JP2005048905A - 既設管更生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 変形した既設管にも新設更生管を容易に配設でき、既設管の更生を能率良く行いうる。
【解決手段】 既設管2の管内に、複数個の更生管体3を芯方向に並べた新設更生管4を配設し、かつこの新設更生管4と前記既設管2との間隙部に裏込めグラウトGを充填することにより既設管を更生する。既設管2の入口側開口部20Aから出口側開口部20Bに向かって牽引される先導リング22の後端に、出口側で既設管2との間をシールする出口シール管25、更生管体3が連なる連続管体23、及び入口側で既設管2との間をシールする入口シール管27を順次取付けることにより前記新設更生管4を形成する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、地中に埋設された例えば下水道等の既設管を更生する既設管更生方法に関する。
例えば下水道などにおいて、鉄筋コンクリート管(ヒューム管)等からなる既設管が老朽化して漏水や崩壊の恐れがある場合、その既設管内に新たに新設更生管を配設し、この新設更生管と既設管との間隙部に裏込めグラウトを充填することにより既設管を更生する工法が知られている。この工法では、前記裏込めグラウトにより既設管の割れや欠け等の損傷部分も補修しうるため、例えば折畳み可能なライニングチューブを用いて既設管の内面を単にライニングするものに比して、既設管を強固に更生しうるという利点がある。
そして、この工法における新設更生管の形成方法としては、例えば
(1) 複数個の小長さの管部材を、その端部を順次接続しながら既設管の入口側開口部から出口側開口部まで押進していくもの、又
(2) 長尺な帯状部材を、螺旋状にかつ隣り合う側縁同士を接続しながら巻回し、これによって螺旋管を形成しつつ既設管の入口側開口部から出口側開口部まで押進していくもの、などが提案されている。
特開平11−230409号公報 特開平6−143418号公報 他方、既設管では、地震や地盤の変化などに原因して、部分的に湾曲状に変形する場合がある。
しかし、前記(1)、(2)の新設更生管の形成方法では、何れも入口側開口部から押進していくものであるため、管部材の間及び帯状部材の側縁の間の接続部に圧接力が働くなど、既設管を通る新設更生管は剛直なものとなる。その結果、前記既設管が湾曲状に変形(うねり状の変形も含む)している場合には、新設更生管を既設管内に通すことが難しくなり、施工効率を低下させたり或いは施工自体を困難にするといった問題が発生する。
そこで本発明は、先導リングを用いて、複数個の管部材が連なる連続管体を入口側開口部から出口側開口部まで牽引して引き込むことを基本として、前記連続管体を、剛直とはならずに既設管の湾曲部に沿って自在に変形させながら円滑に通過させることができ、変形した既設管にも新設更生管を容易に配設しうるなど能率の良い施工を可能とする既設管更生方法の提供を目的としている。

前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、既設管の管内に、複数個の更生管体を芯方向に並べた新設更生管を配設し、かつこの新設更生管と前記既設管との間隙部に裏込めグラウトを充填することにより既設管を更生する既設管更生方法であって、
前記更生管体は、周方向に分割された複数個のセグメントを組み立てた筒状をなし、
かつ前記既設管の、入口側縦孔で開口する入口側開口部、出口側縦孔で開口する出口側開口部に、該既設管の内面を覆う管状の入口エントランス、出口エントランスを形成するエントランス形成工程と、
前記既設管の入口側開口部から出口側開口部に向かってローブ状体を用いて既設管内で牽引される先導リングを前記既設管に挿入する先導リング挿入工程と、
前記先導リングの後端に、出口側で既設管との間をシールする出口シール管を接続する出口シール管接続工程と、
前記出口シール管に前記更生管体を順次接続し、前記先導リングの牽引とともに前記更生管体が連なる連続管体を形成する連続管体形成工程と、
前記連続管体の後端に、入口側で既設管との間をシールする入口シール管を取付けることにより前記新設更生管を形成する入口シール管取付工程と、
