JP4530067B2 - 撮像装置、撮像方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、撮像方法及びプログラムに関する。
近年、デジタルカメラなどの撮像装置では、ユーザの操作性を向上させるため、タッチパネルを搭載したものが提案されている。例えば、特許文献1には、デジタルカメラにタッチパネルを設け、タッチパネルに対してユーザがタップすることで、表示された画像内の任意の位置をオートフォーカス領域(以下「AF領域」ともいう。)として指定して撮影できる技術が開示されている。この特許文献1記載のデジタルカメラは、デジタルカメラのシャッターボタンを押下することで、上記指定された位置のAF領域を基準として被写体の合焦処理を開始し、当該合焦後に撮像画像を圧縮符号化して記録するものである。
また、タッチパネルを用いて撮影するデジタルカメラに関する他の従来技術としては、次のものがある。例えば、特許文献2には、タッチパネルに対するタッチ時の押圧力の強さに応じて、異なる指示を与えるデジタルカメラが開示されている。この特許文献2の技術では、タッチ時の押圧力が所定の押圧力未満の場合には撮影準備動作が指示され、所定の押圧力以上の場合には撮影動作が指示される。また、特許文献3には、上記押圧力の代わりに、タッチパネルに対する指先の接触面積に基づき、撮影指示か撮影準備指示かを判定するとともに、この判定時に用いる接触面積の閾値を登録できるデジタルカメラが開示されている。
特許第3969304号公報 特開1999−355617号公報 特開2007−93967号公報
しかし、上記特許文献1記載の操作方式では、撮影処理を実行して撮像画像を記録するためには、タッチパネルにタップしてAF領域を指定した後に、旧来通りシャッターボタンを押下する必要がある。つまり、タッチパネルにタップしただけでは、撮影記録処理はもちろん合焦処理も実行されず、タップ後にシャッターボタンを半押しすることで初めて合焦処理が実行され、その後にシャッターボタンを全押することで撮影・記録処理が実行される。このようにシャッターボタンを押下するときには、カメラを安定して保持することができず、手振れが生じる場合がある。さらに、タッチパネルへのタップによりAF領域を指定できるが、撮影を指示する入力操作が上記シャッターボタンの押下であると、当該指定したAF領域に合焦して撮影処理を行っていることが、ユーザにとって直感的に分かりにくかった。
一方、上記特許文献2のようにタッチパネルに対する押圧力に応じて、撮影準備指示と撮影指示とを使い分ける操作方式では、入力操作が直感的ではある。しかしながら、かかる操作方式では、押圧力の強さによって撮影開始するか否かを判断するため、実際の操作方法としてはユーザの個人差が出やすく不安定であった。例えば、シャッターボタンの押圧力が弱いと、撮影が開始されずにシャッターチャンスを逃してしまったり、逆に、押圧力が強いと、タッチパネルを使用しているにもかかわらず手振れを起こしてしまったりすることがあった。
また、上記特許文献3のようにタッチパネルに対する接触面積を利用した操作方式でも、前記の押圧力を利用した操作方式と同様に、実際の操作方法としては個人差が出やすく不安定であった。さらに、接触面積の閾値の登録には手間がかかり、例えば、デジタルカメラを複数人で使い回すときに利便性が悪いなどといった問題もあった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ユーザがAF領域の位置を直感的に把握できる簡単な操作方式により、個人差による操作ミス無く安定して撮影することが可能な、新規かつ改良された撮像装置、撮像方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、被写体を撮像する撮像部と、前記撮像部による撮像範囲内にオートフォーカス領域を設定するオートフォーカス領域設定部と、前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦させる合焦部と、前記撮像部により前記被写体を撮像して得られた画像を表示する表示部と、前記オートフォーカス領域を表すオートフォーカス枠を前記画像上に表示するよう前記表示部を制御する表示制御部と、前記表示部に重畳して配設され、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付ける位置指定受付部と、前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦させた状態で、前記画像を記録媒体に記録する記録制御部と、を備え、前記位置指定受付部は、前記位置指定受付部に対するユーザの第1回目のタップにより、前記オートフォーカス領域の位置指定を受け付け、前記オートフォーカス領域設定部は、前記第1回目のタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を設定し、前記表示制御部は、前記オートフォーカス領域設定部により設定された前記オートフォーカス領域を表す前記オートフォーカス枠を前記表示部の前記画像上に表示させ、前記位置指定受付部は、前記位置指定受付部に対するユーザの第2回目のタップにより、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付け、前記合焦部による前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理が完了しており、かつ、前記第2回目のタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠内である場合に、前記記録制御部は、当該オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦した前記画像を前記記録媒体に記録し、前記第2回目のタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠外である場合、前記オートフォーカス領域設定部は、前記第2回目のタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を移動させる、撮像装置が提供される。
かかる構成によれば、撮像部により被写体を撮像して得られた画像が表示部に表示され、表示部に表示された画像上に、撮像部による撮像範囲内の所定のオートフォーカス領域を表すオートフォーカス枠が表示され、表示部に重畳して配設された位置指定受付部により、表示部に表示されたオートフォーカス枠内に対する位置指定が受け付けられ、当該位置指定の受付に応じて、オートフォーカス領域に含まれる被写体に合焦させた状態の画像が記録媒体に記録される。
また、前記表示制御部は、前記撮像装置に対するユーザの所定の入力操作に応じて、前記表示部に表示された前記画像上に前記オートフォーカス枠を表示させ、前記位置指定受付部は、前記位置指定受付部に対するユーザのタップにより、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付け、前記合焦部による前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理が完了しており、かつ、前記位置指定受付部に対するユーザのタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠内である場合に、前記記録制御部は、前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦した前記画像を前記記録媒体に記録するようにしてもよい。
また、前記撮像範囲内に前記オートフォーカス領域を設定するオートフォーカス領域設定部をさらに備え、前記位置指定受付部は、前記位置指定受付部に対するユーザのタップにより、前記撮像範囲内における前記オートフォーカス領域の位置指定を受け付け、前記オートフォーカス領域設定部は、前記位置指定受付部に対する前記ユーザのタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を設定するようにしてもよい。
また、前記合焦処理が未完了であり、かつ、前記第1回目のタップから所定時間以内に前記第2回目のタップを受け付けた場合に、前記記録制御部は、前記画像を前記記録媒体に記録するようにしてもよい。
また、前記合焦処理が未完了であり、かつ、前記第1回目のタップから所定時間以内に前記第2回目のタップを受け付け、かつ、前記第2回目のタップにより指定された位置が、前記オートフォーカス枠を内包する所定の第1領域内である場合に、前記記録制御部は、前記画像を前記記録媒体に記録するようにしてもよい。
また、前記合焦処理が未完了であり、かつ、前記第1回目のタップから所定時間以内に前記第2回目のタップを受け付けた場合に、前記オートフォーカス領域設定部は、前記オートフォーカス領域を内包する所定の第2領域を、新たなオートフォーカス領域に設定し、前記合焦部により、前記第2領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理を実行した上で、前記記録制御部により、前記第2領域に含まれる前記被写体に合焦した前記画像を前記記録媒体に記録するようにしてもよい。
また、前記合焦処理が未完了であり、かつ、前記第2回目のタップによる位置指定が、前記オートフォーカス枠を内包する所定の第1領域外であるか、或いは、前記第1回目のタップから所定時間を経過後に前記第2回目のタップを受け付けた場合に、前記オートフォーカス領域設定部は、前記第2回目のタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を移動させるようにしてもよい。
また、前記合焦部は、前記第1回目のタップに応じて、前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理を開始するようにしてもよい。
また、前記合焦部は、前記位置指定受付部に対する前記第1回目のタップが継続されている間、前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理を継続するようにしてもよい。
また、前記オートフォーカス領域設定部は、前記撮像装置に対するユーザの所定の入力操作に応じて、前記位置指定受付部に対する前記ユーザのタップにより指定された位置に設定された前記オートフォーカス領域を、初期状態に戻すようにしてもよい。
また、前記表示制御部は、前記合焦部による前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理が完了したか否かを表す情報、又は、前記オートフォーカス領域を指定可能な範囲を表す情報の少なくともいずれかを、前記画像上に重畳して表示するよう前記表示部を制御するようにしてもよい。
また、前記撮像範囲内に前記オートフォーカス領域を設定するオートフォーカス領域設定部をさらに備え、前記オートフォーカス領域設定部は、前記撮像装置に対するユーザの所定の入力操作に応じて、前記撮像範囲の中央に位置する所定の第1領域を前記オートフォーカス領域として設定し、前記表示制御部は、前記オートフォーカス領域設定部により設定された前記オートフォーカス領域に含まれる1又は2以上の前記オートフォーカス枠を前記表示部の前記画像上に表示させ、前記位置指定受付部は、前記位置指定受付部に対するユーザのタップにより、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付け、前記合焦部による前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理が完了した状態であり、かつ、前記位置指定受付部により前記位置指定を受け付けた場合に、前記記録制御部は、前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦した前記画像を前記記録媒体に記録するようにしてもよい。
また、前記撮像範囲内の所定のオートエキスポージャー領域を対象として前記画像を露出調整する露出調整部をさらに備え、前記ユーザのタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠内である場合に、前記露出調整部は、当該指定された位置を含み、かつ、前記第1領域より狭い所定の第2領域を前記オートエキスポージャー領域として前記画像を露出調整し、前記ユーザのタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠外である場合に、前記露出調整部は、少なくとも前記第2領域より広い所定の第3領域を前記オートエキスポージャー領域として前記画像を露出調整し、前記記録制御部は、前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦し、かつ、前記第2領域又は前記第3領域を対象として露出調整された前記画像を前記記録媒体に記録するようにしてもよい。
また、前記撮像範囲内の所定のオートエキスポージャー領域を対象として前記画像を露出調整する露出調整部をさらに備え、前記合焦処理が未完了であり、かつ、前記位置指定受付部に対する前記ユーザのタップが所定時間以上継続した場合に、前記合焦部は、当該ユーザのタップにより指定された位置を含み、かつ、前記第1領域より狭い所定の第4領域に含まれる前記被写体に合焦させるとともに、前記露出調整部は、前記第4領域を対象として前記画像を露出調整し、前記記録制御部は、前記第4領域に含まれる前記被写体に合焦し、かつ、前記第4領域を対象として露出調整された前記画像を前記記録媒体に記録するようにしてもよい。
また、前記撮像範囲内の所定のオートエキスポージャー領域を対象として前記画像を露出調整する露出調整部をさらに備え、前記ユーザのタップにより前記位置指定受付部に対する前記ユーザのタップを所定時間内に少なくとも2回受け付けた場合に、前記合焦部は、少なくとも前記第1領域を含む所定の第5領域に含まれる前記被写体に合焦させるとともに、前記露出調整部は、前記第5領域を対象として前記画像を露出調整し、前記記録制御部は、前記第5領域に含まれる前記被写体に合焦し、かつ、前記第5領域を対象として露出調整された前記画像を前記記録媒体に記録するようにしてもよい。
また、前記ユーザの所定の入力操作は、前記撮像装置に設けられた接触センサ又は光センサに対する操作であるようにしてもよい。
また、前記ユーザの所定の入力操作は、前記位置指定受付部の所定領域に対するタップであるようにしてもよい。
また、前記撮像範囲内の所定のオートエキスポージャー領域を対象として前記画像を露出調整する露出調整部と、前記撮像範囲内の任意の位置に設定された前記オートフォーカス領域の中心に位置するように、前記オートエキスポージャー領域を設定するオートエキスポージャー領域設定部と、をさらに備えるようにしてもよい。
