JP2000218223A - 複層塗膜形成方法 - Google Patents

複層塗膜形成方法

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JP2000218223A
JP2000218223A JP2241099A JP2241099A JP2000218223A JP 2000218223 A JP2000218223 A JP 2000218223A JP 2241099 A JP2241099 A JP 2241099A JP 2241099 A JP2241099 A JP 2241099A JP 2000218223 A JP2000218223 A JP 2000218223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗膜物性に問題のない、メッキ調の外観を有
する塗膜を安定的に形成する塗膜形成方法を提供する。 【解決手段】 被塗物に、プライマー(A)、厚さが
0.08μm以下で、かつ平均粒径が5〜40μmであ
る微小金属箔を配合してなるベースコート(B)および
クリヤーコート(C)の3層を順次塗装することを特徴
とする複層塗膜形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メッキ調の外観性
を有する複層塗膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から塗膜に光輝性のメタリック感を
与える塗装方法として、脂肪酸とともにボールミルにて
粉砕処理された、厚さ0.1〜1μm、平均粒径5〜6
0μmのアルミニウムフレーク顔料を含む組成物が使用
されている。
【0003】これらのメタリック塗料に光輝材として配
合されるアルミニウムフレークは、その性質によりリー
フィング型とノンリーフィング型に分類されている。リ
ーフィング型アルミニウムフレークは通常ステアリン酸
とともに粉砕処理されており、その表面張力が低いた
め、塗装したときにメタクリック塗膜の上層面に浮上
し、基材と平行に配列した状態で塗膜を形成して、連続
したアルミニウム面を形成しやすい。しかしながら、上
層面に浮上したアルミニウムフレーク顔料は塗膜硬化後
においても塗膜に固定化されておらず、指触により剥離
して容易に取り除かれる。また、未硬化の状態でウエッ
クオンウエット方式にてクリヤー塗料を塗装すると、ア
ルミニウムフレークの配向が乱れて外観が低下する。一
方、メタリック塗膜を加熱硬化後にクリヤー塗料を塗装
すると、クリヤー塗膜との密着性が確保できないという
問題点を有している。
【0004】よって、工業用塗料に適応されているのは
主に後者のノンリーフィング型アルミニウムフレークで
ある。ノンリーフィング型アルミニウムフレークを含む
メタリック塗料は、アルミニウムフレークが通常オレイ
ン酸とともに粉砕処理されており、光輝材として配合し
たアルミニウムフレークが、塗装時、メタリック塗膜の
内部に分散するため、クリヤー塗膜との密着性は良好で
あるが、連続なメッキ調外観性を有する塗膜を形成でき
ないという問題点を有している。
【0005】このような従来の塗膜形成方法において
は、リーフィング型アルミニウムフレークを用いた塗膜
形成方法は、クリヤー塗料を塗装しない場合、耐薬品
性、耐擦り傷性等の塗膜表面物性に、クリヤー塗料を塗
装する場合には、外観性、層間密着性等の問題がある。
一方、ノンリーフィング型アルミニウムフレークを用い
た塗膜形成方法は、塗膜性能に問題を生じないが、光輝
剤として配合したアルミニウムフレークの厚さが厚く、
エナメル塗膜内部に分散するため、アルミニウムフレー
クの重なりが肉眼にて観察され、連続なメッキ調外観性
を有する塗膜を形成できないという欠点を有していた。
【0006】このような点を改善したものとして、特開
昭53−9836号には、揮発性キャリヤー、金属微粒
子および結合材から成り、金属微粒子は1000オング
ストローム以下の厚さを有する概して不規則に造型され
た金属小板であり、かつ、結合材対金属小板の比率が
0.05対1〜10対1となる様な量で存在することを
特徴とする塗料組成物が提案されている。しかしなが
ら、このメタリック塗料組成物では、被塗物の研ぎ跡隠
蔽性に劣り、連続なメッキ調外観を有する塗膜を安定的
に形成できないという問題点を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
のこのような問題点を解決するため、特定の塗料組成物
を特定の塗装方法にて塗装することにより、塗膜物性に
問題がなく、研ぎ跡隠蔽性に優れた、連続なメッキ調外
観を有する塗膜を安定的に形成できる複層塗膜形成方法
を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は次の複層塗膜形
成方法である。 (1) 被塗物に、プライマー(A)、厚さが0.08
μm以下で、かつ平均粒径が5〜40μmである微小金
