JP5918029B2 - 既設管の更生工法 - Google Patents

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本発明は、セグメントを周方向と管長方向に複数個連結して既設管内に更生管を組み立て既設管を更生する既設管の更生工法に関する。
従来、下水道管、上水道管、農業用水管などの既設管が老朽化したとき、セグメントを周方向と管長方向に複数個連結して更生管を組み立て、更生管と既設管の隙間に充填材を充填して更生管と既設管を一体化し複合管を構築する既設管の更生工法が知られている(特許文献1)。
従来、セグメントを用いた既設管の更生工事では、まず、セグメントをマンホールを介して既設管内に搬入する。次に、作業者はマンホールの直下で複数のセグメントを周方向に連結してリング状の管ユニットを組み立てる。そして、作業者は管ユニットを既設管内の所定の位置に据え付け、据え付けた管ユニットに順次次の管ユニットを管長方向に連結して既設管内に更生管を組み立てる。管長方向の連結は、最初の管ユニットを更生すべき既設管の先端に設置し、次の管ユニットを順次後端に向けて連結したり、あるいは逆に後端に設置し、先端に向けて連結するか、あるいは最初の管ユニットを更生すべき既設管のほぼ中央に設置して先端並びに後端の2方向に順次連結して、所定長さの更生管を構築している。
特開2011−12803号公報
上記の従来の工法では、作業者は管ユニットと更生管の組み立てを下水が流れている既設管内で行う。また、既設管内に最初に設置された管ユニットに次の管ユニットを順次管長方向に連結して更生管が組み立てられるので、一旦管長方向に連結された管ユニットは既設管内で移動されることはない。従って、管ユニットの据え付け・連結の際には作業者はマンホールの直下から下水の流れている既設管の奥深くに入っていく必要がある。そのため、大雨などによる急激な増水時には、既設管内には大量の雨水が流れ、作業者が危険にさらされるという問題がある。
本発明は上述の問題を解決し、増水時にも作業者が危険にさらされることのない既設管の更生工法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、
セグメントを周方向に連結してなるリング状の管ユニットを順次管長方向に連結して上流側マンホールと下流側マンホール間の既設管内に更生管を組み立て既設管を更生する既設管の更生工法であって、
更生すべき既設管内を流れる下水を、前記上流側マンホールの上流側に一端が固定された排水管を介して前記下流側マンホールの下流に排水し、
前記上流側マンホール内で、排水管が管ユニット内に位置するように、最初の管ユニットを組み立てて上流側マンホールの既設管開口部付近に設置するとともに、該設置された最初の管ユニットを前記下流側マンホールから既設管内に引き込み、
既設管内に引き込まれた最初の管ユニットの後端部に、前記最初の管ユニットと同様に組み立てられた次の管ユニットを連結して、該連結された管ユニットを前記下流側マンホールから既設管内に引き込み、
前記排水管を介して下水を排水しながら、組み立てられた管ユニットの引き込みとその後端部への管ユニットの連結を繰り返し既設管内に更生管を敷設することを特徴とする。
このような構成では、既設管内を流れる下水は排水管を介して下流に排水される。そのため、作業者は下水が流れない状態で更生管を組み立てることができるとともに、作業者は既設管の上流で管ユニットを組み立てそれに順次次の管ユニットを連結して既設管内に引き込み、既設管内に更生管を敷設することができる。従って、作業者は既設管内に入り込むことなく、更生管を敷設することができるので、大雨等による急激な増水時にも、更生現場からの避難が容易であり、危険にさらされることがない。
更生管の組み立てに使用されるセグメントの構造を示した斜視図である。 セグメントの周方向への連結構造を示す図1のA−A線に沿った断面図である。 セグメントを周方向に連結して管ユニットを組み立てた状態を示す斜視図である。 管ユニットのセグメントを管長方向に連結する方法を示す説明図である。 管ユニットのセグメントを管長方向に連結する他の方法を示す説明図である。 (a)は滑り部材を取り付けた最初の管ユニットの正面図、(b)はその一部側面図である。 (a)は排水管設置工程を示す説明図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図である。 管ユニットの組み立て工程を示す説明図である。 管ユニットの引き込み工程を示す説明図である。 (a)は更生管の引き込み工程の初期段階を示す説明図、(b)は更生管の引き込み工程の中間段階を示す説明図、(c)は更生管の引き込み工程の最終段階を示す説明図である。 (a)は排水管と更生管の関係を示す側面図、(b)は排水管を支持する支持部材を示す側面図、(c)は排水管と更生管の関係を示す側面図、(d)は排水管を支持する支持部材の他の例を示す側面図である。 セグメントからなる更生管を既設管内で組み立てた状態を示す破断斜視図である。 (a)は既設管と更生管間に配置される摩擦低減部材を示す平面図、(b)は摩擦低減部材を既設管と更生管の間に配置したときの断面図である。 他の実施例の排水管を更生管内に配置したときの断面図である。
