JP2009133132A - 桝の接合構造および設置方法 - Google Patents

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Abstract

【構成】 桝の接合構造10では、基礎12内に埋設した排水管14に、桝16の流出部18を挿入して接合する。排水管14の内面、または桝16の流出部18の外面には、ゴム輪54が装着され、排水管14と桝16の流出部18とは、ゴム輪接合される。これによって、桝16の設置角度は、ゴム輪接合部の屈曲性の範囲内で調整可能となる。
【効果】 排水管をコンクリート基礎内に傾けて設置してしまった場合でも、桝を水平に設置することができ、桝に接続される排水枝管の勾配を確保できる。
【選択図】 図2

Description

この発明は桝の接合構造および設置方法に関し、特にたとえば、コンクリート基礎内に埋設した排水管に桝の流出部を接合する、桝の接合構造および設置方法に関する。
背景技術の一例が特許文献1に開示される。特許文献1の技術は、屋内に用いる集合一括排水設備であって、基礎コンクリートの打設時に、排水本管および集合ますの流出部(これらは、本願発明の排水管に相当する。)を、そのコンクリート内に埋設して固定する。そして、流出部に流入部(これは、本願発明の桝に相当する。)を接合して集合ますを形成し、その流入部の流入口に、流し台などと繋がる排水枝管をワンタッチ式に接続するようにしている。
特開2002−70099号公報 [E03C 1/12]
コンクリート基礎内に埋設される排水管は、固定具を用いて鉄筋などに仮固定しておいたとしても、コンクリート基礎を打設するときに動いてしまい、傾いた状態で固定されてしまう場合がある。特許文献1の技術には、集合ますの流出部と流入部との具体的な接合方法は何ら開示されていないが、傾いた状態で固定された排水管の上に桝を接合すると、桝も傾いてしまうので、桝の流入部に接続する排水枝管の勾配を適切に確保できない場合がある。また、桝を水平に設置できなかったときに、排水枝管の勾配を確保するために排水枝管を無理に曲げて設置すれば、排水枝管および桝などに負荷がかかって損傷してしまう恐れがある上、排水管路に窪み部が形成されて排水溜まりができてしまう恐れがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、桝の接合構造および設置方法を提供することである。
この発明の他の目的は、コンクリート基礎に埋設する排水管を傾けて設置してしまった場合でも、その上に桝を水平に設置できる、桝の接合構造および設置方法を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明などは、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、コンクリート基礎内に埋設した排水管に、桝の流出部を接合する桝の接合構造において、流出部を排水管に挿入してゴム輪接合したことを特徴とする、桝の接合構造である。
第1の発明では、桝の接合構造(10)は、戸建住宅などのコンクリート基礎(12)内に埋設した排水管(14)に、桝(16)の流出部(18)を挿入して接合し、桝をコンクリート基礎上に設置するものである。排水管の内面、および桝の流出部の外面の一方には、ゴム輪(54)が装着され、排水管と流出部とは、ゴム輪接合される。これにより、ゴム輪接合部の屈曲性の範囲内で、桝の設置角度が調整可能となる。
第1の発明によれば、排水管と桝の流出部とをゴム輪接合するので、排水管をコンクリート基礎内に傾けて設置してしまった場合でも、桝を水平に設置することができる。したがって、桝に接続される排水枝管の勾配を確保できる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、少なくともゴム輪が装着される位置より下流側において、排水管の内面と流出部の外面との間に隙間が形成され、桝の排水管に対する傾きを調整可能に接合される。
