JP2006346267A - 昇降着脱装置および壁面設置物昇降着脱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 壁面近くに設置される壁面設置物の着脱および壁面設置物の修繕等を行う作業を共に容易にする昇降着脱装置を提供する。
【解決手段】 壁面の近くに設置される壁面設置物2を昇降すると共にその壁面設置物2と着脱可能に取り付けられる昇降着脱装置3であって、少なくとも1つの接続部位13を有する本体11と、当該接続部位13に取り付けられ、本体11の高さ方向に回動する少なくとも1本の細長いリンク部材14とを備え、リンク部材14は、少なくとも400mmの長さを有し、かつ壁面設置物2と接合する部位において、壁面設置物2を支えると共に壁面設置物2を昇降させる支持部15を有し、リンク部材14とその高さ方向にある本体11の一部とをつなぎ、リンク部材14を壁面に向かって回動するように上方に付勢する弾性体18を備える昇降着脱装置3とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、壁の近くに設置される壁面設置物を昇降すると共に壁面設置物を着脱可能な昇降着脱装置、および当該装置に壁面設置物を備えた壁面設置物昇降着脱装置に関する。
従来より、パネル状設置物を昇降させる装置として、壁面に沿って昇降動作を行う装置、あるいはリンク機構に据え付けられると共に壁面との間隔を変えながら壁面と平行に昇降動作を行う装置が知られている。壁面に沿って昇降動作を行う装置の一例は、例えば、特許文献1に開示されている。また、リンク機構に据え付けられると共に壁面との間隔を変えながら壁面と平行に昇降動作を行う装置の一例は、例えば、特許文献2に開示されている。
特許文献1に開示される昇降ボードは、メインボードを壁面に沿って上下方向に昇降する機能を有している。一方、特許文献2に開示される多目的パネル昇降装置は、当該装置の支柱と平行リンクを介して接続されるパネルを、壁面との間隔を変えながら壁面と平行に昇降動作を行う機能を有している。
特開平10−14690号公報(図3等) 特開平6−269343号公報(図2等)
しかし、上述の従来技術には、次のような問題がある。まず、特許文献1に開示される昇降ボードの場合には、メインボードのような壁面設置物と壁面との間にほとんどスペースがない。このため、壁面設置物の修繕等を行う場合には、壁面設置物を昇降装置から取り外して行わなければならないという煩わしさがある。
一方、特許文献2に開示される多目的パネル昇降装置の場合には、壁面設置物と壁面との間の間隔を変えながら昇降する機能上、壁面設置物と昇降装置との間にスペースが存在する。しかし、昇降装置と壁面設置物との間には、いろいろな部材が介在しており、作業をするスペースとしては十分ではない。さらに、壁面設置物を昇降装置から脱着する場合に工具を必要とするため、壁面設置物を容易に脱着することはできない。加えて、壁面設置物を昇降装置から取り外した後に、昇降装置側にリンク機構が突出したままとなるので、これを収めるには工具を使った作業が必要になるという煩わしさもある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、壁面近くに設置される壁面設置物の着脱および壁面設置物の修繕等を行う作業を共に容易にする昇降着脱装置およびこれに壁面設置物を備えた壁面設置物昇降着脱装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、壁面の近くに設置される壁面設置物を昇降すると共にその壁面設置物と着脱可能に取り付けられる昇降着脱装置であって、少なくとも1つの接続部位を有する本体と、当該接続部位に取り付けられ、本体の高さ方向に回動する少なくとも1本の細長いリンク部材とを備え、リンク部材は、少なくとも400mmの長さを有し、かつ壁面設置物と接合する部位において、壁面設置物を支えると共に壁面設置物を昇降させる支持部を有し、リンク部材とその高さ方向にある本体の一部とをつなぎ、リンク部材を壁面に向かって回動するように上方に付勢する弾性体を備えた昇降着脱装置としている。
