JP2009046523A - 導電性インキ組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、グラビア印刷方式などの薄膜塗工印刷機により印刷された基材表面の表面抵抗値を107Ω/□以下にすることが可能なインキであり、かつ印刷適性、印刷効果に優れる導電性インキを提供することを目的とする。又、樹脂系の選定により耐アルコール性を付与することが可能である導電インキ組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】アンチモンドープ酸化錫で表面が覆われた酸化チタンを熱可塑性樹脂に分散した導電性インキ組成物であって、
前記酸化チタンが針状結晶であり、前記酸化チタンの長軸と短軸との比が長軸/短軸=5〜25であり、かつ長軸が0.5〜10μmである導電性インキ組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、各種プラスチックフィルム、プラスチックシート、合成樹脂成形品、又は紙上に被覆させることにより各種基材の表面抵抗値を制御できる溶剤型印刷用導電性インキに関する。更に本発明は、基材表面に被覆させることで導電性を発現させることができ、ICや電子部品を搬送するトレーなどの用途に使用することができる導電性インキに関する。
近年、OA機器や電子機器の小型軽量化や高集積化、高精度化が進み、それに伴い、電気電子部品への塵やほこりの付着を極力低減させたいという要求が増えてきている。すなわち、これら電気電子部品は、塵やほこりが付着すると接点不良や読みとりエラー等の問題を起こすため、元来、塵やほこりの付着を嫌うものであるが、小型軽量化や高集積化、高精度化により、その要求が一層厳しくなっている。
しかし、基材となるプラスチックシートは、本来電気を通さない絶縁性であるため、帯電しやすく、塵やほこりが付着しやすい。このため、搬送中に、搬送用部品に付着した塵やほこりが、その後電気電子部品本体に付着してしまうという問題がある。これを防ぐため、搬送用部品に使われるプラスチックシートには、電気抵抗を下げ、導電性を持たせるために、カーボンなど練り込みなどの所作が取られてきた。
本来プラスチックシート表面だけの帯電を抑制できれば良いはずであるが、練り込みタイプではシートの中までカーボンが含まれるためコストアップになることが考えられる。プラスチックシートにカーボンを用いた導電性塗料を塗布する導電性シートの製造法が特許文献1に記されている。
又、カーボン以外の導電性材料として、金属、導電性金属酸化物、無機物(酸化チタン、チタン酸バリウム、雲母等)の表面にATOやITOなどを処理したものなどが利用されている。
更に、球状でない無機フィラーを用いたものとして、特許文献2に長軸と短軸の比が長軸/短軸=5〜30の針状結晶を有する導電材料を含有する合成樹脂塗料からなる、その表面抵抗値が106〜109Ωである導電性化粧板について記載されている。しかし、無機フィラーとして酸化チタンを含む各種材料が記載されているが、薄膜塗工での導電性が不充分であり、更に導電材料の分散性も良好でない場合があり、その結果、外観や塗膜物性、塗料の安定性に問題が生じる場合があった。
又、小型軽量化や高集積化、高精度化により、導電性シートとして塵やほこりをより少なくするために水やアルコールによる洗浄を行うようになり、インキ皮膜のアルコール耐性が必要となってきた。
特開平6−000925 特開平9−327891
本発明は、グラビア印刷方式などの薄膜塗工印刷機により印刷された基材表面の表面抵抗値を107Ω/□以下にすることが可能なインキであり、かつ印刷適性、印刷効果に優れる導電性インキを提供することを目的とする。又、樹脂系の選定により耐アルコール性を付与することが可能である導電インキ組成物を提供することを目的とする。
本発明は、アンチモンドープ酸化錫で表面が覆われた酸化チタンを熱可塑性樹脂に分散した導電性インキ組成物であって、
前記酸化チタンが針状結晶であり、前記酸化チタンの長軸と短軸との比が長軸/短軸=5〜25であり、かつ長軸が0.5〜10μmである導電性インキ組成物に関する。
