JP2009035899A - サッシ枠の位置決め治具およびサッシ枠の位置決め方法 - Google Patents

サッシ枠の位置決め治具およびサッシ枠の位置決め方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サッシ枠の位置決め作業を簡単に行うことができるサッシ枠の位置決め治具およびサッシ枠の位置決め方法を提供する。
【解決手段】建造物の開口部にサッシを建て込む際に、サッシの枠体の上枠を支持しつつ、枠体の位置決めを行うサッシ枠の位置決め治具Gであって、躯体に固定される固定部材1と、この固定部材1に設けられ、サッシの枠体の上枠をサッシの面内方向の左右方向に移動自在にかつ下側から支持する支持部材2と、この支持部材2をネジ軸34とナット部材33とによりサッシの高さ方向に移動させる高さ方向移動手段3と、支持部材2をネジ軸42とナット部材41とによりサッシの面外方向に移動させる出入り方向移動手段とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建造物の開口部にサッシを建て込む際に、サッシの枠体の上枠を支持しつつ、枠体の位置決めを行うサッシ枠の位置決め治具およびサッシ枠の位置決め方法に関する。
建造物の開口部にサッシを取り付ける場合、開口部にサッシの枠体(サッシ枠)を正確に位置決めする必要があるが、従来、開口部の内周面と枠体の外周面との間にくさびを挟み、くさびの打ち込み深さを変えることにより、枠体の位置を調整して位置決めをしている。
しかし、このようなくさびを用いたサッシ枠の位置決め方法では、位置調整が非常に難しいとともに、時間がかかるという問題がある。
そこで、特許文献1には、サッシ枠の4隅を支持しながら躯体にサッシ枠を取り付ける方法であって、サッシ枠の上方の2隅内面を支持するためのサッシ取り付け治具を躯体の2隅に設置し、該上方の2隅に位置するサッシ取り付け治具をサッシ枠の取り付け高さを規定する墨部に関して位置決めし、ねじ締め固着する工程と、サッシ枠の下方の2隅内面を支持するためのサッシ取り付け治具を躯体の2隅C,Dに設置し、ねじ締め固着する工程と、躯体の4隅に設置されたサッシ取り付け治具へサッシ枠の内側4隅を架け渡す工程と、サッシ枠の上方2隅内面を支持するサッシ取り付け治具へサッシ枠の上方2隅を仮位置決めする工程と、サッシ枠の上方2隅内面を支持するサッシ取り付け治具を調整してサッシ枠をその幅方向に移動させてその寄り位置を規定する工程と、サッシ枠の上方2隅内面を支持するサッシ取り付け治具を調整してサッシ枠その出入り方向に移動させてその出入り位置を規定する工程と、サッシ枠の上方2隅内面を支持するサッシ取り付け治具へサッシ枠の上方2隅をねじ締め固着する工程と、サッシ枠の下方2隅内面を支持するサッシ取り付け治具へサッシ枠の下方2隅をねじ締め固着する工程と、サッシの上方部分の少なくとも2カ所及び下方部分の少なくとも2カ所をサッシ取り付け躯体へ溶接固着する工程とにより、サッシ枠を位置決めして、躯体にサッシ枠を取り付ける方法が開示されている。
特許第3585300号公報
しかしながら、特許文献に記載のようにしてサッシ枠の位置決めを行う場合には、サッシ枠の上方の2隅内面を支持するためのサッシ取り付け治具を、サッシ枠の取り付け高さに合わせて位置決めして、躯体の2隅に設置する必要があり、またサッシ取り付け治具を4箇所に設置する必要がある。さらには、4箇所のサッシ取り付け治具にサッシ枠をねじ締め固着する必要があるなど、サッシ枠の位置決め作業が煩雑である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、サッシ枠の位置決め作業を簡単に行うことができるサッシ枠の位置決め治具およびサッシ枠の位置決め方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のサッシ枠の位置決め治具は、
建造物の開口部にサッシを建て込む際に、前記サッシの枠体の上枠を支持しつつ、前記枠体の位置決めを行うサッシ枠の位置決め治具であって、