また、別の本発明は、先の昇降着脱装置におけるリンク部材を、本体の高さ方向に複数本並んで配置されるようにすると共に、本体の幅方向に少なくとも400mmの距離を隔てて、当該複数本を2組配置するようにした昇降着脱装置としている。
また、別の本発明は、先の昇降着脱装置における弾性体を、ガス封入スプリングとする昇降着脱装置としている。
また、本発明は、壁面の近くに設置される壁面設置物と、その壁面設置物を昇降すると共にその壁面設置物と着脱可能に取り付けられる昇降着脱装置とを備える壁面設置物昇降着脱装置であって、昇降着脱装置は、少なくとも1つの接続部位を有する本体と、当該接続部位に取り付けられ、本体の高さ方向に回動する少なくとも1本の細長いリンク部材とを備え、リンク部材は、少なくとも400mmの長さを有し、かつ壁面設置物と接合する部位において、壁面設置物を支えると共に壁面設置物を昇降させる支持部を有し、リンク部材とその高さ方向にある本体の一部とをつなぎ、リンク部材を壁面に向かって回動するように上方に付勢する弾性体とを備え、壁面設置物は、支持部と接触すると共に、壁面設置物の昇降時に支持部の周囲で回転を許容する取り付け部を有する壁面設置物昇降着脱装置としている。
また、別の本発明は、先の壁面設置物昇降着脱装置において、昇降着脱装置に取り付けられるリンク部材を、本体の高さ方向に複数本並んで配置されると共に、本体の幅方向に少なくとも400mmの距離を隔てて、当該複数本を2組配置するようにした壁面設置物昇降着脱装置としている。
また、別の本発明は、先の壁面設置物昇降着脱装置において、昇降着脱装置に取り付けられる弾性体をガス封入スプリングとした壁面設置物昇降着脱装置としている。
また、別の本発明は、先の壁面設置物昇降着脱装置において、壁面設置物を降ろした状態において、壁面設置物を載せるスタンドを、さらに備える壁面設置物昇降着脱装置としている。
また、別の本発明は、先の壁面設置物昇降着脱装置において、壁面設置物を、昇降着脱装置と反対側の面に、外部から映像を投射されるスクリーンを有しそのスクリーン自体の振動によりスクリーン前方に音を出力する直接駆動型スクリーン、または当該直接駆動型スクリーンを複数接続して大型にした大型スクリーンとした壁面設置物昇降着脱装置としている。
本発明によれば、壁面近くに設置される壁面設置物の着脱および壁面設置物の修繕等を行う作業を共に容易にすることができる。
次に、本発明に係る昇降着脱装置および壁面設置物昇降着脱装置の実施の形態について説明する。なお、昇降着脱装置は壁面設置物昇降着脱装置の一部を構成するため、昇降着脱装置の実施の形態は、壁面設置物昇降着脱装置の実施の形態の中で説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る壁面設置物昇降着脱装置1を壁面近くに配置して、上方から見た平面図である。図2は、図1に示す壁面設置物昇降着脱装置1を壁面側から見た背面図である。また、図3は、図1に示す壁面設置物昇降着脱装置1を、壁に向かって左側から見た左側面図であり、壁面設置物2の昇降動作がわかるように示した図である。なお、以後、図3に示す壁面設置物昇降着脱装置1の壁面の方向を裏、壁面と反対方向を正面、床の方向を下、床と反対方向を上、図3の紙面表方向を左、図3の紙面裏方向を右として説明する。
壁面設置物昇降着脱装置1は、壁面近くに設置される壁面設置物2と、壁面設置物2を昇降し、かつ壁面設置物2と着脱可能に接続される昇降着脱装置3と、壁面設置物2を独立して床に立設させるためのスタンド4とを備えている。