更に本発明は、熱可塑性樹脂が、ポリウレタン、ポリエステルウレタン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミド、セルロース誘導体、アクリル樹脂、変性ポリオレフィンから選ばれる少なくとも1つの樹脂であることを特徴とする上記導電性インキ組成物に関する。
更に本発明は、熱可塑性樹脂がポリエステル及び/又はポリエステルウレタンであって、前記ポリエステル及びポリエステルウレタンの数平均分子量が10000〜50000であり、かつ、ガラス転移温度が60℃〜110℃であることを特徴とする上記導電性インキ組成物に関する。
更に本発明は、熱可塑性樹脂100重量部に対して、酸化チタンを100〜550重量部含有することを特徴とする上記導電性インキ組成物に関する。
本発明により、グラビア印刷方式等の薄膜塗工印刷機により印刷された基材表面の表面抵抗値を107Ω/□以下にすることが可能であり、かつ印刷適性、印刷効果に優れる導電性インキを提供することができた。又、樹脂系の選定により耐アルコール性を付与することが可能である導電インキを提供することができた。
本発明の詳細について説明する。本発明の導電性インキ組成物は、長軸と短軸の比が長軸/短軸=5〜25であり、かつ、長軸が0.5〜10μmであるアンチモンドープ酸化錫で表面が覆われた針状結晶の酸化チタンを導電成分とし、これを熱可塑性樹脂に分散してなることを特徴とする。
本発明に使用される導電成分は、針状結晶を有する導電材料を使用することができ、導電性を有するものであれば種類を問わず同様な効果を発現させることができる。例えば、金属粉体、炭素系粉体、金属酸化物等がある。更に具体的に例示すれば、金属粉体としては、銅、ニッケル、銀、金、アルミニウム等の粉末、繊維等が挙げられる。炭素系粉体としては、例えば、グラファイト、カーボンブラック等が挙げられる。金属酸化物としては、例えば、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化錫、もしくは酸化アンチモンでドーピング又はコーティングした酸化錫、酸化インジウム、酸化チタン、チタン酸カリウム、硫酸バリウム等が挙げられる。本発明は、これらの導電材料のうち、白色度、粒子の強度などの点からルチル型酸化チタンを、アンチモン含有酸化錫でコーティング又はドーピングしたもの(アンチモンドープ酸化錫)を導電性成分として使用することを特徴とする。本発明では、アンチモンドープ酸化錫で表面が覆われた酸化チタンと併用して、前記針状結晶を有する導電性材料を使用することができる。
本発明でいう針状とは、いわゆる棒状のもののほか、紡錘状、米粒状、柱状、その他類似形状のものや、更にそれらの粒子が絡み合ったものも包含する。
又、アンチモンドープ酸化錫で表面が覆われた酸化チタンの長軸と短軸との比(長軸/短軸)が5未満であると、導電材料の結晶のからみ構造が減少し、充分な導電性を発揮することができない。又、長軸と短軸との比(長軸/短軸)が25を超えると塗液粘度が上昇し塗料適性が低下し好ましくない。又、長軸が0.5μm未満であると充分な導電性を発揮することができず、長軸が10μmを超えると塗液粘度の上昇や分散不良が起こり、塗料の安定性が低下したり、塗膜物性が低下したりして好ましくない。
本発明では、アンチモンドープ酸化錫で表面が覆われた酸化チタン及び針状結晶を有する導電性材料以外に、その他の導電性材料を併用することができる。その他の導電性材料としては、例えば、銅、ニッケル、銀、金、アルミニウム等の粉末、繊維等の金属粉体、グラファイト、カーボンブラック等の炭素系粉体、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化錫、もしくは酸化アンチモンでドーピング又はコーティングした酸化錫、酸化インジウム、酸化チタン、チタン酸カリウム、硫酸バリウム等の金属酸化物等が挙げられる。
