JP2006022581A - 排水設備の配管方法及び排水立て管及びその排水立て管を使用した排水設備構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 現場での排水立て管の裁断作業を省略できるようにして、建設現場で廃材が発生しないようにするとともに、作業効率を向上させて工期短縮を図る。
【解決手段】 本発明に係る排水設備の配管方法は、直列に接合される第1排水立て管101と第2排水立て管102のそれぞれの長さ寸法及び総和寸法を、排水管継手間の距離に基づいて設定する工程と、設定寸法に基づいて、第1排水立て管101と第2排水立て管102とを量産する工程と、第2排水立て管102の下端部挿し口を下階に設置された排水管継手の上部受け口にシール材を介して接合する工程と、第2排水立て管102を排水管継手の上部受け口に接合する前あるいは後に、その第2排水立て管102の上端部挿し口を第1排水立て管101の第2受け口62に接合する工程と、下階の前記排水管継手の上部受け口に第2排水立て管102を介して連通している第1排水立て管101を位置決めした後、上階の排水管継手の下部直管部をその第1排水立て管101の第1受け口13にシール材を介して接合する工程とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明に係る排水設備の配管方法は、直列に接合される第1排水立て管101と第2排水立て管102のそれぞれの長さ寸法及び総和寸法を、排水管継手間の距離に基づいて設定する工程と、設定寸法に基づいて、第1排水立て管101と第2排水立て管102とを量産する工程と、第2排水立て管102の下端部挿し口を下階に設置された排水管継手の上部受け口にシール材を介して接合する工程と、第2排水立て管102を排水管継手の上部受け口に接合する前あるいは後に、その第2排水立て管102の上端部挿し口を第1排水立て管101の第2受け口62に接合する工程と、下階の前記排水管継手の上部受け口に第2排水立て管102を介して連通している第1排水立て管101を位置決めした後、上階の排水管継手の下部直管部をその第1排水立て管101の第1受け口13にシール材を介して接合する工程とを有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、集合住宅における排水設備の配管方法及び排水立て管及びその排水立て管を使用した排水設備構造に関する。
上記した排水設備の配管方法に関する技術が特許文献1に記載されている。
この排水設備の配管方法には、図11に示すように、メーカから出荷された定尺物の受け口付き耐火二層管90と直管型耐火二層管92とが使用される。これらの耐火二層管90,92は建設現場に搬送された後、集合住宅の各階に設けられる排水管継手94間の距離に合わせて所定長さ寸法に裁断される。ここで、耐火二層管90,92の端部は、耐火性の外管90h,92hから内管90e,92eの直管部が一定寸法だけ露出するように加工される。
次に、図12に示すように、下階の排水管継手94の上部受け口94uに直管型耐火二層管92の内管92e(挿し口)がシール材を介した状態で接合された後、その直管型耐火二層管92の内管92eの上端部(挿し口)にソケット96を介して受け口付き耐火二層管90の内管90eの下端部(挿し口)が接合される。受け口付き耐火二層管90は、集合住宅の各階を仕切るコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通された状態で、受け口90uの上面がコンクリートスラブCSの上面にほぼ一致する位置に位置決めされる。次に、受け口付き耐火二層管90の受け口90uに上階の排水管継手94(図示省略)の下部直管部がシール材を介した状態で接合されて、下階の配管施工が終了する。
この排水設備の配管方法には、図11に示すように、メーカから出荷された定尺物の受け口付き耐火二層管90と直管型耐火二層管92とが使用される。これらの耐火二層管90,92は建設現場に搬送された後、集合住宅の各階に設けられる排水管継手94間の距離に合わせて所定長さ寸法に裁断される。ここで、耐火二層管90,92の端部は、耐火性の外管90h,92hから内管90e,92eの直管部が一定寸法だけ露出するように加工される。
次に、図12に示すように、下階の排水管継手94の上部受け口94uに直管型耐火二層管92の内管92e(挿し口)がシール材を介した状態で接合された後、その直管型耐火二層管92の内管92eの上端部(挿し口)にソケット96を介して受け口付き耐火二層管90の内管90eの下端部(挿し口)が接合される。受け口付き耐火二層管90は、集合住宅の各階を仕切るコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通された状態で、受け口90uの上面がコンクリートスラブCSの上面にほぼ一致する位置に位置決めされる。次に、受け口付き耐火二層管90の受け口90uに上階の排水管継手94(図示省略)の下部直管部がシール材を介した状態で接合されて、下階の配管施工が終了する。
