JP2009038338A - 回路付サスペンション基板の製造方法 - Google Patents

回路付サスペンション基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子部品を精度よく実装でき、かつ、電子部品の端子と導体パターンの端子部とを精度よく接続することのできる、回路付サスペンション基板の製造方法を提供すること。
【解決手段】金属支持基板2の上に形成されたベース絶縁層3の上に形成され、磁気ヘッドと接続するための端子部5を有する導体パターン4と、金属支持基板2またはベース絶縁層3の上に形成され、磁気ヘッドを実装するための基準穴10を形成するための開口部16を有するマーク9とを同時に形成し、マーク9の開口部16内に配置される金属支持基板2、または、金属支持基板2およびベース絶縁層3をエッチングして、基準穴10を形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、回路付サスペンション基板の製造方法、詳しくは、電子部品を実装する回路付サスペンション基板の製造方法に関する。
回路付サスペンション基板は、ハードディスクドライブに用いられており、磁気ヘッドを支持するためのサスペンション基板に、磁気ヘッドを接続するための端子部を含む配線回路パターンが一体的に形成されている。また、回路付サスペンション基板は、ステンレスからなるサスペンション基板、その上に形成され、ポリイミドからなるベース絶縁層、および、ベース絶縁層の上に形成され、銅からなる配線回路パターンを備えている。
このような回路付サスペンション基板では、金属支持基板に開口されるツーリングホールを基準として、磁気ヘッドを実装して、その磁気ヘッドの端子を端子部と接続するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
また、回路付サスペンション基板では、ベース絶縁層の形成と同時に、位置決めマークを形成し、その位置決めマークを基準として、配線回路パターンを形成するためのフォトマスクを位置決めし、さらに、ツーリングホールを形成するためのフォトマスクを位置決めしている。
特開2007−109725号公報
すなわち、上記方法では、共通の位置決めマークを基準として、まず、配線回路パターンの形成時に、配線回路パターンを形成するためのフォトマスクを位置決めし、その後、ツーリングホールの形成時に、ツーリングホールを形成するためのフォトマスクを位置決めしている。
しかし、上記方法では、配線回路パターンを形成するためのフォトマスクと、ツーリングホールを形成するためのフォトマスクとを、別々の工程でそれぞれ用いている。
そのため、位置決めマークに対して、配線回路パターンを形成するためのフォトマスク、または、ツーリングホールを形成するためのフォトマスクを位置決めできるものの、形成された配線回路パターンとツーリングホールとの相対配置は、位置決めマークに対する配線回路パターンを形成するためのフォトマスクの公差と、位置決めマークに対するツーリングホールを形成するためのフォトマスクの公差との両方を含み、その分、精度の向上を図ることが困難となる。
一方、磁気ヘッドをツーリングホールを基準として実装し、磁気ヘッドの端子と配線回路パターンの端子部とを接続するには、ツーリングホールと配線回路パターンとを精度よく相対配置させる必要がある。
本発明の目的は、電子部品を精度よく実装でき、かつ、電子部品の端子と導体パターンの端子部とを精度よく接続することのできる、回路付サスペンション基板の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法は、金属支持基板の上に形成された絶縁層の上に形成され、電子部品と接続するための端子部を有する導体パターンと、前記金属支持基板または前記絶縁層の上に形成され、前記電子部品を実装するための基準穴を形成するための開口部を有するマークとを同時に形成する工程と、前記マークの前記開口部内に配置される前記金属支持基板、または、前記マークの前記開口部内に配置される前記絶縁層および前記金属支持基板をエッチングして、前記基準穴を形成する工程とを備えていることを特徴としている。
この方法では、導体パターンとマークとを同時に形成するので、導体パターンとマークとを、精度よく相対配置させることができる。
そして、マークの開口部に基づいて基準穴を形成するので、その基準穴を基準として実装される電子部品の端子と、マークに対して精度よく相対配置された端子部とを確実に接続することができる。
その結果、接続信頼性に優れる回路付サスペンション基板を得ることができる。
また、この回路付サスペンション基板の製造方法では、前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程では、前記導体パターンおよび前記マークを、導体層およびその下面に形成される種膜から形成し、前記基準穴を形成する工程では、前記種膜をエッチングレジストとして、前記マークの前記種膜から露出する前記金属支持基板、または、前記マークの前記種膜から露出する前記絶縁層および前記金属支持基板をエッチングすることにより、前記基準穴を形成することが好適である。
この方法では、種膜をエッチングレジストとして、マークの種膜から露出する金属支持基板、または、マークの種膜から露出する絶縁層および金属支持基板をエッチングするので、確実、かつ、簡便な方法で、基準穴を形成することができる。
また、この回路付サスペンション基板の製造方法では、前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程は、前記絶縁層および前記絶縁層から露出する前記金属支持基板の上に前記種膜を形成する工程と、前記種膜の上にフォトレジストを積層する工程と、前記フォトレジストをフォトマスクを介して露光し、その後、現像することにより、前記導体パターンおよび前記マークの逆パターンでめっきレジストを形成する工程と、前記めっきレジストから露出する前記種膜の上に、前記導体層を積層する工程と、前記めっきレジストを除去する工程と、前記導体層から露出する前記種膜を除去して、前記導体パターンおよび前記マークを形成する工程とを備え、前記基準穴を形成する工程は、第2エッチングレジストを、前記導体パターンを被覆し、前記マークを部分的に露出するように、形成する工程と、部分的に露出した前記マークの前記導体層を、前記第2エッチングレジストをエッチングレジストとしてエッチングする工程と、前記マークの前記種膜から露出する前記金属支持基板を、前記種膜をエッチングレジストとしてエッチングすることにより、前記基準穴を形成する工程とを備えていることが好適である。
この方法では、フォトマスクを精密に形成すれば、導体パターンとマークとをより一層精密に相対配置させることができる。また、金属支持基板のみをエッチングする簡便な方法で、基準穴を形成できる。
また、この回路付サスペンション基板の製造方法では、前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程は、前記絶縁層の上に前記種膜を形成する工程と、前記種膜の上にフォトレジストを積層する工程と、前記フォトレジストをフォトマスクを介して露光し、その後、現像することにより、前記導体パターンおよび前記マークの逆パターンでめっきレジストを形成する工程と、前記めっきレジストから露出する前記種膜の上に、前記導体層を積層する工程と、前記めっきレジストを除去する工程と、前記導体層から露出する前記種膜を除去して、前記導体パターンおよび前記マークを形成する工程とを備え、前記基準穴を形成する工程は、第2エッチングレジストを、前記導体パターンを被覆し、前記マークを部分的に露出するように、形成する工程と、部分的に露出した前記マークの前記導体層を、前記第2エッチングレジストをエッチングレジストとしてエッチングする工程と、前記マークの前記種膜から露出する前記絶縁層および前記金属支持基板を、前記種膜をエッチングレジストとしてエッチングすることにより、前記基準穴を形成する工程とを備えていることが好適である。
