JP2009009681A - Cpp構造の磁気抵抗効果素子および磁気ディスク装置 - Google Patents

Cpp構造の磁気抵抗効果素子および磁気ディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】MR変化率の向上を図ることができ、しかも耐磁場性が良好で信頼性に優れるCPP構造の磁気抵抗効果素子を提供する。
【解決手段】積層体素子部5の積層方向にセンス電流が印加されてなるCPP(Current Perpendicular to Plane)構造の磁気抵抗効果素子であって、前記積層体素子部5の後方には、積層体素子部5の後方端面と接し、かつ後方に延びる補充絶縁層(refilled insulation layer)7が形成されており、前記補充絶縁層7が積層体素子部5の後方端面と接する最も上側の位置Pは、キャップ層26の後方端面であり、キャップ層26の厚さをT1、キャップ層26の最上部から位置Pに至るまでの厚さ方向の距離の絶対値をT2とした場合に、0.2≦(T2/T1)<1の関係を満たすように設定されてなるように構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁気記録媒体等の磁界強度を信号として読み取るためのCPP構造の磁気抵抗効果素子、その素子を備える薄膜磁気ヘッド、ならびにその薄膜磁気ヘッドを含むヘッドジンバルアセンブリおよび磁気ディスク装置に関する。
ハードディスク(HDD)の高密度化に伴い、薄膜磁気ヘッドの性能向上が要求されている。薄膜磁気ヘッドとしては、読み出し用の磁気抵抗効果素子(MR素子)を有する再生ヘッドと書き込み用の誘導型電磁変換素子を有する記録ヘッドとを積層した構造の複合型薄膜磁気ヘッドが広く用いられている。
現在では、再生ヘッドとして、スピンバルブGMR素子と呼ばれる、膜面平行に電流を流して動作させるタイプの磁気抵抗効果素子が広く用いられている。スピンバルブGMR素子は、軟磁性金属膜で形成される上下のシールド層間に、ギャップ層と呼ばれる絶縁層を介して配置される。ビット方向の記録密度は、上下のシールド層の間隔(再生ギャップ間隔)により決定される。
近年、記録密度の増大に伴い、再生ヘッドに対しては、狭シールドギャップや狭トラック化への要求が強くなってきている。狭トラック化とそれに伴う素子高さの短小化により素子面積が減少する。従来の構造では放熱効率が面積の減少に伴い劣化することから、動作電流が信頼性の観点から制限されるという問題があった。これらの問題を解決するために、第一のシールド膜及び第二のシールド膜と磁気抵抗効果素子を電気的に直列に接続し、シールド間絶縁層を不用とするヘッド構造が提案されている。このような構造はCurrent Perpendicular to the Plane (CPP)構造と呼ばれ、200Gbits/in2を超える記録密度を達成するためには必須の技術とされている。
「スピンバルブタイプ」のCPP−GMR素子の概略の構成は以下の通りである。すなわち、スピンバルブタイプCPP−GMR素子の要部構成は、導電性の非磁性中間層によって分離された強磁性膜(1)と強磁性膜(2)を含む積層構造であって、代表的なスピンバルブタイプCPP−GMR素子の具体的な要部構造は、下部電極/反強磁性膜/強磁性膜(1)/非磁性中間層/強磁性膜(2)/上部電極が順次積層された積層構造を有する。このような積層構造にあって、最上層が上部電極、最下層が下部電極である。また、強磁性膜の一つである強磁性膜(1)の磁化方向は、外部印加磁場ゼロで、強磁性膜(2)の磁化方向と垂直に固定されている。
強磁性膜(1)の磁化方向の固定は、反強磁性膜を隣接させて設け、反強磁性膜と強磁性膜(1)との交換結合により、強磁性膜(1)に一方向異方性エネルギー(あるいは、交換バイアス、結合磁界、とも呼ばれている)を付与することによりなされる。そのため、強磁性膜(1)は、通常、磁化固定層(ピンド層)と呼ばれている。
このようなCPP−GMR素子は、素子の断面積が小さい方が抵抗値は大きくなり、抵抗変化量も増大する。すなわち、トラック幅を狭くすることが適していると言う特徴を有する。しかしながら、素子サイズが小さくなっても通常の金属材料のみを用いた場合の抵抗値は非常に小さい。そのため、抵抗変化量を増大させるにさまざまな方法が考案されている。その手段の一つとして、電流狭窄型のCPP−GMR素子構造が提案されている(例えば、特開2002−208744、特開2006−54257)。このCPP−GMR素子構造の特徴としては、前記強磁性膜(1)と前記強磁性膜(2)との間に設けられた絶縁層と、絶縁層を貫通する電流パスを含む非磁性中間層と、を有しており、前記絶縁層を貫通する電流パスを形成する非磁性中間層の材料は、Cu、Au、Au、Agからなる群より選択される少なくとも一種の元素を含んでいる。このような電流狭窄効果を用いる事で、CPP−GMR素子の特徴であり利点でもある低抵抗であるがゆえに生ずる寄生抵抗(たとえば、前記反強磁性膜の抵抗)の割合を、センス電流の流れ方を制御する事で減少させることが可能となる。このようにして本来、抵抗変化に寄与しない寄生抵抗の割合を減らすことによって、MR変化率を向上させる事ができる。
しかしながら、電流狭窄型CPP−GMR素子の低い面積抵抗AR(AR:Area Resistivity)領域、例えば、AR=0.2〜0.3Ω・μm2の領域におけるMR変化率は、たかだか4〜5%のMR比に留まっており、400Gbpsiを超えるヘッドに実用化を考えた場合まだまだ不足しており、さらなるMR変化率の向上が要望される。
特開2002−208744号公報 特開2006−54257号公報 特開2004−206839号公報 特開2006−49539号公報 特開2004−118978号公報 特開2007−157221号公報
このような実状のもとに本発明は創案されたものであって、その目的は、400Gbpsiを超えるような次世代ヘッドの実用化に向けて、低い面積抵抗AR領域でさらなるMR変化率の向上を図ることができ、しかも耐磁場性が良好で信頼性に優れるCPP構造の磁気抵抗効果素子を提供することにある。
