JP2009040602A - 移動式クレーン - Google Patents

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【課題】この発明は、ブームを後方に向けて倒伏させ且つキャビンを前側に向けたとき、キャビンからの視界がブームの基部により妨げられず、しかも、エンジンの配設スペースを充分に確保しつつ車体のコンパクト化を図ることができる移動式クレーンを提供すること。
【解決手段】エンジン(図示せず)で回転駆動される車輪(前輪2又は後輪3若しくは前輪2及び後輪3)により走行可能な車体1と、車体1に水平旋回可能に取り付けられた旋回台5と、旋回台5に基部が取り付けられたクレーン作業用のブーム7と、旋回台5に水平旋回可能に取り付けられた作業・運転用のキャビン17を備えている。しかも、エンジン(図示せず)は車体1の後部に配設され、キャビン17の水平旋回中心O3はキャビン17が前側に向けられたときの後部側で且つ旋回台5の水平旋回中心O1より前寄りに位置させられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、車体の前部に前後に水平旋回可能に取り付けられた作業・運転用のキャビンを備える移動式クレーンに関するものである。
従来から移動式クレーンには、エンジンで回転駆動される車輪により走行可能な車体と、この車体に水平旋回可能に取り付けられた旋回台と、この旋回台に起伏可能に基部が取り付けられたクレーン作業用のブームと、旋回台に水平旋回可能に取り付けられた作業・運転用のキャビンを備えるものが知られている。
この移動式クレーンでは、ブームを後方に向けて略水平まで倒伏させると共に、キャビンを前に向けた状態で、キャビン内の運転者が走行操作するようになっている。
このような移動式クレーンには、ブームを後方に向けて略水平まで倒伏させたときに、ブームの基部側が運転席の側方に位置すると共に運転席よりも前側に突出するものもある(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の移動式クレーンには、車体の前端部にエンジンを配設するための上方への突出部が設けられ、キャビンが旋回して前側を向いたときに、キャビンが車体の突出部上に位置するようになっているものもある(例えば、特許文献2参照)。
特許第2880300号公報 特許第2771027号公報
しかし、前者の移動式クレーンでは、ブームを後方に向けて略水平まで倒伏させると共に、キャビンを前側に向けた状態で、キャビンからブームの基部側を見たときに、ブームがある側の斜め下側の視界がブームの基部により妨げられ、運転に好ましいものではなかった。
また、後者の移動式クレーンにおいて、エンジンの配設スペースを大きくするためには、旋回台の回転中心を後よりにずらすか、車体を前側に伸ばす必要があったため、全体としてコンパクトにならないものであった。
そこで、この発明は、ブームを後方に向けて倒伏させ且つキャビンを前側に向けたとき、キャビンからの視界がブームの基部により妨げられず、しかも、エンジンの配設スペースを充分に確保しつつ車体のコンパクト化を図ることができる移動式クレーンを提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、請求項1の発明は、エンジンで回転駆動される車輪により走行可能な車体と、前記車体に水平旋回可能に取り付けられた旋回台と、前記旋回台に基部が取り付けられたクレーン作業用のブームと、前記旋回台に水平旋回可能に取り付けられた作業・運転用のキャビンを備える移動式クレーンにおいて、前記旋回台の水平旋回中心が前記車体の前後方向の中心より前寄りに配設され、前記エンジンが前記車体の後部に配設されていると共に、側面視において前記キャビンが後方に向けられたときに前記キャビンの前後方向の中心位置は前記旋回台の水平旋回中心に略位置している移動式クレーンとしたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の移動式クレーンにおいて、前記キャビンの水平旋回中心は前記旋回台の水平旋回中心より前寄りに位置させられていることを特徴とする。
