JP5066907B2 - フランジ付き広口容器の殺菌方法及び装置並びに無菌充填方法 - Google Patents

フランジ付き広口容器の殺菌方法及び装置並びに無菌充填方法 Download PDF

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本発明は、トレー等のフランジ付き広口容器を殺菌する方法及び装置並びに無菌充填方法に関する。
広口容器に内容物を無菌充填するには、あらかじめ広口容器を殺菌処理しておく必要がある。
従来、広口容器を殺菌するには、ガンマ線、メチレンオキサイドガス等が用いられている。広口容器を外装袋内に入れて密封したうえで、外装袋外からガンマ線を照射したり、外装袋をメチレンオキサイドガスの充満した部屋に入れたりして外装袋内の広口容器を殺菌処理している(例えば、特許文献1参照)。
また、フィルムに過酸化水素のミストを吹き付けて殺菌処理した後、そのフィルムから袋を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、カートンを走行させながらその開口部からカートン内に殺菌剤をスプレーノズルにより噴霧して殺菌処理するという方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−2029号公報 特開2003−118710号公報 特開昭63−138931号公報
トレー、カップ等のフランジ付き広口容器に内容物を無菌充填する方法がすでに実用化されている。例えば、殺菌処理したトレーに米飯を充填し、トレーに蓋材を被せてトレーのフランジにヒートシールすることにより、米飯の包装品が製造されている。
このような無菌充填による包装品の製造効率を高めるには、広口容器の殺菌性能を高度に維持したうえで殺菌処理を速める必要がある。
しかし、上記ガンマ線の照射等による殺菌方法は、バッチ式であるので殺菌処理速度が遅く、内容物の無菌充填の高速化に対処しえないという問題がある。また、広口容器の殺菌工程と内容物充填工程とを連続して行い難いという問題もある。
また、上記フィルムの殺菌方法、カートンの殺菌方法は殺菌処理を速めることができるが、これらをトレー、カップ等のフランジ付き広口容器に適用することは困難である。フランジ付き広口容器を連続走行させながらそのフランジを含んだ全表面に殺菌剤のミストを均一に付着させるのは難しいからである。殊に、フランジの周辺にはリム、スタッキングリブ等の凹凸が存在するので、殺菌剤のミストが行き渡り難く殺菌にムラが生じやすい。
したがって、本発明は、トレー、カップ等のフランジ付き広口容器の表面をムラなく適正に、かつ高速で殺菌処理することができる方法及び装置を提供することを目的とする。また、速やかに無菌充填を行うことができる方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
すなわち、請求項1に係る発明は、比較的浅い器部を有したフランジ付き広口容器(1)の外周から広口容器(1)の底面側に延びるスカート壁(6)で広口容器(1)の器部の外周を囲い、この広口容器(1)をスカート壁(6)ごとフランジ面と平行な方向に連続走行させながら、広口容器(1)の開口と底面にそれぞれ対向しかつ広口容器(1)の走行方向に交差する方向にそれぞれ伸び、互いに正対するスリット(8,8)から、広口容器(1)に向かって殺菌剤のミスト(b)を同じ風圧で吹き付けて広口容器(1)の表面を殺菌処理し、次いで広口容器(1)の開口と底面にそれぞれ対向しかつ広口容器(1)の搬送方向に交差する方向にそれぞれ伸び、互いに正対するスリット(7,7)から、広口容器(1)に向かって熱風(a)を同じ風圧で吹き付けて広口容器(1)に付着した殺菌剤を乾燥させることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のフランジ付き広口容器の殺菌方法において、広口容器(1)に殺菌剤のミスト(b)を吹き付けた後、広口容器(1)を所定時間保持し、しかる後に熱風(a)を吹き付けることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載のフランジ付き広口容器の殺菌方法において、広口容器(1)に付着した殺菌剤を乾燥させた後、直ちに広口容器(1)を集積することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のフランジ付き広口容器の殺菌方法において、殺菌剤のミスト(b)を吹き付ける前に広口容器(1)を予備加熱することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、比較的浅い器部を有したフランジ付き広口容器(1)の器部が嵌り込む嵌入穴(16)を有したリテーナ(10,19,20,30,31)と、リテーナ(10,19,20,30,31)における嵌入穴(16)の回りから広口容器(1)の底面側へと延びて広口容器(1)の器部の外周を囲むスカート壁(6)と、広口容器(1)をフランジ面と平行な方向にリテーナ(10,19,20,30,31)ごと連続走行させる走行手段(18)と、広口容器(1)の開口と底面にそれぞれ対向しかつ広口容器(1)の走行方向に交差する方向にそれぞれ伸び、互いに正対するスリット(8,8)から、広口容器(1)に向かって殺菌剤のミスト(b)を同じ風圧で吹き付けて広口容器(1)の表面を殺菌する殺菌用ノズル(12,12)と、広口容器(1)の開口と底面にそれぞれ対向しかつ広口容器(1)の搬送方向に交差する方向にそれぞれ伸び、互いに正対するスリット(7,7)から、広口容器(1)に向かって熱風(a)を同じ風圧で吹き付けて広口容器(1)に付着した殺菌剤を乾燥させる乾燥用ノズル(13,13)とを具備したことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項5に記載のフランジ付き広口容器の殺菌装置において、リテーナ(10,19,20,30)における広口容器(1)のフランジ(3)に対向する箇所に貫通孔(21)が穿設されたことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、請求項5に記載のフランジ付き