JP2023172281A - 液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】廃液貯留部の使用過程で廃液貯留部の使用率を検知することができる液体吐出装置を提供する。【解決手段】インクジェットプリンタは、本体筐体と、シートにインクを吐出するノズルを具備した記録ヘッドと、インクの廃液を貯留する廃液ケースを有するとともに、本体筐体に挿抜可能な廃液ボックスと、を備える。本体筐体には、廃液ボックスの使用率を示すための視認窓11A11~11A15を備えた窓部11A1が設けられている。廃液ケースには、廃液ボックスの使用率を示すための仕切り61B~61Eが設けられている。【選択図】図8
Description
本開示は、液体吐出装置に関する。
従来、印刷媒体に対して、液体としてのインクを吐出することにより、所望の印刷処理を印刷媒体に施す液体吐出装置が知られている。また、従来の液体吐出装置では、その液体の吐出性能及び印刷性能を維持するために、印刷処理に用いないインク(液体)を廃液として廃液貯留部に回収することが実用化されている。
さらに、従来の液体吐出装置には、廃液を吸収するインク吸収フォームを廃液貯留部の内部に設置して、大容量の廃液を廃液貯留部の内部に蓄積することが開示されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
ところが、上記のような従来の液体吐出装置では、廃液貯留部の使用率を廃液貯留部の使用過程で検知することができないという問題点を生じた。つまり、従来の液体吐出装置では、インク吸収フォームが最大に廃液を吸収して廃液貯留部の内部が廃液でほぼ満タンになるまでは、廃液貯留部の使用率について検知することができなかった。
本開示は、廃液貯留部の使用過程で廃液貯留部の使用率を検知することができる液体吐出装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の液体吐出装置は、筐体と、印刷媒体に液体を吐出するノズルを具備した液体吐出ヘッドと、前記液体の廃液を貯留し、少なくとも一部が透明な部分である容器を有するとともに、前記筐体に挿抜可能な廃液貯留部と、を備え、前記筐体には、前記部分を外部から視認するための視認窓を備えた窓部を有し、前記窓部または前記容器には、前記廃液貯留部の使用率を示すための指標が設けられている。
上記構成によれば、ユーザは筐体または透明容器に設けられた指標を視認することにより、廃液貯留部の使用率を把握することができる。これにより、廃液貯留部の使用過程で廃液貯留部の使用率を検知することができる液体吐出装置を構成することができる。
本開示の液体吐出装置において、前記廃液貯留部は、前記容器の内部に配置されるとともに、前記廃液を吸収する吸収フォームを、さらに備えてもよい。
上記構成によれば、廃液貯留部には吸収フォームが設けられているので、廃液貯留部の廃液量を増やすことができる。これにより、廃液貯留部の交換頻度を低減することができ、メンテナンス作業を簡略化することができる液体吐出装置を容易に構成することができる。
本開示の液体吐出装置において、前記視認窓は、前記容器に対向して設置されてもよい。
上記構成によれば、ユーザは視認窓を視認することにより、廃液貯留部の使用率を把握することができる。これにより、廃液貯留部の使用過程で廃液貯留部の使用率を検知することができる液体吐出装置を容易に構成することができる。
本開示の液体吐出装置において、前記容器の内部には、前記指標として、前記容器の内部を仕切る仕切りが設けられてもよい。
上記構成によれば、ユーザは容器の内部の仕切りを視認することにより、廃液貯留部の使用率を把握することができる。これにより、廃液貯留部の使用過程で廃液貯留部の使用率を検知することができる液体吐出装置を容易に構成することができる。
本開示の液体吐出装置は、前記容器の内部において、複数の前記仕切りが前記廃液の流入方向に沿って設けられるとともに、前記複数の仕切りのそれぞれは、前記流入方向の下流側に向かうにつれて、大きさが小さくなるように形成されてもよい。
上記構成によれば、廃液貯留部の使用期間において、容器の内部に流入される廃液の流入割合を均等にすることができる。これにより、廃液貯留部の使用過程で廃液貯留部の使用率を精度よく検知することができる液体吐出装置を構成することができる。
本開示の液体吐出装置において、前記指標は、前記廃液貯留部の使用率を所定の段階に分けた、少なくとも1つの指標を含んでもよい。
上記構成によれば、ユーザは窓部または容器に設けられた少なくとも1つの指標を視認することにより、廃液貯留部の使用率を段階的に把握することができる。これにより、廃液貯留部の使用過程で廃液貯留部の使用率を精度よく検知することができる液体吐出装置を構成することができる。
本開示の液体吐出装置において、前記指標には、前記廃液貯留部の使用率が実質的に90%であることを示す指標が含まれてもよい。
上記構成によれば、ユーザは廃液貯留部の使用率が実質的に90%であることを把握することができるので、廃液貯留部を適切に交換することが可能となって、液体吐出装置を円滑に使用することができる。
本開示の液体吐出装置において、前記指標は、前記筐体において、前記印刷媒体が排出される側に設けられてもよい。
上記構成によれば、ユーザは液体吐出装置の正面側に設けられている指標を視認することとなる。これにより、ユーザは、廃液貯留部の使用率を容易に把握することができる。この結果、廃液貯留部の使用過程で廃液貯留部の使用率を容易に検知することができる液体吐出装置を構成することができる。
本開示の液体吐出装置において、前記指標は、前記液体吐出ヘッドのノズル面と平行で、且つ前記印刷媒体の搬送方向と直交する幅方向における前記筐体の側面側に設けられてもよい。
上記構成によれば、ユーザは液体吐出装置の側面側に設けられている指標を視認することとなる。これにより、ユーザは、廃液貯留部の使用率を容易に把握することができる。この結果、廃液貯留部の使用過程で廃液貯留部の使用率を容易に検知することができる液体吐出装置を構成することができる。
本開示の液体吐出装置は、前記印刷媒体を支持する支持部材を、さらに備え、前記支持部材には、前記指標を視認するための指標視認窓が設けられてもよい。
上記構成によれば、ユーザは支持部材の指標視認窓を介して指標を視認することにより、廃液貯留部の使用率を容易に把握することができる。これにより、廃液貯留部の使用過程で廃液貯留部の使用率を容易に検知することができる液体吐出装置を構成することができる。
本開示の液体吐出装置は、前記廃液貯留部に流入した廃液の廃液量をカウントするカウンタと、表示部と、制御部と、をさらに備え、前記制御部は、前記カウンタの結果に基づいて、前記廃液貯留部の廃液量が所定の閾値に到達したか否かを判断する判断処理と、前記廃液量が前記閾値に達したことを判断すると、前記表示部に前記廃液貯留部の交換を促す表示を行わせる表示処理と、を含む処理を実行してもよい。
上記構成によれば、制御部は判断処理及び表示処理を実行することにより、廃液貯留部の交換をユーザに促すことができるので、廃液貯留部を適切に交換させることができる。この結果、印刷性能の低下を抑制することが可能な液体吐出装置を容易に構成することができる。
本開示の液体吐出装置は、前記ノズルから吐出される前記液体を充填した液体カートリッジ、をさらに備え、前記指標の近傍に、前記液体カートリッジの前記液体の残量を視認するための残量視認窓を設けてもよい。
上記構成によれば、ユーザは指標及び残量視認窓を視認することにより、廃液貯留部の使用率及び液体カートリッジの残量を同時に把握することができる。これにより、廃液貯留部の使用過程で廃液貯留部の使用率及び液体カートリッジの残量を容易に検知することができる液体吐出装置を構成することができる。
本開示の一態様によれば、廃液貯留部の使用過程で廃液貯留部の使用率を検知することができる液体吐出装置を提供することができる。
〔実施形態1〕
(インクジェットプリンタ1の構成概要)
