JP2011526907A - 化粧品組成物 - Google Patents

化粧品組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2011526907A
JP2011526907A JP2011516567A JP2011516567A JP2011526907A JP 2011526907 A JP2011526907 A JP 2011526907A JP 2011516567 A JP2011516567 A JP 2011516567A JP 2011516567 A JP2011516567 A JP 2011516567A JP 2011526907 A JP2011526907 A JP 2011526907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron
composition
skin
particles
titanium dioxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011516567A
Other languages
English (en)
Inventor
フィリップ エリオット ラッセル
ワトソン ジョアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2011526907A publication Critical patent/JP2011526907A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/19Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/19Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
    • A61K8/29Titanium; Compounds thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q1/00Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q1/00Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
    • A61Q1/02Preparations containing skin colorants, e.g. pigments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q1/00Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
    • A61Q1/02Preparations containing skin colorants, e.g. pigments
    • A61Q1/10Preparations containing skin colorants, e.g. pigments for eyes, e.g. eyeliner, mascara
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q1/00Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
    • A61Q1/12Face or body powders for grooming, adorning or absorbing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y5/00Nanobiotechnology or nanomedicine, e.g. protein engineering or drug delivery
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/40Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
    • A61K2800/41Particular ingredients further characterized by their size
    • A61K2800/412Microsized, i.e. having sizes between 0.1 and 100 microns
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/40Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
    • A61K2800/41Particular ingredients further characterized by their size
    • A61K2800/413Nanosized, i.e. having sizes below 100 nm

Abstract

皮膚に高いカバー力をもたらしながら、皮膚の自然な外観を維持する化粧品組成物であって、100nm以下の平均一次粒径を有する酸化鉄粒子と、少なくとも105nmの平均一次粒径を有し、二酸化チタンの1重量%〜15重量%の鉄を含む、鉄含有二酸化チタン粒子と、化粧用として許容可能なキャリアと、を含む、化粧品組成物、並びにファンデーション及び/又は眼の周囲の皮膚の変色を補正するための組成物としてのその使用。

Description

第1の態様によると、本発明は、透明な酸化鉄粒子と、鉄含有二酸化チタン粒子と、化粧用として許容可能なキャリアと、を含む、化粧品組成物に関する。第2の態様によると、本発明は、この組成物のファンデーションとしての使用に関する。第3の態様によると、本発明は、眼の周りのくまを補正するためのこの組成物の使用に関する。本発明による化粧品組成物を用いて、皮膚の欠陥をカバーしながら、同時に皮膚の自然な外観を維持することができる。
化粧品組成物は、皮膚の状態を整える及び/又は皮膚の外観を改善するために消費者によって使用される。ファンデーション等の化粧品組成物は、消費者の間で人気があるが、それは、皮膚の欠陥及び皮膚の色調の変動を隠すことができるためである。この能力は、「カバー力(coverage)」と呼ばれる。これらの組成物はまた、酸化鉄顔料及び二酸化チタン顔料等の従来の金属酸化物顔料を組成物に組み込むことにより皮膚を着色することができる。眼輪郭処理組成物等の化粧品組成物も消費者の間で人気があるが、それは、眼の周囲の皮膚の変色を補正することができるためである。
消費者の嗜好及び/又は皮膚の欠陥の程度及び/又は皮膚の色調の変動及び/又は眼の周囲の皮膚の変色によっては、高いカバー力が望ましい及び/又は必要な場合がある。高いカバー力は、高比率の顔料、特に顔料等級の二酸化チタン粒子を化粧品組成物に組み込むことにより得ることができる。しかし、高いカバー力をもたらす組成物を皮膚に塗布すると、通常皮膚の自然な外観が損なわれる。特に、高いカバー力をもたらす組成物を皮膚に塗布すると、通常皮膚全体に白/青の色相が生じる。白/青の色相は更に、暗色皮膚を有する消費者では「粉っぽさ(ashiness)」として、また明色皮膚を有する消費者では「糊質(pastiness)」としても知られている。
したがって、特に皮膚の欠陥及び/又は皮膚の色調の変動を隠すために高いカバー力をもたらしながら、皮膚の自然な外観を維持する化粧品組成物を提供することが必要とされている。また、眼の周囲の皮膚の変色を補正しながら、皮膚の自然な外観を維持する化粧品組成物を提供することが必要とされている。また、高いカバー力をもたらしながら、皮膚への白/青の色相(幽霊のような作用)の付与を最低限に抑える、又は更には皮膚に白/青の色相を付与しない化粧品組成物を提供することが必要とされている。また、暗色皮膚に高いカバー力をもたらしながら、粉っぽさの付与を最低限に抑える、又は更には粉っぽさを付与しない化粧品組成物を提供することが必要とされている。また、明色皮膚に高いカバー力をもたらしながら、糊質の付与を最低限に抑える、又は更には糊質を付与しない化粧品組成物を提供することが必要とされている。最後に、現在販売されている化粧品組成物に比べて、皮膚に高いカバー力をもたらし、更に皮膚への白/青い色相を最低限に抑える化粧品組成物を提供することが必要とされている。
粉っぽさ及び/又は糊質、すなわち皮膚全体の白/青い色相、より一般的には皮膚の不自然な外観は、一般に紫及び青色光の反射率に関連している。この効果は、X−Rite MA68II、5角度分光光度計で110°の角度で測定したとき特に顕著である(具体的には、青及び紫色光後方散乱と呼ばれる)。従来の二酸化チタンを用いるとき、可視光線スペクトルの紫及び青色領域(380〜495nmの波長を有する電磁波)で観測される高い反射率が存在する。この望ましくない効果は、低比率の顔料等級の二酸化チタン粒子を化粧品組成物に組み込むことにより低減できるが、それを行うと皮膚にもたらされるカバー力低下という不利点が生じる。したがって、皮膚に高いカバー力をもたらしながら、紫及び青色光の反射率を最低限に抑える化粧品組成物を提供することが必要とされている。
第1の態様によると、本発明は、100nm以下の平均一次粒径を有する酸化鉄粒子と、少なくとも105nmの平均一次粒径を有し、二酸化チタンの1重量%〜15重量%の鉄を含む鉄含有二酸化チタン粒子と、化粧用として許容可能なキャリアと、を含む、化粧品組成物に関する。この組成物は、高いカバー力をもたらしながら、紫及び青色光の反射率を最低限に抑えるのに好適である。
第2の態様によると、本発明は更に、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化粧品組成物のファンデーションとしての使用に関する。
第3の態様によると、本発明は更に、眼の周りのくまを補正するための化粧品組成物の使用に関する。
定義