第2の発明では、排水管(14)と桝(16)の流出部(18)とをゴム輪接合した際に、少なくともゴム輪(54)が装着される位置より下流側において、排水管の内面と流出部の外面との間に隙間(50)が形成される。たとえば、この隙間の大きさを変えることによって、ゴム輪接合部の屈曲性の範囲を変えることができ、桝の排水管に対する傾きをより適切に調整可能になる。
第3の発明は、コンクリート基礎に埋設した排水管に桝を接合して設置する桝の設置方法であって、(a)排水管の上端開口縁がコンクリート基礎の上面より高い位置になるように排水管を配置し、(b)排水管の周囲にコンクリートを打設してコンクリート基礎を形成し、(c)コンクリート基礎の上面から突出する排水管の部位を切除し、(d)桝の流出部を排水管に挿入してゴム輪接合する、桝の設置方法である。
第3の発明では、コンクリート基礎(12)内に埋設した排水管(14)に、桝(16)の流出部(18)を挿入してゴム輪接合し、桝をコンクリート基礎上に設置する。先ず、ステップ(a)では、鉄筋(90)の間を通すように排水管を配管し、その状態で仮固定する。この際には、排水管の上端開口縁(94)がコンクリート基礎の上面(12a)より高い位置になるようにする。ステップ(b)では、排水管の周囲にコンクリートを打設してコンクリート基礎を形成する。これによって排水管は固定される。ステップ(c)では、コンクリート基礎の上面から突出する排水管の部位を切除し、コンクリート基礎の上面と排水管の上端開口縁を面一にする。そして、ステップ(d)では、たとえば外面にゴム輪(54)を装着した桝の流出部を排水管に挿入してゴム輪接合し、桝をコンクリート基礎上に設置する。
第3の発明によれば、排水管と桝の流出部とをゴム輪接合するので、コンクリート基礎に埋設する排水管を傾けて設置してしまった場合でも、桝を水平に設置することができる。
また、排水管の上端開口縁とコンクリート基礎の上面とを容易に面一にすることができ、排水管の上端開口縁がコンクリート基礎の上面から突出しないので、桝を低い位置に設置できる。
第4の発明は、第3の発明に従属し、(e)ステップ(d)の後、桝の傾きを調整して水平にする。
第4の発明では、桝(16)の流出部(18)を排水管(14)に挿入してゴム輪接合した後、ステップ(e)で、桝の傾きを調整し、水平にした状態で適宜な固定具を用いて固定する。
この発明によれば、排水管と桝の流出部とをゴム輪接合するので、排水管をコンクリート基礎内に傾けて設置してしまった場合でも、桝を水平に設置することができる。したがって、桝に接続される排水枝管の勾配を適切に確保できる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1および図2を参照して、この発明の一実施例である桝の接合構造10(以下、単に「接合構造10」という。)は、戸建住宅などのコンクリート基礎12(以下、単に「基礎12」という。)内に埋設した排水管14に桝16の流出部18を接合して、基礎12上、つまり床20下に桝16を設置するものである。基礎12には、ベタ基礎および布基礎を含み、その基礎の立ち上がりに囲まれた部分に防湿コンクリートが打設されていてもよい。つまり、基礎12内に埋設した排水管14とは、コンクリートによって固定されて設置される排水管14をいう。
排水管14は、生活排水を屋外へ排出するための管であり、基礎12内を貫通して、下水管(図示せず)などに繋がる。排水管14は、塩化ビニルおよびポリエチレン等の合成樹脂製の直管、可とう管および継手などを適宜接続して形成され、この実施例では、排水本管22および曲がり継手24を含む。排水本管22は、略水平方向に延び、その下流側端部は下水管などと接続され、その上流側端部は、曲がり継手24の下流側端部と接続される。曲がり継手24は、上流側に向かうに従い上向きに曲がり、その上流側端部は、鉛直上向きに延びる。曲がり継手24の上流側端部は、直管状の所謂プレーンエンドとなっており、そこに桝16の流出部18が挿入されて、排水管14と桝16とが接合される。
