JP2009041313A - 壁面の防水装置と止水部材と連結金具と防水工法 - Google Patents

壁面の防水装置と止水部材と連結金具と防水工法 Download PDF

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Abstract

【課題】高い水圧に耐え、信頼性の高い止水機能を持つ防水装置を提供する。
【解決手段】
防水をされるべき壁体11に一端を固定して立設され、他端側に雄ねじ部18を有するねじ部材14と、前記雄ねじ部18に一端を螺装し、他端に任意の構造材を支持する連結金具15と、前記雄ねじ部18を貫通させて前記壁体11を覆い、前記ねじ部材14により支持される防水シート21と、前記雄ねじ部18を中心孔26に挿通させ、前記連結金具15と前記防水シート21との間に挟み込まれる止水部材23とを備える。この止水部材23は、防水シート21側にあって防水シート21に密着する、常温で粘着性を有し加圧すると流動する特性を持つ止水材24と、止水材24を防水シート21との間に挟んで包囲する凹陥部27を有する補強材25とからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、山留め壁や連続地中壁等の壁面で、矢板控金具等の連結金具の壁面への取付部分からの漏水を防止することができる壁面の防水装置と止水部材と連結金具と防水工法に関する。
従来、建物の地下階を建設する等の場合には、山留め壁や連続地中壁等の壁体に対向して型枠を設置し、壁体と型枠との間にコンクリートを打設してコンクリート壁を構築する。このコンクリート打設時に型枠に負荷される荷重を支持するため、型枠を壁体に固定するコンクリート型枠保持装置を使用する。
このコンクリート型枠保持装置は、壁体の壁面に取付けられたねじ部材と、このねじ部材に螺装連結された矢板控金具等の連結金具を備える。連結金具の他端で型枠を支持する。即ち、連結金具に一端が螺入されたセパレータと、セパレータの他端に取付けられたピーコン等の端止具とを備える。この端止具で型枠を内側から支持する。このとき、地下水がコンクリート型枠保持装置を伝わってコンクリート壁の内側に漏水する事故を防止する技術が既に開発されて、実用化されている(特許文献1)。
特許第3083271号
上記の特許文献1に記載された技術は、コンクリート壁の内側への漏水防止技術として広く普及するに至っている。即ち、壁体の壁面にそって防水シートを配設して、防水シートを多数のねじ部材で支持固定するとともに、ねじ部材に螺装連結された、連結金具で止水部材を防水シートに押しつけて、ねじ部材が防水シートを貫通した部分の止水をする。施工が簡単で、素早く確実な止水ができるという特徴を持つ。しかしながら、近年増加している地下鉄の大深度地下工事等では、防水シートに加わる水圧が従来の想定値を越えることがあり、より高強度の防水装置の開発が要望されていた。
本発明は、以上の要望に応えるためになされたもので、特許文献1に記載された防水装置にさらに改良を加えた、壁面の防水装置と止水部材と連結金具と防水工法を提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
〈構成1〉
防水をされるべき壁体11に一端を固定して立設され、他端側に雄ねじ部18を有するねじ部材14と、上記雄ねじ部18に一端を螺装し、他端に任意の構造材を支持する連結金具15と、上記雄ねじ部18を貫通させて上記壁体11を覆い、上記ねじ部材14により支持される防水シート21と、上記雄ねじ部18を中心孔26に挿通させ、上記連結金具15と上記防水シート21との間に挟み込まれる止水部材23とを備え、この止水部材23は、防水シート21側にあって防水シート21に密着する、常温で粘着性を有し加圧すると流動する特性を持つ止水材24と、止水材24を防水シート21との間に挟んで包囲する凹陥部27を有する補強材25とからなることを特徴とする防水装置。
止水部材23が、止水材24とこの止水材24を凹陥部に収容する補強材25とを備えるので十分な量の、止水材24を使用することができる。また、止水材24を防水シート21との間に挟んで包囲するので、圧縮されたとき、止水材24を装置各部に万遍なく圧入する効果がある。さらに、補強材25は、止水材24を包囲するので、圧入された止水材24を逃がさない効果がある。
〈構成2〉
防水をされるべき壁体11に一端を固定して立設され、他端側に雄ねじ部18を有するねじ部材14と、上記雄ねじ部18に一端を螺装し、他端に任意の構造材を支持する連結金具15と、上記雄ねじ部18を貫通させて上記壁体11を覆い、上記ねじ部材14により支持される防水シート21と、上記雄ねじ部18に螺装された上記連結金具15の端部を中心孔26に割り込ませ、防水シート21側にあって防水シート21に密着する、常温で粘着性を有し加圧すると流動する特性を持つ止水材24と、止水材24を防水シート21との間に挟んで包囲する凹陥部27を有する補強材25とを備えたことを特徴とする防水装置。