この方法では、フォトマスクを精密に形成すれば、導体パターンとマークとをより一層精密に相対配置させることができる。また、導体パターンとマークとをともに絶縁層に形成するので、より精密な相対配置を確保することができる。
また、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法では、前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程は、前記絶縁層の上に前記種膜を介して積層される前記導体層の上にフォトレジストを積層する工程と、前記フォトレジストをフォトマスクを介して露光し、その後、現像することにより、前記導体パターンおよび前記マークと同一パターンで第1エッチングレジストを形成する工程と、前記第1エッチングレジストから露出する前記導体層および種膜をエッチングすることにより、前記導体パターンおよび前記マークを形成する工程と、前記第1エッチングレジストを除去する工程とを備え、前記基準穴を形成する工程は、第2エッチングレジストを、前記導体パターンを被覆し、前記マークを部分的に露出するように、形成する工程と、部分的に露出した前記マークの前記導体層を、前記第2エッチングレジストをエッチングレジストとしてエッチングする工程と、前記マークの前記種膜から露出する前記絶縁層および前記金属支持基板を、前記種膜をエッチングレジストとしてエッチングすることにより、前記基準穴を形成する工程とを備えていることが好適である。
この方法では、フォトマスクを精密に形成すれば、導体パターンとマークとをより一層精密に相対配置させることができる。また、工程数の低減を図ることができる。
また、この回路付サスペンション基板の製造方法では、前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程では、前記導体パターンおよび前記マークを、少なくとも前記導体層から形成し、前記基準穴を形成する工程では、前記導体パターンの表面および前記マークの表面に、金属めっき層を形成し、次いで、前記マークの表面に形成される前記金属めっき層をエッチングレジストとして、前記マークの表面の前記金属めっき層から露出する前記絶縁層および前記金属支持基板をエッチングすることにより、前記基準穴を形成することが好適である。
この方法では、金属めっき層をエッチングレジストとしてエッチングするので、確実、かつ、簡便な方法で、基準穴を形成することができる。
また、この回路付サスペンション基板の製造方法では、前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程は、前記絶縁層の上に前記種膜を形成する工程と、前記種膜の上にフォトレジストを積層する工程と、前記フォトレジストをフォトマスクを介して露光し、その後、現像することにより、前記導体パターンおよび前記マークの逆パターンでめっきレジストを形成する工程と、前記めっきレジストから露出する前記種膜の上に、前記導体層を積層する工程と、前記めっきレジストを除去する工程と、前記導体層から露出する前記種膜を除去して、前記導体パターンおよび前記マークを形成する工程とを備え、前記基準穴を形成する工程は、第2エッチングレジストを、前記導体パターンの表面の前記金属めっき層を被覆し、前記マークの表面の前記金属めっき層を部分的に露出するように、形成する工程を備えていることが好適である。
この方法では、フォトマスクを精密に形成すれば、導体パターンとマークとをより一層精密に相対配置させることができる。
また、回路付サスペンション基板の製造方法では、前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程は、前記絶縁層の上に積層される前記導体層の上にフォトレジストを積層する工程と、前記フォトレジストをフォトマスクを介して露光し、その後、現像することにより、前記導体パターンおよび前記マークと同一パターンで第1エッチングレジストを形成する工程と、前記第1エッチングレジストから露出する前記導体層をエッチングすることにより、前記導体パターンおよび前記マークを形成する工程と、前記第1エッチングレジストを除去する工程とを備え、前記基準穴を形成する工程は、第2エッチングレジストを、前記導体パターンの表面の前記金属めっき層を被覆し、前記マークの表面の金属めっき層を部分的に露出するように、形成する工程を備えていることが好適である。
この方法では、フォトマスクを精密に形成すれば、導体パターンとマークとをより一層精密に相対配置させることができる。また、工程数の低減を図ることができる。
また、回路付サスペンション基板の製造方法では、前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程において、1枚のフォトマスクを介して前記フォトレジストを露光することが好適である。
この方法では、1枚のフォトマスクを介した1回の露光によりフォトレジストを形成して、導体パターンとマークとを精密に相対配置させることができる。
本発明の回路付サスペンション基板の製造方法では、導体パターンとマークとを同時に形成するので、導体パターンとマークとを、精度よく相対配置させることができる。
そして、マークの開口部に基づいて基準穴を形成するので、その基準穴を基準として実装される電子部品の端子と、マークに対して精度よく相対配置された端子部とを確実に接続することができる。
その結果、接続信頼性に優れる回路付サスペンション基板を得ることができる。
図1は、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の一実施形態により製造される回路付サスペンション基板の平面図、図2〜図4は、図1に示す回路付サスペンション基板の製造方法の製造工程図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示す。なお、図1において、金属支持基板2に対する導体パターン4の相対配置を明確に示すために、後述するベース絶縁層3およびカバー絶縁層11は省略されている。
図1において、この回路付サスペンション基板1は、ハードディスクドライブの磁気ヘッド(図示せず)が実装される金属支持基板2に、磁気ヘッドとリード・ライト基板(図示せず)とを接続するための導体パターン4が一体的に形成されている。
導体パターン4は、後述するが、電子部品としての磁気ヘッドの端子と接続するための磁気ヘッド側接続端子部5Aと、電子部品としてのリード・ライト基板の端子と接続するための外部側接続端子部5Bと、磁気ヘッド側接続端子部5Aおよび外部側接続端子部5B(以下、これらを単に「端子部5」と総称する場合がある。)を接続するための複数の配線6とを一体的に備えている。
金属支持基板2は、長手方向に延びる平帯形状に形成されている。金属支持基板2の長手方向一端部(以下、先端部という。)には、磁気ヘッド側接続端子部5Aが設けられている。また、金属支持基板2の長手方向他端部(以下、後端部という。)には、外部側接続端子部5Bが設けられている。
また、回路付サスペンション基板1の先端部には、磁気ヘッドを実装するためのジンバル22および基準穴10が設けられている。
ジンバル22は、磁気ヘッドが実装される部分に形成されており、そのジンバル22には、磁気ヘッド側接続端子部5Aを長手方向において挟む切欠部21が形成されている。
基準穴10は、磁気ヘッドを実装するときの磁気ヘッドの位置合わせの基準として用いられる。基準穴10は、ジンバル22の後側で、幅方向途中において、平面視略円形状に形成され、金属支持基板2を厚み方向に貫通するように形成されている。基準穴10の孔径は、例えば、300〜1000μmである。
