JP4871327B2 - 更生管用のセグメント - Google Patents

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本発明は、地中に埋設された既設管を更生する更生管に用いるセグメントに関する。
例えば下水道などにおいて、鉄筋コンクリート管(ヒューム管)等からなる既設管が老朽化して漏水や崩壊の恐れがある場合、その既設管内に新たに更生管を配設し、この更生管と既設管との間隙部に裏込めグラウトを充填することにより既設管を更生する更生方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この更生方法では、図15に示されるように、更生管の長さ方向に隣り合う筒状体b1、b2がキャッチ継手aにより接続される。キャッチ継手aは、筒状体b1、b2との隙間cに、ガタdを許容しているため、筒状体b1、b2を屈曲可能に接続し、既設管の湾曲に応じて、更生管をある程度屈曲することができる。
特開2005−48905号公報
しかしながら、キャッチ継手aによる屈曲には限界があり、大きく湾曲した既設管に更生管を配することができないという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、壁面形成具の壁面部には、長さ方向に伸縮しうる少なくとも1つの屈曲部が設けられることを基本として、既設管の大きな湾曲に応じて更生管を屈曲しうる更生管用のセグメントを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1に係る発明は、地中に埋設された既設管内に新たな更生管を配して該更生管の周囲に裏込めグラウトを充填することにより、前記既設管を更生する前記更生管に用いるセグメントであって、前記更生管は、セグメントを周方向に並べて接合する周結合により形成した筒状体を、長さ方向に並べて接合する長さ結合によって形成され、かつこのセグメントは、前記周結合によって前記筒状体の筒壁面を形成しうる壁面部を有する壁面形成具と、この壁面形成具を補強する補強枠具とを具え、しかも前記壁面形成具の前記壁面部は、前記長さ方向に波状に湾曲し長手方向の芯に突出する凸部、陥没する凹部を繰り返す凹凸部が前記周方向にのびることにより長さ方向に伸縮しうる少なくとも1つの屈曲部と、該屈曲部の各両側に配され、非凹凸の翼面部とからなり、前記補強枠具は、前記非凹凸の翼面部において壁面部を固定し補強することにより前記屈曲部を隔てて隣り合う複数個の枠体と、隣り合う枠体を連結しかつ前記屈曲部の初期状態の長さからの縮小を許容するとともに、初期状態の長さを越える伸張を抑止する長さ抑制連結金具とを有し、さらに、周結合されるセグメント間、長さ結合される筒状体間を水密結合したことを特徴とする。
また請求項2に係る発明は、前記壁面形成具は、前記筒状体の筒壁面を形成しうる前記壁面部、及びこの壁面部の周縁で連続しかつ該壁面部と直角に向く小巾のフランジ部を具え、前記補強枠部の前記枠体は、枠材を矩形に配した矩形枠からなるとともに、この枠体は、前記枠材と前記フランジ部とを接合することにより前記壁面部を前記非凹凸の翼面部において固定し補強することを特徴とする請求項1記載の更生管用のセグメントである。
また請求項3に係る発明は、前記壁面形成具は、前記フランジ部の壁面形成具の中心に向く内面に、前記枠体の枠材の外面を当接させて結合することにより、該壁面形成具と補強枠具とを固定することを特徴とする請求項2記載の更生管用のセグメントである。
また請求項4に係る発明は、前記壁面形成具は、その壁面部が、1つの屈曲部と、その両側の翼面部とからなり、かつ前記補強枠具は、前記翼面部を固定する2つの枠体を有すること、また請求項5に係る発明は、前記フランジ部は、前記屈曲部が該フランジ部に連なる屈曲フランジ領域において、周方向一方の屈曲フランジ領域と、他方の屈曲フランジ領域とが、該セグメントを周方向に配列することにより互いに嵌合する向きの凹凸部を形成したこと、及び請求項6に係る発明は、前記一方の屈曲フランジ領域は、前記屈曲部における凸部と交わる箇所において、前記周方向一方の向きに凸となる凸部を形成するとともに、他方の屈曲フランジ領域は、前記屈曲部における凸部と交わる箇所において、前記周方向一方の向きに凹となる凹部を形成することにより、該セグメントを周方向に配列することにより互いに嵌合する向きの凹凸部を形成したことを夫々特徴としている。