以下、本開示の実施形態1について図1~図4を参照しつつ説明する。図1は、本開示の実施形態1に係るインクジェットプリンタ1の外観斜視図である。図2は、インクジェットプリンタ1の内部構成の概略を示す断面図である。図3は、インクジェットプリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。図4は、インクジェットプリンタ1の要部構成を示す平面図である。
(インクジェットプリンタ1の構成概要)
以下、本開示の実施形態1について図1~図4を参照しつつ説明する。図1は、本開示の実施形態1に係るインクジェットプリンタ1の外観斜視図である。図2は、インクジェットプリンタ1の内部構成の概略を示す断面図である。図3は、インクジェットプリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。図4は、インクジェットプリンタ1の要部構成を示す平面図である。
図1において、本実施形態1のインクジェットプリンタ1は、液体吐出装置の一例である。以下の説明では、図1に示すようにインクジェットプリンタ1が使用可能に設置された状態を基準として、設置面側を下として上下方向を定義する。また、開口20が設けられている側を前として前後方向を定義し、前方からインクジェットプリンタ1を視て左側を左として左右方向を定義する。なお、左右方向は後述するキャリッジ40(図2)の移動方向である走査方向と称する場合がある。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、本体筐体11とインクジェットプリンタ1の上方に積層されたスキャナ筐体12とによって、全体として略直方体形状を形成している。本体筐体11は、筐体の一例である。
本体筐体11の前面には、表示部DPと、操作パネル13と、カートリッジカバー14と、が設けられている。操作パネル13は、不図示の各種操作ボタンを有する。カートリッジカバー14は、本体筐体11に対して、回動可能に設けられている。カートリッジカバー14の内部には、図4に示すように、カートリッジケース140に装着されたインクカートリッジ141が配置されている。
図1に戻り、本体筐体11の前面には、開口20が形成されており、給送トレイ21及び排出トレイ22は、本体筐体11の前面に形成された開口20を通じてインクジェットプリンタ1に対して着脱可能に設けられている。スキャナ筐体12は、図示しない原稿媒体に記録された画像を読み取るスキャナ121(後掲の図6参照)を有している。つまり、スキャナ筐体12では、スキャナベース12H(後掲の図6参照)が設けられており、画像の読取対象の原稿媒体がスキャナベース12H上に載置されて読取動作が行われるよう構成されている。
また、スキャナ筐体12の上方には、カバー12Cが設けられている。カバー12Cは、スキャナ筐体12に対して回動可能に構成されている。また、カバー12Cには、図示しない自動原稿送り装置が設けられており、カバー12Cがスキャナ筐体12に対して閉状態のときに自動原稿送り装置により原稿媒体をスキャナベース12H上に載置可能となっている。
図1において、ボックス交換部15が、本体筐体11の左右方向における側面に設けられている。本実施形態1においては、ボックス交換部15は、例えば、本体筐体11の左側面である側面11Aに設けられている。ボックス交換部15は、本体筐体11に対して、回動可能な蓋部151と、蓋部151を開くと露出する廃液ボックス60が収容可能な収容部152(図2)と、により構成されている。つまり、ボックス交換部15は、蓋部151を開閉することにより、本体筐体11に対して廃液ボックス60の挿抜が可能となるように構成されている。また、蓋部151には、廃液ボックス60の使用率を示すための指標としての視認窓が設けられている(詳細は後述。)。なお、廃液ボックス60は、廃液貯留部の一例である。
収容部152は、廃液ボックス60の形状にあわせて構成されており、挿抜方向における本体筐体11の内部側には、廃液ボックス60の側面が当接する壁を備えている。この壁により、廃液ボックス60の内側方向への移動を規制する。
なお、ボックス交換部15は、蓋部151を開閉する構成に限定するものではない。例えば、廃液ボックス60と、蓋部151を有する廃液ボックス60のボックス保持部と、により本体筐体11に対して着脱可能な廃液ボックスユニットを挿抜する構成であってもよい。この場合、廃液ボックスユニットを本体筐体11から抜き取ると、ボックス交換部15には廃液ボックスユニットの形状に対応する開口が露出する。また、露出した開口に対して廃液ボックスユニットを挿入すると、廃液ボックスユニットが有する蓋部151により、露出した開口は塞がれる。
なお、ボックス交換部15が設けられる位置は、本体筐体11の左右方向における側面に限られるものではない。例えば、本体筐体11の前後方向における面に設けられていてもよいし、本体筐体11の上下方向における面に設けられていてもよい。また、以下の説明では、廃液ボックス60を挿抜する方向を挿抜方向と称する場合がある。
(インクジェットプリンタ1の内部構成)
次に、本実施形態1のインクジェットプリンタ1の内部構成について、図2を用いて説明する。
次に、本実施形態1のインクジェットプリンタ1の内部構成について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、本実施形態1のインクジェットプリンタ1は、給送部3と、記録部4と、搬送機構5と、を備えている。
給送部3は、軸30と、給送アーム31と、給送ローラ32と、を有している。給送部3は、給送ローラ32の正回転によって、給送トレイ21に収容されたシートPを搬送路Rへ給送する。給送ローラ32は、給送アーム31の先端部に回転可能に支持されている。給送アーム31は、インクジェットプリンタ1のフレームに支持された軸30に回動可能に支持されている。給送アーム31は、自重又はバネ等による弾性力によって、給送トレイ21へ向けて回動付勢されている。シートPは、印刷媒体の一例である。具体的には、シートPとしては、印刷用紙などの紙媒体に限らず、他にも、例えばOHPシート等のプラスチックからなる樹脂媒体であってもよい。
搬送路Rは、給送トレイ21の後端部から上方に延び、ガイド部材33で区画される領域にて湾曲し、記録部4の位置を経由して、排出トレイ22に至る経路である。
給送ローラ32は、後述の制御部100(図3)の指示に従って、給送モータ107(図3)が駆動されると、給送トレイ21からシートPを1枚ずつ取り出す。給送トレイ21から取り出されたシートPは、搬送路Rに沿って送り出されて、記録部4へと供給される。
記録部4は、給送部3の上方に配置されている。記録部4は、キャリッジ40と、液体吐出ヘッドの一例である記録ヘッド41と、複数のノズル42と、プラテン43とを有している。キャリッジ40は、左右方向に延びたガイドレール9Aと、ガイドレール9Bとに支持されている。キャリッジ40は、キャリッジモータ112(3)の駆動力が伝達されて、左右への移動方向である走査方向、すなわち、搬送されるシートPの幅方向に往復移動する。
本実施形態1のインクジェットプリンタ1では、シートPへの印刷において、制御部100(図3)は、シートPの搬送が停止している状態でキャリッジ40を走査方向に移動させながら記録ヘッド41のノズル42からインク滴を吐出させる。そして、制御部100は、1行分の画像をシートPに記録させる記録処理と、搬送ローラ50及び排出ローラ52を駆動させてシートPを所定の改行量だけ搬送する搬送処理とを繰り返す。
キャリッジ40には、記録ヘッド41が搭載されている。記録ヘッド41の下面には、複数のノズル42が設けられている。複数のノズル42は、前後方向に配列されることにより、ノズル列を形成しており、ノズル面421には、左右方向に並んだ4つのノズル列が形成されている。複数のノズル42からは、右側に位置するノズル列を形成するものから順番に、例えば、ブラック、イエロー、シアン、及びマゼンタのインクが吐出される。なお、ノズル列の配置順はこれに限られるものではなく、製品ごとに適宜変更されてもよい。
記録ヘッド41は、制御部100(図3)からの指示に従って、図示しないピエゾ素子などの振動素子を振動させることによって、ノズル42からインク滴を吐出する。
