JP4061623B2 - 建築用レーザー機器の装着具、およびその装着具を用いた作業方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築工事における隅出しレーザー機器を用いて、特に、天井にTバー等を組付するなどの高所にて水平隅出しを必要とする下地組工事に好適な建築用レーザー機器の装着具、およびその装着具を用いた作業方法に関する。
【0002】
【従来技術】
一般に、建築工事に用いられる隅出しレーザー機器は、かつての墨糸による墨出し具に代わって広く採用されており、その多くは伸縮可能な三脚等の支持脚が装備され床面に設置することで、ビルの間仕切りや、照明・空調機器・コンセントの取付位置、基面・窓枠など種々の水平・鉛直レベル出しや測定が行われている。
一方、ビルなどの天井には、天井躯体に吊持される複数の吊りボルトに天井パネルを敷設するためのTバーを組付けてユニット天井面を形成するシステム天井構造が採用されている。吊りボルトにTバーを組付ける下地組作業においては、高所位置の作業となるため、架設足場を組み、その上で作業することが必要となり、かつ、天井面の水平レベル出しを行うために、天井面の近い位置に移動させながらレーザー光を隅出し線として投光(照射)させる必要が生じる。この様な高所位置での隅出しレーザー機器の使用にあたっては、予め装備される三脚では床面からの伸縮幅が足りず、また足場に設置することもできないため対応できないという実情がある。
【0003】
そこで従来では、特開2000−180167号公報に開示された如く、前記三脚の伸縮幅では対応できない高さにも使用できるようにするため、三脚(K22)にポール(K10)を直立させて設け、該ポール(K10)に対して、墨出し装置(K99)を搭載する搭載具(K30)を、駆動機構(K40)によって昇降可能に設けたものが知られている。
しかしながら、駆動機構(K40)を制御する電源・制御部(K50)を備えるなど設備が大掛かりなものであるため、操作が面倒であり、コスト高となるばかりか、上記のような下地組作業においては、レーザー光を視認しながらの作業であり、日中に隅出し線として活用できる照射距離も約10メール以内の限られたものとなるため、作業位置の移動に伴って隅出しレーザー機器も移動させながら作業することが強いられ、運搬や移動の取扱いやセッティングが面倒で臨機応変な対応ができないという問題がある。
このため、高所における移動を伴う作業に際し、隅出しレーザー機器の移動とセッティングが容易で、かつ高所以外の床面での通常使用も行える装着具(支持具)の出現が望まれていた。
なお上記符号と共に付した記号(K)は当該公報に所載の符号であることを示す。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−180167号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、隅出しレーザー機器の床面設置が難しく、かつ移動を必要とするような工事でありながら、既に施工が完了した柱、間柱、吊りボルト等の所定の間隔をもって配設された垂直材を利用し得て、垂直材の高所から低所までの上下方向所望位置、および横方向の任意に選択した垂直材に対して隅出しレーザー機器をセッティングすることができ、隅出し線としてのレーザー光を作業者の最も視認しやすい目線位置に照射することを可能ならしめるばかりか、高所における天井下地組施工のような不安定な架設足場上であっても作業位置の移動に伴う着脱操作を容易に行うことができると共に、装着具をセッティングした状態から一端設定した水平レベル出しのマーキング位置に対して、レーザー機器自体を上下調整しながらレーザー光を照射でき、結果、レーザー光が見づらい日中においてもレーザー機器に近い位置で作業することが可能となり、隅出し線として視認できる範囲の効率的な利用が図られて広面域における極めて精度の高い水平レベル出し施工を行うことができる建築用レーザー機器の装着具、およびその装着具を用いた作業方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明が採用した技術手段は、建築工事における隅出し等に使用されるレーザー機器を装着する装着具であって、該装着具は、前記レーザー機器を起立姿勢で装着する台座と、該台座が組付けられる基台と、該基台に設けられた取着手段とからなり、該取着手段は、前記レーザー機器が起立姿勢を維持した状態で、柱、間柱、吊りボルト等の垂直材に対して着脱可能に構成されると共に、前記台座は、前記基台に対し、上下方向にスライド位置決め自在に組み付けられていることを特徴とするものである。