前記出口シール管、入口シール管により前記出口エントランス、入口エントランスとの間を封止することにより既設管との間をシールしたのち、前記新設更生管と既設管との間に裏込めグラウトを充填するグラウト充填工程とを具えたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記更生管体と、これに隣合う更生管体とは、少なくとも一部が、複数段位置で両者を係止しうるキャッチ継手を用いて接続されることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記連続管体は、前記既設管内で押し縮める向きに押圧されることにより、前記キャッチ継手が、隣合う更生管体を最短位置で係止することを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記先導リング挿入工程に先立ち、前記既設管の内部状態を調査する調査工程を含むことを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記新設更生管は、その外面から突出し前記既設管との間隙部を確保するレベル調整棒を着脱自在に設けたことを特徴としている。
又請求項6の発明では、前記入口シール管、出口シール管は、周方向に連続するチューブ状をなしかつ流体の充填により膨張して前記出口エントランス、入口エントランスとの間を封止するシール材を具えることを特徴としている。
又請求項7の発明では、前記連続管体は、更生管体の間に、水膨張ゴムからなるリング状のシール材を具えることを特徴としている。
又請求項8の発明では、前記セグメントは、更生管体の管壁をなす合成樹脂製の主部と、この主部を補強するステンレス製の骨組み枠とから形成されることを特徴としている。
本発明は叙上の如く構成しているため、変形した既設管にも新設更生管を容易に配設することができ、既設管の更生を能率良くかつ確実に行いうる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。
図1は、本発明の既設管更生方法によって更生された既設管2を概念的に示す断面図であって、前記既設管2の管内に、複数個の小長さの更生管体3を芯方向Fに並べた新設更生管4を配設した後、この新設更生管4と前記既設管2との間隙部g(図15に示す)に、裏込めグラウトGを充填することによって更生される。
なお本例では、前記既設管2が、鉄筋コンクリート管からなる下水道であり、例えばマンホールである2つの縦孔5、5の間で更生する場合を例示している。又前記縦孔5のうちの一方を入口側縦孔5A、他方を出口側縦孔5Bと呼び、前記入口側縦孔5Aでは、前記更生管体3等の搬入作業や更生作業を容易とするために、予め上端側のテーパ状斜壁部5A1を撤去してその開口を広げる。なお撤去部分には、矢板Jを仮設して土砂の崩れを防止するとともに、更生作業終了後には、新たなテーパ状斜壁部5A1を設置する。
又本発明で用いる新設更生管形成用の前記更生管体3は、図2に示すように、周方向に分割された複数個、本例では4個のセグメント6を組み立てた筒状をなす。
このセグメント6は、更生管体3の管壁Sをなす主部7と、この主部7を補強するステンレス製の骨組み枠8とから形成される。なお前記主部7は、例えば塩化ビニール等の合成樹脂製の成形品であって、その周囲には、半径方向外方に小高さで折れ曲がるフランジ部分7aを一体に形成している。又前記骨組み枠8は、前記フランジ部分7aの内向き面に沿う矩形状の周囲枠8aを具え、本例では、この周囲枠8aの枠材間を前記芯方向Fにのびる例えば2本の中枠材8bで継いだ構造のものを例示している。そして、前記フランジ部分7aと周囲枠8aとの間、及び前記主部7と中枠材8bとの間を、それぞれボルト、ナットなどの固定金具(図示しない)で固定することによりセグメント6が形成される。
又周方向に隣り合うセグメント6の間をボルト、ナットなどの固定金具(図示しない)を用いて固定することにより、筒状の更生管体3が形成される。この更生管体3への組立は、通常工場等で行われるが、要求により施工現場で行うこともできる。
又各更生管体3は、後述する連続管体形成工程S4において、前記入口側縦孔5A内で順次接続されながら既設管2内に挿入されるが、このとき、更生管体3、3間には、シール材11が配されるとともに、更生管体3、3間はキャッチ継手12によって連結される。なおキャッチ継手12は、周方向に複数箇所(例えば8〜16)、本例では12箇所に取り付けられる。