更に、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の移動式クレーンにおいて、前記ブームは起伏可能に基部が前記旋回台に取り付けられ、前記ブームは先端を後方に向けて倒伏させた状態で格納可能に設けられていると共に、前記ブームの先端からワイヤで吊り下げられるフックは前記ブームの先端部に係止又は前記車体の後部に係止可能に設けられていることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の移動式クレーンにおいて、前記ブームが後方に向けて倒伏させられ且つ前記キャビンが前側に向けられたときに、前記ブーム及び前記キャビンを備える上部旋回体の重心と前記車体及び前記エンジンを備える下部走行体の重心との和の総合重心が前記車体を支持する前輪と後輪との間の略中心に位置するように、前記エンジン,旋回台及びキャビンが配置されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、旋回台の水平旋回中心が車体の前後方向の中心より前寄りに配設され、エンジンが車体の後部に配設されていると共に、キャビンが後方に向けられたときにキャビンの前後方向の中心位置は前記旋回台の水平旋回中心の略側方に位置している構成としたので、キャビン位置の軌跡をコンパクトにでき、エンジンの配設スペースを充分に確保しつつ車体のコンパクト化を図ることができると共に、エンジンと旋回台との間に排気対策用の補器類(エンジン補器類)を配設するスペースをより充分に確保できる。
また、請求項2の発明によれば、キャビンの水平旋回中心は旋回台の水平旋回中心より前寄りに位置させられている構成としたので、ブームを後方に向けて倒伏させ且つキャビンを前側に向けたとき、キャビンからの視界がブームの基部により妨げられない。
更に、請求項3の発明によれば、前記ブームは起伏可能に基部が前記旋回台に取り付けられ、前記ブームは先端を後方に向けて倒伏させた状態で格納可能に設けられていると共に、前記ブームの先端からワイヤで吊り下げられるフックは前記ブームの先端部に係止又は前記車体の後部に係止可能に設けられている構成としたので、安定した状態で走行できる。
また、フックをブーム又は車体の後部に係止させた状態でキャビンを後ろ向きにすることができるものであるから、フックのブーム又は車体の後部への係止をキャビンから確認しながら係脱でき、安全な作業ができる。
また、請求項4の発明によれば、前記ブームが後方に向けて倒伏させられ且つ前記キャビンが前側に向けられたときに、前記ブーム及び前記キャビンを備える上部旋回体の重心と前記車体及び前記エンジンを備える下部走行体の重心との和の総合重心が前記車体を支持する前輪と後輪との間の略中心に位置するように、前記エンジン,旋回台及びキャビンが配置されている構成としたので、前輪と後輪に作用する荷重を略同じにすることができる。この結果、操縦安定性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1において、1は移動式クレーンの車体である。また、図2において、2は車体1の前部を支持する輪(車輪)、3は車体1の後部を支持する後輪(車輪)、4は車体1の後部に取り付けられたエンジン(図示せず)のエンジンフードである。尚、このエンジン(図示せず)は、図1,図2,図3に示したように、後輪3上から後端まで跨る状態で配置されている。4aはエンジンのマフラーである。
このエンジン(図示せず)は、図示しないトランスミッションやドライブシャフト等を介して前輪2又は後輪3を選択的に駆動可能に、若しくは前輪2及び後輪3を同時に駆動可能に設けられている。また、このエンジン(図示せず)は、クレーンに用いられる油圧装置の動力源としても用いられる。これらの構成には周知の構造を採用できるので、その詳細な説明は省略する。
また、図1〜図3に示したように、車体1上の前側寄りには旋回台5が配設されている。この旋回台5は、図4に示したように水平旋回中心O1を中心に水平旋回可能に車体1上に取り付けられている。また、旋回台5の水平旋回中心O1は、図3に示したように、前輪2と後輪3との間の中心(中央)O2よりも前側(前輪2寄り)に位置すると共に、図1に示したように車幅方向の略中央に位置している。尚、旋回台5は、図示しない動力伝達手段を介してエンジン(図示せず)に連動させられて、回転駆動されるようになっている。この構成にも周知の構造を採用できるので、その詳細な説明は省略する。