広口容器の殺菌装置において、広口容器(1)のフランジ(3)に当たってフランジ(3)をリテーナ(10,19,20,31)上に浮上させる突起(22)が、リテーナ(10,19,20,31)における嵌入穴(16)の回りに設けられていることを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、請求項5に記載のフランジ付き広口容器の殺菌装置において、走行手段が無端走行路(18)を有し、多数のリテーナ(10,19,20,30,31)が単列又は複数列でこの無端走行路(18)上に設けられていることを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、請求項5に記載のフランジ付き広口容器の殺菌装置において、殺菌用ノズル(12,12)よりも上流側に広口容器(1)を予備加熱する予備加熱手段(11,11)が設けられたことを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、比較的浅い器部を有したフランジ付き広口容器(1)の外周から広口容器(1)の底面側に延びるスカート壁(6)で広口容器(1)の器部(2)の外周を囲い、広口容器(1)をフランジ面と平行な方向にスカート壁(6)ごと連続走行させながら、広口容器(1)の開口と底面にそれぞれ対向しかつ広口容器(1)の走行方向に交差する方向にそれぞれ伸び、互いに正対するスリット(8,8)から、広口容器(1)に向かって殺菌剤のミスト(b)を同じ風圧で吹き付けて広口容器(1)の表面を殺菌処理し、次いで広口容器(1)の開口と底面にそれぞれ対向しかつ広口容器(1)の搬送方向に交差する方向にそれぞれ伸び、互いに正対するスリット(13,13)から、広口容器(1)に向かって熱風(a)を同じ風圧で吹き付けて広口容器(1)に付着した殺菌剤を乾燥させ、続いて内容物(c)を広口容器(1)の開口から広口容器(1)内に充填し、開口に蓋材(4)を被せて蓋材(4)を広口容器(1)のフランジ(3)に接着する無菌充填方法であることを特徴とする。
また、請求項11に係る発明は、請求項10に記載の無菌充填方法において、殺菌剤のミスト(b)を吹き付ける前に広口容器(1)を予備加熱することを特徴とする。
請求項1、5に係る発明によれば、比較的浅い器部を有したフランジ付き広口容器(1)を連続走行させつつ殺菌剤のミスト(b)と熱風(a)をスリット(12,7)から噴き出し、広口容器(1)の開口側からのミスト(b)は器部(2)の内面で案内し、底面側からのミスト(b)はスカート壁(6)で取り込んで広口容器(1)の器部(2)からフランジ(3)にかけてムラなく行き渡らせることができる。従って、広口容器(1)の全表面を高速で適正に殺菌することができる。また、殺菌剤のミスト(b)と熱風(a)は広口容器(1)の開口側と底面側から広口容器(1)を挟むように互いに正対するスリット(12,7)から各々吹き付け、しかもミスト(b)と熱風(a)は広口容器(1)を挟むもの同士が同じ風圧であるので、広口容器(1)はたとえ軽いものであっても、走行路から脱落することなく走行可能である。
請求項2に係る発明によれば、広口容器(1)に殺菌剤のミストを吹き付けた後、広口容器(1)を所定時間保持し、しかる後に熱風(a)を吹き付けるので、殺菌剤を広口容器(1)の全表面に確実に行き渡らせたうえで除去することができ、したがって殺菌効果をさらに高めることができる。
請求項3に係る発明によれば、広口容器(1)に付着した殺菌剤を乾燥させた後、直ちに広口容器(1)を集積することから、例えば充填装置が離れた箇所に存在した場合であっても速やかに広口容器(1)を供給することが可能である。
請求項4、9、11に係る発明によれば、殺菌剤のミスト(b)を吹き付ける前に広口容器(1)を予備加熱するので、ミストによる殺菌効果を高めることができる。また、殺菌剤のミスト(b)を吹き付けた後の保持時間を短縮することができる。さらに、殺菌装置における保持工程の箇所を短くすることができる。
請求項6に係る発明によれば、殺菌剤のミスト(b)や熱風(a)をリテーナ(10,19,20,30)の貫通孔(21)からフランジ(3)へと円滑に導くことができ、フランジ(3)等の陰部分であっても殺菌剤のミスト(b)や熱風(a)をムラなく供給し、また殺菌と殺菌剤の乾燥を適正に行うことができる。
請求項7に係る発明によれば、フランジ(3)を突起(22)で持ち上げてリテーナ(10,19,20,31)から離すことができ、従って殺菌剤のミスト(b)や熱風(a)をフランジ(3)の裏面等へ円滑に導くことができ、フランジ(3)等の陰部分であっても殺菌剤のミスト(b)や熱風(a)を適正に供給することができる。
請求項8に係る発明によれば、走行手段が無端走行路(18)を有し、多数のリテーナ(10,19,20,30,31)が単列又は複数列でこの無端走行路(18)上に設けられていることから、フランジ付き広口容器(1)の殺菌処理を高速化することができる。
請求項10に係る発明によれば、フランジ付き広口容器(1)の殺菌処理を高速化と相俟って、フランジ付き広口容器(1)を使用した無菌包装品(5)の製造効率をさらに高めることができる。
以下、本発明の最良の形態について図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
この実施の形態1において、内容物を充填するフランジ付き広口容器は、例えばPP(ポリプロピレン)製シートを真空圧空成形することにより作られる。これにより、このフランジ付き広口容器には耐熱性が与えられ、例えば熱い米飯が充填された場合でも変形が防止される。また、後述の殺菌剤として用いられる過酸化水素の残留が防止される。
図7に示すように、このフランジ付き広口容器1はトレー状に形成され、比較的浅い器部2と、器部2の開口の回りに設けられるフランジ3とを備える。フランジ3の外周からはリム3aが垂下し、リム3aの所定箇所からは舌状の摘み片3bが外方向に突出する。摘み片3bはフランジ3に接着された後述の蓋材4(図1参照)をフランジ3から使用者が剥し取る際に用いられる。また、器部2とフランジ3との境界にはスタッキングリブ3cが設けられる。スタッキングリブ3cは多数の広口容器1を積み重ねた際に広口容器同士が強く嵌り合わないようにするためのもので、充填機に供給した場合などにおいて広口容器1の山から広口容器1を一個ずつ確実に取り出しやすくするために設けられる。器部2、フランジ3、リム3a、摘み片3b、スタッキングリブ3c等は、広口容器1の成形時に一体的に形成される。