この実施の形態では、壁面設置物2は、昇降着脱装置3と反対側の面に、外部から映像を投射されるスクリーンを有しそのスクリーン自体の振動によりスクリーン前方に音を出力する直接駆動型スクリーンを複数枚接続した大型スクリーンである。ただし、壁面設置物2は、上述の1枚だけの直接駆動型スクリーンであっても良い。さらに、壁面設置物2は、映像が投射されるだけのスクリーン、音を出力するだけの振動板、またはこれら以外の任意の設置物であっても良い。
図2に示すように、壁面設置物2は、昇降着脱装置3と対向する面であって、左右両側の同じ高さに2段に、昇降着脱装置3と接続するフック(取り付け部の一例)5が1個ずつ、合計4個設けられている。各フック5は、下に開口部位6を有する凹状の金属板である。各フック5は、開口部位6から上に向かって楕円形状を描く凹部7を有している。
また、図2および図3に示すように、壁面設置物2の裏面における下側の各角には、一辺が30mmおよび50mmの長方形の底面を有し、高さ50mmの直方体であって、上下方向に貫通する直径20.2mmの円筒形状の穴を備えた受け部8が1個ずつ固定されている。また、スタンド4は、1本の角棒9と、その角棒9の中央部から垂直上方に伸びる1本の丸棒材10とから構成されている。角棒9は、一辺50mmで長さ500mmの大きさである。また、丸棒材10は、その先端が面取りされ、直径20mmで長さ200mmの円柱形状を有しており、受け部8の穴に挿入できる大きさである。
図2に示すように、昇降着脱装置3は、上下方向に細長い2本の支柱(本体の一例)11,11を互いに所定間隔をあけて備えている。支柱11は、厚さ3mmのアルミニウム製の板を一辺が50mmの中空状の角柱状としたものである。各支柱11は、不図示のボルト等の固定部材によって壁面に固定されている。また、2本の支柱11,11は、これらと直角方向に伸びる上下各1本ずつのシャフト(本体の一例)12,12で接続されている。シャフト12は、アルミニウム製であって、直径20mmの円柱形状の細長い丸棒である。
シャフト12,12は、2本の支柱11,11をそれぞれ貫いている。支柱11を貫いたシャフト12の先端部13には、壁面設置物2の方向に伸びるリンク部材14が各1本ずつで、合計4本取り付けられている。リンク部材14は、一辺が30mmのアルミニウム製の角棒である。リンク部材14は、先端部13に、先端部13を軸に上下方向に回動可能に取り付けられている。また、左右1組のリンク部材14の両外側面の間隔は、壁面設置物2に固定されている左右1組のフック5の両内側面の間隔よりも2個のフック5の厚み分だけ狭く設定されている。
リンク部材14の長さは、900mmである。また、左右のリンク部材14は、4000mm以上の間隔をあけて配置されている。したがって、900mm×4000mmの床面積にて、作業を行うことができる。なお、一人の作業員のスペースとしては、左右のリンク部材14は、少なくとも400mmの間隔をあけて設置されるのが好ましく、また、リンク部材14の長さは少なくとも400mm以上が好ましく、更には600mm以上が好ましい。
各リンク部材14における先端部13と反対側の端部近傍には、リンク部材14と直交し、かつ先端部13の延長方向に相当する外側方向に伸びるピン(支持部の一例)15が固定されている。ピン15は、フック5の凹部7の曲率半径とほぼ等しい半径を有する。具体的には、ピン15は、直径8mmで長さ50mmの丸棒である。ピン15は、フック5の凹部7の内底部まで入る。
図3に示すように、各リンク部材14の長さ方向略中央部分であって、各リンク部材14に固定される各ピン15がのびる方向(図3の紙面表方向)に相当する外側面には、各ピン15と同じ方向にのびる接続ピン16がそれぞれ備えられている。また、各支柱11の外側面であって、各リンク部材14の取り付け部分である各先端部13の下方には、各1個ずつのブラケット17が固定されている。
