JP2009018853A - Pet製カップ状容器の殺菌方法及び装置 - Google Patents
Pet製カップ状容器の殺菌方法及び装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】PET製カップ1の内外面に向かって過酸化水素のミスト又はガスa,bを吹き付けた後、カップの内外面に向かってカップが変形しない程度に熱風c,dを吹き付けて、少なくともカップ内面に付着した過酸化水素を乾燥させる。カップ内面が所望程度に殺菌されるまで過酸化水素を滞留させた後に、熱風の吹き付けを開始し、この熱風の吹き付けは少なくともカップ内面での残留過酸化水素量が許容範囲内になるまで複数回行い、先の熱風の吹き付けから次の熱風の吹き付けまでそれぞれ放冷時間を置いてカップを冷却し、過酸化水素をカップ内に滞留させた後から熱風の吹き付けの開始までの間と、所望の熱風の吹き付けから次の熱風の吹き付けまでの間の一方又は双方において、水のミスト又はガス(e)をカップ内面に向かって吹き付ける。
【選択図】図1
Description
図1に示すように、開口及びフランジ3が上向きとなるようにカップ1を配置し、カップ1の胴部2の外周をスカート壁6で囲み、カップ1をスカート壁6ごと一方向に搬送する。この搬送は連続的であってもよいし、工程ごと又は所望のピッチで間欠的に行ってもよい。
カップ1の走行路の下方に配置した殺菌用ノズル7から、カップ1の外面に向かって過酸化水素のミスト又はガスaを吹き付け、カップ1の外面を殺菌処理する。過酸化水素のミスト又はガスaはカップ1の胴部2とスカート壁6との間に入り込んで滞留し、これによりカップ1の胴部2の外面が適正に殺菌処理される。
カップ1の搬送路の上方に配置した殺菌用ノズル8から、カップ1の内面に向かって過酸化水素のミスト又はガスbを吹き付け、カップ1の内面を殺菌処理する。
この工程Dでは、工程Cの直後からカップ1を所定時間だけ走行させることにより、工程Cにおいて吹き付けられた過酸化水素のミスト又はガスa,bをカップ1内に滞留させる。これにより、過酸化水素をカップ1の内面の全面に行き渡らせて所望の殺菌効果を得ることができる。
カップ1の搬送路の上方に配置した蒸気噴射ノズル32から、カップ1の内面に向かって加熱された水のミスト又はガスeを吹き付ける。
この工程Fでは、過酸化水素のミスト又はガスa,bと水のミスト又はガスeとが滞留したカップ1の内面と、カップ1の外面とに向かってカップ1が熱で変形しない程度に熱風c、dをそれぞれ吹き付ける。これにより、カップ1の内外面に付着した過酸化水素がある程度除去される。また、上記薄い水の皮膜に吸着された過酸化水素も水と共に除去される。
図1に示すように、カップ1の内外面に対する熱風c、dの吹き付けは工程F,G,J,Lにおいて行われるが、上記工程Fの初回の吹き付けと次の工程Gの吹き付けとの間の放冷時間は殆どないほどに短縮され、次の工程H以降では放冷時間が長く設定されている。
先の工程Gにおける熱風c、dの吹き付けから工程Jにおける熱風c、dの吹き付けまで、カップ1を搬送し、この搬送時間内でカップ1を放冷し所望の温度まで低下させる。これによりカップ1の熱による変形が防止される。
(9)工程I
工程Gと工程Jとの間において、カップ1の搬送路の上方に配置した蒸気噴射ノズル32から、カップ1の内面に向かって加熱された水のミスト又はガスeを吹き付ける。
工程Iで冷却されたカップ1の内外面に向かって、カップ1が熱で変形しない程度に、再び熱風c、dを吹き付ける。これにより、カップ1の内外面に付着した過酸化水素がさらに除去される。
先の工程Jにおける熱風c、dの吹き付けから次の工程Lにおける熱風c、dの吹き付けまで、カップ1を搬送し、この搬送時間内でカップ1を放冷し所望の温度まで低下させる。これによりカップ1の熱による変形が防止される。
工程Kで冷却されたカップ1の内外面に向かって、カップ1が熱で変形しない程度に、再び熱風c、dを吹き付ける。これにより、カップ1の内外面に付着した過酸化水素がさらに除去され、少なくともカップ1の内面の残留過酸化水素量が許容範囲まで低下する。
殺菌処理されたカップ1に開口から内容物である飲料4を充填する。飲料4は予め殺菌処理され、冷却されている。
カップ1の開口に蓋材5を被せ、蓋材5をカップ1のフランジ3に接着する。これにより、カップ1を使用した無菌包装品が完成する。上述したようにカップ1は熱変形しないように熱風c、dで乾燥処理されているので、平坦性が保持されたフランジ3に蓋材5がカップ1の密封性を損なわないように適正にシールされる。
無菌包装品を搬送路から取り出す。
2…胴部
3…フランジ
5…蓋材
6…スカート壁
7,8…殺菌用ノズル
9…リテーナ
10a,11a,12a,13a…容器内面乾燥用ノズル
10b,11b,12b,13b…容器外面乾燥用ノズル
17…嵌入穴
18…無端チェーン
19…貫通孔
20…突起
32…蒸気噴射ノズル
a、b…過酸化水素のミスト又はガス
c、d…熱風
e…水のミスト又はガス
Claims (16)
- PET製カップ状容器の内外面に向かって過酸化水素のミスト又はガスを吹き付けた後、容器の内外面に向かって容器が変形しない程度に熱風を吹き付けて、容器の少なくとも内面に付着した過酸化水素を乾燥させるPET製カップ状容器の殺菌方法であって、上記容器の内面が所望程度に殺菌されるまで上記過酸化水素を容器内に滞留させた後に、上記熱風の吹き付けを開始し、この熱風の吹き付けは少なくとも容器内面での残留過酸化水素量が許容範囲内になるまで複数回行い、先の熱風の吹き付けから次の熱風の吹き付けまでそれぞれ放冷時間を置いて容器を冷却し、上記過酸化水素を容器内に滞留させた後から上記熱風の吹き付けの開始までの間と、所望の熱風の吹き付けから次の熱風の吹き付けまでの間との一方又は双方において、水のミスト又はガスを上記容器の内面に向かって吹き付けることを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌方法。
- 請求項1に記載のPET製カップ状容器の殺菌方法において、容器の胴部をスカート壁で囲み、容器の胴部とスカート壁との間に過酸化水素のミスト又はガスを吹き込むことを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌方法。
