JPH0753217A - 導電性酸化チタン繊維、その製造方法及び導電性樹脂組成物 - Google Patents

導電性酸化チタン繊維、その製造方法及び導電性樹脂組成物

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JPH0753217A
JPH0753217A JP5222215A JP22221593A JPH0753217A JP H0753217 A JPH0753217 A JP H0753217A JP 5222215 A JP5222215 A JP 5222215A JP 22221593 A JP22221593 A JP 22221593A JP H0753217 A JPH0753217 A JP H0753217A
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oxide fiber
conductive
fiber
aqueous solution
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Yukiya Haruyama
幸哉 晴山
Kazuto Kamimura
和人 上村
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Otsuka Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電性及び補強性に優れた導電性酸化チタン
繊維を提供する。 【構成】 酸化チタン繊維の表面が、アンチモン、イン
ジウム、及びニオブからなる金属群より選ばれた1種ま
たは2種以上の金属の化合物を1〜30重量%含有し、残
部が実質的に酸化錫からなる被覆層で全組成の5〜70重
量%が被覆された導電性酸化チタン繊維、その製造方法
及び導電性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、樹脂、繊維、ゴム等の補
強剤として優れ、且つ導電性を兼ね備えた充填材として
有用性の高い導電性酸化チタン繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エレクトロニクス産業の発展とニ
ーズの多様化に伴い、素材の高機能化、多様化の研究が
活発に行われている。プラスチツク業界、塗料業界にお
いても導電性高分子材料の開発の他、補強性の導電性充
填剤についての研究、開発が広く行われてきている。
【0003】樹脂、繊維、ゴム等に導電性及び補強性を
同時に付与する充填材としてはチタン酸カリウム繊維を
酸化錫で被覆してなる白色導電性物質が知られている
(特公昭61−26933号公報)。しかし、このもの
は導電性の付与効果及び補強性において未だ十分なもの
ではなかつた。
【0004】また、酸化チタンの表面を酸化錫及び酸化
アンチモンからなる導電層で被覆してなるものも提案さ
れている(特開昭63−2016号公報)。このもの
は、原料に酸化チタンを用いているため前記特公昭61
−26933号公報記載のものに比べてカリウム成分の
影響がない点で優れている。しかし、酸化チタンの形状
としては、従来長さ1〜10μmの針状酸化チタンの製造
方法しか知られていなかつた。十分な補強効果と、導電
性を付与した際に構造的導電性向上効果が発揮されるた
めには、20μm以上の長さをもつた繊維状であることが
必要であるために、従来の酸化チタン及びそれを用いた
導電性材料は、補強効果及び樹脂等に対する導電性付与
効果において劣つていた。
【0005】さらに、その他の繊維状の導電性材料とし
ては、カーボン繊維や金属繊維が知られているが、前者
は湿度によつてその導電性が大きく影響されるという欠
点があり、又、後者には一般に硬く、金型等を磨耗させ
る他、プラスチツクとのなじみが悪い等さまざまな欠点
がある。
【0006】本発明者等は、安定性にすぐれた補強剤と
して有用な酸化チタンの形状を長繊維化することによ
り、補強性及び導電性を付与した際の導電性付与効果の
向上を図ることができると考え、導電性酸化チタン繊維
を製造するため鋭意研究を重ねた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は導電性
及び補強性に優れた導電性酸化チタン繊維を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸化チタン繊