更に、旋回台5上には、図4,図5に示したようなブーム支持用のブラケット6が取り付けられている。このブラケット6は、図5に示したように、旋回台5に図示しないボルト等で固定された底壁6aと、底壁6aの互いに反対側の側縁から起立する支持壁6b,6cを有する。このブラケット6は、底壁6a及び支持壁6b,6cから横断面形状がU字状に形成されている。この底壁6aは幅方向の中心線が旋回台5の旋回中心O1を通り、支持壁6b,6cは底壁6aの後方の下方から前方の上方へ向けて傾斜させられている。
この支持壁6b,6c間には、図1に示したようにブーム7の基端部(基部)が配設されている。このブーム7は、四角筒状の複数の筒状のブーム部材7a〜7eを備えている。これらのブーム部材7a〜7eは伸縮可能に順に嵌合されている。尚、ブーム部材7a〜7eの伸縮には周知の構成を用いることができるので、その詳細な構成については説明を省略する。
しかも、一番外側のブーム部材7aの基端部が支持軸(起伏支点軸)8を介して支持壁6b,6cの上端部間に回動可能に取り付けられている。これにより、ブーム7は支持軸8を中心に起伏可能に設けられている。このブーム部材7aと旋回台5との間には、図2に示したように起伏シリンダ9が介装されている。この起伏シリンダ9の伸縮により、ブーム7が起伏させられるようになっている。
また、支持壁6b,6cの上端部にはカウンターウエイト10が固定されている。このカウンタウエイト10は、図1のように平面視したときに略車幅より僅かに小さく形成されている。このカウンタウエイト10は、図7に示したように、右半分の薄肉ウエイト部10aと、厚肉に形成された左半分のウインチ取付部10bを有する。この薄肉ウエイト部10aの上下方向の厚さはウインチ取付部10bの厚さの略半分に形成されている。
更に、ウインチ取付部10bには、図1に示したように、上方及び支持壁6b,6c側に開放する凹部11が形成されている。この凹部11には、ウインチ12,13が取り付けられている。このウインチ12はブーム7の先端まで配設したワイヤ12aを巻取・繰り出しするようになっていて、ウインチ13はブーム7の先端まで配設したワイヤ13aを巻取・繰り出しするようになっている。そして、ワイヤ12aの先端にはフック14が取り付けられ、ワイヤ13aの先端にはフック15が取り付けられている。このフック14は、ウインチ12によりワイヤ12aを巻取・繰り出しすることにより、昇降するようになっている。また、フック15は、ウインチ13によりワイヤ13aを巻取・繰り出しすることにより、昇降するようになっている。
また、旋回台5には、図1,図5,図9のようにブラケット6の側方に位置させたキャビン支持部材16が一体に設けられている。このキャビン支持部材16の先端部にはクレーン作業・運転用のキャビン17が図1に示した水平旋回軸17aを介して水平旋回可能に取り付けられている。このキャビン17の旋回軸17aの軸線、即ちキャビン17の水平旋回中心O3はキャビン17の後部側で且つ旋回台5の水平旋回中心O1よりも前側に位置させられている。
尚、キャビン17は、図示を省略した駆動手段(例えば、モータ又はシリンダ等)により180°水平旋回させられるようになっている。この駆動手段には周知の構成を採用できるのでその説明は省略する。
更に、車体1の前端部及び後端部には、図6,図7に示すようにクレーン作業時に用いるアウトリガー18,19が設けられている。このアウトリガー18,19にも周知の構成を採用できるので、その詳細な説明は省略する。
ここで、図1,図2,図8,図9に示したように、旋回台5の水平旋回中心O1とキャビン17の水平旋回中心O3との間隔(寸法、距離)はAとなっており、キャビン17の先端とキャビン17の水平旋回中心O3との間隔(距離)はBとなっている。しかも、図8,図9に示したようにキャビン17が後を向いたときのキャビン17の先端は、旋回台5の後端より僅かに突出する位置となるよう間隔Bが設定されている。従って、キャビン17が後を向いたときに、キャビン17の先端とエンジン(図示せず)のエンジンフード4の前端との間には排気対策等に用いる補器類を配置するための充分なスペース20が確保されることになる。