前記シール材11は、更生管体3の端面に沿ってのびるリング状をなし、その外面には、図18に示すように、周方向にのびる例えば複数条(例えば2条)の変形容易なリブ11aを突設している。このシール材11は、吸水性樹脂とゴムとをブレンドしてなる水膨張ゴムからなり、水と接触することにより体積膨張して更生管体3、3間を確実にシールできる。
又前記キャッチ継手12は、図3、4に示すように、接続される一方の更生管体3のフランジ3a1に取り付く軸状の継手金具13と、他方の更生管体3のフランジ3a2に取り付きかつ前記継手金具13を複数段位置で係止する受け金具14とから形成される。前記継手金具13は、前記フランジ3a1にナット止めされて前記芯方向Fに突出する基軸部13aを具え、かつこの基軸部13aは、周溝状の小径部15を複数箇所(本例では2箇所)に設けた段付き状なす。又受け金具14は、前記フランジ3a2にビス止めされるケース14a内に、前記芯方向Fとは直角な向きに互いに接離自在に保持される一対のスライド片14bと、各スライド片14bを当接する向きに付勢する一対のバネ片14cとを具える。又前記スライド片14bにはその向き合う端部に、互いに協働して前記小径部13a1と係合する係止孔H1をなす半円状の凹部14b1を設けている。なお図中の符号H2は、前記基軸部13aが通る挿通孔である。
従って、前記キャッチ継手12は、本例では、図5(A)の如く、スライド片14bが先端側の小径部15aと係合し、更生管体3、3を例えば20mm程度の隙間Dの離間状態で係止する第1の接続位置と、図5(B)の如く、スライド片14bが後端側の小径部15bと係合して、更生管体3、3を本例ではシール材11を介して当接状態で係止する第2の接続位置との2位置でワンタッチで容易に接続しうる。なお前記キャッチ継手12では、各接続位置において、更生管体3、3を互いに引き離す向きには抜け止めされ、又互いに押し付ける向きには接続位置が第1から第2に移行しうるように、各小径部15の先端側壁面を垂直面で、又後端側壁面をテーパ面で形成している。又第1の接続位置では、前記隙間Dに、例えば4〜6mm程度のガタD1を許容している。
そして、本発明の既設管更生方法では、前記更生管体3及びキャッチ継手12等を用いるとともに、以下に説明するエントランス形成工程S1(図6、7)と、先導リング挿入工程S2(図8)と、出口シール管接続工程S3(図9)と、連続管体形成工程S4(図12)と、入口シール管取付工程S5(図14)と、グラウト充填工程S6(図15(B))とを含んで構成される。
前記エントランス形成工程S1では、図6、7に示すように、前記入口側縦孔5Aで開口する既設管2の入口側開口部20A、及び出口側縦孔5Bで開口する既設管2の出口側開口部20Bに、該既設管2の内面を覆う管状の入口エントランス21A、及び出口エントランス21Bを形成する。これによって、各開口部20A、20Bを被覆保護し、前記更生管体3等の挿入に際しての開口部20A、20Bの破損損傷を防止する。なお各エントランス21A、21Bは、例えばステンレス等の耐腐食性金属からなり、前記既設管2の内面に沿って挿入される管状基部21aの後端に設けたフランジ状の折曲げ部分21bを、ネジ、釘等の金具を用いて縦孔5の内面に固定することにより取り付けられる。
次に、前記先導リング挿入工程S2では、図8に示すように、先導リング22を前記既設管2内に挿入する。この先導リング22は、更生管体3を連ねてなる前記新設更生管形成用の連続管体23(図12)を先導する部材であって、ローブ状体24を用い、前記入口側開口部20Aから出口側開口部20Bに向かって牽引する。これにより、後続の連続管体23を既設管2に順次引き込みしうる。
又この先導リング挿入工程S2では、前記先導リング22が、既設管2内を実際に通過しうるかどうかを確認する通過テストを行うことが好ましい。この通過テストでは、図8の如く、挿入した先導リング22の両端を、ローブ状体24を介して入口側及び出口側のウインチKA、KBに連結し、この先導リング22のみを既設管2の略全長に亘って前後に往復移動させる。そして、この先導リング22の通過が確認できた場合には、連続管体23が通過しうることも保証される。なお前記通過テストでは、通過確認と同時に、既設管2内の突起や異物などの障害物も、先導リング22によって掻き落として除去できる。
そのために、前記先導リング22は、金属製の剛直なリング状をなし、その外径を前記更生管体3の外径と実質的に同一とするとともに、その長さW1(図12に示す)を更生管体3の長さW2の例えば2倍程度と、更生管体3よりも長く形成される。又先導リング22は、前記出口側縦孔5Bのマンホール孔5B1からの取出しを可能とするために、複数個(例えば8個)の構成部材に分解可能に形成される。