本明細書で使用するとき、「化粧品組成物」という用語は、皮膚の状態を整える及び/又は皮膚の外観を改善するために、消費者の皮膚、特に顔面の皮膚又は眼の周囲の顔面の皮膚に塗布することを意図する組成物を意味する。
「ファンデーション」という用語は、カバー力をもたらす、並びに/又は皮膚の凹凸及び/若しくは皮膚の欠陥及び/若しくは皮膚の色調の変動を隠すために、消費者の皮膚、特に顔面の皮膚に塗布することを意図する化粧品組成物を意味する。
「眼輪郭処理組成物」という用語は、皮膚の変色を補正するために、消費者の眼の周囲の皮膚領域に塗布することを意図する組成物を意味する。
「明色皮膚」という用語は、10°の観測角でD65照明を用いた(D65/10として報告)平均明度L*が少なくとも60である(L*値は、CIE 1976比色空間に存在する)皮膚を意味する。平均明度L*は、Datacolor(Datacolor International,WA14 5UA,United Kingdom)により供給されているd/8携帯用積分球分光光度計等の装置を用いて測定することができる。
「暗色皮膚」という用語は、10°の観測角でD65照明を用いた(D65/10として報告)平均明度L*が60未満である(L*値は、CIE 1976比色空間に存在する)皮膚を意味する。平均明度L*は、Datacolor(Datacolor International,WA14 5UA,United Kingdom)により供給されているd/8携帯用積分球分光光度計等の装置を用いて測定することができる。
「粉っぽさ」という用語は、皮膚、特に暗色皮膚上に高いカバー力をもたらす化粧品組成物を塗布した後に皮膚上で見られる白/青の色相を意味する。
「糊質」という用語は、皮膚、特に明色皮膚上に高いカバー力をもたらす化粧品組成物を塗布した後に皮膚上で見られる白/青の色相を意味する。
「紫及び青色光後方散乱」という用語は、X−Rite(商標)MA68 II分光光度計を用いて測定される、110°の角度において、380nm〜495nm、より好ましくは420nm〜450nmの反射された光を意味する。
「透明な酸化鉄粒子」という用語は、100nm未満の平均一次粒径を有する酸化鉄粒子を指す。
鉄含有二酸化チタン粒子の「平均一次粒径」という用語は、元素の鉄を含有している二酸化チタン結晶の等価体積平均一次粒径を意味し、等価体積平均は、D[4,3]としても知られている。平均一次粒径は、コーティングされる前の鉄含有二酸化チタン粒子で測定される。
透明な酸化鉄粒子の「平均一次粒径」という用語は、元素酸化鉄結晶の数−長さ平均一次粒径を意味し、数−長さ平均は、D[1,0]としても知られている。平均一次粒径は、コーティングされる前のこれら酸化鉄粒子で測定される。
成分の「重量パーセント」及び「重量によるパーセント」という用語は、特に指定のない限り、活性成分の百分率を意味し、活性物質を含む原材料の百分率を意味するものではない(実施例を参照)。
特に指定のない限り、本明細書の百分率、比率、及び割合は、全て重量基準である。列挙された成分に関する全てのかかる重量は、特に指定のない限り、活性物質の濃度に基づく。
本発明による化粧品組成物は、100nm未満の平均一次粒径を有する酸化鉄粒子と、少なくとも105nmの平均一次粒径を有し、二酸化チタンの1重量%〜15重量%の鉄を含む、鉄含有二酸化チタン粒子と、化粧用として許容可能なキャリアと、を含む。
本発明者らは、驚くべきことに、この組成物が、皮膚をカバーしながら、皮膚の自然な外観を維持することができることを見出した。具体的には、この組成物を暗色皮膚に塗布したとき、皮膚をカバーしながら、粉っぽさの付与を最低限に抑える、又は更には粉っぽさを付与しないことが可能であることが見出された。同様に、この組成物を明色皮膚(例えば白人の皮膚)に塗布したとき、皮膚をカバーしながら、糊質の付与を最低限に抑える、又は更には糊質を付与しないことが可能であることも見出されている。より一般的には、この組成物を皮膚に塗布したとき、皮膚をカバーしながら、白/青の色相の付与を最低限に抑える、又は更には白/青の色相を付与しないことが可能であることが見出された。また、眼の周囲の皮膚領域に塗布したとき、皮膚の変色を補正し得ることも見出された。理論に縛られるものではないが、本発明による鉄含有二酸化チタン粒子と組み合わせて透明な酸化鉄粒子を組み込むことにより、紫及び青色光の反射率を最低限に抑えると考えられている。より具体的には、これらの粒子の組み合わせは、先ず反射される紫及び青色光の比率を限定することにより、また2番目に反射された残りの紫及び青色光の一部を、少なくとも部分的に吸収することにより、紫及び青色光の反射率を最低限に抑えることを可能にすると考えられている。
紫及び青色光の反射率は、45°の角度の入射光線で化粧品組成物の呈色を測定することにより、及び反射スペクトルを分析することにより、決定することができる。この呈色は、CMC(Colour measurement Committee)の許容差方法(tolerancing method)を用いて、DataColor(DataColor International,UK)により供給されているSpectraflash 600分光光度計を用いて測定することができる。CMC許容差方法は、人間の目に対する視覚的許容性応答にほぼ一致している。
鉄含有二酸化チタン粒子
本発明による化粧品組成物は、少なくとも105nm、好ましくは120nm〜500nm、より好ましくは140nm〜375nmの平均一次粒径を有する鉄含有二酸化チタン粒子を含む。これらの粒子の平均一次粒径は、透過電子顕微鏡の後、粒径分析又はレーザー回折を行うことにより測定できる。例えば、平均一次粒径は、Carl Zeiss Inc.により提供されている装置Zeiss Particle Analyser TGZ−3を用いて粒径分析を行うことにより測定できる。
鉄含有二酸化チタン粒子は、二酸化チタンの1重量%〜15重量%、好ましくは5重量%〜10重量%の鉄を含む。これらの粒子が二酸化チタンの1重量%未満の鉄を含む場合、これらの粒子と透明な酸化鉄粒子との組み合わせは、紫及び青色光の反射率を有意に最低限に抑えることはできない。これらの粒子が二酸化チタンの15重量%超の鉄を含む場合、これらの粒子と透明な酸化鉄粒子との組み合わせは、紫及び青色光の反射率を更に最低限に抑えることはできず、鉄含有二酸化チタン粒子は、化粧品組成物及び/又は皮膚に黄色を付与する場合がある。
鉄含有二酸化チタン粒子は、従来の処理を用いて、表面処理及び/又はコーティングされていてもよい。金属酸化物粒子の表面処理及び/又はコーティングを用いて、表面の反応性を低下させ、またこれらの粒子に特定の性質、例えば疎水性、親水性粒子、分散性等をもたらすことができる。表面処理及び/又はコーティングの例は、チタン酸塩、シラン、アミノシリコーン、メチコン、ジメチコン、シリカ、ミリスチン酸マグネシウム、キトサン、ラウロイルリジン、及びレシチンである。粒子がコーティングされたとき、コーティングされた粒子は、粒子自体及び外層(コーティング)を含む。粒子は、従来の方法を用いて、無機化合物及び/又は有機化合物でコーティングすることができる。
鉄含有二酸化チタン粒子は、追加の金属元素を更に含んでもよい。この金属元素は、アルミニウム、亜鉛、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、リン等から選択することができる。
二酸化チタンは、ルチル、アナターゼ(anastase)、又はこれらの混合物から選択することができる。好ましくは、二酸化チタンは、ルチルである。
好ましくは、鉄は、二酸化チタン粒子全体に分布する。透明な酸化鉄粒子とこれらの粒子との併用は、紫及び青色光の反射率を最低限に抑えるのに特に有益である。より好ましくは、これらの粒子は、実質的に鉄を含まない疎水性コーティングを含み、鉄は、二酸化チタン粒子全体に分布する。あるいは、これらの粒子は、実質的に鉄を含まない親水性コーティングを含み、鉄は、二酸化チタン粒子全体に分布する。本明細書で使用するとき、「実質的に含まない」という用語は、コーティングが1%未満の鉄を含む、好ましくは0.5%未満の鉄を含む、より好ましくは鉄を含まないことを意味する。好適な原材料は、商品名FX50としてIshihara Sangyo Kaisha Ltdにより製造されている。この原材料は、二酸化チタン及び鉄を含む鉄含有二酸化チタン粒子を含み、これらの粒子は、酸化アルミニウムAl23として存在する水酸化アルミニウムで表面処理され、所望によりジメチコン及びメチコンで疎水的にコーティングされる。この原材料は、総粒子の86重量%〜92重量%の二酸化チタン、総粒子の1重量%〜3重量%のAl23、二酸化チタンの5重量%〜10重量%の鉄を含み、10m2/g〜15m2/gの平均表面積及び150nm〜190nmの平均一次粒径を有する。この原材料は、本明細書に参照することにより組み込まれる、1993年8月24日出願の特願平5−231041号に詳述されているプロセスに従って製造することができる。
代わりの好適な原材料は、商品名Fincera(登録商標)としてNikko Rica Corporationにより製造されている。
化粧品組成物は、総組成物の0.05重量%〜20重量%、好ましくは1重量%〜15重量%、より好ましくは2重量%〜12.5重量%、更により好ましくは3重量%〜10重量%の鉄含有二酸化チタン粒子を含んでもよい。これらの粒子の比率は、所望の水準のカバー力及び/又は製品の色合いによって変化してもよい。例えば、粉っぽさを最低限に抑えるために、組成物が高いカバー力を得るために暗色皮膚上で用いられることが予想されるとき、この組成物が、高比率、例えば総組成物の5重量%〜10重量%の鉄含有二酸化チタン粒子を含むことが好ましい。
酸化鉄粒子
本発明による化粧品組成物は、100nm以下の平均一次粒径を有する酸化鉄粒子を含む。これらの粒子は、化粧品組成物で従来用いられている透明な粒子である。これらの粒子は、顔料等級の粒子ではない。これらの粒子の平均一次粒径は、透過電子顕微鏡により測定できる。
