JPH0769636A - 鉄含有二酸化チタン及びその製造方法 - Google Patents

鉄含有二酸化チタン及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0769636A
JPH0769636A JP23104193A JP23104193A JPH0769636A JP H0769636 A JPH0769636 A JP H0769636A JP 23104193 A JP23104193 A JP 23104193A JP 23104193 A JP23104193 A JP 23104193A JP H0769636 A JPH0769636 A JP H0769636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron
titanium dioxide
containing titanium
oxide
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23104193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2852482B2 (ja
Inventor
Haruo Okuda
晴夫 奥田
Hideo Futamata
秀雄 二又
Akito Sakai
章人 坂井
Masakazu Hattori
雅一 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishihara Sangyo Kaisha Ltd filed Critical Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Priority to JP23104193A priority Critical patent/JP2852482B2/ja
Publication of JPH0769636A publication Critical patent/JPH0769636A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2852482B2 publication Critical patent/JP2852482B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 日焼け止め化粧料、塗料用等として使用され
る鉄含有二酸化チタンを提供する。 【構成】 平均単一粒子径が0.12〜0.35μmで
あり、その結晶内部に鉄成分をFe換算で、二酸化チタ
ンに対して1〜15重量%の割合で含有する二酸化チタ
ン顔料。このものは基体粒子としてルチル核を有する微
小チタニアゾルを用い、このチタニアの表面に鉄の酸化
物または含水酸化物を沈殿、被覆させ、次に焼成し、粉
砕することにより得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、鉄を含有する二酸化
チタン、その製造方法およびこれを用いた化粧料、塗料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】よく知られているように、化粧料や塗料
などの分野において、白色顔料例えば大きな隠蔽力を有
しかつ安全性の高い二酸化チタン顔料と、種々の顔料例
えば酸化鉄顔料とを混合使用して黄色で肌色系の所望の
色味を付与することが通常行なわれている。しかしなが
ら、この場合着色剤それぞれのもつ結晶型、比重、媒体
親和性などの相違により、その適用系で色分かれ、色ム
ラ等の現象を惹起し易く、また塗布適用系で肌色が白く
浮き上がったようないわゆる白浮き現象を生じ易く、し
かもこの傾向は経時とともにこの傾向が一層強くなるな
ど、その解決が強く希求されている。
【0003】しかして、前記色分かれ、白浮きを防止す
るため、二酸化チタンと酸化鉄とを単一顔料化しようと
する方法がいくつか提案されている。例えば、平均粒
径0.01〜1μmの二酸化チタン粒子に含水酸化鉄等
の処理を施し、乾燥ないし焼成する(特公平4−500
1号)、酸化チタンと水酸化鉄あるいは酸化鉄を混合
し、焼成する(特開昭56−122306号)等が挙げ
られ、これらはいずれも二酸化チタン粒子に対して、そ
の粒子表面上に鉄の水酸化物または酸化物を被覆処理
し、乾燥または焼成することによって、二酸化チタン粒
子上に酸化鉄の被覆層を形成させる方法である。しかし
ながら、これらの従来方法によっても、前記問題点はあ
る程度改善されるものの、未だ色分かれや白浮き現象を
十分満足に抑制し得るには至っておらず、その解決が急
がれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、白色顔料
と有色顔料との色分かれ防止が大きく改善され、白浮き
現象を与えない化粧料または塗料などに最適の鉄含有二
酸化チタンを得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かねてよ
り色分かれを防止しかつ白浮き現象を実質的に抑制し得
る黄〜肌色系色味の二酸化チタン顔料を得るべく種々検
討を行った。その結果、基体物質としてルチル核を有す
る微小チタニアゾルを用い、このものの存在下に鉄の水
溶性塩を中和して該チタニアの表面に含水酸化鉄を沈