また、前記撮像部により前記被写体を撮像して得られた前記画像に対して所定の信号処理を実行する信号処理部を更に備え、前記位置指定受付部により、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠内に対して前記位置指定を受け付けたときに、前記信号処理部は、前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦させた状態の前記画像に対して前記所定の信号処理を実行し、前記記録制御部は、当該信号処理後の前記画像を前記記録媒体に記録するようにしてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、撮像部により被写体を撮像して得られた画像を表示部に表示するステップと、前記表示部に重畳して配設され、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付ける位置指定受付部に対するユーザの第1回目のタップにより、オートフォーカス領域の位置指定を受け付けるステップと、前記第1回目のタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を設定するステップと、前記設定されたオートフォーカス領域を表すオートフォーカス枠を、前記表示部の前記画像上に表示するステップと、前記位置指定受付部に対するユーザの第2回目のタップにより、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付けるステップと、前記設定されたオートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理が完了しており、かつ、前記第2回目のタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠内である場合に、当該オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦した前記画像を前記記録媒体に記録するステップと、前記第2回目のタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠外である場合、前記第2回目のタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を移動させるステップと、を含む、撮像方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、撮像部により被写体を撮像して得られた画像を表示部に表示するステップと、前記表示部に重畳して配設され、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付ける位置指定受付部に対するユーザの第1回目のタップにより、オートフォーカス領域の位置指定を受け付けるステップと、前記第1回目のタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を設定するステップと、前記設定されたオートフォーカス領域を表すオートフォーカス枠を、前記表示部の前記画像上に表示するステップと、前記位置指定受付部に対するユーザの第2回目のタップにより、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付けるステップと、前記設定されたオートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理が完了しており、かつ、前記第2回目のタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠内である場合に、当該オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦した前記画像を前記記録媒体に記録するステップと、前記第2回目のタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠外である場合、前記第2回目のタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を移動させるステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、ユーザがAF領域の位置を直感的に把握できる簡単な操作方式により、個人差による操作ミス無く安定して撮影することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態にかかる撮像装置10の概略構成について説明する。図1は、本実施形態にかかる撮像装置10を示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態にかかる撮像装置10は、例えば、少なくとも静止画像を撮像可能なデジタルカメラ(例えばデジタルスチルカメラ)で構成される。この撮像装置10は、被写体を撮像して、当該撮像により得られた静止画像をデジタル方式の画像データとして記録媒体に記録する。撮像装置10は、レンズ装置(図示せず。)の焦点を被写体に自動的に合焦させるためのオートフォーカス(AutoFocus:以下「AF」という。)機能と、撮像画像の露出を自動的に調整するためのオートエキスポージャー(AutoExposure:以下「AE」という。)機能と、を有する。
図1に示すように、本実施形態にかかる撮像装置10は、撮像装置10全体の動作を制御する制御部1と、撮像装置10に対するユーザの入力操作を受け付ける操作入力部3と、半導体メモリ等の記録媒体で構成された記憶部4と、液晶ディスプレイ(LCD)等で構成された表示部5と、を備える。
制御部1は、記憶部4に格納されている制御プログラム2を読み出して実行することで、例えば、モード設定部2a、AF領域設定部2b、AE領域設定部2c、表示制御部2d、主制御部2eとして機能する。
制御部1は、モード設定部2aにより、撮像装置10のモードを設定する。より詳細には、モードは、例えば、マルチAFモード、スポットAFモード等のAFモードや、マルチAEモード、スポットAEモード等のAEモードを含む。モード設定部2aは、かかるモードを、操作入力部3に対するユーザ入力に基づき設定してもよいし、撮像条件に応じて自動的に設定してもよい。
ここで、マルチAFモードとは、撮像された画像内(撮像範囲内)で複数の領域若しくはポイントに対してAF制御を行うモードであり、マルチエリアAF、マルチポイントAFと呼ぶこともある。かかるマルチAFモードでは、スポットAFモードと比べて、表示部5の画面100内の比較的広い領域(例えば、画面全体の領域、又は、画面中央を中心とする所定領域)内にマルチAF領域(図1のマルチAF枠104内の領域)を設定して、当該広いマルチAF領域を基準として自動的にピント合わせをする。マルチAF枠104は、画面100内でAF検波可能な最大の領域を表すAF検波可能枠102内に設定される。
一般なマルチAFモードでは、表示部5の画面100中央を中心とした所定の範囲内を、複数の領域(若しくはポイント)に分けて、当該複数の領域(AF領域)を基準としてAF制御を行う。撮像装置10の実装コスト、処理コストの関係上、このAF領域(若しくはポイント)の数、配置位置には制限が出てくるが、理論上は画面100全体に対してマルチAFを行うことが可能である。
これに対し、本実施形態にかかる撮像装置10では、上記一般的なマルチAFモードも実行可能であるが、例えば、画面100の中央ではなく、ユーザ指定されたスポットAF領域を内包する所定の領域をマルチAF領域に設定して、当該マルチAF領域を基準としてマルチAFを行うこともできる。これは、例えば図2に示すように、撮像装置10の表示部5の画面100において、上記マルチAF領域(マルチAF枠104内の領域)内に設定される複数のAF領域(図2のAF枠101内の領域)を、画面100中央を中心にして配置するのではなく、画面100内の任意の位置に配置すること意味している。そうすることで、ユーザが意図的に指定した位置に近い範囲で、複数のAF領域に対してAF制御を行うことができる。
一方、スポットAFモードとは、撮像された画像内(撮像範囲内)の任意の位置に設定可能な比較的狭いスポットAF領域(図1のスポットAF枠103内の領域)を基準として、AF制御を行うモードである。このスポットAFモードでは、操作入力部3に対するユーザの位置指定に応じて、画面上の任意の位置にスポットAF枠103を移動させ、非常に小さな被写体や狭いエリアを狙ってピント合わせを行うことができる。
前述のマルチAFモードでは、画面100上の広い範囲に複数のAF領域101を設けることで、広範囲に被写体を捕らえて合焦動作を行う。これによって、ユーザは撮影指示を入力する(例えば、シャッターボタンの押す、タッチパネルタップする)だけで、素早く画面100上のいずれかの領域にピントが合った写真を撮影できる。しかし、被写体の状態によっては、ユーザの意図した位置にある被写体に合焦するとは限らない。そこで、スポットAFモードでは、ユーザが画面100上の任意の領域をAF領域として指定することで、AF制御の範囲を任意の一点に絞り、意図した被写体に確実に合焦するように制御することができる。
AF領域設定部2bは、撮像範囲内(即ち、表示部5の画面100内)に上記AF領域(マルチAF領域又はスポットAF領域)を設定する。AF領域設定部2bは、マルチAF領域を、画面100内の所定領域に設定してもよいし、或いは、図2に示したようにユーザ指定された画面100内の任意の位置を中心とした所定領域に設定してもよい。また、AF領域設定部2bは、スポットAF領域を、操作入力部3を構成するタッチパネル(位置指定受付部に相当する。)に対するユーザのタップにより指定された、画面100内の任意の位置に設定する。
また、マルチAEモードは、上記マルチAFモードと同様に、画面100内の比較的広い領域をマルチAE領域に設定し、当該マルチAE領域に含まれる複数の領域若しくはポイントを対象として画像を露出制御するモードである。このマルチAEモードでは、画面100上の広範囲の被写体に合わせて露出調整することができる。
一方、スポットAEモードは、上記スポットAFモードと同様に、撮像された画像内(撮像範囲内)の任意の位置に設定可能な比較的狭いスポットAE領域を基準として、露出制御するモードである。このスポットAEモードでは、操作入力部3に対するユーザの位置指定に応じて、画面上の任意の位置にスポットAE枠を移動させ、非常に小さな被写体や狭いエリアに合わせて露出調整することができる。
AE領域設定部2cは、撮像範囲内(即ち、表示部5の画面100内)に上記AE領域(マルチAE領域又はスポットAE領域)を設定する。このマルチAE領域は、上記マルチAF領域と同一の領域に設定されてもよいし、画面100内の任意の領域に設定されてもよい。また、スポットAE領域は、上記スポットAF領域と同一の領域に設定されてもよいし、画面100内の任意の領域に設定されてもよい。
AE領域設定部2cは、撮像範囲内(画面100内)の任意の位置に設定されたAF領域の中心に位置するように、AE領域を設定してもよい。これにより、AE領域をAF領域の中心に設定して、AF処理により合焦される被写体を基準として露出調整できるので、撮像画像の画質を向上できる。
表示制御部2dは、表示部5による表示処理を制御する。例えば、表示制御部2dは、上記AE領域設定部2cにより設定されたAF領域を表すAF枠103、104を、画面100に表示された画像上に重畳して表示するよう、表示部5を制御する。これにより、ユーザは、表示部5に表示されたAF枠103、104により、現在、マルチAFモードであるかスポットAFモードであるかを認識できるとともに、当該AF枠103、104内に含まれる被写体が合焦対象であることも認識できる。
また、表示制御部2dは、AF領域に含まれる被写体に対する合焦処理が完了したか否かを表す情報を表示部5に表示させる。例えば、表示制御部2dは、AF枠103、101を、未合焦時は白色、合焦完了時は緑色に表示するといったように、合焦状態に応じてAF枠の色の表示変更を行う。このように、合焦処理が完了したか否かを表す情報を表示することで、ユーザは、撮像装置10の合焦部による合焦処理が完了したか否かを容易に認識できる。また、表示制御部2dは、AF領域を指定可能な範囲を表す情報として、例えば、上記AF検波可能枠102を表示部5に表示させる。これにより、ユーザは、スポットAF領域を設定可能な範囲を認識できるため、タッチパネルを用いたスポットAF枠の位置指定を適切に実行できる。
主制御部2eは、撮像装置10が実行する各種の処理動作を制御する。主制御部2eは、例えば、被写体の撮像処理を制御する撮像制御部と、被写体に対する合焦処理を制御する合焦制御部と、撮像画像の露出調整処理を制御する露出制御部と、撮像画像の信号処理及び記録媒体に対する記録処理を制御する撮影・記録制御部と、記録媒体に記録された画像の再生処理を制御する再生制御部などを含む。
以上のような構成の撮像装置10の動作について説明する。撮像装置10の撮影待機中は、表示部5には、被写体を撮像して得られた動画像(ライブビュー画像)が表示されている。ユーザは、かかる動画像を見ながら、撮像装置10の撮像範囲を所望の被写体に合わせて、撮影を行う。
このとき、例えば、撮像装置10がマルチAFモードに設定されている場合には、制御部1は、操作入力部3に対するユーザの撮影指示(例えばシャッターボタンの押下など)を受け付けると、画面100内の所定の領域をマルチAF領域として設定し、当該マルチAF領域に含まれる被写体に対して自動的に合焦させる(マルチAF処理)。その後、当該被写体を撮像して得られた画像に対して圧縮等の信号処理を施した上で、記録媒体に記録する。
一方、スポットAFモードに設定されている場合には、制御部1は、表示制御部2dにより、表示部5の画面100にAF検波可能枠102を所定時間、表示する。これにより、ユーザに、AFポイントが設定可能な範囲を認識させ、当該範囲内でのAFポイント(スポットAE枠103)の位置指定を促す。本実施形態では、操作入力部3としての例えば例えばタッチパネル(位置指定受付部に相当する。)に対して、ユーザが所望の位置にタップ(1回目のタップ)することで、AFポイントを位置指定することができる。なお、タップとは、ユーザが、例えば、自身の指、又は、タッチペンなどのタッチ具を、表示部の画面100上に重畳されたタッチパネルに接触させることをいう。かかるタップにより、表示部5に表示されている動画像内の任意の位置を指定できる。
続いて、制御部1は、上記1回目のタップにより位置指定を受け付けたタッチパネルからの入力信号(例えば、タップされた位置を表す座標情報)により、画面100内におけるユーザが所望するAFポイントの位置を検出する。すると、制御部1は、主制御部2eにより、当該AFポイントがAF検波可能枠102の範囲内であるか否かを判断する。該範囲内であれば、制御部1は、表示部5の画面100に、第1回目のタップによる指定位置(AFポイント)を中心とするスポットAF領域を設定する、さらに制御部1は、当該AF領域を表すスポットAF枠103を、表示部5の動画像上に表示する。
ここで、AF枠103内の被写体にピントが合っていない間(合焦未完了時)は、例えば、AF枠103を白色の枠で表示し、被写体にピントが合った後(合焦完了時)は、例えば、AF枠103を緑色の枠として表示する。ただし、AF枠の表示方法は、かかる例に限定されず、他の例としては、被写体にピントが合わない間はAF枠103を点滅表示し、被写体にピントが合ったときはAF枠103を通常表示する方法などが考えられる。
ひき続き、本実施形態にかかる撮像装置10の特徴である撮影・記録処理ついて説明する。上記AF枠103内の被写体にピントが合っているとき(合焦完了時)に、ユーザがタッチパネルの所望の位置に対してタップすると(2回目のタップ)、タッチパネルは、当該2回目のタップ位置(ユーザの位置指定)を検出し、当該2回目のタップ位置を表す座標情報を制御部1に出力する。すると、制御部1は、タップ位置がAF枠103内に含まれるか否かを判断する。この結果、当該2回目のタップ位置がAF枠103内に含まれる場合は、制御部1は、撮影・記録処理を実行し、撮像画像の静止画を記録媒体に記録する。一方、2回目のタップ位置がAF枠103に含まれない場合は、制御部1は、撮影・記録処理を行わずに、AF枠103を、上記2回目のタップで指定された新たな位置に移動させる。
一方、AF枠103内の被写体にピントが未だ合っていないとき(合焦未完了時)に、ユーザがタッチパネルの所望の位置に対してタップすると(2回目のタップ)、タッチパネルは、当該2回目のタップ位置(ユーザの位置指定)を検出し、当該2回目のタップ位置を表す座標情報を制御部1に出力する。すると、制御部1は、当該2回目のタップが、上記1回目のタップから所定時間以内に発生したか否かを判断する。2回目のタップが所定時間内に発生した場合は、制御部1は、1回目のタップにより指定されたスポットAF枠103の設定を取り消し、例えば画面100全体をマルチAF領域として再設定する。そして制御部1は、当該マルチAF領域を用いたマルチAF制御を行った上で、撮影・記録処理を行う。なお、ここでは、画面100全体に対してマルチAF制御を行う例を挙げているが、実施に際しては、マルチAF領域を表すマルチAF枠104は、AF枠103を内包する広い領域であれば、任意の領域で構わない。
