JP2009024307A - 布帛の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】一般衣料、ワイピング、研磨、ラビングなど幅広い用途に適用され、"ふくらみ"があり風合いがソフトで表面が滑らかな衣料用布帛であり、かつ、拭き取り性、研磨性、ラビング性などに優れたポリアミド系繊維/またはポリエステル系繊維からなる布帛の製造方法およびその布帛(編織物)を提供する。
【解決手段】ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維からなる布帛またはポリアミド系繊維とポリエステル系繊維からなる剥離型複合繊維からなる布帛をアルカリ水溶液を使って高圧下で減量、溶出、割繊する方法およびその布帛に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、一般衣料、ワイピング、研磨、ラビングなど幅広い用途に適用され、"ふくらみ"があり風合いがソフトで表面が滑らかな布帛であり、かつ、拭き取り性、研磨性、ラビング性などに優れたポリアミド系繊維とポリエステル系繊維または/天然繊維とからなる布帛の製造方法に関する。
従来、ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維から構成された布帛は一般衣料、ワイピング布帛、研磨布帛、ラビング布帛などに使われており、その製造方法は数多く提案されている。
例えば特許文献1では複合繊維布帛をベンジルアルコールなどの液体を使用して常圧下で処理する方法が提案されている。我々の検討によれば該方法は分割剥離はなされるものの未分割部が内在し、密度が緻密になりすぎるため、硬い風合いとなり、かつ、布帛内部に残存したベンジルアルコール液が染色ムラを起こすなどの問題があった。
特許文献2では複合繊維布帛の溶解性の大なるポリマー部をアルカリ水溶液を使って溶解除去する方法が提案されている。
特許文献3ではポリエステル成分の95%以上を100℃のアルカリ溶液で溶出する方法が提案されている。
特許文献4ではマイクロ波照射装置付き常圧スチーマーでアルカリ減量加工及びポリアミド膨潤処理する方法が提案されている。
特許文献5では複合繊維布帛を100℃のアルカリ液を使って減量してから、シュウ酸、イソプロピルアルコール及び水の混合液で剥離分割する方法が提案されている。
特許文献6では該複合繊維布帛のポリマーを溶解する前に加圧する方法で剥離分割する方法が提案されている。
特許文献7では2種の複合繊維の易溶解性ポリマーを溶解する前に高温湿熱処理する方法が提案されている。
特許文献8では複合繊維布帛のポリエステル成分の大部分を溶出するために加水分解促進剤を併用したアルカリ液で、剥離または溶出する方法が提案されている。我々の検討によれば剥離分割または溶出は行われている。
しかしながら、ベンジルアルコールなどを使った割繊方法は残存ベンジルアルコールによる染ムラ、収縮過多による風合い硬化、未割繊部の残存などの問題があり、マイクロ波照射装置付き常圧スチーマーでアルカリ減量加工及びポリアミド膨潤処理する方法、さらにポリマーを溶解する前に加圧または高温湿熱処理する方法などについても未割繊部の残存などの問題があった。
一方、ポリエステル系繊維を完全溶出する方法において、例えば、アルカリ水溶液を使って100℃以下で処理する方法は高濃度のアルカリ水溶液を使って長時間の減量加工時間を要するのみならず処理温度が100℃と低いため残されたポリアミド系繊維の十分な収縮が得られない問題がある。加水分解促進剤併用での減量加工においては、アルカリ水溶液濃度は低減でき処理時間も短縮できるが加水分解剤残存による染ムラや廃水処理問題などがあった。
特開昭50−4320号公報 再公表WO01/061083号公報 特開平6−330423号公報 特開平7―3634号公報 特開平7−3638号公報 特開平7−300767号公報 特開平10―96164号公報 特開2003−313745号公報
本発明の課題は、上記の従来の問題点を解決せんとすることにある。
すなわち、ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維からなる布帛のポリエステル系繊維の減量加工により布帛の製造方法であって、一般衣料用途では、染ムラがなく、肌触りがサラッとして、"ふくらみ"があり、風合いがソフトで表面が滑らかな布帛となり、ワイピング、研磨、ラビングなどの用途では拭き取り性、研磨性、ラビング性などに優れた布帛の製造方法を提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明は以下の構成を採用する。すなわち、
(1) ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維とを用いてなる布帛であって、該布帛を高圧下で105℃以上、140℃以下のアルカリ水溶液を使って減量加工することを特徴とする布帛の製造方法。
