JPH02258627A - 白色導電性六チタン酸カリウム繊維及びその製造法 - Google Patents

白色導電性六チタン酸カリウム繊維及びその製造法

Info

Publication number
JPH02258627A
JPH02258627A JP8130389A JP8130389A JPH02258627A JP H02258627 A JPH02258627 A JP H02258627A JP 8130389 A JP8130389 A JP 8130389A JP 8130389 A JP8130389 A JP 8130389A JP H02258627 A JPH02258627 A JP H02258627A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potassium
titanium dioxide
fibers
fiber
slurry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8130389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2731580B2 (ja
Inventor
Hidefumi Harada
原田 秀文
Yasuo Inoue
保雄 井上
Hiroaki Uchida
浩昭 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Titan Kogyo KK
Original Assignee
Titan Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Titan Kogyo KK filed Critical Titan Kogyo KK
Priority to JP8130389A priority Critical patent/JP2731580B2/ja
Publication of JPH02258627A publication Critical patent/JPH02258627A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2731580B2 publication Critical patent/JP2731580B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Inorganic Fibers (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、プラスチックスの補強材及び導電性付与剤或
いは帯電防止剤として有用な、繊維表面に二酸化チタン
の被覆層を有し、更にその上に酸化スズ−酸化アンチモ
ン系導電性被覆層を有していることを特徴とする白色導
電性チタン酸カリウム繊維及びその製造法に関する。
従来の技術 プラスチックス等に対する補強性の白色導電材料として
、表面が酸化スズで覆われた繊維状チタン酸カリウムを
主成分とする白色導電性物質が特公昭81−26933
号で提案されている。しかしながら、この白色導電性物
質は、粉体抵抗値が高く導電性付与剤としては不満足な
ものであり、導電層を酸化スズと酸化アンチモンの組成
に変えても粉体抵抗値が50〜100Ω・cm程度のも
のしか得られないという問題点を有している。また特開
昭81−136532号にもチタン酸カリウム繊維表面
にアンチモンを含有する酸化スズからなる被覆層を形成
させた白色導電性物質が開示されている。該公開特許公
報によると、白色導電性物質中の酸化アンチモンと酸化
スズの全含有率が49〜51%で粉体抵抗値が20〜3
0Ω・cmを示すとされている。しかしながらこの物質
は、チタン酸カリウム繊維表′面の被覆層の厚さが厚過
ぎること及び比重の大きい酸化スズの含有率が高過ぎる
ことの為に単位重量当たりの補強効果及び導電性付与効
果に劣るという問題点を有しているのみならず、高価格
である酸化スズの含有率が高い為に白色導電性物質の価
