JP4628246B2 - 焼結合金動圧軸受を備えたモータ - Google Patents

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Description

本発明は、動圧流体軸受に適用する焼結合金動圧軸受及びそれを備えたモータに関する。
ディスク状記録媒体を用いたディスク記録再生装置においては、ディスク駆動用モータとして動圧流体軸受を備えたモータを用いるのが通例となってきている。
これは、動圧軸受の信頼性が高く、長寿命であるという特性がディスク記録再生装置用駆動モータとして好適であることによる。
また、従来、銅合金が主流であった動圧軸受の材質を焼結合金としたラジアル用の動圧流体軸受も多く用いられてきている。これは、多孔質であるというその素材特徴から潤滑油を多く保持することができるので、長寿命化が可能となるという理由による。このように動圧流体軸受を焼結合金で形成したモータの例が特許文献1に記載されている。
特開平11−82479号公報
ところで、軸が回転自在に挿嵌されるラジアル用の動圧流体軸受(以下、単にスリーブとも称する)においては、各特許文献にも記載されているように、動圧を発生させるための溝(代表例としてヘリングボーン状の溝)がそのスリーブの内面に形成される。軸が回転すると、軸とスリーブとの間に充填された潤滑油がへリングボーン状の溝に沿ってその頂部へと移動し、その頂部付近の圧力が高くなることで軸をスリーブに接触させることなく支持することができる。
通常は、そのヘリングボーン状溝を軸方向に2ヶ所離隔させて設ける。これにより支持する軸の振れをできるだけ少なくすることができる。
しかしながら、スリーブが焼結合金で形成されている場合、上述したように、焼結合金がポーラスと称される空孔を多数有する多孔質であることから、スリーブの内面に接触する潤滑油の圧力が高くなると、このポーラスを通して潤滑油がスリーブ内部に浸透し、軸回転時の相対的圧力が低い部位である離隔した2ヶ所の溝と溝との間に抜け出てしまうという現象が発生する。
従って、軸回転時において、溝中央部における潤滑油の動圧は、あるレベル以上には高くならずに頭打ちになってしまう。
そのため、軸受の軸支持能力が低下し、例えば、軸に外部から負荷が加わった際の軸の傾きが大きくなる。すなわち、軸剛性の低下を生じる。
この軸剛性の低下によって軸とスリーブが接触して傷がつく可能性が高くなり、軸受の寿命が短くなったり、ディスク記録再生装置においては、NRRO(非繰り返し性振れ)が悪化して記録時や再生時にエラーが起こりやすくなるという問題が生じる。
このような動圧溝の頂部のポーラスを介する潤滑油逃げの課題に対して、特許文献1には、高圧力となるへリングボーン状溝の頂部付近の溝を無くした構成が開示されている。これを図10に模式図として示す。この図において、防止した潤滑油の流れを破線Fで示している。また、溝を無くした頂部付近を平坦部Mcとして示している。
しかしながら、この図10のように、へリングボーン状溝部を軸方向に離隔して2つ(一対:M1,M2)備えたスリーブ101において、上述したように、各溝部M1,M2の頂部付近の溝を無くして平坦部Mcとした場合、その平坦部Mcの内径d1は、高い動圧を発生させるために最も小径に形成される。
従って、溝型に多孔質材を圧縮成形する方法や、工具による塑性加工によりこの溝を形成する場合、内径d1の部分がアンダーカットになるため、溝型や工具を内側に移動させてスリーブ外部に抜かなければならない。
そのため、型や工具の構造が複雑になり設備コストが上昇するという問題があった。
また、工具による塑性加工の場合、一対の溝の加工を連続して行うことができないため、一対の溝同士で塑性変形量が微妙に異なったり、また、加工量にばらつきが大きくなり易く、動圧溝を高精度にばらつきを少なく形成することに限界があるという課題があった。
また、一対の溝部M1,M2をそれぞれ別のスリーブに形成し、連結して使用するという構造も考えられるが、各スリーブの軸合わせに高精度を要し、工数増加とコストアップとなるので好ましくない。
また、平坦部Mcを設けたことで、そこに動圧溝が形成されている場合と比べて発生する動圧がどうしても低くなり、より高い軸剛性を得ることが難しいという課題があった。