躯体または前記開口部近傍に固定される固定部材と、
この固定部材に設けられ、前記サッシの前記枠体の前記上枠を前記サッシの面内方向の左右方向に移動自在にかつ下側から支持する支持部材と、
この支持部材をネジ軸とナット部材とにより前記サッシの高さ方向に移動させる高さ方向移動手段と、
前記支持部材をネジ軸とナット部材とにより前記サッシの面外方向に移動させる出入り方向移動手段と、
を備えていることを特徴とする。
また、請求項2記載のサッシ枠の位置決め方法は、
請求項1に記載のサッシ枠の位置決め治具を用いるサッシ枠の位置決め方法であって、
前記躯体または前記開口部近傍に少なくても2つの位置決め治具の前記各固定部材をそれぞれ固定する工程と、
前記各支持部材に前記サッシの前記枠体の前記上枠を架け渡す工程と、
前記枠体を前記サッシの面内方向の左右方向に移動させて、前記枠体の左右方向の位置決めを行う工程と、
前記高さ方向移動手段により前記各支持部材を前記サッシの高さ方向に移動させて、前記枠体の高さ方向の位置決めを行う工程と、
前記出入り方向移動手段により前記各支持部材を前記サッシの面外方向に移動させて、前記枠体の出入り方向の位置決めを行う工程と、
を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、躯体または前記開口部近傍に少なくても2つの位置決め治具の各固定部材をそれぞれ固定した後、各支持部材にサッシの枠体の上枠を架け渡し、その後枠体をサッシの面内方向の左右方向に移動させて、枠体の左右方向の位置決めを行うとともに、高さ方向移動手段により各支持部材をサッシの高さ方向に移動させて、枠体の高さ方向の位置決めを行い、かつ出入り方向移動手段により各支持部材をサッシの面外方向に移動させて、枠体の出入り方向の位置決めを行うことにより、簡単にサッシ枠の位置決めを行うことができる。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の実施の形態に係るサッシ枠の位置決め治具を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る位置決め治具を示す図であって、(a)は側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は後面図であり、(d)は下面図であり、(e)は固定部材の下面図であり、(f)は固定部材の固定受け部材の部分の上面図であり、(g)は固定部材の可動受け部材の部分の上面図である。図2は、図1の位置決め治具の支持部材、高さ方向移動手段および出入り方向移動手段の部分の図であって、(a)は分解側面図であり、(b)は(a)の要部の下面図である。なお、これらの図において、ハンドルの向きは一致しておらず向きを無視して図示している。
図1および図2に示すように、この位置決め治具Gは、躯体に固定される固定部材1と、この固定部材1に設けられ、サッシの枠体の上枠をサッシの面内方向の左右方向に移動自在にかつ下側から支持する支持部材2と、この支持部材2をネジ軸とナット部材とによりサッシの高さ方向に移動させる高さ方向移動手段3と、支持部材2をネジ軸とナット部材とによりサッシの面外方向に移動させる出入り方向移動手段4とを備えている。
固定部材1は、間隔をおいて互いに対向する一対の縦フレーム11,11と、これらの縦フレーム11,11の下端部どうしを連結する横フレーム12とを備えている。縦フレーム11および横フレーム12は溝形鋼から形成されている。また、縦フレーム11,11の下端部どうしは、横フレーム12と横方向に間隔をおいて配置された帯板状のガイド部材13により連結されている。また、これらの縦フレーム11,11のうちの一方の縦フレーム11の上端部には、固定受け部材14が固定され、他方の縦フレーム11の上端部には、可動受け部材15が固定受け部材14に対して進退移動可能に設けられている。固定受け部材14は横方向に延びる帯板状に形成されており、その表面には滑り止め部材16が設けられている。可動受け部材15は、ネジ軸17の先端部に固定されており、このネジ軸17は縦フレーム11の先端部を貫通し、縦フレーム11に固定されたナット部材18に螺合している。ネジ軸17の後端部にはハンドル19が固定されており、ハンドル19を正逆回転することにより、ネジ軸17が進退移動して、可動受け部材15が固定受け部材14に対して進退移動するようになっている。固定受け部材14と可動受け部材15とにより躯体を挟み込み、位置決め治具Gが躯体に固定されるようになっている。