本発明の導電性インキ組成物は、上記アンチモンドープ酸化錫で表面が覆われた針状結晶の酸化チタンを熱可塑性樹脂に分散してなることを特徴とする。熱可塑性樹脂は、本発明の導電性インキ組成物のバインダー成分として使用し、各種基材との密着性などから選ばれる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリウレタン、ポリエステルウレタン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、変性ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル樹脂、ポリアミド、アクリル樹脂、ポリエステル、アルキッド樹脂、ポリ塩化ビニル、ロジン系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ケトン樹脂、環化ゴム、塩化ゴム、ブチラール、石油樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、セルロース誘導体、ポリイミド等を挙げることができ、単独又は2種以上を混合して用いることができる。これらの中でも、ポリウレタン、ポリエステルウレタン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミド、セルロース誘導体、アクリル樹脂、変性ポリオレフィンから選ばれる少なくとも1つの樹脂を使用することが、酸化チタンの分散性やインキの安定性を向上させることから好ましい。
更に、塗膜の耐アルコール性を出すためには、ポリエステル及び/又はポリエステルウレタンを用いることがより好ましい。ポリエステル及びポリエステルウレタンの数平均分子量は、10000以上が好ましく、より好ましくは10000〜50000である。数平均分子量が10000未満であると充分な耐アルコール性を示さない場合があり、数平均分子量が50000を超えると、インキ組成物の粘度が高くなり作業性が低下する場合がある。尚、数平均分子量の測定はGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)を用いた。GPCは溶媒(THF;テトラヒドロフラン)に溶解した物質をその分子サイズの差によって分離定量する液体クロマトグラフィーであり、数平均分子量(Mn)の決定はポリスチレン換算で行った。
又、ポリエステル及びポリエステルウレタンのガラス転移温度(Tg)は60℃以上が好ましく、より好ましくは60〜110℃である。Tgが、60℃未満であると、充分な塗膜物性が得られない場合があり、110℃を超えると塗膜が硬くなり、塗膜に割れが生じる場合がある。尚、ガラス転移温度は、DSC(示差熱熱重量測定装置)を用いて測定した。
本発明の導電インキ組成物に含まれる酸化チタンの比率は、熱可塑性樹脂100重量部に対して100〜550重量部とするのが好ましい。より好ましくは、150〜350部重量である。酸化チタンの含有量が100重量部未満であると、所望の表面抵抗率が得られない場合がある。又、酸化チタンの含有量が550重量部を越えると、塗膜強度の低下をもたらす場合がある。
本発明には分散剤を併用することができる。分散剤としては、高分子分散剤を用いるのが好ましい。具体的には、ソルスパーズシリーズ(ルーブリゾール社製)、アジスパーシリーズ(味の素社製)、BYKシリーズ(ビックケミー社製)、EFKAシリーズ(EFKA社製)などを挙げることができる。又、界面活性剤型などの分散剤を使用した場合には、高分子分散剤に比べ導電成分表面への吸着が不充分であり、粒子同士が容易に再凝集する場合がある。分散剤は高価であり、又、バインダー樹脂に比べ分子量が低いため添加量は少なく抑えることが望ましい。しかし、分散剤が少なすぎると、導電成分の濡れ不良、インキ安定性の低下を引き起こす。添加量としては導電成分10重量部に対し0.05〜10重量部が好ましい。
基材への密着が不充分であるときは、アンカー剤を使用することができ、又、塗膜物性の向上や顔料脱落防止を目的にOPワニスを塗布することもできる。
インキ組成物として必要とされる機能を有するため、必要に応じて、レベリング剤、消泡剤、ワックス、可塑剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤、芳香剤、難燃剤などの添加剤を使用することもできる。
又、白以外の色相、例えば、黄、紅、藍、墨、赤(橙)、草(緑)、紫、透明黄、牡丹、朱、茶、金、銀、パールなどの色相を混ぜることで着色可能である。顔料、染料などにより着色するのが一般的であるがこれらに限定されるのではない。導電性を有しないもので着色するときは添加量によっては導電性の低下をもたらす可能性があるので注意が必要である。