従って、スリーブに焼結合金を用いても、動圧部において充分に高い動圧を発生させることができる信頼性の高い焼結合金動圧軸受とそれを備えたモータとが切望されている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、コストアップを極力抑え、高い動圧を発生して高い軸剛性や信頼性が得られ、長寿命となる焼結合金動圧軸受及びそれを備えたモータを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願発明は次の1)乃至3)の手段を有する。
1) シャフト(2s)を回転自在に支持するスリーブ状の焼結合金動圧軸受(10)において、
該焼結合金動圧軸受は、内周面(10a)に、前記シャフト(2s)の軸(C)方向に所定の領域(17c)を挟んで離隔して形成された第1及び第2の動圧溝部(17a,17b)を備え、前記所定の領域(17c)に、前記第1及び第2の動圧溝部(17a,17b)の動圧溝同士を連結する連結溝(17c1〜17c3)を備え、前記連結溝(17c1〜17c3)の底面におけるポーラスの開口率(Mk)を前記連結溝以外の面におけるポーラスの開口率(Ik)よりも低くして成ることを特徴とする焼結合金動圧軸受(10)である。
2) シャフト(2s)を有するロータ(R)の前記シャフト(2s)をスリーブ状の焼結合金動圧軸受(10)で軸支し、前記ステータ(S)に対して回転自在に支持する構成の焼結合金動圧軸受(10)を備えたモータ(M)において、
前記焼結合金動圧軸受(10)の内周面(10a)に、前記シャフト(2s)の軸(C)方向に所定の領域(10c)を挟んで離隔して形成された第1及び第2の動圧溝部(17a,17b)を備え、前記シャフト(2s)の外周面(2s1)における前記所定の領域(10c)に対向する領域を少なくとも含む範囲を、前記外周面(2s1)より小径の小径部(2s2)とし、前記焼結合金動圧軸受(10)の内周面(10a)における前記小径部(2s2)に対向する小径部対向領域に、前記第1及び第2の動圧溝部(17a,17b)の動圧溝同士を連結する連結溝(17c1〜17c3)を備え、前記連結溝(17c1〜17c3)の底面におけるポーラスの開口率(Mk)を前記連結溝(17c1〜17c3)以外の面におけるポーラスの開口率(Ik)よりも低くして成ることを特徴とする焼結合金動圧軸受(10)を備えたモータ(M)である。
3) 前記連結溝(17c1〜17c3)の底面におけるポーラスの開口率をMkとし、前記連結溝(17c1〜17c3)以外の面におけるポーラスの開口率をIkとし、前記小径部対向領域において前記連結溝(17c1〜17c3)が占める面積比率をMとし、前記小径部対向領域における平均開口率をβ={M×Mk+(1−M)×Ik}としたときに、βが0.37以下であることを特徴とする2)に記載の焼結合金軸受(10)を備えたモータ(M)である。
本発明によれば、焼結合金動圧軸受及びそれを備えたモータを、コストアップを極力抑え、高い軸剛性と高い信頼性とを備えて長寿命にすることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図9を用いて説明する。
図1は、本発明のモータの実施例を説明する断面図である。
図2は、本発明のモータの実施例を説明する部分拡大断面図である。
図3は、本発明の焼結合金動圧軸受の実施例を説明する図である。
図4は、本発明の焼結合金動圧軸受の第1の変形例を説明する図である。
図5は、本発明の焼結合金動圧軸受の第2の変形例を説明する図である。
図6は、本発明の焼結合金動圧軸受の実施例における溝部以外の部分の表面開口状態を説明する図である。
図7は、本発明の焼結合金動圧軸受の実施例における溝部の表面開口状態を説明する図である。
図8は、本発明のモータの実施例における軸剛性特性を説明する図である。
図9は、本発明のモータの実施例における軸剛性特性を説明する他の図である。
本発明の焼結合金動圧軸受を備えたモータの実施例として、ハードディスク装置(HDD)に搭載されるディスク駆動モータについて、図1を用いて説明する。