殿、被覆させ、しかる後700〜1100℃で焼成する
ことにより、平均単一粒子径が0.12〜0.35μm
であり、その結晶内部に鉄成分を固溶した二酸化チタン
とすることによって、前記問題点がいずれも解決し得る
ことの知見を得、本発明は完成したものである。
【0006】こうして得られた本願発明の鉄含有二酸化
チタンは、色分かれが防止でき、これを配合した化粧料
等を肌に塗布しても白浮き現象が極めて少ないものであ
って、化粧料をはじめ、その他種々の用途適用において
極めて有用な黄〜肌色系色味の二酸化チタン顔料であ
る。即ち、本願発明は平均単一粒子径が0.12〜0.
35μmの二酸化チタンであり、その結晶内部に鉄成分
をFeとしてTiO2 に対し、1〜15重量%含有して
いることを特徴とする鉄含有二酸化チタンである。
【0007】本願発明における鉄含有二酸化チタンの結
晶系としては、ルチル、アナタース、ブルッカイトのい
ずれのものでもよいが、ルチルの場合は着色力、隠蔽
力、紫外線吸収能、光活性の点で一層好ましい。また本
願発明においては、微小チタニアゾルを基体粒子として
用い、その表面に含水酸化鉄を被覆した後焼成するため
に、被覆物である酸化鉄または含水酸化鉄が焼成により
二酸化チタンの結晶内部に固溶し、強い分散条件で化
粧料または塗料に配合しても、鉄成分と二酸化チタンの
色分かれが生じることなく、化粧料、塗料に配合した
際白浮き現象が発生しない等、従来技術に見られない顕
著に優れた効果を発現する。
【0008】本願発明の鉄含有二酸化チタンの平均粒子
径は、電子顕微鏡写真による平均単一粒子径として0.
12〜0.35μm望ましくは0.2〜0.3μmのも
のである。二酸化チタン中に固溶する鉄成分の量は、F
e換算で、二酸化チタンに対して1〜15重量%、好ま
しくは2〜10重量%である。該鉄成分の量が前記範囲
より多きに過ぎると、結晶内部に固溶しない鉄成分が多
くなり、その鉄分による着色が強くなりすぎたり、二酸
化チタンの耐熱性、耐薬品性等が損なわれる等の問題が
生じる。また、前記範囲より少なきに過ぎると、充分な
着色、白浮き防止能力等が得られ難くなる。
【0009】本願発明の鉄含有二酸化チタンは、前記鉄
成分とともに、必要に応じアルミニウム、亜鉛、ナトリ
ウム、カリウム、マグネシウム、リン等の金属元素の少
なくとも一種をその結晶内に少量含有しても良い。この
ことにより、得られる鉄含有二酸化チタンの粒子径を制
御したり、耐久性を向上させたりすることができる。更
に、本発明の鉄含有二酸化チタンは、その表面がアルミ
ニウム、ケイ素、チタン、ジルコニウム、スズ、アンチ
モン等の金属の酸化物または水酸化物の少なくとも一種
の無機化合物を表面処理することができる。また、化粧
品分野や塗料分野で使用される種々の有機系処理剤、例
えばカルボン酸、ポリオール、アミン、シロキサン、シ
ランカップリング剤等の有機物の少なくとも一種で被覆
されても良く、その場合、化粧料、塗料への分散性及び
塗膜の耐久性を一層向上させることができる。
【0010】次に本願発明の鉄含有二酸化チタンの製造
方法について説明する。本願発明においては、好ましく
は基体粒子として、ルチル核を有する微小チタニアゾル
を用い、まずこのチタニアの表面に鉄の酸化物または含
水酸化物を沈殿させる。ここで用いるルチル核を有する
微小チタニアゾルとは、X線回折法による測定でルチル
型結晶のピークを示す微小水和酸化チタンのゾルであ
り、その平均結晶子径は普通50〜120Åのものであ
る。このものは例えば、硫酸法二酸化チタン顔料の製造
において、二酸化チタンのルチル化促進及び粒径の調節
を目的に硫酸チタン溶液の加水分解の際に種晶として用
いられるものであり、結晶構造、表面活性の面から一般
の水酸化チタン例えば非晶質のメタチタン酸、オルトチ
タン酸などとは異なるものである。
【0011】このような微小チタニアゾルは例えば、
TiO2 として150〜220g/lの四塩化チタン水
溶液を沸点で2〜10時間加熱して加水分解する、T
iO2 として150〜220g/lの硫酸チタン水溶液
或いは四塩化チタン水溶液を5〜30℃に保持しながら
水酸化ナトリウムなどのアルカリ溶液で中和してコロイ
ド状の非晶質水酸化チタンを析出させ、このコロイド状
水酸化チタンを60〜80℃で1〜10時間熟成する、
メタチタン酸或いはオルトチタン酸などの非晶質含水
酸化チタンを水酸化ナトリウム水溶液に入れ、80℃〜
沸点で1〜10時間加熱処理した後濾過、洗浄し、その
後塩酸溶液中で80℃〜沸点で1〜10時間加熱処理す
る等の方法で得られる。
【0012】本願発明の方法において、該チタニアの表
面に鉄の酸化物、含水酸化物を沈殿させるには、例えば
前記微小チタニアゾルを40〜90℃望ましくは60〜
80℃に加熱しながら、この中にFe換算で、二酸化チ
タンに対して1〜15重量%、好ましくは2〜10重量
%となるように水溶性鉄塩を添加し、次に苛性ソーダ、
アンモニア水等のアルカリ性水溶液を添加して中和する
ことにより、行うことができる。使用するチタニアゾル
は必要に応じてチタニア(TiO2 )濃度を50〜30
0g/lに調整するのがよい。添加する水溶性塩として
は塩化第一鉄、硫酸第一鉄、硝酸第一鉄、塩化第二鉄、
硫酸第二鉄、硝酸第二鉄等を挙げることができる。な
お、中和反応は系のpHを8〜10に調整しながら行う
