JP2015014370A - ディスク駆動装置 - Google Patents

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雅文 水野
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光生 児玉
広 岩井
Hiroshi Iwai
広 岩井
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Abstract

【課題】駆動電流を低減しても流体動圧軸受の軸受剛性を維持して、振動の多い環境下でも安定してリード/ライトを実行し得るディスク駆動装置を提供する。【解決手段】ディスク駆動装置は、シャフトと周状張出部を含むスリーブと、ハウジング円筒部の端部にハウジング平坦部を含むハウジングと、ハウジング平坦部と周状張出部の軸方向隙間でスリーブを環囲する環囲周面を有するスラスト部材と、ラジアル動圧発生部と、キャピラリーシール部と、を備え、ハブは、スラスト部材が固着される内壁の部分と、内壁の部分より小径の内周面を有し周状張出部を環囲する内周小径部と、を含み、スラスト部材は、環囲周面から外向きに延在する内周部端面と、内周部端面から第2方向に延在する延在側面と、延在側面から外向きに延在する外周部端面と、を有し、延在側面から外周部端面の外端まで外側に延在して内周小径部の一部を収容する収容空間を形成する。【選択図】図4

Description

本発明は、ディスク駆動装置、特に駆動電流の低減を図りつつ耐振動特性を改善可能なディスク駆動装置に好適な流体動圧軸受ユニットを備えたディスク駆動装置に関する。
近年、ハードディスクドライブ(HDD)などのディスク駆動装置は、小型大容量化が進み、多くの家電機器に搭載されるようになった。そのため、使用環境が広範囲になっている。特にモバイル機器と呼ばれる携帯機器への搭載が進んでいる。モバイル機器は振動の多い環境で使用される機会が多く、当該モバイル機器に搭載されるディスク駆動装置は、振動の多い環境下でも安定してデータのリード/ライトができる特性が求められる。このような要求に対応するため、安定した高速回転が可能な流体動圧軸受ユニットを搭載するディスク駆動装置がある。流体動圧軸受ユニットの構造の一例として、ステータの一部を構成するスリーブと回転体の一部を構成するシャフトの間の空間に潤滑剤を充填したものがある。この流体動圧軸受は、潤滑剤の一部に発生させた動圧により回転体を非接触状態で支持してスムーズな高速回転を実現している(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−198555号公報
ところで、モバイル機器は小型化が重要視されるため、それに伴い搭載されるバッテリーの小型化がなされることが多い。その結果、ディスク駆動装置をモバイル機器へ搭載する場合は駆動電流の低減が要求されることが多い。ディスク駆動装置の駆動電流を低減すると、結果として流体動圧軸受ユニットの発生する動圧が低減するので、流体動圧軸受ユニットの軸受剛性が低下する。流体動圧軸受ユニットの軸受剛性が低下していると、ディスク駆動装置が衝撃等を受けて振動した際に記録ディスクを含む回転体の軸方向の変位が大きくなる。記録ディスクの変位が大きくなると記録ディスクと磁気ヘッドとの相対距離が不安定となり、データのリードライトエラーの増大を招くおそれがあるという問題がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体動圧軸受の軸受剛性を維持して、振動の多い環境下でも安定してリード/ライトを実行し得る流体動圧軸受ユニットを備えたディスク駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のディスク駆動装置は、記録ディスクを載置可能なハブと、ハブの回転中心となるシャフトと、シャフトを収容するとともに、当該シャフトと相対的な回転が可能なスリーブと、スリーブの内周面とシャフトの外周面との間に形成されるラジアル空間部と、ラジアル空間部においてスリーブの内周面の少なくとも一部とシャフトの外周面との間にラジアル動圧を発生させるラジアル動圧発生部と、ラジアル動圧発生部に充填される潤滑剤と、を含む。ラジアル動圧発生部の軸方向の長さとラジアル動圧発生部の直径とをパラメータとして定まるラジアル動圧が予め定められた最低基準値以上になるように、ラジアル動圧発生部の軸方向の長さは、ラジアル動圧発生部の直径より長く構成する。
この態様によると、ラジアル動圧発生部で発生するラジアル動圧が予め定められた設計上の最低基準値以上になるように、ラジアル動圧発生部の軸方向の長さとラジアル動圧発生部の直径との関係を定める。例えば、ラジアル動圧発生部の直径を小さくした場合、それに伴い収納するシャフト自体の直径を小さくする。その結果、ラジアル動圧発生部の周方向の形成長が短くなる。つまり、シャフトとスリーブとの間で相対回転が生じた場合に、ラジアル空間部における潤滑剤に対する抵抗が低減する。その結果、記録ディスクを載置して回転するハブやシャフトをラジアル空間部内で回転させるための駆動力、つまり駆動電流が低減できる。また、シャフトの直径が小さくなることでその重量が低減されるので駆動電流の低減に寄与できる。一方、ラジアル動圧発生部の直径の縮小に伴う周方向の形成長の低下によりラジアル動圧発生部の総面積が実質的に低下してラジアル動圧の発生量が低下する。そこで、ラジアル動圧発生部の軸方向の長さを長くすることでラジアル動圧発生部の総面積を増加させて、全体としてのラジアル動圧の発生量を最低基準値以上になるようにする。このように、ラジアル動圧発生部の軸方向の長さをラジアル動圧発生部の直径より長くすることで駆動電流を軽減しつつ、ラジアル動圧の発生量を維持または向上できる。
本発明の別の態様は、ディスク駆動装置である。このディスク駆動装置は、記録ディスクを載置可能なハブと、ハブを支持する流体動圧軸受ユニットとを備えている。流体動圧軸受ユニットは、軸方向で第1方向から第2方向に延伸するシャフトと、シャフトの第2方向側の一部を収容するとともに、シャフトと相対的な回転が可能な部材であって、シャフトを環囲するスリーブ円筒部と、スリーブ円筒部の第1方向の端部において外径方向に延在する周状張出部と、を含むスリーブと、スリーブを環囲するハウジング円筒部と、ハウジング円筒部の第1方向の端部に設けられアキシャル方向の面を有するハウジング平坦部とを含むハウジングと、スリーブとシャフトの隙間に亘って充填される潤滑剤と、ハウジング平坦部と周状張出部の軸方向隙間においてスリーブを環囲する環囲周面を有し、シャフトと一体的に回転するスラスト部材と、スリーブの内周面とシャフトの外周面との間に形成されるラジアル空間部においてスリーブの内周面の少なくとも一部とシャフトの外周面との間に設けられ、軸方向に分離された第1ラジアル動圧発生部と第2ラジアル動圧発生部とを有するラジアル動圧発生部と、スラスト部材の内周面に形成されるキャピラリーシール部と、を備え、第1ラジアル動圧発生部と第2ラジアル動圧発生部は、回転方向に沿って繰り返し配列される複数の縞模様溝部で構成され、複数の縞模様溝部の各縞模様溝部は、両側の端部と当該両側の端部に挟まれた中間部で形成され、両側の端部と中間部とはシャフトとスリーブの相対的な回転により中間部に潤滑剤が集まるように配置され、ハブは、シャフトが固着される中心孔と、中心孔の半径方向外側に設けられるハブ円筒部と、を有し、ハブ円筒部は、スラスト部材の固着外周面が固着される内壁の部分と、内壁の部分の第1方向側に設けられ内壁の部分の内周面より小径の内周面を有し周状張出部を環囲する内周小径部と、を含み、スラスト部材は、環囲周面の第1方向の端から半径方向外向きに延在する内周部端面と、内周部端面の半径方向外端から第2方向に延在する延在側面と、延在側面の第2方向の端から半径方向外向きに延在する外周部端面と、を有し、延在側面から外周部端面の半径方向外端まで半径方向外側に延在して内周小径部の一部を収容する収容空間を形成する。
縞模様溝部の中間部における回転方向の幅を両側の端部における回転方向の幅より狭くすることで、中間部で許容できる潤滑剤より多い潤滑剤を端部より掻き込んで中間部に移動させることが可能になり効率的にラジアル動圧を高めることができる。
本発明によれば、効率的にラジアル動圧を高めることができるから流体動圧軸受の軸受剛性の維持が可能になり、振動の多い環境下でも安定してデータのリード/ライトを実行し得る流体動圧軸受ユニットを備えたディスク駆動装置が提供できる。