このモータMは、シャフト部2sが一体的に形成されたハブ2を有するロータRと、モータベース5と焼結合金動圧軸受(スリーブ)10とを有するステータSとを備え、ロータRは、スラスト動圧軸受部SB及びラジアル動圧軸受部RB(以下、動圧軸受部Bとも称する)を介してステータSに対して回転自在に支持されている。このモータの駆動時回転数は3600回/分であり、ハブ2には記録再生ディスク(ハードディスク)1が装着される。
まず、ステータSについて詳述する。
ステータSは、モータベース5と、これに固定された筒状のハウジング11と、このハウジング11に固定されたスリーブ10及び環状のコア6と、を有している。
コア6は、環状であり、その中心に向かって突出する複数の突極(図示せず)を有し珪素鋼板の薄板を積層して形成されている。また、電着塗装や粉体塗装等により表面が絶縁コーティングされ、各突極にはコイル7が巻回されている。
コイル7の末端のリード7aは、モータベース5に設けられた貫通孔5cを通して、モータベース5の底面側に取り付けられたフレキシブルプリント基板(以下、FPCと称する)14のランド14aと半田により接続されている。
このランド14aは、FPC14に形成されたパターン(図示せず)を介してHDDのモータ駆動回路(図示せず)と電気的に接続され、このモータ駆動回路によりコイル7の各相に通電されてロータRは回転する。
モータベース5は、アルミニウムのダイカスト成形あるいはアルミニウム板又は鉄板のプレス成形により形成される。鉄板の場合は表面にニッケルめっきが施される。
また、モータベース5には、筒状の立ち上げ部5bを有する貫通孔5aが形成されている。
ハウジング11は、その外周面がこの立ち上がり部5bの内周面に嵌合しており、両者は接着剤により強固に精度よく固着されている。
このハウジング11は、後述するスリーブ10が固定される貫通孔11aと一方の端部側に形成され径方向に延出するフランジ部11bとを備えている。
また、ハウジング11の他方の端部側は、カウンタプレート9が固着されて封止されている。このハウジング11は、C3602等の銅系合金やステンレスにより形成されている。
ハウジング11の貫通孔11aには、円筒状のスリーブ10が固着されている。このスリーブ10は、鉄,銅,又は,鉄と銅との混合材を焼結して成る焼結合金により形成されている。
次に、ロータRについて説明する。
ロータRは、円柱状のシャフト部2sを中央部に有する概ねカップ状のハブ2と、その外周面に固着された環状のマグネット8と、内周面に固定されたスラストリング12とを有している。
ハブ2は、マルテンサイト系,フェライト系またはオーステナイト系のステンレス材より形成され、コア6及びマグネット8と共に磁気回路が構成されている。
また、このハブ2は、耐摩耗性向上のため無電解ニッケルめっき等の表面処理(コーティング)が施されている。この表面処理によるコーティング厚は、約3〜50μmである。
マグネット8は、表面に電着塗装が施された焼結材より成り、その外周部が12極に着磁されている。このマグネット8は、ハブ2の外周面に接着固定されている。
スラストリング12は、ステンレス材により形成され、ハブ2の内周面に接着固定されている。
次に、動圧軸受部Bについてラジアル動圧軸受部RB,スラスト動圧軸受部SB,潤滑油の潤滑経路の順に図2を用いて説明する
<ラジアル動圧軸受部RBについて>
ラジアル動圧軸受部RBは、ハウジング11の貫通孔11aに固着したスリーブ10の内周面10aと、シャフト部2sの外周面2s1と、両面の間隙に充填される潤滑液30とにより構成されている。以下、潤滑液30は潤滑油30として説明するが、液状であれば油に限るものではない。
図3に示すように、スリーブ10の内周面10aには、ラジアル方向の動圧を発生させるための一対のラジアル動圧溝17が軸Cの方向に隔てて形成されている。
具体的にこの一対は、スリーブ10の内周面10aに軸Cの方向に離隔して形成された第1の動圧溝17a及び第2の動圧溝17bである。この一対のラジアル動圧溝17は、それぞれが所謂ヘリングボーン状に形成された複数の溝により構成されている。