のがよい。
【0013】次に前記の工程で得られた生成物を分別、
洗浄した後、乾燥し、または乾燥せずに700〜110
0℃の温度で焼成し、粉砕することにより、0.12〜
0.35μmの鉄含有二酸化チタンとする。粉砕はサン
ドミル、ペブルミル、デイスクミル等による湿式粉砕、
流体エネルギーミル、ハンマーミル、エッジランナーミ
ル等による乾式粉砕等により行うことができる。
【0014】本願発明の方法においては、基体粒子とし
てチタニアゾルを用いるので、比較的低い温度で焼成し
ても鉄成分の二酸化チタン結晶中への固溶が容易に進行
し、かつ安定した鉄含有二酸化チタンを容易に得ること
ができる。本願発明方法においては、前記方法で得られ
た鉄含有二酸化チタン粒子の表面にアルミニウム、ケイ
素、チタニウム、ジルコニウム、スズ、アンチモンなど
の金属の含水酸化物を沈殿させ、被覆させてもよい。こ
の方法は例えば、焼成、粉砕して得られた鉄含有二酸化
チタンを水に分散させてスラリーとし、必要に応じて湿
式粉砕、分級処理した後、この中にアルミニウム、ケイ
素、チタニウム、ジルコニウム、スズ及びアンチモンの
各水溶性塩の群から選ばれた少なくとも一種を二酸化チ
タンに対して酸化物換算総量で1〜15重量%添加後、
該水溶性塩がスラリー中でアルカリ性を示す場合は硫
酸、塩酸等の酸性溶液で、該水溶性塩がスラリー中で酸
性を示す場合は苛性ソーダ、アンモニア水等のアルカリ
性溶液で中和して該二酸化チタン粒子の表面に沈殿、被
覆させ、このものを分別後、乾燥、粉砕することにより
行うことができる。この被覆処理により鉄含有二酸化チ
タンの分散媒体における、分散性、耐久性などを向上さ
せることができる。
【0015】本願発明の鉄含有二酸化チタンは、前記し
た如く種々の化粧料や塗料に有用なものである。
【0016】
【実施例】
実施例 TiO2 として200g/lの濃度の四塩化チタン水溶
液を室温に保持しながら、水酸化ナトリウム水溶液を添
加し、pHを7.0に調整してコロイド状の非晶質含水
酸化チタンを析出させ、引き続き熟成してルチル型のチ
タニアゾルを得た。このゾルをよく洗浄した後、TiO
2 として200g/lの濃度の含水酸化チタン水性スラ
リーとした。このスラリーを70℃に加熱し、よく攪拌
しながら、この中にTiO2 に対しFeとして5重量%
の硫酸第一鉄水溶液(Fe濃度50g/l)を30分を
要して添加した後、水酸化ナトリウム溶液を40分間を
要して添加してpH9に調整して含水酸化チタン粒子表
面に含水酸化鉄を沈殿、被覆させた。その後60分間熟
成し、濾過、洗浄した。得られた洗浄ケーキを850℃
で3時間焼成し、水中に分散させ、サンドミルで湿式粉
砕して、鉄含有二酸化チタンのスラリーとした。このス
ラリーを70℃に加熱し、よく攪拌しながら、この中に
TiO2 に対してAl2 3 として2.0重量%の硫酸
アルミニウム水溶液を30分間を要して添加し、引き続
き水酸化ナトリウム溶液を添加し、pHを7.0に調整
して含水アルミナを沈殿、被覆させた。その後、60分
間熟成し、濾過、洗浄し、乾燥した後、流体エネルギー
ミルで粉砕して電子顕微鏡写真法による平均単一粒子径
0.25μmの本発明の鉄含有二酸化チタン(試料A)
を得た。
【0017】比較例1 市販の酸化チタン(平均単一粒子径0.25μm、ルチ
ル型)と市販の黄色酸化鉄(粒子径約0.2μm)をT
iO2 :Feとして100:5の重量比となるように混
合して混合粉末(試料B)を得た。
【0018】比較例2 市販の酸化チタン(平均単一粒子径0.25μm、ルチ
ル型)を、TiO2 として300g/lのスラリーと
し、このスラリーを70℃に加熱し、よく攪拌しながら
この中にTiO2 に対してFeとして5重量%の硫酸第
一鉄水溶液(Fe濃度50g/l)を30分を要して添
加した後、水酸化ナトリウム溶液を40分を要して添加
してpH7に調整して酸化チタン粒子表面に含水酸化鉄
を沈澱、被覆させた。その後、60分間熟成し、濾過、
洗浄した。得られた洗浄ケーキを850℃で3時間焼成
した後、流体エネルギーミルで粉砕して鉄含有二酸化チ
タン(試料C)を得た。
【0019】比較例3 比較例1の混合粉末(試料B)を850℃で3時間焼成
した後、流体エネルギーミルで粉砕して鉄含有二酸化チ
タン(試料D)を得た。
【0020】比較例4 比較例1において、市販の酸化チタンとして、平均単一
粒子径0.15μmの市販のアナタース型酸化チタンを
用いた以外は同様にして混合粉末(試料E)を得た。
【0021】
【試験例】
試験例1 前記(A)〜(E)の各試料10g、流動パラフィン3
00gをホモミキサーを用い、20分の分散時間で十分
に分散させた後、500CCの試験管に入れて静置さ
せ、5時間経過後の色分かれの状況を目視判定した。
【0022】試験例2 前記(A)〜(E)の各試料をそれぞれ下記の処方でク
リームとした。 (1)ステアリン酸 2.5重量部 (2)サラシミツロウ 3.5重量部 (3)セタノール 3.5重量部 (4)スクワラン 17.0重量部 (5)モノステアリン酸グリセリン 3.0重量部 (6)超微粒子二酸化チタン 3.0重量部 (7)メチルパラベン 0.1重量部 (8)グリセリン 12.0重量部 (9)トリエタノールアミン 1.0重量部 (10)精製水 54.1重量部 (11)香料 0.3重量部 成分(1)〜(6)を80℃で加熱混合したものを、成
