JP2009044030A - 積層電子部品 - Google Patents

積層電子部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2009044030A
JP2009044030A JP2007208938A JP2007208938A JP2009044030A JP 2009044030 A JP2009044030 A JP 2009044030A JP 2007208938 A JP2007208938 A JP 2007208938A JP 2007208938 A JP2007208938 A JP 2007208938A JP 2009044030 A JP2009044030 A JP 2009044030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor pattern
coil
pattern
insulator layer
electronic component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007208938A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4973996B2 (ja
JP2009044030A5 (ja
Inventor
Satoshi Yokouchi
智 横内
Toru Umeno
徹 梅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2007208938A priority Critical patent/JP4973996B2/ja
Publication of JP2009044030A publication Critical patent/JP2009044030A/ja
Publication of JP2009044030A5 publication Critical patent/JP2009044030A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4973996B2 publication Critical patent/JP4973996B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】 積層インダクタや、インダクタを内蔵する多層基板等の積層電子部品において、製造工数を低減しながら、直流抵抗値を低減し、Q値に優れた積層電子部品を得ることを目的とする。
【解決手段】 第1の絶縁体層を介して、第1の導体パターンと第2の導体パターンとを複数のビアホールで並列接続してなるコイルパターンを有する積層電子部品において、第2の導体パターンは略1ターンに形成した導体パターンであり、第1の導体パターンは、第2の導体パターンの両端部と積層方向に重なる導体パターンであって、略3/4ターン〜略1ターンに形成し、複数のコイルパターンを積層し、コイルパターンの第2の導体パターンと、他コイルパターンの第1の導体パターンとを第2の絶縁体層を介してビアホールで直列に接続して螺旋状に形成したコイルとした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、積層インダクタや積層インダクタを内蔵する基板、並びにDC−DCコンバータ制御回路、スイッチング素子を含む半導体集積回路等の能動素子を複合したDC−DCコンバータ等の積層電子部品に関する。
携帯型の各種電子機器(携帯電話、携帯情報端末PDAやノート型コンピュータ、DVD,CD,MDプレイヤー、デジタルカメラ、ビデオカメラ等々)は、電源として電池を用いるものが多く、電源電圧を所定の動作電圧に変換する電力変換装置としてDC−DCコンバータを備えている。
DC−DCコンバータは、スイッチング素子、制御回路を含む半導体集積回路(能動素子)とインダクタ、コンデンサなどの受動素子を、接続線路が形成されたプリント基板等の上にディスクリート回路として構成するのが一般的であるが、電子機器の小型化に伴って、前記受動素子の小型化や、受動素子と能動素子との複合化により、DC−DCコンバータ自体が占める容積を低減することが求められている。
これまでインダクタとしては、磁心に導線を巻いた巻線タイプのものが多く用いられてきたが、小型化には限界があり、積層インダクタが用いられる様になって来た。また、積層インダクタを多層基板として、これに半導体集積回路を実装して複合化することも提案されている。
積層インダクタや多層基板等の積層電子部品の構造は様々であるが、一般的な構造を図17の断面図に示す。積層電子部品は、磁性体(フェライト)80と内部導体(導体パターン)60とをシート積層法、印刷法などにより一体成形した後,同時焼成し、得られた焼成体表面に外部端子用ペーストを印刷または転写し、焼き付けて外部端子(図示せず)とした、所謂モノリシック構造を有する。
このような積層電子部品は機械的強度に優れ、かつ小型化に適した構造ではあるが、一方で構造に起因する幾つかの課題があった。以下積層インダクタを例にとって説明する。
第1の課題は直流抵抗値の増加である。内部導体の抵抗が大部分を占める直流抵抗を低減するためには、その断面積を大きく、全長を短くすれば良いが、内部導体の長さは、積層インダクタの外形寸法とターン数により決定されるものであるので、その変更は実質的に困難である。このため専ら、内部導体の断面積を大きくすることが行なわれていた。
しかしながら、導体の幅を広くして断面積を大きくすると磁路断面積が減少するため、インダクタンス値が減少し、また厚みを厚くすると、シート積層法では積層時にシート間に圧着が不十分と成りやすく、デラミネーション(層間剥離)といった問題があり、また印刷法では導体の厚み分を補うように、導体の周囲に磁性体を印刷することが必要となり、工数が増加するなどの問題があった。
このような課題に対して、特許文献1や特許文献2では、コイル用パターン(61a、61b・・・66a,66b)を形成したシートを2枚づつ重ね合わせて、スルーホールで接続してコイルを形成した積層電子部品が開示されている(図16参照)。この構成によれば導体の厚みを厚くしたり幅を広げたりせずに済むが、6パターン程度のコイル用パターンを準備し使用することから、工数が増加してしまうとの問題が未だ解決されていない。
第2の課題は直流重畳特性である。従来の巻線タイプのインダクタは開磁路構造であったが、積層インダクタは閉磁路構造(図17参照)であるため,大きな励磁電流(重畳電流とも言う)を流すと、磁性体80が磁気飽和することによりインダクタンスが急激に低下する場合があった。直流重畳特性はDC−DCコンバータに用いる場合には特に問題となる。
