JP2009041853A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】製品の美観を損ねることなく扉の封止状態を維持する磁力を任意に低減させることができる冷却貯蔵庫を提供する。
【解決手段】本発明の冷却貯蔵庫1は、断熱箱体2により構成された本体内に貯蔵室5を構成し、貯蔵室5の開口3を回動自在の扉12、12により開閉自在に閉塞して成るものであって、扉12の内面周囲に設けられた磁石M内蔵のパッキン10と、断熱箱体2(支柱11)に設けられ、扉12を閉じたときに磁石Mの磁力によりパッキン10が密着する金属板材28とを備え、この金属板材28は、支柱11に対して外側に配置された非磁性金属板29と、この非磁性金属板29の内側に配置された磁性金属板30とから構成されている。
【選択図】図4
【解決手段】本発明の冷却貯蔵庫1は、断熱箱体2により構成された本体内に貯蔵室5を構成し、貯蔵室5の開口3を回動自在の扉12、12により開閉自在に閉塞して成るものであって、扉12の内面周囲に設けられた磁石M内蔵のパッキン10と、断熱箱体2(支柱11)に設けられ、扉12を閉じたときに磁石Mの磁力によりパッキン10が密着する金属板材28とを備え、この金属板材28は、支柱11に対して外側に配置された非磁性金属板29と、この非磁性金属板29の内側に配置された磁性金属板30とから構成されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、貯蔵室の開口を回動自在の扉により開閉自在に閉塞する冷却貯蔵庫であって、特に、扉に設けられた磁石の磁力により、開口を封止する構造に関するものである。
従来より、スーパーマーケットやコンビニエンスストアには、前面が開口する断熱箱体により構成された本体内に貯蔵室を構成し、当該前面開口を回動自在の扉により開閉自在に閉塞してなる冷却貯蔵庫が用いられている。このような冷却貯蔵庫に用いられる扉は、用途に応じて複層ガラス製若しくは断熱材からなる扉等があるが、閉鎖状態を適切に維持すべく、当該扉が当接する開口縁には、金属製の枠部材が取り付けられていると共に、扉の開口側の外縁部には、磁石が内蔵されたパッキンが取り付けられている。
これにより、開口の一側を中心として回動自在に枢支される扉は、閉鎖した状態では、扉に設けられた磁石の磁力によって開口側の金属製の枠部材と密着し、冷気の漏出を効果的に防止した状態で、閉鎖状態を維持している。そして、開口側の枠部材を引きつける扉側の磁石の磁力に抗して扉の枢支側を中心として該扉を回動させることにより、自在に扉を開放することが可能となる。
特開平5−34047号公報
従来の構成では、扉の閉鎖状態を維持する磁力は、パッキンに内蔵される磁石と、開口縁に設けられる枠部材の材料によって決定されるものである。この場合、磁力が大きすぎると、お年寄りや子供などは、扉を開放するのに大きな労力を要し、利便性が悪いという問題がある。
しかしながら、磁石内蔵のパッキンや枠部材が取り付けられると、設置場所において容易に磁石による吸着力を変更することができない。
そこで、設置場所において扉側の磁石による本体開口縁との間に生じる吸着力を低減する方法として、ビニルテープの貼付や、スペーサを挟み込むことによって、これらの距離をおくことが行われている。しかしながら、係る方法では、扉開放時に顧客の目に付きやすい本体開口縁の美観を大きく損ねることとなる。
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、製品の美観を損ねることなく扉の封止状態を維持する磁力を任意に低減させることができる冷却貯蔵庫を提供する。
本発明の冷却貯蔵庫は、断熱箱体により構成された本体内に貯蔵室を構成し、該貯蔵室の開口を回動自在の扉により開閉自在に閉塞して成るものであって、扉の内面周囲に設けられた磁石内蔵のパッキンと、本体に設けられ、扉を閉じたときに磁石の磁力によりパッキンが密着する金属板材とを備え、該金属板材は、本体に対して外側に配置された非磁性金属板と、該非磁性金属板の内側に配置された磁性金属板とから構成されていることを特徴とする。
請求項2の発明の冷却貯蔵庫は、上記発明において、扉の非枢支側のパッキンに対応する箇所の本体に金属板材を設け、扉の非枢支側以外のパッキンに対応する箇所の本体には、磁性金属板を設けたことを特徴とする。