尚、図2においては、第1の動圧溝17a及び第2の動圧溝17bをその範囲のみ記載している。また、図3においては、スリーブ10の内周面に形成されたヘリングボーン溝を、便宜上、平面的に記載している。
この実施例は、第1の動圧溝17aと第2の動圧溝17bとの間である中間部17cにも溝を形成したものである。この中間部17cの溝の詳細については後述する。
シャフト部2sにおける、スリーブ10の中間部17cに対向する部分は、他の部分よりも小径の小径部2s2が形成されている。この小径部2s2は、スリーブ10の内周面10cとの間隔を広くして潤滑油30の粘性抵抗によるロータR回転時の軸受ロスを抑制するためのものである。
また、この小径部2s2は、以下に説明する実施例においては、中間部17cと同じ対向範囲にのみ形成されている。これについても詳細は後述する。
スリーブ10の内周面10aとシャフト部2sの外周面2s1との間には、微小間隙が設けられ、この間隙に潤滑油30が充填されている。
ロータRが回転することで、ラジアル動圧溝17の作用によりラジアル方向の動圧が発生し、シャフト部2s(換言すればロータR)は、スリーブ10に接触することなく所定間隙を有して回転支持される。このラジアル動圧軸受部RBの動圧溝の詳細については後述する。
<スラスト動圧軸受部SBについて>
次に、スラスト動圧軸受部SBについて図2を用いて説明する。
このスラスト動圧軸受部SBは、ハウジング11のフランジ部11bにおけるその下面11b1と、この下面と対向するスラストリング12の上面12aと、両面の間に介在する潤滑油30とにより構成されている。
フランジ部11bの下面11b1またはスラストリング12の上面12aには、スラスト動圧溝としてへリングボーン溝(図示せず)が形成されている。
ロータRが回転することにより、このスラスト動圧溝の作用でスラスト方向の動圧が発生する。これにより、スラストリング12とフランジ部11とが離れる方向、すなわち、ロータRがモータベース5に接近する方向の力がロータRに作用する。
<潤滑油の充填経路について>
上述したラジアル軸受部RB及びスラスト軸受部SBは、潤滑油30を共有する。この潤滑油30の充填部(充填経路)30Pは次のとおりである。
すなわち、潤滑油30は、スラストリング12の内周面12b及びこの内周面12bに対向するスリーブ11のシール部外周面11cで構成されるテーパーシール部TSに端部である液面30aが位置し、そこからスラスト軸受部SB,フランジ部11bの外周面11b2及び上面11b3とこれらに対向するハブ2の内側下面2bとの間隙,スリーブ10の上面10aとハブ2の内側下面2bとの間隙,ラジアル軸受部RB、を経由して、カウンタプレート9とシャフト部2sの下面との間隙に至る部分(経路)に充填されており、この充填された部分が充填部である。
テーパシール部TSは、スラストリング12の内周面12bと、これに対向しスラスト軸受部SBから離れるに従って対向間隔が広くなるように傾斜したスリーブ11の外周面11cとにより構成されている。
このテーパシール部TSにより、潤滑油30自身の表面張力によることは言うまでもなく、スリーブ11のシール部外周面11cをこのシール部TSの開口側(図2の下方側)が小径となるように傾斜させたことによって、ロータRの回転時において、潤滑油30に反開口側に向かう遠心力を作用させ、潤滑油30の外部への漏出を効果的に防止している。
<ラジアル動圧溝17の詳細について>
上述した構成のラジアル動圧軸受部RBにおけるラジアル動圧溝17の詳細を、図3を用いて詳述する。
図3は、上述したように、スリーブ10の断面図であって、その内周面10aに形成された溝を説明のため平面的に示している。
この図に示すように、第1及び第2の動圧溝17a,17bは、それぞれへリングボーン状の溝が同じ向きに複数配列されて形成されたものである。そして、第1の動圧溝17aと第2の動圧溝17bとの間の部分である中間部17cには、軸Cの方向の溝17c1とこれに直交する方向との溝17c2とが交差するように形成されている。
詳しく説明すると、中間部17cは、第1及び第2の動圧溝17a,17bのへリングボーン状の複数の溝のそれぞれを中継して連結するように形成された中継溝17c1と、この中継溝17c1と連結し軸Cと直交する方向に形成された周溝17c2とよりなる連結溝を備えている。