また、上記課題を解決するために本発明が採用した技術手段は、建築工事における隅出し等に使用されるレーザー機器を起立姿勢で装着する台座と、該台座が組付けられる基台と、該基台に設けられ所定の建築材に対して着脱可能な取着手段とからなる建築用レーザー機器の装着具を用いて天井の水平出し等レーザー光を隅出し線として視認しながら天井下地組等の所定工事を行うに、前記取着手段を、前記レーザー機器が起立姿勢を維持した状態で、柱、間柱、吊りボルト等の所定間隔を存して配設された垂直材に対して着脱させ、装着具を順次移動しながら、および、前記台座を、前記基台に対し、上下方向にスライド位置決め自在に組み付けて、レーザー機器を位置調整しながら所定の作業をすることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示する建築用レーザー機器の装着具、およびその装着具を用いた作業方法に基づいて詳細に説明する。図1は装着具の側面図、図2は装着具の正面図、図3は装着具の分解斜視図、図4はレーザー機器の組付けして間柱へセットした状態図、図5はレーザー機器の組付けして吊りボルト又は壁面にセットした状態図、図6は作用説明図である。図面において、1は建築工事における隅出し等に使用されるレーザー機器2を装着するための装着具であって、該装着具1は、前記レーザー機器2を装着する台座3、該台座3が組付けられる基台4、該基台4に設けられた取着手段としてのクリップ金具5の各構成部材により構成される。なお、レーザー機器2は、傾き補正機能や伸縮可能な支持脚21を備えている。
【0008】
前記台座3は、帯状板材をL字状に折曲形成して、その一側面をレーザー機器2の装着片31とし、他側面を前記基台4への組付け片32として構成される。前記装着片31には、レーザー機器2の底面に形成されたナット孔(図示しない)に螺合させて装着するための摘みボルト311が設けられており、レーザー機器2を装着片31上に載置させた所謂起立姿勢を維持した状態で着脱できるようになっている。
また、前記組付け片32は、前記基台4(41)に面接させた状態で、摘みナット321とコ字状に形成されたボルト付き座板322とによって両者を挟み込むように、前記基台4(41)の上下方向に形成されたガイド孔411aに案内されるよう組み付けられており、摘みナット321の緊緩操作で上下方向にスライド位置決め自在に構成され、レーザー機器2の位置調整ができるようになっている。
なお、前記摘みボルト311や摘みナット321に換えて蝶ボルト・ナットなどを含む一般的なボルト、ナットを用いて良いことは勿論である。
【0009】
前記基台4は、前記台座3が設けられる一方の基台41とクリップ金具5が設けられる他方の基台42とに縦断分割してそれぞれ着脱可能に構成される。つまり、一方の基台41は、全体が断面ハット(縁付き帽子)型形状をした帯状板材にて折曲形成されており、中央の前記台座3を組付けするための組付け片411と、該組付け片411の上下端部より水平方向に延設される立上り片412、412と、各立上り片412、412からそれぞれ上下方向に延設される前記他方の基台42への連結片413、413とにより構成される。前記組付け片411には、前述したガイド孔411aが穿設されており、前記並設される立上り片412、412には、吊りボルト61を挿通するための挿入孔412a、412aが配設位置を同じくして対称に穿設されている。
【0010】
また、前記連結片413には、大小孔を連結した状態の所謂ひょうたん型の連結孔413a、413aが穿設されており、他方の基台42の対応位置に設けられた緊締手段としての連結ボルト421、421のボルト頭を大孔に挿入し、小孔側にスライドさせて締め付けることで連結できるようになっている。この連結孔413aは、後述する垂直材6が無い場合において、連結片413を壁面に当接させて、基台41を直接壁にボルト止めして使用するための取付け孔に兼用されており、413bは同様に使用する場合の釘孔である。
【0011】