しかし、上記した排水設備の施工方法によると、メーカから出荷された定尺物の受け口付き耐火二層管90と直管型耐火二層管92とを建設現場に搬送した後、それらの耐火二層管90,92を現場合わせで所定長さ寸法に裁断する。このため、廃材が多く発生するようになり、環境保護の観点から好ましくない。また、現場合わせで、耐火二層管90,92を切断するため、作業効率が悪い。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、現場での排水立て管の裁断作業を省略できるようにして、建設現場で廃材が発生しないようにするとともに、作業効率を向上させて工期短縮を図ることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、集合住宅の各階に設けられた排水管継手と、その集合住宅の下階の排水管継手と上階の排水管継手とを接合する排水立て管とを有する排水設備の配管方法であって、下階の排水管継手と上階の排水管継手との間で直列に接合される第1排水立て管と第2排水立て管のそれぞれの長さ寸法及び総和寸法を、それらの排水管継手間の距離に基づいて設定する工程と、設定された長さ寸法に基づいて、直管の上端にシール材付きの第1受け口、下端に第2受け口を備える第1排水立て管と、直管からなる第2排水立て管とを量産する工程と、前記第2排水立て管の下端部挿し口を集合住宅の下階に設置された前記排水管継手の上部受け口にシール材を介して接合する工程と、前記第2排水立て管を排水管継手の上部受け口に接合する前あるいは後に、その第2排水立て管の上端部挿し口を第1排水立て管の第2受け口に接合する工程と、下階の前記排水管継手の上部受け口に第2排水立て管を介して連通している前記第1排水立て管を規定位置に位置決めした後、上階の排水管継手の下部直管部をその第1排水立て管の第1受け口にシール材を介して接合する工程とを有することを特徴とする。
請求項1の発明は、集合住宅の各階に設けられた排水管継手と、その集合住宅の下階の排水管継手と上階の排水管継手とを接合する排水立て管とを有する排水設備の配管方法であって、下階の排水管継手と上階の排水管継手との間で直列に接合される第1排水立て管と第2排水立て管のそれぞれの長さ寸法及び総和寸法を、それらの排水管継手間の距離に基づいて設定する工程と、設定された長さ寸法に基づいて、直管の上端にシール材付きの第1受け口、下端に第2受け口を備える第1排水立て管と、直管からなる第2排水立て管とを量産する工程と、前記第2排水立て管の下端部挿し口を集合住宅の下階に設置された前記排水管継手の上部受け口にシール材を介して接合する工程と、前記第2排水立て管を排水管継手の上部受け口に接合する前あるいは後に、その第2排水立て管の上端部挿し口を第1排水立て管の第2受け口に接合する工程と、下階の前記排水管継手の上部受け口に第2排水立て管を介して連通している前記第1排水立て管を規定位置に位置決めした後、上階の排水管継手の下部直管部をその第1排水立て管の第1受け口にシール材を介して接合する工程とを有することを特徴とする。
本発明によると、下階の排水管継手と上階の排水管継手との間で直列に接合される第1排水立て管と第2排水立て管とは、設定された長さ寸法に基づいて、例えば、工場で量産される。このため、建設現場では、排水管継手、第1排水立て管及び第2排水立て管を組立てるだけで、排水設備の配管が行えるようになる。即ち、現場合わせで排水立て管を切断する必要がないため、廃材が一切発生ぜず、環境保護の観点から好ましい。さらに、配管施工の作業効率が向上するため、工期の短縮を図ることができる。
請求項2の排水立て管は、直管状の立て管本体と、前記立て管本体の一端に形成されており、排水管継手の下部直管部を接合可能なシール材付きの第1受け口と、前記立て管本体の他端に形成されており、第2排水立て管の上端部挿し口の外径寸法とほぼ等しい内径寸法を備え、その第2排水立て管の上端部挿し口を接合可能な第2受け口とを有していることを特徴とする。
即ち、排水立て管は第2受け口を備えているため、その排水立て管と第2排水立て管の上端部挿し口を直接的に接合できる。
ここで、請求項3に示すように、第2受け口は、立て管本体の下端部挿し口にソケットを取付け一体化することにより構成するのが加工上好ましい。
また、請求項4に示すように、第2受け口は、立て管本体の下端部挿し口に掃除口付き継手を取付け一体化することにより構成しても良い。
さらに、請求項5に示すように、シール材付きの第1受け口は、立て管本体の上端部挿し口に上側シール材付きソケットを取付け一体化することにより構成しても良い。
即ち、排水立て管は第2受け口を備えているため、その排水立て管と第2排水立て管の上端部挿し口を直接的に接合できる。
ここで、請求項3に示すように、第2受け口は、立て管本体の下端部挿し口にソケットを取付け一体化することにより構成するのが加工上好ましい。
また、請求項4に示すように、第2受け口は、立て管本体の下端部挿し口に掃除口付き継手を取付け一体化することにより構成しても良い。
さらに、請求項5に示すように、シール材付きの第1受け口は、立て管本体の上端部挿し口に上側シール材付きソケットを取付け一体化することにより構成しても良い。
請求項6の発明によると、シール材付きの第1受け口、立て管本体、及び第2受け口の周囲が耐火性部材に覆われていることを特徴とする。即ち、耐火性の排水立て管を使用した場合でも、建設現場で一切廃材が発生しなくなる。