(2) 該アルカリ水溶液が水酸化ナトリウム、水酸化カリューム、水酸化カルシュムおよび炭酸ナトリウムから選ばれた少なくとも1つの水溶液であることを特徴とする上記1記載の布帛の製造方法。
(3) 該ポリエステル系繊維の減量率が5重量%〜100重量%であることを特徴とする上記1または2に記載の布帛の製造方法。
(4) 該ポリアミド系繊維の単繊維繊度が0.05デシテックス〜5デシテックス、該ポリエステル系繊維の単繊維繊度が0.05デシテックス〜5デシテックスであることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の布帛の製造方法。
(5) 該布帛における該ポリアミド系繊維の該ポリエステル系繊維に対する比率が20重量%〜80重量%であることを特徴とする上記4に記載の布帛の製造方法。
(6) ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維とが剥離分割型繊維を構成していることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の布帛の製造方法。
(7) 該布帛の減量後の保水率が200重量%〜1,000重量%であることを特徴とする上記1〜6のいずれかに記載の布帛の製造方法。
(8) 該布帛の減量後の嵩高度が200cm3/g〜800cm3/gであることを特徴とする上記1〜7のいずれかに記載の布帛の製造方法
(9) 該布帛の減量後のKESで測定される曲げ硬さがタテ、ヨコとも0.005g/cm2/cm〜0.1g/cm2/cmであることを特徴とする上記1〜8のいずれかに記載の布帛の製造方法。
本発明によれば、一般衣料、ワイピング、研磨、ラビングなど幅広い用途に適用され、肌触りがサラッとしており、"ふくらみ"があり風合いがソフトで表面が滑らかな衣料用布帛であり、かつ、拭き取り性、研磨性、ラビング性などに優れた布帛の製造方法提供することができる。
以下、さらに詳しく本発明について説明する。
本発明は、ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維とを用いてなる布帛においてアルカリ水溶液を使って高圧下で、105℃以上、140℃以下で減量加工する布帛の製造方法に関する。
本発明において、減量加工には、ポリエステル系繊維の減量、溶出、およびポリアミド系繊維と、ポリエステル系繊維との複合繊維から、ポリエステル系繊維を剥離する態様が含まれる。
アルカリ水溶液はポリエステル系繊維を減量加工できる水溶液であれば特に限定されないが、水酸化ナトリウム、水酸化カリューム、水酸化カルシュムおよび炭酸ナトリウムから選ばれた少なくとも1つの水溶液が好ましく用いられる。減量加工は、高圧下において、105〜140℃で行われ、好ましくは110〜135℃さらに好ましくは115〜130℃である。100℃を下回る場合には高濃度のアルカリ水溶液が必要となり減量加工に長時間を要するばかりでなく十分な繊維の収縮が得られないため、"ふくらみ"があり、風合いがソフトで表面が滑らかな布帛を得ることができない。140℃を上回る場合にはポリアミド系繊維が膨潤、劣化するため好ましくない。
ポリエステル系繊維の減量率は5〜100重量%であることが好ましい。さらに好ましくは10〜100重量%であり、より好ましくは15〜100重量%である。5重量%を下回る場合には減量によって得られたポリアミド系繊維とポリエステル系繊維との間隙が不十分であるため"ふくらみ"がなく硬い風合いの布帛となる傾向がある。
本発明の減量加工前の布帛は、ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維とからなる布帛としては、ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維とを交織してなる織物、ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維とを交編してなる編物、またポリアミド系繊維とポリエステル系繊維からなる分割剥離型複合繊維からなる布帛等が挙げられる。
ポリアミド系繊維としては、アルカリ水溶液によって減量されないポリアミド系繊維が好ましく用いられ、例えばナイロン4、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610などが好適である。
ポリエステル系繊維としては、アルカリ水溶液によって減量加工できる繊維であれば特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびこれらの変性ポリエステル系繊維が好適である。減量加工前におけるポリアミド系繊維およびポリエステル系繊維の単繊維繊度は、いずれも0.05デシテックス〜5デシテックスであることが好ましい。さらに好ましくは0.07〜4デシテックスであり、より好ましくは0.1〜3デシテックスである。0.05デシテックスを下回る場合には単繊維繊度が細すぎるため、得られた布帛は腰がなく"たらたら"の風合いの布帛となる場合がある。また、5デシテックスを上回る場合には減量加工に時間を要する傾向がある。
ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、またポリアミド系繊維とポリエステル系繊維からなる剥離型複合繊維の単繊維の断面形状はとくに限定されないが、丸、楕円、扁平、ブーメランなど、三角、四角などの多角形断面、3葉、5葉、8葉などの多葉形断面などが挙げられ、好ましくは減量加工によって"ふくらみ"や高空隙が得やすい楕円形や8葉断面などが好ましい。中でもポリアミド系繊維とポリエステル系繊維からなる分割剥離型複合繊維の単繊維の断面形状は、ポリアミド系繊維と隣り合ったポリエステル系繊維が交互に配列されたミカン型の断面形状、さらにその中空のもの、芯が多葉形のポリアミド系繊維でその周辺をポリエステル系繊維が取り巻く形などが挙げられるが好ましくは芯が多葉形のポリアミド系繊維でその周辺をポリエステル系繊維が取り巻く形が"ふくらみ"があり風合いがソフトで表面が滑らかな衣料用布帛を得る点で、また、拭き取り性、研磨性、ラビング性、研磨、ラビングなどに優れた布帛を得る点で好ましい。
布帛において、ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維の比率は20〜80重量%:80〜20重量%であることが好ましく、さらに好ましくは25〜75重量%:75〜25重量%、より好ましくは30〜70重量%:70〜30重量%である。20〜80重量%:80〜20重量%を外れた場合、例えば15重量%:85重量%の場合はポリエステル系繊維リッチのため減量に長時間を要することに加え、硬い風合いとなる傾向がある。一方、85重量%:15重量%の場合はナイロンリッチになり、風合いはソフト傾向になるが、ポリエステル系繊維の混率が少ないため、溶出しても十分な空隙が得られにくく"ふくらみ"面で不十分となる場合がある。
ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維が剥離分割型であることが好ましい。勿論、例えば、ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維を引きそろえて編織し、ポリエステル系繊維を減量することによって、衣料用布帛において"ふくらみ"があり風合いがソフトで表面が滑らかな効果、または拭き取り性、研磨性、ラビング性などに優れた布帛効果を発揮することはできるが、より、効果を発揮するためにはポリアミド系繊維とポリエステル系繊維が剥離分割型の繊維の方が"ふくらみ"があり風合いがソフト、かつ、拭き取り性、研磨性、ラビング性などに優れた布帛を得ることができる点で好ましい。
本発明においては、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維とともに、綿、絹などの天然繊維を用いても良い。これら綿、絹などの天然繊維を併用することにより、一般衣料用途において、天然繊維特有の肌に優しい感触が得られる点で好ましい。
布帛の減量後の保水率は200〜1,000重量%であることが好ましく、さらに好ましくは225〜975重量%、より好ましくは250〜950重量%である。保水率は、布帛内に生成した空隙率を見るパラメータの1つであり、200重量%未満では空隙が不足し硬い風合いのものとなる場合がある。また1,000重量%を上回る場合には、"ふくらみ"は出るが逆に一般的に嫌われる"ふかつき"感が出てくる傾向がある。
嵩高度は200〜800cm3/gであることが好ましく、さらに好ましくは250〜750cm3/gであり、より好ましくは300〜700cm3/gである。200cm3/gを下回る場合には硬い風合いとなる場合があり、800cm3/gを上回る場合は一般的に嫌われる"ふかつき"感が出る傾向がある。
KESで測定される曲げ硬さは、タテ、ヨコとも0.001〜0.1g/cm2/cmであり、好ましくは0.002〜0.09g/cm2/cm、より好ましくは0.003〜0.008g/cm2/cmである。0.001を下回る場合には柔らかすぎるため手にまとわりついて扱い難い布帛となり、0.1g/cm2/cmを上回る場合は逆に硬い風合いとなるため、衣料用ではごわごわした感じがある。ワイピング、研磨、ラビング用途では風合いが硬いため、例えば、湾曲凹部に馴染まず使い物にならない。
布帛の組織は織物の場合は平織り、ツイル、サテン、二重織りなど、およびこれらの変則組織などが挙げられるが、平織り、ツイル、二重織りなどが安定した構造が得られる点で好適である。一方、編物では丸編み、タテ編み、デンビー編みなど、およびこれらの変形組織などが挙げられるが生産性が高く、単純な丸編みが好適である。