格が必然的に高くなるので実用性に乏しい。尚、特開昭
61−136532号明細書には、チタニア繊維表面に
アンチモンを含有する酸化スズからなる被覆層を形成さ
せても、粉体抵抗値が150Ω・cm程度の白色導電性
物質しか得られないと記載されているが、チタニア繊維
は強度が小さく、補強性の導電性物質の基材材料として
も好ましいものではない。
特開昭62−122005号にはチタン酸カリウム繊維
の構成成分中のアルカリが溶出する条件で酸処理し、該
酸処理後のアルカリ分の減少したチタン酸カリウム繊維
の表面に導電性金属化合物を被覆してなる導電性に優れ
た繊維状白色導電性フィラーの製造方法が開示されてい
る。しかしながら、該公開特許公報により得られる白色
導電性物質は、その物質中のアンチモン成分と酸化スズ
の全含有率が49〜51%で粉体抵抗値が20〜30Ω
・備を示すとされており、特開昭61−136532号
の白色導電性物質と同様な問題点を有し、ている。
特開昭63−233016号には不純物含有f13重量
%以下の高品位酸化チタンの表面に酸化スズ及び酸化ア
ンチモンから成る導電層を有することを特徴とする針状
導電性酸化チタンが開示されているが、この針状導電性
酸化チタンは長さが10tm以下と短い為に補強材とし
ての性能に問題がある。
発明が解決しようとする課題 このように従来の繊維状白色導電性物質は高価であった
り、粉体抵抗値が高かったり、あるいは補強性に問題が
あったりして補強性の白色導電性物質として好ましいも
のではなく、新規な材料の開発が望まれていた。
本発明は従来の白色導電性物質のような欠点を有しない
、安価でかつ優れた補強効果と導電性付与効果を有する
白色導電性物質及びその製造法を提供することを目的と
する。
課題を解決する手段 本発明者らは上記の課題を解決する為鋭意研究を行った
結果、トンネル構造を有する六チタン酸カリウム繊維表
面に酸化スズ−酸化アンチモン系導電性皮膜を生成せし
めるに際し、予め該六チタン酸カリウム繊維表面を結晶
性良好な二酸化チタンで被覆処理すると上記目的を満足
し得ることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は繊維表面に二酸化チタンの被覆を有する
ことを特徴とする白色導電性六チタン酸カリウム繊維を
提供するものである。本発明は更に、上記白色導電性六
チタン酸カリウム繊維の製造方法に関する。
本発明の白色導電性六チタン酸カリウム繊維は、平均繊
維長が10urn以上でかつ平均アスペクト比(平均繊
維長/平均繊維径)10以上の二酸化チタン被覆六チタ
ン酸カリウム繊維を基体物質とし、該二酸化チタン被覆
六チタン酸カリウム繊維表面に酸化スズと酸化アンチモ
ンを含む導電層ををするものである。基体物質である二
酸化チタン被覆六チタン酸カリウム繊維の組成は、T 
I O2/に20(モル比)で6.1〜7,5好ましく
は6,4〜7.2である。二酸化チタン被覆六チタン酸
カリウム繊維のT I O2/ K 20 (モル比)
が6.1よりも小さい時には、六チタン酸カリウム繊維
表面の二酸化チタンの皮膜の厚さが薄すぎる為、二酸化
チタン被覆六チタン酸カリウム繊維表面に酸化スズ−酸
化アンチモン系導電性皮膜を形成させる際に、基体の六
チタン酸カリウムに含有されるカリウム成分が酸化スズ
−酸化アンチモン系皮膜に拡散することを防ぐことがで
きず、所望の導電性を有する白色導電性六チタン酸カリ
ウム繊維を得ることができない。またTiO2/に2o
(モル比)を7.5よりも大きくして六チタン酸カリウ
ム繊維表面の二酸化チタン皮膜の厚さを厚くしても、基
体の六チタン酸カリウムに含有されるカリウム成分が酸
化スズ−酸化アンチモン系皮膜に拡散することを防ぐ効
果の向上を期待できないので経済的でない。
本発明において、酸化スズ−酸化アンチモン系皮膜は酸
化スズの水和物と酸化アンチモンの水和物からなる被覆
層を加熱、焼成することにより得られる。得られた被覆
層の構造の詳細は不明であり、酸化スズ、酸化アンチモ
ンおよびそれらの複合酸化物が混在している可能性や、