また請求項7に係る発明は、前記フランジ部は、隣り合うセグメントのフランジ部と接する面に、シール材を配したこと、また請求項8に係る発明は、前記補強枠具の前記長さ抑制連結金具は、前記屈曲部を隔てて配される2つの枠体の向き合う前記枠材に、前記初期状態において同心に設けた透孔と、該透孔を貫通する軸体とを具え、該軸体に、前記初期状態の枠材の、前記屈曲部とは反対となる内面と衝合しうる膨出部を設けることにより、隣り合う枠体を連結しかつ前記屈曲部の初期状態の長さからの縮小を許容するとともに、初期状態の長さを越える伸張を抑止すること、及び請求項9に係る発明は、前記凸部は、その頂部厚さが凹部の谷底厚さよりも小としたことを夫々特徴としている。
請求項1に係る発明は、周結合によって筒状体の筒壁面を形成しうる壁面部を有する壁面形成具と、この壁面形成具を補強する補強枠具とを具え、壁面形成具の壁面部は、長さ方向に波状に湾曲し長手方向の芯に突出する凸部、陥没する凹部を繰り返す凹凸部が周方向にのびることにより長さ方向に伸縮しうる少なくとも1つの屈曲部と、該屈曲部の各両側に配され、非凹凸の翼面部とからなり、補強枠具は、非凹凸の翼面部において壁面部を固定し補強することにより屈曲部を隔てて隣り合う複数個の枠体と、隣り合う枠体を連結しかつ屈曲部の初期状態の長さからの縮小を許容するとともに、初期状態の長さを越える伸張を抑止する長さ抑制連結金具とを有する。従って、本発明のセグメントは、既設管の大きな湾曲に応じて、屈曲部が屈曲するとともに、長さ抑制連結金具がその屈曲を許容するため、該既設管の大きな湾曲に応じて更生管を屈曲させることができる。また、セグメントは、長さ抑制連結金具が初期状態の長さを越える伸張を抑止するため、更生管を既設管内で牽引する牽引力が、枠体と長さ抑制連結金具とによって支持される。これにより、更生管は、牽引力が屈曲部でロスすることなく、長さ方向に隣り合うセグメントに伝えられるため、既設管内を円滑に牽引される。
また、セグメントは、周結合されるセグメント間、長さ結合される筒状体間を水密結合される。これにより、更生管は、水密を維持したまま既設管内を牽引されうるため、施工効率を向上しうる。
請求項2に係る発明は、壁面形成具は、筒状体の筒壁面を形成しうる壁面部、及びこの壁面部の周縁で連続しかつ該壁面部と直角に向く小巾のフランジ部を具え、補強枠部の枠体は、枠材を矩形に配した矩形枠からなるとともに、この枠体は、枠材とフランジ部とを接合することにより壁面部を非凹凸の翼面部において固定し補強する。これにより、セグメントは、枠体が翼面部の周縁を支持しうるので、耐久性を向上しうる。
請求項3に係る発明は、壁面形成具は、フランジ部の壁面形成具の中心に向く内面に、枠体の枠材の外面を当接させて結合することにより、該壁面形成具と補強枠具とを固定する。これにより、セグメントは、筒状体の周方向及び長さ方向に隣り合うセグメントとフランジ部の面を密着させて結合しうるので、水密結合しうる。
請求項5に係る発明は、フランジ部は、屈曲部が該フランジ部に連なる屈曲フランジ領域において、周方向一方の屈曲フランジ領域と、他方の屈曲フランジ領域とが、該セグメントを周方向に配列することにより互いに嵌合する向きの凹凸部を形成するので、周方向に隣り合う屈曲部を水密に結合することでき、請求項6に係る発明は、一方の屈曲フランジ領域は、屈曲部における凸部と交わる箇所において、周方向一方の向きに凸となる凸部を形成するとともに、他方の屈曲フランジ領域は、屈曲部における凸部と交わる箇所において、周方向一方の向きに凹となる凹部を形成することによって、屈曲部における凸部及び凹部の長さ方向の位置を、周方向に隣り合うセグメントと同一位置にすることができる。
