいずれかの排水管設備であって、前記排水管継手の胴部の下端部には外方に突出する係止部が設けられており、該係止部が前記規制治具の挿入規制部の上端に当接する構成であることを特徴とする。
第5の発明は、上記第1から第3の発明のうちいずれかの排水管設備であって、前記排水管継手の胴部は下端部に向かって窄んだテーパ形状部を有しており、該テーパ形状部の外周面が前記規制治具の挿入規制部の上端に当接する構成であることを特徴とする。
第6の発明は、上記第1から第5の発明のうちいずれかの排水管設備であって、前記排水立て管組立体を構成する立て管本体は、連結解除可能に同軸で連結された2以上の短管で構成されていることを特徴とする。
第6の発明によれば、取り外した立て管本体を分解して運搬することが可能である。
第7の発明は、上記第1から第6の発明のうちいずれかの排水管設備の施工方法であって、下階に配管された前記排水立て管組立体の上部受け口に対して前記規制治具の軸方向相対位置を位置決めする規制治具位置決め工程と、前記排水管継手の下端挿入部を、前記規制治具位置決め工程にて位置決めされた規制治具の上部開口から挿入規制部を挿通させ前記排水立て管組立体の上部受け口に挿入し、前記排水管継手の胴部の下端部を前記規制治具の上端に当接させることにより前記上部受け口に対する前記下端挿入部の挿入長さを規制した状態で前記排水管継手の下端挿入部と前記排水立て管組立体の上部受け口とを挿入接続する挿入規制工程と、前記挿入規制工程の後で前記排水管継手の胴部を前記コンクリートスラブに埋め戻して固定する埋め戻し工程と、前記埋め戻し工程の後に該排水管設備から前記規制治具を取り外す規制治具取り外し工程と、を有する排水管設備の施工方法である。
第7の発明によれば、上記各工程に従い排水立て管組立体、規制治具、排水管継手をしたから順に組み上げることにより、排水立て管の上部受け口に対する排水管継手の下端挿入部の挿入長さを正確且つ容易に規制することができる。
第8の発明は、上記第7の発明の排水管設備の施工方法であって、前記規制治具取り外し工程を前記排水立て管組立体の更新時に行うことを特徴とする。
第8の発明によれば、排水管設備の使用時には、排水管継手の下端挿入部の上部受け口に挿入されない部分が規制治具で覆われている。そのため、排水管継手の下端挿入部の上部受け口に挿入されない部分が樹脂等の耐火性を有しない材料で形成されていても、その下端挿入部の上部受け口に挿入されない部分を火災時の炎から守ることが可能となる。
本発明によれば、排水立て管をより容易に更新することのできる排水管設備を容易且つ正確に施工することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
[実施形態1]
図1〜7を参照しながら実施形態1について説明する。図1(A)に示されるように、本実施形態に係る排水管設備10は、排水管継手20と排水立て管組立体30と規制治具50とで構成されている。ただし、規制治具50は着脱可能であり、通常は当該排水管設備10の施工時に組み込まれ、その後取り外される。
<排水管継手20について>
排水管継手20は、複数層を有する建物の上階Aと下階Bとを仕切るコンクリートスラブCSを貫通して各階に設置されている。上階Aの排水管継手20は、上階Aの排水立て管組立体30及び排水横枝管(図示省略)により導かれた排水を合流させて下階Bの排水立て管組立体30に流入させる継手である。排水管継手20は、胴部22がコンクリートスラブCSの貫通孔CHに挿通された状態で貫通孔CHにロックウールGが充填され、更にその貫通孔CHの上部に例えば3cm程度のモルタルMrが充填されて埋め戻されている。そして、この排水管継手20は、一端がコンクリートスラブCSの上面に固定された略Z型の支持具29を介してコンクリートスラブCSに支持されている。
図2に示されるように、胴部22は、コンクリートスラブCSに埋め戻されている部分の略上半分は円筒形状であり、略下半分は下方に向かって緩やかに窄んだテーパ形状のテーパ形状部22aとして形成されている。胴部22(テーパ形状部22a)の下端には外方向へ突出する環状の段部25が形成されている(図6参照)。そして、段部25の下には後で詳述する排水立て管組立体30の上部受け口38に挿入することのできる直管状の下端挿入部26が延設されている。下端挿入部26の外周面は切削加工されており、外径は胴部22(テーパ形状部22a)よりも小さく、前記段部25はこの下端挿入部26の外周面に対して段差を有している。下端挿入部26は軸長寸法Lが100mmであり、そのうち先端側の40mm(L1)が排水立て管組立体30の上部受け口38に挿入された状態で下階Bに立設された排水立て管組立体30の上部受け口38に接続されている(図2参照)。
胴部22の上部のコンクリートスラブCSに埋め戻されない位置には排水横枝管が接続される複数の横枝管受け口28が設けられている。胴部22の上端部には排水立て管組立体30の下端部(下端挿し口)32が挿入接続される上受け口24が形成されている。
図3に示されるように、上受け口24の内部には、ゴム製のシール材23が装着されている。シール材23は本体部23a、シール部23b、及び受け部23cを有している。本体部23aは排水管継手20の上受け口24の内面に嵌合する円筒形状である。シール部23bは環状舌片であり本体部23aの上部から内側に張り出している。受け部23cは本体部23aの下端から流下する排水の流路を阻害しない範囲で内側に張り出している。排水管継手20の上受け口24に排水立て管組立体30の下端挿し口32が挿入接続する際には、シール部23bを押し広げながら下端挿し口32の下端面が受け部23cに当接するまで挿入される。それにより、シール部23bが下端挿し口32の外周に弾性圧接されて下端挿し口32と排水管継手20の上受け口24とが水密に挿入接続される。
<排水立て管組立体30について>
本実施形態の排水立て管は、図1(A)に示されるように、大別して直管状の立て管本体34と上部受け口38を構成する受け口ソケット40とで構成されており、立て管本体34と受け口ソケット40とが連結解除可能に連結されて排水立て管組立体30となっている。
立て管本体34は、その下端が下端挿し口32を構成し排水管継手20の上受け口24に挿入接続されており、上端が受け口ソケット40と連結されている。立て管本体34は、直管状の硬質塩化ビニルライニング鋼管である第1立て管34aと第2立て管34bとが排水鋼管用可とう継手36を介して連結解除可能に直列に連結されることにより構成されている。排水鋼管用可とう継手36は、円筒状の本体36aの上下両端に所謂メカニカル接続で直管状の第1立て管34a及び第2立て管34bを接続することのできる構成となっている。すなわち、円筒状の本体36aの上端は、第1立て管34aの直管状の下端を挿入可能な形状であり、水平に張り出す鍔部36bを有する。また、第1立て管34aの外周に遊嵌可能な環状のパッキン37a(図1(B)参照)とフランジ部材37bとが本体36aとは別体で備えられている。第1立て管34aが本体36aの一端に挿入され、鍔部36bとフランジ部材37bとの間に環状パッキンaが配置された状態で、ボルト・ナット37cでフランジ部材37bを鍔部36bに締結する。ボルト・ナット37cの締結により本体36aの鍔部36bとフランジ部材37bが近接すると環状パッキン37aが押圧され、圧縮変形させられて鍔部36b、フランジ部材37b、及び第1立て管34aの外周に密着する。それにより排水鋼管用可とう継手36の上端に第1立て管34aが連結解除可能な状態で水密に連結されている。排水鋼管用可とう継手36の下端と第2立て管34bとの連結も同様に行われている。
受け口ソケット40は鋳鉄製であり、図2に示されるように当該受け口ソケット40の上部から排水管継手20の下端挿入部26を挿入可能な略直管状の上部受け口38を有し、下部には立て管本体34(第1立て管34a)の上端と連結可能な立て管連結部44を有している。そして、上部受け口38と立て管連結部44との間に下方に向かって窄むテーパ状の境界拡開部42が形成されている。
受け口ソケット40の下部に設けられた立て管連結部44は、所謂メカニカル接続により立て管本体34の直管状の上端と連結可能な構成となっている。立て管連結部44は、境界拡開部42の下に延設された下部受け口部45と、該下部受け口部45とは別体として形成されたフランジ部材46bと、断面略台形の環状パッキン46aとを備えている。下部受け口部45は立て管本体34が嵌入可能に形成されており、下端には水平に外方へ張り出す鍔部45aを備えている。本実施形態では下部受け口部45の呑込み深さ寸法D1は33mmである。立て管本体34の上端が下部受け口部45に挿入され、鍔部45aとフランジ部材46bとの間に環状パッキン46aが配置された状態で、ボルト・ナット46cでフランジ部材46bが鍔部45aに締結されている。ボルト・ナット46cの締結により鍔部45aとフランジ部材46bが近接し環状パッキン46aが押圧され、圧縮変形させられて鍔部45a、フランジ部材46b、及び立て管本体34の外周に密着している。それにより立て管本体34の上端と受け口ソケット40とが連結解除可能な状態で水密に連結されている。なお、本実施形態の立て管連結部44、下部受け口部45、及びフランジ部材46bは本発明の連結部、連結受け口部、及び環状部材に相当する。
受け口ソケット40の上部受け口38は直管部38aと、当該上部受け口38の開口付近で内方に突出形成されたパッキン取付部39とを有している。パッキン取付部39には断面略矩形の溝39mが形成されており、断面円形の環状パッキン(以下、Oリングパッキンと称する。)48が嵌合している。排水管継手20の下端挿入部26が上部受け口38に挿入されると、上部受け口38の溝39mに保持されたOリングパッキン48が下端挿入部26の外周面に当接することにより、下端挿入部26と上部受け口38とが水密な状態で挿入接続される。上部受け口38の上端からOリングパッキン48の嵌合した溝39mの開口の中心線までの長さdは10mmに設定されており、上部受け口38と排水管継手20の下端挿入部26とを水密な状態で確実に接続するのに必要な最小挿入寸法である必要呑込み深さNは25mmに設定されている。本実施形態では、直管部38aの内周面よりも内方でOリングパッキン48が排水管継手20の下端挿入部26の外周面に接し、直管部38aの内周面と排水管継手20の下端挿入部26の外周面との間に所定の間隙Fが生じる構成とされている。直管部38aの内径φは130mmに設定されており、間隙Fは8mmに設定されている。