属箔を配合してなるベースコート(B)およびクリヤー
コート(C)の3層を順次塗装することを特徴とする複
層塗膜形成方法。 (2) 上記(1)記載のプライマー(A)において、
プライマーの塗膜形成樹脂100重量部に対し、厚さが
0.1〜2.0μm、かつ平均粒径が1〜40μmであ
る扁平顔料を0.1〜40重量部含むことを特徴とする
複層塗膜形成方法。 (3) 上記(1)または(2)記載の複層塗膜形成方
法において、被塗物に、プライマー(A)、ベースコー
ト(B)およびクリヤーコート(C)をウエット・オン
・ウエット方式にて順次塗装することを特徴とする複層
塗膜形成方法。 (4) 上記(1)または(2)記載の複層塗膜形成方
法において、被塗物に、プライマー(A)を塗装後加熱
し、ついでベースコート(B)およびクリヤーコート
(C)を順次塗装することを特徴とする複層塗膜形成方
法。 (5) 上記(1)または(2)記載の複層塗膜形成方
法において、被塗物に、プライマー(A)、ベースコー
ト(B)を順次塗装後加熱し、ついでクリヤーコート
(C)を塗装することを特徴とする複層塗膜形成方法。 (6) 上記(1)または(2)記載の複層塗膜形成方
法において、被塗物に、プライマー(A)を塗装後加熱
し、ついでベースコート(B)を塗装後加熱した後、ク
リヤーコート(C)を塗装することを特徴とする複層塗
膜形成方法。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において塗膜形成の対象と
なる被塗物としては、鉄、アルミニウム、銅もしくはこ
れらの合金を含む金属類、ガラス、コンクリート等の無
機材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリアクリル、ポリエ
ステル、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリカ
ーボネート、ポリウレタン、アクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合体等の樹脂成形品および各種FR
Pなどのプラスチック材料、木材、紙などが挙げられ
る。これら被塗物は直接本発明のプライマー(A)、ベ
ースコート塗料(B)およびクリヤーコート塗料(C)
を塗装してもよく、また基材に予め適宜なアンダーコー
トやプレコート処理を施してもよい。
【0010】本発明に用いられるプライマー(A)とし
ては、従来から塗料用として使用されているプライマー
が制限なく使用できる。プライマーに使用される塗膜形
成樹脂も制限がなく、従来から塗料用として使用されて
いるものが制限なく使用できる。代表的な塗膜形成樹脂
としては、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩素化
ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹
脂、繊維素系樹脂等を1種単独であるいは2種以上組み
合わせて非架橋のラッカータイプとすることも、また例
えば、イソシアネート化合物、メラミン樹脂等の架橋剤
と組み合わせて、1液型または2液型の架橋硬化型塗料
として使用することもできる。
【0011】本発明に用いられるプライマー(A)は、
扁平顔料を配合することにより、被塗物の研ぎ跡隠蔽性
を向上し、連続なメッキ調外観を有する塗膜を安定的に
形成できるので好ましい。扁平顔料としては、ノンリー
フィング型アルミニウムフレークが好適であり、その厚
さが0.1〜1μm、特に0.1〜0.5μmの範囲内
にあり、平均粒径が20μm以下であるものが好まし
い。他の扁平顔料の具体例としては、タルク、鱗片状雲
母、板状酸化鉄、ガラスフレーク、チタンコートグラフ
ァイト、金属チタンフレーク等を挙げることができる。
【0012】扁平顔料は、プライマーの塗膜形成樹脂1
00重量部に対し、0.1〜40重量部、好ましくは5
〜25重量部配合するのが好ましい。扁平顔料の配合量
が40重量部を越えて配合すると密着性試験においてプ
ライマーの凝集剥離を生じる。本発明に用いられるプラ
イマー(A)は、必要に応じて着色顔料、体質顔料およ
びその他添加剤などを配合することができる。プライマ
ー(A)の塗料組成物は、水または有機溶剤に分散ない
し溶解して使用する。有機溶剤としては、芳香族炭化水
素系溶剤、エステル系溶剤、ケトン系溶剤、アルコール
系溶剤、エーテル系溶剤等が使用できる。
【0013】本発明に用いられるベースコート(B)
は、微小金属箔および塗膜形成樹脂を含んで構成され
る。微小金属箔は、厚さ0.08μm以下、好ましくは
0.02〜0.06μmで、かつ平均粒径が5〜40μ
m、好ましくは5〜20μmである。微小金属箔は、蒸
着(真空蒸着を含む)法、無電解めっき法およびスパッ
ター法等により製造されたものが挙げられる。市販品と
しては、例えばMetalure(AVERY DEN
NISON社製、商標、微小アルミニウム箔の厚さ0.
