JP2009009737A - 固体電解質形燃料電池及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持体強度の確保とガスの拡散性を両立することができる固体電解質形燃料電池及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】燃料極25は、燃料極25の外周に沿って形成された四角枠状の周縁部51と、その周縁部51に囲まれた正方形の凹部53を有する薄肉部55とを備えている。つまり、薄肉部55は周縁部51より薄肉とされており、その薄肉部55は燃料極25と空気極29とが厚み方向に重なりあう領域を含んでいる。また、薄肉部55の下面側の面積、即ち凹部53の底面の面積は、燃料極25の厚み方向における全面積(全投影面積)の5〜80%の範囲である。すなわち、全面積に対する凹部53の面積の比(開口率)は、例えば80%である。
【選択図】図3

Description

本発明は、固体電解質層、燃料極、及び空気極を有するセル本体を備えた固体電解質形燃料電池及びその製造方法に関するものである。
従来より、燃料電池として、固体電解質(固体酸化物)を用いた固体酸化物形燃料電池が知られている。
この固体酸化物形燃料電池は、例えば固体電解質層の各面に燃料極と空気極とを形成したセル本体を備えた燃料電池セルを、多数積層してスタックを形成し、燃料極に燃料ガスを供給するとともに、空気極に酸化剤ガス(例えば空気)を供給し、燃料及び酸素とを固体電解質層を介して化学反応させることによって電力を発生させるものである。
この種の固体電解質形燃料電池においては、高出力密度やガスの高利用率を達成するためには、電極厚みの低減や高い気孔率を有した電極の設計が重要となってくる。
自立膜型セルにおいては、電解質部で強度が得られているため、電極(燃料極)に複数の切込部を設けて、ガスの拡散性において向上を図っている(特許文献1参照)。
しかし、支持膜型セルにおいては、支持体である電極にて強度を得ているため、ガス拡散と支持体強度を両立させることは非常に困難であった。
そこで、高い気孔率を確保しながら、強度が高い支持膜型セルを得るために、支持体中におけるガスの拡散経路として、球状気孔と繊維状気孔部を設ける技術が提案されている(特許文献2参照)。
また、燃料ガスの流れ方向下流部での燃料枯れを抑制するために、燃料ガスの流れ方向に沿って支持体厚みを薄くする技術が提案されている(特許文献3参照)。
更に、櫛歯状に流路を形成した支持体を作製し、集電体を必要としない簡略化した電池構成が提案されている(特許文献4参照)。この技術では、支持体における凹部は、投入されたガスの流路として設けられ、ガスは反応場である三相界面まで拡散することによって発電が行われ、凸部ではインターコネクタと直接的に接触して集電している。
特開2005−235549号公報 特開2006−331743号公報 特開2006−127973号公報 特開2005−216640号公報
しかしながら、特許文献2の技術では、形状の異なる気孔によって強度を確保する支持体を用いているが、ガスの拡散性に問題があり、高い出力密度が得られなかった。
また、特許文献3の技術では、燃料ガスの流れ方向下流部の厚みを薄くした支持体により、ガスの拡散性を向上して燃料枯れを抑制しているが、上流部では強度を得るために支持体の厚みを厚くする必要があり、高い出力密度が得られなかった。
更に、特許文献4の技術では、ガスの流れ方向に対して支持体の端部から端部まで流路を連続的に設けた構造であるので、(1)反応場である三相界面へのガス拡散性を向上するため凹部のへこみ量を増加すると、支持体強度が十分でなくクラックが生じるという問題や、(2)支持体の強度を向上するために凹部のへこみ量を減少すると、ガス拡散性が悪くなり出力が低下するという問題があった。
つまり、上述した従来技術では、支持体強度の確保とガスの拡散性を両立することが難しいという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、支持体強度の確保とガスの拡散性を両立することができる固体電解質形燃料電池及びその製造方法を提供することである。
(1)請求項1の発明(固体電解質形燃料電池)は、固体電解質層の一方の面側に燃料ガスに接する燃料極を備えるとともに、他方の面側に酸化剤ガスに接する空気極を備えたセル本体を有する固体電解質形燃料電池であって、前記セル本体は、前記燃料極又は空気極を主なる支持体とする板状の構造であり、前記支持体は、その平面方向において該支持体の外周を構成する枠状の周縁部と、該周縁部に周囲を囲まれており、前記支持体の厚み方向において該支持体とは異なる電極が重なり合う中央部とを備え、前記中央部の一部又は全体に、前記周縁部より厚みが薄い薄肉部を有することを特徴とする。
