JP2009010777A - 撮像装置、撮影制御方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】AFポイントが設定された場合において、該AFポイントにて顔が検出されたか否かの検出結果に基づいて、AF,AE、AWBを含む撮像時の各種制御を切り替えることで、高品質の撮像を実現する。
【解決手段】撮像装置は、被写体像を撮像し画像信号を得る撮像部6と、画像信号に基づく画像及び所定の指標を表示可能な表示部5と、所定の操作入力を受け付ける操作入力部3と、所定のモードに設定されている場合に、上記操作入力部3により、オートフォーカスポイントが指定されたときは、顔検出機能2bにより該オートフォーカスポイントに被写体の顔が位置しているか否かを検出し、該顔が位置していると検出した場合には、撮影制御切替機能2cにより該検出した顔の位置に係るオートフォーカス、自動露光、オートホワイトバランスを実施するよう制御する制御部1とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】撮像装置は、被写体像を撮像し画像信号を得る撮像部6と、画像信号に基づく画像及び所定の指標を表示可能な表示部5と、所定の操作入力を受け付ける操作入力部3と、所定のモードに設定されている場合に、上記操作入力部3により、オートフォーカスポイントが指定されたときは、顔検出機能2bにより該オートフォーカスポイントに被写体の顔が位置しているか否かを検出し、該顔が位置していると検出した場合には、撮影制御切替機能2cにより該検出した顔の位置に係るオートフォーカス、自動露光、オートホワイトバランスを実施するよう制御する制御部1とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えばデジタルスチルカメラ等の撮像装置に係り、特に被写体の顔を検出し適正なオートフォーカス(AF; Auto Focus),自動露光(AE; Auto Exposure),オートホワイトバランス(AWB; Auto White Balance)等の撮影制御を行う撮像装置、撮影制御方法、プログラムに関する。
従来、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置では、AF機能が搭載されている。このAF機能は、被写体に自動的に合焦させるものであり、一般的にはCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子により被写体像を撮像し、撮像画像のコントラストに基づいてフォーカス位置を自動的に決定する場合が多い。そして、今日では、ユーザが所望とする撮像画像中の位置にフォーカスを合わせるべく、所定のAF検波可能枠の中でAFポイントを適宜設定できるスポットAFも可能となっている。このスポットAFに撮影モードが設定されている場合には、ユーザは、AF検波可能枠の中で所望とするAFポイントを選択し、所定の操作入力により当該AFポイントを画面上で設定した後、通常の撮影動作を行う。
一方、今日では、所定のAF検波可能枠の中で設定AFポイントに被写体の顔が位置しているか否か、即ち所謂顔検出を行うことも可能となってきている。
この種の技術については、例えば特許文献1では、特定の撮影目的被写体に適応させた撮影制御により、高品質な画像撮影を実現する撮像装置が開示されている。
即ち、同技術は、例えば人物の顔などの特定の目的被写体に適応させた撮影制御を実行する撮像装置において、撮影目的被写体が壁などの遮蔽物によって、一時的に撮影画像から消えた場合においても、人物の顔などの特定の撮影目的被写体に適応させた撮影制御を継続して行うものである。
しかしながら、AFポイントに被写体の顔などが検出された場合においては、当該顔を鮮明に画像として再現するためのAF,AE,AWBが必要となってくるが、前述した従来技術では、所謂スポットAFの場合と、AFポイントに顔が検出された場合とで、特にAF,AE,AWBなどの撮影制御を切り替えることはなされていない。
そこで、本発明は、AFポイントが設定された場合において、該AFポイントにて顔が検出されたか否かの検出結果に基づいて、AF,AE、AWBを含む撮像時の各種制御を切り替えることで、高品質の撮像を実現することを課題とする。