01〜0.08μm、平均粒径6〜16μm)、Met
asheen (WOLSTENHOLME INTE
RNATIONAL LTD製、商標、微小金属箔の厚
さ0.01〜0.08μm、平均粒径8〜20μm)等
が挙げられる。微小金属箔の素材としては、Al、M
g、Cu、Au、Ag等が例示され、特に制限されな
い。
【0014】本発明に用いられるベースコート(B)の
塗膜形成樹脂としては、通常塗料用として使用されてい
る樹脂を制限なく使用できる。例えばアクリル樹脂、ポ
リオレフィン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アルキド樹脂、繊維素系樹脂等を1種単独
で、あるいは2種以上を組み合わせて非架橋のラッカー
タイプとすることも、また例えば、イソシアネート化合
物、メラミン樹脂等の架橋剤と組み合わせて、1液型ま
たは2液型の架橋硬化型塗料として使用することもでき
る。
【0015】微小金属箔と塗膜形成樹脂の重量比率は、
1対0.3〜1対40、好ましくは1対1〜1対20で
ある。微小金属箔に対する塗膜形成樹脂の配合率が1対
0.3よりも低い場合、密着性試験において凝集剥離を
生じる。また、1対40を越えて配合した場合、微小金
属箔の配向性が充分でなく、メッキ調外観が低下する。
【0016】本発明におけるベースコート(B)には、
必要に応じてその他の顔料、各種添加剤などを配合する
ことができる。顔料としては従来から塗料用に常用され
ているものが用いられ、例えば有機系としてはアゾレー
キ系顔料、フタロシアニン顔料、インジゴ系顔料、ペリ
ノン系顔料、ペリレン系顔料、キノフタロン系顔料、ジ
オキサジン系顔料、キナクリドン系顔料等を挙げること
ができ、無機系としては黄鉛、黄色酸化鉄、ベンガラ、
カーボンブラック、二酸化チタン等が挙げられる。また
添加剤としてはベンゾトリアゾール、蓚酸アニリド系等
の紫外線吸収剤、ベンゾフェノール系等の酸化防止剤、
シリコーン系等のレベリング剤、ワックス、有機ベント
ナイト等の粘性制御剤、硬化触媒等が挙げられる。
【0017】本発明で用いられるクリヤーコート(C)
は特に限定されず、従来から熱硬化性塗料組成物として
使用されている塗膜形成樹脂が制限なく使用できる。代
表的な熱硬化性塗膜形成成分としては、塗膜形成樹脂と
しての主体樹脂、硬化剤としての架橋剤がある。上記主
体樹脂は特に制限されず、従来から熱硬化性塗料組成物
の塗膜形成樹脂として使用されている樹脂が制限なく使
用できる。具体的には、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、エポ
キシ樹脂などが挙げられる。これらは1種単独で使用す
ることもできるし、2種以上を組み合わせて使用するこ
ともできる。これらの主体樹脂中に含まれる架橋に関与
する官能基としては、水酸基、カルボキシル基、酸無水
基、エポキシ基、シラン基などが挙げられる。
【0018】前記架橋剤も特に制限されず、従来から熱
硬性塗料組成物の架橋剤として使用されているものが制
限なく使用できる。架橋剤の具体例としては、メラミン
樹脂、イソシアネート化合物、エポキシ化合物などが挙
げられる。これらは1種単独で使用することもできる
し、2種以上を組み合わせて使用することもできる。
【0019】本発明のクリヤーコート(C)は、必要に
応じて他の成分を配合することができる。このような他
の成分としては、従来から塗料に使用されている添加剤
が制限なく使用できる。具体的には、アクリル樹脂系、
シリコン樹脂系等の消泡剤、ヒンダードアミン系光安定
剤(HALS)、消光剤、酸化防止剤、硬化触媒などが
挙げられる。
【0020】クリヤーコート(C)の塗料組成物は、水
または有機溶剤に分散ないし溶解して使用することがで
きる。有機溶剤としては、芳香族炭化水素系溶剤、エス
テル系溶剤、ケトン系溶剤、アルコール系溶剤、エーテ
ル系溶剤等が使用できる。
【0021】本発明に用いられる塗料の塗装は、霧化式
塗装機を用い、エアスプレー方式、静電方式等従来から
