JPH08246407A - 覆工方法および覆工板 - Google Patents
覆工方法および覆工板Info
- Publication number
- JPH08246407A JPH08246407A JP7054083A JP5408395A JPH08246407A JP H08246407 A JPH08246407 A JP H08246407A JP 7054083 A JP7054083 A JP 7054083A JP 5408395 A JP5408395 A JP 5408395A JP H08246407 A JPH08246407 A JP H08246407A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lining plate
- lining
- road surface
- road
- stopper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Road Paving Structures (AREA)
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 一時的な工事休止期間中、道路地下工事用掘
削孔を、埋戻さずに覆って保持しつつ、路面上の通行を
可能とする。 【構成】 掘削孔2の側面を一体型土止め具3で保持す
る。路面1の開口部を覆う覆工板6を、薄肉ゴムシート
8を介して一体型土止め具3に固定する。覆工板周縁部
9は、段差を平滑化し路面の凹凸に馴染むように、傾斜
をもたせた弾性材料で形成する。これによって、荷重に
耐え、防震性、防音性があり、雨水の流入を阻止し、段
差を平滑化して安全な通行を可能とする。
削孔を、埋戻さずに覆って保持しつつ、路面上の通行を
可能とする。 【構成】 掘削孔2の側面を一体型土止め具3で保持す
る。路面1の開口部を覆う覆工板6を、薄肉ゴムシート
8を介して一体型土止め具3に固定する。覆工板周縁部
9は、段差を平滑化し路面の凹凸に馴染むように、傾斜
をもたせた弾性材料で形成する。これによって、荷重に
耐え、防震性、防音性があり、雨水の流入を阻止し、段
差を平滑化して安全な通行を可能とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路地下工事用の掘削
孔を、一時的な工事休止期間中、開口部を埋戻すことな
く保持する覆工方法および覆工板に関する。
孔を、一時的な工事休止期間中、開口部を埋戻すことな
く保持する覆工方法および覆工板に関する。
【0002】
【従来の技術】道路の地下にガス導管等の管を埋設した
り、埋設管を修理したりする工事において道路に掘削孔
を設ける必要がある。工事に複数日を要する作業では、
当日予定分を終了後、あるいは止むを得ず工事を中断す
る際には、道路交通確保のために道路を開放し、かつ通
行の危険を防止するため、この掘削孔を一時的に埋戻し
を行って、塞いでおく必要がある。
り、埋設管を修理したりする工事において道路に掘削孔
を設ける必要がある。工事に複数日を要する作業では、
当日予定分を終了後、あるいは止むを得ず工事を中断す
る際には、道路交通確保のために道路を開放し、かつ通
行の危険を防止するため、この掘削孔を一時的に埋戻し
を行って、塞いでおく必要がある。
【0003】開口部を鉄板等で覆うような簡便な方法で
道路を開放すると、鉄板等と路面との間に段差が生じた
り、鉄板等がずれたり、地盤が緩んだりすると通行に危
険を伴う。また車両等の通行により振動や騒音が発生
し、路面が平坦でないために路面と鉄板等との隙間から
掘削孔内に雨水等が流入するというような問題がある。
このため、土砂などで埋戻しを行い、工事再開時にその
土砂を再び掘削している。
道路を開放すると、鉄板等と路面との間に段差が生じた
り、鉄板等がずれたり、地盤が緩んだりすると通行に危
険を伴う。また車両等の通行により振動や騒音が発生
し、路面が平坦でないために路面と鉄板等との隙間から
掘削孔内に雨水等が流入するというような問題がある。
このため、土砂などで埋戻しを行い、工事再開時にその
