JP2009035696A - イオウオキソ酸および/またはその塩の水溶液により処理されたゴム配合用改質カーボンブラックを製造する方法およびそれにより得られたゴム配合用改質カーボンブラック - Google Patents

イオウオキソ酸および/またはその塩の水溶液により処理されたゴム配合用改質カーボンブラックを製造する方法およびそれにより得られたゴム配合用改質カーボンブラック Download PDF

Info

Publication number
JP2009035696A
JP2009035696A JP2007203413A JP2007203413A JP2009035696A JP 2009035696 A JP2009035696 A JP 2009035696A JP 2007203413 A JP2007203413 A JP 2007203413A JP 2007203413 A JP2007203413 A JP 2007203413A JP 2009035696 A JP2009035696 A JP 2009035696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon black
modified carbon
salt
aqueous solution
rubber compounding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007203413A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5291902B2 (ja
Inventor
Takashi Yagi
敬 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Carbon Co Ltd
Original Assignee
Asahi Carbon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Carbon Co Ltd filed Critical Asahi Carbon Co Ltd
Priority to JP2007203413A priority Critical patent/JP5291902B2/ja
Publication of JP2009035696A publication Critical patent/JP2009035696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5291902B2 publication Critical patent/JP5291902B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】ゴム配合時に耐摩耗性を維持しながら低発熱性をも同時に付与することのできる表面処理カーボンブラックおよびその製造方法の提供。
【解決手段】ゴム配合用改質用ファーネスカーボンブラックを製造する方法において、(a)前記分離された固体カーボンブラックにイオウオキソ酸および/またはその塩の水溶液を添加して処理する、あるいは(b)乾燥工程中の前記固体カーボンブラックに、イオウオキソ酸および/またはその塩の水溶液を添加して処理する、改質処理を行うことを特徴とするゴム配合用改質カーボンブラックの製造方法およびそれにより得られたゴム配合用改質カーボンブラック。
【選択図】なし

Description

本発明は、カーボンブラックの表面官能基を増加させることで、優れた耐摩耗性を維持しながら低燃費特性を兼ね備えたゴム配合用、特にタイヤトレッドゴム配合用として好適なカーボンブラックとその製造方法に関する。
カーボンブラックがゴムに配合された場合、補強性、耐摩耗性などの機械的特性を改良する性能を有することから、タイヤをはじめとする各種自動車用部品などに広く用いられており、最終製品の要求性能により、各種特性をもつカーボンブラックが選択されて広く使用されている。
近年、ゴム製品の要求性能は向上を続けており、その要求の一つとしてゴム組成物の耐摩耗性と低発熱性という従来では二律背反である特性を同時に満足させるゴム組成物の提供が望まれている。この二律背反事象を解決するために多くの技術思想があり、この課題の解決を目的とした種々の特徴をもつ従来技術が提唱されている。
まず1つの技術思想として、ゴムに配合されるカーボンブラックの最小分散単位であるアグリゲート特性をはじめとする種々のコロイダル特性を制御することによって配合ゴム特性における耐摩耗性と低発熱性を両立させることを目指す技術があり、これらの例として次のような種々の発明がある。
I.特許文献1(出願人:東海カーボン株式会社)
下記の(1)〜(5)の選択的特性を備えるファーネスカーボンブラックを、ゴム成分100重量部に対し35〜100重量部の割合で配合してなることを特徴とする大型タイヤトレッド用ゴム組成物。
(1)窒素吸着比表面積:135〜150 m/g
(2)CTAB吸着比表面積:130〜140 m/g