一方、2回目のタップが1回目のタップから所定時間以上経過後に行われた場合は、スポットAF枠103を、2回目のタップにより指定された新たな位置に移動させる。次いで、当該移動後のスポットAF枠103内の領域に対してスポットAF制御を行った上で、撮影・記録処理を行う。もちろん、上記2回目のタッチによるAF領域の位置指定は、前記のAF検波可能枠102の範囲内であるときのみ有効である。もし、AF検波可能枠102の範囲外が指定された場合は、上記2回目のタッチによるAF領域の位置指定を取り消して、AF領域の位置指定状態を、初期状態(つまり、指定されていない状態)に戻す。
以上、本実施形態にかかる撮像装置10による撮影方法の概略について説明した。本実施形態にかかるスポットAFモードでの操作方式では、被写体を撮像して得られた動画像(ライブビュー画像)の位置を指定するための位置指定受付部としてタッチパネルを利用し、このタッチパネルに対するタップを契機として、撮影・記録処理を実行する。このとき、表示部5に表示されたスポットAF枠103内をタップすることで、撮影・記録処理が実行される。以下、本実施形態にかかる撮像装置10の構成及び撮影方法について、より詳細に説明する。
次に、図3を参照して、本実施形態にかかる撮像装置10のハードウェア構成について詳細に説明する。図3は、本実施形態にかかる撮像装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示すように、第本実施形態にかかる撮像装置10は、例えば、撮影レンズ、絞り、フォーカスレンズ、ズームレンズ等の光学系(図示せず。)を含むレンズ部11が配設されている。このレンズ部11を介して入射する被写体光の光路上には、CCD(Charge Coupled Device)、C−MOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子12が配設されている。撮像素子12は、レンズ部11により撮像面に集光された光学像を光電変換して、画像信号を出力する。
この撮像素子12の出力は、アナログ信号処理部13、アナログ/デジタル(A/D)変換部14を介して、デジタル信号処理部15の入力に接続されている。そして、このデジタル信号処理部15の出力は、液晶パネル17、記録デバイス19の入力に電気的に接続されている。これらのアナログ信号処理部13、A/D変換部14及びデジタル信号処理部15は、信号処理部7を構成する。信号処理部7は、撮像素子12から出力される画像信号に対して所定の信号処理を実行し、当該信号処理後の画像信号を液晶パネル17又は記録デバイス19に出力する。
レンズ部11には、それを構成する絞りの調整や、フォーカスレンズの移動を行うための駆動機構であるアクチュエータ20が機械的に接続されている。そして、アクチュエータ20は、その駆動制御を行うためのモータドライバ21に接続されている。上記のレンズ部11、撮像素子12、アクチュエータ20、モータドライバ21及びTG22は、撮像部6を構成する。撮像部6は、被写体を撮像し、当該撮像により得られた画像信号を出力する。
モータドライバ21は、CPU23からの指示に基づいて、撮像部6の各部の動作を制御する。例えば、撮像時には、モータドライバ21は、操作部24やタッチパネル16に対するユーザ操作に応じて、適切なフォーカス、露出等で被写体が撮像されるように、撮像部6の駆動機構を制御して、ズームレンズ、フォーカスレンズ、絞りなどを駆動させる。また、タイミングジェネレータ(TG;Timing Generator)22は、CPU23からの指示に基づき、撮像素子12の撮像タイミングを制御するためのタイミング信号を撮像素子12に出力する。
さらに、撮像装置10には、撮像装置10全体を制御する上記制御部1(図1参照。)に相当するCPU(Central Processing Unit)23が配設されている、該CPU23は、モータドライバ21、TG22、操作部24、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)25、プログラムROM(Read Only Memory)26、RAM(Random Access Memory)27、タッチパネル16と接続されている。
なお、CPU23は、プログラムROM26等の記憶媒体に格納された制御プログラムを読み出し、実行することで、上記図1のモード設定部2a、AF領域設定部2b、AE領域設定部2c、表示制御部2d、主制御部2eなどとして機能する。また、CPU23と撮像部6は、撮像部6による撮像範囲内の所定のAF領域に含まれる被写体に自動的に合焦(AF制御)させるための合焦部として機能する。さらに、CPU23と撮像部6は、当該撮像範囲内の所定のAE領域を対象として画像を自動的に露出調整(AE制御)する露出調整部としても機能する。
タッチパネル16は、液晶パネル17の表面上に重畳して配設される透明な感圧式のタッチパネルである。タッチパネル16と液晶パネル17とでタッチスクリーン18が構成される。タッチパネル16は、本実施形態にかかる位置指定受付部の一例であり、ユーザの入力操作を受け付ける。液晶パネル17は上記表示部5に相当する。ユーザが指又はタッチペンを用いてタッチパネル16にタップすると、タッチパネル26は、当該タップ位置の座標を検出してCPU23に出力する。なお、位置指定受付部としては、表示部に表示された撮像画像に対するユーザの位置指定を検出可能であれば、タッチパネル16以外にも、任意の位置検出デバイスを使用してもよい。
記録デバイス19は、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)等のディスク、メモリカード等の半導体メモリ、磁気テープ、その他のリムーバブル記録媒体を備え、撮像装置10の本体に対して着脱自在である。また、記録デバイス19は、撮像装置10に内蔵される半導体メモリ、ディスク、HDD等で構成することも可能である。かかる記録デバイス19は、CPU19(記録制御部に相当する。)の指示に基づき、信号処理部7で信号処理された画像信号を、画像データとして記録媒体に記録する。かかる記録デバイスは、撮像により得られた画像データを記録する記録部に相当する。
操作部24は、タッチパネル16とは別途に設けられた操作手段であり、例えば、シャッターボタン、電源ボタン等の各種ボタンや、スイッチ、レバー、ダイヤル、十字キーなどを含む。また、操作部12は、接触センサ、光センサなど、所定のユーザ入力を検出するユーザ入力検出部を含んでもよい。
EEPROM25は、設定された各種情報など、電源がオフにされたときも保持すべきデータ等を記憶する。プログラムROM26は、CPU23が実行するプログラム、該プログラムを実行する上で必要なデータを記憶する。そして、RAM27は、CPU23が各種処理を実行する際のワークエリアとして必要なプログラムやデータを一時記憶する。
ここで、図4A、図4Bを参照して、本実施形態にかかる撮像装置10の外観構成の一例について説明する。図4A、図4Bはそれぞれ、本実施形態にかかる撮像装置10を示す前方斜視図、後方斜視図である。
図4A、図4Bに示すように、撮像装置10の前面は、スライド式のレンズカバー31で覆われている。当該前面のレンズカバー31を下方にスライドさせて開くと、上記レンズ部11を構成する撮影レンズ32とAFイルミネータ33が露呈するように配置されている。このAFイルミネータ33は、セルフタイマランプを兼ねている。また、撮像装置10の背面には、当該背面の大部分を占めるようにして、上述したタッチスクリーン18が設けられている。
また、撮像装置10の上面には、ズームレバー(TELE/WIDE)34、シャッターボタン35、再生ボタン36及びパワーボタン37が配置されている。これらズームレバー34、シャッターボタン35、再生ボタン36及びパワーボタン37は、上記図3に示した操作部24の一例である。なお、ユーザがシャッターボタン35を押下することで撮影動作を指示することができるが、本実施形態にかかる撮像装置10は、タッチパネル16に対する入力操作のみで撮影可能であるので、シャッターボタン35を省略してもよい。また、撮像指示用の操作具として、シャッターボタン35の代わりに、例えば、接触センサ又は光センサなどといった、ユーザによる押下操作が不要な操作具を設置してもよい。これにより、撮影時にシャッターボタン35を全押しすることに伴う手振れなどを防止して、安定的に撮影できる。
次に、以上説明したようなハードウェア構成の撮像装置10の動作について説明する。CPU23は、プログラムROM26に記録されているプログラムを実行することにより撮像装置10を構成する各部を制御し、タッチパネル16からの信号や、操作部24からの信号に応じて、所定の処理を実行する。操作部24は、ユーザによる操作に対応した信号をCPU23に供給する。
すなわち、タッチパネル16の任意の位置に、指やタッチペンが触れる等して押下(即ち、タップ)されると、つまりユーザにより所定の操作入力がなされると、該タッチパネル16より押下された位置の座標が検出され、当該座標に係る信号がCPU23に送出される。CPU23は該座標に対応する所定の情報を取得し、該情報に基づいて所定の処理を実行する。
(a)AF制御
撮像時には、まず、レンズ部11を介して撮像素子12に被写体光が入射すると、撮像素子12は、撮像範囲内の被写体を撮像する。即ち、撮像素子12は、レンズ部11により撮像面に集光された光学像を光電変換して、アナログの画像信号を出力する。このとき、モータドライバ21は、CPU23の制御に基づきアクチュエータ20を駆動する。この駆動により、レンズ部11は、撮像装置10の筐体から露出/収納される。また、この駆動により、レンズ部11を構成する絞りの調整や、レンズ部11を構成するフォーカスレンズの移動が行われる。このようにして、AF領域内の被写体に対してレンズ装置11の焦点が自動的に合焦される(自動合焦制御)。
(b)AE制御
さらに、タイミングジェネレータ22は、CPU23の制御に基づいて、タイミング信号を撮像素子12に供給する。このタイミング信号により撮像素子12における露出時間等が制御される。撮像素子12は、このタイミングジェネレータ22から供給されるタイミング信号に基づいて動作することにより、レンズ部11を介して入射する被写体からの光を受光して光電変換を行い、受光量に応じた電気信号としてのアナログの画像信号を、アナログ信号処理部13に供給する。このようにして、被写体を撮像して得られる画像の露出が適切となるよう自動的に調整される(自動露出制御)。
(c)信号処理
アナログ信号処理部13は、CPU23の制御に基づいて、撮像素子12から送出されたアナログの画像信号に対してアナログ信号処理(増幅等)を行い、その結果得られる画像信号を、A/D変換部14に供給する。A/D変換部14は、CPU23の制御に基づいて、アナログ信号処理部13からのアナログの画像信号をA/D変換し、その結果得られるデジタルの画像データをデジタル信号処理部15に供給する。
デジタル信号処理部15は、CPU23の制御に基づいてA/D変換部14からのデジタルの画像信号に対し、ノイズ除去、ホワイトバランス調整、色補正、エッジ強調、ガンマ補正等のうち必要なデジタル信号処理を施し、液晶パネル17に供給して表示させる。
(d)圧縮記録処理
また、デジタル信号処理部15は、A/D変換部14からのデジタルの画像信号を、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等の所定の圧縮符号化方式で圧縮し、その結果、得られる圧縮されたデジタルの画像信号を、記録デバイス19に供給して記録させる。
(e)再生処理
更に、デジタル信号処理部15は、記録デバイス19に記録された圧縮された画像データを伸張し、その結果得られる画像データを液晶パネル17に供給して表示させる。
(f)ライブビュー画像の表示処理
デジタル信号処理部15は、A/D変換部14からの動画像データを、液晶パネル17に供給し、これにより液晶パネル17では、撮像範囲内にある被写体を撮像したライブビュー画像が表示される。このライブビュー画像(動画)は、ユーザが、所望の静止画像を撮影するために、撮像範囲や画角、被写体の状態などを視認するためのものである。このため、ライブビュー画像の画質は、記録デバイス19に記録される静止画(写真)ほどには求められない。このため、撮像処理の迅速化及び容易化の観点から、ライブビュー画像には、記録される静止画と比べてデータ密度を落とし、信号処理も簡素化した動画像が用いられる。
その他、デジタル信号処理部15は、CPU23の制御に基づいて、フォーカス制御に用いるAF枠(マルチAF枠、スポットAF枠等)の画像を生成し、当該AF枠を液晶パネル17に供給して表示させる。
上述したように、本実施形態にかかる撮像装置10では、撮像素子12によって撮像された画像上にAF枠が設定され、そのAF枠の内部の画像に基づいてフォーカスが制御される。このAF機能では、AF枠を、液晶パネル17に表示された画像上の任意の位置に設定することができるようになっており、さらに、例えば、液晶パネル17と一体的に構成されたタッチパネル16に対する操作だけで、その位置やサイズ等の制御を行うことができるようになっている。AF処理は、CPU23がプログラムROM26のプログラムを読み出して実行することで実現される。
上記のようにして、撮像部6により撮像された動画像(ライブビュー画像)が液晶パネル17に表示されているときに、ユーザは、撮像装置10を所望の被写体に向けてアングルを定めてで、撮影する。この撮影時には、一般には、ユーザが、操作部24に所定の操作(例えば、シャッターボタンの押下)を行うことで、撮像装置10に対して撮影動作を指示する。このユーザ操作に応じて、操作部24からレリーズ信号がPU23に供給される。このようにして、レリーズ信号等がCPU23に供給されると、該CPU23は、デジタル信号処理部15を制御し、A/D変換部14からデジタル信号処理部15に供給された画像データを圧縮させ、この圧縮された画像データを記録デバイス19に記録させる。以降、これらの処理を「撮影・記録処理」と呼ぶ。
ここで、本実施形態にかかる撮像装置10における「撮影・記録処理」についてより詳細に説明する。本実施形態にかかる撮影・記録処理は、撮像部6により被写体を撮像して得られた静止画像を、所定の圧縮符号化方式で圧縮した上で、記録デバイス19に記録する処理である。上述したように、撮像装置10の撮影動作では、(a)撮像部6におけるAF制御、(b)撮像部6におけるAE制御、(c)信号処理部7における信号処理(例えば、画像信号の増幅、ノイズ除去処理等)、(d)デジタル信号処理部15における画像データ圧縮処理及び記録デバイス19における記録処理が行われる。このうち(c)信号処理と(d)圧縮記録処理が、本実施形態にかかる「撮影・記録処理」に相当する。
次に、本実施形態にかかる撮像装置10における撮影・記録処理時の操作方式の特徴について概略的に説明する。本実施形態にかかる撮像装置10で撮影・記録処理を行う場合、タッチパネル16のみを使用すればよく、シャッターボタン35を使用しなくてもよい。詳細には、撮影時には、まず、上述したタッチパネル16の所望位置に対してユーザがタップすることで、スポットAF枠103が指定される。次いで、当該指定されたAF枠103内の被写体に対してAF処理が実行されて、当該AF処理が完了した後、ユーザがタッチパネル16を再度タップする。この2回目のタップで上記スポットAF枠103の領域内が指定された場合に、CPU23はレリーズ信号が供給されたと判断して、上述した撮影・記録処理を実行する。これにより、AF枠103内の被写体に対して合焦された画像データが、デジタル信号処理部15により圧縮された上で、記録デバイス19に記録される。
