JP4330433B2 - 乗客コンベアの芯出し冶具及びこの冶具を用いた芯出し方法 - Google Patents

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Description

本発明は、乗客コンベアの新設時或いはリニューアル時に各種の設備構成体を所定位置に据え付けるために利用する乗客コンベアの芯出し冶具及びこの冶具を用いた芯出し方法に関する。
従来、乗客を運ぶコンベアとしては、動く歩道やエスカレータなどが挙げられる。
既設のエスカレータでは、図13に示すように、上階側乗降口51の下部機械室に設置される電動機や減速機を備えた駆動装置52、この駆動装置52から駆動チェーン53を介して回転可能に設置される駆動軸54、下階側乗降口55の下部に設置される従動軸56、この駆動軸54と従動軸56とに掛け渡された踏段チェーン57、この踏段チェーン57に無端状に接続された踏段58、この踏段58をガイドするガイドレール(図示せず)、両側部に配置される欄干59、この欄干59に掛け渡され、踏段58と同期して移動するハンドレール60、欄干59の下方に設けられる内デッキ61及び外デッキ62などが設けられ、これら各種の設備構成体は本体フレーム63に支持されている。
ところで、以上のような構成を有するエスカレータのリニューアル時、各種の設備構成体の配置の基準位置等を定めるため、図14に示すように上階側及び下階側に横たわる既設エスカレータのフレーム63間或いは既設のガイドレール間等にワーキングバー71を横架させた後、当該本体フレーム63間を測定してワーキングバー71上に作業基準点(WP)を設定した後、下階のワーキングバー71上の作業基準点(WP)から上階のワーキングバー71上の作業基準点(WP)かけてピアノ線72を張設し、さらに既設エスカレータの上階側フレーム63から所定高さHとなる上階のワーキングバー71上の作業基準点(WP)から水平にピアノ線72を張設させて作業基準線(WL)を設置する。また、下階側も同様に作業基準線(WL)を設置する。
さらに、上階と下階の既設エスカレータのフレーム63中心部に所定の高さの支柱73,73を立てた後、これら2つの支柱73、73にわたってピアノ線74を張り渡した後、このピアノ線74から下げ振り75を垂下し、中心線(CL)を設定する等の作業を行い、これら作業基準線(WL)からの距離や下げ振り75の吊下げ位置等を利用し、既設フレーム63などに各種の設備構成体を取付ける作業を行っている(特許文献1)。
特開平6−156959号公報
ところで、以上のように既設のフレーム或いは既設のガイドレール等を利用して中心線(CL)、作業基準点(WP)、作業基準線(WL)を設置する場合、既設のフレームが経年的に受ける荷重によって変形している恐れがある。この既設のフレームが変形している場合は、設計図上で決定された基準位置と既設のエスカレータに実際に存在する基準位置とがずれていると考えられる。
そこで、変形が生じている恐れのある既設のフレームや既設のガイドレールを利用することなく、リニューアルする設備構成体を良好に配置するための芯出し冶具及び芯出し方法の開発が望まれている。
また、従来の芯出し方法では、作業基準点(WP)や作業基準線(WL)を設置するのに非常に多くの時間を要し、また精度よく作業基準点(WP)や作業基準線(WL)を設置する場合にはそれなりの能力が必要であり、簡単、かつ短時間による芯出し作業が難しい状況にある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、フレームやガイドレールの変形、摩耗等の経年変化に影響されず、簡単、かつ短時間に各設備構成体を据え付けるための芯出しを行い得る乗客コンベアの芯出し冶具及びこの冶具を用いた芯出し方法を提供することを目的とする。
(1) 上記課題を解決するために、本発明に係る乗客コンベアの芯出し冶具は、乗客コンベアのフレーム又はガイドレール間に設置される上階側駆動軸及び下階側従動軸の少なくとも一方の軸の両端部を抱え込むように取付けられ、かつレーザー水平器を設置するために、水平器設置台を備えた上板を支持する冶具本体フレームで構成され、前記乗客コンベアの設備構成体を据え付けるための芯出しに用いることにより、従来のように経年的に受ける荷重により変形したフレームや摩耗するガイドレールの変形・摩耗に影響されることなく、駆動軸及び下階側従動軸を基準として芯出し冶具を設置し、レーザー水平器を用いて精度よく芯出しを行うことが可能となる。