なお、この先導リング挿入工程S2に先立ち、前記既設管2の内部状態、例えば破損箇所の有無及びその位置、突起の有無及びその位置、湾曲状変形の有無及びその変形状態等を調査する調査工程を行うことが好ましく、又突起がある場合には、この調査工程において予め除去しておくのが望ましい。
次に、前記出口シール管接続工程S3では、図9に示すように、入口側のローブ状体24を取り外した後、前記先導リング22の後端に、出口側で既設管2との間をシールする出口シール管25を接続する。この出口シール管25は、図10(A)、図11(A)に示すように、前記更生管体3と同径かつ小長さの円筒体であり、又更生管体3と同様、壁面をなす合成樹脂製の主部25aと、この主部25aを補強するステンレス製の骨組み枠25bとで形成される。なお出口シール管25の外周には、周溝25cが形成されるとともに、この周溝25c内には、周方向に連続するチューブ状をなしかつ空気等の流体の充填により膨張して前記出口エントランス21Bとの間を封止するシール材26が収容される。なおシール材26は、既設管2内での通過の妨げとならないように、常時は周溝25c内で縮小している。
次に、前記連続管体形成工程S4では、図12に示すように、前記出口シール管25に、前記更生管体3を順次接続し、前記先導リング22の牽引とともに前記更生管体3が連なる連続管体23を形成する。なお、前記先導リング22と出口シール管25との接続、出口シール管25と更生管体3との接続、更生管体3、3間の接続、並びに更生管体3と後述する入口シール管27との接続は、それぞれ前記キャッチ継手12を用い、本例では離間状態となる第1の接続位置で行われる。
ここで、牽引による作用効果を図13に示す。図の如く、前記連続管体23を先導リング22により牽引すると、更生管体3、3間が引っ張られるため、各接続部Pには圧接力が作用しない。従って、連続管体23は、剛直とはならずかつ前記ガタD1によって接続部Pが屈曲可能となり、既設管2に湾曲状の変形部Yがある場合にも、この変形部Yに沿って連続管体23は容易に変形でき、既設管2内での円滑な通過が可能となる。特に本例では、前記第1の接続位置として更生管体3、3間に隙間Dを形成しているため、既設管2のより大きな変形にもより円滑に対応しうる。
次に、前記入口シール管取付工程S5では、図14に示すように、前記連続管体23の後端に、入口側で既設管2との間をシールする入口シール管27を取付け、これによって新設更生管4を形成する。このときには、前記出口シール管25は出口側開口部20Bに到達しており、又出口シール管25から取り外される先導リング22は、前記複数の部材に分解された後、前記マンホール孔5B1から搬出される。
又入口シール管27の取り付け後は、新設更生管4を、既設管2内で押し縮める向きに押圧し、隣合う更生管体3同士を、最短位置、即ち本例では第2の接続位置(図5(B))で係止する。なお前記既設管2の湾曲変形が大な場合には、第1の接続位置(図5(A))での係止も含む場合がある。
なお前記入口シール管27は、図10(B)、図11(B)に示すように、前記更生管体3と同径かつ小長さの円筒体であり、出口シール管25と同様、壁面をなす合成樹脂製の主部27aと、この主部27aを補強するステンレス製の骨組み枠27bとで形成される。又入口シール管27の外周に設ける周溝27c内には、前記シール材26が収容され、その膨張により前記入口エントランス21Aとの間を封止する。
ここで本例では、図17に示すように、前記入口シール管27と入口側縦孔5Aとの間をライニングするため、この間を調整管33を用いて被覆している。これは、既設管2の長さが現場毎に異なるため、例えば前記出口シール管25、更生管体3、入口シール管27等の各部材の長さ寸法等を規格化した場合には、入口シール管27と入口側縦孔5Aとの間に、水が浸入する恐れのある間隔jが現場毎に形成されるためである。
そこで本例では、まず前記入口側縦孔5Aの内面を、縦の被覆管34でライニングした後、この縦の被覆管34と前記入口シール管27との間を調整管33でライニングする。この調整管33は、前記縦の被覆管34と同様、塩化ビニール等の合成樹脂からなり、その前端側部は、前記入口シール管27とは重複部分を有してその内面に沿って配される。又後端側部は、前記縦の被覆管34を貫通した後、その内面に沿って折り曲げられて固定される。なお被覆管34との固定は、溶着、接着等によって気密に行われる。
