JPS63233016A - 針状導電性酸化チタン及びその製造方法 - Google Patents

針状導電性酸化チタン及びその製造方法

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JPS63233016A
JPS63233016A JP62281515A JP28151587A JPS63233016A JP S63233016 A JPS63233016 A JP S63233016A JP 62281515 A JP62281515 A JP 62281515A JP 28151587 A JP28151587 A JP 28151587A JP S63233016 A JPS63233016 A JP S63233016A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、その表面に酸化錫及び酸化アンチモンから成
る導電層を有する針状導電性酸化チタン及びその製造方
法に関する。針状導電性酸化チタンは、プラスチックス
、ゴム、繊維などの導電性付与剤或は帯電防止剤として
、更には電子写真複写紙、静電記録紙などの記録材料の
支持体用導電性付与剤として有用なものである。
〔従来の技術〕
導電性付与剤としては、アンチモンを固溶した酸化錫粉
末、二酸化チタン粉末の表面に酸化錫或は酸化錫と酸化
アンチモンから成る導電層を被覆した導電性粉末などが
知られており、最近では表面が酸化第2スズで覆われた
繊維状チタン酸カリウムを主成分とする白色導電性物質
が特公昭61〜26933号で提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
導電性付与剤は、その形状が球状であるより針状(繊維
状も含む)或は棒状である方が、またそれ自身の粉体抵
抗値が小さい程すなわち導電性が高い程樹脂、ゴムなど
の媒体への配合割合を小さくしても所望の導電性の樹脂
製品、ゴム製品が得られる。これまで市販されているア
ンチモン固溶酸化錫粉末、二酸化チタンの表面に酸化錫
及び酸化アンチモンから成る導電層を有する導電性粉末
などは、それ自体の粉体抵抗は1〜10Ωc11と、非
常に優れた導電性を示すものであるが、球状粉末である
ために、このものを樹脂、ゴムなどの媒体に配合して所
定の導電性を付与するためには、媒体に対して50%以
上の■の粉末を配合する必要がある。このために導電性
樹脂、導電性ゴムなどの製品の強度低下を来たし、また
経済的でないといった問題をかかえている。
このような問題を解決するために、例えば繊維状チタン
酸カリウムの表面に酸化錫の導7H,Nを被覆した白色
導電性物質が最近提案されている。このものは形状の点
では問題ないものの、粉体抵抗値が高く、かつ強度の点
でも満足できないものであり、itsを酸化錫と酸化ア
ンチモンの組成に変えても含まれるカリウム成分の影響
で粉体抵抗値が、せいぜい50〜100ΩC1l+程度
のものしか得られないという問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、針状導電性物質の導電性付与剤としての
優秀性に着目して針状酸化チタンを基体物質とし、その
表面に導電層を被覆することを検討した。その結果、(
イ)従来法で得られる既知の針状酸化チタンは、その製
造原料に由来するアルカリ金属、アルカリ土類金属、リ
ン化合物などの不純物を必然的に含有しており、これら
は、水浸出などの手段では除去されないこと、(ロ)こ
れらの不純物が特定量以上残存しているものに導電層を
被覆しようとしても酸化チタン表面への被覆層の形成が
困難であったり、また導電層を形成できても良好な導電
性が得られないこと及び、(ハ)これらの不純物は酸処
理及びまたはアルカリ処理で除去可能なことなどの知見
を得て本発明を完成したものである。
ずなわら、本願の第1の発明は、不純物含有■3重量%
以下の高品位酸化チタンの表面に酸化錫及び酸化アンチ
モンから成る導電層を有することを特徴とする針状導電