或いは、上記AF処理を実行している最中であるとき(つまり、合焦処理が未完了であるとき)に、スポットAF枠103を指定する1回目のタップから所定時間以内に、ユーザがタッチパネル16に対して任意の位置を指定してタップすると、CPU23は、レリーズ信号が供給されたと判断して、上記の撮影・記録処理を行う。ただし、この場合には、上記のスポットAF枠103の位置設定を取り消して、例えば、液晶パネル17の画面100全体をマルチAF領域に設定して、マルチAF制御を行って合焦させてから、撮影・記録処理を行う。これにより、スポットAEでは合焦していない場合でも、より広いマルチAF領域での合焦を試み、強制的に撮影・記録処理を行うことで、シャッターチャンスを逃すことを防止できる。
なお、ここでは、合焦画面100全体に対してマルチAF制御を行う例を挙げているが、かかる例に限定されない。マルチAF領域は、上記1回目のタップで指定されたスポットAF枠103内の領域を含み、かつ、当該領域より広い領域であればよい。
以上説明したように、本実施形態では、シャッターボタン35の押下による撮影方法以外にも、タッチパネル16のみを用いた撮影方法も使用可能であるので、より利便性の高い撮像装置10を提供することができる。
次に、図5、図6を参照して、本実施形態にかかる撮像装置10における撮像方法について詳細に説明する。図5は、本実施形態にかかる撮像装置10における撮像方法を示すフローチャートであり、図6は、図5のステップS10の詳細を示すフローチャートである。以下に説明する撮像方法は、撮像装置10が一般にコンティニュアスAFモードと呼ばれるモードで動作するときの方法に関するものである。
図5に示す撮像方法の概略を説明する。まず、ユーザが、撮像装置10のタッチパネル16の所望の位置に1回目のタップを行い、スポットAF領域の位置を指定する(S10)。すると、撮像装置10は、自動的にコンティニュアスAFモードとなり、指定されたスポットAF領域に対するスポットAF制御を行い(S12)、スポットAFのロック状態(合焦処理が完了した状態)になる(S16)。その後、ユーザがタッチパネル16に対して2回目にタップした位置がAFロック枠内である場合(S18)、撮像装置10は、スポットAE制御(S20)を行って撮影する(S30)。一方、ユーザが2回目にタップした位置がAFロック枠外なら、撮像装置10は、スポットAF枠を2回目のタップ位置に移動させる(S22)。
また、上記S12のAF制御によりスポットAFのロック状態となる前に(即ち、合焦未完了時に)、タッチパネル16に対して2回目のタップがあったとする。このとき、2回目にタップした位置がAF枠より広い所定の第1領域内であり(S24)、かつ、1回目から2回目のタップが所定時間内である場合(S26)、撮像装置10は、マルチAF/AE制御(S28)を行って、撮影する(S30)。また、1回目から2回目のタップが所定時間以上である場合や(S26)、2回目にタップした位置が上記所定の第1領域外である場合(S30)、撮像装置10は、1回目のタップで指定されたスポットAF枠を2回目のタップの位置に移動させる(S22)。
次に、図5のフローについてより詳細に説明する。図5に示すように、まず、ステップS10では、撮像装置10のCPU23は、ユーザがタッチパネル16に対して1回目のタップをしたか否か、つまり、ユーザによるスポットAF領域の位置指定(AFポイント指定)を受け付けたか否かを判定する。スポットAF領域の位置指定がない場合、つまり、ユーザがタッチパネル16にタップしない場合は、当該位置指定があるまで、CPU23はタッチパネル16からの入力のチェックを繰り返す。
ユーザがタッチパネル16に対して1回目のタップを行って、スポットAF領域の位置を指定した場合、タッチパネル16は、ユーザの1回目のタップに応じて、液晶パネル17に表示された画像(ライブビュー映像)に対するユーザの位置指定を受け付ける(位置指定受付ステップ)。そして、タッチパネル16は、第1回目のタップにより指定された位置を検知して、当該1回目のタップ位置の座標をCPU23に伝える。
ここで、図6を参照して、1回目のタップがあったときの処理(ステップS10)の詳細を説明する。図6に示すように、まず、CPU23は、上記1回目のタップに応じて、当該1回目のタップにより指定された位置がAF検波可能枠102内であるか否かを判定する(ステップS102)。指定された位置が検波可能範囲102内であれば、ステップ104にて、CPU23は、当該第1回目のタップにより指定された位置を中心とする所定の領域を、スポットAF領域として設定する(AF領域設定ステップ)。次いで、ステップS106にて、CPU23は、当該設定されたスポットAF領域を囲むスポットAF枠103を、液晶パネル17に表示された画像(ライブビュー映像)上に表示させる(AF枠表示ステップ)。そして、図6のフローを終了し、図5のステップS12に進む。
一方、指定された位置が検波可能範囲102外であれば、まず、ステップS108にて、CPU23は、スポットAF枠103の位置設定を初期状態に戻す。さらに、ステップ110にて、CPU23は、AF検波可能範囲をユーザに示すため、液晶パネル17のライブビュー画像上に、スポットAE領域を指定可能な範囲を表すAF検波可能枠102を所定時間表示する。その後、図5のステップS10に戻り、タッチパネル16に対する次の位置指定(タップ)を待機する。
かかる図6のS102〜S110の表示処理の具体例を図7A〜Cに示す。第1回目のタッチ前には、図7Aに示すように、撮像装置10のタッチスクリーン18の画面100上に、撮像装置10により撮像中の動画であるライブビュー画像と、AF検波可能枠102が表示されている。
ユーザがこのAF検波可能枠102内をタップしてAFポイントを指定すると、図7Bに示すように、タッチスクリーン18の画面100上で、AF検波可能枠102が消えて、指定されたAFポイントを中心とする矩形のスポットAF枠103が表示される。一方、ユーザがAF検波可能枠102外をタップすると(S101)、図7Cに示すように、タッチスクリーン18の画面100上に、再びAF検波可能枠102が表示される(S105)。これにより、ユーザに対して、AF検波可能枠102の範囲内でAFポイントを再び指定するように促すことができる。
次いで、図5のステップS12では、CPU23は、上記1回目のタップにより指定された位置に設定されたスポットAF領域を基準として、スポットAF制御を実行し、当該スポットAF領域に含まれる被写体に対する合焦処理を開始させる(合焦ステップ)。かかるスポットAF制御は、図7Bに示したように、上記1回目のタップにより指定された位置を中心とする所定の狭い領域(スポットAF枠103)内で、一般にコンティニュアスAFと呼ばれる自動合焦処理を行う。つまり、ユーザがタッチパネル16のタップを止めても、CPU23が画面100上のスポットAF枠103内の被写体に対して合焦するよう継続して制御する。このとき、スポットAF枠103内の領域に含まれる被写体に対してピントを合わせるように、上記合焦部によりレンズ部11のフォーカスレンズ等が駆動される。
このスポットAF制御を行っている最中で、被写体に対してピントが合った場合、つまり、合焦が完了した場合には、液晶パネル17におけるスポットAF枠103の表示を例えば白色から緑色に変え、ユーザに合焦が完了したことを通知する。なお、合焦時と未合焦時のAF枠の表示方法に関しては、ユーザが両者を区別できるものであればよく、かかる例に限定されることない。別の一例として、例えば、未合焦時はAF枠を点滅させ、合焦時はAF枠の点滅を停止して通常表示する手法などがある。
次いで、かかるスポットAF制御を実行している最中に、ステップS14にて、CPU23は、ユーザがタッチパネル16に対して2回目のタップを行ったか否かを継続的にチェックしている。このチェック処理でも、上記ステップS10と同様に、AF検波可能枠102を用いたタップ位置のチェックを実行する(図6参照。)。スポットAF領域の位置指定がない場合、つまり、ユーザがタッチパネル16に2回目のタップしない場合は、当該2回目のタップがあるまで、CPU23はタッチパネル16からの入力のチェックを繰り返し、上記スポットAF制御(S12)を継続的に実行する。
ユーザがタッチパネル16に対して2回目のタップを行った場合、タッチパネル16は、2回目のタップに応じて、液晶パネル17に表示された画像(ライブビュー画像)に対するユーザの位置指定を受け付ける(位置指定受付ステップ)。そして、タッチパネル16は、第2回目のタップにより指定された位置を検知して、当該2回目のタップ位置の座標をCPU23に伝える。そして、ステップS16に進む
ステップS16では、CPU23は、スポットAF枠103内(スポットAF領域)に含まれる被写体に対する合焦処理が完了しているか否かを判定する。この結果、合焦処理が完了している場合は、ステップS18に進み、合焦処理が未完了である場合は、ステップS24に進む。
次いで、ステップS18では、上記S14での2回目のタップにより指定された位置(2回目のタップ位置)が、スポットAF枠103内であるか否かを判定する。2回目のタップ位置がスポットAF枠103内である場合には、ステップS20にて、スポットAE制御を行う。このスポットAE制御では、例えば、スポットAF枠103と同様に狭いAE領域に含まれる画像を基準として露出調整を行う。さらに、ステップS30にて、CPU23は、上記撮影・記録処理を実行するよう信号処理部7及び記録デバイス19を制御して、所定の撮影動作を行わせ、この撮影動作により得られた、スポットAF枠103内の被写体に合焦した画像データを記録デバイス19に記録する(ステップS30)。
一方、S18にて2回目のタップ位置がスポットAF枠103内になければ、ステップS22にて、CPU23は、スポットAF枠103を、2回目のタップにより指定された位置に移動させ、移動後のスポットAF枠103を液晶パネル17の画像上に表示する。そして、CPU23は、スポットAF領域を、当該移動させたスポットAF枠103内の領域に再設定して、ステップ12のスポットAF制御に戻り、再設定されたスポットAF領域に対する合焦処理を実行する。これにより、2回目のタップ位置が、表示されたスポットAF枠103外であれば、ユーザにより再指定された位置を中心とする新たなスポットAF領域で、スポットAF制御を実行できる。このため、一旦、1回目のタップによるスポットAF領域を設定した後であっても、ユーザの所望する任意の位置にスポットAF領域を再設定して、そのスポットAF領域の被写体にピントを合わせることができる。
また、上記S16にて合焦処理が未完了である場合には、まず、ステップS24で、CPU23は、第2回目のタップにより指定された位置が、上記1回目のタップで指定されたスポットAF枠103を内包する所定の第1領域内であるか否かを判定する。この所定の第1領域は、スポットAF枠103を含み、かつ、スポットAF枠103より大きい領域である。このように、S24でのタップ位置の判定基準となる第1の領域を、スポットAF枠103より広くすることで、1回目と2回目のタップとの間でのユーザの意図しないタップ位置のずれを補償できる。
S24での判定の結果、2回目のタップにより指定された位置が、当該所定の第1領域外であれば、ステップS22に進み、CPU23は、上述のようにスポットAF枠103及びスポットAF領域を、2回目のタップ位置に移動させて(ステップS22)、再度、移動後のスポットAF領域を基準としてスポットAF制御を行う(ステップS12)。一方、2回目のタップにより指定された位置が、当該所定の第1領域内であれば、ステップS26に進む。
本実施形態では、このS24での所定の第1領域は、例えば、画面100全体としている。従って、2回目のタップが画面100内のどの位置であっても、ステップS24に進むことなる。このように、本実施形態では、上記AF枠103を含む所定の第1領域を、画面100全体としているが、かかる例に限定されない。別の一例として、例えば図8に示すように、AF検波可能枠102内の領域を略4等分した4つの分割領域のうち、スポットAF枠103を含む分割領域108を、上記所定の第1領域としてもよい。これにより、ユーザは、当該分割領域108外にタップすれば、スポットAF枠103の位置を変更できるので、便利である。また、別の例としては、上記所定の第1領域を、図8のスポットAF枠103内の領域とすることも可能である。
次いで、ステップS26では、CPU23は、上記1回目のタップ(S10)から所定時間以内に2回目のタップ(S14)を受け付けたか否かを判定する。第1回目のタップから所定時間を経過後に第2回目のタップを受け付けた場合には、ステップS22に進み、CPU23は、上述のようにスポットAF枠103及びスポットAF領域を、2回目のタップ位置に移動させて(ステップS22)、再度、スポットAF制御を行う(ステップS12)。
一方、1回目のタップから所定時間以内に2回目のタップを受け付けた場合(即ち、ダブルタップした場合)には、ステップS28に進む。ステップS28では、CPU23は、1回目のタップで指定されたスポットAF枠103を内包する所定の第2領域(例えば画面100全体)を基準として、マルチAF/AE制御を実行する(ステップS28)。さらに、ステップS30にて、CPU23は、上記撮影・記録処理を実行するよう信号処理部7及び記録デバイス19を制御し、マルチAF枠104内の被写体に合焦した画像データを記録デバイス19に記録する(ステップS30)。
このように、スポットAF制御で合焦しない場合であっても、ユーザが所定時間以内でダブルタップしたときには、スポットAF制御よりも比較的合焦しやすいマルチAF制御を実行して、強制的に撮影・記録処理を実行する。これにより、ユーザがシャッターチャンスを逃すことが無く、かつ、マルチAF制御により、撮影した画像がピンぼけする可能性を低減できる。
なお、本実施形態では、上記S28でのマルチAF/AE制御では、例えば画面全体をマルチAF/AE領域として、AF/AE制御するが、かかる例に限定されない。例えば、上記1回目のタップで指定されたスポットAF枠103を内包する所定の第2領域に対するAF制御であればよい。例えば図8に示すように、AF検波可能枠102内の領域を略4等分した4つの分割領域のうち、スポットAF枠103を含む分割領域108を、上記所定の第2領域とし、当該分割領域108を基準としてマルチAE/AF制御してもよい。
また、本実施形態では、所定時間内のダブルタップ(S26)を受け付けたときに、ピンぼけを防止するため、S28においてマルチAF/AE処理を行っているが、かかる例に限定されない。例えば、S28では、S10で指定された当初のスポットAF領域を基準として、スポットAF/AE制御を行ってもよい。これにより、ユーザが指定したスポットAF領域、スポットAE領域に対する合焦、露出調整を優先して撮影・記録処理できる。
なお、上記図5に示した撮影方法では、スポットAFで撮影される場合は、そのスポットAF領域の中心に位置するようにスポットAE領域を設定することで、当該スポットAF領域を中心として露出調整処理を行う。一方、マルチAFで撮影される場合は、例えば画面100全体等の比較的広い領域を基準として露出調整処理を行う。ただし、後者の場合、画面100全体を基準とする例に制限されるわけではなく、スポットAF枠103を含む所定の広い領域を基準として露出調整処理を行えばよい。このように、AE領域をAF領域に合わせることで、合焦制御と露出制御のバランスを合わせることができる。
以上、図5〜図8を参照して、第1の実施形態にかかる撮像方法について説明した。本実施形態では、撮像装置10のタッチパネル16に対して2回タップするという簡単な操作で、スポットAF領域を指定し、かつ、撮影・記録処理の実行を指示することができる。
