JP2011168080A - バックドアを有する自動車 - Google Patents
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Abstract
【課題】車体の後部開口を閉鎖した閉位置と後部開口を開放した開位置との間を回動開閉可能に車体に支持されたバックドアを具備し、該バックドアは、ドアアウタパネルと、該ドアアウタパネルに固定されたドアインナパネルと、該ドアインナパネルの下部内側面に固定されたロック装置とを有し、バックドアが閉位置を占めたとき、ロック装置のロック部材が車体に固定されたストライカに係合して、該バックドアが閉位置にロックされる自動車において、バックドアを閉じたときにストライカから受ける衝撃力によってドアインナパネルが変形する量を小さくして、従来必要とされた補強板を廃止する。
【解決手段】ロック装置6が取り付けられたドアインナパネル4の下部内側面7の部分が、その近傍の下部内側面7の部分よりも窪んだ平坦な座面31として形成されている。
【選択図】図5
【解決手段】ロック装置6が取り付けられたドアインナパネル4の下部内側面7の部分が、その近傍の下部内側面7の部分よりも窪んだ平坦な座面31として形成されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、車体の後部開口を閉鎖した閉位置と該後部開口を開放した開位置との間を回動開閉可能に車体に支持されたバックドアを有する自動車に関する。
バン型車又はワゴン車などとして構成される上記形式の自動車は従来より周知である(例えば、特許文献1及び2参照)。かかる自動車のバックドアは、一般に、ドアアウタパネルと、そのドアアウタパネルに固定されたドアインナパネルと、該ドアインナパネルの下部内側面に固定されたロック装置とを有し、バックドアが閉位置を占めたとき、ロック装置のロック部材が車体に固定されたストライカに係合して、該バックドアが閉位置にロックされる。このロック装置のロックを解除することにより、バックドアを開位置に回動させることができる。
上述のように、バックドアは開位置と閉位置との間を回動開閉されるのであるが、かかるバックドアを閉じる際、当該バックドアが閉位置に至る直前に、ロック装置のロック部材が車体に固定されたストライカに衝突し、このとき受ける外力によってロック部材が回動し、該ロック部材がストライカに係合する。これによって閉位置に至ったバックドアが車体に対してロックされるのである。
上述のように、バックドアを閉じるとき、ロック装置のロック部材はストライカに衝突し、このときロック部材が受けた衝撃力がバックドアのドアインナパネルに伝えられ、ロック装置の固定されたドアインナパネル部分が弾性変形する。かかる衝撃力がドアインナパネルに繰り返し加えられると、ドアインナパネルが早期に疲労し、そのドアインナパネルに亀裂が発生するおそれがある。そこで、従来は、ロック装置の近傍のドアインナパネル部分に補強板を固着してドアインナパネルの耐久性を高め、これによってドアインナパネルが早期に疲労して、亀裂が発生することを阻止していた。
ところが、上述のようにドアインナパネルに補強板を固着すれば、それだけ自動車のコストが上昇するだけでなく、自動車の重量が増大する欠点を免れない。
本発明の目的は、簡単な構成によって、バックドア閉鎖時にストライカから受ける衝撃力によってバックドアのドアインナパネルが変形する量を少なくし、これによってドアインナパネルに補強板を固着する必要性をなくし、ないしはその補強板の板厚を薄くすることを可能とした自動車を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、車体の後部開口を閉鎖した閉位置と該後部開口を開放した開位置との間を回動開閉可能に車体に支持されたバックドアを具備し、該バックドアは、ドアアウタパネルと、該ドアアウタパネルに固定されたドアインナパネルと、該ドアインナパネルの下部内側面に固定されたロック装置とを有し、前記バックドアが前記閉位置を占めたとき、前記ロック装置のロック部材が車体に固定されたストライカに係合して、該バックドアが閉位置にロックされる自動車において、前記ロック装置が取り付けられた前記ドアインナパネルの下部内側面の部分が、その近傍の下部内側面の部分よりも窪むか、又は突出した平坦な座面として形成されていることを特徴とする自動車を提案する(請求項1)。