維の表面が、アンチモン、インジウム、及びニオブから
なる金属群より選ばれた1種または2種以上の金属の化
合物を1〜30重量%含有し、残部が実質的に酸化錫から
なる被覆層で全組成の5〜70重量%が被覆された導電性
酸化チタン繊維、その製造方法及び導電性樹脂組成物に
係る。
【0009】以下に、まず、酸化チタン繊維の製造方法
について説明する。
【0010】硫酸チタニル繊維を得るには、硫酸チタニ
ル水溶液を70℃以上沸点以下に加熱すればよい。加熱温
度が70℃未満の場合には反応速度が極端に低下するため
好ましくない。
【0011】この時点で、TiO2濃度、硫酸濃度を適宜
調整することにより、長さ20〜500μm、径0.1〜5μmの
硫酸チタニル繊維が得られる。TiO2濃度としては、1
〜500g/lとするのが好ましい。TiO2濃度が1g/l未
満の場合、収率が悪いため好ましくない。また、500g/
lを超える場合には、繊維濃度が高すぎるため繊維長が
不均一となる問題を生ずることがある。硫酸濃度として
は、100〜2000g/lとするのがよい。硫酸濃度が100g/l
未満の場合、繊維の晶出速度が遅いため非効率的であ
り、また、2000g/lを超えると晶出が互いに阻害される
ため、所望の繊維長が得られず好ましくない。
【0012】次に、得られた硫酸チタニル繊維をアルカ
リ水溶液、又はアンモニアガス等と接触させることによ
り含水酸化チタン繊維を得ることができる。この工程に
用いるアルカリ水溶液としては、特に制限はなく、例え
ばアンモニア水、炭酸アンモニウム水溶液、水酸化アル
カリ金属塩の水溶液、炭酸アルカリ金属塩の水溶液、炭
酸水素アルカリ金属塩の水溶液等を広く用いることがで
きるが、アルカリ金属イオンの残留を避ける意味では、
アンモニア系のアルカリが好ましい。また、アルカリ水
溶液は1種又は2種以上を混合して用いることができ
る。このようにして得られた含水酸化チタン繊維は、ほ
ぼ原料の硫酸チタニル繊維の形状を保持している。
【0013】得られた含水酸化チタン繊維は、通常80〜
200℃、好ましくは110〜150℃の温度で乾燥することが
できる。
【0014】その後、通常600〜1000℃、好ましくは600
〜700℃の温度で焼成することによつて酸化チタン繊維
が得られる。この間、焼成前の長繊維形状は、ほとんど
保持される。得られた酸化チタン繊維は、必要に応じて
通常の方法で分級を行い所望の繊維長のものを選別する
ことができる。
【0015】次に、本発明の導電性酸化チタン繊維につ
いて説明する。
【0016】本発明の導電性酸化チタン繊維は、表面が
アンチモン、インジウム、及びニオブからなる金属群か
ら選ばれた1種又は2種以上の金属の化合物を1〜30重
量%含有し、残部が実質的に酸化錫から構成される被覆
層で被覆されているものである。
【0017】アンチモン、インジウム、ニオブの被覆層
での含有量が1重量%未満では、ドーピング効果に乏し
く高導電性は望めないため好ましくない。また、上限に
ついては本来特に制限されるものではないが、含有量が
30重量%を越えてもそれ以上の導電性向上効果は望めな
いため、一般に高価なこれらの材料を使用する必要はな
い。
【0018】又、酸化チタン繊維の表面の被覆量として
は、少なすぎると均質に被覆されず導電性が十分に発現
されない可能性があり、逆に多すぎても粒状、塊状の形
で付着し均質な被覆がなされず、導電性あるいは形状の
特性が十分に発揮されないため、被覆量は、全体割合と
して、約5〜70重量%の範囲が望ましい。
【0019】次に、本発明の導電性酸化チタン繊維の製
造方法について説明する。
【0020】まず、酸化チタン繊維を、水中に分散さ
せ、スラリー化する。次いで、アンチモン、インジウ
ム、ニオブからなる金属群のうちから所望の1種又は2
種以上の金属の水溶性無機酸塩の水溶液、好ましくは塩
化物と、錫の水溶性無機酸塩、好ましくは塩化錫、及び
アルカリ水溶液を、定量供給できるポンプ等を用いて、
上記スラリーに添加し、反応させる。この際、反応溶液
を50℃以上に加熱すれば、反応を促進させることができ
る。尚、アルカリ水溶液に替えて、アンモニアガスを用
いてもよい。
【0021】以上の反応により、スラリー中の酸化チタ
ン繊維の表面に水不溶性の金属水酸化物を沈着させるこ
とができる。そこで、スラリー溶液中の固形物を濾過、
デカンテーシヨン、又は、遠心分離等の手段を用いて分
離し、これを水洗、乾燥させる。
【0022】次いで、通常は酸化雰囲気中において、40