(2) また、本発明は、前記(1)の構成に新たに、前記冶具本体フレームに支持する上板に、芯出し冶具自体の水平・垂直を確認するための水準器を設けることにより、コンベアの設備構成体を据え付けるための芯出しに利用するレーザー水平器を設置するための芯出し冶具を上階側駆動軸及び下階側従動軸に簡単、かつ精度よく設置することが可能である。
(3) また、本発明は、前記(1)の構成に新たに、冶具本体フレームに支持する上板に左右スライド機構を介して当該機構の上部スライドテーブルに上下スライド機構を介して前記水平器設置台を取付けるようにすれば、微妙な調整を必要とするレーザー水平器の左右・上下の位置調整作業を容易に行うことができる。
(4) さらに、本発明に係る乗客コンベアの芯出し冶具は、上板と冶具本体フレームとは溝による嵌め込み式とし、かつ前記左右スライド機構及び上下スライド機構を含めて分解可能な構成としたことにより、形状をコンパクト化することができ、よって持ち運びが容易であり、また実際に上階側駆動軸及び下階側従動軸に取付け作業性を向上させることが可能である。
(5) さらに、本発明に係る乗客コンベアの芯出し冶具は、前記(1)ないし(3)の構成要素に新たに、水平器設置台を備えた上板を支持する冶具本体フレームの姿勢を安定化させるために、前記コンベアのフレームからコンベア進行方向に伸びる固定支え部材を前記上板に接続することにより、円形で安定しずらい上階側駆動軸及び下階側従動軸の上部であっても、冶具を安定、かつ確実に固定することが可能である。
(6) さらに、本発明に係る乗客コンベアの芯出し冶具は、前記(1)ないし(3)の構成要素に新たに、前記上階側駆動軸及び下階側従動軸の少なくとも一方の軸の両端部を抱え込む前記冶具本体フレームの脚部側には、軸径の異なる前記軸を抱え込む異なるサイズのアダプターを着脱可能に取付ける構成とすれば、アダプターを交換するだけで軸径の異なる上階側駆動軸及び下階側従動軸に容易、かつ安価に設置することが可能である。
(7) さらに、本発明に係る乗客コンベアの芯出し冶具は、前記(3)の構成要素に新たに、水平器設置台上部にワーキングバーを設置可能にすれば、簡単にワーキングバーを設置し、従来と同様にピアノ線を用いて寸法測定作業を実施することが可能である。
(8) 本発明に係る乗客コンベアの芯出し方法は、乗客コンベアの上階側支承部及び下階側支承部近傍にそれぞれセンターポールを立設し、これらセンターポール間にピアノ線を張設し、このピアノ線から前記乗客コンベアの設備構成体を据え付けるための芯出しのための下げ振りを垂下させるステップと、レーザー水平器を設置するために、水平器設置台を備えた上板を支持する冶具本体フレームで構成された水平器設置冶具の当該フレーム脚部側を前記乗客コンベアのフレーム又はガイドレール間に設置される上階側駆動軸及び下階側従動軸の少なくとも一方の軸の両端部を抱え込むように取付けるステップと、このピアノ線から垂下させる下げ振りにより設定されるセンターラインと前記レーザー水平器に付されるセンターラインとを一致させるステップと、前記レーザー水平器から放射されるレーザ光の垂直ライン及び所定高さとなる水平ラインに合わせるように調整する調整ステップとを有するものである。
このような芯出し方法によれば、ワーキングバーを正確に設置したり、ワーキングバーによるピアノ線による水平基準線を設置する必要がない上、設備構成体を据え付けるための下げ振りによる煩わしい寸法測定作業を少なくでき、測定作業時間の短縮及び測定能力を必要とせずに芯出し作業を進めることが可能である。
本発明は、経年変化による変形、摩耗等を伴うフレームやガイドレールを利用することなく、簡単、かつ短時間に各設備構成体を据え付けるための芯出しを行うことができる乗客コンベアの芯出し冶具及びこの冶具を用いた芯出し方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図4は本発明に係る乗客コンベアの芯出し冶具の一実施の形態を説明する図である。なお、図1は乗客コンベアにおける上階側の駆動装置、駆動軸等の設置付近を示す図、図2は図1のX−X矢印方向から見た断面図、図3はレーザ水平器設置冶具取付け部分の詳細図、図4は図3のZ方向から見た図である。