桝16は、トイレや風呂などの住設機器から排出された生活排水を流す複数の排水枝管26と、上述の排水管14とを繋ぐものであり、側方から流入する排水を下方へ排出する、所謂ドロップ桝である。桝16としては、本願出願人が先に出願した特願2007−92332号において提案したものと同様のものを使用することができる。
具体的には、桝16は、塩化ビニル等の合成樹脂によって形成され、桝本体30、仕切体32および蓋34を含む。
図3に示すように、桝本体30は、射出成形などによって形成され、略円筒形状の側壁部36を含む。側壁部36の内径は、たとえば155mmである。側壁部36の上端には、点検口として利用される上端開口部38が形成され、そこに後述する蓋34が着脱自在に接続される。
また、側壁部36は、一方が内側に向かって凹んでおり、そこに段差部40が形成される。段差部40の両側端上部のそれぞれは段差状になっており、そこに第1支持部42が形成され、その第1支持部42の水平面同士を結ぶように、円弧状に突出する第2支持部44が形成される。
側壁部36の段差部40側を除く3方側のそれぞれには、流入部46が設けられる。流入部46は、排水枝管26と接続される接続部として機能し、排水枝管26からの排水が流入する流入口として利用される。この実施例では、3つの流入部46が設けられ、3つの排水枝管26からの排水が流入(合流)可能となっている。流入部46は、受口構造を有する円筒形状に形成され、その内径はたとえば90mmである。
また、側壁部36の下部には、テーパ状の底壁部48が形成され、底壁部48の上面、すなわち桝本体36の底面は中心方向に向かって下り勾配となる。この底壁部48の中心部に、円筒形状の流出部18が下向きに延びて形成される。
流出部18は、排水管14(この実施例では曲がり継手24)に挿入されて排水管14と接続(接合)される接続部として機能し、排水管14へと排水を流出する流出口として利用される。流出部18の外径は、たとえば106mmであり、排水管14の内径よりやや小さく設定される。これによって、排水管14に流出部18を挿入したときには、排水管14の内面と流出部18の外面との間に隙間50(図2参照)が形成される。また、流出部18の高さは、たとえば40mmである。
流出部18の外面には、周方向に延びるゴム輪溝52が形成され、ゴム輪溝52には、ゴム輪54が装着される。ゴム輪溝52を形成する高さ位置は、特に限定されないが、桝16を設置して固定するときに、排水管14から桝16がずり上がってしまう場合があるので、排水管14と桝16とを適切に接合できるように、ゴム輪溝52は、流出部18の外面下部に形成することが望ましい。
ゴム輪54は、スチレンブタジエンゴム(SBR)およびエチレンプロピレンゴム(EPDM)等のゴムによって形成される円環状のパッキンである。ゴム輪溝52にゴム輪54が装着されると、ゴム輪54の外周部は、流出部18の外面から突出した状態となる。ゴム輪54としては、円形の断面形状を有するOリングを用いることもできるし、これに代えて、矩形断面および異形断面などの他の任意の断面形状を有するものを用いることもできる。
また、桝本体30の内部には、仕切体32が着脱自在に設けられる。図4に示すように、仕切体32は、射出成形などによって形成され、当接板56および仕切板58を備える。
当接板56は、桝本体30の段差部40と対向する位置に形成される板状体であって、その両側部上部は、段差部40の両側端と沿う。また、当接板56の上端部には、外側に向かって突出する第1当接部60が形成され、桝本体30に仕切体32を取り付けたときには、第1当接部60と第1支持部42とが当接する(図2参照)。
