JP2009039957A - 液体供給装置の制御方法、液体供給装置、印刷装置及びメディア処理装置 - Google Patents

液体供給装置の制御方法、液体供給装置、印刷装置及びメディア処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液体貯留部の液体の消費量を精度良くカウントして液体の無駄を極力低減することが可能な液体供給装置の制御方法、液体供給装置、印刷装置及びメディア処理装置を提供する。
【解決手段】インクカートリッジ内を加圧してインクジェットヘッドにインクを供給するインク供給機構の制御方法であって、インクジェットヘッドのノズルからインクを吸引する吸引クリーニングを行う工程(ステップS1)と、インクカートリッジにおけるインク残量と吸引クリーニングによるインク吸引量との相関関係に基づき、インクカートリッジの消費量をカウントするインク消費量カウンタから求めた吸引クリーニング前のインクカートリッジ内のインク残量値から、吸引クリーニングによるインク吸引量を算出する工程(ステップS3)と、算出したインク吸引量をインク消費量カウンタに加算して新たなインク消費量を記憶する工程(ステップS4)と、を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、インクジェットプリンタなどの液体吐出ヘッドに液体を供給する液体供給装置の制御方法、液体供給装置、印刷装置及びメディア処理装置に関する。
例えば、用紙、あるいはCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等のメディア(情報記録媒体)のレーベル面に印刷を行うプリンタ(印刷装置)等のインク供給装置においては、複数のインクカートリッジからインクをインクジェットヘッドに供給するようになっている。このようなインク供給装置としては、複数のインクカートリッジ内に圧縮空気を供給して加圧し、各インクカートリッジ内のインク袋からインクを送り出す方式のものが知られている。
また、印刷を実行した場合に吐出されるインク消費量を算出して、記憶するインク残量を更新し、インクの不足を検出することが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、インク不足と判断した時点でインクカートリッジの交換を促すメッセージを表示させることが記載されている。
特開2004−25751号公報
ところで、インクジェットヘッドのノズル形成面にヘッドキャップを密着させて増粘状態のインクを吸引する吸引クリーニングを行うプリンタでは、この吸引クリーニングによって吸引されるインク量もインク消費量としてインク消費量カウンタに加算する必要がある。
また、インクカートリッジ内を加圧してインクを送り出す上記の加圧タイプのインク供給装置では、インクカートリッジ内のインク残量が減少すると、カートリッジ内の加圧体積が増加するとともに必要な背圧も増加する。したがって、インク残量の減少に伴って、吸引クリーニング時におけるインク吸引量も減少していくこととなる。
このため、吸引クリーニング時のインク吸引量の加算を、インクフル時の場合のインク吸引量で一律に加算すると、インクの残量が減少するにしたがって、実際のインク消費量とカウンタ値の間で大きな差が生じる。
また、吸引クリーニング時のインク吸引量は、環境温度や部品寸法などの誤差を考慮して余裕を持たせる必要がある(例えば+10%程度)。
したがって、インク消費量のカウンタ値に基づいてインクカートリッジ内のインクが不足した状態と判断し、交換を促すメッセージにしたがってインクカートリッジを交換した時点で、実際にはインクカートリッジ内にインクがかなり残っている場合がある。その場合、インクの無駄が多く生じてランニングコストが増加するとともに、インクカートリッジの回収処理時の残留インクの処理も多くなってしまう。
また、吸引クリーニングによる廃インク量をカウントする廃インクカウンタの値も実際より多く加算されるため、廃インクを吸収して保持しておく吸収材も実際に必要な大きさ以上に設けなければならず、コストアップを招いてしまう。
そこで、本発明の目的は、液体貯留部の液体の消費量を精度良くカウントして液体の無駄を極力低減することが可能な液体供給装置の制御方法、液体供給装置、印刷装置及びメディア処理装置を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明に係る液体供給装置の制御方法は、液体貯留部内を加圧して液体吐出ヘッドに液体を供給する液体供給装置の制御方法であって、
前記液体吐出ヘッドのノズルから液体を吸引する吸引クリーニングを行う工程と、