その際、前記ロック装置は、該ロック装置に形成された第1乃至第3の3つの取付孔と、その各取付孔に整合する前記座面の部分に形成されたパネル孔とにそれぞれ挿通されたボルトと、その各ボルトに螺着されて締め付けられたナットとによって前記ドアインナパネルに固定され、前記第1及び第2の取付孔の中心は、前記バックドアの車幅方向中心から車幅方向外方に同じ距離だけ離れた位置を占め、前記第3の取付孔の中心は、前記第1及び第2の取付孔よりも後方であって、バックドアの車幅方向中心上に位置していると有利である(請求項2)。
本発明によれば、バックドア閉鎖時にストライカから受ける衝撃力によってバックドアのドアインナパネルが変形する量を少なくでき、これによってドアインナパネルに補強板を固着する必要性をなくし、ないしはその補強板の板厚を薄くすることが可能となる。このため自動車のコストを低減させ、その重量を減少させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明し、併せて従来の欠点を図面に即してより具体的に明らかにする。
図1は、車体2とバックドア1を有する自動車の後部を示す斜視図である。図1はバックドア1が車体2の後部開口を閉鎖した閉位置を占めた状態を示していて、該バックドア1は、図1に示した閉位置と、車体2の後部開口を開放した開位置との間を、矢印A,B方向に回動開閉可能に車体2に支持されている。
図における矢印Frは自動車の前進方向を示し、矢印Wは車幅方向を示している。また、符号CLは車幅方向Wにおける車体2の中心を示している。本明細書及び特許請求の範囲における「前」又は「後」なる文言は、自動車の前進方向Frを基準とした前後を意味する。また、バックドア1の下部とは、そのバックドア1が図1に示した閉位置を占めたときの下部を意味し、バックドア1の上部とは、そのバックドア1が図1に示した閉位置を占めたときの上部を意味する。図1に示したバックドア1はその上部側に設けられた図示していないヒンジを介して、矢印A,B方向に回動可能に車体2に支持されているのである。
図1のII−II線拡大断面図である図2に示したように、バックドア1は、ドアアウタパネル3と、そのドアアウタパネル3の周辺部にヘミング加工によって固定されたドアインナパネル4とを有し、図1に示すように、バックドア1の窓開口には窓ガラス5が固定配置されている。
図3は、図1に示したバックドア1のドアアウタパネル3と窓ガラス5を取り外して、ドアインナパネル4と、後述するロック装置6の配置状態を明らかにした斜視図であり、図4は図3に矢印IVで示した部分の拡大斜視図である。
ここで、図2に示したように、バックドア1のドアアウタパネル3とドアインナパネル4によって区画されたバックドア1の内部空間Sの側を内側と称することにすると、図2乃至図4に示すように、バックドア1のドアインナパネル4の下部内側面7には、上述したロック装置6が固定されている。このように、本例のバックドア1は、そのドアインナパネル4の下部内側面7に固定されたロック装置6を有しているのである。
図5は、ロック装置6をドアインナパネル4から取り外した状態を示す、図4と同様な斜視図である。図4及び図5から判るように、ロック装置6の本体8はフランジ9を有し、そのフランジ9に第1乃至第3の取付孔10,11,12が形成され、その各取付孔10,11,12に整合するドアインナパネル4の部分にも、それぞれ第1乃至第3のパネル孔13,14,15が形成され、互いに整合した各取付孔10,11,12と各パネル孔13,14,15に、ボルト16,17,18がそれぞれ挿通され、その各ボルト16,17,18のねじ部に螺着されたナット19,20,21がそれぞれ締め付けられることによって、ロック装置6がドアインナパネル4に固定されている。図2には、ボルト18とナット21以外のボルトとナットは図示されていない。
図5に示すように、ドアインナパネル4の下部内側面7には、貫通孔22が形成され、図2に示すように、ロック装置6の一部が貫通孔22を通して、ドアインナパネル4とドアアウタパネル3により区画された内部空間Sの外部に突出している。また、図2に示すように、ロック装置6は、その本体8に回動可能に支持されたロック部材23を有し、そのロック部材23は、内部空間Sの外部に位置している。
一方、図2に示すように、車体2の後部開口の下部は、車体の一部を構成するロアバックパネル24によって区画され、このロアバックパネル24の後方に、図1に示したリヤバンパ25(図2には示さず)が固定配置されている。ロアバックパネル24は、ロアバックアウタパネル26と、そのロアバックアウタパネル26に固着されたロアバックインナパネル27により構成され、そのロアバックインナパネル27に、ストライカ28の基部が、それ自体周知のように、図示していないボルトとナットとによって固定されている。