0〜800℃、好ましくは500〜700℃で熱処理をする。この
熱処理に際しては、必要に応じて還元処理を行つて、導
電性をさらに向上させることもできる。この還元処理に
ついては、水素ガス、アンモニアガス、一酸化炭素等の
還元性ガスを単独又は併用した雰囲気下において、熱処
理すればよい。
【0023】以上のようにして得られた導電性酸化チタ
ン繊維は、結合剤と混合して導電性樹脂組成物とするこ
とができる。結合剤としては、その目的、用途に応じ
て、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系樹
脂、ABS樹脂、POM樹脂、PBT樹脂、PPS樹脂
などの熱可塑性樹脂や、フエノール樹脂、エポキシ樹脂
等の熱硬化性樹脂といつた合成高分子化合物、天然樹脂
及びその誘導体、含金属有機化合物、無機質結合剤、無
機化合物あるいは有機化合物のエマルジヨン等から自由
に選択し使用できる。
【0024】本発明の導電性酸化チタン繊維は、導電性
を必要とする樹脂成型体、塗料、コーテイング、印刷等
に好ましく用いることができ、また、その他、通常用い
られる使用法において幅広く対応、適用できる。
【0025】
【実施例】以下に、実施例を挙げ、詳細に説明する。な
お、本実施例中の測定値は、以下の測定方法に基づいて
測定した。
【0026】(体積固有抵抗率)幅2cm、長さ10cmのシ
ート状の試料を作成し、試料の両端、断面に銀箔を圧着
後、銀箔表面に電極を圧着させ、2つの電極間の電気抵
抗を測定し、次式に基づいて計算する。 体積固有抵抗値(Ω・cm)=P/Q P:シートの厚み×電極の長さ×電気抵抗 Q:電極間の間隔 (表面抵抗率)体積固有抵抗率と同様にして、一辺10cm
の正方形のシート状の試料を作成し、JIS K−69
11に準拠して測定し、次式に基づいて計算する。 表面抵抗率(Ω)=πRs(D+d)/(D−d) π :円周率(3.14) D :表面の環状電極の内径(cm) d :表面電極の内円の外径(cm) Rs:表面抵抗測定値(Ω) (機械的強度)JISに準拠して、試験片を作成し、引
張強さ(JIS−K 7113),曲げ強さ(JIS−
K 7203)について各々測定を行つた。
【0027】合成例 硫酸法による酸化チタン製造工程から得られた含水酸化
チタンを出発原料として、該水酸化チタンに含まれるT
iO2に対し、2.9倍の濃硫酸を加えて、加熱攪拌して溶
解した。次いで、該溶液に水及び硫酸を加えて、TiO2
濃度10g/l、硫酸濃度1000g/lとし、90℃の温度にて
加熱、攪拌したところ、長さ30〜50μm、径0.2〜1μm
の硫酸チタニルの長繊維状物が晶出した。該長繊維状物
をアンモニア水(濃度25%)と接触させ、pHを9に保
ちながら放置した。その後、濾過、水洗、脱水した後、
温度120℃で乾燥させたところ、長繊維状の含水酸化チ
タンとなつており、形状は処理前の硫酸チタニル長繊維
状物の形状をほぼ保持していた。このものを700℃にて
焼成したところ、ほぼ形状を維持したまま、結晶形がア
ナターゼ型の酸化チタン繊維が得られた。
【0028】実施例1 合成例によつて得られた、長繊維状酸化チタン15gを水1
00gに分散、スラリー化した後、80℃に加熱した。次い
で、SnCl2の50%水溶液(2%の塩酸含む)18gと、3.
7規定の塩酸17mlにSbCl3 1.5gを溶解したものを均質
混合した両金属化合物溶液と、3.7規定の水酸化ナトリ
ウム水溶液75mlを定量ポンプを用い、両液を別々に、ス
ラリー中へ約1時間を要して定量的に同時添加後、さら
に80℃に30分間保つて熟成した。その後、固形分を濾
過、水洗、脱水、乾燥した後、600℃で一時間加熱し、
生成物21gを得た。この物質は、13%のSbを含むSnO2
で均質に被覆されており、被覆層は全体の29%であつ
た。このものを100kgf/cm2の圧力で直径30mm、厚さ2m
mの形状の圧粉体を作成し、抵抗率を測定したところ1.5
×101Ω・cmであつた。また、このものを各種結合剤 10
0重量部に対して40重量部混練しシート化して、表面抵
抗値(Ω)及び体積固有抵抗値(Ω・cm)を測定した結
果を表1に示す。次に、このものを各種結合剤 100重量
部に対して30重量部混練し、試験片を作成して機械的強
度を測定した結果を表2に示す。
【0029】実施例2 合成例によつて得られた、長繊維状酸化チタン15gを水1
00gに分散、スラリー化した後、80℃に加熱した。次い
で、SnCl2の50%水溶液(2%の塩酸を含む)35g、3.