本発明では、支持体の中央部の一部又は全部における厚みが、(支持体の外周に沿って全周に形成された)周縁部における厚みより薄く設定されているので、支持体強度の確保とガスの拡散性を両立することができる。
つまり、本発明では、通常では反応に寄与しない箇所である周縁部を厚くすることによって強度を確保し、一方、反応に寄与する箇所である中央部に薄肉部を設けることによりガス拡散性を確保するので、支持体強度の確保とガスの拡散性を両立することが可能となる。
・本発明におけるセル本体の構造は、燃料極が支持体である燃料極支持構造又は空気極が支持体となる空気極支持構造である。このセル本体は板状であるので、支持体も板状である。なお、前記平面方向とは、板状のセル本体の主面が広がる平面方向(従って支持体の主面が広がる平面方向)であり、通常では厚み方向と垂直である。
・前記中央部とは、周縁部により周囲全体を囲まれるとともに、空気極及び燃料極とがその厚み方向(投影方向)において重なる領域である。
(2)請求項2の発明では、前記支持体の厚み方向(即ち固体電解質層への投影方向)において、前記薄肉部の面積は、前記支持体全体の面積の5〜80%の範囲であることを特徴とする。
本発明では、薄肉部の面積は支持体全体の面積の5%以上であるので(即ち薄肉となるために凹状となった部分の領域が大きいので)、優れたガス拡散性を有している。また、薄肉部の面積は支持体全体の面積の80%以下であるので、支持体の強度を十分に確保できる。
(3)請求項3の発明では、前記支持体の厚み方向の外側に開口する開口部により、前記支持体が薄肉とされたことを特徴とする。
本発明では、支持体に凹状の開口部を形成することにより薄肉部を形成したものである。
(4)請求項4の発明では、前記中央部に前記開口部が点在するように(例えば格子の交差点にあるように)形成されたことを特徴とする。
本発明は、開口部の形成状態を例示したものである。
(5)請求項5の発明では、前記薄肉部の厚みが、50μm以上であることを特徴とする。
本発明では、支持体の薄肉部における厚みが50μm以上であるので、十分な強度を確保できる。
(6)請求項6の発明では、前記セル本体を備えた固体電解質形燃料電池セルを、ガスの流通を遮断するセル間セパレータを介して、複数積層したことを特徴とする。
本発明は、固体電解質形燃料電池セルが積層された固体電解質形燃料電池スタックを示したものである。
(7)請求項7の発明は、前記請求項1〜6のいずれかに記載の固体電解質形燃料電池の製造方法であって、前記セル本体を焼成によって形成した後に、前記支持体の一部を、研磨、研削、及びブラストのいずれかの方法によって加工して、前記支持体の厚みを調整することを特徴とする。
本発明は、固体電解質形燃料電池の好適な製造方法を例示したものである。
・ここで、前記固体電解質層は、電池の作動時に燃料極に導入される燃料ガス又は空気極に導入される酸化剤ガスのうちの一方の一部をイオンとして移動させることができるイオン伝導性を有する。このイオンとしては、例えば酸素イオン及び水素イオン等が挙げられる。また、燃料極は、還元剤となる燃料ガスと接触し、セルにおける負電極として機能する。空気極は、酸化剤となる酸化剤ガスと接触し、セルにおける正電極として機能する。
・固体電解質層の材料としては、例えばZrO2系セラミック、LaGaO3系セラミック、BaCeO3系セラミック、SrCeO3系セラミック、SrZrO3系セラミック、及びCaZrO3系セラミック等が挙げられる。
・燃料極の材料としては、例えば、Ni及びFe等の金属と、Sc、Y等の希土類元素のうちの少なくとも1種により安定化されたジルコニア等のZrO2系セラミック、CeO2系セラミック等のセラミックのうちの少なくとも1種との混合物などが挙げられる。また、Pt、Au、Ag、Pd、Ir、Ru、Rh、Ni及びFe等の金属が挙げられる。これらの金属は1種のみでもよいし、2種以上の金属の合金でもよい。更に、これらの金属及び/又は合金と、上記セラミックの各々の少なくとも1種との混合物(サーメットを含む)が挙げられる。また、Ni及びFe等の金属の酸化物と、上記セラミックの各々の少なくとも1種との混合物などが挙げられる。