また、他方の基台42は、帯状平面板にて形成され、該基台42に対して前記クリップ金具5、5が上下にしっかりとリベット止めされて設けられている。
この取着手段としてのクリップ金具5は、装着具1を、吊りボルト61、間柱62、柱等の既に施工が完了した垂直材6に対して着脱させるためのもので、2つの挟み板の中間部位で支軸54により連結支持し、支軸54の一側をバネ53により挟持方向に付勢させて垂直材6を弾圧挟持する挟持部51とし、他側を挟持部51を拡開するための把持部52として構成された、概略公知の挟み金具構造が採用される。前記挟持部51には、吊りボルト61の外形に適合するようU字溝55が刻設されており、基台4を分割しなくとも挟持できるようになっている。
なお、挟持部51の挟持面に、種々の滑り止め溝を刻設することなどは任意である。
【0012】
叙述の如く構成された本発明の実施例の形態において、いま、図5に示すように、天井躯体(スラブ)に所定間隔を存して埋設された複数の吊りボルト61の下端に、天井用パネルを敷設するためのTハンガー金具等を介して、天井面全体に複数のTバー7を順序よく格子状に枠組み施工する下地組工事をするのであるが、天井面の水平レベル出しをするためには、できるだけ天井面に近い位置に隅出しレーザー機器2をセットし、架設足場上からの目線位置で、隅出し線として照射されたレーザー光を視認しながらの作業が強いられる。しかしながら、本発明のレーザー機器2の装着具1は、この様な下地組工事などにおいては、既に吊りボルト61や間柱62、柱、骨組み枠等のレベル出しされた垂直材6の躯体工事が完了していることに着目し、その様な垂直材6に対して隅出しレーザー機器2をセットできるようになっている。
【0013】
つまり、装着具1は、前記レーザー機器2を起立姿勢で装着する台座3と、該台座が組付けられる基台4と、該基台4に設けられたクリップ金具5とで構成されており、このクリップ金具5によって、前記レーザー機器2が起立姿勢を維持した状態のまま、垂直材6に対して着脱可能に構成されているため、垂直材6の高所から低所までの上下方向所望位置、すなわち、最も視認しやすい目線位置となる天井面から50〜70mm下がった高所位置にレーザー機器2をセッティングして照射することができる。
しかも、天井面という広面域のレベル出し調整を行うために、その作業位置の移動に伴って隅出しレーザー機器2の移動も必要となるような工事でありながら、特に、建築現場における間柱62や吊りボルト61などの垂直材6は所定の間隔をもって配設されており、これを利用することができるようになり、その結果、高所における天井下地組施工のような不安定な架設足場8上であっても容易に着脱操作が行え、装着具1を任意の垂直材6に対して選択的にセットすることで、順次移動しながら所定の作業をする作業方法を採用することができる。したがって、レーザー機器2に近い位置での作業を可能にし、日中のようなレーザー光が見づらい状態であってもレーザー機器2に近い位置で作業することが可能となり、隅出し線として視認できる範囲の効率的な利用が図られて、広面域における極めて精度の高い水平レベル出し施工を行うことができる。
【0014】
また、前記クリップ金具5は、前記垂直材6を弾圧挟持する挟持部51と該挟持部51を拡開する把持部52とで構成されているので、間柱62等に対し簡単に着脱することができる。軽鉄間柱などは、一般に40×45mm角のものが用いられ、何れの側からもクリップ金具5によるセットが可能であり、その際、前記U字溝55により位置決めされて傾斜することなくセットでき、また、壁面に設けられた間柱には、クリップ金具5の先端を当接させてセットすれば位置決めされる。しかし、間仕切りなど内壁下地用の木間柱のように奥行きの有るものへのセッティングに際しては、照射方向との関係でレーザー光が鉛直(上下)方向へ傾斜するような照射ズレを生じる可能性があり、その様な場合、多少の傾斜位置ズレは、レーザー機器2自身の備える傾斜補正機能により補正され、目見当による取付けであっても通常は水平レベル出しに影響することはない。ただし、これを確実に防ぐために、基台4(42)やクリップ金具5自体に垂直材6への位置決め当接片を設けておけば確実に垂直姿勢を保持すると共に、セッティングをし易いものとすることができる。
なお、取着手段としてクリップ金具5を採用したがこれに限定されず、クランプ構造等他のもので代用できることは言うまでもない。
【0015】
