JP2001058935A - 化粧料用分散組成物の製造方法 - Google Patents

化粧料用分散組成物の製造方法

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JP2001058935A
JP2001058935A JP23270399A JP23270399A JP2001058935A JP 2001058935 A JP2001058935 A JP 2001058935A JP 23270399 A JP23270399 A JP 23270399A JP 23270399 A JP23270399 A JP 23270399A JP 2001058935 A JP2001058935 A JP 2001058935A
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average particle
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inorganic fine
fine particles
cosmetic
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Mamoru Itani
衛 井谷
Yoshichika Suwa
善親 諏訪
Takashi Yoshioka
隆嗣 吉岡
Takeshi Hatsuda
武司 初田
Hideo Takahashi
英雄 高橋
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DAINIPPON KASEI KK
Mikuni Color Ltd
Original Assignee
DAINIPPON KASEI KK
Mikuni Color Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機微粒子を安定に均一分散させた分散組成
物の製造法、該分散組成物及びこれを含有する化粧料を
提供する。 【解決手段】 (1)異なる平均粒子径を有し、それぞ
れの平均粒子径が0.005〜0.1μmの範囲内にある
少なくとも2種の無機微粒子、(2)少なくとも10重
量%の揮発性油剤、および(3)分散剤を均一に分散す
る工程を含む、化粧料用分散組成物の製造方法、該方法
で得られる分散組成物および該分散組成物を添加する、
化粧料の製造方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微細な無機微粒子を
安定に分散させた分散組成物、特に日焼け防止用化粧料
に用いられる紫外線散乱剤の分散組成物を提供する。
【0002】
【従来の技術】顔料などの無機微粒子を安定に分散させ
るために、微粉末を予め少量の樹脂類に練り込んで均一
な分散組成物を得、これを所定の成分に混合する技術は
既に様々な分野で知られ、利用されている。
【0003】一方、日焼け止め化粧料として、酸化亜
鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、鉄
ドープ型酸化チタン、カオリン等の無機粉末を紫外線散
乱剤として多く配合することで、紫外線防止効果の高い
化粧料が提供されている。かかる無機微粒子としては平
均粒径が0.1μm以上のものが使用されていた。紫外
線散乱剤は紫外線による変質が少なく、また経皮吸収さ
れないために皮膚への悪影響や刺激がなく、好ましい物
質であるが、配合した化粧料中での安定性に問題があ
り、その改善が望まれていた。また、これらの紫外線散
乱剤は隠蔽力が高く塗布すると皮膚上に白く残り、外観
上不都合であった。これらを改良するため、粒子をより
微粒化して白色を目立たないようにする方法が試みられ
ている。しかしながら、かかる微粒状無機粉末をそのま
ま化粧料に配合した場合、二次凝集を起こして日焼け止
め化粧料として十分な効果が期待できないばかりか、使
用感においてものびが悪いといった不都合があった。
【0004】即ち、日焼け止め化粧料の分野では紫外線
防止効果が高く化粧仕上がりが良好で、使用感の良いも
のを得るため、できるだけ微細化した紫外線散乱剤を安
定に分散させる技術が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は微細な無機微
粒子を安定に分散させた分散組成物の製造方法を提供す
る。微細な無機粉末を安定に分散させた分散組成物をマ
スターバッチとして化粧料に添加することによって、高
い紫外線防御効果が発揮され、使用感が良好で且つ化粧
仕上がりが自然な化粧料を提供することができる。本発
明は、さらに、当該製造方法で製造した分散組成物およ
び該分散組成物を添加した日焼け止め化粧料を提供す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、無機微粒子を
化粧料などの系に混合する前に予めマスターバッチ分散
物を製造し、それを系中に混合する技術を採用する。即
ち、本発明は(1)異なる平均粒子径を有し、それぞれ
の平均粒子径が0.005〜0.1μmの範囲内にある少
なくとも2種の無機微粒子、(2)少なくとも10重量
%の揮発性油剤、および(3)分散剤を均一に分散する
工程を含む、分散組成物の製造方法、および当該方法に
より調製される分散組成物および該分散組成物を含有し
てなる化粧料に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる無機微粒子と
しては、化粧料の分野で使用される無機微粒子であれば
よく、微粒子金属酸化物、特に紫外線散乱剤として使用
される酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化
セレン等の単結晶物、溶融結晶物、または鉄イオン・ア
ルミニウムイオン等のアルカリ土類金属イオンがドープ
された結晶組成物等が例示される。「少なくとも2種
の」とは、同種の無機微粒子群でそれぞれの群の平均粒
子径の異なるものであっても、または無機粒子の種類が
相違し、さらに平均粒子径が異なるものであってもよ
い。無機微粒子の表面は所望により、酸化アルミニウム
や酸化ジルコニウム等の金属酸化物やシリコン、アミノ
酸、レシチン、ポリエチレン、金属石鹸等で被覆処理し
たものでもよい。
【0008】無機微粒子の平均粒子径は0.005〜0.