上記フランジ付き広口容器1は、図1に示すステップ1〜8からなる無菌充填方法で殺菌処理された後、内容物充填処理を経て無菌包装品5とされる。
図1に示すように、この無菌充填方法の開始に際し、広口容器1の外周から広口容器1の底面側に延びるスカート壁6で広口容器1の器部2の外周を囲い、広口容器1をフランジ面と平行な方向にスカート壁6ごと連続走行させ、その走行中の広口容器1に対して次に述べるステップ1〜8を順に実施する。
(1)ステップ1
広口容器1の予備加熱を行う。広口容器1の開口と底面にそれぞれ対向し、かつ広口容器1の搬送方向に交差する方向にそれぞれ伸びるスリット7,7から広口容器1に向かって熱風aを吹き付ける。これにより、広口容器1を加熱し、次のステップ2の殺菌剤による殺菌効果を高めることができる。
この予備加熱は必要に応じて設けられるもので省略可能であり、次のステップ2から開始することも可能である。
(2)ステップ2
広口容器1の全表面の殺菌を行う。広口容器1の開口と底面にそれぞれ対向し、かつ広口容器1の走行方向に交差する方向にそれぞれ伸びるスリット8,8から広口容器1に向かって殺菌剤のミストbを吹き付けて広口容器1の表面を殺菌処理する。殺菌剤としては過酸化水素を用いることができる。過酸化水素のミストbの生成については後述する。
広口容器1の開口側では、器部2の凹みによりミストbを取り込み、また、広口容器1の底側では、殺菌剤のミストbをスカート壁6が取り込むことから、広口容器1を高速で連続走行させてもミストbは広口容器1の器部2からフランジ3にかけて全表面に満遍なく行き渡る。これにより、広口容器1の全表面が高速でムラなく殺菌される。
また、殺菌剤のミストbは広口容器1の開口側と底面側から広口容器1を挟むように吹き付けるので、広口容器1は軽いもの、面積の大きいものであっても、走行路から脱落することなく走行する。
(3)ステップ3
このステップ3では、ステップ2において殺菌剤のミストbを吹き付けた広口容器1を所定時間保持する。これにより、殺菌剤が広口容器1の全表面に確実に行き渡り殺菌効果が高められる。
(4)ステップ4
広口容器1の開口と底面にそれぞれ対向し、かつ広口容器1の搬送方向に交差する方向にそれぞれ伸びるスリット7,7から、熱風aを広口容器1に向かって吹き付け、広口容器1に付着した殺菌剤を乾燥させる。
広口容器1の開口側は器部2の凹みにより熱風aを取り込み、また、広口容器1の底側では、熱風aをスカート壁6が取り込むので、広口容器1を連続走行させても広口容器1の器部2からフランジ3にかけて熱風aが広口容器1の全表面にムラなく行き渡る。従って、広口容器1の全表面から殺菌剤が高速でムラなく除去される。
また、熱風aは広口容器1の開口側と底面側から広口容器1を挟むように吹き付けるので、広口容器1が軽いもの、面積の大きいものであっても、走行路から脱落することなく走行可能である。
(5)ステップ5
ステップ4と同様にして、熱風aを広口容器1に吹き付けて、広口容器1の表面に付着した殺菌剤を乾燥除去する。
(6)ステップ6
ステップ4と同様にして、熱風aを広口容器1に吹き付けて、広口容器1の表面に付着した殺菌剤を乾燥除去する。
ステップ4,5,6は必要に応じて増減可能である。ステップ1〜ステップ6が殺菌工程に該当し、その実行により広口容器1の表面の殺菌が完了する。
ステップ6の後、直ちに広口容器1を集積して図示しない外装袋等の中に入れ、無菌状態で保管するようにしてもよい。これにより、例えば内容物の充填装置が離れた箇所に存在した場合であっても多量の広口容器1を速やかに充填装置に供給することが可能である。
また、ステップ4,5,6のいずれかの後に、洗浄工程を介在させることも可能である。無菌水等の洗浄液を広口容器1に対して吹き掛け、あるいは広口容器1を洗浄液内に浸漬することにより、広口容器1に付着した殺菌剤をより適正に除去することができる。
(7)ステップ7
殺菌処理された広口容器1に開口から内容物を充填する。内容物としては、例えば炊飯後の米飯、スープとすることができる。
(8)ステップ8
広口容器1の開口に蓋材4を被せ、蓋材4を広口容器1のフランジ3に接着する。これにより、広口容器1を使用した無菌充填品5が完成する。
次に、上記ステップ1〜8を実施するための無菌充填装置について説明する。
図1に示すように、無菌充填装置はその全体を覆う無菌チャンバー9を備える。無菌チャンバー9の前後端には広口容器1の入口9aと、無菌充填品5の出口9bがそれぞれ設けられる。無菌チャンバー9内は予め殺菌剤ミストの供給、紫外線照射等により殺菌される。また、無菌チャンバー9内には無菌エアが常時吹き込まれ、この無菌エアが無菌チャンバー9の入口9aと出口9bから吹き出るようになっており、これにより無菌チャンバー9内の無菌状態が維持される。
無菌充填装置は、フランジ付き広口容器1を保持するリテーナ10、広口容器1の器部2の外周を取り囲むスカート壁6、リテーナ10を連続走行させる走行手段、予備加熱用ノズル11、殺菌用ノズル12、乾燥用ノズル13、充填部14、蓋材シール部15等を上記無菌チャンバー9内に備える。
リテーナ10は、図4及び図5に示すように構成される。リテーナ10は、平板10aをその主体として備える。平板10aの中央には広口容器1の器部2が嵌り込む嵌入穴16が形成される。嵌入穴16は、広口容器1のフランジ3の内周よりやや小さく、器部2の外周よりやや大きくなるように形成される。これにより、広口容器1の器部2が嵌入穴16に挿入されると、フランジ3が嵌入穴16の周縁の上側に留まり、器部2が嵌入穴16の周縁から下方に突出する。
リテーナ10は多数用意され、図1に示すように、広口容器1をフランジ面と平行な方向にリテーナ10ごと連続走行させる走行手段に取り付けられる。走行手段は例えばスプロケットホイール17a,17b間に水平に掛け渡される無端チェーン18として構成され、多数のリテーナ10が単列又は複数列でこの無端チェーン18に所定の間隔で取り付けられる。図2はリテーナ10を二列で取り付けた場合を示している。