そして、この回路付サスペンション基板1は、図4(m)に示すように、金属支持基板2と、金属支持基板2の上に形成される絶縁層としてのベース絶縁層3と、ベース絶縁層3の上に形成される導体パターン4と、ベース絶縁層3の上に、導体パターン4を被覆するように形成されるカバー絶縁層11とを備えている。
ベース絶縁層3は、金属支持基板2の表面において、導体パターン4が形成される部分に対応するように、形成されている。
導体パターン4は、金属支持基板2の表面に積層される種膜7と、種膜7の表面(上面)に積層される導体層8とから形成される。
カバー絶縁層11は、配線6を被覆して、端子部5および後述するマーク9を露出するように、形成されている。
そして、図1に示すように、この回路付サスペンション基板1の先側には、マーク9が設けられている。
マーク9は、図1および図4(m)に示すように、基準穴10の周縁に配置され、平面視略円環状に形成されている。マーク9は、種膜7と種膜7の上(上面)に形成される導体層8とからなり、基準穴10を形成するための平面視略円形状の開口部16が形成されている。
開口部16は、基準穴10と平面視において同一位置となるように形成されている。
マーク9における導体層8の内側端部15は、後述する基準穴10を形成するときのエッチングにより、除去されており、これにより、マーク9の導体層8は、内側端部15において種膜7を露出させて、基準穴10を平面視において間隔を隔てて囲むように、形成されている。
次に、この回路付サスペンション基板1の製造方法について、図2〜図4を参照して説明する。
まず、この方法では、図2(a)に示すように、金属支持基板2を用意する。
金属支持基板2を形成する金属材料としては、例えば、ステンレス、42アロイなどが用いられ、好ましくは、ステンレスが用いられる。金属支持基板2の厚みは、例えば、10〜60μm、好ましくは、15〜30μmである。
次いで、この方法では、図2(b)に示すように、ベース絶縁層3を、金属支持基板2の上に形成する。
ベース絶縁層3を形成する絶縁材料としては、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、アクリル、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂などの合成樹脂が用いられ、好ましくは、感光性の合成樹脂が用いられ、さらに好ましくは、感光性ポリイミドが用いられる。
例えば、感光性ポリイミドを用いて、ベース絶縁層3を形成するには、まず、感光性ポリイミド樹脂前駆体のワニス(感光性ポリアミック酸樹脂溶液)を、金属支持基板2の表面に均一に塗布し、例えば、70〜120℃で加熱して乾燥してベース皮膜を形成する。次いで、このベース皮膜を、図示しないフォトマスクを介して露光した後、現像し、次いで、これを、例えば、300℃以上で加熱して硬化(イミド化)することにより、ベース絶縁層3を上記したパターンで形成する。
このようにして形成されるベース絶縁層3の厚みは、例えば、1〜30μm、好ましくは、2〜20μmである。
次いで、この方法では、図2(c)〜図3(i)に示すように、導体パターン4とマーク9とをアディティブ法により同時に形成する。
導体パターン4とマーク9とをアディティブ法により同時に形成するには、まず、図2(c)に示すように、ベース絶縁層3およびベース絶縁層3から露出する金属支持基板2の上に種膜7を形成する。
種膜7を形成する材料としては、例えば、クロム、金、銀、白金、ニッケル、チタン、ケイ素、マンガン、ジルコニウム、およびそれらの合金、またはそれらの酸化物などの金属材料が用いられる。好ましくは、クロムが用いられる。また、種膜7は、複数の層から形成することもできる。
種膜7は、例えば、スパッタリング、電解めっきまたは無電解めっきなどにより、形成される。好ましくは、スパッタリングにより形成される。
スパッタリングとしては、例えば、上記した金属をターゲットとするスパッタリングが用いられ、好ましくは、クロムスパッタリングが用いられ、これらによりクロム薄膜を積層する。
このようにして形成される種膜7の厚みは、例えば、0.01〜1μm、好ましくは、0.01〜0.1μmである。
次いで、図2(d)に示すように、種膜7の上にフォトレジスト12を積層する。
フォトレジスト12は、例えば、ドライフィルムレジストを、種膜7の表面に積層する。
次いで、図2(e)に示すように、フォトレジスト12を、フォトマスク13を介して露光し、その後、図3(f)に示すように、現像することにより、導体パターン4およびマーク9の逆パターンでめっきレジスト14を形成する。
フォトマスク13には、図2(e)に示すように、導体パターン4を形成するためのパターンと、マーク9を形成するためのパターンとが、1枚のフォトマスクに一体的に形成されている。具体的には、フォトマスク13は、光を透過しない遮光部分13aと、光を透過する光透過部分13bとを上記パターンで備えており、ネガ画像でパターンニングする場合には、導体パターン4およびマーク9を形成する部分には、遮光部分13aが対向し、導体パターン4およびマーク9を形成しない部分には、光透過部分13bが対向するように、フォトマスク13を配置して、露光する。
その後、図3(f)に示すように、遮光部分13aが対向していた未露光部分、すなわち、導体パターン4およびマーク9を形成する部分を、現像により除去する。現像は、例えば、浸漬法またはスプレー法などが用いられる。
これによって、めっきレジスト14が、種膜7の表面に、導体パターン4およびマーク9の逆パターンで形成される。
なお、ポジ画像でパターンニングする場合には、図示しないが、上記した逆、すなわち導体パターン4およびマーク9を形成する部分に、フォトマスク13の光透過部分13bを対向させて露光した後、現像する。
次いで、図3(g)に示すように、めっきレジスト14から露出する種膜7の上に、導体層8を積層する。
導体層8を形成する導体材料としては、例えば、銅、ニッケル、金、はんだ、またはそれらの合金などの金属が用いられる。これらのうち、好ましくは、銅が用いられる。
導体層8は、例えば、電解めっき、好ましくは、電解銅めっきにより、積層する。
このようにして積層される導体層8の厚みは、例えば、5〜20μm、好ましくは、5〜15μmである。
次いで、図3(h)に示すように、めっきレジスト14を除去する。めっきレジスト14は、例えば、エッチング、剥離などによって、除去する。
次いで、図3(i)に示すように、導体層8から露出する種膜7を除去する。
導体層8から露出する種膜7は、例えば、エッチング、剥離などによって、除去する。
これにより、種膜7および導体層8からなる、導体パターン4およびマーク9を同時に形成することができる。
次いで、この方法では、図4(j)に示すように、カバー絶縁層11を、ベース絶縁層3の上に上記したパターンで形成する。
カバー絶縁層11を形成する絶縁材料としては、上記したベース絶縁層3の絶縁材料と同様のものが用いられる。
例えば、感光性ポリイミドを用いて、カバー絶縁層11を形成するには、まず、感光性ポリイミド樹脂前駆体のワニス(感光性ポリアミック酸樹脂溶液)を、導体パターン4およびマーク9を含むベース絶縁層3の表面に均一に塗布し、例えば、70〜120℃で加熱して乾燥してカバー皮膜を形成する。次いで、このカバー皮膜を、図示しないフォトマスクを介して露光した後、現像し、次いで、これを、例えば、300℃以上で加熱して硬化(イミド化)することにより、カバー絶縁層11を上記したパターンで形成する。
このようにして形成されるカバー絶縁層11の厚みは、例えば、2〜10μm、好ましくは、3〜6μmである。
次いで、この方法では、図4(k)〜図4(m)に示すように、基準穴10を形成する。
基準穴10を形成するには、まず、図4(k)に示すように、第2エッチングレジスト19を、導体パターン4を被覆し、マーク9を部分的に露出するように、形成する。具体的には、第2エッチングレジスト19は、マーク9において、平面視略円環状の導体層8の内側端部15を露出するように、形成する。第2エッチングレジスト19から露出する導体層8の内側端部15の幅W1は、例えば、20〜60μmである。