(3)圧縮DBP吸油量:85〜95ml/100g
(4)Dstモード径(最多頻度値)とΔDst(分布幅)の関係:
0.519×Dst+8.0≦ΔDst≦0.519×Dst+32.6
(5)Dpモード径(DSCにより測定した粒子間最多細孔径)とΔDp(分布幅):
0.776×Dp+1.5≦ΔDp≦0.776×Dp+40.5
II.特許文献2(出願人:東海カーボン株式会社)
窒素吸着比表面積が50〜160m/g、DBP吸収量が125ml/100g以上であって、水分吸着量(Wm)が下記式(1)式の関係を満たすことを特徴とするカーボンブラック。
Wm≦0.0357×B−1.357 (1)
ここで、Bはブラックネス。
III.特許文献3(出願人:東海カーボン株式会社)
CTAB吸着比表面積が40(m/g)以上、DBP吸収量が90(ml/100g)以上の特性領域にあって、圧力4.92MPaで加圧時の圧縮電気比抵抗が3.0×10−3Ω・cm以上、ブラックネス(B)とCTAB吸着比表面積とが〔B≧0.58×CTAB+48〕の関係を満たすカーボンブラック。
IV.特許文献4(出願人:三菱化学株式会社)
CTAB比表面積110〜160 m/g、24M4DBP吸収量90〜140ml/100gで、カーボンブラックの真比重値が下記式(1)を満たし、かつカーボンブラック凝集体最大頻度Dmodとその半値幅D1/2との比D1/2/Dmodと凝集体径の75%頻度値D75が下記式(2)を満足することを特徴とするカーボンブラック。
(真比重値)≦0.0005×(24M4DBP)+1.6957…式(1)
D75≦33.333×(D1/2/Dmod)+81.667…式(2)
V.特許文献5(出願人:三菱化学株式会社)
CTAB比表面積が110〜160m/g、24M4DBP吸油量が90〜140ml/100gでカーボンブラックの凝集体形状パラメータ円形規則度(λ1)が式1、また固有楕円離心率(λ2)を満足することを特徴とするカーボンブラック。
λ1≦0.00278×(24M4DBP)+0.0778…(式1)
λ2≦−0.00444×(24M4DBP)+0.750…(式2)
しかしながら、前述のようなカーボンブラックアグリゲート特性の制御により前述の目的を達成させることには限界があり、いずれかの特性について妥協点を設定することを余儀なくされていたのが現状であった。
この他の、水分吸着量をある一定値以下という特性を有するカーボンブラックを適用することによりこの問題を解決しようとする試みは、カーボンブラック表面の表面官能基の量を減少させるものであり、ゴムとの相互作用、すなわち耐摩耗性の低下をもたらす可能性がある。
これに加えて、これとは別のカーボンブラックコロイダル特性による特定要件も提唱されており、このことは種々の要件で特定しようと試みられてはいるが、未だに耐摩耗性と低発熱性という背反条件を両者とも満足させることのできるゴム組成物を与えるカーボンブラックが見出されていないことを示している。
もう1つの技術思想としては、生成したカーボンブラックを後処理することにより耐摩耗性と発熱性をバランスよく改良させることを目指した表面改質カーボンブラックを用いて解決しようとする試みであり、次のような発明が開示されている。
VI.特許文献6(出願人:東海カーボン株式会社)
酸化処理によりカーボンブラック表面に生成したカルボキシル基を起点にして、ビニルモノマーを反応させてカチオン重合によりビニルポリマーが化学修飾されたことを特徴とする表面改質カーボンブラック。
VII.特許文献7(出願人:東海カーボン株式会社)
アミノフェノールをジアゾ化したジアゾフェノールをカーボンブラックと反応させ、カーボンブラック表面のヒドロキシル基がジアゾカップリングにより化学修飾されたことを特徴とする改質カーボンブラック。
しかしながら、これらの後処理では、前者では反応時間が10時間と非常に長いという不利な点があり、また後者では処理したカーボンブラックをゴムに配合する場合にシランカップリング剤を添加する必要があるという欠点があり、いずれも実用的な手段とするには好ましくない。
この他のカーボンブラックの酸化処理については、例えば特許文献8〔出願人:(財)積雪研究会〕、特許文献9及び10(いずれも出願人:フィリップス・ペトロリューム・カンパニー)や、多数の一般文献(例えば、非特許文献1など)があり、既に公知である。しかしながら、カーボンブラックを単に酸化処理したのみでは、ヒステリシス特性は改善されるが、配合ゴム組成物にとって重要な特性である補強性が著しく低下するため、前述のようにそのままではゴム配合用としては使用できないという欠点がある。
特開平8−20674号公報 特開2002−146097号公報 特開2003−292822号公報 特開2001−139840号公報 特開2000−319539号公報 特開2002−322388号公報 特開2001−139839号公報 特公昭33−2471号公報 米国特許第4,518,434号明細書 米国特許第4,631,304号明細書 Carbon、第14巻、第163頁(1976)