公知の塗装方法により行うことができる。本発明の複層
塗膜形成方法においては、上記プライマー(A)、ベー
スコート(B)およびクリヤーコート(C)の3層を順
次塗装することにより複層塗膜を形成する。
【0022】この場合、上記の塗膜形成方法において、
被塗物に、プライマー(A)、ベースコート(B)およ
びクリヤーコート(C)をウエット・オン・ウエット方
式にて順次塗装してもよく、被塗物に、プライマー
(A)を塗装後加熱し、ついでベースコート(B)およ
びクリヤーコート(C)を順次塗装してもよく、被塗物
に、プライマー(A)、ベースコート(B)を順次塗装
後加熱し、ついでクリヤーコート(C)を塗装してもよ
く、また被塗物に、プライマー(A)を塗装後加熱し、
ついでベースコート(B)を塗装後加熱した後、クリヤ
ーコート(C)を塗装してもよい。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によりさ
らに具体的に説明する。しかし、本発明の範囲はこれら
の例になんら限定されるものではない。なお各例中、特
に断らない限り、部は重量部、%は重量%を表す。
【0024】製造例1 ベースコート塗料(B−i)の
調製 微小金属箔(*1)10.0部を酢酸イソブチル20.
0部にて分散し、アクリル樹脂ワニス(*2)6.4
部、繊維素系樹脂(*3)を酢酸イソブチルに溶解し、
加熱残分20%とした溶液4.0部、酢酸エチル59.
6部を加えて攪拌、調整した。
【0025】(*1)微小金属箔:Metalure
[AVERY DENNISON社製、商標、加熱残分
10%、微小アルミニウム箔の厚さ0.01〜0.08
μm、平均粒径6〜16μm] (*2)アクリル樹脂ワニス:アクリディックA−19
0[大日本インキ化学(株)社製、商標、加熱残分50
%] (*3)繊維素系樹脂:CAB381−0.5[イース
トマン ケミカルズ社製、商標、セルロースエステル]
【0026】製造例2 ベースコート塗料(B−ii)の
調製 ノンリーフィング型アルミニウムフレーム(*4)1
0.8部を酢酸イソブチル16.7部にて分散し、製造
例1で用いたアクリル樹脂ワニス(*2)44.8部お
よび繊維素系樹脂(*3)を酢酸イソブチルに溶解し、
加熱残分20%とした溶液28.0部を加えて攪拌し
た。 (*4)ノンリーフィング型アルミニウムフレーム:S
ap FM4010(昭和アルミパウダー(株)社製、
商標、加熱残分65%、厚さ0.15〜0.25μm、
平均粒径9〜14μm)
【0027】実施例1〜3 厚さ3mm、7cm×12cmの住友A&L(株)製A
BS基材、クララスチックMVの試験片を用い、半分の
面積をJIS R6252に記された600番の研磨紙
によりサンディングを行った。次にイソプロピルアルコ
ールを用いて脱脂し、被塗物とした。次に、表1に示す
実施例1〜3のプライマーを酢酸イソブチル:キシレン
が50:50の混合溶剤にて15秒(フォードカップN
o.4、20℃)に粘度調整し、乾燥膜厚10μmとな
るように塗装し、室温で10分間放置した。次にこの塗
板に、ベ〜スコート塗料(B−i)を乾燥膜厚5μmと
なるように塗装し、室温で10分間放置した後、アクリ
ル樹脂/ウレタン樹脂系の二液型クリヤー塗料、ハイウ
レタンNo.6500クリヤー(登録商標、日本油脂
(株)製)を乾燥膜厚35μmとなるように塗装した。
室温にて約10分間放置した後、75℃で30分間焼き
付け、プライマー、ベースコートおよびクリヤーコート
からなる3層の塗膜を同時に架橋硬化せしめ、塗装板を
得た。これらの塗装板を用いて、塗膜外観、密着性、研
ぎ跡隠蔽性を評価した。評価結果を表1に示した。
【0028】比較例1 厚さ3mm、7cm×12cmの住友A&L(株)製A
BS基材、クララスチックMVの試験片を用い、半分の
面積をJIS R6252に記された600番の研磨紙
によりサンディングを行った。次にベースコート塗料
(B−i)を乾燥膜厚5μmとなるように塗装し、室温
で10分間放置した後、アクリル樹脂/ウレタン樹脂系