第2エッチングレジスト19は、例えば、ドライフィルムレジストを、導体パターン4およびマーク9を含むベース絶縁層3およびカバー絶縁層11の表面およびベース絶縁層3の裏面に積層した後、露光および現像することにより、上記したパターンで形成する。
次いで、図4(l)に示すように、第2エッチングレジスト19から露出する導体層8の内側端部15を、第2エッチングレジスト19をエッチングレジスト(マスク)としてエッチングするとともに、種膜7をエッチングレジスト(マスク)として、マーク9の種膜7から露出する金属支持基板2をエッチングする。
エッチングとしては、例えば、銅とステンレスとを溶解する塩化第2鉄水溶液などのエッチング液による化学エッチングなどが用いられる。
次いで、図4(m)に示すように、第2エッチングレジスト19を除去する。第2エッチングレジスト19は、例えば、エッチング、剥離などによって、除去する。
そして、この方法では、導体パターン4とマーク9とを同時に形成するので、導体パターン4とマーク9とを、精度よく相対配置させることができる。とりわけ、フォトマスク13(図2(e)参照)における、導体パターン4(端子部5)を形成するためのパターンと、マーク9を形成するためのパターンとを精密に形成すれば、1回の露光によりめっきレジスト14を形成して、磁気ヘッド側接続端子部5Aとマーク9とをより一層精密に相対配置させることができる。
また、種膜7をエッチングレジストとして、マーク9の種膜7から露出する金属支持基板2をエッチングするので、確実、かつ、簡便な方法で、基準穴10を形成することができる。
そのため、その基準穴10を基準として実装される磁気ヘッドの端子と、マーク9に対して精度よく相対配置された磁気ヘッド側接続端子部5Aとを確実に接続することができる。
また、金属支持基板2のみをエッチングする簡易な方法で、基準穴10を形成できる。
その結果、接続信頼性に優れる回路付サスペンション基板1を、低い製造コストで得ることができる。
なお、上記した説明では、基準穴10および開口部16を平面視略円形状に形成したが、図示しないが、例えば、平面視矩形状などの適宜の形状に形成することができる。
次に、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態について、図5を参照して説明する。なお、上記した各部に対応する部分については、以降の各図面において同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上記した図4(l)の説明では、導体層8のエッチングにおいて、第2エッチングレジスト19をエッチングレジスト(マスク)としたが、例えば、図5(l)に示すように、カバー絶縁層11をエッチングレジスト(マスク)とすることもできる。
すなわち、カバー絶縁層11は、図5(j)に示すように、マーク9が部分的に露出されるように、形成されている。具体的には、カバー絶縁層11は、マーク9の開口部16を露出させるカバー開口部28が形成されるパターンに形成されている。すなわち、カバー絶縁層11は、マーク9の内側端部15の表面(上面および内側面)を露出させ、かつ、マーク9の外側端部17の表面(上面および外側面)を被覆するように、形成されている。
そして、この方法では、図5(j)に示すように、カバー絶縁層11を、上記したパターンで形成する。
次いで、図5(k)に示すように、第2エッチングレジスト19を、導体パターン4を被覆し、カバー絶縁層11の外側端部27を被覆し、カバー絶縁層11の内側端部26を露出するように、形成する。具体的には、第2エッチングレジスト19におけるカバー開口部28を露出させる開口端縁は、平面視において、カバー開口部28より外側(長手方向外側および幅方向外側)に間隔を隔てて配置されている。
次いで、図5(l)に示すように、カバー開口部28から露出するマーク9の導体層8の内側端部15を、カバー絶縁層11をエッチングレジスト(マスク)としてエッチングする。これと同時に、マーク9の種膜7をエッチングレジストとして、種膜7から露出する金属支持基板2をエッチングする。この導体層8および金属支持基板2のエッチングは、上記と同様のエッチングが用いられる。
その後、図5(m)に示すように、第2エッチングレジスト19を、上記と同様にして除去する。
そして、この方法では、マーク9の導体層8を、カバー絶縁層11をエッチングレジストとして、エッチングすることができる。
次に、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態により製造される回路付サスペンション基板について、図8(m)を参照して説明する。
図8(m)に示すように、この回路付サスペンション基板1において、ベース絶縁層3は、金属支持基板2の表面において、導体パターン4およびマーク9が形成される部分に対応するように、形成されている。
また、基準穴10は、金属支持基板2およびベース絶縁層3を厚み方向に貫通するように開口されている。
次に、この回路付サスペンション基板1の製造方法について、図6〜図8を参照して説明する。
まず、この方法では、図6(a)に示すように、金属支持基板2を用意する。金属支持基板2を形成する金属材料および厚みは、上記と同様である。
次いで、この方法では、図6(b)に示すように、ベース絶縁層3を、金属支持基板2の上に、上記したパターンで形成する。ベース絶縁層3の形成は、上記と同様の方法が用いられる。
次いで、この方法では、図6(c)〜図7(i)に示すように、導体パターン4とマーク9とをアディティブ法により同時に形成する。
導体パターン4とマーク9とをアディティブ法により同時に形成するには、まず、図6(c)に示すように、ベース絶縁層3およびベース絶縁層3から露出する金属支持基板2の上に種膜7を形成する。種膜7は、上記と同様の方法により形成する。
次いで、図6(d)に示すように、種膜7の上にフォトレジスト12を積層する。フォトレジスト12は、上記と同様の方法により積層する。
次いで、図6(e)に示すように、フォトレジスト12を、フォトマスク13を介して露光し、その後、図7(f)に示すように、現像することにより、導体パターン4およびマーク9の逆パターンでめっきレジスト14を形成する。フォトレジスト12の露光および現像は、上記と同様の方法が用いられる。
次いで、図7(g)に示すように、めっきレジスト14から露出する種膜7の上に、導体層8を積層する。導体層8は、上記と同様の方法により積層する。
次いで、図7(h)に示すように、めっきレジスト14を、上記と同様の方法により、除去する。
次いで、図7(i)に示すように、導体層8から露出する種膜7を、上記と同様の方法により、除去する。
これにより、種膜7および導体層8からなる、導体パターン4およびマーク9を同時に形成することができる。
次いで、この方法では、図8(j)に示すように、カバー絶縁層11を、ベース絶縁層3の上に上記したパターンで形成する。カバー絶縁層11の形成は、上記と同様の方法が用いられる。
次いで、この方法では、図8(k)〜図8(m)に示すように、基準穴10を形成する。
基準穴10を形成するには、まず、図8(k)に示すように、第2エッチングレジスト19を、導体パターン4を被覆し、マーク9を部分的に露出するように、上記と同様にして形成する。
次いで、図8(l)に示すように、第2エッチングレジスト19から露出する導体層8を、第2エッチングレジスト19をエッチングレジストとして、エッチングする。これと同時に、種膜7をエッチングレジスト(マスク)として、種膜7から露出するベース絶縁層3をエッチングする。ベース絶縁層3のエッチングは、アルカリ水溶液などを用いる化学エッチングが用いられる。