酸化鉄粒子は、透明な黄酸化鉄粒子、透明な赤酸化鉄粒子、透明な黒酸化鉄粒子、又はこれらの混合物から選択することができる。好ましくは、酸化鉄粒子は、透明な黄酸化鉄粒子、透明な赤酸化鉄粒子、又はこれらの混合物から選択される。透明な黄酸化鉄は、針鉄鉱、酸化第二鉄水和物、又はCI 77492としても知られている。透明な赤酸化鉄は、赤鉄鉱、酸化第二鉄、及びCI 77491としても知られている。透明な黒酸化鉄は、磁鉄鉱、酸化第一鉄−第二鉄、及びCI 77499としても知られている。市販の透明な酸化鉄粒子の例としては、Koboにより供給されているCM3F30TRR、CM3F40TRR、CM3F30TRY、及びCM3F40TRY;Noviant製のTrionix(登録商標)材料;並びにSun Chemicals製のSunChroma(登録商標)材料が挙げられる。
化粧品組成物は、総組成物の0.05重量%〜10重量%、好ましくは0.1重量%〜5重量%、より好ましくは0.1重量%〜4重量%の、100nm以下の平均一次粒径を有する酸化鉄粒子を含んでもよい。
化粧品組成物は、3:1〜300:1、好ましくは4:1〜150:1、より好ましくは5:1〜70:1の重量比の、鉄含有二酸化チタン粒子:透明な酸化鉄粒子を含んでもよい。
化粧用として許容可能なキャリア
化粧品組成物は、化粧用として許容可能なキャリアを含む。このキャリアは、当業者に知られている任意の従来の化粧用として許容可能なキャリアであってもよい。このキャリアは、無水キャリア又はエマルションであってもよい。好ましくは、このキャリアは、水中油型エマルション又は油中水型エマルションである。より好ましくは、このキャリアは、水中シリコーン型エマルション又はシリコーン中水型エマルションである。更により好ましくは、このキャリアはシリコーン中水型エマルションである。
好ましいシリコーン中水型エマルションは、不連続水相及び連続シリコーン相を含む。シリコーン中水型エマルションは、総エマルションの0.1重量%〜70重量%、好ましくは1重量%〜50重量%、より好ましくは5重量%〜40重量%の水相を含んでもよい。
酸化鉄粒子及び鉄含有二酸化チタン粒子は連続相に組み込まれることが好ましい。例えば、キャリアがシリコーン中水型エマルションであるとき、透明な酸化鉄粒子及び鉄含有二酸化チタン粒子は、連続シリコーン相に組み込まれることが好ましい。
化粧品組成物は、桂皮酸誘導体である少なくとも1つの疎水性有機UV日焼け止め剤を更に含んでもよい。本発明者らは、驚くべきことに、本発明による組成物が、桂皮酸誘導体である少なくとも1つの疎水性有機UV日焼け止め剤を更に含むとき、この組成物が、皮膚をカバーしながら、皮膚の自然な外観を維持することができることを見出した。具体的には、この組成物を暗色皮膚に塗布したとき、皮膚をカバーしながら、粉っぽさの付与を最低限に抑える、又は更には粉っぽさを付与しないことが可能であることが見出された。同様に、この組成物を明色皮膚(例えば白人の皮膚)に塗布したとき、皮膚をカバーしながら、糊質の付与を最低限に抑える、又は更には糊質を付与しないことが可能であることも見出されている。より一般的には、この組成物を皮膚に塗布したとき、皮膚をカバーしながら、白/青の色相の付与を最低限に抑える、又は更には白/青の色相を付与しないことが可能であることが見出された。理論に縛られるものではないが、本発明による透明な酸化鉄粒子及び鉄含有二酸化チタン粒子と組み合わせて、桂皮酸誘導体である少なくとも1つの疎水性有機UV日焼け止め剤を組み込むことにより、紫及び青色光の反射率を更に最低限に抑えると考えられている。
桂皮酸誘導体日焼け止め剤の好適な例としては、Wenning及びMc Ewen編、CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,7thedition volume 2,pp.1672(The Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association,Inc.,Washington,D.C.1997)に見出すことができる。
好ましくは、桂皮酸誘導体は、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、ジエタノールアミンメトキシシンナメート、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、又はこれらの混合物から選択することができる。より好ましくは、桂皮酸誘導体は、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメートである。
市販のエチルヘキシル−p−メトキシシンナメートの例としては、BASF製のUvinul MC 80が挙げられる。
組成物は、総組成物の0.1重量%〜16重量%、好ましくは0.2重量%〜12重量%、より好ましくは0.5重量%〜10重量%、最も好ましくは1重量%〜7.5重量%の、桂皮酸誘導体である少なくとも1つの疎水性有機UV日焼け止め剤を含んでもよい。
化粧品組成物は、架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを更に含んでもよい。架橋オルガノポリシロキサンエラストマーは、乳化性架橋オルガノポリシロキサンエラストマー、非乳化性架橋オルガノポリシロキサンエラストマー又はこれらの混合物から選択される。本明細書で使用するとき、架橋オルガノポリシロキサンエラストマーに関連して使用される場合の「非乳化性」という用語は、ポリオキシアルキレン又はポリグリセリル単位を含まない架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを含む。本明細書で使用するとき、架橋オルガノポリシロキサンエラストマーに関して使用される場合の用語「乳化性」は、少なくとも1つのポリオキシアルキレン(例えば、ポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレン)又はポリグリセリル単位を含む架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを含む。
本発明による化粧品は、総組成物の0.01重量%〜15重量%、好ましくは1重量%〜12.5重量%、より好ましくは2重量%〜10重量%の架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを含んでもよい。存在する場合、組成物は、総組成物の0.01重量%〜15重量%、好ましくは0.01重量%〜1重量%の乳化性架橋オルガノポリシロキサンエラストマー、及び総組成物の0.01重量%〜15重量%、好ましくは2重量%〜10重量%の非乳化性架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを含んでもよい。
架橋オルガノポリシロキサンエラストマーの出発物質として機能し得る硬化性オルガノポリシロキサン組成物の種類には、特に制限はない。これに関連する例は、SiH含有ジオルガノポリシロキサンとケイ素結合ビニル基を有するオルガノポリシロキサンとの付加反応により白金金属触媒下で硬化する付加反応硬化性オルガノポリシロキサン組成物;ヒドロキシル末端ジオルガノポリシロキサンとSiH含有ジオルガノポリシロキサンとの脱水素反応により有機スズ化合物の存在下で硬化する縮合硬化性オルガノポリシロキサン組成物;ヒドロキシル末端ジオルガノポリシロキサンと加水分解性オルガノシランの縮合反応により有機スズ化合物又はチタン酸エステルの存在下で硬化する縮合硬化性オルガノポリシロキサン組成物;オルガノペルオキシド触媒の存在下で熱硬化するペルオキシド硬化性オルガノポリシロキサン組成物;及びガンマ線、紫外線、又は電子ビームのような高エネルギー放射線により硬化されるオルガノポリシロキサン組成物である。
好ましい非乳化性架橋オルガノポリシロキサンエラストマーは、ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーである。市販のジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーの例としては、Dow Corning Corporation製のDC 9040、DC 9045、及びDC 9041;General Electric製のSFE 839;Shin Etsu Chemical Company Ltd製のKSG−15、KSG−16、及びKSG−18;並びにGrant Industries製のGransil(商標)ラインの物質が挙げられる。市販のラウリルジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーの例としては、Shin Etsu Chemical Company Ltd.製のKSG−31、KSG−32、KSG−41、KSG−42、KSG−43、及びKSG−44が挙げられる。
好ましい乳化性架橋オルガノポリシロキサンエラストマーは、ジビニル化合物から形成されるポリオキシアルキレン変性エラストマー、特に、ポリシロキサン主鎖上でSi−H結合と反応する、少なくとも2つの遊離ビニル基を有するシロキサンポリマーである。市販されている乳化性架橋オルガノポリシロキサンエラストマーの例としては、Shin−Etsu Chemical Company Ltd.製のKSG−21、KSG−210及びKSG−320が挙げられる。ポリグリセリル単位を含む市販の乳化性架橋オルガノポリシロキサンエラストマーの例としては、Shin−Etsu Chemical Company Ltd.製のKSG 710及びKSG−800が挙げられる。
化粧品組成物は、油を更に含んでもよい。この油は、揮発性油、非揮発性油、又はこれらの混合物から選択することができる。本明細書で使用するとき、油に関連して使用される場合の「不揮発性」という用語は、以下の定義の少なくとも1つを満たす油を含む:(a)油が25℃及び1気圧にて26.7Pa(0.2mmHg)以下の蒸気圧を示す、(b)油が1気圧で少なくとも300℃の沸点を有する。本明細書で使用するとき、油と関連して用いられる場合の用語「揮発性」とは、本明細書で既に定義された「不揮発性」ではない物質を含む。