図3に示すように、各接続ピン16と、各接続ピン16を固定する各リンク部材14の下方に固定されているブラケット17とは、これら16,17の軸のまわりに旋回可能な取り付け部分を有する各1本のガス封入スプリング18で接続されている。各ガス封入スプリング18は、常に、接続されている各リンク部材14を上に回動させる向きに付勢するように、各接続ピン16と各ブラケット17との間に取り付けられている。ガス封入スプリング18は、密閉されたシリンダチューブの中にオイルと高圧ガスを封じこんだものであり、一端から突出しているピストンロッドを押しこむことにより、荷重を発生させる機構を有している。通常、ロッドはガス圧力により外部に押しだされ、いっぱいに伸びきった状態になっている。ガス封入スプリング18の場合、ピストンロッドの断面積が小さいので、ストロークに対してガス室体積の変化が小さく、荷重の上昇は比較的小さくて済む。このため、金属バネに比べて、大きな初期荷重で小さなバネ定数が得られる。
次に、図3に基づいて、昇降着脱装置3から壁面設置物2を下降して前方に移動する動作について説明する。
壁面設置物昇降着脱装置1を壁面に固定した状態は、図3において、実線で示す昇降着脱装置3と、上方に持ち上げられている2点鎖線で示す壁面設置物2とを重ねるように収めた状態である。この状態から壁面設置物2を下方に引き下げると、リンク部材14が先端部13を中心に下方に向かって回動する。すると、図3において実線で示すように、壁面設置物2が昇降着脱装置3から離れて、正面方向に引き出される。壁面設置物2が正面に引き出されてくると、壁面設置物2の重力と、ガス封入スプリング18の上方への付勢力とが釣り合ってくる。壁面設置物2が立設する位置にスタンド4を置き、スタンド4の丸棒材10を受け部8の穴に挿入する。この結果、壁面設置物2がスタンド4に支えられて床に自立する。
図3において実線で示すように、壁面から所定の距離を離して壁面設置物2を自立させると、作業者が壁面設置物2と壁面に沿って固定されている支柱11との間に入って、壁面設置物2の裏面で修理等の作業を容易に行うことができる。特に、壁面設置物2と支柱11との間には、両者2,11を接続するリンク部材14しか存在せず、かつリンク部材14は壁面設置物2の左右両端に存在するので、壁面設置物2の裏側での作業が容易である。
一方、修理等の作業を終え、壁面設置物2を再び、壁面に沿って配置したい場合には、リンク部材14を上方に持ち上げる。リンク部材14にはガス封入スプリング18が上方に付勢されるように接続されているので、小さな力で壁面設置物2を上方に持ち上げることができる。すなわち、途中まで壁面設置物2を持ち上げると、ガス封入スプリング18の上方への付勢力の助けをかり、壁面設置物2を図3に示す2点鎖線のような状態まで容易に持ち上げることができる。
図4は、壁面設置物2を昇降着脱装置3に重ねるように収納した状態を左側方から見た側面図である。
図4に示す状態から明らかなように、壁面設置物2の上端は、支柱11の上端およびリンク部材14の先端のいずれよりも上方にある。また、壁面設置物2の下端は、支柱11の下端よりも下方にある。さらに、図2に示すように、両支柱11,11の間隔は、壁面設置物2の左右の幅よりも狭く、かつ両支柱11,11は共に壁面設置物2の内側に存在する。したがって、壁面設置物2を正面から見たときに、壁面設置物2の裏側に配置されている昇降着脱装置3が壁面設置物2の裏側に完全に隠れるので、昇降着脱装置3が見えない。
図5および図6は、昇降着脱装置3と壁面設置物2とを完全に分離した状態における昇降着脱装置3および壁面設置物2を、それぞれ示す図である。
リンク部材14の先端に固定されているピン15を、壁面設置物2に固定されているフック5の凹部7から外すと、図5に示すように、リンク部材14は、ガス封入スプリング18の上方への付勢力により真上に持ち上げられ支柱11とほぼ平行の状態になる。このため、リンク部材14が、壁面近くを通行する人の邪魔にならない。
また、壁面設置物2は、スタンド4(図6では図示省略)に支えられて、図6に示すように、壁面と平行な状態で独立して立設する状態になる。壁面設置物2は、リンク部材14の回動および凹部7のピン15の回りでの旋回によって、常に図6に示す状態で昇降動作を行うことができる。したがって、昇降動作中に必要となる壁面からの距離を最小限にすることができる。