上述してきたような課題を解決するために、本発明は、第1の強磁性層、スペーサー層、第2の強磁性層、およびキャップ層が順次積層された積層体を含む積層体素子部を有し、この積層体素子部の積層方向にセンス電流が印加されてなるCPP(Current Perpendicular to Plane)構造の磁気抵抗効果素子であって、前記積層体素子部の後方には、積層体素子部の後方端面と接し、かつ後方に延びる補充絶縁層(refilled insulation layer)が形成されており、前記補充絶縁層が積層体素子部の後方端面と接する最も上側の位置Pは、キャップ層の後方端面であり、キャップ層の厚さをT1、キャップ層の最上部から位置Pに至るまでの厚さ方向の距離の絶対値をT2とした場合に、0.2≦(T2/T1)<1の関係を満たすように設定されてなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記補充絶縁層が積層体素子部の後方端面と接する最も上側の位置Pは、0.2≦(T2/T1)≦0.9の関係を満たすように設定される。
また、本発明の好ましい態様として、前記補充絶縁層が積層体素子部の後方端面と接する最も上側の位置Pは、0.4≦(T2/T1)≦0.9の関係を満たすように設定される。
また、本発明の好ましい態様として、前記キャップ層は、Ta、Ru、Ti、W、Cr、Rh、NiCrのグループから選択された少なくとも1種から構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記積層体素子部の面積抵抗は、0.05〜0.3Ω・μm2の範囲に設定される。
また、本発明の好ましい態様として、前記第2の強磁性層はフリー層であり、外部磁界に応じて磁化の方向が変化するように機能しており、前記第1の強磁性層は磁化固定層であり、磁化の方向が固定された層として構成される。
本発明の薄膜磁気ヘッドは、記録媒体に対向する媒体対向面と、前記記録媒体からの信号磁界を検出するために前記媒体対向面の近傍に配置された上記のCPP構造の磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流すための一対の電極と、を有して構成される。
本発明のヘッドジンバルアセンブリは、上記の薄膜磁気ヘッドを含み、記録媒体に対向するように配置されるスライダと、前記スライダを弾性的に支持するサスペンションと、を備えて構成される。
本発明の磁気ディスク装置は、上記の薄膜磁気ヘッドを含み、記録媒体に対向するように配置されるスライダと、前記スライダを支持するとともに前記記録媒体に対して位置決めする位置決め装置と、を備えて構成される。
本発明は、第1の強磁性層、スペーサー層、第2の強磁性層、およびキャップ層が順次積層された積層体を含む積層体素子部を有し、この積層体素子部の積層方向にセンス電流が印加されてなるCPP(Current Perpendicular to Plane)構造の磁気抵抗効果素子であって、前記積層体素子部の後方には、積層体素子部の後方端面と接し、かつ後方に延びる補充絶縁層(refilled insulation layer)が形成されており、前記補充絶縁層が積層体素子部の後方端面と接する最も上側の位置Pは、キャップ層の後方端面と接する位置にあるとともに、キャップ層の厚さをT1、キャップ層の最上部から位置Pに至るまでの厚さ方向の距離の絶対値をT2とした場合に、0.2≦(T2/T1)<1の関係を満たすように構成されているので、400Gbpsiを超えるような次世代ヘッドの実用化に向けて、低い面積抵抗AR領域でさらなるMR変化率の向上を図ることができ、しかも耐磁場性が良好で信頼性に極めて優れるCPP−GMR素子を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における再生ヘッドのABS(Air Bearing Surface)であって、特に本発明の要部であるCPP構造の磁気抵抗効果素子のABSを模式的に示した図面である。ABSとは、再生ヘッドが記録媒体と対向する面(以下、媒体対向面ともいう)に相当するのであるが、本発明でいうABSは素子の積層構造が明瞭に観察できる位置での断面までを含む趣旨であり、例えば、厳密な意味での媒体対向面に位置しているDLC等の保護層(素子を覆う保護層)は必要に応じて省略して考えることができる。
図2は、図1のA−A断面矢視図であり、本発明の実施の形態における主として再生ヘッドの媒体対向面に対して垂直な断面を示す断面図である。
図3は、実質的に図2と同じ図面であり、特に本発明の要部を説明するための断面図である。
図4は、本発明の好適な一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成を説明するための図面であり、薄膜磁気ヘッドのABSおよび基板に垂直な断面を示した図面である。
図5は、本発明の好適な一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成を説明するための図面であり、特に、薄膜磁気ヘッドの磁極部分のABSに平行な断面を示した図面である。
図6は、本発明の一実施の形態におけるヘッドジンバルアセンブリに含まれるスライダを示す斜視図である。図7は、本発明の一実施の形態におけるヘッドジンバルアセンブリを含むヘッドアームアセンブリを示す斜視図である。図8は、本発明の一実施の形態における磁気ディスク装置の要部を示す説明図である。図9は、本発明の一実施の形態における磁気ディスク装置の平面図である。
なお、以下の本発明の説明において、図1〜図6を含めた各図面に示されるX軸方向の寸法を「幅」、Y軸方向の寸法を「長さ」、Z軸方向の寸法を「厚さ」とそれぞれ表記する。また、Y軸方向のうちのエアベアリング面(記録媒体と対向する薄膜磁気ヘッドの面)に近い側を「前方」、その反対側(奥域側)を「後方」と表記する。また、積層膜を積み上げる方向を「上方」または「上側」、その反対方向を「下方」または「下側」と称する。
なお、対象となる磁気抵抗効果素子は、センサーとして機能する2つの磁性層の状態が、外部磁界に応じて相対的に変化するように作用するものであれば、下記に詳細に例示するような素子の種類や構造に限定されるものではない。
勿論、例えば、US 7,019,371B2や、US 7,035,062B1に開示されているような、強磁性層/非磁性中間層/強磁性層のシンプルな3層積層構造を基本構造とするような磁気抵抗効果素子についても、本願発明は適用できる。
〔CPP構造の磁気抵抗効果素子〕
図1を参照して、本発明のCPP構造の磁気抵抗効果素子を有する再生ヘッドの構成について、詳細に説明する。CPP構造の磁気抵抗効果素子としては、いわゆるCPP−GMR素子やTMR素子が例示できる。ここでは、CPP−GMR素子を代表例にとって説明することとする。
図1は、上述したように、再生ヘッドの媒体対向面に平行な断面に相当する断面図である。
