JP2008546774A - 化合物vi - Google Patents

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Abstract

式(I)で示される化合物(ここで、可変基は、明細書で定義された通りである)、それらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、および、プロドラッグ、ならびに、高脂血症を治療するためのコレステロール吸収阻害剤としてのそれらの使用、が記載される。それら化合物の製造方法、及びそれらを含む医薬組成物についても記載される。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、2−アゼチジノン誘導体、もしくはその薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、および、それらのプロドラッグに関する。これらの2−アゼチジノンはコレステロール吸収阻害活性を有するため、高脂血症の状態に関連する病態の治療において価値がある。従ってこれらは、温血動物(例えばヒト)の治療方法において有用である。本発明はまた、そのような2−アゼチジノン誘導体の製造方法、それらを含む医薬組成物、および、温血動物(例えばヒト)におけるコレステロール吸収を阻害するための医薬品の製造におけるそれらの使用に関する。本発明のさらなる形態は、脂質異常症の状態の治療における本発明の化合物の使用に関する。
西欧諸国において、アテローム硬化型の冠動脈疾患は主な死亡および病的状態の原因であり、同様に、多大な医療財源を浪費する原因である。高濃度の総コレステロールおよび低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールに関連する高脂血症の状態は、心臓血管系のアテローム性動脈硬化症に関する主要な危険因子であることは周知である(例えば、“Coronary Heart Disease:Reducing the Risk; a Worldwide View” Assman G., Carmena R. Cullen P.ら; Circulation 1999, 100, 1930-1938、および、“Diabetes and Cardiovascular Disease:A Statement for Healthcare Professionals from the American Heart Association” Grundy S, Benjamin I., Burke G.,ら; Circulation, 1999, 100, 1134-46)。
シトステロール血症は脂質蓄積障害であり、これは、非選択的な腸でのステロール吸収が増加し、肝臓での除去が減少するために、血漿およびその他の組織においてシトステロールおよびその他の植物ステロールが高いレベルであることを特徴とする。シトステロール血症は、アテローム性動脈硬化症およびその他の心臓血管疾患を促進させる可能性がある。WO02/058696を参照。
血漿コレステロールの濃度は、コレステロール代謝の内因性および外因性経路の総合的なバランスによって決まる。内因性経路において、コレステロールは肝臓と肝臓外の組織によって合成され、リポタンパク質として循環系に入るか、または、胆汁に分泌される。外因性経路において、食事由来および胆汁由来のコレステロールは腸で吸収され、カイロミクロン成分として循環系に入る。いずれかの経路が変化することによって、血漿コレステロールの濃度が影響を受けると予想される。
しかしながら、腸からコレステロールが吸収される正確なメカニズムは明らかになっていない。
総コレステロールおよび(LDL)コレステロールの減少と、冠動脈疾患の例の減少との間に明白な関連が確立されており、血清コレステロールを制御するために数種のクラスの薬剤が用いられている。血漿コレステロールを調節する主要な選択肢としては:(i)例えば、LDL受容体のアップレギュレーションによって、血漿からのコレステロールの除去を促進すると予想されるHMG−CoAレダクターゼ阻害剤のような物質、例えばシンバスタチンおよびフルバスタチンのようなスタチンによって、コレステロール合成をブロックすること;(ii)胆汁酸排泄の増加を引き起こす特定の物質によって、胆汁酸の再吸収をブロックすること、および、胆汁酸結合剤のような物質、例えばコレスチラミンおよびコレスチポールのような樹脂を用いたコレステロールからの胆汁酸の合成;および、(iii)選択的なコレステロール吸収阻害剤によってコレステロールの腸での摂取をブロックすることが挙げられる。また、フィブラートやニコチン酸類似体のような高密度リポタンパク質(HDL)を高める物質も用いられている。
このようなコレステロール吸収阻害活性を有する化合物はすでに開示されており、例えば、以下に記載されている化合物を参照されたい:WO93/02048、WO94/17038、WO95/08532、WO95/26334、WO95/35277、WO96/16037、WO96/19450、WO97/16455、WO02/50027、WO02/50060、WO02/50068、WO02/50090、WO02/66464、WO04/000803、WO04/000804、WO04/000805,WO04/01993、WO04/010948、WO04/043456WO04/043457、WO04/081002、WO05/000353、WO05/021495、WO05/021497、WO05/033100、US5756470、US5767115、US20040180860、US20040180861、および、USRE37721。
本発明は、驚くべきことにある種の2−アゼチジノン誘導体がコレステロール吸収を阻害するという発見に基づく。このような特性は、高脂血症の状態に関連する病態の治療において有用であると予想される。本発明の化合物は上記出願のどれにも開示されておらず、我々は、驚くべきことに、本発明の化合物は、それらをインビボでの温血動物(例えばヒト)への投与に特に適したものにする有益な効果、代謝および毒物学的プロファイルを有することを見出した。本発明の特定の化合物は、従来技術の化合物と比較して低い程度の吸収を示すが、その一方で、それらのコレステロール吸収を阻害する能力も保持する。
従って、式(I)で示される化合物が提供される。
式(I):
Figure 2008546774
で示される化合物において、
式中:
Xは、−CH−、−CHCH−、−CHCHCH−であり;
は、H、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、または、アリールであり;
およびRは、水素、分岐状または非分岐状のC1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、または、アリールであり;ここで、前記C1〜6アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ、アミノ、グアニジノ、カルバモイル、カルボキシ、C1〜6アルコキシ、(C〜Cアルキル)Si、N−(C1〜6アルキル)アミノ、N,N−(C1〜6アルキル)アミノ、C1〜6アルキルS(O)(ここで、aは、0〜2である)、C3〜6シクロアルキル、または、アリールで置換されていてもよく;ここで、いずれかのアリール基は、任意に、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1〜6アルキル、または、C1〜6アルコキシから選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C1〜6アルキル、または、アリールC1〜6アルキルであり;
ここで、RとRは、3〜7個の炭素原子を有する環を形成していてもよく、RとRは、2〜6個の炭素原子を有する環を形成していてもよく;
は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルカノイル、C1〜6アルカノイルオキシ、N−(C1〜6アルキル)アミノ、N,N−(C1〜6アルキル)アミノ、C1〜6アルカノイルアミノ、N−(C1〜6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1〜6アルキル)カルバモイル、C1〜6アルキルS(O)(ここで、aは、0〜2である)、C1〜6アルコキシカルボニル、N−(C1〜6アルキル)スルファモイル、および、N,N−(C1〜6アルキル)スルファモイルから選択され;ここで、nは、0、1、2または3である。
本明細書において、用語「アルキル」は、直鎖および分岐アルキル基の両方を含むが、例えば「プロピル」のように個々のアルキル基を述べる場合は、直鎖の形態のみを指す。例えば、「C1〜6アルキル」および「C1〜4アルキル」には、プロピル、イソプロピル、および、t−ブチルが含まれる。しかしながら、例えば「プロピル」のように個々のアルキル基を述べる場合は、直鎖の形態のみを指し、例えば「イソプロピル」のような個々の分岐アルキル基を述べる場合は、分岐した形態のみを指す。同様の慣例が、その他のラジカルにも適用され、例えば「フェニルC1〜6アルキル」は、ベンジル、1−フェニルエチル、および、2−フェニルエチルを含む。用語「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、および、ヨードを意味する。
任意の置換基が「1個またはそれより多くの」基から選択される場合、当然のことながら、この定義は、全ての置換基が指定された基のいずれか1種から選択されること、または、置換基が指定された基の2種またはそれより多くから選択されることを含む。
用語「アリール」は、独立して窒素、酸素または硫黄から選択される0〜5個のヘテロ原子を含む4〜10員環の芳香族単環または二環式の環を意味する。アリールの例としては、フェニル、ピロリル、フラニル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピリジル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、チエニル、ナフチル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、1,3−ベンゾジオキソリル、インドリル、ピリドイミダゾリル、ピリミドイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、キノキサリニル、キナゾリニル、フタラジニル、シンノリニル、および、ナフチリジニルが挙げられる。具体的には、「アリール」は、フェニル、チエニル、ピリジル、イミダゾリル、または、インドリルを意味する。用語「アリール」は、非置換の芳香環、および、置換された芳香環の両方を含む。
「C1〜6アルコキシ」の例としては、メトキシ、エトキシ、および、プロポキシが挙げられる。「C1〜6アルキルS(O)(ここで、aは、0〜2である)」の例としては、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、および、エチルスルホニルが挙げられる。「N−(C1〜6アルキル)アミノ」の例としては、メチルアミノ、および、エチルアミノが挙げられる。「N,N−(C1〜6アルキル)アミノ」の例としては、ジ−N−メチルアミノ、ジ−(N−エチル)アミノ、および、N−エチル−N−メチルアミノが挙げられる。「C3〜6シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、および、シクロヘキシルを意味する。
本発明の化合物、または、本明細書で開示されるその他の化合物の適切な薬学的に許容できる塩は、例えば、十分な塩基性を有する本発明の化合物の酸付加塩であり、例えば、無機酸または有機酸との酸付加塩であり、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、酢酸、または、マレイン酸との酸付加塩である。加えて、十分な酸性を有する本発明の化合物の適切な薬学的に許容できる塩は、アルカリ金属塩、例えばナトリウム塩またはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム塩またはマグネシウム塩、アンモニウム塩、または、生理的に許容できるカチオンを生じる有機塩基との塩、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン、または、トリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンとの塩である。
式(I)で示される化合物、または、本明細書で開示されるその他の化合物は、ヒトまたは動物の体内で分解されて式(I)で示される化合物を生じるプロドラッグの形態で投与してもよい。プロドラッグの例としては、式(I)で示される化合物のインビボで加水分解性のエステル、および、インビボで加水分解性のアミドが挙げられる。
カルボキシ基またはヒドロキシ基を含む、式(I)で示される化合物、または、本明細書で開示されるその他の化合物のインビボで加水分解性のエステルは、例えば、ヒトまたは動物の体内で加水分解されて親の酸またはアルコールを生産する薬学的に許容できるエステルである。カルボキシの場合の適切な薬学的に許容できるエステルとしては、C1〜6アルコキシメチルエステル、例えばメトキシメチル、C1〜6アルカノイルオキシメチルエステル、例えばピバロイルオキシメチル、フタリジルエステル、C3〜8シクロアルコキシカルボニルオキシC1〜6アルキルエステル、例えば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソレン−2−オンイルメチルエステル、例えば5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オンイルメチル;および、C1〜6アルコキシカルボニルオキシエチルエステル、例えば1−メトキシカルボニルオキシエチルが挙げられ、このようなエステルは、本発明の化合物中のどのカルボキシ基に形成されてもよい。
ヒドロキシ基を含む式(I)で示される化合物または本明細書で開示されるその他の化合物のインビボで加水分解性のエステルとしては、無機エステル、例えばリン酸エステル、および、α−アシルオキシアルキルエーテル、および、エステルがインビボで加水分解された結果として分解し、親のヒドロキシ基を生じる関連化合物が挙げられる。α−アシルオキシアルキルエーテルの例としては、アセトキシメトキシ、および、2,2−ジメチルプロピオニルオキシ−メトキシが挙げられる。ヒドロキシの場合の、インビボで加水分解性のエステルを形成する基の選択肢としては、アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチル、および、置換されたベンゾイル、および、フェニルアセチル、アルコキシカルボニル(アルキル炭酸エステルを生じる)、ジアルキルカルバモイル、および、N−(ジアルキルアミノエチル)−N−アルキルカルバモイル(カルバメートを生じる)、ジアルキルアミノアセチル、および、カルボキシアセチルが挙げられる。ベンゾイルにおける置換基の例としては、環の窒素原子から、メチレン基を介してベンゾイル環の3位または4位に連結されたモルホリノおよびピペラジノが挙げられる。
カルボキシ基を含む式(I)で示される化合物、または、本明細書で開示されるその他の化合物のインビボで加水分解性のアミドとして適切な値は、例えば、N−C1〜6アルキル、または、N,N−ジ−C1〜6アルキルアミド、例えばN−メチル、N−エチル、N−プロピル、N,N−ジメチル、N−エチル−N−メチル、または、N,N−ジエチルアミドである。
式(I)で示される化合物のいくつかは、キラル中心、および/または、幾何異性体の中心(E−およびZ−異性体)を有していてもよく、当然のことながら、本発明は、このようなすべてのコレステロール吸収阻害活性を有する光学異性体、ジアステレオ異性体、および、幾何異性体を包含する。
本発明は、コレステロール吸収阻害活性を有する式(I)で示される化合物の様々な互変異性型に関する。
また当然ながら、式(I)で示される所定の化合物は、溶媒和、加えて非溶媒和の形態で存在する可能性があり、例えば水和物の形態で存在する可能性がある。当然のことながら、本発明は、このようなコレステロール吸収阻害活性を有するあらゆる溶媒和型を包含する。
本発明の好ましい形態は、式(I)で示される化合物、または、それらの薬学的に許容できる塩に関する形態である。
本発明のその他の形態は、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグの製造方法を提供し、ここで、本方法(ここで、可変基は、特に他の規定がない限り、式(I)で定義された通りである)は、以下:
方法1):式(II):
Figure 2008546774
で示される化合物と、式(III):
Figure 2008546774
(式中、Lは、置換可能な基である)で示される化合物とを反応させること:
方法2):式(IV):
Figure 2008546774
で示される酸またはその活性化された誘導体と、式(V):
Figure 2008546774
で示されるアミンとを反応させること:
方法3):式(VI):
Figure 2008546774
で示される酸またはその活性化された誘導体と、式(VII):
Figure 2008546774
で示されるアミンとを反応させること:
方法4):式(VIII):
Figure 2008546774
で示される化合物を還元すること:
方法5):式(IX):
Figure 2008546774
で示される化合物と、式(X):
Figure 2008546774
(式中、Lは、置換可能な基である)で示される化合物とを反応させること:
方法6):式(XI):
Figure 2008546774
(式中、Lは、置換可能な基である)で示される化合物と、式(XII):
Figure 2008546774
で示される化合物とを反応させること:
方法7):式(XIII):
Figure 2008546774
(式中、基C(O)ORは、エステル基である)で示される化合物を脱エステル化すること;