請求項3の発明の冷却貯蔵庫は、上記発明において、非磁性金属板の表面を、扉の非枢支側以外のパッキンに対応する箇所の本体に設けられる磁性金属板の表面と同様とし、非磁性金属板の内側に設けられる磁性金属板の表面は、当該非磁性金属板の表面と異なるものとしたことを特徴とする。
請求項4の発明の冷却貯蔵庫は、上記請求項2又は請求項3の発明において、非磁性金属板とその内側に設けられる磁性金属板とを合わせた厚さ寸法を、扉の非枢支側以外のパッキンに対応する箇所の本体に設けられる磁性金属板の厚さ寸法と同等としたことを特徴とする。
本発明によれば、断熱箱体により構成された本体内に貯蔵室を構成し、該貯蔵室の開口を回動自在の扉により開閉自在に閉塞して成る冷却貯蔵庫において、扉の内面周囲に設けられた磁石内蔵のパッキンと、本体に設けられ、扉を閉じたときに磁石の磁力によりパッキンが密着する金属板材とを備え、該金属板材は、本体に対して外側に配置された非磁性金属板と、該非磁性金属板の内側に配置された磁性金属板とから構成されているので、扉の開放時に目に付きやすい本体開口縁の美観を損ねることなく、扉側に設けられた磁石の磁力による本体側の磁性金属板との間の吸着力を低減させることが可能となる。
これにより、従来から用いられている磁石や磁性金属板を格別に変更して磁力を調整することなく、適切な扉の封止状態を維持し、且つ、比較的小さな力で開放することが可能となる。
請求項2の発明によれば、上記発明において、扉の非枢支側のパッキンに対応する箇所の本体に金属板材を設け、扉の非枢支側以外のパッキンに対応する箇所の本体には、磁性金属板を設けたことにより、モーメントの関係で磁石の磁力に抗して開放するのにもっとも力がかかる扉の非枢支側の磁石による吸着力を他の箇所と比べて低減させることが可能となり、比較的小さな力であっても円滑に扉を開放することが可能となる。
すなわち、支点である回動軸から近い枢支側は、比較的大きな吸着力によって扉と本体とを封止しても枢支側の磁力は簡単に引き離せるのに対し、回動軸から遠い非枢支側は、磁石の磁力と開放のための力が回動軸から同じ距離となるため、そのままの力が磁石に対向することとなり開放しにくくなるが、当該非枢支側は、磁性金属板と磁石内蔵のパッキンとの間に非磁性金属板が介在することで、その磁力を弱めることができ、円滑な扉開放が可能となる。
また、請求項3の発明によれば、上記発明において、非磁性金属板の表面を、扉の非枢支側以外のパッキンに対応する箇所の本体に設けられる磁性金属板の表面と同様とし、非磁性金属板の内側に設けられる磁性金属板の表面は、当該非磁性金属板の表面と異なるものとしたので、扉の非枢支側のパッキンに対応する箇所における金属板材の正しい取付状態では、当該箇所における本体表面が、扉の非枢支側以外のパッキンに対応する箇所における磁性金属板の表面と同様となり、外観の向上を図ることが可能となる。
これにより、取付作業時において、磁石などを用いることなく磁性金属板と非磁性金属板との材質の違いを見極めることが可能となり、誤って取り付けてしまう不都合を未然に回避することが可能となる。
請求項4の発明によれば、上記請求項2又は請求項3の発明において、非磁性金属板とその内側に設けられる磁性金属板とを合わせた厚さ寸法を、扉の非枢支側以外のパッキンに対応する箇所の本体に設けられる磁性金属板の厚さ寸法と同等としたことにより、金属板や金属板材を本体に固定する周辺部材を共通として使用することが可能となる。
そのため、部品点数の増加を抑制することができ、コストの低減を図ることが可能となる。また、既存の冷却貯蔵庫においても、現在磁性金属板が取り付けられている扉の非枢支側のパッキンに対応する箇所に当該金属板材を取り付けることが可能となり、汎用性の拡大を図ることができる。
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述に説明する。図1は本発明の冷却貯蔵庫1の斜視図、図2は扉7を開放した状態の冷却貯蔵庫1の斜視図をそれぞれ示している。