本発明の目的は、ゴム配合時に耐摩耗性を維持しながら低発熱性をも同時に付与することのできる表面処理カーボンブラックおよびその製造方法を提供する点にある。
本発明の第1は、耐火物で被覆されたファーネス炉内で炭化水素燃料の燃焼で生じた高温ガス流中に重質原料油を噴霧導入し、この重質原料油の不完全燃焼または熱分解によりカーボンブラックを含む懸濁流を生成させ、次にこの懸濁流を冷却して固体カーボンブラックを分離し、分離した前記固体カーボンブラックに水を添加して、造粒し、ついで系の水分を高温雰囲気下で除去、乾燥することによりゴム配合用改質カーボンブラックを製造する方法において、
(a)前記分離された固体カーボンブラックにイオウオキソ酸および/またはその塩の水溶液を添加して処理する、
あるいは
(b)乾燥工程中の前記固体カーボンブラックに、イオウオキソ酸および/またはその塩の水溶液を添加して処理する、
改質処理を行うことを特徴とするゴム配合用改質カーボンブラックの製造方法に関する。
本発明の第2は、前記イオウオキソ酸および/またはその塩が、硫酸および/またはその塩である請求項1記載のゴム配合用改質カーボンブラックの製造方法に関する。
本発明の第3は、前記硫酸および/またはその塩の水溶液濃度が、0.1〜20重量%である請求項1または2記載のゴム配合用改質カーボンブラックの製造方法に関する。
本発明の第4は、前記硫酸および/またはその塩の水溶液濃度が、0.02〜4規定である請求項1〜3いずれか記載のゴム配合用改質カーボンブラックの製造方法に関する。
本発明の第5は、前記乾燥後のカーボンブラックに含有される硫酸および/またはその塩の量は、硫酸換算で0.3〜3.0重量%である請求項1〜4いずれか記載のゴム配合用改質カーボンブラックの製造方法に関する。
本発明の第6は、請求項1〜5いずれか記載の製造方法により生産されたゴム配合用改質カーボンブラックに関する。
本発明の第7は、改質処理により得られた特性で、処理前後における窒素吸着比表面積/よう素吸着量の比(km/kg)の増加率が105〜130%であり、かつ窒素吸着比表面積/CTAB吸着比表面積の比(−)の増加率が101%以下である請求項6記載のゴム配合用改質カーボンブラックに関する。
本発明の第8は、ゴム配合時の特性で、処理後におけるゴム組成物の、未処理配合物に対する耐摩耗性指数は100以上であり、かつ反発弾性指数が103以上の数値を示すゴム組成物を与えるゴム配合用改質カーボンブラックに関する。
カーボンブラックの製造工程の概要は図1に示すとおり、反応炉内でカーボンブラックを生成させる反応工程、造粒機内で行われる造粒工程、乾燥機内で行われる乾燥工程よりなる。図1に示すように原料油はタンクから油予熱器を経由してカーボンブラック製造用の反応炉に送られ、ここで原料油は熱分解され、固体カーボンブラックを含むガス懸濁流を形成する。このガス懸濁流に冷却媒体として水を添加することにより冷却し、カーボンブラック表面の結晶成長反応を停止させる。そして固体カーボンブラックを回収するため、前記ガス懸濁流をバックフィルターに送る。バックフィルター内においてガラス繊維などからなるフィルターにより固体カーボンブラックを分離、回収する。この固体カーボンブラックは、造粒機中において水と混練され、直径1mm前後のサイズのカーボンブラック粒状物を得る。得られたカーボンブラック粒状物はまだ乾燥工程における余熱のためかなり高温になっているので、通常、冷却と製品タンクへの分配のためバケットエレベーターにより高い位置まで移動し、マグネットセパレーターを経て製品タンクに貯蔵する。
造粒工程では通常水を用いて造粒するが、このとき添加する成分は通常硬さ調節剤のみである。本発明における「イオウオキソ酸および/またはその塩の水溶液」の添加は、特徴的であり、その形態は、
(a)造粒工程中で造粒用液体としての「イオウオキソ酸および/またはその塩の水溶液」の使用
あるいは、
(b)乾燥工程中、好ましくは乾燥工程のプロセス後半部での「イオウオキソ酸および/またはその塩の水溶液」の噴霧添加
のいずれかの形で行われる。
希硫酸水溶液の装置腐食可能性、乾燥工程での成分揮発の可能性などを考慮すると後者の方法がより望ましい。
本発明で用いられるイオウオキソ酸の具体例としては硫酸を、イオウオキソ酸塩の具体例としては硫酸塩、亜ジチオン酸(H)塩、二亜硫酸(H)塩、亜硫酸(HSO)塩、チオ硫酸(H)塩、ジチオン酸(H)塩をあげることができる。実用的にはこれらの水溶液を用いるのが好ましい。通常は、0.1〜20重量%の上記化合物水溶液に前記固体カーボンブラックを添加する。添加してから前記カーボンブラックの乾燥までの時間はほんの短時間でよく、一般的には10〜15分間で終了するのが好ましい。
固体カーボンブラックの処理に用いられる前記化合物水溶液の濃度は0.1〜20重量%あるいは0.02〜4規定であることが好ましい。前記化合物水溶液の濃度が0.1重量%以下、あるいは0.02規定以下の場合では、処理カーボンブラックの配合ゴム組成物での低発熱性への寄与が小さすぎて好ましくなく、逆にイオウオキソ酸および/またはその塩の濃度がカーボンブラックに対して硫酸換算で20重量%以上含有した場合、あるいは4規定以上の濃度のイオウオキソ酸および/またはその塩の水溶液での処理ではカーボンブラック粒子への酸化作用が硝酸処理時に類似して強くなって表面の侵食による細孔性が増大し、このために耐摩耗特性が低下する傾向を招来するので好ましくない。