ここで、中間部17cとは、図3に示すように、第1及び第2の動圧溝17a,17bとの間であって、詳しくは、ヘリングボーン状の頂部からハ字状に広がる互いに隣接する溝の各屈曲点17k間の範囲として規定される。
また、ハ字状に広がる溝が曲線形状で屈曲点が明確に存在しない場合は、曲率変化点を屈曲点とみなして規定される。
このラジアル動圧溝17は、被加工物であるスリーブ10を、加工工具に対して相対的に軸方向に移動または軸中心に回転させながらその加工工具に押圧負荷をかけて塑性変形させる、いわゆる転造により形成されている。形成する溝は、一例として幅が0.6mm,深さが6μmの概ねコ字状の断面を有する。
具体的には、スリーブ10の内径よりも充分に小さい外形を有し、形成する溝の断面形状に対応した形状の鋼部材を取り付けた加工工具を、スリーブ10の内周面に所定の押圧力で押しつけながら軸Cの方向と周方向とに動かし、押圧した部分が塑性変形して潰れることにより形成されている。
従って、溝が連結していれば、いわゆる一筆書きのように鋼部材を一定の押圧力で押しつけたまま加工が可能となり、深さや幅に変化がない一様な溝を安定してばらつきなく形成することができる。
このようにして転造により形成された溝の表面、特に底面は、焼結合金のポーラスが潰れてその開口率が極めて低くなっている。
ここで、ポーラスの開口率とは、単位面積あたりの、ポーラスにより開口している領域の面積比率である。
スリーブ10を鉄の焼結合金で形成した場合の転造前の表面状態を図6に示す。
この図は、0.4mm×0.3mmの範囲の拡大画像であり、白い部分が非開口部、黒い部分がポーラスによる開口部である。その開口比率は、画像処理により測定した結果、約45%であった。
一方、この焼結合金材の表面に上述した幅0.6mm,深さ6μmの溝を形成した場合の溝の底面状態を図7に示す。
この図も、0.4mm×0.3mmの範囲の拡大画像であり、白い部分が非開口部、黒い部分がポーラスによる開口部である。その開口比率は、画像処理により測定した結果、約5.0%であった。
上述したように、中間部17cに塑性変形によって開口率が大幅に低減された溝が形成されているので、溝がない場合に比べて表面における潤滑油の出入りが著しく抑制される。
即ち、中間部17cにおいては、スリーブ10の内部の潤滑油30が表面を通して極めて抜け出にくくなっている。これはスリーブ10の内部に入り込んだ潤滑油30の出口が塞がれているのと同じであるから、結果として、動圧部17a,17bの中央部の動圧が高くなっても潤滑油30がスリーブ10の内部に入り込むのを防止することができる。
このように、中間部17cに塑性変形により開口率を大幅に減少させた溝を有するスリーブについて、周溝17c2の数を増減させたスリーブ10をそれぞれ作成し、そのスリーブを用いた各モータの軸剛性を測定した。
すなわち、中間部17cの表面積に対する中継溝17c1と周方向の周溝17c2とを合わせた領域の面積(詳細には周面への投影面積)の比率(以下、中間部溝比率αと称する)を変えてこの中間部溝比率αと軸剛性との関係を調べた。その結果を図8(グラフ)に示す。
ここで、軸剛性は、回転中のロータに側面から力を付与し、それにより生じる変位に対する付与力の比率として測定している。
従って、この軸剛性の値は大きい方が好ましい。
この図8から、中間部溝比率αが10%未満の場合、軸剛性は約200g/μmであるのに対して、αを20%とした場合に軸剛性は急激に増加して約300g/μmとなり、αが20%以上の比率において軸剛性はさらに微増傾向にあることがわかった。
即ち、中間部溝比率αを20%以上とすれば、極めて高い軸剛性が発揮されることが判明した。また、この図8の結果から、中間部17cの全面を溝相当に塑性変形させた状態のα=100%とすれば、最も高い軸剛性が得られることが推察される。
以上詳述した実施例においては、溝部の開口率を0.05(5%)に限定して説明し、図8により中間部溝比率αと軸剛性との関係を示した。