本発明の第1の観点に係る撮像装置によれば、撮像手段が、被写体像を撮像し画像信号を得る。表示手段が、画像信号に基づく画像及び所定の指標を表示する。操作入力手段が、所定の操作入力を受け付ける。そして、制御手段が、所定のモードに設定されている場合に、上記操作入力手段により、オートフォーカスポイントが指定されたときは、該オートフォーカスポイントに被写体の顔が位置しているか否かを検出し、顔が位置していると検出した場合には、該検出した顔の位置に係るオートフォーカス、自動露光、オートホワイトバランスを実施するよう制御する。
従って、制御手段により、AFポイントが設定された場合において、該AFポイントにて顔が検出されたか否かの検出結果に基づいて、AF,AE、AWBを含む撮像時の各種制御が切り替えられることになる。
尚、上記制御手段は、上記顔が位置しているか否かの検出の後においても、該顔の位置や新たな顔の存在を検出することとしてもよい。さらに、上記選択されたオートフォーカスポイントは、上記顔が位置しているか否かの検出の後においても、上記操作入力手段の操作により適宜変更可能であることとしてもよい。
本発明の第2の観点に係る撮影制御方法は、撮像手段により被写体像を撮像し画像信号を得るステップと、制御手段により所定のモードに設定されているか否かを判断するステップと、操作入力手段によりオートフォーカスポイントの指定を受付けるステップと、制御手段により該オートフォーカスポイントに被写体の顔が位置しているかを検出し、該顔が位置していると検出した場合には、該検出した顔の位置に係るオートフォーカス、自動露光、オートホワイトバランスを実施するステップとを有する。
従って、AFポイントが設定された場合において、該AFポイントにて顔が検出されたか否かの検出結果に基づいて、AF,AE、AWBを含む撮像時の各種制御が切り替えられることで適正な撮影制御が行われることになる。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、コンピュータが、操作入力手段によるオートフォーカスポイントの指定に基づいてオートフォーカスポイントを設定するオートフォーカスポイント設定手段と、上記オートフォーカスポイント設定手段により設定されたオートフォーカスポイントに被写体の顔が位置しているか否かを検出する顔検出手段と、上記検出結果に基づいて、撮影制御を切り替える撮影制御切替手段として機能する。
従って、プログラムに基づくソフトウェア処理により、AFポイントが設定された場合において、該AFポイントにて顔が検出されたか否かの検出結果に基づいて、AF,AE並びにAWBを含む撮像時の各種制御が切り替えられる。
本発明によれば、AFポイントが設定された場合において、該AFポイントにて顔が検出されたか否かの検出結果に基づいて、AF,AE、AWBを含む撮像時の各種制御を切り替えることで、高品質の撮像を実現する撮像装置、画像表示制御方法、プログラムを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、単に実施の形態という)について詳細に説明する。
図1には本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の構成を示し説明する。
この図1に示されるように、第1の実施の形態に係る撮像装置は、全体の制御を司る制御部1、操作入力部3、記憶部4、表示部5、撮像部6からなる。
そして、この制御部1は、記憶部4に格納されている制御プログラム2を読み出し実行することで、AFポイント設定機能2a、顔検出機能2b、撮影制御切替機能2c、主制御機能2dを奏する。尚、制御部1が、各機能2a乃至2dを奏するとき、AFポイント設定手段、顔検出手段、撮影制御切替手段、主制御手段としての役割を果たす。
このような構成において、制御部1は、先ず主制御機能1dによりモードの種別を判定する。この撮像装置では、マニュアル撮影モードのほか、マルチAFモード、スポットAFモード等のオート撮影モードに設定可能であるが、それらの種別を判定する。
そして、制御部1は、操作入力部3が操作されて画面上でAFポイントが選択された場合に、AFポイント設定機能2aにより該AFポイントを設定し、顔検出機能1cにより該AFポイントを指標する矩形のAF枠の中に顔が存在するか否かを検出し、その検出結果に基づいて、撮影制御切替機能2cにより撮影制御を切り換える。この例では、制御部1は、顔が検出された場合にはAF、AE、AWB等の撮影制御を行い、顔が検出されなかった場合には、該AFポイントに対してスポットAFを行うよう制御する。