および、その後必要に応じて、または、望ましくは:
i)式(I)で示される化合物を、式(I)で示される別の化合物に変換すること;
ii)あらゆる保護基を除去すること;
iii)薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを形成すること;または、
iv)2種またはそれより多くのエナンチオマーを分離すること、
で構成される。
Lは、置換可能な基であり、Lとして適切な意味は、例えばハロゲノまたはスルホニルオキシ基であり、例えばクロロ、ブロモ、メタンスルホニルオキシ、または、トルエン−4−スルホニルオキシ基である。
C(O)ORは、エステル基であり、C(O)ORとして適切な意味は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、および、ベンジルオキシカルボニルである。
本発明で用いられる出発原料は、EP0792264B1で説明されている経路を改変することによって製造することができる。あるいは、これら出発原料は以下の反応によって製造してもよい。
方法1):式(II)で示されるアルコールは、無機塩基、例えば炭酸ナトリウム、または、有機塩基、例えばHunigs塩基のような塩基の存在下で、アセトニトリル、ジクロロメタン、または、テトラヒドロフランのような適切な溶媒の存在下で、0℃〜還流温度の範囲温度で、好ましくは還流温度で、または、ほぼ還流温度で、式(III)で示される化合物と反応することができる。
式(II)で示される化合物は、以下のスキームに従って製造することができる:
Figure 2008546774
式中、pMeOBzは、パラメトキシベンジルである。
式(IIb)、(IId)、(IIg)および(III)で示される化合物は、市販の化合物であるか、または、これらは、文献において既知であるか、または、これらは、当業界既知の標準的な方法によって製造される。
本発明のその他の形態において、式(I2):
Figure 2008546774
で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグの製造方法が提供され(ここで、可変基は、特に他の規定がない限り、式(I)で定義された通りである)、本方法は、以下:
方法1):式(II2):
Figure 2008546774
で示される化合物と、式(III):
Figure 2008546774
(式中、Lは、置換可能な基である)で示される化合物とを反応させること:
方法2):式(IV2):
Figure 2008546774
で示される酸またはその活性化された誘導体と、式(V):
Figure 2008546774
で示されるアミンとを反応させること:
方法3):式(VI2):
Figure 2008546774
で示される酸またはその活性化された誘導体と、式(VII):
Figure 2008546774
で示されるアミンとを反応させること:
方法4):式(VIII2):
Figure 2008546774
で示される化合物を還元すること:
方法5):式(IX2):
Figure 2008546774
で示される化合物と、式(X):
Figure 2008546774
(式中、Lは、置換可能な基である)で示される化合物とを反応させること:
方法6):式(XI2):
Figure 2008546774
(式中、Lは、置換可能な基である)で示される化合物と、式(XII):
Figure 2008546774
で示される化合物とを反応させること:
方法7):式(XIII2):
Figure 2008546774
(式中、基C(O)ORは、エステル基である)で示される化合物を脱エステル化すること;
および、その後必要に応じて、または、望ましくは:
i)式(I2)で示される化合物を、式(I2)で示される別の化合物に変換すること;
ii)あらゆる保護基を除去すること;
iii)薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを形成すること;または、
iv)2種またはそれより多くのエナンチオマーを分離すること、
で構成される。
Lは、置換可能な基であり、Lとして適切な意味は、例えばハロゲノまたはスルホニルオキシ基であり、例えばクロロ、ブロモ、メタンスルホニルオキシ、または、トルエン−4−スルホニルオキシ基である。
C(O)ORは、エステル基であり、C(O)ORとして適切な意味は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、および、ベンジルオキシカルボニルである。
本発明で用いられる出発原料は、EP0792264B1で説明されている経路を改変することによって製造することができる。あるいは、これら出発原料は以下の反応によって製造してもよい。
方法1):式(II2)で示されるアルコールは、無機塩基、例えば炭酸ナトリウム、または、有機塩基、例えばHunigs塩基のような塩基の存在下で、アセトニトリル、ジクロロメタン、または、テトラヒドロフランのような適切な溶媒の存在下で、0℃〜還流温度の範囲温度で、好ましくは還流温度で、または、ほぼ還流温度で、式(III)で示される化合物と反応することができる。
式(II2)で示される化合物は、以下のスキームに従って製造することができる:
Figure 2008546774
式中、pMeOBzは、パラメトキシベンジルである。
式(IIb)、(IId)、(Iig2)および(III2)で示される化合物は、市販の化合物であるか、または、これらは、文献において既知であるか、または、これらは、当業界既知の標準的な方法によって製造される。
また式(V)で示される化合物は、式(XIV)で示される化合物と反応することができる。
Figure 2008546774
また式(III2)で示される化合物は、式(XIV2)で示される化合物と反応することもできる。
式(XIV2)で示される化合物は、以下の経路に従って製造することができる:
Figure 2008546774
式(XV)で示される化合物は、式(IV)で示される化合物に還元させてもよいし、または、式(XV)で示される化合物は、式(V)で示される化合物と反応させてもよい:
Figure 2008546774
式(XV2)で示される化合物は、式(IV2)で示される化合物に還元させてもよいし、または、式(XV2)で示される化合物は、式(V)で示される化合物と反応させてもよい:
Figure 2008546774
式(XV2)で示される化合物は、以下の経路に従って製造することができる:
Figure 2008546774
このスキームにおける工程は、述べられた試薬、条件または保護基に限定されない。
式(XV2)で示される化合物は、以下のスキームに従って製造することができる:
Figure 2008546774
このスキームにおける工程は、述べられた試薬、条件または保護基に限定されない。
XIVおよび(XV)に関して、および、XIV2および(XV2)両方に関する類似の方法において、以下が適用される:
方法2)および方法3):酸およびアミンは、適切なカップリング試薬の存在下で一緒にカップリングさせることができる。適切なカップリング試薬として、カルボニルジイミダゾール、および、ジシクロヘキシル−カルボジイミドのような当業界既知の標準的なペプチドカップリング試薬を、任意に、ジメチルアミノピリジン、または、4−ピロリジノピリジンのような触媒の存在下で、任意に、例えばトリエチルアミン、ピリジン、または、2,6−ジ−アルキル−ピリジン、例えば2,6−ルチジン、または、2,6−ジ−tert−ブチルピリジンのような塩基の存在下で用いることができる。適切な溶媒としては、ジメチルアセトアミド、ジクロロメタン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、および、ジメチルホルムアミドが挙げられる。カップリング反応は、都合のよい形態としては、−40〜40℃の範囲温度で行なうことができる。
適切な活性化された酸誘導体としては、酸ハロゲン化物、例えば酸塩化物、および、活性エステル、例えばペンタフルオロフェニルエステルが挙げられる。これらのタイプの化合物とアミンとの反応は当業界周知であり、例えばこれらは、上述のような塩基および上述のような適切な溶媒の存在下で反応させることができる。このような反応は、都合のよい形態としては、−40〜40℃の範囲温度で行なうことができる。
式(IV)および(VI)で示される酸は、式(II)で示される化合物と、方法1)の条件を用いて適切な任意に保護された側鎖とを反応させることによって、式(II)で示される化合物から製造することができる。または、式(IV)および(VI)で示される酸は、スキームIを改変することによって製造してもよい。
式(V)および(VII)で示されるアミンは、市販の化合物であるか、または、これらは、文献において既知であるか、または、これらは、当業界既知の標準的な方法によって製造される。
方法4):式(VIII)で示される化合物の還元は、水素化ホウ素ナトリウムのようなヒドリド試薬を用いて、メタノールのような溶媒中で、−20〜40℃の適切な温度で行うことができる。
式(VIII)で示される化合物は、式(III)で示される化合物から、ベンジル基を脱保護し、方法1を行うことによって製造することができる。または、化合物(IIk)を脱ベンジル化してもよく、方法1を行い、得られた化合物を脱保護してケトンを生成させてもよい。
方法5)および方法6):これらの化合物は、無機塩基、例えば炭酸ナトリウム、または、有機塩基、例えばHunigs塩基のような塩基の存在下で、アセトニトリル、ジクロロメタン、または、テトラヒドロフランのような適切な溶媒の存在下で、0℃〜還流温度の範囲温度で、好ましくは還流温度で、または、ほぼ還流温度で一緒に反応させることができる。
式(IX)および(XI)で示される化合物は、スキーム1を適切に改変することによって製造することができる。
式(X)および(XII)で示される化合物は、市販の化合物であるか、または、これらは、文献において既知であるか、または、これらは、当業界既知の標準的な方法によって製造される。
方法7):式(XIII)で示されるエステルを、以下で説明されるような標準条件下で脱保護することができ、例えばメチルまたはエチルエステルを、メタノール中の水酸化ナトリウムを用いて、室温で脱保護することができる。
式(XIII)で示される化合物は、本明細書で説明されている式(I)で示される化合物の製造方法のいずれかを改変することによって製造することができる。
当然のことながら、本発明の化合物中の様々な環の所定の置換基は、標準的な芳香族置換反応によって導入してもよいし、または、上述の方法の前、またはその直後にいずれかで、慣用的な官能基の変換によって生成させてもよく、これらはそのようなものとして本発明の方法の形態に含まれる。このような反応および変換としては、例えば、芳香族置換反応による置換基の導入、置換基の還元、置換基アルキル化、および、置換基の酸化が挙げられる。このような手法のための試薬および反応条件は、化学技術においてよく知られている。芳香族置換反応の具体的な例としては、濃硝酸を用いたニトロ基の導入、例えば、フリーデル・クラフツ条件下でハロゲン化アシルおよびルイス酸(例えば三塩化アルミニウム)を用いたアシル基の導入;フリーデル・クラフツ条件下でハロゲン化アルキルおよびルイス酸(例えば三塩化アルミニウム)を用いたアルキル基の導入;および、ハロゲノ基の導入が挙げられる。変換の具体的な例としては、例えば、ニッケル触媒を用いた接触水素化による、または加熱しながら、塩酸の存在下、鉄での処理による、ニトロ基のアミノ基への還元;アルキルチオのアルキルスルフィニルまたはアルキルスルホニルへの酸化が挙げられる。
また当然のことながら、本明細書で述べられた反応のうちいくつかにおいて、化合物中の感受性を有するあらゆる基を保護することが必要である/望ましい場合がある。保護が必要であるか、または、望ましいような例、および、適切な保護方法は当業者既知である。慣用的な保護基は、標準的な技法に従って用いることができる(説明として、T.W. Green, Protective Groups in Organic Synthesis, ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Wiley and Sons),1999を参照。)従って、反応物にアミノ、カルボキシまたはヒドロキシのような基が含まれる場合、本明細書で述べられた反応のうちいくつかにおいて基を保護することが望ましい場合がある。
アミノまたはアルキルアミノ基に適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアルカノイル基、例えばアセチル、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはt−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、または、アロイル基、例えばベンゾイルである。上記の保護基に関する脱保護条件は、必然的に保護基の選択に応じて様々である。従って、例えば、アシル基、例えばアルカノイルまたはアルコキシカルボニル基、または、アロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムのような適切な塩基を用いた加水分解によって除去することができる。あるいは、アシル基、例えばt−ブトキシカルボニル基は、例えば、塩酸、硫酸、または、リン酸、または、トリフルオロ酢酸のような適切な酸を用いた処理によって除去してもよく、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル基は、例えば、炭素担持パラジウムのような触媒での水素添加によって除去してもよいし、または、ホウ素トリス(トリフルオロ酢酸塩)のようなルイス酸を用いた処理によって除去してもよい。一級アミノ基に適した他の保護基は、例えばフタロイル基であり、これは、アルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミン、または、ヒドラジンを用いた処理によって除去することができる。
ヒドロキシ基に適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアルカノイル基、例えばアセチル、アロイル基、例えばベンゾイル、または、アリールメチル基、例えばベンジルである。上記の保護基のための脱保護条件は、必然的に、保護基の選択に応じて様々であると予想される。従って、例えば、アシル基、例えばアルカノイルまたはアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウムまたはナトリウムのような適切な塩基を用いた加水分解によって除去することができる。また、アリールメチル基、例えばベンジル基は、例えば、炭素担持パラジウムのような触媒での水素添加によって除去することができる。
カルボキシ基に適した保護基は、例えば、エステル化基、例えばメチルまたはエチル基であり、これらは、例えば、水酸化ナトリウムような塩基を用いた加水分解によって除去することができ、またはt−ブチル基であり、これは例えば、酸、例えば有機酸、例えばトリフルオロ酢酸との処理によって除去することができ、またはベンジル基であり、これは炭素担持パラジウムのような触媒での水素添加によって除去することができる。
このような保護基は、化学技術においてよく知られた慣用技術を用いて、都合がよければ、合成のどの段階で除去してもよい。
本発明は、さらに、式(XVI)で示される化合物、または、それらの加水分解性のエステルまたはアミドを提供する:
Figure 2008546774
式中、Rは、ヒドロキシ基、または、C1〜4アルコキシ基である。Rは、上記で式(I)に関して定義された通りである。式(XVI)で示される化合物は、式(I)までの中間体でってもよい。
本発明はさらに、式(XVI2)で示される化合物、または、それらの加水分解性のエステルまたはアミドを提供する:
Figure 2008546774
式中、Rは、ヒドロキシ基、または、C1〜3アルコキシ基である。Rは、上記で式(I)に関して定義された通りである。式(XVI2)で示される化合物は、式(I2)までの中間体でってもよい。
上述したように、本発明で定義された化合物は、コレステロール吸収阻害活性を有する。これらの特性は、以下の生物学的試験を用いて評価することができる。
インビボにおけるコレステロール吸収阻害剤の試験(A)
雌のC57BL/6マウスを規則的な食事を与えて維持し、個々のケージ内で飼育し、糞を回収した。マウスを3時間絶食させ、続いて基剤または化合物を胃管で与えた。30分後、マウスに、放射標識されたコレステロールを胃管で与えた。14C−コレステロールの胃管栄養の6時間後、血液サンプルを、尾部から採取し、どのぐらい多くのコレステロールが吸収されたかを決定するために血漿を調製した。14C−コレステロールの胃管栄養の24時間後、マウスから採血し、解析のために血漿を調製した。糞を24時間回収して、吸収効率を評価した。
インビボにおけるコレステロール吸収阻害剤の試験(B)
雌のC57BL/6マウスを規則的な食事を与えて維持し、個々のケージ内で飼育し、糞を回収した。マウスを3時間絶食させ、続いて基剤または化合物を胃管で与えた。1〜10時間後、マウスに、放射標識されたコレステロールを胃管で与えた。14C−コレステロールの胃管栄養の6時間後、血液サンプルを、尾部から採取し、どのぐらい多くのコレステロールが吸収されたかを決定するために血漿を調製した。14C−コレステロールの胃管栄養の24時間後、マウスから採血し、血漿を放射活性に関して解析した。また糞も24時間回収して、吸収効率を評価した。
参考文献
1. E. A. Kirk, G. L. Moe, M. T. Caldwell, J. A. Lernmark, D. L. Wilson, R. C. LeBoeuf. Hyper- and hypo-responsiveness to dietary fat and cholesterol among inbred mice:searching for level and variability genes. J. Lipid Res. 199536:1522-1532.