この受け口ソケット40の上部受け口38は、図2に符号26zとして二点鎖線で示されるように排水管継手20の下端挿入部26の全長(軸長寸法)Lを全て呑込むことができるが、同図に実線で示すように当該上部受け口38に対して下端挿入部26の軸長寸法LのうちL1だけ挿入された状態で通常の接続状態が維持されている。言い換えれば、通常の接続状態では排水管継手20の下端挿入部26を更に深く挿入可能な余裕を有する状態で接続が維持されている。したがって、その余裕の分だけ排水管継手20の下端挿入部26に対して上部受け口38を上方へ相対移動させることが可能となっている。すなわち、下端挿入部26の軸長寸法L(100mm)−下端挿入部26の挿入長さL1(40mm)=60mmだけ上部受け口38を上方へ相対移動させることが可能となっている。上部受け口38を上方へ相対移動させることができる長さ、すなわち下部挿入部26の上部受け口38に挿入されていない部分の長さを上部受け口上方移動可能長さL0と称する。
このように下端挿入部26の挿入長さL1が規制されていることにより、この排水立て管組立体30は、受け口ソケット40と立て管本体34との連結を解除して受け口ソケット40を上方へ移動させると、受け口ソケット40と立て管本体34とを離間させて、立て管本体34を単独で傾倒させることができるようになっている(図1(B)参照)。
受け口ソケット40は、その下部に設けられた立て管連結部44の連結を解除して下部受け口部45の呑込み深さ寸法D1だけ上方に移動させると立て管本体34から引き抜くことができる。そして、受け口ソケット40を更に上方へ移動させて受け口ソケット40の下端と立て管本体34の上端との間に生じる隙間(くぐり代K)を、少なくとも立て管本体34を単独で傾倒させることができるだけの最小値(必要最小くぐり代Kn)だけ確保すれば、立て管本体34を単独で傾倒させることができる。
本実施形態においては、受け口ソケット40の下部受け口部45の呑込み深さ寸法D1は33mmであり、必要最小くぐり代Knは2mmである。したがって、少なくとも、受け口ソケット40の下部受け口部45の呑込み深さ寸法D1(33mm)+必要最小くぐり代Kn(2mm)=35mmだけ上方へ受け口ソケット40を移動させることができれば立て管本体34を単独で傾倒させることができる。上述の通り、受け口ソケット40(上部受け口38)を最大で60mm上方へ相対移動させることが可能であるから、立て管本体34を単独で傾倒させることが十分に可能である。
なお、この通常の接続状態において、排水管継手20の下端挿入部26の下端面と、該受け口ソケット40の下部に接続される立て管本体34の上端面との距離である有効長Uが100mmに設定されている。
また、上部受け口38は、上方が肉厚に成形されており、外周面には軸方向に位置がずらされた相対的に上方に位置する上側円周溝49aと、相対的に下方に位置する下側円周溝49bとの2条の円周溝が形成されている。上側円周溝49aと下側円周溝49bとの間隔Mは10mmに設定されている。
<規制治具50について>
規制治具50は、排水立て管組立体30の上部受け口38に対する排水管継手20の下端挿入部26の挿入長さL1を規制している。言い換えれば、規制治具50により上部受け口上方移動可能長さL0が規制されている。
規制治具50は、本体51と養生蓋60とで構成されている。先ず、本体51について説明する。本体51は、図4,図5(B)等に示されるように、径の異なる円筒を同軸で積み重ねたような形状であり、相対的に大径の円筒形状の部分が受け口外嵌部52を構成しており、相対的に小径の円筒形状の部分が挿入規制部54を構成している。そして、受け口外嵌部52と挿入規制部54とが段差形状部56を介して接続形成されている。図2に示されるように、受け口外嵌部52は排水立て管組立体30の上部受け口38の外側に嵌り、段差形状部56は排水立て管組立体30の上部受け口38の上端に当接している。挿入規制部54は排水管継手20の下端挿入部26が挿通された状態で上端が排水管継手20の胴部の下端に形成された段部25に当接している(図6参照)。
この規制治具50の本体51は鋳鉄製であり、図5(A)に示されるように、径方向断面形状が半円形の2つの構成部材51a,51bを突き合せ、該半円形の両端が着脱用組み付けボルト51cで締結されている。着脱用組み付けボルト51cの締結を解除することにより2つの構成部材51a,51bを離間させて本体51を径方向に2分割し、当該排水管設備10から取り外すことができる。
受け口外嵌部52は、排水立て管組立体30の上部受け口38より短い扁平な円筒形状であり、周方向に間隔を空けて4箇所にねじ孔が設けられており、ボルト53がネジ螺合されている。本実施形態において、規制治具50は、図2に示されるように、受け口外嵌部52を上部受け口38の外周に嵌め合わせ上部受け口38の端面に段差形状部56が当接することで下方への変位が規制されて位置決めされている(第1位置決め状態)。そして、さらに受け口外嵌部52のねじ孔にネジ螺合されたボルト53が上部受け口38の外周面に形成された下側円周溝49bに係合することにより規制治具50の上方への変位も規制されている。
挿入規制部54は、排水管継手20の下端挿入部26を挿通させることのできる下端挿入部26よりも短い円筒形状であり、外周には軸方向に沿って補強リブ54aが設けられており(図4参照)、上端には水平方向に張り出す上部開口円周部54bが設けられている。挿入規制部54は、当該規制治具50が排水立て管組立体30の上部受け口38に位置決めされた状態で上部受け口38と同軸であり、上端の上部開口55から下端挿入部26が挿入されると、下端挿入部26を上部受け口38に案内することができる。挿入規制部54は、当該挿入規制部54の上端が排水管継手20の胴部22の下端の段部25に当接するまで下端挿入部26の挿入を許容し、挿入規制部54の上端が排水管継手20の胴部22の下端の段部2に当接することにより下端挿入部26の上部受け口38に対する挿入長さL1を規制することができる。つまり、当該規制治具50が排水立て管組立体30の上部受け口38に対して位置決めされた状態において、挿入規制部54の上端から上部受け口38の上端までの長さ分だけ排水管継手20の下端挿入部26の挿入が規制される。本実施形態では、挿入規制部54の軸長寸法Jが60mmに設定されており、この挿入規制部54の軸長寸法Jだけ下端挿入部26の挿入が規制される。言い換えれば、挿入規制部54の軸長寸法Jだけ上部受け口38は上方へ移動可能であり、上部受け口上方移動可能長さL0=挿入規制部54の軸長寸法J=60mmである。したがって、下端挿入部26の挿入長さL1=下端挿入部の全長L(100mm)−上部受け口上方移動可能長さL0(60mm)=40mmとなっている。
なお、この挿入規制部54の内径は、上部開口55の内径よりもわずかに大きく形成されており、下端挿入部26との間に間隙54sが設定されている。それにより下端挿入部26の挿入が妨げられない構成となっている。
本実施形態の規制治具50は、上記第1位置決め状態とは別の第2位置決め状態をとることも可能な構成となっている。
第2位置決め状態では、図7に示されるように、上部受け口38の外周面に設けられた上側円周溝49aにボルト53を係合させることにより規制治具50が位置決めされる。この場合、上部受け口38の端面と規制治具50の段差形状部56とが離間した状態で規制治具50の上下方向への変位が規制されて位置決めされる。上側円周溝49aと下側円周溝49bとの間隔Mは10mmであるから、この第2位置決め状態では上部受け口38に対する受け口外嵌部52の相対的な軸方向位置が前記第1位置決め状態に比べて10mm上方になる。したがって、挿入規制部54の上端から上部受け口38の上端までの長さは、挿入規制部54の軸長寸法J(60mm)に10mm加えた70mmである。このとき、この挿入規制部54の上端から上部受け口38の上端までの長さ(70mm)だけ下端挿入部26の挿入が規制されるから、上部受け口上方移動可能長さL0=70mmであり、下端挿入部26の挿入長さL2=下端挿入部の全長L(100mm)−上部受け口上方移動可能長さL0=70mm=30mmとなる。このように、規制治具50の上部受け口38に対する相対的な軸方向位置により、上部受け口38に対する排水管継手20の下端挿入部26の挿入長さが変更されることになる。
次に、養生蓋60について説明する。養生蓋60は、挿入規制部54の上部開口55を閉鎖することのできる大きさの肉薄な概略円盤状であり、図5(A)に示されるように、平面視で見て、真円の一部が切り欠かれて外周方向に沿って凹んだ鈎状の凹み64が設けられている。養生蓋60は、該円盤状の円周上の鈎状の凹み64とは180度回転した位置が1本の蝶ボルト66で挿入規制部54の上部開口円周部54b上に取り付けられており、そのボルト66を回動支点として水平回動可能となっている。上部開口円周部54bには、養生蓋60の回動支点となるボルト66の取り付け位置から180度回転した位置にはネジ孔68が形成されている。ネジ孔68に蝶ボルト69がネジ螺合され、当該蝶ボルト69が上部開口円周部54bに植設されている。図5(A)によく示されるように、この養生蓋60は、図中実線で示される開いた状態から図中向かって反時計回り方向に水平回転させると、180度回転したところで鈎状の凹み64が自動的に蝶ボルト69に係合し、上部開口55を完全に閉鎖した状態で養生蓋60の回動が規制される。この養生蓋60は、鈎状の凹み64に向かって緩やかに真円の外周が切り欠かれた形状であり、図中向かって反時計回り(閉鎖方向)に回動する際に鈎状の凹み64が蝶ボルト69に係合する前には外周が蝶ボルト69に当たらない形状となっている。
<排水管設備10の施工方法について>
下階Bに配管された排水立て管組立体30の上部受け口38に排水管継手20の下端挿入部26を挿入接続する排水管設備10の新設時の施工方法について説明する。
先ず、排水立て管組立体30の上部受け口38(受け口ソケット40)に対して規制治具50の受け口外嵌部52の軸方向の相対位置を位置決めする(規制治具位置決め工程)。すなわち、上部受け口38の上端に規制治具50の段差形状部56が当接するように受け口外嵌部52を上部受け口38の外側に嵌める。そして、受け口外嵌部52にネジ螺合したボルト53を締め込み、上部受け口38の外周面に形成された下側円周溝49bに係合させて上部受け口38に規制治具50を固定する(第1位置決め状態)。なお、ここで、作業を中断する場合は、養生蓋60で規制治具50の挿入規制部54の上部開口55を閉鎖し、コンクリートスラブCS上にある工事現場の夾雑物が既に施工された排水管設備10の中に落下するのを防ぐことができる。
