JP2009023480A - バックドアのラッチ取付部補強構造 - Google Patents

バックドアのラッチ取付部補強構造 Download PDF

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Abstract

【課題】車体後面に設けられた開口部を、その上辺部に設けられたヒンジを介して上部側を中心として回動することにより開閉するバックドアが設けられており、該バックドアは、インナパネルとアウタパネルとで中空体として構成されていると共に、インナパネルの下面部に、バックドアの内部に収容されたラッチの係合部材を外部に臨ませて、閉時に車体側のストライカと係合可能とさせるラッチ用開口部が形成されており、かつ、ラッチが、インナパネルにおけるラッチ用開口部周辺を補強する補強プレートを介してインナパネルの下面部に取り付けられたバックドアのラッチ取付部補強構造において、バックドアからの騒音の発生を防止可能な構造を提供する。
【解決手段】補強プレート50(51)に、その後部から上方に延び、アウタパネル12に接合される上方延長部52を設け、該上方延長部25にインナパネル11を接合する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のバックドアへのラッチの取付補強構造に関し、車体構造の技術分野に属する。
ワゴン車等の車両においては、車体の後壁に開口部が設けられると共に、該開口部を開閉するバックドアが設けられる場合がある。このバックドアは、例えば前記開口部の上辺部に設けられたヒンジを介して上部側を中心として回動可能に構成されると共に、下部に設けられたラッチを、前記開口部の下辺部に設けられたストライカに係合させることにより閉状態でロック可能に構成されている。
このようなバックドアへのラッチの取付構造として、例えば特許文献1には、前記バックドアがインナパネルとアウタパネルとで中空体として構成されると共に、前前記インナパネルの下面部に、バックドアの内部に収容されたラッチの係合部材を外部に臨ませて、閉時に車体側のストライカと係合可能とさせるラッチ用開口部が形成されており、かつ、前記ラッチが、インナパネルにおけるラッチ用開口部周辺を補強する補強プレートを介して前記インナパネルの下面部に取り付けられたものが開示されている。
特開2006−56361号公報
しかし、特許文献1に記載のもののようにラッチ用開口部周辺に補強プレートを設けたとしても、以下のような問題が生じる虞がある。すなわち、バックドアには、エンジンの振動や、路面の細かな凹凸をタイヤが拾うことによる振動等種々の外部振動が、ヒンジを介してバックドアの上部側に、またラッチとストライカとの係合部を介してバックドアの下部側に入力される。その場合に、ラッチとストライカとの係合部は通常1ケ所で点状であるので、バックドアの下部側においては前記振動がラッチの取付部近傍に集中的に入力されることとなるが、補強プレートの周辺部分の剛性が十分でない場合、この周辺部分やそれに連なる部分のインナパネルやアウタパネルが変形しながら振動し、この振動によりバックドアから騒音が発生する虞がある。
そこで、本発明は、バックドアからの騒音の発生を抑制可能なラッチ取付部構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、車体後面に設けられた開口部を、その上辺部に設けられたヒンジを介して上部側を中心として回動することにより開閉するバックドアが設けられており、該バックドアは、インナパネルとアウタパネルとで中空体として構成されていると共に、前記インナパネルの下面部に、バックドアの内部に収容されたラッチの係合部材を外部に臨ませて、閉時に車体側のストライカと係合可能とさせるラッチ用開口部が形成されており、かつ、前記ラッチが、インナパネルにおけるラッチ用開口部周辺を補強する補強プレートを介して前記インナパネルの下面部に取り付けられたバックドアのラッチ取付部補強構造であって、前記補強プレートに、その後部から上方に延び、前記アウタパネルに接合される上方延長部が設けられていると共に、該上方延長部に、前記インナパネルが接合されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載のバックドアのラッチ取付部補強構造において、前記補強プレートの上方延長部は、上部側でアウタパネルに接合されていると共に、前記インナパネルの下面部が上方延長部の基部よりも後方まで延びており、前記補強プレートの上方延長部と、インナパネルの下面部における前記基部よりも後方の部位と、アウタパネルとで、閉断面が形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載のバックドアのラッチ取付部補強構造において、前記補強プレートの上方延長部に、上下方向に延びるビードが形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3のいずれかに記載のバックドアのラッチ取付部補強構造において、前記補強プレートの上方延長部の車幅方向両側部に、車両前方または後方に折り曲げられた折り曲げ部が形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項1から請求項4のいずれかに記載のバックドアのラッチ取付部補強構造において、前記補強プレートの上方延長部とアウタパネルとの接合部は、アウタパネルの後方に設けられる外装部材により覆われていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、車体後面に設けられた開口部を、その上辺部に設けられたヒンジを介して上部側を中心として回動することにより開閉するバックドアが設けられており、該バックドアは、インナパネルとアウタパネルとで中空体として構成されていると共に、前記インナパネルの下面部に、バックドアの内部に収容されたラッチの係合部材を外部に臨ませて、閉時に車体側のストライカと係合可能とさせるラッチ用開口部が形成されており、かつ、前記ラッチが、インナパネルにおけるラッチ用開口部周辺を補強する補強プレートを介して前記インナパネルの下面部に取り付けられたバックドアのラッチ取付部補強構造であって、前記補強プレートに、車幅方向に延び、前記インナパネルの下面部に接合される側方延長部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記請求項6に記載のバックドアのラッチ取付部補強構造において、前記補強プレートの側方延長部は、基部側が前記インナパネルの下面部から離間するように上方に膨出し、先端側が前記インナパネルの下面部に接合されていることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、車体後面に設けられた開口部を、その上辺部に設けられたヒンジを介して上部側を中心として回動することにより開閉するバックドアが設けられており、該バックドアは、インナパネルとアウタパネルとで中空体として構成されていると共に、前記インナパネルの下面部に、バックドアの内部に収容されたラッチの係合部材を外部に臨ませて、閉時に車体側のストライカと係合可能とさせるラッチ用開口部が形成されており、かつ、前記ラッチが、インナパネルにおけるラッチ用開口部周辺を補強する補強プレートを介して前記インナパネルの下面部に取り付けられたバックドアのラッチ取付部補強構造であって、前記補強プレートに、その後部から上方に延び、前記アウタパネルに接合される上方延長部が設けられていると共に、該上方延長部に、前記インナパネルが接合されており、かつ、前記補強プレートに、車幅方向に延び、前記インナパネルの下面部に接合される側方延長部が設けられていることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、請求項1に記載の発明によれば、補強プレートに、その後部から上方に延び、アウタパネルに接合される上方延長部が設けられていると共に、該上方延長部にインナパネルが接合されているから、インナパネルとアウタパネルと上方延長部とが互いに車両前後方向に支持しあうこととなり、その結果、インナパネル及びアウタパネルの前後方向変形(太鼓の皮の振動時のような変形)に対する剛性が向上する。したがって、背景技術で説明したような外部振動等が車体側からバックドアに加わったとしても、これらのパネルが前述のように変形して前後方向に振動(太鼓の皮のような振動)したり、バックドア全体として前後方向に振動したりするのが抑制される。そして、その結果、これらの振動による騒音の発生も抑制されることとなる。
また、請求項2に記載の発明によれば、補強プレートの上方延長部と、インナパネルの下面部における前記基部よりも後方の部位と、アウタパネルとで形成される閉断面により、バックドアの下部のラッチ周囲の剛性が一層向上し、前述の効果が一層良好に得られることとなる。
また、請求項3に記載の発明によれば、上下方向に延びるビードにより上方延長部の剛性が向上し、前述の効果が一層良好に得られることとなる。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記上方延長部の車幅方向両側部が、車両前方または後方に折り曲げられているから、上方延長部の剛性が向上し、前述の効果が一層良好に得られることとなる。
また、請求項5に記載の発明によれば、前記補強プレートの上方延長部とアウタパネルとの接合部が、アウタパネルの後方に設けられる外装部材により覆われているから、例えば溶接により接合した場合でも溶接痕が外部から見えず、車両の外観の悪化が防止されることとなる。
また、請求項6に記載の発明によれば、前記補強プレートに、車幅方向に延び、前記インナパネルの下面部に接合される側方延長部が設けられているから、インナパネルの下面部が車幅方向の広い範囲で補強され、その剛性が一層向上することとなる。ここで、バックドアの下部は、閉時にはストライカとラッチとの点状の係合部を介して車体側に連結されることとなるが、このような構造の場合、前述のような外部振動等が加わると、バックドアの下部は、平面視で前記点状の係合部を中心とする回転方向の振動を生じる可能性がある。特に、インナパネルの下面部の剛性が低い場合、該下面部が前記回転方向の振動を許容するようなねじれ変形を生じ、その結果、前述の回転方向振動が生じやすくなる。また、このような変形が生じると、これに伴ってインナパネルの他の部位やアウタパネルも変形し、これに伴う振動及び騒音も発生しやすくなる。しかし、本発明においては、前記補強プレートの側方延長部によりインナパネルの下面部が車幅方向の広い範囲で補強されているから、前記回転方向の変形に対する剛性が向上し、前述の変形による振動や騒音の発生が抑制されることとなる。
また、請求項7に記載の発明によれば、前記側方延長部は、基部側が前記インナパネルの下面部から離間するように上方に膨出し、先端側が前記インナパネルの下面部に接合されているから、インナパネルの下面部と補強プレートの側方延長部とで閉断面が形成されることとなる。したがって、インナパネルの下面部の剛性が一層向上することとなり、請求項6に記載の効果が一層良好に得られることとなる。
また、請求項8に記載の発明によれば、請求項1及び請求項6に記載の効果の両方が達成されることとなる。
以下、本発明の実施の形態に係るバックドアのラッチ取付部補強構造について説明する。
図1は、本ラッチ取付部補強構造が適用された車両1の後面図である。この車両1の後面には、リヤシート後方のラゲッジスペースに荷物等を搬入するための開口部2が形成されていると共に、該開口部2を開閉するバックドア3が設けられている。バックドア3は、例えば前記開口部2の上辺部2aに設けられたヒンジ4,4を介して上部側を中心として回動可能に構成されているとと共に、車幅方向中央下部に設けられたラッチ5を、前記開口部2の下辺部2bの車幅方向中央に設けられたストライカ6に係合させることにより閉状態でロック可能に構成されている
図2に示すように、バックドア3は、インナパネル11と、アウタパネル12とで中空体として構成されている。
インナパネル11は、ほぼ上下に延びる縦面部11aと、該縦面部11aの下端から後方に延びる下面部11bとを有している。アウタパネル12は、ほぼ上下に延びる縦面部12aを有し、該縦面部12aの下端部がインナパネル11の下面部11bの後端部に接合されている。
ストライカ6は、丸棒状の部材をコ字状に折り曲げることにより形成されており、両端部がベースプレート21に固定されている。該ベースプレート21は、前記開口部2の下辺部2bの上面に固定されている。開口部2の下辺部2bは、インナパネル31とアウタパネル32とで車幅方向に延びる閉断面構造とされている。インナパネル31の内面には補強部材33が重合して接合されており、前記ベースプレート21は、この重合部に重ね合わされてボルト・ナットにより締結されている。
ラッチ5は、図3にも示すように、ベースプレート41と、該ベースプレート41に固定されたハウジング42と、該ハウジング42に軸支されて前記ストライカ6の後側縦棒部6aに平行に延びる支持軸45を中心として回動可能に支持され、ストライカ6の後側縦棒部6aに係合可能な鉤部材43と、ハウジング44に固定され、バックドア3の閉時にストライカ6に当接することにより衝撃を吸収する弾性部材44等を有している。
ここで、バックドア3のインナパネル11の下面部11bの車幅方向中央には、バックドア3の内部空間に収容されるラッチ5の下部(鉤部材43を含む)を外部に臨ませるためのラッチ用開口部11cが形成されている(図4参照)。また、下面部11bの車幅方向中央内面には、ラッチ用開口部11c周辺を補強する補強プレート50が配設されている。そして、ラッチ5は、前記ベースプレート41が該補強プレート50を介してインナパネル11の下面部11bにボルト・ナットで締結されることにより、バックドア3の下部に固定されている。
図4に示すように、インナパネル11の縦面部11aには、ウィンドウ用開口11dよりも下方において、軽量化のための複数の開口部11e…11eが形成されている。また、インナパネル11には、これらの開口部11e…11eのうち所定の開口部の上縁部からアウタパネル12側に延び、先端の折り曲げ部11i,11k…11k,11j…11jがアウタパネル12に当接する後方延伸部11f,11g…11g,11h…11hが形成されている。これらの後方延伸部11f,11g…11g,11h…11hは、その剛性を確保するため、後面視で上方に膨出する湾曲形状とされている。
図5に示すように、補強プレート50は、インナパネル11のラッチ用開口部11cに対応する位置に開口部51aが形成されると共にインナパネル11のラッチ用開口部11c周辺部に溶接により接合される本体部51(背景技術の特許文献における補強プレートに相当する部分)と、該本体部51の後端部から上方に延びる上方延長部52と、本体部52の左右の端部のそれぞれから車幅方向に延びる側方延長部53,53とを有している。
本体部51aの前端部には、インナパネル11の縦面部11aに沿うように上方に折れ曲がる折り曲げ部51bが形成されている。
上方延長部52の車幅方向中央には、上下方向に延びるビード52aが形成されている。
また、上方延長部52の車幅方向両側部には、車両前方に折り曲がる折り曲げ部52b,52bが形成されている。
また、上方延長部52の上端部には、車幅方向両側に突出する突出部52c,52cが形成されていると共に、該突出部52c,52cが、図2にも示すように、前記インナパネル11の後方延長部のうちの車幅方向中央に位置する後方延長部11fの先端折り曲げ部11iと、アウタパネル12の縦面部12aの固定部12bとに重ね合わされて、溶接により接合されている。固定部12bは、縦面部12aの該部位周辺のに剛性向上のため、インナパネル11側に若干凹んでいる。接合部βは、アウタパネル12の後方に取り付けられるライセンスプレートLにより覆われている。
また、前記車幅方向中央の後方延長部11fよりも上方の後方延長部11h,11hの先端折り曲げ部11jと、アウタパネル12の縦面部12aとが、図1に示すように、溶接により接合されている。この接合部は、アウタパネル12の後方に取り付けられるガーニッシュGにより覆われている。
また、前記車幅方向中央の後方延長部11fの左右の後方延長部11g…11gの先端折り曲げ部11k…11kと、アウタパネル12の縦面部12aとが、接着剤を用いて接合されている。接着剤を用いるのは、溶接痕が生じないようにするためである。
図5に示すように、補強プレート50の左右の側方延長部53,53はそれぞれ、本体部51側の部位53aがインナパネル11の下面部11bから離間するように上方に膨出し、先端部53bが該下面部11bに溶接により接合されている。
図2に示すように、インナパネル11の下面部11bは、補強プレート50の上方延長部52の基部52dよりも後方まで延びている。そして、これにより、補強プレート50の上方延長部52と、インナパネル11の下面部11bにおける前記基部52dよりも後方の部位11b′と、アウタパネル12の縦面部12aとで、閉断面Xが形成されている。
以上説明したように、本実施の形態に係るバックドアのラッチ取付部補強構造によれば、補強プレート50に、その後部から上方に延び、アウタパネル12に接合される上方延長部52が設けられていると共に、該上方延長部52に前記インナパネル11が接合されているから、インナパネル11とアウタパネル12と上方延長部52とが互いに車両前後方向に支持しあうこととなり、その結果、インナパネル11及びアウタパネル12の前後方向変形に対する剛性が向上する。したがって、背景技術で説明したような外部振動等が車体側からバックドア3に加わったとしても、これらのパネル11,12が前述のように変形して前後方向に振動(太鼓の皮のような振動)したり、バックドア3全体として前後方向に振動したりするのが抑制される。そして、その結果、これらの振動による騒音の発生も抑制されることとなる。
また、補強プレート50の上方延長部52と、インナパネル11の下面部11bにおける補強プレート50の上方延長部52の基部52dよりも後方の部位11b′と、アウタパネル12とで閉断面が形成されているから、バックドア3の下部の剛性が一層向上し、前述の効果が一層良好に得られることとなる。
また、補強プレート50の上方延長部52に、上下方向に延びるビード52aが形成されているから、上方延長部52の剛性が向上し、前述の効果が一層良好に得られることとなる。
また、補強プレート50の上方延長部52の車幅方向両側部が、車両前方または後方に折り曲げられているから、上方延長部52の剛性が向上し、前述の効果が一層良好に得られることとなる。
また、補強プレート50の上方延長部52とアウタパネル12との接合部βが、アウタパネル12の後方に設けられるライセンスプレートL(外装部材)により覆われているから、溶接痕が外部から見えず、車両の外観の悪化が防止されることとなる。
また、補強プレート50に、車幅方向に延び、インナパネル11の下面部11bに接合される側方延長部53が設けられているから、インナパネル11の下面部11bが車幅方向の広い範囲で補強され、その剛性が一層向上することとなる。ここで、バックドア3の下部は、前述のように、閉時には、図3に示すようにストライカ6とラッチ5との点状の係合部γを介して車体側に連結されることとなるが、このような構造の場合、前述のような外部振動等が加わると、バックドア3の下部は、平面視で前記点状の係合部γを中心とする回転方向の振動を生じる可能性がある。特に、インナパネル11の下面部11bの剛性が低い場合、該下面部11bが前記回転方向の振動を許容するようなねじれ変形を生じ、その結果、前述の回転方向振動が生じやすくなる。また、このような変形が生じると、これに伴ってインナパネル11の縦面部11a(他の部位)やアウタパネル12の縦面部12aも変形し、これに伴う振動及び騒音も発生しやすくなる。しかし、本実施の形態においては、前記補強プレート50の側方延長部53,53によりインナパネル11の下面部11bが車幅方向の広い範囲で補強されているから、前記回転方向の変形に対する剛性が向上し、前述の変形による振動や騒音の発生が抑制されることとなる。
また、補強プレート50の側方延長部53は、本体部51側の部分53aがインナパネル11の下面部11bから離間するように上方に膨出し、先端部53bがインナパネル11の下面部11bに接合されているから、インナパネル11の下面部11bと補強プレート50の側方延長部52とで閉断面Xが形成されることとなる。したがって、インナパネル11の下面部11bの剛性が一層向上してその変形が一層抑制されると共に、これに伴う振動や騒音の発生が一層良好に抑制されることとなる。
本発明は、車体後面に設けられたバックドアからの騒音の発生及びバックドアの振動を抑制可能とするものであり、バックドアが設けられた車両に広く適用することができる。
本発明の実施の形態に係るバックドアのラッチ取付部補強構造が適用された車両の後面図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である(ストライカ及びラッチの鉤部材以外は二点鎖線であらわしている)。 バックドアのインナパネル単体を車両斜め後方から見た斜視図である。 バックドアのラッチ取付部付近を、アウタパネルおよびラッチを取り外した状態で車両斜め後方から見た拡大斜視図である。
符号の説明
1 車両
2 開口部
3 バックドア
4,4 ヒンジ
5 ラッチ
6 ストライカ
11 インナパネル
11a 縦面部
11b 下面部
11c ラッチ用開口部
11f 後方延長部(インナパネルにおける補強プレートの上方延長部に接合される部位)
12 アウタパネル
12a 縦面部
43 鉤部材(係合部材)
50 補強プレート
51 本体部
52 上方延長部
52a ビード
52b 折り曲げ部
52c 突出部(上方延長部におけるアウタパネルに接合される部位)
53 側方延長部
53a 側方延長部における本体側の上方に膨出する部位(基部側の上方に膨出する部位)
53b 先端部(側方延長部の先端側)
L ライセンスプレート(外装部材)

Claims (8)

  1. 車体後面に設けられた開口部を、その上辺部に設けられたヒンジを介して上部側を中心として回動することにより開閉するバックドアが設けられており、該バックドアは、インナパネルとアウタパネルとで中空体として構成されていると共に、前記インナパネルの下面部に、バックドアの内部に収容されたラッチの係合部材を外部に臨ませて、閉時に車体側のストライカと係合可能とさせるラッチ用開口部が形成されており、かつ、前記ラッチが、インナパネルにおけるラッチ用開口部周辺を補強する補強プレートを介して前記インナパネルの下面部に取り付けられたバックドアのラッチ取付部補強構造であって、
    前記補強プレートに、その後部から上方に延び、前記アウタパネルに接合される上方延長部が設けられていると共に、
    該上方延長部に、前記インナパネルが接合されていることを特徴とするバックドアのラッチ取付部補強構造。
  2. 前記請求項1に記載のバックドアのラッチ取付部補強構造において、
    前記補強プレートの上方延長部は、上部側でアウタパネルに接合されていると共に、
    前記インナパネルの下面部が上方延長部の基部よりも後方まで延びており、
    前記補強プレートの上方延長部と、インナパネルの下面部における前記基部よりも後方の部位と、アウタパネルとで、閉断面が形成されていることを特徴とするバックドアのラッチ取付部補強構造。
  3. 前記請求項1または請求項2に記載のバックドアのラッチ取付部補強構造において、
    前記補強プレートの上方延長部に、上下方向に延びるビードが形成されていることを特徴とするバックドアのラッチ取付部補強構造。
  4. 前記請求項1から請求項3のいずれかに記載のバックドアのラッチ取付部補強構造において、
    前記補強プレートの上方延長部の車幅方向両側部に、車両前方または後方に折り曲げられた折り曲げ部が形成されていることを特徴とするバックドアのラッチ取付部補強構造。
  5. 前記請求項1から請求項4のいずれかに記載のバックドアのラッチ取付部補強構造において、
    前記補強プレートの上方延長部とアウタパネルとの接合部は、アウタパネルの後方に設けられる外装部材により覆われていることを特徴とするバックドアのラッチ取付部補強構造。
  6. 車体後面に設けられた開口部を、その上辺部に設けられたヒンジを介して上部側を中心として回動することにより開閉するバックドアが設けられており、該バックドアは、インナパネルとアウタパネルとで中空体として構成されていると共に、前記インナパネルの下面部に、バックドアの内部に収容されたラッチの係合部材を外部に臨ませて、閉時に車体側のストライカと係合可能とさせるラッチ用開口部が形成されており、かつ、前記ラッチが、インナパネルにおけるラッチ用開口部周辺を補強する補強プレートを介して前記インナパネルの下面部に取り付けられたバックドアのラッチ取付部補強構造であって、
    前記補強プレートに、車幅方向に延び、前記インナパネルの下面部に接合される側方延長部が設けられていることを特徴とするバックドアのラッチ取付部補強構造。
  7. 前記請求項6に記載のバックドアのラッチ取付部補強構造において、
    前記補強プレートの側方延長部は、基部側が前記インナパネルの下面部から離間するように上方に膨出し、先端側が前記インナパネルの下面部に接合されていることを特徴とするバックドアのラッチ取付部補強構造。
  8. 車体後面に設けられた開口部を、その上辺部に設けられたヒンジを介して上部側を中心として回動することにより開閉するバックドアが設けられており、該バックドアは、インナパネルとアウタパネルとで中空体として構成されていると共に、前記インナパネルの下面部に、バックドアの内部に収容されたラッチの係合部材を外部に臨ませて、閉時に車体側のストライカと係合可能とさせるラッチ用開口部が形成されており、かつ、前記ラッチが、インナパネルにおけるラッチ用開口部周辺を補強する補強プレートを介して前記インナパネルの下面部に取り付けられたバックドアのラッチ取付部補強構造であって、
    前記補強プレートに、その後部から上方に延び、前記アウタパネルに接合される上方延長部が設けられていると共に、
    該上方延長部に、前記インナパネルが接合されており、
    かつ、前記補強プレートに、車幅方向に延び、前記インナパネルの下面部に接合される側方延長部が設けられていることを特徴とするバックドアのラッチ取付部補強構造。
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