プラテン43は、記録ヘッド41の下方に位置しており、左右方向におけるシートPの全長にわたって延びている。プラテン43は、記録処理時に、シートPを下側から支持する。プラテン43に支持されたシートPに対して、キャリッジ40が移動する過程において、記録ヘッド41がインク滴を選択的に吐出することによって、シートPに画像が記録される。
搬送機構5は、前後方向において、キャリッジ40及びプラテン43を挟むように前後に配置された搬送ローラ50と、排出ローラ52と、を有する。搬送ローラ50の下方には、搬送ローラ50と対向する位置にピンチローラ51が設けられている。搬送ローラ50は、搬送モータ108(図3)によって駆動される。ピンチローラ51は、搬送ローラ50の回転に伴って回転する。搬送ローラ50およびピンチローラ51が正回転することにより、シートPは、搬送ローラ50およびピンチローラ51に挟持されて、搬送路Rに沿って記録部4へと搬送される。
排出ローラ52は、キャリッジ40及びプラテン43を挟んで搬送ローラ50よりも下流側に位置するように設けられている。排出ローラ52の上方には、排出ローラ52と対向する位置に拍車ローラ53が設けられている。排出ローラ52は、搬送モータ(不図示)によって駆動される。拍車ローラ53は、排出ローラ52の回転に伴って回転する。排出ローラ52及び拍車ローラ53が正回転することにより、シートPは、排出ローラ52および拍車ローラ53に挟持されて、排出トレイ22へ排出される。
(インクジェットプリンタ1の電気的構成)
図3に示すように、本実施形態1のインクジェットプリンタ1は、上述した各部に加え、制御部100と、給送モータ107と、搬送モータ108と、キャリッジモータ112と、メディアセンサ90と、通信I/F(インターフェース)130と、を備えている。
図3に示すように、本実施形態1のインクジェットプリンタ1は、上述した各部に加え、制御部100と、給送モータ107と、搬送モータ108と、キャリッジモータ112と、メディアセンサ90と、通信I/F(インターフェース)130と、を備えている。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、EEPROM(登録商標)104、及びASIC105を有し、これらが内部バス106によって接続されている。
ROM102には、CPU101が各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。RAM103は、CPU101が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、又はデータ処理の作業領域として使用される。
EEPROM104には、電源オフ後も保持すべき設定情報が格納される。制御部100は、ROM102から読み出した制御プログラムに基づいて、給送モータ107、搬送モータ108、キャリッジモータ112、記録ヘッド41、表示部DP等を制御する。
ASIC105には、給送モータ107、搬送モータ108、キャリッジモータ112、記録ヘッド41、メディアセンサ90、表示部DP、操作パネル13、及び通信I/F130が接続されている。また、ASIC105には、図示しないレジセンサ及びロータリエンコーダ等が接続されている。
ASIC105は、給送モータ107、搬送モータ108、及びキャリッジモータ112に駆動電流を供給する。制御部100は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御によって、給送モータ107、搬送モータ108、及びキャリッジモータ112の回転を制御する。
また、制御部100は、記録ヘッド41の振動素子に駆動電圧を印加することによって、ノズル42からインク滴を吐出させる。また、制御部100は、シートPの有無を検出するためのメディアセンサ90の検知結果を基に、プラテン43上にシートPが存在しているか否かについて判断する。
具体的にいえば、メディアセンサ90は、後掲の図4に示すように、キャリッジ40に設置されており、プラテン43に対向してキャリッジ40とともに走査方向に移動するようになっている。また、メディアセンサ90は、例えば、発光素子及び受光素子を含んだ光センサを用いて構成されている(図示せず)。そして、制御部100は、光センサの受光素子からの出力信号の大きさに基づき、プラテン43上のシートPの有無を判断する。
また、制御部100は、ロータリエンコーダから出力されるパルス信号に基づいて搬送ローラ50の回転量を検知する。制御部100は、レジセンサから出力される検出信号に基づいて、シートPが搬送ローラ50との当接位置を通過したことを検知する。そして、制御部100は、レジセンサからON信号が出力された後、ロータリエンコーダから出力されるパルス信号に基づいて、搬送路RにおけるシートPの搬送量を推定する。
表示部DPは、液晶パネルなどの表示パネルを含んでおり、制御部100の指示に従って、所定の情報を表示する。操作パネル13は、ユーザからの印刷ジョブなどの指示を入力する入力装置であり、入力した指示を受け付けて制御部100に出力する。なお、表示部DPにタッチパネルを設置することにより、ユーザからの指示を受け付ける構成でもよい。
通信I/F130は、LAN等のネットワークまたはUSBメモリなどに接続可能に構成され、インクジェットプリンタ1用のドライバが組み込まれたパーソナルコンピュータ等の外部装置との接続を可能にしている。インクジェットプリンタ1は、通信I/F130を介して、印刷ジョブを受信可能である。
以上の構成において、インクジェットプリンタ1は、搬送機構5によってシートPを搬送方向に搬送しつつ、キャリッジ40とともに記録ヘッド41を走査方向に移動させながらインクを吐出させることにより、シートPに画像を印刷する。
(カートリッジケース140)
次に、カートリッジケース140について、図4を用いて説明する。図4に示すように、カートリッジケース140は、左右方向に並ぶ4つのインクカートリッジ141を備えている。各インクカートリッジ141は、カートリッジケース140に対して取り外し可能に設けられている。インクカートリッジ141には、それぞれ、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが貯留されている。各インクカートリッジ141に貯留されたインクは、チューブ142を介して、記録ヘッド41に供給される。
次に、カートリッジケース140について、図4を用いて説明する。図4に示すように、カートリッジケース140は、左右方向に並ぶ4つのインクカートリッジ141を備えている。各インクカートリッジ141は、カートリッジケース140に対して取り外し可能に設けられている。インクカートリッジ141には、それぞれ、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが貯留されている。各インクカートリッジ141に貯留されたインクは、チューブ142を介して、記録ヘッド41に供給される。
(メンテナンスユニット8)
次に、メンテナンスユニット8について、図4を用いて説明する。図4に示すように、本実施形態1のインクジェットプリンタ1は、メンテナンスユニット8を備える。メンテナンスユニット8は、キャップ80と、ポンプ81と、チューブ82とを備えている。メンテナンスユニット8は、キャリッジ40の走査経路よりも下方に位置し、走査方向においてプラテン43よりも外側となる位置に配置されている。本実施形態においては、左右方向における右側に配置されている。なお、メンテナンスユニット8が配置される位置は右側に限定するものではなく、左側に配置されてもよい。この場合、廃液ボックス60とフラッシングユニット70とが配置される位置が右側となる。
次に、メンテナンスユニット8について、図4を用いて説明する。図4に示すように、本実施形態1のインクジェットプリンタ1は、メンテナンスユニット8を備える。メンテナンスユニット8は、キャップ80と、ポンプ81と、チューブ82とを備えている。メンテナンスユニット8は、キャリッジ40の走査経路よりも下方に位置し、走査方向においてプラテン43よりも外側となる位置に配置されている。本実施形態においては、左右方向における右側に配置されている。なお、メンテナンスユニット8が配置される位置は右側に限定するものではなく、左側に配置されてもよい。この場合、廃液ボックス60とフラッシングユニット70とが配置される位置が右側となる。