前記液体貯留部における液体残量と吸引クリーニングによる液体吸引量との相関関係に基づき、前記液体貯留部の消費量をカウントする液体消費量カウンタから求めた吸引クリーニング前の前記液体貯留部内の液体残量値から、前記吸引クリーニングによる液体吸引量を算出する工程と、
算出した前記液体吸引量を前記液体消費量カウンタに加算して新たな液体消費量を記憶する工程と、を有する。
この制御方法によれば、液体貯留部における液体残量と吸引クリーニングによる液体吸引量との相関関係に基づいて、吸引クリーニング時の液体吸引量を算出して液体消費量カウンタを書き換えるため、液体残量に応じて吸引量が減少する加圧方式の液体供給装置においても、液体貯留部の液体の消費量を精度良くカウントすることができる。これにより、液体貯留部の液体消費量カウンタの値と実際の液体の残量との差を小さくすることができ、液体貯留部の交換時における液体の無駄を極力抑えることができる。
本発明に係る液体供給装置の制御方法において、前記液体吐出ヘッドからの廃液量をカウントする廃液量カウンタに、算出した前記液体吸引量を加算して新たな廃液量を記憶することが好ましい。
この制御方法によれば、液体貯留部における液体残量と吸引クリーニングによる液体吸引量との相関関係から算出した液体吸引量を、廃液量カウンタに加算して上書きするため、廃液量カウンタの値と実際の廃液量との差を小さくすることができる。そのため、廃液を吸収して保持する吸収材などの部材を必要最小限の大きさとし、コストを抑えることができる。
また、本発明に係る液体供給装置は、液体貯留部内を加圧して液体吐出ヘッドに液体を供給する液体供給装置であって、
前記液体貯留部における液体残量と吸引クリーニングによる液体吸引量との相関関係の液体吸引量算出マップを記憶し、液体貯留部の消費量をカウントする液体消費量カウンタを含む記憶部と、
前記液体吐出ヘッドのノズルから液体を吸引する吸引クリーニングを行った後に、前記液体吸引量算出マップに基づき、前記液体消費量カウンタから求めた前記吸引クリーニング前の前記液体貯留部内の液体残量値から液体吸引量を算出し、算出した前記液体吸引量を前記液体消費量カウンタに加算して新たな液体消費量を記憶させる制御部と、を有する。
この構成の液体供給装置によれば、液体貯留部における液体残量と吸引クリーニングによる液体吸引量との相関関係の液体吸引量算出マップに基づいて、制御部が吸引クリーニング時の液体吸引量を算出して液体消費量カウンタを書き換えるため、液体残量に応じて吸引量が減少する加圧方式の液体供給装置においても、液体貯留部の液体の消費量を精度良くカウントすることができる。これにより、液体貯留部の液体消費量カウンタの値と実際の液体の消費量との差を小さくすることができ、液体貯留部の交換時における液体の無駄を極力抑えることができる。
本発明に係る液体供給装置の制御方法において、前記記憶部には、前記液体吐出ヘッドからの廃液量をカウントする廃液量カウンタが含まれ、
前記制御部は、前記液体貯留部の前記液体吸引量を前記廃液量カウンタに加算して新たな廃液量として記憶させることが好ましい。
この構成の液体供給装置によれば、制御部が、液体貯留部における液体残量と吸引クリーニングによる液体吸引量との相関関係の液体吸引量算出マップから算出した液体吸引量を、記憶部の廃液量カウンタに加算して上書きするため、廃液量カウンタの値と実際の廃液量との差を小さくすることができる。そのため、廃液を吸収して保持する吸収材などの部材を必要最小限の大きさとし、コストを抑えることができる。
また、本発明に係る印刷装置は、液体吐出ヘッドからインクを吐出させて被印刷物に対して印刷処理を行う印刷装置であって、前記液体吐出ヘッドにインクを供給する装置として上記の本発明に係る液体供給装置を備えている。
この構成の印刷装置によれば、液体貯留部のインクの消費量を精度良くカウントしてインク残量を正確に知ることができ、液体貯留部の交換時におけるインクの無駄を極力抑えることができるため、インクの消費にかかるランニングコストを極力抑えることができる。
また、本発明に係るメディア処理装置は、板状のメディアに対して情報処理を行うメディア処理装置であって、上記の本発明に係る印刷装置を備えている。
この構成のメディア処理装置によれば、液体貯留部の交換時におけるインクの無駄を極力抑えることができるので、ランニングコストが極力抑えられたメディア処理装置とすることができる。
以下、本発明に係る液体供給装置の制御方法、液体供給装置、印刷装置及びメディア処理装置の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、本実施形態では、液体供給装置を印刷装置に適用し、それをパブリッシャからなるメディア処理装置に内蔵した場合を例示して説明する。