仕切板58は、各流入部46の間を区画するものであり、各流入部46に対向する位置のそれぞれに形成される。具体的には、仕切板58は、流入部46に対向する主面62を有し、主面62の下端中央から上方および両側方に向かうに伴い、流入部46に向かって湾曲する板状体に形成される。つまり、仕切板58は、流入部46の桝本体30中心側の開口部64を庇状に覆い、仕切板58の側面上部66は、開口部64の上側半周に亘って、桝本体30の側壁部36の内面に沿う。また、仕切板58の側面下部68は、下端に向かうに伴い内側に向かって放物線を描くように湾曲する。つまり、仕切板58の側面下部68と桝本体30の側壁部36の内面とは離れており、その間には空間が形成される。この空間は、仕切板58によって区画される排水の通路同士を、桝本体30の周方向に連通する。
また、仕切体32は、その外面が仕切板58の側面上部66と同一面となる壁部70を備える。この壁部70は、当接板56と一体となって略円筒形に形成され、壁部70の外面は側壁部36の内面に沿う。壁部70の上端には、第1当接部60と一体となって外側に向かって突出する第2当接部72が形成される。桝本体30に仕切体32を取り付けたときには、第2当接部72と第2支持部44とが当接し、第1当接部60および第2当接部72の上面は、段差部40の上面と同一面を形成する。
このような仕切体32を用いると、流入部46から流入する排水は案内されて、排水の流れ方向を流出部18の方向、すなわち下向きにスムーズに変化させることができるので、他の流入部46への排水の逆流を防止できる。また、一度に多量の排水が桝本体30内に流入した場合には、排水は下方向に流れて流出部18から流出すると共に、仕切板58の側面下部68と側壁部36との間の空間を通って周方向(横方向)にも流れる。つまり、各流入部46に対応する仕切板58によって区画された排水の通路だけでなく、他の流入部46に対応する排水の通路を利用して排水を排出することができので、桝本体30内での満水状態の発生を防止できる。したがって、仕切板58によって区画された部位における排水の通路を確保して満水状態を防止するために、桝本体30の管径を大きくとる必要がなく、桝16を小型化できる。なお、本発明の接合構造10であれば、管径が小さく、接続部の遊びが小さい場合でも、確実に接続することができる。
また、上述したように、桝本体30の上端開口部38には、たとえばバヨネット結合を利用して、蓋34が着脱自在に設けられる。図5に示すように、蓋34は、射出成形などによって形成され、有頂円筒状の内筒部74を備える。内筒部74の外面には、鍔部76が形成され、この鍔部76の下面が桝本体30の上端開口部38と当接する。さらに、内筒部74には、鍔部76よりも高い位置に通気孔78が設けられる。また、鍔部76の下面には、円筒形状の外筒部80が形成される。外筒部80の外面は、桝本体30の側壁部36の内面に沿い、外筒部80の外面に装着されるOリング82によって、桝本体30の側壁部36と外筒部80との間の気密性および水密性が保たれる。
桝本体30に仕切体32と蓋34とを取り付けたときには、外筒部80の下面は、第1当接部60、第2当接部72および段差部42の各上面と当接し、仕切体32は、桝本体30によって支持されると共に、蓋34によって押さえ込まれる状態となる。これによって、仕切体32はしっかりと固定されるので、桝本体30への排水流入時に排水が仕切体32にぶつかる等しても、仕切体32は、がたつかない。
以下には、基礎12に埋設された排水管14に桝16の流出部18をゴム輪接合して、基礎12上に桝16を設置する方法について説明する。
図6を参照して、先ず、鉄筋90を配筋するときに、その鉄筋90の間を通して排水管14を配管し、適宜な固定具92を用いて排水管14を鉄筋90などに仮固定する。この際には、排水管14の上端開口縁94(曲がり継手24の上流側の端)が、基礎12の上面12aが形成される位置よりも高い位置にくるように、排水管14を設置する。また、排水管14の上端開口縁94には、有頂円筒状のキャップ、およびテープ等の封止具96を装着し、その開口を封止しておく。このように、封止具96を用いて排水管14の上端開口を封止することによって、コンクリート打設時にコンクリートが排水管14内に流れ込んだり、ゴミ等が排水管14内に侵入したりすることを防止できる。