・空気極の材料としては、例えば、各種の金属、金属の酸化物、金属の複酸化物等を用いることができる。金属としては、Pt、Au、Ag、Pd、Ir、Ru及びRh等の金属又は2種以上の金属を含有する合金が挙げられる。更に、金属の酸化物としては、La、Sr、Ce、Co、Mn及びFe等の酸化物(La23、SrO、Ce23、Co23、MnO2及びFeO等)が挙げられる。また、複酸化物としては、少なくともLa、Pr、Sm、Sr、Ba、Co、Fe及びMn等を含有する複酸化物(La1-XSrXCoO3系複酸化物、La1-XSrXFeO3系複酸化物、La1-XSrXCo1-YFeY3系複酸化物、La1-XSrXMnO3系複酸化物、Pr1-XBaXCoO3系複酸化物及びSm1-XSrXCoO3系複酸化物等)が挙げられる。
・固体電解質形燃料電池を用いて発電を行う場合、燃料極側には燃料ガスを導入し、空気極側には酸化剤ガスを導入する。
燃料ガスとしては、水素、還元剤となる炭化水素、水素と炭化水素との混合ガス、及びこれらのガスを所定温度の水中を通過させ加湿した燃料ガス、これらのガスに水蒸気を混合させた燃料ガス等が挙げられる。炭化水素は特に限定されず、例えば、天然ガス、ナフサ、石炭ガス化ガス等が挙げられる。この燃料ガスとしては水素が好ましい。これらの燃料ガスは1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用することもできる。また、50体積%以下の窒素及びアルゴン等の不活性ガスを含有していてもよい。
酸化剤ガスとしては、酸素と他の気体との混合ガス等が挙げられる。更に、この混合ガスには80体積%以下の窒素及びアルゴン等の不活性ガスが含有されていてもよい。これらの酸化剤ガスのうちでは安全であって、且つ安価であるため、空気(約80体積%の窒素が含まれている。)が好ましい。
次に、本発明の最良の形態について、すなわち、固体電解質形燃料電池の実施形態について説明する。
a)まず、固体電解質形燃料電池モジュール(以下単に固体電解質形燃料電池と記す)の構成について説明する。
図1に示す様に、本実施例の固体電解質形燃料電池1は、燃料ガス(例えば水素)と酸化剤ガス(例えば空気(詳しくは空気中の酸素))との供給を受けて発電を行う装置であり、図示しない断熱容器に収容されている。
この固体電解質形燃料電池1は、層状の固体電解質形燃料電池セル3が複数個(例えば8個)積層された固体電解質形燃料電池スタック4と、固体電解質形燃料電池スタック4の下側に配置された層状のガス予熱部5とが、(僅かな間隙を介して)積層されて、ボルト7〜21により一体化された積層体である。
なお、本実施例では、空気の入口と出口は、中空の異なるボルト7、9により、固体電解質形燃料電池1の上部に設定されている。また、同様なボルト11によって、燃料ガスの入口は、固体電解質形燃料電池1の下部に設定されるとともに、燃料ガスの出口は、固体電解質形燃料電池1の上部に設定されている。
このうち、固体電解質形燃料電池セル3は、図2に分解して示す様に、燃料ガスと接する燃料極25が支持体となるいわゆる燃料極支持膜タイプのセルである。つまり、燃料ガス流路23側には、板状(層状)の燃料極(アノード)25が配置され、燃料極25の同図上側の表面には、薄膜の固体電解質層27が形成されている。また、固体電解質層27の空気流路31側の表面には、固体電解質層27と空気極29との反応を防止する反応防止層28が形成され、この反応防止層28の表面に、空気と接する層状の空気極(カソード)29が形成されている。尚、以下では、この一体に板状に形成された、燃料極25と固体電解質層27と反応防止層28と空気極29とを、セル本体39と称する。
また、空気極29と上方の金属製のインターコネクタ(セル3間の導通を確保するとともにガス流路を遮断するプレート:セル間セパレータ)33との間には、その導通を確保するために、(例えば空気極29と同様なLSCF、LSM等からなる)空気極側集電体35が配置されている。同様に、燃料極25と下方の金属製のセル間セパレータ33との間には、その導通を確保するために、通気性を有する例えばNiフェルトからなる燃料極側集電体37が配置されている。
更に詳しくは、この固体電解質形燃料電池セル3は、上下一対のセル間セパレータ33、33の間に、空気流路31側の金属製の空気極フレーム41と、セラミックス製の絶縁フレーム43と、セル本体39を接合して配置するとともにガス流路を遮断する金属製の隔離セパレータ45と、燃料ガス流路23側の金属製の燃料極フレーム47とを備えている。
つまり、固体電解質形燃料電池1(従って固体電解質形燃料電池セル3)は、図2の上方から見ると略正方形であり、その中央に配置されたセル本体39の周囲を囲むように、略正方形の枠体である、空気極フレーム41と絶縁フレーム43と隔離セパレータ45と燃料極フレーム47が配置されている。