2. C. P. Carter, P. N. Howles, D. Y. Hui. Genetic variation in cholesterol absorption efficiency among inbred strains of mice. J. Nutr. 1997127:1344-1348.
3. C. D. Jolley, J. M. Dietschy, S. D. Turley. Genetic differences in cholesterol absorption in 129/Sv and C57BL/6mice:effect on cholesterol responsiveness. Am. J. Physiol. 1999276:G1117-G1124。
実施例1の0.2μmol/kgの投与によって、14C−コレステロール吸収が61%阻害された(手法A)。0.2μmol/kgの実施例3の投与によって、14C−コレステロール吸収が67%阻害された(手法A)。
本発明のさらなる形態によれば、上記で定義されたような式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーと共に含む医薬組成物が提供される。
本組成物は、例えば錠剤またはカプセルのような経口投与に適した形態であってもよく、滅菌溶液、懸濁液またはエマルジョンのような非経口の注射剤(例えば、静脈内、皮下、筋肉内、血管内または輸液)に適した形態であってもよく、軟膏またはクリームのような局所投与に適した形態であってもよく、または、坐剤のような直腸内投与に適した形態であってもよい。
一般的に上記の組成物は、慣用の方式で慣用の賦形剤を用いて製造することができる。
式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグは、一般的には約0.02〜100mg/kgの範囲内、好ましくは0.02〜50mg/kgの範囲内の単位用量で温血動物に投与されると予想され、一般的にこのような範囲によって治療有効量が提供される。好ましくは、1〜50mg/kgの範囲、具体的には0.1〜10mg/kgの範囲の1日用量が用いられる。その他の形態において、0.01〜20mg/kgの範囲の1日用量が用いられる。本発明の一形態において、式(I)で示される化合物の1日用量は、100mg未満であるか、または、100mgに等しい。しかしながら、1日用量は、必然的に、治療される宿主、具体的な投与経路、および、治療される疾患の重症度に応じて様々であると予想される。従って、最適な用量は、特定の患者それぞれを治療する医師によって決定してもよい。錠剤またはカプセルのような単位用量の形態は、通常は、例えば1〜250mgの活性成分を含むと予想される。
本発明のさらなる形態によれば、温血動物(例えばヒト)の予防または治療的処置の方法に使用するための、上記で定義されたような式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグが提供される。
我々は、本発明において定義された化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグは、有効なコレステロール吸収阻害剤であり、従って高脂血症の状態に関連する病態の治療において価値があることを見出した。
従って、この本発明の形態によれば、医薬品として使用するための、上記で定義されたような式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグが提供される。
本発明のその他の特徴によれば、温血動物(例えばヒト)において、コレステロール吸収阻害作用を生じさせるのに使用するための医薬品の製造における、上記で定義されたような式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグの使用が提供される。
本発明のその他の特徴によれば、温血動物(例えばヒト)においてコレステロール吸収阻害作用を生じさせることにおける、上記で定義されたような式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグの使用が提供される。
本明細書において、コレステロール吸収阻害作用、または、コレステロール低下作用の生成が述べられる場合、これは、適切には温血動物(例えばヒト)における高脂血症の状態の治療に関する。加えて、温血動物(例えばヒト)における、脂質異常症の状態および障害、例えば高脂血症、高トリグリセリド血症、高ベータリポタンパク質血症(高LDL)、高プレベータリポタンパク質血症(高VLDL)、高キロミクロン血症、低リポタンパク血症、高コレステロール血症、高リポタンパク血症、および、低アルファリポタンパク血症(低HDL)の治療に関する。その上これらの作用は、温血動物(例えばヒト)における、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、不整脈、高血栓症の状態、血管機能障害、内皮機能障害、心不全、冠動脈心疾患、心臓血管疾患、心筋梗塞、狭心症、末梢血管疾患、心臓、弁、血管系、動脈および静脈のような心臓血管組織の炎症、動脈瘤、狭窄症、再狭窄、血管のプラーク、血管の脂肪線条、白血球、単球および/またはマクロファージ浸潤、内膜肥厚、内膜菲薄、感染性および外科的外傷、および、血管の血栓症、卒中、および、一過性虚血性発作のような様々な臨床症状の治療に関する。またこれらの作用は、温血動物(例えばヒト)における、アテローム性動脈硬化症、冠動脈心疾患、心筋梗塞、狭心症、末梢血管疾患、卒中、および、一過性虚血性発作の治療にも関する。
またコレステロール吸収阻害作用、または、コレステロール低下作用の生成は、アテローム動脈硬化症の治療および/または予防方法、プラーク破綻の予防方法、および、病巣の退縮を促進する方法にも関する。その上、これらの生成は、アテローム動脈硬化症における単球−マクロファージの蓄積の阻害方法、アテローム動脈硬化症におけるマトリックスメタロプロテイナーゼの発現の阻害方法、アテローム動脈硬化症の不安定化の阻害方法、アテローム斑の破綻の予防方法、および、不安定狭心症の治療方法に関する。
またコレステロール吸収阻害作用、または、コレステロール低下作用の生成は、シトステロール血症の治療方法にも関する。
式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグはまた、アルツハイマー病の治療または予防においても価値を有する可能性がある(例えばWO02/096415を参照)。それゆえに、本発明のさらなる形態において、アルツハイマー病の治療または予防に使用するための、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグが提供される。
式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグはまた、コレステロールが関連する腫瘍の治療または予防においても価値を有する可能性がある。それゆえに、本発明のさらなる形態において、コレステロールが関連する腫瘍の治療または予防に使用するための、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグが提供される。
式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグはまた、血管炎症の治療または予防においても価値を有する可能性がある(例えば、WO03/026644を参照)。それゆえに、本発明のさらなる形態において、血管炎症の治療または予防に使用するための、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグが提供される。
この本発明の形態のさらなる特徴によれば、コレステロール吸収阻害作用を生じさせる治療が必要な温血動物(例えばヒト)において、コレステロール吸収阻害作用を生じさせる方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを投与することを含む。
上記で定義されたコレステロール吸収阻害活性は、単独療法として適用されてもよいし、または、本発明の化合物加えて、1種またはそれより多くのその他の物質および/または治療を含んでいてもよい。このような併用治療は、治療の構成要素それぞれを同時に、連続的に、または別々に施すことによって達成することもできる。この本発明の形態によれば、上記で定義されたような式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと、上記で定義されたような、高脂血症の併用治療のための、追加のコレステロール吸収阻害物質と、追加の脂質低下剤とを含む医薬品が提供される。
本発明のその他の形態において、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグは、コレステロール生合成阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと共に投与してもよい。適切なコレステロール生合成阻害剤としては、HMGCo−Aレダクターゼ阻害剤、スクアレン合成阻害剤、および、スクアレンエポキシダーゼ阻害剤が挙げられる。適切なスクアレン合成阻害剤は、例えば、スクアレスタチン1、TAK475、および、WO2005012284で説明されている化合物である。適切なスクアレンエポキシダーゼ阻害剤は、NB−598である。
この本発明の形態において、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグは、HMGCo−Aレダクターゼ阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと共に投与してもよい。適切なHMGCo−Aレダクターゼ阻害剤、それらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物またはプロドラッグは、当業界周知のスタチンである。具体的なスタチンは、フルバスタチン、ロバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、ベルバスタチン、ダルバスタチン、メバスタチン、および、ロスバスタチン、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグである。さらなる具体的なスタチンは、ピタバスタチン、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグである。具体的なスタチンは、アトルバスタチン、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグである。より具体的なスタチンは、アトルバスタチンのカルシウム塩である。さらなる具体的なスタチンは、ロスバスタチン、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグである。好ましい具体的なスタチンは、ロスバスタチンのカルシウム塩である。
それゆえに、本発明の追加の特徴において、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、および、HMGCo−Aレダクターゼ阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグの組み合わせが提供される。
それゆえに、本発明の追加の特徴において、コレステロール低下作用を生じさせる治療が必要な温血動物(例えばヒト)において、コレステロール低下作用を生じさせる方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、有効量のHMGCo−Aレダクターゼ阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを同時に、連続的に、または別々に、投与することを含む。
本発明のさらなる形態によれば、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、および、HMGCo−Aレダクターゼ阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーと共に含む医薬組成物が提供される。
本発明のさらなる形態によれば、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと、HMGCo−Aレダクターゼ阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグとを含むキットが提供される。
本発明のさらなる形態によれば:
a)第一の単位剤形中の、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ;
b)第二の単位剤形中の、HMGCo−Aレダクターゼ阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ;および、
c)前記第一および第二の剤形を含ませるための容器手段、
含むキットが提供される。
本発明のさらなる形態によれば:
a)第一の単位剤形中の、薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーといっしょの、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ;
b)第二の単位剤形中の、HMGCo−Aレダクターゼ阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ;および、
c)前記第一および第二の剤形を含ませるための容器手段、
を含むキットが提供される。
本発明のその他の特徴によれば、コレステロール低下作用を生じさせることに使用するための医薬品の製造における、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと、HMGCo−Aレダクターゼ阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグとの使用が提供される。
本発明のさらなる形態によれば、併用治療が提供され、それは、そのような治療的処置が必要な温血動物(例えばヒト)に、任意の薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーといっしょの、有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、任意の薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーといっしょの、有効量のHMGCo−Aレダクターゼ阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、同時投与、連続投与または別々に投与することを含む。
本発明の追加のさらなる形態によれば、有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、任意に薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーと共に投与すること、それと共に、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤を同時投与、連続投与または別々に投与することを含む併用治療が提供される。
本発明のその他の形態において、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグは、回腸胆汁酸(IBAT)阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと共に投与してもよい。本発明の化合物と併用するための、IBAT阻害活性を有する適切な化合物が説明されており、例えば、WO93/16055、WO94/18183、WO94/18184、WO94/24087、WO96/05188、WO96/08484、WO96/16051、WO97/33882、WO98/07749、WO98/38182、WO98/40375、WO98/56757、WO99/32478、WO99/35135、WO99/64409、WO99/64410、WO00/01687、WO00/20392、WO00/20393、WO00/20410、WO00/20437、WO00/35889、WO01/34570、WO00/38725、WO00/38726、WO00/38727、WO00/38728、WO00/38729、WO00/47568、WO00/61568、WO01/66533、WO01/68096、WO01/68637、WO02/08211、WO02/50051、WO03/018024、WO03/040127、WO03/043992、WO03/061604、WO04/020421、WO04/076430、DE19825804、JP10072371、US5070103、EP251315、EP417725、EP489423、EP549967、EP573848、EP624593、EP624594、EP624595、EP864582、EP869121、および、EP1070703、WO03/020710、WO03/022825、WO03/022830、WO03/022286、WO03/091232、WO03/106482、および、EP597107で説明されている化合物を参照。これらの特許出願の内容は、この参照により本明細書に取り込まれる。具体的にはこれらの特許出願で指定された実施例がこの参照により本明細書に含まれる。より具体的にはこれらの特許出願の請求項1がこの参照により本明細書に含まれる。
本発明の化合物と併用するための、IBAT阻害剤のその他の適切なクラスは、ベンゾチエピン、1,2−ベンゾチアゼピン、1,4−ベンゾチアゼピン、および、1,5−ベンゾチアゼピンである。IBAT阻害剤のさらなる適切なクラスは、1,2,5−ベンゾチアジアゼピンである。
本発明の化合物と併用するための、具体的に適切なIBAT阻害活性を有する化合物の一種は、(3R,5R)−3−ブチル−3−エチル−1,1−ジオキシド−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン−8−イルベータ−D−グルコピラノシドウロン酸(EP864582)である。
本発明の化合物と併用するための、IBAT阻害活性を有するさらなる適切な化合物は、S−8921(EP597107)、および、BARI−1741である。
本発明の化合物と併用するための、さらなる適切なIBAT阻害剤は、以下の化合物である:
Figure 2008546774
本発明の化合物と併用するための具体的なIBAT阻害剤は、WO02/50051に記載の実施例1〜120のいずれか一種、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグから選択され、実施例1〜120の化合物は、この参照により本明細書に含まれる。WO02/50051の請求項1〜15もこの参照により本明細書に含まれる。本発明の化合物と併用するための、WO02/50051から選択される具体的なIBAT阻害剤は、以下のいずれか一種、または、それらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物またはプロドラッグから選択される:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(5−カルボキシペンチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−2−フルオロベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{(R)−1−[N”−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−2−ヒドロキシエチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−((エトキシ)(メチル)ホスホリル−メチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(ヒドロキシ)(メチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−メチルチオ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(エチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(ヒドロキシ)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[(R)−N’−(2−メチルスルフィニル−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;および、