この関係は、換言するならば、中間部の開口率が、溝部を設けることでどれだけ低下しているかによって潤滑油の漏出程度が決まり、その結果軸剛性が求められるという関係であるから、溝部の開口率や溝部以外の部分の開口率が異なる場合も、中間部における開口率の平均値を求めることで軸剛性が推定される。
すなわち、次に示す(1式)により規定される平均開口率βにより求めることができる。このβは、中間部17cの溝部の面積比率(溝比率)Mとその底面の開口率(溝部開口率)Mk、及び、溝部以外の部分の開口率Ikとの関係で定義される。
平均開口率β={溝比率M×溝部開口率Mk+(1−溝比率M)×溝部以外の開口率Ik} (1式)
図8のデータを基にこの平均開口率βで整理すると、平均開口率βと軸剛性との関係は図9のようになる。
この式を用い、例として溝部開口率Mkが1%となった場合の軸剛性を求めると、
溝部開口率Mk:1%,溝比率M50%,溝部以外の部分の開口率Ik:45%であれば、
平均開口率βは、
β={0.5×0.01+(1−0.5)×0.45}=0.23(23%)
となるので、図9から、軸剛性は355(g/μm)となる。
他の例として、
溝部開口率Mk:3%,溝比率M70%,溝部以外の部分の開口率Ik:40%とすると、
β={0.7×0.03+(1−0.7)×0.40}=0.14(14%)
となるので、図9から、軸剛性は375(g/μm)となる。
また、上述した実施例の場合は、
溝部開口率Mk:5%,溝比率M:50%,溝部以外の部分の開口率Ik:45%であるから、
β={0.5×0.05+(1−0.5)×0.45}=0.25(25%)
となり、平均開口率βは0.25で、図9より軸剛性は350(g/μm)となる。
図9からわかるように、平均開口率βが41%以上の場合、軸剛性は約200g/μmであるのに対して、βを37%に減らした場合に軸剛性は急激に増加して約310(g/μm)となり、βが37%以下の比率においては、βが小さくなるほど微増する傾向にある。
即ち、平均開口率βを37%以下とすれば、極めて高い軸剛性が発揮されることがわかる。
また、この図9の結果から、素材として開口率Ikが低い材質でスリーブを形成し、さらに溝部を塑性変形で形成して平均開口率βを下げるのがより好ましいことがわかる。
すなわち、溝部以外の部分の開口率Ikは、焼結合金の素材の開口率であり、含油軸受としては、その性能から、通常、30%〜50%の範囲の焼結合金が用いられる。
上述した中間部17cに形成する溝のパターンは、実施例で説明したパターンに限るものではなく、変形が可能であり、以下にその変形例について説明する。
<第1の変形例>
第1の変形例を図4に示す。この例における溝のパターンは、第1及び第2の動圧溝17a,17bのそれぞれを中継して連結する中継溝17c1と、中継溝17c1の内、いくつかについて軸方向に折り返し部17caを設けたことを特徴とするパターンである。
この折り返し部17caは、上述の実施例において説明した中間部溝比率αが20%以上となるような形状で適所に設けられている。
中間部17cの溝加工において、軸Cの方向とこれに直交する方向との溝を形成する場合、工具の移動方向が変わる際には工具の送りを一旦停止する必要がある。この第1の変形例は、その停止回数が実施例と比べて少なく、加工時間を短縮することができるものである。
具体的な加工方法は、以下の通りである。
すなわち、加工工具をスリーブ10の一方の開口部10P側から他方の開口部10q側に向かって挿入して第1の動圧溝17aを形成する。
中継溝17c1を形成する場合は、そのまま他方の開口部10q側に向けて移動し、第2の動圧溝17bを形成する。
折り返し部17caを形成する場合は、第2の動圧溝17bを形成する直前で一旦停止し、僅かにスリーブを回転させた後、開口部10p側に向けて移動しつつ加工し、第1の動圧溝17aを形成する直前で再度停止し、また開口部10q側に向けて移動しつつ加工する。
そして、この折り返し動作を繰り返した後、第2の動圧溝17bを形成して終了する。
図4では、この中間部17cでの折り返し動作を1往復半実行して形成した溝の例を示しているが、溝部開口率が0.05で中間部溝比率αが20%以上となるもの、あるいは、平均開口比率βが37%以下となるものであれば、この往復数に限るものではない。
<第2の変形例>