土砂を再び掘削している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術のように、一旦掘削した部分をその都度埋戻し、工事
再開時に再び掘削する作業を繰り返して行うことは、手
間がかかり作業効率が悪い。掘削孔の埋戻しに用いる土
砂には、再掘削時に石やアスファルト廃材等が混入しや
すく、混入物の選別も困難である。このため、一度埋戻
しに使用した土砂は、結局、廃棄せざるを得ず、不経済
である。
術のように、一旦掘削した部分をその都度埋戻し、工事
再開時に再び掘削する作業を繰り返して行うことは、手
間がかかり作業効率が悪い。掘削孔の埋戻しに用いる土
砂には、再掘削時に石やアスファルト廃材等が混入しや
すく、混入物の選別も困難である。このため、一度埋戻
しに使用した土砂は、結局、廃棄せざるを得ず、不経済
である。
【0005】本発明の目的は、掘削孔の埋戻しや再掘削
を行うことなく、掘削孔を保持しつつ、防震性、防音性
を備え、安全確実に一時的な道路開放を可能とする覆工
方法および覆工板を提供することである。
を行うことなく、掘削孔を保持しつつ、防震性、防音性
を備え、安全確実に一時的な道路開放を可能とする覆工
方法および覆工板を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、道路地下工事
用の掘削孔を、一時的な工事休止期間中、開口部を埋戻
すことなく保持する覆工方法であって、掘削孔の側面を
土止め具で保持し、土止め具にずれなく接合可能な覆工
板本体を、土止め具との接合部分に弾性材を介在させな
がら、開口部を覆うようにして土止め具に接合し、覆工
板の周縁には、路面との間の段差を平滑化するための斜
面を、弾性材料によって形成することを特徴とする覆工
方法である。また本発明は、道路地下工事用の掘削孔内
に設置される土止め具に接合して路面の開口部を塞ぐ覆
工板であって、開口部を塞ぎ、道路交通の荷重に耐える
強度を有する覆工板本体と、覆工板本体と土止め具との
接合部に介在される弾性材と、覆工板が開口部を塞ぐ状
態で、覆工板の周縁に路面との間の段差を平滑化するた
めの斜面を形成し、弾性材料からなる傾斜部材と、覆工
板が開口部を塞ぐ状態で、覆工板と土止め具とを固定す
る固定部材とを含むことを特徴とする覆工板である。
用の掘削孔を、一時的な工事休止期間中、開口部を埋戻
すことなく保持する覆工方法であって、掘削孔の側面を
土止め具で保持し、土止め具にずれなく接合可能な覆工
板本体を、土止め具との接合部分に弾性材を介在させな
がら、開口部を覆うようにして土止め具に接合し、覆工
板の周縁には、路面との間の段差を平滑化するための斜
面を、弾性材料によって形成することを特徴とする覆工
方法である。また本発明は、道路地下工事用の掘削孔内
に設置される土止め具に接合して路面の開口部を塞ぐ覆
工板であって、開口部を塞ぎ、道路交通の荷重に耐える
強度を有する覆工板本体と、覆工板本体と土止め具との
接合部に介在される弾性材と、覆工板が開口部を塞ぐ状
態で、覆工板の周縁に路面との間の段差を平滑化するた
めの斜面を形成し、弾性材料からなる傾斜部材と、覆工
板が開口部を塞ぐ状態で、覆工板と土止め具とを固定す
る固定部材とを含むことを特徴とする覆工板である。
【0007】
【作用】本発明に従えば、道路地下工事用の掘削孔を、
一時的に覆って、埋戻すことなく道路としての利用を可
能とする。毎日の予定作業終了後あるいは工事を止むを
得ず中断するなどの場合の一時的な工事中止期間中に
は、覆工板で路面開口部を覆って埋戻しをを行わずに掘
削孔を保持する。掘削孔内で土崩れが生じないように地
山を保持するため、土止め具を掘削孔の側面に設置す
る。土止め具にずれることなく接合することができる覆
工板を、土止め具との接合部分に弾性材を介在させて、
掘削孔の開口部を覆うようにかぶせて土止め具に接合す
る。接合部分に弾性材を介在させているので、覆工板と
土止め具との間で騒音が発生しない。また接合部分の隙
間からの雨水等の流入も防ぐことができる。さらに覆工
板と路面との間の段差を平滑化するための傾斜を覆工板
の周縁につけ、その周縁部は路面の凹凸に馴染みのよい
弾性材で形成する。これによって、道路交通の安全を図
ることができる。