支持部材2は、一対の縦フレーム11,11の間に配置されている。この支持部材2は、断面形状が「コ」字状の板状に形成されており、開口部が上側でかつその溝部が縦フレーム11に沿って横方に延びるように設置されている。支持部材2の溝部にサッシの枠体の上枠が載せられ、かつ上枠が溝部に沿って移動できるようになっており、これにより上枠をサッシの面内方向の左右方向に移動自在にかつ下側から支持するようになっている。支持部材2の上面には保護部材21が設けられており、上枠に傷が付くのを防止している。
この支持部材2は、固定部材1にネジ軸とナット部材とにより上下移動自在に設けられている。すなわち、支持部材2の下面中央部には下方に延びる角筒状のスライド部材31が固定されており、このスライド部材31は、角筒状のスライドケース32内に上下移動自在に嵌合されている。スライド部材31内の下端部にはナット部材33が固定されており、このナット部材33に螺合するネジ軸34がスライドケース32内に設けられている。このネジ軸34はU字状のブラケット35を貫通し、そしてブラケット35を挟んでリング部材36,36がネジ軸34に固定されているとともに、ブラケット35がスライドケース32の内側にネジ37により固定されており、これによりスライドケース32内にネジ軸34が上下移動することなく同じ位置で正逆回転自在に設けられている。ネジ軸34の後端部にはハンドル38が固定されており、ハンドル38を正逆回転することにより、ネジ軸34に螺合されたナット部材33が上下移動し、これに伴ってスライド部材31およびスライド部材31に固定された支持部材2が上下移動するようになっている。このようにして、ネジ軸34とナット部材33とにより支持部材2をサッシの高さ方向に移動させる高さ方向移動手段3が構成される。
また、この支持部材2は、固定部材1にネジ軸とナット部材とにより固定部材1の可動受け部材15の移動方向と同じ方向に移動自在に設けられている。すなわち、スライドケース32の中間部の外側にはナット部材41が固定されており、このナット部材41には、固定部材1の可動受け部材15の移動方向と同じ方向に延びるネジ軸42が螺合されている。このネジ軸42は一対の縦フレーム11,11を貫通するとともに、各縦フレーム11,11の外側にそれぞれ配置されてネジ軸42にリング部材43,43が固定されており、これによりネジ軸42が進退移動することなく同じ位置で正逆回転自在に設けられている。ネジ軸42の後端部にはハンドル44が固定されており、ハンドル44を正逆回転することにより、ネジ軸42に螺合されたナット部材41が固定部材1の可動受け部材15の移動方向と同じ方向に移動し、これに伴ってナット部材41に固定されたスライドケース32が同様に移動し、スライドケース32に連結された支持部材2が同様に移動するようになっている。このようにして、ネジ軸42とナット部材41とにより支持部材2をサッシの面外方向に移動させる出入り方向移動手段4が構成される。
次に、このように構成された位置決め治具Gを用いるサッシ枠の位置決め方法を説明する。
まず、番線(紐)を用いて、サッシの枠体(サッシ枠)をサッシを建て込む開口部に吊り下げておく。
次いで、開口部の上部の左右2箇所にそれぞれ、2つの位置決め治具Gを設置する。すなわち、位置決め治具Gの固定部材1のハンドル19を回転させてネジ軸17を前進移動させ、これにより可動受け部材15を固定受け部材14に向けて前進移動させて、固定受け部材14と可動受け部材15とにより開口部の上側の躯体を前後から挟み込み、位置決め治具Gを躯体に固定する。このとき、位置決め治具Gの固定部材1の固定受け部材14と可動受け部材15との間からサッシの枠体の上枠を縦フレーム11,11間に入れておく(位置させておく)。