1μmの範囲であり、より好ましくは0.01〜0.08
μmである。粒子径はレーザー回析法により測定したも
のを言う。平均粒子径が0.005μmより小さいもの
は多く配合しようとすると系の粘度の上昇を招き分散効
率が低くなり、0.1μmより大きい場合、得られる化
粧料の隠蔽力が強くなりすぎ、塗布すると皮膚上に白く
残り、外観上不都合を生じる。
【0009】異なる平均粒子径を有する少なくとも2種
の無機微粒子群の平均粒子径は、統計的に有意差を持っ
て相違するものであればよく、好ましくは0.01μm
以上、および/または大きいほうの平均粒子径が小さい
ほうの倍以上であるのが好ましい。典型的には、平均粒
子径が0.01〜0.02μmの範囲にあるものと、平均
粒子径が0.03〜0.05μmの範囲にあるものの組み
合わせが好適に用いられる。
【0010】無機微粒子は分散組成物中に20〜60重
量%、より好ましくは30〜55重量%配合する。無機
微粒子の量が少なすぎると紫外線防御能が低く、分散も
不均一になりやすく、60重量%より多く配合すると粘
度が上がりすぎて分散に多大なエネルギーを要し経済的
でない。またこれを化粧用の基剤などに再分散させる時
の再分散性が低下し、凝集粒子を生じやすく、白ぽい仕
上がりとなる。さらに付き・のび等の使用感が低下す
る。またこれを日焼け止め化粧料に使用すると凝集によ
り効果が不十分となる。
【0011】2種以上の無機微粒子の配合比としては、
比較的粒径の小さい粒子と比較的粒径の大きな粒子との
配合比が2:1〜20:1(重量比)であるのが好まし
く、より好ましくは4:1〜16:1の範囲である。こ
うして得られる分散組成物を用いれば、十分な紫外線防
御効果を確保しつつ自然な仕上がりを提供する化粧料を
得ることができる。
【0012】無機微粒子が3種類の場合は、最小粒子:
中間粒子:最大粒子が6:2:1〜60:2:1とする
のが好ましい。3種類以上の場合の最小粒子比率の下限
は、最も小さい粒径の微粒子の混合比を1としたとき
に、1/2の等比級数的に混合比が小さくなる割合であ
り、上限は最も小さい粒径の混合比を1としたときに次
に大きな粒径が1/30、以下これより粒径が大きくな
るに従い1/2の等比級数的に混合比が小さくなるよう
にするのが好ましい。
【0013】揮発性の油性成分はオクタメチルトリシロ
キサン、デカメチルテトラシロキサン、低粘度メチルポ
リシロキサン、環状シリコン4量体、5量体、6量体、
軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィンの1種ま
たは2種以上から選択され、分散組成物中へは少なくと
も10重量%以上、好ましくは10〜70重量%含有さ
せる。揮発性油剤の配合量が10重量%以下の場合は、
この分散組成物をマスターバッチとして用いて調製され
た化粧料の使用感が油っぽく感じる等のデメリットが生
じる。
【0014】無機粉末の分散を促進し、製造後の再凝集
を防ぐため、本発明の分散組成物には分散剤を添加す
る。分散剤としてはモノイソステアリン酸ジグリセリ
ル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステア
リン酸グリセリル、HLBが8以下のイソステアリン酸
ポリオキシエチレングリセリル、HLBが8以下のイソ
ステアリン酸ポリエチレングリコール、デキストリン脂
肪酸エステル、架橋型メチルポリシロキサン、セルロー
ス、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースの1
種または2種以上から選択される。これら分散剤の使用
量は分散組成物中に0.1重量%から20重量%とする
のが望ましい。分散剤の量が0.1重量%以下の時は、
分散が十分でないばかりか、製造後に再凝集を起こしや
すい。また、20重量%以上の分散剤は、本発明の分散
組成物をマスターバッチとして用いて調製される最終製
品で分散剤の物理化学特性が現れやすく、処方の自由度
が低下すると共に、ベタツキを生じるなど、使用感上の
デメリットが現れる。
【0015】本発明の分散組成物には、揮発性油剤の他
に、通常化粧料に用いられる油性成分を添加してもよ
い。油性成分の好ましい具体例としては、炭化水素類、
動植物油、液状高級脂肪酸、液状高級アルコール類、合
成エステル、合成トリグリセライド類、および、シリコ
ン類が例示される。
【0016】炭化水素類としては、例えば軽質流動パラ
フィン、軽質流動イソパラフィン、流動パラフィン、α
−オレフィンオリゴマー、流動ポリイソブチレン、スク
ワラン等が挙げられる。動植物油としては、オリーブ
油、ホホバ油、アボカド油、アルモンド油、ゴマ油、大
豆油、椿油、ヒマシ油、タートル油、ミンク油等挙げら
れる。液状高級脂肪酸としては、ウンデシレン酸、イソ
ステアリン酸、オレイン酸等が挙げられる。液状高級ア
ルコール類としては、2−ヘキシルデカノール、イソス
テアリルアルコール、オレイルアルコール、2−オクチ
ルドデカノール等が挙げられる。合成エステルとして