また、ユーザは、タッチパネル16をゆっくり2回タップすれば、スポットAF制御により、画像内の所望の位置の被写体に合焦させた状態で、安定的にして撮影することができる(S10→S14→S18→S30)。一方、ユーザは、タッチパネル16を素早く2回タップすれば、迅速に撮影することができ(S10→S14→S26→S30)、シャッターチャンスを逃さない。このように、タッチパネル16に対するユーザのタップ操作と、そのタップ操作に応じて撮像装置10が行う撮影動作とが、ユーザの感覚的に合致しているので、ユーザに直感的で、かつ、簡単な操作方式を提供できる。
また、撮像装置10は、1回目のタップ(S10)に応じて、当該1回目のタップで指定されたスポットAF領域を基準として、スポット合焦処理を自動的に開始する(S12)。従って、ユーザは、1回目のタップをするだけで、スポットAF領域を指定できるとともに、従来のようにシャッターボタン35を半押ししなくても、自動的に合焦処理を開始させることができるので、便利である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態にかかる撮像装置10及び撮像方法について説明する。第2の実施形態にかかる撮像装置10及び撮像方法は、上記第1の実施形態と比べて、タッチパネル16に対する1回目のタップに連動するスポットAF制御の手法が相違するのみであり、その他の機能構成については、第1の実施形態と略同一であるので、その詳細説明は省略する。
まず、図9を参照して、本発明の第2の実施形態にかかる撮像装置10における撮像方法について詳細に説明する。図9は、本実施形態にかかる撮像装置10における撮像方法を示すフローチャートである。かかる撮像方法は、撮影装置10においてAFロックの操作を行ってから撮像する方法である。
図9に示す撮像方法の概略を説明する。まず、ユーザが、撮像装置10のタッチパネル16の所望の位置に1回目のタップを行い、スポットAF領域の位置を指定する(S50)。ユーザがタッチパネル16に対する1回目のタップを離さずに、継続的に押圧している間は(S52)、撮像装置10は、指定されたスポットAF領域に対するスポットAF制御を行い(S54)、スポットAFのロック状態(合焦処理が完了した状態)になる(S56)。その後、ユーザがタッチパネル16に対して2回目にタップした位置がAFロック枠内である場合(S60)、撮像装置10は、スポットAE制御(S62)を行って撮影する(S30)。一方、ユーザが2回目にタップした位置がAFロック枠外である場合(S60)、撮像装置10は、スポットAF枠を2回目のタップ位置に移動させる(S64)。
また、上記S54のAF制御によりスポットAFのロック状態となる前に、タッチパネル16に対するタップを離した場合(S52)、2回目にタップした位置がスポットAF枠より大きい所定の第1領域内であり(S68)、かつ、1回目から2回目のタップが所定時間内である場合(S70)、撮像装置10は、マルチAF/AE制御(S72)を行って、撮影する(S74)。また、1回目から2回目のタップが所定時間以上である場合や(S70)、2回目にタップした位置が上記所定の第1領域外である場合(S68)、撮像装置10は、1回目のタップで指定されたスポットAF枠を2回目のタップの位置に移動させる(S64)。
次に、図9のフローについてより詳細に説明する。図9に示すように、まず、ステップS50では、撮像装置10のCPU23は、ユーザがタッチパネル16に対して1回目のタップをしたか否か、つまり、ユーザによるスポットAF領域の位置指定(AFポイント指定)を受け付けたか否かを判定する。スポットAF領域の位置指定がない場合、つまり、ユーザがタッチパネル16にタップしない場合は、当該位置指定があるまで、CPU23はタッチパネル16からの入力のチェックを繰り返す。
ユーザがタッチパネル16に対して1回目のタップを行って、スポットAF領域の位置を指定した場合、タッチパネル16は、ユーザの1回目のタップに応じて、液晶パネル17に表示された画像(ライブビュー映像)に対するユーザの位置指定を受け付ける(位置指定受付ステップ)。そして、タッチパネル16は、第1回目のタップにより指定された位置を検知して、当該1回目のタップ位置の座標をCPU23に伝える。S50にて1回目のタップがあったときの処理の詳細は、上記第1の実施形態にかかる図6及び図7で説明した処理(S102〜S110)と略同一であるので、省略する。
次いで、ステップS52では、CPU23は、ユーザがタッチパネル16に対するタップを止めたか否かをチェックする。ユーザがタッチパネル16上の同位置をタップし続けている間は、CPU23は、上記1回目のタップにより指定された位置に設定されたスポットAF領域を基準として、スポットAF制御を継続して実行する(ステップS54)。これにより、当該スポットAF領域に含まれる被写体に対する合焦処理が進行する(合焦ステップ)。
このスポットAF制御を行っている最中で、被写体に対してピントが合った場合、つまり、合焦が完了した場合には、液晶パネル17におけるスポットAF枠103の表示を例えば白色から緑色に変え、ユーザに合焦が完了したことを通知する。
また、上記スポットAF領域内の被写体に一旦合焦した後は、合焦部は、スポットAF枠103の位置と、レンズのフォーカス距離の設定をロックする。この状態をAFロック状態といい、その後、ユーザが1回目のタップを止めても(つまりタッチパネル16から指等を離しても)、設定されたAF枠103の位置と、レンズのフォーカス距離を維持し続け、ユーザが撮像装置10に対して所定の操作を行うまでは、AFロック状態のままになる。ここでの所定の操作とは、例えば、ユーザがタッチパネル16上の別の位置をタップして新たなAF領域を設定する操作、撮影操作、或いは、AFロック解除キーの押下などである。
また、ユーザがタッチパネル16に対してタップし続けている間は、撮像装置10の合焦部は、上記S54でのスポットAF制御を継続的に実行する。しかし、かかる例に限定されず、例えば、一旦、被写体に対して合焦した後は、AF制御を省略して、ユーザが1回目のタップを止めることのみをチェックし続けるなどしてもよい。これにより、合焦後の不要なAF動作を行わずにすむので、撮像装置10の処理効率を向上できる。
さらに、ユーザがタッチパネルにタップし続けている間は、液晶パネル17に表示された被写体の撮像画像が、ユーザの指や手で隠れて見えない場合も考えられる。これを改善するために、例えば図10に示すように、画像上にポップアップウィンドウ105を重畳表示して、スポットAF枠103内の領域の画像を、該ポップアップウィンドウ105を用いて、所定の拡大倍率でリアルタイムに拡大表示してもよい。これにより、ユーザは、ポップアップウィンドウ105の拡大画像の変化によって、AF制御の状況を確認することができる。さらに、上記ポップアップウィンドウ105を表示する際は、タップされた位置を判断基準として、画面100上の空いているスペースに表示させるなどして、ユーザの視認性を向上させてもよい。
次いで、ユーザがタッチパネル16に対する1回目のタップを止めた場合には(S52)、CPU23は、S54のスポットAF制御による合焦処理が完了して、AFロック状態となっているか否かをチェックする(ステップS56)。AFロック状態であれば、CPU23は、ユーザがタッチパネル16に対して2回目のタップを行ったか否かを継続的に監視する(ステップS58)。
タッチパネル16に2回目のタップがあった場合は、その2回目のタップにより指定された位置(2回目のタップ位置)が、スポットAF枠103内であるか否かを判定する(ステップS60)。2回目のタップ位置がスポットAF枠103内である場合には、ステップS62にて、CPU23は、スポットAE制御を行う。(ステップS62)。さらに、ステップS74にて、上記撮影・記録処理を実行するよう信号処理部7及び記録デバイス19を制御して、所定の撮影動作を行わせ、この撮影動作により得られた、スポットAF枠103内の被写体に合焦した画像データを記録デバイス19に記録する(ステップS74)。
一方、上記S60において、2回目のタップ位置がスポットAF枠103内になければ、ステップS64にて、CPU23は、スポットAF枠103を、2回目のタップにより指定された位置に移動させ(AF枠移動ステップ)、ステップ52に戻る。なお、かかるステップS60〜S64、S74の処理は、上述した図5のステップS18〜S22、S30の処理と略同一のであるので、詳細説明は省略する。
また、上記ステップ56で、AFロック状態でなかった場合は、CPU23は、ユーザがタッチパネル16に対して2回目のタップを行ったか否かを継続的に監視する(ステップS66)。例えば、1回目のタップを止めてから所定時間が経過するまで間、2回目のタップがない場合には、ステップS50に戻り、初期状態から処理を再開する。一方、S66で、タッチパネル16に2回目のタップがあった場合は、S68に進む。
ステップS68では、CPU23は、第2回目のタップにより指定された位置が、上記1回目のタップで指定されたスポットAF枠103を内包する所定の第1領域内であるか否かを判定する(ステップS68)。この所定の第1領域は、スポットAF枠103を含み、かつ、スポットAF枠103より大きい領域であり、例えば画面全体である。このように、S68でのタップ位置の判定基準となる第1の領域を、スポットAF枠103より広い領域とすることで、1回目と2回目のタップとの間でのユーザの意図しないタップ位置のずれを補償できる。
S68での判定の結果、2回目のタップにより指定された位置が、当該所定の第1領域外である場合、ステップS64に進む。このS64では、CPU23は、上述のようにスポットAF枠103及びスポットAF領域を、2回目のタップ位置に移動させて(ステップS64)、再度、移動後のスポットAF領域を基準としてスポットAF制御を行う(ステップS52)。一方、2回目のタップにより指定された位置が、当該所定の第1領域内であれば、ステップS70に進む。
ステップS70では、CPU23は、上記1回目のタップを止めてから(S52)から所定時間以内に2回目のタップ(S66)を受け付けたか否かを判定する。第1回目のタップを止めてから所定時間を経過後に第2回目のタップを受け付けた場合には、ステップS64に進む。このステップS64では、CPU23は、上述のようにスポットAF枠103及びスポットAF領域を、2回目のタップ位置に移動させて(ステップS64)、再度、移動後のスポットAF領域を基準としてスポットAF制御を行う(ステップS54)。
一方、1回目のタップを止めてから所定時間以内に2回目のタップを受け付けた場合(即ち、ダブルタップした場合)には、ステップS72に進む。ステップS72では、CPU23は、1回目のタップで指定されたスポットAF枠103を内包する所定の第2領域(例えば画面100全体)を基準として、マルチAF/AE制御を実行する(ステップS72)。さらに、ステップS74にて、CPU23は、上記撮影・記録処理を実行するよう信号処理部7及び記録デバイス19を制御し、マルチAF枠104内の被写体に合焦した画像データを記録デバイス19に記録する(ステップS74)。なお、かかるステップS68〜S74の処理は、上述した図5のステップS24〜S30の処理と略同一のであるので、詳細説明は省略する。
以上、図9〜図10を参照して、第2の実施形態にかかる撮像方法について説明した。第2の実施形態では、第1の実施形態と同様、撮像装置10のタッチパネル16に対して2回タップするという簡単な操作で、スポットAF領域を指定し、かつ、撮影・記録処理の実行を指示することができる。
また、ユーザは、1回目のタップで、スポットAF処理に必要な時間以上、タッチパネル16にタップし続け、その後に2回目のタップを行えば、スポットAF制御により、画像内の所望の位置の被写体に合焦させた状態で、安定的にして撮影することができる(S50→S54→S52→S58→S70)。一方、ユーザは、タッチパネル16を素早く2回タップすれば、迅速に撮影することができ(S50→S52→S66)、シャッターチャンスを逃さない。加えて、ユーザは、1回目のタップ時に、タッチパネル16をタップし続けることで、撮像装置10のスポットAF合焦処理を継続させ、ユーザがタッチパネル16から指を離して1回目のタップを止めることで、当該合焦処理を終了させることができる。このように、タッチパネル16に対するユーザのタップ操作と、そのタップ操作に応じて撮像装置10が行う撮影動作とが、ユーザの感覚的に合致しているので、ユーザに直感的で、かつ、簡単な操作方式を提供できる。
(第1及び第2の実施形態の効果)
以上、本発明の第1及び第2の実施形態にかかる撮像装置10及び撮像方法について説明した。第1及び第2の実施形態にかかる撮像装置10では、ユーザは、タッチパネル16に対して、撮像範囲内の任意の位置に1回目のタップをすることで、AF領域の位置を指定できる。さらに、一回目のタップによる位置指定後に、当該AF領域内の被写体を基準とした自動合焦処理を行い、当該被写体に対して合焦しているときに、当該AF領域内の所定の位置に2回目のタップをした場合に、撮影・記録処理を実行する。また、1回目のタップによる位置指定後に、上記AF領域内の被写体に対して未合焦である間で、かつ、1回目のタップから所定時間内に、上記AF領域を内包する第2の領域内に2回目のタップをした場合に、撮像する。
これによれば、ユーザは、タッチパネル16にタップするという簡単な操作により撮影することができる。さらに、従来のようにシャッターボタン35を全押しする必要がないので、撮像装置10に対して不要な力を加えることがなく、手振れを防止して、安定的に撮影できる。しかも、タッチパネル16に表示されたAF枠103をタッチするという操作方式であるので、タッチパネルに対する押圧力又は接触面積に依存する従来の操作方式(特許文献2、3)と比べて、個人差が少なく、安定して撮影できる。加えて、ユーザは、表示部5に表示された画像内のどの領域に合焦させて撮影するかを直感的に把握できる。
このように、シャッターボタン35を用いずに、タッチパネル16のみを用いて撮影可能であるため、ユーザの操作性が向上する。また、シャッターボタン35が不要となるので、装置本体にシャッターボタン35を設置しなくともよく、製造コストを低減し、装置を小型化することができる。また、撮影時に、シャッターボタン35の位置に拘束されないので、ユーザは撮像装置10を任意の方向で持って撮影できる。
また、特許文献1に記載のようなタッチパネルを用いたAF枠の指定機能を有する既存の撮像装置を使用しているユーザは、タッチパネルの画面上の任意のポイントを押せば、AE/AF領域がそのポイントに合うことを、既に認知している。従って、かかるユーザにとっては、「1回目のタップでAE/AFポイントを指定した後に、再度同じポイントをタッチすれば撮影開始する」という操作方法は、極めて自然かつ直感的でユーザにとって分かりやすい。
また、撮影時に液晶パネル17のライブビュー画像上には、AE/AF枠103が表示される。このため、ユーザは、自分が指定したAE/AF枠103の位置が明快に分かり、AE/AF処理が完了したときは、リアルタイムでAE/AF枠103の表示態様を変更する(赤色表示など)ので、ユーザが撮影可能タイミングの判断で迷うことはない。
また、例えば、(1)ユーザが、被写体に対してフォーカスと露出を正確に合わせてから撮影したい場合は、画面100上でAE/AF処理が完了したことを確認してから、再度、そのAE/AF枠を押せばよい。一方、(2)シャッターチャンスを逃さずに、素早く撮影したい場合は、タッチパネル16を所定時間内にダブルタップすればよい。さらに、(2)の場合、撮像装置10は、1回目のタップよりも広範囲で2回目のタップを受け付ける。このため、ユーザは、2回目のタップをするときに、1回目のタップをした位置(最初に指定した位置)に厳密に指を合わせる必要はなく、すぐさま撮影開始の指示を撮像装置10に与えることができる。