第3の課題は品質係数Qの低下である。図17に示した従来の積層インダクタでは、その内部において、内部導体60に流れる励磁電流により磁束φbが形成されるとともに、周囲が磁性体に囲まれた内部導体60の周囲には漏れ磁束φaが生じる。内部導体60に流れる電流の向きが同じのなので、各コイル用パターンの漏れ磁束φaの方向が逆方向となり、磁気抵抗が増し、インダクタンス値の低下や品質係数Qが低下するという問題があった。
実開平05−57817号 特開平08−130115号
前述の様に、未だ従来の積層インダクタは様々な課題を有している。そこで本発明では、積層インダクタや、インダクタを内蔵する多層基板等の積層電子部品において、製造工数を低減しながら、直流抵抗値を低減し、Q値に優れた積層電子部品を得ることを第1の目的とする。更に、励磁電流によってインダクタンス値の変動が少ない積層電子部品を得ることを第2の目的とする。
第1の本発明は、第1の絶縁体層を介して、第1の導体パターンと第2の導体パターンとを複数のビアホールで並列接続してなるコイルパターンを有する積層電子部品において、前記第2の導体パターンは略1ターンに形成された導体パターンであり、前記第1の導体パターンは、第2の導体パターンの両端部と積層方向に重なる導体パターンであって、略3/4ターン〜略1ターンに形成されており、複数のコイルパターンを積層し、コイルパターンの第2の導体パターンと、他コイルパターンの第1の導体パターンとを第2の絶縁体層を介してビアホールで直列に接続して螺旋状に形成されたコイルとしたを特徴とする積層電子部品である。
本発明では、少なくとも一部のコイルパターンにおいて、前記第1の絶縁体層と前記第2の絶縁体層のいずれか一方を磁性体とし、他方を非磁性体とするのが好ましい。
第2の発明は、第1の絶縁体層を介して、第1の導体パターンと第2の導体パターンとをビアホールで並列接続してなるコイルパターンを有する積層電子部品において、前記第2の導体パターンは環状に形成された導体パターンであり、前記第1の導体パターンは、第2の導体パターンの両端部と積層方向に重なる導体パターンであって、複数のコイルパターンを積層し、コイルパターンの第2の導体パターンと、他コイルパターンの第1の導体パターンとを第2の絶縁体層を介してビアホールで直列に接続して螺旋状に形成されたコイルとなし、少なくとも一部のコイルパターンにおいて、前記第1の絶縁体層と前記第2の絶縁体層のいずれか一方を磁性体とし、他方を非磁性体としたことを特徴とする積層電子部品である。
第3の発明は、第1の絶縁体層を介して、第1の導体パターンと第2の導体パターンとをビアホールで並列接続してなるコイルパターンを有する積層電子部品において、前記第2の導体パターンは環状に形成された導体パターンであり、前記第1の導体パターンは、第2の導体パターンの両端部と積層方向に重なる導体パターンであって、複数のコイルパターンを積層し、コイルパターンの第2の導体パターンと、他コイルパターンの第1の導体パターンとを第2の絶縁体層を介してビアホールで直列に接続して螺旋状に形成されたコイルとなし、少なくとも一部のコイルパターンにおいて、その内側の領域に第3の絶縁体層を配置し、前記第1及び第2の絶縁体層が磁性体で形成され、前記第3の絶縁体層が非磁性体で形成されたことを特徴とする積層電子部品である。
第1及び第2の導体パターン間は複数のビアホールで並列に接続されているため、コイルの直流抵抗を減じることが出来、損失を低減することが出来る。また、第1の絶縁体層に生じる磁束を低減し、Q値を向上することが出来る。また、コイルの多くの部分を、第1及び第2の導体パターンで形成されたコイルパターンで形成することが出来るため、従来と比べて工数を低減し、印刷の為のスクリーン等の備品を削減することが出来る。
また本発明においては、前記第1の絶縁体層を非磁性体とし、前記第2の絶縁体層を磁性体とするのが好ましい。このような構成によれば、第1の絶縁体層を磁気ギャップ(エアギャップとも言う)とすることが出来る。この場合、コイルの内側及び外側の領域に非磁性体が配置され、反磁界によって励磁電流に対して容易に磁気飽和しない開磁路構造となる。このため、低励磁電流から高励磁電流において安定したインダクタンス値を得ることが出来、大きな電流を流しても容易に磁気飽和しない、優れた直流重畳特性を発揮することが出来る。また、第1の絶縁体層を非磁性体とすれば、第1の導体パターンと第2の導体パターンの間が非磁性体で占められるため、漏洩する磁束を低減でき、もって高いQを有するコイルとすることが出来る。
また、前記コイルパターンの内側の領域に第3の絶縁体層を配置し、これを非磁性体として、コイルの内側にのみ磁気ギャップを形成すれば、コイルの内側、外側に磁気ギャップを設ける場合よりも大きなインダクタンスが得られるとともに、外側に磁気ギャップを形成しないため、外部への漏洩磁束が生じることが無い。またこの場合も磁気ギャップによって、第1の導体パターンと第2の導体パターンの間に漏洩する磁束を低減することが出来、高いQを有するコイルとすることが出来る。
本発明においては、第1の絶縁体層の厚みが第2の絶縁体層の厚みよりも薄いのが好ましい。この場合も漏洩する磁束をより低減することが出来る。好ましくは、第1の絶縁体層の厚みを第2の絶縁体層の厚みに対して1/8〜1/2とするのが好ましい。
本発明においては、一部のコイルパターンを構成する第1の導体パターン及び/又は第2の導体パターンの幅を、他のコイルパターンを構成する第1の導体パターンと第2の導体パターンの幅よりも、幅広としても良い。このような構成によれば、低電流時に大きなインダクタンス得ることが出来、また大電流時には、幅広の導体パターンを備えるコイルパターン部が、磁気飽和を生じた後磁気ギャップとして機能するため、大きな電流を流しても容易に磁気飽和しない、優れた直流重畳特性を発揮することが出来る。なお磁路の断面積が減磁されてインダクタンスの低下を招く場合があるため、コイルパターンの幅寸法は、必要とするインダクタンスにより適宜設定される。
表面に半導体集積回路部品を実装し、前記半導体集積回路部品と前記コイルを接続すれば、回路基板への実装面積を半導体集積回路部品の分、低減できるとともに、回路基板に設けるべき接続線路を低減できるため好ましい。
本発明によれば、積層インダクタや、インダクタを内蔵する多層基板等の積層電子部品において、直流抵抗値が低く、かつ励磁電流によってインダクタンス値の変動が少なくて、大きな励磁電流に対応可能とし、さらに品質係数Qを向上することが出来る。
以下,本発明をその実施のための形態を示す図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る積層電子部品(積層インダクタ)の斜視図である。図2(a)〜(i)は積層電子部品の積層構造を説明するための斜視図である。図3(a)〜(i)は他の積層電子部品の積層構造を説明するための斜視図である。図4は積層電子部品に用いるコイルパターンの他の例を示す分解斜視図である。
積層インダクタは、第1の導体パターン1を形成した第1の絶縁体層10と、第2の導体パターン2を形成した第2の絶縁体層11を主体として構成されている。第1の導体パターン1及び第2の導体パターン2は帯状に形成されており、少なくとも第2の導体パターン2は環状に形成されている。