の二液型クリヤー塗料、ハイウレタンNo.6500ク
リヤー(登録商標、日本油脂(株)製)を乾燥膜厚35
μmとなるように塗装した。室温にて約10分間放置し
た後、75℃で30分間焼き付け、塗装板を得た。この
塗装板を用いて、塗膜外観性、密着性、研ぎ跡隠蔽性を
評価した。評価結果を表1に示した。
【0029】比較例2 厚さ3mm、7cm×12cmの住友A&L(株)製A
BS基材、クララスチックMVの試験片を用い、半分の
面積をJIS R6252に記された600番の研磨紙
によりサンディングを行った。次にベースコート塗料
(B−ii)を酢酸イソブチル:キシレンが50:50の
混合溶剤にて15秒(フォードカップNo.4、20
℃)に粘度調整し、乾燥膜厚15μmとなるように塗装
した。室温にて約10分間放置した後、アクリル樹脂/
ウレタン樹脂系の二液型クリヤー塗料、ハイウレタンN
o.6500クリヤー(登録商標、日本油脂(株)製)
を乾燥膜厚35μmとなるように塗装し、室温にて約1
0分間放置した後、75℃で30分間焼き付け、塗装板
を得た。この塗装板を用いて、塗膜外観性、密着性、研
ぎ跡隠蔽性を評価した。評価結果を表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】表1の注 *5 アクリディックBL−616[大日本インキ化学
(株)社製、商標、アクリル樹脂ワニス、加熱残分50
%] *6 JR−603[帝国化工(株)社製、商標、二酸
化チタン] *7 デスモジュール−N−75[バイエル社製、商
標、ポリイソシアネート、加熱残分75%] *8 プライマーの塗膜形成樹脂100重量部に対する
扁平顔料の重量部
【0032】(1)メッキ調外観 メッキ調外観は、目視評価にて行った。○はメッキ調に
仕上がっている。×は通常のシルバーメタリック調また
はモドリムラが発生している。
【0033】(2)密着性 密着性は、カッターナイフにて素地に達するようにカッ
ト線を入れ、1mm×1mmの正方形100個を描き、
その表面にセロハンテープを貼りつけ、それを急激に剥
離した後の塗面状態を観察した。○はゴバン目塗膜の剥
離が全く認められない。×はゴバン目塗膜の剥離が10
個以上認められたことを示す。
【0034】(3)研ぎ跡隠蔽性 研ぎ跡隠蔽性は、JIS R6252に記された600
番の研磨紙によりサンディングを行った部位とサンディ
ングを行わない部位を比較し、目視評価にて行った。◎
は異常が全く認められない。○は異常がほとんど認めら
れない。×はサンディング跡が認められる。
【0035】表1の結果より、プライマー(A)に扁平
顔料を含まない実施例1は良好なメッキ調外観、密着
性、研ぎ跡隠蔽性が得られるが、プライマー(A)に扁
平顔料を少量含む実施例2は研ぎ跡隠蔽性がさらに改善
されており、またプライマー(A)に扁平顔料を大量含
む実施例3は密着性に劣るようになっている。またプラ
イマー(A)を塗装せず、ベースコート(B−i)を塗
布した比較例1では研ぎ跡隠蔽性に劣り、またプライマ
ー(A)を塗装せず、ベースコート(B−ii)を塗布し
た比較例2はメッキ調外観に劣ることがわかる。
【0036】
【発明の効果】本発明の複層塗膜形成方法によれば、塗
膜物性に問題がなく、被塗物の研ぎ跡隠蔽性に優れ、メ
ッキ調の外観があり、連続的なメッキ調外観を有する塗
膜を安定的に形成することができる。
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月25日(2000.2.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】これらのメタリック塗料に光輝材として配
合されるアルミニウムフレークは、その性質によりリー
フィング型とノンリーフィング型に分類されている。リ
ーフィング型アルミニウムフレークは通常ステアリン酸
とともに粉砕処理されており、その表面張力が低いた
め、塗装したときにメタリック塗膜の上層面に浮上し、
基材と平行に配列した状態で塗膜を形成して、連続した
アルミニウム面を形成しやすい。しかしながら、上層面