次に、挿入規制部54の上部開口55が開放された状態で、上階Aと下階Bとを仕切るコンクリートスラブCSの貫通孔CHに立て管継手20の下端挿入部26及び胴部22を挿通し、下端挿入部26を上部開口55から挿入規制部54に挿入する。下端挿入部26は円筒形状の挿入規制部54により排水立て管組立体30の上部受け口38に案内される。挿入規制部54の上端が排水管継手20の胴部22の下端の段部25に当接するまで下端挿入部26を挿入規制部54に挿入する。それより、下端挿入部26が上部受け口38に対して挿入長さL1=40mmだけ挿入された状態で挿入が規制される(挿入規制工程)。
次に、排水管継手20をコンクリートスラブCSに埋め戻す(排水管継手埋め戻し工程)。例えば、ロックウールGを貫通孔CHに充填し、その貫通孔CHの上部に3cm程度のモルタルMrを充填することによって埋め戻すことができる。この場合、例えば、一端がコンクリートスラブCSの上面に固定された略Z型の支持具29を介して排水管継手20をコンクリートスラブCSに支持させておくのが好ましい。(図1参照)
以上の作業により、排水立て管組立体30の上部受け口38と排水管継手20の下端挿入部26との挿入接続が完了する。
排水立て管組立体30の上部受け口38と排水管継手20の下端挿入部26との挿入接続作業後に規制治具50を当該排水管設備10から取り外す(規制治具取り外し工程)。すなわち、規制治具50の着脱用組み付けボルト51cを外して本体51の構成部材51a,51bを離間させて本体51を分割する。それにより、上部受け口38と下端挿入部26とを接続したままで規制治具50を排水管設備10から取り外すことができる。この規制治具50は、取り外して繰り返し使用することができる。なお、例えば、排水管継手20の自重が規制治具50に掛かることにより位置決め手段と上部受け口38との摩擦が大きくなり規制治具50を容易に取り外せない場合などには、規制治具50を取り外す際に略Z型の支持具29を操作して排水管継手20を持ち上げても構わない。
<排水管設備10の更新方法について>
排水管設備10の最も好ましい更新方法について図1(B)を参照しながら説明する。
まず、受け口ソケット40と立て管本体34との連結を解除する(排水立て管組立体分解工程)。すなわち、受け口ソケット40の下部に設けられた立て管連結部44のボルト・ナット46cを取り外す。
次に、受け口ソケット40を上方に移動させる(受け口ソケット上方変位工程)。それにより、受け口ソケット40の上部受け口38に対して排水管継手20の下端挿入部26がより深く挿入された状態となる。受け口ソケット40は、上述の通り最大で60mm上方へ移動させることが許容されるが、ここで必ずしも60mm上方へ移動させなければならないわけではない。少なくとも、受け口ソケット40の下部受け口部45の呑込み深さ寸法D1(33mm)+必要最小くぐり代Kn(2mm)=35mmだけ上方へ移動させればよい。なお、受け口ソケット40を60mm上方へ移動させたとき、くぐり代Kは最大値となり27mmである。
次に、上記受け口ソケット上方変位工程で上方へ変位させた受け口ソケット40の高さ位置を維持しながら、立て管本体34を傾ける(立て管本体傾倒工程)。
次に、上記立て管本体傾倒工程で傾けた立て管本体34の角度を維持しながら、受け口ソケット40を下方へ移動させ上階Aの排水管継手20の下端挿入部26から引き抜き受け口ソケット40を取り外す(受け口ソケット取り外し工程)。このとき、Oリングパッキン48と排水管継手20の下端挿入部26との摩擦が大きく、受け口ソケット40を単に下方へ移動させても引き抜きにくいときは、受け口ソケット40を左右に揺すりながら下方へ移動させて引き抜くとよい。受け口ソケット40は、直管部38aの内周面と下端挿入部26の外周面との間に間隙F(8mm)を有しているため、左右に揺する動作が許容されている。
次に、立て管本体34を垂直に戻して上方へ移動させることにより下階Bの排水管継手20の上受け口24から下端挿し口32を引き抜き、立て管本体34を取り外す(立て管本体取り外し工程)。
以上の工程を経て排水立て管組立体30を取り外すことができる。
続いて、新しい排水立て管組立体30を配管する。まず、立て管本体34の下端挿し口32を下階Bの排水管継手20の上受け口24に挿入接続して立て管本体34を配管する(立て管本体配管工程)。次に、立て管本体34を傾けておき、受け口ソケット40の上部受け口38を上階Bの排水管継手20の下端挿入部26に挿入接続し、受け口ソケット40を上方へ移動させて一旦深く挿入し、立て管本体34を垂直に立てて受け口ソケット40と同軸にして、受け口ソケット40を下方へ移動させる(受け口ソケット配管工程)。これにより、受け口ソケット40の下部に設けられた下部受け口部45に立て管本体34の上端が挿入される。次に、立て管連結部44により受け口ソケット40と立て管本体34とを連結して排水立て管組立体30を組み立てる(排水立て管組立体組み立て工程)。すなわち、鍔部45aとフランジ部材46bとの間に環状パッキン46aが配置された状態で、ボルト・ナット46cでフランジ部材46bを鍔部45aに締結し、受け口ソケット40と立て管本体34を水密に連結する。なお、環状パッキン46a,フランジ部材46bは、上記受け口ソケット配管工程以前に立て管本体34に遊嵌させておく。以上の工程を経て排水立て管組立体30を更新することができる。
この立て管本体34は、排水鋼管用可とう継手36の連結を解除して第1立て管34aと第2立て管34bとに分解すれば、第1立て管34aと第2立て管34bとを別々にしてより短い状態で運ぶことができ、例えば、エレベータ等に積んで運ぶこともできる。また、排水立て管を切断しなくても容易に更新して搬出することが可能であるから、使用済みの排水立て管を更生加工の上、再使用可能とすることもできる。
以上の構成の排水管設備10によれば、以下の作用効果を奏する。
排水立て管(排水立て管組立体)30を更新する際には、受け口ソケット40と立て管本体34との連結を解除し受け口ソケット40を上方に移動させたうえで、受け口ソケット40に比べて軸長寸法の長い立て管本体34を傾倒させるため、受け口ソケット40を傾倒させる場合よりも傾倒角度が小さくてよく、より容易に引き抜き作業を行うことができる。
ここで、排水管継手20の上受け口24と立て管本体35の下端挿し口32との接続を水密に維持するシール材23のシール部23bは環状舌片状であり、立て管本体35を傾倒させると、それに追従して変形し傾倒を許容することができる。そのため、立て管本体34を容易に傾けて引き抜くことができる。
また、排水管継手20の下端挿入部26と排水立て管組立体30の上部受け口38とを水密な状態で接続するためのパッキンが断面円形のOリングパッキン48であり、下端挿入部26の外周面に接触する面が曲面であるから、その接触面積を極めて小さくしながらも下端挿入部26と上部受け口38とを水密な状態で維持することができる。接触面積が小さいことにより、長期間使用しても下端挿入部26の外周面に癒着しにくく、より容易に受け口ソケット40を上下に移動させることができる。また、Oリングパッキン48は中実であるので、環状舌片からなるパッキン等に比較してひび割れが生じにくい点でも有利である。
また、受け口ソケット40が大型化しにくい点でも有利である。すなわち、上部受け口38の直径に注目すると、受け口ソケット40を傾倒させて引き抜く構成の場合には直管部38aの内周面と下端挿入部26の外周面との間隙Fを比較的大きくしなければならないが、本実施形態の排水管設備10は受け口ソケット40を下方へ移動させて引き抜く構成なので間隙Fは比較的小さくてよい。したがって、上部受け口38の直径を小さく抑えることができる。上部受け口38の軸長寸法に注目すると、受け口ソケット40の上部受け口38は、排水管継手20の下端挿入部26との通常の接続状態において、更に深く排水管継手20の下端挿入部26が挿入可能な状態となる余裕を有した軸長寸法でなければならない。その余裕は、上部受け口38は、少なくとも、通常の接続状態において立て管連結部44における受け口ソケット40と立て管本体34とが重複している部分の長さ(下部受け口部45の呑込み深さ寸法)D1と必要最小くぐり代Knだけ更に深く下端挿入部26を挿入することができる余裕を有している必要がある。受け口ソケット40の立て管連結部44は、下部受け口部45と、下部受け口部45とは別体のフランジ部材46bとの間で環状パッキン46aを圧縮変形させて立て管本体34の外周面に密接させる所謂メカニカル接続形態をとっている。このような接続形態によれば、受け口ソケット40と立て管本体34との重複部分がより短くても水密に接続することができる。そのため、上部受け口38の軸長寸法において必要な余裕を比較的小さくすることができ、軸長寸法を短く抑えることが可能である。このように、受け口ソケット40が大型化しにくいため、受け口ソケット40の施工・更新・運搬の各作業において取り扱いが容易であるとともにコストの上昇を抑えることができる。
また、排水立て管組立体30の上部受け口38に対する排水管継手20の下端挿入部26の挿入長さがL1に規制される構成であるが、上記の更新方法に従い排水立て管組立体30、規制治具50、排水管継手20を下から順に組み上げることにより下端挿入部26の挿入長さL1を正確に規制しながら容易に施工することができる。言い換えれば、上部受け口上方移動可能長さL0を正確に規制しながら容易に施工することができる。特に、本実施形態の規制治具50は、排水立て管組立体30の上部受け口38の外周に円筒形状の受け口外嵌部52が嵌る構成となっている。そのため排水立て管組立体30の上部受け口38に受け口外嵌部52を嵌め合わせれば自動的に挿入規制部54が上部受け口38と同軸に位置決めされる。更に、規制治具50が第1位置決め状態をとる場合には、受け口外嵌部52の上方に設けられた段差形状部56に当接するように上部受け口38に受け口外嵌部52を嵌め合わせれば上部受け口38に対して極めて容易に相対的な軸方向の位置決めを行うこともできる。したがって、排水管設備10をより容易且つ正確に施工することが可能である。