以下、添付した図を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。本発明では、下水道管などの既設管を更生するためのセグメントを周方向並びに管長方向に連結して更生管を既設管内に敷設して既設管が更生される。
図1には、本発明に使用される更生管の組立単位部材となるセグメント1の構造が図示されている。セグメント1は、更生管の内周面を構成する内面板101と、該内面板101の周方向に延びる両側に垂直に立設された側板102、103と、内面板101の管長方向に延びる両端に垂直に立設された端板104、105とからなるプラスチックでできた一体成形のブロック状の部材である。セグメント1は、本実施例では、円周を複数等分する所定角度、例えば5等分する72度の円弧状に湾曲した形状となっている。
セグメント1の機械的強度を補強するために、側板102、103の内側で内面板101の上面に、側板と同様な複数(4個)の内部板106、107が側板102、103と平行に立設して設けられる。また、側板102、103の内側面と内部板106、107の両側面には、それぞれの変形を防ぐために側方に張り出した凸板103b,106b,107bが複数箇所に形成され、リブ構造となってセグメント1の強度を高めている。
各部材101〜107、並びに各凸板103b,106b,107bは、いずれも透明、半透明あるいは不透明な同じプラスチックでできており、公知の成形技術を用いて一体に成形される。
内面板101の両端部には、セグメント1を周方向に連結するための開口部101aが複数形成され、また、セグメント1を管長方向に連結するために、側板102、103及び内部板106には円形の穴102a、103a及び106aが複数形成され、内部板107には切り欠き107aが複数形成される。
セグメントの周方向の連結が、図2に図示されている。セグメント1の開口部101aからボルト6を挿通孔104a、105aに挿通してナット7を螺合させ、両端板104、105を締め付けることにより、セグメント1を周方向に連結する。
連結が終了すると、各開口部101aは、蓋(不図示)などにより密閉される。なお、周方向の連結が容易な場合には、特に開口部101aを設ける必要はない。また、小径の既設管に使用されるセグメントの場合には、一組のボルトとナットだけでセグメントを周方向に連結することができる。
セグメント1を順次周方向に一周分連結させると、図3に示すようなリング状の閉じた所定の短い長さの短管体10(以下、管ユニットという)を組み立てることができる。図3では、煩雑さを避けるために、セグメント1の主要な構造部材である内面板101、側板102、103、端板104、105のみが図示されている。
管ユニットないしそのセグメントの管長方向の連結は、図4に示したように行われ、その詳細は、特許文献1にも記載されている。まず、ナット12を一方のセグメント1の側板102の穴102aを通過させ、最初の、つまり側板102から最も近い位置にある内部板106に当接させ、ボルト13をナット12にねじ込み、ナット12を内部板106に固定する。そして、他方のセグメント1の側板103の穴103aにナット12を通過させ、両セグメント1を突き合わせる。この状態で、締め付け部材11を、セグメント1の側板102の穴102a、内部板106の穴106a、内部板107の切り欠き107aに通し、ネジ部11aを一方のセグメント1に固定されているナット12にねじ込む。これにより、締め付け部材11とナット12が連結される。その後、ナット14のつば14aが最左端の内部板106に圧接するまでナット14をねじ込み、両セグメント1、1を締め付けて固定させる。セグメントの管長方向の連結は、ナット12を1セグメント当たり複数個固定し、図4に示したように、締め付け部材11の位置が千鳥状になるように、行われる。図4では、周方向の連結は一組のボルトとナットを介して行われ、図4では、その一つのボルト6が図示されている。
本実施例では、更生すべき既設管の上流に堰を築き、既設管の内部に排水管が設置され、排水管を介して既設管内の水を排水しながら更生管が組み立てられる。その状態が図7以降に図示されている。
図7(a)は排水管設置工程を説明する側面図である。本実施例では上流側マンホール40aと下流側マンホール40bの間の既設管30を更生する。まず、更生すべき既設管30の上流、すなわち上流側マンホール40aの上流側の開口部の直後に堰取付支柱42と、その下端に固定された堰44を設置する。堰44は例えば図7(b)に示すような金属製の半円形の板状部材で、その下部の左右方向中央に、開閉可能なシャッター48を備えた開口部がある。開口部の下流側には短い円形断面の管からなる排水管取付口43が接続されており、排水管45の一端をこの取付口43に取り付け固定する。堰44を設置する時点ではシャッター48を閉じて排水管45には下水が流れない状態としておく。