本実施例(図2)においては、第1の導体パターンを3/4ターンの環状に形成し、第2の導体パターンを実質的に1ターンとなる環状パターンとし、第1の絶縁体層に設けられた複数のビアホールで導体パターンを接続して直流抵抗を低減している。なお、第1の導体パターンが3/4ターン未満であっても、従来技術に比して直流抵抗値を低減する効果が発揮される。
更に、図3の分解斜視図に示すように、第1の導体パターンも実質的に1ターンとなる環状パターンとし、更にコイルパターン間を第2の絶縁体層に設けられた複数のビアホールで接続するのが好ましい。図3の積層インダクタでは、引出し用の電極パターン4a、4bを幅広とし複数のビアホールでコイルパターンと接続するとともに、前記ビアホールを上下面まで延出させ、外部端子と電気的接続している。このような構成により、内部に形成された電極パターンと外部端子との接続ヶ所を増やし、断線等の不具合が生じないようにして、接続の信頼性を向上している。
第1の導体パターンと第2の導体パターンは、それぞれ絶縁体層に印刷形成される。導体パターンの厚みが厚ければ、直流抵抗値も低減するが従来技術と同様の問題が生じる。また薄すぎると直流抵抗値の低減が不十分となる。よって、各導体パターンの厚みは10μm〜20μmとするのが好ましい。また、第1及び第2の導体パターンの厚みを異ならせて形成しても良い。
本発明によれば、導体パターンの厚みを薄くしても直流抵抗値の増加を抑えることが出来るとともに、デラミネーションの発生を抑えることも可能である。また実質的に2つの導体パターンでコイルを形成することが出来るので、導体パターンを形成するためのスクリーンを減じ、コイル形成の工数や費用を削減することが出来る。
導体パターン間や各コイルパターン間を接続するビアホールの位置、即ち内部接続の位置は、図4に示すように、それぞれ異なるようにして形成することも出来る。ビアホールにはAgなどの導体ペーストが充填されるが、このような構成によれば、ビアホールが積層方向に連続することが少なくなり、積層圧着時の圧力がビアホール部に集中することなく分散させて、より均一に圧着圧力を積層体に作用させることが出来、デラミネーション等の不具合が生じるのを低減することが出来る。
以下、図2に基いて積層電子部品の積層工程の手順を説明する。まず、ドクターブレード法などの公知のシート形成技術によって得られた、キャリアフィルム(図示せず)上に形成された絶縁体シート(図示せず)を準備する。この絶縁体シートを前記キャリアフィルムとともに所定の形状に切断し、これをプレートに配置してキャリアフィルム側を吸着保持する。なお、前記絶縁体シートは絶縁体層16((i))を構成する。絶縁体シートの厚みはコイルにより生じる磁束が外部に漏洩しない程度の厚みがあればよく、焼成後の厚みで5μm〜100μmにて形成される。
次に他の絶縁体シート(絶縁体層15を構成)をキャリアフィルムが上になるようにして重ねて圧着し、キャリアフィルムを剥離する。この絶縁体シートには引出し用の電極パターン4aが複数形成され、接続用のビアホール(図中黒丸で表示)が形成されている。絶縁体シートの厚みは、絶縁体層16と共同してコイルにより生じる磁束が外部に漏洩しない程度の厚みがあればよく、焼成後の厚みで5μm〜25μmにて形成される((h))。
次に他の絶縁体シート(第1の絶縁体層10を構成)をキャリアフィルムが上になるようにして重ねて圧着し、キャリアフィルムを剥離する。この絶縁体シートには第1の電極パターン1が複数形成されている((g))。絶縁体シートの厚みは、漏洩磁束を減じるように第2の絶縁体層よりも薄く形成するのが好ましく、5μm〜15μmで形成される。
次に他の絶縁体シート(第2の絶縁体層11を構成)をキャリアフィルムが上になるようにして重ねて圧着し、キャリアフィルムを剥離する。この絶縁体シートには第2の電極パターン2が複数形成されている((f))。絶縁体シートの厚みは、5μm〜25μmで形成される。第1の絶縁体層10を構成する絶縁体シートには、Agなどの導体パターンが充填されたビアホールが複数形成されており、このビアホール(図中黒丸)によって第1の電極パターン1と第2の電極パターン2とが複数箇所で接続されて、一つのコイルパターン3を形成する。接続箇所は少なくとも2ヶ所形成されるが、第1、第2の電極パターンの電位を同じくするには、より多くの接続箇所を設けるのが好ましい。
更に、第1の絶縁体層10を構成する絶縁体シートと第2の絶縁体層11を構成する絶縁体シートを重ねて他のコイルパターン((b)、(c)、(d)、(e))として、コイルパターン間を第2の絶縁体層11を構成する絶縁体シートに設けられた複数のビアホールで接続し、これを所定回数繰り返して、螺旋状に巻回するコイルを形成した。
次に他の絶縁体シート(絶縁体層15を構成)キャリアフィルムが上になるようにして重ねて圧着し、キャリアフィルムを剥離する。この絶縁体シートには引出し用の電極パターン4bが複数形成されている。
なお、コイルの端部に位置するコイルパターン((b)、(c))を変更して、接続に寄与し無い部分を除いた他の電極パターン5((b)‘、(c)’)としても良い。この場合には、高価なAg等の貴金属使用量を減じることが出来るので、生産費用を抑えることが出来る。
得られた積層体を所定の寸法、例えば焼結後、2.0mm×1.25mm×1.0mmとなるように、前記積層体を一定の間隔をもって切断して、対向する側面に導体パターン4a、4bの端部を露出させた個片の積層体とした。これを850℃〜950℃で2〜6時間、大気中で焼結した後、バレル研磨し、電極パターンが現れた積層体の側面にAg等のペーストを塗布し、焼き付けて外部端子20a、20bと形成した。なお導体パターンが絶縁体層へ拡散する場合には、脱バインダーは大気中で行い、焼成は焼成雰囲気を酸素分圧が8%以下とした低酸素雰囲気、あるいはNやAr等で置換した還元雰囲気とする場合もある。
本発明において第1、第2の絶縁体層は、主として磁性体を用いる。磁気ギャップ層を形成する場合には、一部を非磁性体(誘電体や低温で磁性を失う磁性体)を用いて形成する。
本発明においては、磁性体としてソフトフェライトを用いている。このソフトフェライトは、積層電子部品として要求される磁気特性(初透磁率、損失、品質係数等)に応じて適宜選定されるものであるが、比抵抗が大きく、比較的低損失であることから、Ni−Znフェライトが用いられることが多い。
他のフェライトとしては、Fe、ZnO、MgO(一部をCuOで置換しても良い)を主成分とするMg−Znフェライトや、Fe、ZnO、LiO(一部をCuOで置換しても良い)を主成分とするLi−Znフェライトが用いられる。Mg−Znフェライトであれば、高価なNiを用いる事無く、低廉な積層電子部品とすることが出来る。またLi−Znフェライトであれば、磁歪による磁気特性の劣化が少ない積層インダクタとすることが出来る。