導電成分を分散する分散機としては、特に限定されるものではないが、例えば、ペイントコンディショナー(レッドデビル社製)、ボールミル、サンドミル(シンマルエンタープライゼス社製「ダイノミル」等)、アトライター、パールミル(アイリッヒ社製「DCPミル」等)、コボールミル、バスケットミル、ホモミキサー、ホモジナイザー(エム・テクニック社製「クレアミックス」等)、湿式ジェットミル(ジーナス社製「ジーナスPY」、ナノマイザー社製「ナノマイザー」等)等を用いることができる。コスト、処理能力等を考えた場合、メディア型分散機を使用するのが好ましい。又、メディアとしてはガラスビーズ、ジルコニアビーズ、アルミナビーズ、磁性ビーズ、ステンレスビーズ等を用いることができる。
基材としては、各種プラスチックフィルム、プラスチックシート、合成樹脂成形品又は紙などが用いられる。又、成型加工可能なプラスチックシート、例えばHIPS(耐衝撃性ポリスチレン)、A−PET(非晶質ポリエチレンテレフタレート)、PP、ポリカーボネート等が使用できる。
本発明の導電性インキ組成物の塗工方法としては、特に限定されず、リバースコーター、ロールコーター、ドクターナイフコーターやグラビアコーターなどの公知の塗工法が使用できる。
以下に、実施例により、本発明を更に詳細に説明するが、以下の実施例は本発明の権利範囲を何ら制限するものではない。尚、実施例における「部」は、「重量部」を表す。
(製造例1)
<ポリウレタンワニスの調整>
撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素ガス導入管を備えた四ツ口フラスコにアジピン酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオールから得られる数平均分子量(以下Mnという)2000のポリエステルジオール(PMPA2000、クラレ社製)520.8部、Mn2000のポリプロピレングリコール(PPG2000、日本油脂社製)520.8部、N−メチルジエタノールアミン18.6部、イソホロンジイソシアネート316部、2−エチルヘキシル酸第一錫0.25部及び酢酸エチル200部を仕込み、窒素気流下に85℃で3時間反応させ、酢酸エチル400.0部を加え冷却し、末端イソシアネートプレポリマーの溶剤溶液1976部を得た。次いでイソホロンジアミン91.3部、ジ−n−ブチルアミン1.54部、アミノエチルエタノールアミン6.2部、酢酸エチル1200部、イソプロピルアルコール1120部を混合した物に、得られた末端イソシアネートプレポリマー1581.1部を室温で徐々に添加し、次に50℃で1時間反応させ、固形分30%、数平均分子量35000のワニスAを得た。
(製造例2)
<アクリル樹脂ワニスの調製>
アクリル樹脂[ダイヤナールBR85、三菱レイヨン(株)製、重量平均分子量280000、Tg105℃、酸価0mgKOH/g]20部を、メチルエチルケトン40部、トルエン40部に混合溶解させて、ワニスBを得た。
(製造例3)
<ポリエステルワニスの調製>
ポリエステル[バイロン200、東洋紡(株)製、数平均分子量17000、Tg67℃、OH価9mgKOH/g]30部を、酢酸エチル20部、メチルエチルケトン20部、トルエン30部に混合溶解させて、ワニスCを得た。
(製造例4)
<ポリエステルワニスの調製>
ポリエステル[バイロン240、東洋紡(株)製、数平均分子量15000、Tg60℃、OH価9mgKOH/g]30部を、メチルエチルケトン35部、トルエン35部に混合溶解させて、ワニスDを得た。
(製造例5)
<ポリエステルワニスの調製>
ポリエステル[バイロンGK640、東洋紡(株)製、数平均分子量18000、Tg79℃、OH価5mgKOH/g]30部を、メチルエチルケトン70部に混合溶解させて、ワニスEを得た。
[実施例1]