連結金具15を中心孔26に割り込ませて、連結金具15の端面で強く防水シート21を押圧するので、防水シート21の貫通孔付近の止水効果が高まる。
〈構成3〉
構成1または2に記載の防水装置において、上記補強材25は、ゴムやプラスチック等の弾性体もしくは軟質非弾性材料からなることを特徴とする防水装置。
補強材25は、ゴムやプラスチック等の弾性体もしくは軟質非弾性材料からなることが好ましい。止水材24を収容し、圧縮されると止水材24を装置各部に圧送し、柔軟に変形して防水シート21等に密着する作用効果がある。
〈構成4〉
構成1乃至3のいずれかに記載の防水装置において、止水部材23は全体として円盤状をしており、止水部材23の補強材25には、中央に中心孔26が設けられており、止水材24を収容するためのすり鉢状の凹陥部27が設けられていることを特徴とする防水装置。
止水材24を十分な量だけ収容することかでき、連結金具15により止水材24に圧力をかけやすい。
〈構成5〉
構成1乃至4のいずれかに記載の防水装置において、上記補強材25の中心孔径D1よりも、上記止水材24の中心孔径D2が小さいことを特徴とする防水装置。
止水材24が雄ねじ部18にからみつきやすい。
〈構成6〉
構成1乃至5のいずれかに記載の防水装置において、上記補強材25の中心孔径D1は上記雄ねじ部18の外形とほぼ等しく、上記止水材24の中心孔径D2は、上記雄ねじ部18の外形よりも小さいことを特徴とする防水装置。
止水部材23を雄ねじ部18に装着するとき、雄ねじ部18の外周全面に止水材24が付着し、さらに、補強材25で止水材24を雄ねじ部18のねじ山にすり込む作用がある。
〈構成7〉
構成1乃至6のいずれかに記載の防水装置において、止水部材23は全体として円盤状をしており、止水部材23の補強材25には、中央に中心孔26が設けられており、止水材24を収容するための凹陥部27が設けられ、上記中心孔26に近い部分の補強材25の肉厚が他の部分よりも薄いことを特徴とする防水装置。
中心孔26に近い部分の補強材25の肉厚が他の部分よりも薄いので、雄ねじ部18に近い部分に多量の止水材24を収納できる。また、連結金具15の端部が中心孔26に割り込んで、防水シート21にその端面を接するまで締め付けができる。
〈構成8〉
構成1乃至7のいずれかに記載の防水装置において、連結金具15と雄ねじ部18の壁体11側に設けた大径部との間に、止水部材23を介することなく防水シート21を挟み込んで締め付け固定することを特徴とする防水装置。
雄ねじ部18の壁体11側には、例えば、工具掛け部19のような雄ねじ部18よりも径の大きな大径部を設ける。大径部の防水シート21に接する面と、連結金具15の防水シート21に接する面とで、防水シート21を両側から強固に挟む。これらの隙間には予め止水材24が流れ込んでいる。従って、機械的にも強固で緩みの無い止水ができる。また、大径部の防水シート21に接する面と、連結金具15の防水シート21に接する面が防水シート21の貫通孔22を完全に覆うように、これらの面の形状と寸法を選定すれば、防水シート21の貫通孔を完全に封止することができる。
〈構成9〉
構成7または8に記載の防水装置において、連結金具15には、止水部材23の中心孔26に挿入される端部を残してフランジ153が溶接されていることを特徴とする防水装置。
連結金具15にフランジ153が溶接されていると、このフランジ153が止水部材23全体を防水シート21に押しつけるので、止水性が高まる。
〈構成10〉
防水をされるべき壁体11に一端を固定して立設され、他端側に雄ねじ部18を有するねじ部材14と、上記雄ねじ部18に一端を螺装し、他端に任意の構造材を支持する連結金具15と、上記雄ねじ部18を貫通させて上記壁体11を覆い、上記ねじ部材14により支持される防水シート21とを備えた防水装置において、上記連結金具15と上記防水シート21との間に挟み込まれて使用されるものであって、上記雄ねじ部18を挿通させる中心孔26と、防水シート21側にあって防水シート21に密着する、常温で粘着性を有し加圧すると流動する特性を持つ止水材24と、止水材24を防水シート21との間に挟んで包囲する凹陥部27を有する補強材25とからなることを特徴とする止水部材。
〈構成11〉
防水をされるべき壁体11に一端を固定して立設され、他端側に雄ねじ部18を有するねじ部材14と、上記雄ねじ部18に一端を螺装し、他端に任意の構造材を支持する連結金具15と、上記雄ねじ部18を貫通させて上記壁体11を覆い、上記ねじ部材14により支持される防水シート21とを備えた防水装置において、上記連結金具15と上記防水シート21との境界を塞ぐように使用されるものであって、上記雄ねじ部18を挿通させる中心孔26と、防水シート21側にあって防水シート21に密着する、常温で粘着性を有し加圧すると流動する特性を持つ止水材24と、止水材24を防水シート21との間に挟んで包囲する凹陥部27を有する補強材25とからなることを特徴とする止水部材。
〈構成12〉