本実施形態のディスク駆動装置の一例であるHDDの内部構成を説明する説明図である。 本実施形態のディスク駆動装置におけるブラシレスモータの概略断面図である。 本実施形態のディスク駆動装置のラジアル動圧発生部における縞模様溝部の形状の基本形を説明する説明図である。 本実施形態のディスク駆動装置のラジアル動圧発生部の直径とラジアル動圧発生部の長さの関係を説明する部分断面図である。 本実施形態のディスク駆動装置のハブの加工手順を説明するハブの断面図である。 本実施形態のディスク駆動装置のラジアル動圧発生部における縞模様溝部の形状を説明する説明図であり、(a)、(b)、(c)は図3の基本形に対する変形例である。 本実施形態のディスク駆動装置におけるブラシレスモータの他の構造例を説明する概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)を図面に基づいて説明する。
本実施形態は、ハードディスクドライブ装置(単にHDD、ディスク駆動装置という場合もある)に搭載されて記録ディスクを駆動するブラシレスモータや、CD(Compact Disc)装置、DVD(Digital Versatile Disc)装置等の光学ディスク記録再生装置(単に、ディスク駆動装置ともいう)に搭載されるディスク駆動モータ等に用いられる。
図1は、本実施形態のディスク駆動装置の一例であるHDD100(以下、ディスク駆動装置100という)の内部構成を説明する説明図である。なお、図1は、内部構成を露出させるためにカバーを取り外した状態を示している。
ベース部材10の上面には、ブラシレスモータ114、アーム軸受部116、ボイスコイルモータ118等が載置される。ブラシレスモータ114は、記録ディスク120を載置するためのハブ20を回転軸上に支持し、例えば磁気的にデータを記録可能な記録ディスク120を回転駆動する。ブラシレスモータ114は、例えばスピンドルモータとすることができる。ブラシレスモータ114はU相、V相、W相からなる3相の駆動電流により駆動される。アーム軸受部116は、スイングアーム122を可動範囲AB内でスイング自在に支持する。ボイスコイルモータ118は外部からの制御データにしたがってスイングアーム122をスイングさせる。スイングアーム122の先端には磁気ヘッド124が取り付けられている。ディスク駆動装置100が稼働状態にある場合、磁気ヘッド124はスイングアーム122のスイングに伴って記録ディスク120の表面を僅かな隙間を介して可動範囲AB内を移動し、データをリード/ライトする。なお、図1において、点Aは記録ディスク120の最外周の記録トラックの位置に対応する点であり、点Bは記録ディスク120の最内周の記録トラックの位置に対応する点である。スイングアーム122は、ディスク駆動装置100が停止状態にある場合には記録ディスク120の脇に設けられる待避位置に移動してもよい。
なお、本実施形態において、記録ディスク120、スイングアーム122、磁気ヘッド124、ボイスコイルモータ118等のデータをリード/ライトする構造を全て含むものをディスク駆動装置と表現する場合もあるし、HDDと表現する場合もある。また、記録ディスク120を回転駆動する部分のみをディスク駆動装置と表現する場合もある。
図2は、本実施形態のディスク駆動装置100におけるブラシレスモータの概略断面図であり、ディスク駆動装置100のシャフト22の軸方向に沿う断面図である。ディスク駆動装置100は、固定体S、回転体Rを含む。固定体Sは、ベース部材10、ステータコア12、ハウジング14、スリーブ16を含む。回転体Rは、ハブ20、シャフト22、スラスト部材26を含む。また、ベース部材10は、円筒部10aを含み、ハウジング14は、溝14a、底部14b、円筒部14c、ハウジング平坦部14dを含む。スリーブ16は、円筒部内周面16a、周状張出部16b、円筒部16cを含み、ステータコア12には、コイル18が巻きつけられている。また、ハブ20は、中心孔20a、第1円筒部20b、第2円筒部20c、ハブ外延部20d、台座部20fを含む。シャフト22は、段部22a、先端部22b、外周面22cを含み、スラスト部材26は、下垂部26c、フランジ部26eを含む。なお、以下の説明では、全体として、便宜上説明図に示された下方を下と、上方を上と表現する。
ベース部材10は、中心部分の孔と、当該中心部分の孔を囲むように設けられた円筒部10aとを有する。また、ベース部材10は、中心部分の孔によってハウジング14を保持するとともに、ハウジング14を環囲する円筒部10aの外周側にステータコア12を固着する。なお、ハウジング14の外周側と、円筒部10aの内周側との間に環状の第2領域部42が形成されている。第2領域部42は、ベース部材10の中心部分の孔を囲むような形状を有する。ベース部材10は、アルミダイキャストを切削加工するか、アルミ板またはニッケルメッキを施した鉄板をプレス加工して形成される。
ステータコア12は、ケイ素鋼板等の磁性材を積層した後に、表面に電着塗装や粉体塗装等による絶縁コーディングを施して形成される。また、ステータコア12は、外方向に突出する複数の突極(図示せず)を有するリング状であり、各突極にはコイル18が巻回されている。突極数は、例えばディスク駆動装置100が3相駆動であれば9極とされる。コイル18の巻き線端末は、ベース部材10の底面に配設されたFPC(フレキシブル基板)上に半田付けされている。引き出された線端末は解けないように接着剤で固定される。この固定は、超音波洗浄時等に線端末が共振し大きな振幅で振動し断線することを防止するためになされる。所定の駆動回路によりFPCを通じて3相の略正弦波状の電流がコイル18に通電されると、コイル18はステータコア12の突極に回転磁界を発生する。そして、マグネット24の駆動用磁極と、当該回転磁界との相互作用により回転駆動力が生じて、回転体Rが回転する。
なお、リング状のマグネット24の軸方向下端面と隙間を介して対向するベース部材10上の位置に吸引プレート44が固定されている。吸引プレート44は、リング状の部材であり、軟磁性材料で例えば冷間圧延鋼板をプレスすることで形成される。吸引プレート44はマグネット24と間に軸方向の磁気的吸引力を生じる。つまり、吸引プレート44は回転体Rがベース部材10に引き寄せられる方向のハブ吸引力を生じさせる。そして、回転体Rの回転時に後述するラジアル動圧発生部RBおよびスラスト動圧発生部SBを含む軸受構造による浮上力とハブ吸引力と回転体R全体に働く重力との3者がバランスして周囲の部材と非接触で当該回転体Rが回転するようにしている。
ハウジング14は、円筒部10aの内周面に接着または圧入により固着される。また、ハウジング14は、スリーブ16を環囲する円筒部14cと、ハブ20側端部に設けられアキシャル方向の面を有するハウジング平坦部14dと、円筒部14cのうちのハウジング平坦部14dとは反対側の端部を密閉する底部14bとを結合した略カップ状をなす。このような形状のハウジング14は、スリーブ16の下端を塞ぎ、かつスリーブ16の上端を突出させるように配置される。なお、底部14bと円筒部14cとは一体に形成されてもよいし、底部14bと円筒部14cとを別々の部材で形成して両者を固着してもよい。ハウジング14は、銅系の合金、粉末冶金による焼結合金、ステンレスのほか、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリアミドなどのプラスチック材料によって形成されてもよい。ハウジング14をプラスチック材料で形成する場合は、ディスク駆動装置100の静電気除去性能を確保するため、ハウジング14の固有抵抗が10の6乗(Ω・m)以下となるよう、プラスチック材料に例えばカーボン繊維等を含ませて構成することが望ましい。
ハウジング14の内周面には、アキシャル方向に延在する溝14aが形成されている。この溝14aは、円筒部14c内にスリーブ16を嵌合させた際、ハウジング14の両端面側を連結する連通孔となる。この連通孔は、潤滑剤28が充填されることによって連通路Iとなる。この連通路Iについては後述する。溝14aの断面形状は、凹んだ円弧状や矩形状とすることができる。
スリーブ16は、ハウジング14の内周面に接着または圧入により固着され、ベース部材10の中心部分の孔と同軸に固定されている。また、スリーブ16は、シャフト22を収納することによってシャフト22を支承する環状の円筒部16cと、円筒部16cのハブ20側端部において外径方向に延在された周状張出部16bとを結合した形状である。また、円筒部16cの内部に、円筒部内周面16aが形成されており、円筒部内周面16aがシャフト22を囲む。スリーブ16の円筒部内周面16aとシャフト22の外周面22cとの間にはラジアル空間部が形成され、このラジアル空間部においてラジアル動圧を発生させる個別ラジアル動圧発生部として、第1ラジアル動圧発生部RB1と第2ラジアル動圧発生部RB2が配置される。個別ラジアル動圧発生部としての第1ラジアル動圧発生部RB1と第2ラジアル動圧発生部RB2の詳細は後述する。周状張出部16bと円筒部16cとは一体に形成されてもよいし、周状張出部16bと円筒部16cとを別々の部材で形成して両者を固着してもよい。なお、周状張出部16bと円筒部14cとの間に環状の第1領域部40が形成されている。スリーブ16は、銅系の合金、粉末冶金による焼結合金、ステンレス等で形成できる。この他、スリーブ16は、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリアミドなどのプラスチック材料によって形成してもよい。スリーブ16をプラスチック材料で形成する場合は、ディスク駆動装置100の静電気除去性能を確保するため、スリーブ16の固有抵抗が10の6乗(Ω・m)以下となるよう、プラスチック材料に例えばカーボン繊維等を含ませて構成することが望ましい。