次に、図7に示すように、コンクリートを打設して、基礎12を形成する。基礎12の養生後、封止具96を外し、基礎12の上面12aから突出した排水管14の端部分を切除し、基礎12の上面12aと排水管14の上端開口縁94とを面一にする。このように、排水管14の上端開口縁94が基礎12の上面12aより高くなるように設置し、基礎12の形成後、排水管14の端部分を切除する方法を用いることによって、容易に、基礎12の上面12aと排水管14の上端開口縁94とを面一にすることができる。つまり、排水管14の上端開口縁94がコンクリート基礎12の上面12aから突出しないようにできるので、これによって、桝16を可及的低位置に設置でき、設置高さが制限される床20下にも適切に接合構造10を適用できる。
続いて、ゴム輪54を装着した桝16の流出部18を、排水管14の上端開口から挿入し、排水管14と桝16の流出部18とをゴム輪接合することによって、桝16を基礎12上に設置する(図1参照)。
このように、排水管14と桝16の流出部18とをゴム輪接合すると、ゴム輪54の外周部が排水管14の内面と当接して、水密性および気密性が確保される。また、ゴム輪54の有する柔軟性と、排水管14の内面と流出部18の外面との間に形成される隙間50とによって、排水管14と桝16とは、屈曲性を有して接続される。つまり、ゴム輪接合部の屈曲性の範囲内で、桝16の設置角度が調整可能となる。
したがって、排水管14を基礎12内に傾けて設置してしまった場合でも、桝16を水平に設置することができる。具体的には、排水管14に桝16の流出部18を挿入してゴム輪接合した後、桝16の各流入部46に排水枝管26を接着接合する。そして、桝16を水平にした状態で、適宜な固定具(図示せず)を用いて排水枝管26を基礎12および床20などに固定する。これによって、桝16も水平な状態で固定され、排水枝管26の所定勾配が適切に確保される。ただし、排水枝管26に設ける固定具と共に、或いは代わりに、桝16自体、たとえば流入部46の外面に設ける固定具によって、桝16を水平な状態で固定してもよい。
この実施例によれば、排水管14と桝16の流出部18とをゴム輪接合するので、排水管14を基礎内に傾けて設置してしまった場合でも、桝16を水平に設置することができ、桝16に接続される排水枝管26の勾配を適切に確保できる。
なお、ゴム輪接合部の屈曲性の範囲は、隙間50の大きさおよび形状、ならびにゴム輪54の柔軟性および径方向の厚さなどを変えることによって、適宜設定することができる。たとえば、排水管14の内径と流出部18の外径との差を大きくして隙間50を大きくし、ゴム輪54の外周部が流出部18の外面から突出する高さを高くすれば、排水管14と流出部18との水密性などを保持しつつ、屈曲性の範囲を大きくすることができる。ただし、隙間50を大きくしすぎると、水密性などに影響がでる恐れがある。また、排水管14が大きく傾いて設置される可能性も少ないので、ゴム輪接合部の屈曲性の範囲は、適宜な範囲に設定するとよく、あまり大きくする必要はない。
また、たとえば、図8に示すように、桝16の流出部18を下方に向かうに従い縮径するテーパ状に形成して、隙間50が下方(つまり下流側)に向かうに従い拡がるようにすれば、ゴム輪接合部の屈曲性の範囲を大きくすることができる。この際には、ゴム輪溝52の形成位置を流出部18の外面上部にすれば、より屈曲性の範囲を大きくすることができる。ただし、上述したように、桝16を固定するときに、桝16がずり上がってゴム輪54が排水管14から抜けてしまう恐れがあるので、ゴム輪54を流出部18の外面上部に装着するときには注意が必要である。また、このように流出部18を縮径する場合には、ゴム輪溝52の形成位置、つまりゴム輪54を装着する位置より下部から、流出部18が縮径されるようにしてもよい。
