JP6423819B2 - 既設管の更生方法及び既設管の更生構造 - Google Patents

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本発明は、マンホールを有して地中に埋設されたウェット状態の既設管の内部に、更生管を設置するための既設管の更生方法及び既設管の更生構造に関する。
従来、下水道等において、鉄筋コンクリート管(ヒューム管)等からなる既設管が老朽化して漏水や崩壊の恐れがある場合、その既設管内に新たに更生管を形成する既設管の更生方法が知られている。この既設管の更生方法では、例えば、更生管と既設管との間に裏込めグラウトを充填することにより既設管を更生している。
下記特許文献1では、2つのマンホール間の既設管を更生する更生方法を提案している。特許文献1の更生方法は、まず、一方のマンホールから既設管の内部に先導管が設置される。その後、この更生方法では、他方のマンホールからワイヤを用いて先導管が牽引される際に、先導管の牽引方向後端部に円筒部材を順次連結して更生管を形成している。
特開2013−032632号公報
上記特許文献1の更生方法では、一方のマンホール位置の空間で円筒部材を順次連結する作業が行われる。一般的に、既設管及びマンホール位置の空間には、下水等が流れているため、ウェット状態となっている。ウェット状態であったとしても、その水量が少ない場合は、マンホール位置の空間で上述の作業を行うことができるものの、作業効率が低下するという問題がある。また、ウェット状態での作業は、作業中に水量が急激に変化すると、大変危険な状態となり得る。
このため、従来、マンホール位置で上記特許文献1のような作業を行う際には、一方のマンホール位置に流入する下水等の上流側を止水して、マンホール位置の空間を低ウェット状態としていた。ここで、低ウェット状態とは、ドライ状態又は少量の水が流れる状態を意味している。
しかしながら、マンホール位置の上流側を長時間止水するためには、止水している間の下水を別の既設管へバイパスさせる必要があり、当該バイパスの形成に多大な時間と労力を必要としていた。また、止水を解除する際に、多量の下水が一度に流れることから、下流側が危険な状態となることがあった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、マンホールを横切ってのびるバイパス管を設置することを基本として、長時間止水することなく既設管の内部に更生管を形成する既設管の更生方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、マンホールを有して地中に埋設されたウェット状態の既設管の内部に、更生管を設置するための既設管の更生方法であって、前記既設管の内部かつ前記マンホールに対して管長手方向の一方側に、前記既設管との間がシールされた補助管を設置する工程と、前記既設管の内部かつ前記マンホールに対して管長手方向の他方側に、前記既設管に対してスライド可能かつ前記既設管との間がシールされた先導管を設置する工程と、前記マンホールを横切ってのびるとともに、一端側が前記補助管に、他端側が前記先導管に、それぞれシールされたバイパス管を設置することにより、前記マンホールの前記バイパス管の周囲の空間を低ウェット状態とする工程と、前記空間で更生管用の円筒部材を組み立てて前記先導管に連結する工程と、前記先導管を前記バイパス管及び前記既設管に対してシールした状態で、前記先導管を前記円筒部材とともに、更生管延長方向に移動させる工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る既設管の更生方法において、前記既設管と前記補助管との間は、前記補助管に設置された第1密封部によりシールされ、前記既設管と前記先導管との間は、前記先導管に設置された第2密封部によりシールされ、前記補助管及び前記先導管と前記バイパス管との間は、前記バイパス管の一端側及び他端側にそれぞれ設置された第3密封部及び第4密封部によりシールされるのが望ましい。
本発明に係る既設管の更生方法において、前記第1密封部、前記第2密封部、前記第3密封部及び前記第4密封部は、それぞれの内部に空気が封入され、その空気圧によりシールしているのが望ましい。
本発明に係る既設管の更生方法において、前記先導管を、前記マンホールに対して管長手方向の他方側に位置する別のマンホールから、ワイヤにより牽引されることで、更生管延長方向に移動させているのが望ましい。