性酸化チタンであり、第2の発明は、針状酸化チタンを
酸及び又はアルカリで処理して不純物含有量が3重■%
以下の高品位酸化チタンとした後、その表面に酸化錫及
び酸化アンチモンの水和物から成る被覆層を形成させ、
分別、焼成することを特徴とする針状導電性酸化チタン
を製造する方法である。
本発明において、針状酸化チタンとは針状のものの他繊
維状、柱状、棒状、その他類似形状のものも包含する。
本発明の針状導電性酸化チタンは、長さ1〜10μm、
長さ対直径の比(軸比)が3以上好ましくは10以上の
高品位酸化チタンを基体物質とし、その表面に酸化錫及
び酸化アンチモンから成る導電層を有するものである。
基体物質である針状酸化チタンは、無水物換算で不純物
含有量が3重世%以下の、すなわちTi(h純度97%
以上望ましくは98%以上の高品位のものであり、特に
不純物としてのリン化合物含有量がP2O5換算量で1
重量%以下望ましくは0.5重型%以下であり、かつナ
トリウム、カリウム、亜鉛、アルミニウムなどの原子価
3以下の金属の化合物の含有量が酸化物換′1を量で0
.2重型%以下望ましくは0.1重量%以下であること
が重要である。リン化合物含有量が前記範囲より多すぎ
ると、基体物質表面の導it層は不連続な被膜となり好
ましくない。また原子価3以下の金属の化合物含有量が
前記範囲より多ずぎると、連続した均一な導電層の被膜
が形成されるものの、所望の導電性の針状導電性酸化チ
タンが得られ難くなる。基体物質表面に形成される導電
層は、酸化錫の中にアンチモンが固溶した構造をとり、
実質的には酸化錫と酸化アンチモンから成る。導電層中
の酸化錫の量は、基体物質に対し5n01として1〜5
0重量%望ましくは5〜30重1%である。この範囲よ
り少なずぎると連続したλグミ層の形成が困難となり、
所望の導電性が得られない。また、多ずぎても■の増加
に応じた導電性向上がIjJI待できないので経済的で
ない。4重層中の酸化アンチモンの同は、酸化錫(Sn
ot)に対し、5bzO*とじて5〜30重■%望まし
くは10〜25重■%である。この範囲より少なすぎる
と所望の導電性が得られ難くなり、また多すぎても^p
導電性低下したり、酸化アンチモンによる着色が強くな
ったりするので望ましくない。
本発明の針状導電性酸化チタンは、従来の球状の導電性
粉末に比べて、樹脂バインダーに対しより少ない配合m
で高い導電性が得られるので、経済的に有利なものであ
る。また、このように少ない配合量でよいことから、バ
インダーの強度低下を起こすことなく、所望の導電性プ
ラスチック、導電性塗料とすることができる。更に、高
濃度の導電性塗料としたときは、薄い塗膜にしても所望
の導電性が得られる。特に、本発明の導電性酸化チタン
は、その表面に酸化錫と酸化アンチモンから成る導電層
を有する繊維状チタン酸カリウムに比べて強度が高いの
で、樹脂媒体に配合、分散させる際の負荷によっても折
れ難い、従って、本来の針状性を保持し、導電層の剥離
が発生しないので導電性低下の少ない安定した導電性を
もつプラスチック、塗料、繊維などが得られる。
このように、本発明の導電性酸化チタンは、針状であり
、しかもその強度にも優れているために、樹脂媒体に適
量配合して導電性を付与するだけでなく、成型物、塗膜
などの強度をも向上させ得ることから導電性の強化プラ
スチック、導電性繊維、導電性塗料としたり、更に該塗
料を紙などの絶縁性基体に塗布することにより、該基体
上に軽くて密着性に優れた導電性塗膜を形成させて静電
記録紙、電子写真複写紙、静電防止塗膜などとすること
ができる。
本発明の針状導電性酸化チタンの製造方法においては、
まず長さ1〜10μm、軸比3以上好ましくは10以上
の針状酸化チタンを酸及びまたはアルカリで処理して、
不純物含有■を3重量%以下とする。特に、リン化合物
含有量をPtOsとして1重型%以下望ましくは0.5
重1%以下に、原子価3以下の金属の化合吻合を■を酸
化物として0.2重型%以下望ましくは0.1重型%以
下に調整する。針状酸化チタンは、例えば特公昭47−
44974号に記載されているように、ルチルT10!