は、アジピン酸ジイソプロピル、イソステアリン酸ヘキ
シルデシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸
イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオク
タン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペン
チルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、イソノナ
ン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、乳酸オ
クチルドデシル等が挙げられる。合成トリグリセライド
類としては、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリ
ン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸
グリセリン等が挙げられる。および、シリコン類として
は、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、オクタメチルテトラシロキサン、オクタメチル
シクロテトラシロキサン、デカメチルテトラシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチル
シクロヘキサシロキサン等が挙げられる。油性成分は、
これらの一種又は二種以上を用いても良い。
【0017】本発明の分散組成物にはさらに所望によ
り、界面活性剤、他の油性成分、保湿剤、通常の無機顔
料、有機顔料、抗酸化剤、防腐剤、香料等の通常化粧料
に使用される添加剤を配合できる。
【0018】本発明の方法においては、少なくとも10
重量%の揮発性油剤と分散剤を予め室温20℃〜80℃
の温度で均一に混合し、次いで異なる平均粒子径を有
し、それぞれの平均粒子径が0.005〜0.1μmの範
囲内にある少なくとも2種の無機微粒子を添加し、分散
処理を行う。分散処理は、2本ロールミル、3本ロール
ミル、ボールミル、バスケットミル、ホモミキサー、縦
型ビーズミル、横型ビーズミル、ピン付きビーズミル、
コロイドミル、アトライター、超高圧型ホモジナイザ
ー、超音波分散機等の分散装置を用いて均一に分散処理
すればよい。
【0019】本発明の分散組成物は、化粧料に特に好適
に添加される。化粧料としては、無機微粒子の添加を要
するものであれば限定されないが、特に無機微粒子とし
て紫外線散乱剤を用いる、日焼け止め化粧料の製造に好
適に用いられる。日焼け止め化粧料に配合するために
は、本発明の方法で得られた無機微粒子組成物を化粧料
用基剤の3.0重量%〜95.0重量%、より好ましくは
10.0〜92.0重量%配合するのが好ましい。日焼け
止め化粧料は、クリーム、ペースト、スティックなどの
形状で用いられる。化粧料用基剤としては、使用形状に
応じて適宜公知の基剤を用いればよい。
【0020】以下、実施例により本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。本発明を下記実施例により例示しながら更に詳
しく説明する。実施例は本発明の特定の態様であり、限
定的なものではない。なお、以下「部」という語は特に
断りのない限り「重量部」を意味するものとする。
【0021】
【実施例】実施例1 デカメチルシクロペンタシロキサン(環状シリコン5量
体)55部にジイソステアリン酸ジグリセリル3部を室
温で均一とし、そこにTTO−55(C)(石原産業
製;カタログ平均粒子径0.03〜0.05μm、実測平
均粒子径0.035μm)5部とTTO−51(C)
(石原産業製;カタログ平均粒子径0.01〜0.03μ
m、実測平均粒子径0.015μm)34部を分散さ
せ、ビーズミルにて分散処理し、微粒子酸化チタン分散
組成物を得た。
【0022】比較例1 デカメチルシクロペンタシロキサン(環状シリコン5量
体)55部にジイソステアリン酸ジグリセリル3部を室
温で均一とし、そこにTTO−51(C)(石原産業
製;平均粒子径0.01〜0.03μm)39部を分散さ
せ、ビーズミルにて分散処理しようとしたが、系の粘度
が上昇し、得られた微粒子酸化チタン分散組成物は均質
ではなかった。
【0023】実施例2 アイソパー G(軽質流動イソパラフィン;エクソン社
製)30部と流動パラフィン20部にモノイソステアリ
ン酸グリセリル4部とヒドロキシエチルセルロース1部
を室温で均一にし、FINEX―25(堺化学製;平均
粒径0.04μm)20部とFINEX―75(堺化学
製;平均粒径0.01μm)25部を分散させ、サンド
ミルにて分散処理し、微粒子酸化亜鉛分散組成物を得
た。
【0024】比較例2 アイソパー G(軽質流動イソパラフィン;エクソン社
製)30部と流動パラフィン25部に、FINEX―2
5(堺化学製;平均粒径0.04μm)20部とFIN
EX―75(堺化学製;平均粒径0.01μm)25部
