JP6516138B2 - 電子機器用ラック - Google Patents

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Description

本発明は、例えばサーバーコンピュータ等の電子機器を収納するための電子機器用ラックに関するものである。
従来、この種の電子機器用ラックには、例えば特許文献1に記載されたもののように、全体の強度を維持する四本の支柱(4)と、これら支柱の内側に立設されたマウントアングル(10)等を具備し、前記マウントアングルに対しサーバーコンピュータ等の電子機器が装着されるようにしたものがある。
ところで、従来の電子機器用ラックは、高重量なサーバーコンピュータが設置された場合でも変形や破損などを生じないように、前記四本の支柱(4)やマウントアングル(10)等が、比較的肉厚の大きい金属材料により形成され、高重量である。このため、予め決められた使用場所で組み立てられた後には、移動するのが非常に困難である。
そこで、前記従来の電子機器用ラックの底部にキャスター等を設けることが提案されるが、キャスターが下方へ突出する分、全高が高くなってしまうため、工夫を要する。
特開2003−69259号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、床面上を容易に移動できる上、全高を抑制することができる電子機器用ラックを提供することにある。
上記課題を解決するための一手段は、電子機器を装着可能な基枠の底部側に、転動装置を具備した電子機器用ラックにおいて、前記基枠の底部には、該底部全体の輪郭を枠状に形成した枠状フレームが設けられ、前記転動装置は、床面を転動可能な転動部材と、該転動部材を回転自在に支持する支持ブラケットとを、前記枠状フレームの枠内に備え、前記転動部材の外周面を前記枠状フレームの枠内から下方へ突出させた状態で、前記支持ブラケットを前記枠状フレームの枠内側に止着していることを特徴とする。
本発明は、以上説明したように構成されているので、床面上を容易に移動できる上、全高を抑制することができる。
本発明に係る電子機器用ラックの一例を示す正面図である。 同電子機器用ラックの側面図である。 基枠を示す正面図である。 同基枠を示す側面図である。 同基枠底部の概略構造を上方から示す図である。 本発明に係る電子機器用ラックの他例について、基枠底部の概略構造を上方から示す図である。 転動装置の装着構造を示す要部斜視図である。 転動装置を基枠内に収納する手順を(a)〜(c)に順次に示す説明図である。 本発明に係る電子機器用ラックの他例について、基枠底部の概略構造を上方から示す図である。 同他例について、転動装置及び高さ調整装置の装着構造を示す要部断面図である。 高さ調整装置の装着構造の他例を示す断面図である。 転動装置の他例を示す側面図である。
本実施の形態の第一の特徴は、電子機器を装着可能な基枠の底部側に、転動装置を具備した電子機器用ラックにおいて、前記転動装置は、床面を転動可能な転動部材と、該転動部材を回転自在に支持する支持ブラケットとを備え、前記転動部材の外周面を前記基枠から下方へ突出させた状態で、前記支持ブラケットを前記基枠内に止着している(図3参照)。
この構成によれば、例えば、キャスターの軸受けブラケットを基枠の下端に支持した従来技術に比べて、転動部材の下方への突出量を少なくすることができ、ひいては、底部よりも上側の部分の高さ寸法を高めに確保することができる。
第二の特徴として、前記転動装置は、前記転動部材の下端を前記基枠の下端よりも下方へ突出させた下限位置と、同転動部材の下端を前記基枠内に収納した上限位置との間で位置調整可能に設けられている(図7及び図8参照)。
この構成によれば、例えば、当該電子機器用ラックを設置した後に、転動装置を上限位置に移動して、転動部材の下端を基枠内に収納することができる。