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メトキシ−8−[N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン。
本発明の化合物と併用するための具体的なIBAT阻害剤は、WO03/020710に記載の実施例1〜44のいずれか一つ、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグから選択され、実施例1〜44の化合物は、この参照により本明細書に含まれる。WO03/020710に記載の請求項1〜10もこの参照により本明細書に含まれる。本発明の化合物と併用するための、WO03/020710から選択される具体的なIBAT阻害剤は、以下のいずれか一種、または、それらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物またはプロドラッグから選択される:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルバモイル−2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(ヒドロキシカルバモイル−メチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−{N’−[2−(N’−ピリミジン−2−イルウレイド)エチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−{N’−[2−(N’−ピリジン−2−イルウレイド)エチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2,3−ジヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−{N’−[2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−メトキシエチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−アミノエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(ピペリジン−4−イルメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;または、
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−N,N−ジメチルアミノスルファモイルエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン。
本発明の化合物と併用するための具体的なIBAT阻害剤は、WO03/022825に記載の実施例1〜7のいずれか一つ、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグから選択され、実施例1〜7の化合物は、この参照により本明細書に含まれる。WO03/022825請求項1〜8もこの参照により本明細書に含まれる。本発明の化合物と併用するための、WO03/022825から選択される具体的なIBAT阻害剤は、以下のいずれか一種、または、それらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物またはプロドラッグから選択される:
1,1−ジオキソ−3(R)−3−ブチル−3−エチル−5−(R)−5−フェニル−8−[N−((R)−α−カルボキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3(S)−3−ブチル−3−エチル−5−(S)−5−フェニル−8−[N−((R)−α−カルボキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3(R)−3−ブチル−3−エチル−5−(R)−5−フェニル−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3(S)−3−ブチル−3−エチル−5−(S)−5−フェニル−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
3,5−トランス−1,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−5−フェニル−7−ブロモ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
3,5−トランス−1,1−ジオキソ−3−(S)−3−エチル−3−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(S)−5−フェニル−7−ブロモ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン
3,5−トランス−1,1−ジオキソ−3−(R)−3−エチル−3−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(R)−5−フェニル−7−ブロモ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
3,5−トランス−1,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
3,5−トランス−1,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピンのアンモニア塩;
1,1−ジオキソ−3−(S)−3−エチル−3−ブチル−5−(S)−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピンのジエチルアミン塩;および、
1,1−ジオキソ−3−(R)−3−エチル−3−ブチル−5−(R)−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピンのジエチルアミン塩。
本発明の化合物と併用するための具体的なIBAT阻害剤は、WO03/022830に記載の実施例1〜4のいずれか一つ、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグから選択され、実施例1〜4の化合物は、この参照により本明細書に含まれる。WO03/022830に記載の請求項1〜8もこの参照により本明細書に含まれる。本発明の化合物と併用するための、WO03/022830から選択される具体的なIBAT阻害剤は、以下のいずれか一種、または、それらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物またはプロドラッグから選択される:
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメチルチオ)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメチルチオ)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピンのアンモニア塩
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−{N−[α−(カルボキシ)−2−フルオロベンジル]カルバモイルメチルチオ}−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン;および、
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−{N−[1−(カルボキシ)−1−(チエン−2−イル)メチル]カルバモイルメチルチオ}−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン。
本発明の化合物と併用するための具体的なIBAT阻害剤は、WO03/022286に記載の実施例1〜39のいずれか一つ、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグから選択され、実施例1〜39の化合物は、この参照により本明細書に含まれる。WO03/022286に記載の請求項1〜10もこの参照により本明細書に含まれる。本発明の化合物と併用するための、WO03/022286から選択される具体的なIBAT阻害剤は、以下のいずれか一種、または、それらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物またはプロドラッグから選択される:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−{(S)−1−[N−((S)−2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]プロピル}カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;および、
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−カルボキシ−4−ヒドロキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン。
本発明の化合物と併用するための具体的なIBAT阻害剤は、WO03/091232に記載の実施例1〜7のいずれか一つ、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグから選択され、実施例1〜7の化合物は、この参照により本明細書に含まれる。WO03/091232に記載の請求項1〜10もこの参照により本明細書に含まれる。本発明の化合物と併用するための、WO03/091232から選択される具体的なIBAT阻害剤は、以下のいずれか一種、または、それらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物またはプロドラッグから選択される:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R/S)−α−{N−[1−(R)−2−(S)−1−ヒドロキシ−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)プロパ−2−イル]カルバモイル}−4−ヒドロキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N−{2−(S)−[N−(カルバモイルメチル)カルバモイル]ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−{N−[2−(3,4,5−トリヒドロキシフェニル)エチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;および、
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(R)−3−(S)−4−(S)−5−(R)−3,4,5,6−テトラヒドロキシテトラヒドロピラン−2−イルメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン。
本発明の化合物と併用するための、IBAT阻害を示すさらなる適切な化合物は、WO03/106482で開示されている。
本発明の化合物と併用するための、上記の構造を有する適切なIBAT阻害剤は、以下のいずれか一種、または、それらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物またはプロドラッグから選択される:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルブチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルブチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メシルエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルスルホニルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メシルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルスルフィニルエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メシルエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メトキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルチオプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルスルホニルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メシルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;または、
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン。
本発明の化合物と併用するための、さらなる適切なIBAT阻害剤は、WO04/076430で開示されたものである。
本発明の具体的な形態において、IBAT阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグは、IBAT阻害剤、または、それらの薬学的に許容できる塩である。
それゆえに、本発明の追加の特徴において、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、および、IBAT阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグの組み合わせが提供される。
それゆえに、本発明の追加の特徴において、コレステロール低下作用を生じさせる治療が必要な温血動物(例えばヒト)において、コレステロール低下作用を生じさせる方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、有効量のIBAT阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを同時に、連続して、または別々に、投与することを含む。
本発明のさらなる形態によれば、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、および、IBAT阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーと共に含む医薬組成物が提供される。
本発明のさらなる形態によれば、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと、IBAT阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグとを含むキットが提供される。
本発明のさらなる形態によれば:
a)第一の単位剤形中の、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ;
b)第二の単位剤形中の、IBAT阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ;および、
c)前記第一および第二の剤形を含ませるための容器手段、
を含むキットが提供される。
本発明のさらなる形態によれば:
a)第一の単位剤形中の、薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーといっしょの、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ;
b)第二の単位剤形中の、IBAT阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ;および、
c)前記第一および第二の剤形を含ませるための容器手段、
を含むキットが提供される。
本発明のその他の特徴によれば、温血動物(例えばヒト)においてコレステロール低下作用を生じさせることに使用するための医薬品の製造における、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと、IBAT阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグとの使用が提供される。
本発明のさらなる形態によれば、併用治療が提供され、それは、そのような治療的処置が必要な温血動物(例えばヒト)に、任意の薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーといっしょの、有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、任意の薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーといっしょの、有効量のIBAT阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、同時投与、連続投与または別々に投与することを含む。
本発明のさらなる形態によれば、併用治療が提供され、それは、そのような治療的処置が必要な温血動物(例えばヒト)に、任意の薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーといっしょの、有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、任意の薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーといっしょの、有効量のIBAT阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、同時投与、連続投与または別々に投与することを含む。