こうして、制御部1は、該撮影制御の後、操作入力部3に概念上含まれるレリーズ釦の押下により撮像部6による撮像を行い、各種画像処理の後に、該撮像に基づく画像データを記憶部4に概念上含まれるメディアに記憶するように制御する。
ここで、被写体の顔を検出する手法としては、平均的な顔画像をテンプレートで予め用意しておき、入力された画像と該テンプレートと画像とのマッチングを行う等、公知の手法を採用することが可能であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
このように、本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置では、顔検出の検出結果に基づいて撮影制御を適正に切り換えることができる。従って、単に顔検出を実施するのではなく、顔が検出された場合には当該顔の撮像に好適な撮影制御まで実施するので、高品質の画像を得ることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図2には本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置の構成を示し説明する。
これは、前述した第1の実施の形態に係る撮像装置を更に具現化したものである。
この図2に示されるように、第1の実施の形態に係る撮像装置には、撮影レンズ、絞り、フォーカスレンズ等を概念上含むレンズ部11が配設されている。そして、このレンズ部11を介して入射する被写体光の光路上には、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子12が配置されている。この撮像素子12の出力は、アナログ信号処理部13、アナログ/ディジタル(A/D; Analog/Digital)変換部14を介してディジタル信号処理部15の入力に接続されている。そして、このディジタル信号処理部15の出力は、液晶パネル17、記録デバイス19の入力に電気的に接続されている。
レンズ部11には、それを構成する絞りの調整やフォーカスレンズの移動を行うためのアクチュエータ20が機械的に接続されている。そして、該アクチュエータ20は、その駆動制御を行うためのモータドライバ21に接続されている。
さらに、この撮像装置には、全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)23が配設されており、該CPU23は、モータドライバ21、タイミングジェネレータ(TG; Timing Generator)22、操作部24、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)25、プログラムROM(Read Only Memory)26、RAM(Random Access Memory)27、タッチパネル16と接続されている。
尚、CPU23がプログラムROM26に格納された制御プログラムを読み出し、実行することで、制御手段、特にAFポイント設定手段、顔検出手段、撮影制御切替手段、主制御手段等として機能する。
タッチパネル16と液晶パネル17とでタッチスクリーン18が構成される。
記録デバイス19は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)等のディスクやメモリカード等の半導体メモリその他のリムーバブルな記録媒体であり、撮像装置本体に対して着脱自在となっている。EEPROM25は、設定された各種情報その他の電源がオフにされたときも保持すべきデータ等を記憶する為のものである。プログラムROM26は、CPU23が実行するプログラム、該プログラムを実行する上で必要なデータを記憶する為のものである。そして、RAM27は、CPU23が各種処理を実行する際のワークエリアとして必要なプログラムやデータを一時記憶する為のものである。
このような構成において、CPU23は、プログラムROM26に記録されているプログラムを実行することにより撮像装置を構成する各部を制御し、タッチパネル16からの信号や、操作部24からの信号に応じて、所定の処理を実行する。操作部24は、ユーザによって操作されるもので、該操作に対応した信号をCPU23に供給する。
すなわち、タッチパネル16の任意の位置に指が触れる等して押下されると、つまりユーザにより所定の操作入力がなされると、該タッチパネル16より押下された位置の座標が検出され、当該座標に係る信号がCPU23に送出され、該CPU23は該座標に対応する所定の情報を取得し、該情報に基づいて所定の処理を実行する。