カーボンブラックに対するイオウオキソ酸および/またはその塩の使用割合は、カーボンブラックを100重量%としたとき、硫酸換算で0.3〜3.0重量%とすることが好ましい。硫酸換算で0.3重量%未満の場合には、処理カーボンブラックの配合ゴム組成物での低発熱性への寄与が小さすぎて好ましくなく、また、硫酸換算で3.0重量%を超える場合には、カーボンブラックへの酸化作用が硝酸処理時に類似して強くなって表面の侵食による細孔性が増大し、このために耐摩耗特性が低下する傾向を招来するので好ましくない。
<物理化学特性の測定方法>
本発明カーボンブラック粒子の物理化学特性を測定するための方法は次の通りである。
(1)窒素吸着比表面積(NSA):JIS K6217−2:2001に記載の方法により測定し、単位重量当たりの比表面積(km/g)で表示する。
(2)CTAB吸着比表面積:JIS K6217−3:2001に記載の方法により測定し、単位重量当たりの比表面積(m/g)で表示する。
(3)よう素吸着量(IA):JIS K6217−1:2001に記載の方法により測定し、単位重量当たり(kg)で吸着されるよう素のグラム(g/kg)で表示する。
SA/IAをカーボンブラック表面官能基の増加率の指標として、またNSA/CTABをカーボンブラック表面ラフネスの指標として用い、その値を(処理後の数値/未処理の数値)×100として増加率と表示して用いた。
含酸素官能基の定量方法として、水酸化ナトリウムによる全酸性基濃度の定量や炭酸水素ナトリウムによる強酸性基濃度の定量が挙げられるが、本発明においてオキソ酸を含んだ状態での酸化処理であるためこれらの方法ではカーボンブラック中に含まれる酸性成分(硫酸イオンなど)との中和反応が予測されるため適切な方法ではない。そこで、GC−MSにおいて発生されるCOとSOのピーク強度より定量し、この数値から処理前後の含酸素官能基として増加量(率)を求めた。
以下官能基定量方法として使用したGC−MS条件を示す。
分析機器・・・ガスクロ:Agilent 6890N(Agilent technologies),カラム:Ultra Alloy−5〔フロンティア・ラボ(株)〕,質量分析計:Agilent 5975inert(Agilent technologies),熱分解装置:ダブルショットパイロライザーPY−202iD〔フロンティア・ラボ(株)〕,トラップ装置:マイクロジェットクライオトラップMJT−130E〔フロンティア・ラボ(株)〕
測定条件・・・熱分解装置:800℃,加熱時間:3分,カーボンブラック量:5mg,スプリット比100:1,キャリアーガスと流量:He;1ml/分,オーブン温度:30℃/分で昇温し、320℃で5分間保持,MSインターフェイス:320℃,検出質量範囲:16〜600m/z
本発明のゴム配合用改質カーボンブラックの特性の1つである「処理前後における窒素吸着比表面積/よう素吸着量の比(m/kg)の増加率が5〜130%」という要件は、改質処理が進むにつれてよう素吸着量の数値は低下し、一方の窒素吸着比表面積は逆に増加することから改質処理効果の大きさの指標として利用することができ、この数値が5%を下回る場合には処理効果が小さいために低発熱性への寄与が小さすぎるという問題が発生する。なお、前記増加率の上限は、130%であり、これ以上の値では耐摩耗性の低下を引き起こす傾向があるので好ましくない。
本発明のゴム配合用改質カーボンブラックの特性の1つである「窒素吸着比表面積/CTAB吸着比表面積の比(−)の増加率が1%以下」という要件は、改質表面処理でカーボンブラック表面の侵食による細孔性が増大した場合、吸着する窒素分子の断面積(16.2 )は表面の細孔に入り込めるが、大きいCTABの断面積(61.6 )は細孔に入り込めず、このことから表面の多孔度を示す指標として用いることができ、これが1%を上回る場合には、細孔性が増大し、耐摩耗特性が低下するという問題が発生する。従って、増加率は小さければ小さいほうが好ましく、前記増加率の下限は変化なしの0%である。
本発明は、カーボンブラックの粒子表面を酸化するための酸化剤として、イオウオキソ酸および/またはその塩を選択、使用することにより、カーボンブラック粒子の表面官能基を増やしながら表面における細孔の増加を最小限に抑えるものであり、その結果、本発明のカーボンブラック粒子はゴム配合時に耐摩耗性を維持しながら低発熱性も同時に達成できると共に、反発弾性で103%以上という効果を発揮するものである。
次に実施例を示して本発明をさらに詳細に説明する。ここではイオウオキソ酸およびその塩からなる化合物の一例として希硫酸を用いた処理例を示すが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
本実施例では本出願人が出願した特許2931117号に記載のカーボンブラック製造装置を用い、ISAF級グレードのカーボンブラック(商品名:旭#80)を生産した。