次に、排水管45を、図11(b)に示すようなシャフト46aの両端にローラー46bを設けた複数の支持部材46の上に設置する。排水管45は例えばサンクションホースのようなある程度固いもので、柔軟性があり、防水性のある素材でできたものを用いる。排水管45の上流側の端部を堰44の排水管取付口43に例えばクリップ止めすることにより接続する。排水管45の下流側の端部は、下流側マンホール40bのやや下流になるようにする。排水管45の下流側の端部付近には、図7(a)に示すように排水管45により排水された水が逆流するのを防ぐために、周りに土嚢47を積んでおく。
続いて、シャッター48を開くと、既設管内の下水は排水管45の内部を流れるようになり、排水管45の断面形状は、図8のように、膨張してほぼ円形となる。こうすることにより、マンホール40aと40b間の既設管30の内部は排水管45により排水され作業空間には水が流れない状態となる。以下の工程は、排水管45を介した排水をしながら行う。
排水管45が膨張した時、図8に示すように、排水管45と支持部材46との相対位置がずれないように、排水管45と各支持部材46をワイヤ45aなどで拘束するようにする。
次に上流側マンホール40a内にセグメント1を搬入して、図2に示したような方法で、セグメント1を周方向に連結し、最初の管ユニット10aを組み立てる。なお、管ユニット10aの組み立ては、排水管45が管ユニット10a内に位置するように、行われる。
続いて、組み立てられた管ユニット1aを既設管内に設置ないし引き込み、引き込まれた管ユニットに、次の管ユニットを管長方向に連結して更生管を組み立てる。この状態が、図9と図10(a)、(b)、(c)に図示されている。
まず、図9に示すように、組み立てられた最初の管ユニット10aをマンホール側の既設管開口部付近に設置し、最初の管ユニット10aにワイヤ49を接続して、例えば下流側マンホール40b内、あるいはマンホール40b上に設置したウィンチ(不図示)に接続し、最初の管ユニット10aを既設管の下流側から既設管30内に引き込む。 続いて、次の管ユニット10bを、最初の管ユニット10aと同様に、排水管45が管ユニット内に位置するように、組み立て、最初の管ユニット10aの後端部に連結して管ユニット10a、10bからなる更生管を組み立てる。そして、この連結された管ユニット10bを既設管内に引き込む。このとき、図11(b)に示すように、支持部材46のローラー46bが管ユニット10a、10bの内面に着地するように、管ユニットの管長方向の連結と引き込みが行われる。
このように、管ユニット10aと10bからなる更生管の引き込みが終わると、管ユニット10bの後端部に次の管ユニットを連結し、連結が終了すると、その管ユニットの引き込みを行うなど、更生管として組み立てられた管ユニットの引き込みとその後端部への管ユニットの連結を繰り返しながら、更生管31を徐々に長くしていき(図10(a)、図10(b))、最初の管ユニット10aが下流側マンホール40bの開口部に達したところで(図10(c))、引き込み工程を終了する。
上記引き込み工程時、排水管45には下水が流れ、その重量により支持部材46のローラー46bが、更生管の内面と接触して回転するので、また、各支持部材46と排水管45は拘束されていて、排水管45は取付口43に固定されているので、組み立てごとに更生管を移動させても、排水管45は移動することはない。従って、排水管45を介して下水を排水しながら、更生管として組み立てられた各管ユニットの引き込みを円滑に行うことができる。
以上のようにして、管ユニットの組み立て、管長方向の連結、引き込みを繰り返し図10(c)の状態になったら、更生管31からワイヤ49を取り外し、排水管45並びに支持部材46を更生管内から除去すると、図12に示すように、既設管30内に更生管31を組み立てることができる。既設管30と更生管31間の隙間にはグラウト材等の充填材32が充填され、既設管30と更生管31が一体化されて複合管が構築される。
このように、作業者41は、管ユニットの組み立て、並びにその管長方向の連結を既設管の上流のマンホール内だけで行い、また、各管ユニットの引き込みを更生管の下流側で行い更生工事を完了させることができるので、作業者は、既設管内に入って更生工事を行う必要がない。したがって、大雨等による急激な増水時にも更生現場からの避難が容易になり、危険にさらされることがない。
なお、管ユニットを組み立てるごとに、組み立て後の更生管の重量が増大し、更生管31と既設管30間の摩擦抵抗が増大するので、図13に示すような摩擦低減部材を既設管30に設置しておく。