本実施の形態における再生ヘッドは、図1に示されるように所定の間隔を開けて図面の上下に対向配置された第1のシールド層3および第2のシールド層8と、これら第1のシールド層3と第2のシールド層8との間に配置された巨大磁気抵抗効果素子部5(以下、単に「GMR素子部5」、あるいは「積層体素子部5」と称す)と、GMR素子部5の2つの側部およびこの側部に沿って第1のシールド層3の上面の一部を覆う絶縁膜4と、絶縁膜4を介してGMR素子部5の2つの側部に隣接する2つのバイアス磁界印加層6と、を有している。
本実施の形態における第1のシールド層3と第2のシールド層8は、いわゆる磁気シールドの役目と、一対の電極として役目を兼ね備えている。つまり、磁気シールド機能に加え、センス電流をGMR素子に対して、GMR素子部5を構成する各層の面と交差する方向、例えば、GMR素子部5を構成する各層の面に対して垂直な方向(積層方向)に流すための一対の電極としての機能をも有している。
なお、第1のシールド層3と第2のシールド層8とは別に、新たに、GMR素子部5の上下に一対の電極を形成するようにしてもよい。
本発明における再生ヘッドは、CPP構造のGMR素子部5を有している。
本発明におけるCPP構造のGMR素子部5は、その構造を大きな概念でわかやすく区分して説明すると、図1に示されるごとく、スペーサー層40と、このスペーサー層40を挟むようにして積層形成される磁化固定層30(第1の強磁性層30)およびフリー層50(第2の強磁性層50)を有し、フリー層50の上側にはキャップ層26を備えている。そして、GMR素子部5の積層方向にセンス電流が印加されて、その素子機能を発揮するようになっている。つまり、CPP(Current Perpendicular to Plane)構造のGMR素子である。
フリー層50は、外部磁界、すなわち記録媒体からの信号磁界に応じて磁化の方向が変化する層であり、磁化固定層30は、反強磁性層22の作用によって磁化の方向が固定された層である。
(磁化固定層30の説明)
本発明における磁化固定層30は、第1のシールド層3の上に形成された下地層21を介して形成されたピンニング作用を果たす反強磁性層22の上に形成されている。
磁化固定層30は、図面では簡略化のため1層のように記載されているが、好適には3層から構成されるいわゆるシンセティックピンド層とすることが望ましい。すなわち、反強磁性層22側から、アウター層、非磁性中間層、およびインナー層が順次積層された構成とすることが好ましい。
アウター層およびインナー層は、例えば、CoやFeを含む強磁性材料からなる強磁性層を有して構成される。アウター層とインナー層は、反強磁性的に結合し、互いの磁化の方向が逆方向となるように固定されている。
アウター層およびインナー層は、例えば、Co65-70Fe(原子%)の合金層とすることが好ましい。アウター層の厚さは、3〜7nm程度、インナー層33の厚さは3〜10nm程度とすることが好ましい。また、インナー層には、ホイスラー合金層を含んでいてもよい。
非磁性中間層は、例えば、Ru,Rh,Ir,Re,Cr,Zr,Cuのグループから選ばれた少なくとも1種を含む非磁性材料から構成される。非磁性中間層の厚さは、例えば0.35〜1.0nm程度とされる。非磁性中間層はインナー層の磁化と、アウター層の磁化とを互いに逆方向に固定するために設けられている。「磁化が互いに逆方向」というのは、これらの2つの磁化が互いに180°異なる場合のみに狭く限定解釈されることなく、180°±20°異なる場合をも含む広い概念である。
(フリー層50の説明)
フリー層50は、外部磁界、すなわち記録媒体からの信号磁界に応じて磁化の方向が変化する層であり、保磁力が小さい強磁性層(軟磁性層)により構成されている。フリー層50の厚さは、例えば2〜10nm程度とされる。単層のみで構成することもできるが、積層された複数の強磁性層を含んだ多層膜としてもよい。また、フリー層50には、ホイスラー合金層を含んでいてもよい。
(キャップ層26の説明)
フリー層50の上には、図1に示されるごとく、キャップ層26(保護層26)が形成される。キャップ層26は、主として、キャップ層よりも下方に形成された積層膜を保護するための機能と、センシング機能の要であるフリー層50が積層された素子膜のほぼ中央に位置できるように、キャップ層26の厚みの設定によってフリー層50の位置を調整する機能を有する。
キャップ層26は、Ta、Ru、Ti、W、Cr、Rh、NiCr等のグループから選定された少なくとも1種の材料から構成される。これらの中で、特に、好ましい材料は、Ta、Ru、Ti、NiCrである。
キャップ層26の厚さは、0.5〜20nm程度とされる。
(スペーサー層40の説明)
本発明におけるスペーサー層40は、非磁性導電体層から構成され、より具体的には、Cu、Ag、Au、Ru、Rh等の材料が用いられる。
また、スペーサー層40は、単層に限定されることなく、第1の非磁性金属層および第2の非磁性金属層と、これらの第1および第2の非磁性金属層の間に介在された半導体酸化物層を有する3層構造とすることもできる。
スペーサー層40の厚さは、1〜4nm程度とされる。
(反強磁性層22の説明)
反強磁性層22は、上述したように磁化固定層30との交換結合により、磁化固定層30の磁化の方向を固定するように作用している。
反強磁性層22は、例えば、Pt,Ru,Rh,Pd,Ni,Cu,Ir,CrおよびFeのグループの中から選ばれた少なくとも1種からなる元素M´と、Mnとを含む反強磁性材料から構成される。Mnの含有量は35〜95原子%とすることが好ましい。反強磁性材料の中には、(1)熱処理しなくても反強磁性を示して強磁性材料との間で交換結合磁界を誘起する非熱処理系反強磁性材料と、(2)熱処理により反強磁性を示すようになる熱処理系反強磁性材料とがある。上記(1)のタイプの反強磁性材料においても交換結合の方向をそろえるために通常、熱処理を行っている。本発明においては(1)、(2)のいずれのタイプを用いても良い。非熱処理系反強磁性材料としては、RuRhMn,FeMn、IrMn等が例示できる。熱処理系反強磁性材料としては、PtMn,NiMn,PtRhMn等が例示できる。
反強磁性層22の厚さは、4〜15nm程度とされる。
なお、磁化固定層30の磁化の方向を固定するための層として、上記反強磁性層に代えてCoPt等の硬磁性材料からなる硬磁性層を設けるようにしてもよい。