酸化スズの結晶のなかにアンチモンが固溶した構造を有
する可能性が考えられるが、本明細書中では、スズ、ア
ンチモン、および酸素の3元素よりなる被覆層を酸化ス
ズ−酸化アンチモン系被覆層と呼ぶこととする。
基体の二酸化チタン被覆六チタン酸カリウム繊維に被覆
する導電層は、酸化アンチモン成分をS b 203と
して好ましくは5〜30重量%含有し、残りが酸化スズ
よりなる物質で、その好ましい被覆量は該二酸化チタン
被覆六チタン酸カリウム繊維100重量部に対し10〜
70重量部である。導電性のアンチモン含有量が5重量
%よりも少ない時には良好な導電性を確保することがで
きない場合があり、30重世%以上では導電性が低下し
たり、繊維の白変が失われて青黒くなりすぎることがあ
る。
また導電層の被覆量が10重量部より少ないと良好な導
電性を確保できない場合がある。また、70重量部より
多くても処理量の増加に応じた導電性向上が期待できず
経済的でないだけでなく、基体穴チタン酸カリウム繊維
表面の被覆層の厚さが厚くなり過ぎること及び比重の大
きい酸化スズの含有率が大きくなり過ぎることの為に単
位重量当たりの補強効果及び導電性付与効果が減少する
ので望ましくない。
本発明の白色導電性六チタン酸カリウム繊維は、その表
面に酸化スズル酸化アンチモン系導電性皮膜を形成させ
る際に基体の六チタン酸カリウムに含有されるカリウム
成分が酸化スズ−酸化アンチモン系皮膜に拡散すること
を防ぐ目的で導電層と基体の六チタン酸カリウムとの間
に結晶性良好な二酸化チタンの皮膜を形成させた物質な
ので、従来の白色導電性チタン酸カリウム繊維に比べて
、より少ない導電層の被覆量で良好な導電性を示す。
即ち、本発明の白色導電性六チタン酸カリウム繊維は基
体の六チタン酸カリウム繊維が持つ優れた補強性と酸化
スズ−酸化アンチモン系導電物質が有する優れた導電性
を有効に活用した白色導電性物質なので単位重量当たり
の導電性付与効果及び補強効果に優れており、特に熱可
塑性樹脂の強化及び導電性付与材として有効である。
本発明の白色導電性チタン酸カリウム繊維の基体である
二酸化チタン被覆チタン酸カリウム繊維は以下の二つの
方法で製造される。
即ち第一の方法は、従来のトンネル構造を有する六チタ
ン酸カリウム繊維(K2Ti60□3)をチタニウム塩
水溶液中に分散させて水性スラリーとし、該スラリーに
アルカリを添加して中和するか、又は該スラリーを加温
して、チタニウムの水和酸化物をチタン酸カリウム繊維
表面に沈着させた後、濾過、洗浄、乾燥後600℃以上
に加熱する方法であり、第二の方法は、チタン原料化合
物とカリウム原料化合物とを、一般弐に20・n T 
I O2(但しn=2〜4)で示される割合で配合混合
した後、900〜1200℃で焼成して、塊状のチタン
酸カリウム繊維を生成せしめ、次いで該塊状生成物を水
又は温水中に浸漬して単繊維に解繊した後、該スラリー
に酸を添加してpnを9.3〜9.7に調整後、更に酸
を添加してplを7.0〜9.1に調整することにより
、チタン酸カリウム繊維の組成がT iO2/ K 2
0 (モル比)で6.1〜7.5になるように処理し、
次いで600℃以上に加熱する方法である。
第一の方法において、従来のトンネル構造チタン酸カリ
ウム繊維表面に二酸化チタンの皮膜を生成させる際のチ
タニウム塩としては、硫酸チタン、硫酸チタニル、四塩
化チタン等が使用できる。チタニウムの水和酸化物を生
成させる際に中和剤として使用するアルカリとしては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、アンモニア等がある。水和酸化チタンで
被覆した後の加熱温度は600℃以上六チタン酸カリウ
ムの溶融点以下ならば特に問題はないが、工業的な実施
を考慮すると700〜1000°Cの範囲が好適である
。加熱温度が600℃よりも低い場合にはチタン酸カリ
ウム繊維表面に生成した二酸化チタンの結晶性が悪い為
に、該二酸化チタン被覆六チタン酸カリウム繊維表面に
酸化スズ−酸化アンチモン系導電性皮膜を生成させる際
に、基体チタン酸カリウムに含有されるカリウム成分が