この組成物は、総組成物の1重量%〜80重量%、好ましくは10重量%〜70重量%、より好ましくは15重量%〜65重量%の油を含んでもよい。存在する場合、化粧品組成物は、総組成物の0.1重量%〜20重量%、好ましくは1重量%〜10重量%の不揮発性油を含んでもよい。
不揮発性油は、不揮発性シリコーン油、不揮発性炭化水素油、及びこれらの混合物から選択されることができる。好適な不揮発性シリコーン油としては、直鎖ポリメチルシロキサンが挙げられ、好ましくは不揮発性シリコーン油は、高分子量ジメチコンである。市販の直鎖ポリメチルシロキサンの例としては、Dow Corning Corporation製のDC 200 Fluid 20Cst、DC 200 Fluid 100Cst、DC 200 Fluid 350Cstが挙げられる。
好適な不揮発性炭化水素油としては、ジグリセリン若しくはトリグリセリンの分枝状エステル、あるいは1,2,3,4ブタントリオール又はエリスリトール、ジエリスリトール若しくはトリエリスリトールのエステルが挙げられる。好ましくは、不揮発性炭化水素油は、エリスリチルトリエチルヘキサノエート(Nisshin OilioからSalacos E−38として入手可能)、及びポリグリセリル−2トリイソステアレート(Nisshin OilioからCosmol 43Vとして入手可能)、ジエチルヘキシルカーボネート(DegussaからTegosoft DECとして入手可能)、ジカプリルエーテル(Cognis AGからCetiol OEとして入手可能)、ジカプリルカーボネート(Cognis AGからCetiol CCとして入手可能)、イソノニルイソノナノエート(SeppicからLanol 99として入手可能)、トリデシルネオペンタノエート(International Speciality ProductsからCeraphyl 55として供給されている)、又はこれらの混合物を含む。
揮発性油は、揮発性シリコーン油、官能性及び非官能性の両方の揮発性炭化水素油、並びにこれらの混合物から選択することができる。本発明で有用な揮発性油は、次の性質の1つ以上を示し得る:飽和又は不飽和であってもよく、直鎖又は分枝鎖又は環状構造を有し得る。
揮発性炭化水素油の例としては、イソドデカン及びイソデカン(例えば、Presperse Inc.から入手可能なPermethyl−99A)などのポリデカン、並びにC7〜C15のイソパラフィン(例えば、Exxon Chemicalsから入手可能なIsoparシリーズ)が挙げられる。
揮発性シリコーン油は、以下の式に対応する揮発性環状シリコーン油:
Figure 2011526907
(式中、nは3〜7である)
以下の式に対応する揮発性直鎖シリコーン油:
(CH33Si−O−[Si(CH32−O]m−Si(CH33
(式中、mは1〜20、好ましくは3〜12である)、又はこれらの混合物から選択することができる。
好ましくは、環状揮発性シリコーン油は、シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、又はこれらの混合物から選択される。市販の揮発性環状シリコーン油の例としては、Dow Corning Corp.製のDC 244、DC 245、DC 344、及びDC 345;Momentive Performance Materials製のSF−1204及びSF−1202シリコーン流体;General Electric Co.製のGE 7207及び7158;並びにSWS Silicones Corp.製のSWS−03314が挙げられる。
好ましくは、直鎖揮発性シリコーン油は、直鎖ポリメチルシロキサンである。市販の直鎖ポリメチルシロキサンの例としては、Dow Corning Corp.製のDC 200 Fluid,5Cstが挙げられる。
組成物は、乳化剤を更に含んでもよい。乳化剤は、非イオン性乳化剤、アニオン性乳化剤、カチオン性乳化剤、双極性乳化剤、両性乳化剤、又はこれらの混合物から選択することができる。乳化剤は当該技術分野で既知である。例えば、Allured Publishing Corporationにより出版されているMcCutcheon’s,Detergents and Emulsifiers,North American Edition(1986)を参照。
化粧用として許容可能なキャリアがシリコーン中水型エマルションであるとき、乳化剤は、好ましくは、ポリオキシアルキレンコポリマー、ポリグリセリルコポリマー、又はこれらの混合物から選択される。シリコーンポリエーテルとしても知られているポリオキシアルキレンコポリマーは、米国特許第4,268,499号に詳述されている。市販のポリオキシアルキレンコポリマーの例としては、Dow Corning Corp.製のDC5225C又はDC2−5185C(シクロペンタシロキサンとのブレンドとして入手可能なPEG/PPG−18/18ジメチコン);及びShin−Etsu Inc.製のKF6017又はKF6028(PEG−9ジメチコン)が挙げられる。市販のポリグリセリル乳化剤の例としては、Shin−Etsu Inc.製のKF6100及びKF6104が挙げられる。
組成物は、総組成物の0.01重量%〜15重量%、より好ましくは0.1重量%〜10重量%、更により好ましくは1.0重量%〜5重量%、最も好ましくは1.0重量%〜3重量%の乳化剤を含んでもよい。
化粧品組成物は、少なくとも1つの追加の有機日焼け止め活性物質を更に含んでもよい。本明細書で使用するとき、「追加の有機日焼け止め活性物質」という表現は、桂皮酸誘導体である疎水性有機UV日焼け止め剤以外の有機日焼け止め活性物質を意味する。追加の有機日焼け止め活性物質は、親水性有機日焼け止め活性物質、疎水性有機日焼け止め活性物質、又はこれらの混合物から選択することができる。日焼け止め剤の好適な例としては、Wenning及びMc Ewen編、CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,7thedition volume 2,pp.1672(The Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association,Inc.,Washington,D.C.1997)に見出すことができる。
追加の疎水性有機日焼け止め活性物質は、アルキルβ,β−ジフェニルアクリレート誘導体、α−シアノβ,β−ジフェニルアクリレート誘導体、アントラニレート誘導体、ベンゾフェノン誘導体、カンファー誘導体、ジベンゾイルメタン誘導体、p−アミノ安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体、トリアジン誘導体、又はこれらの混合物から選択することができる。より好ましくは、疎水性有機日焼け止め活性物質は、4−(1,1−ジメチルエチル)−4’−メトキシジベンゾイルメタン;4−イソプロピルジベンゾイルメタン;4−(1,1−ジメチルエチル)−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、又はこれらの混合物から選択することができる。
ブチルメトキシジベンゾイルメタン又はアボベンゾンとしても知られている市販の4−(1,1−ジメチルエチル)−4’−メトキシジベンゾイルメタンの例としては、Givaudan Roure S.A.製のParsol TM 1789及びMerck & Co.,Inc.製のEusolex TM 9020が挙げられる。イソプロピルジベンゾイルメタンとしても知られている市販の4−イソプロピルジベンゾイルメタン(isoproplydibenzoylmethane)の例としては、Merck & Co.,Inc.製のEusolex TM 8020が挙げられる。オクトクリレンとしても知られている市販の2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートの例としては、BASF製のUvinul N539 SG、及びRona/Merck製のEusolex OCRが挙げられる。
好ましくは、親水性有機日焼け止め活性物質は、2−フェニルベンズイミダゾール(phenylbenzimidaole)−5−スルホン酸である。PBSAとしても知られている市販の2−フェニルベンズイミダゾール(phenylbenzimidaole)−5−スルホン酸の例としては、Rona/Merck製のEusolex 232が挙げられる。
組成物は、総組成物の0.1重量%〜16重量%、好ましくは0.2重量%〜12重量%、より好ましくは0.5重量%〜10重量%の少なくとも1つの追加の有機日焼け止め活性物質を含んでもよい。
化粧品組成物は、0.001μm〜100μm、好ましくは0.001μm〜75μmの平均一次粒径を有する粒子を更に含んでもよい。本明細書で使用するとき、「0.001μm〜100μmの平均一次粒径を有する球形粒子」という表現は、100nm以下の平均一次粒径を有する酸化鉄粒子、及び少なくとも105nmの平均一次粒径を有し、二酸化チタンの1重量%〜15重量%の鉄を含む、鉄含有二酸化チタン粒子以外の、粒子を意味する。これらの粒子の一次平均粒径は、任意の従来の方法により測定することができる。
市販の粒子としては、Momentive Performance Materials製のTospearl 145A又はTospearl 2000(メチルシルセスキオキサン樹脂微小球);Seppic製のMicropearl M 100(ポリメチルメタクリレートの微小球);Dow Corning Toray Silicone製のTrefil E 506C又はTrefil E 505C(架橋ポリジメチルシロキサンの粒子)、Atochem製のOrgasol 2002D Nat C05(ポリアミドの粒子)、Dyno Particles製のDynospheres(ポリスチレン微小球)、Koboにより販売されているFloBead(エチレンアクリレートコポリマー)、Microthene(ポリエチレン)、Micropoly 220(ポリエチレン)、シリカ、又はこれらの混合物が挙げられる。