これらの図において、1は各設備構成体が取付けられる乗客コンベアのフレームであって、このフレーム1,1間にそれぞれ軸受2を介して駆動軸3が水平に設置され、この駆動軸3両側の駆動軸機械加工面4から当該駆動軸3の上部中央に向かって水平器設置冶具5が取付けられている(図2参照)。
この水平器設置冶具5は、図3に示すごとく、上側から駆動軸機械加工面4を抱込むように下側開口部を有する軸抱込み体6と、駆動軸機械加工面4を抱込んだ軸抱込み体6に対して駆動軸下側からねじ止め7により固定する浮上がり防止サポート8と、駆動軸3両側の駆動軸機械加工面4に取付けた両軸抱込み体6から形成された冶具本体フレーム9と、この冶具本体フレーム9の上部に支持される上板10とで構成されている。
この水平器設置冶具5は、駆動軸機械加工面4に密着させることにより、駆動軸中心或いは従動軸中心から所定高さとなる規定寸法(縦方向寸法)Aが出るように管理され、かつ製作されている。この規定寸法Aは例えば図14に示すフレーム63からの所定高さHに相当する高さであると言える。
そして、水平器設置冶具5を構成する上板10には、レーザー水平器11の他に、水平器設置冶具5自体の水平・垂直を確認するための水準器12が設置されている。また、水平器設置冶具5の上板10には当該冶具5を固定するための乗客コンベアの進行方向に固定支え部材13が取付けられ、この固定支え部材13とフレーム1に取付けられた横梁14などにねじ止めされる中継部材15とがボルト16によって固定されている。17はスプロケットである。
従って、以上のような構成によれば、駆動軸3両側の駆動軸機械加工面4に水平器設置冶具5を取付けた後、水準器12を用いて水平器設置冶具5自体が水平・垂直に設定されているか否かを確認し、水平器設置冶具5を最適な状態に設定する。レーザー水平器11を用いることにより、従来のようにピアノ線による水平な作業基準線(WL)を設置する必要もなくなる。つまり、従来のように水平な作業基準線(WL)を得るためのピアノ線を設置したり、ピアノ線72を設置するためのワーキングバー71(図14参照)を無くすことができるとともに、基準設置のために何度も測定作業を繰り返す必要がなくなる。
本実施の形態では、駆動軸3両側の駆動軸機械加工面4に短時間に基準となるレーザー水平器10を設置するための水平器設置冶具5を取付でき、作業基準点(WP)、作業基準線(WL)を設置するために何度も測定を繰り返す作業を省略でき、作業基準点(WP)や作業基準線(WL)などの設置能力を必要とせずに芯出し作業を実施できる。
(第2の実施の形態)
図5及び図6は本発明に係る乗客コンベアの芯出し冶具の他の実施の形態を説明する図であって、特にレーザー水平器11の調整に関する技術である。なお、図5は上階側フレーム1に横架された駆動軸3の上部に配置するように取付けた水平器設置冶具5の上部詳細構成を示す図、図6は図5の側面図である。
この水平器設置冶具5は、冶具本体フレーム9に支持される上板10に左右方向にスライド可能な左右スライド機構部21が取付けられている。この左右スライド機構部21両側又は片側から所定距離離れた位置に調整支持板22が立設され、この調整支持板22に形成されるねじ孔部に螺進可能に左右方向調整ねじ体23が螺合され、この左右方向調整ねじ体23を回転させることにより、左右スライド機構部21の上部側テーブルを左右方向にスライドさせる構成となっている。24は左右調整位置を固定するロックナットである。
また、左右スライド機構部21の上部側テーブルにレーザー水平器11を設置するための水平器設置台25が取付けられている。この水平器設置台25は、所定の距離を隔てて2枚のL字状板体25a,25bからなり、下位側のL字状板体25aは左右スライド機構部21の上部側テーブルに取付けられ、上位側のL字状板体25bにはレーザー水平器11が設置され、さらに2枚のL字状板体25a,25bの上下方向の対峙面には上下方向にスライド可能な上下スライド機構部26が取付けられている。