図1及び図2に示したように、バックドア1が閉位置を占めたとき、ロック装置6のロック部材23が、車体2に固定されたストライカ28に係合して、そのバックドア1が閉位置にロックされる。バックドア1のドアアウタパネル3に取り付けられたハンドル29(図1)を押圧することにより、ロック部材23を回動させて、そのロック部材23とストライカ28との係合を解除することができ、これによってバックドア1を開位置に回動させることができる。
バックドア1は開位置と閉位置との間を回動開閉されるのであるが、そのバックドア1を閉じる際、当該バックドア1が閉位置に至る直前に、ロック装置6のロック部材23が車体2に固定されたストライカ28に衝突し、このとき受ける外力によってロック部材23が回動し、該ロック部材23がストライカ28に係合する。これによって閉位置に至ったバックドア1が車体2に対してロックされるのである。
ここで、図8は、従来のバックドアと、これに関連する構成を示す、図2と同様な断面図であり、図9は従来のバックドアを示す、図5と同様な斜視図である。図8及び図9においては、図2及び図5に対応する部分には、図2及び図5に付した符号と同一の符号を付してある。
図9に示したように、従来のバックドア1においても、ロック装置6の本体8に形成されたフランジ9には、第1乃至第3の取付孔10,11,12が形成され、ドアインナパネル4の下部内側面7には、各取付孔10,11,12に整合する3つのパネル孔13,14,15が形成され、その整合した各孔にボルト16,17,18が挿通され、その各ボルト16,17,18に螺着されたナット19,20,21が締め付けられることによって、ロック装置6がドアインナパネル4に固定されている。図8には、ボルトとナットは図示されていない。
ところで、上述した構成だけであると、後述する理由によって、従来のバックドア1を閉位置に回動させるとき、図8に示したロック装置6のロック部材23がストライカ28に衝突した際、そのストライカ28から受ける衝撃力によって、ドアインナパネル4が大きく弾性変形し、ドアインナパネル4に早期に亀裂が発生するおそれがある。そこで、従来は、図8及び図9に示したように、ドアインナパネル4の下部内側面7に補強板30を溶接によって固着し、各ボルト16,17,18をこの補強板30をも貫通させている。かかる補強板30を設けることによって、ドアインナパネル4に早期に亀裂が発生することを阻止できるが、補強板30の追加によって自動車のコストが上昇し、その重量が増大する欠点を免れない。
上述した従来の欠点を除去するために、本例の自動車、特にそのバックドア1は次のように構成されている。
図4及び図5に示したように、ロック装置6のフランジ9が取り付けられたドアインナパネル4の下部内側面7の部分は、その近傍の下部内側面7の部分よりも下方に窪んだ座面31として形成され、その座面31にロック装置6のフランジ9が前述のようにボルト16,17,18とナット19,20,21とによって固定されている。しかも、その座面31に前述の3つのパネル孔13,14,15と、貫通孔22がそれぞれ形成され、図2に示したように、ロック部材23を含むロック装置6の一部が、その貫通孔22を通して内部空間Sの外部に突出している。
図6の(a)は、図5に示したドアインナパネル4の座面31の部分の断面図であり、図6の(c)は、図8及び図9に示した従来のバックドア1のロック装置6が固定されたドアインナパネル4の下部内側面7の断面図である。図6の(a)に示した本例のバックドア1のドアインナパネル4には、図4及び図5に示したロック装置6が固定される平坦な座面31が形成され、該座面31は、そのまわりの下部内側面部分よりも下方に窪んでいるので、座面31を区画するドアインナパネル4の下部内側面部分E1は、曲折形成されていて、その部分E1の剛性が高められている。また、座面31と、その座面31から上方に延びるドアインナパネル部分32との間の部分E2も曲折形成されていて、その剛性が高められている。図6の(a)には、平坦となった座面31の幅を符号Fで示してある。
一方、図6の(c)に示した従来のバックドア1を構成するドアインナパネル4の、ロック装置6が固定される下部内側面7は、その全体が平坦となっていて、その下部内側面7と、該下側内側面7から下方に延びるドアインナパネル部分33との間の部分E3と、下側内側面7と、その下側内側面7から上方に延びるドアインナパネル部分32との間の部分E4の剛性が高められている。図6の(c)には、ロック装置6が固定されるドアインナパネル4の下部内側面7の幅を符号Gで示してある。
図6の(a)に示した座面31は、ロック装置6が取り付けられるドアインナパネル4の下部内側面7の部分にだけ形成され、当該座面31は、下部内側面7の一部だけに形成されているので、図6の(a)と(c)を比較すれば明らかなように、図6の(a)に示した座面31の幅Fの方が、図6の(c)に示した下部内側面7の幅Gよりも小さくなっている。
バックドア1が閉位置に回動するとき、ロック部材23がストライカ28から受ける衝撃力によって、図6の(a)に示した座面31と、図6の(c)に示した下部内側面7が弾性変形するのであるが、このとき、図6の(a)に示した座面31の幅Fは、図6の(c)に示した下部内側面7の幅Gよりも狭くなっているので、両者に同じ大きさの衝撃力が加えられたとき、図6の(a)に示した座面31の変形量は、図6の(c)に示した下部内側面7の変形量よりも小さくなる。
図6の(d)は、図6の(a)に示した座面31を梁31Aとみなしたときの説明図であり、座面31により構成された梁31Aは、図6の(a)に示した高剛性部分E1,E2を支点として支持されている。図6の(e)は、図6の(c)に示したドアインナパネル4の下部内側面7を梁7Aとして見たときの説明図であって、この梁7Aは、図6の(c)に示した高剛性部分E3,E4を支点として支持されている。図6の(d),(e)における曲線Nは、各梁31A,7Aに対して、ストライカ28から加えられた外力に基づくモーメントMが作用したときに、その各梁31A,7Aが変形する量を示している。
図6の(d),(e)から判るように、梁31Aの長さFは、梁7Aの長さGよりも短いので、各梁31A,7AにモーメントMが加えられたときの各梁31A,7Aの変形量は、前者の梁31A、すなわち図6の(a)に示した座面31の変形量の方が少なくなる。このため、本例のバックドア1のドアインナパネル4には、図2、図4及び図5に示したように、補強板が設けられてはいないが、そのドアインナパネル4の変形量を少なく留め、該インナパネル4に早期に亀裂が発生することを阻止できる。或いは、補強板を設けたとしても、その板厚を薄くでき、いずれの場合も自動車のコストを下げ、かつその重量を軽減することができる。
上述した実施形態例においては、ロック装置6が固定される座面31が、その近傍の下部内側面7の部分よりも窪んでいるが、これとは逆に、図6の(b)に示したように、ロック装置6が固定される座面31を、その近傍の下部内側面7の部分よりも上方に突出した平坦な面として形成しても、上述したところと同じ作用効果を奏することができる。このように、ロック装置6が取り付けられたドアインナパネル4の下部内側面7の部分が、その近傍の下部内側面7の部分よりも窪むか、または突出した平坦な座面31として形成され、かかる座面31に形成された貫通孔22を通して、ロック装置6の一部がバックドア1の内部空間Sの外部に突出しているのである。
ところで、本例の自動車においては、図2、図4及び図5を参照して先に説明したように、ロック装置6は、そのロック装置6に形成された第1乃至第3の3つの取付孔10,11,12と、その各取付孔10,11,12に整合する座面31の部分に形成されたパネル孔13,14,15とにそれぞれ挿通されたボルト16,17,18と、その各ボルト16,17,18に螺着されて締め付けられたナット19,20,21とによってドアインナパネル4に固定されている。その際、本例の自動車においては、図7の(a)に示すように、ロック装置6に形成された第1及び第2の取付孔10,11の中心は、バックドア1の車幅方向中心CLから車幅方向W外方に同じ距離Hだけ離れた位置を占め、第3の取付孔12の中心は、第1及び第2の取付孔10,11よりも後方であって、バックドア1の車幅方向中心CL上に位置している。かかる第1乃至第3の取付孔10,11,12にボルト16,17,18が挿入され、その各ボルトに螺着されたナット19,20,21が締め付けられて、ロック装置6がドアインナパネル4に固定されるのである。その際、第1乃至第3の取付孔10,11,12の中心を結ぶ線により形成される三角形の重心G1から第3の取付孔12までの距離をL1とする。
これに対し、従来の自動車のロック装置6も、図9に示したように、第1乃至第3の取付孔10,11,12と、その各取付孔に整合したパネル孔13,14,15に挿通されたボルト16,17,18と、これに螺着されたナット19,20,21によってドアインナパネル4に固定されている。その際、図7の(b)に示すように、その第1及び第3の取付孔10,12は、バックドア1の車幅方向中心CLから一方の側に離れた位置に形成され、第2の取付孔11が中心CLから他方の側に離れた位置に形成されている。かかる第1乃至第3の取付孔10,11,12の中心を結ぶ線により形成された三角形の重心G2から第3の取付孔12の中心までの距離をL2とする。
ここで、ドアインナパネル4がストライカ28から衝撃力を受けたとき、図7の(a),(b)に示した距離L1,L2が大きいほど、ドアインナパネル4は変形し難くなる。ドアインナパネル4の下部内側面7に、ストライカ28から受けた衝撃力に基づくモーメントが作用したとき、距離L1,L2が大きいほど、そのドアインナパネル4の下部内側面7が変形しないように、そのモーメントを受け止めるのである。
図7の(c)に示すように、ロック装置6に、車幅方向中心CLを境にして、2つの取付孔10,11のみが形成され、その各取付孔10,11と、これに整合するパネル孔にボルトが挿通され、その各ボルトにナットが締め付けられてロック装置6がドアインナパネル4に固定されていたとすると、ドアインナパネル4が、ストライカ28からの衝撃力に基づくモーメントを受けたとき、そのドアインナパネル4の下部内側面7は2つのパネル孔を結ぶ線のまわりに大きく弾性変形する。これに対し、図7の(a),(b)に示したように、3つの取付孔10,11,12が形成され、その各取付孔10,11,12と、これに整合したパネル孔とにボルトが挿通されている場合には、図7の(c)に示した場合よりも、ドアインナパネル4の下部内側面7は変形し難くなり、しかも距離L1,L2が大きいほど、ドアインナパネル4の下部内側面7は変形し難くなる。
ここで、図7の(a),(b)から明らかなように、ロック装置6の大きさが同じであるとしたとき、図7の(a)に示した本発明に係るバックドアにおける距離L1の方が、従来のバックドアにおける距離L2よりも大きくすることができる。このため、本発明に係る構成によると、ドアインナパネル4がストライカ28から衝撃力を受けたとき、その下部内側面7の変形量を効果的に小さく留めることができ、これによっても、補強板を廃止し、又はその板厚を薄くしても、ドアインナパネル4に早期に亀裂が発生する不具合を阻止できる。
1 バックドア
2 車体
3 ドアアウタパネル
4 ドアインナパネル
6 ロック装置
7 下部内側面
10,11,12 取付孔
13,14,15 パネル孔
16,17,18 ボルト
19,20,21 ナット
23 ロック部材
28 ストライカ
31 座面
CL 中心
H 距離
2 車体
3 ドアアウタパネル
4 ドアインナパネル
6 ロック装置
7 下部内側面
10,11,12 取付孔
13,14,15 パネル孔
16,17,18 ボルト
19,20,21 ナット
23 ロック部材
28 ストライカ
31 座面
CL 中心
H 距離
Claims (2)
- 車体の後部開口を閉鎖した閉位置と該後部開口を開放した開位置との間を回動開閉可能に車体に支持されたバックドアを具備し、該バックドアは、ドアアウタパネルと、該ドアアウタパネルに固定されたドアインナパネルと、該ドアインナパネルの下部内側面に固定されたロック装置とを有し、前記バックドアが前記閉位置を占めたとき、前記ロック装置のロック部材が車体に固定されたストライカに係合して、該バックドアが閉位置にロックされる自動車において、
前記ロック装置が取り付けられた前記ドアインナパネルの下部内側面の部分が、その近傍の下部内側面の部分よりも窪むか、又は突出した平坦な座面として形成されていることを特徴とする自動車。 - 前記ロック装置は、該ロック装置に形成された第1乃至第3の3つの取付孔と、その各取付孔に整合する前記座面の部分に形成されたパネル孔とにそれぞれ挿通されたボルトと、その各ボルトに螺着されて締め付けられたナットとによって前記ドアインナパネルに固定され、前記第1及び第2の取付孔の中心は、前記バックドアの車幅方向中心から車幅方向外方に同じ距離だけ離れた位置を占め、前記第3の取付孔の中心は、前記第1及び第2の取付孔よりも後方であって、バックドアの車幅方向中心上に位置している請求項1に記載の自動車。
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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