次に、前記グラウト充填工程S6では、前記シール材26、26の膨張により、前記出口シール管25、入口シール管27と前記出口エントランス21B、入口エントランス21Aとの間を封止したのち、前記新設更生管4と既設管2との間に裏込めグラウトGを充填する。
裏込めグラウトGの充填は、図15(B)に示すように、更生管体3の前記主部7に設けた孔部28から行われる。この孔部28は、管内側から螺着されるキャップ体29によって開閉自在であって、充填に必要な孔部28のみを開口させる。なおキャップ体29は、本例では、前記孔部28に螺合するネジ軸部29aと、その内端で膨出する偏平な頭部29bとから形成される。
ここで、裏込めグラウトGを充填した際、図16(A)に示すように、新設更生管4は、中空状をなすため浮力によって浮き上がり既設管2と接触する。その結果、前記裏込めグラウトGが廻り込まずに、既設管2の損傷部分の補修や補強が確実に行われなかったり、裏込めグラウトGの肉厚がバラ付いて補強が不均一となるという問題が生じる傾向にある。そこで本例では、図16(B)に示すように、前記新設更生管4に、その外面から上方に突出し前記既設管2との間隙部gを確保するレベル調整棒30を着脱自在に設けている。なお前記レベル調整棒30は、更生後の新設更生管4をできるだけ水平なものとするための高さ調整用として用いることもでき、係る場合には、各レベル調整棒30の突出長さは、既設管2における上下変形の位置及び変形量に応じて設定される。
このレベル調整棒30は、図15(A)に示すように、前記更生管体3の主部7に設ける孔部31に、取付けキャップ32を介して、管内側から装着される。該取付けキャップ32は、前記キャップ体29と同様、前記孔部31に螺合するネジ軸部32aの内端に偏平な頭部32bを膨設してなり、かつネジ軸部32aの外端には、レベル調整棒30を保持する凹部32a1を凹設している。又前記レベル調整棒30は直軸状をなし、前記取付けキャップ32に保持した状態で孔部31に取り付けることにより、新設更生管4の外面から突出し、既設管2との間に間隙部gを形成しうる。なおレベル調整棒30の取付は、前記入口シール管取付工程S5の後かつ裏込めグラウトGの充填前に行われる。
このように、本発明の既設管更生方法は、先導リングを用い、複数個の更生管体3が連なる連続管体23を入口側開口部20Aから出口側開口部20Bまで牽引して引き込むものであるため、前記連続管体23が剛直とはならず、既設管2の湾曲変形に合わせて自在に変形しながら円滑に通過することができる。従って、変形した既設管2に対しても、工期の延長等のトラブルを招くことなく更生作業を効率よくかつ確実に行うことができる。
又更生作業に際し、前記エントランス形成工程S1、先導リング挿入工程S2、出口シール管接続工程S3、連続管体形成工程S4、及び入口シール管取付工程S5においては、下水を一時堰き止める或いはバイパス流路を経由させる必要がなく、従って、車両交通や生活環境への影響を最小限にととめながら工事を迅速に行うことができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の既設管更生方法によって更生された既設管の一実施例を概念的に示す断面図である。 それに用いる更生管体を、セグメントとともに示す斜視図である。 キャッチ継手を側面側から見た断面図である。 キャッチ継手の受け金具を正面側から見た断面図である。 (A)、(B)は、キャッチ継手の第1、第2の接続位置での係止状態を示す断面図である。 エントランス形成工程による出口エントランスの取付け状態を示す断面図である。 エントランス形成工程による入口エントランスの取付け状態を示す断面図である。 先導リング挿入工程、及びその後の通過テストを説明する断面図である。 出口シール管接続工程を説明する断面図である。 (A)、(B)は、出口シール管及び入口シール管を示す断面図である。 (A)、(B)は、その主要部をシール材とともに示す断面図である。 連続管体形成工程を説明する断面図である。 本発明の作用効果を説明する線図である。 入口シール管取付工程を説明する断面図である。 (A)は、レベル調整棒を示す断面図、(B)はグラウト充填工程を説明する断面図である。 (A)、(B)は、レベル調整棒の作用効果を説明する断面図である。 調整管による入口シール管と入口側縦孔との間のライニングを説明する断面図である。 更生管体の間に配するシール材を示す断面図である。