図1は各部を閉状態としたパブリッシャの外観斜視図、図2は各部を開状態としたパブリッシャの外観斜視図、図3はパブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図、図4はパブリッシャに設置されたレーベルプリンタ部分の斜視図である。
図1に示すように、パブリッシャ1は、例えばCDあるいはDVD等の円板状のメディアへのデータの書き込みやメディアのレーベル面への印刷を行うメディア処理装置であり、ほぼ直方体形状のケース2を備えている。このケース2の前面には、左右に開閉可能な開閉扉3,4が取り付けられている。ケース2の上側左端部には、表示ランプ、操作ボタン等が配列された操作面5が設けられており、また、ケース2の下端には、下方に突出するように載置用の脚部6が左右両側に設けられている。左右の脚部6の間位置には引出機構7が設けられている。
正面視右側の開閉扉3は、図2に示すように、パブリッシャ1の前面側の開口部8を開閉するもので、例えば未使用(ブランク)のメディアMを開口部8を介してセットする時、あるいは作成済みのメディアMを、開口部8を介して取り出すときに、開閉する扉である。
また、正面視左側の開閉扉4は、図3に示すレーベルプリンタ(印刷装置)11のインクカートリッジ(液体貯留部)12の入れ換え時に開閉するためのものであり、この開閉扉4を開けると、鉛直方向に配列された複数のカートリッジホルダ13を有するカートリッジ装着部14が露出するようになっている。
パブリッシャ1のケース2の内部には、データ書き込み処理が行われていない複数枚(例えば50枚)の未使用のメディアMをスタック可能なメディア保管部としてのメディアスタッカ21と、複数枚(例えば50枚)の未使用のメディアMあるいは作成済みメディアMが保管されるメディア保管部としてのメディアスタッカ22とが保管されるメディアMの中心軸線が同一となるように上下に配置されている。メディアスタッカ21及びメディアスタッカ22は、それぞれ所定位置に対して着脱自在である。
上側のメディアスタッカ21は、左右一対の円弧状の枠板24,25を備えており、これにより、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能な構成をなしている。メディアスタッカ21にメディアMを収容あるいは補充する作業は、開閉扉3を開けてメディアスタッカ21を取り出すことにより、簡単に行うことが可能となっている。
下側のメディアスタッカ22も同一構造となっており、左右一対の円弧状の枠板27,28を備え、これによって、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能なスタッカが構成されている。
これらのメディアスタッカ21及びメディアスタッカ22の後側には、メディア搬送機構31が配置されている。メディア搬送機構31は、本体フレーム30とシャーシ32の天板33との間に垂直に架け渡されている垂直ガイド軸35を有している。この垂直ガイド軸35に搬送アーム36が昇降及び旋回可能な状態で支持されている。搬送アーム36は、駆動モータ37によって垂直ガイド軸35に沿って昇降可能であるとともに、垂直ガイド軸35を中心に左右に旋回可能である。
上下のスタッカ21,22及びメディア搬送機構31の側方の後方には、上下に積層された2つのメディアドライブ41が配置され、これらメディアドライブ41の下側にレーベルプリンタ11の後述するキャリッジ62が移動可能に配置されている。
メディアドライブ41は、メディアMへのデータ書き込み位置とメディアMの受け取り受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動可能なメディアトレイ41aをそれぞれ有している。
また、レーベルプリンタ11は、メディアMのレーベル面へのレーベル印刷可能な印刷位置とメディアMの受け取り受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動可能なメディアトレイ45を有している。
図3では、上下のメディアドライブ41のメディアトレイ41aが手前に引き出されてメディア受け渡し位置にある状態及び下側のレーベルプリンタ11のメディアトレイ45が手前側のメディア受け渡し位置にある状態が示されている。また、レーベルプリンタ11はインクジェットプリンタであり、液体供給装置であるインク供給機構60として各色(本実施形態ではブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタの6色)のインクカートリッジ12が用いられ、これらのインクカートリッジ12がカートリッジ装着部14の各カートリッジホルダ13に前方から装着されている。