本発明のその他の形態において、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグは、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニスト、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと共に投与してもよい。適切なPPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニスト、それらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物またはプロドラッグは当業界周知である。このような化合物としては、WO01/12187、WO01/12612、WO99/62870、WO99/62872、WO99/62871、WO98/57941,WO01/40170、WO01/40172、WO02/085844、WO02/096863、WO03/051821、WO03/051822、WO03/051826、WO04/000790、WO04/000295、WO04/ 000294、PCT/GB03/02584、PCT/GB03/02591、PCT/GB03/02598、J Med Chem, 1996, 39, 665, Expert Opinion on Therapeutic Patents, 10(5), 623-634(具体的には、634頁で列挙した特許出願で説明されている化合物)、および、J Med Chem, 2000, 43, 527で開示されている化合物が挙げられ、これらははいずれもこの参照により本明細書に取り込まれる。具体的にはPPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニストは、マルグリタザー(BMS298585)、リボグリタゾン(CS−011)、ネトグリタゾン(MCC−555)、バラグリタゾン(DRF−2593、NN−2344)、クロフィブラート、フェノフィブラート、ベザフィブラート、ゲムフィプロジル、シプロフィブラート、ベクロフィブラート(beclofibrate)、エトフィブラート、ゲムカベン(gemcabene)、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、エダグリタゾン、LY−293111、MBX−2044、AVE−0847、AVE−8134、CLX−0921、DRF−10945、DRF−4832、LY−518674、ナベグリタザール(naveglitazar)(LY−818)、LY−929、641597、GW−590735、GW−677954、GW−501516、メタグリダゼン(metaglidazen)(MBX−102)、T−131、SDX−101E−3030、PLX−204,ONO−5129、KRP−101、R−483(BM131258)、TAK−559、K−111(BM170744)、ネトグリタゾン(MCC−555; RWJ−241947;イサグリタゾン(isaglitazone))、FK−614、または、TAK−654が挙げられる。
具体的には、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニストは、(S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロパン酸(テサグリタザル)、および、それらの薬学的に許容できる塩が挙げられる。
それゆえに、本発明の追加の特徴において、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、および、PPARアルファおよび/またはガンマアゴニスト、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグの組み合わせが提供される。
それゆえに、本発明の追加の特徴において、コレステロール低下作用を生じさせる治療が必要な温血動物(例えばヒト)において、コレステロール低下作用を生じさせる方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、有効量のPPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニスト、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを同時に、連続して、または別々に、投与することを含む。
本発明のさらなる形態によれば、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、および、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニスト、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーと共に含む医薬組成物が提供される。
本発明のさらなる形態によれば、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニスト、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグとを含むキットが提供される。
本発明のさらなる形態によれば:
a)第一の単位剤形中の、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ;
b)第二の単位剤形中の、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニスト、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ;および、
c)前記第一および第二の剤形を含ませるための容器手段、
を含むキットが提供される。
本発明のさらなる形態によれば:
a)第一の単位剤形中の、薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーといっしょの、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ;
b)第二の単位剤形中の、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニスト、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ;および、
c)前記第一および第二の剤形を含ませるための容器手段、
を含むキットが提供される。
本発明のその他の特徴によれば、温血動物(例えばヒト)においてコレステロール低下作用を生成するのに使用するための医薬品の製造における、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニスト、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグとの使用が提供される。
本発明のさらなる形態によれば、併用治療が提供され、それは、そのような治療的処置が必要な温血動物(例えばヒト)に、任意の薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーといっしょの、有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、任意の薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーといっしょの、有効量のPPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタアゴニスト、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、同時投与、連続投与または別々に投与することを含む。
本発明のその他の形態において、有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、任意に薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーと共に投与すること、それと共に、受容体HM74A(ニコチン酸受容体)に対するアゴニストを同時に、連続して、または別々に、投与することを含む併用治療が提供される。HM74A受容体アゴニストは、ニコチン酸誘導体であり得る。本明細書で用いられる「ニコチン酸誘導体」は、ピリジン−3−カルボキシレート構造、または、ピラジン−2−カルボキシレート構造を含む化合物を意味する。ニコチン酸誘導体の例としては、ニコチン酸、ニセリトロール、ニコフラノース、NIASPAN(登録商標)、および、アシピモックスが挙げられる。
HM74A受容体アゴニストは、WO−2005016867、および、WO−2005016870で開示されているアントラニル酸誘導体であってもよい。
その他のニコチン様受容体アゴニストは、例えば、WO2005011677、WO2004032928、および、WO2004033431で開示されている化合物である。
それゆえに、本発明の追加の特徴において、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、および、HM74A受容体アゴニスト、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグの組み合わせが提供される。
それゆえに、本発明の追加の特徴において、コレステロール低下作用を生じさせる治療が必要な温血動物(例えばヒト)において、コレステロール低下作用を生じさせる方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、有効量のHM74A受容体アゴニスト、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを同時に、連続して、または別々に、投与することを含む。
本発明のさらなる形態によれば、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、および、HM74A受容体アゴニスト、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーと共に含む医薬組成物が提供される。
本発明のその他の形態において、有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、任意に薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーと共に投与すること、それと共に、コレステロール逆転送の媒介物質、すなわちペプチド(アポA−1模倣ペプチド)、または、コレステロール逆転送の低分子の媒介物質、例えば、Circ. 2002;105:290, Circ. 2004.109:3215, Curr.Opinion in Lipidology 2004, 15:645、または、WO2004094471で開示されているものを同時に、連続して、または別々に、投与することを含む併用治療が提供される。
本発明のその他の形態において、式Iで示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和化合物、またはこのような塩の溶媒和化合物は、抗肥満化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと共に投与してもよく、このような抗肥満化合物としては、例えば膵リパーゼ阻害剤、例えばオーリスタット(EP129,748)、または、食欲(満腹)を制御する物質、例えばシブトラミン(GB2,184,122、および、US4,929,629)、カンナビノイド1(CB1)アンタゴニスト、または、インバースアゴニスト、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、例えばリモナバン(EP656354)、および、WO01/70700で開示されているようなもの、または、メラニン凝集ホルモン(MCH)アンタゴニスト、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、例えばWO04/004726で開示されているようなものが挙げられる。
本発明のその他の特徴によれば、温血動物(例えばヒト)においてコレステロール低下作用を生じさせることに使用するための医薬品の製造における、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと、ニコチン酸誘導体、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグとの使用が提供される。
本発明のその他の形態において、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグは、胆汁酸の金属イオン封鎖剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと共に投与してもよい。適切な胆汁酸の金属イオン封鎖剤としては、コレスチラミン、コレスチポール、および、塩酸コセバラム(cosevelam hydrochloride)が挙げられる。
それゆえに、本発明の追加の特徴において、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、および、胆汁酸の金属イオン封鎖剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグの組み合わせが提供される。
それゆえに、本発明の追加の特徴において、コレステロール低下作用を生じさせる治療が必要な温血動物(例えばヒト)において、コレステロール低下作用を生じさせる方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、有効量の胆汁酸の金属イオン封鎖剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを同時に、連続して、または別々に、投与することを含む。
本発明のさらなる形態によれば、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、および、胆汁酸の金属イオン封鎖剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーと共に含む医薬組成物が提供される。
本発明のその他の特徴によれば、温血動物(例えばヒト)においてコレステロール低下作用を生じさせることに使用するための医薬品の製造における、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、および、胆汁酸の金属イオン封鎖剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグの使用が提供される。
本発明のその他の形態において、式Iで示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和化合物、またはこのような塩の溶媒和化合物は、コレステリルエステル輸送タンパク質(CETP)阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと共に投与してもよく、このような阻害剤としては、例えばJTT−705、トルセトラピブ(CP−529414)、Bay194789、および、WO05033082、または、WO00/38725の第7頁22行〜第10頁17行で参照され、説明されているもの(これらはこの参照により本明細書に取り込まれる)が挙げられる。
本発明のその他の形態において、式Iで示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和化合物、またはこのような塩の溶媒和化合物は、アシル補酵素Aと共に投与してもよく、このようなアシル補酵素Aとしては、コレステロールO−アシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、例えばパクチミベ(CS−505)、エフルシマイブ(eflucimibe)(F−12511)、および、SMP−797、アバシマイブ(avasimibe)、または、K604が挙げられる。
本発明のさらにその他の形態において、式Iで示される化合物は、モジュレーター、例えばファルネソイドのような核内受容体であるGW−4064およびINT−747、または、それらの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和化合物、またはこのような塩の溶媒和化合物と共に、X受容体(FXR)、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ中で投与してもよい。
本発明のその他の形態において、式Iで示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和化合物、またはこのような塩の溶媒和化合物は、フィトステロール化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、例えばスタノールと共に投与してもよい。フィトステロール類似体の例は、FM−VP4である。
本発明のその他の形態において、式Iで示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和化合物、またはこのような塩の溶媒和化合物は、代謝症候群または2型糖尿病、および、それらに付随する合併症を治療するためのその他の治療剤と共に投与してもよく、このような治療剤としては、ビグアニド薬物、例えばメトホルミン、フェンホルミン、および、ブホルミン、インスリン(合成インスリン類似体、アミリン)、および、経口血糖降下剤(これらは、食後血糖調節薬と、アルファ−グルコシダーゼ阻害剤とに分類される)が挙げられる。アルファ−グルコシダーゼ阻害剤の例は、アカルボーズ、または、ボグリボース、または、ミグリトールである。食後血糖調節薬の例は、レパグリニド、または、ナテグリニドである。
本発明のその他の形態において、式Iで示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和化合物、またはこのような塩の溶媒和化合物は、スルホニル尿素、例えば:グリメピリド、グリベンクラミド(グリブリド)、グリクラジド、グリピジド、グリキドン、クロルプロパミド、トルブタミド、アセトヘキサミド、グリコピラミド、カルブタミド、グリボヌリド、グリソキセピド、グリブチアゾール、グリブゾール、グリヘキザミド(glyhexamide)、グリミジン、グリピナミド(glypinamide)、フェンブタミド(phenbutamide)、トルシラミド(tolcylamide)、および、トラザミドと共に投与してもよい。好ましくは、スルホニル尿素は、グリメピリド、または、グリベンクラミド(グリブリド)である。より好ましくは、スルホニル尿素は、グリメピリドである。それゆえに本発明は、本発明の化合物を、この段落で説明した現存する治療剤の1種、2種またはそれより多くと共に投与することを含む。2型糖尿病およびそれらに付随する合併症を治療するための、その他の現存する治療剤の用量は、当業界既知であり、FDAのような規制機関によって使用が承認された容量と予想され、FDAによって出版されたオレンジブックで見出すことが可能である。あるいは、併用から誘導された利点の結果として、それより少ない用量を用いてもよい。
本発明の追加のさらなる形態によれば、以下のような治療的処置が必要な温血動物(例えばヒト)に、任意に薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーと共に有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、任意に薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーと共に以下のX群から選択される物質の1種またはそれより多くと同時に、連続して、または別々に、投与することを含む併用治療が提供され、ここで、X群としては、以下が挙げられる:
抗高血圧化合物(例えば、アルチアジド(althiazide)、ベンズチアジド、カプトプリル、カルベジロール、ククロロサイアザイドナトリウム、塩酸クロニジン、シクロチアジド、塩酸デラプリル、塩酸ジレバロール、メシル酸ドキサゾシン、フォシノプリルナトリウム、塩酸グアンファシン、メチルドパ、コハク酸メトプロロール、塩酸モエキシプリル、マレイン酸モナテピル、塩酸ペランセリン、塩酸フェノキシベンゼミン(phenoxybenzemine)、塩酸プラゾシン、プリミドロール、塩酸キナプリル、キナプリラト、ラミプリル、塩酸テラゾシン、カンデサルタン、カンデサルタンシレキセチル、テルミサルタン、ベシル酸アムロジピン、マレイン酸アムロジピン、および、塩酸ベバントロール);