本発明は、マンホールを有して地中に埋設された既設管と、前記既設管の内部に設置された更生管とを含む既設管の更生構造であって、前記既設管の内部かつ前記マンホールに対して管長手方向の一方側に設置された補助管と、前記既設管の内部かつ前記マンホールに対して管長手方向の他方側に設置された先導管と、前記マンホールを横切ってのびるとともに、一端側が前記補助管に、他端側が前記先導管に設置されたバイパス管と、前記先導管に連結された前記更生管とを含むことを特徴とする。
本発明に係る既設管の更生構造において、前記補助管は、前記既設管と前記補助管との間をシールする第1密封部を有し、前記先導管は、前記既設管と前記先導管との間をシールする第2密封部を有し、前記バイパス管は、前記補助管及び前記先導管と前記バイパス管との間をそれぞれシールする第3密封部及び第4密封部を有するのが望ましい。
本発明の既設管の更生方法は、マンホールを横切ってのびるとともに、一端側が補助管に、他端側が先導管に、それぞれシールされたバイパス管を設置することにより、マンホールのバイパス管の周囲の空間を低ウェット状態とする工程と、空間で更生管用の円筒部材を組み立てて先導管に連結する工程とを含んでいる。
このような更生方法は、円筒部材を組み立てる作業が、低ウェット状態で行えるので、その作業効率が向上し得る。また、本発明の既設管の更生方法は、マンホールの上流側を長時間止水する必要がなく、止水作業に伴う時間と労力とが不要となるとともに、止水状態から解除される際の下流側の危険性も回避できる。
また、本発明の既設管の更生方法は、先導管をバイパス管及び既設管に対してシールした状態で、先導管を円筒部材とともに、更生管延長方向に移動させる工程を含んでいる。このような更生方法は、先導管を円筒部材とともに、更生管延長方向に移動させる際にも、マンホールのバイパス管の周囲の空間の低ウェット状態を保つことができる。
本発明の既設管の更生構造は、既設管の内部かつマンホールに対して管長手方向の一方側に設置された補助管と、既設管の内部かつマンホールに対して管長手方向の他方側に設置された先導管と、マンホールを横切ってのびるとともに、一端側が補助管に、他端側が先導管に設置されたバイパス管とを含んでいる。
このような既設管の更生構造は、マンホールのバイパス管の周囲の空間の低ウェット状態にすることができる。このため、本発明の既設管の更生構造は、この空間で行われる作業の作業効率を向上させ得る。
本発明の既設管の更生構造の一実施形態を示す概念図である。 更生管の組立状態を概念的に示す斜視図である。 補助管側の拡大断面図である。 先導管側の拡大断面図である。 本発明の既設管の更生方法の一実施形態を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の既設管の更生構造1を示す断面図である。図1に示されるように、本実施形態の既設管の更生構造1は、地中に埋設された既設管2と、既設管2の内部に設置された更生管3とを含んでいる。
本実施形態の既設管2は、鉄筋コンクリート管からなる下水道である。既設管2は、例えば、その内部に下水D等が流れている。既設管2は、複数のマンホール4を有しており、各マンホール4を介して地上と連通しているのが望ましい。既設管2は、マンホール4位置で、やや広い空間4Aを有している。この空間4Aは、後述するように、更生管3等の組立作業を行うのに適している。
本実施形態の更生管3は、マンホール4位置の空間4Aで、複数の更生管3用の円筒部材3Aを順次組み立てて連結することで形成されている。
図2は、更生管3の組立状態を概念的に示す斜視図である。図2に示されるように、更生管3用の各円筒部材3Aは、複数の、本実施形態では4つのセグメント3a〜3dが、複数の締結部材5a(図2では、一部のみ示す。)により締結されることで、円筒状に組み立てられている。このような組立は、後述するように、マンホール4(図1に示す)のバイパス管12の周囲の空間4Aで行われるのが望ましい。更生管3は、例えば、このようにして組み立てられた複数の円筒部材3Aが、複数の締結部材5b(図2では、一部のみ示す。)により互いに連結されることで形成されている。
図1に示されるように、本実施形態の既設管の更生構造1は、既設管2の内部かつマンホール4に対して管長手方向の一方側Aに設置された補助管6を含んでいる。
図3は、補助管6側の拡大断面図である。図3に示されるように、補助管6は、複数の、本実施形態では3つの補助管6用の円筒部材6Aと、当該円筒部材6Aの一方側Aに連結される補助リング6Bとを含んでいる。