このうち、隔離セパレータ45は、その内縁部が、セル本体39の外縁部の上面に接合されている。つまり、隔離セパレータ45の内縁部は、固体電解質層27の上面の外縁部にて(気密するように)全周にわたってロウ付け接合されている。
なお、各フレーム41、43、47及び各セパレータ33、45の枠状の外周部48を、厚み方向(同図上下方向)に貫くように貫通孔49が形成されている。
特に、本実施例では、図3(a)にセル本体39の下面側を示す様に、燃料極25は、燃料極25の外周に沿って正方形の四角枠状に形成された(即ち外周に沿って全周にわたって形成された)周縁部51(外径50mm×内径120mm)と、その周縁部51に囲まれた(周縁部51より)薄肉の正方形の薄肉部55(外径120mm)とを備えており、薄肉部55は、燃料極25の下面の中央に形成された凹部53により薄肉とされている。
つまり、図3(b)にセル本体の断面を示す様に、周縁部51の厚みA1は、例えば1000mmであり、薄肉部55の厚みA2は、50μm以上(例えば600μm)であるので、薄肉部55は周縁部51より、例えば400μm薄肉とされている。
また、ここでは、セル本体39を厚み方向から見た場合、薄肉部55の範囲内に、燃料極25と空気極29とが重なりあう領域(即ち中央部57)が含まれている。つまり、中央部57の全体が薄肉部55として構成されている。
更に、薄肉部55の下面側の面積、即ち凹部53の底面に対応する薄肉領域UR(図3(a)のグレー部分)の面積は、燃料極25の厚み方向における全面積(全投影面積)の5〜80%の範囲である。すなわち、全面積に対する凹部53の面積(下面側に開口する開口部の面積)の比(開口率)は、例えば80%である。
b)次に、固体電解質形燃料電池1のガス流路について説明する。
尚、図4では、燃料ガス予熱部5等の構成は省略して固体電解質形燃料電池セル3における流路を模式的に示してある。
(1)空気の流路(空気の流れを実線の矢印で示す)
図4(a)に示す様に、空気用のボルト7の上方から供給された空気は、そのボルト7の軸中心に形成された中心孔59に導入され、各固体電解質形燃料電池セル3の側方にあけられた連通路61を介してセル内の空気流路31側に導入される。
次に、セル内の空気流路31の空気は、他の連通路63から、他の空気用(排出用)のボルト9の中心孔65に排出され、その上方よりスタック外に排出される。
(2)燃料の流路(燃料の流れを破線の矢印で示す)
図4(b)に示す様に、燃料用のボルト11の下方から供給された燃料ガスは、燃料ガス予熱部5を介して、他の燃料用のボルト13の中心孔67に導入される。
次に、燃料ガスは、各固体電解質形燃料電池セル3の側方にあけられた連通路69から、各セル内の燃料ガス流路23に供給される。
次に、各セル内の燃料ガス流路23の燃料ガスは、同様な他の連通路71を介して、燃料用のボルト11の中心孔73に排出され、その上方よりスタック外に排出される。
c)次に、固体電解質形燃料電池1の製造方法について説明する。
・まず、例えばSUS430からなる板材を打ち抜いて、セル間セパレータ33、空気極フレーム41、隔離セパレータ45、燃料極フレーム47等を製造した。
また、定法により、MgOとスピネルを主成分とするグリーンシートを所定形状に形成し、焼成して、絶縁フレーム43を製造した。
・更に、固体電解質形燃料電池セル3のセル本体39を、下記の様にして製造した。
(1)燃料極グリーンシートの作製
酸化ニッケル(NiO)粉末60重量部と、イットリアを8モル%固溶させたジルコニア(8YSZ)粉末40重量部を混合して成分原料とし、この成分原料に気孔形成材として人造黒鉛粉を30重量部加えた。
次に、この気孔形成材を加えた成分原料に、分散剤1重量部と、有機溶媒としてトルエンとメチルエチルケトン(MEK)を2:3の割合で混合した溶液35重量部をそれぞれ加え、アルミナ製ポットミルを用いて24時間混合した。
その後、この混合原料に、可塑剤としてDBPを7重量部と、バインダーとしてポリビニルアルコール16重量部を加えて、更に3時間混合し、スラリーとした。
そのスラリーを用い、ドクターブレード法にて、厚さ200μmのグリーンシートとした。
そして、上記グリーンシート7枚を積層圧着し、200mm×200mmに切断して厚さ1300μmの燃料極積層グリーンシートを得た。
(2)燃料極55及び三成分積層体の焼結体の作製
固体電解質層27の原料としては、8YSZ粉末を用いた。この8YSZ粉末100重量部に、バインダーとしてポリビニルアルコール13重量部とブチルカルビトール35重量部をそれぞれ混合して、固体電解質層用スラリーを調製した。
このスラリーを、前記燃料極積層グリーンシート上に厚さ25μmとなるようにスクリーン印刷し、固体電解質層用印刷層を形成した。