ハブ20は、中心部分に設けられた中心孔20aと、中心孔20aを囲むように設けられた第1円筒部20bと、第1円筒部20bの外側に配設される第2円筒部20cと、第2円筒部20cの下端にハブ20の半径方向に外延されたハブ外延部20dとを含んで構成される。また、ハブ20は、略カップ状の形状を有する。ハブ20は、軟磁性を有する。例えばSUS430F等の鉄鋼材料が用いられる。ハブ20は、鉄鋼板をプレス加工や切削加工などにより加工されて、略カップ状の所定の形状に形成される。例えば、大同特殊鋼株式会社が供給する商品名DHS1のステンレスはアウトガスが少なく、加工容易である点でハブ20の材料として好ましい。また、同様に商品名DHS2のステンレスはさらに耐食性が良好な点でハブ20の材料としてより好ましい。
ハブ20の第1円筒部20bの内周面にスラスト部材26が固着され、第2円筒部20cの内周面にマグネット24が固着される。ここで、マグネット24は、ベース部材10に固着されたステータコア12に対向するように、シャフト22と同心の環状部に固着される。このような構成によって、ハブ20は、シャフト22と一体的に回転して、図示しない記録ディスク120を駆動させる。記録ディスク120は、その中心孔が第2円筒部20cの外周面に係合してハブ外延部20dに載置される。
シャフト22は、ハブ20の中心孔20aに固着される。ここで、シャフト22の上端部には段部22aが設けてあり、組み立ての際、中心孔20aにシャフト22が圧入される。その結果、ハブ20は段部22aによりアキシャル方向の移動を規制されるとともに、所定の直角度でシャフト22と一体化される。そして、シャフト22の先端部22b側は、円筒部16cの内周に収納される。なお、シャフト22はステンレス材により形成することができる。
スラスト部材26は、スリーブ16を環囲するフランジ部26eと、ハウジング14を環囲する下垂部26cとを有する。ここで、フランジ部26eは、第1円筒部20bの内壁に接着剤で固着され、下垂部26cは、フランジ部26eの外縁部分に結合されるとともに第1円筒部20bの内壁に接着剤で固着される。つまり、下垂部26cの外周面は第1円筒部20bの内周面に接着により固着されている。このようにして、フランジ部26eは、円筒部16cの外周を、隙間を介して囲み、かつ周状張出部16bの下面に狭い隙間を介して配置される。さらに、スラスト部材26は、ハブ20と一体的に回転するが、その際、フランジ部26eは、第1領域部40内で回転し、下垂部26cは、第2領域部42内で回転する。
図4に示すように、スラスト部材26は、ハウジング平坦部14dと周状張出部16bの軸方向隙間においてスリーブ16を環囲する内周部26eaと、内周部26eaから半径方向外向きに延在する部分であって上端面26ecが下向に窪む外周部26ebと、を有している。また、第1円筒部20bは、スラスト部材26の外周部が固着される内壁の部分20bbと、内壁の部分20bbの上側に設けられ内壁の部分20bbの内周面より小径の内周面を有する内周小径部20baと、を含み、内周小径部20baは周状張出部16bを環囲すると共に、軸方向において内周部26eaの上側の端面26edを越えて下側に延在し外周部26ebと対面する端面20bcを有している。
フランジ部26eは、図2に示すように、スラスト上面26aとスラスト下面26bとを有するアキシャル方向に薄い形状を有する。また、下垂部26cは、フランジ部26eの外周側下面にアキシャル方向に延びる。フランジ部26eのスラスト下面26bとハウジング14の上端部であるハウジング平坦部14dとで第1スラスト動圧発生部SB1を構成し、フランジ部26eのスラスト上面26aと周状張出部16bの下面とで第2スラスト動圧発生部SB2を構成する。スラスト部材26は、フランジ部26eと下垂部26cとを結合しており、図2に示すように、アルファベットのLの大文字を上下逆にしたいわば逆L字形状の断面を有する。ここで、下垂部26cのアキシャル方向の長さはフランジ部26eのアキシャル方向の長さよりも長い。また、下垂部26cの内周面26dは、フランジ部26eが形成されている側とは逆側に向かって半径が小さくなるテーパー状を有しており、後述するキャピラリーシール部TSを構成する。このようなスラスト部材26は、例えば、板状の全属材料にプレス加工等を施すことにより容易かつ安価に形成できる。また、プレス加工等では、スラスト部材26が小型で薄くなっても良好な寸法精度で作成できる。その結果、ディスク駆動装置100の小型化や軽量化に寄与できる。
スラスト部材26は、スラスト動圧発生部を構成する他に、回転体Rが固定体Sから抜けることを防止する機能を有する。衝撃によって、回転体Rと固定体Sとが相対的に移動すると、フランジ部26eは周状張出部16bの下面と接触する。その結果、スラスト部材26は、第1円筒部20bから外れる方向に応力を受ける。下垂部26cと第1円筒部20bの接合距離が短いと、接合強度が弱くなるので、小さな衝撃でも、接合が破壊される可能性が高くなる。つまり、下垂部26cと第1円筒部20bとの接合距離を長くするほど、衝撃に強くなる。
一方、フランジ部26eが厚くなると、キャピラリーシール部TSが短くなり、キャピラリーシール部TSにおいて保持可能な潤滑剤28の容量が小さくなる。そのため、衝撃によって、潤滑剤28が飛散すると直ちに潤滑剤不足となる可能性がある。このような潤滑剤不足によって、流体動圧軸受は機能を低下させ焼き付きなどの機能不全を生じやすくなる。そのため本実施形態のディスク駆動装置100は、フランジ部26eを薄くすることによって、キャピラリーシール部TSを上下方向に長くしている。その結果、保持可能な潤滑剤28の量が大きくなり、衝撃によって、もし潤滑剤28が飛散しても容易には潤滑剤不足とならないように構成している。つまり、スラスト部材26のアキシャル方向の距離は、下垂部26cに対して長く、フランジ部26eに対して短くなるようにしている。
下垂部26cの外周面は第1円筒部20bの内周面に圧入により固着する方法があるが、下垂部26cが圧入により応力を受けると、下垂部26cの内周面に変形を生じ、この変形のためキャピラリーシール部の機能が損なわれるおそれがある。そこで、本実施形態では、下垂部26cの外周面は第1円筒部20bの内周面より小径とし、両者を接着により固着している。その結果、下垂部26cの変形が防止され、キャピラリーシール部の機能が十分に発揮できるようにしている。
マグネット24は、第2円筒部20cの内周に固着されて、ステータコア12の外周に狭い隙間を介して対向するように設けられる。また、マグネット24は、Nd−Fe−B(ネオジウム−鉄−ボロン)系の材料で形成され、表面には電着塗装やスプレー塗装が施され、内周側は12極に着磁されている。
次に、ディスク駆動装置100の構成における動圧軸受について説明する。ラジアル方向の動圧軸受は、シャフト22の外周面22cと、スリーブ16の円筒部内周面16aと、両者の間隙に充填されたオイル等の潤滑剤28とを含んで構成されるラジアル動圧発生部を含む。ラジアル動圧発生部は、複数の個別ラジアル動圧発生部で構成されている。本実施形態の場合、個別ラジアル動圧発生部として、アキシャル方向に離隔した状態で、ハブ20から遠い方に第1ラジアル動圧発生部RB1が配置され、ハブ20から近い方に第2ラジアル動圧発生部RB2が配置される。第1ラジアル動圧発生部RB1と第2ラジアル動圧発生部RB2は、円筒部内周面16aと外周面22cとの隙間に設けられて、ラジアル方向の動圧を発生して回転体Rを支持する。第1ラジアル動圧発生部RB1と第2ラジアル動圧発生部RB2は、対向する外周面22cと円筒部内周面16aとの少なくとも一方に動圧を発生させるための第1ラジアル動圧溝、第2ラジアル動圧溝を有する。