ここで、メディアスタッカ21の左右一対の枠板24,25の間及びメディアスタッカ22の左右一対の枠板27,28の間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が昇降可能な隙間が形成されている。また、これら上下のメディアスタッカ21とメディアスタッカ22との間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が水平に旋回して、メディアスタッカ22の真上に位置できるように隙間が開いている。さらに、両メディアトレイ41aをメディアドライブ41に押し込むと、メディア搬送機構31の搬送アーム36を下降させて、メディア受け渡し位置にあるメディアトレイ45にアクセス可能となっている。
メディア搬送機構31の搬送アーム36は、両メディアトレイ41aをデータ書き込み位置に位置させ、メディアトレイ45を奥側の印刷位置に位置させた状態で、メディアトレイ45の高さ位置よりもさらに下側まで下降可能となっている。そして、メディアトレイ45のメディア受け渡し位置の下方には、搬送アーム36が、この位置まで下降してリリースしたメディアMが通過するガイド穴であって、後述するメディアスタッカが装着されるガイド穴65が形成されている。
引出機構7は、本体フレーム30の下側に、本体フレーム30から引き出して開いたり、収納して閉じたりすることが可能な引出トレイ70を有している。引出トレイ70には、スタッカ部71が下方に凹んで設けられている。引出トレイ70が収納位置(閉位置)にあるとき、スタッカ部71は、ガイド穴65の下方に位置し、スタッカ部71の中心部は、受け渡し位置にある両メディアトレイ41aとメディアトレイ45の中心軸線が同一となるように位置されている。このスタッカ部71は、ガイド穴65を介して投入されるメディアMを受け入れ、このメディアMを比較的少量(例えば5枚〜10枚程度)だけ収容する。スタッカ部71は、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能となっている。
なお、スタッカ部71に収容されたメディアMを取り出す場合、オペレータは引出トレイ70の前面部に設けた掛止部200(図2参照)に指を掛けて引出トレイ70を本体フレーム30から引き出す。
なお、ガイド穴65の後側には、収納位置にある引出トレイ70を検出するトレイ収納センサ186が設けられている。このトレイ収納センサ186は、引出トレイ70が収納位置にあるとき引出トレイ70に形成された段差部147に当接してON状態となり、引出トレイ70が収納位置から引き出された引出位置にあるとき段差部147から離れてOFF状態となる。つまり、トレイ収納センサ186は、引出トレイ70がガイド穴65に対して収納位置(閉位置)となっているか、ガイド穴65に対して引き出された引出状態(開状態)となっているかを検出して、検出結果を制御部100(図5参照)に出力する。
収納状態にある引出トレイ70のスタッカ部71及びガイド穴65には、スタッカ部71よりもメディアMの収容量が多いメディアスタッカ72が着脱可能となっている(図3参照)。このメディアスタッカ72も、一対の円弧状の枠板73,74を備えており、これによって、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で複数枚(例えば50枚)収容可能となっている。一対の円弧状の枠板73,74の間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が昇降可能な隙間が形成されている。また、一方の枠板74の上部には着脱時にユーザによって把持される取っ手75が設けられている。
そして、メディアスタッカ72を取り付けた状態とすれば、上側のメディアスタッカ21から未使用のメディアMを取り出し、メディアドライブ41及びレーベルプリンタ11でデータ記録及び印刷を行った後に、メディアスタッカ72に収容することができる。
また、例えば、上側のメディアスタッカ21及び下側のメディアスタッカ22にそれぞれの最大収容枚数(50枚+50枚)の未使用のメディアMを装填し、下側のメディアスタッカ22の全枚数(50枚)のメディアMを順次処理してメディアスタッカ72に収容し、次に、上側のメディアスタッカ21の全枚数(50枚)のメディアMを順次処理して、空となった下側のメディアスタッカ22に収容する。このようにして、上側のメディアスタッカ21及び下側のメディアスタッカ22の最大収容枚数(50枚+50枚)のメディアMを一度に処理する(バッチ処理モード)。
また、メディアスタッカ72を取り外した状態とすれば、上側のメディアスタッカ21あるいは下側のメディアスタッカ22から未使用のメディアMを取り出し、メディアドライブ41及びレーベルプリンタ11でデータ記録及び印刷を行った後に、収納状態にある引出トレイ70のスタッカ部71に収容することができる。
これにより、その後、引出トレイ70を引き出すことでスタッカ部71から処理が完了したメディアMを取り出すことができる。つまり、メディアMへの処理中であっても、開閉扉3を閉じたまま、処理が完了したメディアMから順に一枚ずつあるいは複数枚ずつ取り出すことができる(外部排出モード)。
ここで、メディア搬送機構31の搬送アーム36の昇降及び左右への旋回の組み合わせ動作によって、メディアMは、メディアスタッカ21、メディアスタッカ22、引出トレイ70のスタッカ部71(またはメディアスタッカ72)、各メディアドライブ41のメディアトレイ41a及びレーベルプリンタ11のメディアトレイ45間で適宜搬送される。
図4に示すように、レーベルプリンタ11はインク吐出用のノズル(図示省略)を備えたインクジェットヘッド61を有するキャリッジ62を備えており、このキャリッジ62は、キャリッジモータの駆動力でキャリッジガイド軸に沿って水平方向に往復移動する(図示省略)。
レーベルプリンタ11は、インクカートリッジ12が装着されるカートリッジ装着部14を有するインク供給機構(液体供給装置)60を備えている。このインク供給機構60は、縦型構造を有しており、パブリッシャ1の本体フレーム30上に立設されて鉛直方向に配設されている。このインク供給機構60には、可撓性を有するインク供給チューブ63の一端が接続されており、このインク供給チューブ63の他端は、キャリッジ62に接続されている。
そして、インク供給機構60に装着されるインクカートリッジ12のインク(液体)は、インク供給チューブ63を介してキャリッジ62に供給され、このキャリッジ62に設けられたダンパユニット及び背圧調整ユニット(図示省略)を経てインクジェットヘッド(ヘッド)61に供給されインクノズル(図示省略)から吐出される。
なお、インク供給機構60には、その上部に駆動機構64が設けられており、この駆動機構64は、インクカートリッジ12からインクパックに貯留しているインクを吸引してインクジェットヘッド61に吐出する後述のポンプを駆動するものである。
また、キャリッジ62のホームポジション(図4に示す位置)における下方側には、ヘッドメンテナンス機構81が設けられている。
このヘッドメンテナンス機構81は、ホームポジションに配置されたキャリッジ62の下面に露出するインクジェットヘッド61のインクノズルを覆うヘッドキャップ82と、インクジェットヘッド61のヘッドクリーニング動作やインク充填動作によってヘッドキャップ82に排出されたインクを吸引する廃インク吸引ポンプ83とを備えている。
そして、このヘッドメンテナンス機構81の廃インク吸引ポンプ83によって吸引されたインクは、チューブ84を介して、廃インク吸収タンク85へ送り込まれる。
この廃インク吸収タンク85は、ケース86内に図示しない吸収材を配設したもので、その上面は、複数の通気孔87を有するカバー88によって覆われている。
なお、ヘッドメンテナンス機構81の下方には、廃インク吸収タンク85の一部である廃インク受け部89が設けられ、ヘッドメンテナンス機構81から滴下したインクを受け止め、吸収材によって吸収するようになっている。
次に、本実施形態の制御方法を実施するためのパブリッシャ1の制御系について説明する。
図5に示すように、パブリッシャ1は、各部の動作を司る制御部100及び制御部100に接続された記憶部101を有し、制御部100はパブリッシャ1の外部に設置されたホストコンピュータ102と通信可能に接続されている。制御部100は、CPUを有するマイクロコンピュータから構成されており、記憶部101は、ROM、RAM及びEEPROMから構成されている。制御部100は、ホストコンピュータ102からの各種実行指令に基づき、ヘッドメンテナンス機構81によってインクジェットヘッド61のヘッドクリーニング動作等を適宜実行させるようになっている。また、制御部100は、メディア搬送機構31によってメディアMを搬送して、メディアドライブ41によるメディアMへのデータ書き込み処理や、レーベルプリンタ11によるメディアMのレーベル面への印刷処理を実行させる。
記憶部101には、各インクカートリッジ12毎に設けられたインク消費量カウンタが含まれるとともに、吸引クリーニング時におけるインク吸引量算出マップが記憶されている。また、この記憶部101には、廃インク吸収タンク85に送り出す廃インク量をカウントする廃インク量カウンタも含まれている。