レンズ部1を介して被写体光が入射すると、撮像素子12は被写体光を撮像し、光電変換し、アナログの画像信号を出力する。このとき、モータドライバ21は、CPU23の制御に基づきアクチュエータ20を駆動する。この駆動により、レンズ部11は、撮像装置の筐体から露出/収納される。また、この駆動により、レンズ部11を構成する絞りの調整や、レンズ部11を構成するフォーカスレンズの移動が行われる。
さらに、タイミングジェネレータ22は、CPU23の制御に基づいて、タイミング信号を撮像素子12に供給する。このタイミング信号により撮像素子12における露出時間等が制御される。撮像素子12は、このタイミングジェネレータ22から供給されるタイミング信号に基づいて動作することにより、レンズ部11を介して入射する被写体からの光を受光して光電変換を行い、受光量に応じた電気信号としてのアナログの画像信号をアナログ信号処理部13に供給する。アナログ信号処理部13は、CPU23の制御に基づいて、撮像素子12から送出されたアナログの画像信号に対してアナログ信号処理(増幅等)を行い、その結果得られる画像信号を、A/D変換部14に供給する。
その後、A/D変換部14は、CPU23の制御に基づいて、アナログ信号処理部13からのアナログの画像信号をA/D変換し、その結果得られるディジタルの画像データをディジタル信号処理部15に供給することになる。ディジタル信号処理部15は、CPU23の制御に基づいてA/D変換部14からのディジタルの画像信号に対し、ノイズ除去処理等のディジタル信号処理を施し、液晶パネル17に供給して表示させる。
ディジタル信号処理部15は、A/D変換部14からのディジタルの画像信号を、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等で圧縮し、その結果、得られる圧縮されたディジタルの画像信号を、記録デバイス19に供給して記録させる。
更に、ディジタル信号処理部15は、記録デバイス19に記録された圧縮された画像データを伸張し、その結果得られる画像データを液晶パネル17に供給して表示させる。つまり、ディジタル信号処理部15は、A/D変換部14からの画像データを、液晶パネル17に供給し、これにより液晶パネル11では所謂スルー画が表示される。その他、ディジタル信号処理部15は、CPU23の制御に基づいて、フォーカスの制御に用いるフォーカス枠(AF枠)の画像を生成し、液晶パネル17に供給して表示させる。
その後、ユーザが操作部24に概念上含まれるシャッタボタンを押下すると、操作部24からレリーズ信号がCPU23に供給される。このようにして、レリーズ信号がCPU23に供給されると、該CPU23はディジタル信号処理部15を制御し、A/D変換部14からディジタル信号処理部15に供給された画像データを圧縮させ、この圧縮された画像データを記録デバイス19に記録させることになる。
この撮像装置は、AF機能を有している。この実施の形態に係る撮像装置では、撮像素子12によって撮像された画像上にAF枠が設定され、そのAF枠の内部の画像に基づいてフォーカスが制御される。このAF機能では、AF枠を、液晶パネル17に表示された画像上の任意の位置に設定することができるようになっており、さらに、液晶パネル17と一体的に構成されたタッチパネル16に対する操作だけで、その位置やサイズ等の制御を行うことができるようになっている。AF処理は、CPU23がプログラムROM26のプログラムを読み出して実行することで実現される。さらに、この撮像装置は、AE機能、AWB機能を有している。これらの機能についても、CPU23がプログラムROM26のプログラムを読み出して実行することで実現される。
ここで、特に特徴的なのは、以下の点である。CPU23は、先ずモードの種別を判定する。この撮像装置では、マニュアル撮影モードのほか、マルチAFモード、スポットAFモード等のオート撮影モードに設定可能であるが、それら種別を判定する。そして、CPU23は、タッチパネル16が操作されて画面上でAFポイントが選択された場合に該AFポイントを設定し、該AFポイントを指標する矩形のAF枠の中に顔が存在するか否かを検出し、その検出結果に基づいて、撮影制御を切り換える。
この例では、CPU23は、顔が検出された場合にはAF、AE、AWB等の撮影制御を行い、顔が検出されなかった場合には、該AFポイントに対してスポットAFを行うよう制御することになる。こうして、制御部1は、該撮影制御の後、操作部24に概念上含まれるレリーズ釦の押下により撮像素子12による撮像を行い、アナログ信号処理部13、A/D変換部14、ディジタル信号処理部15による各種画像処理の後に、該撮像に基づく画像データを記録デバイス19に記憶するように制御する。