このカーボンブラックは、窒素吸着比表面積が118(m/g)、よう素吸着量119(mg/g)、DBP吸収量114(ml/100g)の基本特性を有していた。
重質原料油を高温に保持したファーネス中に導入し、前記原料油の不完全燃焼あるいは熱分解によりカーボンブラックを生成させ、カーボンブラックを含む高温ガス流を冷却後に固体−気体捕集分離装置(バッグ・フィルター)によりカーボンブラックを分離し、分離されたカーボンブラックに造粒用液体(任意に、造粒用添加剤を含むこともある)を加えて通常含水率100%±10%の湿潤ペレットをピン型造粒装置内で調整し、次に雰囲気温度が150〜230℃に保持された乾燥機内に導入して脱水を行いビーズ状製品を得る。カーボンブラック製造工程において、希硫酸水溶液の添加は、乾燥工程中でのプロセス後半部において硫酸成分含有水溶液を噴霧添加することにより行った。
<造粒工程後半部での硫酸水溶液の添加>
特許2931117号明細書第8頁の製造例1−2に類似の製造条件でISAF級カーボンブラックを製造した〔原料油吐出量:503 l/hr、燃料油供給量:97 l/hr、カーボンブラック転化収率:50 %(270 kg/hr)〕。
なお、固体カーボンブラックとしては、一般に補強性性能が求められるグレード、すなわちHAF〜SAF級のカーボンブラックに対して処理を行うことが望ましい。
製造したISAF級カーボンブラックを捕集・分離後、造粒装置に導入し、260 l/hrの造粒用水〔添加剤含まず:含水率96%(造粒用水重量/カーボンブラック重量)×100〕を加えてビーズ状カーボンブラックを調製した。
このビーズ状カーボンブラックを雰囲気温度220℃の回転ドラム式乾燥機中に導入し、乾燥機でのビーズ状カーボンブラックの滞留時間が約1時間となるように制御した。
回転ドラム式乾燥機の出口開口側から乾燥機内に伸びた先端にノズルを供えた導管により乾燥中のビーズ状カーボンブラックに9.5重量%(2規定)の希硫酸40l/hr(乾燥カーボンブラックに対して1.4重量%硫酸)を、乾燥機長軸の1/4の位置から噴霧導入した。
噴霧導入した硫酸処理後のビーズ状カーボンブラックの含水率は0.5 %であった。
同様の回転ドラム乾燥機内に導入する液体容積を一定とし、硫酸濃度を2重量%(乾燥カーボンブラックに対して0.3 重量%硫酸)、5重量%硫酸水溶液(乾燥カーボンブラックに対して0.7 重量%硫酸)、20重量%硫酸水溶液(乾燥カーボンブラックに対して3.0重量%硫酸)で処理した硫酸処理カーボンブラックを得た。
これらの処理カーボンブラックをRun No.1〜Run No.4と称する。
また、乾燥機内の雰囲気温度としては150〜230 ℃の範囲に制御するのが好ましく、230 ℃以上ではカーボンブラック表面から酸素含有表面官能基およびイオウ含有基が脱離して処理効果が小さくなる可能性があり、また150 ℃以下では所定の時間内にビーズ状カーボンブラック粒子内に包含される水分が残存するおそれがあるので好ましくない。
比較例として、回転ドラム乾燥機に導入噴霧するカーボンブラックへの硫酸の割合で無添加(0%)の例をRun No.5、過剰に添加した例として35重量%硫酸水溶液(乾燥カーボンブラックに対して5.2重量%硫酸)で処理した例をRun No.6とした。
次に、カーボンブラックを処理する処理剤として、硫酸水溶液の替わりに、従来から使用されてきた酸化剤として公知の硝酸を、乾燥カーボンブラックに対して1.0重量%および酸化性をもたない酸である酢酸を、乾燥カーボンブラックに対して4.0重量%用いて処理を行い、それぞれRun No.7およびRun No.8とした。
上記に記載された各Run No.についてそれぞれの処理条件および得られた処理カーボンブラックの物理化学特性を表1〜表2に示した。
Figure 2009035696
注:1)カーボンブラックに対する処理成分の100分率(重量%)
2)コントロール(Run No.5)を100とした指数
Figure 2009035696
<ゴム配合特性>
前述のRun No.1〜 Run No.4の実施例およびRun No.5〜 Run No.8の比較例のカーボンブラックを用いて、表3に示した各成分の配合処方でゴム組成物を調製し、加圧型加硫装置により145℃、30分間加硫処理して加硫ゴムを得た。この加硫ゴムについて各種のゴム性能試験を行い、その結果を表4および表5に示した。なお、加硫ゴム組成物の性能試験は次のように測定した。
<加硫ゴムの耐摩耗性評価>
JIS K6264:2005第9項の改良ランボーン摩耗試験機を用いて各試験片の摩耗による損失量を測定し、次式により耐摩耗性指数を算出した。なお、指数値が大きいほど耐摩耗性に優れることを意味する。
式:耐摩耗性指数=(S/T)×100
S : 比較対照標準(Run No.5)試験片の摩耗損失量
T : 各ゴム試験片の摩耗損失量
<加硫ゴムの発熱性評価>