本実施形態の補助管6用の円筒部材6Aは、更生管3用の円筒部材3Aと同一のものである。当該円筒部材6Aは、更生管3用の円筒部材3Aと同じく、複数のセグメントが締結されることで、円筒状に組み立てられるのが望ましい。補助管6用の各円筒部材6Aは、例えば、複数の締結部材5cにより互いに連結されている。
補助リング6Bは、例えば、補助管6用の円筒部材6Aの一端側に、複数の締結部材5dにより連結されている。ここで、一端側とは、対象物体の管長手方向の一方側Aの端部を意味する。補助リング6Bは、更生管3用の円筒部材3Aと同じく、複数のセグメントが締結されることで、円筒状に組み立てられるのが望ましい。
本実施形態の補助管6の補助リング6Bは、既設管2と補助管6との間をシールする第1密封部7を有している。第1密封部7は、例えば、気密性を有する布により、中空円環状に形成されている。第1密封部7は、内部に高圧の空気が封入され、その空気圧により既設管2と補助管6との間をシールするのが望ましい。このような第1密封部7は、既設管2と補助管6との間に下水D(図1に示す)等が流入することを防止し得る。
補助管6は、補助管6用の円筒部材6Aの他端側と補助リング6Bとにそれぞれ設けられた複数の固定部材8により、既設管2に対して固定されるのが望ましい。ここで、他端側とは、対象物体の管長手方向の他方側Bの端部を意味する。
図1に示されるように、本実施形態の既設管の更生構造1は、既設管2の内部かつマンホール4に対して管長手方向の他方側Bに設置された先導管9を含んでいる。先導管9は、上述のマンホール4に対して管長手方向の他方側Bに位置する別のマンホール(図示省略)から、ワイヤWにより牽引されることで、既設管2の内部を他方側Bへ移動可能に設置されている。
図4は、先導管9側の拡大断面図である。図4に示されるように、先導管9は、複数の、本実施形態では3つの先導部材9Aと、先導部材9Aの他方側Bに連結される先導リング9Bと、先導部材9Aの一方側Aに連結される先導管9用の円筒部材9Cとを含んでいる。
先導管9の先導部材9Aは、更生管3用の円筒部材3Aより直径が大きく、管長手方向の長さが小さい円筒状であるのが望ましい。先導部材9Aは、更生管3用の円筒部材3Aと同じく、複数のセグメントが締結されることで、円筒状に組み立てられるのが望ましい。各先導部材9Aは、例えば、複数の締結部材5eにより互いに連結されている。
先導リング9Bは、例えば、先導部材9Aの他端側に、複数の締結部材5fにより連結されている。先導リング9Bは、更生管3用の円筒部材3Aと同じく、複数のセグメントが締結されることで、円筒状に組み立てられるのが望ましい。本実施形態の先導リング9Bには、牽引用のワイヤWが連結されている。
本実施形態の先導管9の先導リング9Bは、既設管2と先導管9との間をシールする第2密封部10を有している。第2密封部10は、例えば、気密性を有する布により、中空円環状に形成されている。第2密封部10は、内部に高圧の空気が封入され、その空気圧により既設管2と先導管9との間をシールするのが望ましい。このような第2密封部10は、既設管2と先導管9との間に下水D(図1に示す)等が流入することを防止し得る。
本実施形態の先導管9用の円筒部材9Cは、更生管3用の円筒部材3Aと同一のものである。当該円筒部材9Cは、更生管3用の円筒部材3Aと同じく、複数のセグメントが締結されることで、円筒状に組み立てられるのが望ましい。先導管9用の円筒部材9Cは、例えば、先導部材9Aの一端側に、複数の締結部材5gにより連結されている。先導管9用の円筒部材9Cには、例えば、更生管3用の円筒部材3Aが複数の締結部材5bにより連結されている。
先導管9は、先導リング9Bと先導管9用の円筒部材9Cとにそれぞれ設けられた複数のスライド部材11aにより、既設管2に対してスライド可能に設置されるのが望ましい。
図1に示されるように、本実施形態の既設管の更生構造1は、マンホール4を横切ってのびるとともに、一端側が補助管6に、他端側が先導管9に設置されたバイパス管12を含んでいる。このようなバイパス管12は、マンホール4のバイパス管12の周囲の空間4Aの低ウェット状態にすることができるので、この空間4Aで行われる作業の作業効率を向上させ得る。ここで、低ウェット状態とは、流れる下水Dがないドライ状態又は少量の下水Dが流れる状態を意味している。
バイパス管12は、更生管3の円筒部材3Aより直径が小さいバイパス管本体12Aを含んでいるのが望ましい。バイパス管本体12Aは、その直径がマンホール4の最小直径より小さい場合、円筒状に一体的に成形されるか、又は、事前に地上で円筒状に組み立てられるのが望ましい。バイパス管本体12Aが弾性を有する材料で形成されている場合、バイパス管本体12Aは、その長さ方向にも一体的に成形されていてもよい。なお、バイパス管本体12Aは、その直径がマンホール4の最小直径より大きい場合、更生管3用の円筒部材3Aと同じく、複数のセグメントが締結されることで、円筒状に組み立てられていてもよい。