また、上部受け口38の外周面に軸方向に2条の円周溝49a,49bが設けられており、上側円周溝49aに受け口外嵌部52のねじ孔にネジ螺合されたボルト53を係合させることにより、第1位置決め状態とは上部受け口38に対する相対的な軸方向位置の異なる第2位置決め状態をとることが可能となっている。そのため、例えば、コンクリートスラブCSのスラブ厚の施工誤差等が生じて上部受け口38に対する排水管継手20の下端挿入部26の挿入長さを調整したい場合であっても容易に対応することができる。
また、規制治具50が養生蓋60を有するため、排水管設備10の施工途中に作業を中断する際には養生蓋60で規制治具50の挿入規制部54の上部開口55を閉鎖することにより既に施工された排水管設備10内に夾雑物が入り込むのを防ぐことができる。従来、一般に、施工途中に作業を中断する際に排水管設備10の上端面をビニールシート片等の使い捨ての養生材で覆っていたが、本実施形態の規制治具50を用いれば養生材が不要となるため環境負荷を軽減できる点でも有利である。そして、養生蓋60は、肉薄で水平に回転するため、コンクリートスラブCSとの間の間隔が狭くても容易に開閉可能である。それに加え、養生蓋60は、閉鎖方向に回動させると蝶ボルト69により上部開口55を閉鎖した状態で自動的に回動が規制されるため、作業者が上部開口55の閉鎖状態を視認することができない場合でも確実に閉鎖することができる。
なお、養生蓋60は、図5(A)に二点鎖線で示すように、その上面に手掛け65を設けるのが好ましい。この手掛け65は断面L字形状で長尺なアングルをスポット溶接にて取り付けたものである(図5(C)参照)。このような手掛け65を設ければ、例えば、上階AからコンクリートスラブCSの貫通孔CHに立て管継手20の下端挿入部26及び胴部22を挿通させる挿入規制工程を行う際に、養生蓋60により上部開口55が閉鎖されている場合でも、作業者は上階AからコンクリートスラブCSの貫通孔CHに手を挿入して養生蓋60の手掛け65を操作して容易に養生蓋60を開けることができる。そのため、円滑に挿入規制工程に取り掛かることができる。
ここで、本発明は上記実施形態1に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内でその他種々の実施形態が考えられるものである。
例えば、下端挿入部26の挿入長さL1が必ずしも40mmでなければならないわけではない。下端挿入部26の挿入長さL1は、受け口ソケット40と立て管本体34との連結を解除して受け口ソケット40を上方へ移動させて受け口ソケット40を立て管本体34から離間し、立て管本体34を単独で傾倒させることができるような余裕(上部受け口上方移動可能長さL0)を有し、且つ上部受け口38と水密な接続状態を維持することができるよう範囲内の任意の値に設定することができる。
受け口ソケット40は、その下部に設けられた立て管連結部44の連結を解除して下部受け口部45の呑込み深さ寸法D1分だけ上方に相対移動させると立て管本体34から引き抜くことができる。そして更に、上方へ相対移動させると立て管本体34の上端との間の間隙が必要最小くぐり代Kn以上となると立て管本体34を単独で傾倒させることができる。すなわち、上部受け口上方移動可能長さL0については、上部受け口上方移動可能長さL0≧下部受け口部45の呑込み深さ寸法D1+必要最小くぐり代Kn[式1]が成立する。したがって、下端挿入部26の挿入長さL1は、受け口ソケット40の下部受け口部45の呑込み深さ寸法D1、必要最小くぐり代Kn、下端挿入部26の最大挿入長さ(下端挿入部26の軸長寸法)L、及び上部受け口38の必要呑込み深さNに基づいて設定され、次式で示される。すなわち、N≦L1≦L−(D1+Kn)[式2]を満たすように下端挿入部26の挿入長さL1を設定すればよい。本実施形態では、上部受け口38の必要呑込み深さNが25mm、下端挿入部26の軸長寸法Lが100mm、受け口ソケット40の下部受け口部45の呑込み深さ寸法D1が33mm、必要最小くぐり代Knが2mmに設定されているから、挿入長さL1は25mm以上65mm以下の範囲で設定することができる。設定された下端挿入部26の挿入長さL1に対応する寸法の規制治具を用いればよい。なお、図2には、L1=Nのときの下端挿入部26の位置(符号26x)及びL1=L−(D1+Kn)のときの下端挿入部26の位置(符号26y)を、それぞれ二点鎖線で示した。
なお、上記実施形態1に係る規制治具50は、上記規制治具位置決め工程で第2位置決め状態を選択した場合は、第1位置決め状態に比べ、規制治具50が上部受け口38に対して10mm上方に位置決めされる。そのため、上記挿入規制工程では、下端挿入部26が上部受け口38に対して挿入長さL2=30mmだけ挿入された状態で挿入が規制されることになる(図7参照)。したがって、下端挿入部の挿入長さが30mmに設定された場合には上記実施形態の規制治具50で対応可能である。
また、上記実施形態1では、排水管継手20の段部25に規制治具50の挿入規制部54の上端が当接する構成を示したが、排水管継手20のテーパ形状部22aの下端において外方に突起する段部25が形成されていなくても、テーパ形状部22aの下端の外周面に規制治具50の挿入規制部54の上端を当接させて係合させる構成としてもよい。そのとき、当接させにくい場合には、テーパ形状部22aの下端にビニルテープ等を巻いてテーパ形状部22aの下端で挿入規制部54の上端が係止するのを補助してもよい。
[実施形態2]
図8(A),(B)を参照しながら実施形態2について説明する。この実施形態2は、上記実施形態1において、排水立て管組立体を構成する立て管本体のみを変更した実施形態であり、変更を要しない部分は図中に上記実施形態1と同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態の排水管設備12は、排水立て管組立体30を構成する立て管本体35が連続した一本の直管からなる。
本実施形態の排水管設備12の施工方法は上記実施形態1の排水管設備の施工方法と同様であり、規制治具位置決め工程、挿入規制工程、規制治具取り外し工程を経て施工される。
本実施形態の排水管設備12の更新は、上記実施形態1の排水管設備10と同様の方法で行うことができる。すなわち、排水立て管組立体分解工程、受け口ソケット上方変位工程、立て管本体傾倒工程、受け口ソケット取り外し工程、立て管本体取り外し工程を経て排水立て管組立体30が撤去され、立て管本体配管工程、受け口ソケット配管工程、排水立て管組立体組立工程を経て新しい排水立て管組立体30が配管される。なお、立て管本体35の管種は限定されるものではなく、例えば、樹脂管、耐火二層管又は耐火性能を持つ建物排水・通気用塩ビ管等の容易に切断することができる管であれば、上記更新方法によらず、排水立て管を切断して取り外すことも勿論可能である。しかし、上記更新方法によれば、切断作業が許容されない場合でも更新可能であるとともに、削り屑が生じずることなく更新可能であるためより好ましい。
なお、本実施形態の立て管本体35は、2本以上の直管がソケットを介して分解不能に接続されることにより一体化されたものであってもよい。
[実施形態3]
図9(A),(B)を参照しながら実施形態3について説明する。上記実施形態1,2において、排水立て管組立体を構成する受け口ソケットの軸長寸法を変更した実施形態である。変更を要しない部分は図中に上記実施形態1,2と同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態の排水管設備13は、排水立て管組立体30を構成する受け口ソケット41が、テーパ状の境界拡開部42と立て管連結部44との間に直管状の頸部41aを有している点のみが上記実施形態1,2の受け口ソケット40とは異なっている。立て管本体35は、上記実施形態2同様に1本の直管からなり、受け口ソケット41の軸長寸法が長い分だけ上記実施形態2の立て管本体35よりは軸長寸法が短くなっている。この排水管設備13では、受け口ソケット41の下端に設けられた立て管連結部44が、作業者が届く高さに位置している。
本実施形態の排水管設備13の施工方法は上記実施形態1の排水管設備の施工方法と同様であり、規制治具位置決め工程、挿入規制工程、規制治具取り外し工程を経て施工される。
本実施形態の排水管設備13の更新は、上記実施形態1の排水管設備10と同様に行うことができる。すなわち、排水立て管組立体分解工程、受け口ソケット上方変位工程、立て管本体傾倒工程、受け口ソケット取り外し工程、立て管本体取り外し工程を経て排水立て管組立体30が撤去され、立て管本体配管工程、受け口ソケット配管工程、排水立て管組立体組立工程を経て新しい排水立て管組立体30が配管される。ただし、上記実施形態1の排水管設備10に比べ、立て管本体35の軸長寸法が短いので、立て管本体取り外し工程において立て管本体35を傾倒させる際にその傾倒角度が比較的大きくなる。そこで、図9(B)に示すように、立て管本体取り外し工程では、受け口ソケット上方変位工程で上方へ変位させた受け口ソケット41を傾ければ、立て管本体35の傾倒角度が小さくても下階Bの排水管継手20の上受け口24から下端挿し口32を引き抜くことができるようになる。立て管本体35を引き抜いた後は、受け口ソケット41の傾きを元に戻し、受け口ソケット取り外し工程を行う。すなわち、受け口ソケット41を下方へ移動させ上階Aの排水管継手20の下端挿入部26から引き抜く。
[実施形態4]
図10(A),(B)を参照しながら実施形態4について説明する。上記実施形態1,3において、排水立て管組立体を構成する受け口ソケットと立て管本体との連結形態を変更した実施形態である。変更を要しない部分は図中に上記実施形態1,3と同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態の排水管設備14では、排水立て管組立体30を構成する受け口ソケット43は鋳鉄製であり、上部受け口38を有し、テーパ状の境界拡開部42を介して直管状の頸部43aが形成されている。この点では上記実施形態3の受け口ソケット41と同様である。本実施形態にかかる受け口ソケット43は、直管状の頸部43aが該受け口ソケット43の下端まで延びており下部直管部43bを構成し、下部に立て管連結部を有していない。この点では上記実施形態3の受け口ソケット41とは異なっている。立て管本体33は、直管部33aと、直管部33aの上部に設けられた受け口ソケット連結部33bとを有している。直管部33aは、直管状の硬質塩化ビニルライニング鋼管からなる。受け口ソケット連結部33bは、直管部33aの上端にいわゆる排水鋼管用可とう継手61が連結されることにより設けられている。