尚、キャビン17の先端は、旋回台5の後端と略同じか、旋回台5の後端より僅かに突出する位置となるようにしている。
(走行時)
しかも、走行前には、起伏シリンダ9を縮小させることにより、図1〜図3に示したようにブーム7を後方に向けて略水平に倒伏させる。
これに伴い、フック14は、ウインチ12によりワイヤ12aを巻取ることにより、ブームの先端部に配置した回動ブラケットに衝接させて係止させる。フック15は、ウインチ13によりワイヤ13aを巻取ることにより、ブームの先端部に配置した回動ブラケットに衝接させて係止させる。なお、フック14,15は、車体1の後端下部に設けられたブラケット1aと各フック14,15間にフック係止用の補助ワイヤ(フック係止手段)を張設して係止させるようにしてもよい。また、ブーム7の格納については、車体1にブーム支持用のブラケットを設けておいて、このブラケットにブーム7を載置させて格納させるようにしてもよい。また、走行前には、図1〜図3に示したようにキャビン17を前側に向ける。
このような走行可能な状態では、キャビン17の水平旋回中心O3の位置や、キャビン17の左右の窓17L,17Rの視界は次のようになっている。
即ち、この状態では、図1に示したようにキャビン17の水平旋回中心O3が旋回台5の旋回中心O1よりも前寄りに位置し且つキャビン17の後部の外側寄りに位置している。このようにキャビン17のが水平旋回中心O3が旋回台5の旋回中心O1より前側にオフセットし且つキャビン17の後部にある。しかも、キャビン17が前を向いた位置では、図7に示したようにカウンタウエイト10の薄肉ウエイト部10aがキャビン17の上方に位置するようになっている。この際、カウンタウエイト10のウインチ取付部10bは、図6に示したように下半分がキャビン17の上端部側方に位置しているが、図3に示したようにキャビン17の左側の窓17Lの側方及び下方の視界を妨げないようになっている。また、ブーム7やカウンタウエイト10が車体1の前側やキャビン17の前側に突出することはない。
尚、図3に示したように、ブラケット6の支持壁6b,6cも前側の上方へ傾斜することで左側の窓17Lの側方及び下方の視界を妨げないようになっている。また、ブーム7の回動支点(起伏支点)である支持軸8の位置は、キャビン17の上方に位置している。更に、キャビン17の右側には視界を妨げる部材がなにもない状態となっている。
従って、このような走行可能な状態では、キャビン17内の図示しない運転者のアイポイントPの前方や側方に車体1の側方近傍及び前方近傍の視界を妨げるものがない状態となる。この状態で、キャビン17内の図示しない運転者は移動式クレーンの走行操作(運転操作)を行うことになるので、より安全性が向上する。
しかも、図10に示したように、このようにブーム7が後方に向けて倒伏させられ且つキャビン17が前側に向けられたとき、ブーム7及びキャビン17を備える上部旋回体の重心をG1とし、車体1及びエンジン(図示せず)を備える下部走行体の重心をG2とすると、重心G1,G2の和の総合重心Gが車体1を支持する前輪2と後輪3との間の略中心O2に位置するように、エンジン(図示せず),旋回台5及びキャビン17が配置されている。
このように配置することで、前輪2と後輪3の車軸(図示せず)に作用する荷重が略均一となり、車軸における前後の重量バランスが良くなる。
(クレーン作業時)
また、キャビン17内の運転者がクレーン作業をする際には、キャビン17を図示しない駆動手段で図8,図9に示したように後方に向けると共に、アウトリガー18,19により車体1を接地させる。
側面視において、キャビンが後方に向けられたときに、前記キャビンの前後方向の中心位置は旋回台の水平旋回中心に略位置しているので、旋回台を旋回させてもキャビンの最大移動軌跡を可及的に小さくできる。すなわち、できるだけキャビンの大きさを大きく取り、作業時に旋回台を旋回させてもその移動軌跡を可及的に小さくしたものである。しかもエンジンの配設スペースを充分に確保でき、4次排対スペースを確保できる。
この状態で、起伏シリンダ9を伸長させることにより、ブーム7は支持軸8を中心に上方に起伏させると共に、ブーム7を伸縮操作する。また、ウインチ12又は13によりフック14又は15を降下させて、フック14又は15に建材等の重量物を吊り下げる。この後、フック14又は15を上昇させると共に、旋回台5を水平旋回させて、建材等の重量物を目的の場所の上に移動させて、フック14又は15を降下させることにより、建材等の重量物を目的の場所に降下させる。