構成10または11に止水部材において、上記補強材25の中心孔径D1よりも、上記止水材24の中心孔径D2が小さいことを特徴とする止水部材。
〈構成13〉
構成12に記載の止水部材において、上記補強材25の中心孔径D1は上記雄ねじ部18の外形とほぼ等しく、上記止水材24の中心孔径D2は、上記雄ねじ部18の外形よりも小さいことを特徴とする止水部材。
〈構成14〉
構成10乃至13のいずれかに記載の止水部材において、全体として円盤状をしており、止水部材23の補強材25には、中央に中心孔26が設けられており、止水材24を収容するための凹陥部27が設けられ、上記中心孔26に近い部分の補強材25の肉厚が他の部分よりも薄いことを特徴とする止水部材。
〈構成15〉
防水をされるべき壁体11に一端を固定して立設され、他端側に雄ねじ部18を有するねじ部材14と、上記雄ねじ部18を貫通させて上記壁体11を覆い、上記ねじ部材14により支持される防水シート21とを備えた防水装置において、上記雄ねじ部18に一端を螺装し、他端に任意の構造材を支持するものであって、上記雄ねじ部18を挿通させる中心孔26と、防水シート21側にあって防水シート21に密着する、常温で粘着性を有し加圧すると流動する特性を持つ止水材24と、この止水材24を保持する補強材を有する止水部材の、上記中心孔に挿入される端部を残してフランジ153が溶接されていることを特徴とする連結金具。
〈構成16〉
防水をされるべき壁体11に、一端を固定し他端側に雄ねじ部18を有するねじ部材14を複数本所定間隔で立設し、上記雄ねじ部18を貫通させて上記壁体11を覆い、上記ねじ部材14により支持されるように防水シート21を配置し、上記雄ねじ部18を挿通させる中心孔26を有し、常温で粘着性を有し加圧すると流動する特性を持つ止水材24を収容した凹陥部27を有する補強材25を備えた止水部材23を、上記雄ねじ部18に装着して、当該雄ねじ部18の外周面に上記止水材24を付着させ、その後、上記雄ねじ部18に一端を螺装し他端に任意の構造材を支持する連結金具15を締め付けて、上記止水材24が上記防水シート21に密着し、上記補強材25が上記止水材24を防水シート21との間に挟んで包囲するようにし、さらに上記連結金具15を締め付けて、上記止水部材23を加圧して、上記止水材24を上記防水シート21の貫通孔を通じて上記雄ねじ部18の外周面と上記防水シート21との隙間に流れ込ませることを特徴とする防水工法。
〈構成17〉
構成16に記載の防水工法において、上記雄ねじ部18に螺装された上記連結金具15の端部を上記止水部材23の中心孔26に割り込ませ、連結金具15と雄ねじ部18の壁体11側に設けた大径部との間に、止水部材23を介することなく防水シート21を挟み込んで締め付け固定することを特徴とする防水工法。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は、本発明の防水装置の実施例1を説明する図で、(a)は装置の縦断面図、(b)は同装置の分解部分縦断面図である。
本発明の防水装置は、土留め壁や連続地中壁等の壁面の防水に使用される。図1の(a)に示す壁体11は、土留め壁や連続地中壁等の壁面である。壁体11はコンクリート壁12とH形鋼等の金属支柱13とを備える。この金属支柱13には、ねじ部材14が取付られる。ねじ部材14は、矢板控金具等の連結金具15を金属支柱13に固定するための支持部材である。
図の(b)に示すように、ねじ部材14は、タッピングねじ部17と、雄ねじ部18と、工具掛け部19とを備えている。タッピングねじ部17は、壁体11の壁面に穿けられた取付穴16に強制的にねじ込まれる部分である。雄ねじ部18は、タッピングねじ部17を取付穴16にねじ込んだ際に壁面から突出する部分である。工具掛け部19は、タッピングねじ部17と雄ねじ部18との間に設けられ、雄ねじ部18よりも大径の六角ナット状をしている。工具掛け部19には、雄ねじ部18側から、図示しない電動工具に取付けた六角ボックススパナが装着されて、タッピングねじ部17を回転させて取付穴16にねじ込む。こうして、雄ねじ部18が壁面にほぼ垂直に立設される。図1の(a)に示すように、ねじ部材14を壁体11に取付けた状態で、雄ねじ部18には、連結金具15が螺装連結される。
このねじ部材14が取付けられた壁体11の壁面には、図1(a)に示すように、ねじ部材14の雄ねじ部18を貫通させるようにして、防水シート21が配設される。防水シート21は、ねじ部材14の雄ねじ部18を貫通させて壁体11を覆う。この防水シート21の配設により、壁体11にコンクリート壁12側から地下水の漏れが発生した場合であっても、連結金具15側への漏水を防止できる。なお、ねじ部材14を壁体11に固定して立設するために、タッピングねじ部17を例示して説明するが、あとで説明するように、その他の固定方法を使用しても構わない。