排水鋼管用可とう継手61は、円筒状の継手本体62を有し、該継手本体62の上下に所謂メカニカル接続で直管を連結することのできる連結部を備えている。下側の連結部64は、継手本体62の下部に形成された下部受け口部62aと、該下部受け口部62aとは別体として形成されたフランジ部材63bと、断面略台形の環状パッキン63aとを備えている。下部受け口部62aは直管部33aが嵌入可能に形成されており、下端には水平に外方へ張り出す鍔部62bを備えている。直管部33aの上端が下部受け口部62aに挿入され、鍔部62bとフランジ部63との間に環状パッキン63aが配置された状態で、ボルト・ナット63cでフランジ部材63bを鍔部62bに締結する。ボルト・ナット63cの締結により鍔部62bとフランジ部材63bが近接すると環状パッキン63aが押圧され、圧縮変形させられて鍔部62b、フランジ部材63b、及び直管部33aの外周に密着する。それにより直管部33aの上端に排水鋼管用可とう継手61が連結解除可能な状態で水密に連結されて、立て管本体33が構成されている。
排水鋼管用可とう継手61に設けられた上側の連結部は、受け口ソケット連結部33bを構成している。受け口ソケット連結部33bの構成は下側の連結部64と同様である。すなわち、上部受け口部62cと、該上部受け口部62cとは別体として形成されたフランジ部材65bと、断面略台形の環状パッキン65aとを備えている。上部受け口部62cは受け口ソケット43の下部直管部43bが嵌入可能に形成されており、上端には水平に外方へ張り出す鍔部62dを備えている。本実施形態では上部受け口部62cの呑込み深さ寸法D2は33mmである。受け口ソケット43の下部直管部43bが上部受け口部62cに挿入され、鍔部62aとフランジ部材65bとの間に環状パッキン65aが配置された状態で、ボルト・ナット65cでフランジ部材65bを鍔部62dに締結する。ボルト・ナット65cの締結により鍔部62dとフランジ部材65bとが近接すると、環状パッキン65aが押圧され、圧縮変形させられて鍔部62d、フランジ部材65b、及び受け口ソケット43の頸部43aの外周に密着する。それにより立て管本体33と受け口ソケット43とが連結解除可能な状態で水密に連結されている。なお、本実施形態の受け口ソケット連結部33b、上部受け口部62c、及びフランジ部材65bは本発明の連結部、連結受け口部、環状部材に相当する。
受け口ソケット43の上部受け口38と排水管継手20の下端挿入部26との接続状態は上記実施形態1と同様である。すなわち、排水管継手20の下端挿入部26の全長100mm(L)のうち40mm(L1)だけが受け口ソケット43の上部受け口38に挿入された状態で通常の接続状態が維持されており、排水立て管の下端挿入部26に対して受け口ソケット43を60mm上方へ相対移動させることが可能となっている(上部受け口上方移動可能長さL0=60mm)。それにより、受け口ソケット43と立て管本体33との連結を解除して受け口ソケット43を上方へ移動させると、受け口ソケット43と立て管本体33とを離間させて、立て管本体33を単独で傾倒させることができるようになっている。立て管本体33の上部に設けられた受け口ソケット連結部33bのボルト・ナット65cの締結を解除し、立て管本体33の上部受け口部62cの呑込み深さ寸法D2だけ受け口ソケット43を上方へ移動させると受け口ソケット43を上部受け口部62cから引き抜くことができる。そして、受け口ソケット43を更に上方へ移動させて受け口ソケット43の下端と立て管本体33の上端(フランジ部62d)との間に立て管本体33を単独で傾倒させることができるだけの最小の間隙(必要最小くぐり代Kn)を確保すれば、立て管本体34を単独で傾倒させることができる。
本実施形態においては、立て管本体33の上部受け口部62cの呑込み深さ寸法D2は33mmであり、必要最小くぐり代Knは2mmである。したがって、少なくとも、立て管本体33の上部受け口部62cの呑込み深さ寸法D2(33mm)+必要最小くぐり代Kn(2mm)=35mmだけ上方へ受け口ソケット43を移動させることができれば立て管本体33を単独で傾倒させることができる。上述の通り、受け口ソケット43を最大で60mm上方へ相対移動させることが可能であるから、立て管本体33を単独で傾倒させることが十分に可能である。
本実施形態の排水管設備14の施工方法は上記実施形態1の排水管設備の施工方法と同様であり、規制治具位置決め工程、挿入規制工程、規制治具取り外し工程を経て施工される。
本実施形態の排水管設備14の更新は、上記実施形態1の排水管設備10と同様に行うことができる。すなわち、排水立て管組立体分解工程、受け口ソケット上方変位工程、立て管本体傾倒工程、受け口ソケット取り外し工程、立て管本体取り外し工程を経て排水立て管組立体30が撤去され、立て管本体配管工程、受け口ソケット配管工程、排水立て管組立体組立工程を経て新しい排水立て管組立体30が配管される。なお、図10(A),(B)においては立て管本体33の軸長寸法が省略されて描かれているが、受け口ソケット連結部33bが作業者の届く高さに位置している。図10(B)に示されように、立て管本体取り外し工程では、受け口ソケット上方変位工程で上方へ変位させた受け口ソケット43を傾けると、立て管本体33の傾倒角度が小さくても立て管本体33を下階Bの排水管継手20の上受け口24から引き抜くことができる。立て管本体33を引き抜いた後は、受け口ソケット43の傾きを元に戻し、受け口ソケット取り外し工程を行う。すなわち、受け口ソケット43を下方へ移動させ上階Aの排水管継手20の下端挿入部26から引き抜く。このようにすれば、より容易に更新作業を行うことができる。
なお、本実施形態の受け口ソケット43は鋳鉄製に限定されるものではない。受け口ソケット43は、例えば、耐火二層管の上部を拡開させて上部受け口が設けられている、いわゆる受け口付耐火二層管でもよい。
[実施形態5]
図11を参照しながら本発明の実施形態5について説明する。この実施形態5は、上記実施形態1において排水立て管組立体の上部受け口を構成する受け口ソケットが樹脂製である場合の実施形態の一例である。実施形態1から変更を要しない部分は詳細な説明を省略し、図中に同じ符号で示す。
実施形態5の排水立て管組立体30を構成する受け口ソケット80は、樹脂製の本体81を有し、当該本体81の直管状の上端に樹脂製の環状のシール材保持リング82が接着されて上部受け口83が構成されている。本体81は上部受け口83の一部を構成する直管部81aを有し、テーパ状の境界拡開部81bを介して下端に立て管連結部85が設けられている。
シール材保持リング82は、その縦断面が段差形状であり、本体81の上部に嵌合して本体81の上端面と上部外周面を覆っている。シール材保持リング82は本体81より内側に突出しており、内面に断面略矩形の溝81mが形成されてOリングパッキン48が嵌合している。Oリングパッキン48が下端挿入部26の外周面に当接することにより、下端挿入部26と上部受け口83とが水密な状態で挿入接続される。このとき、直管部81aの内周面と下端挿入部26の外周面との間には間隙Fが設定されている。本実施形態では、直管部81aの内径φは131mmに設定されており、間隙Fは8mmに設定されている。
シール材保持リング82の外周面には軸方向に位置がずらされた相対的に上方に位置する上側円周溝84aと、相対的に下方に位置する下側円周溝84bとの2条の円周溝が形成されている。上側円周溝84aと下側円周溝84bとの間隔Mは10mmに設定されている。
規制治具50は、上記実施形態1の鋳鉄製の受け口ソケット40に対しても、この実施形態5の樹脂製の受け口ソケット80に対しても共通して用いることができる。実施形態5の受け口ソケット80における上側円周溝84a及び下側円周溝84bは、上記実施形態1の鋳鉄製の受け口ソケット40における上側円周溝49a及び下側円周溝49bに対応しており、規制治具50は第1実施形態と同様に位置決めされている。
受け口ソケット80の下部に設けられた立て管連結部85は、所謂袋ナット式の接続形態で立て管本体34の直管状の上端と連結されている。立て管連結部85は、下部受け口部86と、該下部受け口部86とは別体として形成された袋ナット部材88と断面略台形の環状パッキン87とを備えている。下部受け口部86は立て管本体34が嵌入可能に形成されており、下端には外方へ拡開するテーパ形状部86aを有し、外周面には袋ナット部材88と螺合するネジ溝が形成されている。本実施形態では下部受け口部86の呑込み深さ寸法D3は33mmである。袋ナット部材88は断面略L形であり、テーパ形状部86aとの間に環状パッキン87を挟んだ状態で下部受け口部86の外周に螺合している。下部受け口部86に立て管本体34の上端を挿入した状態で袋ナット部材88を下部受け口部86に螺合させることにより環状パッキン87が圧縮変形させられてテーパ形状部86a、袋ナット部材88、及び立て管本体34の外周に密着する。それにより立て管本体34の上端と受け口ソケット80とが連結解除可能な状態で水密に連結されている。なお、本実施形態の立て管連結部85、下部受け口部86、及び袋ナット部材88は本発明の連結部、連結受け口部、環状部材に相当する。
受け口ソケット80の上部受け口83と排水管継手20の下端挿入部26との接続状態は上記実施形態1と同様である。すなわち、排水管継手20の下端挿入部26の全長100mm(L)のうち40mm(L1)だけが受け口ソケット80の上部受け口83に挿入された状態で通常の接続状態が維持されており、排水立て管の下端挿入部26に対して受け口ソケット80を60mm上方へ相対移動させることが可能となっている(上部受け口上方移動可能長さL0=60mm)。それにより、受け口ソケット43と立て管本体33との連結を解除して受け口ソケット80を上方へ移動させると、受け口ソケット80と立て管本体33とを離間させて、立て管本体34を単独で傾倒させることができるようになっている。