一方、反応防止層(セリア系酸化物層)28の原料としては、サマリアをドープしたセリア(Sm0.2Ce0.81.9:SDC)を用いた。つまり、原料粉末には、酸化サマリウム、酸化セリウムを用い、それぞれを所定量秤量し、エタノールを溶媒として湿式混合後、1400℃−6hrキープの条件で仮焼し、SDC粉末を得た。その後、エタノール溶媒を加え湿式粉砕して、平均粒径を0.53μmのSDC粉末を得た。
このSDC粉末100重量部に、バインダーとしてポリビニルアルコール13重量部とブチルカルビトール35重量部をそれぞれ混合して、反応防止層用スラリーを調整した。
このスラリーを、前記固体電解質層用印刷層の表面上に、厚さが1〜20μm、130mm×130mmのサイズとなるようにスクリーン印刷し、反応防止層用印刷層を形成した。
これによって、燃料極積層グリーンシート、固体電解質層用印刷層、反応防止層用印刷層の三成分積層体の成形体を得た。
そして、この三成分積層体の成形体を、1400℃1時間キープの条件で同時焼成を行うことにより、三成分積層体の焼結体を得た。
(3)空気極29及びセル本体39の作製
空気極39の原料として、平均粒径2μmの市販のLa0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8x(以下LSCFと表記)粉末を用いた。
そして、このLSCF粉末100重量部に バインダーとしてポリビニルアルコール13重量部とブチルカルビトール35重量部をそれぞれ混合して、空気極用スラリーを調整した。
このスラリーを、上記三成分積層体の焼結体の反応防止層28上に、120mm×120mmのサイズで焼き付け後30μm厚となるようにスクリーン印刷した。その後、乾燥し、1200℃1時間キープの条件で焼き付けて、(ブラスト加工前の)セル本体39を作製した。
(4)ブラストによる加工
前記セル本体39のうち、燃料極25(詳しくは露出した下面側)に対してブラスト加工を行った。つまり、燃料極25の薄肉部55を周縁部51より薄肉にするために、薄肉部55を凹状に加工するブラスト加工を行って、セル本体39を完成した。
・その後、空気極フレーム41、絶縁フレーム43、隔離セパレータ45、燃料極フレーム47の順で重ね合わせ、ロウ材により接合一体化した。
次に、上述のように接合一体化した部材を用い、セル間セパレータ33、空気極側集電体35、燃料極側集電体37などを、積層して一体にして、固体電解質形燃料電池1を組み付けた。
そして、この固体電解質形燃料電池1の外周部48に形成した貫通孔49にボルト7〜21を嵌め込むとともに、それらの両端からナット(図示せず)を螺合させて締め付け、固体電解質形燃料電池1を押圧して一体化した。
尚、燃料ガスや空気をモジュール外に排出(又はモジュール内に導入)しないボルトには、有底のナットを使用して開口部を封鎖する。
c)次に、本実施例の効果について説明する。
本実施例では、図3に示す様に、支持体である燃料極25の強度(従ってセル本体39の強度)は、燃料極25の周縁部(反応に寄与しない箇所)51の厚みを厚くすることで確保している。また、燃料極25におけるガスの拡散性は、燃料極25と空気極29とが投影方向にて重なり合う中央部57の厚みを、ブラスト加工によって薄くすることによって、即ち(中央部57を含むように)薄肉部55を形成することによって、向上させている。これによって、良好な支持体強度とガスの拡散性を両立することができる。
つまり、本実施例では、反応場である三相界面へのガスの拡散性を向上することを目的として、薄肉部55における支持体厚みを低減しても、厚く形成された周縁部51によって十分な強度が得られているため、セル割れが生じることなく、高い出力密度を得ることができる。
次に、実施例2について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略する。
図5に示す様に、本実施例の固体電解質形燃料電池のセル本体81は、前記実施例1と同様に、(支持体である)燃料極83と固体電解質層85と反応防止層87と空気極89とを備えている。
特に本実施例では、燃料極83の下面(図5(b)の下方)に、燃料ガスの流路(同図左右方向)に沿って、短冊状に複数の凹部(下面側に開口する開口部)91が形成されている。
つまり、燃料極83には、厚みの大きな枠状の周縁部93の内側に、各凹部91に対応して各薄肉部95が形成されている。なお、前記厚み方向において燃料極83と空気極89とが重なり合う中央部97においては、薄肉部95のみが薄肉となっている。
ここでは、凹部91の開口率は40%であり、薄肉部95の厚みは、例えば600μmである。