防水シート21は、例えば壁体11側の薄いゴム層211と、連結金具15側の補強用不織布212とを積層したものである。即ち、防水シート21は、例えば、数ミリメートルの厚さの繊維補強された柔軟なシートである。ゴムシート、プラスチックシート等、任意のものが使用できる。この防水シート21には、ねじ部材14の雄ねじ部18を貫通させるように、貫通孔22(図2)が設けられる。後で図2を用いて説明するが、この貫通孔22は雄ねじ部18の端が突き当たった位置の防水シート21をハンマ等を用いて殴打して明ける。雄ねじ部18は、この貫通孔22を貫いて連結金具15側に突出する。ここまでの構成は、上記の特許文献1に詳述されている。
ここで、防水シート21の貫通孔から突出した雄ねじ部18には、止水部材23を挟むように連結金具15が螺装される。止水部材23は、防水シート21に密着する、例えば、非加硫ブチルゴム製の止水材24と、この止水材24を収容する凹陥部27(図4)を有する補強材25とから構成される。補強材25は、ゴムやプラスチック等の弾性体であって、防水シート21に密着する止水材24を包囲する凹陥部27を有することが好ましい。しかし、取り付け前は止水材24を収容し、取り付け後は止水材24の流失を防ぐように形状が保持できる特性を持てばよく、例えば、ポリエチレン等のように、軟質であるが非弾性材料であっても構わない。補強材25の構造は後で図4により詳述する。止水材24は、常温で粘着性を有し加圧すると流動してねじ等の隙間に流入する特性を持つ材料であることが好ましい。非加硫ブチルゴムが最も実用的であるが、他の樹脂材料で代用することもできる。温暖な地域と寒冷地とでは室温レベルの常温の範囲が大きく異なるが、この種の材料では、その粘性や流動性にほとんど大きな差異がみられない。
図1の(a)に示すように、雄ねじ部18に連結金具15を螺装して締め付けると、止水部材23の止水材24が防水シート21に押しつけられる。壁体11側の水は、ねじ部材14を伝わって防水シート21の貫通孔から連結金具15側に漏出しようとする。ここで、止水材24が防水シート21に密着し、防水シート21の貫通孔22さらに、止水材24が雄ねじ部18に絡み付いて、ねじ部材14の部分の止水が行なわれる。
図2は、防水装置の施工方法を示し、(a)から(d)までは、その各段階の装置縦断面図である。
まず始めに、壁体11の金属支柱13に、電気ドリル等を用いて取付穴16を穿ける。次に、ボックスレンチ状の電動工具を用いて、ねじ部材14の工具掛け部19を回転させ、取付穴16にねじ部材14のタッピングねじ部17を強制的にねじ込む。これにより、図2(a)に示すように、雄ねじ部18が壁体1の表面から突出した状態で、壁体11にねじ部材14が強固に取付けられる。
今度は、図2(a)に示すように、ねじ部材14の雄ねじ部18端面に接するように、壁体11の壁面にそって防水シート21を配設する。そして、防水シート21のねじ部材14が当たっている位置を、図の矢印の方向にハンマ等を用いて殴打する。すると、防水シート21に、雄ねじ部18に対応する孔22が穿けられる。こうして、図2(b)に示すように、孔22を通して雄ねじ部18が突出する。なお、この孔を穿け易くするために、刃物を用いて小さな傷を付けても構わない。しかし、大きく切り裂くと、防水シート21の強度を低下させ、止水も容易でなくなる。刃物で傷を付ける場合でも、雄ねじ部18の径以下の傷を付け、雄ねじ部18を貫通孔22に挿入するときに、その孔径を押し広げるようにすることが好ましい。
このようにして、雄ねじ部18を防水シート21の貫通孔22から突出させた後に、図1(c)に示すように、突出している雄ねじ部18に、止水部材23を装着する。止水材24が防水シート21に対面するように止水部材23を装着する。その後、図1(d)に示すように、雄ねじ部18に連結金具15を螺装するとともに、連結金具15を図示しない電動工具等を用いて締付ける。
連結金具15を回転させて締付けをすると、締付け当初は、止水部材23も連結金具15とともに雄ねじ部18を軸にして回転する。このとき、柔軟で粘着性の高い非加硫ブチルゴム製の止水材24が雄ねじ部18の外面に絡み付く。即ち、止水部材23の補強材25と雄ねじ部18の外周面との間が絡み付いた止水材24によって密閉される。
連結金具15をさらに締付けていくと、止水材24が防水シート21に密着して止水部材23が回転しなくなる。この状態で止水部材23は、連結金具15により防水シート21側に押付けられる。すると、止水材24の一部は、防水シート21の貫通孔22と雄ねじ部18との隙間に送り込まれて、この部分を密閉する。さらに、止水材24の他の一部は、連結金具15と雄ねじ部18との間に送り込まれてこの部分を密閉する。このため、雄ねじ部18の防水シート21貫通部分が、止水材24によって完全に密閉される。
図3の(a)は実施例1の防水装置の縦断面図、(b)は特許文献1の防水装置の縦断面図である。
この図を用いて、特許文献1の防水装置と比較して、実施例1の防水層の改良点を説明する。まず、図の(a)において、連結金具15を締め付けると、連結金具15は止水部材23を防水シート21に強く押しつけた状態で止まる。(b)においても、連結金具15を締め付けると、連結金具15は止水部材2を防水シート21に強く押しつけた状態で止まる。防水シート21には、矢印のように水圧が加わる。そして、大深度地下のようにきわめて高い水圧が加わると、防水シート21に密着した止水材24を押しのけて水が漏出しようとする。