キャップ80は、ゴム素材により構成されている。キャップ80は、記録ヘッド41よりも下方に位置し、走査方向においてプラテン43よりも外側となる位置に配置されている。キャリッジ40をプラテン43よりも外側のメンテナンス位置に移動させると、キャップ80とノズル面421とが対向する。
キャップ80は、例えば、図示しない昇降機構により上下方向に移動可能に構成されている。キャップ80は、メンテナンス位置において上方向に移動することで、ノズル面421と接する。
ポンプ81は、モータ(不図示)に駆動されることによって、ノズル42内のインク等をキャップ80及びチューブ82を通じて吸引し、チューブ82を通じて廃液ボックス60に排出する。
チューブ82は、メンテナンスユニット8から排出されたインクを移送する流路であって、後述の接続部63(図5)を介して廃液ボックス60に連結されることにより、メンテナンスユニット8と廃液ボックス60とを接続する。チューブ82は、可撓性を有する素材で構成されており、キャップ80からポンプ81を経由して廃液ボックス60へとインクを移送する。
メンテナンスユニット8は、以上の構成により、記録ヘッド41のメンテナンスを行う。より詳細には、メンテナンスユニット8は、ノズル42内のインクや空気、及びノズル42の下面に形成されている開口に付着した異物を吸引するパージ動作を実行する。なお、ノズル42内のインクや空気、及びノズル42の開口に付着した異物のことを、以下では「インク等」と称する。メンテナンスユニット8によって吸引除去されたインク等は、廃液として、廃液ボックス60に保持される。
(廃液ボックス60)
次に、廃液ボックス60について、図4及び図5を用いて説明する。図5は、図4に示した廃液ボックス60とフラッシングユニット70との断面を示す概略図である。フラッシングユニット70については後述する。
次に、廃液ボックス60について、図4及び図5を用いて説明する。図5は、図4に示した廃液ボックス60とフラッシングユニット70との断面を示す概略図である。フラッシングユニット70については後述する。
図5に示すように、本実施形態1のインクジェットプリンタ1は、インク等を貯留する廃液ボックス60を備えている。廃液ボックス60は、図5に示すように、廃液ケース61と、インク吸収フォーム62と、接続部63と、を有している。
廃液ケース61は、容器の一例であり、例えば、透明な合成樹脂材料を用いて構成されている。廃液ケース61は、例えば、直方体状の箱体である。また、廃液ケース61は、フラッシングユニット70に対向する開口61Aを有している。廃液ケース61の内部には、インク吸収フォーム62が設けられている。更に、廃液ケース61の内部には、後に詳述するように、廃液ボックス60の使用率を示すための指標として、複数の仕切りが設けられている。
なお、上記の説明では、透明な合成樹脂材料を用いた廃液ケース61について説明した。しかしながら、本開示の実施形態はこれに限定されるものではなく、廃液ケース61は、液体の廃液を貯留し、少なくとも一部が透明な部分である容器であれば何等限定されない。
インク吸収フォーム62は、例えば、インク等を吸収することができる不織布、スポンジ、もしくは綿などで構成されている。また、インク吸収フォーム62は、例えば、白色の構成材料により構成されている。インク吸収フォーム62は、インク等を吸収することにより、白色から順次黒色に変色するようになっている。すなわち、インク吸収フォーム62では、ブラックのインク自体を吸収したり、イエロー、シアン、及びマゼンタのインクの混色であるブラックのインクを吸収したりすることにより、その吸収度合いの進行に応じて、黒色に変色するようになっている。
すなわち、インク吸収フォーム62では、メンテナンスユニット8からのインク等及びフラッシングユニット70からのインクを、後述の流入方向H(図7)に沿って吸収して黒色に変色する。これにより、廃液ボックス60では、後に詳述するように、インク等は廃液ケース61の内部において、流入方向H(図7)に沿って順次貯留される。
接続部63は、ジョイントの一例であり、廃液ケース61に対してチューブ82を接続する部分である。接続部63は、例えば、廃液ケース61の前後方向の前側の壁面に設けられている。接続部63は、左右方向において、廃液ケース61の内部と外部とを連通する連通孔を形成している。接続部63は、チューブ82が接続可能に構成されており、メンテナンスユニット8と接続部63とをチューブ82により接続することで、メンテナンスユニット8から排出されるインク等を廃液ボックス60の廃液ケース61へ貯留する。
なお、廃液ボックス60での接続部63の設置位置は、廃液ケース61の前後方向の前側の壁面に限定されるものではなく、接続部63を介在させて廃液ボックス60とメンテナンスユニット8とを接続することができるものであればよい。
(フラッシングユニット70)
フラッシングユニット70は、図5に示すように、廃液ガイド71と、廃液ガイド71を固定するためのガイド固定枠72と、を備えている。フラッシングユニット70は、フラッシング処理時にノズル42から吐出されるインクのミスト飛散を防止するとともに、廃液ボックス60へインクを案内するように構成されている。
フラッシングユニット70は、図5に示すように、廃液ガイド71と、廃液ガイド71を固定するためのガイド固定枠72と、を備えている。フラッシングユニット70は、フラッシング処理時にノズル42から吐出されるインクのミスト飛散を防止するとともに、廃液ボックス60へインクを案内するように構成されている。
フラッシング処理とは、フラッシングユニット70の上面側に設けられた所定のフラッシング領域FLと対向する位置である、フラッシング位置にキャリッジ40を移動させた状態で、記録ヘッド41を駆動させる。そして、制御部100が、シートPに向けたインクの吐出とは別に、複数のノズル42から所定のフラッシング領域FLを通して廃液ガイド71側にインクを吐出させる動作である。
廃液ガイド71は、フラッシング処理により吐出されるインクのミスト飛散を防止するために、インクの吐出方向である上下方向に対して交差するように傾斜面710を有している。傾斜面710は、例えば、図4に示すように、上方に向けて左側から右側へ登り勾配となるように構成されている。
フラッシング処理により吐出されたインクは、廃液ガイド71が有する傾斜面710に当たると、傾斜面710に沿って廃液ボックス60の開口61Aを通してインク吸収フォーム62へ案内される。
ガイド固定枠72は、廃液ガイド71を保持する保持部の一例である。ガイド固定枠72は、廃液ガイド71を固定する枠体であり、上面視において略矩形の形状により構成されている。ガイド固定枠72は、例えば、本体筐体11にネジ締結されることにより、本体筐体11に固定される。ガイド固定枠72の上面が、所定のフラッシング領域FLを構成している。
(廃液ボックス60及びフラッシングユニット70の配置)
次に、廃液ボックス60及びフラッシングユニット70の配置について、図4~図6を用いて説明する。図6は、図1のA-A矢視断面図である。
次に、廃液ボックス60及びフラッシングユニット70の配置について、図4~図6を用いて説明する。図6は、図1のA-A矢視断面図である。
廃液ボックス60及びフラッシングユニット70は、図4~図6に示すように、スキャナ121よりも下方に位置するように配置されている。具体的には、記録ヘッド41よりも下方に位置し、走査方向においてプラテン43よりも外側となる位置に配置されている。
より詳細には、廃液ボックス60及びフラッシングユニット70は、図4に示すように、ノズル面421と平行する水平方向において、搬送路Rを挟んでメンテナンスユニット8の反対に配置されている。また、廃液ボックス60は、図6に示すように、上下方向において、フラッシングユニット70よりも下方に位置するように配置されている。よって、廃液ボックス60、搬送路R、及びメンテナンスユニット8がそれぞれ配置されている位置をインクジェットプリンタ1の前方側から視ると、図6に示すように、右側から左側に向けて順番にメンテナンスユニット8、搬送路R、及び廃液ボックス60が横並びに並んで配置されている。