アンギオテンシン変換酵素阻害剤(例えば、アラセプリル、アラトリオプリル(alatriopril)、アルチオプリルカルシウム(altiopril calcium)、アンコベニン(ancovenin)、ベナゼプリル、塩酸ベナゼプリル、ベナゼプリラト(benazeprilat)、ベンゾイルカプトプリル、カプトプリル、カプトプリル−システイン、カプトプリル−グルタチオン、セラナプリル(ceranapril)、セラノプリル、セロナプリル、シラザプリル、シラザプリラト(cilazaprilat)、デラプリル、デラプリル二酸、エナラプリル、エナラプリラト、エナプリル、エピカプトプリル(epicaptopril)、フォロキシミチン(foroxymithine)、フォスフェノプリル(fosfenopril)、フォスエノプリル(fosenopril)、フォスエノプリルナトリウム、フォシノプリル、フォシノプリルナトリウム、フォシノプリラト(fosinoprilat)、フォシリプリル酸(fosinoprilic acid)、グリコプリル(glycopril)、ヘモルフィン−4、イドラプリル、イミダプリル、インドラプリル、インドラプリラト(indolaprilat)、リベンザプリル、リシノプリル、リシウミン(lyciumin)A、リシウミンB、ミキサンプリル(mixanpril)、モエキシプリル、モエキシプリラト、モベルチプリル、ムラセイン(muracein)A、ムラセインB、ムラセインC、ペントプリル、ペリンドプリル、ペリンドプリラト、ピバロプリル(pivalopril)、ピボプリル、キナプリル、塩酸キナプリル、キナプリラト、ラミプリル、ラミプリラト、スピラプリル、塩酸スピラプリル、スピラプリラト、スピロプリル(spiropril)、塩酸スピロプリル(spiropril)、テモカプリル、塩酸テモカプリル、テプロチド、トランドラプリル、トランドラプリラート、ウチバプリル、ザビシプリル、ザビシプリラト、ゾフェノプリル、および、ゾフェノプリラト);
アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト(例えば、カンデサルタン、カンデサルタンシレキセチル、ロサルタン、バルサルタン、イルベサルタン、タソサルタン、テルミサルタン、および、エプロサルタン);
アドレナリン作動性遮断薬(例えば、トシル酸ブレチリウム、メシル酸ジヒドロエルゴタミン、メシル酸フェントラミン、酒石酸ソリペルチン(solypertine)、塩酸ゾレルチン(zolertine)、カルベジロール、または、塩酸ラベタロール);アルファアドレナリン作動性遮断薬(例えば、塩酸フェンスピリド、塩酸ラベタロール、プロロキサン、および、塩酸アルフゾシン);ベータアドレナリン作動性遮断薬(例えば、アセブトロール、塩酸アセブトロール、塩酸アルプレノロール、アテノロール、塩酸ブノロール、塩酸カルテオロール、塩酸セリプロロール、塩酸セタモロール、塩酸シクロプロロール、塩酸デキスプロプラノロール、塩酸ジアセトロール、塩酸ジレバロール、塩酸エスモロール、塩酸エクサプロロール(exaprolol)、硫酸フレストロール、塩酸ラベタロール、塩酸レボベタキソロール、塩酸レボブノロール、塩酸メタロール、メトプロロール、酒石酸メトプロロール、ナドロール、硫酸パマトロール、硫酸ペンブトロール、プラクトロール、塩酸プロプラノロール、塩酸ソタロール、チモロール、マレイン酸チモロール、塩酸チプレノール、トラモロール、ビソプロロール、フマル酸ビソプロロール、および、ネビボロール);または、混合型のアルファ/ベータアドレナリン作動性遮断薬;
アドレナリン作動性刺激薬(例えば、クロロサイアザイドとメチルドパとを組み合わせた製品、メチルドパヒドロクロロサイアザイドおよびメチルドパと、塩酸クロニジンと、クロニジンとを組み合わせた製品、クロルタリドンと、塩酸クロニジンと、塩酸グアンファシンとを組み合わせた製品);
チャンネル遮断薬、例えばカルシウムチャンネル遮断薬(例えば、マレイン酸クレンチアゼム、ベシル酸アムロジピン、イスラジピン、ニモジピン、フェロジピン、ニルバジピン、ニフェジピン、塩酸テルジピン、塩酸ジルチアゼム、ベルホスジル、塩酸ベラパミル、または、フォステジル(fostedil));
利尿薬(例えば、ヒドロクロロサイアザイドと、スピロノラクトンとを組み合わせた製品、および、ヒドロクロロサイアザイドと、トリアムテレンとを組み合わせた製品);
抗狭心症剤(例えば、ベシル酸アムロジピン、マレイン酸アムロジピン、ベタキソロール塩酸塩、塩酸ベバントロール、塩酸ブトプロジン、カルベジロール、マレイン酸シネパゼット、コハク酸メトプロロール、モルシドミン、マレイン酸モナテピル、プリミドロール、塩酸ラノラジン、トシフェン、または、塩酸ベラパミル);
血管拡張剤、例えば冠血管拡張剤(例えば、フォステジル、塩酸アザクロルジン、塩酸クロロモナル、クロニトレート(clonitrate)、塩酸ジルチアゼム、ジピリダモール、ドロプレニラミン、四硝酸エリトリチル、二硝酸イソソルビド、一硝酸イソソルビド、リドフラジン、塩酸ミオフラジン、ミキシジン、モルシドミン、ニコランジル、ニフェジピン、ニソルジピン、ニトログリセリン、塩酸オクスプレノロール、ペントリニトロール、マレイン酸ペルヘキシリン、プレニルアミン、硝酸プロパチル、塩酸テロジリン、トラモロール、および、ベラパミル);
抗凝血薬(アルガトロバン、ビバリルジン、ダルテパリンナトリウム、デシルジン、ジクマロール、イヤポラートナトリウム(iyapolate sodium)、メシル酸ナファモスタット、フェンプロクーモン、チンザパリンナトリウム、および、ワルファリンナトリウムから選択される);
血小板凝集阻止薬(例えば、塩酸アナグレライド、ビバリルジン、シロスタゾール、ダルテパリンナトリウム、ダナパロイドナトリウム、塩酸ダゾキシベン、硫酸エフェガトラン、エノキサパリンナトリウム、フルレトフェン、イフェトロバン、イフェトロバンナトリウム、ラミフィバン、塩酸ロトラフィバン、ナプサガトラン、酢酸オルボフィバン、酢酸ロキシフィバン、シブラフィバン、チンザパリンナトリウム、トリフェナグレル、アブシキシマブ、および、ゾリモマブアリトックス(zolimomab aritox));
フィブリノーゲン受容体アンタゴニスト(例えば、酢酸ロキシフィバン、フラダフィバン、オルボフィバン、塩酸ロトラフィバン、チロフィバン、ゼミロフィバン、モノクローナル抗体7E3、および、シブラフィバン);
血小板阻害剤(例えば、シロスタゾール、重硫酸クロピドグレル、エポプロステノール、エポプロステノールナトリウム、塩酸チクロピジン、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、スリンダク(sulindae)、インドメタシン、メフェナメート、ドロキシカム、ジクロフェナク、スルフィンピラゾン、および、ピロキシカム、ジピリダモール);
血小板凝集阻害剤(例えば、アカデシン、ベラプロスト、ベラプロストナトリウム、シプロステンカルシウム、イテジグレル(itezigrel)、リファリジン、塩酸ロトラフィバン、酢酸オルボフィバン、オキサグレラート、フラダフィバン、オルボフィバン、チロフィバン、および、ゼミロフィバン);
ヘモレオロジーに関する物質(例えば、ペントキシフィリン);
リポタンパク質関連の凝固阻害剤;
VIIa因子阻害剤;
Xa因子阻害剤;
低分子量ヘパリン(例えば、エノキサパリン、ナルドロパリン(nardroparin)、ダルテパリン、セルトロパリン(certroparin)、パルナパリン、レビパリン、および、チンザパリン);
肝臓X受容体(LXR)アゴニスト、例えばGW−3965、および、WO00224632、WO00103705、WO02090375、および、WO00054759で説明されているもの(これらの4つの出願の請求項1および指定された実施例は、この参照により本明細書に取り込まれる);
ミクロソームトリグリセリド転移タンパク質阻害剤、例えばインプリタピド、CP−346086、JTT−130、BMS−201038、R−103757、ならびに、WO05/021486,WO03004020、WO03002533、WO02083658およびWO00242291で説明されているもの(これらの4つの出願の請求項1および指定された実施例は、この参照により本明細書に取り込まれる);
アポA1発現誘導物質、例えば、WO2005032559で説明されているもの、または、それらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物またはプロドラッグ。
それゆえに、本発明の追加の特徴において、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと、X群からの化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグとの組み合わせが提供される。
それゆえに、本発明の追加の特徴において、コレステロール低下作用を生じさせる治療が必要な温血動物(例えばヒト)において、コレステロール低下作用を生じさせる方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、有効量のX群由来の化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを同時に、連続して、または別々に、投与することを含む。
本発明のさらなる形態によれば、薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーと共に、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ、および、X群からの化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを含む医薬組成物が提供される。
本発明のその他の特徴によれば、温血動物(例えばヒト)においてコレステロール低下作用を生じさせることに使用するための医薬品の製造における、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグと、X群からの化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグとの使用が提供される。
それらの治療薬における使用に加えて、式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグはまた、新しい治療剤の探索の一環として、ネコ、イヌ、ウサギ、サル、ラット、および、マウスのような実験動物においてコレステロール吸収阻害剤の作用を評価するための、インビトロおよびインビボでの試験系の開発および標準化における薬理学的なツールとして有用でもある。
様々な病気および状態を治療または予防するための式(I)で示される化合物を用いた併用療法、および、式(I)で示される化合物の使用に関して上述されたことは、化合物(I2)にも適用される。
本明細書で説明されている中間体の多くは新規であり、従って、本発明のさらなる特徴として提供される。例えば式(XVI)で示される化合物は、上記で述べたインビトロでの試験分析で試験したところコレステロール吸収阻害活性を示したため、本発明のさらなる特徴として特許請求される。
従って、本発明のさらなる特徴において、式(XVI)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグが提供される。
それゆえに本発明のさらなる形態によれば、式(XVI)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを、薬学的に許容できる希釈剤またはキャリアーと共に含む医薬組成物が提供される。
本発明の追加の形態によれば、温血動物(例えばヒト)の予防または治療的処置の方法に使用するための、式(XVI)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグが提供される。
従って、この本発明の形態によれば、医薬品として使用するための、式(VI)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグが提供される。
本発明のその他の特徴によれば、温血動物(例えばヒト)において、コレステロール吸収阻害作用を生じさせるのに使用するための医薬品の製造における、式(XVI)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグの使用が提供される。
本発明のその他の特徴によれば、温血動物(例えばヒト)において、高脂血症の状態の治療に使用するための医薬品の製造における、式(XVI)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグの使用が提供される。
この本発明の形態のさらなる特徴によれば、コレステロール低下作用を生じさせる治療が必要な温血動物(例えばヒト)において、コレステロール低下作用を生じさせる方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の式(XVI)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを投与することを含む。
この本発明の形態のさらなる特徴によれば、高脂血症の状態の治療が必要な温血動物(例えばヒト)において、高脂血症の状態の治療方法が提供され、本方法は、前記動物に、有効量の式(XVI)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグを投与することを含む。
上記した以外の医薬組成物、工程、方法、使用および医薬品製造の特徴においても、本明細書で説明されている本発明の化合物の代替物および好ましい実施態様が適用される。
実施例
ここで、以下の非限定的な実施例を用いて本発明を説明するが、ここで、熟練した化学者に既知の標準的な技術やこれらの実施例で説明されている技術に類似した技術が必要に応じて使用可能であり、ここで、特に他の指定がない限り、以下の通りである:
(i)真空中でロータリーエバポレーションによって蒸発を行い、乾燥剤のような残留した固体をろ過によって除去した後、ワークアップを実施した;
(ii)すべての反応は、特に他の指定がない限り、不活性雰囲気下で、周囲温度で、典型的には18〜25℃の範囲で、HPLCグレードの溶媒を用いて、無水条件下で行われた;
(iii)カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法による)は、40〜63μmのシリカゲル(メルク)上で行われた;
(iv)収量は説明のために示しただけであり、必ずしも到達可能な最大量ではない;
(v)式(I)で示される最終生成物の構造は、一般的に、核(一般的にプロトン)磁気共鳴(NMR)、および、マススペクトル技術によって確認した;磁気共鳴化学シフト値を、重水素化CDCl(特に他の指定がない限り)中でデルタスケールで測定した(テトラメチルシランからのppmの低磁場);特に他の指定がない限り、プロトンデータを引用した;特に他の指定がない限り、バリアン(Varian)のマーキュリー(Mercury)−300MHz、バリアンのユニティーユニティー・プラス(Unity plus)−400MHz、バリアンのユニティーユニティー・プラス−600MHz、または、バリアンのイノーバ(Inova)−500MHzのスペクトロメーターでスペクトルを記録し、400MHzでデータを記録した;および、ピーク 多重度は、以下に示す通りである:s、一重線;d、二重線;dd、二重の二重線;t、三重線;tt、三重の三重線;q、四重線;tq、三重の四重線;m、多重線;br、幅広;ABq、ABの四重線;ABd、ABの二重線;ABdd、ABの二重の二重線;dABq、ABの四重線の二重線;
以下の機器のいずれか一種でマススペクトルを記録した:LCT、QTOF、ZQマススペクトロメーター、すべてウォーターズ(Waters)製。
LC−MS
分離は、C12、3×50mm、4μmのシナジー(Synergi)のMAX−RP(フェノメネックス(Phenomenex))で、アジレント(Agilent)1100シリーズのモジュラス(Modules)またはウォーターズ1525のポンプを用いて、濃度勾配による溶出によって行われた。ウォーターズの2700サンプルマネージャーを用いてサンプルを注入した。
移動相
一般的に5%〜95%アセトニトリルの勾配を適用した。10mMの酢酸アンモニウム、または、5mMのギ酸アンモニウム/5mMのギ酸を含む緩衝液を用いた。陽イオンおよび陰イオン化モードを切り替えるエレクトロスプレーインターフェースを備えたウォーターズZQ2000またはウォーターズZMDを用いてマススペクトルを記録した。アジレント1100PDAまたはウォーターズ2996DADによってUVスペクトルを測定し、セデア(Sedere)のセデックス(Sedex)55または75によって蒸発光散乱(ELS)シグナルを測定した。マスリンクス(MassLynx)のソフトウェアを用いてデータ回収および評価を行った。LCTまたはQTOFMS(ウォーターズ)のいずれかを用いて、ロックマス(lockmass)としてロイシンエンケファリン(m/z556.2771)を用いて、正確な質量データを決定した。特に他の指定がない限り、引用された質量イオンは(MH)である。
詳細の指定がない限り、分析のための高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、プレップ(Prep)LC2000(ウォーターズ)、クロマシル(Cromasil)C、7μm(アクゾノーベル(Akzo Nobel))で;移動相としてMeCNおよび脱イオン水、10mMの酢酸アンモニウム(適切な組成で)で行われた;
(vii)中間体の詳細な特徴付けは行わず、薄層クロマトグラフィー(TLC)、HPLC、赤外線(IR)、MS、または、NMR分析によって純度を評価した;
(viii)溶液を乾燥させる場合、乾燥剤は硫酸ナトリウムとした;および、
(ix)上記または下記では、以下の略語が使用される場合がある:
DCM ジクロロメタン;
DMF N,N−ジメチルホルムアミド;
TBTU o−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラフルオロホウ酸テトラメチルウロニウム;
EtOAc 酢酸エチル;
MeCN アセトニトリル;
TFA トリフルオロ酢酸;
DMAP 4−(ジメチルアミノ)ピリジン;
BSA N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド;および、
TBAF フッ化テトラブチルアンモニウム;
NMM N−メチルモルホリン;
TEA トリエチルアミン;
DBN 1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−ノナ−5−エン。
実施例
当業者であれば当然ながら、実施例は本発明の範囲内で改変されていてもよく、従って本発明は特定の実施態様に限定されない。
実施例1
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−メチル−D−バリン