組成物は、総組成物の0.01重量%〜40重量%、好ましくは1重量%〜30重量%、より好ましくは1重量%〜20重量%の、0.001μm〜100μmの平均一次粒径を有する粒子を含んでもよい。
化粧品組成物はまた、追加の金属酸化物粒子を含んでもよい。本明細書で使用するとき、「追加の金属酸化物粒子」という表現は、100nm以下の平均一次粒径を有する酸化鉄粒子、及び少なくとも105nmの平均一次粒径を有し、二酸化チタンの1重量%〜15重量%の鉄を含む、鉄含有二酸化チタン粒子以外の、金属酸化物粒子を意味する。追加の金属酸化物粒子は、顔料等級の酸化鉄粒子、日焼け止め等級の金属酸化物粒子、又はこれらの混合物から選択することができる。
顔料酸化鉄粒子は、100nm超、好ましくは100nm超〜500nmの平均一次粒径を有する。これらの粒子は、顔料黄酸化鉄粒子、顔料赤酸化鉄粒子、顔料黒酸化鉄粒子、又はこれらの混合物から選択することができる。好ましくは、酸化鉄粒子は、顔料黄酸化鉄粒子、顔料赤酸化鉄粒子、又はこれらの混合物から選択される。顔料黄酸化鉄は、針鉄鉱、酸化第二鉄水和物、又はCI 77492としても知られている。顔料赤酸化鉄は、赤鉄鉱、酸化第二鉄、及びCI 77491としても知られている。顔料黒酸化鉄は、磁鉄鉱、酸化第一鉄−第二鉄、及びCI 77499としても知られている。これらの粒子は、従来の処理を用いて表面処理及び/又はコーティングされてもよい。市販の顔料酸化鉄粒子の例としては、LCW−Sensient Cosmetic Technologies製の化粧品赤酸化鉄C7054、化粧品黄酸化鉄C7055、Unipure Black LC989 AS−EMが挙げられる。組成物は、総組成物の0.05重量%〜15重量%、好ましくは0.1重量%〜12重量%、更により好ましくは0.5重量%〜10重量%の顔料酸化鉄粒子を含んでもよい。
日焼け止め剤金属酸化物粒子は、100nm以下、好ましくは5nm〜80nm、より好ましくは10nm〜75nmの平均一次粒径を有する。これらの粒子は、日焼け止め等級の二酸化チタン、日焼け止め等級の酸化亜鉛、又はこれらの混合物から選択することができ、好ましくは日焼け止め等級の二酸化チタン粒子である。これらの粒子は、従来の処理を用いて表面処理及び/又はコーティングされてもよい。市販の日焼け止め剤金属酸化物粒子の例としては、Kemira Corp.製のM262、Ishihara Corp.製のTTO S−3及びTTO S−4が挙げられる。組成物は、総組成物の0.05重量%〜15重量%、好ましくは0.1重量%〜10重量%、より好ましくは1重量%〜5重量%の日焼け止め剤等級の金属酸化物粒子を含んでもよい。
化粧品組成物は、総組成物の1重量%〜20重量%、好ましくは2.5重量%〜17.5重量%、より好ましくは5重量%〜15重量%の総金属酸化物粒子を含むことが有利である。本明細書で使用するとき、「総金属酸化物粒子」という表現は、100nm以下の平均一次粒径を有する酸化鉄粒子、少なくとも105nmの平均一次粒径を有し、二酸化チタンの1重量%〜15重量%の鉄を含む、鉄含有二酸化チタン粒子、及び存在する場合は、追加の金属酸化物粒子を意味する。
化粧品組成物は、皮膚コンディショニング剤を更に含んでもよい。皮膚コンディショニング剤は、保湿剤、剥離剤、皮膚軟化剤、又はこれらの混合物から選択することができる。保湿剤としては、多価アルコールが挙げられる。好ましくは、多価アルコールは、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、へキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、エトキシル化グリセリン、プロポキシル化グリセリン、又はその混合物から選択することができる。より好ましくは、多価アルコールはグリセリンである。組成物は、総組成物の0.01重量%〜30重量%、好ましくは1重量%〜20重量%、より好ましくは1重量%〜15重量%の皮膚コンディショニング剤を含んでもよい。
種々の追加的な任意成分が本発明の組成物に組み込まれてもよい。これらの追加的な成分の非限定例としては、ペプチド(例えば、マトリキシル[ペンタペプチド誘導体])、ファルネソール、ビサボロール、フィタントリオール、尿素、グアニジン(例えば、アミノグアニジン)のような追加のスキンケア活性物質;アスコルビン酸、ビタミンA(例えば、レチニルパルミテート又はレチニルプロプリオネートのようなレチノイド誘導体)、ビタミンE(例えば、酢酸トコフェロール)、ビタミンB3(例えば、ナイアシンアミド)及びビタミンB5(例えば、パンテノール)など、並びにこれらの混合物のようなビタミン及びその誘導体;ヘキサミニジン化合物、その塩又は誘導体;糖アミン;セルフタンニング剤(例えば、デヒドロキシアセトン);構造剤;親水性ゲル化剤;抗ニキビ薬剤(レゾルシノール、サリチル酸など);酸化防止剤(例えば、フィトステロール、リポ酸);フラボノイド(例えば、イソフラボン、フィトエストロゲン);アロエベラ抽出物、アラントインなどのような皮膚鎮静及び回復剤;キレート化剤及び金属イオン封鎖剤;並びに精油、芳香剤、皮膚感覚剤、乳白剤、芳香族化合物(例えば、丁子油、メントール、カンファー、ユーカリ油、及びオイゲノール)のような審美的な目的に好適な剤が挙げられる。
本発明の第2の態様によると、本発明による化粧品組成物は、着色化粧品組成物として用いられることが好ましい。より好ましくは、化粧品組成物は、ファンデーションとして用いられる。皮膚の凹凸及び/又は皮膚の欠陥及び/又は皮膚の色調の変動をカバーする及び/又は隠しながら、粉っぽさ若しくは糊質の付与を最低限に抑える、又は更には粉っぽさ若しくは糊質を付与しないために、100nm以下の平均一次粒径を有する酸化鉄粒子と、少なくとも105nmの平均一次粒径を有し、二酸化チタンの1重量%〜15重量%の鉄を含む、鉄含有二酸化チタン粒子と、化粧用として許容可能なキャリアと、を含むファンデーションを提供することが有利である。桂皮酸誘導体である少なくとも1つの疎水性日焼け止め活性物質、好ましくは2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメートを更に含むファンデーションを提供することも有利である。0.25mg/cm2〜3mg/cm2の化粧品組成物を皮膚に塗布することが好ましい。
本発明の第3の態様によると、化粧品組成物は、眼の周囲の皮膚の変色を補正するための組成物として用いられることが好ましい。処理の標的領域は、典型的には、眼窩(すなわち、眼を収容している頭蓋骨の空洞)を覆っている皮膚である。この変色は、一般的に「眼の周りのくま」と呼ばれる。この変色は、特に眼の下の皮膚において青色を有していると知覚されることが多い。上記のように、本化粧品組成物は、「粉っぽさ」(すなわち、白/青の色相)を付与することなしに暗色皮膚をカバーする。本化粧品組成物は、皮膚をカバーしながら、典型的にはかかる眼の変色により知覚される青の色相を最低限に抑えるために、眼の周囲の皮膚に選択的に塗布することができる。1つの実施形態では、化粧品組成物は、眼の周囲の皮膚に塗布される。
方法
対照及び/又は比較組成物に対する、本発明による組成物からの紫及び青色光の反射率は、積分球分光光度計を用い、45°の角度の入射光線における組成物の反射率曲線を評価することにより、すなわちインビトロにおける組成物の反射率を測定することにより、測定することができる。
本発明による組成物を対照及び/又は比較組成物と比較するとき、反射率を測定し、分析し、データを比較する前に、異なる組成物間で標準化(例えば、CMC(2,1)ΔE値、%w/w及び明度比)を実施することが好ましい。
CMC(2,1)ΔE値
組成物の呈色は、積分球分光光度計(例えば、DataColor International,UKにより供給されているSpectraflash 600分光光度計)及びCMC(Colour measurement Committee)許容差方法−例えば、CMC(2,1)等式(英国工業規格BS:6923参照)を用いて測定することができる。光源は、平均的な日光を示し、約6500K(ISO 10526:1999により標準値として認められている)の相関温度を有することを意図し得る、例えば10°の標準観測者において、鏡面包括モード(specular inclusive mode)を用いて行われる測定値を有するD65光源である。組成物は、約0.15mm(0.006”)(6mil)の厚さの湿潤フィルムに一致する、0.30mm(0.012”)(12mil)の切断深さを有するBirdアプリケータ(例えば、Paul N.Gardner Company Inc.,USAにより供給されている)を用いて隠蔽力チャート(例えばSheen Instruments Ltd,UKにより供給されているchart ref:301/2A)の領域上に塗布してもよい。捕捉領域は、カードの黒及び白色領域の中央に存在する。
反射率が組成物の塗布直後に読み取られる場合、CMC(2,1)Δ値の読み取りも組成物の塗布直後、すなわち組成物が濡れているときに行われることが好ましい。反射率が組成物の塗布24時間後に読み取られる場合、CMC(2,1)Δ値の読み取りも組成物の塗布24時間後、すなわち組成物が乾いているときに行われることが好ましい。
試験される組成物は、好ましくは、濡れているときの最大CMC(2,1)ΔE(以下の等式を参照)が1.6又は24時間の乾燥後CMC(2,1)ΔE=0.6の濃淡において互いに同程度である。L*、C*、及びh°は、3D色空間における座標を指し、L*はどの位明るい〜暗い色であるかを示し、C*は表面の色相(h°)の強度の相対測定値であり、h°は色の色相角を示す。
ΔE値は、以下の等式を用いて計算される:
Figure 2011526907