図7は、壁面設置物昇降着脱装置1の変形例を構成する昇降着脱装置3を示す図である。
昇降着脱装置3は、壁面に固定されるものではなく、図7に示すように、壁面に沿って自立する装置であっても良い。各支柱11の下端に、正面方向に伸びるベース20を接続し、かつ支柱11の外側面とベース20の端面とにより形成される面に、支柱11が倒れないように補強する補強板21を取り付けるのが好ましい。なお、支柱11の内側面とベース20の端面とで平面を形成するようにして、その平面に補強版21を取り付けても良い。
上記実施の形態のように、壁面設置物昇降着脱装置1は、壁面の近くに設置される壁面設置物2と、当該壁面設置物2を昇降すると共にその壁面設置物2と着脱可能に取り付けられる昇降着脱装置3とを備え、昇降着脱装置3の2本の支柱11は、左右方向の間隔を少なくとも400mmの距離を隔てて配置されるようにし、かつ各支柱11に上下方向に回動可能に取り付けられている合計4本のリンク部材14は、壁面設置物2を昇降着脱装置3の前方に立設する状態において壁面設置物2と昇降着脱装置3との間の距離を少なくとも400mmとできる長さとしている。さらに、リンク部材14の接続ピン16とブラケット17とを、弾性体の一例であるガス封入スプリング18で接続し、かつリンク部材14が上方に回動する向き付勢されるようにガス封入スプリング18を取り付けている。
このため、壁面設置物2の修理等の作業を行う際には、壁面設置物2を昇降着脱装置3の正面に下ろして、壁面設置物2と昇降着脱装置3との間に形成されるスペースに作業員が入り、容易に作業を行うことができる。また、作業終了後には、ガス封入スプリング18の上方への付勢力の助けをかりながら、壁面設置物2を上方に移動して、昇降着脱装置3に重ねる位置に戻すことができるので、重量の大きな壁面設置物2でも、容易に戻すことができる。
また、リンク部材14は、壁面設置物2から分離した際には、ガス封入スプリング18の力で壁面にほぼ平行になる位置まで回動するので、昇降着脱装置3の正面に突出しない。したがって、昇降着脱装置3の正面に人が来ても、人がリンク部材14に接触する危険性はない。
また、リンク部材14に上方へ回動する向きに付勢力を与えるための弾性体としてガス封入スプリング18を採用しているので、壁面設置物2を軽く持ち上げるだけで、比較的小さい力で、壁面設置物2を上方に持ち上げることができる。しかも、壁面設置物2を上方にゆっくりと移動させることができるので、安全な移動となる。
また、リンク部材14は、各支柱11の高さ方向に、左右同じ高さになるように2本並んで配置されている。このため、壁面設置物2の重量が大きい場合でも、その負荷を分散できる。したがって、壁面設置物昇降着脱装置1を安全かつ長期間、使用することができる。
また、壁面設置物2は、リンク部材14の端部に固定されるピン15と接触する部分に、下方向にピン15を抜けるようにするための開口部位6を有すると共に壁面設置物2の昇降時にピン15の周囲で回転を許容する形状の凹部7を有するフック5を備えている。このため、ガス封入スプリング18の付勢力に逆らって、一旦、リンク部材14を下方に回動させて、フック5の開口部位6からピン15を外すことによって、壁面設置物2と昇降着脱装置3とを容易に分離することができる。また、壁面設置物2を上方または下方に移動する場合には、ピン15が凹部7と接触しながらその端面において回転する。したがって、壁面設置物2は、壁面に対して平行を保持したまま上昇または下降する。このため、壁面設置物2の昇降動作時に必要となるスペースを最小限にできる。
また、壁面設置物2を降ろした状態において、壁面設置物2を昇降着脱装置3から独立して立設させるためのスタンド4を備えているので、壁面設置物2と昇降着脱装置3とを分離して作業等を行いたい場合、壁面設置物2を倒れないように安全な状態にしておくことができる。