本実施例に係る冷却貯蔵庫1は、前方に開放する断熱箱体2により本体が構成されている。この断熱箱体2は、ステンレスなどの鋼板から成る外箱6、及び、この外箱6内に組み込まれたABS等の合成樹脂製の内箱7と、内外両箱6、7間に現場発泡方式にて充填されたポリウレタン等の断熱材8から構成されている。そして、この断熱箱体2(内箱6)内を貯蔵室5としている。なお、図1において4は、貯蔵室5内に上下に複数段架設される棚装置である。また、貯蔵室5の前面開口3は、縦方向の中央部に詳細は後述する扉12、12のパッキン10を受けるための支柱11、11が隣接して取り付けられている。
断熱箱体2の下方には、圧縮機や凝縮器等からなる周知の冷却装置を収容した図示しない機械室が構成されており、当該冷却装置より貯蔵室5内に冷気を供給し、該貯蔵室5内を所定の低温に維持するように構成されている。
一方、貯蔵室5(断熱箱体2)の前面開口3は、当該開口3縁に垂直方向一側を図示しないヒンジ装置によって回動自在に枢支された一組の観音開き式の扉12、12によって開閉自在に閉塞される。なお、両扉12、12は、それぞれヒンジ装置の前面開口3縁に対する取付位置を扉12の他方の一側上下に変更し、扉12の上下を反転することによってそれぞれ開放方向を変更可能とされている。
ここで、図3乃至図6を参照して扉12及び断熱箱体2の前面開口3縁部の構成について説明する。図3は扉12の上側の部分拡大概略断面図、図4は扉12の把手15が設けられる非枢支側の部分拡大概略断面図、図5は前面開口3縁部の部分拡大断面図、図6は支柱11の拡大断面図をそれぞれ示している。
扉12は、アルミニウム製の枠状サッシュ13と、当該枠状サッシュ13に保持されるガラス等の透明板14等から構成される。この枠状サッシュ13の内面、すなわち、本体2の前面開口3側の面には溝が形成されており、当該溝にシール用のパッキン10が係合取付される。このパッキン10は硬質合成樹脂と軟質合成樹脂の一体押出成形にて構成され、硬質の基部から延出して形成されて枠状サッシュ13の溝に係合される鏃部(図示しない)と、本体2の前面開口3側に位置して軟質の袋状部10Aとを有しており、この袋状部10A内には、フェライトマグネットからなる磁石Mが内蔵されている。これにより、磁石内蔵のパッキン10が扉12の内面周囲に着脱可能に設けられることとなる。
また、この扉12の枢支側と対向する非枢支側の前面中央部には、把手15が取り付けられている。当該把手15を前方に引くことにより、扉12は枢支側に設けられるヒンジ装置の回動軸を中心として前方に回動される。
一方、断熱箱体2の前面開口3縁部及び当該前面開口3に設けられた支柱11の前面には、ブレーカ17、18が設けられている。断熱箱体2の前面開口3縁部に取り付けられるブレーカ17は、前方に開口する断面略コ字状を呈すると共に、断熱箱体2側の後面には、断熱箱体2の開口縁部前面から両箱体6、7側に延在する係合部17Aが形成されている。そして、ブレーカ17の両側辺前端は、内方に向けて折曲した爪19、20が形成されており、これら爪19、20とブレーカ17後面との間には、前方に開口すると共に所定の寸法を有する金属板収納部17Bが形成される。爪20が形成される側の側辺21は、後端に形成される係合部21Aによって、ブレーカ17に対し着脱自在に取付可能とされている。
そして、この金属板収納部17B内には、磁性金属板23が収納される。本実施例においてこの磁性金属板23は、約1mm程度の厚さ寸法を有しており、例えばステンレス(SUS430)等の磁性を示す材料にて構成されている。なお、当該磁性金属板23は、磁性を有する金属板であればよく、これに限定されるものではない。また、本実施例では、この磁性金属板23の少なくとも前面に対応する表面は、鏡面仕上げとされているものとする。
また、この金属板収納部17B内には、磁性金属板23よりも内側に位置して当該ブレーカ17への結露防止用のヒータ22が収納されている。
係る構成により、金属板収納部17Bに磁性金属板23を取り付ける際には、まず、ブレーカ17の一方の側辺20を外し、ブレーカ17の一方の爪19に磁性金属板23の一端を係止させながら磁性金属板23を金属板収納部17B内に収納し、磁性金属板23の他端をネジ24によりブレーカ17に固定する。その後、爪20によって当該ネジ24を隠蔽するように先ほど取り外した側辺20をブレーカ17に取り付ける。