図3に示されるように、本実施形態のバイパス管12は、バイパス管本体12Aの一方側Aに、第1バイパスリング12Bを連結している。第1バイパスリング12Bは、更生管3用の円筒部材3Aと同じく、複数のセグメントが締結されることで、円筒状に組み立てられるのが望ましい。第1バイパスリング12Bは、バイパス管本体12Aの一端側に、複数の締結部材5hにより連結されるのが望ましい。
本実施形態のバイパス管12の第1バイパスリング12Bは、補助管6とバイパス管12との間をシールする第3密封部13を有している。第3密封部13は、例えば、気密性を有する布により、中空円環状に形成されている。第3密封部13は、内部に高圧の空気が封入され、その空気圧により補助管6とバイパス管12との間をシールするのが望ましい。このような第3密封部13は、補助管6とバイパス管12との間に下水D(図1に示す)等が流入することを防止し得る。
バイパス管12の一端側は、第1バイパスリング12Bに設けられた複数のスライド部材11bにより、補助管6に対してスライド可能に設置されるのが望ましい。なお、バイパス管12の一端側は、補助管6の固定部材8と同様の複数の固定部材により、補助管6に対して固定されていてもよい。
図4に示されるように、本実施形態のバイパス管12は、バイパス管本体12Aの他方側Bに、第2バイパスリング12Cを連結している。第2バイパスリング12Cは、更生管3用の円筒部材3Aと同じく、複数のセグメントが締結されることで、円筒状に組み立てられるのが望ましい。第2バイパスリング12Cは、バイパス管本体12Aの他端側に、複数の締結部材5iにより連結されるのが望ましい。
本実施形態のバイパス管12の第2バイパスリング12Cは、先導管9とバイパス管12との間をシールする第4密封部14を有している。第4密封部14は、例えば、気密性を有する布により、中空円環状に形成されている。第4密封部14は、内部に高圧の空気が封入され、その空気圧により先導管9とバイパス管12との間をシールするのが望ましい。このような第4密封部14は、先導管9とバイパス管12との間に下水D(図1に示す)等が流入することを防止し得る。
バイパス管12の他端側は、第2バイパスリング12Cに設けられた複数のスライド部材11cにより、先導管9に対してスライド可能に設置されるのが望ましい。
次に、図1乃至図4を参酌して、上述の既設管の更生構造1を用いた既設管の更生方法の実施の一形態が説明される。本実施形態の既設管の更生方法は、マンホール4を有して地中に埋設されたウェット状態の既設管2の内部に、更生管3を設置するための方法である。ここで、ウェット状態の既設管2とは、図1に示されるように、既設管2の内部に下水D等が流れている状態を意味する。
図5は、本実施形態の既設管の更生方法のフローチャートである。図5に示されるように、本実施形態の既設管の更生方法は、まず、既設管2の内部かつマンホール4に対して管長手方向の一方側Aに、既設管2との間がシールされた補助管6を設置する補助管設置工程S1が行われる。
補助管設置工程S1では、例えば、補助管6用の円筒部材6Aと補助リング6Bとが、それぞれ、複数のセグメントとしてマンホール4から搬入され、マンホール4位置の空間4Aで円筒状に組み立てられる。その後、各円筒部材6A及び補助リング6Bは互いに連結され、既設管2の内部の所定の位置に固定されるのが望ましい。
補助管設置工程S1では、既設管2と補助管6との間が、補助管6に設置された第1密封部7によりシールされるのが望ましい。当該第1密封部7によるシールは、補助管6が既設管2の内部の所定の位置に固定された後に、第1密封部7の空気圧を高められるのが望ましい。
本実施形態の既設管の更生方法は、次に、既設管2の内部かつマンホール4に対して管長手方向の他方側Bに、既設管2に対してスライド可能かつ既設管2との間がシールされた先導管9を設置する先導管設置工程S2が行われる。
先導管設置工程S2では、例えば、先導部材9Aと先導リング9Bと先導管9用の円筒部材9Cとが、それぞれ、複数のセグメントとしてマンホール4から搬入され、マンホール4位置の空間4Aで円筒状に組み立てられる。その後、各先導部材9A、先導リング9B及び円筒部材9Cは互いに連結され、既設管2の内部に移動されるのが望ましい。このとき、先導リング9Bには、マンホール4の管長手方向の他方側Bに位置する別のマンホールまでのびるワイヤWが連結されるのが望ましい。