請求項7に係る発明は、フランジ部は、隣り合うセグメントのフランジ部と接する面に、シール材が配されるため、水密を向上することができ、請求項9に係る発明は、凸部は、その頂部厚さが凹部の谷底厚さよりも小とするため、主に凸部の頂部近傍が屈曲し、屈曲部が過度に伸縮されることを抑制するとともに、該屈曲部の剛性を確保しうる。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、地中に埋設された既設管2内に新たな更生管3が配された状態を概念的に示す上方断面図が示される。本実施形態の既設管2は、屈曲箇所4を複数もつ鉄筋コンクリート管からなる下水道である。更生管3は、例えば、マンホールである2つの縦孔5、5間に、小長さの筒状体6を長さ方向V1に複数個並べて接合する長さ結合によって形成される。既設管2は、更生管3が配された後に、該既設管2と該更生管3との間隙部7に、裏込めグラウトGを充填することによって更生される。
図2に示されるように、前記更生管3は、複数個の筒状体6をボルト8A、ワッシャー8B及びナット8C等の締結手段8により接合されることによって形成される。また、筒状体6は、周方向V2に分割された複数個、本例では4個のセグメント1を周方向V2に並べて接合する周結合によって形成される。
図3に示されるように、前記セグメント1は、周結合によって筒状体6の筒壁面を形成しうる壁面形成具11と、この壁面形成具11を補強する補強枠具12とから構成される。
前記壁面形成具11は、例えば塩化ビニール、ポリエチレン等の合成樹脂製の成形品であって、筒状体6の筒壁面を形成しうる壁面部13と、この壁面部13の周縁で連続し、かつ該壁面部13と直角に向く小巾のフランジ部14とを一体に形成している。
本実施形態の前記壁面部13は、長さ方向V1の略中心を周方向V2に横切る1つの屈曲部15と、該屈曲部15の両側に配される2つの非凹凸の翼面部16、16とから形成される。屈曲部15は、長さ方向V1に波状に湾曲し長手方向の芯に突出する凸部15a、陥没する凹部15bを繰り返す凹凸部15a、15bが周方向V2にのびる所謂ジャバラ状に形成され、長さ方向V1へ伸縮可能に形成される。
図4(a)に示されるように、前記屈曲部15は、長さ方向V1の断面において、凸部15aの頂部厚さt1が凹部15bの谷底厚さt2よりも小に形成される。図4(b)、(c)に示されるように、屈曲部15は、該屈曲部15の長さ方向V1の伸縮に対して主に凸部15aの頂部近傍が屈曲する。これにより、屈曲部15は、過度に伸縮されることが抑制されるとともに、その剛性を確保しうる。
図5に示されるように、前記フランジ部14は、周方向V2にのびる第1のフランジ部14Aと、長さ方向V1にのびる第2のフランジ部14Bとに区分される。各第1のフランジ部14Aには、長さ方向V1に貫通して設けられる孔部17がそれぞれ3つ設けられる。
前記第2のフランジ部14Bには、屈曲部15が該第2のフランジ部14Bに連なる屈曲フランジ領域Fにおいて、周方向V2一方側に配される一方の屈曲フランジ領域Faと、周方向V2他方側に配される他方の屈曲フランジ領域Fbとが形成される。また、各第2のフランジ部14B、14Bには、各屈曲フランジ領域Fa、Fbを挟んだ両側に、周方向V2に貫通して設けられる孔部18がそれぞれ2つ設けられる。
前記一方の屈曲フランジ領域Faには、周方向V2の一方の向きに凸となる凸部21aと、周方向V2の他方の向きに凹となる凹部21cとが長さ方向V1に繰り返して設けられる。また、他方の屈曲フランジ領域Fbには、周方向V2の一方の向きに凹となる凹部21bと、周方向V2の他方の向きに凸となる凸部21dとが長さ方向V1に繰り返して設けられる。このように、各屈曲フランジ領域Fa、Fbには、複数の凹凸部21が形成される。図6に示されるように、凹凸部21は、セグメント1を周方向V2に配列し、前記凸部21aと凹部21bとが嵌合し、また凹部21c及び凸部21dとが嵌合する。このように、凹凸部21は、一方の屈曲フランジ領域Faと他方の屈曲フランジ領域Fbとが互いに嵌合する向きに形成される。
また、前記一方の屈曲フランジ領域Faでは、屈曲部15における凸部15aと交わる箇所において、凸部21aが形成される。また、他方の屈曲フランジ領域Fbでは、凸部15aと交わる箇所において、凹部21bが形成される。また、一方のフランジ領域Faでは、屈曲部15における凹部15bと交わる箇所において凹部21cが形成され、他方の屈曲フランジ領域Fbでは、凹部15bの交わる箇所において凸部21dが形成される。このように、屈曲部15は、一方の屈曲フランジ領域Faと他方の屈曲フランジ領域Fbとを嵌合させることによって、屈曲部15の凸部及び凹部の長さ方向V1の位置が周方向V2に隣り合うセグメント1と同一にすることができる。