分(7)〜(10)を80℃で加熱混合したものに加
え、ホモミキサーでよく混合し、強く攪拌する。45℃
付近で(11)を添加してクリームを調整した。
【0023】評価方法1 上記各クリームを20〜52歳の女性5名に通常に使用
してもらった後、暗室にてフラッシュを使い写真撮影を
行なった。写真を見て白浮きに関して相互に目視評価し
てもらった。以上の評価結果を表1に示した。なお、色
分かれの評価において、○は色分かれが認められない、
△は若干認められる、×は完全に認められることを示
す。また、白浮き感は5段階評価であり、数値が大きい
程白浮き感が顕著なことを示している。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明で得られる鉄含有二酸化チタン
は、二酸化チタンの結晶内部に鉄成分が固溶しているた
め、強い分散条件で化粧料または塗料に配合しても、
鉄成分と二酸化チタンの色分かれがない、化粧料に適
用した場合、肌に塗布しても、白浮き感がない等、顕著
に優れた効果を発現する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】こうして得られた本願発明の鉄含有二酸化
チタンは、大きな隠蔽力や安全性の高い二酸化チタン顔
料の特性を維持し、かつ色分かれが防止でき、これを配
合した化粧料等を肌に塗布しても白浮き現象が極めて少
ないものであって、通常の化粧料或いはシミ、ソバカス
などを被覆する化粧料をはじめ、その他種々の用途適用
において極めて有用な黄〜肌色系色味の二酸化チタン顔
料である。即ち、本願発明は平均単一粒子径が0.12
〜0.35μmの二酸化チタンであり、その結晶内部に
鉄成分をFeとしてTiOに対し、1〜15重量%含
有していることを特徴とする鉄含有二酸化チタンであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 雅一 三重県四日市市石原町1番地 石原産業株 式会社四日市事業所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均単一粒子径が0.12〜0.35μ
    mの二酸化チタン顔料であり、その結晶内部に鉄成分を
    Fe換算で、該二酸化チタンに対して1〜15重量%の
    割合で含有する鉄含有二酸化チタン。
  2. 【請求項2】 その粒子表面にアルミニウム、ケイ素、
    チタニウム、ジルコニウム、スズ及びアンチモンの群か
    ら選ばれる少なくとも一種の元素の含水酸化物または酸
    化物の被覆を有し、その被覆量が鉄含有二酸化チタン粒
    子に対して、各元素の酸化物換算総量で1〜15重量%
    である請求項1の鉄含有二酸化チタン。
  3. 【請求項3】 鉄含有二酸化チタンが、ルチル型結晶の
    ものである請求項1または2の鉄含有二酸化チタン。
  4. 【請求項4】 微小チタニアゾルの存在下に鉄の水溶性
    塩を中和して該チタニアの表面に含水酸化鉄をFe換算
    で、二酸化チタンに対して1〜15重量%になるように
    沈殿させる第一工程、第一工程の生成物を分別し、70
    0〜1100℃の温度で焼成する第二工程からなる鉄含
    有二酸化チタンの製造方法。
  5. 【請求項5】 微小チタニアゾルが、ルチル核を有する
    請求項4の鉄含有二酸化チタンの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5の方法で得られた鉄含
    有二酸化チタンをスラリーとし、アルミニウム、ケイ
    素、チタニウム、ジルコニウム、スズ及びアンチモンの
    各水溶性塩の群から選ばれた少なくとも一種を酸化物換
    算総量で、鉄含有二酸化チタンに対して1〜15重量%
    添加後、中和し、該元素の含水酸化物を鉄含有二酸化チ
    タン粒子表面に被覆させることよりなる鉄含有二酸化チ
    タンの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、2または3の鉄含有二酸化チ
    タンを含有する化粧料。
  8. 【請求項8】 請求項1、2または3の鉄含有二酸化チ
    タンを含有する塗料。
JP23104193A 1993-08-24 1993-08-24 鉄含有二酸化チタン及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2852482B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23104193A JP2852482B2 (ja) 1993-08-24 1993-08-24 鉄含有二酸化チタン及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23104193A JP2852482B2 (ja) 1993-08-24 1993-08-24 鉄含有二酸化チタン及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0769636A true JPH0769636A (ja) 1995-03-14
JP2852482B2 JP2852482B2 (ja) 1999-02-03