図2を用いて説明したように、連結金具15を締め付けていく過程で、止水材24が、ねじ部材14の外周面や防水シート21の貫通孔22に流れ込む。即ち、止水材24は連結金具15とねじ部材14の雄ねじ部18との間、止水部材23と雄ねじ部18との間、防水シート21の貫通孔22と雄ねじ部18との間の隙間に流れ込んでこの間を密閉する機能を持つ。図の(b)に示す止水部材2の場合、連結金具15を締め付けると、図のほぼWの幅の止水材24が高い圧力を受けて各隙間に流れ込む。それ以外の止水材24は止水部材2の中心から放射方向に押し出される。
一方、図の(a)に示す止水部材23の場合、補強材25が止水材24を包囲するように、止水材24を凹陥部27に収容しているので、止水材24は外方に押し出され難い。即ち、止水材24は防水シート21と補強材25との間に止まって、止水力を保持する。しかも、(a)と(b)とを比較して分かるように、実施例1の止水部材23は、止水材24をより多く収容できる。連結金具15が補強材25を防水シート21の方向に押すと、止水材24がその圧力で雄ねじ部18の外周の各部に流れ込むが、止水材24の量が多ければ、十分に広範囲に流れ込む。防水シート21と工具掛け部19の間にも十分に流れ込む。これが、止水力をより向上させる。さらに、補強材25が防水シート21との間に止水材24を閉じこめるように包囲しているので、水圧等に押されて流れ出そうとする止水材24を押し止めるという効果もある。
大深度地下等の高い水圧に耐えるためには、ねじ部材14をこれまでよりも大径化する必要がある。そのねじ部材14の外周面全体に止水材24を流れ込ませようとすると、止水材24の増量が必要になる。(b)の構成の止水部材2では止水材24の厚さを従来よりも増やさなければならない。しかし、止水材24は糊状の材料なので、あまり厚く盛り上げることが難しい。しかも、止水部材2の中心から放射方向に押し出された止水材24は外部に溢れ出て、周囲を汚す原因になる。これに対して、実施例1の止水部材23は止水材24をより多く収容できる上に、止水材24が周囲に溢れ出し難いという効果がある。
図4は、実施例2の防水装置の説明図である。
図の(a)は、止水部材23の斜視図である。この図に示すように、止水部材23は全体として円盤状をしている。止水部材23の補強材25には、中央に中心孔26が設けられており、止水材24を収容するためのすり鉢状の凹陥部27が設けられている。中心孔26は雄ねじ部18を挿通するためのものである。例えば、図の(b)に示すように、凹陥部27は一定の深さのものであって構わない。補強材25に止水材24が収容され、防水シート21に補強材25を密着させると、止水材24を凹陥部27に閉じこめるような構造が好ましい。
防水シート21を密着させる前には、止水材24を覆うフィルム状のセパレータ29を貼り付けておく。セパレータ29がほぼ完全に止水材24を覆うので、運搬時に他の部材を汚さない。また、図のように、補強材25の中心孔径D1よりも、止水材24の中心孔径D2を小さく選定することが好ましい。さらに、補強材25の中心孔径D1は雄ねじ部18の外形とほぼ等しく、止水材24の中心孔径D2は、雄ねじ部18の外形よりも小さいことが好ましい。これにより、止水部材23を雄ねじ部18に装着するとき、雄ねじ部18の外周全面に止水材24が付着し、さらに、補強材25で止水材24を雄ねじ部18のねじ山にすり込む作用を及ぼす。従って、止水材24が雄ねじ部18全面に十分に行き渡る。止水材24の絶対量が不足すると、防水シート21の貫通孔側に流れ込むだけの止水材24が確保できなくなる。補強材25の凹陥部27に止水材24を収容する構造にすれば、止水材24の量を十分に確保できる。
さらに、凹陥部27は、図4(c)や(d)に示すように、円盤状の止水部材23の中心孔26に近いほど深いすり鉢状であることが好ましい。図4(d)は段部28を設けて、凹陥部27をすり鉢状にしている。即ち、補強材25は中心孔26に近いほどその肉厚が薄くなるように構成されている。これは、次のような効果が期待できる。図の(e)は、連結金具15を強くねじ込んだときの、防水装置の縦断面図である。このように、連結金具15を強くねじ込むと、連結金具15の端部が補強材25の凹陥部27を押し広げて防水シート21にまで達する。
防水装置をこのような構造にすると、連結金具15と防水シート21とは止水材24を挟み込むようにして密着する。止水材24は防水シート21の貫通孔とねじ部材14の外周面の隙間や、工具掛け部19と防水シート21の間に流れ込む。連結金具15を強く締め付けると、連結金具15と工具掛け部19の間に防水シート21が挟み込まれる。防水シート21に設けられた貫通孔22は連結金具15と工具掛け部19とに挟み込まれて塞がれる。止水効果が上がり、機械的にも強くなる。補強材25は連結金具15と防水シート21の接触面外周を包囲して、止水材24により防水壁を作る。止水材24を閉じこめているので、止水材24は外部へ流れ出さない。止水材24の量が多ければ縁面距離が長くなり、連結金具15と防水シート21との間から水が漏出するのを防ぐ効果がある。