また非磁性体である誘電体は、ケイ酸ジルコニウム、ジルコン酸カルシウム、ジルコニウムのいずれかを主成分とするセラミック材料を用いるのが好ましい。誘電体を用いた絶縁体層とソフトフェライトによる絶縁体層と複合する場合に、それぞれの線膨張係数差が、導体パターンを構成する導体材料に比べて小さい材料が選択される。前記セラミック材料の線膨張係数は、ケイ酸ジルコニウムが4ppm/℃、ジルコン酸カルシウムが9.6ppm/℃、ジルコニウムが8ppm/℃である。前記セラミック材料等を用いることで、内部応力の発生を抑えることが出来る。また磁性体との反応性に乏しい誘電体を選択するのも好ましい。
磁性体や非磁性体で形成された第1、第2の絶縁体層で、積層インダクタを構成する場合には、材料の選択によって線膨張係数の差を小さく抑えることで、フェライトの磁歪による磁気特性の変動を低減するとともに、内部クラックが発生するのを抑止することが出来る。なお導体パターンにAg等の低融点金属を用いる場合には、上記した誘電体にBi、CuO、ZnO等の低温焼結促進剤を加えることで、900℃程度の温度での焼成であっても焼結を促進させ、緻密化することが出来る。
また他の非磁性体として、キュリー温度Tcが低温であるため実使用温度で磁性を失い、実質的に初透磁率が1となる磁性体がある。キュリー温度Tcはフェライトの主成分であるFe及びZnOの量により変化するが、例えば、キュリー温度Tcを−40℃以下とするには、主成分が40〜55モル%のFe、40モル%以上のZnO、残部がCuOのCu−Znフェライトとすれば良い。
導体パターンや外部端子を構成する導体材料は、抵抗率が小さく、低廉のものが好ましいが、Agの他に、Pt,Pd,Au,Cu,Niの1種以上を含有する合金等から選択しても良い。導体材料の選択によっては、焼成温度を100℃以上高温とする場合や、焼成雰囲気を還元雰囲気に限定しなければならない場合もある。特に還元雰囲気とする場合には、絶縁体層を構成する磁性体や誘電体の還元による異相の形成により比抵抗が低下する場合もあり、注意する必要がある。
図5は第1の絶縁体層10に非磁性体を、第2の絶縁体層11に磁性体を用いて構成された積層インダクタの断面図である。本実施例によれば、第1の絶縁体層10が磁気ギャップとなるため、コイルパターン3を構成する第1の導体パターン1と第2の導体パターン2により生じる磁束は、非磁性体である第1の絶縁体層10をほとんど通過しない。また、コイルパターン3を周回する磁束φaや、他のコイルパターンと鎖交する磁束φbも減じられるため、インダクタンス値は低下するものの、Q値に低減を抑えることが出来るとともに、直流抵抗値が低く、かつ励磁電流によってインダクタンス値の変動が少ない、直流重畳に優れた積層インダクタとすることが出来る。
図6は第1の絶縁体層10に磁性体を、第2の絶縁体層11に非磁性体を用いて構成された積層インダクタの断面図である。この場合もまた直流抵抗値が低く、かつ励磁電流によってインダクタンス値の変動が少ない、直流重畳に優れた積層電子部品とすることが出来る。
上記の積層インダクタでは、すべてのコイルパターンに磁気ギャップを備える構成であるが、一部にのみ磁気ギャップを形成しても優れた効果をはっきする。
上記実施例では、コイルパターンをシート工法により作成する手順を示したが、一部、又は全部について、印刷工法を用いて形成することも可能である。図7はシート工法によりコイルパターンを形成する手順を示す図である。
ビアホールH1を備え、第2の導体パターン2が形成された第2の絶縁体層11を構成する絶縁体シート((a))を準備する。その上から第2の絶縁体層11のほぼ全面に第1の絶縁体層10となる絶縁体ペーストを印刷する((b))。印刷時に第2の導体パターン2の一部が現れる様にして開口部を設け、当該部位と重なるように、第1の導体パターン1を印刷形成する((c))。前記開口部がビアホールH2となり、第1の導体パターン1と第2の導体パターン2とを直流的に接続する。なお導体パターンや絶縁体ペーストの印刷後には適宜乾燥を行なう。なお、第2の絶縁体層11を構成する絶縁体シートは、第1の絶縁体層10と同様に印刷にて形成しても良い。
図8は、シート工法によりコイルパターンを構成する他の手順を示す図である。ビアホールH1を備え、第2の導体パターン2が形成された第2の絶縁体層11を構成する絶縁体シート((a))を準備する。第2の導体パターン2の内側領域に非磁性体のペーストを印刷して磁気ギャップ層17(第3の絶縁体層)を形成した((b))。更に第3の絶縁体層を除き、磁性体からなる絶縁体ペーストを印刷して第1の絶縁体層10とした。このとき、第2の導体パターン2の一部と第2の導体パターン2の内側領域が現れる開口部となるようにしている((c))。しかる後、当該部位と重なるように第1の導体パターン1を印刷((d))してコイルパターンを形成した。
図9は、この工法を用いて形成した積層インダクタの断面図を示す。本実施例では、第1及び第2の導体パターンで規定される厚みで磁気ギャップ層17を形成しているが、薄く形成することも可能であって、この場合、厚みが薄くなる部分に、磁性体からなる絶縁体ペーストが印刷される。
このような構成であれば、磁気ギャップ層17が積層インダクタの外表面に表れることが無い。このため積層インダクタが焼成される温度で緻密化しない誘電体を磁気ギャップ層に用いることも出来る。
この場合もペースト状にした誘電体を印刷して形成するが、焼成後には誘電体の少なくとも一部は緻密化せず粉状となるため、線膨張係数をあまり考慮する必要がなくなり、誘電体の選択肢が広がる。前記誘電体としては、前記した誘電体材料の他に、LiO・Al・4SiO、LiO・Al・2SiO、SiO、TiO,WO、Ta、Nb、Al等が上げられる。
図10は、一部のコイルパターンを構成する導体パターンの幅を、他のコイルパターンを構成するものと異ならせ、幅広に形成した場合の積層インダクタの断面を示す。このような構成によれば、部分的に磁路の断面積が異なり、断面積が小さくなった部分(小面積部)で磁気飽和が他の部分よりも早く生じる事から、大きな励磁電流において小面積部が磁気ギャップとして機能し、積層インダクタの直流重畳特性を向上させることが出来る。
図11には小面積部を構成した積層インダクタの他の例を示す。この場合は、コイルパターンの一方の導体パターンのみの幅を変えているが、同様に直流重畳特性を向上させることが出来る。
なお本発明において、電極パターンは図12に示すように、その一部を除き、帯状の電極を並設して形成しても良いし、3層以上の層に形成された電極パターンでコイルパターンを形成しても良い。
図13は積層電子部品(積層基板)と半導体集積回路部品とを組み合わせて構成したDC−DCコンバータモジュールの外観を示し、図14はその断面を示し、図15はその等価回路を示す。
本実施態様のDC−DCコンバータモジュールは、複数のコイルパターンで構成されたコイルを内蔵する積層基板100に、スイッチング素子及び制御回路を含む半導体集積回路部品200を実装した降圧型DC−DCコンバータである。半導体集積回路部品は樹脂300で封止されている。