その後、図8(l)および図8(m)に示すように、第2エッチングレジスト19から露出する導体層8の内側端部15を、第2エッチングレジスト19をエッチングレジスト(マスク)としてエッチングするとともに、種膜7をエッチングレジスト(マスク)として、その種膜7から露出する金属支持基板2をエッチングする。導体層8および金属支持基板2のエッチングは、上記と同様のエッチングが用いられる。
その後、図8(m)に示すように、第2エッチングレジスト19を、上記と同様にして除去する。
そして、この方法では、導体パターン4とマーク9とをともにベース絶縁層3に形成するので、より精密な相対配置を確保することができる。
次に、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態について、図9を参照して説明する。
上記した図8(l)の説明では、導体層8のエッチングにおいて、第2エッチングレジスト19のみをエッチングレジスト(マスク)としたが、例えば、図9(l)に示すように、第2エッチングレジスト19とカバー絶縁層11とをエッチングレジスト(マスク)とすることもできる。
すなわち、カバー絶縁層11は、図9(j)に示すように、回路付サスペンション基板1の製造途中においては、マーク9を被覆するように形成されている。すなわち、カバー絶縁層11は、マーク9の開口部16内に充填され、マーク9の表面(上面および両側面)を被覆するように、形成されている。
そして、この方法では、図9(j)に示すように、カバー絶縁層11を、上記したパターンで形成する。
次いで、図9(k)に示すように、第2エッチングレジスト19を、導体パターン4を被覆し、マーク9の表面(上面)に形成されたカバー絶縁層11の外側端部27を被覆し、これらの間の途中部29を露出するように、形成する。
次いで、図9(l)に示すように、第2エッチングレジスト19から露出するカバー絶縁層11の途中部29を、第2エッチングレジスト19をエッチングレジストとしてエッチングする。これと同時に、マーク9から露出するベース絶縁層3を、マーク9をエッチングレジストとしてエッチングする。カバー絶縁層11およびベース絶縁層3のエッチングは、上記したベース絶縁層3と同様のエッチングが用いられる。
次いで、図9(m)に示すように、種膜7から露出する金属支持基板2を、種膜7をエッチングレジストとしてエッチングする。ベース絶縁層3および金属支持基板2のエッチングは、上記と同様の方法が用いられる。
次いで、図9(n)に示すように、第2エッチングレジスト19を、上記と同様にして除去する。
そして、この方法では、第2エッチングレジスト19とカバー絶縁層11との両方をエッチングレジストとして、導体層8をエッチングすることができる。
また、上記した説明では、導体パターン4とマーク9とをアディティブ法により形成したが、例えば、図10および図11に示すように、サブトラクティブ法により形成することもできる。
導体パターン4とマーク9とをサブトラクティブ法により同時に形成するには、まず、図10(a)に示すように、金属支持基板2、ベース絶縁層3、種膜7および導体層8が順次積層された4層基材24を用意する。
より具体的には、4層基材24は、金属支持基板2の上にベース絶縁層3が積層され、ベース絶縁層3の上に種膜7が積層され、種膜7の上に導体層8が形成されている。金属支持基板2を形成する金属材料と、ベース絶縁層3を形成する絶縁材料と、種膜7を形成する材料と、導体層8を形成する導体材料とは、上記と同様である。また、金属支持基板2、ベース絶縁層3、種膜7および導体層8の厚みも、上記と同様である。
次いで、図10(b)に示すように、導体層8(ベース絶縁層3の上に種膜7を介して積層される導体層8)の上にフォトレジスト12を積層する。フォトレジスト12は、上記と同様の方法により積層する。
次いで、図10(c)に示すように、フォトレジスト12を、フォトマスク13を介して露光し、その後、図10(d)に示すように、現像することにより、導体パターン4およびマーク9と同一パターンで第1エッチングレジスト18を形成する。
フォトマスク13を介する露光および現像において、導体パターン4およびマーク9を形成する部分に、光透過部分13bを対向させて露光した後、現像する。
これによって、第1エッチングレジスト18が、導体層8の表面に、導体パターン4およびマーク9と同一パターンで形成される。
次いで、図10(e)に示すように、第1エッチングレジスト18から露出する導体層8および種膜7をエッチングする。導体層8および種膜7のエッチングとしては、例えば、エッチング液による化学エッチングなどが用いられる。
これにより、導体層8および種膜7からなる、導体パターン4およびマーク9をサブトラクティブ法により形成する。
次いで、図11(f)に示すように、第1エッチングレジスト18を除去する。第1エッチングレジスト18の除去は、例えば、エッチング、剥離などによって、除去する。
次いで、図11(g)に示すように、カバー絶縁層11を、ベース絶縁層3の上に上記したパターンで形成する。カバー絶縁層11の形成は、上記と同様の方法が用いられる。
次いで、この方法では、図11(h)〜図11(j)に示すように、基準穴10を形成する。基準穴10を形成するには、上記した図8(k)〜図8(m)において説明した方法と、同様の方法が用いられる。
そして、この方法では、導体パターン4とマーク9とをともにベース絶縁層3に形成するので、より精密な相対配置を確保することができる。
また、導体パターン4とマーク9とを4層基材24を用いるサブトラクディブ法により形成するので、導体層8および種膜7を形成するための工程数の低減を図ることができる。
なお、上記した方法では、金属支持基板2、ベース絶縁層3、種膜7および導体層8が予め積層された4層基材24を用意したが、例えば、図示しないが、上記した各層を順次積層することもできる。例えば、まず、金属支持基板2を用意し、次いで、金属支持基板2の上にベース絶縁層3を積層し、次いで、ベース絶縁層3の上に種膜7を積層し、その後、導体層8を積層することもできる。
次に、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態により製造される回路付サスペンション基板について、図14(m)を参照して説明する。
図14(m)に示すように、この回路付サスペンション基板1において、端子部5の表面には、金属めっき層23が形成されている。具体的には、金属めっき層23は、端子部5の側面および上面に形成されている。
また、マーク9にも、金属めっき層23が形成されている。具体的には、金属めっき層23は、マーク9の表面(上面および側面)に形成されている。
次に、この回路付サスペンション基板1の製造方法について、図12〜図14を参照して説明する。
まず、この方法では、図12(a)に示すように、金属支持基板2を用意する。金属支持基板2を形成する金属材料および厚みは、上記と同様である。
次いで、この方法では、図12(b)に示すように、ベース絶縁層3を、金属支持基板2の表面に形成する。ベース絶縁層3の形成は、上記と同様の方法が用いられる。
次いで、この方法では、図12(c)〜図13(i)に示すように、導体パターン4とマーク9とをアディティブ法により同時に形成する。
導体パターン4とマーク9とをアディティブ法により形成するには、上記した図6(c)〜図7(i)において説明したアディティブ法と、同様のアディティブ法が用いられる。
次いで、図14(j)に示すように、カバー絶縁層11を、ベース絶縁層3の上に上記したパターンで形成する。カバー絶縁層11の形成は、上記と同様の方法が用いられる。
次いで、図14(k)に示すように、金属めっき層23を、端子部5の表面およびマーク9の表面に、形成する。
金属めっき層23を形成する金属としては、後述するエッチングにより浸食されない金属、例えば、クロム、金、銀、白金、ニッケル、チタン、マンガン、ジルコニウム、錫などの金属が用いられ、エッチング液による浸食の観点から、好ましくは、金が用いられる。