なお、メンテナンスユニット8、搬送路R、及び廃液ボックス60が横並びに並んで配置されていれば、上下方向におけるそれぞれの位置は揃っていなくてもよい。つまり、例えば、インクジェットプリンタ1の上下方向において、メンテナンスユニット8は、搬送路Rより下方に位置するように設けられ、廃液ボックス60は、搬送路Rより上方に位置するように設けられてもよい。
本実施形態1においては、廃液ボックス60及びフラッシングユニット70は、搬送路Rを挟んでメンテナンスユニット8が左右方向における右側に配置され、その反対側である左側に廃液ボックス60及びフラッシングユニット70が配置されている。なお、廃液ボックス60とフラッシングユニット70との配置はこれに限られるものではない。すなわち、搬送路Rを挟んで一方側と他方側とにそれぞれ配置されていればよい。
なお、以上のように、廃液ボックス60と、メンテナンスユニット8とが配置されているため、チューブ82は、図4に示すように、搬送路Rを横断して廃液ボックス60と、メンテナンスユニット8と、を接続している。
チューブ82の本体筐体11の内部における引き回し位置をさらに詳細に説明すると、チューブ82は、操作パネル13の後方に配置されている。これにより、操作パネル13の外側にチューブ82を配置するよりもチューブ82の長さを短くできる。また、チューブ82は、スキャナ121よりも下方に位置するように配置されている。これにより、スキャナ121の内部にチューブ82を通過させて配置するよりも、チューブ82の長さを短くできる。
また、チューブ82は、記録ヘッド41よりも前方に位置するように配置されている。また、チューブ82は、搬送路Rよりも上方に位置するように配置されている。これにより、チューブ82の長さを短くしつつ、チューブ82の交換が容易となる。なお、本実施形態においては、チューブ82は、記録ヘッド41よりも前方に位置するように配置されているが、記録ヘッド41よりも後方に位置するように配置されてもよい。
また、廃液ボックス60は、図6に示すように、給送トレイ21及びプラテン43と左右方向において、横並びに位置するように配置されている。より詳細には、図2に示すように、廃液ボックス60は、ノズル面421と平行で、且つシートPの搬送方向と直交する方向である幅方向、すなわち、左右方向における本体筐体11の側面からみて、給送トレイ21及びプラテン43と少なくとも一部が重なる位置に配置されている。
また、廃液ボックス60は、記録ヘッド41のノズル面421と直交する方向、すなわち、上下方向において、記録ヘッド41のノズル面421と少なくとも一部が重なる位置に配置されている。具体的には、例えば、キャリッジ40をフラッシング位置に移動させた状態において、ノズル面421の左右方向に並んだ4つのノズル列のうち、1つのノズル列のみが廃液ボックス60と重なる位置に配置されている。また、キャリッジ40をフラッシング位置に移動させた状態において、ノズル面421の左右方向に並んだ4つのノズル列の全てが廃液ボックス60と重なる位置に配置されていてもよい。
なお、本実施形態1においては、廃液ボックス60の上方にフラッシングユニット70が配置されている構成であるが、フラッシングユニット70は適宜省略されてもよい。
(廃液ケース61の内部構成)
次に、廃液ボックス60における、廃液ケース61の内部構成について、図7を用いて具体的に説明する。図7は、廃液ボックス60の構成例を示す斜視図である。
次に、廃液ボックス60における、廃液ケース61の内部構成について、図7を用いて具体的に説明する。図7は、廃液ボックス60の構成例を示す斜視図である。
図7に示すように、廃液ケース61の内部には、複数、例えば、4つの仕切り61B、61C、61D、及び61Eが流入方向Hに沿って順次設けられている。つまり、廃液ボックス60では、その使用率を示すためであって、ユーザに視認可能な指標として、廃液ケース61の内部を仕切る仕切り61B~61Eが設けられている。これらの仕切り61B~61Eのそれぞれは、図7に示すように、流入方向Hの下流側に向かうにつれて、大きさが小さくなるように形成されている。
(側面11Aの構成)
次に、本体筐体11における、側面11Aの蓋部151の構成について、図8を用いて具体的に説明する。図8(A)は、図1に示した本体筐体11の側面11Aに設けられた窓部11A1の視認窓11A11~11A15の具体例を説明する図であり、図8(B)は、窓部11A2の視認窓11A21~11A25の別の具体例を説明する図であり、図8(C)は、窓部11A3の視認窓11A31~11A36の別の具体例を説明する図である。
次に、本体筐体11における、側面11Aの蓋部151の構成について、図8を用いて具体的に説明する。図8(A)は、図1に示した本体筐体11の側面11Aに設けられた窓部11A1の視認窓11A11~11A15の具体例を説明する図であり、図8(B)は、窓部11A2の視認窓11A21~11A25の別の具体例を説明する図であり、図8(C)は、窓部11A3の視認窓11A31~11A36の別の具体例を説明する図である。
図8(A)に示すように、本体筐体11の蓋部151には、窓部11A1が設けられている。窓部11A1には、廃液ケース61の透明な部分を外部から視認するための複数、例えば、5つの視認窓11A11、11A12、11A13、11A14、及び11A15が設けられている。これらの視認窓11A11~11A15は、本体筐体11の前側から後側への方向で、側面11Aの上下方向の中央部の部分を開口することによって形成されている。各視認窓11A11~11A15は、本体筐体11の内部に配置された廃液ケース61の透明な部分と対向して設置されている。
具体的には、図8(A)に示すように、視認窓11A11~11A15は、廃液ケース61内の仕切り61B~61Eを視認することができるように、蓋部151に形成されている。つまり、本体筐体11では、記録ヘッド41のノズル面421と平行で、且つシートPの搬送方向と直交する幅方向における側面11A側において、廃液ボックス60の使用率を示すためであって、ユーザに視認可能な指標として、視認窓11A11~11A15が設置されている。
なお、上記の説明では、側面11Aを開口した視認窓11A11~11A15について説明したが、視認窓は廃液ケース61(容器)の透明な部分を外部から視認するためのものであればこれに限定されるものではなく、例えば、本体筐体11に設けられた透明な部分であってもよい。
また、図8(A)に示したように、窓部11A1は、開口である視認窓11A11~11A15とその開口を囲む枠により構成される、本体筐体11の部分である場合について説明したが、窓部はこれに限定されるものではなく、例えば、透明な樹脂材料で構成される本体筐体11の窓そのものであってもよい。
また、上記の説明以外に、例えば、図8(B)に示すように、蓋部151において、窓部11A2が側面11Aの上下方向の下側の部分に設けられてもよい。窓部11A2には、側面11Aの上下方向の下側の部分を開口することによって形成された、例えば、5つの視認窓11A21、11A22、11A23、11A24、及び11A25が設けられている。このように、視認窓11A21~11A25を側面11Aの下側の部分に形成した場合には、ユーザに対して、廃液ケース61の内部における、インク吸収フォーム62での黒色への変色を明確に視認させることができる点で好ましい。
また、上記の説明以外に、例えば、図8(C)に示すように、蓋部151において、窓部11A3が側面11Aの上下方向の中央部及び下側の部分に設けられてもよい。窓部11A3には、側面11Aの上下方向の中央部の部分を開口することによって形成された、例えば、5つの視認窓11A31、11A32、11A33、11A34、及び11A35と、視認窓11A35の下側に形成された視認窓11A36とが設けられている。このように、視認窓11A36を視認窓11A35の下側に形成した場合には、ユーザに対して、廃液ケース61の内部における、インク吸収フォーム62での黒色への変色が仕切り61Eまで到達したか否かについて明確に視認させることができる点で好ましい。つまり、廃液ボックス60において、その使用率が後述の「nearFULL」となっているか否かについてユーザに明確に伝えることが可能となる点で好ましい。