無端チェーン18は図示しない制御部で制御されるモータにより連続走行可能である。このように、無端チェーン18の駆動によりリテーナ10が広口容器1を保持しつつ連続走行するので、広口容器1の殺菌処理、内容物の充填等の高速化が可能になる。
スカート壁6は、図4及び図5に示すように、リテーナ10の平板10aの下面に、嵌入穴16の回りから広口容器1の底面側へと延びるように取り付けられる。これにより、スカート壁6は、リテーナ10に保持された広口容器1の器部2をその外周から取り囲む。
スカート壁6は、この実施の形態では下方に向かうに連れて末広がりに拡開した四角錐台形に形成されるが、四角錐台形に限らず、円錐台形に形成してもよいし、広口容器1の器部2における外周の輪郭に倣うように形成してもよい。あるいは、倒四角錐台形、倒円錐台形等に形成してもよい。また、図6(A)に示すリテーナ19のように、スカート壁19aを傾斜のない四角柱形に形成してもよく、図6(B)に示すリテーナ20ように、スカート壁20aを下方に向かうに連れて先細りにした倒四角錐台形に形成してもよい。また、スカート壁19a,20aは、一対の対向壁のみ傾斜させ他の一対の対向壁は垂直壁とする等種々変更可能である。
予備加熱用ノズル11は、図1に示すように、広口容器1を保持したリテーナ10の走行路を上下から挟むように対向配置される。
図2に示すように、上側の予備加熱用ノズル11は、リテーナ10の走行路を横断する方向に伸びる箱体11aを有し、この箱体11aの下端に広口容器1の開口に対向しかつ広口容器1の搬送方向に交差する方向に伸びるスリット7を有する。箱体11aは図示例では角筒形として形成されるが、円筒形等他の形状にすることも可能である。
この上側の予備加熱用ノズル11は、箱体11a内に供給された熱風aをスリット7からリテーナ10に保持された広口容器1にその開口側から吹き付けて広口容器1を次の殺菌のために予備加熱する。
また、下側の予備加熱用ノズル11は、広口容器1の底面に対向しかつ広口容器1の搬送方向に交差する方向に伸びるスリット7から、広口容器1に底面側から熱風aを吹き付けて予備加熱するようになっている。下側の予備加熱用ノズル11は、上側の予備加熱用ノズル11とスリット7の開口方向が逆である点を除いてまったく同じ構成である。
この下側の予備加熱用ノズル11から吐出される熱風aはスカート壁6内に取り込まれ、スカート壁6で案内されつつ流れるので、広口容器1の器部2における外表面の全面に接触することになる。従って、広口容器1が連続走行していても器部2の適正な予備加熱が可能となる。
また、この予備加熱をより効果的に行うため、図4及び図5に示すように、リテーナ10の平板10aにおける広口容器1のフランジ3、摘み片3bに対向する箇所には、多数の小さい貫通孔21が穿設される。これにより、広口容器1に底面側から吹き付けられた熱風bは、図5中矢印で示すように、器部2の外面と嵌入穴16との間の隙間16aに加え、貫通孔21からもフランジ3やスタッキングリブ3cの裏面へと流れ、このフランジ3等の陰部分にも熱風aを接触させて適正に予備加熱することができる。
貫通孔21は、円形、楕円形、正方形、長方形、スリット形等、熱風aや後述する殺菌剤のミストbが通過しやすい所望の形状に形成され、また、所望の個数、配列で設けられる。
この予備加熱をさらに効果的に行うため、図4及び図5に示すように、リテーナ10の平板10aにおける嵌入穴16の回りの箇所には、広口容器1のフランジ3に当たってフランジ3をリテーナ10の平板10a上に浮上させる突起22が設けられる。この突起22によりフランジ3がリテーナ10の平板10aから離反することで、熱風aがフランジ3の裏面等へさらに円滑に導かれ、フランジ3等の陰部分であっても適正に予備加熱される。
上下の予備加熱用ノズル11,11のスリット7,7は広口容器1の走行路方向でずれていてもよいが、望ましくは両者のスリット7,7が広口容器1の走行路を挟んで正対するように配置される。スリット7,7同士を正対させておくことで、広口容器1に上下から同じ風圧を作用させ、リテーナ10からの広口容器1の脱落を防止することができる。
この無菌充填装置は、図2に示すように予備加熱用の熱風aを作るためにブロア23、フィルタ24、加熱器25等を備える。ブロア23からの送風をフィルタ24で除菌し、加熱器25で加熱して熱風aを作り、この熱風aを上下の予備加熱用ノズル11,11の箱体11a,11a内に供給するようになっている。
なお、予備加熱用ノズル11は広口容器1を予備加熱する必要がない場合は省略される。
殺菌用ノズル12は、図1に示すように、広口容器1を保持したリテーナ10の走行路を上下から挟むように対向配置される。
図3に示すように、上側の殺菌用ノズル12は、リテーナ10の走行路を横断する方向に伸びる箱体12aを有し、この箱体12aの下端に広口容器1の開口に対向しかつ広口容器1の搬送方向に交差する方向に伸びるスリット8を有する。箱体12aは図示例では角筒形として形成されるが、円筒形等他の形状にすることも可能である。
この上側の殺菌用ノズル12は、箱体12a内に供給された殺菌剤のミストbをスリット8からリテーナ10に保持された広口容器1に向かって吹き付ける。これにより、殺菌剤のミストbが図5中矢印方向に流れて広口容器1のフランジ3の上表面、器部2等の内表面に付着し、広口容器1の上側全面を殺菌する。
また、下側の殺菌用ノズル12は、広口容器1の底面に対向しかつ広口容器1の搬送方向に交差する方向に伸びるスリット8から、広口容器1の底面に向かって殺菌剤のミストbを吹き付けるようになっている。下側の殺菌用ノズル12は、上側の殺菌用ノズル12とスリット8の開口方向が逆である点を除いてまったく同じ構成である。
この下側の殺菌用ノズル12は、箱体12a内に供給された殺菌剤のミストbをスリット8からリテーナ10に保持された広口容器1に向かって下方から吹き付ける。殺菌剤のミストbは、図5中矢印で示すように、広口容器1の器部2の外表面に接触し、器部2とリテーナ10の嵌入穴16との間の隙間16aからリテーナ10の平板10aの上面へと流れフランジ3、リム3a、スタッキングリブ3c、摘み片3b等の裏面に接触する。これにより、広口容器1のフランジ3の下表面、器部2の外表面等広口容器1の下側全面が殺菌される。