本実施例によっても、前記実施例1と同様な効果を奏する。なお、実施例1より開口率が小さい分、強度が高いという利点がある。
次に、実施例3について説明するが、前記実施例2と同様な内容の説明は省略する。
図6に示す様に、本実施例の固体電解質形燃料電池のセル本体101は、前記実施例2と同様に、(支持体である)燃料極103と固体電解質層105と反応防止層107と空気極109とを備えている。
特に本実施例では、燃料極103の下面(図6(b)の下方)に、格子の間を削るように(縦横に複数の行列が配置されるように)、厚み方向から見て正方形の凹部(下面側に開口する開口部)111が、多数形成されている。
つまり、燃料極103には、厚みの大きな枠状の周縁部113の内側に、各凹部111に対応して多数の薄肉部115が形成されている。なお、前記厚み方向において燃料極113と空気極109とが重なり合う中央部117においては、薄肉部115のみが薄肉となっている。
ここでは、凹部111の開口率は35%であり、凹部111の深さは、実施例2より深く設定されているので、薄肉部115の厚みは、実施例2より薄い、例えば500μmである。
本実施例によっても、前記実施例2と同様な効果を奏する。また、実施例2より開口率が小さい分、強度が高いという利点がある。更に、薄肉部115の間の凸部119が格子状に形成されているので、薄肉部115における強度が高いという効果もある。しかも、凹部111はより深く設定されているので、ガス拡散性にも優れている。
次に、実施例4について説明するが、前記実施例3と同様な内容の説明は省略する。
図7に示す様に、本実施例の固体電解質形燃料電池のセル本体121は、前記実施例3と同様に、(支持体である)燃料極123と固体電解質層125と反応防止層127と空気極129とを備えている。
特に本実施例では、燃料極123の下面(図7(b)の下方)に、厚み方向から見て円形の凹部(下面側に開口する開口部)131が、多数形成されている。
つまり、燃料極123には、厚みの大きな枠状の周縁部133の内側に、各凹部131に対応して多数の薄肉部135が形成されている。なお、前記厚み方向において燃料極123と空気極129とが重なり合う中央部137においては、薄肉部135のみが薄肉となっている。
ここでは、凹部131の開口率は35%であり、薄肉部135の厚みは、例えば500μmである。
本実施例によっても、前記実施例3と同様な効果を奏する。
次に、実施例5について説明するが、前記実施例4と同様な内容の説明は省略する。
図8に示す様に、本実施例の固体電解質形燃料電池のセル本体141は、前記実施例4と同様に、(支持体である)燃料極143と固体電解質層145と反応防止層147と空気極149とを備えている。
特に本実施例では、燃料極143の下面(図8(b)の下方)に、厚み方向から見て六角形の凹部(下面側に開口する開口部)151が、千鳥状の配置で多数の形成されている。
つまり、燃料極143には、厚みの大きな枠状の周縁部153の内側に、各凹部151に対応して多数の薄肉部155が形成されている。なお、前記厚み方向において燃料極143と空気極149とが重なり合う中央部157においては、薄肉部155のみが薄肉となっている。
ここでは、凹部151の開口率は35%であり、薄肉部155の厚みは、例えば500μmである。
本実施例によっても、前記実施例4と同様な効果を奏する。
次に、実施例6について説明するが、前記実施例2と同様な内容の説明は省略する。
図9に示す様に、本実施例の固体電解質形燃料電池のセル本体161は、前記実施例2と同様に、(支持体である)燃料極163と固体電解質層165と反応防止層167と空気極169とを備えている。
特に本実施例では、燃料極163の下面(図9(b)の下方)に、燃料ガスの流路(同図左右方向)に沿って、短冊状に複数の凹部(下面側に開口する開口部)171が形成されるとともに、各凹部171には、断続的に更に深い穴173が複数形成されている。
つまり、燃料極163には、厚みの大きな枠状の周縁部175の内側に、各凹部171に対応して、位置によって深さが異なる各薄肉部177が形成されている。なお、前記厚み方向において燃料極163と空気極169とが重なり合う中央部179においては、薄肉部177のみが薄肉となっている。
ここでは、凹部171の開口率は40%である。また、薄肉部177において、穴173に対応する部分の厚みは600μmであり、穴173以外に対応する部分の厚みは300μmである。
本実施例によっても、前記実施例2と同様な効果を奏する。また、実施例2の凹部より深い穴173が形成されているので、一層ガス拡散性に優れているという利点がある。