そして、下位側のL字状板体25aに水平面側にねじ孔部が形成され、このねじ孔部に螺進可能に上下方向調整ねじ体27が螺合され、この上下方向調整ねじ体27を回転させることにより、上下スライド機構部26が上下方向にスライドさせる構成となっている。28は上下調整位置を固定するロックナットである。
この水平器設置冶具5においては、冶具本体フレーム9に支持される上板10とは独立した状態で左右及び上下方向に位置調整可能な構成となっている。つまり、レーザー水平器11の左右位置調整は、左右方向調整ねじ体23を回転させつつ左右スライド機構部21を左右方向にスライドさせることにより、左右所定位置に設定でき、この設定後には該当するロックナット24にて固定する。また、レーザー水平器11の上下位置調整は、上下方向調整ねじ体27を回転させつつ上下スライド機構部26を上下方向にスライドさせることにより、上下所定位置に設定でき、この設定後には該当するロックナット28にて固定する。29はレーザー水平器11から放射されるレーザー光の垂直ライン、30はレーザー水平器11から放射されるレーザー光の水平ラインを示す。
従って、以上のような実施の形態によれば、駆動軸3や従動軸などに前述するように水平器設置冶具5を迅速、かつ簡単に取付けできるとともに、この水平器設置冶具5の上部に取付けるレーザー水平器11を用いて、左右スライド機構部21及び上下スライド機構部26を用いて、レーザー水平器11から放射されるレーザー光の光路を左右・上下の所定位置に簡単、かつ正確に調節しつつ設定できる。
(第3の実施の形態)
次に、以上のような水平器設置冶具(芯出し冶具)5を用いた乗客コンベアの芯出し方法について図7及び図8を参照して説明する。
(1) 先ず最初に、図7に示すように、乗客コンベアを構成するフレーム1の上階側支承材部及び下階側支承部材の近傍にそれぞれセンターポール31,31を立て、これらセンターポール31,31間にピアノ線32を張設した後、このピアノ線32から下げ振り33を垂下させる。この状態においては、ピアノ線32から例えば2つの下げ振り33を垂下させれば、この2つの下げ振り33を見通すラインはセンターラインとなっている。
(2) 次に、図8に示すごとく、ピアノ線32から垂下される下げ振り33を利用し、上階側の駆動軸4又は下階側の従動軸の両側スプロケット17−17間のセンターに位置合わせする。
(3) さらに、駆動軸4などに設置される水平器設置冶具5に関し、予め水平器設置冶具5に付されているセンターライン(図示せず)とスプロケット17−17間のセンターラインとを一致させる。
(4) この状態において、水平器設置冶具5の上部に設置される水準器12を用いて、当該水平器設置冶具5の水平度を調整する。
(5) この水平度の調整後、固定支え部材13及び浮上がり防止サポート8を利用し、水平器設置冶具5をフレーム1に取付けられた横梁14や駆動軸3に固定する。
(6) しかる後、図5及び図6に示すように、水平器設置冶具5にレーザー水平器11を設置し、前述する(2)によって合わせたセンタラインとレーザー水平器11から放射されるレーザー光の垂直ライン29とを左右方向調整ねじ体23を調整しつつ一致させる。次に、駆動軸3或いは従動軸の機械加工面4からレーザー水平器11から放射されるレーザー光の水平ライン30までの高さ(図2のAに相当)を測定しながら、上下方向調整ねじ体27にて調整しながら合わせていく。
この結果、水平器設置冶具5に設置されるレーザー水平器11から放射されるレーザー光の垂直ライン29によりセンターラインを設定でき、また当該レーザー水平器11から放射されるレーザー光の水平ライン30により所定の高さ位置Aを設定できる。
(第4の実施の形態)
図9は本発明に係る乗客コンベアの芯出し冶具の他の実施の形態を説明する図である。なお、同図において図5及び図6と同一部分には同一符号を付し、その詳しい説明は図5及び図6に譲る。
この実施の形態は、水平器設置冶具5自体を分解可能な構成にし、持ち運びや取り扱いが容易にする例である。
この水平器設置冶具5は、具体的には、上板10の底部に支持溝が形成され、冶具本体フレーム9が上板10底部の支持溝に嵌め込み式となっている。