積層基板100の裏面には複数の外部端子(図示せず)が設けられており、積層基板の側面(図示せず)や表面及び内部(図示せず)に形成された接続電極150によって半導体集積回路部品200や、コイルと接続されている。
等価回路において、Vconは出力電圧可変制御用端子、Venは出力のON/OFF制御用端子、Vddはスイッチング素子をON/OFF制御するための端子、Vinは入力端子、Voutは出力端子、GNDはグランド端子GNDを示している。
本実施例の積層基板によれば、前述した積層インダクタと同様に、製造工数を低減しながら、優れたQ値をえることが出来る。また磁気ギャップ層が形成されている場合には、直流重畳特性を発揮するとともに、外部への漏洩磁束が僅かであるため、半導体集積回路200とコイルを近接して配置しても、半導体集積回路200にノイズを生じさせる事が無く、DC−DCコンバータとして優れた変換効率を得ることができる。
(第1の実施例)
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。なお本実施例で説明する積層インダクタの構造は図2で示したものと同じなので、従前の説明で示した内容は適宜省略する場合がある。
第1の絶縁体層1と第2の絶縁体層2には、Fe:47.5mol%、NiO:19.7mol%、CuO:8.8mol%、ZnO:24.0mol%を主成分とし、この主成分に対してBi:1wt%、Co:0.08wt%、SnO:0.5wt%、SiO:0.5wt%を副成分として添加・含有するフェライト材料を用いた。
前記酸化物を秤量、混合し、850℃で2時間仮焼して、その仮焼体をボールミルで湿式粉砕してBET比表面積が7.0m/gのフェライト粉末とした。これに、ポリビニルブチラールを主成分としたバインダーと、エタノール、トルエン、キシレン等の溶媒とともにボールミル中で混練してスラリーとし、粘度を調製した後、ポリエステルフィルム等の樹脂フィルム上にドクターブレード法等で塗布し、乾燥後の厚みが15μmと20μmのフェライトグリーンシートを作製した。
次に、それぞれの絶縁体層用のフェライトグリーンシートにAgペーストを印刷し、コイルを形成する導体パターンを形成して、第1の絶縁体層用のシートと、第2の絶縁体層用のシートを作成した。なお各シートには電気的接続のためのビアホールが形成されている。
得られた第1及び第2の絶縁体層用のシートを、5ターンのコイルとなる様に順次積層し、これを圧着して積層体を形成した。なお、第2の導体パターン2の内側領域に非磁性体のペーストを印刷して磁気ギャップ層を形成した。得られた積層体を所定の大きさ(焼結後寸法が2.0mm×1.25mm×1.0mm)に切断し、これを脱バインダー後、大気中で900℃×3時間焼成した。導体パターンが露出している側面に、Agを主成分とした導電性ペーストを塗布し、約600℃で焼き付けを行い、外部端子を形成して5ターンのコイルを内蔵した積層電子部品を作成した。なお第1の導体パターン、第2の導体パターンの厚み(焼成後)は、それぞれ15μmと同じとしている。
(第2の実施例)
本実施例では、第1の絶縁体層10として、使用温度範囲で初透磁率μiが実質的に1である非磁性のフェライト材料で形成したシートを用いた。組成は、Fe:53mol%、CuO:3mol%、ZnO:44mol%である。得られた積層インダクタの断面は、図5に示した積層電子部品の断面と略同じとなる。他の条件は第1の実施例と同様なのでその説明を省略する。
(第1の比較例)
比較例として、乾燥後の厚みが30μm(実施例の第1、第2の絶縁体層の合計厚み)のフェライトグリーンシートを作製し、これにAgペーストを印刷し、コイルを形成する導体パターンを形成し、導体パターンの内側領域に非磁性体のペーストを印刷して磁気ギャップ層を形成した。得られたシートを、5ターンのコイルとなる様に順次積層して、これを圧着して積層体を形成した。得られた積層体を実施例1と同様に切断し、焼成した後、外部端子を形成して5ターンのコイルを内蔵した積層インダクタを作成した。なお導体パターンの厚みは15μm(第1の導体パターンと同じ)としている。
(第2の比較例)
他の比較例として、乾燥後の厚みが15μm(実施例の第2の絶縁体層の厚み)のフェライトグリーンシートを作製し、これにAgペーストを印刷し導体パターンを形成し、導体パターンの内側領域に非磁性体のペーストを印刷して磁気ギャップ層を形成した。乾燥後、前記導体パターンの周囲にフェライトペーストを印刷し、乾燥させて、シートを作成した。得られたシートを、5ターンのコイルとなる様に順次積層し、これを圧着して積層体を形成した。得られた積層体を実施例1と同様に切断し、焼成した後、外部端子を形成して5ターンのコイルを内蔵した積層インダクタを作成した。なお導体パターンの厚みは30μm(第1の導体パターンと第2の導体パターンの合算と同じ)としている。
得られた各積層インダクタの直流抵抗値をテスターを用いて100個評価した。またインダクタンス値、及びQ値をLCRメーターを用いて評価した。結果を表1に示す。本実施例によれば、厚く形成された導体パターンで構成された従来の積層インダクタと同等の直流抵抗値を得ることが出来た。また、磁気ギャップを設けたものでは優れた直流重畳特性を示した。また任意に10ケ抜き取りSEMにてコイル周辺の断面観察を行なったが、クラック等の発生は無く、構造的な欠陥を生じたものは無かった。
Figure 2009044030
本発明によれば、積層インダクタや、インダクタを内蔵する多層基板等の積層電子部品において、製造工数を低減しながら、直流抵抗値を低減し、Q値に優れた積層電子部品を得ることが出来、更に、励磁電流によってインダクタンス値の変動が少ない積層電子部品を得ることが出来る。
本発明の一実施例に係る積層電子部品の斜視図である。 本発明の一実施例に係る積層電子部品の分解斜視図である。 本発明の他の実施例に係る積層電子部品の分解斜視図である。 本発明の他の実施例に係る積層電子部品の一部分解斜視図である。 本発明の他の実施例に係る積層電子部品の断面図である。 本発明の他の実施例に係る積層電子部品の断面図である。 本発明の他の実施例に係る積層電子部品の一部分解斜視図である。 本発明の他の実施例に係る積層電子部品の一部分解斜視図である。 本発明の他の実施例に係る積層電子部品の断面図である。 本発明の他の実施例に係る積層電子部品の断面図である。 本発明の他の実施例に係る積層電子部品の断面図である。 本発明の他の実施例に係る積層電子部品に用いる導体パターンの斜視図である。 本発明の他の実施例に係る積層電子部品(DC−DCコンバータモジュール)の斜視図である。 本発明の他の実施例に係る積層電子部品(DC−DCコンバータモジュール)の断面図である。 本発明の他の実施例に係る積層電子部品(DC−DCコンバータモジュール)の等価回路である。 従来の積層電子部品の分解斜視図である。 従来の他の積層電子部品の断面図である。
符号の説明
1 第1の導体パターン
2 第2の導体パターン