項目l及びcは、行われる評価の種類によってその値が決定される2つの定数を表す。CMC(2,1)値が必要であるとき、l=2であり、c=1である。
透明な酸化鉄粒子と、鉄含有二酸化チタン粒子と、化粧用として許容可能なキャリアと、を含む組成物に関するとき、読み取りは組成物の塗布直後に行われる。透明な酸化鉄粒子、鉄含有二酸化チタン粒子、桂皮酸誘導体である1つの疎水性日焼け止め剤、及び化粧用として許容可能なキャリアを含む組成物に関するとき、読み取りは、組成物の塗布24時間後に行われる。
材料の%w/w
試験される組成物は、好ましくは、同じ%w/wの対象材料(例えば活性物質)を含む。
明度比
試験される組成物は、好ましくは、類似の明度比を有する、すなわち組成物が濡れている状態で測定するとき0.1、好ましくは組成物が乾いた状態で測定するとき0.05の、組成物間での明度比の最大差を有する。明度比は、好ましくは、積分球分光光度計(上記)を用いて三刺激値を測定し、黒及び白色カード上におけるY三刺激値の比を計算することにより計算される。光源は、10°標準観測者でD65光源である。この明度比を計算するために、組成物は、約0.02mm(0.001”)(1mil)の厚さの湿潤フィルムに一致する、0.05mm(0.002”)(2mil)の切断深さを有するBirdアプリケータ(上記)を用いて隠蔽力チャート(上記)の領域上に塗布してもよい。組成物を24時間乾燥させ、黒色カード上、次いで白色カード上で読み取りを行う。
反射率の測定、データの分析、及び比較
反射率は、コーティングされている隠蔽力チャート(上記)の黒色領域上にてインビトロにおける全組成物で測定することができる。組成物は、約0.15mm(0.006”)(6mil)の厚さの湿潤フィルムに一致する、0.30mm(0.012”)(12mil)の切断深さを有するBirdアプリケータ(上記)を用いてカードの領域に塗布してもよい。透明な酸化鉄粒子と、鉄含有二酸化チタン粒子と、化粧用として許容可能なキャリアと、を含む組成物に関するとき、読み取りは組成物の塗布直後に行われる。透明な酸化鉄粒子、鉄含有二酸化チタン粒子、桂皮酸誘導体である1つの疎水性日焼け止め剤、及び化粧用として許容可能なキャリアを含む組成物に関するとき、読み取りは、組成物の塗布24時間後に行われる。読み取りは、積分球分光光度計(上記)を用いて行われる。光源は、10°の標準観測者におけるD65光源であり、読み取りは、鏡面包括モードを用いて行われる。
薄膜厚さを用いるインビトロにおけるデータの固有変動性を踏まえると、各組成物は3枚の別々のカード上に(3回繰り返し)引き出されるべきである。
各組成物のスペクトル曲線は、好ましくはプロットされ、データは、好ましくは400nm〜500nmの範囲の青色領域、より好ましくは420nm〜450nmの範囲の紫及び青色領域で調べられる。
以下の実施例は、本発明の範囲内の好ましい実施形態を更に説明し、実証する。本発明の範囲から逸脱することなく本発明の多くの変更が可能であるため、実施例は例示の目的でのみ提示されており、本発明を制限するものとして解釈されるべきではない。
これらの実施例の重量は全て、市販されている材料の重量であり、活性物質及び/又は溶媒及び/又は副生成物を含む。
(実施例1〜5)
本発明のリキッドファンデーションを以下の通りに調製する。好適な容器内に、水、グリセリン、EDTA二ナトリウム及びベンジルアルコールを加え、透明な水相が得られるまで従来の技術を使用して混合する。水相が透明になったら、メチルパラベンを加え、再び透明になるまで混合する。得られた相を、Silverson SL2T又は類似の機器により高速(8,000rpm、標準ヘッド)で混合する。別の容器に、ジメチコン及びジメチコンコポリオールクロスポリマー、シクロペンタシロキサン、顔料分散液、その他の油、分散剤、並びにパラベンを加え、均質な混合物が形成されるまでSilverson SL2Tを高速設定で用いてその混合物を粉砕する。
この工程の後、水相及びシリコーン相を合わせ、Silverson SL2Tを高速設定で使用して、水が完全に組み込まれエマルションが形成されるまで粉砕する。次いで、ジメチコンクロスポリマー及びシクロペンタシロキサンを加え、Silversonを高速設定で使用して、混合物を再び混合して、最終生成物を生成する。
Figure 2011526907
1:Dow Corning CorpによりDow Corning 9040として供給されている−2:Shin−Etsu chemical company limitedによりKSG15として供給されている−3:Shin−Etsu chemical company limitedによりKSG21として供給されている−4:Dow Corning CorpによりDow Corning 245として供給されている−5:Dow Corning CorpによりDow Corning 2−5185Cとして供給されている−6:DegussaによりTegosoft DECとして供給されている−7:DegussaによりCetiol OEとして供給されている−8:DegussaによりCetiol CCとして供給されている−9:Miyoshi KaseiによりSAS−TTO−S3(35.3%固形分)として供給されている−10:KoboによりFX50−DMC4として供給されている−11:Sensientによりメチコン(2%)で処理された二酸化チタン(9729)として供給されている−12:Koboによりシクロペンタシロキサン中の酸化鉄分散液として供給されている(CM3FA65EBH(65%固形分)、CM3FA70ERH(70%固形分)、CM3FA55EYH(53%固形分))−13:KoboによりCM3F30TRR(30%固形分)として供給されている−14:KoboによりCM3F30TRY(30%固形分)として供給されている。
(実施例6〜10):
本発明のリキッドファンデーションを以下の通りに調製する。好適な容器に、水、プロピレングリコール、メチルパラベン、塩化ナトリウム、及びポリビニルピロリドンを加え、透明な水相が得られるまで従来の技術を用いて加熱し、混合する。得られる相を室温まで冷却する。別の容器に、シクロペンタシロキサン、顔料分散液、その他の油、分散剤、プロピルパラベン、鉄含有二酸化チタン、透明な酸化鉄、及びワックスを加え、加熱しながら混合物を混合する。ワックスが十分分散したら、高速設定のSilverson SL2Tを用いて混合物を粉砕し、粉末、トリヒドロキシステアリン、及び直鎖シリコーンを加えるときに55℃に冷却する。両方の相が室温になったら、水相及びシリコーン相を合わせ、Silverson SL2Tを高速設定で使用して、水が完全に組み込まれエマルションが形成されるまで粉砕する。
Figure 2011526907
1:Dow Corning CorpによりDow Corning 245として供給されている−2:S.BlackによりThixcinとして供給されている−3:DegussaによりAbil WE09として供給されている−4:Dow Corning CorpによりDow Corning 5225Cとして供給されている−5:RhodiaによりLaureth 7として供給されている−6:Tayca CorporationによりMT100Tとして供給されている−7:KoboによりFX50−DMC4として供給されている−8:Sensientによりメチコン(2%)で処理された二酸化チタン(9729)として供給されている−9:Koboによりシクロペンタシロキサン中の酸化鉄分散液として供給されている(CM3FA65EBH(65%固形分)、CM3FA70ERH(70%固形分)、CM3FA55EYH(53%固形分))−10:KoboによりCM3F30TRR(30%固形分)として供給されている−11:KoboによりCM3F30TRY(30%固形分)として供給されている−12:KoboによりSPCAT−I2Bとして供給されている−13:Momentive ChemicalsによりTospearl 200として供給されている−14:Dow Corning CorpによりDow Corning 200,350Csとして供給されている−15:Dow Corning CorpによりDow Corning 200,100Csとして供給されている−16:BASFによりLuviskol K17として供給されている。
(実施例11)
本発明の眼輪郭処理組成物は、化粧品組成物を調製するための従来の方法により調製される。
Figure 2011526907
1:Momentive Performance Materials Inc.によりSF−1202シリコーン流体として供給されている−2:Evonik Degussa GmbHによりAerosil 300として供給されている−3:KoboによりFX50−DMC4として供給されている−4:Kobo products Inc.によりFAF40TRRとして供給されている−5:Kobo products Inc.によりPM1P75CSIとして供給されている−6:Kobo Products Inc.によりFA60EBSIとして供給されている−7:Dow Corning Corp.によりDC9045として供給されている−8:D−5として供給されている−9:Equistar ChemicalsによりMicrothene FN−510として供給されている−10:Micro Powders Inc.によりMicro Poly 220として供給されている−11:SedermaによりPromatrixylとして供給されている。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく制限されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に指定されない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。

Claims (12)

  1. (a)100nm以下の平均一次粒径を有する酸化鉄粒子と、