従って、以上のような構成によれば、比較的大きな水平器設置冶具5を分解してコンパクトに持ち運び可能となるので、非常に運搬がし易くなる。また、水平器設置冶具5の実際の使用に当たっても、大きな水平器設置冶具5をそのまま使う場合には各種の設備構成体に干渉したり、非常に取り扱いが不便なものとなるが、分解構造とすることにより、以上の問題を解消できる。
(第5の実施の形態)
図10及び図11は本発明に係る乗客コンベアの芯出し冶具の他の実施の形態を説明する図である。なお、図10は上階側乗降口の下部機械室に設置される駆動軸3に取付けられた水平器設置冶具5の取付け部分を詳細に示す図、図11は図10のY−Y矢視断面図である。
この実施の形態は、水平器設置冶具5を各種の軸径の軸体に取り付け可能とする例である。
すなわち、この水平器設置冶具5は、駆動軸4への取付け側脚部となる軸抱込み体6に対して下側開口部を有するアダプター36をボルト37にて3ヶ所で締め付け固定されている。このアダプター36には、駆動軸3への取付け位置を確定するための直角部が形成され(図11参照)、水平器設置冶具5の軸抱込み体6の機械加工面である段差6aとアダプター36の直角部とを密着させることにより、アダプター36の位置を拘束する構造となっている。
従って、このような実施の形態によれば、水平器設置冶具5を取付ける例えば駆動軸3,4等の軸径がそれぞれ異なる場合でも、サイズの異なるアダプター36を交換するだけで、各種の軸径に対応することができる。
よって、サイズの異なるアダプター36だけを揃えておけば、各種の軸径の軸に対応でき、個別的な水平器設置冶具5を作成する必要がなく、経済的な観点から安価に利用できる。
(第6の実施の形態)
図12は本発明に係る乗客コンベアの芯出し冶具の他の実施の形態を説明する図である。
この実施の形態は、水平器設置冶具5にさらに簡易なワーキングバーを設置する構成とした例である。
水平器設置冶具5は、上下スライド機構部26を挟んで2枚のL字状板体25a,25bからなる水平器設置台25が取付けられ、この水平器設置台25にはレーザー水平器11(図示せず)が設置されているが、さらに水平器設置台25の上部側のL字状板体25bの上端部にL字状の取付けサポート41がねじ止めされ、この取付けサポート41の水平面部に簡易ワーキングバー42が設置されている。なお、取付けサポート41には段付き加工部41aが形成され、この段付き加工部41aに簡易ワーキングバー42が密着するように取付ければ、簡易ワーキングバー42の取付け位置を拘束することができる。この簡易ワーキングバー42上にピアノ線(図示せず)を張設すれば、従来と同様に作業基準線(WL)を設置することができる。
この簡易ワーキングバー42の左右方向及び上下方向の調整は、左右スライド機構部21及び上下スライド機構部26を利用することにより、簡単にワーキングバー42の左右・上下の位置を調整することが可能である。
従って、以上のような実施の形態によれば、どうしてもピアノ線等を利用して寸法測定作業を行いたい場合、有り余りの部材等の代用によらず、専用のワーキングバー42を利用し、簡単、かつ正確に寸法測定作業を行うことができる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
本発明に係る乗客コンベアの上階側の駆動軸部分に設置される芯出し冶具の一実施の形態を示す側面図。 図1に示すX−X矢視断面図。 本発明に係る乗客コンベアの上階側の駆動軸部分に設置される芯出し冶具の取付け部詳細を説明する図。 図3に示す芯出し冶具の取付け部詳細のZ方向から見た図。 本発明に係る乗客コンベアの芯出し冶具の他の実施の形態を示す冶具正面方向拡大図。 図5に示す乗客コンベアの芯出し冶具の側面方向から見た図。 本発明に係る乗客コンベアの芯出し方法の一実施の形態を説明する図。 本発明に係る乗客コンベアの芯出し方法におけるセンターライン決定方法を説明する図。 本発明に係る乗客コンベアの芯出し冶具のさらに他の実施の形態を示す冶具正面方向拡大図。 本発明に係る乗客コンベアの芯出し冶具の軸取付け簡略例を説明する図。 図10に示すY−Y矢視断面図。 本発明に係る乗客コンベアの芯出し冶具のさらに他の実施の形態を示す冶具側面方向から見た図。 従来の一般的な乗客コンベアであるエスカレータの概略構成を示す図。 従来の乗客コンベアの芯出し方法を説明する図。