酸化スズ−酸化アンチモン系皮膜中に拡散することを防
ぐことができず、所望の導電性の白色導電性物質が得ら
れ難くなる。加熱時間は30分〜2時間が適当である。
第二の方法の二酸化チタン被覆チタン酸カリウム繊維の
製造に際し、チタン原料化合物としては含水酸化チタン
、二酸化チタン、及びルチル鉱などを挙げることができ
、カリウム原料化合物としては焼成時にに20を生じる
化合物、例えばK  O,KOH,に2Co3及びKN
O3などを挙げることができる。
焼成温度は、900〜1200℃の範囲が好ましい。
即ち、焼成温度が900℃より低いと反応が遅く得られ
るチタン酸カリウム繊維の長さが短い。又、焼成温度が
1200℃より高いと装置の浸食が激しくなり実用的で
ない。尚、焼成時間は1〜10時間、好ましくは2〜4
時間が適切である。塊状焼成物の解繊操作は、焼成物を
適量の水又は温水中に投入して1〜5時間没漬後、攪拌
することによりなされる。
解繊終了時のスラリーのpHはスラリー濃度により異な
るが、通常12〜13程度であり、チタン酸カリウム繊
維は四チタン酸カリウム水和物単一相あるいは四チタン
酸カリウム水和物と六チタン酸カリウムとの混合相の状
態にある。従って、この状態で濾過、洗浄、乾燥、焼成
の操作を行っても、本発明の白色導電性チタン酸カリウ
ム繊維の基体として有効なトンネル構造穴チタン酸カリ
ウム繊維の単一相を得ることはできず、層状構造を有す
る四チタン酸カリウムが混在する。
そこでまず、トンネル構造穴チタン酸カリウムの単一相
を得ることを目的として解繊°終了時のスラリーに酸を
添加してスラリーのallを9.3〜9.7に調整する
。次いで該六チタン酸カリウム水和物−繊維表面層のに
20成分を抽出して二酸化チタン被覆六チタン酸カリウ
ム繊維を得る目的でスラリーに酸を添加して該スラリー
のpHを7.0〜9.1に調整する。この操作によりチ
タン酸カリウム繊維のKO酸成分対するT 102成分
のモル比を6.1〜7.5に制御することができる。ス
ラリーのpHを調整する為に添加する酸としては、硫酸
、塩酸、硝酸、リン酸、酢酸等が使用できる。
組成変換処理を施した後の加熱温度は600℃以上六チ
タン酸カリウムの溶融点以下ならば特に問題はないが、
工業的な実施を考慮すると700〜1000℃の範囲が
好適である。加熱温度が600℃よりも低い場合には、
チタン酸カリウムの結晶構造を層状構造から白色導電性
チタン酸カリウムの基体繊維として有効なトンネル構造
に変換するために長時間を要するために好ましくないの
みならず、チタン酸カリウム繊維表面に生成した二酸化
チタンの結晶性が悪い為に、該二酸化チタン被覆六チタ
ン酸カリウム繊維表面に酸化スズ−酸化アンチモン系導
電性皮膜を生成させる際に、基体チタン酸カリウムに含
有されるカリウム成分が酸化スズ−酸化アンチモン系皮
膜中に拡散することを防ぐことができず、所望の導電性
の白色導電性物質が得られ難くなる。
皮膜としての二酸化チタンはアナターゼ型、ルチル型の
どちらでも良い。
二酸化チタン被覆チタン酸カリウム繊維表面への酸化ス
ズ−酸化アンチモン系導電層の被覆処理は、二酸化チタ
ン被覆チタン酸カリウム繊維を分散したスラリーに塩化
スズと塩化アンチモンの塩酸水溶液とアンモニア水溶液
とを該スラリーのpHが3〜9を維持するように同時添
加することによって酸化スズと酸化アンチモンの水和物
から成る被覆層を形成させた後、濾過洗浄後400〜7
00℃に加熱することによりなされる。該スラリー中の
二酸化チタン被覆チタン酸カリウム繊維の濃度は50〜
250g/lが適当である。塩化スズ及び塩、化アンチ
モン溶液中の塩化スズの濃度は、二酸化チタン被覆チタ
ン酸カリウム繊維100部に対し酸化スズをS n 0
2として7〜67重量部の割合で被覆するのに必要な曾
であり、塩化アンチモンの濃度は、S n O2に対し
酸化アンチモンを5b203として5〜30重世%の割
合で被覆するのに必要な量である。
濾過洗浄後の加熱温度が400℃よりも低い時は、酸化
スズと酸化アンチモンの水和物を酸化スズ−酸化アンチ