また、反磁性層22の下に形成されている下地層21は、その上に形成される各層の結晶性や配向性を向上させるための層であり、特に、反強磁性層22と磁化固定層30との交換結合を良好にするために設けられる。このような下地層21としては、例えばTa層とNiCr層との積層体や、Ta層とRu層の積層体が用いられる。下地層21の厚さは、例えば2〜6nm程度とされる。
本発明におけるGMR素子部5の面積抵抗AR(AR:Area Resistivity)は、0.05〜0.3Ω・μm2の範囲、好ましくは、0.07〜0.3Ω・μm2の範囲、より好ましくは、0.1〜0.28Ω・μm2の範囲とされる。0.05〜0.3Ω・μm2の範囲を外れると、ノイズを抑制し、かつスピントルクの影響を抑制しながら大きなMR比を得ることが困難となってしまう。また、このような低い抵抗の素子に本願発明の要部構造を適用させることにより、寄生抵抗を減少させることによるMR変化率の向上を図ることが可能となる。
面積抵抗の測定対象となる素子の部分(CPP−GMR素子の部分)は、図1に示されるごとく、下地層21、反強磁性層22、磁化固定層30、スペーサー層40、フリー層50、およびキャップ層26の積層体である。なお、上述したように本発明においては、磁化固定層30、スペーサー層40、フリー層50、およびキャップ層26が順次積層された積層体を含む多層膜を「積層体素子部」あるいは「GMR素子部」と称している。
さらに、図1に示される絶縁膜4を構成する材料としては、例えばアルミナが用いられる。バイアス磁界印加層6としては、例えば、硬磁性層(ハードマグネット)や、強磁性層と反強磁性層との積層体が用いられ、具体的には、CoPtやCoCrPtを例示することができる。
(本発明の要部の説明)
図2および図3に示されるように、「積層体素子部」の後方には、積層体素子部の後方端面と接し、かつ後方に延びる補充絶縁層(refilled insulation layer)7が形成されている。補充絶縁層(refilled insulation layer)そのものを形成すること自体はすでに公知である。しかしながら、本発明の補充絶縁層の形成仕様は、従来技術では提案されたことのない新規な仕様であるともに、その新規な仕様に特別顕著な効果が発現することに注目されたい。
すなわち、図3に示されるように補充絶縁層7が積層体素子部5の後方端面5aと接する最も上側の位置Pは、キャップ層26の後方端面と接する位置にある。そして、図3に示されるごとくキャップ層26の厚さをT1、キャップ層26の最上部26a(最上面26a)から位置Pに至るまでの厚さ方向の距離の絶対値をT2とした場合に、0.2≦(T2/T1)<1の関係を満たすようにP点が設定される。
P点の位置は、好ましくは、0.2≦(T2/T1)≦0.9、さらに好ましくは、0.4≦(T2/T1)≦0.9である。
(T2/T1)の値が0.2未満となると、MR変化率の顕著な向上を図ることができなくなってしまうという不都合が生じてしまう。この一方で、(T2/T1)の値が1以上となると、耐磁場性が急激に悪化するともに、MR変化率も低下するという不都合が生じてしまう。
なお、補充絶縁層7が接する積層体素子部5の後方端面5aは、図2や図3に示される実施形態では、なだらかな傾斜になっているが、この後方端面5aの傾斜面は、2段の段付き形状の面であってもよい。
補充絶縁層7は、アルミナ、二酸化珪素などの絶縁材料より形成される。
上述してきた本発明の実施形態におけるCPP構造の巨大磁気抵抗効果素子(CPP−GMR素子)は、スパッタ法等の真空成膜法を用いて形成することができる。また、必要に応じて、成膜後の熱処理が施される。
(薄膜磁気ヘッドの全体構成の説明)
次いで、上述してきた磁気抵抗効果素子を備えてなる薄膜磁気ヘッドの全体構成について説明する。
前述したように図4および図5は本発明の好適な一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成を説明するための図面であり、図4は、薄膜磁気ヘッドのABSおよび基板に垂直な断面を示している。図5は、薄膜磁気ヘッドの磁極部分のABSに平行な断面を示している。
薄膜磁気ヘッドの全体構造は、その製造工程に沿って説明することによりその構造が容易に理解できると思われる。そのため、以下、製造工程を踏まえて薄膜磁気ヘッドの全体構造を説明する。
まず、アルティック(Al23・TiC)等のセラミック材料よりなる基板1の上に、スパッタ法等によって、アルミナ(Al23)、二酸化珪素(SiO2)等の絶縁材料からなる絶縁層2が形成される。厚さは、例えば0.5〜20μm程度とされる。
次に、この絶縁層2の上に、磁性材料からなる再生ヘッド用の下部シールド層3が形成される。厚さは、例えば0.1〜5μm程度とされる。このような下部シールド層3に用いられる磁性材料としては、例えば、FeAlSi、NiFe、CoFe、CoFeNi、FeN、FeZrN、FeTaN、CoZrNb、CoZrTa等が挙げられる。下部シールド層3は、スパッタ法またはめっき法等によって形成される。
次に、下部シールド層3の上に、再生用のGMR素子部5を備えるCPP−GMR素子が形成される。
次に、図面では示していないが、GMR素子部5の2つの側部および第1のシールド層3の上面を覆うように絶縁膜(図4の絶縁膜4に相当する)が形成される。絶縁膜はアルミナ等の絶縁材料より形成される。
次に、絶縁膜を介してGMR素子部5の2つの側部に隣接するように、2つのバイアス磁界印加層6が形成される。次に、GMR素子部5およびバイアス磁界印加層6の周囲に配置されるように補充絶縁層7が形成される。補充絶縁層7の形成仕様は前述したように、本願発明の要部であって、当該補充絶縁層7は、図3に示されるように補充絶縁層7が積層体素子部5の後方端面5aと接する最も上側の位置Pが、キャップ層26の後方端面の本願発明の所定の位置となるように仕様設定される。
次に、CPP−GMR素子部5、バイアス磁界印加層6および補充絶縁層7の上に、磁性材料からなる再生ヘッド用の第2のシールド層8が形成される。第2のシールド層8は、例えば、めっき法やスパッタ法により形成される。
次に、上部シールド層8の上に、スパッタ法等によって、アルミナ等の絶縁材料からなる分離層18が形成される。次に、この分離層18の上に、例えば、めっき法やスパッタ法により、磁性材料からなる記録ヘッド用の下部磁極層19が形成される。第2のシールド層8および下部磁極層19に用いられる磁性材料としては、NiFe,CoFe,CoFeNi,FeN等の軟磁性材料が挙げられる。なお、第2のシールド層8、分離層18および下部磁極層19の積層体の代わりに、下部電極層を兼ねた第2のシールド層を設けても良い。