Family

ID=16917357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23104193A Expired - Lifetime JP2852482B2 (ja) 1993-08-24 1993-08-24 鉄含有二酸化チタン及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2852482B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003083008A1 (fr) * 2002-03-29 2003-10-09 Isi Corporation Poudre de protection contre les ultraviolets, dispersion contenant cette poudre et receptacle a protection contre les ultraviolets
JP2007291090A (ja) * 2006-03-31 2007-11-08 Kose Corp 粉末化粧料
EP2140856A1 (en) * 2008-07-01 2010-01-06 The Procter & Gamble Process for reducing the appearance of pastiness or ashiness on skin
EP2140855A1 (en) * 2008-07-01 2010-01-06 The Procter and Gamble Company Cosmetic Composition
EP2140854A1 (en) * 2008-07-01 2010-01-06 The Procter & Gamble Cosmetic Composition
WO2012128131A1 (ja) 2011-03-23 2012-09-27 株式会社Ihi 紫外線吸収剤及びこれを用いた化粧料
JP2014524955A (ja) * 2011-07-07 2014-09-25 ザ シェファード カラー カンパニー 赤外線を反射する色に使用される、低負荷チタン酸塩無機顔料
US9132290B2 (en) 2010-07-23 2015-09-15 The Procter & Gamble Company Cosmetic composition