次いで、各位置決め治具Gの各支持部材2にサッシの枠体の上枠を架け渡し、番線を外す。
次いで、枠体をサッシの面内方向の左右方向に移動させて、枠体の左右方向の位置決めを行う。すなわち、枠体を手で持ってサッシの面内方向の左右方向に移動させて、枠体の上枠の芯を開口部の芯墨に合わせ、上枠を各支持部材2に置くとともに、枠体の下枠の芯を開口部の芯墨に合わせ、下枠(または左右の縦枠)の左右外側と躯体との間にくさびまたはバネ式固定治具を設ける(介在させる)。
次いで、位置決め治具Gの高さ方向移動手段3により各支持部材2をサッシの高さ方向に移動させて、枠体の高さ方向の位置決めを行う。すなわち、位置決め治具Gのハンドル38を正逆回転させて、ネジ軸34に螺合されたナット部材33を上下移動させ、これによりスライド部材31およびスライド部材31に固定された支持部材2を上下移動させ、枠体の高さを開口部の陸隅に合わせ、枠体のサッシの面内方向の高さの位置決めを行う。
次いで、位置決め治具Gの出入り方向移動手段4により各支持部材2をサッシの面外方向に移動させて、枠体の出入り方向の位置決めを行う。すなわち、位置決め治具Gのハンドル44を正逆回転させて、ネジ軸42に螺合されたナット部材41を固定部材1の可動受け部材15の移動方向と同じ方向(前後方向)に移動させ、これによりナット部材41に固定されたスライドケース32およびこのスライドケース32に連結された支持部材2を同様に移動させ、枠体の出入りを開口部の出入隅に合わせ、枠体のサッシの面外方向の出入りの位置決めを行う。
なお、枠体の出入り方向の位置決めは、左右方向の位置決めの前に行うこともできる。
次いで、下げ振りまたは竪レーザー墨出器を用いて、枠体のサッシの面外方向の縦枠の倒れを零にする。また、枠体のサッシの面内方向の縦枠の歪みを確認し、問題があれば矯正する。
次いで、枠体のサッシの面内方向の高さと左右方向の位置とがずれていないかを確認する。
このようにして、サッシの枠体の位置決めを行った後、開口部の躯体のアンカーと枠体のアンカーとを溶接して、枠体を開口部に固定する。その後、枠体に障子を吊り込む(装着する)。
このようなサッシ枠の位置決め治具およびサッシ枠の位置決め方法にあっては、躯体に2つの位置決め治具Gの各固定部材1をそれぞれ固定した後、各支持部材2にサッシの枠体の上枠を架け渡し、その後枠体をサッシの面内方向の左右方向に手で移動させて、枠体の左右方向の位置決めを行い、そして高さ方向移動手段3により各支持部材2をサッシの高さ方向に移動させて、枠体の高さ方向の位置決めを行うとともに、出入り方向移動手段4により各支持部材2をサッシの面外方向に移動させて、枠体の出入り方向の位置決めを行うことにより、簡単にサッシ枠の位置決めを行うことができる。
図3は、本発明の他の実施の形態に係る位置決め治具を示す図である。
前述の実施の形態の位置決め治具Gの固定部材1は、躯体を挟み込むことにより位置決め治具Gを固定したが、本実施の形態の位置決め治具G1の固定部材1Aは、開口部近傍の梁や天井と地面や床との間に突っ張ることで、位置決め治具G1を開口部近傍に固定するようになっている。すなわち、この固定部材1Aは、角筒の組合せからなり、伸縮自在でかつネジにより任意の長さに固定できる支柱51を備えており、開口部近傍の梁や天井と地面や床とに突き当てた状態で支柱51が垂直に設置される。また、固定部材1Aは、間隔をおいて互いに対向する縦フレーム11A,11Bと、これらの縦フレーム11A,11Bの下端部どうしを連結する横フレーム12とを備えている。縦フレーム11A,11Bおよび横フレーム12は溝形鋼から形成されている。支柱51側の縦フレーム11Bは、万力53により支柱51に固定され、これにより横フレーム12が開口部の前後方向に延びるようになっている。