先導管設置工程S2では、既設管2と先導管9との間が、先導管9に設置された第2密封部10によりシールされるのが望ましい。当該第2密封部10によるシールは、先導管9が既設管2の内部に移動された後に、第2密封部10の空気圧を高められるのが望ましい。
本実施形態の既設管の更生方法は、次に、マンホール4を横切ってのびるとともに、一端側が補助管6に、他端側が先導管9に、それぞれシールされたバイパス管12を設置するバイパス管設置工程S3が行われる。本実施形態のバイパス管設置工程S3は、マンホール4のバイパス管12の周囲の空間4Aを低ウェット状態としている。このようなバイパス管設置工程S3は、マンホール4の上流側を長時間止水する必要がなく、止水作業に伴う時間と労力とが不要となるとともに、止水状態から解除される際の下流側の危険性も回避できる。
バイパス管設置工程S3では、例えば、バイパス管本体12Aと第1バイパスリング12Bと第2バイパスリング12Cとが、それぞれ、マンホール4から搬入される。バイパス管本体12Aは、地上で事前に円筒状に組み立てられた後、搬入されるのが望ましい。第1バイパスリング12B及び第2バイパスリング12Cは、複数のセグメントとして搬入され、マンホール4位置の空間4Aで円筒状に組み立てられるのが望ましい。その後、バイパス管本体12A、第1バイパスリング12B及び第2バイパスリング12Cは互いに連結され、一端側が補助管6の内部に移動され、他端側が先導管9の内部に移動されるのが望ましい。
バイパス管設置工程S3では、補助管6及び先導管9とバイパス管12との間が、バイパス管12の一端側及び他端側にそれぞれ設置された第3密封部13及び第4密封部14によりシールされるのが望ましい。当該第3密封部13及び第4密封部14によるシールは、バイパス管12の一端側が補助管6の内部に移動され、かつ、他端側が先導管9の内部に移動された後に、第3密封部13及び第4密封部14の空気圧を高められるのが望ましい。
本実施形態の既設管の更生方法は、次に、マンホール4のバイパス管12の周囲の空間4Aで更生管3用の円筒部材3Aを組み立てて先導管9に連結する更生管組立工程S4が行われる。このような更生管組立工程S4は、マンホール4のバイパス管12の周囲の空間4Aが低ウェット状態であることから、円筒部材3Aを組み立てる作業が、低ウェット状態で行えるので、その作業効率が向上し得る。
更生管組立工程S4では、例えば、更生管3用の円筒部材3Aが、複数のセグメント3a〜3dとしてマンホール4から搬入され、マンホール4のバイパス管12の周囲の空間4Aで円筒状に組み立てられる。その後、更生管3用の円筒部材3Aは、先導管9用の円筒部材9Cに連結される。
本実施形態の既設管の更生方法は、次に、先導管9をバイパス管12及び既設管2に対してシールした状態で、先導管9を更生管3用の円筒部材3Aとともに、更生管延長方向に移動させる先導管移動工程S5が行われる。
先導管移動工程S5では、先導管9は、マンホール4に対して管長手方向の他方側Bに位置する別のマンホールから、ワイヤWにより牽引されることで、更生管延長方向に移動させているのが望ましい。このような先導管移動工程S5は、先導管9の既設管2の内部での移動をスムーズに行うことができる。
先導管移動工程S5では、既設管2と先導管9との間の第2密封部10及び先導管9とバイパス管12との間の第4密封部14は、内部の空気圧を低くして、先導管9を移動させるのが望ましい。第2密封部10及び第4密封部14は、内部の空気圧を低くしても、一定のシール性を保つことができる。
このような先導管移動工程S5は、第2密封部10及び第4密封部14の空気圧が低い状態で先導管9を移動させるので、先導管9の移動に伴う抵抗を小さくすることができ、牽引に要する力を小さくすることができる。また、第2密封部10と既設管2との間及び第4密封部14と先導管9との間の摩擦を小さくすることができ、第2密封部10及び第4密封部14の耐久性を向上し得る。なお、先導管9の移動後には、第2密封部10及び第4密封部14の空気圧を再び高くして、下水Dの流入をより確実に防止するのが望ましい。
本実施形態の既設管の更生方法は、更生管組立工程S4及び先導管移動工程S5を繰り返して、所定の長さの更生管3を形成している。2回目以降の更生管組立工程S4では、更生管3用の円筒部材3Aは、既に連結された他方側Bの円筒部材3Aに、順次連結される。