図3及び図7に示されるように、前記補強枠具12は、壁面形成具11の翼面部16を固定しかつ屈曲部15を隔てて隣り合う複数個、本実施形態では隣り合う2つの枠体22、22と、該枠体22、22を連結する長さ抑制連結金具23とから形成される。
前記枠体22は、例えばステンレス等の金属からなる枠材24を矩形に配して、溶接や接着剤等の接合手段によって矩形枠に形成される。枠材24は、周方向V2に平行に配される長枠材24A、24Aと、長さ方向V1に平行に配され長枠材24Aよりも短く形成された短枠材24B、24Bとに区分される。
前記長枠材24Aは、屈曲部15を隔てて配される2つの枠体22、22において、向き合って配される第1の長枠材24A1と、長さ方向V1の外側に配される第2の長枠材24A2とに区分される。
前記第2の長枠材24A2には、長さ方向V1に貫通して設けられる孔部33がそれぞれ3つ設けられる。各孔部33は、壁面形成具11と補強枠具12とが固定されたとき、第1のフランジ部14Aの孔部17と同心となる位置に形成される。また、各短枠材24B、24Bには、周方向V2に貫通して設けられる孔部34が合計2つ形成される。各孔部34は、第2のフランジ部14Bに設けられる孔部18と同心となる位置に形成される。
前記枠体22は、フランジ部14の壁面形成具11の中心を向く内面に、枠体22の枠材24の外面を当接し、フランジ部14と枠材24とを、接着剤又はボルト及びナット等の締結手段等によって接合される。枠体22は、枠材24とフランジ部14とを接合することによって、壁面部13を翼面部16において固定し補強し、セグメント1の耐久性を向上しうる。
前記長さ抑制連結金具23は、第1の長枠材24A1、24A1のそれぞれに、長さ方向V1と平行に貫通して設けられる合計3つの透孔25と、該透孔25に貫通して設けられる軸体26とから構成される。
前記透孔25は、第1の長枠材24A1、24A1に、屈曲部15が伸縮しない初期状態において同心となるように設けられる。透孔25の径は、軸体26の軸部26a径よりも大きく形成され、例えば、該軸体26の径の___倍に形成される。
前記軸体26は、軸部26aを第1の長枠材24A1、24A1間を、同心に設けた透孔25、25に貫通して設けられ、本実施形態では合計3つ設けられる。本実施形態の軸体26としては、軸方向略中心までネジ部27が螺刻された中ボルトが例示される。
また、軸体26には、第1の長枠材24A1、24A1の、屈曲部15とは反対となる内面28、28と衝合しうる膨出部31、31が設けられる。本実施形態の膨出部31、31は、軸体26である中ボルトの頭部26bと、ネジ部27に螺合するナット部材32とによって構成される。軸体26は、前記初期状態において、頭部26b及びナット部材32が、内面28、28に衝合しうるようにナット部材32をネジ部27に螺合される。
前記ナット部材32は、緩み止め機構を設ける例えばロックナット等であり、位置決め固定しうる。また、本例では、各軸体26にナット部材32を2つ螺合させることによって、該ナット部材32の耐久性を向上させている。
図8(a)に示されるように、前記セグメント1は、前記初期状態の枠体22、22に、長さ方向V1外方へ引張力が働くと、頭部26b及びナット部材32が、内面28、28に衝合しているので、屈曲部15の初期状態の長さを越える伸張が抑止される。また、図8(b)に示されるように、セグメント1は、初期状態の枠体22、22に、長さ方向V1内方へ圧縮力が働くと、透孔25(図7に示す)が軸部26a上をスライドするため、屈曲部15の初期状態の長さからの縮小が許容される。