    (b)少なくとも105nmの平均一次粒径を有し、二酸化チタンの1重量%〜15重量%の鉄を含む、鉄含有二酸化チタン粒子と、
    (c)化粧用として許容可能なキャリアと、
    を含む、化粧品組成物。
  2. 前記鉄含有二酸化チタン粒子が、120nm〜500nm、好ましくは140nm〜375nmの平均一次粒径を有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記鉄含有二酸化チタン粒子が、前記二酸化チタンの5重量%〜10重量%の鉄を含む、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 総組成物の0.05重量%〜20重量%、好ましくは1重量%〜15重量%、より好ましくは2重量%〜12重量%、更により好ましくは3重量%〜10重量%の鉄含有酸化チタン粒子を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記鉄含有二酸化チタン粒子が、実質的に鉄を含まないコーティングを含み、前記鉄が、二酸化チタン粒子全体に分布している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 総組成物の0.05重量%〜10重量%、好ましくは0.1重量%〜5重量%、より好ましくは0.1重量%〜4重量%の、100nm以下の平均一次粒径を有する酸化鉄粒子を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記化粧用として許容可能なキャリアが、エマルション、好ましくは油中水型エマルション又は水中油型エマルション、より好ましくはシリコーン中水型エマルションである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 桂皮酸誘導体である少なくとも1つの疎水性有機日焼け止め活性物質を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメートを含む、請求項8に記載の組成物。
  10. 架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物
  11. ファンデーションとしての、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物の使用。
  12. 眼の周囲の皮膚の変色を補正するための、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物の使用。
JP2011516567A 2008-07-01 2009-06-24 化粧品組成物 Pending JP2011526907A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP08159451A EP2140855A1 (en) 2008-07-01 2008-07-01 Cosmetic Composition
EP08159451.7 2008-07-01
PCT/US2009/048408 WO2010002651A1 (en) 2008-07-01 2009-06-24 Cosmetic composition

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011526907A true JP2011526907A (ja) 2011-10-20

Family

ID=40220013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011516567A Pending JP2011526907A (ja) 2008-07-01 2009-06-24 化粧品組成物

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20100003205A1 (ja)
EP (1) EP2140855A1 (ja)
JP (1) JP2011526907A (ja)
KR (1) KR20110017906A (ja)
CN (1) CN102076317A (ja)
AU (1) AU2009264930A1 (ja)
CA (1) CA2729488A1 (ja)
WO (1) WO2010002651A1 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE493964T1 (de) * 2008-07-01 2011-01-15 Procter & Gamble Verfahren zur reduzierung des auftretens von kränklicher oder blasser haut
EP2140854A1 (en) * 2008-07-01 2010-01-06 The Procter & Gamble Cosmetic Composition
US9237992B2 (en) 2009-10-27 2016-01-19 The Procter & Gamble Company Two-step mascara product
US10034829B2 (en) 2010-10-27 2018-07-31 Noxell Corporation Semi-permanent mascara compositions
US9216145B2 (en) 2009-10-27 2015-12-22 The Procter & Gamble Company Semi-permanent cosmetic concealer
US9004791B2 (en) 2010-04-30 2015-04-14 The Procter & Gamble Company Package for multiple personal care compositions
WO2012012497A2 (en) 2010-07-23 2012-01-26 The Procter & Gamble Company Cosmetic composition
US9173824B2 (en) 2011-05-17 2015-11-03 The Procter & Gamble Company Mascara and applicator
JP5795688B2 (ja) 2011-08-15 2015-10-14 ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー 化粧用アプリケータ
JP2015519954A (ja) 2012-05-15 2015-07-16 ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー 睫毛の凝集を定量的に判定する方法
SG11201506941XA (en) * 2013-03-29 2015-10-29 Mtg Co Ltd Magnetic powder for cosmetic agent
WO2014182996A2 (en) * 2013-05-10 2014-11-13 The Procter & Gamble Company Modular emulsion-based product differentiation
JP2018515486A (ja) 2015-05-01 2018-06-14 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー ニコチンアミドリボシドを用いた皮膚外観の改善方法及びそのための組成物
JP2018515485A (ja) 2015-05-01 2018-06-14 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 皮膚の外観を改善する方法及びニコチンアミドリボシドを使用したそのための組成物
US10493020B2 (en) 2016-04-14 2019-12-03 The Procter & Gamble Company Method of improving the appearance of periorbital dyschromia
US20170296460A1 (en) 2016-04-14 2017-10-19 The Procter & Gamble Company Method of improving the appearance of periorbital dyschromia
US20170296459A1 (en) 2016-04-14 2017-10-19 The Procter & Gamble Company Method of improving the appearance of periorbital dyschromia
US20170296458A1 (en) 2016-04-14 2017-10-19 The Procter & Gamble Company Cosmetic composition
KR20180034202A (ko) 2016-09-26 2018-04-04 레인저 테크놀러지 씨오., 엘티디 나노물질 및 한약 추출물을 포함하는 피부 미백 및 자외선 차단 조성물
DE102016124773A1 (de) 2016-12-19 2018-06-21 Beijing Lafitor Tech Hautaufhellungs- und Sonnenschutzzusammensetzung umfassend Nanomaterialien und einen Extrakt der chinesischen Medizin
BR112021024870A2 (pt) * 2019-06-12 2022-01-18 Nouryon Chemicals Int Bv Método para isolar ácido carboxílico de uma corrente lateral aquosa de um processo de produção de peróxido orgânico