なお、上述の実施例では、ゴム輪54を桝16の流出部18の外面に装着するようにしたが、これに限定されない。たとえば、図9に示す接合構造10のように、排水管14の内面にゴム輪54を装着することもできる。以下に、図9に示す実施例について説明するが、上述の実施例と重複する部分については、説明を省略或いは簡略化して行う。
図9に示す実施例では、排水管14の上流側端部がゴム輪受口となっている。つまり、排水管14の上流側端部の内面に、周方向に延びるゴム輪溝52が形成され、ゴム輪溝52には、その内周部が排水管14の内面から突出するように、ゴム輪54が装着される。そして、このゴム輪受口に、円筒形状に形成される桝16の流出部18が挿入される。
この場合には、排水管14の上端開口縁94と近い位置にゴム輪溝52を設けることが望ましい。これは、排水管14から桝16がずり上がってしまった場合でも、ゴム輪54が流出部18と当接して、排水管14と桝16とを適切に接合できるようにするためである。また、これによって、ゴム輪接合部の屈曲性の範囲を大きくすることができるからである。
また、排水管14の上流側端部は、ゴム輪溝52より下部において、下方に向かうに従い拡径し、桝16の流出部18の端の位置より下方の位置で縮径する、所謂ヒップアップ形状に形成するとよい。これによって、排水管14の内面と流出部18の外面との隙間50が、ゴム輪溝52より下部において、下方に向かうに従い拡径する。また、排水管14の上流側端部は、ゴム輪溝52より上部において、上方に向かって拡径するように形成するとよい。排水管14の上流側端部をこのような形状に形成することよって、ゴム輪54と流出部18とが当接し易くなると共に、ゴム輪接合部の屈曲性の範囲をより大きくすることができる。なお、排水管14の内面にゴム輪54を装着する場合には、排水管14の上流側端部を必ずしもヒップアップ形状にする必要はなく、単に円筒状に形成して、その内面にゴム輪溝52を形成するだけでもよい。また、この際には、図8に示す実施例と同様に、流出部18を下方に向かうに従い縮径するテーパ状に形成してもよい。
以下には、図9に示す接合構造10を適用して、基礎12上に桝16を設置する方法について説明する。
先ず、鉄筋90を配筋するときに、その鉄筋90の間を通して排水管14を配管し、適宜な固定具92を用いて排水管14を鉄筋などに仮固定する。この際には、図10に示すように、排水管14の上端開口縁94が、基礎12の上面12aが形成される高さとほぼ同じ高さにくるように、排水管14を設置する。これは、図1に示す実施例とは異なり、排水管14にゴム輪54が装着されるので、コンクリート打設後に排水管14の端部を切断するようにすると、ゴム輪54の装着高さが変わって適切にゴム輪接合できなくなる恐れがあるからである。
また、図1に示す実施例と同様に、コンクリートの打設が終わるまでは、排水管14の上端開口縁94には封止具96を装着し、その開口を封止しておく。上述したように、排水管14の上端開口縁94の高さまでコンクリートが打設されるため、排水管14の外面まで覆うような封止具96を用いることはできないので、この場合には、円柱状の差込型の封止具96を用いるとよい。たとえば、その下部が、排水管14とゴム輪接合できる大きさの外径を有する円筒状に形成され、その上部に、上方に向かって拡径するテーパ状部、および有頂円筒状部が形成される封止具96(図10参照)を用いるとよい。また、たとえば、その上端部が排水管14から突出するように、管を排水管14に挿し込み、その管の上端開口をキャップ等の封止具で封止するようにしてもよい。
排水管14の仮固定および封止具96の装着が終了すると、次に、コンクリートを打設して、基礎12を形成する。そして、桝16の流出部18を、排水管14のゴム輪受口に挿入し、排水管14と桝16の流出部18とをゴム輪接合することによって、桝16を基礎12上に設置する。
このようにしても、排水管14と桝16とは、屈曲性を有して接続され、ゴム輪接合部の屈曲性の範囲内で、桝16の設置角度が調整可能となる。したがって、排水管14を基礎12内に傾けて設置してしまった場合でも、桝16を水平に設置することができ、桝16に接続される排水枝管26の勾配を適切に確保できる。