を分散させ、サンドミルにて分散処理したが、得られた
微粒子酸化亜鉛分散組成物は均質ではなかった。
【0025】実施例3 KF96A−1cs(オクタメチルトリシロキサン:信
越化学製)20部とKF96A−2cs(低粘度メチル
ポリシロキサン:信越化学製)30部とKSG−15
(架橋型メチルポリシロキサン:信越化学製)5部エマ
レックス GWIS−103(HLBが8以下のイソス
テアリン酸ポリオキシエチレングリセリル:日本エマル
ジョン製)を室温にて均一にし、MZ−3S(シリコン
処理酸化亜鉛:テイカ製;平均粒径0.015μm)1
0部とTTO−F−2(鉄ドープ酸化チタン:石原産業
製;平均粒径0.03〜0.05μm)35部を分散さ
せ、ビーズミルにて分散処理し、混合無機微粒子分散組
成物を得た。
【0026】比較例3 KF96A−1cs(オクタメチルトリシロキサン:信
越化学製)20部とKF96A−2cs(低粘度メチル
ポリシロキサン:信越化学製)30部とKSG−15
(架橋型メチルポリシロキサン:信越化学製)5部エマ
レックス GWIS−103(HLBが8以下のイソス
テアリン酸ポリオキシエチレングリセリル:日本エマル
ジョン製)を室温にて均一にし、MZ−3S(シリコン
処理酸化亜鉛:テイカ製;平均粒径0.015μm)1
0部とTTO−F−2(鉄ドープ酸化チタン:石原産業
製;平均粒径0.03〜0.05μm)35部を分散さ
せ、ディスパーにて分散処理したが、未分散物が存在
し、得られた混合無機微粒子分散組成物は均質ではなか
った。
【0027】上記で得られた各分散組成物を用いて、化
粧料を調製し、そのSPF値および使用性を評価した。
評価は以下の基準で行った: SPFの測定 テープ(トランスポアテープ:スリーエム社製)に2m
g/cm2または2μl/cm2になるように試料を均一
に塗布し、SPF−290アナライザー(オプトメトリ
ックス社製)を用いて塗布部6カ所の紫外線防御因子を
測定し、SPF−290アナライザー用専用ソフト(SP
F OPERATING SOFTWARE VERSION 1.5 120492)を用いて
数値を算出した。
【0028】使用性テスト 調製したそれぞれの化粧料につき、「化粧料の仕上がり
感」、「塗布時の伸び」および「塗布後のさっぱり感」
について官能試験を行った。女性パネラー(10〜15
名)に、試料化粧料を通常の使用方法にて化粧をしても
らい、「化粧料の肌への付着性」、「化粧料の仕上がり
感」および「塗布後のしっとり感」について 5:非常
に良い、4:良い、3:普通、2:やや悪い、1:悪い
の5段階に評価してもらった。評価した総得点をパネラ
ーの数で割り、評価点として下記の判定符号を付した。
【0029】
【表1】 処方例1 サンスクリーン・クリーム 実施例1で得られた分散組成物と比較例1で得られた分
散組成物をもちいて、W/O型乳化のサンスクリーン・
クリームを調製した。
【0030】[調製方法]全量が仕込める製造装置に以
下の(1)〜(7)の成分を秤量し、均一に溶解させ
る。均一溶解後、(8)又は(9)を添加し、ホモミキ
サーまたはディスパーにて均一に分散させる。ホモミキ
サーを作動させながら、別の容器に均一溶解した(1
0)〜(13)を添加し、乳化を行う。工程は室温にて
行った。
【0031】
【表2】 処方例2 O/W型クリームファンデーション 実施例3で得られた分散組成物と比較例3で得られた分
散組成物をもちいて、O/W型乳化のサンスクリーン・
クリームを調製した。
【0032】[調製方法] 1.下記(1)〜(6)を秤量し、加熱・撹拌して均一
に溶解させる。 2.これに、(7)または(8)を加えて、76〜82
℃に加熱し、均一に分散する。(油相) 3.全量が仕込める容器に(9)〜(13)を加え、7
5〜85℃でホモミキサー処理する。 4.これに、十分混合粉砕された(14)〜(18)を
撹拌しながら添加し、80〜85℃でホモミキサー処理
する。(水相) 5.調製された水相に、先に調製した油相を加え、ホモ
ミキサー処理する。 6.これを撹拌しながら室温まで冷却する。 7.最後に、脱気し、容器に充填する。
【0033】
【表3】 処方例3 リップ・クリーム 実施例2で得られた分散を用いて、サンスクリーン効果
を有したリップ・クリームを調製した。
【0034】[調製方法]全量を仕込める製造装置に
(1)〜(9)を秤量し、75〜85℃に加熱し、均一
に溶解させる。次いで、(10)〜(12)の各成分を
添加し、ディスパーにて均一に分散させた後、脱気し、
金型に流し込み、急冷して固める。固まったものを型か
ら取りだし、容器に装填する。
【0035】
【表4】 得られたリップ・クリームは、伸びが良く、塗布後のベ
タツキががなく、自然な仕上がりにも関わらず、紫外線
防御効果(SPF値:28)を発揮した。
【0036】
【発明の効果】本発明の方法によって、無機微粒子が均
一に分散された分散組成物が得られる。本発明の方法で
調製した分散組成物を用いて調製した化粧料は、実施例
で示したSPF値からも分かるように有害な紫外線から
皮膚を保護する効果に優れているばかりでなく、安全