一時的に覆って、埋戻すことなく道路としての利用を可
能とする。毎日の予定作業終了後あるいは工事を止むを
得ず中断するなどの場合の一時的な工事中止期間中に
は、覆工板で路面開口部を覆って埋戻しをを行わずに掘
削孔を保持する。掘削孔内で土崩れが生じないように地
山を保持するため、土止め具を掘削孔の側面に設置す
る。土止め具にずれることなく接合することができる覆
工板を、土止め具との接合部分に弾性材を介在させて、
掘削孔の開口部を覆うようにかぶせて土止め具に接合す
る。接合部分に弾性材を介在させているので、覆工板と
土止め具との間で騒音が発生しない。また接合部分の隙
間からの雨水等の流入も防ぐことができる。さらに覆工
板と路面との間の段差を平滑化するための傾斜を覆工板
の周縁につけ、その周縁部は路面の凹凸に馴染みのよい
弾性材で形成する。これによって、道路交通の安全を図
ることができる。
【0008】また本発明に従えば、地下工事用の掘削孔
内に設置される土止め具に接合して固定される覆工板
は、開口部を塞ぎ、道路交通の荷重に耐える強度を持つ
覆工板本体を含む。覆工板と土止め具との間には、道路
交通による振動と騒音を防ぎ、かつ路面から掘削孔内へ
の雨水等の流入を防ぐための弾性材を介在させている。
また覆工板が掘削孔開口部を塞ぐ状態で、道路交通の安
全をはかるため、覆工板の周縁には前記路面との段差平
滑化のための斜面があり、路面の凹凸に馴染みのよい弾
性材料の傾斜部材で形成している。また覆工板が開口部
を塞ぐ状態で、覆工板が移動したり離脱したりしないよ
うに覆工板と土止め具とを固定する固定部材を備えてい
る。これによって、安全確実に一時的な道路開放を行う
ことができる。
内に設置される土止め具に接合して固定される覆工板
は、開口部を塞ぎ、道路交通の荷重に耐える強度を持つ
覆工板本体を含む。覆工板と土止め具との間には、道路
交通による振動と騒音を防ぎ、かつ路面から掘削孔内へ
の雨水等の流入を防ぐための弾性材を介在させている。
また覆工板が掘削孔開口部を塞ぐ状態で、道路交通の安
全をはかるため、覆工板の周縁には前記路面との段差平
滑化のための斜面があり、路面の凹凸に馴染みのよい弾
性材料の傾斜部材で形成している。また覆工板が開口部
を塞ぐ状態で、覆工板が移動したり離脱したりしないよ
うに覆工板と土止め具とを固定する固定部材を備えてい
る。これによって、安全確実に一時的な道路開放を行う
ことができる。
【0009】
【実施例】図1および図2は、本発明の実施例である覆
工方法および覆工板の構成例を示す。図1は、路面1の
開口部が矩形である掘削孔2の端に近い部位の一辺に平
行な鉛直断面を伴う斜視状態を示す。図2は、図1の各
構成要素を分解して、それらを組付ける方向を矢印で示
す。
工方法および覆工板の構成例を示す。図1は、路面1の
開口部が矩形である掘削孔2の端に近い部位の一辺に平
行な鉛直断面を伴う斜視状態を示す。図2は、図1の各
構成要素を分解して、それらを組付ける方向を矢印で示
す。
【0010】路面1に掘る掘削孔2は、たとえば、開口
部が150cm×60cmで深さが150cmの一定の規格化
された大きさである。掘削孔2の側面の土止めのため
に、掘削孔2の内面に一体型土止め具3を設置する。一
体型土止め具3は、周囲四内面を接合して一体型に構成
されている。掘削孔2は、初めに一体型土止め具3より
も若干大きめの孔を掘り、一体型土止め具3を設置して
その位置決めをしてから、孔との隙間に土砂を埋めて一
体型土止め具3を固定する。一体型土止め具3は、複数
個の切梁4を、予め一体型止め具3に設けてある切梁受
け溝5に張り、地盤の崩壊を防止する。路面の開口部を
塞ぐ覆工板6には、覆工板本体7と、薄肉ゴムシート8
と、覆工板周縁部9とを含む。
部が150cm×60cmで深さが150cmの一定の規格化
された大きさである。掘削孔2の側面の土止めのため
に、掘削孔2の内面に一体型土止め具3を設置する。一
体型土止め具3は、周囲四内面を接合して一体型に構成
されている。掘削孔2は、初めに一体型土止め具3より
も若干大きめの孔を掘り、一体型土止め具3を設置して
その位置決めをしてから、孔との隙間に土砂を埋めて一
体型土止め具3を固定する。一体型土止め具3は、複数