次に第1ラジアル動圧発生部RB1と第2ラジアル動圧発生部RB2を構成するラジアル動圧溝について説明する。なお、第1ラジアル動圧発生部RB1を構成するラジアル動圧溝と第2ラジアル動圧発生部RB2を構成するラジアル動圧溝の形状は、基本的には同じとすることができるので、ラジアル動圧発生部RBのラジアル動圧溝としてまとめて説明する。図3は、ラジアル動圧発生部RBを含むラジアル空間部を形成するスリーブ16の円筒部内周面16aに形成したラジアル溝を周方向に展開した状態の一例を説明する図である。なお、図3において、ハッチングした領域がラジアル溝として機能する溝部502で、その他の部分は非溝部504を示す。図3に示すように、ラジアル動圧発生部RBは、回転方向(スリーブ16の周方向)Zに沿って溝部502と非溝部504が繰り返し配列される複数の縞模様溝部で構成されている。本実施形態の構造の場合、各縞模様溝部は、両側の端部E1,E2と当該両側の端部E1,E2に挟まれた中間部Pで形成され、両側の端部E1,E2は中間部Pよりシャフト22の回転方向とは逆方向となるZ方向に向かって先行する位置に配置されている。つまり、両側の端部E1,E2と中間部Pとはシャフト22とスリーブ16の相対的な回転により中間部Pに潤滑剤28が集まるように配置されている。ラジアル動圧発生部RBの場合、図2に示すようにスリーブ16が固定でシャフト22が回転するタイプと、それとは逆にシャフト22が固定でスリーブ16が回転するタイプがある。また、ラジアル動圧溝は、図3に示すようにスリーブ16側に形成するタイプと、シャフト22側に形成するタイプ、およびスリーブ16とシャフト22の両方に形成するタイプがある。いずれの場合も縞模様溝部を構成する両側の端部E1,E2と中間部Pは、シャフト22とスリーブ16の相対的な回転により中間部Pに潤滑剤28が集まるように配置される。したがって、縞模様溝部を構成する端部E1,E2と中間部Pの回転方向に対する配置関係はスリーブ16とシャフト22の回転形態および縞模様溝部の形成形態にしたがって決定される。なお、図3の場合、ラジアル溝の形状の一例としてヘリングボーン形状で形成している場合を示す。この場合、中間部Pは、ヘリングボーン形状の頂部周辺ということができる。
例えば、ラジアル動圧発生部RBの直径が4mmの場合に、1周の溝部502の数を12個とすることができる。また、溝部502の中間部P及び、端部E1,E2の溝部の周方向幅Egは略0.52mmとすることができる。また、ラジアル動圧発生部RBの直径が3mmの場合に、1周の溝部502の数は8個で、中間部P及び、端部E1,E2の溝部の周方向幅Egはそれぞれ略0.59mmとすることができる。また、溝部502の径方向の深さは例えば5〜6μmとすることができる。なお、円筒部内周面16aと外周面22cの径方向隙間は3〜4μmとすることができる。
回転体Rが回転すると、ラジアル動圧溝がラジアル動圧を発生させ、当該ラジアル動圧によりシャフト22はスリーブ16に対してラジアル方向に所定の間隙を有して支持される。なお、第1ラジアル動圧発生部RB1における第1ラジアル動圧溝のアキシャル方向の形成幅が、第2ラジアル動圧発生部RB2における第2ラジアル動圧溝のアキシャル方向の形成幅よりも狭く形成されている。これにより、シャフト22のアキシャル方向で異なる強さの側圧に対応したラジアル動圧が、第1ラジアル動圧発生部RB1と第2ラジアル動圧発生部RB2において発生する。このように、第2ラジアル動圧発生部RB2で大きなラジアル動圧を発生することによりハブ20等の重量部材に近い側の支持を安定的に行っている。一方、第1ラジアル動圧発生部RB1で第2ラジアル動圧発生部RB2より小さなラジアル動圧を発生することでシャフト22を支持している。その結果、シャフト22のスムーズな回転を実現して、高いシャフト剛性を得られるようにしている。なお、ラジアル動圧を発生させることは、言い換えれば回転抵抗を発生させることであり、シャフト22の駆動時のシャフトロスの原因になる。しかし、第1ラジアル動圧発生部RB1で発生するラジアル動圧を小さくすることでこのシャフトロスを軽減できる。したがって、第1ラジアル動圧発生部RB1と第2ラジアル動圧発生部RB2で発生するラジアル動圧を調整することで高いシャフト剛性と低いシャフトロスとの最適バランスが得られる。
一方、スラスト方向の動圧軸受は、図2に示すように、第1スラスト動圧発生部SB1、第2スラスト動圧発生部SB2を含む。第1スラスト動圧発生部SB1は、フランジ部26eのスラスト下面26bとハウジング平坦部14dと、それらのアキシャル方向の間隙に充填された潤滑剤28とによって形成される。また、第2スラスト動圧発生部SB2は、フランジ部26eのスラスト上面26aと周状張出部16bの下面と、それらのアキシャル方向の間隙に充填された潤滑剤28によって形成される。
第1スラスト動圧発生部SB1、第2スラスト動圧発生部SB2において、アキシャル方向の間隙の少なくとも一方の面に、動圧を発生させるためのスラスト動圧溝(図示せず)が形成されている。このスラスト動圧溝は、例えばスパイラル状またはラジアル動圧溝と同様なヘリングボーン状で形成できる。スラスト動圧発生部SBは、回転体Rの回転にともなって、全体としては潤滑剤28をキャピラリーシール部TSから軸受内部に送り込む方向であるポンプイン方向の動圧を発生し、この圧力によりアキシャル方向の力、つまり浮上力を回転体Rに作用させる。第1ラジアル動圧発生部RB1、第2ラジアル動圧発生部RB2、第1スラスト動圧発生部SB1,第2スラスト動圧発生部SB2における間隙に充填された潤滑剤28は、互いに共用されるとともに、キャピラリーシール部TSによりシールされて外部への漏出が防止されている。
キャピラリーシール部TSは、ハウジング14の外周面14eとスラスト部材26の内周面26dとによって構成されている。外周面14eは、上面側から下面側へ向かうにしたがって小径となるような傾斜面を有する。一方、これに対向する内周面26dも、上面側から下面側に向かうにしたがって小径となるような傾斜面を有する。このような構成によって、外周面14eおよび内周面26dは、それらの隙間が上面側から下面側に向かうにしたがって拡がるような、キャピラリーシール部TSを形成する。ここで、キャピラリーシール部TSの途中に、潤滑剤28と外気との境界面(気液界面)が位置するように、潤滑剤28の充填量が設定されているので、毛細管現象により潤滑剤28は、このキャピラリーシール部TSによりシールされる。その結果、潤滑剤28の外部への漏出が防止されている。つまり、潤滑剤28は、第1ラジアル動圧発生部RB1、第2ラジアル動圧発生部RB2、第1スラスト動圧発生部SB1、第2スラスト動圧発生部SB2を形成する空間、ハウジング14とスラスト部材26との間の空間、周状張出部16bとハブ20との間の空間等を含む潤滑剤保持部に充填されることになる。
また、前述のごとく、キャピラリーシール部TSは、外側の傾斜面である内周面26dが上面側から下面側に向かうにしたがって小径となるように設定されている。そのため、回転体Rの回転にともない、潤滑剤28には、それが充填された部分の内部方向に移動させる方向の遠心力が作用するので外部への漏出がより確実に防止される。また、連通路Iは、ハウジング14の内周面にアキシャル方向に沿って形成された溝14aにより確保される。連通路Iにより、第1ラジアル動圧発生部RB1および第2ラジアル動圧発生部RB2の両側が連通されているので、ラジアル動圧軸受の圧力バランスが崩れても、すぐに復帰可能であり、全体の圧力バランスが良好に維持される。また、シャフト22や回転体Rに外部から力が加わるなどの外乱によって、第1ラジアル動圧発生部RB1、第2ラジアル動圧発生部RB2、スラスト動圧発生部SBにおける動圧のバランスが崩れても、即座に圧力が平均化してバランスが維持される。その結果、固定体Sに対する回転体Rの浮上量が安定し、信頼性の高いディスク駆動装置100が得られる。
図4を参照して個別ラジアル動圧発生部として機能する第1ラジアル動圧発生部RB1および第2ラジアル動圧発生部RB2の詳細を説明する。図4は、ラジアル動圧発生部RBの直径とラジアル動圧発生部RBのアキシャル方向の長さの関係を主として説明する部分断面図である。
モバイル機器へ搭載されるディスク駆動装置100は、前述したように駆動電流の低減が要求されている。発明者らは、駆動電流の低減が、図2および図4の構成において、ラジアル動圧発生部RBの直径Dを小さくすることにより実現できることを試験により見いだした。なお、本実施形態では、スリーブ16の円筒部内周面16aにラジアル動圧発生部RBを構成するラジアル動圧溝を形成する例を説明する。