ここで、被写体の顔を検出する手法としては、平均的な顔画像をテンプレートで予め用意しておき、入力された画像と該テンプレートと画像とのマッチングを行う等、公知の手法を採用することが可能であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
このように、この撮像装置では、単に顔検出を実施するのではなく、顔が検出された場合には当該顔の撮像に好適な撮影制御(AF,AE,AWB)まで実施するので、高品質の画像を得ることが可能となる。
次に、図3には本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置の概観図を示し説明する。
図3(a)は該撮像装置の後方斜視図であり、図3(b)は前方斜視図である。
撮像装置の前面はレンズカバーで覆われており、該前面のレンズカバー57が下方に開かれると、レンズ部11に概念上含まれる撮影レンズ55とAFイルミネータ56が露呈するように配置されている。このAFイルミネータ56は、セルフタイマランプを兼ねている。撮像装置の上面には、ズームレバー(TELE/WIDE)51とシャッタボタン52、再生ボタン53、パワーボタン54が配置されている。更に、撮像装置の後面には、タッチスクリーン18が設けられている。ズームレバー51、シャッタボタン52、再生ボタン53、パワーボタン54は、操作部24に概念上含まれる。
以下、図4のフローチャートを参照して、本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置による特徴的な処理について詳細に説明する。ここでは、図5を適宜参照する。尚、以下の一例の処理は、第2の実施の形態に係る画像表示方法にも相当するものである。
処理を開始すると、CPU23は、オート撮影モードに設定されているか否かを判断する(ステップS1)。この撮像装置では、例えば「オート撮影モード」と「マニュアル撮影モード」に設定することができ、前者のオート撮影モードに設定されているときは、更にマルチAFモード、スポットAFモード等から所望とするものを選択できる。
ここで、「マルチAFモード」とは、複数のAFポイントに自動的に合焦させることが可能なモードであり、一方、「スポットAFモード」は、所定のAF検波可能枠内で所望とするAFポイントをマニュアルで設定可能とするモードである。
CPU23は、オート撮影モードに設定されていないと判断した場合には(ステップS1をNoに分岐)ステップS9に移行し、一方、オート撮影モードに設定されていると判断した場合には(ステップS1をYesに分岐)、スルー画像を液晶パネル17に表示する(ステップS2)。ここで、この表示の様子を、図5に画面100として示す。ここでは、マルチAFモードに設定されている場合(初期状態)の表示例を示している。この画面100には、マルチAF枠100aが併せて表示されている。
続いて、CPU23は、タッチパネル16の任意位置がタップされてAFポイントが選択されたか否かを判断する(ステップS3)。ここで、AFポイントが選択されていないと判断した場合には(ステップS3をNoに分岐)、マルチAF撮影制御を実行し(ステップS8)、ステップS9に移行する。ここで、このマルチAF撮影制御とは、マルチAF枠100aの中の被写体に対してAF等を行うものである。
一方、タッチパネル16の任意位置がタップされて、AFポイントが選択されたと判断した場合には(ステップS3をYesに分岐)、CPU23は、該AFポイントを中心とする所定の矩形領域であるAF枠内にて顔が検出されたか否かを検出する(ステップS4)。尚、顔検出の手法としては、平均的な顔画像をテンプレートで予め用意しておき、入力された画像と該テンプレートと画像とのマッチングを行う等、公知の手法を採用することが可能であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
このステップS5にて、選択されたAFポイントにて顔が検出された場合には(ステップS5をYesに分岐)、CPU23は、顔検出撮影制御(AF,AE,AWBの各処理)を実行し、ステップS8に移行する(ステップS6)。一方、選択されたAFポイントにて顔が検出されなかった場合(ステップS5をNoに分岐)、タッチ重点撮影制御(スポットAF処理)を実行し、ステップS8に移行する(ステップS7)。