図4の(e)に示すような構造にすると、止水効果が上がり機械的にも強くなる。ところが、補強材25の中心孔26を無理に押し広げるので、補強材25が全体に変形して、止水材24を取り囲む機能が損なわれることもある。ここで、補強材25が、中心孔26に近いほどその肉厚が薄くなるように構成されていると、補強材25の中心孔26付近は変形し易く、中心孔26が押し広げられても補強材25全体の形状に影響が及ばない。なお、図4(e)の連結金具15の左側に連結金具15の端面図を示した。この図のように、例えば、連結金具15は、その両端が締め付け用工具を装着できるように6角形に加工されている。補強材25の中心孔26周囲の肉厚が薄ければ、このような外形の連結金具15を補強材25の円形の中心孔26に挿入することができる。
図5は、フランジを取り付けた連結金具を使用した防水装置の縦断面図である。
図の(a)は組み立て前の状態の分解縦断面図、(b)は組み立て後の状態の縦断面図である。図のように、連結金具15には、止水部材23の中心孔26に挿入される端部を残してフランジ153が溶接されている。装置を組み立てるには、これまでと同様に、防水シート21に貫通孔を形成して雄ねじ部18を通し、図の左側から止水部材23を装着する。止水部材23を防水シート21に密着するまで移動させる間に、止水部材23の止水材が雄ねじ部18の外周全体にからみつく。その後連結金具15を雄ねじ部18に螺装し締め付けていくと、フランジ153が止水部材23全面を押して防水シート21に密着させる。同時に、連結金具15の端面が止水部材23の中心孔26に割り込んで防水シート21に達する。
実施例2と同様に、連結金具15を強く締め付けて、止水部材23の中心孔26を押し広げ、連結金具15と工具掛け部19とで、防水シート21を直接挟み付ける。このとき、フランジ153が止水部材23全体を防水シート21に押しつけるように作用する。従って、止水部材23の補強材25が防水シート21によく密着して、止水材24を閉じこめたまま逃がさないという効果がある。また、高い水圧が加わっても、防水シート21が止水部材23を変形させることがない。
図6は上記の連結金具15を使用した防水装置のさらに別の実施例縦断面図である。
図の(a)では、十分厚みのある止水部材23を使用している。従って、フランジ153と防水シート21とで止水部材23を挟み、連結金具15を締め付けることにより、高い止水性を確保している。止水部材23が厚いので連結金具15の端面は防水シート21に達していない。この場合でも、止水部材23中の止水材がねじ部材14のねじ山に流れ込んで止水効果を高めている。なお、フランジ153を備えた連結金具15は、図3(b)で説明した既知の止水部材2を用いても、高い止水性を確保できる。即ち、フランジ153と防水シート21とで止水部材2を挟んで加圧するとともに、連結金具15の端面が防水シート21に達しているので、止水材が必要な量だけ各部に流入すれば、高い圧力に耐えることができる。
図7は、止水部材23の配置を変えた例を示す防水装置の縦断面図である。
この図に示すように、止水部材23を防水シート21よりも壁体11側に配置することもできる。止水部材23をねじ部材14に装着するときに、止水材が雄ねじ部18にからみつく。この場合も止水材を防水シート21に密着させて、止水効果を得ることができる。
上記の各実施例において、例えば、図4の(e)に示した連結金具15は、両端に工具掛け部152を備えていた。しかし、一端にのみ工具掛け部152を設けて構わない。壁体11側には、工具掛け部152を設ける必要は無い。上記の実施例では工具掛け部152は六角ナット状をしていたが、レンチ等の工具で回転させることができる任意の形状であって構わない。また、上記のねじ部材14を固定する壁体11の例として、金属支柱13を示したが、壁体11の構造は任意である。例えば、コンクリートのみの壁でもよい。このときは、ねじ部材14をコンクリートアンカーにより固定するとよい。また、壁体11は矢板等の木製の壁でもよい。ねじ部材14を木ねじやボルトを用いて固定するとよい。
また、ねじ部材14を金属支柱13に固定する方法として、ねじ部材14の一端に設けたタッピングねじ部17を利用したが、金属棒を金属板上に固定するような任意の既存技術を採用できる。即ち、圧入、はめ込み、溶接、ボルト締めその他の方法も自由に採用できる。いずれの場合にも、壁体の一面に所定の間隔で雄ねじ部18を立設できればよい。