受け口ソケット80は、その下部に設けられた立て管連結部85の袋ナット部材88の螺合を解除し、該立て管連結部85の下部受け口部86の呑込み深さ寸法D3だけ上方へ移動させると受け口ソケット80を立て管本体34から引き抜くことができる。そして、受け口ソケット80を更に上方へ移動させて受け口ソケット80の下端と立て管本体34の上端との間に立て管本体34を単独で傾倒させることができるだけの最小の間隙(必要最小くぐり代Kn)を確保すれば、立て管本体34を単独で傾倒させることができる。
本実施形態においては、受け口ソケット80の下部受け口部86の呑込み深さ寸法D3は33mmであり、必要最小くぐり代Knは2mmである。したがって、少なくとも、受け口ソケット80の下部受け口部86の呑込み深さ寸法D3(33mm)+必要最小くぐり代Kn(2mm)=35mmだけ上方へ受け口ソケット80を移動させることができれば立て管本体34を単独で傾倒させることができる。上述の通り、受け口ソケット80を最大で60mm上方へ相対移動させることが可能であるから、立て管本体34を単独で傾倒させることが十分に可能である。
本実施形態の排水管設備15の施工方法は上記実施形態1の排水管設備の施工方法と同様であり、規制治具位置決め工程、挿入規制工程、規制治具取り外し工程を経て施工される。
本実施形態の排水管設備15の更新は、上記実施形態1の排水管設備10と同様に行うことができる。すなわち、排水立て管組立体分解工程、受け口ソケット上方変位工程、立て管本体傾倒工程、受け口ソケット取り外し工程、立て管本体取り外し工程を経て排水立て管組立体30が撤去され、立て管本体配管工程、受け口ソケット配管工程、排水立て管組立体組立工程を経て新しい排水立て管組立体30が配管される。
[実施形態6]
図12〜14を参照しながら本発明の実施形態6について説明する。この実施形態6は、上記実施形態1において排水立て管組立体の上部受け口を構成する受け口ソケットが耐火二層管仕様である場合の実施形態の一例である。実施形態1から変更を要しない部分は詳細な説明を省略し、図中に同じ符号で示す。
耐火二層管仕様とは、硬質塩化ビニル等からなる樹脂製の内管(本体)の外表面が繊維強化モルタル(不燃材及び繊維等を混ぜたモルタル)等の耐火層で覆われた構成である。
本実施形態の受け口ソケット90は、図12に示されるように当該受け口ソケット90の上部から排水管継手20の下端挿入部26を挿入可能な略直管状の上部受け口89を有している。上部受け口89の下方にはテーパ状の境界拡開部92が形成されており、該境界拡開部92の下方には直管状の頸部94が延設されている。この受け口ソケット90は、頸部94を構成する直管の上部に上部受け口89を構成する受け口部材96を接着により一体化することにより形成されている。
図13に示されるように、頸部94を構成する直管は、硬質塩化ビニル管からなる内管94aと、該内管94aを覆う繊維強化モルタルからなる外管94bとを有している。
受け口部材96は、樹脂製の本体(以下、樹脂製本体)97aと、繊維強化モルタルからなる外層97bとを有している。樹脂製本体97aの上部には、排水管継手20の下端挿入部26を挿入することのできる直管部98が設けられている。その上端にシール材保持リング98aが接合されて該受け口ソケット90の上部受け口89を構成している。シール材保持リング98aはその縦断面が段差形状であり、樹脂製本体97aの上部に嵌合して該樹脂製本体97aの上端面及び上部外周面を覆っている。シール材保持リング98aは樹脂製本体97aの直管部98よりも内側に突出しており、内面に断面略矩形の溝98mが形成されてOリングパッキン48が嵌合している。Oリングパッキン48が下端挿入部26の外周面に当接することにより、下端挿入部26と上部受け口89とが水密な状態で挿入接続される。このとき、樹脂製本体97aの直管部98の内周面と下端挿入部26の外周面との間には間隙Fが設定されている。本実施形態では、樹脂製本体97aの直管部98の内径φは131mmに設定されており、間隙Fは8mmに設定されている。
受け口部材96の樹脂製本体97aの下部には、該受け口ソケット90の頸部94を構成する硬質塩化ビニル管からなる内管94aの上端を挿入することのできる下側受け口99を備えている。上部受け口89を構成する直管部98と下側受け口99との間には下方に向かって縮径するテーパ状の境界拡開部92が形成されており、境界拡開部92と下側受け口99とは段差形状部99aを介して接続形成されている。該受け口ソケット90の頸部94を構成する内管94aの上端が、下側受け口99に挿入されて段差形状部99aに当接した状態で内管94aと下側受け口99とが接着されている。
受け口部材96の繊維強化モルタルからなる外層97bは、シール材保持リング98aを含む上部受け口89の上端から下側受け口99の下端まで設けられており、該外層97bの下端と頸部94を構成する外管94bの上端との間の隙間はワンタッチ目地94mにより埋められている。
また、外層97bの上部受け口89を覆う部分には段部97cが形成されている。規制治具50は、受け口外嵌部52が上部受け口89の外周面に嵌り、段差形状部56が上部受け口89の上端に当接することで下方への変位が規制されて位置決めされている。そして、受け口外嵌部52のねじ孔にネジ螺合されたボルト53が上部受け口89の外周面に形成された段部97cに係合することにより規制治具50の上方への変位も規制されている。
図12に示されるように、本実施形態の立て管本体31は、耐火二層管からなる直管部31aと、直管部31aの上部に設けられた受け口ソケット連結部31bとを有している。受け口ソケット連結部31bは、直管部31aの上端にいわゆる排水鋼管用可とう継手61が連結されることにより設けられている。排水鋼管用可とう継手61の構成は上記実施形態4と同様であるので、図中で上記実施形態4と同じ符号を付し、ここでは詳細な説明を省略する。
図14に示されるように、受け口ソケット90の下端には、外管94bで覆われていない内管94aが剥き出しの下部直管部94cが設けられている。下部直管部94cが立て管本体31の受け口ソケット連結部31bの上部受け口部62cに挿入され、鍔部62dとフランジ部材65bとの間に環状パッキン65aが配置された状態で、ボルト・ナット65cでフランジ部材65bを鍔部62dに締結する。ボルト・ナット65cの締結により鍔部62dとフランジ部材65bとが近接すると、環状パッキン65aが押圧され、圧縮変形させられて鍔部62d、フランジ部材65b、及び受け口ソケット90の内管94aの外周に密着する。それにより立て管本体31と受け口ソケット90とが連結解除可能な状態で水密に連結されている。受け口ソケット90の頸部94の外表面を構成する外管94bの下端と立て管本体31の受け口ソケット連結部31bのフランジ部材65bとの間の隙間はワンタッチ目地又は練物目地材等の目地材31mにより埋められている。なお、本実施形態では上部受け口部62cの呑込み深さ寸法D2は33mmである。
受け口ソケット90の上部受け口89と排水管継手20の下端挿入部26との接続状態は上記実施形態1と同様である。すなわち、排水管継手20の下端挿入部26の全長100mm(L)のうち40mm(L1)だけが受け口ソケット90の上部受け口38に挿入された状態で通常の接続状態が維持されており、排水管継手20の下端挿入部26に対して受け口ソケット90を60mm上方へ相対移動させることが可能となっている(上部受け口上方移動可能長さL0=60mm)。それにより、受け口ソケット90と立て管本体31との連結を解除して受け口ソケット90を上方へ移動させると、受け口ソケット90と立て管本体31とを離間させて、立て管本体31を単独で傾倒させることができるようになっている。立て管本体31の上部に設けられた受け口ソケット連結部31bのボルト・ナット65cの締結を解除し、立て管本体31の上部受け口部62cの呑込み深さ寸法D2だけ受け口ソケット43を上方へ移動させると受け口ソケット90を上部受け口部62cから引き抜くことができる。そして、受け口ソケット90を更に上方へ移動させて受け口ソケット90の下端と立て管本体31の上端(フランジ部62d)との間に立て管本体31を単独で傾倒させることができるだけの最小の間隙(必要最小くぐり代Kn)を確保すれば、立て管本体31を単独で傾倒させることができる。
本実施形態においては、立て管本体31の上部受け口部62cの呑込み深さ寸法D2は33mmであり、必要最小くぐり代Knは2mmである。したがって、少なくとも、立て管本体31の上部受け口部62cの呑込み深さ寸法D2(33mm)+必要最小くぐり代Kn(2mm)=35mmだけ上方へ受け口ソケット90を移動させることができれば立て管本体33を単独で傾倒させることができる。上述の通り、受け口ソケット90を最大で60mm上方へ相対移動させることが可能であるから、立て管本体31を単独で傾倒させることが十分に可能である。
なお、本実施形態では、上部受け口89の直管部98の内径φは131mmに設定されており、該直管部98と排水管継手20の下端挿入部26との間隙Fは8mmに設定されている。
本実施形態の排水管設備16の施工方法は上記実施形態1の排水管設備の施工方法と同様であり、規制治具位置決め工程、挿入規制工程、規制治具取り外し工程を経て施工される。
本実施形態の排水管設備16の更新は、上記実施形態1の排水管設備10と同様に行うことができる。すなわち、排水立て管組立体分解工程、受け口ソケット上方変位工程、立て管本体傾倒工程、受け口ソケット取り外し工程、立て管本体取り外し工程を経て排水立て管組立体30が撤去され、立て管本体配管工程、受け口ソケット配管工程、排水立て管組立体組立工程を経て新しい排水立て管組立体30が配管される。なお、図12(A),(B)においては立て管本体31の軸長寸法が省略されて記載されているが、受け口ソケット連結部31bが作業者の届く高さに位置している。立て管本体取り外し工程では、受け口ソケット上方変位工程で上方へ変位させた受け口ソケット90を傾けると、立て管本体31の傾倒角度が小さくても立て管本体31を下階Bの排水管継手20の上受け口24から引き抜くことができる。立て管本体31を引き抜いた後は、受け口ソケット90の傾きを元に戻し、受け口ソケット取り外し工程を行う。すなわち、受け口ソケット90を下方へ移動させ上階Aの排水管継手20の下端挿入部26から引き抜く。このようにすれば、より容易に更新作業を行うことができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内でその他種々の実施形態が考えられるものである。