この下側の殺菌用ノズル12から吐出される殺菌剤のミストbはスカート壁6内に取り込まれ、スカート壁6で案内されつつ流れるので、広口容器1の器部2の外面にムラなく接触することになる。従って、広口容器1が連続走行していても器部2の適正な殺菌が可能となる。
また、殺菌剤のミストbは、図5中矢印で示すように、器部2と嵌入穴16との間の隙間16aに加え、リテーナ10に形成された上記貫通孔21からもフランジ3、リム3a、スタッキングリブ3c、摘み片3b等の裏面へと流れ、このフランジ3等の陰部分にもムラなく接触して殺菌する。
さらに、広口容器1のフランジ3は上記突起22によりリテーナ10の平板10a上に浮上するので、殺菌剤のミストbは、図5中矢印で示すように、フランジ3等の裏面に円滑に接触し、フランジ3等の陰部分をムラなく適正に殺菌する。
上下の殺菌用ノズル12,12のスリット8,8は広口容器1の走行路方向でずれていてもよいが、望ましくは両者のスリット8,8が広口容器1の走行路を挟んで正対するように配置される。スリット8,8同士を正対させておくことで、広口容器1に上下から同じ風圧を作用させ、リテーナ10からの広口容器1の脱落を防止することができる。
この無菌充填装置は、図3に示すように殺菌剤である過酸化水素のミストbを作るためのミスト生成器26を備える。
この生成器26は、殺菌剤である過酸化水素の水溶液を滴状にして供給する二流体スプレーである過酸化水素供給部27と、この過酸化水素供給部27から供給された過酸化水素の噴霧をその沸点以上非分解温度以下に加熱して気化させる気化部28とを備える。過酸化水素供給部27は、過酸化水素供給路27a及び圧縮空気供給路27bからそれぞれ過酸化水素の水溶液と圧縮空気を導入して過酸化水素の水溶液を気化部28内に噴霧するようになっている。気化部28は内外壁間にヒータ28aを挟み込んだパイプであり、パイプ内に吹き込まれた過酸化水素の噴霧を加熱し気化させる。気化した過酸化水素のガスはノズル29から殺菌用ノズル12,12の箱体12a,12a内へと流れ、スリット8,8から広口容器1の上下面に向かって噴出する。気化部28内で気化した過酸化水素は、スリット8,8を出て広口容器1の近傍に至るまでの間に沸点以下の温度まで降下することにより、一部が凝縮し液化する。これにより、過酸化水素の気液混合体である微細なミストbが生成される。この過酸化水素の微細なミストbがスリット8,8から上記予備加熱した広口容器1に吹き付けられ、広口容器1の表面に薄い皮膜となって付着する。広口容器1の表面に付着したミストbは結露し、高濃度の過酸化水素となって、広口容器1の表面を速やかに殺菌する。
乾燥用ノズル13は、図1に示すように、広口容器1を保持したリテーナ10の走行路を上下から挟むように対向配置される。また、乾燥用ノズル13は上記殺菌用ノズル12の位置から所定距離だけ離れた位置に設置される。これにより、殺菌剤のミストbが付着した広口容器1は一定時間そのまま保持され、ミストbが広口容器1の全表面に行き渡った後に、乾燥処理に付されることになる。
乾燥用ノズル13は、図2に示した予備加熱用ノズル11と同様に構成され、また広口容器1の走行路の上下に同様に配置されるので、その詳細な説明は省略する。乾燥用の熱風aの生成は望ましくは上記予備加熱用の熱風aを作るためのブロア23、フィルタ24、加熱器25等が共用され、加熱器25から出る熱風aが予備加熱用ノズル11と乾燥用ノズル13とに分配される。
乾燥用ノズル13は上下一対のみ設けてもよいが、広口容器1に付着した殺菌剤の除去具合に応じて、図1に示すように、広口容器1の走行路に沿って複数対配置される。
上側の乾燥用ノズル13は、箱体13a内に供給された熱風aをスリット7からリテーナ10に保持された広口容器1に向かって吹き付ける。これにより、熱風aが図5中矢印方向に流れて広口容器1のフランジ3の上表面、器部2等の内表面に接触し、これらの箇所に付着した殺菌剤を乾燥させ除去する。
また、下側の乾燥用ノズル13は、箱体13a内に供給された熱風aをスリット7からリテーナ10に保持された広口容器1に向かって下方から吹き付ける。この吹き付けられた熱風aは、図5中矢印で示すように、広口容器1の器部2の外表面に接触し、器部2とリテーナ10の嵌入穴16との間の隙間16aからリテーナ10の平板10aの上面へと流れフランジ3、リム3a、スタッキングリブ3c、摘み片3b等の裏面に接触する。これにより、広口容器1のフランジ3の下表面、器部2の外表面等に付着した殺菌剤が除去される。
この下側の乾燥用ノズル13から吐出される熱風aはスカート壁6内に取り込まれ、スカート壁6で案内されつつ流れるので、広口容器1の器部2の外面にムラなく接触することになる。従って、広口容器1が連続走行していても器部2の表面から殺菌剤を適正に除去することが可能となる。
また、熱風aは、図5中矢印で示すように、器部2と嵌入穴16との間の隙間16aに加え、リテーナ10に形成された上記貫通孔21からもフランジ3、リム3a、スタッキングリブ3c、摘み片3b等の裏面へと流れ、このフランジ3等の陰部分にもムラなく接触して殺菌剤を除去する。
さらに、広口容器1のフランジ3は上記突起22によりリテーナ10の平板10a上に浮上するので、熱風aは、図5中矢印で示すように、フランジ3等の裏面にさらに円滑に接触し、フランジ3等の陰部分からも殺菌剤を適正に除去する。
上下の乾燥用ノズル13,13のスリット7,7は広口容器1の走行路方向でずれていてもよいが、望ましくは両者のスリット7,7が広口容器1の走行路を挟んで正対するように配置される。スリット7,7同士を正対させておくことで、広口容器1に上下から同じ風圧を作用させ、リテーナ10からの広口容器1の脱落を防止することができる。
充填部14は、図1に示すように、広口容器1の走行路において乾燥用ノズル13よりも下流側に設置される。充填部14は、リテーナ10により運ばれて来た殺菌済みの広口容器1内に例えば炊飯直後の米飯を所定量充填するようになっている。充填部14は公知であるからその詳細な説明は省略する。