JP7336541B2 (ja) 2019-06-12 2023-08-31 ヌーリオン ケミカルズ インターナショナル ベスローテン フェノーツハップ 過酸化ジアシルを生成するためのプロセス
US11976034B2 (en) 2019-06-12 2024-05-07 Nouryon Chemicals International B.V. Process for the production of diacyl peroxides
US20220127157A1 (en) * 2020-10-23 2022-04-28 Miyoshi America, Inc. Titanate crystals and surface treated titanate crystals
FR3117354A1 (fr) * 2020-12-16 2022-06-17 L'oreal Composition notamment cosmétique à effet flouteur

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0769636A (ja) * 1993-08-24 1995-03-14 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd 鉄含有二酸化チタン及びその製造方法
JPH0892030A (ja) * 1994-07-19 1996-04-09 Kanebo Ltd 化粧料
JPH10182397A (ja) * 1996-12-27 1998-07-07 Kose Corp 紫外線防御化粧料
JP2000038319A (ja) * 1998-06-26 2000-02-08 L'oreal Sa 酸化鉄ナノ顔料を含有する皮膚の人工着色用組成物と用途
JP2001058935A (ja) * 1999-08-19 2001-03-06 Dainippon Kasei Kk 化粧料用分散組成物の製造方法
JP2004123406A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd 鉄含有針状二酸化チタン微粒子及びその製造方法
JP2005298482A (ja) * 2004-03-16 2005-10-27 Kose Corp 目元用油中水型コンシーラー
JP2007099686A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Shiseido Co Ltd 微粒子酸化鉄油性分散物
JP2008088317A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Kose Corp 白色複合粉体及びそれを配合した化粧料

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4268499A (en) 1979-06-07 1981-05-19 Dow Corning Corporation Antiperspirant emulsion compositions
JPH0621057B2 (ja) * 1985-09-18 1994-03-23 サンスタ−株式会社 化粧料組成物
FR2674851B1 (fr) 1991-04-04 1995-02-10 Oreal Derives s-triaziniques portant des substituants benzylidene camphre, compositions cosmetiques filtrantes et leur utilisation pour proteger la peau et les cheveux du rayonnement ultraviolet.
US5837050A (en) * 1995-08-11 1998-11-17 Ishihara Sangyo Kaisha, Ltd. Ultrafine iron-containing rutile titanium oxide and process for producing the same
FR2758336B1 (fr) * 1997-01-10 1999-02-12 Oreal Utilisation d'un composant particulier pour ameliorer le photochromisme d'un compose initialement photochrome
FR2783712B1 (fr) * 1998-09-24 2000-11-10 Oreal Compositions cosmetiques comprenant un derive silicie a fonction benzotriazole et un triester de triacide benzoique et utilisations
JP4284147B2 (ja) * 2003-10-10 2009-06-24 日清オイリオグループ株式会社 化粧料原料用紫外線防御製剤及び当該製剤を含有する化粧料の製造方法
EP1709954A1 (en) * 2005-04-05 2006-10-11 The Procter & Gamble Company Translucent, sunscreening cosmetic foundation composition
DE102005036497A1 (de) * 2005-07-28 2007-02-08 Coty Deutschland Gmbh Produkt der dekorativen Kosmetik mit hohem Wassergehalt
EP2140854A1 (en) * 2008-07-01 2010-01-06 The Procter & Gamble Cosmetic Composition
ATE493964T1 (de) * 2008-07-01 2011-01-15 Procter & Gamble Verfahren zur reduzierung des auftretens von kränklicher oder blasser haut

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0769636A (ja) * 1993-08-24 1995-03-14 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd 鉄含有二酸化チタン及びその製造方法
JPH0892030A (ja) * 1994-07-19 1996-04-09 Kanebo Ltd 化粧料
JPH10182397A (ja) * 1996-12-27 1998-07-07 Kose Corp 紫外線防御化粧料
JP2000038319A (ja) * 1998-06-26 2000-02-08 L'oreal Sa 酸化鉄ナノ顔料を含有する皮膚の人工着色用組成物と用途
JP2001058935A (ja) * 1999-08-19 2001-03-06 Dainippon Kasei Kk 化粧料用分散組成物の製造方法
JP2004123406A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd 鉄含有針状二酸化チタン微粒子及びその製造方法
JP2005298482A (ja) * 2004-03-16 2005-10-27 Kose Corp 目元用油中水型コンシーラー
JP2007099686A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Shiseido Co Ltd 微粒子酸化鉄油性分散物
JP2008088317A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Kose Corp 白色複合粉体及びそれを配合した化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
EP2140855A1 (en) 2010-01-06
KR20110017906A (ko) 2011-02-22
AU2009264930A1 (en) 2010-01-07
CN102076317A (zh) 2011-05-25
WO2010002651A1 (en) 2010-01-07
US20100003205A1 (en) 2010-01-07
CA2729488A1 (en) 2010-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011526907A (ja) 化粧品組成物
CA2729483C (en) Cosmetic compositions comprising particles of iron oxide and iron-containing titanium dioxide
ES2359184T3 (es) Procedimiento para reducir el aspecto pálido o ceniciento de la piel.
EP1709954A1 (en) Translucent, sunscreening cosmetic foundation composition
CN108366917B (zh) 具有保湿效果的含疏水性涂覆颜料和高含量水相的油包水乳液
US20050260148A1 (en) Translucent cosmetic foundation
US20050260147A1 (en) High coverage cosmetic foundation
US20060222610A1 (en) Composition comprising metal oxides
CN108430584A (zh) 包含至少一种低导热率粉末的美容组合物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130924