モン系導電物質に変換することができず、また加熱温度
が700℃よりも高い場合には二酸化チタンと酸化スズ
−酸化アンチモン系導電物質との間に反応が起こり、所
望の導電性が得られ難くなるので好ましくない。加熱時
間は加熱温度により異なるが、通常30分〜3時間が適
当である。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。以
下の実施例は単に例示の為に記すものであり、発明の範
囲がこれらによって制限されるものではない。
実施例 1 平均繊維長15ρ、比表面積4.2rrr/gのトンネ
ル構造穴チタン酸カリウム繊維(K2O・6 T i 
O2) 1.000 gをT t O2として5g/R
の硫酸チタニル水溶液14I中に分散した後、0.7 
、N−水酸化ナトリウムを滴下してスラリーのpHを6
に調整し、六チタン酸カリウム繊維表面を水和酸化チタ
ンで被覆した。濾過後、濾液の電導度が50u5/cr
nになるまで洗浄した後、900℃で1時間加熱し、ア
ナターゼ型二酸化チタンで被覆された六チタン酸カリウ
ム繊維を得た。
該二酸化チタン被覆六チタン酸カリウム繊維500gを
純水51中に分散させ、80℃に加熱保持した。ついで
別途用意した3、7N−塩酸水溶液315m1に塩化ス
ズ(S n CD  ・5 H20) 267g及び塩
化アンチモン(S b CD 3 ) 40.3gを溶
解した溶液とアンモニア水溶液とをスラリーのplが8
を維持するように1時間かけて同時滴下した。
濾過洗浄後550℃で1時間加熱処理して、本発明によ
る白色導電性六チタン酸カリウム繊維を得た。
高周波誘導結合プラズマ発光分析法により該白色導電性
六チタン酸カリウム繊維の組成分析を行ったところ、T
iO2/に20(モル比)=6.5、酸化スズの含有率
がS n O2として18%、酸化アンチモンの含有率
が5b203として4%であった。
実施例 2 アナターゼ型酸化チタン1400gと炭酸カリウム60
0gとを乾式混合した後、アルミナ製ルツボに入れ、電
気炉中で昇温速度200℃/時、保持温度950℃、保
持時間2時間の条件で焼成した後、200℃/時の速度
で降温した。
焼成物をステンレス製容器中10ffの温水に投入して
5時間浸漬した後、500rpmで攪拌を開始し、スラ
リーの温度を60℃に調整した。2N−塩酸を滴下して
pHを9.5に調整した。この後攪拌を更に続けると四
チタン酸カリウムの層間からカリウムイオンが溶出する
為、pHが高くなるが、塩酸滴下後、30分間攪拌を続
けた場合のpHの上昇が0.2以下になるまで、30分
間隔で塩酸を滴下してpHを9.5に調整した。この後
更に塩酸を滴下してスラリーのpHを8.8に調整した
。濾過洗浄後、950℃で2時間焼成して平均繊維長2
0ρ、比表面積3,5rrr/gのルチル型酸化チタン
で被覆した六チタン酸カリウム繊維を得た。
次に、上記のルチル型酸化チタン被覆六チタン酸カリウ
ム繊維450gを純水4g中に分散させ、70℃に加熱
保持した。ついで別途用意した3、7N−塩酸水溶液2
16 mlに塩化スズ(S n C(1・5 H20)
  195g及び塩化アンチモン(S b CD 3 
) 20.4gを溶解した溶液とアンモニア水溶液とを
スラリーのplが7を維持するように1.5時間かけて
同時滴下した。濾過洗浄後600℃で1時間加熱処理し
て、本発明による白色導電性六チタン酸カリウム繊維を
得た。
高周波誘導結合プラズマ発光分析法により該白色導電性
六チタン酸カリウム繊維の組成分析を行ったところ、T
 t O2/ K 20 (モル比)=6.4、酸化ス
ズの含有率がS n O2として14%、酸化アンチモ
ンの含有率が5b203として2%であった。
比較例 1 実施例1に用いたトンネル構造穴チタン酸カリウム繊維
(K  O・6 T t O2) 500gを純水5g
中に分散させ、80℃に加熱保持した。ついで別途用意
した3、7N−塩酸水溶液315m1に塩化スズ(S 
n CN  ・5H20)  267g及び塩化アンチ
モン(S b CD 3 ) 40.3gを溶解した溶