次に、下部磁極層19の上に、スパッタ法等によって、アルミナ等の非磁性材料からなる記録ギャップ層9が形成される。厚さは、50〜300nm程度とされる。
次に、磁路形成のために、後述する薄膜コイルの中心部において、記録ギャップ層9を部分的にエッチングしてコンタクトホール9aが形成される。
次に、記録ギャップ層9の上に、例えば銅(Cu)からなる薄膜コイルの第1層部分10が、例えば2〜3μmの厚さに形成される。なお、図4において、符号10aは、第1層部分10のうち、後述する薄膜コイルの第2層部分15に接続される接続部を示している。第1層部分10は、コンタクトホール9aの周囲に巻回される。
次に、薄膜コイルの第1層部分10およびその周辺の記録ギャップ層9を覆うように、フォトレジスト等の、加熱時に流動性を有する有機材料からなる絶縁層11が所定のパターンに形成される。
次に、絶縁層11の表面を平坦にするために所定の温度で熱処理が行われる。この熱処理により、絶縁層11の外周および内周の各端縁部分は、丸みを帯びた斜面形状となる。
次に、絶縁層11のうちの後述する媒体対向面20側の斜面部分から媒体対向面20側にかけての領域において、記録ギャップ層9および絶縁層11の上に、記録ヘッド用の磁性材料によって、上部磁極層12のトラック幅規定層12aが形成される。上部磁極層12は、このトラック幅規定層12aと、後述する連結部分層12bおよびヨーク部分層12cとで構成される。
トラック幅規定層12aは、記録ギャップ層9の上に形成され、上部磁極層12の磁極部分となる先端部と、絶縁層11の媒体対向面20側の斜面部分の上に形成されヨーク部分層12cに接続される接続部と、を有している。先端部の幅は記録トラック幅と等しくなっている。接続部の幅は、先端部の幅よりも大きくなっている。
トラック幅規定層12aを形成する際には、同時にコンタクトホール9aの上に磁性材料からなる連結部分層12bを形成するとともに、接続部10aの上に磁性材料からなる接続層13を形成する。連結部分層12bは、上部磁極層12のうち、上部シールド層8に磁気的に連結される部分を構成する。
次に、磁極トリミングを行なう。すなわち、トラック幅規定層12aの周辺領域において、トラック幅規定層12aをマスクとして、記録ギャップ層9および上部シールド層8の磁極部分における記録ギャップ層9側の少なくとも一部をエッチングする。これにより、図5に示されるごとく、上部磁極層12の磁極部分、記録ギャップ層9および上部シールド層8の磁極部分の少なくとも一部の各幅が揃えられたトリム(Trim)構造が形成される。このトリム構造によれば、記録ギャップ層9の近傍における磁束の広がりによる実効的なトラック幅の増加を防止することができる。
次に、全体に、アルミナ等の無機絶縁材料からなる絶縁層14が、例えば3〜4μm厚さに形成される。
次に、この絶縁層14は、例えば化学機械研摩によって、トラック幅規定層12a、連結部分層12b、接続層13の表面に至るまで研摩され平坦化される。
次に、平坦化された絶縁層14の上に、例えば銅(Cu)からなる薄膜コイルの第2層部分15が、例えば2〜3μmの厚さに形成される。なお、図4において、符号15aは、第2層部分15のうち、接続層13を介して薄膜コイルの第1層部分10の接続部10aに接続される接続部を示している。第2層部分15は、連結部分層12bの周囲に巻回される。
次に、薄膜コイルの第2層部分15およびその周辺の絶縁層14を覆うように、フォトレジスト等の、加熱時に流動性を有する有機材料からなる絶縁層16が所定のパターンに形成される。
次に、絶縁層16の表面を平坦にするために所定の温度で熱処理がおこなわれる。この熱処理により、絶縁層16の外周および内周の各端縁部分は、丸みを帯びた斜面形状となる。
次に、トラック幅規定層12a、絶縁層14、16および連結部分層12bの上にパーマロイ等の記録ヘッド用の磁性材料によって、上部磁性層12のヨーク部分を構成するヨーク部分層12cが形成される。ヨーク部分層12cの媒体対向面20側の端部は、媒体対向面20から離れた位置に配置されている。また、ヨーク部分層12cは、連結部分層12bを介して下部磁極層19に接続されている。
次に、全体を覆うように、例えばアルミナからなるオーバーコート層17が形成される。最後に、上記各層を含むスライダの機械加工を行い、記録ヘッドおよび再生ヘッドを含む薄膜ヘッドの媒体対向面20を形成して、薄膜磁気ヘッドが完成する。
このようにして製造される薄膜磁気ヘッドは、記録媒体に対向する媒体対向面20と、前述した再生ヘッドと、記録ヘッド(誘導型磁気変換素子)とを備えている。
記録ヘッドは、媒体対向面20側において互いに対向する磁極部分を含むとともに、互いに磁気的に連結された下部磁極層19および上部磁極層12と、この下部磁極層19の磁極部分と上部磁極層12の磁極部分との間に設けられた記録ギャップ層9と、少なくとも一部が下部磁極層19および上部磁極層12の間に、これらに対して絶縁された状態で配置された薄膜コイル10、15と、を有している。
このような薄膜磁気ヘッドでは、図4に示されるように、媒体対向面20から、絶縁層11の媒体対向面側の端部までの長さが、スロートハイト(図面上、符号THで示される)となる。なお、スロートハイトとは、媒体対向面20から、2つの磁極層の間隔が開き始める位置までの長さ(高さ)をいう。
(薄膜磁気ヘッドの作用の説明)
次に、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの作用について説明する。薄膜磁気ヘッドは、記録ヘッドによって記録媒体に情報を記録し、再生ヘッドによって、記録媒体に記録されている情報を再生する。
再生ヘッドにおいて、バイアス磁界印加層6によるバイアス磁界の方向は、媒体対向面20に垂直な方向と直交している。CPP−GMR素子を構成するGMR素子部5において、信号磁界がない状態では、フリー層50の磁化の方向は、バイアス磁界の方向に揃えられている。磁化固定層30の磁化の方向は、媒体対向面20に垂直な方向に固定されている。
GMR素子部5では、記録媒体からの信号磁界に応じてフリー層50の磁化の方向が変化し、これにより、フリー層50の磁化の方向と磁化固定層30の磁化の方向との間の相対角度が変化し、その結果、GMR素子部5の抵抗値が変化する。GMR素子部5の抵抗値は、第1および第2のシールド層3,8によって、MR素子にセンス電流を流したときの2つの電極層3,8間の電位差より求めることができる。このようにして、再生ヘッドによって、記録媒体に記録されている情報を再生することができる。