ラジアル動圧発生部RBの直径Dを小さくすることによりラジアル動圧溝の周方向の形成長が短くなる。つまり、円筒部内周面16aに形成するラジアル動圧溝の数またはラジアル動圧溝全体の溝の容積が低減して潤滑剤28に対する抵抗が低減される。その結果、回転体Rを駆動するための駆動電流が低減可能になる。また、シャフト22の外周面22cとスリーブ16の円筒部内周面16aの間の隙間寸法を維持した状態で、ラジアル動圧発生部RBの直径Dを小さくすると、スリーブ16が収納するシャフト22の直径も小さくなる。つまり、回転体R全体としての重量の軽減が可能になり駆動電流の低減に寄与できる。なお、発明者らは同様に、ラジアル動圧溝の径方向の深さGを浅くすることでも駆動電流の低減が実現できることを見いだした。この場合もラジアル動圧溝全体の溝の容積が低減して潤滑剤28に対する抵抗が低減できる。その結果、回転体Rを駆動するための駆動電流が低減可能になる。なお、例えばラジアル動圧発生部RBの直径Dを2.5mmで、ラジアル動圧溝の深さGは3〜4μmで、円筒部内周面16aと外周面22cとの隙間は2〜3μmに設定してもスリーブ16の寸法精度やラジアル動圧溝の形状精度を安定的に加工できることを発明者らは確認した。この場合、スリーブ16は例えば切削加工により高精度に加工できることを発明者らは確認している。
ところで、第1ラジアル動圧発生部RB1や第2ラジアル動圧発生部RB2を構成するラジアル動圧発生部RBの直径Dやラジアル動圧溝の深さGを小さくするとその減少量に対応して、発生するラジアル動圧は小さくなる。つまり、ラジアル軸受剛性が低下する傾向となる。前述したように、ラジアル軸受剛性が低いと衝撃を受けた場合にその加速度による応力に対する記録ディスク120の変位が大きくなる。そして、記録ディスク120の変位が大きくなると、磁気ヘッドと記録ディスク120との相対距離が不安定となり、データのリードライトエラーが増大する。
このため、ラジアル動圧発生部RBの直径Dを低減した状態を維持しつつ、ラジアル動圧を増加させる必要がある。本発明者らは、ラジアル動圧発生部RBの軸方向の長さとラジアル動圧発生部RBの直径Dとをパラメータとしてラジアル動圧が概ね決められることを見いだした。つまり、発生するラジアル動圧が設計段階で予め定められた最低基準値以上になるように、ラジアル動圧発生部の軸方向の長さとラジアル動圧発生部RBの直径Dより長さを決定すればよいとの結論に達した。
すなわち、第1ラジアル動圧発生部RB1の軸方向寸法L1と第2ラジアル動圧発生部RB2の軸方向寸法L2の和(L1+L2)とラジアル動圧発生部RBの直径Dの関係をL1+L2>Dとなるようにすれば、駆動電流を低下させつつ、必要なラジアル動圧の確保が可能となる。そして、(L1+L2)の大きさ増加させれば、その増加に対応してラジアル動圧が増加して、ディスク駆動装置100の使用時の耐衝撃性能を向上させて安定した動作を実現できる。また、ディスク駆動装置100の仕様に対応して設計段階でシャフト22の直径が決定できれば、ラジアル動圧発生部RBの直径Dが決定可能であり、さらにラジアル動圧発生部RBの長さが決定できるのでラジアル動圧発生部RBの設計が容易になる。
なお、ラジアル動圧発生部の軸方向の長さが増加するので溝の容積が増加し、潤滑剤28に対する抵抗が増加する。しかし、ラジアル動圧発生部RBの直径Dの縮小に対応してシャフト22が細くなり軽量化が可能になる。この軽量化による駆動電流の減少でラジアル動圧発生部の軸方向の長さ増加による駆動電流の増加分の一部を相殺できるのでディスク駆動装置100全体として駆動電流の低減が実現できる。
発明者らは、具体的な例として、ラジアル動圧発生部RBの直径Dを2.4mmとして、L1+L2=2.5mmとした場合にラジアル動圧の発生量と駆動電流の低減のバランスが良好となることを実験により確認した。また、ラジアル動圧発生部RBの直径Dを2.4mm以下としてもよいことを実験で確認した。この場合、駆動電流がさらに小さくなり、電池駆動によるディスク駆動装置100の使用可能時間が長くなる点で有利であることも確認した。この場合も、剛性の低下に応じて、ラジアル動圧発生部RBの軸方向寸法を長く調整すれば、十分な軸受剛性の確保ができる。
ところで、単純にラジアル動圧発生部RBの軸方向の長さを長くすると、ディスク駆動装置100の軸方向寸法が長くなり、従来から要望のあるディスク駆動装置100の薄型化に反することになる。発明者らは、記録ディスク120にかかる衝撃による加速度は、ハブ20から遠い側の第1ラジアル動圧発生部RB1よりハブ20から近い側の第2ラジアル動圧発生部RB2に大きな割合で加わるとの認識を実験により得た。そして、ハブ20から近い側の第2ラジアル動圧発生部RB2の軸方向寸法L2をハブ20から遠い側の第1ラジアル動圧発生部RB1の軸方向寸法L1より大きくして第2ラジアル動圧発生部RB2に大きなラジアル動圧を発生させればよいことを見いだした。このようなラジアル動圧の発生バランスを形成することで、ディスク駆動装置100の使用時の耐衝撃性能を向上できると共に、前述したように回転体Rの重量に対応したラジアル動圧のバランス配分も同時に可能となり、安定した回転体Rの回転が実現できる。ラジアル動圧の発生バランスは、第1ラジアル動圧発生部RB1と第2ラジアル動圧発生部RB2の軸方向寸法L1,L2の長さ調整や溝深さGの調整により実現できる。このような調整を行うことで、駆動電流を低下させつつ、必要なラジアル動圧の確保が可能となり、ディスク駆動装置100の使用時の耐衝撃性能を向上させて安定した動作が実現できる。
また、ディスク駆動装置100に対する要望の1つとして、耐衝撃性能を向上しながらディスク駆動装置100の軸方向寸法を薄くしたいというものがある。図4に示しように、第1ラジアル動圧発生部RB1と第2ラジアル動圧発生部RB2の間には、非ラジアル動圧発生部となる潤滑剤28の液溜RRが軸方向寸法L3で形成されている。所定の長さを有するシャフト22を安定的かつ効率的に支持するためには、シャフト22の軸方向の離れた複数位置で支持することが好ましい。そのため、第1ラジアル動圧発生部RB1と第2ラジアル動圧発生部RB2は離間配置され、その間に液溜RRが形成される。また、この液溜RRは潤滑剤28のバッファスペースとして機能して潤滑剤28の欠乏回避に寄与する。しかしながら液溜RR自体はラジアル動圧の発生に寄与しない。そこで、発明者らは、潤滑剤28の欠乏回避は例えばキャピラリーシール部TSの形状等で対応して、液溜RRの軸方向寸法L3をラジアル動圧発生部RBの軸方向寸法の和(L1+L2)より小さくするようにした。その結果、ラジアル動圧発生部RBの形成可能領域を広げることが可能になり、ラジアル動圧発生部RBの形成によるアキシャル方向の寸法拡大、つまりディスク駆動装置100の軸方向寸法の拡大を回避しつつ、駆動電流の低減と共に耐衝撃性能を向上することが可能になる。また、液溜RRが軸方向寸法L3の低減によりディスク駆動装置100の軸方向寸法を薄型化に寄与できる。なお、ディスク駆動装置100の軸方向寸法を一層薄くするために、液溜RRの軸方向寸法L3は、液溜RR部分の直径より小さく構成してもよい。この場合も、ラジアル動圧発生部RBの形成領域を広げる結果となり軸受剛性の低下抑制に寄与できる。
ところで、回転体Rの安定した回転駆動を実現するためハブ20の軸方向寸法を大きくことがある。この点を考慮して、ディスク駆動装置100の薄型化の要請に対応するとキャピラリーシール部TSの軸方向寸法が小さくなる。このとき、ディスク駆動装置100に衝撃が加わるとキャピラリーシール部TSの潤滑剤28が飛散して、潤滑剤28の量が減少してしまう場合がある。潤滑剤28の量が減少するとディスク駆動装置100の寿命の短縮を招く場合がある。そこで、本実施形態においては、図4において、ハウジング14の外周面14eと下垂部26cの内周面26dが径方向に対向する領域の軸方向寸法Cをハウジング14の外周面14eから軸方向に延長した線上のハブ20の軸方向寸法Hより大きくしている。図4に示すように、軸方向寸法Cに相当する部分は、キャピラリーシール部TSを構成しており、軸方向寸法Cを長くすることによりキャピラリーシール部TSに貯留された潤滑剤28の気液界面28aと下垂部26cの端面との距離L4を長くできる。これにより、ディスク駆動装置100が衝撃を受けたときに潤滑剤28の移動に対する余裕スペースを十分に確保できるので、潤滑剤28の飛散防止性能を向上できる。この結果、潤滑剤28の減少が抑制されディスク駆動装置100の寿命低下が抑えられる。このように、ディスク駆動装置100の潤滑剤28の漏れ防止性能を向上することで、ディスク駆動装置100の駆動時の負荷を軽減し、駆動電流の過剰な消費を回避しつつ、軸受剛性の維持に対する信頼性が向上できる。