また、壁面設置物2は、昇降着脱装置3と反対側の面に、外部から映像を投射されるスクリーンを有しそのスクリーン自体の振動によりスクリーン前方に音を出力する直接駆動型スクリーンを複数接続して大型にした大型スクリーンとしている。このため、当該大型スクリーンを設置する場合には、図4に示す状態にて壁面に固定する。通常の使用時には、その固定された状態にて、大型スクリーンに映像を投射すると共に大型スクリーンから音を出力して、映画を楽しむことができる。
一方、大型スクリーンの修理あるいは調整等の作業を必要とする場合には、リンク部材14を下方に回動させ、壁面から前方で、かつ通常の使用時よりも下方へと大型スクリーンを移動する。大型スクリーンと昇降着脱装置3とはリンク部材14のみで接続されているだけなので、左右のリンク部材14の間に形成されるスペースに入って、容易に作業ができる。作業終了後は、そのスペースから作業員が出て、リンク部材14を軽く持ち上げるだけで、ガス封入スプリング18の上方への付勢力によって大型スクリーンを通常の使用時の位置まで持ち上げることができる。
以上、本発明に係る壁面設置物昇降着脱装置および昇降着脱装置の各実施の形態について説明したが、本発明に係る壁面設置物昇降着脱装置および昇降着脱装置は、上記の実施の形態に限定されることなく、種々変形した態様にて実施可能である。
リンク部材14は、各支柱11から2本ずつ合計4本備えられているが、各支柱11から1本ずつ合計2本でも良い。さらに、各支柱11から3本以上のリンク部材14を備えても良い。また、リンク部材14が回動可能に取り付けられている先端部13と異なる接続部位として、例えば、2本の支柱11の間にあるシャフト12上の部位を利用しても良い。さらに、シャフト12とは別個に、リンク部材14を上下に回動可能に取り付ける接続部位を設けても良い。その場合、リンク部材14を1本のみ備えるようにしても良い。
また、壁面設置物2と昇降着脱装置3とは、壁面設置物2側に固定されるフック5と昇降着脱装置3側に固定されるピン15とにより接続しているが、フック5と同様の部材を昇降着脱装置3側に設け、ピン15と同様の部材を壁面設置物2側に設けるようにしても良い。さらに、フック5は、開口部位6を持たない部材でも良く、例えば、ピン15を側面から挿脱可能な閉じた穴を備えた部材としても良い。その場合、ピン15を、左右方向に伸縮可能な支持部材とするのが良い。
また、ガス封入スプリング18に代えて、バネ、ゴム等の他の弾性体、あるいは油圧シリンダを採用しても良い。また、バネを採用する場合、リンク部材14を上方に付勢するように、シャフト12の先端部13の周囲に巻いた形態の巻きバネを採用しても良い。壁面設置物2は、必ずしも壁面と平行に設置されるものでなくても、壁面と5度あるいは10度等の所定の角度で上下左右に傾斜して設置されるものでも良い。
また、壁面設置物2を昇降着脱装置3の前方に完全に移動した状態において、壁面設置物2の重力と弾性体の上方への付勢力とのバランスがとれた状態となるように弾性体のバネ定数を調整しても良く、あるいは壁面設置物2の重量の方が少し大きくなるように弾性体のバネ定数を調整しても良い。
また、昇降着脱装置3は、2本の支柱11をシャフト12で接続した本体を備えているが、かかる形態に限定されない。例えば、4本の支柱11を各端部で接続した四角形状の枠体であっても良い。さらに、本体を平板としても良い。
本発明は、壁の近くに設置される壁面設置物を昇降すると共に壁面設置物を着脱可能な装置として利用可能である。
本発明の実施の形態に係る壁面設置物昇降着脱装置を壁面近くに配置して、上方から見た平面図である。 図1に示す壁面設置物昇降着脱装置を壁面側から見た背面図である。 図1に示す壁面設置物昇降着脱装置を壁に向かって左側から見た左側面図であり、壁面設置物の昇降動作がわかるように示した図である。 図1に示す壁面設置物を昇降着脱装置に重ねるように収納した状態を側方から見た側面図である。 図1に示す昇降着脱装置と壁面設置物とを完全に分離した状態における昇降着脱装置を示す図である。 図1に示す昇降着脱装置と壁面設置物とを完全に分離した状態における壁面設置物を示す図である。 図1に示す壁面設置物昇降着脱装置の変形例を構成する昇降着脱装置を示す図である。