先端側に位置する縦フレーム11Aは長さが短く形成されている。なお、万力53の代わりにボルト等により支柱51に縦フレーム11Bを固定するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、出入り方向移動手段4のネジ軸42が、縦フレーム11,11ではなく、縦フレーム11A,11Bを貫通するとともに、各縦フレーム11A,11Bの外側にそれぞれ配置されてネジ軸42にリング部材43,43が固定されている。支持部材2、高さ方向移動手段3および出入り方向移動手段4は、それ以外は前述の実施の形態と同様に形成されている。
また、本実施の形態では、支柱51の下部に、サッシの枠体下枠に当接されて、枠体の振れ止めと倒れを調整する当接部材60が設置されている。この当接部材60は、板状に形成され、垂直に配置されている。当接部材60の表面には保護部材60aが設けられており、下枠に傷が付くのを防止している。当接部材60は、支柱51にネジ軸とナット部材とにより開口部の前後方向に移動自在に設けられている。すなわち、当接部材60の裏面中央部には支柱51に向かって水平に延びる角筒状のスライド部材61が固定されており、このスライド部材61は、角筒状のスライドケース62内に水平移動自在に嵌合されている。スライド部材61内の後端部にはナット部材63が固定されており、このナット部材63に螺合するネジ軸64がスライドケース62内に設けられている。このネジ軸64はU字状のブラケット65を貫通し、そしてブラケット65を挟んでリング部材66,66がネジ軸64に固定されているとともに、ブラケット65がスライドケース62の内側にネジ67により固定されており、これによりスライドケース62内にネジ軸64が移動することなく同じ位置で正逆回転自在に設けられている。ネジ軸64の後端部にはハンドル68が固定されており、ハンドル68を正逆回転することにより、ネジ軸64に螺合されたナット部材63が上下移動し、これに伴ってスライド部材61およびスライド部材61の先端部に固定された当接部材60が開口部の前後方向に水平移動するようになっている。このようにして、ネジ軸64とナット部材63とにより当接部材60を開口部の前後方向に移動させる前後方向移動手段70が構成される。スライドケース62は帯板状の縦フレーム71に溶接等により固定されており、縦フレーム71は万力53により支柱51の下部に固定されている。なお、万力53の代わりにボルト等により支柱51に縦フレーム71を固定するようにしてもよい。
次に、このように構成された位置決め治具G1を用いるサッシ枠の位置決め方法を説明する。
まず、前述の実施の形態と同様に、番線(紐)を用いて、サッシの枠体(サッシ枠)Wをサッシを建て込む開口部に吊り下げておく。
次いで、開口部近傍の左右2箇所にそれぞれ、2つの位置決め治具G1を設置する。すなわち、開口部近傍の左右2箇所にそれぞれ、固定部材1Aの支柱51を梁や天井と地面や床とに突き当てて設置した後、万力53により支柱51の上部に縦フレーム11Bを固定するとともに、万力53により支柱51の下部に縦フレーム71を固定する。
その後は、前述の実施の形態と同様である。
ただし、本実施の形態では、当接部材60をサッシの枠体Wの下枠Sに当接させておき、枠体Wの振れ止めを行う。また、枠体Wのサッシの面外方向の縦枠Tの倒れを零にする際に、ネジ軸64とナット部材63とを用いた前後方向移動手段70により開口部の前後方向に移動する当接部材60を用いる。すなわち、ハンドル64を正逆回転させて、ネジ軸62に螺合されたナット部材61を枠体Wのサッシの面外方向(前後方向)に移動させ、これによりナット部材61に固定されたスライドケース62およびこのスライドケース62に連結された当接部材60を同様に移動させ、当接部材60に当接された下枠Sを移動させて、下枠Sを下げ振りまたは竪レーザー墨出器の位置に合わせる。