このとき、ヒータ22は、磁性金属板23をネジ止めにより金属板収納部17Bに固定することにより、ブレーカ17側に押さえつけ、ブレーカ17への熱伝導性を向上させている。なお、当該ヒータ22は、ブレーカ17に取り付けられる磁性金属板23を取り外すことによって、断線等が生じた場合であっても容易にメンテナンス作業を行うことが可能となる。
これにより、各扉12の把手15が設けられている非枢支側のパッキン10に対応する箇所以外のパッキン10が対応する箇所、すなわち、前面開口3縁部に、磁性金属板23が設けられることとなる。
他方、断熱箱体2の前面開口3に設けられた支柱11は、それぞれの扉12の把手15が設けられる非枢支側に対応するように、2つ並設されている。ここでは一方の支柱11の構成について図6を参照して説明する。支柱11は前記内箱7と同様の材質にて構成される中空の柱部材11A内に断熱材11Bを発泡充填して構成される。この支柱11の前面に、ブレーカ18が設けられる。
このブレーカ18は、ブレーカ17と略同様に構成されるものであり、前方に開口する断面略コ字状を呈すると共に、支柱11側の後面には係合部18Aが形成されている。そして、ブレーカ18の両側辺前端は、内方に向けて折曲した爪25、26が形成されており、これら爪25、26とブレーカ18後面との間には、前方に開口すると共に所定の寸法を有する金属板収納部18Bが形成される。爪26が形成される側の側辺27は、上記側辺21と同様に、後端に形成される係合部27Aによって、ブレーカ18に対し着脱自在に取付可能とされている。なお、本実施例において、この金属板収納部18Bは、ブレーカ17に形成される金属板収納部17Bと略同様の寸法に形成されているものとする。
そして、この金属板収納部18B内には、金属板材28が収納される。この金属板材28は、非磁性金属板29と、磁性金属板30とから構成される。本実施例において非磁性金属板29は、約0.4mm程度の厚さ寸法を有しており、例えばステンレス(SUS304)等の磁性を示さない材料にて構成されている。なお、当該非磁性金属板29は、磁性を示さない金属材料であればよく、当該材料に限定されない。磁性金属板30は、約0.6mm程度の厚さ寸法を有しており、例えばステンレス(SUS430)等の磁性を示す材料にて構成されている。磁性金属板30は、磁性を示す金属材料であればよく、当該材料に限定されない。非磁性金属板29を支柱11に対して外側に配置すると共に、磁性金属板30を非磁性金属板29の内側に配置することで、金属板材28が構成される。
ここで、金属板材28の表面側に位置する、すなわち、ブレーカ18の開口から臨む非磁性金属板29の表面は、前記ブレーカ17の開口から臨む磁性金属板23の表面と同様の形状、本実施例では、鏡面仕上げとされているものとする。これに対し、非磁性金属板29の内側に配置される磁性金属板30の表面は、これとは異なる形状、例えばつや無し仕上げや、曇り仕上げ、複数の細かい傷が形成される所謂ヘアライン仕上げなどとする。
また、本実施例では、ブレーカ17の金属板収納部17B内に収容される磁性金属板23の厚さ寸法と、ブレーカ18の金属板収納部18Bに収納される金属板材28の厚さ寸法、すなわち、非磁性金属板29と磁性金属板30とを合わせた厚さ寸法を同等となるように構成する。これにより、磁性金属板23や金属板材28を断熱箱体2側に固定する周辺部材、すなわち、ブレーカ17及び18を共通部品として使用することが可能となる。そのため、部品点数の増加を抑制することができ、コストの低減を図ることが可能となる。また、金属板材28を構成する非磁性金属板29の厚さ寸法と磁性金属板30の厚さ寸法はこれに限定されるものではなく、合わせた厚さ寸法がブレーカ17に収納される磁性金属板23の厚さ寸法と同等となれば、係る効果を得ることが可能となる。
また、係る構成とすることで、既存の冷却貯蔵庫においても、現在磁性金属板23が取り付けられている扉の非枢支側のパッキンに対応する箇所に当該金属板材28を取り付けることが可能となり、汎用性の拡大を図ることができる。
そして、係るブレーカ18の金属板収納部18B内にも、金属板材28よりも内側に位置して当該ブレーカ18への結露防止用のヒータ31が収納されている。