請求項7の発明によると、シール材付きの第1受け口、その第1受け口近傍の立て管本体、及び第2受け口を覆う耐火性部材は、耐火繊維入りのモルタルにより構成されており、それ以外の部分を覆う耐火性部材は、不燃性の無機質繊維により伸縮可能に構成されている吸音層と、前記吸音層を覆う布状部材であり、耐火性、かつ気密性を有し、前記吸音層よりも比重が大きい遮音層とから構成されていることを特徴とする。
このため、耐火性能のみならず遮音性能を備える排水立て管を使用した場合でも、建設現場で一切廃材が発生しなくなる。
請求項7の発明によると、シール材付きの第1受け口、その第1受け口近傍の立て管本体、及び第2受け口を覆う耐火性部材は、耐火繊維入りのモルタルにより構成されており、それ以外の部分を覆う耐火性部材は、不燃性の無機質繊維により伸縮可能に構成されている吸音層と、前記吸音層を覆う布状部材であり、耐火性、かつ気密性を有し、前記吸音層よりも比重が大きい遮音層とから構成されていることを特徴とする。
このため、耐火性能のみならず遮音性能を備える排水立て管を使用した場合でも、建設現場で一切廃材が発生しなくなる。
請求項8の発明では、排水立て管のシール材付きの第1受け口が集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されて、前記第1受け口の上端がコンクリートスラブの上面とほぼ同じ高さ位置に保持されている。
請求項9の発明では、排水立て管が集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されて、その排水立て管のシール材付きの第1受け口がコンクリートスラブの上面から突出している。
請求項10の発明では、排水管継手が集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されて、その排水管継手の下部直管部が排水立て管のシール材付きの第1受け口とコンクリートスラブの下側で接合されている。
請求項9の発明では、排水立て管が集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されて、その排水立て管のシール材付きの第1受け口がコンクリートスラブの上面から突出している。
請求項10の発明では、排水管継手が集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されて、その排水管継手の下部直管部が排水立て管のシール材付きの第1受け口とコンクリートスラブの下側で接合されている。
本発明によると、現場での排水立て管の裁断作業を省略できるため、建設現場で廃材が発生しなくなるとともに、配管施工の工期短縮を図ることができる。
[実施形態1]
以下、図1〜図9に基づいて本発明の実施形態1に係る排水設備の配管方法及び排水立て管の説明を行う。本実施形態に係る排水設備の配管方法はマンション等の集合住宅における排水設備の配管方法であり、図1にその配管方法に使用される排水立て管の側面図、一部破断側面図、図2に図1のII矢視拡大図が示されている。また、図3はマンション等の集合住宅における排水設備の側面図、図4はその配管方法を表す側面図である。
図5は第1排水立て管の変更例、図6から図10は排水設備の態様例を表している。
本実施形態に係る排水設備の配管方法には、二種類の排水立て管、即ち、第1排水立て管101(図1(A)(B)参照)及び第2排水立て管102(図1(C)参照)が使用される。
なお、図1(A)は第1排水立て管101の外形図(側面図)、図1(B)は一部破断側面図である。
以下、図1〜図9に基づいて本発明の実施形態1に係る排水設備の配管方法及び排水立て管の説明を行う。本実施形態に係る排水設備の配管方法はマンション等の集合住宅における排水設備の配管方法であり、図1にその配管方法に使用される排水立て管の側面図、一部破断側面図、図2に図1のII矢視拡大図が示されている。また、図3はマンション等の集合住宅における排水設備の側面図、図4はその配管方法を表す側面図である。
図5は第1排水立て管の変更例、図6から図10は排水設備の態様例を表している。
本実施形態に係る排水設備の配管方法には、二種類の排水立て管、即ち、第1排水立て管101(図1(A)(B)参照)及び第2排水立て管102(図1(C)参照)が使用される。
なお、図1(A)は第1排水立て管101の外形図(側面図)、図1(B)は一部破断側面図である。
第1排水立て管101は、直管の上端にシール材付きの第1受け口13、下端に第2受け口62を備える耐火二層管であり、例えば硬質塩化ビニル製の内管11を備えている。内管11は、図1(B)、図2(A)に示すように、直管部12と、その直管部12の一端(図1では上端)に形成された第1受け口13とから構成されており、その第1受け口13に排水管継手70(図3参照)の下部直管部72がシール材を介して接合される。内管11の第1受け口13と直管部12との間には、図2(A)に示すように、その第1受け口13側で拡開するテーパ状の境界拡開部13wが形成されている。