ポリエステルウレタンワニス[バイロンUR8200、東洋紡(株)製、数平均分子量25000、Tg73℃、OH価5mgKOH/g、NV30%]60部、アンチモンドープ酸化錫コーティング酸化チタン(長軸1.68μm、長軸/短軸比12.9)50部、トルエン22部、メチルエチルケトン22部をガラス瓶に仕込み、ガラスビーズをメディアとしてペイントシェーカーを用いて1時間分散し印刷インキ1を得た。
[実施例2]
ポリエステルウレタンワニス[バイロンUR8200、東洋紡(株)製、数平均分子量25000、Tg73℃、OH価5mgKOH/g、NV30%]60部、アンチモンドープ酸化錫コーティング酸化チタン(長軸2.86μm、長軸/短軸比13.6)50部、トルエン22部、メチルエチルケトン22部をガラス瓶に仕込み、ガラスビーズをメディアとしてペイントシェーカーを用いて1時間分散し印刷インキ2を得た。
[実施例3]
ポリエステルウレタンワニス[バイロンUR8200、東洋紡(株)製、数平均分子量25000、Tg73℃、OH価5mgKOH/g、NV30%]60部、アンチモンドープ酸化錫コーティング酸化チタン(長軸5.15μm、長軸/短軸比19.1)50部、トルエン22部、メチルエチルケトン22部をガラス瓶に仕込み、ガラスビーズをメディアとしてペイントシェーカーを用いて1時間分散し印刷インキ3を得た。
[実施例4]
ワニスA 60部、アンチモンドープ酸化錫コーティング酸化チタン(長軸1.68μm、長軸/短軸比12.9)50部、酢酸エチル30部、イソプロピルアルコール14部をガラス瓶に仕込み、ガラスビーズをメディアとしてペイントシェーカーを用いて1時間分散し印刷インキ4を得た。
[実施例5]
ワニスB 64.4部、アンチモンドープ酸化錫コーティング酸化チタン(長軸1.68μm、長軸/短軸比12.9)50部、トルエン28部、メチルエチルケトン28部をガラス瓶に仕込み、ガラスビーズをメディアとしてペイントシェーカーを用いて1時間分散し印刷インキ5を得た。
[実施例6]
変性ポリオレフィンワニス[スーパークロン803MW(日本製紙ケミカル社製)、塩素含有率30%、NV30%]60部、アンチモンドープ酸化錫コーティング酸化チタン(長軸1.68μm、長軸/短軸比12.9)50部、トルエン44部をガラス瓶に仕込み、ガラスビーズをメディアとしてペイントシェーカーを用いて1時間分散し印刷インキ6を得た。
[実施例7]
ワニスC 60部、アンチモンドープ酸化錫コーティング酸化チタン(長軸1.68μm、長軸/短軸比12.9)50部、トルエン22部、メチルエチルケトン22部をガラス瓶に仕込み、ガラスビーズをメディアとしてペイントシェーカーを用いて1時間分散し印刷インキ7を得た。
[実施例8]
ワニスD 60部、アンチモンドープ酸化錫コーティング酸化チタン(長軸1.68μm、長軸/短軸比12.9)50部、トルエン22部、メチルエチルケトン22部をガラス瓶に仕込み、ガラスビーズをメディアとしてペイントシェーカーを用いて1時間分散し印刷インキ8を得た。
[実施例9]
ワニスE 60部、アンチモンドープ酸化錫コーティング酸化チタン(長軸1.68μm、長軸/短軸比12.9)50部、メチルエチルケトン44部をガラス瓶に仕込み、ガラスビーズをメディアとしてペイントシェーカーを用いて1時間分散し印刷インキ9を得た。
[実施例10]
ポリエステルウレタンワニス[バイロンUR8200、東洋紡(株)製、数平均分子量25000、Tg73℃、OH価5mgKOH/g、NV30%]55.5部、アンチモンドープ酸化錫コーティング酸化チタン(長軸1.68μm、長軸/短軸比12.9)25部、トルエン11部、メチルエチルケトン11部をガラス瓶に仕込み、ガラスビーズをメディアとしてペイントシェーカーを用いて1時間分散し印刷インキ10を得た。
[実施例11]
ポリエステルウレタンワニス[バイロンUR8200、東洋紡(株)製、数平均分子量25000、Tg73℃、OH価5mgKOH/g、NV30%]30部、アンチモンドープ酸化錫コーティング酸化チタン(長軸1.68μm、長軸/短軸比12.9)49.5部、トルエン11部、メチルエチルケトン11部をガラス瓶に仕込み、ガラスビーズをメディアとしてペイントシェーカーを用いて1時間分散し印刷インキ11を得た。
[比較例1]