上記のように、本実施形態にかかる撮像装置10は、ユーザによる2種類の撮影方法の要求を好適に満たし、かつ、直感的で利便性の高い操作方法を提供でき、ユースケースに応じて失敗の少ない写真を撮影することができる。
また、上記実施形態では、(1)1回目のタップにより指定されたAF領域内の被写体に合焦しているときに撮影する場合は、画像の撮影・記録処理として、被写体のAF制御を省く。一方、(2)1回目のタップにより指定されたAF領域内の被写体に合焦していないときに撮影する場合は、上記AF領域を含むより広い第1の領域(例えば、画面全体、図8の分割領域104等)を基準としてマルチAF制御を行う。
これによれば、(1)フォーカスと露出を正確に合わせてから撮影指示した場合は、撮影シーケンスの中でAE/AF処理を省略するので、レリースタイムを短縮できる。また、(2)すばやくダブルタップして撮影指示した場合は、AE/AF領域を広げてAE/AF処理を行うので、ユーザがフォーカスを合わせたい被写体にできるだけフォーカスを合わせて撮影できる。
これにより、それぞれの撮影方式(1)、(2)の弱点を補うことができる。前者の撮影方式(1)は、全体の撮影時間がかかるという欠点があるが、レリースタイムを短縮することで、全体の撮影時間を短縮できる。また、後者の撮影方式(2)は、フォーカス位置の正確性に欠けるが、AF範囲を広げることでそれを解消又は改善できる。
また、上記実施形態によれば、(a)1回目のタップで指定されたAF枠103内の被写体に合焦した後に、2回目のタップでAF枠103外を指定した場合(上記ステップS18、S60)、(b)上記AF枠103内の被写体に未合焦であり、かつ、1回目のタップから所定時間を越えた後に2回目のタップをした場合(上記ステップS26、S70)、又は、(c)上記AF枠103内の被写体に未合焦であり、かつ、上記AF枠103を内包する第1の領域外に2回目のタップをした場合(上記ステップS24、S68)は、AF枠103で表されるAF領域を2回目のタップの位置に移動させる(上記ステップS22、S64)。これにより、上記それぞれのケース(a)、(b)、(c)において、一度AE/AFの位置を指定した後に、その場所をずらしたい場合などにも簡単に対応できる。
また、上記実施形態によれば、図6に示したように所定の操作に応じて、1回目のタップで指定されたAF枠103(AF領域)の設定を取り消して、AF領域の設定を初期状態に戻す。これにより、一旦指定したAE/AF領域の位置を初期状態に戻すための方法も簡単である。
以上のように、上記実施形態にかかる撮像装置10は、タッチパネル16をタッチするという、直感的で、個人の感覚による操作の間違いが少なく、わかりやすい操作方式を採用している。そして、この簡便な操作性により、AF/AE制御を伴う撮影動作の指示を実現しているため、ユーザにとって利便性が高い。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態にかかる撮像装置10及び撮像方法について説明する。第3の実施形態にかかる撮像装置10及び撮像方法は、上記第1の実施形態と比べて、タッチパネル16に対する操作方式が相違するのみであり、その他の機能構成については、第1の実施形態と略同一であるので、その詳細説明は省略する。
まず、本実施形態にかかる撮像装置10における撮影・記録処理時の操作方式の特徴について概略的に説明する。
本実施形態にかかる撮像装置10は、撮影動作を指示するための操作具として、従来一般的なシャッターボタン35(図4参照。)の代わりに、接触センサ60(図19A参照。)を備えている。この接触センサ60は、図3に示した操作部24の一例であり、撮像装置10に対して撮影動作を指示するためのユーザ入力を検出する入力検出部として機能する。接触センサ60は、対象物が接触しているか否かを検出可能な接触式のセンサである。かかる接触センサ60を図4に示したシャッターボタン35の代用として用いた場合、ユーザは、撮影時に指で接触センサ60に触れるだけで、撮像装置10に被写体の撮影及び記録動作を指示できる。本実施形態にかかる接触センサ60は、例えば、撮像装置10の外装において図4に示したシャッターボタン35の位置に配設され、CPU23と電気的に接続されているものとする。
本実施形態にかかる撮像装置10で撮影・記録処理を行う場合、ユーザが、図3に示した操作部24の一部である接触センサ60に指で触れると、操作部24から接触信号がCPU23に供給される。この接触信号に応じて、CPU23は、撮影画面100全体に対してマルチAF制御を行う。一方、ユーザが接触センサ60から指を離した場合は、操作部24から所定のリリース信号がCPU23に供給される。このように、ユーザが接触センサ60から指を離して触れていないときは、CPU23は、撮影画面100全体に対してマルチAF制御を行わない。
また、ユーザがタッチパネル16上の任意の位置にタップした場合は、タッチパネル16から、タップ位置を表す座標信号がCPU23に伝えられる。このとき、ユーザが上記接触センサ60に触れたままであり、かつ、上記マルチAF制御によって被写体にピントが合っている場合は、CPU23は、タッチパネル16からの座標信号の受信を契機として、撮影・記録処理を開始する。上述したように、撮影・記録処理では、CPU23はデジタル信号処理部15を制御し、A/D変換部14からデジタル信号処理部15に供給された画像データを圧縮させ、この圧縮された画像データを記録デバイス19に記録させる。
また、上記マルチAF制御によって被写体にピントが合っていないときに、ユーザがタッチパネル16上の任意の位置にタップし、所定時間以上経っても当該タップが止められない場合(所定時間以上、タップした指を離さない場合)は、CPU23は撮影・記録処理を開始する。この場合には、CPU23は、タッチパネル16に対するタップ位置を中心にスポットAF処理とスポットAE処理を行ってから、所定の撮影シーケンスを実行するよう制御する。
次に、図11を参照して、本発明の第3の実施形態にかかる撮像装置10における撮像方法について詳細に説明する。図11は、本実施形態にかかる撮像装置10における撮像方法を示すフローチャートである。かかる撮像方法は、ユーザが、操作部24の接触センサ60に触れてから、タッチパネル16にタップすることで、撮像装置10が撮影・記録処理を実行する手法である。
まず、図11に示す撮像方法の概略を説明する。ユーザが、撮像装置10の接触センサ60にタッチすると(S100)、マルチAF制御を行って(ステップS102)、AFロック状態(S106)にする。次いで、ユーザがタッチパネル16にタップ(S104)した位置がAFロック枠内であれば、スポットAEを行って撮影する(S110)。一方、タップ(S104)した位置がAFロック枠の外であれば、マルチAEを行って撮影する(S112)。
また、ユーザが、接触センサ60にタッチ(S100)した後に、AFロック状態になる前に(S106)、ユーザがタッチパネル16の任意の位置を所定時間以上タップし続けた場合は(S114)、スポットAF/AEを行って撮影する(S116)。また、上記AFロック状態になる前に、ユーザがタッチパネル16の任意の位置にダブルタップした場合は(S118)、マルチAF/AEを行って撮影する(S120)。
次に、図11のフローについてより詳細に説明する。図11に示すように、まず、ステップS100では、CPU23は、常時、操作部24としての接触センサ60に接触があったか否かを判定している(ステップS100)。接触センサ60で接触が検出されなかった場合は、接触が検出されるまでステップS100の監視を繰り返す。
この結果、ユーザの指が接触センサ60に接触して、接触センサ60に対する接触が検出された場合は、CPU23は、所定のマルチAF領域に含まれる被写体に合焦させるためのマルチAF制御を行う(ステップS102)。より詳細には、例えば図12に示すように、CPU23は、所定の入力操作(上記接触センサ60に対する接触)に応じて、まず、画面100中央(撮像範囲の中央)に位置する比較的広い所定の矩形領域(第1の領域)を、マルチAF領域104として設定する。次いで、CPU23は、当該マルチAF領域104を表すマルチAF枠を、ライブビュー画像上に重畳表示するよう表示部(液晶パネル17)を表示制御する。そして、CPU23は、当該マルチAF領域104を基準としてマルチAF制御を行う。このマルチAF制御は、マルチAF領域104に含まれる任意の被写体に対してピントが合うまで行われる。
このマルチAF制御により被写体にピントが合った場合は、当該マルチAF領域104に対して合焦したことをユーザに通知するために、CPU23は、液晶パネル17のライブビュー画像上に、マルチAF領域104内でピントがあった領域を囲む1又2以上のAF枠を表示させる。このとき、図12に示すようにマルチAF領域104全体ではなく、その領域104内の一部の領域(一部の被写体)にのみピントが合う場合がある。この場合の例を図13に示す。図13に示すように、マルチAF領域104内の一部の領域106のみに合焦した場合には、CPU23は、この合焦した領域106内でピントが合った部分を複数の領域に分け、それぞれの領域を囲むAF枠107を表示させる。
かかるAF枠107の表示により、ユーザは、合焦処理が完了し、マルチAF領域104内の一部の領域106に合焦したことを視認できる。また、かかるマルチAF制御を行っている最中に、画面100内の被写体に対してピントが合わない場合は、上記複数のAF枠107の表示を行わないので、ユーザは被写体にピントが合っていないことが分かる。なお、本実施形態では、ピントのあった領域106を複数のAF枠107で表現しているが、もちろんこの限りではない。別の一例として、例えば、図13に示した合焦した一部の領域106を囲む枠を描画して表示し、ユーザに合焦完了を認知させてもよい。
なお、被写体にピントが合ったまま固定する状態をAFロック状態と呼ぶ。上記のようにして画面100内の少なくとも一部の被写体に合焦した後に、ユーザが接触センサ60に触れている間は、CPU23は、このAFロック状態に制御する。このAFロック状態で、ユーザが接触センサ60に対する接触を止めた場合、即ち、接触センサ60から指を離した場合は、CPU23は、AFロック状態を解除して、再度ステップS100からの処理を始める。
ところで、上記マルチAF制御(S102)を行っている間、CPU23は、ユーザがタッチパネル16にタップしたか否かをチェックしている(ステップS104)。つまり、CPU23は、タッチパネル16に対するユーザのタップにより、液晶パネル17に表示されているライブビュー画像に対するユーザの位置指定を受け付けたか否かを判定している。もし、マルチAF制御開始(接触センサ60に対する接触時)から所定時間以上、タッチパネル16にタップがなかった場合は、ステップ100に戻る。
なお、図12に示すAF検波可能枠102は、AF検波可能な範囲を表す枠線であるが、ユーザは、AF検波可能枠102の範囲内でのみ、タッチパネル16をタップして、スポットAF枠103の位置を指定することができる。このAF検波可能枠102の外側にタップした場合は、スポットAF枠103の移動は行われない。
S104にて、タッチパネル16に対するタップを検出した場合、つまり、ユーザのタップにより、ライブビュー画像に対するユーザの位置指定を受け付けた場合には、(ステップS)106にて、CPU23は、上記マルチAF制御によって既に被写体にピントが合っている状態(AFロック状態)であるか否かを判定する(ステップS106)。AFロック状態であれば、S108に進み、AFロック状態でなければ、S114に進む。
ステップS108では、CPU23は、S104でのユーザのタップ位置(位置指定)が、図13に示す合焦領域106内のいずれかのAF枠107内の領域に相当するか否かをチェックする(ステップS108)。この判定の結果、合焦領域106内のいずれかのAF枠107にタップしている場合には、CPU23は、当該タップ位置に対応するAF枠107を特定し、当該タップされたAF枠107内の領域(第2の領域)を基準としたスポットAE制御を行う(ステップ110)。その後、ステップS122にて、CPU23は、上記撮影・記録処理を実行するよう信号処理部7及び記録デバイス19を制御して、所定の撮影動作を行わせ、この撮影動作により得られた、上記領域106内の被写体に合焦した画像データを記録デバイス19に記録する(ステップS122)。
上記S108でのスポットAE制御では、スポットAE制御の対象領域(第2の領域)を、タップされたAF枠107内の領域とすることで、ユーザが所望するポイントを基準として露出調整できる。しかし、かかる例に限定されず、スポットAE制御の対象領域は、例えば、上記ユーザのタップにより指定された位置を含み、かつ、上記マルチAF領域104(第1領域)より狭い所定の第2領域であれば、例えば、上記合焦領域107など、任意の領域に設定してもよい。
一方、合焦領域106内のいずれのAF枠107にもタップしていない場合、即ち、合焦領域106外にタップされた場合には、ステップS112に進み、CPU23は、例えば画面100全体(第3の領域)を基準としてマルチAE制御を行い(ステップS112)、上記撮影・記録処理を行う(ステップS122)。なお、かかるマルチAE制御では、画面100全体ではなく、上記合焦領域106に対して重点的な露出制御を行ってもよい。つまり、マルチAE制御の対象領域(第3の領域)は、上記画面100全体の例に限定されず、上記スポットAE制御(S110)の対象である第2領域より広い所定の第3領域であれば、合焦領域106など任意の領域であってよい。
ところで、上記ステップS106で、AFロック状態でなかった場合は、ステップS114にて、CPU23は、ユーザがタッチパネル16の画面100上の任意の位置に対して、所定時間以上タップし続けているか否かを判定する(ステップS114)。所定時間以上タップしている場合は、ユーザがその指定位置に対してピントを合わせた綺麗な画像を撮影したいという意図である。そこで、CPU23は、タップ位置を含む所定の第4領域に対してスポットAF制御とスポットAE制御を行って(ステップS116)から、上記撮影・記録処理を行う(ステップS126)。なお、当該第4の領域は、ユーザのタップにより指定された位置を含み、かつ、S102のマルチAF領域104より狭い領域であれば、任意の領域に設定できる。これにより、ユーザがタップし続けた位置を中心として、フォーカスを合わせかつ露出調整した画像を、強制的に記録できる。
一方、ステップS114にて、所定時間以上タップしていない場合は、通常は無視するが、本実施形態では、ステップS118に進み、CPU23は、ユーザが所定時間以内に再度タップしたか否かをチェックする(ステップS118)。つまり、このステップS118では、接触センサ60に接触してAFが定まらない状態のときに、CPU23は、ユーザがタッチパネル16に対して所定時間内にダブルタップしたか否かをチェックしている。ダブルタップがなかった場合は、ステップS100に戻る。
一方、ステップS118でダブルタップがあったと判定された場合は、ステップS120に進み、少なくとも上記マルチAF領域104(第1領域)を含む所定の第5領域(例えば、画面100全体)を対象としてマルチAF制御及びマルチAE制御を行ってから(ステップS120)、上記撮影・記録処理を行う(ステップS122)。これにより、S102でのマルチAF領域104(図12参照。)を対象としたマルチAF制御でピントが合わない場合でも、それより広い画面100全体を対象としてマルチAF制御を行って、撮影を実行できる。なお、マルチAF/AE制御の対象となる第5領域は、上記画面100全体の例に限られず、スポットAF領域103より広い領域であれば、例えば、図12のマルチAF領域104としてもよい。これにより、マルチAF領域104に対してマルチAF制御と重点的な露出制御を行い、スポットAF領域よりも広い範囲でピントと露出を合わせた画像を記録できる。