第三の特徴としては、前記基枠に対し上下動可能に係合するとともに前記転動装置を支持した可動ブラケットを具備し、前記基枠に上下方向へ延設された支持壁を設けるとともに、前記可動ブラケットには、前記支持壁に沿って上下方向へスライドするようにスライド片部を設け、前記支持壁と前記スライド片部との内の一方に、第一のネジ孔と第二のネジ孔とを設け、その他方には、第一のネジ孔及び第二のネジ孔にそれぞれ対応する第一の貫通孔及び第二の貫通孔を設けるとともに第二の貫通孔を上下方向へ長尺な長孔状に形成し、前記下限位置において、第一のネジが第一の貫通孔に挿通されて第一のネジ孔に螺合するとともに、第二のネジが第二の貫通孔の下端寄りに挿通されて第二のネジ孔に螺合するようにした(図7参照)。
この構成によれば、第一のネジを外し、第二のネジを緩めれば、第二のネジを第二の貫通孔内で相対的に上方へ移動させるとともに、可動ブラケットも上方へ移動し、転動部材が基枠内に収納される。
第四の特徴としては、前記基枠に相対する前記可動ブラケットの上昇に抵抗を与えるように緩衝材を設けた(図7参照)。
ここで、前記「緩衝材」には、可動ブラケットと該可動ブラケットよりも上方側の部材との間に設けられる弾性体(例えば、ゴムや、スポンジ、コイルバネ、板バネ等)や、可動ブラケットの上昇に抵抗与えるように設けられたダンパー等を含む。
上記構成によれば、可動ブラケットの上昇に伴い生じる衝撃を、緩衝材により緩和することができる。
第五の特徴としては、基部に床面当接部材を上下位置調整可能に設けてなる高さ調整装置を備え、前記高さ調整装置は、前記床面当接部材が前記基枠の下端から下方へ突出した位置と前記基枠内に収納された位置との間で上下位置を変えるように、前記基部を前記基枠内に装着している(図8参照)。
この構成によれば、高さ調整装置の調整によって基枠を下降させて床面に当接させることができる上、この当接状態では、相対的に上昇した転動部材を基枠内に収納することができる。
第六の特徴としては、基部に床面当接部材を上下位置調整可能に設けてなる高さ調整装置を備え、前記転動装置を、前記基枠に対し着脱可能に設けるとともに、外した際の前記転動装置を取り出すための取出口を前記基枠内に設け、
前記高さ調整装置は、前記床面当接部材が前記基枠の下端から下方へ突出した位置と前記基枠内に収納された位置との間で上下位置を変えるように、前記基部を前記基枠内に装着している(図10参照)。
この構成によれば、転動装置を取出口により基枠内側へ取り出した後、高さ調整装置により基枠を下げて床面に当接させることができる。
次に、上記特徴を有する好ましい実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
この電子機器用ラックAは、電子機器等を装着可能な基枠10(図3及び図4参照)と、基枠10の底部側に設けられた複数の転動装置20と、基枠10の前後面を覆う扉体30(図1及び図2参照)と、基枠10の側面を覆う側板41,42(図2参照)とを具備し、転動装置20により床面F上を容易に移動させることができる。
基枠10は、前後方向に間隔を置いて並ぶ二つのマウントフレーム11,11と、これらマウントフレーム11,11から後方に離れた二本の補助支柱14,14(図4参照)と、これらマウントフレーム11,13及び補助支柱14の上下端にそれぞれ固定された天部15および底部16と、前後のマウントフレーム11,11及び補助支柱14の側部に止着された複数のサイドバー17とを具備している。
前後のマウントフレーム11,11の各々は、横幅方向に離間して立設された二本の支柱11a,11aと、これら支柱11a,11aの上端側を連結する上側連結杆11bと、これら支柱11a,11aの下端側を連結する下側連結杆11cとからなる矩形枠状に構成される(図3参照)。
各支柱11aは、天部15と底部16との間にわたって上下方向へ連続する中空状の部材である。各支柱11aは、例えば、断面凹状の部材を二つ組み合わせ中空角柱状に構成すればよい(図5及び図7参照)。