蓋材シール部15は、図1に示すように、広口容器1の走行路において充填部14よりも下流側に設置される。蓋材シール部15は、リテーナ10により運ばれて来た充填済みの広口容器1の開口に蓋材4を被せ、この蓋材4の回りを広口容器1のフランジ3にヒートシールするようになっている。この蓋材シール部15は公知であるからその詳細な説明は省略する。
次に、上記構成の無菌充填装置の作用について説明する。
図1に示すように、無菌チャンバー9内にその入口9aから広口容器1を供給してリテーナ10の嵌入穴16内に挿入する。この広口容器1の供給はロボット等の公知の供給装置により行われる。
リテーナ10は無端チェーン18の駆動により、常時所定速度で連続走行し、受け取った広口容器1を予備加熱用ノズル11,11へと送る。
予備加熱用ノズル11,11は、広口容器1の開口と底面に向かってそれぞれ熱風aを吹き付ける。これにより、広口容器1が所定温度まで加熱される。
予備加熱用ノズル11,11は広口容器1の開口側と底面側から広口容器1を挟むように熱風aを吹き付けるので、広口容器1は軽いもの、面積の大きいものであっても、リテーナ10から脱落することなく走行する。
リテーナ10は、この予備加熱された広口容器1を次の殺菌用ノズル12,12へと送る。
殺菌用ノズル12,12は、スリット8,8から広口容器1の開口と底面に向かって殺菌剤のミストbを吹き付けて広口容器1の表面を殺菌処理する。
リテーナ10に取り付けられたスカート壁6は、下側の殺菌用ノズル12から吐出された殺菌剤のミストbを取り込み、広口容器1の方へと案内することから、広口容器1を高速で連続走行させてもミストbは広口容器1の器部2からフランジ3にかけて満遍なく行き渡る。
また、殺菌剤のミストbは、図5中矢印で示すように、器部2と嵌入穴16との間の隙間16aに加え、リテーナ10に形成された貫通孔21からもフランジ3、リム3a、スタッキングリブ3c、摘み片3b等の裏面へと流れ、このフランジ3等の陰部分にもムラなく接触して殺菌する。
さらに、広口容器1のフランジ3は突起22によりリテーナ10の平板10a上に浮上する。このため、殺菌剤のミストbは、図5中矢印で示すように、フランジ3等の裏面にムラなく接触し、フランジ3等の陰部分を適正に殺菌する。
リテーナ10は、殺菌剤が塗布された広口容器1を保持しつつ走行し、殺菌剤による殺菌効果が高まるのを待って広口容器1を次の乾燥用ノズル13へと送る。
乾燥用ノズル13,13は、スリット7,7から広口容器1の開口と底面に向かって熱風aを吹き付けて広口容器1の表面を加熱しこの表面に付着した殺菌剤を乾燥させる。
リテーナ10に取り付けられたスカート壁6は、下側の乾燥用ノズル13から吐出された熱風aを取り込み、広口容器1の方へと案内する。これにより、広口容器1を高速で連続走行させても熱風aは広口容器1の器部2からフランジ3にかけて満遍なく行き渡る。
また、熱風aは、図5中矢印で示すように、器部2と嵌入穴16との間の隙間16aに加え、リテーナ10に形成された貫通孔21からもフランジ3、リム3a、スタッキングリブ3c、摘み片3b等の裏面へと流れ、このフランジ3等の陰部分にもムラなく接触して加熱する。
さらに、広口容器1のフランジ3は突起22によりリテーナ10の平板10a上に浮上する。このため、熱風aは、図5中矢印で示すように、フランジ3等の裏面にムラなく接触し、フランジ3等の陰部分も適正に加熱する。
この熱風aの吹き付けは、多段階にわたって行われ、広口容器1の表面から殺菌剤が残留しないように除去される。
広口容器1の走行中、熱風aは広口容器1の開口側と底面側から広口容器1を挟むように吹き付けるので、広口容器1が軽いもの、面積の大きいものであっても、リテーナ10からの脱落が防止される。
リテーナ10は、殺菌され殺菌剤が除去された広口容器1を保持しつつ走行し、広口容器1を次の充填部14へと送る。充填部14は、連続走行する広口容器1に開口から米飯等の内容物cを定量充填する。
リテーナ10は、内容物cが充填された広口容器1を保持しつつ走行し、広口容器1を次の蓋材シール部15へと送る。蓋材シール部15は広口容器1の開口に蓋材4を被せ、蓋材4を広口容器1のフランジ3に接着し密封する。これにより、無菌充填品5が完成する。
無菌チャンバー9の出口9bには図示しないがロボット等の公知の取出装置が設けられ、この取出装置が無菌充填品5をリテーナ10から抜き取り、無菌チャンバー9外に取り出す。
<実施の形態2>
図8に示すように、この実施の形態2で用いるリテーナ30では、実施の形態1におけるリテーナ10の突起22が省略されている。また、貫通孔21が平板30aにおける広口容器1のフランジ3及び摘み片3b(図4参照)から食み出る領域まで形成されている。
この実施の形態2においても、図8中矢印で示すように殺菌剤のミストbや乾燥用の熱風aが広口容器1のフランジ3、リム3a、スタッキングリブ3c、摘み片3b等の裏面へと流れ、このフランジ3等の陰部分にもムラなく接触して殺菌しあるいは加熱乾燥する。
その他、実施の形態2において実施の形態1の場合と同じ部分には同一符号を付して示し、重複した説明を省略する。
<実施の形態3>
図9及び図10に示すように、この実施の形態3で用いるリテーナ31では、実施の形態1におけるリテーナ10の貫通孔21が省略されている。また、平板31aの嵌入穴16が比較的大きく形成され、器部2の外面と嵌入穴16との間の隙間16aが大きくなっている。
図10に示すように、このリテーナ31の嵌入穴16の内周縁には突出片32が互いに対峙するように設けられる。広口容器1の器部2における外面がこれらの突出片32に接触することにより、上記隙間16aが器部2の回りに均一に形成される。したがって、次に述べる殺菌剤のミストbや乾燥用の熱風aの通りが良くなる。突出片32は殺菌剤のミストb等の流れを阻害しないように形成されるものであれば、どのような形状であってもよく、また、更に多く設けてもよいし、必ずしも対向辺間で対向するものでなくともよい。
この実施の形態3においても、図9中矢印で示すように殺菌剤のミストbや乾燥用の熱風aが広口容器1のフランジ3、リム3a、スタッキングリブ3c、摘み片3b等の裏面へと流れ、このフランジ3等の陰部分にもムラなく接触して殺菌しあるいは加熱乾燥する。
その他、実施の形態3において実施の形態1の場合と同じ部分には同一符号を付して示し、重複した説明を省略する。
<実施の形態4>