また、図4に示すように、本実施形態においては、潤滑剤28の欠乏抑制のために、図4に示すように、キャピラリーシール部TSの開放端側であるスラスト部材26の内周面26dとハウジング14の外周面14eの周方向に撥油剤を塗布した塗布部302、303を設けてもよい。撥油剤は、例えばテフロン樹脂を溶剤で溶かしたものであり、塗布部302、303で溶剤を気化させることによりテフロン樹脂の膜を形成する。そして、このテフロン樹脂の膜により、潤滑剤28の気液界面28aから一旦飛散した潤滑剤28が塗布部302、303にはじかれて、潤滑剤28の溜まり領域に戻るようにできる。その結果、潤滑剤28の減少を容易に抑えることができる。なお、塗布部302、303の位置は気液界面28aより開放側であればよくその位置は適宜設定できる。このように、ディスク駆動装置100の潤滑剤28の漏れ防止性能を向上することで、ディスク駆動装置100の駆動時の負荷を軽減し、駆動電流の過剰な消費を回避しつつ、軸受剛性の維持に対する信頼性が向上できる。
また、本実施形態においては、図4に示すように、第1ラジアル動圧発生部RB1と第2ラジアル動圧発生部RB2の間部分には、前述したような液溜RRを形成するためにスリーブ16の直径を大きくしている。この液溜RRに保持した潤滑剤28は、軸方向上側に変位させられるような衝撃を受けた場合にキャピラリーシール部TSで保持している潤滑剤28を押し出す方向の力となる。このため、軸方向寸法L3が長いと液溜RRに保持した潤滑剤28の量が多くなり、キャピラリーシール部TSに保持した潤滑剤28を押し出し飛散させやすいなる場合がある。そこで、本実施形態で示すように、図4に示すように、ハウジング14の外周面14eとスラスト部材26の下垂部26cの内周面26dの径方向に対向する領域の軸方向寸法Cを、液溜RRの軸方向寸法L3より大きくしてもよい。L3<Cとすることで、潤滑剤28に外力が加えられたときにキャピラリーシール部TSから潤滑剤28が押し出される現象を軽減して飛散量が抑制できる。このように、ディスク駆動装置100の潤滑剤28の漏れ防止性能を向上することで、ディスク駆動装置100の駆動時の負荷を軽減し、駆動電流の過剰な消費を回避しつつ、軸受剛性の維持に対する信頼性が向上できる。
また、ハウジング14の外周面14eと下垂部26cの内周面26dの互いに対向する領域の少なくとも何れかの領域の表面粗度をシャフト22の外周面22cの表面粗度より大きくしてもよい。この場合の表面粗度を例えばRy1.6以上になるように形成すると表面張力による潤滑剤28の移動に対する抵抗力が増大することを発明者らは実験により確認した。この結果、潤滑剤28の飛散量が抑えられる。このように、ディスク駆動装置100の潤滑剤28の漏れ防止性能を向上することで、ディスク駆動装置100の駆動時の負荷を軽減し、駆動電流の過剰な消費を回避しつつ、軸受剛性の維持に対する信頼性が向上できる。
また、ハウジング14の外周面14eと下垂部26cの内周面26dの対向する領域の少なくとも何れか一方の領域に親水化処理を施してもよい。親水化処理は、表面を改質して潤滑剤28との接触角を小さくする処理である。これらの領域を親水化処理すると表面張力による潤滑剤28の移動に対する抵抗力が増大する。この結果、潤滑剤28の飛散量が抑えられる。なお、親水化処理としては、種々の技術を適用することができる。例えば、チタンコーティング、ガラスコーティング、シリカコーティング、有機−無機複合型セラミックコーティング、UV照射による親水化処理は、作業が容易または効果が良好である点で本実施形態での適用が好ましい。また、親水化処理のうち、接触角が10度以下となるような処理を特に超親水化処理と呼ぶことがある。ハウジング14の外周面14eと下垂部26cの内周面26dの対向する領域の少なくとも何れか一方の領域を超親水化処理することで潤滑剤28の飛散量をさらに抑えられる。このように、ディスク駆動装置100の潤滑剤28の漏れ防止性能を向上することで、ディスク駆動装置100の駆動時の負荷を軽減し、駆動電流の過剰な消費を回避しつつ、軸受剛性の維持に対する信頼性が向上できる。
また、潤滑剤28の飛散量を抑制する別の実施例として、ハウジング14の外周面14eと下垂部26cの内周面26dの間の空間に、ハブ20の回転に伴い潤滑剤28を内部方向(非開放端方向)に移動させる構造を備えてもよい。例えば、ハウジング14の外周面14eと下垂部26cの内周面26dの少なくとも何れか一方に、ハブ20の回転に伴い潤滑剤28をキャピラリーシール部TSの開放端側から内部側に移動させる潤滑剤移動部を形成してもよい。この潤滑剤移動部は、ハブ20と共に下垂部26cが記録ディスク120の回転方向に回転したとき、キャピラリーシール部TSの内部方向に潤滑剤28を導く圧力を生じるように傾斜した螺旋溝で構成できる。このような潤滑剤移動部を形成することにより、ハブ20の回転中にディスク駆動装置100に衝撃が加わった場合も、潤滑剤28の飛散方向への移動を抑制する流れを潤滑剤28内部に形成することができる。その結果、潤滑剤28の飛散抑制が良好かつ効率的にできる。このように、ディスク駆動装置100の潤滑剤28の漏れ防止性能を向上することで、ディスク駆動装置100の駆動時の負荷を軽減し、駆動電流の過剰な消費を回避しつつ、軸受剛性の維持に対する信頼性が向上できる。
また、潤滑剤28の飛散量を抑制する別の実施例として、潤滑剤28の静止時の気液界面28aは、ハウジング14の外周面14eと下垂部26cの内周面26dと径方向に対向する領域において、軸方向の略中央に位置するようにしてもよい。このようにキャピラリーシール部TSの気液界面28aを設定しておくことにより、内周面26dの下端と外周面14eとで形成するキャピラリーシール形成領域の開放端までの距離が確保できる。つまり、ディスク駆動装置100が衝撃を受けた場合に、気液界面28aの高さが変動する場合でも開放端までのバッファスペースにより潤滑剤28の外部への飛散を軽減できる。このように、ディスク駆動装置100の潤滑剤28の漏れ防止性能を向上することで、ディスク駆動装置100の駆動時の負荷を軽減し、駆動電流の過剰な消費を回避しつつ、軸受剛性の維持に対する信頼性が向上できる。
なお、本実施形態において、ラジアル動圧発生部RBの直径Dを2.5mmとした場合、潤滑剤28の静止時の気液界面28aの円周方向における軸方向寸法の液面高さの最大と最小の差異は0.2mm以下とすることが好適であることを発明者らは確認した。この場合、キャピラリーシール形成領域の開放端までの距離が小さくなる方を最大液面、距離が大きくなる方を最小液面とする。このような液面高さの差異の許容範囲を設定することにより、ディスク駆動装置100が衝撃を受けて潤滑剤28の液面が変動する場合でもキャピラリーシール形成領域の開放端までの必要距離の確保を保証可能となる。このように、ディスク駆動装置100の潤滑剤28の漏れ防止性能を向上することで、ディスク駆動装置100の駆動時の負荷を軽減し、駆動電流の過剰な消費を回避しつつ、軸受剛性の維持に対する信頼性が向上できる。
ところで、前述したようなキャピラリーシール部TSにおける潤滑剤28の気液界面28aの周方向の液面高さの変化は、ハウジング14の外周面14eと下垂部26cの内周面26dの隙間が円周方向で変化することに起因する。つまり、この隙間が相対的に狭い部分では潤滑剤28の気液界面28aは図4において下方に位置し、相対的に広い部分では上方に位置する。この隙間の円周方向の変化は、下垂部26cの回転中心に対する同軸度が高い場合に少なくなる。
図5は、本実施形態で使用するハブ20の加工部分を説明する断面図である。前述したようにスラスト部材26の下垂部26cはハブ20の第1円筒部20bの内周面に接着剤で固着されている。したがって、スラスト部材26の下垂部26cの外形に対する内周面26dの同心度が得られている場合、下垂部26cの回転中心に対する同軸度を得るためには、ハブ20の第1円筒部20bの内周面が中心孔20aと同心状態で形成される必要がある。そこで、本実施形態においては、図5の矢印S1で示す面と矢印S2で示す面を連続的に切削加工している。ここで、連続的に加工とは、例えばハブ20を旋盤にチャックしたまま中心孔20aと第1円筒部20bの内周面とを加工することを意味する。このように加工することで、ハブ20における1つの加工基準となっている中心孔20aに対する第1円筒部20bの高い同心度を得ることができる。その結果、下垂部26cをハブ20に固定するときに良好な同軸度が得られる。そして、キャピラリーシール部TSの潤滑剤28の気液界面28aの周方向における軸方向の液面の高さの最大と最小の差が小さくなる。このように、ディスク駆動装置100の潤滑剤28の漏れ防止性能を向上することで、ディスク駆動装置100の駆動時の負荷を軽減し、駆動電流の過剰な消費を回避しつつ、軸受剛性の維持に対する信頼性が向上できる。