JIS K6255−1996中の第4項に記載のリュプケ式反発弾性試験装置を用いて、各試験片の反発弾性を測定した。なお、比較対照標準(Run No.5)試験片の反発弾性を100として指数で示した。この指数値が大きいほど反発弾性が高く、低発熱性に優れている(低いほど良好)ことを意味する。
Figure 2009035696
Figure 2009035696
Figure 2009035696
上記表1、表2、表4および表5に示されたカーボンブラックの処理条件、物理化学特性およびゴム組成物性能評価の結果からみて、本発明の効果は下記のとおりである。
本発明における処理をした実施例1〜4において、比較対照例1に対して耐摩耗性能を維持しながら反発弾性率が向上していることが確認された。
このようなゴム特性を示すのは、
(1)カーボンブラックに結合した、あるいは取り込まれたイオウオキソ酸がポリマ骨格の不飽和結合と作用して網目を形成し、ゴム組成物の機械的特性を向上させる、
(2)ゴム組成物に添加される加硫剤・加硫促進剤にイオウオキソ酸が作用し、加硫剤・加硫促進剤の性能向上に寄与する、
(3)イオウオキソ酸の脱水作用により、カーボンブラック表面官能基の変性(ラクトン基あるいはカルボン酸無水物などの形成)により生じるカーボンブラック同士の凝集力の低下とこれに伴ってカーボンブラックの分散性を向上させる、
などの要因が考えられるが、現在のところ明確になってはいない。
また、硫酸濃度が本発明の範囲を越えた水溶液で処理した比較例2および従来からの知見である硝酸にて処理を行った比較例3においては、反発弾性率の向上は見られるが、補強性の低下がみられた。これは、表2中で示された特性のNSA/IA比が高い、すなわちカーボンブラック表面細孔性が大きく、表面が一部酸化作用により侵食されたためと予想される。
酸化性を持たない酢酸処理物(Run No.8)においては、耐摩耗性および反発弾性率ともに効果は見られなかった。
カーボンブラックを処理する化学品として2規定の硫酸塩(硫酸ナトリウム・10水和物)水溶液を用い、〔0030〕の第1〜第3フレーズの記載と同様に処理して改質カーボンブラックを得た。この処理カーボンブラックを〔0040〕表3に示した配合割合でゴム組成物を調製し、Run No.5を比較対照(100)として耐摩耗性および反発弾性を測定して、それぞれ100と108の値を示した。
処理物の濃度から希硫酸の場合よりも若干効果が小さいようであるが、目的とする効果が発現されることが確認された。
以上のように、本発明において開示されたカーボンブラックの処理法およびこれにより処理されたカーボンブラックは従来品に比較して大きなメリットを有することは明らかである。
カーボンブラックの一般的な製造工程を示す図である。

Claims (8)

  1. 耐火物で被覆されたファーネス炉内で炭化水素燃料の燃焼で生じた高温ガス流中に重質原料油を噴霧導入し、この重質原料油の不完全燃焼または熱分解によりカーボンブラックを含む懸濁流を生成させ、次にこの懸濁流を冷却して固体カーボンブラックを分離し、分離した前記固体カーボンブラックに水を添加して、造粒し、ついで系の水分を高温雰囲気下で除去、乾燥することによりゴム配合用改質カーボンブラックを製造する方法において、
    (a)前記分離された固体カーボンブラックにイオウオキソ酸および/またはその塩の水溶液を添加して処理する、
    あるいは
    (b)乾燥工程中の前記固体カーボンブラックに、イオウオキソ酸および/またはその塩の水溶液を添加して処理する、
    改質処理を行うことを特徴とするゴム配合用改質カーボンブラックの製造方法。
  2. 前記イオウオキソ酸および/またはその塩が、硫酸および/またはその塩である請求項1記載のゴム配合用改質カーボンブラックの製造方法。
  3. 前記硫酸および/またはその塩の水溶液濃度が、0.1〜20重量%である請求項1または2記載のゴム配合用改質カーボンブラックの製造方法。
  4. 前記硫酸および/またはその塩の水溶液濃度が、0.02〜4規定である請求項1〜3いずれか記載のゴム配合用改質カーボンブラックの製造方法。
  5. 前記乾燥後のカーボンブラックに含有される硫酸および/またはその塩の量は、硫酸換算で0.3〜3.0重量%である請求項1〜4いずれか記載のゴム配合用改質カーボンブラックの製造方法。
  6. 請求項1〜5記載の製造方法により生産されたゴム配合用改質カーボンブラック。
  7. 改質処理により得られた特性で、処理前後における窒素吸着比表面積/よう素吸着量の比(km/kg)の増加率が105〜130%であり、かつ窒素吸着比表面積/CTAB吸着比表面積の比(−)の増加率が101%以下である請求項6記載のゴム配合用改質カーボンブラック。
  8. ゴム配合時の特性で、処理後におけるゴム組成物の、未処理配合物に対する耐摩耗性指数は100以上であり、かつ反発弾性指数が103以上の数値を示すゴム組成物を与えるゴム配合用改質カーボンブラック。