この実施の形態4では、実施の形態1における広口容器の予備加熱工程と予備加熱用のノズル11等の各種機器が省略される。予備加熱が省略される結果、図1中(3)の保持工程に望ましくは約倍の時間が設定される。予備加熱を行う場合の保持時間が例えば約8秒とすると、予備加熱を行わない場合は約15秒保持される。
なお、本発明は上記実施の形態1〜4に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態1〜4では殺菌対象をトレー状の広口容器としたが、カップ状の広口容器等、他の形状の容器についても適用可能である。また、ポリプロピレン以外の材料で形成した広口容器についても適用可能である。また、上記実施の形態1〜4では殺菌剤として過酸化水素を使用したが、これに代えて過酢酸等を使用することも可能である。
図7(A)(B)に示す形状とし、開口部を150mm×110mm、底面を135mm×95mm、高さを45mm、フランジ幅を10mmとした広口容器を15個用意し、2×103、2×104、2×105ヶ/spotの枯草菌芽胞を、各広口容器の開口側のスタッキングリブ、底面側のスタッキングリブ及びフランジ裏の各コールドスポットにスポット状に塗布し、図1(2)〜(6)の各処理を行った。各処理を行う際に、リテーナとして図4及び図5に示すようなスカート壁、貫通孔、突起を備えたものを使用した。
図1(2)〜(6)の各処理の条件は次のように設定した。
1.処理速度は、4.5m/minとし、各広口容器を連続走行させた。
2.ステップ2の過酸化水素噴霧工程
開口側殺菌用ノズルのスリット長を350mm、スリット巾を1mmとし、このスリットから過酸化水素ミストを12g/minの流量で吐出した。スリットから吹き出るミスト搬送用エアの風速は1m/secであった。この風速はスリットの出口中央部に熱線式風速計をあてて計測した。スリットから広口容器のフランジまでの距離は10mmとした。
底面側殺菌用ノズルのスリットは、開口側殺菌用ノズルのスリットと同じ大きさとしたが、過酸化水素ミストの供給量は16g/min、ミスト搬送用エアの風速は1.5m/minとした。スリットから広口容器の底面までの距離は10mmとした。
過酸化水素ミストは同じミスト発生装置から開口側殺菌用ノズルと底面側殺菌用ノズルに供給した。ミスト発生装置のヒーター温度は、250℃とし、ミスト発生装置以降両殺菌用ノズルに至るまでの配管内の保温温度は140℃とした。
3.ステップ3の保持時間は、15秒とした。
4.ステップ4〜ステップ6
乾燥条件はステップ4〜6のいずれも同一とした。
開口側乾燥用ノズルのスリット長を350mm、スリット巾を1mmとし、スリットから出口温度140℃、風量0.7m3/minの乾燥用エアを吐出した。スリットから広口容器のフランジまでの距離は10mmとした。
底面側乾燥用ノズルのスリットは、開口側乾燥用ノズルのスリットと同じ大きさとし、スリットからの吐出温度を140℃とし、スリットから広口容器のフランジまでの距離を10mmとしたが、風量は0.3m3/minとした。
上記殺菌処理を行った広口容器にトリプトソイブイヨン培地を無菌的に分注し、培養、殺菌性の有無を評価した。各殺菌条件における試験結果から確率論的に最確数(MPN:most probable number)で生残菌数を算出し、付着菌数と生残菌数との対数値を次の式により求めて殺菌効果を評価した。
殺菌効果(LRV((Logarithmic reduction value))=log(付着菌数/生残菌数)
殺菌効果は次の表1〜表3に示すように良好であった。
Figure 0005066907
表1中、「前後左右」は広口容器の進行方向に見たスタッキングリブの前後左右の辺を指す。103レベルの菌を前後左右に塗布した広口容器を5個用意し、同様に104レベルの菌、105レベルの菌をそれぞれ塗布した広口容器を5個ずつ用意し、上記殺菌処理、乾燥処理をして、殺菌効果(LRV)を求めたところ、すべての広口容器に付いて6以上の結果を得た。○はLRV>6であることを示す。
なお、以下の表2〜表17においても菌の塗布方法は表1の場合と同様である。
Figure 0005066907
Figure 0005066907
リテーナとして、図4及び図5に示すものにおいて突起を省略し、スカート壁、貫通孔を備えたものを使用して広口容器を殺菌処理した。
枯草菌芽胞は、実施例1の部位の他に、摘み片3bにおけるリテーナとの接触部にも塗布した。
図1(2)〜(6)の各処理の条件は実施例1と同様に設定した。
殺菌効果は次の表4〜表7に示すように良好であった。
Figure 0005066907
Figure 0005066907
Figure 0005066907
Figure 0005066907
リテーナとして、図4及び図5に示すものにおいて突起及び貫通孔を省略し、スカート壁を備えたものを使用して広口容器を殺菌処理した。リテーナの嵌入穴は縦140mm、横100mmとし、広口容器が傾斜しないようにそのリム3a及び摘み片3bを嵌入穴の周縁に乗せた。嵌入穴の内周縁には突出片を設けることで、広口容器の器部と嵌入穴との間の隙間は器部の全周において5mmとした。
枯草菌芽胞の塗布部位は、実施例2と同様に設定した。
図1(2)〜(6)の各処理の条件は実施例1と同様に設定した。
殺菌効果は次の表8〜表11に示すように良好であった。
Figure 0005066907
Figure 0005066907
Figure 0005066907
Figure 0005066907
図1(1)の予備加熱を行い、その後実施例1と同様に図1の(2)(4)(5)(6)の処理を行った。
予備加熱は、実施例1のノズルと同様なノズルを用いて広口容器の開口側および底面側ともに同じ条件で加熱した。すなわち、140℃の熱風を幅1mm、長さ350mmのスリットから0.5m3/minの風量で、スリットから広口容器の表裏にそれぞれ吹き付けた。各スリットから広口容器のフランジと底面までの距離は10mmとした。この予備加熱により広口容器全体は40℃に昇温した。
図1(3)の保持時間は実施例1の場合よりも短縮し8秒とした。すなわち、この保持工程を図1(2)の過酸化水素ミスト塗布工程に加えたものを殺菌処理工程と考えると、予備加熱工程を設けることで殺菌処理工程が略半分で済むことになる。したがって、広口容器の殺菌処理工程での走行距離も半減し、それだけ殺菌部の長さが短縮されることになる。