図8(c)に示されるように、前記初期状態の枠体22、22に、図において斜め下方外側に向かう引張力が働くと、透孔25(図7に示す)が、該透孔25が軸部26aよりも大きな径をもつため、枠体22、22の傾斜が許容される。また、図において、中間及び下方に位置する透孔25は、枠体22、22の傾斜によって、軸部26a上をスライドする。これにより、セグメント1は、屈曲部15が屈曲し、略扇形に湾曲した状態に変形しうる。また、図において上方に配されている一対の頭部26b及びナット部材32のみが、内面28、28に衝合して、引張力を支持している。しかし、ナット部材32は、軸体26に2つ螺合して耐久性を高めているため、破断することなく引張力を支持しうる。
図2及び図3に示されるように、前記セグメント1は、該セグメント1を周方向V2に並べて、周方向V2に隣り合う第2のフランジ部14B、14Bを当接させるとともに、一方の屈曲フランジ領域Fa及び他方の屈曲フランジ領域Fbの凹凸部21を嵌合させ、孔部18、34を貫通して締結するボルト及びナット等の締結手段9によって周結合されて、筒状体6を形成する。筒状体6は、第2のフランジ部14B、14Bを密着しうるので、セグメント1を水密に結合しうる。
また、前記筒状体6は、凹凸部21の嵌合によって、周方向V2に隣り合う各屈曲フランジ領域Fa、Fbを水密に結合しうる。第2のフランジ部14Bには、周方向V2に隣り合うセグメント1の第2のフランジ部14Bと接する面に、シール材が配されることが好ましい。これにより、筒状体6は、周方向V2に隣り合うセグメント1間の水密を向上しうる。また、一方の屈曲フランジ領域Fa及び他方の屈曲フランジ領域Fbには、ゴム弾性及び水密性を有する弾性接着剤やコーキング材等によって接合されることが好ましい。
前記更生管3は、筒状体6と長さ方向V1に隣り合う筒状体6のフランジ部14Aを当接させ、孔部17、33を貫通して締結する前記締結手段8による長さ結合によって形成される。更生管3は、第1のフランジ部14A、14Aを密着させるので、水密に結合しうる。また同様に、第1のフランジ部14Aは、長さ方向V1に隣り合うセグメント1の各フランジ部14Aと接する面にシール材が配されることが好ましい。これにより、更生管3は、長さ方向V1に隣り合う筒状体6間の水密を向上しうる。
次に、本発明のセグメント1を用いた既設管2の更生方法は、以下に説明する初期工程S1、出口シール管接続工程S2、更生管形成工程S3、入口シール管取付工程S4及びグラウト充填工程S5を含んで構成される。
前記初期工程S1では、図9に示されるように、前記縦孔5のうちの一方側の入口側縦孔5Aで開口する既設管2の入口側開口部40A、及び縦孔5のうちの他方側の出口側縦孔5Bで開口する既設管2の出口側開口部40Bに、該既設管2の内面を覆う管状の入口エントランス41A、及び出口エントランス41Bを形成する。これによって、各開口部40A、40Bを被覆保護し、更生管3等の挿入に際しての破損損傷を防止する。なお各エントランス41A、41Bは、例えばステンレス等の耐腐食性金属からなる。
また前記初期工程S1では、既設管2内で更生管3を先導する先導リング42を該既設管2内に挿入する。この先導リング42は、例えばローブ状体等を用い、入口側開口部40Aから出口側開口部40Bに向かって牽引する。これにより、先導リング42は、後続の更生管3を既設管2に順次引き込みうる。先導リング42は、出口側縦孔5Bからの取出しを可能とするために、長さ方向V1へ複数個の構成部材に分解可能に形成される。
次に、前記出口シール管接続工程S2では、図10に示されるように、先導リング42の後端に、出口側で既設管2との間をシールする出口シール管43を接続する。この出口シール管43は、筒状体6と同径かつ小長さの筒体である。出口シール管43は、該出口シール管43の外周に出口エントランス41Bとの間を封止するシール材等を有する。出口シール管43は、出口エントランス41Bとの間を封止することによって、既設管2との間をシールする。
次に、前記更生管形成工程S3では、図11に示されるように、出口シール管43に、筒状体6を順次接続し、先導リング42の牽引とともに筒状体6が連なる更生管3を形成する。なお、先導リング42と出口シール管43との接続、出口シール管43と筒状体6との接続、筒状体6、6間の接続並びに入口シール管44との接続は、図2に示すボルト及びナット等の締結手段により接続される。