本願発明の布帛は、ふくらみがあり、ソフトで表面がなめらかで肌に優しく、さらにはふきとり性等に優れることから、一般衣料としては、例えば肌着、ソックスなど、さらには夏物衣料などとして用いることができ、消費材としては、例えばワイピング、研磨、ラビングなどに好適に用いられる。
以下実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の%とは、断らない限り重量%である。また実施例中での品質評価は次の方法に従った。
(1)保水率(%)
試料(10cm×20cm)の重量を計った後、2分間水中に浸した。次に濡れた試料を引き上げて1分間ドリップ後、重量を計り、浸漬前後の重量差を次の式で求めた。
保水率(%)=100×(A−B)/B
A:浸漬後、取り上げた試料の重量
B:浸漬前の試料の重量
判定は、以下のとおりとした。
○:200%以上1,000wt%以下の範囲のもの
×:上記範囲を外れるもの
(2)嵩高度("ふくらみ")
嵩高度(cm3/g)は103×試料の厚さ(mm)/試料の重さ(g/m2)とした。
判定は、以下のとおりとした。
○:200(cm3/g)以上800(cm3/g)以下のもの
×:上記範囲を外れるもの
(3)曲げ硬さ測定方法
タテ方向、ヨコ方向についてKESに準じて測定し
判定は、以下のとおりとした。
○:0.005(g/cm2/cm)以上0.1 (g/cm2/cm)以下のもの
×:上記範囲を外れるもの
(4)拭き取り性
シリコーンオイルSH200(東レ・ダウコーニング・シリコン(株)製)を注射針で約5mgガラス板上に落とし、直径45mm重さ1kgの円柱状荷重の一端面に、厚さ1mm相当の織物を介して固定された試料(ワイピングクロス)を、ガラス板上に乗せ、10cm/min の速度で移動し、シリコーンを拭き取った。次に乾式複写機用トナーをガラス板上に振りかけ、そのトナーを圧縮空気(1kg/cm2)で吹き飛ばした。ガラス板表面にセロテープ(積水化学工業(株)製、登録商標)を貼りつけて、ガラス板上の残留トナーを剥ぎ取り、セロテープに付着したトナーの程度を判定した。
トナーがまったく付着していないもの(ガラス板のシリコーンを完全に拭き取ったもの)を5級、トナーが極めて多量に残るものを1級として、5段階で肉眼判定した。
判定は、以下のとおりとした。
○:3〜5級
×:1〜2級
(実施例1)
トータル繊度が56デシテックス、18フィラメントの剥離分割型マルチフィラメント糸条(単糸繊維の断面形状は、中心がポリアミド成分の8葉形で、それを取り巻く形でポリエステル成分が配された剥離分割型の繊維であって、剥離後のポリアミド繊維の単糸繊度が0.93デシテックス、ポリエステル繊維の単糸繊度が0.27デシテックスの剥離分割型繊維)の仮より加工された糸を用い、40ゲージの丸編み機でスムースニットを作成した。得られた編物を水酸化ナトリウム1%の水溶液中に浸漬し、120℃で90分間処理して乾燥し、一般の分散染料で染色した。
得られた編物のポリエステル繊維の減量率は47.5%、保水率は320%、嵩高度は286%、曲げ硬さはタテ方向が0.0362g/cm2/cm、ヨコ方向が0.0091g/cm2/cm、拭き取り性はタテ、ヨコとも3〜4級であり、"ふくらみ"のあるソフトな風合いの布帛であり染ムラがなく、表面タッチは極めて滑らかで衣料用、ワイピング、研磨、ラビング用などに好適な布帛であった。結果を表1に示す。
(実施例2)
4%の水酸化ナトリウムを使用し110℃で60分間処理し、一般の酸性染料で染色する以外は実施例1と同様の方法で処理した。
得られた編物のポリエステル繊維の減量率は100%、保水率は840%、嵩高度672%、曲げ硬さはタテ方向が0.0174g/cm2/cm、ヨコ方向が0.0042g/cm2/cm、拭き取り性はタテ、ヨコとも3〜4級であり"ふくらみ"のあるソフトな風合いの布帛であり、染色ムラがなく、表面タッチは極めて滑らかで、衣料用として好適な布帛であった。結果を表1に示す。
(実施例3)
実施例2と同様の繊維を用い、平二重織り組織とする以外は実施例1と同様の方法で処理した。
得られた織物のポリエステル繊維の減量率は47.5%、保水率は480%、嵩高度は370%、曲げ硬さはタテ方向が0.0312g/cm2/cm、ヨコ方向が0.0086g/cm2/cm、拭き取り性はタテ、ヨコとも3〜4級であり、"ふくらみ"のあるソフトな風合いの布帛であり、表面タッチは極めて滑らかで染色ムラがなく、衣料用、ワイピング、研磨、ラビング用などに好適な布帛であった。結果を表1に示す。
(実施例4)
4%の水酸化ナトリウムを使用し110℃で60分間処理する以外は実施例2と同様の繊維を用い、平二重織り組織とする以外は実施例2と同様の方法で処理した。