- 請求項1又は請求項2に記載のPET製カップ状容器の殺菌方法において、容器を一方向に搬送し、この搬送方向の上流側で容器の外面に向かって過酸化水素のミスト又はガスを吹き付け、下流側で容器の内面に向かって過酸化水素のミスト又はガスを吹き付けることを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌方法。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のPET製カップ状容器の殺菌方法において、容器を一方向に搬送し、この搬送方向に沿って所定の間隔を置いて複数回にわたり容器の内面と外面に向かって熱風を吹き付け、先の熱風の吹き付けから次の熱風の吹き付けに至るまでにそれぞれ容器を放冷することを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌方法。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のPET製カップ状容器の殺菌方法において、容器の胴部をスカート壁で囲み、容器の胴部とスカート壁との間に熱風を吹き込むことを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌方法。
- 請求項5に記載のPET製カップ状容器の殺菌方法において、スカート壁で容器の胴部の上端から途中までを囲むことを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌方法。
- 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のPET製カップ状容器の殺菌方法において、容器の内外面に対する熱風の吹き付けは少なくとも三回行い、各回間の放冷時間は互いに等しくすることを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌方法。
- 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のPET製カップ状容器の殺菌方法において、容器の内外面に対する熱風の吹き付けは少なくとも三回行い、初回と次の回との間の放冷時間は後の放冷時間よりも短縮することを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌方法。
- PET製カップ状容器の胴部が嵌り込む嵌入穴を有したリテーナを一方向に走行させる走行手段が設けられ、上記リテーナに保持された上記容器の内面と外面に向かってそれぞれ過酸化水素のミスト又はガスを吹き付ける殺菌用ノズルが設けられ、この殺菌用ノズルよりも下流側に、乾燥用ノズルが所望の間隔で複数箇所に配置され、これらの乾燥用ノズルから少なくとも容器内面での残留過酸化水素量が許容範囲内になるまで容器の内外面に向かって熱風が吹き付けられ、上流側の乾燥用ノズルによる熱風の吹き付けから次の下流側の乾燥用ノズルによる熱風の吹き付けまでの間に容器が放冷されるようにし、上記過酸化水素のミスト又はガスが滞留した容器が最初の乾燥用ノズルに至るまでの間と、容器が上流側の所望の乾燥用ノズルから下流側の乾燥用ノズルに至るまでの間との一方又は双方に、水のミスト又はガスを上記容器の内面に向かって吹き付ける蒸気噴射ノズルが設けられたことを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌装置。
- 請求項9に記載のPET製カップ状容器の殺菌装置において、リテーナの嵌入穴の回りから容器の底面側へと延びて容器の胴部を囲むスカート壁が設けられたことを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌装置。
- 請求項10に記載のPET製カップ状容器の殺菌装置において、スカート壁が容器の胴部の途中まで垂下していることを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌装置。
- 請求項9乃至請求項11のいずれかに記載のPET製カップ状容器の殺菌装置において、走行手段が無端走行路を有し、多数のリテーナが単列又は複数列でこの無端走行路上に設けられていることを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌装置。
- 請求項9乃至請求項12のいずれかに記載のPET製カップ状容器の殺菌装置において、容器の胴部の上端に設けられるフランジに対向するように多数の貫通孔がリテーナに設けられたことを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌装置。
- 請求項9乃至請求項13のいずれかに記載のPET製カップ状容器の殺菌装置において、容器の胴部の上端に設けられるフランジをリテーナ上に浮上させる突起がこのリテーナに設けられたことを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌装置。
- 請求項9乃至請求項14のいずれかに記載のPET製カップ状容器の殺菌装置において、容器内外面用の乾燥用ノズルがリテーナの走行方向に沿って少なくとも三箇所に等間隔で設けられたことを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌装置。
- 請求項9乃至請求項14のいずれかに記載のPET製カップ状容器の殺菌装置において、容器内外面用の乾燥用ノズルがリテーナの走行方向に沿って少なくとも三箇所に設けられ、最初と次の乾燥用ノズルは近接して設置されたことを特徴とするPET製カップ状容器の殺菌装置。
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2007
- 2007-07-13 JP JP2007184185A patent/JP5088028B2/ja active Active
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