図12に示されるように、前記筒状体6は、屈曲箇所4の大きな湾曲に対応して屈曲部15が屈曲するため、更生管3を屈曲させることができる。また、更生管3を既設管内2で牽引する牽引力が、枠体22(図3に示す)と長さ抑制連結金具23(図3に示す)とによって支持される。これにより、更生管3は、牽引力が屈曲部15でロスすることなく、長さ方向V1に隣り合う筒状体6に伝えられるため、既設管2内を円滑に牽引される。従って、更生管3は、屈曲箇所4が多数存在する複雑な既設管2を更生しうる。また、更生管3は、水密性を確保しながら既設管2に配することができるため、施工効率を向上しうる。
次に、前記入口シール管取付工程S4では、図13に示されるように、更生管3を既設管2内に配設した後、該更生管3の後端に、入口側で既設管2との間をシールする入口シール管44を取付ける。入口シール管44は、筒状体6と同径かつ小長さの筒体であり、入口エントランス41Aとの間を封止するシール材等を有する。入口シール管44は、入口エントランス41Aとの間を封止することによって、既設管2との間をシールする。また、出口シール管43は、出口側開口部40Bに到達しており、又、出口シール管43から取り外される先導リング42は、複数個の構成部材に分解された後、前記出口側縦孔5Bから搬出される。
次に、前記グラウト充填工程S5では、出口シール管43及び入口シール管44が既設管2との間をシールした後、既設管2と更生管3との間の間隙部7に裏込めグラウトGを充填する。
このように、本発明のセグメント1は、既設管2の大きな湾曲に応じて、屈曲部15が屈曲するとともに、長さ抑制連結金具23がその屈曲を許容するため、更生管3を屈曲させることができる。また、セグメント1は、長さ抑制連結金具23によって初期状態の長さを越える伸張を抑止されるため、更生管3を既設管2内で牽引する牽引力が、枠体22と長さ抑制連結金具23とによって支持される。これにより、更生管3は、牽引力が屈曲部15でロスすることなく確実に伝えられるため、既設管2内を円滑に配される。
また、前記セグメント1は、周結合されるセグメント1間、長さ結合される筒状体6間を水密結合される。これにより、更生管3は、水密を維持したまま既設管2内を牽引されうるので、施工効率を向上しうる。
前記セグメント1は、周結合により形成しうる筒状体6の側面が、本実施形態のように略円筒状のもののほか、既設管2の形状に応じて、図14(a)に示す略矩形状や、図14(b)に示す略馬蹄形状等に形成されてもよい。更生管3は、略矩形状や、略馬蹄形状であっても、屈曲部15によって、既設管2の屈曲箇所4に応じて屈曲しうる。
以上、本発明の特に好ましい形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
地中に埋設された既設管内に新たな更生管が配された状態を概念的に示す上方断面図である。 本発明のセグメントによって形成された筒状体の全体斜視図である。 本発明のセグメントの分解斜視図である。 (a)初期状態の屈曲部を長さ方向に切断した状態を示す断面図、(b)その長さ方向に伸張した状態を示す断面図、(c)その長さ方向に縮小した状態を示す断面図である。 壁面形成具の正面図である。 一方の屈曲フランジ領域及び他方の屈曲フランジ領域を拡大して表す断面斜視図である。 補強枠具の正面図である (a)屈曲部の初期状態の長さを越える伸張が抑止された状態を示す正面図、(b)屈曲部が初期状態の長さからの縮小が許容された状態を示す正面図、(c)屈曲部の屈曲によりセグメントが略扇形に湾曲した状態を示す正面図である。 初期工程を説明する断面図である。 出口シール管接続工程を説明する断面図である。 更生管形成工程を説明する断面図である。 更生管の牽引による作用を説明する断面図である。 入口シール管取付工程及びグラウト充填工程を説明する断面図である。 (a)筒状体の側面が略矩形状に形成された状態を示す側面図、(b)筒状体の側面が馬蹄形状に形成された状態を示す側面図である。 従来の更生方法で使用されるキャッチ継手を示す断面図である。
符号の説明
1 セグメント
2 既設管
3 更生管
6 筒状体
11 壁面形成具
12 補強枠具
13 壁面部
15 屈曲部
16 翼面部
22 枠体

Claims (9)