次に、実施例7について説明するが、前記実施例3と同様な内容の説明は省略する。
図10に示す様に、本実施例の固体電解質形燃料電池のセル本体181は、前記実施例3と同様に、(支持体である)燃料極183と固体電解質層185と反応防止層187と空気極189とを備えている。
特に本実施例では、燃料極183の下面(図10(b)の下方)に、格子の間を削るように、厚み方向から見て正方形の多数の凹部(下面側に開口する開口部)191が形成されている。
つまり、燃料極183には、厚みの大きな枠状の周縁部193の内側に、各凹部191に対応して多数の薄肉部195が形成されている。なお、前記厚み方向において燃料極183と空気極189とが重なり合う中央部197においては、薄肉部195のみが薄肉となっている。
ここでは、凹部191は、実施例3に比べて燃料極183の中心に集中して形成されており、その凹部191の開口率は5%である。また、薄肉部195の深さは、例えば300μmである。
本実施例によっても、前記実施例3と同様な効果を奏する。また、実施例3より開口率が小さい分、強度が高いという利点がある。
次に、実施例8について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略する。
本実施例の固体電解質形燃料電池は、前記実施例1〜7の燃料極支持構造とは異なり、支持体が空気極である空気極支持構造である。
図11に示す様に、本実施例の固体電解質形燃料電池のセル本体201は、(支持体である)空気極203と反応防止層205と固体電解質層207と燃料極209とを備えている。
また、空気極203の上面全体は空気極203より薄膜の反応防止層205で覆われており、反応防止層205の上面全体も薄膜の固体電解質層207で覆われており、固体電解質層207の上面のうち外周部を除いた部分は薄膜の燃料極209で覆われている。
特に本実施例では、空気極203の下面(図11(b)の下方)に、厚み方向から見て正方形の凹部(下面側に開口する開口部)211が形成されている。
つまり、空気極203には、厚みの大きな枠状の周縁部213の内側に、凹部211に対応して薄肉部215が形成されている。なお、前記厚み方向において燃料極209と空気極203とが重なり合う中央部217は、薄肉部215の領域内に設定されている。
ここでは、凹部211の開口率は80%であり、薄肉部215の深さは、600μmである。
本実施例によっても、前記実施例1と同様な効果を奏する。
<実験例>
次に、本発明の効果を確認するために行った実験例について説明する。
実験には、上述した実施例1〜7と同様な構成のセル本体の試料を作成した。
また、比較例として、図12及び図13に示す試料を作製した。この図12の比較例1の試料は、基本的に前記実施例1と同様であるが、燃料極221には実施例1の様な凹部が形成されていない。また、比較例2の試料は、前記実施例2と同様に燃料極231の下面に短冊状に複数凹部233が形成されて開口率が50%とされているが、この凹部233は燃料極231の端部にまで達している(枠状の周縁部が形成されていない)。なお、比較例1、2の試料のその他の構成は、それぞれ実施例1、2と同様である。
実験では、上述した各試料のセル本体を用いて、前記図2及び図4に示す様な単一の固体電解質形燃料電池セルの構造に組み上げて、発電実験を行った。
具体的には、燃料ガス流路に水素ガス3L/minを供給するとともに、空気流路に空気ガス9L/minを投入して、750℃にてセルが破損するまで最大5回の発電試験を行った。
その結果、下記表1に示すような出力密度(複数回の発電実験の平均値)が得られた。また、下記表1にセルが破損した発電回数を記載した。
この表1から明らかな様に、本発明の範囲の実施例1〜7の試料の場合は、平均出力密度が0.61[W/cm2]以上と大きく、(ガス拡散性が高いので)発電性能が高いことが分かる。また、発電回数も3回以上であり、高い強度を有することが分かる。つまり、ガス拡散性及び強度を高いレベルで両立できることが分かる。
それに対して、比較例1では、燃料極には薄肉部がないので、強度はあるものの、発電性能が低いことが分かる。また、比較例2では、凹部が燃料極の周縁部まで形成されているので、発電性能は高いものの、強度が低いことが分かる。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、本発明は、固体電解質形燃料電池としては、上述した様な中空ボルトを用いて、ガスの流通とスタックの固定を行うもの以外に、例えば2006−194245号の図1〜図8等に記載の様に、ロウ材等によってセル等を接合し、そのセルの枠部を貫通するように設けたガス流路を利用して、空気や燃料を供給したり排出する構成の(帯状のマニホールドタイプの)固体電解質形燃料電池にも、本発明を適用できることは勿論である。