符号の説明
1…フレーム、3…駆動軸、4…駆動軸機械加工面、5…水平器設置冶具、6…軸抱込み体、8…浮上がり防止サポート、9…冶具本体フレーム、10…上板、11…レーザー水平器、12…水準器、13…固定支え部材、17…スプロケット、21…左右スライド機構部、23…左右方向調整ねじ体、25…水平器設置台、26…上下スライド機構部、27…上下方向調整ねじ体、29…垂直ライン、30…水平ライン、31…センターポール、32…ピアノ線、33…下げ振り、36…アダプター、41…取付けサポート、42…簡易ワーキングバー。

Claims (8)

  1. 乗客コンベアのフレーム又はガイドレール間に設置される上階側駆動軸及び下階側従動軸の少なくとも一方の軸の両端部を抱え込むように取付けられ、かつレーザー水平器を設置するために、水平器設置台を備えた上板を支持する冶具本体フレームで構成され、前記乗客コンベアの設備構成体を据え付けるための芯出しに用いることを特徴とする乗客コンベアの芯出し冶具。
  2. 請求項1に記載の乗客コンベアの芯出し冶具において、
    前記冶具本体フレームに支持される上板に、芯出し冶具自体の水平・垂直を確認するための水準器を設けたことを特徴とする乗客コンベアの芯出し冶具。
  3. 請求項1に記載の乗客コンベアの芯出し冶具において、
    前記冶具本体フレームに支持される上板に左右スライド機構及び上下スライド機構を介して前記水平器設置台が取付けられ、これら左右スライド機構及び上下スライド機構をスライドさせながら、前記水平器設置台に設置されるレーザー水平器の左右位置及び上下位置を微調整することを特徴とする乗客コンベアの芯出し冶具。
  4. 請求項1又は請求項3に記載の乗客コンベアの芯出し冶具において、
    前記上板と前記冶具本体フレームとは溝による嵌め込み式とし、かつ前記左右スライド機構及び上下スライド機構を含めて分解可能な構成としたことを特徴とする乗客コンベアの芯出し冶具。
  5. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の乗客コンベアの芯出し冶具において、
    前記水平器設置台を備えた上板を支持する冶具本体フレームの姿勢を安定化させるために、前記乗客コンベアのフレームからコンベア進行方向に伸びる固定支え部材を前記上板に接続したことを特徴とする乗客コンベアの芯出し冶具。
  6. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の乗客コンベアの芯出し冶具において、
    前記上階側駆動軸及び下階側従動軸の少なくとも一方の軸の両端部を抱え込んで取付け可能とするために前記冶具本体フレームの脚部側には、軸径の異なる前記軸を抱え込む異なるサイズのアダプターを着脱可能に取付けることを特徴とする乗客コンベアの芯出し冶具。
  7. 請求項3に記載の乗客コンベアの芯出し冶具において、
    前記上下スライド機構にワーキングバーを設置可能としたことを特徴とする乗客コンベアの芯出し冶具。
  8. 乗客コンベアの上階側支承部及び下階側支承部近傍にそれぞれセンターポールを立設し、これらセンターポール間にピアノ線を張設し、このピアノ線から前記乗客コンベアの設備構成体を据え付けるための芯出しのための下げ振りを垂下させるステップと、
    レーザー水平器を設置するために、水平器設置台を備えた上板を支持する冶具本体フレームで構成された水平器設置冶具の当該フレーム脚部側を前記乗客コンベアのフレーム又はガイドレール間に設置される上階側駆動軸及び下階側従動軸の少なくとも一方の軸の両端部を抱え込むように取付けるステップと、
    このピアノ線から垂下させる下げ振りにより設定されるセンターラインと前記レーザー水平器に付されるセンターラインとを一致させるステップと、
    前記レーザー水平器から放射されるレーザ光の垂直ライン及び所定高さとなる水平ラインに合わせるように調整する調整ステップとを有することを特徴とする乗客コンベアの芯出し方法。
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