第1受け口13の先端(上端)には、その第1受け口13と排水管継手70の下部直管部72との間をシールするシール材20がシール材保持カバー30によって取付けられている。
また、内管11の直管部12は、第1受け口13の近傍が繊維強化モルタル(不燃材及び繊維等を混ぜたモルタル)製の外管42によって覆われており、それ以外の部分が耐火遮音カバー50(後記する)によって覆われている。さらに、内管11の第1受け口13から境界拡開部13w及び外管42の先端部までは、繊維強化モルタル製の耐火カバー44によって覆われている。
即ち、内管11が本発明の立て管本体に相当する。
第1受け口13の先端(上端)には、その第1受け口13と排水管継手70の下部直管部72との間をシールするシール材20がシール材保持カバー30によって取付けられている。
また、内管11の直管部12は、第1受け口13の近傍が繊維強化モルタル(不燃材及び繊維等を混ぜたモルタル)製の外管42によって覆われており、それ以外の部分が耐火遮音カバー50(後記する)によって覆われている。さらに、内管11の第1受け口13から境界拡開部13w及び外管42の先端部までは、繊維強化モルタル製の耐火カバー44によって覆われている。
即ち、内管11が本発明の立て管本体に相当する。
耐火カバー44は、図2(A)に示すように、円筒部44eと内鍔部44fとによって、縦断面形状が略逆L字形に形成されており、その内鍔部44fとシール材保持カバー30との間にリング状の角形弾性体48が挟持されている。これによって、内管11の熱伸縮に起因した耐火カバー44の内鍔部44fとシール材保持カバー30との相対変位分を角形弾性体48の部分で吸収できるようになる。
また、内管11の境界拡開部13wの周囲には、耐火カバー44の円筒部44eの内側で、かつ外管42の先端面42fによって軸方向から拘束される位置に、リング状の楔形弾性体46がセットされている。楔形弾性体46は、内管11の熱伸縮に起因した外管42の先端面42fに対する境界拡開部13wの軸方向に変位分を吸収するための部材である。
耐火カバー44の円筒部44eは、例えば、モルタル系の接着剤である耐火目地材49によって外管42の先端部に固定されている。
また、内管11の境界拡開部13wの周囲には、耐火カバー44の円筒部44eの内側で、かつ外管42の先端面42fによって軸方向から拘束される位置に、リング状の楔形弾性体46がセットされている。楔形弾性体46は、内管11の熱伸縮に起因した外管42の先端面42fに対する境界拡開部13wの軸方向に変位分を吸収するための部材である。
耐火カバー44の円筒部44eは、例えば、モルタル系の接着剤である耐火目地材49によって外管42の先端部に固定されている。
内管11の直管部12を覆う耐火遮音カバー50は、図2(A)に示すように、内側の吸音層52と外側の遮音層54とから構成されている。
吸音層52は、内管11内を流れる排水の音やその内管11の振動等を吸収するための層であり、不燃性の無機質繊維、例えば、グラスウールフェルト等から構成されている。
遮音層54は、排水の音等を反射させて外部に漏らさないようにするための層であり、耐火性、かつ気密性を有し、比重の大きな材料、例えば、アスファルトにポリマーやゴム等を添加した改質アスファルト及び不織布等から構成されている。そして、耐火遮音カバー50の合わせ目部分、及び耐火遮音カバー50と外管42との接続部分に、遮音層54とほぼ等しい材質のジョイントテープ56が巻かれる。
吸音層52は、内管11内を流れる排水の音やその内管11の振動等を吸収するための層であり、不燃性の無機質繊維、例えば、グラスウールフェルト等から構成されている。
遮音層54は、排水の音等を反射させて外部に漏らさないようにするための層であり、耐火性、かつ気密性を有し、比重の大きな材料、例えば、アスファルトにポリマーやゴム等を添加した改質アスファルト及び不織布等から構成されている。そして、耐火遮音カバー50の合わせ目部分、及び耐火遮音カバー50と外管42との接続部分に、遮音層54とほぼ等しい材質のジョイントテープ56が巻かれる。
内管11の直管部12の下端(第1受け口13の反対側)には、T形耐火継手(チーズ)60が取付けられている。T形耐火継手(チーズ)60は、図2(B)に示すように、例えば硬質塩化ビニル製の内管部61と繊維強化モルタル製の外管部63とを備えており、内管部61の軸方向両側に内管11の直管部12が接合可能な受け口62が形成されている。また、そのT形耐火継手(チーズ)60の側面には、蓋付掃除口64が設けられている。
内管11の直管部12の下端(下端部挿し口)は、接着剤を塗布された状態でT形耐火継手(チーズ)60の一方の受け口62に嵌め込まれる(接合される)。これによって、T形耐火継手(チーズ)60は内管11の直管部12の下端(下端部挿し口)に取付け一体化される。そして、T形耐火継手(チーズ)60の他方の受け口62が第1排水立て管101の下端の第2受け口62として機能するようになる。ここで、内管11の直管部12を覆う耐火遮音カバー50とT形耐火継手(チーズ)60の接続部分はジョイントテープ56が巻かれることで、耐火性部材間の隙間が塞がれる(図1(A)参照)。