3 コイルパターン
10 第1の絶縁体層
11 第2の絶縁体層
60a〜65a、60b〜65b 導体パターン
80 磁性体層
100 積層電子部品
200 半導体集積回路部品
φa、φb 磁束

Claims (7)

  1. 第1の絶縁体層を介して、第1の導体パターンと第2の導体パターンとを複数のビアホールで並列接続してなるコイルパターンを有する積層電子部品において、
    前記第2の導体パターンは略1ターンに形成された導体パターンであり、前記第1の導体パターンは、第2の導体パターンの両端部と積層方向に重なる導体パターンであって、略3/4ターン〜略1ターンに形成されており、
    複数のコイルパターンを積層し、コイルパターンの第2の導体パターンと、他コイルパターンの第1の導体パターンとを第2の絶縁体層を介してビアホールで直列に接続して螺旋状に形成されたコイルとしたことを特徴とする積層電子部品。
  2. 少なくとも一部のコイルパターンにおいて、前記第1の絶縁体層と前記第2の絶縁体層のいずれか一方を磁性体とし、他方を非磁性体としたことを特徴とする請求項1に記載の積層電子部品。
  3. 第1の絶縁体層を介して、第1の導体パターンと第2の導体パターンとをビアホールで並列接続してなるコイルパターンを有する積層電子部品において、
    前記第2の導体パターンは環状に形成された導体パターンであり、前記第1の導体パターンは、第2の導体パターンの両端部と積層方向に重なる導体パターンであって、複数のコイルパターンを積層し、コイルパターンの第2の導体パターンと、他コイルパターンの第1の導体パターンとを第2の絶縁体層を介してビアホールで直列に接続して螺旋状に形成されたコイルとなし、少なくとも一部のコイルパターンにおいて、前記第1の絶縁体層と前記第2の絶縁体層のいずれか一方を磁性体とし、他方を非磁性体としたことを特徴とする積層電子部品。
  4. 第1の絶縁体層を介して、第1の導体パターンと第2の導体パターンとをビアホールで並列接続してなるコイルパターンを有する積層電子部品において、
    前記第2の導体パターンは環状に形成された導体パターンであり、前記第1の導体パターンは、第2の導体パターンの両端部と積層方向に重なる導体パターンであって、複数のコイルパターンを積層し、コイルパターンの第2の導体パターンと、他コイルパターンの第1の導体パターンとを第2の絶縁体層を介してビアホールで直列に接続して螺旋状に形成されたコイルとなし、少なくとも一部のコイルパターンにおいて、その内側の領域に第3の絶縁体層を配置し、前記第1及び第2の絶縁体層が磁性体で形成され、前記第3の絶縁体層が非磁性体で形成されたことを特徴とする積層電子部品。
  5. 第1の絶縁体層の厚みが第2の絶縁体層の厚みよりも薄いことを特徴とする請求項1至4のいずれかに記載の積層電子部品。
  6. 一部のコイルパターンを構成する第1の導体パターン及び/又は第2の導体パターンの幅が、他のコイルパターンを構成する第1の導体パターンと第2の導体パターンの幅よりも、幅広であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の積層電子部品。
  7. 表面に半導体集積回路部品を実装し、前記半導体集積回路部品と前記コイルを接続したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の積層電子部品。
JP2007208938A 2007-08-10 2007-08-10 積層電子部品 Active JP4973996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007208938A JP4973996B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 積層電子部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007208938A JP4973996B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 積層電子部品

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009044030A true JP2009044030A (ja) 2009-02-26
JP2009044030A5 JP2009044030A5 (ja) 2011-08-11
JP4973996B2 JP4973996B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=40444428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007208938A Active JP4973996B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 積層電子部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4973996B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011254115A (ja) * 2007-07-30 2011-12-15 Murata Mfg Co Ltd チップ型コイル部品
WO2012020590A1 (ja) * 2010-08-11 2012-02-16 株式会社村田製作所 電子部品
CN103165278A (zh) * 2011-12-14 2013-06-19 株式会社村田制作所 层叠型电感元件及其制造方法
JP5365689B2 (ja) * 2009-03-26 2013-12-11 株式会社村田製作所 電子部品及びその製造方法
JP2014003265A (ja) * 2012-06-14 2014-01-09 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 積層チップ電子部品
US8633794B2 (en) 2010-03-31 2014-01-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component and manufacturing method for same
JP2014060289A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Murata Mfg Co Ltd 積層コイル部品
JP2014187276A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Fdk Corp 積層インダクタ
WO2015008611A1 (ja) * 2013-07-18 2015-01-22 株式会社 村田製作所 積層型インダクタ素子の製造方法