符号の説明
1 壁面設置物昇降着脱装置
2 壁面設置物
3 昇降着脱装置
4 スタンド
5 フック(取り付け部の一例)
6 開口部位
7 凹部
8 受け部
9 角棒
10 丸棒材
11 支柱(本体の一例)
12 シャフト(本体の一例)
13 先端部(接続部位の一例)
14 リンク部材
15 ピン(支持部の一例)
16 接続ピン
17 ブラケット
18 ガス封入スプリング
20 ベース
21 補強板

Claims (8)

  1. 壁面の近くに設置される壁面設置物を昇降すると共にその壁面設置物と着脱可能に取り付けられる昇降着脱装置であって、
    少なくとも2つの接続部位を有する本体と、
    当該接続部位に取り付けられ、上記本体の高さ方向に回動する少なくとも1本の細長いリンク部材とを備え、
    上記リンク部材は、少なくとも400mmの長さを有し、かつ上記壁面設置物と接合する部位において、上記壁面設置物を支えると共に上記壁面設置物を昇降させる支持部を有し、
    上記リンク部材とその高さ方向にある上記本体の一部とをつなぎ、上記リンク部材を壁面に向かって回動するように上方に付勢する弾性体を備えることを特徴とする昇降着脱装置。
  2. 前記リンク部材は、前記本体の高さ方向に複数本並んで配置されると共に、前記本体の幅方向に少なくとも400mmの距離を隔てて、当該複数本を2組配置することを特徴とする請求項1に記載の昇降着脱装置。
  3. 前記弾性体は、ガス封入スプリングであることを特徴とする請求項1または2に記載の昇降着脱装置。
  4. 壁面の近くに設置される壁面設置物と、その壁面設置物を昇降すると共にその壁面設置物と着脱可能に取り付けられる昇降着脱装置とを備える壁面設置物昇降着脱装置であって、
    上記昇降着脱装置は、
    少なくとも1つの接続部位を有する本体と、
    当該接続部位に取り付けられ、上記本体の高さ方向に回動する少なくとも1本の細長いリンク部材とを備え、
    上記リンク部材は、少なくとも400mmの長さを有し、かつ上記壁面設置物と接合する部位において、上記壁面設置物を支えると共に上記壁面設置物を昇降させる支持部を有し、
    上記リンク部材とその高さ方向にある上記本体の一部とをつなぎ、上記リンク部材を壁面に向かって回動するように上方に付勢する弾性体とを備え、
    上記壁面設置物は、上記支持部と接触すると共に、上記壁面設置物の昇降時に上記支持部の周囲で回転を許容する取り付け部を有することを特徴とする壁面設置物昇降着脱装置。
  5. 前記リンク部材は、前記本体の高さ方向に複数本並んで配置されると共に、前記本体の幅方向に少なくとも400mmの距離を隔てて、当該複数本を2組配置することを特徴とする請求項4に記載の壁面設置物昇降着脱装置。
  6. 前記弾性体は、ガス封入スプリングであることを特徴とする請求項4または5に記載の壁面設置物昇降着脱装置。
  7. 前記壁面設置物を降ろした状態において、前記壁面設置物を載せるスタンドを、さらに備えることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の壁面設置物昇降着脱装置。
  8. 前記壁面設置物は、前記昇降着脱装置と反対側の面に、外部から映像を投射されるスクリーンを有しそのスクリーン自体の振動によりスクリーン前方に音を出力する直接駆動型スクリーン、または当該直接駆動型スクリーンを複数接続して大型にした大型スクリーンであることを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載の壁面設置物昇降着脱装置。
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