(ヘッドジンバルアセンブリおよび磁気ディスク装置についての説明)
以下、本実施の形態に係るヘッドジンバルアセンブリおよび磁気ディスク装置について説明する。
まず、図6を参照して、ヘッドジンバルアセンブリに含まれるスライダ210について説明する。磁気ディスク装置において、スライダ210は、回転駆動される円盤状の記録媒体であるハードディスクに対向するように配置される。このスライダ210は、主に図2における基板1およびオーバーコート17からなる基体211を備えている。
基体211は、ほぼ六面体形状をなしている。基体211の六面のうちの一面は、ハードディスクに対向するようになっている。この一面には、媒体対向面20が形成されている。
ハードディスクが図6におけるz方向に回転すると、ハードディスクとスライダ210との間を通過する空気流によって、スライダ210に、図6におけるy方向の下方に揚力が生じる。スライダ210は、この揚力によってハードディスクの表面から浮上するようになっている。なお、図6におけるx方向は、ハードディスクのトラック横断方向である。
スライダ210の空気流出側の端部(図6における左下の端部)の近傍には、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッド100が形成されている。
次に、図7を参照して、本実施の形態に係るヘッドジンバルアセンブリ220について説明する。ヘッドジンバルアセンブリ220は、スライダ210と、このスライダ210を弾性的に支持するサスペンション221とを備えている。サスペンション221は、例えばステンレス鋼によって形成された板ばね状のロードビーム222、このロードビーム222の一端部に設けられると共にスライダ210が接合され、スライダ210に適度な自由度を与えるフレクシャ223と、ロードビーム222の他端部に設けられたベースプレート224とを有している。
ベースプレート224は、スライダ210をハードディスク262のトラック横断方向xに移動させるためのアクチュエータのアーム230に取り付けられるようになっている。アクチュエータは、アーム230と、このアーム230を駆動するボイスコイルモータとを有している。フレクシャ223において、スライダ210が取り付けられる部分には、スライダ210の姿勢を一定に保つためのジンバル部が設けられている。
ヘッドジンバルアセンブリ220は、アクチュエータのアーム230に取り付けられる。1つのアーム230にヘッドジンバルアセンブリ220を取り付けたものはヘッドアームアセンブリと呼ばれる。また、複数のアームを有するキャリッジの各アームにヘッドジンバルアセンブリ220を取り付けたものはヘッドスタックアセンブリと呼ばれる。
図7は、ヘッドアームアセンブリの一例を示している。このヘッドアームアセンブリでは、アーム230の一端部にヘッドジンバルアセンブリ220が取り付けられている。アーム230の他端部には、ボイスコイルモータの一部となるコイル231が取り付けられている。アーム230の中間部には、アーム230を回動自在に支持するための軸234に取り付けられる軸受け部233が設けられている。
次に図8および図9を参照して、ヘッドスタックアセンブリの一例と本実施の形態に係る磁気ディスク装置について説明する。
図8は磁気ディスク装置の要部を示す説明図、図9は磁気ディスク装置の平面図である。
ヘッドスタックアセンブリ250は、複数のアーム252を有するキャリッジ251を有している。複数のアーム252には、複数のヘッドジンバルアセンブリ220が、互いに間隔を開けて垂直方向に並ぶように取り付けられている。キャリッジ251においてアーム252とは反対側には、ボイスコイルモータの一部となるコイル253が取り付けられている。ヘッドスタックアセンブリ250は、磁気ディスク装置に組み込まれる。
磁気ディスク装置は、スピンドルモータ261に取り付けられた複数枚のハードディスク262を有している。各ハードディスク262毎に、ハードディスク262を挟んで対向するように2つのスライダ210が配置される。また、ボイスコイルモータは、ヘッドスタックアセンブリ250のコイル253を挟んで対向する位置に配置された永久磁石263を有している。
スライダ210を除くヘッドスタックアセンブリ250およびアクチュエータは、本発明における位置決め装置に対応しスライダ210を支持すると共にハードディスク262に対して位置決めする。
本実施の形態に係る磁気ディスク装置では、アクチュエータによって、スライダ210をハードディスク262のトラック横断方向に移動させて、スライダ210をハードディスク262に対して位置決めする。スライダ210に含まれる薄膜磁気ヘッドは、記録ヘッドによって、ハードディスク262に情報を記録し、再生ヘッドによって、ハードディスク262に記録されている情報を再生する。
本実施の形態に係るヘッドジンバルアセンブリおよび磁気ディスク装置は、前述の本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドと同様の効果を奏する。
また、実施の形態では、基板側に再生ヘッドを形成し、その上に、記録ヘッドを積層した構造の薄膜磁気ヘッドについて説明したが、この積層順序を逆にしてもよい。また、読み取り専用として用いる場合には、薄膜磁気ヘッドを、再生ヘッドだけを備えた構成としてもよい。
また、本発明の要部は磁気ヘッドに限らず、いわゆる磁界を検知するための薄膜磁界センサーとして応用することができる。
上述してきたCPP構造の磁気抵抗効果素子の発明を、以下に示す具体的実験例によりさらに詳細に説明する。
〔実験例I−1〕
下記表1に示されるような積層構造からなる積層体素子部(GMR素子部)をスパッタ法にて成膜して実験用サンプルを作成した。
Figure 2009009681
上記積層体素子部の面積抵抗AR(AR:Area Resistivity)は、0.07Ω・μm2であった。測定手法は、直流4端子法とした。
図3に示される補充絶縁層7の膜厚を変えて、P点の位置を変化させ、図3に示されるP点の位置が、
T2/T1=0、
T2/T1=0.2、
T2/T1=0.4、
T2/T1=0.6、
T2/T1=0.9、
T2/T1=1.0、および
T2/T1=1.2となるサンプルを、それぞれ作製した。
なお、成膜にはIBD(Ion Beam Deposition)装置を用いた。成膜角度は、Targetと基板とが平行に対向する状態を0度とした場合、40度となる状態で成膜した。なお、IBD装置を用いることで、図3における補充絶縁層7のP点の位置調整が、補充絶縁層7の膜厚のみの調整で可能となることが予め実験で確認できている。