制御部100は、レーベルプリンタ11における印刷処理によって消費される各インクカートリッジ12毎のインク消費量を算出して、それぞれインク消費量カウンタに加算し、記憶部101に記憶させる。
そして、制御部100は、記憶部101に記憶されているインク消費量カウンタのインク消費量が所定値となった時点で、該当するインクカートリッジ12の交換を促すメッセージなどを表示部5やホストコンピュータ102に表示させる。
図6に、インク吸引量算出マップを示す。図6に示すように、このインク吸引量算出マップは、インクカートリッジ12の残量と吸引クリーニング時のインクカートリッジ12からのインクの吸引量との相関関係を示すものであり、インク吸引量算出曲線(図6中実線で示す)を記憶しているものである。
本実施形態のように、インクカートリッジ12内を加圧してインクを送り出すインク供給機構60を備えたレーベルプリンタ11では、インクカートリッジ12内のインク残量が減少すると、インクカートリッジ12内の加圧体積が増加するとともに必要な背圧も増加する。したがって、インク残量の減少に伴って、吸引クリーニング時におけるインク吸引量も減少していくこととなり、通常に用いられる条件では、図6中破線で示すように、インク残量が減少するにしたがってインク吸引量が減少する。
また、吸引クリーニング時のインク吸引量は、環境温度や部品寸法などにより±10%程度の範囲内の誤差が生じる。
したがって、この誤差を考慮し、通常条件でのインク吸引量の変化(図6中破線で示す)に対して誤差を考慮して余裕(例えば+10%程度)を持たせたインク吸引量の変化(図6中実線で示す)をインク吸引量算出曲線としている。
次に、上記レーベルプリンタ11における吸引クリーニング時の制御について、図7に示すフローチャートに沿って説明する。
レーベルプリンタ11では、ヘッドメンテナンス機構81による吸引クリーニング処理が開始されると、ヘッドキャップ82がインクジェットヘット61のノズル形成面61aに密着し、このノズル形成面61aが密閉される。この状態で、廃インク吸引ポンプ83を駆動することにより、インクジェットヘッド61のインクノズルから増粘状態のインクや残留している気泡が吸引される(ステップS1)。
そして、この吸引クリーニング処理が終了すると、制御部100は、記憶部101に記憶されたインク消費量カウンタ及びインク吸引量算出マップのデータを読み出す(ステップS2)。
次いで、制御部100は、図6に示すように、引き出したインク消費量カウンタのカウント値から現在のインク残量Xを求め、このインク残量Xをインク吸引量算出マップのインク残量(図6中横軸)に対応させ、インク吸引量算出曲線からインク残量Xでのクリーニング吸引量Y(図6中縦軸)を算出する(ステップS3)。
そして、制御部100は、このクリーニング吸引量Yを、記憶部101から引き出したインク消費量カウンタに加算し、そのインク消費量を記憶部101のインク消費量カウンタに上書きして新たに記憶させる(ステップS4)。
また、同様に、制御部100は、記憶部101の廃インク量カウンタに記憶させた廃インク量に、各インクカートリッジ12におけるクリーニング吸引量Yを加算し、その加算した値を廃インク量として新たに廃インク量カウンタに上書きして記憶させる(ステップS5)。
このように、本実施形態によれば、記憶部101に記憶されている予め求められたインクカートリッジ12におけるインク残量と吸引クリーニングによるインク吸引量との関係のインク吸引量算出マップに基づいて、制御部100が吸引クリーニング時のインク吸引量を算出してインク消費量カウンタを書き換える。そのため、インク残量に応じて吸引量が減少する加圧方式のインク供給機構60においても、インクカートリッジ12のインクの消費量を精度良くカウントすることができる。これにより、インクカートリッジ12のインク消費量カウンタの値と実際のインクの消費量との差(ずれ)を小さくすることができ、インクカートリッジ12の交換時におけるインクの無駄を極力抑えることができる。
また、制御部100が、予め求められたインクカートリッジ12におけるインク残量と吸引クリーニングによるインク吸引量との関係のインク吸引量算出マップから算出したインクカートリッジ12のインク吸引量を加算し、その加算した値を廃液量として記憶部101の廃液量カウンタを上書きする。そのため、廃液量カウンタの値と実際の廃液量との差(ずれ)を小さくすることができ、廃液を吸収して保持する廃インク吸収タンク85内の吸収材などの部材を必要最小限の大きさとし、スペースを小さくしたりコストを抑えたりすることができる。