この状態で、直管の上端にシール材付きの第1受け口13、他端に第2受け口62を備える耐火二層管である第1排水立て管101が完成する。即ち、T形耐火継手(チーズ)60が本発明の掃除口付き継手に相当する。
なお、掃除口の蓋の中央凸部がその掃除口に挿入される構成の掃除口蓋付きソケットにおいて、その中央凸部の先端が排水立て管101,102の内管11の内壁面と連続するように、凹円弧形に形成されたものを使用するのが好ましい。このような掃除口蓋付きソケットを使用することで、蓋の中央凸部の先端が排水立て管101,102の内管11の内径寸法を狭めるような不具合がなくなる。
ここで、T形耐火継手(チーズ)60の代わりに、図2(C)に示すような、耐火性のソケット67を使用することも可能である。
内管11の直管部12の下端(下端部挿し口)は、接着剤を塗布された状態でT形耐火継手(チーズ)60の一方の受け口62に嵌め込まれる(接合される)。これによって、T形耐火継手(チーズ)60は内管11の直管部12の下端(下端部挿し口)に取付け一体化される。そして、T形耐火継手(チーズ)60の他方の受け口62が第1排水立て管101の下端の第2受け口62として機能するようになる。ここで、内管11の直管部12を覆う耐火遮音カバー50とT形耐火継手(チーズ)60の接続部分はジョイントテープ56が巻かれることで、耐火性部材間の隙間が塞がれる(図1(A)参照)。
この状態で、直管の上端にシール材付きの第1受け口13、他端に第2受け口62を備える耐火二層管である第1排水立て管101が完成する。即ち、T形耐火継手(チーズ)60が本発明の掃除口付き継手に相当する。
なお、掃除口の蓋の中央凸部がその掃除口に挿入される構成の掃除口蓋付きソケットにおいて、その中央凸部の先端が排水立て管101,102の内管11の内壁面と連続するように、凹円弧形に形成されたものを使用するのが好ましい。このような掃除口蓋付きソケットを使用することで、蓋の中央凸部の先端が排水立て管101,102の内管11の内径寸法を狭めるような不具合がなくなる。
ここで、T形耐火継手(チーズ)60の代わりに、図2(C)に示すような、耐火性のソケット67を使用することも可能である。
第2排水立て管102は、上記した第1排水立て管101と等しい径寸法の耐火二層管であり、図1(C)に示すように、直管状の内管11と、その内管11の両端(挿し口)以外の部分を覆う耐火遮音カバー50(図2(A)参照)とから構成されている。
第1排水立て管101及び第2排水立て管102の長さ寸法は、排水設備の下階の排水管継手70と上階の排水管継手70との間の距離に基づいてそれぞれ規定寸法L1,L2に設定されている。そして、設定された長さ寸法に基づいて、第1排水立て管101及び第2排水立て管102が、必要本数だけ工場で量産される。
第1排水立て管101及び第2排水立て管102の長さ寸法は、排水設備の下階の排水管継手70と上階の排水管継手70との間の距離に基づいてそれぞれ規定寸法L1,L2に設定されている。そして、設定された長さ寸法に基づいて、第1排水立て管101及び第2排水立て管102が、必要本数だけ工場で量産される。
集合住宅の各階の排水管継手70は、図3等に示すように、コンクリートスラブCSの上面に設置される構成であり、胴部71を備えている。胴部71の上端には、第2排水立て管102の内管11の下端部挿し口が接合される上部受け口71uが形成されており、その上部受け口71uにゴム製のシール材(図示省略)が装着されている。また、胴部71の下端には、前述のように、下階の第1排水立て管101の第1受け口13に接合される短管状の下部直管部72が形成されている。さらに、胴部71の側面には、各階の衛生器具(台所流し台、トイレ等)からの排水横枝管(図示省略)が接合される複数の横受け口74が形成されている。なお、横受け口74にもゴム製のシール材(図示省略)が装着されている。
次に、図3、図4に基づいて、上記した第1排水立て管101及び第2排水立て管102等を使用した排水設備の配管方法について説明する。
ここで、現段階では、図4に示すように、下階の排水管継手70は既に設置済みとする。
先ず、第2排水立て管102の内管11の下端部挿し口が下階の排水管継手70の上部受け口71uにシール材を介して接合される。このとき、第2排水立て管102の内管11は、耐火性の無機繊維からなるリング状の目地材77に通された状態で排水管継手70の上部受け口71uに挿入される。これによって、第2排水立て管102の耐火遮音カバー50と排水管継手70の上部受け口71uとの合わせ目部分が目地材77によって塞がれるようになる。
次に、第1排水立て管101の上端部分(第1受け口13側)が上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通された状態で、第1排水立て管101の下端の第2受け口62に第2排水立て管102の内管11の上端部挿し口が接合される。なお、第1排水立て管101を上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通す際には、T形耐火継手(チーズ)60の部分を持ってその第1排水立て管101を持ち上げるようにすれば、耐火遮音カバー50の脱げを防止することができる。
ここで、現段階では、図4に示すように、下階の排水管継手70は既に設置済みとする。