即ち、図5に示されるように、タッチパネル16のタップされた付近に顔が検出された場合には、液晶パネル17には画面101が表示される。即ち、この画面101では、AF枠101a乃至101c及び選択されたAFポイントを中心とする所定の矩形領域である選択枠101dが表示される。一方、タッチパネル16のタップされた付近に顔が検出されなかった場合には、液晶パネル17には画面102が表示される。即ち、この画面102では、タップされたAFポイントを中心とする所定の矩形領域である選択枠102aが表示される。尚、この画面101,102にて、オフ釦101e,102bがタップされた場合には、初期状態である画面100の表示に戻るようになっている。
なお、以下の説明では、マルチAF撮影制御が実行された後の撮影を「マルチAF撮影」と称し、顔検出撮影制御が実行された後の撮影を「顔検出撮影」と称し、タッチ重点撮影制御が実行された後の「撮影をタッチ重点撮影」と称する。
こうして、CPU23は、操作部24に概念上含まれるシャッタ釦52が押下されたか否かを判断し(ステップS8)、シャッタ釦52が押下されると、撮影動作を行い、撮像により得られた画像信号に各種画像処理を施した後、画像データを記録デバイス19に記録し(ステップS10)、一連の処理を終了することになる。
即ち、より詳細には、図5に示されるように、「マルチAF撮影」では、シャッタ釦52が半押しされると、マルチAFロックがなされる。この様子は、図5に画面103として示されているが、該画面103にはロックされたAF枠103a,103bが表示されている。そして、シャッタ釦52が深押されると、撮像がなされ、各種画像処理が施された画像データが記録デバイス19に記録されることになる。
また、「顔検出撮影」では、液晶パネル17の画面101が表示された状態でシャッタ釦52が半押しされると、顔AFロックがなされる。この様子は、図5に画面104として示されているが、該画面104にはロックされたAF枠1043a,104b、及び選択枠104cが表示されている。そして、シャッタ釦52が深押されると、撮像がなされ、各種画像処理が施された画像データが記録デバイス19に記録される。
また、「タッチ重点撮影」では、液晶パネル17の画面102が表示された状態でシャッタ釦52が半押しされると、タッチ重点AFロックがなされる。この様子は、図5に画面105として示されているが、該画面105にはロックされた選択枠105aが表示されている。そして、シャッタ釦52が深押されると、撮像がなされ、各種画像処理が施された画像データが記録デバイス19に記録されることになる。
ここで、第2の実施の形態に係る撮像装置では、顔の移動や新しい顔の検出、新たな顔の選択にも対応することができる。以下、図6を参照して説明する。
画面200が液晶パネル17に表示されている状態では、AF枠200a,200b及び選択枠200cが併せて画面200上に表示されている。この状態(AFロック前)の下で、画面201に示されるように、AF枠201b(選択枠201c)の被写体の顔の位置が移動すると、CPU23はそれを検出し、画面202に示されるように、該顔の移動先の位置にAF枠202a,202b、及び選択枠200cを移動する。即ち、CPU23は、単に顔検出を行うだけでなく、該顔の移動を検出し、該顔の移動を追従して適切な位置(顔の位置)にAF枠、選択枠を適宜表示することができる。
また、画面200の状態(AFロック前)の下で、画面203に示されるように、AF枠203a,203b、選択枠203cの範囲外で新しい顔(図6中、領域203dとして示す)を画面上に検出すると、CPU23はそれを検出し、画面204に示されるように、AF枠204a,204b、選択枠204cに加えて、新たな顔を包括するようにAF枠204dを表示する。即ち、CPU23は、単に顔検出を行うだけでなく、新しい顔を適宜検出し、検出した全ての顔にAF枠を表示することも可能である。
さらに、画面200の状態(AFロック前)の下で、画面205に示されるように、AF枠205a,205b、選択枠205cが表示されている状態下で、AF枠205aがタップされると、CPU23はそれを検出し、画面206に示されるように、AF枠206aの中に選択枠206cを表示し、AF枠206bの中の選択枠を消去する。即ち、CPU23は、タッチパネル16からの信号に基づいて、顔検出後においても、ユーザの任意操作に基づいて、選択枠の位置を適宜変更することができる。