JP2015018852A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 東光株式会社 積層型電子部品
WO2015068613A1 (ja) * 2013-11-05 2015-05-14 株式会社村田製作所 積層型コイル、インピーダンス変換回路および通信端末装置
GB2521559A (en) * 2012-09-28 2015-06-24 Murata Manufacturing Co Impedance conversion circuit and wireless communication device
JP2016139742A (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 株式会社村田製作所 コイル部品
CN109119223A (zh) * 2017-06-26 2019-01-01 株式会社村田制作所 层叠电感器
KR20190058924A (ko) * 2017-11-22 2019-05-30 삼성전기주식회사 코일 부품
JP2020198370A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 株式会社村田製作所 積層コイル部品
CN113380510A (zh) * 2020-03-10 2021-09-10 株式会社村田制作所 层叠线圈部件
US11270836B2 (en) 2018-04-26 2022-03-08 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Inductor
WO2022085552A1 (ja) * 2020-10-20 2022-04-28 株式会社村田製作所 積層型コイル部品

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0388309U (ja) * 1989-12-27 1991-09-10
JPH08130115A (ja) * 1994-10-31 1996-05-21 Fuji Elelctrochem Co Ltd 電子チップ部品
JP2004311828A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Mitsubishi Materials Corp 積層型コモンモードチョークコイル及びその製造方法
WO2006073092A1 (ja) * 2005-01-07 2006-07-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. 積層コイル
WO2007088914A1 (ja) * 2006-01-31 2007-08-09 Hitachi Metals, Ltd. 積層部品及びこれを用いたモジュール

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0388309U (ja) * 1989-12-27 1991-09-10
JPH08130115A (ja) * 1994-10-31 1996-05-21 Fuji Elelctrochem Co Ltd 電子チップ部品
JP2004311828A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Mitsubishi Materials Corp 積層型コモンモードチョークコイル及びその製造方法
WO2006073092A1 (ja) * 2005-01-07 2006-07-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. 積層コイル
WO2007088914A1 (ja) * 2006-01-31 2007-08-09 Hitachi Metals, Ltd. 積層部品及びこれを用いたモジュール

Cited By (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011254115A (ja) * 2007-07-30 2011-12-15 Murata Mfg Co Ltd チップ型コイル部品
JP5365689B2 (ja) * 2009-03-26 2013-12-11 株式会社村田製作所 電子部品及びその製造方法
US8633794B2 (en) 2010-03-31 2014-01-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component and manufacturing method for same
WO2012020590A1 (ja) * 2010-08-11 2012-02-16 株式会社村田製作所 電子部品
US8736413B2 (en) 2011-12-14 2014-05-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. Laminated type inductor element and manufacturing method therefor
JP2013125819A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Murata Mfg Co Ltd 積層型インダクタ素子およびその製造方法
CN103165278A (zh) * 2011-12-14 2013-06-19 株式会社村田制作所 层叠型电感元件及其制造方法
JP2014003265A (ja) * 2012-06-14 2014-01-09 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 積層チップ電子部品
JP2014060289A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Murata Mfg Co Ltd 積層コイル部品
GB2521559B (en) * 2012-09-28 2016-05-11 Murata Manufacturing Co A radio frequency impedance matching circuit and wireless communication apparatus
US9515632B2 (en) 2012-09-28 2016-12-06 Murata Manufacturing Co., Ltd. Impedance transformation circuit and wireless communication apparatus
GB2521559A (en) * 2012-09-28 2015-06-24 Murata Manufacturing Co Impedance conversion circuit and wireless communication device