先ず、第2排水立て管102の内管11の下端部挿し口が下階の排水管継手70の上部受け口71uにシール材を介して接合される。このとき、第2排水立て管102の内管11は、耐火性の無機繊維からなるリング状の目地材77に通された状態で排水管継手70の上部受け口71uに挿入される。これによって、第2排水立て管102の耐火遮音カバー50と排水管継手70の上部受け口71uとの合わせ目部分が目地材77によって塞がれるようになる。
次に、第1排水立て管101の上端部分(第1受け口13側)が上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通された状態で、第1排水立て管101の下端の第2受け口62に第2排水立て管102の内管11の上端部挿し口が接合される。なお、第1排水立て管101を上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通す際には、T形耐火継手(チーズ)60の部分を持ってその第1排水立て管101を持ち上げるようにすれば、耐火遮音カバー50の脱げを防止することができる。
第2排水立て管102の上端部挿し口は、接着剤が塗布された状態で第1排水立て管101の下端の第2受け口62に接合される。このため、第1排水立て管101と第2排水立て管102とは確実に取付け一体化される。
次に、第1排水立て管101及び第2排水立て管102は、その第1排水立て管101の第1受け口部分の上端(耐火カバー44の上面44u)がコンクリートスラブCSの上面とほぼ等しい高さになるように、支持材(図示省略)によって支持される。次に、コンクリートスラブCSの貫通孔CHがモルタル(図示省略)によって埋め戻され、耐火カバー44の上面44u、モルタルの上面及びその周囲に布状の防煙耐火材57(図2の二点鎖線参照)が貼付される。ここで、防煙耐火材57の材料には、耐火遮音カバー50の遮音層54とほぼ等しい材料が使用される。これによって、火災時の煙が耐火カバー44とモルタル間の隙間、あるいはモルタルとコンクリートスラブCS間の隙間を通って上階に漏れ難くなる。
次に、図3に示すように、第1排水立て管101の第1受け口13に上階の排水管継手70の下部直管部72がシール材を介して接合される。
以後、上記した手順が繰り返し実施されることで、下階から順番に排水設備が組立てられる。
次に、第1排水立て管101及び第2排水立て管102は、その第1排水立て管101の第1受け口部分の上端(耐火カバー44の上面44u)がコンクリートスラブCSの上面とほぼ等しい高さになるように、支持材(図示省略)によって支持される。次に、コンクリートスラブCSの貫通孔CHがモルタル(図示省略)によって埋め戻され、耐火カバー44の上面44u、モルタルの上面及びその周囲に布状の防煙耐火材57(図2の二点鎖線参照)が貼付される。ここで、防煙耐火材57の材料には、耐火遮音カバー50の遮音層54とほぼ等しい材料が使用される。これによって、火災時の煙が耐火カバー44とモルタル間の隙間、あるいはモルタルとコンクリートスラブCS間の隙間を通って上階に漏れ難くなる。
次に、図3に示すように、第1排水立て管101の第1受け口13に上階の排水管継手70の下部直管部72がシール材を介して接合される。
以後、上記した手順が繰り返し実施されることで、下階から順番に排水設備が組立てられる。
このように、本実施形態に係る排水設備の配管方法によると、下階の排水管継手70と上階の排水管継手70との間で直列に接合される第1排水立て管101と第2排水立て管102とは、設定された長さ寸法L1,L2に基づいて、工場で量産される。このため、建設現場では、排水管継手70、第1排水立て管101及び第2排水立て管102を組立てるだけで、排水設備の配管が行えるようになる。即ち、現場合わせで排水立て管101,102を切断する必要がないため、廃材が一切発生ぜず、環境保護の観点から好ましい。さらに、配管施工の作業効率が向上するため、工期の短縮を図ることができる。
また、第1排水立て管101は、下端部に第2受け口62を備えているため、その第1排水立て管101と第2排水立て管102の上端部挿し口とを直接接合できるようになる。
また、第1排水立て管101は、下端部に第2受け口62を備えているため、その第1排水立て管101と第2排水立て管102の上端部挿し口とを直接接合できるようになる。
なお、本実施形態では、第1受け口13の先端にシール材保持カバー30によってシール材20を固定する構成の第1排水立て管101について説明したが、第1排水立て管101の第1受け口13の構成は適宜変更可能である。例えば、図5(A)に示すように、第1受け口13の内周面にリング状の溝13mを形成し、その溝13mにシール材20を嵌め込む構成も可能である。
また、本実施形態に係る第1排水立て管101は、内管11の端部を拡開することにより第1受け口13を形成する例を示したが、図5(B)に示すように、内管11の上端部挿し口を上側シール材付きソケット69の下側受け口69eに接合することにより、第1受け口13を構成しても良い。