殺菌効果は次の表12〜表14に示すようにように十分であった。
Figure 0005066907
Figure 0005066907
Figure 0005066907
比較例
スカート壁、貫通孔及び突起のないリテーナを使用して広口容器を殺菌処理した。処理速度及び図1(2)〜(6)の条件は実施例1と同様に設定した。
殺菌効果は次の表15〜表17に示すように広口容器の底面について不十分であった。
Figure 0005066907
Figure 0005066907
Figure 0005066907
本発明の実施の形態1に係るフランジ付き広口容器の殺菌装置を示す垂直断面図である。 図1中、ステップ1,4,5,6のいずれかを示す斜視図である。 図1中、ステップ2を示す斜視図である。 実施の形態1で用いるリテーナを示す斜視図である。 図4中、V−V線矢視断面図である。 (A)(B)はそれぞれリテーナの変形例を示す断面図である。 (A)(B)はフランジ付き広口容器の一例を示し、それぞれ開口側と底面側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るフランジ付き広口容器の殺菌装置を示す図5と同様な断面図である。 本発明の実施の形態3に係るフランジ付き広口容器の殺菌装置を示す図5と同様な断面図である。 図9に示すリテーナの斜視図である。
符号の説明
a…熱風
b…ミスト
1…広口容器
3…フランジ
4…蓋材
6…スカート壁
7…スリット
8…スリット
10,19,20,30,31…リテーナ
10a,30a,31a…平板
12…殺菌用ノズル
13…乾燥用ノズル
16…嵌入穴
18…無端チェーン
21…貫通孔
22…突起

Claims (11)

  1. 比較的浅い器部を有したフランジ付き広口容器の外周から広口容器の底面側に延びるスカート壁で広口容器の器部の外周を囲い、この広口容器をスカート壁ごとフランジ面と平行な方向に連続走行させながら、広口容器の開口と底面にそれぞれ対向しかつ広口容器の走行方向に交差する方向にそれぞれ伸び、互いに正対するスリットから、広口容器に向かって殺菌剤のミストを同じ風圧で吹き付けて広口容器の表面を殺菌処理し、次いで広口容器の開口と底面にそれぞれ対向しかつ広口容器の搬送方向に交差する方向にそれぞれ伸び、互いに正対するスリットから、広口容器に向かって熱風を同じ風圧で吹き付けて広口容器に付着した殺菌剤を乾燥させることを特徴とするフランジ付き広口容器の殺菌方法。
  2. 請求項1に記載のフランジ付き広口容器の殺菌方法において、広口容器に殺菌剤のミストを吹き付けた後、広口容器を所定時間保持し、しかる後に熱風を吹き付けることを特徴とするフランジ付き広口容器の殺菌方法。
  3. 請求項1に記載のフランジ付き広口容器の殺菌方法において、広口容器に付着した殺菌剤を乾燥させた後、直ちに広口容器を集積することを特徴とするフランジ付き広口容器の殺菌方法。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のフランジ付き広口容器の殺菌方法において、殺菌剤のミストを吹き付ける前に広口容器を予備加熱することを特徴とするフランジ付き広口容器の殺菌方法。
  5. 比較的浅い器部を有したフランジ付き広口容器の器部が嵌り込む嵌入穴を有したリテーナと、リテーナにおける嵌入穴の回りから広口容器の底面側へと延びて広口容器の器部の外周を囲むスカート壁と、広口容器をフランジ面と平行な方向にリテーナごと連続走行させる走行手段と、広口容器の開口と底面にそれぞれ対向しかつ広口容器の走行方向に交差する方向にそれぞれ伸び、互いに正対するスリットから、広口容器に向かって殺菌剤のミストを同じ風圧で吹き付けて広口容器の表面を殺菌する殺菌用ノズルと、広口容器の開口と底面にそれぞれ対向しかつ広口容器の搬送方向に交差する方向にそれぞれ伸び、互いに正対するスリットから、広口容器に向かって熱風を同じ風圧で吹き付けて広口容器に付着した殺菌剤を乾燥させる乾燥用ノズルとを具備したことを特徴とするフランジ付き広口容器の殺菌装置。
  6. 請求項5に記載のフランジ付き広口容器の殺菌装置において、リテーナにおける広口容器のフランジに対向する箇所に貫通孔が穿設されたことを特徴とするフランジ付き広口容器の殺菌装置。
  7. 請求項5に記載のフランジ付き広口容器の殺菌装置において、広口容器のフランジに当たってフランジをリテーナ上に浮上させる突起が、リテーナにおける嵌入穴の回りに設けられていることを特徴とするフランジ付き広口容器の殺菌装置。
  8. 請求項5に記載のフランジ付き広口容器の殺菌装置において、走行手段が無端走行路を有し、多数のリテーナが単列又は複数列でこの無端走行路上に設けられていることを特徴とするフランジ付き広口容器の殺菌装置。
  9. 請求項5に記載のフランジ付き広口容器の殺菌装置において、殺菌用ノズルよりも上流側に広口容器を予備加熱する予備加熱手段が設けられたことを特徴とするフランジ付き広口容器の殺菌装置。
  10. 比較的浅い器部を有したフランジ付き広口容器の外周から広口容器の底面側に延びるスカート壁で広口容器の器部の外周を囲い、広口容器をフランジ面と平行な方向にスカート壁ごと連続走行させながら、広口容器の開口と底面にそれぞれ対向しかつ広口容器の走行方向に交差する方向にそれぞれ伸び、互いに正対するスリットから、広口容器に向かって殺菌剤のミストを同じ風圧で吹き付けて広口容器の表面を殺菌処理し、次いで広口容器の開口と底面にそれぞれ対向しかつ広口容器の搬送方向に交差する方向にそれぞれ伸び、互いに正対するスリットから、広口容器に向かって熱風を同じ風圧で吹き付けて広口容器に付着した殺菌剤を乾燥させ、続いて内容物を広口容器の開口から広口容器内に充填し、開口に蓋材を被せて蓋材を広口容器のフランジに接着することを特徴とする無菌充填方法。
  11. 請求項10に記載の無菌充填方法において、殺菌剤のミストを吹き付ける前に広口容器を予備加熱することを特徴とする無菌充填方法。
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