性、使用性、化粧の仕上がりも良好で、高い紫外線防御
効果を有するにも関わらず、化粧したとき、外観上自然
な仕上がりが得られる価値ある化粧料である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諏訪 善親 大阪府大阪市中央区道修町1丁目7番11号 大日本化成株式会社内 (72)発明者 吉岡 隆嗣 大阪府大阪市中央区道修町1丁目7番11号 大日本化成株式会社内 (72)発明者 初田 武司 兵庫県姫路市御国野町国分寺138−1 御 国色素株式会社内 (72)発明者 高橋 英雄 兵庫県姫路市御国野町国分寺138−1 御 国色素株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA122 AB211 AB212 AB222 AB231 AB232 AB241 AB242 AB332 AB432 AB442 AC011 AC012 AC022 AC072 AC122 AC242 AC392 AC401 AC421 AC442 AC472 AC482 AC582 AC842 AD151 AD171 AD172 AD222 AD241 AD261 AD281 AD512 AD662 BB23 CC01 CC05 CC12 CC13 CC19 DD31 DD32 DD33 EE01 EE06 EE07 EE10 EE17 4G035 AB43 4G065 AA01 AA06 AB28Y AB32X AB33Y AB35Y AB38Y BA07 BB01 BB03 CA01 DA02 EA01 EA03 EA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)異なる平均粒子径を有し、それぞ
    れの平均粒子径が0.005〜0.1μmの範囲内にある
    少なくとも2種の無機微粒子、(2)少なくとも10重
    量%の揮発性油剤、および(3)分散剤を均一に分散す
    る工程を含む、化粧料用分散組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも2種の無機微粒子のそれぞれ
    の平均粒子径の差が0.01μm以上である、請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 無機微粒子が酸化チタン、酸化亜鉛、酸
    化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化鉄、鉄ドープ型酸
    化チタンからなる群から選択される、請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 揮発性油剤がオクタメチルトリシロキサ
    ン、デカメチルテトラシロキサン、低粘度メチルポリシ
    ロキサン、環状シリコン4量体、5量体、6量体、軽質
    イソパラフィン、軽質流動イソパラフィンからなる群か
    ら選択される、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 分散剤がモノイソステアリン酸ジグリセ
    リル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステ
    アリン酸グリセリル、HLBが8以下のイソステアリン
    酸ポリオキシエチレングリセリル、HLBが8以下のイ
    ソステアリン酸ポリエチレングリコール、デキストリン
    脂肪酸エステル、架橋型メチルポリシロキサン、セルロ
    ース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキ
    シエチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロー
    スからなる群から選択される、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5いずれかに記載の方法に
    より調製される、分散組成物。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の分散組成物を添加してな
    る、日焼け止め化粧料。
  8. 【請求項8】 (1)異なる平均粒子径を有し、それぞ
    れの平均粒子径が0.005〜0.1μmの範囲内にある
    少なくとも2種の無機微粒子、(2)少なくとも10重
    量%の揮発性油剤、および(3)分散剤を均一に分散し
    て分散組成物を調製し、得られた分散組成物を化粧料基
    剤に配合することを特徴とする、日焼け止め化粧料の製
    造方法。
JP23270399A 1999-08-19 1999-08-19 化粧料用分散組成物の製造方法 Pending JP2001058935A (ja)

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