ポリエステルウレタンワニス[バイロンUR8200、東洋紡(株)製、数平均分子量25000、Tg73℃、OH価5mgKOH/g、NV30%]60部、アンチモンドープ酸化錫コーティング酸化チタン(長軸1.68μm、長軸/短軸比4)50部、トルエン22部、メチルエチルケトン22部をガラス瓶に仕込み、ガラスビーズをメディアとしてペイントシェーカーを用いて1時間分散し印刷インキ12を得た。
[比較例2]
ポリエステルウレタンワニス[バイロンUR8200、東洋紡(株)製、数平均分子量25000、Tg73℃、OH価5mgKOH/g、NV30%]60部、アンチモンドープ酸化錫コーティング酸化チタン(球状、粒子径0.25μm)50部、トルエン22部、メチルエチルケトン22部をガラス瓶に仕込み、ガラスビーズをメディアとしてペイントシェーカーを用いて1時間分散し印刷インキ13を得た。
[比較例3]
ワニスA 60部、酸化チタン(チタニックスJR−805、テイカ社製)50部、酢酸エチル30部、イソプロピルアルコール14部をガラス瓶に仕込み、ガラスビーズをメディアとしてペイントシェーカーを用いて1時間分散し印刷インキ14を得た。
印刷インキ1〜5、7〜14は、印刷時の粘度に調整するため、メチルエチルケトン50部、トルエン50部からなる混合溶剤を用いて、25℃においてザーンカップNo.3で測定した粘度が16秒となるようにそれぞれ希釈し希釈印刷インキ1’〜5’、7’〜14’を得た。
印刷インキ6は、印刷時の粘度に調整するため、トルエンを用いて25℃においてザーンカップNo.3で測定した粘度が16秒となるようにそれぞれ希釈し希釈印刷インキ6’を得た。
希釈印刷インキ1’〜5’、7’〜14’を、グラビア校正機を利用して版深30ミクロンの腐蝕版を用い厚さ200μmのA−PETフィルムに印刷し印刷物(1)〜(5)、(7)〜(14)を得た。
希釈印刷インキ6’を、グラビア校正機を利用して版深30ミクロンの腐蝕版を用い厚さ300μmのPPフィルムに印刷し印刷物(6)を得た。
<表面抵抗値測定>
得られた印刷物塗膜の表面抵抗値を三菱化学(株)製Loresta−GP MCP−T600にて測定した。また測定範囲外となったものはACL社製ACL800 MEGOHMMETERにて測定した。
<耐アルコール性>
得られた印刷物塗膜の耐アルコール性を、学振型耐摩耗試験機を用い、金巾3号にイソプロピルアルコールをしみ込ませ,荷重200g、300回でのインキ取られ程度で判定した。判定は以下のように行った。
○・・・インキの取られなし。
△・・・インキ取られている部分がある。
×・・・耐アルコール性を求められる用途での使用は適さないが、その他の用途であれば実用上問題はない。
評価結果を表1に示す。
Figure 2009046523
表1に示すように、実施例1〜11の導電性インキ組成物は、比較例1〜3に比べて低い表面抵抗値を示し、導電性に優れていることがわかった。更に、実施例1〜3、7〜11導電性インキ組成物は、耐アルコール性も優れていることがわかった。

Claims (4)

  1. アンチモンドープ酸化錫で表面が覆われた酸化チタンを熱可塑性樹脂に分散した導電性インキ組成物であって、
    前記酸化チタンが針状結晶であり、前記酸化チタンの長軸と短軸との比が長軸/短軸=5〜25であり、かつ長軸が0.5〜10μmである導電性インキ組成物。
  2. 熱可塑性樹脂が、ポリウレタン、ポリエステルウレタン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミド、セルロース誘導体、アクリル樹脂、変性ポリオレフィンから選ばれる少なくとも1つの樹脂であることを特徴とする請求項1記載の導電性インキ組成物。
  3. 熱可塑性樹脂が、ポリエステル及び/又はポリエステルウレタンであって、前記ポリエステル及びポリエステルウレタンの数平均分子量が10000〜50000であり、かつ、ガラス転移温度が60℃〜110℃であることを特徴とする請求項1記載の導電性インキ組成物。
  4. 熱可塑性樹脂100重量部に対して、酸化チタンを100〜550重量部含有することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の導電性インキ組成物。
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