アセトン/水(2/0.5ml)中のN−[(4−{(2R,3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3−ニトロピリジン−2−イル)ジチオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセチル]グリシル−3−メチル−D−バリン(0.030g、0.045mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(0.012g、0.045mmol)を添加した。30分後、溶媒を蒸発させ、残留物にジクロロメタン(2ml)、および、トリエチルアミン(0.018g、0.179mmol)を添加し、それに続いて、2−ブロモ−1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)エタノン(0.029g、0.112mmol)を添加した。10分後、この反応液を、水(1ml)の添加によってクエンチし、それに続いてこの混合物を濃縮した。MeOH(2ml)を添加し、それに続いて水素化ホウ素ナトリウム(0.017g、0.447mmol)を添加した。5分以内に、それに対応するアルコールへの完全な変換が達成された。この反応液を、0.1MのNHOAc緩衝液(1ml)の添加によってクエンチした。この混合物を、0.1MのNHOAc緩衝液中の20〜45%CHCNの溶出液を用いて分取用HPLCで処理し、それに続いて純粋な分画を凍結乾燥し、所望の化合物を得た。m/z: 694.7 (M - 1). 1H NMR [(CD3)2SO), 400 MHz] δ0.89 (s, 9H), 2.78-2.89 (m, 2H), 3.82 (d, 2H), 4.05-4.28 (m, 6H), 4.51 (s, 2H), 4.55-4.61 (m, 1H), 5.01-5.03 (m, 1H), 6.72-7.37 (m, 11H), 7.81-7.87 (m, 1H), 8.25 (t, 1H)。
実施例2
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン
DMF(3ml)中の{4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(方法7)(0.025g、0.049mmol)、および、NMM(0.020ml、0.178mmol)の溶液に、TBTU(0.020g、0.062mmol)を室温で添加した。この反応混合物を90分間撹拌し、その後、グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン(方法9)(0.012g、0.035mmol)を添加した。この混合物を20時間撹拌し、その後この反応液を水(1ml)の添加によってクエンチした。この混合物をメタノール(2ml)で希釈した、次に、NaBH(0.028g、0.740mmol)を添加した。15分後、この反応液を、塩酸水溶液(1M、1ml)の添加によってクエンチし、メタノールのほとんどを減圧下で除去した。残留した溶液を、溶出液として0.1M酢酸アンモニウム緩衝液中の20〜60%MeCNの勾配を用いた分取用HPLCで精製した。純粋な分画の凍結乾燥から、以下のような所望の生成物を得た。M/z (ES-): 721.1. 1H NMR (DMSO, 400 MHz): δ 0.69-1.69 (m, 13H), 2.77-2.91 (m, 2H), 3.71-3.78 (m, 2H), 4.10-4.19 (m, 1H), 4.21-4.27 (m, 1H), 4.49 (s, 2H), 4.55-4.65 (m, 1H), 4.99-5.04 (m, 1H), 5.88-5.96 (m, 2H), 6.69-6.85 (m, 3H), 6.92-6.99 (m, 2H), 7.07-7.24 (m, 4H), 7.31-7.38 (m, 2H), 7.93-8.02 (m, 1H), 8.17-8.25 (m, 1H)。
実施例3
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−メチル−D−バリン
DMF(3ml)中の{4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(0.006g、0.012mmol)、および、NMM(0.007ml、0.064mmol)の溶液に、TBTU(0.005g、0.016mmol)を室温で添加した。この反応混合物を60分間撹拌し、その後、グリシル−3−メチル−D−バリン(方法10)(0.003g、0.016mmol)を添加した。この混合物を4時間撹拌し、その後この溶液を、溶出液として0.1M酢酸アンモニウム緩衝液中の20〜60%MeCNの勾配を用いた分取用HPLCで精製した。純粋な分画の凍結乾燥から、所望の生成物を得た。M/z (ES-): 681.1. 1H NMR (DMSO, 400 MHz): δ 0.86 (s, 9H), 2.75-2.94 (m, 2H), 3.74-3.82 (m, 2H), 3.92-4.01 (m, 1H), 4.21-4.32 (m, 1H), 4.49 (s, 2H), 4.56-4.65 (m, 1H), 4.98-5.04 (m, 1H), 5.90-5.95 (m, 2H), 6.70-6.84 (m, 3H), 6.92-6.99 (m, 2H), 7.08-7.24 (m, 4H), 7.31-7.38 (m, 2H), 7.63-7.78 (m, 1H), 8.23-8.29 (m, 1H)。
実施例4
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−b,b−ジメチル−D−フェニルアラニン
DMF(2ml)中のN−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシン(15.6mg、0.027mmol)の撹拌溶液に、N−メチルモルホリン(15μl、0.091mmol)を添加した。TBTU(12.2mg、0.038mmol)を添加し、この反応混合物を30℃で1時間撹拌した。β,β−ジメチル−D−フェニルアラニントリフルオロ酢酸塩(10.2mg、0.033mmol)を添加し、この混合物を周囲温度で一晩撹拌した。この溶液を、C8カラム、UV240/260nmでの分取用HPLCを用いて精製した。0.1MのNHOAc緩衝液中の20〜45%MeCNの勾配を溶出液として用いた。純粋な分画を回収し、MeCNを減圧下で除去した。残留した水溶液を、HCl(1M)でpH1に酸性化し、DCMで抽出した。有機相を相分離器に通過させ、減圧下で濃縮した。残留物をMeCNおよび水に溶解させた。凍結乾燥した後、表題の化合物を得た。H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.28 (d, 6H), 2.74-2.92 (m, 2H), 3.58-3.82 (m, 2H) 4.30-4.21 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.53-4.65 (m, 2H) 5.00 (b, 0.5H), 5.03 (b, 0.5H), 5.53 (b, 1H), 5.90-5.94 (m, 2H), 6.70-6.79 (m, 2H), 6.82 (s, 1H), 6.90-6.98 (m, 2H), 7.07-7.15 (m, 3H), 7.18-7.26 (m, 4H), 7.27-7.37 (m, 4H), 7.78 (b, 1H), 8.19 (t, 1H). M/z: 742.68 (M-1)。
実施例5
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−D−バリン
DMF(2ml)中のN−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシン(12.8mg、0.023mmol)の撹拌溶液に、N−メチルモルホリン(15μl、0.091mmol)を添加した。TBTU(8.8mg、0.027mmol)を添加し、この反応混合物を30℃で1時間撹拌した。D−バリン(4.5mg、0.038mmol)を添加し、この混合物を周囲温度で一晩撹拌した。この溶液を、C8カラム、UV240/260nmでの分取用HPLCを用いて精製した。0.1MのNHOAc緩衝液中の20〜45%MeCNの勾配を溶出液として用いた。純粋な分画を回収し、MeCNを減圧下で除去した。残留した水溶液を、HCl(1M)でpH1に酸性化し、DCMで抽出した。有機相を相分離器に通過させ、減圧下で濃縮した。残留物をMeCNおよび水に溶解させた。凍結乾燥した後、表題の化合物を得た。H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): 0.80 (bs, 6H), 1.92-2.04 (m, 1H), 2.77-2.90 (m, 2H), 3.77 (bs, 2H), 3.94-4.10 (b, 1H), 4.22-4.30 (m, 1H), 4.49 (s, 2H), 4.56-4.64 (m, 1H), 4.99-5.03 (m, 1H), 5.90-5.94 (m, 2H), 6.70-6.79 (m, 2H), 6.82 (s, 1H), 6.96 (d, 2H), 7.09-7.15 (m, 2H), 7.18-7.24 (m, 2H), 7.34 (d, 2H), 8.23 (bs, 1H). M/z: 666.67 (M-1)。
実施例6
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−クロロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン
DMF(3ml)中の{4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−クロロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(35.4mg、0.067mmol))の撹拌溶液に、N−メチルモルホリン(35μl、0.23mmol)を添加した。TBTU(29.3mg、0.091mmol)を添加し、この反応混合物を30℃で1時間撹拌した。グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン(18.4mg、0.081mmol)を添加し、この混合物を周囲温度で60時間撹拌した。表題の化合物のケトンの形成を確認した。M/z:736.67(M+1)および734.71(M−1)。それ以上精製しないで、メタノール(2ml)、および、水素化ホウ素ナトリウム(28.0mg、0.740mmol)を添加し、この混合物を20分間撹拌した。酢酸アンモニウム(38.4mg)を添加し、この溶液を、C8カラム、UV240/260nmでの分取用HPLCを用いて精製した。0.1MのNHOAc緩衝液中の20〜45%MeCNの勾配を溶出液として用いた。純粋な分画を回収し、MeCNを減圧下で除去した。残留した水溶液を、HCl(1M)でpH1に酸性化し、DCMで抽出した。有機相を相分離器に通過させ、減圧下で濃縮した。残留物をMeCNおよび水に溶解させた。凍結乾燥した後、表題の化合物を得た。H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): 0.70-1.68 (m, 13H), 2.78-2.88 (m, 2H), 3.75 (d, 2H), 4.13-4.21 (m, 1H), 4.23-4.28 (m, 1H), 4.49 (s, 2H), 4.56-4.64 (m, 1H), 5.02 (d, 0.5H), 5.04 (d, 0.5H), 5.56 (b, 1H), 6.70-6.79 (m, 2H), 6.82 (s, 1H), 6.96 (d, 2H), 7.18 (d, 2H), 7.30-7.37 (m, 4H), 8.04 (b, 1H), 8.20 (t, 1H). M/z: 736.69 (M-1)。
実施例7
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−D−リシン
DCM(2ml)中のN−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシン(11.3mg、0.020mmol)の撹拌溶液に、tert−ブチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−D−リシナート塩酸塩(9.5mg、0.028mmol)、N−メチルモルホリン(15μl、0.091mmol)、および、TBTU(11.0mg、0.034mmol)を添加した。この反応混合物を周囲温度で3時間撹拌した。中間体のtert−ブチルN−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−リシナートの形成を確認した。M/z:852.23(M−1)。溶媒を減圧下で除去し、残留物をギ酸(2ml)に溶解させた。この混合物を周囲温度で48時間撹拌した。溶媒をトルエンと共に蒸発させ、残留物を、C8カラム、UV240/260nmでの分取用HPLCを用いて精製した。0.1MのNHOAc緩衝液中の20〜45%MeCNの勾配を溶出液として用いた。MeCNを減圧下で除去し、残留物を凍結乾燥して、表題の化合物を得た。H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.08-1.32 (m, 2H), 1.37-65 (m, 4H), 2.63 (t, 2H), 2.77-2.92 (m, 2H), 3.70 (d, 2H), 3.76-3.82 (m, 1H), 4.25 (d, 0.5H), 4.28 (d, 0.5H), 4.50 (s, 2H), 4.57-4.64 (m, 1H), 5.00 (d, 0.5H), 5.02 (d, 0.5H), 5.90-5.94 (m, 2H), 6.70-6.81 (m, 2H), 6.83 (s, 1H), 6.96 (d, 2H), 7.08-7.16 (m, 2H), 7.17-7.24 (m, 2H), 7.34 (d, 2H), 7.45-7.55 (m, 1H), 8.37-8.43 (m, 1H). M/z: 697.32 (M+1)、および、695.39 (M-1)。
実施例8
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−メチルフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン
DMF(3ml)中の{4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−メチルフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(0.020g、0.040mmol)、および、NMM(0.013ml、0.116mmol)の溶液に、TBTU(0.020g、0.062mmol)を室温で添加した。この反応混合物を30分間撹拌し、その後、グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン(0.011g、0.032mmol)を添加した。この混合物を22時間撹拌し、その後この反応液を水(1ml)の添加によってクエンチした。この混合物をMeOH(2ml)で希釈し、NaBH(0.028g、0.740mmol)を添加した。15分後、この反応液を、塩酸水溶液(1M、1ml)の添加によってクエンチし、メタノールのほとんどを減圧下で除去した。残留した溶液を、溶出液として0.1M酢酸アンモニウム緩衝液中の20〜60%MeCNの勾配を用いた分取用HPLCで精製した。純粋な分画の凍結乾燥から、所望の生成物を得た。
M/z (ES-): 716.7. 1H NMR (DMSO, 400 MHz): δ 0.70-1.70 (m, 13H), 2.16 (s, 3H), 2.77-2.90 (m, 2H), 3.70-3.78 (m, 2H), 4.10-4.22 (m, 2H), 4.48 (s, 2H), 4.55-4.64 (m, 1H), 4.93-5.00 (m, 1H), 5.88-5.97 (m, 2H), 6.69-6.85 (m, 3H), 6.91-7.00 (m, 2H), 7.02-7.11 (m, 4H), 7.29-7.36 (m, 2H), 7.93-8.04 (m, 1H), 8.17-8.25 (m, 1H)。
実施例9
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−メチルフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−メチル−D−バリン
DMF(3ml)中の{4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−メチルフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(0.020g、0.040mmol)、および、NMM(0.013ml、0.116mmol)の溶液に、TBTU(0.016g、0.050mmol)を室温で添加した。この反応混合物を30分間撹拌し、その後、グリシル−3−メチル−D−バリン(0.009g、0.048mmol)を添加した。この混合物を15時間撹拌し、その後この反応液を水(1ml)の添加によってクエンチした。この混合物をMeOH(2ml)で希釈し、NaBH(0.017g、0.449mmol)を添加した。15分後、この反応液を、塩酸水溶液(1M、1ml)の添加によってクエンチし、メタノールのほとんどを減圧下で除去した。残留した溶液を、溶出液として0.1M酢酸アンモニウム緩衝液中の20〜60%MeCNの勾配を用いた分取用HPLCで精製した。純粋な分画の凍結乾燥から、所望の生成物を得た。
M/z (ES-): 676.6. 1H NMR (DMSO, 400 MHz): d 0.87 (s, 9H), 2.16 (s, 3H), 2.76-2.90 (m, 2H), 3.77-3.84 (m, 2H), 4.01-4.08 (m, 1H), 4.16-4.22 (m, 1H), 4.48 (s, 2H), 4.56-4.64 (m, 1H), 4.94-4.99 (m, 1H), 5.89-5.95 (m, 2H), 6.69-6.84 (m, 3H), 6.91-6.98 (m, 2H), 7.02-7.10 (m, 4H), 7.28-7.35 (m, 2H), 7.78-7.88 (m, 1H), 8.19-8.26 (m, 1H)。
実施例10
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2S、または、R)−2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−メチル−D−バリン
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−メチル−D−バリン(実施例3);(10.8mg、0.016mmol)のジアステレオマー混合物を、2つの連続したキラルパック(Chiralpak)ADカラム(250×20mm、10μm)で、40℃で、移動相としてエタノール/ヘプタン/ギ酸/トリエチルアミン(90/10/0.1/0.05)を1.0ml/分で用いて分離した(UV−検出は254nm)。第一の溶出したジアステレオ異性体の分画を濃縮し、DCMと水との間で抽出した。有機相を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮し、表題の化合物を得た。1H-NMR (DMSO, 400 MHz): δ 0.90 (s, 9H), 2.80-2.95(m, 2H), 3.84 (d, 2H), 4.08 (d, 1H), 4.29 (d, 1H), 4.53 (s, 2H), 4.63-4.68 (m, 1H), 5.05 (d, 1H), 5.96 (s, 2H), 6.74-6.82 (m, 2H), 6.86 (s, 1H), 7.00 (d, 2H), 7.12-7.20 (m, 2H), 7.21-7.28 (2H), 7.38 (d, 2H), 7.84 (d, 1H), 8.28 (t, 1H)。
実施例11
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2RまたはS)−2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−メチル−D−バリン