(インクジェットプリンタ1の動作例)
以下に、図9も用いて、本実施形態1のインクジェットプリンタ1の動作例について具体的に説明する。なお、以下の説明では、廃液ボックス60でのインク等(廃液)の貯留動作と貯留動作に伴う廃液ケース61での状態変化について主に説明する。図9(A)~図9(D)は、廃液ボックス60における、一連の具体的な動作例を説明する図である。また、側面11Aには、図8(A)に示した視認窓11A11~11A15を備えた窓部11A1が設けられている場合を例示して説明する。
以下に、図9も用いて、本実施形態1のインクジェットプリンタ1の動作例について具体的に説明する。なお、以下の説明では、廃液ボックス60でのインク等(廃液)の貯留動作と貯留動作に伴う廃液ケース61での状態変化について主に説明する。図9(A)~図9(D)は、廃液ボックス60における、一連の具体的な動作例を説明する図である。また、側面11Aには、図8(A)に示した視認窓11A11~11A15を備えた窓部11A1が設けられている場合を例示して説明する。
本実施形態1のインクジェットプリンタ1では、その使用に伴って、インク等(廃液)が廃液ボックス60に貯留される。具体的にいえば、廃液ボックス60が新品である場合には、インク等は廃液ボックス60に貯留されていない。このため、廃液ボックス60は、図7に示したように、インク等がインク吸収フォーム62に全く吸収されておらず、ユーザは、視認窓11A11~11A15を通して白色のインク吸収フォーム62を視認することができる。このように、本実施形態1のインクジェットプリンタ1では、ユーザは、廃液ボックス60が正常に本体筐体11に装着されていること、及び廃液ボックス60が新品もしくは新品相当品であって、その交換が必要ではないことを簡単に把握することができる。
また、図9(A)に示すように、廃液ボックス60の使用率が概ね40%である場合には、インク等Inが仕切り61Bまでのインク吸収フォーム62に吸収される。このため、ユーザは、視認窓11A12を視認することにより、仕切り61Bまでのインク吸収フォーム62が黒色に変色していることを判別することができる。また、ユーザは、仕切り61Bより流入方向Hの下流側では、インク吸収フォーム62が白色の状態であることを判別することができる。これにより、ユーザは、廃液ボックス60の使用率が概ね40%であることを把握することができる。
また、図9(B)に示すように、廃液ボックス60の使用率が概ね80%である場合には、インク等Inが仕切り61Dまでのインク吸収フォーム62に吸収される。このため、ユーザは、視認窓11A14を視認することにより、仕切り61Dまでのインク吸収フォーム62が黒色に変色していることを判別することができる。また、ユーザは、仕切り61Dより流入方向Hの下流側では、インク吸収フォーム62が白色の状態であることを判別することができる。これにより、ユーザは、廃液ボックス60の使用率が概ね80%であることを把握することができる。
また、図9(C)に示すように、廃液ボックス60の使用率が概ね90%である場合には、インク等Inが仕切り61Eまでのインク吸収フォーム62に吸収される。このため、ユーザは、視認窓11A15を視認することにより、仕切り61Eまでのインク吸収フォーム62が黒色に変色していることを判別することができる。また、ユーザは、仕切り61Eより流入方向Hの下流側では、インク吸収フォーム62が白色の状態であることを判別することができる。これにより、ユーザは、廃液ボックス60の使用率が概ね90%であることを把握することができる。
また、上記のように、ユーザは廃液ボックス60の使用率が概ね90%であることを把握することができるので、ユーザは廃液ボックス60の交換の要否を容易に判断することが可能となる。すなわち、本実施形態1のインクジェットプリンタ1では、ユーザに対して、廃液ボックス60の使用率が概ね90%である場合、廃液ボックス60は、例えば、「nearFULL」であって廃液ボックス60の交換の目安(基準)となることが周知されている。それゆえ、本実施形態1のインクジェットプリンタ1では、ユーザが「nearFULL」であることを判別すると、ユーザは廃液ボックス60を交換すべきと容易に判断することができる。
なお、ユーザに対して、「nearFULL」の指標が廃液ボックス60の交換の基準であることを周知させる方法は、例えば、インクジェットプリンタ1の取扱説明書に記載したり、側面11Aに明記したり、表示部DPに適宜表示したりすることが挙げられる。
また、図9(D)に示すように、廃液ボックス60の使用率が実質的に100%である場合には、インク等Inが仕切り61Eを超えて廃液ケース61がほぼ満杯となるようにインク吸収フォーム62に吸収される。このため、ユーザは、視認窓11A15を視認することにより、廃液ケース61がほぼ満杯となるようにインク吸収フォーム62が黒色に変色していることを判別することができる。つまり、ユーザは、視認窓11A15から視認される、インク吸収フォーム62が全て黒色の状態であることを判別することができる。これにより、ユーザは、廃液ボックス60の使用率が実質的に100%であり、廃液ボックス60が「FULL」であると判断することができる。
以上のように、本実施形態1のインクジェットプリンタ1は、本体筐体11と、シートPにインクを吐出するノズル42を具備した記録ヘッド41と、インクの廃液を貯留する廃液ケース61を有するとともに、本体筐体11に挿抜可能な廃液ボックス60と、を備えている。本体筐体11には、廃液ボックス60の使用率を示すための視認窓11A11~11A15が視認可能に設けられている。廃液ケース61には、廃液ボックス60の使用率を示すための仕切り61B~61Eが視認可能に設けられている。
以上の構成により、本実施形態1のインクジェットプリンタ1では、ユーザは本体筐体11または廃液ケース61に設けられた視認窓11A11~11A15または仕切り61B~61Eを視認することにより、廃液ボックス60の使用率を把握することができる。これにより、本実施形態1では、廃液ボックス60の使用過程で廃液ボックス60の使用率を検知することができるインクジェットプリンタ1を構成することができる。
また、本実施形態1では、本体筐体11及び廃液ケース61に指標としての視認窓11A11~11A15及び仕切り61B~61Eをそれぞれ設けた構成について説明した。しかしながら、本開示の実施形態はこれに限定されるものではなく、本体筐体11または廃液ケース61の一方に指標を設ける構成であればよい。すなわち、本体筐体11のみに視認窓を設けて、ユーザが、インク吸収フォーム62での変色の進行の程度を視認することにより、廃液ボックス60の使用率を判断してもよい。また、廃液ケースのみに仕切りを設けて、ユーザが、廃液ボックス60を適宜本体筐体11から抜去することにより、廃液ボックス60の使用率を判断してもよい。
但し、上記の実施形態1のように、本体筐体11及び廃液ケース61の双方に指標を設ける場合の方が、ユーザが、廃液ボックス60の使用率を容易に判断することができる点で好ましい。
なお、上記の説明以外に、例えば、本体筐体11側の指標として、廃液ボックス60の廃液ケース61のほぼ全体を視認可能な1つの視認窓を設ける。更に、廃液ケース61側の指標として、使用率に応じた矢印等のマークを廃液ケース61の視認窓側の外面に設置する構成でもよい。
また、本実施形態1のインクジェットプリンタ1では、視認窓11A11~11A15は、記録ヘッド41のノズル面421と平行で、且つシートPの搬送方向と直交する幅方向における本体筐体11の側面11A側に設けられている。このため、ユーザはインクジェットプリンタ1の側面11A側に設けられている指標を視認することとなる。これにより、本実施形態のインクジェットプリンタ1では、ユーザは、廃液ボックス60の使用率を容易に把握することができる。この結果、本実施形態では、廃液ボックス60の使用過程で廃液ボックス60の使用率を容易に検知することができるインクジェットプリンタ1を構成することができる。