摩擦低減部材は、例えばスチールなどの金属製の細長いベルト60から構成され、図13(a)に図示したように、その長さは更生すべき既設管長さLより長く、また管ユニットが着地できる所定幅Wを有している。このようなベルト60を、一本、あるいは複数本(図13の例では3本)用意し、既設管30の底部に配置し、その両端をボルト60aなどで、マンホールに固定する。組み立てられた更生管31は、図13(b)に示したように、既設管30の底面に設置されたベルト60と接触し、摩擦抵抗は、更生管31が直接既設管30に接触するときの摩擦抵抗より小さくなる。また、ベルト60上には、石などの更生管の移動に障害を与えるものがないので、更生管の引き込みを円滑に行うことができる。また、図12に示すように、既設管30と更生管31間にグラウト材を充填するとき、ベルト60は鉄筋としての機能を果たすので、一体化された既設管と更生管の強度を高めることができる。
ベルト60は、例えば、図13(a)に示すように、幅狭の3本のベルトではなく、3本のベルトの幅を有する一つのベルトとすることもできる。また、ベルト60に、グリース等を塗ることにより更に摩擦の低減を図ることもできる。
管ユニットを既設管に引き込む時、最初の管ユニット10aは最先端の管ユニットとなるので、一番負荷がかかる管ユニットになる。そこで、図5に示したように、最初の管ユニット10aに、滑り板50を取り付ける。
滑り板50は、例えばプラスチック材料あるいは金属製の長方形の薄板である。滑り板50の管長方向の長さは最初の管ユニット10aの管長方向の長さよりやや長く、一方の端部が最初の管ユニット10aの先端から突出し、他方の端部が管ユニット10aの後端部と一致するように、最初の管ユニット10aの側板102、103、内部板106、107の周縁部に接着剤を用いて固定されている。滑り板50の突出分50aは、管ユニット10aの内側に向かって湾曲している。このような滑り板50は、例えば一つのセグメントに2か所設けておく。また、滑り板50が設けられるセグメント部分の管長方向の連結は、図5に示したように、締め付け部材11とナット12を隣接した穴にそれぞれ通すことにより並列して行う。このように、滑り板を設けたり、あるいは管長方向の連結位置を隣接させることにより、最初の管ユニット10aにかかる負荷を軽減することができる。
また、図5に示したように、ねじ穴が形成された6角柱状の頭部20aを一端に、他端にねじ部20bを設けた金属製の長ボルト20を用いて管ユニットを一本の連続した連結部材として連結することもできる。頭部20aのねじ部20bと反対側には、ねじ部20bと螺合するねじ穴が形成されているので、一つの長ボルトのねじ穴に他の長ボルトのねじ部をねじ込むことにより、2つの長ボルトを一本の棒状に連結することができる。そこで、最初の管ユニットのセグメント1の側板102と内部板106の穴に、長ボルト20の頭部20aに相当するナット21を挿通し、これにボルト22をねじ込み、ナット21を側板102と内部板106間に固定する。続いて、長ボルト20をセグメントの各穴あるいは切り欠け部に通して、そのねじ部20bを、頭部20aが内部板106に当接するまで、ナット21のねじ穴にねじ込む。これにより、長ボルト20がセグメントに固定されるので、以下、同様に、他の長ボルト20を、他のセグメントの各穴あるいは切り欠け部に通して、そのねじ部20bを、頭部20aが内部板106に当接するまで、固定された長ボルトの頭部のねじ穴にねじ込む。これにより2つのセグメントを管長方向に連結することができ、同様な方法で複数のセグメントを一本の連結棒を用いた形で管長方向に連結することができる。このように長ボルトを用いて連結する個所が図6(a)に丸穴23で図示されている。
また、ボルト22には、リング22aが形成されており、そのリング22aに更生管牽引用のワイヤ49を連結することができる。また、長ボルト20を用いた連結は、例えば一つのセグメント当たり2か所で行われるので、各リング22aにワイヤ49を連結することにより、更生管引き込み時の更生管にかかる負荷を、長ボルトを用いた連結で負担することができる。従って、更生管牽引時の更生管の破損、あるいは損傷を低減させることができる。この様な実施例では、最初の管ユニット10aは、更生管の一部としては不適なので、更生管の引き込みが完了したとき、切断して破棄するようにする。
また、排水管45を支持する支持部材46のシャフト46aは、図11(b)に示したように、直線状に延びているので、支持部材46で支持された排水管45の高さが高くなる。したがって、排水効率が低下する。そのため、図11(d)に示したように、管ユニットの内面に沿って湾曲したシャフト51aの両端にローラー51bを回転可能に取り付けた支持部材51により排水管を支持する。このような構成では、排水管45は断面全体が堰44の最高水位Aよりも下に位置するようになるので、排水効率を高めることができる。
また、図14に示したように、排水管をその外面70aが、例えばポリエステルなどの不織布からなり、内面70bが水密性のプラスチックからなる排水管70とすると、排水管70が直接更生管31の内面に接触しても、摩擦抵抗は少ないので、更生管を円滑に引き込むことができるとともに、排水管を支持する支持部材が不要になるという利点がある。