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003083008A1 (fr) * 2002-03-29 2003-10-09 Isi Corporation Poudre de protection contre les ultraviolets, dispersion contenant cette poudre et receptacle a protection contre les ultraviolets
JP2007291090A (ja) * 2006-03-31 2007-11-08 Kose Corp 粉末化粧料
WO2010002650A1 (en) * 2008-07-01 2010-01-07 The Procter & Gamble Company Cosmetic composition
EP2140855A1 (en) * 2008-07-01 2010-01-06 The Procter and Gamble Company Cosmetic Composition
EP2140854A1 (en) * 2008-07-01 2010-01-06 The Procter & Gamble Cosmetic Composition
WO2010002652A1 (en) * 2008-07-01 2010-01-07 The Procter & Gamble Company Processes for reducing the appearance of pastiness or ashiness on skin
EP2140856A1 (en) * 2008-07-01 2010-01-06 The Procter & Gamble Process for reducing the appearance of pastiness or ashiness on skin
WO2010002651A1 (en) * 2008-07-01 2010-01-07 The Procter & Gamble Company Cosmetic composition
JP2011526907A (ja) * 2008-07-01 2011-10-20 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 化粧品組成物
JP2011526906A (ja) * 2008-07-01 2011-10-20 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 化粧品組成物
US9132290B2 (en) 2010-07-23 2015-09-15 The Procter & Gamble Company Cosmetic composition
WO2012128131A1 (ja) 2011-03-23 2012-09-27 株式会社Ihi 紫外線吸収剤及びこれを用いた化粧料
JP2014524955A (ja) * 2011-07-07 2014-09-25 ザ シェファード カラー カンパニー 赤外線を反射する色に使用される、低負荷チタン酸塩無機顔料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2852482B2 (ja) 1999-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5714260A (en) Ultrafine iron-containing rutile titanium oxide and process for producing the same
JP4018770B2 (ja) 扇状酸化チタン、及び扇状又は盤状酸化チタンの製造方法、並びにその用途
JP2585128B2 (ja) 有色微粒子無機顔料
US4603047A (en) Flaky pigments, process for their preparation
JPH09272815A (ja) 金属酸化物複合微粒子及びその製造方法
JP3925886B2 (ja) 二酸化チタンの小球状粒子から形成される球状二酸化チタン集合体およびその製造方法
JP3849177B2 (ja) 紫外線吸収組成物及びその製造方法
JPH032914B2 (ja)
US4405376A (en) Titanium dioxide pigment and process for producing same
JPH1081517A (ja) 超微粒子酸化チタンおよびその製造方法
DE19842134A1 (de) Pigment mit hoher Lichtdiffusion
EP2771409B1 (en) Treated inorganic core particles having improved dispersability
US5837050A (en) Ultrafine iron-containing rutile titanium oxide and process for producing the same
JP2717904B2 (ja) 鉄含有超微粒子ルチル型二酸化チタン及びその製造方法
JP3534039B2 (ja) 表面活性を抑制した酸化亜鉛粒子及びその製造と利用
JPH0769636A (ja) 鉄含有二酸化チタン及びその製造方法
JPH1111948A (ja) 安定なアナターゼ型二酸化チタン
JP3422832B2 (ja) 樹枝状又はヒトデ状微粒子二酸化チタン及びその製造方法
JP3427195B2 (ja) 紫外線遮断作用を有する複合マイカ粉体
GB2268171A (en) Coated composite pigmentary material
JP3732265B2 (ja) 紡錘状微粒子二酸化チタン及びその製造方法
JPH07751B2 (ja) 微粒子二酸化チタン粉末
JP3877235B2 (ja) ルチル型二酸化チタン粒子およびその製造法
JP2931180B2 (ja) 鉄含有超微粒子二酸化チタンの製造方法
JP2000265154A (ja) 酸化鉄被覆板状硫酸バリウム及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081120

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081120

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091120

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101120

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101120

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111120

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111120

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131120

EXPY Cancellation because of completion of term