上述の実施形態では、ウェット状態の既設管2内で既設管の更生方法の各工程が行われていたが、補助管設置工程S1からバイパス管設置工程S3までの各工程は、既設管2内の下水Dの上流側を一時的に止水して行われてもよい。
また、上述の実施形態では、補助管設置工程S1からバイパス管設置工程S3までの各工程において、第1密封部7乃至第4密封部14によりシールしていたが、バイパス管設置工程S3の後に、第1密封部7乃至第4密封部14に空気を封入してシールしてもよい。
また、上述の実施形態では、補助管6を介して、バイパス管12を設置していたが、バイパス管12の一端側に直接補助リング6Bが連結されていてもよい。この場合、バイパス管12と補助リング6Bとの連結部が、第3密封部13に相当し得る。
さらに、上述の実施形態では、マンホール4に対して管長手方向の一方側Aに補助管6を設置していたが、この一方側Aの既設管2の内部に、別の更生管が既に形成されている場合には、この別の更生管が補助管6に相当する。この場合、別の更生管と既設管との間に充填された裏込めグラウトが、第1密封部7に相当し得る。また、別の更生管の形成工程が、補助管設置工程S1に相当し得る。
なお、上述の実施形態では、各円筒部材3A,6A,9C等は、マンホール4位置の空間4Aで複数のセグメントが組み立てられる態様であったが、各円筒部材3A,6A,9C等の直径がマンホール4の最小直径より小さい場合、一体的に成形されるか、又は、事前に地上で組み立てられていてもよい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
2 既設管
3 更生管
3A 円筒部材
4 マンホール
4A 空間
6 補助管
9 先導管
12 バイパス管

Claims (5)

  1. マンホールを有して地中に埋設されたウェット状態の既設管の内部に、更生管を設置するための既設管の更生方法であって、
    前記既設管の内部かつ前記マンホールに対して管長手方向の一方側に、前記既設管との間がシールされた補助管を設置する工程と、
    前記既設管の内部かつ前記マンホールに対して管長手方向の他方側に、前記既設管に対してスライド可能かつ前記既設管との間がシールされた先導管を設置する工程と、
    前記マンホールを横切ってのびるとともに、一端側が前記補助管に、他端側が前記先導管に、それぞれシールされたバイパス管を設置することにより、前記マンホールの前記バイパス管の周囲の空間を低ウェット状態とする工程と、
    前記空間で更生管用の円筒部材を組み立てて前記先導管に連結する工程と、
    前記先導管を前記バイパス管及び前記既設管に対してシールした状態で、前記先導管を前記円筒部材とともに、更生管延長方向に移動させる工程とを含むことを特徴とする既設管の更生方法。
  2. 前記既設管と前記補助管との間は、前記補助管に設置された第1密封部によりシールされ、
    前記既設管と前記先導管との間は、前記先導管に設置された第2密封部によりシールされ、
    前記補助管及び前記先導管と前記バイパス管との間は、前記バイパス管の一端側及び他端側にそれぞれ設置された第3密封部及び第4密封部によりシールされる請求項1に記載の既設管の更生方法。
  3. 前記第1密封部、前記第2密封部、前記第3密封部及び前記第4密封部は、それぞれの内部に空気が封入され、その空気圧によりシールしている請求項2に記載の既設管の更生方法。
  4. 前記先導管を、前記マンホールに対して管長手方向の他方側に位置する別のマンホールから、ワイヤにより牽引されることで、更生管延長方向に移動させている請求項1乃至3のいずれかに記載の既設管の更生方法。
  5. マンホールを有して地中に埋設された既設管と、前記既設管の内部に設置された更生管とを含む既設管の更生構造であって、
    前記既設管の内部かつ前記マンホールに対して管長手方向の一方側に設置された補助管と、前記既設管の内部かつ前記マンホールに対して管長手方向の他方側に設置された先導管と、前記マンホールを横切ってのびるとともに、一端側が前記補助管に、他端側が前記先導管に設置されたバイパス管と、前記先導管に連結された前記更生管とを含み、
    前記補助管は、前記既設管と前記補助管との間をシールする第1密封部を有し、
    前記先導管は、前記既設管と前記先導管との間をシールする第2密封部を有し、
    前記バイパス管は、前記補助管及び前記先導管と前記バイパス管との間をそれぞれシールする第3密封部及び第4密封部を有することを特徴とする既設管の更生構造。
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