得られた各サンプルについて、下記の要領で、(1)MR ratio、および(2)磁場耐性の評価を行った。なお、これらの評価は、サンプル数160個の素子での平均値として求めた。
(1)MR ratio(MR変化率)
複数の素子が形成されたウエハを研磨加工しBar状態とした。このBar状態で、HF-QST(High Field-Quasi Static Test)から算出したMR比を評価した。評価は、BHV(Bias Head Voltage)=25mV、外部磁場H=−5kOe〜+5kOeで行い、MR ratioは、[(MRRmax-MRRmin)/MRRmin]×100で定義した。
(2)磁場耐性
Transverse方向(磁場がABSから入る方向)のストレス磁界に対する出力の安定性を評価する方法である。
<Test方法>
以下のステップ1〜5に従って行った。
(Step1): ハードマグネット層(バイアス磁界印加層6)の着磁を、外部磁場H=8kOe(トラック幅方向)で行なう。
(Step2): Bar-QSTの出力を、外部磁場H=−600Oe〜+600Oe(ABS方向)で測定する。
(Step3): ストレス磁界として、1500 OeをABSから入る方向に印加する。
(Step4): Bar-QSTの出力を外部磁場H=−600Oe〜+600Oe(ABS方向)で測定する。
(Step5): 上記Step2と上記Step4の出力の変動が±10%以上となってしまった素子をNG品としてRejectする。NG品となる理由は、Free層とShieldの距離が近づいた時に生じる静磁結合によるものと考えられる。
結果を下記表2に示した。
Figure 2009009681
〔実験例I−2〕
上記実験例I−1で用いた積層体素子部の構成の中で、キャップ層をRuからTa(タンタル)に変えた。それ以外は、上記実験例I−1の場合と同様の手法で、実験例I−2のサンプルを作製し、同様な評価を行った。
なお、積層体素子部(MR素子部)の面積抵抗AR(AR:Area Resistivity)は、0.08Ω・μm2であった。
結果を下記表3に示した。
Figure 2009009681
〔実験例I−3〕
上記実験例I−1で用いた積層体素子部の構成の中で、キャップ層をRuからTi(チタン)に変えた。それ以外は、上記実験例I−1の場合と同様の手法で実験例I−3のサンプルを作製し、同様な評価を行った。
なお、積層体素子部(MR素子部)の面積抵抗AR(AR:Area Resistivity)は0.07であった。
結果を下記表4に示した。
Figure 2009009681
〔実験例II−1〕
上記実験例I−1で用いた積層体素子部(MR素子部)の面積抵抗AR(AR:Area Resistivity)を0.07Ω・μm2から0.15Ω・μm2に変更した。
面積抵抗ARを変えるために、積層体素子部の構造を下記表5のように変更した。特に、スペーサ層の構成およびその製法を変えた。
Figure 2009009681
スペーサ層の構成およびその製造方法は、以下のとおりとした。
(1)CoFeからなるインナー層の上に、導電層(下部導電層)としてCu層を2nmに成膜した。
(2)次いで、このCu層の上に、アルミニウムからなる被着層を積層した。被着層の膜厚は、0.5nmとした。0.5nmという被着層の厚さは、成膜レートから求められた質量膜厚であり、実際には、被着層は完全な連続膜ではなく、被着層を構成する材料からなる島が点在しているかのように見える、いわゆる島状の形態をなしている。従って、Cu層からなる導電層(下部導電層)は、アルミニウムからなる被着層に部分的に覆われている部分と、Cu層がそのまま露出している部分とが混在している形態をなしている。
(3)次いで、アルミニウムからなる被着層の一部を酸化させた。酸化手法としては酸素暴露やプラズマ酸化を用いることができるが、ここではプラズマ酸化手法を用いた。
このようにして作製した実験例II−1のサンプルについて、上記実験例I−1の場合と同様な評価を行った。
結果を下記表6に示した。
Figure 2009009681
〔実験例II−2〕
上記実験例II−1で用いた積層体素子部の構成の中で、キャップ層をRuからTa(タンタル)に変えた。それ以外は、上記実験例II−1の場合と同様の手法で実験例II−2のサンプルを作製し、同様な評価を行った。
なお、積層体素子部(MR素子部)の面積抵抗AR(AR:Area Resistivity)は、スペーサ層の酸化プロセスの条件を調整して0.15Ω・μm2とした。
結果を下記表7に示した。
Figure 2009009681
〔実験例II−3〕
上記実験例II−1で用いた積層体素子部の構成の中で、キャップ層をRuからTi
(チタン)に変えた。それ以外は、上記実験例II−1の場合と同様の手法で実験例II−3のサンプルを作製し、同様な評価を行った。
なお、積層体素子部(MR素子部)の面積抵抗AR(AR:Area Resistivity)は、スペーサ層の酸化プロセスの条件を調整して0.15Ω・μm2とした。
結果を下記表8に示した。
Figure 2009009681
〔実験例III−1〕
上記実験例II−1で用いた積層体素子部(MR素子部)の面積抵抗AR(AR:Area Resistivity)を、スペーサ層の酸化プロセスの条件を調整して、0.15Ω・μm2から0.25Ω・μm2に変更した。それ以外は、上記実験例II−1の場合と同様の手法で実験例III−1のサンプルを作製し、同様な評価を行った。
結果を下記表9に示した。
Figure 2009009681
〔実験例III−2〕
上記実験例III−1で用いた積層体素子部の構成の中で、キャップ層をRuからTa(タンタル)に変えた。それ以外は、上記実験例III−1の場合と同様の手法で実験例III−2のサンプルを作製し、同様な評価を行った。
なお、積層体素子部(MR素子部)の面積抵抗AR(AR:Area Resistivity)は、スペーサ層の酸化プロセスの条件を調整して0.25Ω・μm2とした。
結果を下記表10に示した。
Figure 2009009681
〔実験例III−3〕
上記実験例III−1で用いた積層体素子部の構成の中で、キャップ層をRuからTi(チタン)に変えた。それ以外は、上記実験例III−1の場合と同様の手法で実験例III−3のサンプルを作製し、同様な評価を行った。
なお、積層体素子部(MR素子部)の面積抵抗AR(AR:Area Resistivity)は、スペーサ層の酸化プロセスの条件を調整して0.25Ω・μm2とした。