この支柱11aには、サーバーコンピュータ等の電子機器を支持するための多数の支持孔10aが設けられる(図3及び図4参照)。各支持孔10aは、図示例によれば正方形状の貫通孔である。
上側連結杆11bは、左右の支柱11a,11a間にわたって連続する部材であり(図3参照)、例えば、Cチャンネル状等に形成される。
下側連結杆11cは、下方を開口した断面凹状の部材であり(図4参照)、それぞれ、左右の支柱11a,11a間にわたって連続している。この下側連結杆11c内の凹部pには、後述する転動装置20が設けられる。
また、補助支柱14は、後側のマウントフレーム11の左右の支柱11a,11aに対し、その後方側にそれぞれ位置するように二つ設けられる(図4参照)。各補助支柱14は、天部15と底部16の間にわたって上下方向へ連続しており、その上端部を天部15に止着し、下端部を底部16に止着している。
転動装置20は、床面Fを転動可能な転動部材21と、該転動部材21を回転自在に支持する支持ブラケット22と、支持ブラケット22を回転自在に支持する基部23とを備え、転動部材21の外周面を基枠10の下端から下方へ突出させた状態で、支持ブラケット22を、基部23を介して基枠10内に止着している。
転動部材21は、床面Fを転動可能な円柱状に形成され、その中心部に軸部材やベアリング等を介して、支持ブラケット22に対し回転自在に支持されている。
支持ブラケット22は、下方を開口した断面凹状に形成され、その凹状部分の内部に転動部材21を挿入し軸部材により回転自在に支持している。
基部23は、支持ブラケット22の上部を支持するとともに、下側連結杆11cの凹部p内の上底に止着されている。
なお、上記構成の転動装置20には、キャスターと称さる周知の転動機構を適用することが可能であり、方向転換可能なものや、方向転換不能なもの等を適宜に選定すればよい。
また、天部15は、四つの杆状部材を矩形枠状に組んでなる枠状フレーム15aと、該枠状フレーム15aの天面を塞ぐ天板15bとから構成され、前後のマウントフレーム11,11及び補助支柱14の上端に、ネジ止め等によって止着固定されている。枠状フレーム15aは、側板41,42及び扉体30の上枠として機能する。
また、底部16は、矩形枠状の枠状フレーム16aと、該枠状フレーム16aの底面に止着された底板16b(図5参照)とから構成され、前後のマウントフレーム11,11及び補助支柱14の下端に、ネジ止め等によって止着固定されている。
枠状フレーム16aは、図5に示すように、間隔を置いて左右に平行に並ぶフレーム16a2,16a2と、これらフレーム16a2,16a2の前後端部にそれぞれ接続されたフレーム16a1,16a1とから矩形枠状に形成される。
左右のフレーム16a2、16a2の各々は、側板41,42の下枠として機能する。また、前後のフレーム16a1,16a1の各々は、扉体30の下枠として機能する。
図示する好ましい一例によれば、後端側のフレーム16a1は、幅方向両側のフレーム16a2,16a2に対し、ネジ止め等によって着脱可能に止着されている。
また、底板16bの後端には、後方を開口した凹状の切欠部16b1が設けられる。この切欠部16b1は、当該電子機器用ラックAに搭載される電子機器等の電線を挿通するために用いられる。
前記構成によれば、フレーム16a1を外した状態で、切欠部16b1に電線を挿通し、その後で、フレーム16a1を他のフレーム16a2,16a2に止着して、切欠部16b1の後端を塞げばよいので、電線を底板16bに挿通する作業を容易い行うことができる。
また、サイドバー17は、略水平方向へ延設され、支柱11a及び補助支柱14の側部にネジ止め等により止着されている。このサイドバー17は、電子機器の配線を保持するため等に用いられるが、省くことも可能である。
上記構成の基枠10の底面には、該基枠10の床面Fに対する高さ位置を調整する高さ調整装置18が、左右幅方向および前後方向に間隔を置いて複数設けられる。