実施例1の固体電解質形燃料電池を示す斜視図である。 固体電解質形燃料電池セルを分解した状態を示す説明図である。 (a)実施例1のセル本体の下面側を示す下面図、(b)(a)のA−A断面を示す端面図である。 (a)図1のA−A断面において空気の流路を示す説明図、(b)図1のB−B断面において燃料ガスの流路を示す説明図である。 (a)実施例2のセル本体の下面側を示す下面図、(b)(a)のA−A断面を示す端面図である。 (a)実施例3のセル本体の下面側を示す下面図、(b)(a)のA−A断面を示す端面図である。 (a)実施例4のセル本体の下面側を示す下面図、(b)(a)のA−A断面を示す端面図である。 (a)実施例5のセル本体の下面側を示す下面図、(b)(a)のA−A断面を示す端面図である。 (a)実施例6のセル本体の下面側を示す下面図、(b)(a)のA−A断面を示す端面図である。 (a)実施例7のセル本体の下面側を示す下面図、(b)(a)のA−A断面を示す端面図である。 (a)実施例8のセル本体の下面側を示す下面図、(b)(a)のA−A断面を示す端面図である。 (a)比較例1のセル本体の下面側を示す下面図、(b)(a)のA−A断面を示す端面図である。 (a)比較例2のセル本体の下面側を示す下面図、(b)(a)のA−A断面を示す端面図である。
符号の説明
1…固体電解質形燃料電池モジュール
3…固体電解質形燃料電池セル
4…固体電解質形燃料電池スタック
23…燃料ガス流路
25、83、103、123、143、163、183、203、221、231…燃料極
27、85、105、125、145、165、185、205…固体電解質層
28、87、107、127、147、167、187、207…反応防止層
29、89、109、129、149、169、189、209…空気極
31…空気流路
39、81、101、121、141、161、181、201…セル本体
45…隔離セパレータ
51、93、113、133、153、175、193、213…周縁部
53、91、111、131、151、171、191、211、233…凹部
55、95、115、135、155、177、195、215…薄肉部
57、97、117、137、157、179、197、217…中央部

Claims (7)

  1. 固体電解質層の一方の面側に燃料ガスに接する燃料極を備えるとともに、他方の面側に酸化剤ガスに接する空気極を備えたセル本体を有する固体電解質形燃料電池であって、
    前記セル本体は、前記燃料極又は空気極を主なる支持体とする板状の構造であり、
    前記支持体は、その平面方向において該支持体の外周を構成する枠状の周縁部と、該周縁部に周囲を囲まれており、前記支持体の厚み方向において該支持体とは異なる電極が重なり合う中央部とを備え、
    前記中央部の一部又は全体に、前記周縁部より厚みが薄い薄肉部を有することを特徴とする固体電解質形燃料電池。
  2. 前記支持体の厚み方向において、前記薄肉部の面積は、前記支持体全体の面積の5〜80%の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の固体電解質形燃料電池。
  3. 前記支持体の厚み方向の外側に開口する開口部により、前記支持体が薄肉とされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の固体電解質形燃料電池。
  4. 前記中央部に前記開口部が点在するように形成されたことを特徴とする請求項3に記載の固体電解質形燃料電池。
  5. 前記薄肉部の厚みが、50μm以上であることを特徴とする請求項5に記載の固体電解質形燃料電池。
  6. 前記セル本体を備えた固体電解質形燃料電池セルを、ガスの流通を遮断するセル間セパレータを介して、複数積層したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の固体電解質形燃料電池。
  7. 前記請求項1〜6のいずれかに記載の固体電解質形燃料電池の製造方法であって、
    前記セル本体を焼成によって形成した後に、前記支持体の一部を、研磨、研削、及びブラストのいずれかの方法によって加工して、前記支持体の厚みを調整することを特徴とする固体電解質形燃料電池の製造方法。
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