また、本実施形態に係る第1排水立て管101は、内管11の端部を拡開することにより第1受け口13を形成する例を示したが、図5(B)に示すように、内管11の上端部挿し口を上側シール材付きソケット69の下側受け口69eに接合することにより、第1受け口13を構成しても良い。
また、上記した排水設備では、第1排水立て管101の第1受け口部分の上端(耐火カバー44の上面44u)がコンクリートスラブCSの上面とほぼ等しい高さになるように、その第1排水立て管101を支持材(図示省略)で支持する例を示した。しかし、排水横枝管(図示省略)の配管状態に合わせて、図6に示すように、第1排水立て管101の第1受け口部分をコンクリートスラブCSの上面から突出させることも可能である。なお、この場合の配管方法は、図4に基づいて説明した排水設備の配管方法と同様である(図7参照)。
また、図8に示すように、コンクリートスラブCSの貫通孔CHに胴部71が通されるタイプの排水管継手70を使用し、その排水管継手70の下部直管部72と第1排水立て管101の第1受け口部分をコンクリートスラブCSの下側で接合することも可能である。
また、図8に示すように、コンクリートスラブCSの貫通孔CHに胴部71が通されるタイプの排水管継手70を使用し、その排水管継手70の下部直管部72と第1排水立て管101の第1受け口部分をコンクリートスラブCSの下側で接合することも可能である。
排水管継手70と第1排水立て管101とをコンクリートスラブCSの下側で接合する場合、図9に示す手順で第2排水立て管102と第1排水立て管101とを接合した後、図10に示すように第1排水立て管101の第1受け口部分を規定位置(所定高さで貫通口の真下位置)に位置決めする必要がある。このため、第1排水立て管101の第1受け口部分の近傍は、例えば、門形の吊り支持材80によって支持される。吊り支持材80はアンカーボルト等によってコンクリートスラブCSの下面に固定される構成であり、所定位置に第1排水立て管101を押えるUボルト82用の取付け孔(図示省略)が形成されている。第1排水立て管101は防振ゴム83が巻かれた状態でUボルト82によって吊り支持材80に固定される。
ここで、第1排水立て管101と第2排水立て管102との接合は、その第2排水立て管102を下階の排水管継手70の上部受け口71uに接合した後に行うのが一般的である。しかし、第1排水立て管101と第2排水立て管102とを接合したときの管全長が、コンクリートスラブCSの上面から上階のコンクリートスラブCSの下面までの距離よりも小さい場合には、第1排水立て管101と第2排水立て管102との接合を工場で行った後、建設現場に搬入することも可能である。このようにすることで、現場での作業がさらに少なくなり、作業効率が向上する。さらに、工場で第1排水立て管101と第2排水立て管102との接合を行う場合、両者101、102を接着剤で接着する代わりに、熱融着することも可能である。
ここで、第1排水立て管101と第2排水立て管102との接合は、その第2排水立て管102を下階の排水管継手70の上部受け口71uに接合した後に行うのが一般的である。しかし、第1排水立て管101と第2排水立て管102とを接合したときの管全長が、コンクリートスラブCSの上面から上階のコンクリートスラブCSの下面までの距離よりも小さい場合には、第1排水立て管101と第2排水立て管102との接合を工場で行った後、建設現場に搬入することも可能である。このようにすることで、現場での作業がさらに少なくなり、作業効率が向上する。さらに、工場で第1排水立て管101と第2排水立て管102との接合を行う場合、両者101、102を接着剤で接着する代わりに、熱融着することも可能である。
なお、本実施形態では、第1排水立て管101の耐火性部材として繊維強化モルタル製の耐火カバー44及び外管42と、吸音層52及び遮音層54からなる耐火遮音カバー50を使用する例を示したが、耐火遮音カバー50の代わりに繊維強化モルタル製の外管42を使用することも可能である。また、耐火カバー44、外管42の代わりに耐火遮音カバー50を使用することも可能である。さらに、本実施形態では、第2排水立て管102の耐火性部材として耐火遮音カバー50を使用する例を示したが、耐火遮音カバー50の代わりに繊維強化モルタル製の外管42を使用することも可能である。
また、本実施形態では、耐火二層管である第1排水立て管101と第2排水立て管102とを使用する例を示したが、図5(C)(D)に示すように、耐火性部材に覆われていない通常の排水立て管11x(樹脂管あるいは鋳鉄管、鋼管)を使用して排水設備を製造することも可能である。
また、本実施形態では、耐火二層管である第1排水立て管101と第2排水立て管102とを使用する例を示したが、図5(C)(D)に示すように、耐火性部材に覆われていない通常の排水立て管11x(樹脂管あるいは鋳鉄管、鋼管)を使用して排水設備を製造することも可能である。
11 内管(立て管本体)
12 直管部
13 第1受け口
44 耐火カバー(耐火性部材)
42 外管(耐火性部材)
50 耐火遮音カバー(耐火性部材)
52 吸音層
54 遮音層
60 T形耐火継手(チーズ)(掃除口付き継手)
62 第2受け口
67 ソケット
69 上側シール材付きソケット
70 排水管継手
71u 上部受け口
101 第1排水立て管