各高さ調整装置18、基枠10の底部に固定された基部18cと、該基部18cに螺合されて下方へ突出するネジ軸18aと、該ネジ軸18aの下端に装着された円盤状の床面当接部材18bとを具備し、ネジ軸18a及び床面当接部材18bを回転させることで、床面当接部材18bの下端位置を調整できるようになっている。
また、扉体30は、基枠10の前面側と後面側とにそれぞれ設けられる。各扉体30は、幅方向の一端側が、ヒンジ等を介して基枠10に支持されており、回動することで、基枠10の前面又は後面を開閉する。
また、側板41,42は、基枠10の両側面にそれぞれ設けられる。側板41,42は、それぞれ、天部15と底部16との間に、前後方向へスライドするように装着される。したがって、これら側板41,42の一方又は双方をスライドさせれば、基枠10の側方を開放することができ、基枠10に装着された電子機器に対するメンテナンス等を容易に行うことができる。
次に、上記構成の電子機器用ラックAについて、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
上記実施例によれば、高さ調整装置18の床面当接部材18bを床面から離し、当該電子機器用ラックAを水平方向へ押動すれば、転動装置20bの転動部材21が床面に転動するため、当該電子機器用ラックAを所定の設置位置まで容易に移動することができる。そして、電子機器用ラックAを所定位置まで移動した後は、各高さ調整装置18の床面当接部材18bを下げて床面に当接させて、電子機器用ラックAの移動を防ぐとともに、電子機器用ラックAが床面に対しがたつくのを防ぐことができる。
しかも、転動装置20を基枠10底部の凹部p内に設けているため、当該電子機器用ラックAの全高を比較的低くすることができる。
次に、本発明に係る電子機器用ラックの他の実施例について説明する。なお、以下に示す実施例は、上記実施例1の一部を変更したものであるため、主にその変更部分について詳述し、上記実施例1と同一の部分については、同一の符号を用いるとともに重複する説明を省略する。
図6〜図8に要部を示す電子機器用ラックBは、上述した電子機器用ラックAに対し、転動装置20及び高さ調整装置18の装着構造を変更したものである。また、この電子機器用ラックBでは、電子機器用ラックAにおける補助支柱14(図4参照)を省いて基枠10を構成している。
転動装置20は、転動部材21の下端を基枠10の下端よりも下方へ突出させた下限位置(図8(a)参照)と、同転動部材21の下端を基枠10の凹部p内に収納した上限位置(図8(c)参照)との間で位置調整可能に構成される。
詳細に説明すれば、基枠10の下部側には、上下動可能に可動ブラケット51が係合しており、この可動ブラケット50に対し転動装置20が装着されている(図7及び図8参照)。
可動ブラケット50は、金属製板材をプレス加工等することで、略水平方向へ延びる基片部51と、該基片部51の両端各々から上方へ延びて支柱11a内に挿入されるスライド片部52とからなる正面視略凹状に形成される。なお、図7に示す可動ブラケット50及び支柱11aは、左半部側の構造のみを示しており、右半部側の構造については左右対称である。
基片部51は、マウントフレーム11下端の凹部p内に嵌り合って上下動するように形成される。この基片部51の上面には、緩衝材60が固定されている。
緩衝材60は、上下方向の厚み寸法を弾性的に変化させることが可能な材料(例えば、ゴムやスポンジ等の弾性体)により、基片部51の上面に沿う平板状に形成される。
各スライド片部52は、基片部51の左右端部からそれぞれ上方へ延びており、支柱11a内で上下にスライドするように、支柱11a内に下方から挿入される。
各スライド片部52には、上下方向に間隔を置くようにして、第一のネジ孔52aと、第二のネジ孔52bとが設けられる。
一方、支柱11aは、その周壁の一部(図示例によれば、基枠10内側の壁部)を、スライド片部52を重ね合わせて支持する支持壁11a1(図7参照)としている。そして、この支持壁11a1には、スライド片部52の第一のネジ孔52aと第二のネジ孔52bにそれぞれ対応するように、第一の貫通孔11a11と第二の貫通孔11a12が設けられる。第一の貫通孔11a11は、丸孔状に形成され、第二の貫通孔11a12は、上下方向へ長尺な長孔状に形成される。