JP2014187276A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Fdk Corp 積層インダクタ
WO2014155952A1 (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Fdk株式会社 積層インダクタ
CN105051837B (zh) * 2013-03-25 2018-04-17 Fdk株式会社 层叠电感器
CN105051837A (zh) * 2013-03-25 2015-11-11 Fdk株式会社 层叠电感器
US9510451B2 (en) 2013-07-09 2016-11-29 Toko, Inc. Laminated electric inductor
JP2015018852A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 東光株式会社 積層型電子部品
WO2015008611A1 (ja) * 2013-07-18 2015-01-22 株式会社 村田製作所 積層型インダクタ素子の製造方法
GB2537265A (en) * 2013-11-05 2016-10-12 Murata Manufacturing Co Laminated coil, impedance conversion circuit, and communication-terminal device
US9698831B2 (en) 2013-11-05 2017-07-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. Transformer and communication terminal device
WO2015068613A1 (ja) * 2013-11-05 2015-05-14 株式会社村田製作所 積層型コイル、インピーダンス変換回路および通信端末装置
GB2537265B (en) * 2013-11-05 2018-07-18 Murata Manufacturing Co Impedance converting circuit, and communication terminal device
JP2016139742A (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 株式会社村田製作所 コイル部品
CN109119223A (zh) * 2017-06-26 2019-01-01 株式会社村田制作所 层叠电感器
JP2019009299A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 株式会社村田製作所 積層インダクタ
US11282629B2 (en) 2017-06-26 2022-03-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multilayer inductor
KR20190058924A (ko) * 2017-11-22 2019-05-30 삼성전기주식회사 코일 부품
KR102494322B1 (ko) * 2017-11-22 2023-02-01 삼성전기주식회사 코일 부품
US11270836B2 (en) 2018-04-26 2022-03-08 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Inductor
JP7136009B2 (ja) 2019-06-03 2022-09-13 株式会社村田製作所 積層コイル部品
JP2020198370A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 株式会社村田製作所 積層コイル部品
CN113380510A (zh) * 2020-03-10 2021-09-10 株式会社村田制作所 层叠线圈部件
JP7151738B2 (ja) 2020-03-10 2022-10-12 株式会社村田製作所 積層コイル部品
JP2021144977A (ja) * 2020-03-10 2021-09-24 株式会社村田製作所 積層コイル部品
WO2022085552A1 (ja) * 2020-10-20 2022-04-28 株式会社村田製作所 積層型コイル部品
JP7485073B2 (ja) 2020-10-20 2024-05-16 株式会社村田製作所 積層型コイル部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP4973996B2 (ja) 2012-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4973996B2 (ja) 積層電子部品
JP4509186B2 (ja) 積層部品及びこれを用いたモジュール
JP5347973B2 (ja) 積層インダクタ及びこれを用いた電力変換装置
US7940531B2 (en) DC-DC converter
JP4883392B2 (ja) Dc−dcコンバータ
JP2008130736A (ja) 電子部品及びその製造方法
JP4703459B2 (ja) コイル内蔵基板
WO2007145189A1 (ja) 積層型セラミック電子部品
JP2015079931A (ja) 積層型電子部品
CN105305996B (zh) 复合电子组件及具有该复合电子组件的板
JP5078340B2 (ja) コイル内蔵基板
JP2009094149A (ja) 積層インダクタ
JP5429649B2 (ja) インダクタ内蔵部品及びこれを用いたdc−dcコンバータ
JP5181694B2 (ja) 電子部品
JP2013249246A (ja) 積層型電子部品用非磁性体組成物、これを用いた積層型電子部品及びその製造方法
JP2007324554A (ja) 積層インダクタ
JP2010141191A (ja) インダクタおよびその製造方法
JP4735944B2 (ja) 積層型インダクタ
JP2005259774A (ja) 開磁路型積層コイル部品
JPWO2010064505A1 (ja) 電子部品
KR20150105786A (ko) 적층형 전자부품 및 그 제조방법
JP4889423B2 (ja) コイル内蔵基板

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100611

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120316

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4973996

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350