液とアンモニア水溶液とをスラリーのpHが8を維持す
るように1時間かけて同時滴下した。濾過洗浄後550
℃で1時間加熱処理して、トンネル構造六チタン酸カリ
ウム繊維表面に直接酸化スズ−酸化アンチモン系導電性
皮膜を生成させた白色導電性六チタン酸カリウム繊維を
得た。
高周波誘導結合プラズマ発光分析法により該白色導電性
六チタン酸カリウム繊維の組成分析を行ったところ、T
 iO2/ K 20 (モル比)=6.0、酸化スズ
の含有率がS n 02として18%、酸化アンチモン
の含有率が5b203として4%であった。
比較例 2 アナターゼ型酸化チタン1400 gと炭酸カリウム6
00gとを乾式混合した後、アルミナ製ルツボに入れ、
電気炉中で昇温速度200℃/時、保持温度950℃、
保持時間2時間の条件で焼成した後、200℃/時の速
度で降温した。
焼成物をステンレス製容器中10.Qの温水に投入して
5時間浸漬した後、500rpmで攪拌を開始し、スラ
リーの温度を60℃に調整した。2N−塩酸を滴下して
pHを9.5.に調整した。この後攪拌を更に続けると
四チタン酸カリウムの層間からカリウムイオンが溶出す
る為、pHが高くなるが、塩酸滴下後、30分間攪拌を
続けた場合のpHの上昇が0.2以下になるまで、30
分間隔で塩酸を滴下してpl+を9.5に調整した。濾
過洗浄後、950℃で2時間焼成して、平均繊維長20
urn 、比表面積3.3rn’/ gの六チタン酸カ
リウム繊維を得た。
次に、上記の六チタン酸カリウム繊維450gを純水4
g中に分散させ、70℃に加熱保持した。ついで別途用
意した3、7N−塩酸水溶液216m1に塩化スズ(S
 n CD  ” 5 H20)  195g及び塩化
アンチモン(S b CR3)’20.4gを溶解した
溶液とアンモニア水溶液とをスラリーのpHが7を維持
するように1.5時間かけて同時滴下した。濾過洗浄後
600℃で1時間加熱処理して、トンネル構造穴チタン
酸カリウム繊維表面に直接酸化スズ−酸化アンチモン系
電導性皮膜を生成させた白色導電性六チタン酸カリウム
繊維を得た。
高周波誘導結合プラズマ発光分析法により該白色導電性
六チタン酸カリウム繊維の組成分析を行ったところ、T
iO2/に20(モル比)=6.0、酸化スズの含有率
がSnO□として14%、酸化アンチモンの含有率がS
 b 203として2%であった。
前記実施例1,2及び比較例1,2で得られた白色導電
性六チタン酸カリウム繊維、更に参考例としてチタン酸
カリウム繊維表面に直接酸化スズ−酸化アンチモン系導
電性皮膜を生成させた白色導電性チタン酸カリウム繊維
市販品2種(大塚化学製WK−200及びWK −30
0)について、その粉体抵抗を、試料粉末を280kg
/cJで圧縮成形後横河ヒューレットパッカード社製の
ユニバーサルブリッジを用いてその直流抵抗を測定した
後下記の式から算出する方法で測定し、第1表の結果を
得た。尚、第1表には該白色導電性チタン酸カリウム繊
維の酸化スズ及び酸化アンチモンの含有率を高周波誘導
結合プラズマ発光分析法により分析した結果も示した。
酸化スズ及び酸化アンチモンの念有率は各々SnO,5
b203として表示した。
第1表に明らかなように、本発明による二酸化チタン被
覆六チタン酸カリウムを基体繊維とした白色導電性六チ
タン酸カリウム繊維は、チタン酸カリウム繊維表面に直
接酸化スズ−酸化アンチモン系導電性皮膜を形成させた
白色導電性チタン酸カリウム繊維よりも著しく小さい粉
体抵抗値を有する。
発明の効果 本発明による二酸化チタン被覆六チタン酸カリウム繊維
表面に酸化スズ−酸化アンチモン系導電性皮膜を形成さ
せた白色導電性六チタン酸カリウム繊維は、従来のチタ
ン酸カリウム繊維表面に直接酸化スズ−酸化アンチモン
系導電性皮膜を形成させた白色導電性チタン酸カリウム
繊維に比較し、高価でかつ比重が大きい酸化スズのより
小さい被覆世で良好な粉体抵抗値を示すので、経済的で
かつ単位重示当たりの補強効果及び導電性付与効果に著
しく優れており、熱可塑性樹脂への補強及び導電性付与
材として有効であるのみならず、導電性塗料、導電性接