係る構成により、金属板収納部18Bに金属板材28を取り付ける際には、まず、金属板材28を構成する非磁性金属板29と磁性金属板30とを非磁性金属板29が外側に配置されるように重ね合わせ、ブレーカ18の一方の側辺27を外し、ブレーカ18の一方の爪25に金属板材28の一端を係止させながら金属板材28を金属板収納部18B内に収納し、金属板材28の他端をネジ32によりブレーカ18に固定する。その後、爪26によって当該ネジ32を隠蔽するように先ほど取り外した側辺27をブレーカ18に取り付ける。
このとき、厚さは異なるものの、一見して磁性を有するものであるか否かが分からない非磁性金属板29及び磁性金属板30は、表面の形状を異なるものとしたことにより、容易にこれらを区別することが可能となる。また、外側に配置される非磁性金属板29のみが他のブレーカ17に配置される磁性金属板23と同様の表面形状とされることで、当該非磁性金属板29を外側に配置することを作業者に認識させやすくすることが可能となる。
そのため、金属板材28の正しい取付状態では、当該箇所における本体表面、すなわち支柱11表面が、扉12の非枢支側以外のパッキン10に対応する箇所における磁性金属板23の表面と同様となり、外観の向上を図ることが可能となる。
これにより、取付作業時において、磁石などを用いることなく磁性金属板30と非磁性金属板29との材質の違いを見極めることが可能となり、誤って配置することで、本願発明の効果が得られなくなるという不都合を回避することが可能となる。
係る取付によって、ヒータ31は、金属板材28をネジ止めにより金属板収納部18Bに固定することにより、ブレーカ18側に押さえつけ、ブレーカ18への熱伝導性を向上させている。なお、当該ヒータ31は、ブレーカ18に取り付けられる金属板材28を取り外すことによって、断線等が生じた場合であっても容易にメンテナンス作業を行うことが可能となる。
これにより、各扉12の把手15が設けられている非枢支側のパッキン10に対応する箇所、すなわち、本実施例では、支柱11の前面に、外側に非磁性金属板29、その内側に磁性金属板30が配置される金属板材28が設けられることとなる。
係る構成とすることにより、貯蔵室5の前面開口3は、扉12、12により閉塞された状態では、扉12の内面周囲に設けられたパッキン10と、閉鎖時に当該パッキン10が当接する前面開口3縁部に設けられた磁性金属板23及び支柱11前面に設けられた金属板材28とが、パッキン10に内蔵される磁石Mの磁力による吸着力によってパッキン10が磁性金属板23及び金属板材28に密着する。これにより、扉12と断熱箱体2の前面開口3縁部とを封止することができ、冷気の漏洩を阻止し、冷却効率の向上を図ることが可能となる。
本実施例では、扉12の把手15が取り付けられる非枢支側のパッキン10に対応する箇所、すなわち支柱11には、該支柱11に対して外側に配置された非磁性金属板29と、非磁性金属板29の内側に配置された磁性金属板30から構成される金属板材28が設けられている。そのため、扉12側のパッキン10に設けられる磁石Mの磁力により吸着する磁性金属板30が非磁性金属板29を隔てて支柱11に設けられることから、当該非磁性金属板29により当該吸着力が弱められる。
これにより、扉12の開放時に目に付きやすい本体開口3縁の美観を損ねることなく、扉12側に設けられた磁石Mの磁力による断熱箱体2側の磁性金属板30との間の引き合う力を低減させることが可能となる。従って、本体開口3縁などにビニルテープなどを貼ることなく、扉12の開放に要する力を低減させることが可能となり、子供やお年寄りであっても容易に扉12を開放することが可能となる。
このように従来から用いられている磁石や磁性金属板を格別に変更して、磁力を調整することなく、適切な扉12の封止状態を維持し、且つ、容易な扉開放を可能とすることができる。
特に、本実施例では、非磁性金属板29と磁性金属板30とから構成される金属板材28は、扉12の把手15が設けられる非枢支側のパッキン10に対応する箇所(支柱11)にのみ設けられ、それ以外のパッキン10が対応する箇所(前面開口3縁部)には、磁性金属板23が設けられているため、モーメントの関係で磁石Mの磁力に抗して開放するのにもっとも力がかかる扉12の非枢支側の磁石による吸着力を他の箇所と比べて低減させることが可能となる。そのため、パッキン10全体に対応する部分に金属板材28を設ける場合に比して、コストの低減を実現しつつ、比較的小さな力であっても円滑に扉12を開放することが可能となる。