金属めっき層23は、例えば、無電解めっきなどにより、好ましくは、無電解金めっきにより形成する。このようにして形成される金属めっき層23の厚みは、例えば、0.01〜1μm、好ましくは、0.01〜0.1μmである。
次いで、この方法では、図14(l)および図14(m)に示すように、基準穴10を形成する。
基準穴10を形成するには、まず、図14(l)に示すように、第2エッチングレジスト19を、カバー絶縁層11および端子部5の金属めっき層23を被覆し、マーク9の表面の金属めっき層23を部分的に露出するように、形成する。具体的には、第2エッチングレジスト19は、マーク9の表面において、平面視略円環状の導体層8の内側端部15を露出するように、形成する。
続いて、マーク9の表面に形成される金属めっき層23をエッチングレジスト(マスク)として、マーク9の表面に形成される金属めっき層23から露出するベース絶縁層3をエッチングする。
ベース絶縁層3のエッチングは、上記と同様の方法が用いられる。
次いで、図14(m)に示すように、マーク9の表面に形成される金属めっき層23をエッチングレジスト(マスク)として、マーク9の表面に形成される金属めっき層23から露出する金属支持基板2をエッチングする。
金属支持基板2のエッチングは、上記と同様の方法が用いられる。
その後、第2エッチングレジスト19を、上記と同様の方法により、除去する。
これにより、基準穴10を形成することができる。
そして、この方法では、金属めっき層23をエッチングレジストとして、金属めっき層23から露出するベース絶縁層3および金属支持基板2をエッチングするので、確実、かつ、簡便な方法で、基準穴10を形成することができる。
なお、上記した図14(j)および図14(k)に示す方法では、カバー絶縁層11を形成し、次いで、金属めっき層23を形成したが、カバー絶縁層11および金属めっき層23の形成順序はこれらに制限されず、例えば、図示しないが、まず、金属めっき層23を形成し、その後、カバー絶縁層10を形成することもできる。なお、この場合には、金属めっき層23は、配線6の表面にも形成される。
また、上記した説明では、導体パターン4とマーク9とをアディティブ法により形成したが、例えば、図15(a)〜図15(f)に示すように、サブトラクティブ法により形成することもできる。
図16(j)に示すように、導体パターン4とマーク9とがサブトラクティブ法により形成された回路付サスペンション基板1では、導体パターン4およびマーク9は、導体層8のみから形成されている。
そして、導体パターン4とマーク9とをサブトラクティブ法により同時に形成するには、まず、図15(a)に示すように、金属支持基板2、ベース絶縁層3および導体層8が予め積層された3層基材25を用意する。3層基材25は、金属支持基板2の上にベース絶縁層3が積層され、ベース絶縁層3の上に導体層8が形成されている。
次いで、図15(b)に示すように、導体層8の上にフォトレジスト12を直接積層する。フォトレジスト12は、上記と同様の方法により積層する。
次いで、図15(c)に示すように、フォトレジスト12を、フォトマスク13を介して露光し、その後、図15(d)に示すように、現像することにより、導体パターン4およびマーク9と同一パターンで第1エッチングレジスト18を形成する。フォトマスク13を介する露光および現像は、上記と同様の方法が用いられる。
次いで、図15(e)に示すように、第1エッチングレジスト18から露出する導体層8をエッチングする。導体層8のエッチングは、上記と同様の方法が用いられる。
これにより、導体層8からなる、導体パターン4およびマーク9をサブトラクティブ法により形成する。
次いで、図15(f)に示すように、第1エッチングレジスト18を除去する。第1エッチングレジスト18の除去は、上記と同様の方法が挙げられる。
次いで、図16(g)に示すように、カバー絶縁層11を、ベース絶縁層3の上に上記したパターンで形成する。カバー絶縁層11の形成は、上記と同様の方法が用いられる。
次いで、図16(h)に示すように、金属めっき層23を、端子部5の表面およびマーク9の表面に、形成する。金属めっき層23の形成は、上記と同様の方法が挙げられる。
次いで、この方法では、図16(l)および図16(m)に示すように、基準穴10を形成する。基準穴10を形成するには、上記した図14(l)および図14(m)において説明した方法と、同様の方法が用いられる。
そして、この方法では、導体パターン4とマーク9とを3層基材25を用いるサブトラクディブ法により形成するので、導体層8を形成するための工程数の低減を図ることができる。さらに、この方法におけるサブトラクティブ法では、種膜7を用いるアディティブ法に比べて、種膜7を形成する必要がないので、種膜7を形成するための工程数の低減を図ることもできる。
なお、上記した方法では、図15(a)に示すように、金属支持基板2、ベース絶縁層3および導体層8が予め順次積層された3層基材25を用意したが、例えば、上記した各層を順次積層することができ、さらには、ベース絶縁層3およびベース絶縁層3の上に積層された導体層8からなる2層基材を用意し、次いで、2層基材の裏面(ベース絶縁層3の下面)に金属支持基板2を貼着することもできる。
また、上記した方法では、種膜が積層されていない3層基材25を用いたが、例えば、種膜7を含む4層基材24(図10(a)参照)を用いることもできる。
本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の一実施形態により製造される回路付サスペンション基板の平面図を示す。 図1に示す回路付サスペンション基板の製造方法の製造工程図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示し、(a)は、金属支持基板を用意する工程、(b)は、ベース絶縁層を、金属支持基板の上に形成する工程、(c)は、ベース絶縁層およびベース絶縁層から露出する金属支持基板の上に種膜を形成する工程、(d)は、種膜の上にフォトレジストを積層する工程、(e)は、フォトレジストを、フォトマスクを介して露光する工程を示す。 図2に続いて、図1に示す回路付サスペンション基板の製造方法の製造工程図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示し、(f)は、フォトレジストを現像して、めっきレジストを、導体パターンおよびマークの逆パターンで形成する工程、(g)は、めっきレジストから露出する種膜の上に、導体層を積層する工程、(h)は、めっきレジストを除去する工程、(i)は、導体層から露出する種膜を除去する工程を示す。 図3に続いて、図1に示す回路付サスペンション基板の製造方法の製造工程図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示し、(j)は、カバー絶縁層を、ベース絶縁層の上に形成する工程、(k)は、第2エッチングレジストを、導体パターンを被覆し、マークを部分的に露出するように形成する工程、(l)は、種膜から露出する金属支持基板をエッチングする工程、(m)は、第2エッチングレジストを除去する工程を示す。 本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態の製造工程図であって、図4(j)〜図4(m)に対応し、(j)は、カバー絶縁層を、ベース絶縁層の上に、マークを部分的に露出するように、形成する工程、(k)は、第2エッチングレジストを、導体パターンを被覆し、マークの上面に形成されたカバー絶縁層の内側端部を露出するように形成する工程、(l)は、カバー絶縁層から露出するマークの導体層をエッチングするとともに、種膜から露出する金属支持基板をエッチングする工程、(m)は、第2エッチングレジストを除去する工程を示す。 