尚、複数の顔が検出された場合には、ユーザによるタッチパネル16の操作により選択された被写体の顔を最優先し、その他、選択された顔に近い、或いは被写体距離が同じ顔を優先的に扱い、優先順位従って、予め定められた数の顔にAF枠を設定するようにしてもよい。また、特にユーザによる選択がなされていないような場合には、画面中央に近い顔を優先的に扱ったり、顔領域が大きい顔を優先的に扱ったりすることで定められた優先順位に基づいて、所定の数だけの顔のAF枠を設定するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の第1及び第2の実施の形態によれば、オート撮影モードに設定されている場合において、ユーザによるタッチパネルの操作により任意の位置がAFポイントとして指定された場合に、該AFポイントにより規定されるAF枠の中に被写体の顔が存在するか否かを検出し、被写体の顔が存在する場合にはAF,AE,AWBの各処理を実行し、被写体の顔が存在しない場合にはスポットAFを実行するように、顔の検出結果に基づいて、撮影制御を切り換えることで、高品質の撮像画像を得ることが可能な撮像装置、画像表示方法、及びプログラムを提供することができる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、顔検出結果に基づいて撮影制御を切り換える例を説明したが、これに併せて、笑顔検出結果を用いた撮影制御を実施するようにしてもよいことは勿論である。更に、連続撮影を行う場合等においては、最初の撮影で高い優先順位で扱われた被写体については、次の撮影においても優先的に扱うように、所定のテーブルで管理し、自動的に設定するようにしてもよいことは勿論である。
1…制御部、2…制御プログラム、2a…AFポイント設定機能、2b…顔検出機能、2c…撮影制御切替機能、2d…主制御機能、3…操作入力部、4…記憶部、5…表示部、11…レンズ部、12…撮像素子、13…アナログ信号処理部、14…A/D変換部、15…ディジタル信号処理部、16…タッチパネル、17…液晶パネル、18…タッチスクリーン、19…記録デバイス、20…アクチュエータ、21…モータドライバ、22…タイミングジェネレータ、23…CPU、24…操作部、25…EEPROM、26…プログラムROM、27…RAM
Claims (5)
- 被写体像を撮像し画像信号を得る撮像手段と、
上記画像信号に基づく画像及び所定の指標を表示可能な表示手段と、
所定の操作入力を受け付ける操作入力手段と、
所定のモードに設定されている場合に、上記操作入力手段により、オートフォーカスポイントが指定されたときは、該オートフォーカスポイントに被写体の顔が位置しているか否かを検出し、該顔が位置していると検出した場合には、該検出した顔の位置に係るオートフォーカス、自動露光、オートホワイトバランスを実施するよう制御する制御手段とを備えた
ことを特徴とする撮像装置。 - 上記制御手段は、上記顔が位置しているか否かの検出の後においても、該顔の位置や新たな顔の存在を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 上記選択されたオートフォーカスポイントは、上記顔が位置しているか否かの検出の後においても、上記操作入力手段の操作により適宜変更可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 撮像手段により被写体像を撮像し画像信号を得るステップと、
制御手段により所定のモードに設定されているか否かを判断するステップと、
操作入力手段により、オートフォーカスポイントの指定を受付けるステップと、
制御手段により該オートフォーカスポイントに被写体の顔が位置しているか否かを検出し、該顔が位置していると検出した場合には、該検出した顔の位置に係るオートフォーカス、自動露光、オートホワイトバランスを実施するステップとを有する、
ことを特徴とする撮影制御方法。 - コンピュータが、
操作入力手段によるオートフォーカスポイントの指定に基づいてオートフォーカスポイントを設定するオートフォーカスポイント設定手段と、
上記オートフォーカスポイント設定手段により設定されたオートフォーカスポイントに被写体の顔が位置しているか否かを検出する顔検出手段と、
上記検出結果に基づいて、撮影制御を切り替える撮影制御切替手段として機能する、
ことを特徴とするプログラム。
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