個の切梁4を、予め一体型止め具3に設けてある切梁受
け溝5に張り、地盤の崩壊を防止する。路面の開口部を
塞ぐ覆工板6には、覆工板本体7と、薄肉ゴムシート8
と、覆工板周縁部9とを含む。
【0011】覆工板本体7は、たとえば比較的厚い、厚
さ15mmの鉄板を使用する。覆工板本体7の裏面には、
剛性を向上させて撓みを防ぎ、一体型土止め具3とのず
れを防ぐためのリブ10を備えて、車両の輪荷重に耐え
る高強度が実現される。また覆工板本体7は、一体型土
止め具3にずれなく接合可能で、一体型土止め具3に確
実に固定することができる。覆工板本体7と一体型土止
め具3との接合部分には、弾性材の薄肉ゴムシート8が
貼りつけられ、道路交通による振動と騒音とを防止する
とともに、路面1から雨水等が掘削孔2に流入しないよ
うに阻止している。覆工板周縁部9には、覆工板6と路
面1との段差を平滑化するための傾斜をつけ、弾性があ
って路面1の凹凸に馴染みやすい硬質ゴム製のすりつけ
部を形成して、通行の安全を図っている。
さ15mmの鉄板を使用する。覆工板本体7の裏面には、
剛性を向上させて撓みを防ぎ、一体型土止め具3とのず
れを防ぐためのリブ10を備えて、車両の輪荷重に耐え
る高強度が実現される。また覆工板本体7は、一体型土
止め具3にずれなく接合可能で、一体型土止め具3に確
実に固定することができる。覆工板本体7と一体型土止
め具3との接合部分には、弾性材の薄肉ゴムシート8が
貼りつけられ、道路交通による振動と騒音とを防止する
とともに、路面1から雨水等が掘削孔2に流入しないよ
うに阻止している。覆工板周縁部9には、覆工板6と路
面1との段差を平滑化するための傾斜をつけ、弾性があ
って路面1の凹凸に馴染みやすい硬質ゴム製のすりつけ
部を形成して、通行の安全を図っている。
【0012】前述のように、図2の分解状態では、掘削
孔2に一体型土止め具3と覆工板6とを組付ける方向を
矢印で示している。また、一体型土止め具3の上部の覆
工板本体7を固定するフランジ面には、覆工板本体7と
の接合用の複数個の接合突起11を設けている。接合突
起11は、固定部材として、覆工板周縁部9の下面に形
成されている接合穴に嵌合し、覆工板本体7と一体型土
止め具3とを固定する。
孔2に一体型土止め具3と覆工板6とを組付ける方向を
矢印で示している。また、一体型土止め具3の上部の覆
工板本体7を固定するフランジ面には、覆工板本体7と
の接合用の複数個の接合突起11を設けている。接合突
起11は、固定部材として、覆工板周縁部9の下面に形
成されている接合穴に嵌合し、覆工板本体7と一体型土
止め具3とを固定する。
【0013】図3は、覆工板6を裏側から見た斜視図
で、端の一部を垂直断面で示す。前述のとおり防震性、
防音性をもたせ、雨水等の流入阻止のための薄肉ゴムシ
ート8を貼りつけた覆工板本体7には、前述の一体型土
止め具3の接合突起11に嵌め合わせる接合穴12を備
えている。接合突起11と接合穴12とは、凹凸形状を
対応させて、確実な位置合わせを可能にしてある。リブ
10は、前述のように覆工板本体7の剛性を向上させ、
また一体型土止め具3とのずれ止めとなる構造であり、
さらにこのリブ10を設けることによって覆工板6の軽
量化を図ることもできる。覆工板6は運搬の便などを考
慮してこのように軽量化を図っているけれども、覆工板
6の上を車両等が通過することによって踊らない程度の
重量は必要である。
で、端の一部を垂直断面で示す。前述のとおり防震性、
防音性をもたせ、雨水等の流入阻止のための薄肉ゴムシ
ート8を貼りつけた覆工板本体7には、前述の一体型土
止め具3の接合突起11に嵌め合わせる接合穴12を備
えている。接合突起11と接合穴12とは、凹凸形状を
対応させて、確実な位置合わせを可能にしてある。リブ
10は、前述のように覆工板本体7の剛性を向上させ、
また一体型土止め具3とのずれ止めとなる構造であり、
さらにこのリブ10を設けることによって覆工板6の軽
量化を図ることもできる。覆工板6は運搬の便などを考
慮してこのように軽量化を図っているけれども、覆工板
6の上を車両等が通過することによって踊らない程度の
重量は必要である。
【0014】なお、本実施例は開口部が矩形の直方体掘