JP2007203413A 2007-08-03 2007-08-03 イオウオキソ酸の水溶液により処理されたゴム配合用改質カーボンブラックを製造する方法およびそれにより得られたゴム配合用改質カーボンブラック Active JP5291902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007203413A JP5291902B2 (ja) 2007-08-03 2007-08-03 イオウオキソ酸の水溶液により処理されたゴム配合用改質カーボンブラックを製造する方法およびそれにより得られたゴム配合用改質カーボンブラック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007203413A JP5291902B2 (ja) 2007-08-03 2007-08-03 イオウオキソ酸の水溶液により処理されたゴム配合用改質カーボンブラックを製造する方法およびそれにより得られたゴム配合用改質カーボンブラック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009035696A true JP2009035696A (ja) 2009-02-19
JP5291902B2 JP5291902B2 (ja) 2013-09-18

Family

ID=40437896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007203413A Active JP5291902B2 (ja) 2007-08-03 2007-08-03 イオウオキソ酸の水溶液により処理されたゴム配合用改質カーボンブラックを製造する方法およびそれにより得られたゴム配合用改質カーボンブラック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5291902B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013060549A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN103265828A (zh) * 2013-05-08 2013-08-28 明溪县宝福再生资源开发中心 一种再生裂解炭黑的固相接枝改性方法
CN110564184A (zh) * 2019-10-09 2019-12-13 北京克林泰尔环保科技有限公司 一种废轮胎裂解炭黑的改性装置及改性方法
JP7087219B1 (ja) * 2021-04-02 2022-06-20 東海カーボン株式会社 カーボンブラック及びカーボンブラックの製造方法
WO2022208924A1 (ja) * 2021-04-02 2022-10-06 東海カーボン株式会社 カーボンブラック及びカーボンブラックの製造方法
JP7412986B2 (ja) 2018-11-30 2024-01-15 オーシーアイ カンパニー リミテッド カーボンブラックの製造装置及びカーボンブラックの製造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54107897A (en) * 1978-02-14 1979-08-24 Ee Ee Chem Kk Reforming method for furnace carbon black
JPH09176513A (ja) * 1995-12-16 1997-07-08 Degussa Ag カーボンブラック、その製法及びこれを含有するゴム混合物
JPH10130424A (ja) * 1996-10-31 1998-05-19 Asahi Carbon Kk 低発熱性カーボンブラックおよびこれを配合したゴム組成物
JPH11323175A (ja) * 1998-05-12 1999-11-26 Tokai Carbon Co Ltd 易水分散性カーボンブラックとその製造方法
JP2000327984A (ja) * 1999-05-24 2000-11-28 Toyo Ink Mfg Co Ltd カーボンブラック水性分散体の製造方法
JP2004075985A (ja) * 2002-06-21 2004-03-11 Mitsubishi Chemicals Corp カーボンブラック、黒色組成物及びカーボンブラックの製造方法
WO2006095914A1 (ja) * 2005-03-10 2006-09-14 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54107897A (en) * 1978-02-14 1979-08-24 Ee Ee Chem Kk Reforming method for furnace carbon black
JPH09176513A (ja) * 1995-12-16 1997-07-08 Degussa Ag カーボンブラック、その製法及びこれを含有するゴム混合物
JPH10130424A (ja) * 1996-10-31 1998-05-19 Asahi Carbon Kk 低発熱性カーボンブラックおよびこれを配合したゴム組成物
JPH11323175A (ja) * 1998-05-12 1999-11-26 Tokai Carbon Co Ltd 易水分散性カーボンブラックとその製造方法
JP2000327984A (ja) * 1999-05-24 2000-11-28 Toyo Ink Mfg Co Ltd カーボンブラック水性分散体の製造方法
JP2004075985A (ja) * 2002-06-21 2004-03-11 Mitsubishi Chemicals Corp カーボンブラック、黒色組成物及びカーボンブラックの製造方法
WO2006095914A1 (ja) * 2005-03-10 2006-09-14 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013060549A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN103265828A (zh) * 2013-05-08 2013-08-28 明溪县宝福再生资源开发中心 一种再生裂解炭黑的固相接枝改性方法
JP7412986B2 (ja) 2018-11-30 2024-01-15 オーシーアイ カンパニー リミテッド カーボンブラックの製造装置及びカーボンブラックの製造方法
CN110564184A (zh) * 2019-10-09 2019-12-13 北京克林泰尔环保科技有限公司 一种废轮胎裂解炭黑的改性装置及改性方法
JP7087219B1 (ja) * 2021-04-02 2022-06-20 東海カーボン株式会社 カーボンブラック及びカーボンブラックの製造方法
WO2022208924A1 (ja) * 2021-04-02 2022-10-06 東海カーボン株式会社 カーボンブラック及びカーボンブラックの製造方法
CN115443315A (zh) * 2021-04-02 2022-12-06 东海炭素株式会社 碳黑及碳黑的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5291902B2 (ja) 2013-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4500672A (en) Rubber composition comprising furnace carbon black
JP5291902B2 (ja) イオウオキソ酸の水溶液により処理されたゴム配合用改質カーボンブラックを製造する方法およびそれにより得られたゴム配合用改質カーボンブラック
JPH11505879A (ja) ケイ素処理カーボンブラックを含有するエラストマーのコンパウンド
JP2631994B2 (ja) タイヤトレッド用カーボンブラック
JPH0232137A (ja) タイヤトレッドゴム配合用カーボンブラック
JPH0350249A (ja) ゴム組成物
CA3062139C (en) Carbon black with an stsa of 80 to 150 m2/g, an oan of at least 180 ml/100g and a coan of at least 110 ml/100g and rubber compounds incorporating same
JP4947515B2 (ja) 機能性ゴム部品配合用カーボンブラック
JPS63179941A (ja) ゴム組成物
CN110396226B (zh) 一种改性白炭黑及其胎面胶
JP3895210B2 (ja) カーボンブラック及びそのゴム組成物
JP3809230B2 (ja) カーボンブラック及びゴム組成物
RU2552748C2 (ru) Резиновая смесь и шина
WO2011096378A1 (ja) カーボンブラック、カーボンブラックの製造方法およびゴム組成物
JP2005008877A (ja) カーボンブラック及びゴム組成物
JP2005272734A (ja) タイヤトレッドゴム配合用カーボンブラック
JP3456759B2 (ja) ファーネスカーボンブラック
JP3283953B2 (ja) ゴム組成物
JP3316249B2 (ja) ゴム組成物
JP3517756B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP2003096332A (ja) ハード系カーボンブラック
JP3929838B2 (ja) カーボンブラック及びそのゴム組成物
JPH1036703A (ja) カーボンブラック及びゴム組成物
JP2729975B2 (ja) ゴム組成物
JP2003292822A (ja) カーボンブラック及びゴム組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100506

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5291902

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250