上記実施形態では、規制治具50は、本体51を2分割して取り外すことのできる形態を例示したが、これに限定されない。例えば図15に示される規制治具70を用いてもよい(規制治具の変更例1)。なお、上記実施形態の規制治具50から変更を要しない部分は図中に同じ符号で示し詳細な説明を省略する。この規制治具70は、構成部材51a,51bは周方向の1箇所が連結解除可能にボルト(図示省略)で連結されており、他の一箇所がヒンジ72で連結されているヒンジ開閉式の規制治具である。ボルトの連結を解除することによりヒンジ72を中心に構成部材51a,51bが相対的に回動可能となり、上部受け口38と下端挿入部26とを接続したままで規制治具70を排水管設備10から取り外すことができる。
また、規制治具は、少なくとも、排水立て管組立体30の上部受け口38に対して軸方向相対位置を位置決めすることができ、且つ上端と排水管継手20の胴部22の下端部(段部25)とが当接して係合することにより排水立て管組立体30の上部受け口38に対する排水管継手20の下端挿入部26の挿入長さを規制できるものであればよく、受け口外嵌部52や養生蓋60の省略されているものでもよい。例えば、図16(A),(B)に示される規制治具74を用いることができる(規制治具の変更例2)。この規制治具74は、図16(A)に示されるように、全体が扁平な略円筒形状であり、径方向断面形状が半円形の2つの構成部材74a,74bを突き合せ、該半円形の両端が着脱用組み付けボルト74cで締結されている。図16(B)に示されるように、規制治具74は、排水立て管組立体30の上部受け口38と同軸になるように、該上部受け口38に載置されて位置決めされている。そして規制治具74の上端が排水管継手20の胴部22の下端部と当接して係合することにより、排水管継手20の下端挿入部26の挿入長さが、規制治具74の軸長寸法Jだけ規制されている。このような規制治具74においては、全体が本発明の挿入規制部に相当する。
なお、図17に示す規制治具76のように、受け口外嵌部を備えない規制治具において、ヒンジ76cを介して構成部材76a,76b連結し、ヒンジ開閉式とすることもできる(規制治具の変更例3)。
また、図18(A),(B)に示される規制治具77を用いることもできる(規制治具変更例4)。この規制治具77は、図18(A)に示されるように幅広のバンド状であり、上端が排水管継手20の胴部22の下端部と当接し、下端が排水立て管組立体30の上部受け口38の上端面と当接している。図18(B)に示されるように、規制治具77は、2つのバンド状の構成部材78,79が複数のボルト・ナット77aで連結され構成されている。バンド状の構成部材78,79は、平面図で見て半円形に湾曲した湾曲部78a,79aと、該湾曲部78a,79aの両端に外方に突き出た支持部78b,79bを有しており、支持部78b,79bをつき合わせ、該支持部78b,79bをボルト・ナット77aで締結することにより構成部材78,79が連結されている。
このようなバンド状の規制治具77を用いる場合は、施工時には、規制治具77の上端を排水管継手20の胴部22の下端部に当接させた状態で、下端挿入部26に固定しておくとよい。ボルト・ナット77aの締め付けにより湾曲部78a,79aの間隔を狭めると、下端挿入部26に対して軸方向に移動不能な状態で規制治具77を固定することが可能である。そして、規制治具77の下端が排水立て管組立体30の上部受け口38の上端面に当接するまで、排水管継手20の下端挿入部26を上部受け口38に挿入すると、規制治具77が上部受け口38に対して位置決めされるとともに、排水管継手20の下端挿入部26の上部受け口38に対する挿入長さが、規制治具77の軸長寸法Jだけ規制される。
なお、本発明において規制治具の材質は鋳鉄製又は繊維強化モルタルに限定されず、例えば樹脂製であってもよい。また、規制治具の分解に係るボルトを蝶ボルトとすれば工具を用いずに規制治具を取り外すことができるため好ましい。また、2つの構成部材の端部を例えばバネ鋼製の挟止具で挟むことにより分解可能に連結してもよい。また、2つの構成部材を突き合わせた部分に例えばワンタッチ目地材等を介装すれば防火性能の向上を図ることができる。
また、排水管継手20は鋳鉄製に限定されず、例えば樹脂製や耐火二層管仕様であってもよい。
排水管継手20が耐火二層管仕様の場合の実施形態について上記実施形態6に係る図12,13を援用しながら説明する。図13において二点鎖線で示すように、排水管継手20が耐火二層管仕様の場合には、硬質塩化ビニル等からなる樹脂製の本体の胴部22の外表面が繊維強化モルタル層21で覆われており、排水立て管組立体30の上部受け口89に挿入される下端挿入部26は樹脂製の本体がむき出しとなっている。
排水管継手20が耐火二層管仕様の場合も、上記実施形態6と同様に施工することができる。すなわち、規制治具位置決め工程、挿入規制工程、規制治具取り外し工程を経て施工することができる。ただし、規制治具取り外し工程により規制治具50が取り外されると、下端挿入部26の排水立て管組立体30の上部受け口89に挿入されていない部分の樹脂製の本体が露出する。そこで、耐火性の観点から、規制治具50を取り外さずに排水管設備16を使用し、排水立て管組立体30の更新時に規制治具取り外し工程を行うのが好ましい(図12参照)。排水管設備16の使用時には規制治具50により排水管継手20の下端挿入部26の上部受け口89に挿入されていない部分が規制治具50で覆われているため、火災時にその上部受け口89に挿入されていない部分を炎から守ることができる。更新時には、規制治具50が取り外され、排水立て管組立体分解工程、受け口ソケット上方変位工程、立て管本体傾倒工程、受け口ソケット取り外し工程、立て管本体取り外し工程を経て排水立て管組立体30が撤去され、立て管本体配管工程、受け口ソケット配管工程、排水立て管組立体組立工程を経て新しい排水立て管組立体30を配管することができる。
ここで、鋳鉄製の規制治具50に限らず、例えば、耐火二層管の外管を構成する繊維強化モルタル等で形成された耐火性を有するの規制治具を好適に用いることができる。繊維強化モルタルで形成された規制治具を図19(A),(B)に示した。
図19(A)に示される規制治具130は、全体が扁平な略円筒形状で本発明の挿入規制部が構成されており、その下端面が排水立て管組立体30の上部受け口89の上端面に載置されて位置決めされる。規制治具130は、径方向断面形状が略半円形2つの構成部材130a,130bを有している。2つの構成部材130a,130bは、その端面に形成された段形状部分を嵌め合わせ、外周面に沿って耐火テープ132が巻かれることで連結されている。そのため、耐火テープ130を剥がせば容易に排水管設備から取り外すことができる(規制治具の変更例5)。
図19(B)に示される規制治具140は、径の異なる円筒を同軸で積み重ねたような形状であり、相対的に大径の円筒形状の部分が受け口外嵌部142を構成しており、相対的に小径の円筒形状の部分が挿入規制部144を構成している。そして、受け口外嵌部142と挿入規制部144との間には段差形状部146が形成されている。規制治具140は、受け口外嵌部142を排水立て管組立体30の上部受け口89の外周面に嵌め合わせ、段差形状部146を上部受け口89の上端面に当接させることで位置決めされる。規制治具140は、径方向断面形状が略半円形2つの構成部材140a,140bを有し、その2つの構成部材140a,140bの端面に形成された段形状部分を嵌め合わせ、外周面に沿って耐火テープ(図示省略)が巻かれることで連結されている(規制治具の変更例6)。
なお、図13に示されるように、排水管継手20の胴部22の外表面に設けられた繊維強化モルタル層21の下端面と規制治具50(130,140)の上端面との間に隙間が生じた場合は、その隙間を塞ぐように耐火テープを巻けば耐火性を向上させることができる。
また、繊維強化モルタル層21を排水管継手20の胴部22のテーパ形状部22aの下端まで設け、そのテーパ形状部22aの下端面が繊維強化モルタル層21で被覆されていない下端挿入部26の外周面に対して段差となる構成にしてもよい。この場合、繊維強化モルタル層21の下端面に規制治具50(130,140)の上端を当接させて係止させることができる。
なお、排水管継手20が耐火二層管仕様である場合も、規制治具位置決め工程、挿入規制工程、規制治具取り外し工程を連続的に行ってもよい。その場合、規制治具が取り外されて露出した樹脂製の排水管継手20の下端直管部26を耐火目地材等で被覆するのが好ましい。この場合、該耐火目地材等により受け口ソケット90の上方への変位が規制されるが、更新時、受け口ソケット上方変位工程の前に、下端挿入部26の露出部分を覆う耐火目地材等を剥がしておけばよい。排水立て管組立体分解工程、受け口ソケット上方変位工程、立て管本体傾倒工程、受け口ソケット取り外し工程、立て管本体取り外し工程を経て排水立て管組立体30を撤去することができる。
また、上記実施形態では、排水管継手20のコンクリートスラブCSに埋め戻されている胴部22の形状が、略上半分が円筒形状で、略下半分は下方に向かって緩やかに窄んだテーパ形状となっている実施形態を示したが、排水管継手の胴部の形状はこれに限定されるものではない。例えば、コンクリートスラブCSのスラブ厚が厚い場合(例えば、コンクリートスラブCSが中空スラブの場合)には、図20に示される排水管継手120が用いられる(排水管継手の変更例1)。排水管継手120のコンクリートスラブCSに埋め戻されている胴部122は、上から順に大径の円筒形状の大径部122a、下方に向かって緩やかに窄んだテーパ形状のテーパ形状部122b、直管状で大径部122aに比して小径の直管部122cが連続形成されている。胴部の直管部122cにはコンクリートスラブCSの下方に突出した位置に外方へ突起する環状の係止部125が設けられている。係止部125の下方には更に直管状の部分126が延設されている。この排水管継手120は、下部に設けられた直管状の部分126を排水立て管組立体30の上部受け口38に挿入すると、該上部受け口38の上端に係止部125が当接するまで挿入可能となっている。したがって、係止部125の下方に延びる直管状の部分126が本発明の下端挿入部に相当する。