符号の説明
2 既設管
3 更生管体
4 新設更生管
5A 入口側縦孔
5B 出口側縦孔
6 セグメント
7 主部
8 骨組み枠
11 シール材
12 キャッチ継手
14a ケース
20A 入口側開口部
20B 出口側開口部
21A 入口エントランス
21B 出口エントランス
22 先導リング
23 連続管体
24 ローブ状体
25 出口シール管
26 シール材
27 入口シール管
30 レベル調整棒
g 間隙部
F 芯方向
G グラウト
S1 エントランス形成工程
S2 先導リング挿入工程
S3 出口シール管接続工程
S4 連続管体形成工程
S5 入口シール管取付工程
S6 グラウト充填工程

Claims (8)

  1. 既設管の管内に、複数個の更生管体を芯方向に並べた新設更生管を配設し、かつこの新設更生管と前記既設管との間隙部に裏込めグラウトを充填することにより既設管を更生する既設管更生方法であって、
    前記更生管体は、周方向に分割された複数個のセグメントを組み立てた筒状をなし、
    かつ前記既設管の、入口側縦孔で開口する入口側開口部、出口側縦孔で開口する出口側開口部に、該既設管の内面を覆う管状の入口エントランス、出口エントランスを形成するエントランス形成工程と、
    前記既設管の入口側開口部から出口側開口部に向かってローブ状体を用いて既設管内で牽引される先導リングを前記既設管に挿入する先導リング挿入工程と、
    前記先導リングの後端に、出口側で既設管との間をシールする出口シール管を接続する出口シール管接続工程と、
    前記出口シール管に前記更生管体を順次接続し、前記先導リングの牽引とともに前記更生管体が連なる連続管体を形成する連続管体形成工程と、
    前記連続管体の後端に、入口側で既設管との間をシールする入口シール管を取付けることにより前記新設更生管を形成する入口シール管取付工程と、
    前記出口シール管、入口シール管により前記出口エントランス、入口エントランスとの間を封止することにより既設管との間をシールしたのち、前記新設更生管と既設管との間に裏込めグラウトを充填するグラウト充填工程とを具えたことを特徴とする既設管更生方法。
  2. 前記更生管体と、これに隣合う更生管体とは、少なくとも一部が、複数段位置で両者を係止しうるキャッチ継手を用いて接続されることを特徴とする請求項1記載の既設管更生方法。
  3. 前記連続管体は、前記既設管内で押し縮める向きに押圧されることにより、前記キャッチ継手が、隣合う更生管体を最短位置で係止することを特徴とする請求項2記載の既設管更生方法。
  4. 前記先導リング挿入工程に先立ち、前記既設管の内部状態を調査する調査工程を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の既設管更生方法。
  5. 前記新設更生管は、その外面から突出し前記既設管との間隙部を確保するレベル調整棒を着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の既設管更生方法。
  6. 前記入口シール管、出口シール管は、周方向に連続するチューブ状をなしかつ流体の充填により膨張して前記出口エントランス、入口エントランスとの間を封止するシール材を具えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の既設管更生方法。
  7. 前記連続管体は、更生管体の間に、水膨張ゴムからなるリング状のシール材を具えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の既設管更生方法。
  8. 前記セグメントは、更生管体の管壁をなす合成樹脂製の主部と、この主部を補強するステンレス製の骨組み枠とから形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の既設管更生方法。
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JP2010101390A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Shonan Plastic Mfg Co Ltd セグメントの連結方法及び連結具
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