結果を下記表11に示した。
Figure 2009009681
以上の実験結果より、本発明の効果は明らかである。すなわち、本発明は、磁化固定層、スペーサー層、フリー層、およびキャップ層が順次積層された積層体を含む積層体素子部を有し、この積層体素子部の積層方向にセンス電流が印加されてなるCPP(Current Perpendicular to Plane)構造の磁気抵抗効果素子であって、前記積層体素子部の後方には、積層体素子部の後方端面と接し、かつ後方に延びる補充絶縁層(refilled insulation layer)が形成されており、前記補充絶縁層が積層体素子部の後方端面と接する最も上側の位置Pは、キャップ層の後方端面と接する位置にあるとともに、キャップ層の厚さをT1、キャップ層の最上部から位置Pに至るまでの厚さ方向の距離の絶対値をT2とした場合に、0.2≦(T2/T1)<1の関係を満たすように構成されているので、400Gbpsiを超えるような次世代ヘッドの実用化に向けて、低い面積抵抗AR領域でさらなるMR変化率の向上を図ることができ、しかも耐磁場性が良好で信頼性に極めて優れるCPP構造の磁気抵抗効果素子を得ることができる。
本発明の産業上の利用可能性として、本発明は、磁気記録媒体等の磁界強度を信号として読み取るための磁気抵抗効果素子を備える磁気ディスク装置の産業に利用できる。
図1は、本発明の実施の形態における主として再生ヘッドの媒体対向面に平行な断面を示す断面図である。 図2は、図1のA−A断面矢視図であり、本発明の実施の形態における主として再生ヘッドの媒体対向面に対して垂直な断面を示す断面図である。 図3は、実質的に図2と同じ図面であり、特に本発明の要部を説明するための断面図である。 図4は、本発明の好適な一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成について説明するための図面であり、薄膜磁気ヘッドの媒体対向面および基板に垂直な断面を示す断面図である。 図5は、本発明の好適な一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成について説明するための図面で、薄膜磁気ヘッドの磁極部分の媒体対向面に平行な断面を示す断面図である。 図6は、本発明の一実施の形態におけるヘッドジンバルアセンブリに含まれるスライダを示す斜視図である。 図7は、本発明の一実施の形態におけるヘッドジンバルアセンブリを含むヘッドアームアセンブリを示す斜視図である。 図8は、本発明の一実施の形態における磁気ディスク装置の要部を示す説明図である。 図9は、本発明の一実施の形態における磁気ディスク装置の平面図である。
符号の説明
5…巨大磁気抵抗効果素子部(積層体素子部)
5a…積層体素子部の後方端面
6…バイアス磁界印加層
20…媒体対向面(ABS)
21…下地層
22…反強磁性層
26…キャップ層
26a…キャップ層の最上部
30…磁化固定層(第1の強磁性層)
40…スペーサー層
50…フリー層(第2の強磁性層)

Claims (9)

  1. 第1の強磁性層、スペーサー層、第2の強磁性層、およびキャップ層が順次積層された積層体を含む積層体素子部を有し、この積層体素子部の積層方向にセンス電流が印加されてなるCPP(Current Perpendicular to Plane)構造の磁気抵抗効果素子であって、
    前記積層体素子部の後方には、積層体素子部の後方端面と接し、かつ後方に延びる補充絶縁層(refilled insulation layer)が形成されており、
    前記補充絶縁層が積層体素子部の後方端面と接する最も上側の位置Pは、キャップ層の後方端面であり、キャップ層の厚さをT1、キャップ層の最上部から位置Pに至るまでの厚さ方向の距離の絶対値をT2とした場合に、0.2≦(T2/T1)<1の関係を満たすように設定されてなることを特徴とするCPP構造の磁気抵抗効果素子。
  2. 前記補充絶縁層が積層体素子部の後方端面と接する最も上側の位置Pは、0.2≦(T2/T1)≦0.9の関係を満たすように設定されてなる請求項1に記載のCPP構造の磁気抵抗効果素子。
  3. 前記補充絶縁層が積層体素子部の後方端面と接する最も上側の位置Pは、0.4≦(T2/T1)≦0.9の関係を満たすように設定されてなる請求項1または請求項2に記載のCPP構造の磁気抵抗効果素子。
  4. 前記キャップ層が、Ta、Ru、Ti、W、Cr、Rh、NiCrのグループから選択された少なくとも1種から構成される請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のCPP構造の磁気抵抗効果素子。
  5. 前記積層体素子部の面積抵抗が、0.05〜0.3Ω・μm2である請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のCPP構造の磁気抵抗効果素子。
  6. 前記第2の強磁性層はフリー層であり、外部磁界に応じて磁化の方向が変化するように機能しており、前記第1の強磁性層は磁化固定層であり、磁化の方向が固定された層である請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のCPP構造の磁気抵抗効果素子。
  7. 記録媒体に対向する媒体対向面と、
    前記記録媒体からの信号磁界を検出するために前記媒体対向面の近傍に配置された請求項1ないし請求項6のいずれかに記載されたCPP構造の磁気抵抗効果素子と、
    前記磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流すための一対の電極と、
    を有してなることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  8. 請求項7に記載された薄膜磁気ヘッドを含み、記録媒体に対向するように配置されるスライダと、
    前記スライダを弾性的に支持するサスペンションと、
    を備えてなることを特徴とするヘッドジンバルアセンブリ。
  9. 請求項7に記載された薄膜磁気ヘッドを含み、記録媒体に対向するように配置されるスライダと、
    前記スライダを支持するとともに前記記録媒体に対して位置決めする位置決め装置と、
    を備えてなることを特徴とする磁気ディスク装置。
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