また、上述の各実施例では、図2−図5に示すような桝16を用いたが、桝16の形状および構成は、これに限定されず、接合構造10は、適宜な形状および構成を有する桝16に適用できる。たとえば、仕切体32および一方通気弁84などの無い桝16を用いてもよい。また、桝16は、必ずしも複数の流入部46を有する必要は無く、1つの流入部46を有する桝16の設置に接合構造10を適用することもできる。
さらに、桝16は、排水を下方に排出する代わりに、排水を側方に排出するようにしてもよい。つまり、流出部18を側方に向けて開口するように形成することもできる。たとえば、基礎12の立ち上がり部を水平方向に貫通させた排水管14に、水平方向に延びる流出部18を挿入してゴム輪接合し、桝16を基礎12上に設置するとよい。このようにしても、ゴム輪接合部の屈曲性の範囲内で、桝16の設置角度が調整可能となるので、排水管14を傾けて設置してしまった場合でも、桝16を水平に設置することができ、桝16に接続される排水枝管26の勾配を適切に確保できる。
また、上述の各実施例では、桝16の流入部46と排水枝管26とを接着接合によって接合したが、流入部46と排水枝管26との接続方法には、適宜な方法を用いることができる。たとえば、流入部46と排水枝管26とをゴム輪接合すれば、この部分においても屈曲性が付与され、排水枝管26の勾配を確保し易くなる。
また、上述の各実施例では、1つのゴム輪54を、桝16の流出部18の外面、または排水管14の内面の一方に装着するようにしたが、これに限定されない。たとえば、2つ以上のゴム輪54を装着することもできるし、桝16の流出部18の外面および排水管14の内面の双方にゴム輪54を装着することもできる。
この発明の桝の接合構造の一実施例を示す断面図である。 図1の実施例の要部を示す断面図である。 図1の桝が備える桝本体を示す図解図である。 図1の桝が備える仕切体を示す図解図である。 図1の桝が備える蓋を示す図解図である。 図1の実施例を形成する方法において、排水管を鉄筋に仮固定した状態を示す概略断面図である。 図1の実施例を形成する方法において、コンクリート基礎を形成して、排水管の端部を切除した状態を示す概略断面図である。 この発明の桝の接合構造の他の実施例の要部を示す断面図である。 この発明の桝の接合構造のさらに他の実施例の要部を示す断面図である。 図9の実施例を形成する方法において、排水管を鉄筋に仮固定した状態の要部を示す概略断面図である。
符号の説明
10 …桝の接合構造
12 …コンクリート基礎
14 …排水管
16 …桝
18 …流出部
26 …排水枝管
50 …排水管と流出部との間の隙間
52 …ゴム輪溝
54 …ゴム輪
96 …封止具

Claims (4)

  1. コンクリート基礎内に埋設した排水管に、桝の流出部を接合する桝の接合構造において、
    前記流出部を前記排水管に挿入してゴム輪接合したことを特徴とする、桝の接合構造。
  2. 少なくとも前記ゴム輪が装着される位置より下流側において、前記排水管の内面と前記流出部の外面との間に隙間が形成され、前記桝の前記排水管に対する傾きを調整可能に接合された、請求項1記載の桝の接合構造。
  3. コンクリート基礎に埋設した排水管に桝を接合して設置する桝の設置方法であって、
    (a)前記排水管の上端開口縁が前記コンクリート基礎の上面より高い位置になるように前記排水管を配置し、
    (b)前記排水管の周囲にコンクリートを打設して前記コンクリート基礎を形成し、
    (c)前記コンクリート基礎の上面から突出する前記排水管の部位を切除し、
    (d)前記桝の流出部を前記排水管に挿入してゴム輪接合する、桝の設置方法。
  4. (e)前記ステップ(d)の後、前記桝の傾きを調整して水平にする、請求項3記載の桝の設置方法。
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