可動ブラケット50は、マウントフレーム11の下端側の空間(詳細には支柱11a内及び下側連結杆11c内)に対し下方側から挿入される。そして、この可動ブラケット50は、転動部材21の下端を基枠10の下端よりも下方へ突出した下限位置にて、第一のネジ53a及び第二のネジ53bによって固定される。
この際、第一のネジ53aは、下側の第一の貫通孔11a11に挿通され、下側の第一のネジ孔52aに螺合され、締め付けられる(図7参照)。
また、第二のネジ53bは、長穴状の第二の貫通孔11a12における下端寄りに挿通され、上側の第二のネジ孔52bに螺合され、締め付けられる(図7参照)。
また、この実施例2において、高さ調整装置18は、床面当接部材18bが基枠10の下端から下方へ突出した位置(図8(a)参照)と基枠10内に収納された位置(図8(c)参照)との間で上下動するように、基枠10に対し装着されている。
そして、この高さ調整装置18によれば、ネジ軸18aを基部18cに対し緩み方向へ回転すれば、床面当接部材18bが下方へ移動して基枠10の下端よりも下側へ突出する。また、ネジ軸18aを基部18cに対し締付け方向へ回転すれば、床面当接部材18bが基枠10の下端と面一又は基枠10の下端よりも上側になって基枠10内に収納される(図8参照)。
なお、高さ調整装置18の基部18cは、基枠10の底部16を構成するフレーム16a2に対し、ネジ止め等の着脱可能な止着手段により止着されている。
また、基枠10内の底部側には、外した際の高さ調整装置18を取り出すための取出口16b2(図6参照)が設けられる。この取出口16b2は、図示例によれば、底部16に形成された貫通状の孔又は切欠である。
次に、図6〜図8に示す実施例2について、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
電子機器用ラックBは、転動部材21を床面に転がすことで、所定の設置位置まで移動される(図8(a)参照)。
この後、図8(b)に示すように、高さ調整装置18のネジ軸18aを緩めると、床面当接部材18bが床面Fに当接する。
この当接状態において、第一のネジ53aを緩めて外し、第二のネジ53bを緩めれば、転動装置20が上下動可能なフリー状態となり、電子機器用ラックBの重量は高さ調整装置18によって支えられる。
次に、高さ調整装置18のネジ軸18a及び床面当接部材18bを締付け方向へ回転すれば、床面当接部材18bが基枠10に相対し上方へ移動するのに伴って基枠10が徐々に下降し、該基枠10の下端は、床面Fに当接する。この際、転動装置20と一体の可動ブラケット50は、基枠10に相対し上昇し、緩衝材60を介して、下側連結杆11c内の上底に当接する(図8(c)参照)。この当接の際の衝撃は、緩衝材60によって吸収される。
この後、高さ調整装置18は、不要であれば、基枠10から外すことが可能である。高さ調整装置18を外した場合、この高さ調整装置18は、取出口16b2を通過させて基枠10内側へ取り出される。
また、基枠10は、必要に応じて、図示しないアンカーにより、床面Fに対し不動に固定される。
また、電子機器用ラックBを再度移動する場合には、前記と逆の手順を行えばよい。すなわち、前記アンカーを外し、高さ調整装置18を装着した後、高さ調整装置18の回転操作により、床面当接部材18bを下方へ移動し床面Fに押圧すれば、基枠10が持ち上げられる。そして、底部16が床面Fから離れるのに伴って転動装置20が自重により相対的に下方へ移動し、その外周面を基枠10の下端から下方へ突出する。この突出状態において、第一のネジ53a及び第二のネジ53bを締付ければ、転動装置20の突出状態が固定される。この後、高さ調整装置18の床面当接部材18bを上昇させれば、転動装置20により支持された電子機器用ラックBを容易に移動することができる。