削孔であるが、開口部が丸い円筒形の掘削孔にも本覆工
方法の適用は可能である。一体型土止め具3の材質は、
鉄系材料以外に、アルミニウムなどのたの金属材料や合
成樹脂等の非金属材料でもよい。また薄肉ゴムシート8
と覆工板周縁部9の弾性材料を発砲スチロール等を用い
た一体型のものとしてもよい。そのような弾性体を覆工
板本体7に貼りつけずに、先に敷いておいてから覆工板
本体7を被せる方法をとれば、これら部材を運搬する上
で有利である。
削孔であるが、開口部が丸い円筒形の掘削孔にも本覆工
方法の適用は可能である。一体型土止め具3の材質は、
鉄系材料以外に、アルミニウムなどのたの金属材料や合
成樹脂等の非金属材料でもよい。また薄肉ゴムシート8
と覆工板周縁部9の弾性材料を発砲スチロール等を用い
た一体型のものとしてもよい。そのような弾性体を覆工
板本体7に貼りつけずに、先に敷いておいてから覆工板
本体7を被せる方法をとれば、これら部材を運搬する上
で有利である。
【0015】またリブ10の外形と一体型土止め具3の
開口部の形状とが隙間が少ないように形成されていると
きには、ズレ止めも行うことができるので、接合突起1
1と接合孔12を設けることは必須条件ではない。また
覆工板6が激しい振動によって外れたり、故意に取り外
されたりしないように、一体型土止め具3に覆工板本体
7を接合した後で、それらをネジ止めしたり鍵止めした
りする構造とすることもできる。ネジや鍵の頭を覆工板
の表面から沈めておき、表面との間にゴム材料などを詰
めておけば、安全性をいっそう高めることができる。さ
らに、覆工板本体7の表面に覆工板であることを示す表
示を行っておけば、道路の通行者に注意を促すことがで
きる。
開口部の形状とが隙間が少ないように形成されていると
きには、ズレ止めも行うことができるので、接合突起1
1と接合孔12を設けることは必須条件ではない。また
覆工板6が激しい振動によって外れたり、故意に取り外
されたりしないように、一体型土止め具3に覆工板本体
7を接合した後で、それらをネジ止めしたり鍵止めした
りする構造とすることもできる。ネジや鍵の頭を覆工板
の表面から沈めておき、表面との間にゴム材料などを詰
めておけば、安全性をいっそう高めることができる。さ
らに、覆工板本体7の表面に覆工板であることを示す表
示を行っておけば、道路の通行者に注意を促すことがで
きる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、道路地下
工事用の掘削孔の側面を土止め具で保持し、一時的に道
路を開放する場合の覆工方法として、土止め具にずれな
く接合可能で高強度の覆工板を、土止め具との接合部分
に弾性材を介在させながら、開口部を覆うように土止め
具に固定する。路面との段差を平滑化するための傾斜を
持った弾性材料によって覆工板周縁部を形成して覆工板
を構成する。この覆工方法によって覆工された道路など
の路面上は、車両等が安全に通行することが可能であ
り、車両の通過による騒音、振動等が防止されるととも
に、路面から雨水等が掘削孔内に流入することも防ぐこ
とができる。道路を掘削して作業する工事において一時
的に道路を開放する際、開口部を埋戻すことなく、掘削
孔を保持しつつ道路通行を可能とするため、埋戻しと再
掘削の手間の削減、埋戻し用土砂の節約や工事期間の短
縮等の効果がある。
工事用の掘削孔の側面を土止め具で保持し、一時的に道
路を開放する場合の覆工方法として、土止め具にずれな
く接合可能で高強度の覆工板を、土止め具との接合部分
に弾性材を介在させながら、開口部を覆うように土止め
具に固定する。路面との段差を平滑化するための傾斜を
持った弾性材料によって覆工板周縁部を形成して覆工板
を構成する。この覆工方法によって覆工された道路など
の路面上は、車両等が安全に通行することが可能であ
り、車両の通過による騒音、振動等が防止されるととも
に、路面から雨水等が掘削孔内に流入することも防ぐこ
とができる。道路を掘削して作業する工事において一時
的に道路を開放する際、開口部を埋戻すことなく、掘削
孔を保持しつつ道路通行を可能とするため、埋戻しと再
掘削の手間の削減、埋戻し用土砂の節約や工事期間の短
縮等の効果がある。