着剤、導電性インク、導電性シート等幅広い用途に有効
に適用できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.表面に二酸化チタンの被覆層を有し、更にその上に
    酸化スズ−酸化アンチモン系導電性被覆層を有している
    ことを特徴とする白色導電性六チタン酸カリウム繊維。
  2. 2.チタン酸カリウム繊維をチタニウム塩水溶液中に分
    散後、該スラリーを加温又は該スラリーにアルカリを添
    加することにより該チタン酸カリウム繊維表面にチタニ
    ウムの水和酸化物を生じせしめ、600℃以上に加熱処
    理して、二酸化チタン被覆チタン酸カリウム繊維とし、
    該二酸化チタン被覆六チタン酸カリウム繊維の水性スラ
    リーに、塩化スズ及び塩化アンチモン水溶液とアンモニ
    ア水溶液とを、該スラリーのpHが3〜9を維持するよ
    うに同時添加することによって、該二酸化チタン被覆六
    チタン酸カリウム繊維表面に酸化スズと酸化アンチモン
    の水和物を形成させた後400〜700℃に加熱処理す
    ることを特徴とする請求項1記載の白色導電性六チタン
    酸カリウム繊維の製造法。
  3. 3.チタン原料化合物とカリウム原料化合物とを、一般
    式K_2O・nTiO_2(但しn=2〜4)で示され
    る割合で配合混合した後、900〜1200℃で焼成し
    て、塊状のチタン酸カリウム繊維を生成せしめ、次いで
    該塊状生成物を水又は温水中に浸漬して単繊維に解繊し
    た後、該スラリーに酸を添加してpHを9.3〜9.7
    に調整後、更に酸を添加してpHを7.0〜9.1に調
    整することにより、チタン酸カリウム繊維の組成がTi
    O_2/K_2O(モル比)で6.1〜7.5になるよ
    うに処理し、次いで600℃以上に加熱処理して、二酸
    化チタン被覆チタン酸カリウム繊維とし、該二酸化チタ
    ン被覆六チタン酸カリウム繊維の水性スラリーに、塩化
    スズ及び塩化アンチモン水溶液とアンモニア水溶液とを
    、該スラリーのpHが3〜9を維持するように同時添加
    することによって、該二酸化チタン被覆六チタン酸カリ
    ウム繊維表面に酸化スズと酸化アンチモンの水和物を形
    成させた後400〜700℃に加熱処理することを特徴
    とする請求項1記載の白色導電性六チタン酸カリウム繊
    維の製造法。
JP8130389A 1989-03-31 1989-03-31 白色導電性六チタン酸カリウム繊維及びその製造法 Expired - Fee Related JP2731580B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8130389A JP2731580B2 (ja) 1989-03-31 1989-03-31 白色導電性六チタン酸カリウム繊維及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8130389A JP2731580B2 (ja) 1989-03-31 1989-03-31 白色導電性六チタン酸カリウム繊維及びその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02258627A true JPH02258627A (ja) 1990-10-19
JP2731580B2 JP2731580B2 (ja) 1998-03-25

Family

ID=13742624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8130389A Expired - Fee Related JP2731580B2 (ja) 1989-03-31 1989-03-31 白色導電性六チタン酸カリウム繊維及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2731580B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0753217A (ja) * 1993-08-12 1995-02-28 Otsuka Chem Co Ltd 導電性酸化チタン繊維、その製造方法及び導電性樹脂組成物