次に、図9〜図10に要部を示す電子機器用ラックCについて説明する。この電子機器用ラックCは、上述した電子機器用ラックAに対し、転動装置20及び高さ調整装置18の装着構造を変更したものである。
この電子機器用ラックCにおいて、転動装置20及び高さ調整装置18は、基枠10に対し着脱可能に設けられる。そして、基枠10内の底部側には、外した際の基枠10及び高さ調整装置18を取り出すための取出口16b3(図9参照)が設けられる。
転動装置20及び高さ調整装置18は、図10に示すように、転動部材21の外周面及び床面当接部材18bを基枠10の下端よりも下方へ突出させるようにして、基枠10内に着脱可能に装着されている。
詳細に説明すれば、高さ調整装置18は、その基部18cが、基枠10下端側のフレーム16a2の内側面に、ネジ止めされている(図10参照)。この高さ調整装置18は、ネジ軸18a及び床面当接部材18bを締付け方向へ回転して相対的に上昇した際に、該床面当接部材18bが基枠10内に収納されるように、基部18cの固定位置が設定されている。また、転動装置20も、その基部23が、基枠10下端側のフレーム16a2の内側面に、ネジ止めされている。
また、取出口16b3は、底部16に形成された貫通状の孔又は切欠であり、図9に示すように、平面視において高さ調整装置18及び転動装置20を含む大きさに形成される。
なお、図9によれば、マウントフレーム11及び補助支柱14の図示を省略しているが、マウントフレーム11及び補助支柱14は、取出口16b3を避けるようにして底部16の上面側に立設される。
よって、電子機器用ラックCによれば、転動部材21を転がして所定位置まで移動した後、高さ調整装置18の床面当接部材18bを床面Fに当接させた状態(図10参照)で、先ず、転動装置20を外せば、基枠10が高さ調整装置18によって床面F上に支持される。なお、外した転動装置20は、取出口16b3に通して基枠10内側へ取り出すことができる。
この後、高さ調整装置18におけるネジ軸18a及び床面当接部材18bを締付け方向へ回転すれば、基枠10を下降させて床面Fに当接させるとともに、床面当接部材18bを含む高さ調整装置18全部を、基枠10内に収納することがっできる。
さらに、この後、不要であれば、高さ調整装置18を外して、取出口16b3から取り出すことができる。
なお、上記実施例によれば、高さ調整装置18を、枠状フレーム16aを構成する側方のフレーム16a2に対し着脱可能に装着したが、他例としては、図11に示すように、高さ調整装置18を、前側又は後側のフレーム16a1に対しネジ等を用いて着脱可能に装着することも可能である。
また、上記実施例において、転動装置20は、上述した実施例以外のものを用いることが可能である。例えば、図12に示す転動装置20は、基部23に、下向き開口の切欠部23aと、止着孔23bを有するものである。この転動装置20によれば、予め基枠10側に止着したネジに対し、切欠部23aを嵌め合せて、転動装置20の位置決めをすることができ、転動装置20の着脱作業性を向上することができる。
また、上述した実施例1及び2においては、転動装置20の着脱について言及しなかったが、これら実施例1及び2についても、実施例3と同様にして、転動装置20を着脱可能な構成とすることが可能である。この場合、例えば、下側連結杆11cの上面部に取出口を設け、この取出口を通して転動装置20を基枠10内側へ取り出せるようにすればよい。
また、上記実施例によれば、扉体30や側板41,42及び底部16等を有する電子機器用ラックを構成したが、他例としては、扉体30や側板41,42、底部16等を省き、基枠10のみを有する電子機器用ラックや、単体のマウントフレーム11のみを有する電子機器用ラックを構成してもよく、このようにした場合にも、基枠10の下端側に、上記同様にして転動装置20や高さ調整装置18を設けることが可能である。