と塩化ナトリウムのようなアルカリ金属塩及びオキシ−
リン化合物とを混合し、次に725〜1000℃で焼成
して得られたり、また特公昭45−18370号に記載
されているようにT i Oz 源、亜鉛化合物、アル
カリ金属化合物及び燐酸化合物を混合して焼成して得ら
れる。このようにして得られる針状酸化チタンは首通、
焼成の後水浸出などの手段で可溶性塩が除去されるが、
完全な除去は困難であり、例えば特公昭47−4497
4号の方法で得られる針状酸化チタンの場合、アルカリ
金属を酸化物として3〜4重■%、リン化合物をPt0
%として4〜6重■%含有しているのが普通である。本
発明においては、このような不純物含有の針状酸化チタ
ンを酸及びまたはアルカリで処理してリン化合物及び原
子価3以下の金属の化合物を上記範囲の量にまで除去し
てTiOx純度を97%以上にする。なお、針状酸化チ
タンが長いものと短いものの混合物として得られる場合
は、分級処理などを施して長いものを選別して使用する
のが望ましい。使用する酸としては、塩酸、硫酸、硝酸
、弗酸などの無機酸が適当であり、普通これらの酸の1
〜50%水溶液を用いる。アルカリとしては水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムなどの10〜50%水溶液を用
いる。酸処理或はアルカリ処理は、針状酸化チタンを前
記酸溶液或はアルカリ溶液に投入し、1〜3時間撹拌す
ればよく、必要に応じて50〜90℃に加熱しながら撹
拌してもよい。酸或はアルカリのそれぞれ単独処理で所
望の品位の酸化チタンが得られるが、望ましくは酸処理
とアルカリ処理とを組み合せる方が高品位の酸価チタン
が得られ易い。
本発明においては、次に、以上のように処理して得られ
た高品位の針状酸化チタンを水性懸濁液とし、この中に
塩化錫及び塩化アンチモン溶液を加えて塩化錫及び塩化
アンチモンを分解させて該酸化チタンの表面に酸化錫と
酸化アンチモンの水和物から成る被覆層を形成させる。
塩化錫及び塩化アンチモンの塩酸水溶液を用いる場合は
、添加後アルカリ水溶液を加えて中和することにより、
酸化錫と酸化アンチモンの水和物から成る被覆層が形成
されるが、望ましくは該懸濁液のpl+を2〜6に保持
するように、該塩酸水溶液と同時にアルカリ水溶液を加
えて中和し、分解して酸化錫と酸化アンチモンの水和物
から成る被i層を形成させる。塩化錫及び塩化アンチモ
ンのアルコール溶液或はアセトン溶液を用いる場合は、
該懸濁液を予め40℃以上望ましくは70〜90℃に加
熱しておき、この中に該アルコール溶液或はアセトン溶
液を加えて加熱加水分解させることにより酸化錫と酸化
アンチモンの水和物から成る被MBを形成させる。該懸
濁液中の針状酸化チタンの濃度は50〜300 g/l
望ましくは100〜200g/lが適当である。塩化錫
及び塩化アンチモン溶液中の塩化錫の濃度は、針状酸化
チタンに対し酸化錫をSnO,として1〜50ffif
fi%望ましくは5〜30徂量%の割合で被覆するのに
必要な量であり、塩化アンチモンの濃度は、SnO□に
対し酸化アンチモンを5bzOsとして5〜30重景%
重量しくはlO〜25重■%の割合で被覆するのに必要
な量である。中和剤として使用するアルカリ水溶液のア
ルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウl1
、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の
水酸化物、炭酸塩やアンモニアなどを使用すればよい。
酸化t!及び酸化アンチモンの水和物で被覆された針状
酸化チタンを分別、洗浄した後必要に応じて乾燥し、そ
の後400〜800℃望ましくは500〜700℃の温
度で焼成して酸化錫及び酸化アンチモンの水和物を酸化
錫及び酸化アンチモンからなる導電層とした後、通常の
粉砕処理を施して針状導電性酸化チタンとする。焼成時
間は焼成温度によって異なるが、普通30分〜10時間
望ましくは1〜3時間が適当である。
〔実施例〕
(釘状酸化チタンの製造) 特公昭47−44974号明m書に記載の方法に従って
針状酸化チタンを製造した。ずなわら微粒子含水二酸化
チタンをTie、とじて4重量部、塩化ナトリウム4型
組部及びリン酸水素ナトリウム(NazllPOn ・
21120) 1.重量部を均一に混合してルツボに入
れ、電気炉にて825℃で3時間焼成した。
その後焼成物を水中に投入して1時間煮沸した後濾過、
洗浄して可溶性塩頚を除去した。このようにして得られ
た針状酸化チタンは長さ3〜5ttm、直径0.05〜
0゜01メ1mのものであり、このものの成分を分析し
た結果不純物としてナトリウム分をNa、0として3.
8111%、リン分をpto、として4.4重量%含み
、TiO□純度は91.0重量%であった。
なお、微粒子含水二酸化チタンは、TiO2として20
0 g/lの濃度の四塩化チタン水溶液を30℃に保持
しながら水酸化ナトリウム水溶液で中和してコロイド状
の非晶質水酸化チタンを析出させ、このコロイド状水酸
化チタンを70℃で5時間W1成しその後120℃で乾
燥して得られたルチル形の微少チタニアである。
(棒状酸化チタンの製造) 特公昭45−18370号明細書に記載の方法に従って
棒状酸化チタンを製造した。すなわち微粒子含水二酸化
チタンに対し、その含をチタン分のTiO2換算量基準
で亜鉛化合物、アルカリ金属化合物及び燐酸化合物を夫
々ZnOとして1.2重■%、に20として0.55重
量%及びP2O,として0.5重■%添加したのち、こ
のものを900℃で1時間焼成した。その後焼成物を水
中に投入して1時間煮沸した後濾過、洗浄して可溶性塩
類を除去した。
このようにして得られた棒状酸化チタンは長さ2〜3μ
m、直径0.2〜0.3μmのものであり、このものの
成分を分析した結果不純物として亜鉛骨をZnOとして
1.1重量%、カリウム分をに、0として0.35重f
fi%、リン分をPzos トして0.45重遺%含み
、TiO□純度は95.7重量%であった。
なお、微粒子含水二酸化チタンは次のように製造したも
のである。ずなわら、硫酸チタン溶液を通常の方法で加
水分解し、得られた二酸化チタン水和物を濾過し、これ
を水で洗浄したものに濃アンモニア水を添加して含有値
酸分を中和してpHを7とした。この水和物を濾過し、
水で洗浄して水和物中の11□SOイ含有遣を0.5重
■%以下とした。
次いで前記の脱硫酸水和物に濃塩酸を添加してpHを2
に調整して解膠させて微小チタニアゾルを得た。
実施例1 前記の方法で得られた針状酸化チタンを次のようにアル
カリ処理をした。
(アルカリ処理) 針状酸化チタンを水中に投入して水懸濁液とし、この中
に水酸化ナトリウム水溶液(200g/f)を添加して
系のpHを13.0に調整した。その後90℃に加熱し
て2時間撹拌し、次に塩酸水溶液(100g / II
 )を添加して系のpHを7.0に!gI整した後濾過
し、濾液の比抵抗が50μsになるまで洗浄した。引続
き次のような酸処理をした。
°(酸処理) 得られた濾過ケーキを再び水中に投入して水懸濁液とし
た後塩酸水溶液(100g/l>を添加して系のpH1
を160に調整し、90℃に加熱して2時間撹拌後濾過
し、濾液の比抵抗が501! Sになるまで洗浄した。
以上のようにして処理された針状酸化チタンの成分を分
析した結果ナトリウム分はNa、0として0.01重量
%、リン分はPアロ5として0.29重量%であり、T
iO□純度は98.5重■%であった。
次に、上記の高品位の針状酸化チタンを水に投入して濃
度100g/lの懸濁液とし、70℃に加熱した後この
中に塩化スズ(SnCl 4.511io) 46.5
g及び塩化アンチモン(SbCβ3) 6.7 gを6
N−塩酸水溶液300−に溶解した溶液と10%の水酸
化ナトリウム水溶液とを該1課濁液のrlllを2〜3
に維持するように60分間にわたって並行添加して針状
酸化チタンの表面に酸化錫及び酸化アンチモンの水和物
から成る被覆層を形成させた。その後濾過し、濾液の比
抵抗が50μsになるまで洗浄した後120℃で一昼夜
乾燥して電気炉にて600℃で1時間焼成してSnO2
として16重■%、5bzOiとして3.5重量%から
成る導電層で被覆された針状導電性酸化チタンを得た。
比較例 実施例1において、アルカリ処理及び酸処理をしないこ
と以外は同様に処理した。得られた針状の導電性酸化チ
タンを電子顕微鏡写真で観察したところ基体物質の針状
酸化チタンのまわりに遊離物が多数認められ、連続した
被膜が得られていなかった。
試験例1 前記実施例1及び比較例で得られた針状導電性酸化チタ
ン更に参考例Aとしての酸化錫及び酸化アンチモンから
成る導電層で被覆されたチタン酸カリウム繊維市販品(
大尽化学製WK−10O3)並びに参考例Bとしての酸
化錫及び酸化アンチモンから成る導電層で被覆された球
状酸化チタン粉末市販品(三菱金属製W−1)について
その粉体抵抗(Ωcra)を次の方法で測定し、第1表
の結果を得た。
(粉体抵抗の測定) 試料粉末を100 k+r/cdの圧力で成型して円柱
状圧粉体(直径18龍、厚さ3關)とし、その直流抵抗
を測定し下記の式から粉体抵抗を算出した。
第1表 試験例2 実施例1、比較例及び参考例の各種の導電性物質を次記