CN111809264A (zh) * 2020-06-24 2020-10-23 江苏五龙针织有限公司 微流纺丝浆料及其应用

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102000460B1 (ko) * 2017-12-20 2019-07-16 한국세라믹기술원 주석-포타슘 티타네이트 복합체의 제조방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0753217A (ja) * 1993-08-12 1995-02-28 Otsuka Chem Co Ltd 導電性酸化チタン繊維、その製造方法及び導電性樹脂組成物
CN111809264A (zh) * 2020-06-24 2020-10-23 江苏五龙针织有限公司 微流纺丝浆料及其应用
CN111809264B (zh) * 2020-06-24 2022-11-29 江苏五龙针织有限公司 微流纺丝浆料及其应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP2731580B2 (ja) 1998-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3357107B2 (ja) 白色導電性二酸化チタン粉末及びその製造方法
US5451252A (en) Subpigmentary titanium dioxide with improved photostability
JPH02255532A (ja) ルチル型酸化チタンゾルの製造法
JP3346584B2 (ja) 繊維状導電性フィラー及びその製造方法
JPH01301516A (ja) トンネル構造・六チタン酸カリウム繊維,その製造方法及びそれを含む複合材料
KR100226370B1 (ko) 세라믹물질의 제조용 조성물 및 그 제조방법
JPS6317774B2 (ja)
JPS63233016A (ja) 針状導電性酸化チタン及びその製造方法
JPH02258627A (ja) 白色導電性六チタン酸カリウム繊維及びその製造法
JPS6320342A (ja) 導電性雲母微粒子の製造法
JPH06279618A (ja) 棒状微粒子導電性酸化チタンおよびその製造方法
JP2704351B2 (ja) 単斜晶系二酸化チタン繊維及びその製造方法
JPS60264324A (ja) 炭酸カルシウムの表面を酸化亜鉛で被覆した複合粒子の製造方法
JP2787643B2 (ja) 導電性二酸化チタン繊維及びその製造方法
JPH1111947A (ja) アンチモンドープ酸化錫粉末の製造方法とこれを含む塗料
JP3195072B2 (ja) 繊維状導電性フィラー及びその製造方法
JP3165875B2 (ja) 薄片状二酸化チタンの製造方法
JP2747916B2 (ja) チタン酸カリウム長繊維およびこれを用いるチタニア繊維の製造方法
JP4078660B2 (ja) 導電性酸化チタンとその製法およびこれを含有したプラスチック組成物
JP3193824B2 (ja) チタン酸アルカリ土類金属塩多結晶繊維の製造方法
JP2941721B2 (ja) 白色導電性物質及びその製造方法
JPH01215718A (ja) 酸窒化チタン繊維とその製造法
US2503692A (en) Preparation of titanium dioxide pigments
JP3226594B2 (ja) 針状導電性酸化チタンの製造方法
JPS6330400A (ja) チタン酸カリウム繊維の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees