JP2009030757A - 流体動圧軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置 - Google Patents

流体動圧軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】潤滑オイルの変質を防止することができ、かつ、製造コストを抑えることができる流体動圧軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置を提供することを目的とする。
【解決手段】軸受ハウジング344の表面はニッケル鍍金層に被覆されている。このため、軸受ハウジング344の内部に充填された潤滑オイル51が軸受ハウジング344の亜鉛成分に直接接触することはなく、亜鉛成分による潤滑オイル51の変質を防止することができる。これにより、流体動圧軸受装置5の信頼性および耐用年数を向上させることができる。また、潤滑オイル51を変質させる恐れが少ない高価な樹脂材料(LCP樹脂,PPS樹脂等)やステンレスを使用して軸受ハウジング344を形成する場合に比べて、軸受ハウジング344を安価に得ることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、流体動圧軸受装置、当該流体動圧軸受装置を備えるスピンドルモータ、および当該スピンドルモータを備えるディスク駆動装置に関する。
パーソナルコンピュータやカーナビゲーション等に使用されるハードディスク装置には、磁気ディスクをその中心軸の周りに回転させるスピンドルモータが搭載されている。スピンドルモータは、ステータとロータとを軸受装置を介して相対的に回転させる構成となっている。特に、近年では、スピンドルモータ用の軸受装置として、シャフトとスリーブとの間に潤滑オイルを介在させた流体動圧軸受装置が多く使用されている。流体動圧軸受装置は、シャフトの外周面又はスリーブの内周面に刻設されたラジアル動圧溝列及びシャフトの一端面又はスリーブの一端面に刻設されたスラスト動圧溝列により潤滑オイルに流体動圧を発生させつつ、シャフトとスリーブとを相対回転させる。
従来の流体動圧軸受装置の構成は、例えば、特許文献1,2に開示されている。
特開平09−044985号公報 特開平11−117934号公報
従来の流体動圧軸受装置の中には、スリーブを多孔質焼結体により構成するとともに、潤滑オイルの漏出を防止するためにスリーブを取り囲む軸受ハウジングを備えるものがあった。軸受ハウジングは、例えば、冷間圧延鋼板(SPCC,SPCD,SPCE等)に電気亜鉛鍍金を施したいわゆる亜鉛鍍金鋼板(SECE)をプレス加工により有底円筒状に成型したものが使用されていた。また、潤滑オイルとしては、流動性や熱安定性に優れたエステルオイルが使用されることが多かった。
しかしながら、軸受ハウジングの亜鉛鍍金に含まれる亜鉛成分は、エステルオイルに対して触媒として作用するため、軸受ハウジング内のエステルオイルを変質させ、劣化させてしまう恐れがあった。図8は、フーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)を使用してエステルオイルに波数の異なる複数の光を照射し、各照射光に対するエステルオイルの吸光度の分布を調べたグラフである。また、図9は、エステルオイルに亜鉛を投入して数日間経過させた後、同様にフーリエ変換赤外分光光度計を使用してエステルオイルの吸光度の分布を調べたグラフである。図8および図9において、横軸は照射光の波数を示しており、縦軸は吸光度を示している。図8と図9とを比較すると、図9では、波数1596/cm付近における吸光度が低下している(図中Aの部分)。つまり、亜鉛の作用により、エステルオイルを構成する分子結合に何らかの変化が生じ、エステルオイルが変質したことが分かる。
一方、亜鉛鍍金を施していない冷間圧延鋼板を軸受ハウジングの材料として使用すれば、亜鉛成分によるエステルオイルの変質は回避できる。しかしながら、この場合であっても、軸受ハウジングの内部の部材と軸受ハウジングとの摺動により潤滑オイル中に金属粉が混入したり、あるいは、軸受ハウジングの表面に錆が発生したりすることにより、エステルオイルの組成に影響が出る可能性があった。
また、エステルオイルを変質させる恐れが少ない高価な樹脂(LCP樹脂,PPS樹脂)やステンレスを軸受ハウジングの材料として使用すると、軸受ハウジングに掛かるコストが増大し、流体流体動圧軸受装置の安価な製造の妨げになるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、潤滑オイルの変質を防止することができ、かつ、製造コストを抑えることができる流体動圧軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、流体動圧軸受装置であって、シャフトと、前記シャフトが挿入される軸受孔を有し、前記シャフトの中心軸を中心として前記シャフトを相対回転可能に支持するスリーブと、冷間圧延鋼板又は亜鉛鍍金鋼板から形成され、前記スリーブが内部に配置された軸受ハウジングと、を備え、前記軸受ハウジングの内部には、エステルを主成分とする潤滑オイルが充填されており、前記シャフトの外周面と前記スリーブの内周面との間には、前記潤滑オイルを作動流体として保持し、前記相対回転時に前記潤滑オイルに流体動圧を誘起するラジアル動圧溝列を有するラジアル動圧軸受部が構成され、前記軸受ハウジングの表面のうち、少なくとも前記潤滑オイルと接触する領域は、ニッケルを主成分とする鍍金層に被覆されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の流体動圧軸受装置であって、前記軸受ハウジングは、表面全体にわたって前記鍍金層に被覆されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の流体動圧軸受装置であって、前記スリーブは、前記潤滑オイルを含浸した多孔質焼結体から形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか記載の流体動圧軸受装置であって、前記シャフトの一方端部は凸形曲面をなしており、前記軸受ハウジングの内部に配置され、前記シャフトの前記一方端部と対向するカウンタープレートを更に備え、前記シャフトの前記一方端部と前記カウンタープレートとの間には、ピボット軸受部が構成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか記載の流体動圧軸受装置であって、前記シャフトは、前記シャフトの一方端部に固定され前記軸受ハウジングと対向するように配置されたスラストプレートを更に備え、前記スラストプレートと前記軸受ハウジングとの間には、前記潤滑オイルを作動流体として保持し、前記相対回転時に前記潤滑オイルに流体動圧を誘起するスラスト動圧溝列を有するスラスト動圧軸受部が構成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか記載の流体動圧軸受装置であって、前記軸受ハウジングは、前記冷間圧延鋼板又は前記亜鉛鍍金鋼板をプレス成型することにより得られた部材であることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、スピンドルモータであって、ベース部材と、前記ベース部材に固定された磁束発生部と、請求項1乃至請求項6のいずれか記載の流体動圧軸受装置によって前記ベースに対して回転自在に支持されたロータと、前記磁束発生部に対向して前記ロータに取り付けられたロータマグネットと、を備えることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、ディスクを回転させるディスク駆動装置であって、装置ハウジングと、前記装置ハウジングの内部に固定された請求項7記載のスピンドルモータと、前記ディスクに対して情報の読み出しおよび/または書き込みを行うアクセス部と、を備えることを特徴とする。
請求項1〜8に記載の発明によれば、冷間圧延鋼板又は亜鉛鍍金鋼板から形成された軸受ハウジングの表面のうち、少なくとも潤滑オイルと接触する領域は、ニッケルを主成分とする鍍金層に被覆されている。このため、軸受ハウジングの内部に充填された潤滑オイルが冷間圧延鋼板又は亜鉛鍍金鋼板に直接接触することはなく、これらの材料の影響による潤滑オイルの変質を防止することができる。また、潤滑オイルを変質させ、劣化させる恐れが少ない高価な樹脂材料やステンレスを使用して軸受ハウジングを形成する場合に比べて、軸受ハウジングを安価に得ることができる。さらに、ニッケルを主成分とする鍍金層に被覆されているため、磨耗特性もよい。
特に、請求項2に記載の発明によれば、軸受ハウジングは、表面全体にわたって鍍金層に被覆されている。このため、軸受ハウジングの表面全体にわたってパーティクルの発生や錆の発生を抑制することができる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、スリーブは、潤滑オイルを含浸した多孔質焼結体から形成されている。このため、スリーブとシャフトとの間の摺動性が向上する。また、スリーブを安価に得ることができるため、流体動圧軸受装置の製造コストを更に低減させることができる。
特に、請求項4に記載の発明によれば、凸形曲面をなしたシャフトの一方端部と、軸受ハウジングの内部に配置されたカウンタープレートとの間には、ピボット軸受部が構成されている。このため、シャフトを軸方向に安定して支持しつつ、シャフトとスリーブとを微小な回転抵抗で相対回転させることができる。
特に、請求項5に記載の発明によれば、シャフトの一方端部に固定されたスラストプレートと軸受ハウジングとの間に、スラスト動圧軸受部が構成されている。このため、シャフトを軸方向に安定して支持しつつ、シャフトとスリーブとを微小な回転抵抗で相対回転させることができる。なお、シャフトの一方端部に固定されたスラストプレートとスリーブとの間にも、スラスト動圧軸受部が構成されていてもよい。
特に、請求項6に記載の発明によれば、軸受ハウジングは、冷間圧延鋼板又は亜鉛鍍金鋼板をプレス成型することにより得られた部材である。このため、軸受ハウジングを安価に得ることができ、流体動圧軸受装置の製造コストを更に低減させることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、説明の便宜上、図1〜図7における上下方向に従って「上方」、「下方」、「上面」、「下面」等の語句を使用する。しかしながら、これにより本発明の流体動圧軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置の設置姿勢が限定されるものではない。
<1.ディスク駆動装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るディスク駆動装置2の縦断面図である。ディスク駆動装置2は、磁気ディスク22を回転させつつ情報の読み出しおよび書き込みを行うハードディスク装置である。図1に示したように、ディスク駆動装置2は、主として、装置ハウジング21、ディスク22、スピンドルモータ1、およびアクセス部23を備えている。
装置ハウジング21は、カップ状の第1ハウジング部材211と、板状の第2ハウジング部材212とを有している。第1ハウジング部材211は、上部に開口を有し、第1ハウジング部材211の内側の底面には、スピンドルモータ1とアクセス部23とが設置されている。第2ハウジング部材212は、第1ハウジング部材211の上部の開口を覆うように第1ハウジング部材211に接合され、第1ハウジング部材211と第2ハウジング部材212とに囲まれた装置ハウジング21の内部空間213に、ディスク22、スピンドルモータ1、およびアクセス部23が収容されている。装置ハウジング21の内部空間213は、塵や埃が極度に少ない清浄な空間とされている。
ディスク22は、中央部に孔を有する円板状の情報記録媒体である。ディスク22は、スピンドルモータ1のハブ部材42に装着され、スピンドルモータ1上に回転可能に支持されている。一方、アクセス部23は、ヘッド231、アーム232、およびヘッド移動機構233を有している。ヘッド231は、ディスク22の主面に近接し、ディスク22に対して情報の読み出しおよび書き込みを磁気的に行う。アーム232は、ヘッド231を支持しつつディスク22の主面に沿って揺動する。ヘッド移動機構233は、ディスク22の側方に設置されている。ヘッド移動機構233は、アーム232を揺動させることにより、ヘッド231をディスク22に対して相対的に移動させる。これにより、ヘッド231は、回転するディスク22の必要な位置にアクセスし、ディスク22に対して情報の読み出しおよび書き込みを行う。なお、ヘッド231は、ディスク22に対する情報の読み出しおよび書き込みのいずれか一方のみを行うものであってもよい。
<2.スピンドルモータの構成>
続いて、上記のスピンドルモータ1の詳細な構成について説明する。図2は、スピンドルモータ1の縦断面図である。図2に示したように、スピンドルモータ1は、主として、ディスク駆動装置2の装置ハウジング21に固定されるステータ部3と、ディスク22を装着して所定の中心軸L周りに回転させるロータ部4とを備えている。
ステータ部3は、ベース部材31、ステータコア32、コイル33、および固定軸受ユニット34を有している。
ベース部材31は、アルミニウム等の金属材料により形成され、ディスク駆動装置2の装置ハウジング21にねじ止め等により固定されている。ベース部材31には、中心軸Lの周りにおいて軸方向(中心軸Lに沿った方向。以下同じ。)に突出した略円筒形状のホルダ部311が形成されている。ホルダ部311の内周側(中心軸Lに対する内周側。以下同じ。)は、固定軸受ユニット34を保持するための貫通孔となっている。また、ホルダ部311の外周側(中心軸Lに対する外周側。以下同じ。)の面は、ステータコア32を嵌着させる取り付け面となっている。
なお、本実施形態では、ベース部材31と第1ハウジング部材211とを別体としているが、ベース部材31と第1ハウジング部材211とが1つの部材から構成されていてもよい。この場合、ベース部材31および第1ハウジング部材211を構成する部材にホルダ部311が形成されることとなる。
ステータコア32は、ホルダ部311の外周面に嵌着されるヨーク部321と、ヨーク部321から径方向(中心軸Lに対する径方向。以下同じ。)の外側に向けて突出形成される複数本のティース部322とを有している。ステータコア32は、例えば、電磁鋼板を軸方向に積層させた積層鋼板により形成されている。
コイル33は、ステータコア32の各ティース部322の周囲に巻回された導線により構成されている。コイル33は、所定の電源装置(図示省略)と接続されている。電源装置からコイル33に駆動電流を与えると、ティース部322には径方向の磁束が発生する。ティース部322に発生した磁束は、後述するロータマグネット43の磁束と互いに作用し、ロータ部4を中心軸L周りに回転させるためのトルクを発生させる。
固定軸受ユニット34は、ロータ部4側のシャフト41を相対的に回転可能に支持するための機構である。固定軸受ユニット34は、シャフト41とともに流体動圧軸受装置5を構成する。図3は、流体動圧軸受装置5の構成を示した拡大縦断面図である。図3に示したように、固定軸受ユニット34は、スリーブ341、カウンタープレート342、シール部材343、および軸受ハウジング344を有している。
スリーブ341は、シャフト41が挿入される軸受孔341aを有する円筒形状の部材である。スリーブ341は、軸受ハウジング344の内周面に固定されている。スリーブ341は、軸受孔341aにシャフト41を支持してシャフト41の径方向の移動を規制しつつ、シャフト41の中心軸L周りの回転を許容する。スリーブ341の内周面とシャフト41の外周面とは微小な(例えば、数μm程度の)隙間を隔てて互いに対向し、その隙間には、後述する潤滑オイル51が充填されている。スリーブ341は、金属粉末を加熱しつつ結合固化させることにより得られた焼結体により構成されている。このため、スリーブ341は、微視的に見れば、多数の微小な空洞を有する多孔質体となっており、その表面に潤滑オイルを含浸する。シャフト41は、潤滑オイルを含浸したスリーブ341に対して良好に摺動する。また、焼結体として構成されるスリーブ341は、比較的安価に得ることができる。
カウンタープレート342は、シャフト41の下方に配置された円板状の部材である。カウンタープレート342は、その上面をシャフト41の下端部41bに当接させることによりシャフト41を軸方向に支持しつつ、シャフト41の中心軸L周りの回転を許容する。カウンタープレート342の上面の中央部分には、凹形曲面をなした凹部342aが形成されている。凹部342aの曲率半径は、シャフト41の下端部の曲率半径と同一又はそれより大きく設定されている。凹部342aの上面はシャフト41の下端部に面又は点で接触し、カウンタープレート342とシャフト41との間には、いわゆるピボット軸受機構が構成されている。シャフト41は、このようなピボット軸受機構において微小な回転抵抗で中心軸L周りに回転することができる。なお、カウンタープレート342は、ステンレスやアルミニウム等の金属により構成されていてもよく、あるいは、セラミックや樹脂により構成されていてもよい。また、カウンタープレート342は、軸受ハウジング344の一部として、軸受ハウジング344と一体に形成されていてもよい。
シール部材343は、スリーブ341の上部に配置された円環状の部材である。シール部材343の内周面343aは、上方に向かうに従って内径が増大する傾斜面となっている。このため、シール部材343の内周面343aとシャフト41の外周面との間の間隙343bの幅は、上方に向かうに従って増大する。間隙343bに形成される潤滑オイル51の界面は、表面張力によりメニスカス状となり、これにより潤滑オイル51が固定軸受ユニット34の外部へ漏れ出すことが防止される。すなわち、シール部材343とシャフト41との間隙343bにテーパシールが構成される。シール部材343は、例えば、ステンレスやアルミニウム等の金属あるいは樹脂により形成されたものを使用することができる。なお、シール部材343は、スリーブ341と一体に形成されていてもよい。
軸受ハウジング344は、上記のスリーブ341、カウンタープレート342、およびシール部材343を内部に収容する有底円筒状の部材である。軸受ハウジング344は、ベース部材31のホルダ部311の内周側に形成された貫通孔の内部に、圧入又は焼きばめにより固定されている。スリーブ341およびシール部材343は、軸受ハウジング344の内周面に固定され、カウンタープレート342は軸受ハウジング344の底面上に配置されている。
軸受ハウジング344の内部には、エステルを主成分とする潤滑オイル51が充填されている。潤滑オイル51としては、例えば、ポリオールエステル系オイルやジエステル系オイル等のエステルを主成分とするオイルが使用される。ポリオールエステル系オイルは、多価アルコールと炭素数5〜20の飽和又は不飽和の脂肪酸とをエステル化した構造を有するものであり、例えば、ヘキサメチレングリコールとカプリル酸又はノナン酸とのエステル、デカメチレングリコールのカプリル酸エステル、カプロン酸又はカプリン酸のトリメチロールプロパンエステル等である。ジエステル系オイルは、1価の脂肪酸アルコールと脂肪族および芳香族ジカルボン酸とをエステル化した構造を有するものであり、例えば、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソノニル、アゼライン酸ジオクチル、セバシン酸ジオクチル等である。このようなエステル系オイルは、耐摩耗性、熱安定性、流動性に優れているため、流体動圧軸受装置5の潤滑オイル51として好適である。なお、潤滑オイル51は、複数種類のエステルを混合したもの、あるいはエステルと他の成分とを混合したものであってもよい。また、必要により本発明の効果を害さない範囲で、粘度指数向上剤や流動点降下剤、酸化防止剤、金属不活性剤、界面活性剤、防錆剤、腐食防止剤など従来公知の各種添加剤を配合してもよい。
潤滑オイル51は、スリーブ341とシャフト41との間の隙間だけではなく、スリーブ341とカウンタープレート342との間やカウンタープレート342と軸受ハウジング344との間にも連続して充填されている。また、スリーブ341と軸受ハウジング344との間にも部分的に微小な隙間が形成されており、当該隙間にも潤滑オイル51が連続して充填されている。すなわち、軸受ハウジング344の内部全体が、潤滑オイル51で満たされている。
本実施形態の軸受ハウジング344は、冷間圧延鋼板(例えば、SPCC,SPCD,SPCE)の表面に亜鉛鍍金を施した亜鉛鍍金鋼板(SECE)を有底円筒状にプレス成型し、その表面全体にニッケル鍍金を施したものである。すなわち、図4に示したように、軸受ハウジング344の表面全体がニッケル鍍金層344aに被覆されている。このため、軸受ハウジング344の内部に充填された潤滑オイル51が軸受ハウジング344の亜鉛鍍金表面に直接接触することはなく、亜鉛成分による潤滑オイル51の変質を防止することができる。これにより、流体動圧軸受装置5の信頼性および耐用年数を向上させることができる。また、潤滑オイル51を変質させる恐れが少ない樹脂材料(LCP樹脂,PPS樹脂等)やステンレスを使用して軸受ハウジング344を形成する場合に比べて、軸受ハウジング344を安価に得ることができる。
なお、ニッケル鍍金層344aは、軸受ハウジング344の表面のうち、少なくとも潤滑オイル51と接触する領域を覆っていればよい。例えば、図5に示したように、軸受ハウジング344の内側の面のみがニッケル鍍金層344aに被覆されていてもよい。但し、軸受ハウジング344の表面全体に亘ってニッケル鍍金が施されていれば、軸受ハウジング344の外側の面においても、パーティクルの発生や錆の発生を抑制することができるという他の技術的効果を得ることができる。
ニッケル鍍金層344aは、例えば、還元剤を使用してニッケルを還元析出させる、いわゆる無電解ニッケル鍍金法により軸受ハウジング344の表面に形成される。その後、300度乃至700度の加熱処理を行うことにより、更に表面硬度を向上させることができ、摩耗を抑制することができる。ニッケル鍍金層344aの膜厚は、例えば、1乃至数百μmとすればよく、好ましくは数十μmとすればよい。また、ニッケル鍍金層344aは、必ずしもニッケル(Ni)のみからなる必要はなく、ニッケルを主成分とするものであればよい。例えば、ニッケル鍍金層344aは、ニッケルとリン(P)との合金であってもよい。
図2に戻る。ロータ部4は、シャフト41、ハブ部材42、およびロータマグネット43を有している。
シャフト41は、中心軸Lに沿って設けられた略円柱形状の部材である。シャフト41は、スリーブ341の軸受孔341aに下部を挿入した状態で固定軸受ユニット34に支持されている。シャフト41の外周面には、シャフト41の外周面とスリーブ341の内周面との間に介在する潤滑オイル51に流体動圧を発生させるためのヘリングボーン形状のラジアル動圧溝列41aが刻設されている。シャフト41が回転するときには、ラジアル動圧溝列41aにより潤滑オイル51が加圧され、潤滑オイル51が作動流体として作用することによって、シャフト41が径方向に支持されつつ回転する。なお、ラジアル動圧溝列41aは、シャフト41の外周面とスリーブ341の内周面とのいずれか一方に設けられていればよい。
シャフト41の下端部付近には、固定軸受ユニット34からシャフト41が抜け出すことを防止するための鍔部材411が固定されている。鍔部材411は、シャフト41と一体化されてシャフト41の外周面から径方向に突出する突出部を形成する。鍔部材411の上面は、スリーブ341の下面と軸方向に対向する。ロータ部4に上方へ向かう力が作用したときには、スリーブ341の下面に鍔部材411の上面が当接し、これによりステータ部3とロータ部4とが分離することが防止される。なお、シャフト41および鍔部材411は、単一の部材により形成されていてもよい。
シャフト41の下端部41bは、凸形曲面をなしており、鍔部材411よりも更に下方に突出している。シャフト41の下端部41bは、カウンタープレート342の凹部342a(図3参照)に当接し、これにより、シャフト41は軸方向に支持される。
ハブ部材42は、シャフト41に固定されてシャフト41とともに回転する部材である。ハブ部材42は、中心軸Lの周囲において径方向外側に広がる形状を有している。より詳細に説明すると、ハブ部材42は、シャフト41の上端部に圧入又は焼きばめにより接合される接合部421と、接合部421から径方向外側および下方へ向けて広がる胴部422と、胴部422の外周縁から垂下する垂下部423とを有している。ハブ部材42は、このような形状により、ステータコア32、コイル33、および固定軸受ユニット34の上方を覆う。
ハブ部材42の胴部422には、ディスク22を支持するための第1支持面422aおよび第2支持面422bが形成されている。第1支持面422aは、中心軸Lに対して垂直に形成された平面であり、第2支持面422bは、第1支持面422aの内周側において中心軸Lに対して平行に形成された円筒面である。ハブ部材42上にディスク22が装着されたときには、第1支持面422aにディスク22の下面が接触するとともに第2支持面422bにディスク22の内周部(内周面又は内周縁)が接触し、これによりディスク22が水平姿勢で支持される。ハブ部材42は、例えば、アルミニウム、磁性SUS(ステンレス)、冷間圧延鋼板(SPCC,SPCD,SPCE)等の金属材料から形成される。
ロータマグネット43は、ハブ部材42の垂下部423の内周面に固定されている。ロータマグネット43は、中心軸Lを取り囲むように円環状に配置されている。ロータマグネット43の内周面は磁極面となっており、ステータコア32の複数のティース部322の外周面に対向する。
このようなスピンドルモータ1において、ステータ部3のコイル33に駆動電流を与えると、ステータコア32の複数のティース部322に径方向の磁束が発生する。そして、ティース部322とロータマグネット43との間の磁束の作用によりトルクが発生し、ステータ部3に対してロータ部4が中心軸L周りに回転する。ハブ部材42上に支持されたディスク22は、シャフト41およびハブ部材42とともに中心軸L周りに回転する。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の例に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
上記の例では、シャフト41の下端部付近に固定された鍔部材411により固定軸受ユニット34からシャフト41が抜け出すことを防止していたが、他の構成により固定軸受ユニット34からシャフト41が抜け出すことを防止してもよい。例えば、図6に示したように、シール部材343の内周部に内側へ向かって突出する凸部343cを形成するとともに、シャフト41の表面のうち凸部343cに対向する部分に凹部41cを形成し、凸部343cと凹部41cとを嵌合させることにより、固定軸受ユニット34からシャフト41が抜け出すことを防止するようにしてもよい。
また、上記の例では、軸受ハウジング344内に配置されたカウンタープレート342に対してシャフト41を相対的に回転させていたが、カウンタープレート342に代えて、スラストプレート412をシャフト41とともに回転させる構成であってもよい。例えば、図7に示したように、シャフト41の下端部にスラストプレート412をねじ止めにより固定し、軸受ハウジング344に対してスラストプレート412およびシャフト41を一体的に回転させるようにしてもよい。スラストプレート412の上面側には、スリーブ341の下面とスラストプレート412との間に介在する潤滑オイル51に流体動圧を発生させるためのスパイラル形状のスラスト動圧溝列412aが刻設され、スラストプレート412の下面側には、スラストプレート412と軸受ハウジング344の底面との間に介在する潤滑オイル51に流体動圧を発生させるためのスパイラル形状のスラスト動圧溝列412bが刻設されている。このため、シャフト41およびスラストプレート412が回転するときには、スラスト動圧溝列412aおよびスラスト動圧溝列412bにより潤滑オイル51が加圧され、潤滑オイル51が作動流体として作用することによって、シャフト41が軸方向に支持されつつ回転する。軸受ハウジング344の底面は、ニッケルを主成分とする鍍金層に被覆されているため、スラストプレート412と軸受ハウジング344とは滑らかに摺動する。したがって、摺動による金属粉の発生を抑えることができ、金属粉が潤滑オイル51に混入することによる潤滑オイル51の変質を防止することができる。
また、上記の例では、潤滑オイル51の界面は1箇所に形成されているが、複数個所に設けられていてもよい。複数箇所の界面は、それぞれ表面張力によりメニスカス状となり、これにより潤滑オイル51が固定軸受ユニット34の外部へ漏れ出すことを防止することができる。
また、上記の例では、軸受ハウジング344の下地素材として亜鉛鍍金鋼板を使用していたが、亜鉛鍍金鋼板に代えて、亜鉛鍍金を施していない冷間圧延鋼板を使用してもよい。亜鉛鍍金を施していない冷間圧延鋼板は、亜鉛鍍金鋼板に比べて錆が発生しやすいが、軸受ハウジング344の表面にニッケル鍍金を施すことにより、錆の発生を防止することができる。また、図7の様にスラストプレート412と軸受ハウジング344とが摺動する場合であっても、摺動による金属粉の発生を抑えることができる。したがって、錆や金属粉による潤滑オイル51の変質を防止することができる。
また、上記の例では、軸回転型のアウターロータモータについて説明したが、本発明は、軸固定型のモータや、インナーロータモータにも適用することができる。また、上記のスピンドルモータ1は、磁気ディスク22を回転させるためのものであったが、本発明は、光ディスク等の他の記録ディスクを回転させるためのモータにも適用することができる。
ディスク駆動装置の縦断面図である。 スピンドルモータの縦断面図である。 流体動圧軸受装置の縦断面図である。 表面全体にニッケル鍍金を施した軸受ハウジングの縦断面図である。 内側の面のみにニッケル鍍金を施した軸受ハウジングの縦断面図である。 変形例に係る流体動圧軸受装置の縦断面図である。 変形例に係る流体動圧軸受装置の縦断面図である。 亜鉛投入前におけるエステルオイルの吸光度分布を示したグラフである。 亜鉛投入後におけるエステルオイルの吸光度分布を示したグラフである。
符号の説明
1 スピンドルモータ
2 ディスク駆動装置
3 ステータ部
4 ロータ部
5,6,7 流体動圧軸受装置
21 装置ハウジング
22 ディスク
23 アクセス部
31 ベース部材
32 ステータコア
33 コイル
34 固定軸受ユニット
41 シャフト
41a ラジアル動圧溝列
42 ハブ部材
43 ロータマグネット
51 潤滑オイル
341 スリーブ
342 カウンタープレート
343 シール部材
344 軸受ハウジング
344a ニッケル鍍金層
412 スラストプレート
412a,412b スラスト動圧溝列
L 中心軸

Claims (8)

  1. 流体動圧軸受装置であって、
    シャフトと、
    前記シャフトが挿入される軸受孔を有し、前記シャフトの中心軸を中心として前記シャフトを相対回転可能に支持するスリーブと、
    冷間圧延鋼板又は亜鉛鍍金鋼板から形成され、前記スリーブが内部に配置された軸受ハウジングと、
    を備え、
    前記軸受ハウジングの内部には、エステルを主成分とする潤滑オイルが充填されており、
    前記シャフトの外周面と前記スリーブの内周面との間には、前記潤滑オイルを作動流体として保持し、前記相対回転時に前記潤滑オイルに流体動圧を誘起するラジアル動圧溝列を有するラジアル動圧軸受部が構成され、
    前記軸受ハウジングの表面のうち、少なくとも前記潤滑オイルと接触する領域は、ニッケルを主成分とする鍍金層に被覆されていることを特徴とする流体動圧軸受装置。
  2. 前記軸受ハウジングは、表面全体にわたって前記鍍金層に被覆されていることを特徴とする請求項1記載の流体動圧軸受装置。
  3. 前記スリーブは、前記潤滑オイルを含浸した多孔質焼結体から形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の流体動圧軸受装置。
  4. 前記シャフトの一方端部は凸形曲面をなしており、
    前記軸受ハウジングの内部に配置され、前記シャフトの前記一方端部と対向するカウンタープレートを更に備え、
    前記シャフトの前記一方端部と前記カウンタープレートとの間には、ピボット軸受部が構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の流体動圧軸受装置。
  5. 前記シャフトは、前記シャフトの一方端部に固定され前記軸受ハウジングと対向するように配置されたスラストプレートを更に備え、
    前記スラストプレートと前記軸受ハウジングとの間には、前記潤滑オイルを作動流体として保持し、前記相対回転時に前記潤滑オイルに流体動圧を誘起するスラスト動圧溝列を有するスラスト動圧軸受部が構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の流体動圧軸受装置。
  6. 前記軸受ハウジングは、前記冷間圧延鋼板又は前記亜鉛鍍金鋼板をプレス成型することにより得られた部材であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の流体動圧軸受装置。
  7. ベース部材と、
    前記ベース部材に固定された磁束発生部と、
    請求項1乃至請求項6のいずれか記載の流体動圧軸受装置によって前記ベースに対して回転自在に支持されたロータと、
    前記磁束発生部に対向して前記ロータに取り付けられたロータマグネットと、
    を備えることを特徴とするスピンドルモータ。
  8. ディスクを回転させるディスク駆動装置であって、
    装置ハウジングと、
    前記装置ハウジングの内部に固定された請求項7記載のスピンドルモータと、
    前記ディスクに対して情報の読み出しおよび/または書き込みを行うアクセス部と、
    を備えることを特徴とするディスク駆動装置。
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