組成の塩化ビニル樹脂組成物に対し第2表に記載の割合
で配合した後2本ロールを用い160℃で7分間混練し
た。その後ロールからシートを取り出し、これを100
ksr/−の圧力をかけてNt 10 cm、 横10
 Cm、厚さ0.1 crnのシートニ成形した。デジ
タルオームメーター(R−50G型、川口電気製作所′
;M)でこのシートの電気抵抗を測定し、下記の式から
体積抵抗率及び表面抵抗率を算出して第2表及び第3表
の結果を得た。
(樹脂組成物の組成) 塩化ビニル樹脂(ゼオンEP I O3、3000g日
本ゼオン社製) 可塑剤(D、0.P、)          9og安
定剤(ラウレート系有機錫、KS−20、30g共同薬
品社製) 安定剤(マレエート系有機錫、M −1010、90g
東京ファインケミカル社製) ステアリン酸カドミウム         158表面
抵抗率(Ω/口)、=測定値×50(電極定数)試験例
3 実施例1及び参考例Bの導電性物質の各12gをへ;F
サメタリン酸ナトリウムを0.5重1%含存する脱イオ
ン水12g及びガラスピーズ26gと混合した後ペイン
トシェーカー(Red devi1社 #5110)に
入れて30分間振とうしてそれぞれのミルヘースを調製
した。
次に、各ミルベースにそれぞれの顔料濃度が第4表のも
のになるようにポリビニルアルコール(10重型筒水溶
液)を′所定盟加え、撹拌、混合して塗料を調製した。
この塗料をアート紙(10cmX10cm>に乾燥膜厚
が6μmとなるように塗布し、1時間放置後80℃で1
時間乾燥して試験紙を作成した。試験例2と同様の方法
でこの試験紙の電気抵抗を測定し、同様に表面抵抗率を
算出して第4表の結果を得た。
第4表 試験例4 実施例1及び参考例Bの導電性物質の各20gをアクリ
ル樹脂(アクリディックA−165−45、固形分45
重世%、大日本インキ化学工業製)30、6 g、トル
エン−ブタノール混合溶液(混合重量比1:1)16.
4g及びガラスピーズ50gと混合した後ペイントシェ
ーカー(Red devi1社、#5110)に入れて
30分間振とうしてそれぞれのミルベースを調製した。
次に、各ミルベースにそれぞれの顔料濃度が第5表のも
のになるように上記アクリル樹脂及び上記トルエン−ブ
タノール混合溶液をそれぞれ所定1加え、撹拌、混合し
て塗料を調製した。この塗料をアート紙に乾燥膜厚が2
0μ閣となるように塗布し、40時間自然乾燥して試験
紙を作成した。
試験例2と同様の方法で電気抵抗を測定し、同様に表面
抵抗率を算出して第5表の結果を得た。
試験例5 実施例1及び参考例Bの導電性物質の各57.6gをオ
イルフリーアルキド樹脂(ベラコライト46−118、
固形分60重1%、大日本インキ化学工業製)24g、
ツルペッツ#100 (芳香族系溶剤)とセロソルブア
セテートの混合溶液(混合重量比2:1)24g及びガ
ラスピーズ100gと混合した後ペイントシェーカーに
入れて20分間振とうしてそれぞれのミルベースを調製
した。
次に、各ミルベースにそれぞれの顔料濃度が第6表のも
のになるようにオイルフリーアルキド樹脂(スーパーベ
ッカミンJ−820、固形分60重量%、大日本インキ
化学工業製)、オイルフリーアルキド樹脂(スーパーベ
ッカミンL−105、固形分60重量%)、ツルペッツ
#100とセロソルブアセテートとn−ブタノールの混
合溶液(混合重量比i : 1 ! 1)をそれぞれ所
定量加え、撹拌、混合して塗料を調製した。この塗料を
ブリキ板に乾燥膜厚が20μ糟となるように塗布し、1
時間放置後220℃で 10分間焼付けして試験板を作
成した。試験例2と同様の方法で電気抵抗を測定し、同
様に表面抵抗率を算出して第6表の結果を得た。
試験例6 実施例1及び参考例Bの導電性物質をそれぞれ次記組成
のポリプロピレン樹脂組成物に対し第7表に記載の割合
で配合した後2本ロールを用い180℃で15分間混練
した。その後ロールからシートを取り出し、これを10
0 kg/aIlの圧力をかけて縦10cm、横toc
m、*さ0. l asのシートに成形した。このシー
トの電気抵抗を試験例2と同様に測定し、同様に体積抵
抗率を算出して第7表の結果を得た。
第7表 実施例2 前記の方法で得られた棒状酸化チタンを撹拌下に3%の
弗酸水溶液で1時間処理した後濾過し、濾液の比抵抗が
50μsになるまで洗浄した。このようにして処理され
た棒状酸化チタンの成分を分析した結果並鉛分はZnO
として0.02重量%、カリウム分はに、0として0.
01重量%、リン分はPtasとして0.25重量%で
あり、TiO□純度は98.3重盟%であった。
次に、上記の裏品位棒状酸化チタンの表面を実施例1と
同様にしてSnO□として16.0重盟%、5bzO:
+として3.5重量%から成る導電層で被覆して棒状感
電性酸化チタンを得た。
この棒状導電性酸化チタンについて試験例1の方法に従
って粉体抵抗を測定したところ14.5Ωc11であっ
た。また、試験例2の方法に従って体積抵抗率及び表面
抵抗率を測定したところ第4表に示す結果が得られた。
〔発明の効果〕
本発明は、従来法で製造される針状酸化チタンを予め酸
及びまたはアルカリで処理して、該酸化チタンの不純物
を除去し、高品位の酸化チタンとすることにより、その
表面に被覆される酸化錫及び酸化アンチモンから成る導
電層を連続した被膜として形成することができる。しか
も、このようにして得られる本発明の針状導電性酸化チ
タンは、酸化錫及び酸化アンチモンの導電層を被覆した
チクン酸カリウム繊維よりも粉体抵抗が著しく小さく、
また樹脂組成物に配合しても非常に優れた導電性を付与
するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、不純物含有量3重量%以下の高品位酸化チタンの表
    面に酸化錫及び酸化アンチモンから成る導電層を有する
    ことを特徴とする針状導電性酸化チタン。 2、高品位酸化チタンの長さが1〜10μm、軸比が3
    以上であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載の針状導電性酸化チタン。 3、不純物がリン化合物及び原子価3以下の金属の化合
    物であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の針状導電性酸化チタン。 4、不純物としてのリン化合物がP_2O_5換算量で
    1重量%以下及び原子価3以下の金属の化合物が酸化物
    換算量で、0.2重量%以下であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の針状白色導電性酸化チタン
    。 5、針状酸化チタンを酸及びまたはアルカリで処理して
    、不純物含有量が3重量%以下の高品位酸化チタンとし
    、この高品位酸化チタンの水性懸濁液に塩化錫及び塩化
    アンチモン溶液を加えて塩化錫及び塩化アンチモンを分
    解させて該酸化チタンの表面に酸化錫と酸化アンチモン
    の水和物から成る被覆層を形成させ、次に被覆された酸
    化チタンを分別、焼成することを特徴とする針状導電性
    酸化チタンの製造方法。 6、針状酸化チタンの長さが1〜10μm、軸比が3以
    上であることを特徴とする特許請求の範囲第5項に記載
    の製造方法。 7、不純物がリン化合物及び原子価3以下の金属の化合
    物であることを特徴とする特許請求の範囲第5項に記載
    の製造方法。 8、不純物としてのリン化合物がP_2O_5換算量で
    1重量%以下及び原子価3以下の金属の化合物が酸化物
    換算量で0.2重量%以下であることを特徴とする特許
    請求の範囲第5項に記載の製造方法。 9、高品位の酸化チタンの水性懸濁液に塩化錫及び塩化
    アンチモンの塩酸水溶液とアルカリ水溶液とを該懸濁液
    のpHを2〜6に保持するように加えて、塩化錫及び塩
    化アンチモンを分解することを特徴とする特許請求の範
    囲第5項に記載の製造方法。
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