第2の変形例を図5に示す。この例における溝のパターンは、中間部17cにおける中継溝17c1を、第1及び第2の動圧溝17a,17bのへリングボーン溝の傾斜と略同一角度に傾斜した短い溝を折り返した中継溝17c3としたものである。
この例においても、溝部開口率が0.05で中間部溝比率αを20%以上とするか、あるいは、平均開口比率βを37%以下とすることは言うまでもない。
この例は、中継溝17c3で動圧が発生し難いパターンであり、ロータ回転時の潤滑油の抵抗を極めて少なく抑制することができる。
<第3の変形例>
上述した実施例や第1及び第2の変形例においては、シャフト部2sの小径部2s2が、中間部17cと同じ対向範囲にのみ形成されたものを説明したが、小径部2s2を中間部17cの軸方向の範囲よりも広く形成する場合がある。
これは、中間部17cにシャフト部2sとの間隙が狭い部分が掛かると軸ロスが増加してしまうので、製造時のばらつき等を考慮して設定されるものである。
この場合においては、中間部溝比率α及び平均開口率βの基となる中間部の範囲は、上述したようなスリーブ10のヘリングボーン状溝の形状に基づく規定ではなく、シャフト部2sの小径部2s2に対向する範囲として規定される。
この場合の小径部2s2は、シャフト部2の外周面が、動圧溝17と対向する大径部から小径方向に変化する変化点2k(図2参照)間の範囲として規定される。
上述した実施例及び各変形例は、ラジアル動圧軸受部RBを構成する焼結合金動圧軸受であるスリーブ10の中間部17cにおいて、その中間部17cの表面積に対して20%以上の表面積を有するように溝部開口率が0.05の塑性変形溝を形成したもの、あるいは、中間部17cの平均開口比率βを37%以下としたものであり、これにより、この溝がない場合に比べて極めて高い軸剛性が発揮され、長寿命で信頼性の高い焼結合金動圧軸受を得ることができる。
また、このような焼結合金動圧軸受を用いたモータは高軸剛性を有することから、ディスク記録再生装置に搭載した場合にモータに加わる外部負荷によって記録再生エラーが生じることがない。
また、第1及び第2の動圧部17a,17bと中間部17cの中継溝17c1〜17c3を連続して加工形成することができるので、製造が極めて容易であり、加工工具を複雑化することがなく、コストアップを極力抑えることができるものである。
以上、詳述したように、本発明においては、スリーブ10における中間部17cまたはシャフト部2の小径部2s2に対応する範囲において、その範囲外に形成された一対の動圧溝17a,17bを連結する中継溝をその溝以外の部分よりも低い開口率となるように形成してある。
この開口率の低率化は、中継溝の表面のポーラスを塑性変形により潰すことで実現できるものであり、動圧溝を溝型に多孔質材を圧縮成形して形成する方法やエッチングにより形成する方法では実現することができないのは言うまでもない。
また、この中継溝を設けることにより、スリーブ10における中間部17cまたはシャフト部2の小径部2s2に対応する範囲の平均開口率を低下させることができ、溝を設けていない場合と比べて高い軸剛性を得ることができるという効果を奏する。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
形成するラジアル動圧溝17の断面形状は、例えば幅0.6mm,最大深さ6μmの円弧状でもよい。
このような断面形状が円弧状の場合は、その円弧徐の面を底面とみなすことができる。また、断面形状が表面に対して略直交する平面的な側面を有する場合は、この側面以外の部分を底面として見なすことができる。
本発明のモータの実施例を説明する断面図である。 本発明のモータの実施例を説明する部分拡大断面図である。 本発明の焼結合金動圧軸受の実施例を説明する図である。 本発明の焼結合金動圧軸受の第1の変形例を説明する図である。 本発明の焼結合金動圧軸受の第2の変形例を説明する図である。 本発明の焼結合金動圧軸受の実施例における溝部以外の部分の表面開口状態を説明する図である。 本発明の焼結合金動圧軸受の実施例における溝部の表面開口状態を説明する図である。 本発明のモータの実施例における軸剛性特性を説明する図である。 本発明のモータの実施例における軸剛性特性を説明する他の図である。 従来の焼結合金動圧軸受を説明する図である。