また、基台4には、吊りボルト61に対し、その先端側から挿入可能に穿設され専用の吊りボルト挿入孔412aが前記クリップ金具5と共に取着手段として設けられており、その使用に際しては、まず、前記吊りボルト挿入孔412a、412aを吊りボルトに挿入し、下部でボルト止めするだけで簡単にセットできる。そのため、天井面の中央付近で間柱62等が存在しない場合であっても、天井面から余長部分が突出した吊りボルト61に対して装着することができ、前記クリップ金具5では挟持が不安定な細径のなどの場合に代用することができる。また、余丁部分の存在しない場合であっても、吊りボルト61は、連結ナットにて簡単に継ぎ足し延設できるので都合がよい。
【0016】
また、基台4は、それぞれ着脱可能に縦断分割して構成され、前記台座が設けられた一方の基台41に前記吊りボルト挿入孔412aが設けられており、他方の基台42に前記クリップ金具5が設けられているので、他方の基台42が邪魔となるような場合に、一方の基台41のみをもって使用することができる。
その際、一方の基台41には、前記他方の基台42に対し連結ボルト421を介して分割自在に取着すべく連結孔413aが穿設されており、この連結孔413aが、一方の基台41をもって壁面に直接ボルト止めする取付け孔として兼用されているので、壁パネルや天井パネルの施工が完了してしまった際や、垂直材6が存在しない工事現場においても使用できるようになっている。この連結孔413aが使用できない場合には釘孔413bを用いれば良い。
【0017】
前記レーザー機器2は、前記帯状板材にて形成された台座3に対し、該台座3に設けられた摘みボルト311を、レーザー機器2の底面に穿設されたナット孔に緊締することで着脱自在に装着できるようになっているので、既設の支持脚21が存在しても簡単に装着でき、レーザー機器2を床面に設置する使い勝手と、装着具1にセットする使い勝手との変更が簡単に行える利点がある。なお、台座3を帯状板体にて形成したがこれに限定されるものでなく、支持脚21に邪魔にならない形状で有れば良い。
【0018】
前記台座3は、前記基台4(41)に対し、摘みナット321の緊締操作で上下方向にスライド位置決め自在に組み付けられているため、取付け位置の変更に際し、一端設定した水平レベル出しのマーキング位置に対して調整しながらレーザー光を照射でき、精度の高いレベル出しが行え、しかも、前記組付け片411にスケールを設けておけば、所望の目盛り位置にセットし易くすることができる。
【0019】
なお、本装着具1は、高所箇所における天井の下地組工事以外の間仕切り、照明・空調機器・コンセントの取付位置、基面・窓枠など種々の水平レベル出しを必要とし、かつ、三脚等の既設の支持脚21により床面に設置できない工事に応用できるものである。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、建築工事における隅出し等に使用されるレーザー機器2を装着する装着具1であって、該装着具1は、前記レーザー機器2を起立姿勢で装着する台座3と、該台座3が組付けられる基台4と、該基台4に設けられた取着手段5、412aとからなり、該取着手段は、前記レーザー機器2が起立姿勢を維持した状態で、柱、間柱、吊りボルト等の垂直材6に対して着脱可能に構成されると共に、前記台座3は、前記基台4に対し、上下方向にスライド位置決め自在に組み付けられていることにより、
また、本発明は、前記の建築用レーザー機器2の装着具1を用いて天井の水平出し等レーザー光を隅出し線として視認しながら天井下地組等の所定工事を行うに、前記取着手段5、412aを、前記レーザー機器2が起立姿勢を維持した状態で、柱、間柱、吊りボルト等の所定間隔を存して配設された垂直材6、6・・・に対して着脱させ、装着具1を順次移動しながら、および、前記台座3を、前記基台4に対し、上下方向にスライド位置決め自在に組み付けて、レーザー機器2を位置調整しながら所定の作業をするようにしたことにより、