本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態の製造工程図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示し、(a)は、金属支持基板を用意する工程、(b)は、ベース絶縁層を、金属支持基板の上に形成する工程、(c)は、ベース絶縁層およびベース絶縁層から露出する金属支持基板の上に種膜を形成する工程、(d)は、種膜の上にフォトレジストを積層する工程、(e)は、フォトレジストを、フォトマスクを介して露光する工程を示す。 図6に続いて、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態の製造工程図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示し、(f)は、フォトレジストを現像して、めっきレジストを、導体パターンおよびマークの逆パターンで形成する工程、(g)は、めっきレジストから露出する種膜の上に、導体層を積層する工程、(h)は、めっきレジストを除去する工程、(i)は、導体層から露出する種膜を除去する工程を示す。 図7に続いて、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態の製造工程図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示し、(j)は、カバー絶縁層を、ベース絶縁層の上に形成する工程、(k)は、第2エッチングレジストを、導体パターンを被覆し、マークを部分的に露出するように形成する工程、(l)は、カバー絶縁層のカバー開口部から露出する導体層、および、種膜から露出するベース絶縁層をエッチングする工程、(m)は、種膜から露出する金属支持基板をエッチングし、第2エッチングレジストを除去する工程を示す。 本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態の製造工程図であって、図8(j)〜図8(m)に対応し、(j)は、カバー絶縁層を、ベース絶縁層の上に、マークを被覆するように、形成する工程、(k)は、第2エッチングレジストを、導体パターンを被覆し、マークの上面に形成されたカバー絶縁層の内側端部を露出するように形成する工程、(l)は、カバー絶縁層のカバー開口部から露出する導体層をエッチングするとともに、種膜から露出する金属支持基板をエッチングする工程、(m)は、第2エッチングレジストを除去する工程を示す。 (a)は、金属支持基板、ベース絶縁層、種膜および導体層が順次積層された4層基材を用意する工程、(b)は、導体層の上にフォトレジストを積層する工程、(c)は、フォトレジストを、フォトマスクを介して露光する工程、(d)は、フォトレジストを現像して、第1エッチングレジストを、導体パターンおよびマークと同一パターンで形成する工程、(e)は、第1エッチングレジストから露出する導体層および種膜をエッチングする工程を示す。 図10に続いて、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態の製造工程図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示し、(f)は、第1エッチングレジストを除去する工程、(g)は、カバー絶縁層を、ベース絶縁層の上に形成する工程、(h)は、第2エッチングレジストを、導体パターンを被覆し、マークを部分的に露出するように形成する工程、(i)は、種膜から露出するベース絶縁層をエッチングする工程、(m)は、種膜から露出する金属支持基板をエッチングし、第2エッチングレジストを除去する工程を示す。 本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態の製造工程図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示し、(a)は、金属支持基板を用意する工程、(b)は、ベース絶縁層を、金属支持基板の上に形成する工程、(c)は、ベース絶縁層およびベース絶縁層から露出する金属支持基板の上に種膜を形成する工程、(d)は、種膜の上にフォトレジストを積層する工程、(e)は、フォトレジストを、フォトマスクを介して露光する工程を示す。 図12に続いて、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態の製造工程図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示し、(f)は、フォトレジストを現像して、めっきレジストを、導体パターンおよびマークの逆パターンで形成する工程、(g)は、めっきレジストから露出する種膜の上に、導体層を積層する工程、(h)は、めっきレジストを除去する工程、(i)は、導体層から露出する種膜を除去する工程を示す。 図13に続いて、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態の製造工程図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示し、(j)は、カバー絶縁層を、ベース絶縁層の上に形成する工程、(k)は、金属めっき層を、端子部の表面およびマークの表面に形成する工程、(l)は、第2エッチングレジストを、マークの表面の金属めっき層を部分的に露出するように形成し、続いて、マークの表面に形成される金属めっき層をエッチングレジストとして、金属めっき層から露出するベース絶縁層をエッチングする工程、(m)は、金属めっき層から露出する金属支持基板をエッチングし、その後、第2エッチングレジストを除去する工程を示す。 本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態の製造工程図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示し、(a)は、金属支持基板、ベース絶縁層および導体層が順次積層された3層基材を用意する工程、(b)は、導体層の上にフォトレジストを積層する工程、(c)は、フォトレジストを、フォトマスクを介して露光する工程、(d)は、フォトレジストを現像して、第1エッチングレジストを、導体パターンおよびマークと同一パターンで形成する工程、(e)は、第1エッチングレジストから露出する導体層をエッチングする工程(f)は、第1エッチングレジストを除去する工程を示す。 図15に続いて、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法の他の実施形態の製造工程図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示し、(g)は、カバー絶縁層を、ベース絶縁層の上に形成する工程、(h)は、金属めっき層を、端子部の表面およびマークの表面に形成する工程、(i)は、第2エッチングレジストを、マークの表面の金属めっき層を部分的に露出するように形成し、続いて、金属めっき層から露出するベース絶縁層をエッチングする工程、(m)は、金属めっき層から露出する金属支持基板をエッチングし、その後、第2エッチングレジストを除去する工程を示す。
符号の説明
1 回路付サスペンション基板
2 金属支持基板
3 ベース絶縁層
4 導体パターン
5 端子部
7 種膜
8 導体層
9 マーク
10 基準穴
12 フォトレジスト
13 フォトマスク
14 めっきレジスト
16 開口部
18 第1エッチングレジスト
19 第2エッチングレジスト

Claims (9)

  1. 金属支持基板の上に形成された絶縁層の上に形成され、電子部品と接続するための端子部を有する導体パターンと、前記金属支持基板または前記絶縁層の上に形成され、前記電子部品を実装するための基準穴を形成するための開口部を有するマークとを同時に形成する工程と、