得られた織物のポリエステル繊維の減量率は100%、保水率は940%、嵩高度は709%、曲げ硬さはタテ方向が0.0166g/cm2/cm、ヨコ方向が0.005g/cm2/cm、拭き取り性はタテ、ヨコとも3〜4級であり"ふくらみ"のあるソフトな風合いの布帛であり、染色ムラがなく、表面タッチは極めて滑らかで衣料用として好適な布帛であった。結果を表1に示す。
(実施例5)
処理時間を45分とする以外は実施例3と同様の方法で処理した。
得られた織物のポリエステル繊維の減量率は32.8%、保水率は392%、嵩高度は331%、曲げ硬さはタテ方向が0.0438g/cm2/cm、ヨコ方向が0.0112g/cm2/cm、拭き取り性はタテ、ヨコとも3〜4級であり"ふくらみ"のあるソフトな風合いの布帛であり、染色ムラがなく、表面タッチは極めて滑らかで衣料用とワイピング、研磨、ラビング用などに好適な布帛であった。結果を表1に示す。
(実施例6)
トータル繊度が44デシテックス、34フィラメントのポリアミド繊維を50重量%、トータル繊度が66デシテックス、18フィラメントのポリエステル繊維を50重量%とし、これらを引きそろえて平二重織り組織の織物を作成した。得られた織物を水酸化ナトリウム2%の水溶液中に浸漬し、110℃で30分間処理した後、乾燥し、一般の分散染料と酸性染料を使って染色した。得られた布帛のポリエステル繊維の減量率は24%、保水率は392%、曲げ硬さはタテが0.077g/cm2/cm、ヨコが0.03g/cm2/cmであり"ふくらみ"のあるソフトな風合いであり、染色ムラがなく、衣料用に好適の布帛であった。結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1と同様の編物を用い、ベンジルアルコール100g/lの液中で95℃で30分間処理し、一般の酸性染料で染色した。得られた編物の保水率は142%、嵩高度は218、曲げ硬さはタテ0.1574、ヨコ0.0554g/cm2/cm、拭き取り性はタテ、ヨコとも1〜級であり、染色ムラがあり、風合いが粗硬で衣料やワイピング、研磨、ラビングなどに不向きであった。結果を表1に示す。
(比較例2)
1%水酸化ナトリウム水溶液の処理温度を、100℃で60分とする以外は実施例1と同様の処理を行った。
得られた編物の減量率は10%、保水率は230.2%、嵩高度は248、曲げ硬さはタテ0.1093、ヨコ0.0257g/cm2/cm、拭き取り性はタテ、ヨコとも1〜級であり風合いはかなり柔らかいが衣料用としては不十分であり、拭き取り性も1〜2級と不十分であった。結果を表1に示す。
Figure 2009024307

Claims (9)

  1. ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維とを用いてなる布帛であって、該布帛を高圧下で105℃以上、140℃以下のアルカリ水溶液を使って減量加工することを特徴とする布帛の製造方法。
  2. 該アルカリ水溶液が水酸化ナトリウム、水酸化カリューム、水酸化カルシュムおよび炭酸ナトリウムから選ばれた少なくとも1つの水溶液であることを特徴とする請求項1記載の布帛の製造方法。
  3. 該ポリエステル系繊維の減量率が5重量%〜100重量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の布帛の製造方法。
  4. 該ポリアミド系繊維の単繊維繊度が0.05デシテックス〜5デシテックス、該ポリエステル系繊維の単繊維繊度が0.05デシテックス〜5デシテックスであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の布帛の製造方法。
  5. 該布帛における該ポリアミド系繊維の該ポリエステル系繊維に対する比率が20重量%〜80重量%であることを特徴とする請求項4に記載の布帛の製造方法。
  6. ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維とが剥離分割型繊維を構成していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の布帛の製造方法。
  7. 該布帛の減量後の保水率が200重量%〜1,000重量%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の布帛の製造方法。
  8. 該布帛の減量後の嵩高度が200cm3/g〜800cm3/gであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の布帛の製造方法
  9. 該布帛の減量後のKESで測定される曲げ硬さがタテ、ヨコとも0.005g/cm2/cm〜0.1g/cm2/cmであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の布帛の製造方法。
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