本実施例では、更生すべき既設管30内に設置した排水管45を介して排水を行いながら、セグメント1を周方向に連結して管ユニット10を作成する工程、管ユニット10を管長方向に連結して更生管31を組み立てる工程、組み立てられた更生管31を引き込む工程、を繰り返して所定長さの更生管31を敷設するから、作業者41が上記の各工程を行うための作業空間には下水が流れない。そのため、大雨等による急激な増水時にも作業者41が危険にさらされることがない。
本実施例では、組み立て済みの更生管31の後端に新たな管ユニット10を管長方向に連結することにより更生管31の管長方向の長さを延長しながら下流方向に引き込んでいくから、作業者41は管ユニットの組み立てと管ユニットの管長方向の連結を既設管30の奥に入り込むことなく、上流側マンホール40aの内部にとどまったまま行うことができる。そのため、万一堰44を超えて水が作業空間に流れ込むようなことがあっても、作業者41は迅速に上流側マンホール40aの外へ避難することができる。
本実施例では、既設管と更生管の間に摩擦低減部材を設けているので、また、更生管と排水管との間にも、摩擦低減手段を設けているので、更生管、つまり各管ユニットの引き込みを円滑に行うことができる。
1 セグメント
10 管ユニット
10a 最初の管ユニット
10b 2番目の管ユニット
11 締め付け部材
20 長ボルト
30 既設管
31 更生管
32 充填剤
40 マンホール
40a 上流側マンホール
40b 下流側マンホール
41 作業者
42 堰取付支柱
43 排水管取付口
44 堰
45 排水管
46、51 支持部材
46a、51a シャフト
46b、51b ローラー
47 土嚢
48 シャッター
49 ワイヤ
50 滑り板
50a 突出部
60 ベルト

Claims (9)

  1. セグメントを周方向に連結してなるリング状の管ユニットを順次管長方向に連結して上流側マンホールと下流側マンホール間の既設管内に更生管を組み立て既設管を更生する既設管の更生工法であって、
    更生すべき既設管内を流れる下水を、前記上流側マンホールの上流側に一端が固定された排水管を介して前記下流側マンホールの下流に排水し、
    前記上流側マンホール内で、排水管が管ユニット内に位置するように、最初の管ユニットを組み立てて上流側マンホールの既設管開口部付近に設置するとともに、該設置された最初の管ユニットを前記下流側マンホールから既設管内に引き込み、
    既設管内に引き込まれた最初の管ユニットの後端部に、前記最初の管ユニットと同様に組み立てられた次の管ユニットを連結して、該連結された管ユニットを前記下流側マンホールから既設管内に引き込み、
    前記排水管を介して下水を排水しながら、組み立てられた管ユニットの引き込みとその後端部への管ユニットの連結を繰り返し既設管内に更生管を敷設することを特徴とする既設管の更生工法。
  2. 組み立てられた管ユニットを引き込む際に、既設管と管ユニット間に摩擦低減部材を設けることを特徴とする請求項1に記載の既設管の更生工法。
  3. 前記摩擦低減部材が、更生すべき既設管の管長方向の全長に渡って延びる金属製のベルトであることを特徴とする請求項2に記載の既設管の更生工法。
  4. 組み立てられた管ユニットを引き込む際に、管ユニットと排水管の間に摩擦低減手段を設けることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の既設管の更生工法。
  5. 前記排水管は、その外面が不織布からなり、内面が水密性のプラスチックからなる排水管であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の既設管の更生工法。
  6. 前記摩擦低減手段は、ローラーを両端に備えた支持部材を有し、前記排水管が支持部材により支持され、組み立てられた管ユニットを引き込む際に、管ユニットが排水管に対して移動したとき、前記ローラーが管ユニット内面に接触してその接触摩擦により回転することを特徴とする請求項4に記載の既設管の更生工法。
  7. 前記支持部材は、管ユニットの内面に沿って湾曲していることを特徴とする請求項6に記載の既設管の更生工法。
  8. 前記最初の管ユニットに滑り板を設けることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の既設管の更生工法。
  9. 更生すべき既設管の上流に堰を築き、該堰と排水管を接続して排水することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の既設管の更生工法。
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