隅出しレーザー機器2の床面設置が難しく、かつ移動を必要とするような工事でありながら、既に施工が完了した柱、間柱、吊りボルト等の所定の間隔をもって配設された垂直材6を利用し得て、垂直材6の高所から低所までの上下方向所望位置、および横方向の任意に選択した垂直材6に対して隅出しレーザー機器2をセッティングすることができ、隅出し線としてのレーザー光を作業者の最も視認しやすい目線位置に照射することを可能ならしめるばかりか、高所における天井下地組施工のような不安定な架設足場8上であっても作業位置の移動に伴う着脱操作を容易に行うことができると共に、装着具1をセッティングした状態から一端設定した水平レベル出しのマーキング位置に対して、レーザー機器2自体を上下調整しながらレーザー光を照射でき、結果、レーザー光が見づらい日中においてもレーザー機器2に近い位置で作業することが可能となり、隅出し線として視認できる範囲の効率的な利用が図られて広面域における極めて精度の高い水平レベル出し施工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装着具の側面図。
【図2】装着具の正面図。
【図3】装着具の分解斜視図。
【図4】レーザー機器の組付け状態図。
【図5】装着具の吊りボルト又は壁面へのセット態様を示す状態図
【図6】施工例に基づく作用説明図
【符号の説明】
1 装着具
2 レーザー機器
21 支持脚
3 台座
31 装着片
311 ボルト
32 組付け片
321 ナット
322 座板
4 基台
41 一方の基台
411 組付け片
411a ガイド孔
412 立上り片片
412a 挿入孔
413 連結片
413a 連結孔
413b 釘孔
42 他方の基台
421 連結ボルト
5 クリップ金具
51 挟持部
52 把持部
53 バネ
54 支軸
55 U字溝
6 垂直材
61 吊りボルト
62 間柱
7 Tバー
8 架設足場
Claims (7)
- 建築工事における隅出し等に使用されるレーザー機器を装着する装着具であって、該装着具は、前記レーザー機器を起立姿勢で装着する台座と、該台座が組付けられる基台と、該基台に設けられた取着手段とからなり、該取着手段は、前記レーザー機器が起立姿勢を維持した状態で、柱、間柱、吊りボルト等の垂直材に対して着脱可能に構成されると共に、前記台座は、前記基台に対し、上下方向にスライド位置決め自在に組み付けられていることを特徴とする建築用レーザー機器の装着具。
- 建築工事における隅出し等に使用されるレーザー機器を起立姿勢で装着する台座と、該台座が組付けられる基台と、該基台に設けられ所定の建築材に対して着脱可能な取着手段とからなる建築用レーザー機器の装着具を用いて天井の水平出し等レーザー光を隅出し線として視認しながら天井下地組等の所定工事を行うに、前記取着手段を、前記レーザー機器が起立姿勢を維持した状態で、柱、間柱、吊りボルト等の所定間隔を存して配設された垂直材に対して着脱させ、装着具を順次移動しながら、および、前記台座を、前記基台に対し、上下方向にスライド位置決め自在に組み付けて、レーザー機器を位置調整しながら所定の作業をすることを特徴とする建築用レーザー機器の装着具を用いた作業方法。
- 請求項1または2において、前記取着手段は、前記垂直材を弾圧挟持する挟持部と該挟持部を拡開する把持部とで構成されるクリップ金具であることを特徴とする建築用レーザー機器の装着具、およびその装着具を用いた作業方法。
- 請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記取着手段は、前記垂直材のうち吊りボルトに対し、その先端側から挿入可能に穿設された吊りボルト挿入孔であることを特徴とする建築用レーザー機器の装着具、およびその装着具を用いた作業方法。
- 請求項3および4において、前記基台を縦断分割してそれぞれ着脱可能に構成し、前記台座が設けられた一方の基台に前記吊りボルト挿入孔が設けられ、他方の基台に前記クリップ金具が設けられていることを特徴とする建築用レーザー機器の装着具、およびその装着具を用いた作業方法。
- 請求項5において、前記一方の基台には、前記他方の基台に対し緊締手段を介して分割自在に取着すべく連結孔が穿設され、該連結孔を、一方の基台を壁面にボルト止めする取付け孔に兼用せしめたことを特徴とする建築用レーザー機器の装着具、およびその装着具を用いた作業方法。
- 請求項1乃至6のいずれかにおいて、前記レーザー機器は、前記台座に対し、該台座に設けられた摘みボルトを、レーザー機器底面に穿設されたナット孔に緊締することで着脱自在に装着されることを特徴とする建築用レーザー機器の装着具、およびその装着具を用いた作業方法。
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