7規定の塩酸17mlに塩化インジウム(InCl3)3gを溶
解し均質混合した両金属化合物溶液、3.7規定の水酸化
ナトリウム水溶液 110mlを定量ポンプを用い、両液を別
々に、スラリー中へ約1時間を要して定量的に同時添加
後、さらに80℃に30分間保つて熟成した。その後、固形
分を濾過、水洗、脱水、乾燥した後、600℃で一時間加
熱し、生成物20gを得た。この物質は、12%のInを含む
SnO2で均質に被覆され、被覆層は全体の36%であつ
た。このものを実施例1と同様の方法で圧粉体とし、抵
抗率を測定したところ3.5×101Ω・cmであつた。また、
このものについても実施例1と同様にシート化して、表
面抵抗率、体積固有抵抗率を測定した結果を表1に、機
械的強度を測定した結果を表2にそれぞれ示す。
【0030】実施例3 実施例2において用いたInCl3を同量の塩化ニオブ
(NbCl3)に変更した以外は、同様に行い、生成物21g
を得た。この物質は13gのNbを含むSnO2で均質に被覆
され、被覆層は全体の27%であつた。このものを実施例
1と同様の方法で圧粉体とし、抵抗率を測定したとこ
ろ、7.5×101Ω・cmであつた。また、このものについて
も実施例1、2と同様にシート化して、表面抵抗率、体
積固有抵抗率を測定した結果を表1に、機械的強度を測
定した結果を表2にそれぞれ示す。
【0031】比較例1 市販されている針状導電性酸化チタン(商品名FT−1
000,石原産業株式会社製、長軸径3〜4μm)を実
施例1と同様の方法で圧粉体とし、抵抗率を測定したと
ころ1.2×101Ω・cmであつた。また、このものを実施例
と同様にシート化して、表面抵抗率、体積固有抵抗率を
測定した結果を表1に、機械的強度を測定した結果を表
2にそれぞれ示す。
【0032】比較例2 市販されている導電性チタン酸カリウム繊維(商品名W
K−300,大塚化学株式会社製、長軸径15μm)を実
施例1と同様に圧粉体とし、抵抗率を測定したところ5.
3×101Ω・cmであつた。また実施例と同様にシート化し
て、表面抵抗率、体積固有抵抗率を測定した結果を表1
に、機械的強度を測定した結果を表2にそれぞれ示す。
【0033】表1から4において各試料は以下の通りで
ある。 試料(1):実施例1で得られた導電性長繊維酸化チタ
ン 試料(2):実施例2で得られた導電性長繊維酸化チタ
ン 試料(3):実施例3で得られた導電性長繊維酸化チタ
ン 試料(A):比較例1で使用した針状導電性酸化チタン 試料(B):比較例2で使用した導電性チタン酸カリウ
ム繊維
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】参考例1 実施例1によつて得られた導電性酸化チタン繊維、比較
例1、2で用いた針状導電性酸化チタン及び導電性チタ
ン酸カリウム繊維と、アクリル系樹脂〔アクローゼスー
パー(大日本塗料)〕とをそれぞれ表3に示す割合で混
合し、塗膜化後の表面抵抗値(Ω)を測定した。結果を
あわせて表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】参考例2 参考例1と同様に、3種類の繊維状または針状物を用い
て、シリコーン樹脂100重量部に対して、それぞれ30重
量部の割合で混練し、塗膜化して、JIS−K5400
の方法に準拠して、耐屈曲性の試験を行い、塗膜強度を
調べた。結果を表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】参考例3 実施例1によつて得られた導電性酸化チタン繊維と、比
較例1で用いた市販の針状導電性酸化チタンのX線解析
パターンを図1及び図2に示す。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、プラスチツク等に対す
る補強効果に優れ、導電性塗料、インキ、複合材料に適
用できる産業上有効な、導電性酸化チタン繊維及び導電
性樹脂組成物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1によつて得られた導電性酸化チタン繊
維のX線解析パターンである。
【図2】比較例1で用いた市販の針状導電性酸化チタン
のX線解析パターンである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化チタン繊維の表面が、アンチモン、
    インジウム、及びニオブからなる金属群より選ばれた1
    種または2種以上の金属の化合物を1〜30重量%含有
    し、残部が実質的に酸化錫からなる被覆層で全組成の5
    〜70重量%が被覆された導電性酸化チタン繊維。
  2. 【請求項2】 酸化チタン繊維が、硫酸チタニルの長繊
    維状物をアルカリ水溶液と接触させ、得られた含水酸化
    チタン繊維を乾燥後、焼成して得たものであることを特
    徴とする請求項1の導電性酸化チタン繊維。
  3. 【請求項3】 酸化チタン繊維が、アナターゼ型の酸化
    チタン繊維である請求項1の導電性酸化チタン繊維。
  4. 【請求項4】 酸化チタン繊維の繊維長が20〜500μm、
    繊維径が0.1〜5μmである請求項1の導電性酸化チタン
    繊維。
  5. 【請求項5】 酸化チタン繊維を水中に分散させたの
    ち、該分散液に(1)アンチモン、インジウム、ニオブ
    からなる金属群から選ばれた1種又は2種以上の金属の
    酸性水溶液、(2)錫化合物の酸性水溶液、及び(3)
    アルカリ水溶液又はアンモニアガスを加えて反応させた
    後、不溶物を分離し熱処理することを特徴とする請求項
    1の導電性酸化チタン繊維の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1の導電性酸化チタン繊維と結合
    剤からなる導電性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 結合剤が熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等
    の合成高分子化合物、天然樹脂及びその誘導体、含金属
    有機化合物、無機化合物あるいは有機化合物のエマルジ
    ヨンからなる群から選ばれた1種または2種以上である
    請求項6の導電性樹脂組成物。
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