従って、雄ねじ部18の壁体11側には、工具掛け部19が無いものもある。このときは、例えば、ワッシャのような大径部を雄ねじ部18の壁体11側に設けることが好ましい。これにより、連結金具15とその大径部との間に、防水シート21を挟み込んで、図4(e)で説明したような作用効果を得ることができる。また、連結金具15の他端側で支持する構造材は任意である。上記の例では、コンクリート型枠を示したが、例えば、鉄製のフレーム、ブラケット、アングル等を、連結金具15の他端で支持するようにしても構わない。また、止水部材23は連結金具15と防水シート21との境界部分を包囲して、止水材24を保持する形状であればよく、円盤状でなくてコーン状のものやスリーブ状のもの、あるいはブーツ状のものであっても構わない。
本発明の防水装置の実施例1を説明する図で、(a)は装置の縦断面図、(b)は同装置の分解部分縦断面図である。 防水装置の施工方法を示し、(a)から(d)までは、その各段階の装置縦断面図である。 (a)は実施例1の防水装置の縦断面図、(b)は特許文献1の防水装置の縦断面図である。 実施例2の防水装置の説明図で、(a)は止水部材23の斜視図、(b)から(d)は止水部材23の縦断面図、(e)はこれを使用した防水装置の縦断面図である。 フランジを取り付けた連結金具を使用した防水装置の組み立て前と後の縦断面図である。 上記の連結金具15を使用した防水装置の別の実施例縦断面図である。 止水部材23の配置を変えた防水工法説明のための縦断面図である。
符号の説明
11 壁体
12 コンクリート壁
13 金属支柱
14 ねじ部材
15 連結金具
16 取付穴
17 タッピングねじ部
18 雄ねじ部
19 工具掛け部
21 防水シート
22 貫通孔
23 止水部材
24 止水材
25 補強材
26 中心孔
27 凹陥部
33 止水部材
35 補強材
40 仕上げ剤
41 防水シート
42 パッキング
50 カッタ
64 ねじ部材
67 タッピングねじ部
68 雄ねじ部
69 工具掛け部
152 工具掛け部
153 フランジ
211 ゴム層
212 補強層

Claims (17)

  1. 防水をされるべき壁体11に一端を固定して立設され、他端側に雄ねじ部18を有するねじ部材14と、
    前記雄ねじ部18に一端を螺装し、他端に任意の構造材を支持する連結金具15と、
    前記雄ねじ部18を貫通させて前記壁体11を覆い、前記ねじ部材14により支持される防水シート21と、
    前記雄ねじ部18を中心孔26に挿通させ、前記連結金具15と前記防水シート21との間に挟み込まれる止水部材23とを備え、
    この止水部材23は、
    防水シート21側にあって防水シート21に密着する、常温で粘着性を有し加圧すると流動する特性を持つ止水材24と、止水材24を防水シート21との間に挟んで包囲する凹陥部27を有する補強材25とからなることを特徴とする防水装置。
  2. 防水をされるべき壁体11に一端を固定して立設され、他端側に雄ねじ部18を有するねじ部材14と、
    前記雄ねじ部18に一端を螺装し、他端に任意の構造材を支持する連結金具15と、
    前記雄ねじ部18を貫通させて前記壁体11を覆い、前記ねじ部材14により支持される防水シート21と、
    前記雄ねじ部18に螺装された前記連結金具15の端部を中心孔26に割り込ませ、防水シート21側にあって防水シート21に密着する、常温で粘着性を有し加圧すると流動する特性を持つ止水材24と、止水材24を防水シート21との間に挟んで包囲する凹陥部27を有する補強材25とを備えたことを特徴とする防水装置。
  3. 請求項1または2に記載の防水装置において、
    前記補強材25は、ゴムやプラスチック等の弾性体もしくは軟質非弾性材料からなることを特徴とする防水装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の防水装置において、
    止水部材23は全体として円盤状をしており、止水部材23の補強材25には、中央に中心孔26が設けられており、止水材24を収容するためのすり鉢状の凹陥部27が設けられていることを特徴とする防水装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の防水装置において、
    前記補強材25の中心孔径D1よりも、前記止水材24の中心孔径D2が小さいことを特徴とする防水装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の防水装置において、
    前記補強材25の中心孔径D1は前記雄ねじ部18の外形とほぼ等しく、前記止水材24の中心孔径D2は、前記雄ねじ部18の外形よりも小さいことを特徴とする防水装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の防水装置において、
    止水部材23は全体として円盤状をしており、止水部材23の補強材25には、中央に中心孔26が設けられており、止水材24を収容するための凹陥部27が設けられ、前記中心孔26に近い部分の補強材25の肉厚が他の部分よりも薄いことを特徴とする防水装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の防水装置において、