以上説明したように、この発明の実施の形態の移動式クレーンは、エンジン(図示せず)で回転駆動される車輪(前輪2又は後輪3若しくは前輪2及び後輪3)により走行可能な車体1と、前記車体1に水平旋回可能に取り付けられた旋回台5と、前記旋回台5に基部が取り付けられたクレーン作業用のブーム7と、前記旋回台5に水平旋回可能に取り付けられた作業・運転用のキャビン17を備えている。しかも、前記旋回台5の水平旋回中心が前記車体1の前後方向の中心より前寄りに配設され、前記エンジン(図示せず)は前記車体1の後部に配設されている。また、側面視において前記キャビン17が後方に向けられたときに前記キャビン17の前後方向の中心位置は前記旋回台5の水平旋回中心O1に略位置している。
この構成によれば、図2,図3に示したように、ブーム7を後方に向けて倒伏させ且つキャビン17を前側に向けたとき、キャビン17からの視界がブーム7の基部により妨げられないようにできる。しかも、エンジン(図示せず)の配設スペースを充分に確保しつつ車体1のコンパクト化を図ることができると共に、エンジン(図示せず)と旋回台5との間に排気対策用の補器類(エンジン補器類)を配設するスペース20を確保できる。また、前輪2と後輪3に作用する重量バランスを図るのが容易である。
また、側面視においてキャビン17が後方に向けられたときにキャビン17の前後方向の中心位置は前記旋回台5の水平旋回中心O1に略位置している構成としているので、旋回台5の旋回によるキャビン位置の軌跡をコンパクトにできる。
尚、キャビン17が大きすぎる場合、キャビン17が後ろ向きになったときに、キャビン17とエンジン(図示せず)との間に充分なスペース20を確保できないので、キャビン17の大きさはキャビン17が後ろ向きになったときに先端が旋回台4の略後端と同じかその前後近傍に位置する程度の大きさとすると良い。
また、この発明の実施の形態の移動式クレーンにおいて、前記キャビン17の水平旋回中心O3は前記キャビン17が前側に向けられたときの後部側で且つ前記旋回台5の水平旋回中心O1より前寄りに位置させられている。この構成によれば、ブームを後方に向けて倒伏させ且つキャビンを前側に向けたとき、キャビンからの視界がブームの基部により妨げられない。
尚、上記実施形態では、キャビン17の水平旋回中心O3はキャビン17の後部側で且つ旋回台5の水平回転中心O1よりも前側に位置させたが、キャビン17の前後中心位置からキャビン17の後部間の適所位置であればよい。また、キャビン17の後部の前側であっても良い。
更に、この発明の実施の形態の移動式クレーンにおいて、前記ブーム7は起伏可能に基部が前記旋回台に取り付けられ、前記ブーム7は先端を後方に向けて倒伏させた状態で格納可能に設けられていると共に、前記ブーム7の先端からワイヤで吊り下げられるフック14,15は前記ブーム7の先端部に係止又は前記車体1の後部に係止可能に設けられている。この構成によれば、安定した状態で走行できる。
また、フック14,15をブーム又は車体の後部に係止させた状態でキャビン17を後ろ向きにすることができるものであるから、前記係止をキャビン17から確認しながら係脱でき、安全な作業ができる。
また、この発明の実施の形態の移動式クレーンにおいて、前記ブーム7が後方に向けて倒伏させられ且つ前記キャビン17が前側に向けられたときに、前記ブーム7及び前記キャビン17を備える上部旋回体の重心G1と前記車体1及び前記エンジン(図示せず)を備える下部走行体の重心G2との和の総合重心Gが前記車体1を支持する前輪2と後輪3との間の略中心O2に位置するように、前記エンジン(図示せず),旋回台5及びキャビン17が配置されている。この結果、操縦安定性が良くなる。
この構成によれば、前輪2と後輪3に作用する荷重は略同じにすることができる。尚、図1,図9に示したようにキャビン17の水平旋回中心はオフセットできる。この場合、キャビン17が後ろ向きになったときに、キャビン17が車体1の側縁から側方に大きく突出しない程度にキャビン17の大きさ(幅)が設定される。