以上、図11を参照して、第3の実施形態にかかる撮像方法について説明した。この撮像方法は、接触センサ60に触れてからタッチパネル16に触れる方法である。ユーザがまず接触センサ60に触れるということは、AF処理は撮像装置10に任せてよいから、構図やピント位置を決定するより先に、まず素早く撮影を行いたいという意図が強いと考える。図11の撮影方法は、かかる意図を踏まえたものになっている。つまり、まず接触センサ60に触れると、撮像装置10は画面100の中心を基準としたマルチAFを試みる。これは、一般的な撮像装置のシャッターボタンの半押し状態と同じである。
(1)撮像装置10が画面100上の任意の被写体の合焦に成功している間(AFロック状態)は、合焦領域を示す複数のAF枠107が表示される。この間に画面100上の任意の位置にタッチすれば、撮影が開始される。さらに、このとき合焦領域を示す複数のAF枠107のうちのいずれかをタップした場合は、そのAF枠107内の領域に絞ってスポットAEを行う(S110)。なお、この時点で、フォーカスはすでに合っているので改めて行う必要はない。一方で、合焦を示すAF枠107以外の任意の位置にタッチした場合は、マルチAE処理を行って撮影する(S112)。
上記のような操作による利点を述べる。まず、撮影開始の操作として、シャッターボタンの深押しという操作を行う必要がなく、軽く画面100にタッチすればよいので、手振れをしないで撮影可能である。また、AFロック状態後のタップ位置の指定方法によって、マルチAF領域よりも狭いAE領域を指定することもできる。つまり、AF領域とAE領域を別々に指定できるという利点がある。また、画面100内でのAF枠107の表示と、被写体に合焦したか否かを表す情報(例えば、AF枠107の色変更)を表示することで、ユーザに、合焦位置や合焦の有無を認知させることができる。
(2)また、画面100上の任意の被写体に合焦していない場合は、合焦を示す複数のAF枠107が表示されないので、ユーザは被写体に合焦していないことを知ることができる。このとき、タッチパネル16にタップして、すぐに離した場合は、撮影が行われないので、ミスタッチを防止できる。しかし、タッチパネル16の任意の位置に所定時間以上タップし続けた場合は、ユーザがそのタップ位置に対してピントを合わせつつ撮影を行いたいものとし、指定した領域に対してスポットAE/AF(S116)を行ってから撮影する。さらに、AFは合わせなくてもよいから、とりあえず直ぐに撮影したというケースもある。このケースでは、上記被写体に合焦していない間でも、画面100上の任意の位置にダブルタップ(S118)をすることで、即時、撮影を開始できる。このときは、たとえ撮像装置10が自動合焦動作の途中であっても撮影を行う。
次に、図14を参照して、本発明の第3の実施形態にかかる撮像方法の変更例について詳細に説明する。図14は、本実施形態にかかる撮像装置10における撮像方法の変更例を示すフローチャートである。かかる撮像方法は、ユーザが、タッチパネル16にタップしてから、操作部24の接触センサ60に触れることで、撮像装置10が撮影・記録処理を実行する手法である。
図14に示すように、まず、ステップS130では、CPU23は、常時、タッチパネル16に対してユーザがタップしたか否かをチェックしている(ステップS130)。タップがない場合は、タップがあるまで処理を繰り返す。タッチパネル16の任意の位置にタップがあった場合は、CPU23は、スポットAF領域を、タップにより指定された位置に設定する(ステップS132)。そして、CPU23は、図15に示すように、当該スポットAF領域を表すスポットAF枠103を液晶パネル17に表示させる。
ここで、図15に示すAF検波可能枠102は、AF検波範囲を示す枠線である。ユーザがタッチパネルをタップしてスポットAF領域の位置を指定する場合は、このAF検波可能枠102に示す範囲内でのみ指定可能である。もし、このAF検波可能枠102の外側にタップした場合は、スポットAF領域の設定及びスポットAF枠103の表示は行われない。タップ位置が前記AF検波可能枠102内であれば、図15に示すようなスポットAF枠103が表示されるので、ユーザは自分が指定した位置が所望の位置かどうかを確認できる。
スポットAF領域の位置が指定された後、ステップS134にて、CPU23は、ユーザが接触センサ60に触れたか否かをチェックする(ステップ134)。ユーザが接触センサ60に触れていなければ、撮影指示がされていないので、ステップ130に戻り、触れていた場合は、次のステップS136に進む。
次いで、ステップ236では、CPU23は、ユーザがタッチパネル16にタップしたままか否かをチェックする(ステップS136)。もし、ユーザがS130からタッチパネル16にタップしたままで、S134で接触センサ60に触れた場合は、そのタップ位置に対して焦点と露出を合わせたい意向であるので、ステップ138でタップされた位置に対してスポットAE制御とスポットAF制御を行ってから(ステップS138)、撮影・記録処理を行う(ステップ152)。
一方、ステップ136で、ユーザがタッチパネル16にタップしたままでなく、既にタップを止めていたと判定された場合は、ステップS140に進み、CPU23は、上記指定されたスポットAF領域に対してスポットAF制御を試みる(ステップ140)。
次いで、CPU23が、上記指定されたAF領域に対して自動合焦に成功した場合には(ステップ142)、スポットAF領域に対してスポットAE制御を行って(ステップ144)から、撮影・記録処理を行う(ステップ152)。なお、上記のように自動合焦に成功した場合は、図15のスポットAF枠103の表示を、例えば未合焦時は白色、合焦は緑色などと表示変更することで、ユーザに合焦か未合焦かを認知させる。なお、スポットAF枠103の表示方法は、かかる例に限定されず、合焦か未合焦かを区別できる態様であればよく、例えば、未合焦時はAF枠を点滅させ、合焦時はAF枠の点滅を止めて通常表示を行うなどといった表示方法であってもよい。
一方で、ステップ142で自動合焦が成功していない場合には、次のステップS146で、CPU23は、ユーザがタッチパネル16の任意の位置に所定時間内に2回連続でタップ(つまり、ダブルタップ)したか否かをチェックする(ステップS146)。ユーザがダブルタップした場合は、すぐさま撮影を行いたい意図であるので、画面100全体に対してマルチAEとマルチAFを行って(ステップS148)から、撮影・記録処理を行う(ステップ152)。なお、ここでのマルチAF/AE制御の対象は、上記のような画面100全体の例に限定されない。例えば、図16に示すように、AF検波可能枠102内の範囲を4等分した4つの分割領域のうちで、指定されたスポットAF枠103を含む分割領域109に対して、マルチAFと重点的な露出制御を行ってもよい。
また、ステップ146でユーザがダブルタップしなかった場合は、ステップS150に進み、CPU23は、ユーザが接触センサ60から指を離したか否かをチェックする(ステップ150)。接触センサ60から手を離した場合は、ステップ130に戻る。一方、接触センサ60に触れ続けている場合は、ステップ140に戻り、指定されたスポットAF枠103に対する自動合焦制御を続ける。
以上、図14を参照して、第3の実施形態の変更例にかかる撮像方法について説明した。この撮像方法は、タッチパネル16に触れてから接触センサ60に触れる方法である。ユーザが先にタッチパネル16に触れるということは、まず、画面100中のスポットAFの位置を指定して、画面100の構図とフレーミングを行ってから撮影を行いたい意向が強いと考える。
(1)そこで、まず、ユーザがタッチパネル16の任意の位置をタップしながら、接触センサ60に触れた場合は、ユーザがすぐさま指定位置の被写体にピントを合わせて撮影を行いたいという意向である。そこで、指定した位置に対して可能な限り、スポットAE/AF制御(S138)を行ってから撮影を行う。
(2)また、タッチパネル16の任意の位置をタップしてから離した場合は、画面100上の指定された位置にスポットAF枠103が表示される。その後、ユーザが任意の時点で接触センサ60に触れ、その後も接触ボタン60に触れ続けている間は、撮像装置10がAF枠103内の被写体に対してAF制御(S140)を行う。その後、AF枠103内の被写体に焦点が合った時点で撮影を行う。もちろん、この場合の露出制御については、スポットAF枠内の領域に対してスポットAE制御(S144)を行う。
(3)しかし、カメラの性能上、指定したAF枠103内の被写体に対して、容易には焦点が合わない場合もある。この場合は、焦点が合わない旨を、AF枠103の点滅などで示すことで、ユーザに通知する。この時点ですぐに撮影したい場合には、画面100上の任意の位置をダブルタップ(S146)することで、合焦動作途中であっても、撮影を行える。この場合の露出制御については、ユーザが一度指定した領域を重視するため、指定されたスポットAF枠103を含み、より広い領域109に対してマルチAE制御を行う。
以上、図11〜図19を参照して第3の実施形態にかかる撮像装置10及び撮像方法について説明したが、本発明はかかる例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能である。
例えば、上記では、タッチパネル16とは別に、ユーザ入力を検出する入力検出部として、接触センサ60を用いたが、かかる例に限定されない。入力検出部は、ユーザ入力を検出可能な任意の手段であれば、例えば、光学的に対象を検出する光センサ、或いは、シャッターボタン35、通常のボタン、レバー、スイッチ、ダイヤルなどの各種の操作具などであってもよい。
また、上記入力検出部の撮像装置10における設置位置に関しても、上記接触センサ60のような撮像装置10の上面に配置する例に限定されるものではない。例えば、図17Aに示すように、撮像装置10の前面、つまり撮像レンズ41が配置された側の面に、入力検出部42として、接触センサ又は光センサ等を設置してもよい。また、図17Bに示すように、撮像装置10の背面、つまりタッチスクリーン18が配置された側の面に、入力検出部43として、接触センサ又は光センサ等を設置してもよい。また、これら以外でも、ユーザの操作性を考慮した上で、撮像装置10の任意の面の妥当と思われる場所に、入力検出部を設置しても構わない。
さらに、上記入力検出部としては、物理的なセンサ、操作具等を設ける代わりに、タッチパネル16上に同等の機能を実装したGUI部品を設けても構わない。例えば、図18に示す例のように、タッチスクリーン18の画面100において、AF検波範囲を示すAF検波可能枠102の外の領域に、GUI部品50を配置して、このGUI部品50を入力検出部として機能させてもよい。つまり、ユーザが、タッチパネル16のGUI部品50にタップしている状態は、上記接触センサ60等により入力が検出されている状態に相当し、GUI部品50にタップしていない状態は、上記接触センサ60等により入力が検出されていない状態に相当する。なお、GUI部品50の配置は、図18の例に限定するものではなく、ユーザの操作上問題にならない位置であれば、タッチスクリーン18上の任意の位置であってよい。
ここで、図19を参照して、本実施形態にかかる撮像装置10の操作及び携帯方法について例示する。図19A、Bは、本実施形態にかかる撮像装置10の使用状態を示す説明図である。
図19Aに示す例では、入力検出部としての接触センサ60を撮像装置10の上面部に設置したときの操作方法を示す。図19Aに示すように、ユーザは両手で撮像装置10を持ち、左手の親指でタッチスクリーン18上の任意の位置をタップして、スポットAF枠103等の位置を指定でき、右手の人差し指で接触センサ60に触れることができる。
また、図19Bに示す例では、撮像装置10の外装に物理的な入力検出部を設置する代わりに、タッチスクリーン18上に設けられたGUI部品50を入力検出部として利用する例である。ここでは、ユーザは両手で撮像装置10を持ち、左手の親指でタッチスクリーン18の所定の位置に配されたGUI部品50をタップして、右手の親指でタッチスクリーン18上の任意の位置をタップできる。
かかる図19A、Bに示したとおり、ユーザは、両手で撮像装置10をホールドすることができる。また、従来のようにシャッターボタン35を押下するという操作ではなく、入力検出部(接触センサ60、GUI部品50等)やタッチスクリーン18に対して、軽くタップする又は触れるという操作で、撮影ができる。従って、ユーザは、両手で安定して撮像装置10を保持することができ、撮影時も過度な力を撮像装置10に加えないので、手振れしにくいという利点がある。また、両手の親指でもってシンプルなタップ操作で撮影できるため、直感的に操作可能であり、かつ、利便性が高い。
以上、第3の実施形態にかかる撮像装置10及び撮像方法について説明した。従来の撮像装置(例えばデジタルカメラ)では、シャッターボタンを「半押し」して合焦動作を実行した後に、「深押し」して撮影していた。このため、シャッターボタンを押下するとき、手振れが生じやすかった。これに対し、本実施形態にかかる撮像装置10では、シャッターボタンの代替として、例えば、接触センサ60、GUI部品50などの入力検出部を設け、この入力検出部とタッチパネル16を組み合わせた操作方式で撮影する。これにより、ユーザは、撮像装置10のタッチパネル16や入力検出部に軽く触れる、即ち、タップするだけでよいので、撮影時の手振れを防止できる。
また、更なる利点としては、入力検出部とタッチパネル16とを組み合わせた操作方式を採用することで、より直感的で手数の少ない方法で、AE/AFポイントを細かく指定しながら撮影までの操作の流れを円滑に実行できる。さらに、図11及び図14に示したように、それぞれの撮像手順に最適化した処理フローを行っているため、内部処理の効率がよい。
また、入力検出部として上記GUI部品50等を利用することで、撮像装置10の本体外部にボタン、センサ類を設ける必要もなく、タッチパネル16で代用できる。このため、部品点数を減らし、製造コストを低減することができる。また、ユーザは、撮像装置10を任意の方向で持って撮影できる。
以上説明したように、上記実施形態によれば、タッチパネル16を備えた撮像装置10において、撮像装置10に表示されるライブビュー画像を見ながら、所望のタイミングで静止画を撮影及び記録する際に、直感的で個人の感覚による操作の間違いが少ない、利便性の高い操作方式を提供できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、撮像装置として、主に静止画を撮像するためのデジタルスチルカメラの例を挙げたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、デジタルビデオカメラ、定点観測するための監視カメラ、或いは、撮像部を備えた各種の電子機器(携帯電話など)にも適用できる。
本発明の第1の実施形態にかかる撮像装置を示す概略構成図である。 同実施形態にかかるマルチAF領域を示す表示画面例である。 同実施形態にかかる撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかる撮像装置を示す前方斜視図である。 同実施形態にかかる撮像装置を示す後方斜視図である。 同実施形態にかかる撮像装置における撮像方法を示すフローチャートである。 図5のステップS10の詳細を示すフローチャートである。 図6のS102〜S110の表示処理の具体例を示す表示画面例である。 図6のS102〜S110の表示処理の具体例を示す表示画面例である。 図6のS102〜S110の表示処理の具体例を示す表示画面例である。 同実施形態にかかる所定の第1領域を示す表示画面例である。 本発明の第2の実施形態にかかる撮像装置における撮像方法を示すフローチャートである。 同実施形態にかかるポップアップウィンドウを示す表示画面例である。 本発明の第3の実施形態にかかる撮像装置における撮像方法を示すフローチャートである。 同実施形態にかかるマルチAF領域を示す表示画面例である。 同実施形態にかかる合焦領域を示す表示画面例である。 同実施形態にかかる撮像装置における撮像方法の変更例を示すフローチャートである。 同実施形態にかかるスポットAF枠を示す表示画面例である。 同実施形態にかかるマルチAF制御の対象領域を示す表示画面例である。 同実施形態にかかる撮像装置の変更例を示す前方斜視図である。 同実施形態にかかる撮像装置の変更例を示す後方斜視図である。 同実施形態にかかる入力検出部としてのGUI部品を示す表示画面例である。 同実施形態にかかる撮像装置の使用状態を示す説明図である。 同実施形態にかかる撮像装置の使用状態を示す説明図である。