すなわち、支点であるヒンジ部材の回動軸から近い枢支側は、比較的大きな吸着力によって扉21と断熱箱体2とを封止しても枢支側の磁力は簡単に引き離せるのに対し、回動軸から遠い非枢支側は、磁石の磁力と開放のための力が回動軸から同じ距離となるため、そのままの力が磁石に対向することとなり開放しにくくなるが、当該非枢支側は、磁性金属板30と磁石M内蔵のパッキン10とに間に非磁性金属板29が介在することにより、その磁力を弱めることができ、円滑な扉開放が可能となる。
なお、本実施例では、扉12、12は、観音開き式とされているため、把手15が設けられている非枢支側のパッキン10に対応する箇所は、前面開口3に設けられる支柱11の前面となり、当該支柱11前面に非磁性金属板29と磁性金属板30とからなる金属板材28を設けているが、金属板材28が設けられる箇所は、これに限定されるものではなく、片側開きである場合など、把手15が設けられている非枢支側のパッキン10に対応する箇所が断熱箱体2の前面開口3縁である場合には、当該箇所に設けられるブレーカ17に金属板材28を設けても、同様の効果を得ることが可能となる。
M 磁石
1 冷却貯蔵庫
2 断熱箱体(本体)
3 前面開口
4 棚装置
5 貯蔵室
6 外箱
7 内箱
8 断熱材
10 パッキン
11 支柱
12 扉
15 把手
17、18 ブレーカ
17A、18A 係合部
17B、18B 金属板収納部
19、20、25、26 爪
21、27 側辺
21A、27A 係合部
22、31 ヒータ
23 磁性金属板
24、32 ネジ
28 金属板材
29 非磁性金属板
30 磁性金属板
1 冷却貯蔵庫
2 断熱箱体(本体)
3 前面開口
4 棚装置
5 貯蔵室
6 外箱
7 内箱
8 断熱材
10 パッキン
11 支柱
12 扉
15 把手
17、18 ブレーカ
17A、18A 係合部
17B、18B 金属板収納部
19、20、25、26 爪
21、27 側辺
21A、27A 係合部
22、31 ヒータ
23 磁性金属板
24、32 ネジ
28 金属板材
29 非磁性金属板
30 磁性金属板
Claims (4)
- 断熱箱体により構成された本体内に貯蔵室を構成し、該貯蔵室の開口を回動自在の扉により開閉自在に閉塞して成る冷却貯蔵庫において、
前記扉の内面周囲に設けられた磁石内蔵のパッキンと、
前記本体に設けられ、前記扉を閉じたときに前記磁石の磁力により前記パッキンが密着する金属板材とを備え、
該金属板材は、前記本体に対して外側に配置された非磁性金属板と、該非磁性金属板の内側に配置された磁性金属板とから構成されていることを特徴とする冷却貯蔵庫。 - 前記扉の非枢支側の前記パッキンに対応する箇所の前記本体に前記金属板材を設け、前記扉の非枢支側以外の前記パッキンに対応する箇所の前記本体には、前記磁性金属板を設けたことを特徴とする請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
- 前記非磁性金属板の表面を、前記扉の非枢支側以外の前記パッキンに対応する箇所の前記本体に設けられる前記磁性金属板の表面と同様とし、前記非磁性金属板の内側に設けられる前記磁性金属板の表面は、当該非磁性金属板の表面と異なるものとしたことを特徴とする請求項2に記載の冷却貯蔵庫。
- 前記非磁性金属板とその内側に設けられる前記磁性金属板とを合わせた厚さ寸法を、前記扉の非枢支側以外の前記パッキンに対応する箇所の前記本体に設けられる前記磁性金属板の厚さ寸法と同等としたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の冷却貯蔵庫。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007207707A JP2009041853A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | 冷却貯蔵庫 |
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JP (1) | JP2009041853A (ja) |
Cited By (7)
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