102 第2排水立て管
12 直管部
13 第1受け口
44 耐火カバー(耐火性部材)
42 外管(耐火性部材)
50 耐火遮音カバー(耐火性部材)
52 吸音層
54 遮音層
60 T形耐火継手(チーズ)(掃除口付き継手)
62 第2受け口
67 ソケット
69 上側シール材付きソケット
70 排水管継手
71u 上部受け口
101 第1排水立て管
102 第2排水立て管
Claims (10)
- 集合住宅の各階に設けられた排水管継手と、その集合住宅の下階の排水管継手と上階の排水管継手とを接合する排水立て管とを有する排水設備の配管方法であって、
下階の排水管継手と上階の排水管継手との間で直列に接合される第1排水立て管と第2排水立て管のそれぞれの長さ寸法及び総和寸法を、それらの排水管継手間の距離に基づいて設定する工程と、
設定された長さ寸法に基づいて、直管の上端にシール材付きの第1受け口、下端に第2受け口を備える第1排水立て管と、直管からなる第2排水立て管とを量産する工程と、
前記第2排水立て管の下端部挿し口を集合住宅の下階に設置された前記排水管継手の上部受け口にシール材を介して接合する工程と、
前記第2排水立て管を排水管継手の上部受け口に接合する前あるいは後に、その第2排水立て管の上端部挿し口を第1排水立て管の第2受け口に接合する工程と、
下階の前記排水管継手の上部受け口に第2排水立て管を介して連通している前記第1排水立て管を規定位置に位置決めした後、上階の排水管継手の下部直管部をその第1排水立て管の第1受け口にシール材を介して接合する工程と、
を有することを特徴とする排水設備の配管方法。 - 請求項1に記載された排水設備の配管方法に使用される排水立て管であって、
直管状の立て管本体と、
前記立て管本体の一端に形成されており、排水管継手の下部直管部を接合可能なシール材付きの第1受け口と、
前記立て管本体の他端に形成されており、第2排水立て管の上端部挿し口の外径寸法とほぼ等しい内径寸法を備え、その第2排水立て管の上端部挿し口を接合可能な第2受け口とを有していることを特徴とする排水立て管。 - 請求項2に記載された排水立て管であって、
第2受け口は、立て管本体の下端部挿し口にソケットを取付け一体化することにより構成されていることを特徴とする排水立て管。 - 請求項2に記載された排水立て管であって、
第2受け口は、立て管本体の下端部挿し口に掃除口付き継手を取付け一体化することにより構成されていることを特徴とする排水立て管。 - 請求項2から請求項4のいずれかに記載された排水立て管であって、
シール材付きの第1受け口は、立て管本体の上端部挿し口に上側シール材付きソケットを取付け一体化することにより構成されていることを特徴とする排水立て管。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載された排水立て管であって、
シール材付きの第1受け口、立て管本体、及び第2受け口の周囲が耐火性部材に覆われていることを特徴とする排水立て管。 - 請求項6に記載された排水立て管であって、
シール材付きの第1受け口、その第1受け口近傍の立て管本体、及び第2受け口を覆う耐火性部材は、耐火繊維入りのモルタルにより構成されており、
それ以外の部分を覆う耐火性部材は、不燃性の無機質繊維により伸縮可能に構成されている吸音層と、前記吸音層を覆う布状部材であり、耐火性、かつ気密性を有し、前記吸音層よりも比重が大きい遮音層とから構成されていることを特徴とする排水立て管。 - 請求項2から請求項7のいずれかに記載された排水立て管を使用した排水設備構造であって、
排水立て管のシール材付きの第1受け口が集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されて、前記第1受け口の上端がコンクリートスラブの上面とほぼ同じ高さ位置に保持されていることを特徴とする排水設備構造。 - 請求項2から請求項7のいずれかに記載された排水立て管を使用した排水設備構造であって、
排水立て管が集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されて、その排水立て管のシール材付きの第1受け口がコンクリートスラブの上面から突出していることを特徴とする排水設備構造。 - 請求項2から請求項7のいずれかに記載された排水立て管を使用した排水設備構造であって、
排水管継手が集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されて、その排水管継手の下部直管部が排水立て管のシール材付きの第1受け口とコンクリートスラブの下側で接合されていることを特徴とする排水設備構造。
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-
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- 2004-07-09 JP JP2004202546A patent/JP2006022581A/ja active Pending
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