そして、上記のインク供給機構60を備えたレーベルプリンタ11及びパブリッシャ1によれば、インクカートリッジ12の交換時におけるインクの無駄を極力抑えることができるので、ランニングコストを極力抑えたレーベルプリンタ11及びパブリッシャ1とすることができる。
なお、用いられるメディアは、上記実施形態のメディアMのような円板状のメディアに限定されるものではなく、矩形状等の多角形状や楕円状のメディアにも適用可能であり、また、その記録方式も、光記録方式、光磁気記録方式等、何ら限定されるものではない。
また、上記実施形態では、円板状のメディアMへのデータの書き込み処理及びレーベル面への印刷処理を行うパブリッシャ1におけるレーベルプリンタ11を例示して説明したが、本発明の液体供給装置は、用紙用の印刷装置にも適用可能であるとともに、印刷装置以外にも適用可能であり、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材吐出ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材吐出ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物吐出ヘッド等の液体を吐出する液体吐出ヘッドを用いた液体吐出装置、精密ピペットとしての試料吐出装置等にも適用できる。
パブリッシャ(メディア処理装置)の外観斜視図である。 パブリッシャのケースを外した状態の前方側の斜視図である。 パブリッシャのケースを外した状態の後方側の斜視図である。 パブリッシャに設置されたレーベルプリンタ部分の斜視図である。 レーベルプリンタの制御系を説明する概略ブロック図である。 記憶部に記憶されたインク吸引量算出マップを示すグラフ図である。 吸引クリーニングでの制御部による制御を説明するフローチャートである。
符号の説明
1…パブリッシャ(メディア処理装置)、11…レーベルプリンタ(印刷装置)、12…インクカートリッジ(液体貯留部)、60…インク供給機構(液体供給装置)、61…インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)、100…制御部、101…記憶部、M…メディア(被印刷物)。

Claims (6)

  1. 液体貯留部内を加圧して液体吐出ヘッドに液体を供給する液体供給装置の制御方法であって、
    前記液体吐出ヘッドのノズルから液体を吸引する吸引クリーニングを行う工程と、
    前記液体貯留部における液体残量と吸引クリーニングによる液体吸引量との相関関係に基づき、前記液体貯留部の消費量をカウントする液体消費量カウンタから求めた吸引クリーニング前の前記液体貯留部内の液体残量値から、前記吸引クリーニングによる液体吸引量を算出する工程と、
    算出した前記液体吸引量を前記液体消費量カウンタに加算して新たな液体消費量を記憶する工程と、を有する液体供給装置の制御方法。
  2. 請求項1に記載の液体供給装置の制御方法において、
    前記液体吐出ヘッドからの廃液量をカウントする廃液量カウンタに、算出した前記液体吸引量を加算して新たな廃液量を記憶する液体供給装置の制御方法。
  3. 液体貯留部内を加圧して液体吐出ヘッドに液体を供給する液体供給装置であって、
    前記液体貯留部における液体残量と吸引クリーニングによる液体吸引量との相関関係の液体吸引量算出マップを記憶し、液体貯留部の消費量をカウントする液体消費量カウンタを含む記憶部と、
    前記液体吐出ヘッドのノズルから液体を吸引する吸引クリーニングを行った後に、前記液体吸引量算出マップに基づき、前記液体消費量カウンタから求めた前記吸引クリーニング前の前記液体貯留部内の液体残量値から液体吸引量を算出し、算出した前記液体吸引量を前記液体消費量カウンタに加算して新たな液体消費量を記憶させる制御部と、を有する液体供給装置。
  4. 請求項3に記載の液体供給装置において、
    前記記憶部には、前記液体吐出ヘッドからの廃液量をカウントする廃液量カウンタが含まれ、
    前記制御部は、前記液体貯留部の前記液体吸引量を前記廃液量カウンタに加算して新たな廃液量として記憶させる液体供給装置。
  5. 前記液体吐出ヘッドからインクを吐出させて被印刷物に対して印刷処理を行う印刷装置であって、
    前記液体吐出ヘッドにインクを供給する装置として請求項3または4に記載の液体供給装置を備えている印刷装置。
  6. 板状のメディアに対して情報処理を行うメディア処理装置であって、
    請求項5に記載の印刷装置を備えているメディア処理装置。
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