また、本実施形態1のインクジェットプリンタ1では、ユーザは指標としての視認窓11A11~11A15及び仕切り61B~61Eを視認することにより、廃液ボックス60の使用率を判断する。このため、本実施形態1のインクジェットプリンタ1では、たとえ、蒸発などにより、インク吸収フォーム62に吸収されたインク等が変化したとしても、廃液ボックス60の使用可能な残量を正確に検知することができる。
また、本実施形態1では、例えば、廃液ボックスに記憶機構を設けて廃液ボックスの使用率を判断可能な比較例に比べて、コストが安価でコンパクトなインクジェットプリンタ1を構成することができる。つまり、比較例では、廃液ボックスへの廃液の流入量を検出して、その使用率を判断するためのデータを記憶するICチップなどの記憶メディアを具備した記憶機構を廃液ボックスが設置される。このため、本実施形態1と異なり、コンパクトでコストが安価なインクジェットプリンタを構成することは困難となる。これに対して、本実施形態では、記憶機構を設置することなく、廃液ボックス60の使用率を判断することができ、コンパクトでコストが安価なインクジェットプリンタ1を容易に構成することができる。
また、本実施形態1のインクジェットプリンタ1では、廃液ケース61の内部において、図7に示したように、複数の仕切り61B~61Eが廃液の流入方向Hに沿って設けられる。更に、複数の仕切り61B~61Eは、流入方向Hの下流側に向かうにつれて、大きさが小さくなるように形成されている。これにより、本実施形態のインクジェットプリンタ1では、廃液ボックス60の使用期間において、廃液ケース61の内部に流入される廃液の流入割合を均等にすることができる。つまり、本実施形態のインクジェットプリンタ1では、チューブ82からの距離が遠いほど、インク等Inは廃液ケース61の内部を浸透しづらいため、流入方向Hの下流側に向かうにつれて、仕切りを小さくすることにより、廃液の流入割合を均等にすることができる。
また、本実施形態1のインクジェットプリンタ1では、本体筐体11には、廃液ボックス60の使用率を所定の段階に分けた、例えば、5つの視認窓11A11~11A15が設けられている。また、廃液ケース61には、廃液ボックス60の使用率を所定の段階に分けた、例えば、4つの仕切り61B~61Eが設けられている。これにより、本実施形態1のインクジェットプリンタ1では、ユーザは、廃液ボックス60の使用率を段階的に把握することができる。この結果、本実施形態1では、廃液ボックス60の使用過程で廃液ボックス60の使用率を精度よく検知することができるインクジェットプリンタ1を構成することができる。
なお、上記の説明では、容器としての廃液ケース61の内部にインク吸収フォーム62を設けた場合について説明した。本開示の実施形態は、これに限定されるものではなく、廃液を吸収するインク吸収フォーム62の設置を割愛する構成でもよい。
但し、上記の実施形態のように、インク吸収フォーム62を廃液ケース61の内部に設ける場合の方が、廃液ボックス60の貯留量(廃液量)を増やすことができる。この結果、廃液ボックス60の交換頻度を低減することができ、メンテナンス作業を簡略化することができるインクジェットプリンタ1を容易に構成することができる点で好ましい。
〔実施形態2〕
本開示の実施形態2について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本開示の実施形態2について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図10は、本開示の実施形態2に係るインクジェットプリンタ1の要部構成を説明するである。図10において、本実施形態2と実施形態1との主な相違点は、仕切り61B~61E(指標)を視認するための指標視認窓12HAをスキャナベース12Hに設けた点である。なお、図10では、スキャナ筐体12に対して、開けた状態のカバー12Cの図示を省略して、スキャナ筐体12の上方側から支持部材としてのスキャナベース12Hを視認した状態を示している。
図10に示すように、本実施形態2のインクジェットプリンタ1では、廃液ボックス60の上方において、スキャナベース12Hに廃液ケース61を視認ための指標視認窓12HAが設けられている、具体的には、スキャナベース12Hは、例えば、黒色に着色されたシートPの支持部材であるが、スキャナベース12Hでは、透明な材料からなる透明部分が指標視認窓12HAの部分にのみ形成されている。これにより、本実施形態2のインクジェットプリンタ1では、図10に示すように、ユーザは、指標視認窓12HAを通じて廃液ケース61の内部の仕切り61B~61E、及びインク吸収フォーム62での色を視認することができる。これにより、本実施形態2では、廃液ボックス60の使用過程で廃液ボックス60の使用率を容易に検知することができるインクジェットプリンタ1を構成することができる。
また、本実施形態2のインクジェットプリンタ1では、図10に示すように、カウンタ63Cが接続部63とチューブ82との間に設けられている。カウンタ63Cは、廃液ボックス60に流入したインク等(廃液)の廃液量をカウントする、例えば、流入計を用いて構成されている。カウンタ63Cは、そのカウント結果を制御部100に出力する。
また、本実施形態2のインクジェットプリンタ1では、制御部100は、カウンタ63Cからのカウンタの結果に基づいて、廃液ボックス60の廃液量が所定の閾値に到達したか否かを判断する判断処理を実行する。更に、制御部100は、廃液量が閾値に達したことを判断すると、表示部DPに廃液ボックス60の交換を促す表示を行わせる表示処理を実行する。これにより、本実施形態2のインクジェットプリンタ1では、ユーザは、廃液ボックス60の交換時期を容易に把握することができる。
以上の構成により、本実施形態2では、実施形態1と同様な効果を奏する。また、本実施形態2では、制御部100が判断処理及び表示処理を順次実行するので、ユーザは、本体筐体11に対してスキャナ筐体12を開いた状態とすることなく、表示部DPの表示を視認することにより、廃液ボックス60の交換時期を容易に把握することができる。
なお、上記の説明以外に、制御部100は、複数段階にそれぞれ対応した複数の閾値を設定することにより、表示部DPを介在させてユーザに廃液ボックス60の使用過程で廃液ボックス60の使用率を精度よく通知することが可能となる。
また、上記の説明以外に、表示部DPに代えて、または表示部DPとともに、例えば、スピーカなどの音声出力部を用いて、制御部100が、廃液ボックス60の使用率を報知する構成でもよい。
〔実施形態3〕
本開示の実施形態3について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本開示の実施形態3について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図11は、本開示の実施形態3に係るインクジェットプリンタ1の外観斜視図である。図12は、図11に示したインクジェットプリンタ1の要部構成を示す平面図である。図13は、図12に示した廃液ボックス60の具体例を示す平面図である。図11において、本実施形態3と実施形態1との主な相違点は、シートPが排出される側に視認窓11A11~11A15を設けた点である。
図11に示すように、本実施形態3のインクジェットプリンタ1では、視認窓11A11~11A15が筐体としてのスキャナ筐体12の正面12Aに設けられている。このように、本実施形態3のインクジェットプリンタ1では、視認窓11A11~11A15はシートPが排出される、インクジェットプリンタ1の正面側に設けられている。これにより、本実施形態3のインクジェットプリンタ1では、ユーザは、廃液ボックス60の使用率を容易に把握することができる。この結果、本実施形態3では、廃液ボックス60の使用過程で廃液ボックス60の使用率を容易に検知することができるインクジェットプリンタ1を構成することができる。
本実施形態3のインクジェットプリンタ1では、インクの残量を視認するための残量視認窓141Aが、視認窓11A11~11A15の近傍に設けられている。具体的には、視認窓11A11~11A15の下方には、4つの残量視認窓141Aが設けられている。また、本実施形態3のインクジェットプリンタ1では、図11に点線にて示すように、廃液ボックス60は、視認窓11A11~11A15と対向するように、スキャナ筐体12に取り付けられている。