  1. 地中に埋設された既設管内に新たな更生管を配して該更生管の周囲に裏込めグラウトを充填することにより、前記既設管を更生する前記更生管に用いるセグメントであって、
    前記更生管は、セグメントを周方向に並べて接合する周結合により形成した筒状体を、長さ方向に並べて接合する長さ結合によって形成され、
    かつこのセグメントは、前記周結合によって前記筒状体の筒壁面を形成しうる壁面部を有する壁面形成具と、この壁面形成具を補強する補強枠具とを具え、
    しかも前記壁面形成具の前記壁面部は、前記長さ方向に波状に湾曲し長手方向の芯に突出する凸部、陥没する凹部を繰り返す凹凸部が周方向にのびることにより長さ方向に伸縮しうる少なくとも1つの屈曲部と、該屈曲部の各両側に配され、非凹凸の翼面部とからなり、
    前記補強枠具は、前記非凹凸の翼面部において壁面部を固定し補強することにより前記屈曲部を隔てて隣り合う複数個の枠体と、隣り合う枠体を連結しかつ前記屈曲部の初期状態の長さからの縮小を許容するとともに、初期状態の長さを越える伸張を抑止する長さ抑制連結金具とを有し、
    さらに、周結合されるセグメント間、長さ結合される筒状体間を水密結合したことを特徴とする更生管用のセグメント。
  2. 前記壁面形成具は、前記筒状体の筒壁面を形成しうる前記壁面部、及びこの壁面部の周縁で連続しかつ該壁面部と直角に向く小巾のフランジ部を具え、
    前記補強枠部の前記枠体は、枠材を矩形に配した矩形枠からなるとともに、
    この枠体は、前記枠材と前記フランジ部とを接合することにより前記壁面部を前記非凹凸の翼面部において固定し補強することを特徴とする請求項1記載の更生管用のセグメント。
  3. 前記壁面形成具は、前記フランジ部の壁面形成具の中心に向く内面に、前記枠体の枠材の外面を当接させて結合することにより、該壁面形成具と補強枠具とを固定することを特徴とする請求項2記載の更生管用のセグメント。
  4. 前記壁面形成具は、その壁面部が、1つの屈曲部と、その両側の翼面部とからなり、かつ前記補強枠具は、前記翼面部を固定する2つの枠体を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の更生管用のセグメント。
  5. 前記フランジ部は、前記屈曲部が該フランジ部に連なる屈曲フランジ領域において、前記周方向一方の屈曲フランジ領域と、他方の屈曲フランジ領域とが、該セグメントを前記周方向に配列することにより互いに嵌合する向きの凹凸部を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の更生管用のセグメント。
  6. 前記一方の屈曲フランジ領域は、前記屈曲部における凸部と交わる箇所において、前記周方向一方の向きに凸となる凸部を形成するとともに、他方の屈曲フランジ領域は、前記屈曲部における凸部と交わる箇所において、前記長さ方向一方の向きに凹となる凹部を形成することにより、該セグメントを前記周方向に配列することにより互いに嵌合する向きの凹凸部を形成したことを特徴とする請求項5記載の更生管用のセグメント。
  7. 前記フランジ部は、隣り合うセグメントのフランジ部と接する面に、シール材を配したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の更生管用のセグメント。
  8. 前記補強枠具の前記長さ抑制連結金具は、前記屈曲部を隔てて配される2つの枠体の向き合う前記枠材に、前記初期状態において同心に設けた透孔と、該透孔を貫通する軸体とを具え、該軸体に、前記初期状態の枠材の、前記屈曲部とは反対となる内面と衝合しうる膨出部を設けることにより、隣り合う枠体を連結しかつ前記屈曲部の初期状態の長さからの縮小を許容するとともに、初期状態の長さを越える伸張を抑止することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の更生管用のセグメント。
  9. 前記凸部は、その頂部厚さが凹部の谷底厚さよりも小としたことを特徴とする請求項1〜8記載の更生管用のセグメント。
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