また、転動装置20の上下位置を調整可能にする手段は、図7及び図8に示したものに限定されず、他例としては、図10の態様において、転動装置20を止着するためのネジ孔を、フレーム16a2の側面に上下方向へわたって複数設け、これら複数のネジ孔が選択的に用いられることで、転動装置20の上下位置が調整される構造とすることも可能である。
10:基枠
11:マウントフレーム
11a:支柱
11a1:支持壁
11a11:第一の貫通孔
11a12:第二の貫通孔
11c:下側連結杆
14:補助支柱
16:底板部
16a:枠状フレーム
16a1,16a2:フレーム
20:転動装置
21:転動部材
22:支持ブラケット
23:基部
50:可動ブラケット
51:基片部
52:スライド片部
52a:第一のネジ孔
52b:第二のネジ孔
53a:第一のネジ
53b:第二のネジ
60:緩衝材
A:電子機器用ラック
F:床面
p:凹部

Claims (6)

  1. 電子機器を装着可能な基枠の底部側に、転動装置を具備した電子機器用ラックにおいて、
    前記基枠の底部には、該底部全体の水平方向の輪郭を枠状に形成した枠状フレームが設けられ、
    前記転動装置は、床面を転動可能な転動部材と、該転動部材を回転自在に支持する支持ブラケットとを、前記枠状フレームの枠内に備え、前記転動部材の外周面を前記枠状フレームの枠内から下方へ突出させた状態で、前記支持ブラケットを前記枠状フレームの枠内側に止着していることを特徴とする電子機器用ラック。
  2. 前記枠状フレームの枠内側には、凹部を下方へ向けて水平方向へわたる下側連結杆が設けられ、前記転動装置は、前記凹部内に設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子機器用ラック。
  3. 前記転動装置は、前記枠状フレームの内側面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子機器用ラック。
  4. 前記転動装置が、前記転動部材の下端を前記基枠の下端よりも下方へ突出させた下限位置と、同転動部材の下端を前記基枠内に収納した上限位置との間で位置調整可能に設けられた電子機器用ラックであって、
    前記基枠に対し上下動可能に係合するとともに前記転動装置を支持した可動ブラケットを具備し、
    前記基枠に上下方向へ延設された支持壁を設けるとともに、前記可動ブラケットには、前記支持壁に沿って上下方向へスライドするようにスライド片部を設け、
    前記支持壁と前記スライド片部との内の一方に、第一のネジ孔と第二のネジ孔とを設け、その他方には、第一のネジ孔及び第二のネジ孔にそれぞれ対応する第一の貫通孔及び第二の貫通孔を設け、第一の貫通孔を丸孔状に形成するとともに第二の貫通孔を上下方向へ長尺な長孔状に形成し、
    前記下限位置において、第一のネジが第一の貫通孔に挿通されて第一のネジ孔に螺合し前記スライド片部をスライド不能にするとともに、第二のネジが第二の貫通孔の下端寄りに挿通されて第二のネジ孔に螺合するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器用ラック。
  5. 前記基枠に相対する前記可動ブラケットの上昇に抵抗を与える緩衝材を備え、
    前記緩衝材は、前記可動ブラケットと該可動ブラケットよりも上方側の部材との間に設けられた弾性体であることを特徴とする請求項4記載の電子機器用ラック。
  6. 基部に床面当接部材を上下位置調整可能に設けてなる高さ調整装置を備え、
    前記高さ調整装置は、前記床面当接部材が前記枠状フレームの枠内から下方へ突出した位置と前記枠状フレームの枠内に収納された位置との間で上下位置を変えるように、前記基部を前記枠状フレームの枠内側に装着していることを特徴とする請求項4又は5記載の電子機器用ラック。
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