    連結金具15と雄ねじ部18の壁体11側に設けた大径部との間に、止水部材23を介することなく防水シート21を挟み込んで締め付け固定することを特徴とする防水装置。
  9. 請求項7または8に記載の防水装置において、
    連結金具15には、止水部材23の中心孔26に挿入される端部を残してフランジ153が溶接されていることを特徴とする防水装置。
  10. 防水をされるべき壁体11に一端を固定して立設され、他端側に雄ねじ部18を有するねじ部材14と、前記雄ねじ部18に一端を螺装し、他端に任意の構造材を支持する連結金具15と、前記雄ねじ部18を貫通させて前記壁体11を覆い、前記ねじ部材14により支持される防水シート21とを備えた防水装置において、前記連結金具15と前記防水シート21との間に挟み込まれて使用されるものであって、
    前記雄ねじ部18を挿通させる中心孔26と、
    防水シート21側にあって防水シート21に密着する、常温で粘着性を有し加圧すると流動する特性を持つ止水材24と、
    止水材24を防水シート21との間に挟んで包囲する凹陥部27を有する補強材25とからなることを特徴とする止水部材。
  11. 防水をされるべき壁体11に一端を固定して立設され、他端側に雄ねじ部18を有するねじ部材14と、前記雄ねじ部18に一端を螺装し、他端に任意の構造材を支持する連結金具15と、前記雄ねじ部18を貫通させて前記壁体11を覆い、前記ねじ部材14により支持される防水シート21とを備えた防水装置において、前記連結金具15と前記防水シート21との境界を塞ぐように使用されるものであって、
    前記雄ねじ部18を挿通させる中心孔26と、
    防水シート21側にあって防水シート21に密着する、常温で粘着性を有し加圧すると流動する特性を持つ止水材24と、
    止水材24を防水シート21との間に挟んで包囲する凹陥部27を有する補強材25とからなることを特徴とする止水部材。
  12. 請求項10または11に止水部材において、
    前記補強材25の中心孔径D1よりも、前記止水材24の中心孔径D2が小さいことを特徴とする止水部材。
  13. 請求項12に記載の止水部材において、
    前記補強材25の中心孔径D1は前記雄ねじ部18の外形とほぼ等しく、前記止水材24の中心孔径D2は、前記雄ねじ部18の外形よりも小さいことを特徴とする止水部材。
  14. 請求項10乃至13のいずれかに記載の止水部材において、
    全体として円盤状をしており、止水部材23の補強材25には、中央に中心孔26が設けられており、止水材24を収容するための凹陥部27が設けられ、前記中心孔26に近い部分の補強材25の肉厚が他の部分よりも薄いことを特徴とする止水部材。
  15. 防水をされるべき壁体11に一端を固定して立設され、他端側に雄ねじ部18を有するねじ部材14と、前記雄ねじ部18を貫通させて前記壁体11を覆い、前記ねじ部材14により支持される防水シート21とを備えた防水装置において、前記雄ねじ部18に一端を螺装し、他端に任意の構造材を支持するものであって、
    前記雄ねじ部18を挿通させる中心孔26と、防水シート21側にあって防水シート21に密着する、常温で粘着性を有し加圧すると流動する特性を持つ止水材24と、この止水材24を保持する補強材を有する止水部材の、前記中心孔に挿入される端部を残してフランジ153が溶接されていることを特徴とする連結金具。
  16. 防水をされるべき壁体11に、一端を固定し他端側に雄ねじ部18を有するねじ部材14を複数本所定間隔で立設し、
    前記雄ねじ部18を貫通させて前記壁体11を覆い、前記ねじ部材14により支持されるように防水シート21を配置し、
    前記雄ねじ部18を挿通させる中心孔26を有し、常温で粘着性を有し加圧すると流動する特性を持つ止水材24を収容した凹陥部27を有する補強材25を備えた止水部材23を、前記雄ねじ部18に装着して、当該雄ねじ部18の外周面に前記止水材24を付着させ、
    その後、前記雄ねじ部18に一端を螺装し他端に任意の構造材を支持する連結金具15を締め付けて、前記止水材24が前記防水シート21に密着し、前記補強材25が前記止水材24を防水シート21との間に挟んで包囲するようにし、
    さらに前記連結金具15を締め付けて、前記止水部材23を加圧して、前記止水材24を前記防水シート21の貫通孔を通じて前記雄ねじ部18の外周面と前記防水シート21との隙間に流れ込ませることを特徴とする防水工法。
  17. 請求項16に記載の防水工法において、
    前記雄ねじ部18に螺装された前記連結金具15の端部を前記止水部材23の中心孔26に割り込ませ、連結金具15と雄ねじ部18の壁体11側に設けた大径部との間に、止水部材23を介することなく防水シート21を挟み込んで締め付け固定することを特徴とする防水工法。
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