符号の説明
1 制御部
2 制御プログラム
3 操作入力部
4 記憶部
5 表示部
6 撮像部
7 信号処理部
10 撮像装置
11 レンズ部
12 撮像素子
13 アナログ信号処理部
14 A/D変換部
15 デジタル信号処理部
16 タッチパネル
17 液晶パネル
18 タッチスクリーン
19 記録デバイス
23 CPU
24 操作部
35 シャッターボタン
50 GUI部品
60 接触センサ
100 画面
102 AF検波可能枠
103 スポットAF枠
104 マルチAF領域(マルチAF枠)
105 ポップアップウィンドウ
106 合焦領域
107 AF枠
108、109 分割領域

Claims (17)

  1. 被写体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部による撮像範囲内にオートフォーカス領域を設定するオートフォーカス領域設定部と、
    前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦させる合焦部と、
    前記撮像部により前記被写体を撮像して得られた画像を表示する表示部と、
    前記オートフォーカス領域を表すオートフォーカス枠を前記画像上に表示するよう前記表示部を制御する表示制御部と、
    前記表示部に重畳して配設され、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付ける位置指定受付部と、
    前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦させた状態で、前記画像を記録媒体に記録する記録制御部と、
    を備え
    前記位置指定受付部は、前記位置指定受付部に対するユーザの第1回目のタップにより、前記オートフォーカス領域の位置指定を受け付け、
    前記オートフォーカス領域設定部は、前記第1回目のタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を設定し、
    前記表示制御部は、前記オートフォーカス領域設定部により設定された前記オートフォーカス領域を表す前記オートフォーカス枠を前記表示部の前記画像上に表示させ、
    前記位置指定受付部は、前記位置指定受付部に対するユーザの第2回目のタップにより、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付け、
    前記合焦部による前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理が完了しており、かつ、前記第2回目のタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠内である場合に、前記記録制御部は、当該オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦した前記画像を前記記録媒体に記録し、
    前記第2回目のタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠外である場合、前記オートフォーカス領域設定部は、前記第2回目のタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を移動させる、撮像装置。
  2. 前記表示制御部は、前記撮像装置に対するユーザの所定の入力操作に応じて、前記表示部に表示された前記画像上に前記オートフォーカス枠を表示させ、
    前記位置指定受付部は、前記位置指定受付部に対するユーザのタップにより、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付け、
    前記合焦部による前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理が完了しており、かつ、前記位置指定受付部に対するユーザのタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠内である場合に、前記記録制御部は、前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦した前記画像を前記記録媒体に記録する、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記合焦処理が未完了であり、かつ、前記第1回目のタップから所定時間以内に前記第2回目のタップを受け付けた場合に、前記記録制御部は、前記画像を前記記録媒体に記録する、請求項に記載の撮像装置。
  4. 前記合焦処理が未完了であり、かつ、前記第1回目のタップから所定時間以内に前記第2回目のタップを受け付け、かつ、前記第2回目のタップにより指定された位置が、前記オートフォーカス枠を内包する所定の第1領域内である場合に、前記記録制御部は、前記画像を前記記録媒体に記録する、請求項に記載の撮像装置。
  5. 前記合焦処理が未完了であり、かつ、前記第1回目のタップから所定時間以内に前記第2回目のタップを受け付けた場合に、前記オートフォーカス領域設定部は、前記オートフォーカス領域を内包する所定の第2領域を、新たなオートフォーカス領域に設定し、
    前記合焦部により、前記第2領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理を実行した上で、前記記録制御部により、前記第2領域に含まれる前記被写体に合焦した前記画像を前記記録媒体に記録する、請求項に記載の撮像装置。
  6. 前記合焦処理が未完了であり、かつ、前記第2回目のタップによる位置指定が、前記オートフォーカス枠を内包する所定の第1領域外であるか、或いは、前記第1回目のタップから所定時間を経過後に前記第2回目のタップを受け付けた場合に、前記オートフォーカス領域設定部は、前記第2回目のタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を移動させる、請求項に記載の撮像装置。
  7. 前記合焦部は、前記第1回目のタップに応じて、前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理を開始する、請求項に記載の撮像装置。
  8. 前記合焦部は、前記位置指定受付部に対する前記第1回目のタップが継続されている間、前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理を継続する、請求項に記載の撮像装置。
  9. 前記オートフォーカス領域設定部は、前記撮像装置に対するユーザの所定の入力操作に応じて、前記位置指定受付部に対する前記ユーザのタップにより指定された位置に設定された前記オートフォーカス領域を、初期状態に戻す、請求項に記載の撮像装置。
  10. 前記オートフォーカス領域設定部は、前記撮像装置に対するユーザの所定の入力操作に応じて、前記撮像範囲の中央に位置する所定の第1領域を前記オートフォーカス領域として設定し、
    前記表示制御部は、前記オートフォーカス領域設定部により設定された前記オートフォーカス領域に含まれる1又は2以上の前記オートフォーカス枠を前記表示部の前記画像上に表示させ、
    前記位置指定受付部は、前記位置指定受付部に対するユーザのタップにより、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付け、
    前記合焦部による前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理が完了した状態であり、かつ、前記位置指定受付部により前記位置指定を受け付けた場合に、前記記録制御部は、前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦した前記画像を前記記録媒体に記録する、請求項1に記載の撮像装置。
  11. 前記撮像範囲内の所定のオートエキスポージャー領域を対象として前記画像を露出調整する露出調整部をさらに備え、
    前記ユーザのタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠内である場合に、前記露出調整部は、当該指定された位置を含み、かつ、前記第1領域より狭い所定の第2領域を前記オートエキスポージャー領域として前記画像を露出調整し、
    前記ユーザのタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠外である場合に、前記露出調整部は、少なくとも前記第2領域より広い所定の第3領域を前記オートエキスポージャー領域として前記画像を露出調整し、
    前記記録制御部は、前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦し、かつ、前記第2領域又は前記第3領域を対象として露出調整された前記画像を前記記録媒体に記録する、請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記撮像範囲内の所定のオートエキスポージャー領域を対象として前記画像を露出調整する露出調整部をさらに備え、
    前記合焦処理が未完了であり、かつ、前記位置指定受付部に対する前記ユーザのタップが所定時間以上継続した場合に、前記合焦部は、当該ユーザのタップにより指定された位置を含み、かつ、前記第1領域より狭い所定の第4領域に含まれる前記被写体に合焦させるとともに、前記露出調整部は、前記第4領域を対象として前記画像を露出調整し、
    前記記録制御部は、前記第4領域に含まれる前記被写体に合焦し、かつ、前記第4領域を対象として露出調整された前記画像を前記記録媒体に記録する、請求項10に記載の撮像装置。
  13. 前記撮像範囲内の所定のオートエキスポージャー領域を対象として前記画像を露出調整する露出調整部をさらに備え、
    前記ユーザのタップにより
    前記位置指定受付部に対する前記ユーザのタップを所定時間内に少なくとも2回受け付けた場合に、前記合焦部は、少なくとも前記第1領域を含む所定の第5領域に含まれる前記被写体に合焦させるとともに、前記露出調整部は、前記第5領域を対象として前記画像を露出調整し、
    前記記録制御部は、前記第5領域に含まれる前記被写体に合焦し、かつ、前記第5領域を対象として露出調整された前記画像を前記記録媒体に記録する、請求項10に記載の撮像装置。
  14. 前記撮像範囲内の所定のオートエキスポージャー領域を対象として前記画像を露出調整する露出調整部と、
    前記撮像範囲内の任意の位置に設定された前記オートフォーカス領域の中心に位置するように、前記オートエキスポージャー領域を設定するオートエキスポージャー領域設定部と、
    をさらに備える、請求項1に記載の撮像装置。
  15. 前記撮像部により前記被写体を撮像して得られた前記画像に対して所定の信号処理を実行する信号処理部を更に備え、
    前記位置指定受付部により、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠内に対して前記位置指定を受け付けたときに、前記信号処理部は、前記オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦させた状態の前記画像に対して前記所定の信号処理を実行し、前記記録制御部は、当該信号処理後の前記画像を前記記録媒体に記録する、請求項1に記載の撮像装置。
  16. 撮像部により被写体を撮像して得られた画像を表示部に表示するステップと、
    前記表示部に重畳して配設され、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付ける位置指定受付部に対するユーザの第1回目のタップにより、オートフォーカス領域の位置指定を受け付けるステップと、
    前記第1回目のタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を設定するステップと、
    前記設定されたオートフォーカス領域を表すオートフォーカス枠を、前記表示部の前記画像上に表示するステップと、
    前記位置指定受付部に対するユーザの第2回目のタップにより、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付けるステップと、
    前記設定されたオートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理が完了しており、かつ、前記第2回目のタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠内である場合に、当該オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦した前記画像を前記記録媒体に記録するステップと、
    前記第2回目のタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠外である場合、前記第2回目のタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を移動させるステップと
    を含む、撮像方法。
  17. 撮像部により被写体を撮像して得られた画像を表示部に表示するステップと、
    前記表示部に重畳して配設され、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付ける位置指定受付部に対するユーザの第1回目のタップにより、オートフォーカス領域の位置指定を受け付けるステップと、
    前記第1回目のタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を設定するステップと、
    前記設定されたオートフォーカス領域を表すオートフォーカス枠を、前記表示部の前記画像上に表示するステップと、
    前記位置指定受付部に対するユーザの第2回目のタップにより、前記表示部に表示された前記画像に対するユーザの位置指定を受け付けるステップと、
    前記設定されたオートフォーカス領域に含まれる前記被写体に対する合焦処理が完了しており、かつ、前記第2回目のタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠内である場合に、当該オートフォーカス領域に含まれる前記被写体に合焦した前記画像を前記記録媒体に記録するステップと、
    前記第2回目のタップにより指定された位置が、前記表示部に表示された前記オートフォーカス枠外である場合、前記第2回目のタップにより指定された位置に、前記オートフォーカス領域を移動させるステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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