このサッシ枠の位置決め治具およびサッシ枠の位置決め方法にあっては、開口部近傍に2つの位置決め治具G1を設置した後、各支持部材2にサッシの枠体Wの上枠Uを架け渡し、その後枠体Wをサッシの面内方向の左右方向に手で移動させて、枠体Wの左右方向の位置決めを行い、そして高さ方向移動手段3により各支持部材2をサッシの高さ方向に移動させて、枠体Wの高さ方向の位置決めを行うとともに、出入り方向移動手段4により各支持部材2をサッシの面外方向に移動させて、枠体Wの出入り方向の位置決めを行うことにより、簡単にサッシ枠の位置決めを行うことができる。
また、前後方向移動手段70により開口部の前後方向に移動する当接部材60を用いて、簡単に枠体Wの振れ止めと倒れを調整することができる。
なお、前述の各実施の形態では、2つの位置決め治具G,G1を用いるようにしたが、3つ以上用いるようにしてもよい。
また、前述の各実施の形態では、障子を外した状態でサッシの枠体の上枠を支持部材2に支持するようにしたが、枠体に障子を装着した状態で、障子を開けて上枠を支持部材2に支持させるようにしてもよい。また、ガラス等のパネル体を取り付けられていない障子が枠体に装着されている場合には、障子の上框を支持部材2に支持させることにより、この上框と上枠とを一緒に支持部材2に支持させるようにしてもよい。さらに、段窓サッシ等の場合には、段窓無目を支持部材2に支持させるようにしてもよい。したがって、特許請求の範囲における「上枠」には、上框とともに上枠を支持部材に支持させる場合のほか、段窓無目等も含むものである。この場合、支持部材2の構造は、上枠、上框、段窓無目等の形状に合わせたものにするのが好ましい。
本発明の実施の形態に係る位置決め治具を示す図であって、(a)は側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は後面図であり、(d)は下面図であり、(e)は固定部材の下面図であり、(f)は固定部材の固定受け部材の部分の上面図であり、(g)は固定部材の可動受け部材の部分の上面図である。 図1の位置決め治具の支持部材、高さ方向移動手段および出入り方向移動手段の部分の図であって、(a)は分解側面図であり、(b)は(a)の要部の下面図である。 本発明の他の実施の形態に係る位置決め治具を示す側面図である。
符号の説明
G,G1 位置決め治具
1,1A 固定部材
2 支持部材
3 高さ方向移動手段
4 出入り方向移動手段
33 ナット部材
34 ネジ軸
41 ナット部材
42 ネジ軸
W 枠体
U 上枠

Claims (2)

  1. 建造物の開口部にサッシを建て込む際に、前記サッシの枠体の上枠を支持しつつ、前記枠体の位置決めを行うサッシ枠の位置決め治具であって、
    躯体または前記開口部近傍に固定される固定部材と、
    この固定部材に設けられ、前記サッシの前記枠体の前記上枠を前記サッシの面内方向の左右方向に移動自在にかつ下側から支持する支持部材と、
    この支持部材をネジ軸とナット部材とにより前記サッシの高さ方向に移動させる高さ方向移動手段と、
    前記支持部材をネジ軸とナット部材とにより前記サッシの面外方向に移動させる出入り方向移動手段と、
    を備えていることを特徴とするサッシ枠の位置決め治具。
  2. 請求項1に記載のサッシ枠の位置決め治具を用いるサッシ枠の位置決め方法であって、
    前記躯体または前記開口部近傍に少なくても2つの位置決め治具の前記各固定部材をそれぞれ固定する工程と、
    前記各支持部材に前記サッシの前記枠体の前記上枠を架け渡す工程と、
    前記枠体を前記サッシの面内方向の左右方向に移動させて、前記枠体の左右方向の位置決めを行う工程と、
    前記高さ方向移動手段により前記各支持部材を前記サッシの高さ方向に移動させて、前記枠体の高さ方向の位置決めを行う工程と、
    前記出入り方向移動手段により前記各支持部材を前記サッシの面外方向に移動させて、前記枠体の出入り方向の位置決めを行う工程と、
    を備えていることを特徴とするサッシ枠の位置決め方法。
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