    前記マークの前記開口部内に配置される前記金属支持基板、または、前記マークの前記開口部内に配置される前記絶縁層および前記金属支持基板をエッチングして、前記基準穴を形成する工程と
    を備えていることを特徴とする、回路付サスペンション基板の製造方法。
  2. 前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程では、前記導体パターンおよび前記マークを、導体層およびその下面に形成される種膜から形成し、
    前記基準穴を形成する工程では、前記種膜をエッチングレジストとして、前記マークの前記種膜から露出する前記金属支持基板、または、前記マークの前記種膜から露出する前記絶縁層および前記金属支持基板をエッチングすることにより、前記基準穴を形成することを特徴とする、請求項1に記載の回路付サスペンション基板の製造方法。
  3. 前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程は、
    前記絶縁層および前記絶縁層から露出する前記金属支持基板の上に前記種膜を形成する工程と、
    前記種膜の上にフォトレジストを積層する工程と、
    前記フォトレジストをフォトマスクを介して露光し、その後、現像することにより、前記導体パターンおよび前記マークの逆パターンでめっきレジストを形成する工程と、
    前記めっきレジストから露出する前記種膜の上に、前記導体層を積層する工程と、
    前記めっきレジストを除去する工程と、
    前記導体層から露出する前記種膜を除去して、前記導体パターンおよび前記マークを形成する工程とを備え、
    前記基準穴を形成する工程は、
    第2エッチングレジストを、前記導体パターンを被覆し、前記マークを部分的に露出するように、形成する工程と、
    部分的に露出した前記マークの前記導体層を、前記第2エッチングレジストをエッチングレジストとしてエッチングする工程と、
    前記マークの前記種膜から露出する前記金属支持基板を、前記種膜をエッチングレジストとしてエッチングすることにより、前記基準穴を形成する工程とを備えていることを特徴とする、請求項2に記載の回路付サスペンション基板の製造方法。
  4. 前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程は、
    前記絶縁層の上に前記種膜を形成する工程と、
    前記種膜の上にフォトレジストを積層する工程と、
    前記フォトレジストをフォトマスクを介して露光し、その後、現像することにより、前記導体パターンおよび前記マークの逆パターンでめっきレジストを形成する工程と、
    前記めっきレジストから露出する前記種膜の上に、前記導体層を積層する工程と、
    前記めっきレジストを除去する工程と、
    前記導体層から露出する前記種膜を除去して、前記導体パターンおよび前記マークを形成する工程とを備え、
    前記基準穴を形成する工程は、
    第2エッチングレジストを、前記導体パターンを被覆し、前記マークを部分的に露出するように、形成する工程と、
    部分的に露出した前記マークの前記導体層を、前記第2エッチングレジストをエッチングレジストとしてエッチングする工程と、
    前記マークの前記種膜から露出する前記絶縁層および前記金属支持基板を、前記種膜をエッチングレジストとしてエッチングすることにより、前記基準穴を形成する工程とを備えていることを特徴とする、請求項2に記載の回路付サスペンション基板の製造方法。
  5. 前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程は、
    前記絶縁層の上に前記種膜を介して積層される前記導体層の上にフォトレジストを積層する工程と、
    前記フォトレジストをフォトマスクを介して露光し、その後、現像することにより、前記導体パターンおよび前記マークと同一パターンで第1エッチングレジストを形成する工程と、
    前記第1エッチングレジストから露出する前記導体層および種膜をエッチングすることにより、前記導体パターンおよび前記マークを形成する工程と、
    前記第1エッチングレジストを除去する工程とを備え、
    前記基準穴を形成する工程は、
    第2エッチングレジストを、前記導体パターンを被覆し、前記マークを部分的に露出するように、形成する工程と、
    部分的に露出した前記マークの前記導体層を、前記第2エッチングレジストをエッチングレジストとしてエッチングする工程と、
    前記マークの前記種膜から露出する前記絶縁層および前記金属支持基板を、前記種膜をエッチングレジストとしてエッチングすることにより、前記基準穴を形成する工程とを備えていることを特徴とする、請求項2に回路付サスペンション基板の製造方法。
  6. 前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程では、前記導体パターンおよび前記マークを、少なくとも前記導体層から形成し、
    前記基準穴を形成する工程では、前記導体パターンの表面および前記マークの表面に、金属めっき層を形成し、次いで、前記マークの表面に形成される前記金属めっき層をエッチングレジストとして、前記マークの表面の前記金属めっき層から露出する前記絶縁層および前記金属支持基板をエッチングすることにより、前記基準穴を形成することを特徴とする、請求項1に記載の回路付サスペンション基板の製造方法。
  7. 前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程は、
    前記絶縁層の上に前記種膜を形成する工程と、
    前記種膜の上にフォトレジストを積層する工程と、
    前記フォトレジストをフォトマスクを介して露光し、その後、現像することにより、前記導体パターンおよび前記マークの逆パターンでめっきレジストを形成する工程と、
    前記めっきレジストから露出する前記種膜の上に、前記導体層を積層する工程と、
    前記めっきレジストを除去する工程と、
    前記導体層から露出する前記種膜を除去して、前記導体パターンおよび前記マークを形成する工程とを備え、
    前記基準穴を形成する工程は、
    第2エッチングレジストを、前記導体パターンの表面の前記金属めっき層を被覆し、前記マークの表面の前記金属めっき層を部分的に露出するように、形成する工程を備えていることを特徴とする、請求項6に記載の回路付サスペンション基板の製造方法。
  8. 前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程は、
    前記絶縁層の上に積層される前記導体層の上にフォトレジストを積層する工程と、
    前記フォトレジストをフォトマスクを介して露光し、その後、現像することにより、前記導体パターンおよび前記マークと同一パターンで第1エッチングレジストを形成する工程と、
    前記第1エッチングレジストから露出する前記導体層をエッチングすることにより、前記導体パターンおよび前記マークを形成する工程と、
    前記第1エッチングレジストを除去する工程とを備え、
    前記基準穴を形成する工程は、
    第2エッチングレジストを、前記導体パターンの表面の前記金属めっき層を被覆し、前記マークの表面の金属めっき層を部分的に露出するように、形成する工程を備えていることを特徴とする、請求項6に記載の回路付サスペンション基板の製造方法。
  9. 前記導体パターンと前記マークとを同時に形成する工程において、1枚のフォトマスクを介して前記フォトレジストを露光することを特徴とする、請求項3〜5、7および8のいずれかに記載の回路付サスペンション基板の製造方法。
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