符号の説明
1 記録再生ディスク
2 ハブ
2b 内側下面
2s シャフト部
2s1 外周面
2s2 小径部
5 モータベース
5a 貫通孔
5b 立ち上げ部
5c 貫通孔
6 コア
7 コイル
7a リード
8 マグネット
10 焼結合金動圧軸受(スリーブ)
10a 内周面
10b 上面
11 ハウジング
11a 貫通孔
11b フランジ部
11b1 下面
11b2 外周面
11b3 上面
11c シール部外周面
12 スラストリング
12a 上面
12b 内周面
14 フレキシブルプリント基板(FPC)
14aランド
17 ラジアル動圧溝
17a 第1の動圧溝
17b 第2の動圧溝
17c 中間部
17c1 中継溝
17c2 (周方向)中継溝
17c3 (折り返し)中継溝
17ca 折り返し部
30 潤滑液(油)
30a 液面
30P 充填部
B 動圧流体軸受
C 軸方向
M モータ
R ロータ
RB ラジアル動圧軸受部
S ステータ
SB スラスト動圧軸受部
TS テーパシール部
α 中間部溝比率
β 平均開口率

Claims (3)

  1. シャフトを有するロータの前記シャフトをスリーブ状の焼結合金動圧軸受で軸支し、前記ロータをステータに対して回転自在に支持する構成の焼結合金動圧軸受を備えたモータにおいて、
    前記焼結合金動圧軸受の内周面に、前記シャフトの軸方向に所定の領域を挟んで離隔して形成された第1及び第2の動圧溝部を備え、
    前記シャフトの外周面における前記所定の領域に対向する領域を少なくとも含む範囲を、前記外周面より小径の小径部とし、
    前記焼結合金動圧軸受の内周面における前記小径部に対向する小径部対向領域に、前記第1及び第2の動圧溝部の動圧溝同士を連結する連結溝と、前記連結溝と直交する周溝とを備え、
    前記連結溝の底面におけるポーラスの開口率を前記連結溝以外の面におけるポーラスの開口率よりも低くして成ることを特徴とする焼結合金動圧軸受を備えたモータ。
  2. シャフトを有するロータの前記シャフトをスリーブ状の焼結合金動圧軸受で軸支し、前記ロータをステータに対して回転自在に支持する構成の焼結合金動圧軸受を備えたモータにおいて、
    前記焼結合金動圧軸受の内周面に、前記シャフトの軸方向に所定の領域を挟んで離隔して形成された第1及び第2の動圧溝部を備え、
    前記シャフトの外周面における前記所定の領域に対向する領域を少なくとも含む範囲を、前記外周面より小径の小径部とし、
    前記焼結合金動圧軸受の内周面における前記小径部に対向する小径部対向領域に、前記第1及び第2の動圧溝部の動圧溝同士を連結する連結溝を備え、
    前記連結溝の少なくとも一部は、軸方向に折り返された折り返し部が設けられ、
    前記連結溝の底面におけるポーラスの開口率を前記連結溝以外の面におけるポーラスの開口率よりも低くして成ることを特徴とする焼結合金動圧軸受を備えたモータ。
  3. シャフトを有するロータの前記シャフトをスリーブ状の焼結合金動圧軸受で軸支し、前記ロータをステータに対して回転自在に支持する構成の焼結合金動圧軸受を備えたモータにおいて、
    前記焼結合金動圧軸受の内周面に、前記シャフトの軸方向に所定の領域を挟んで離隔して形成され、ヘリングボーン状の動圧溝により構成された第1及び第2の動圧溝部を備え、
    前記シャフトの外周面における前記所定の領域に対向する領域を少なくとも含む範囲を、前記外周面より小径の小径部とし、
    前記焼結合金動圧軸受の内周面における前記小径部に対向する小径部対向領域に、前記第1及び第2の動圧溝部の動圧溝同士を連結する連結溝を備え、
    記連結溝は、前記第1及び第2の動圧溝部の動圧溝の傾斜と同一角度で傾斜して、前記第1及び第2の動圧溝部の動圧溝の折り返し長さより短く折り返され、
    前記連結溝の底面におけるポーラスの開口率を前記連結溝以外の面におけるポーラスの開口率よりも低くして成ることを特徴とする焼結合金動圧軸受を備えたモータ。
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