【0017】またこの覆工方法に用いる覆工板は、高強
度の覆工板が開口部を塞いで土止め具に固定されるため
車両の輪荷重に耐え、土止め具との間に介在させる弾性
材により車両等の通行による騒音、振動を防止するとと
もに、雨水などが路面から掘削孔内へ流入することを阻
止し、覆工板周縁部の傾斜部材によって路面との段差を
なくすとともにその弾性のため路面上の凹凸に馴染んで
路面とのすり付けが良好になるから、車両等の安全な通
行を可能とする効果がある。
度の覆工板が開口部を塞いで土止め具に固定されるため
車両の輪荷重に耐え、土止め具との間に介在させる弾性
材により車両等の通行による騒音、振動を防止するとと
もに、雨水などが路面から掘削孔内へ流入することを阻
止し、覆工板周縁部の傾斜部材によって路面との段差を
なくすとともにその弾性のため路面上の凹凸に馴染んで
路面とのすり付けが良好になるから、車両等の安全な通
行を可能とする効果がある。
【図1】本発明の一実施例であるガス導管埋設工事用掘
削孔のための覆工方法を、一部を断面によって示す斜視
図である。
削孔のための覆工方法を、一部を断面によって示す斜視
図である。
【図2】図1の覆工方法に関連する分解斜視図である。
【図3】図1の覆工方法に用いる覆工板の裏面を、一部
を断面によって示す斜視図である。
を断面によって示す斜視図である。
1 路面 2 掘削孔 3 一体型土止め具 4 切梁 5 切梁受け溝 6 覆工板 7 覆工板本体 8 薄肉ゴムシート 9 覆工板周縁部 10 リブ 11 接合突起 12 接合穴
Claims (2)
- 【請求項1】 道路地下工事用の掘削孔を、一時的な工
事休止期間中、開口部を埋戻すことなく保持する覆工方
法であって、 掘削孔の側面を土止め具で保持し、 土止め具にずれなく接合可能な覆工板本体を、土止め具
との接合部分に弾性材を介在させながら、開口部を覆う
ようにして土止め具に接合し、 覆工板の周縁には、路面との間の段差を平滑化するため
の斜面を、弾性材料によって形成することを特徴とする
覆工方法。 - 【請求項2】 道路地下工事用の掘削孔内に設置される
土止め具に接合して路面の開口部を塞ぐ覆工板であっ
て、 開口部を塞ぎ、道路交通の荷重に耐える強度を有する覆
工板本体と、 覆工板本体と土止め具との接合部に介在される弾性材
と、 覆工板が開口部を塞ぐ状態で、覆工板の周縁に路面との
間の段差を平滑化するための斜面を形成し、弾性材料か
らなる傾斜部材と、 覆工板が開口部を塞ぐ状態で、覆工板と土止め具とを固
定する固定部材とを含むことを特徴とする覆工板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7054083A JPH08246407A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 覆工方法および覆工板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7054083A JPH08246407A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 覆工方法および覆工板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08246407A true JPH08246407A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12960732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7054083A Pending JPH08246407A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 覆工方法および覆工板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08246407A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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