4つの残量視認窓141Aは、図12も参照して、ノズル42から吐出される4色のインクをそれぞれ充填した4つのインクカートリッジ141とそれぞれ対向配置されている。そして、ユーザは、各インクカートリッジ141の内部でのインクの残量について、対応する残量視認窓141Aを通して視認することができるようになっている。
また、図12において、本実施形態3のインクジェットプリンタ1では、廃液ボックス60はカートリッジケース140の後側であって上側に設置されている。更に、本実施形態3のインクジェットプリンタ1では、メンテナンスユニット8のキャップ80とポンプ81とはチューブ82Aによって接続されている。キャップ80からのインク滴が、ポンプ81によって吸引される。
また、フラッシングユニット70の下方には、フラッシング処理によって吐出された廃液ボックス補助槽60ATが設けられている。廃液ボックス補助槽60ATは、ボックス交換部15を介して本体筐体11に挿抜可能とされており、交換可能になっている。廃液ボックス補助槽60ATとポンプ81とは、チューブ82Bによって接続されている。廃液ボックス補助槽60ATからのインク滴が、ポンプ81によって吸引される。
また、廃液ボックス60は、チューブ82Cによってポンプ81に接続されている。廃液ボックス60には、ポンプ81によって吸引されたキャップ80からのインク滴と廃液ボックス補助槽60ATからのインク滴とが流入されて、貯留される。また、廃液ボックス60は、例えば、スキャナ筐体12に設けられた、図示しないボックス交換部を介して、挿抜可能とされており、交換可能になっている。
また、図13に示すように、廃液ボックス60は、複数、例えば、4つの仕切り61B~61Eが流入方向Hに沿って順次設けられている。これらの仕切り61B~61Eでは、図13に示すように、流入方向Hの下流側に向かうにつれて、大きさが小さくなるように形成されている。
以上の構成により、本実施形態3では、実施形態1と同様な効果を奏する。また、本実施形態3では、ユーザは視認窓11A11~11A15及び残量視認窓141Aを視認することにより、廃液ボックス60の使用率及びインクカートリッジ141の残量を同時に把握することができる。これにより、本実施形態3では、廃液ボックス60の使用過程で廃液ボックス60の使用率及びインクカートリッジ141の残量を容易に検知することができるインクジェットプリンタ1を構成することができる。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、各実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる構成についても本開示の技術的範囲に含まれる。
1 インクジェットプリンタ(液体吐出装置)
8 メンテナンスユニット
11 本体筐体(筐体)
11A 側面
11A1、11A2、11A3 窓部
11A11~11A15、11A21~11A25、11A31~11A36 視認窓(指標)
12 スキャナ筐体(筐体)
12H スキャナベース(支持部材)
12HA 指標視認窓
41 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
42 ノズル
60 廃液ボックス(廃液貯留部)
61 廃液ケース(容器)
61B~61E 仕切り(指標)
62 インク吸収フォーム(吸収フォーム)
63C カウンタ
100 制御部
141 インクカートリッジ(液体カートリッジ)
141A 残量視認窓
P シート(印刷媒体)
DP 表示部
8 メンテナンスユニット
11 本体筐体(筐体)
11A 側面
11A1、11A2、11A3 窓部
11A11~11A15、11A21~11A25、11A31~11A36 視認窓(指標)
12 スキャナ筐体(筐体)
12H スキャナベース(支持部材)
12HA 指標視認窓
41 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
42 ノズル
60 廃液ボックス(廃液貯留部)
61 廃液ケース(容器)
61B~61E 仕切り(指標)
62 インク吸収フォーム(吸収フォーム)
63C カウンタ
100 制御部
141 インクカートリッジ(液体カートリッジ)
141A 残量視認窓
P シート(印刷媒体)
DP 表示部
Claims (12)
- 筐体と、
印刷媒体に液体を吐出するノズルを具備した液体吐出ヘッドと、
前記液体の廃液を貯留し、少なくとも一部が透明な部分である容器を有するとともに、前記筐体に挿抜可能な廃液貯留部と、を備え、
前記筐体には、前記部分を外部から視認するための視認窓を備えた窓部を有し、
前記窓部または前記容器には、前記廃液貯留部の使用率を示すための指標が設けられている、液体吐出装置。 - 前記廃液貯留部は、前記容器の内部に配置されるとともに、前記廃液を吸収する吸収フォームを、さらに備える、請求項1に記載の液体吐出装置。
- 前記視認窓は、前記容器に対向して設置されている、請求項1に記載の液体吐出装置。
- 前記容器の内部には、前記指標として、前記容器の内部を仕切る仕切りが設けられている、請求項1に記載の液体吐出装置。
- 前記容器の内部において、複数の前記仕切りが前記廃液の流入方向に沿って設けられるとともに、前記複数の仕切りのそれぞれは、前記流入方向の下流側に向かうにつれて、大きさが小さくなるように形成されている、請求項4に記載の液体吐出装置。
- 前記指標は、前記廃液貯留部の使用率を所定の段階に分けた、少なくとも1つの指標を含む、請求項3または4に記載の液体吐出装置。
- 前記指標には、前記廃液貯留部の使用率が実質的に90%であることを示す指標が含まれる、請求項6に記載の液体吐出装置。
- 前記指標は、前記筐体において、前記印刷媒体が排出される側に設けられている、請求項7に記載の液体吐出装置。
- 前記指標は、前記液体吐出ヘッドのノズル面と平行で、且つ前記印刷媒体の搬送方向と直交する幅方向における前記筐体の側面側に設けられている、請求項7に記載の液体吐出装置。
- 前記印刷媒体を支持する支持部材を、さらに備え、
前記支持部材には、前記指標を視認するための指標視認窓が設けられている、請求項7に記載の液体吐出装置。 - 前記廃液貯留部に流入した廃液の廃液量をカウントするカウンタと、
表示部と、
制御部と、をさらに備え、
前記制御部は、
前記カウンタの結果に基づいて、前記廃液貯留部の廃液量が所定の閾値に到達したか否かを判断する判断処理と、
前記廃液量が前記閾値に達したことを判断すると、前記表示部に前記廃液貯留部の交換を促す表示を行わせる表示処理と、
を含む処理を実行する、請求項1に記載の液体吐出装置。 - 前記ノズルから吐出される前記液体を充填した液体カートリッジ、をさらに備え、
前記指標の近傍に、前記液体カートリッジの前記液体の残量を視認するための残量視認窓を設けた、請求項1に記載の液体吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022083965A JP2023172281A (ja) | 2022-05-23 | 2022-05-23 | 液体吐出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2023172281A true JP2023172281A (ja) | 2023-12-06 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022083965A Pending JP2023172281A (ja) | 2022-05-23 | 2022-05-23 | 液体吐出装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2023172281A (ja) |
-
2022
- 2022-05-23 JP JP2022083965A patent/JP2023172281A/ja active Pending
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