また、排水管継手に設けられる係止部は、排水管継手に一体的に形成されたものであっても、別体として形成され排水管継手に接合されて一体化されたものであってもよい。また、環状に連続形成されたものであっても切りかかれた部分があってもよい。
また、立て管本体の管種は限定されるものではなく、例えば、鋼管、樹脂管、耐火二層管又は耐火性能を持つ建物排水・通気用塩ビ管等を用いることができる。例えば、立て管本体35を耐火性能を持つ建物排水・通気用塩ビ管で構成し、火災によって管内部が閉鎖された場合でも、該排水立て管組立体30を容易に交換することができる。
実施形態1に係る排水管設備の側面図であり、(A)は施工時の状態を示す図であり、(B)は更新方法を示す図である。 図1(A)に示される排水管設備において規制治具が配設されている部分を拡大して示す縦断面図である。 図1にIIIとして示す部分を拡大して示す縦断面図である。 実施形態1に係る規制治具の正面図である、 実施形態1に係る規制治具を示しており、(A)は平面図であり、(B)は図5(A)のB−B線縦断面図であり、(C)は図5(A)のC−C線断面図である。 図2にVIとして示す部分を拡大して示す図である。 実施形態1に係る規制治具の第2位置決め状態を図2に対応して示した図である。 実施形態2に係る排水管設備の側面図であり、(A)は施工時の状態を示す図であり、(B)は更新方法を示す図である。 実施形態3に係る排水管設備の側面図であり、(A)は施工時の状態を示す図であり、(B)は更新方法を示す図である。 実施形態4に係る排水管設備の側面図であり、(A)は施工時の状態を示す図であり、(B)は更新方法を示す図である。 実施形態5に係る排水管設備の規制治具が配設されている部分の縦断面を図2に対応して示した図である。 実施形態6に係る排水管設備の側面図であり、(A)は施工時の状態を示す図であり、(B)は更新方法を示す図である。 図12(A)に示される排水管設備において規制治具が配設されている部分を拡大して示す縦断面図である。 図12(A)にXIVとして示す部分を拡大して示す図である。 規制治具の変更例1に係る規制治具の正面図である。 規制治具の変更例2に係る規制治具を示す図であり、(A)は規制治具の斜視図であり、(B)は規制治具が組み込まれた排水管設備の縦断面を図2に対応して示した図である。 規制治具の変更例3に係る規制治具の斜視図である。 規制治具の変更例4に係る規制治具を示す図であり、(A)は規制治具が組み込まれた排水管設備の側面図であり、(B)は規制治具の平面図である。 (A)は規制治具の変更例5に係る規制治具の斜視図であり、(B)は規制治具の変更例6に係る規制治具の斜視図である。 排水管継手の変更例1に係る排水管設備において規制治具が配設されている部分の縦断面を図2に対応して示した図である。 従来の排水管設備を示す図であり、(A)は側面図であり、(B)は更新方法を示す図である。 従来の規制部材を有する排水設備の側面図である。
符号の説明
10 排水管設備
12 排水管設備
13 排水管設備
14 排水管設備
15 排水管設備
16 排水管設備
20 排水管継手
22 胴部
22a テーパ形状部
25 段部(係止部)
26 下端挿入部
30 排水立て管組立体(排水立て管)
31b 受け口ソケット連結部(連結部)
31 立て管本体
33 立て管本体
33b受け口ソケット連結部(連結部)
34 立て管本体
35 立て管本体
38 上部受け口
40 受け口ソケット
41 受け口ソケット
43 受け口ソケット
44b フランジ部材(環状部材)
44 立て管連結部(連結部)
45 下部受け口部(連結受け口部)
46a 環状パッキン
46b フランジ部材(環状部材)
50 規制治具
52 受け口外嵌部
54 挿入規制部
62c 上部受け口部(連結受け口部)
65b フランジ部材(環状部材)
65a 環状パッキン
70 規制治具
74 規制治具
76 規制治具
77 規制治具
80 受け口ソケット
83 上部受け口
85 立て管連結部(連結部)
86 下部受け口部(連結受け口部)
87 環状パッキン
88 袋ナット部材(環状部材)
89 上部受け口
90 受け口ソケット
120 排水管継手
122 胴部
125 係止部
126 下端挿入部
130 規制治具
140 規制治具
CS コンクリートスラブ

Claims (8)

  1. 複数層を有する建物の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブを貫通して各階に設置された排水管継手と、上階の排水管継手と下階の排水管継手との間に配管された排水立て管と、を備え、前記排水立て管は上端に上部受け口を有し、前記排水管継手はコンクリートスラブを貫通する胴部と該胴部の下端に延設された前記排水立て管の上部受け口に挿入可能な部位である下端挿入部とを有し、前記排水管継手の下端挿入部が前記排水立て管の上部受け口に挿入接続されている排水管設備であって、
    着脱可能な規制治具により前記排水立て管の上部受け口に対する前記排水管継手の下端挿入部の挿入長さが規制されており、
    前記規制治具は筒状の挿入規制部を有し、該挿入規制部と前記排水立て管の上部受け口とが同軸な状態で前記排水立て管の上部受け口に対して軸方向相対位置が位置決めされるとともに、前記排水管継手の下端挿入部が前記挿入規制部を挿通して前記排水立て管の上部受け口に挿入された状態で該挿入規制部の上端と前記排水管継手の胴部の下端部とが当接することにより前記排水立て管の上部受け口に対する前記排水管継手の下端挿入部の挿入長さが規制される構成であり、
    前記排水立て管は上部受け口を備えた受け口ソケットと直管状の立て管本体とが連結解除可能に連結された排水立て管組立体であり、
    前記規制治具により規制された前記排水立て管組立体の上部受け口に対する前記排水管継手の下端挿入部の挿入長さは、前記規制治具が取り外された状態で前記排水立て管組立体を構成する前記受け口ソケットと前記立て管本体との連結を解除し前記受け口ソケットを前記排水管継手の下端挿入部に対して上方に相対移動させると、該受け口ソケットと前記立て管本体とを分離して該立て管本体を単独で傾倒可能とすることのできる長さに設定されていることを特徴とする排水管設備。
  2. 請求項1に記載された排水管設備であって、
    前記排水立て管組立体を構成する前記受け口ソケットと前記立て管本体とは、前記受け口ソケットの下部または前記立て管本体の上部の一方に設けられた連結部により連結解除可能に連結されており、前記連結部は、前記受け口ソケットの下部または前記立て管本体の上部の一方の端部に形成された連結受け口部と、環状パッキンと、環状部材と、を有しており、前記受け口ソケットの下部または前記立て管本体の上部の前記連結部の他方に形成された直管状端部が前記連結受け口部に挿入された状態で、前記連結受け口部の端部と前記直管状端部に外嵌された環状部材とで前記直管状端部に外嵌された環状パッキンを挟持して圧縮変形させ前記直管状端部の外周面に密着させることにより前記受け口ソケットと前記立て管本体とが連結解除可能に連結されており、
    前記排水管継手の下端挿入部の軸長寸法は、少なくとも、前記排水立て管組立体の上部受け口と前記排水管継手の下端挿入部との接続に必要な最低寸法である必要呑込み深さと、前記連結部の連結受け口部の呑込み深さ寸法と、くぐり代と、の総和以上の長さに設定されており、
    前記規制治具により規制される前記排水立て管組立体の上部受け口に対する前記排水管継手の下端挿入部の挿入長さは、前記必要呑込み深さ以上であり且つ該下端挿入部の軸長寸法から前記連結部の連結受け口部の呑込み深さ寸法とくぐり代とを差し引いた長さ以下に設定されていることを特徴とする排水管設備。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の排水管設備であって、
    前記規制治具は、前記排水立て管組立体の上部受け口の外側に嵌る受け口外嵌部を有しており、該受け口外嵌部が前記排水立て管組立体の上部受け口の外側に嵌った状態で該上部受け口に対する軸方向相対位置が位置決めされることを特徴とする排水管設備。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の排水管設備であって、
    前記排水管継手の胴部の下端部には外方に突出する係止部が設けられており、該係止部が前記規制治具の挿入規制部の上端に当接する構成であることを特徴とする排水管設備。
  5. 請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の排水管設備であって、
    前記排水管継手の胴部は下端部に向かって窄んだテーパ形状部を有しており、該テーパ形状部の外周面が前記規制治具の挿入規制部の上端に当接する構成であることを特徴とすることを特徴とする排水管設備。
  6. 請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の排水管設備であって、
    前記排水立て管組立体を構成する立て管本体は、連結解除可能に同軸で連結された2以上の短管で構成されていることを特徴とする排水管設備。
  7. 請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載された排水管設備の施工方法であって、
    下階に配管された前記排水立て管組立体の上部受け口に対して前記規制治具の軸方向相対位置を位置決めする規制治具位置決め工程と、
    前記排水管継手の下端挿入部を、前記規制治具位置決め工程にて位置決めされた規制治具の上部開口から挿入規制部を挿通させ前記排水立て管組立体の上部受け口に挿入し、前記排水管継手の胴部の下端部を前記規制治具の上端に当接させることにより前記上部受け口に対する前記下端挿入部の挿入長さを規制した状態で前記排水管継手の下端挿入部と前記排水立て管組立体の上部受け口とを挿入接続する挿入規制工程と、
    前記挿入規制工程の後で前記排水管継手の胴部を前記コンクリートスラブに埋め戻して固定する埋め戻し工程と、
    前記埋め戻し工程の後に該排水管設備から前記規制治具を取り外す規制治具取り外し工程と、を有する排水管設備の施工方法。
  8. 請求項7に記載された排水管設備の施工方法であって、
    前記規制治具取り外し工程を前記排水立て管組立体の更新時に行うことを特徴とする排水管設備の施工方法。

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