に浮上したアルミニウムフレーク顔料は塗膜硬化後にお
いても塗膜に固定化されておらず、指触により剥離して
容易に取り除かれる。また、未硬化の状態でウエッ
ンウエット方式にてクリヤー塗料を塗装すると、アルミ
ニウムフレークの配向が乱れて外観が低下する。一方、
メタリック塗膜を加熱硬化後にクリヤー塗料を塗装する
と、クリヤー塗膜との密着性が確保できないという問題
点を有している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】製造例2 ベースコート塗料(B−ii)の
調製 ノンリーフィング型アルミニウムフレー(*4)1
0.8部を酢酸イソブチル16.7部にて分散し、製造
例1で用いたアクリル樹脂ワニス(*2)44.8部お
よび繊維素系樹脂(*3)を酢酸イソブチルに溶解し、
加熱残分20%とした溶液28.0部を加えて攪拌し
た。 (*4)ノンリーフィング型アルミニウムフレー:S
ap FM4010(昭和アルミパウダー(株)社製、
商標、加熱残分65%、厚さ0.15〜0.25μm、
平均粒径9〜14μm)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AE03 AE06 AE07 AE16 AE17 BB21X BB21Z CB13 DB02 DB06 DB07 DB12 DB13 DB18 DB21 DB31 DB36 DB38 DB40 DB43 DB48 DB50 DB53 DC10 EA06 EA43 EC02 EC04 EC11 EC23 4J038 CD091 CG141 DB001 DD001 DD121 DL031 HA066 KA08 KA20 NA01 PA07 PA19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗物に、プライマー(A)、厚さが
    0.08μm以下で、かつ平均粒径が5〜40μmであ
    る微小金属箔を配合してなるベースコート(B)および
    クリヤーコート(C)の3層を順次塗装することを特徴
    とする複層塗膜形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプライマー(A)におい
    て、プライマーの塗膜形成樹脂100重量部に対し、厚
    さが0.1〜2.0μm、かつ平均粒径が1〜40μm
    である扁平顔料を0.1〜40重量部含むことを特徴と
    する複層塗膜形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の複層塗膜形成方
    法において、被塗物に、プライマー(A)、ベースコー
    ト(B)およびクリヤーコート(C)をウエット・オン
    ・ウエット方式にて順次塗装することを特徴とする複層
    塗膜形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の複層塗膜形成方
    法において、被塗物に、プライマー(A)を塗装後加熱
    し、ついでベースコート(B)およびクリヤーコート
    (C)を順次塗装することを特徴とする複層塗膜形成方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の複層塗膜形成方
    法において、被塗物に、プライマー(A)、ベースコー
    ト(B)を順次塗装後加熱し、ついでクリヤーコート
    (C)を塗装することを特徴とする複層塗膜形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の複層塗膜形成方
    法において、被塗物に、プライマー(A)を塗装後加熱
    し、ついでベースコート(B)を塗装後加熱した後、ク
    リヤーコート(C)を塗装することを特徴とする複層塗
    膜形成方法。
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