また、以上説明した実施例では、ウインチをカウンタウエイト10に設けた例を示したが、ウインチは旋回台5のキャビン17とは反対側の側部(横)に設けてもよい。この位置にウインチを配置することで、車両の総合重心を下げることができる。これにより、更に車両の安定性を向上させることができる。
また、ブーム7の起伏支点である支持軸8はアイポイントPの上方又は後方とすることができる。このように支持軸8をアイポイントPの上方に配置することで、ブーム7を長くすることができる。
更に、走行時には、ブーム7を後斜め下方に傾斜した状態で格納するように構成することもできる。この場合には、ブーム7の長さを長くできる。
また、旋回台5の水平旋回中心O1を車両の前寄りに配置したことによって、エンジン(図示せず)の前に充分なスペース20を確保でき、排気対策用の補器類をスペース20に配置可能となった。尚、キャビン17は、ブーム7の右側に配置した例を示したが、ブーム7の左側に配置しても良い。
また、図11に示したように、キャビン17の後端部の幅方向中央部に後方に突出するアーム21を設けて、このアーム21の先端部を水平旋回軸17aでキャビン支持部材16に取り付けることにより、キャビン17をキャビン支持部材16に水平旋回可能に取り付けても良い。
また、上記実施例ではいずれもキャビン17の位置は車体1の右側であるが左側に位置させてもよい。」を最後に追加してください。
この発明に係る移動式クレーンの平面図である。 図1の移動式クレーンの右側面図である。 図1の移動式クレーンの左側面図である。 図1の旋回台に取り付けられたブラケットの概略側面図である。 図4のブラケットの平面図である。 図1の移動式クレーンの正面図である。 図1の移動式クレーンの背面図である。 図1の移動式クレーンのクレーン作業時におけるキャビンの向きを示す説明図である。 図8の移動式クレーンのクレーン作業時の平面図である。 図1〜図9に示した移動式クレーンの重量バランスを説明するための概略側面図である。 図1〜図9に示した移動式クレーンのキャビンの水平旋回中心の他の例を示す説明するための概略側面図である。
符号の説明
1・・・車体
2・・・前輪(車輪)
3・・・後輪(車輪)
4・・・エンジンフード
5・・・旋回台
7・・・ブーム
10・・・カウンタウエイト
17・・・キャビン
G・・・総合重心
G1・・・上部旋回体の重心
G2・・・下部走行体の重心

Claims (4)

  1. エンジンで回転駆動される車輪により走行可能な車体と、前記車体に水平旋回可能に取り付けられた旋回台と、前記旋回台に基部が取り付けられたクレーン作業用のブームと、前記旋回台に水平旋回可能に取り付けられた作業・運転用のキャビンを備える移動式クレーンにおいて、
    前記旋回台の水平旋回中心が前記車体の前後方向の中心より前寄りに配設され、前記エンジンが前記車体の後部に配設されていると共に、側面視において前記キャビンが後方に向けられたときに前記キャビンの前後方向の中心位置は前記旋回台の水平旋回中心に略位置していることを特徴とする移動式クレーン。
  2. 請求項1に記載の移動式クレーンにおいて、前記キャビンの水平旋回中心は前記旋回台の水平旋回中心より前寄りに位置させられていることを特徴とする移動式クレーン。
  3. 請求項1又は2に記載の移動式クレーンにおいて、前記ブームは起伏可能に基部が前記旋回台に取り付けられ、前記ブームは先端を後方に向けて倒伏させた状態で格納可能に設けられていると共に、前記ブームの先端からワイヤで吊り下げられるフックは前記ブームの先端部に係止又は前記車体の後部に係止可能に設けられていることを特徴とする移動式クレーン。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の移動式クレーンにおいて、前記ブームが後方に向けて倒伏させられ且つ前記キャビンが前側に向けられたときに、前記ブーム及び前記キャビンを備える上部旋回体の重心と前記車体及び前記エンジンを備える下部走行体の重心との和の総合重心が前記車体を支持する前輪と後輪との間の略中心に位置するように、前記エンジン,旋回台及びキャビンが配置されていることを特徴とする移動式クレーン。
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