また、他の例では、ハブ20の第2円筒部20cの外周面と第1円筒部20bの内周面とを連続的に加工してもよい。前述したように、ハブ20は記録ディスク120の中心孔と係合する第2円筒部20cを備えている。つまり、図5で矢印S2で示す面と矢印S3で示す面を連続的に切削加工している。ここで、連続的に加工とは、例えばハブ20を旋盤にチャックしたまま第2円筒部20cの外周面と第1円筒部20bの内周面とを連続して加工することを意味する。このように加工することで、ハブ20における他の加工基準となっている第2円筒部20cに対する第1円筒部20bの高い同心度を得ることができる。その結果、下垂部26cをハブ20に固定するときに良好な同軸度が得られる。そして、キャピラリーシール部TSの潤滑剤28の気液界面28aの周方向における軸方向の液面の高さの最大と最小の差が小さくなる。このように、ディスク駆動装置100の潤滑剤28の漏れ防止性能を向上することで、ディスク駆動装置100の駆動時の負荷を軽減し、駆動電流の過剰な消費を回避しつつ、軸受剛性の維持に対する信頼性が向上できる。
ところで、本実施形態の場合、ラジアル動圧発生部RBは、図3でも説明したように、シャフト22の回転方向とは逆方向であるZ方向(スリーブ16の周方向)に沿って溝部502と非溝部504が繰り返し配列される複数の縞模様溝部で構成されている。ラジアル動圧発生部RBで発生させるラジアル動圧は、その縞模様溝部の形状を変化させることによって調整できる。図6(a)〜図6(c)は、縞模様溝部の変形例を説明する説明図である。図6(a)〜図6(c)においても、ラジアル動圧発生部RBを構成するスリーブ16の円筒部内周面16aに形成したラジアル溝を周方向に展開して示している。また、図6(a)〜図6(c)において、図3と同様に、ハッチングした領域が溝部502で、その他の部分は非溝部504を示す。図6に示すように、ラジアル動圧発生部RBは、Z方向に沿って溝部502と非溝部504が繰り返し配列される複数の縞模様溝部で構成されている。そして、各縞模様溝部は、両側の端部E1,E2と当該両側の端部E1,E2に挟まれた中間部Pで形成され、両側の端部E1,E2は中間部PよりZ方向に向かって先行する位置に配置されている。図6(a)〜図6(c)においても、ラジアル溝の形状の一例としてヘリングボーン形状で形成している場合を示す。また、図6(a)〜図6(c)は、図3と同様にスリーブ16が固定でシャフト22が回転し、縞模様溝部がスリーブ16側に形成されているタイプを示している。
図6(a)の場合、溝部502における端部E1、E2の周方向幅Egは、溝部502における中間部Pの周方向幅Pgより大きく形成している。スリーブ16の円筒部内周面16aとシャフト22の外周面22cの相対回転により、ラジアル空間部に介在する潤滑剤28は溝部502の端部E1、E2で掻き集められ中間部Pの方向に向かって誘導される。誘導された潤滑剤28は、中間部Pに対応する非溝部504の突出した中央凸部Ptに乗り上げることでシャフト22に作用するラジアル動圧となる。このとき端部E1、E2の周方向幅Egより中間部Pの周方向幅Pgを狭くしておくことにより、端部E1、E2で掻き集められた潤滑剤28を中間部Pに強く押し込むような現象を生じさせることができる。そして、中央凸部Pt付近で発生するラジアル動圧を大きくできる。その結果、効率的にシャフト22にラジアル動圧が作用しラジアル剛性を増加させられる。また、図2で説明したように、ラジアル動圧発生部RBの直径Dを小さくして駆動電流を低減させる場合でも、ラジアル動圧の発生量を溝部502の形状により増大させて補うことができる。つまり、ラジアル剛性の増加が可能になる。
また、図6(a)に示すように、中間部Pの円周方向において、溝部502の周方向幅Pgは、非溝部504の中央凸部Ptにおける周方向幅Pnより小さくしてもよい。この場合、端部E1、E2の円周方向において、溝部502の周方向幅Egは端部E1,E2に対応する非溝部504の突出した端凸部Et1,Et2の周方向幅Enと実質的に等しいとする。スリーブ16の円筒部内周面16aとシャフト22の外周面22cの相対回転により、ラジアル空間部に介在する潤滑剤28は溝部502の端部E1、E2で掻き集められ中間部Pの方向に向かって誘導される。誘導された潤滑剤28は、中間部P付近で非溝部504の中央凸部Ptに乗り上げることでシャフト22に作用するラジアル動圧となる。このとき中央凸部Ptの周方向幅Pnが広くなると、乗り上げた潤滑剤28がラジアル動圧として作用する円周方向の距離が長くなる。この結果、効率的にシャフト22にラジアル動圧が作用しラジアル剛性が増加させられる。
例えば、第2ラジアル動圧発生部RBの直径が4mmの場合に、1周の溝部502の数を12個とすることができる。また、溝部502の端部E1、E2の周方向幅Egと端凸部Et1,Et2の周方向幅Enは略0.52mmで、溝部502の中間部Pの周方向幅Pgは略0.26mm、非溝部504の中央凸部Ptの周方向幅Pnは略0.79mmとなるように加工できることを発明者らは実験により確認した。また、このようなラジアル動圧溝を形成することで良好なラジアル動圧が発生できることを発明者らは実験により確認した。
また、例えば、第2ラジアル動圧発生部RBの直径が3mmの場合に、1周の溝部502の数を8個とすることができる。また、溝部502の端部E1、E2の周方向幅Egと端凸部Et1,Et2の周方向幅Enは略0.59mmで、溝部502の中間部Pの周方向幅Pgは略0.29mm、中央凸部Ptの周方向幅Pnは略0.89mmとなるように加工できることを発明者らは実験により確認した。また、このようなラジアル動圧溝を形成することで良好なラジアル動圧が発生できることを発明者らは実験により確認した。
また、例えば、第2ラジアル動圧発生部RBの直径が2.5mmの場合に、1周の溝部502の数を8個とすることができる。また、溝部502の端部E1、E2の周方向幅Eg、端凸部Et1,Et2の周方向幅Enは略0.49mmで、溝部502の中間部Pの周方向幅Pgは略0.25mm、中央凸部Ptの周方向幅Pnは0.73mmなるように加工できることを発明者らは実験により確認した。また、このようなラジアル動圧溝を形成することで良好なラジアル動圧が発生できることを発明者らは実験により確認した。
さらに、第2ラジアル動圧発生部RBの直径が2.0mmの場合に、1周の溝部502の数を6個とすることができる。また、溝部502の端部E1、E2の周方向幅Egと端凸部Et1,Et2の周方向幅Enは略0.52mmで、溝部502の中間部Pの周方向幅Pgは略0.26mm、非溝部の周方向幅Pnは略0.79mmとなるように加工できることを発明者らは実験により確認した。また、このようなラジアル動圧溝を形成することで良好なラジアル動圧が発生できることを発明者らは実験により確認した。
なお、非溝部504の周方向幅Pnと溝部502の周方向幅Pgの比率Pn/Pgは、1.2以上とすることで、良好なラジアル動圧効果を生じ、5以下とすることで加工が容易であることを発明者らは実験により確認した。
図6(b)は、ラジアル動圧溝の他の形状を説明する説明図である。この例の場合、溝部502の少なくとも何れか一方の端部の円周方向幅を非溝部504の周方向幅より大きくしている。図6(b)の場合、溝部502の端部E1、E2の周方向幅Egは端凸部Et1,Et2の周方向幅Enより広く、溝部502の中間部Pの周方向幅Pgと中央凸部Ptの周方向幅Pnがほぼ等しい例を示している。溝部502の端部E1、E2の周方向幅Egを広くすることで多くの潤滑剤28を掻き集められる。このため、多くの潤滑剤28が中間部P付近で非溝部504の中央凸部Ptに乗り上げて動圧として作用する。この結果、動圧がシャフト22に効率的に作用しラジアル剛性を増加できる。なお、この例においても、溝部502の端部E1、E2の周方向幅Egと端凸部Et1,Et2の周方向幅Enの比率Eg/Enは、1.2以上とすることで良好なラジアル動圧効果を生じ、5以下とすることで加工が容易であることを発明者らは実験により確認した。
図6(c)は、ラジアル動圧溝の他の形状を説明する説明図である。この例の場合、溝部502の端部E1、E2の周方向幅Egを端凸部Et1,Et2の周方向幅Enより広く、中央凸部Ptの周方向幅Pnを溝部502の中間部Pの周方向幅Pgより広くしている。この場合、溝部502の端部E1、E2の周方向幅Egが広いため多くの潤滑剤28を掻き集められる。また、中央凸部Ptの周方向幅Pnが広いから、乗り上げた潤滑剤28が動圧として作用する周方向の距離が長くなる。この結果、ラジアル動圧がシャフト22に効率的に作用しラジアル剛性を一層増加できる。なお、この例においても、Pn・Eg/(Pg・En)は、1.4以上とすることで良好なラジアル動圧効果を生じ、25以下とすることで加工が容易であることを発明者らは実験により確認した。
なお、ラジアル動圧溝をボール転造加工により形成する場合、溝部の周方向幅を部分的に広くすることは難しい。そこで、本発明者らは、ラジアル動圧を切削加工により形成すれば所望の形状が得られることを見いだした。例えば、スリーブ16を旋盤にチャックして回転させながら切削バイトの先端を内側からスリーブ16の円筒部内周面16aに接触させて溝を形成する。この際、切削バイトの先端を径方向に圧電素子で駆動する。切削バイトの先端を径方向外側に向かって駆動したときには溝が形成される。切削バイトの先端を径方向内側に向かって駆動したときには溝は形成されない。これらの駆動をスリーブ16の回転に応じて繰り返すことで所望の形状の溝を形成できる。このような切削加工を用いることで、図6(a)〜図6(c)で説明したようなラジアル動圧溝が加工であり、ラジアル動圧の増加、および軸受剛性の増加を容易に実現できる。
なお、図3および図6(a)〜図6(c)で示すラジアル動圧溝の形状は一例であり、回転方向に沿って繰り返し配列される複数の縞模様溝部で構成され、端部でかき集めいた潤滑剤28を中間部に集めるような形状であれば同様の効果を得ることができる。図3および図6(a)〜図6(c)では、溝部が直線的に形成されたヘリングボーン形状を示したが、例えば、曲線部を含むようなヘリングボーン形状でもよいし、直線と曲線を組み合わせたようなヘリングボーン形状でもよい。
次に、ディスク駆動装置100の変形例を図7に示す軸受周辺の部分拡大断面図を用いて説明する。図2においてスラスト部材26は、フランジ部26eと下垂部26cとを含んで構成する例を示した。一方、図7に示す変形例においてスラスト部材30は、下垂部30bのみで構成している。なお、このような下垂部30bをフランジ部としてもよいが、ここでは、下垂部30bとして説明する。また、図7において、図2等と共通の部材には、同一の符号を付与するとともに、その説明を省略する。第1ラジアル動圧発生部RB1と第2ラジアル動圧発生部RB2は、図2の構造と同様に、シャフト22の外周面22cとスリーブ16の円筒部内周面16aとでラジアル空間部を形成している。そして、外周面22cと円筒部内周面16aの少なくとも一方に、ラジアル動圧を発生させるための例えば、ヘリングボーン状のラジアル動圧溝をしている。一方、スラスト動圧発生部SBは、ハブ20の下面20eとスリーブ16の周状張出部16bの上面とのアキシャル方向の間隙に形成されている。つまり、下面20eと周状張出部16bの上面との一方の対向面にスラスト動圧を発生させるために、例えばスパイラル状のスラスト動圧溝(図示せず)を形成している。
スラスト部材30は、上端部30a、下垂部30b、外周面30c、内周面30dを含む。つまり、スラスト部材30は、図2におけるフランジ部26eを含まず、下垂部26cに対応した下垂部30bのみで略リング状の形状を形成している。上端部30aは、スリーブ16の周状張出部16bの下面に狭い隙間で対向し、抜け止めの機能を果たす。下垂部30bの外周面30cは、ハブ20の第1円筒部20bの内周面に固着されている。接着剤によって固着して構成する場合、ハブ20の第1円筒部20bの内周面に、図7で示すような凹部20gを設けて接着剤の溜まり部として機能させ、接着強度の向上と余分な接着剤のはみ出しを防止してもよい。
キャピラリーシール部TSは、スリーブ16またはハウジング14などの固定体Sを構成する部材の外周面(以下、「固定体外周面」という)と、スラスト部材30の下垂部30bの内周面30dとを含んで構成されている。スラスト部材30のラジアル方向の寸法(図上で横方向寸法)は、0.3〜0.5mmと短くして、ラジアル方向の空間を無駄に占有せず、軸受部分やステータコア部分の寸法を大きくし得るようにしている。一方、スラスト部材のアキシャル方向の寸法(図上で縦方向寸法)は、1.5〜3.0mmと長くすることによって、内周面のキャピラリーシール部TSの容量を拡大している。
図7に示すディスク駆動装置100の構造においても図2〜図6で説明した実施形態の適用が可能であり、同様の効果を得ることができる。なお、図2および図7の例では、スリーブ16とハウジング14部材とは別体で構成するものとして説明したが、一体として構成しても同様の効果を得ることができる。
本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能である。各図に示す構成は、一例を説明するためのもので、同様な機能を達成できる構成であれば、適宜変更可能であり、同様な効果を得られる。
10a 円筒部、
14 ハウジング、
14c 円筒部、
14e 外周面、
16 スリーブ、
16c 円筒部、
16d 外周面、
20 ハブ、
20b 第1円筒部、
20c 第2円筒部、
22 シャフト、
22c 外周面、
26 スラスト部材、
26c 下垂部、
26d 内周面、
28 潤滑剤、
100 ディスク駆動装置、
120 記録ディスク、
RB ラジアル動圧発生部。

Claims (6)

  1. 記録ディスクを載置可能なハブと、前記ハブを支持する流体動圧軸受ユニットとを備えたディスク駆動装置であって、
    前記流体動圧軸受ユニットは、
    軸方向で第1方向から第2方向に延伸するシャフトと、
    前記シャフトの前記第2方向側の一部を収容するとともに、前記シャフトと相対的な回転が可能な部材であって、前記シャフトを環囲するスリーブ円筒部と、前記スリーブ円筒部の前記第1方向の端部において外径方向に延在する周状張出部と、を含むスリーブと、
    前記スリーブを環囲するハウジング円筒部と、前記ハウジング円筒部の前記第1方向の端部に設けられアキシャル方向の面を有するハウジング平坦部とを含むハウジングと、
    前記スリーブと前記シャフトの隙間に亘って充填される潤滑剤と、
    前記ハウジング平坦部と前記周状張出部の軸方向隙間において前記スリーブを環囲する環囲周面を有し、前記シャフトと一体的に回転するスラスト部材と、
    前記スリーブの内周面と前記シャフトの外周面との間に形成されるラジアル空間部において前記スリーブの内周面の少なくとも一部と前記シャフトの外周面との間に設けられ、軸方向に分離された第1ラジアル動圧発生部と第2ラジアル動圧発生部とを有するラジアル動圧発生部と、
    前記スラスト部材の内周面に形成されるキャピラリーシール部と、
    を備え、
    前記第1ラジアル動圧発生部と前記第2ラジアル動圧発生部は、回転方向に沿って繰り返し配列される複数の縞模様溝部で構成され、
    前記複数の縞模様溝部の各縞模様溝部は、両側の端部と当該両側の端部に挟まれた中間部で形成され、前記両側の端部と前記中間部とは前記シャフトと前記スリーブの相対的な回転により前記中間部に前記潤滑剤が集まるように配置され、
    前記ハブは、前記シャフトが固着される中心孔と、前記中心孔の半径方向外側に設けられるハブ円筒部と、を有し、
    前記ハブ円筒部は、前記スラスト部材の固着外周面が固着される内壁の部分と、前記内壁の部分の前記第1方向側に設けられ前記内壁の部分の内周面より小径の内周面を有し前記周状張出部を環囲する内周小径部と、を含み、
    前記スラスト部材は、前記環囲周面の前記第1方向の端から半径方向外向きに延在する内周部端面と、前記内周部端面の半径方向外端から前記第2方向に延在する延在側面と、前記延在側面の前記第2方向の端から半径方向外向きに延在する外周部端面と、を有し、前記延在側面から前記外周部端面の半径方向外端まで半径方向外側に延在して前記内周小径部の一部を収容する収容空間を形成することを特徴とするディスク駆動。
  2. 前記ハブは、前記周状張出部と軸方向に対向する対向面を有し、
    前記収容空間の前記第2方向側の端は、軸方向において前記対向面より前記第2方向側に位置することを特徴とする請求項1に記載のディスク駆動装置。
  3. 前記シャフトの外周面には、前記ハブの前記中心孔に固着される部分の前記第2方向側の端に段部が設けられ、
    前記収容空間の前記第2方向側の端は、軸方向において前記段部より前記第2方向側に位置することを特徴とする請求項1または2に記載のディスク駆動装置。
  4. 前記収容空間の半径方向外端は、前記周状張出部より半径方向外側に位置することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のディスク駆動装置。
  5. 前記スリーブは、前記ハウジング円筒部から前記第1方向側に突出した部分を有し、
    前記収容空間の軸方向領域は、前記スリーブの前記突出した部分の軸方向領域に含まれることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のディスク駆動装置。
  6. 前記第2ラジアル動圧発生部は前記第1ラジアル動圧発生部より前記ハブに寄って設けられ、
    前記収容空間の前記第2方向側の端は、前記第2ラジアル動圧発生部の軸方向領域に含まれることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のディスク駆動装置。
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