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−メチル−D−バリン(10.8mg、0.016mmol)のジアステレオマー混合物を、実施例10で説明されているようにして分離した。表題の化合物を、第二の溶出したジアステレオ異性体として得た。1H-NMR (DMSO, 400 MHz): δ 0.90 (s, 9H), 2.84-2.95(m, 2H), 3.84 (d, 2H), 4.07 (d, 1H), 4.27 (d, 1H), 4.53 (s, 2H), 4.60-4.65 (m, 1H), 5.07 (d, 1H), 5.96 (d, 2H), 6.74-6.84 (m, 2H), 6.86 (s, 1H), 7.00 (d, 2H), 7.12-7.20 (m, 2H), 7.21-7.28 (m, 2H), 7.38 (d, 2H), 7.83 (d, 1H), 8.28 (t, 1H)。
実施例12
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2S、または、R)−2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン(実施例2)(12mg、0.017mmol)のクロマトグラフィーによる分離における第一の溶出したジアステレオ異性体として、表題の化合物を得た。用いられたクロマトグラフィー条件は、実施例10で説明した条件と同様であった。表題の化合物を得た。1H-NMR (DMSO, 400 MHz): δ 0.75-0.96 (m, 2H), 1.06-1.20 (m, 3H), 1.24-1.37 (m, 2H), 1.41-1.72 (m, 6H), 2.81-2.93 (m, 2H), 3,80 (d, 2H), 4.02 (t, 1H), 4.28 (d, 1H), 4,53 (s, 2H), 4.61-4.69 (m, 1H), 5.05 (d, 1H), 5.56 (d, 1H), 5.96 (s, 2H), 6.72-6.82 (m, 2H), 6.85 (s, 1H), 7.00 (d, 2H), 7.11-7.20 (m, 2H), 7.21-7.28 (m, 2H), 7.38 (d, 2H), 8.13 (d, 1H), 8.22 (t, 1H)。
実施例13
N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2RまたはS)−2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン12mg、0.017mmol)のジアステレオマー混合物を、実施例12で説明したようにして分離した。表題の化合物を、第二の溶出物として得た。1H-NMR (DMSO, 400 MHz): δ 0.76-0.96 (m, 2H), 1.05-1.21 (m, 3H), 1.24-1.37 (m, 2H), 1.41-1.72 (m, 6H), 2.84-2.94 (m, 2H), 3,79 (d, 2H), 4.18-4.26 (m, 1H), 4.27 (d, 1H), 4,52 (s, 2H), 4.59-4.66 (m, 1H), 5.07 (d, 1H), 5.56 (brs, 1H), 5.96 (d, 2H), 6.742-6.84 (m, 2H), 6.86 (s, 1H), 7.00 (d, 2H), 7.12-7.20 (m, 2H), 7.21-7.28 (m, 2H), 7.38 (d, 2H), 8.05-8.13 (m, 1H), 8.23 (t, 1H)。
実施例14
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン
DMF(1ml)中の{4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(0.020g、0.038mmol)(方法29)の溶液に、N−メチルモルホリン(0.010g、0.099mmol)を添加し、それに続いて、3,4−ジクロロフェノール(0.008g、0.051mmol)、および、TBTU(0.012g、0.038mmol)を添加した。2時間後、中間体の3,4−ジクロロフェニルエステル(3,4−ジクロロフェニル{4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセテート)が形成された。グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン(0.010g、0.046mmol)、および、塩化リチウム(0.024g、0.57mmol)を添加し、この混合物を室温で1時間撹拌した。メタノール(1ml)を添加し、それに続いてNaBH(0.022g、0.573mmol)を添加した。5分間に、それに対応するアルコールへの完全な変換が達成された。この混合物を、0.1MのNHOAc緩衝液中の10〜50%CHCNの溶出液を用いた分取用HPLCによって精製した。純粋な分画の凍結乾燥によって、所望の化合物を得た。1H NMR [(CD3)2SO), 400 MHz] δ0.73-1.67 (m, 13H), 2.76-2.87 (m, 2H), 3.73 (d, 2H), 4.07-4.14 (m, 1H), 4.14-4.18 (m, 4H), 4.24-4.26 (m, 1H), 4.48 (s, 2H), 4.52-4.60 (m, 1H), 4.98-5.03 (m, 1H), 6.70-7.35 (m, 11H), 7.85-7.90 (m, 1H), 8.20-8.24 (m, 1H)。
実施例15
N−{(2R)−2−[({4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)アミノ]−2−フェニルアセチル}−L−セリン
{4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(22mg、0.042mmol)、N−メチルモルホリン(12μl、0.11mmol)、TBTU(15mg、0.046mmol)、および、tert−ブチルN−[(2R)−2−アミノ−2−フェニルアセチル]−O−(tert−ブチル)−L−セリナート(22mg、0.063mmol)を塩化メチレン(2ml)に添加し、この反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、ギ酸(2ml)を添加した。この混合物を室温で16時間、および、50℃で4時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、次に、トルエンと共に2回蒸発させた。残留物に、メタノール(1ml)、および、NaBH(26mg、0.34mmol)を15分にわたり添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌し、次に、溶出液としてアセトニトリル/酢酸アンモニウム緩衝液(40:60)を用いた分取用HPLCで精製した。回収された分画を凍結乾燥して、表題の化合物を得た。
(1H-NMR, 500 MHz, DMSO-d6): 2.8-2.9 (m, 2H), 3.2-3.3 (m, 1H), 3.45-3.5 (m, 1H), 4.2 (s, 4H), 4.3 (s, 1H), 4.55-4.7, 5.05 (d, 1H), 5.55 (bs, 1H), 5.65 (d, 1H), 6.7-7.4 (m, 16H), 8.15 (bs, 1H), 8.6 (d, 1H)
実施例16
(R)−3−シクロヘキシル−2−[2−(2−{4−[(2R,3R)−3−[(RまたはS)−2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−ヒドロキシ−エチルスルファニル]−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−アゼチジン−2−イル]−フェノキシ}−アセチルアミノ)−アセチルアミノ]−プロピオン酸
DMF(2mL)中の{4−[(2R,3R)−3−[(RまたはS)−2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−ヒドロキシ−エチルスルファニル]−1−(4−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−アゼチジン−2−イル]−フェノキシ}−酢酸(60mg、0.114mmol)の溶液に、4−クロロフェノール(15mg、0.117mmol)、N−メチルモルホリン(75μL、0.682mmol)、および、TBTU(37mg、0.115mmol)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌し、その後、(R)−2−(2−アミノ−アセチルアミノ)−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(39mg、0.171mmol)、および、塩化リチウム(100mg、2.36mmol)を添加した。この反応混合物を室温で13時間、続いて30℃で3時間撹拌した。この反応液を、水(2mL)の添加によってクエンチし、得られた混合物を、溶出液として0.1M酢酸アンモニウム緩衝液中の20〜50%MeCNの勾配を用いた分取用HPLCで精製した。純粋な分画の凍結乾燥から、所望の生成物を得た。
1H-NMR (DMSO, 400 MHz): δ 0.70-0.95 (m, 2H), 1.00-1.73 (m, 11H), 2.80-2.92 (m, 2H), 3.77 (d, 2H), 4.12-4.24 (m, 5H), 4.27 (d, 1H), 4.51 (s, 2H), 4.54-4.61 (m, 1H), 5.04 (d, 1H), 5.53 (bs, 1H), 6.72-6.81 (m, 3H), 6.95-7.03 (m, 2H), 7.10-7.28 (m, 4H), 7.34-7.42 (m, 2H), 7.99 (d, 1H), 8.21-8.28 (m, 1H)。
実施例17
(R)−2−[2−(2−{4−[(2R,3R)−3−[(RまたはS)−2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−ヒドロキシ−エチルスルファニル]−1−(4−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−アゼチジン−2−イル]−フェノキシ}−アセチルアミノ)−アセチルアミノ]−3,3−ジメチル−酪酸
DMF(1.5mL)中の{4−[(2R,3R)−3−[(RまたはS)−2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−ヒドロキシ−エチルスルファニル]−1−(4−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−アゼチジン−2−イル]−フェノキシ}−酢酸(19mg、0.036mmol)の溶液に、N−メチルモルホリン(10μL、0.089mmol)、および、TBTU(13mg、0.040mmol)を添加した。この混合物を室温で30分間撹拌し、その後、(R)−2−(2−アミノ−アセチルアミノ)−3,3−ジメチル−酪酸(7mg、0.037mmol)を添加した。16時間後、この反応液を水(0.5mL)の添加によってクエンチした。この溶液を、溶出液として0.1M酢酸アンモニウム緩衝液中の20〜40%MeCNの勾配を用いた分取用HPLCで精製した。純粋な分画の凍結乾燥から、所望の生成物を得た。
1H-NMR (DMSO, 500 MHz): δ 0.88 (s, 9H), 2.80-2.92 (m, 2H), 3.80 (d, 2H), 3.99 (d, 1H), 4.19 (s, 4H), 4.28 (d, 1H), 4.52 (s, 2H), 4.54-4.61 (m, 1H), 5.04 (d, 1H), 6.71-6.81 (m, 3H), 6.95-7.02 (m, 2H), 7.11-7.19 (m, 2H), 7.20-7.27 (m, 2H), 7.34-7.40 (m, 2H), 7.69-7.78 (m, 1H), 8.26-8.32 (m, 1H)。
実施例18
(R)−2−[2−(2−{4−[(2R,3R)−3−[(RまたはS)−2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−ヒドロキシ−エチルスルファニル]−1−(4−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−アゼチジン−2−イル]−フェノキシ}−アセチルアミノ)−アセチルアミノ]−3−メチル−酪酸
DMF(1.5mL)中の{4−[(2R,3R)−3−[(RまたはS)−2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−ヒドロキシ−エチルスルファニル]−1−(4−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−アゼチジン−2−イル]−フェノキシ}−酢酸(19mg、0.036mmol)の溶液に、N−メチルモルホリン(15μL、0.138mmol)、および、TBTU(13mg、0.040mmol)を添加した。この混合物を室温で30分間撹拌し、その後、(R)−2−(2−アミノ−アセチルアミノ)−3−メチル−酪酸(8mg、0.038mmol)を添加した。16時間後、この反応液を水(1mL)の添加によってクエンチした。この溶液を、溶出液として0.1M酢酸アンモニウム緩衝液中の20〜40%MeCNの勾配を用いた分取用HPLCで精製した。純粋な分画の凍結乾燥から、所望の生成物を得た。
1H-NMR (DMSO, 500 MHz): δ 0.76-0.84 (m, 6H), 1.95-2.06 (m, 1H), 2.81-2.92 (m, 2H), 3.79 (d, 2H), 3.93-4.01 (m, 1H), 4.19 (s, 4H), 4.28 (d, 1H), 4.52 (s, 2H), 4.55-4.61 (m, 1H), 5.04 (d, 1H), 6.71-6.81 (m, 3H), 6.96-7.02 (m, 2H), 7.11-7.18 (m, 2H), 7.20-7.27 (m, 2H), 7.34-7.40 (m, 2H), 7.65-7.74 (m, 1H), 8.26-8.33 (m, 1H)。
以下の化合物は、実施例14の手法によって製造することができる(ただし、異なる保護基が使用されている場合もある)。
Figure 2008546774
Figure 2008546774
上記の実施例に関する出発原料の製造
N−[(4−{(2R,3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3−ニトロピリジン−2−イル)ジチオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセチル]グリシル−3−メチル−D−バリン
ジクロロメタン(5ml)中のtert−ブチル(4−{(2R,3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3−ニトロピリジン−2−イル)ジチオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセテート(方法6)(0.250g、0.448mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1g)を添加した。2時間後、それに対応する酸に完全に変換された。この反応混合物を濃縮して、この酸を黄色の固体として得た。窒素雰囲気下で、この酸およびN−メチルモルホリン(0.177g、1.755mmol)のDMF(4ml)中の溶液にTBTU(0.183g、0.570mmol)を添加した。1時間後、グリシル−3−メチル−D−バリントリフルオロ酢酸塩(方法10)(0.159g、0.526mmol)を添加した。この反応液を10分間撹拌し、その後、この反応液を水(1ml)の添加によってクエンチした。この混合物を、0.1MのNHOAc緩衝液中の0〜50%CHCNの溶出液を用いた分取用HPLCで処理し、それに続いて純粋な分画を凍結乾燥し、所望の化合物を得た。m/z: 672.6 (M + 1). 1H NMR [(CD3)2SO), 400 MHz] δ 0.88 (s, 9H), 3.80-3.84 (m, 2H), 4.02-4.06 (m, 1H), 4.49-4.67 (m, 3H), 5.21-5.26 (m, 1H), 6.51-7.49 (m, 10H), 7.79-7.81 (m, 1H), 7.95 (dd, 1H), 8.23-8.32 (m, 1H)。
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシン
DCM(16ml)中の{4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(方法7)(208mg、0.41mmol)の撹拌溶液に、N−メチルモルホリン(130μl,1.18mmol)、tert−ブチルグリシナート塩酸塩(102.3mg、0.61mmol)、および、TBTU(180.8mg、0.56mmol)を添加した。この反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。中間体のtert−ブチルN−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシナートの形成を確認した。M/z:623.88(M+1)、および、621.84(M−1)。溶媒を減圧下で除去し、残留物を短いシリカゲルパッドに通過させ、DCM:EtOAc(8:2)で溶出させた。回収された分画を減圧下で濃縮した。未精製の油(0.818mg)をDCM(6ml)に溶解させ、TFA(4ml)を添加し、この混合物を1時間撹拌した。表題の化合物のケトンの形成を確認した。M/z:567.74(M+1)、および、565.79(M−1)。溶媒をトルエンと共に減圧下で蒸発させた。残留物を、メタノール(8ml)、および、水素化ホウ素ナトリウム(128.6mg、3.40mmol)に溶解させ、この混合物を40分間撹拌した。酢酸アンモニウム(200mg)を添加し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、C8カラム、UV240/260nmでの分取用HPLCを用いて精製した。0.1MのNHOAc緩衝液中の20〜50%MeCNの勾配を溶出液として用いた。純粋な分画を回収し、MeCNを減圧下で除去した。残留した水溶液を、HCl(1M)でpH1に酸性化し、DCMで抽出した。有機相を相分離器に通過させ、減圧下で濃縮した。残留物をMeCNおよび水に溶解させた。凍結乾燥した後、表題の化合物を得た。H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): 2.78-2.89 (m, 2H), 3.76 (d, 2H), 4.22-4.25 (m, 1H), 4.49 (s, 2H), 4.55-4.64 (m, 1H), 5.01 (d, 0.5H), 5.03 (d, 0.5H), 5.52 (bs, 1H), 5.90-5.94 (m, 2H), 6.70-6.79 (m, 2H), 6.82 (s, 1H), 6.96 (d, 2H), 7.08-7.16 (m, 2H), 7.18-7.24 (m, 2H), 7.34 (d, 2H), 8.34 (t, 1H). M/z: 567.52 (M-1)。
(4S)−3−{[(4−メトキシベンジル)チオ]アセチル}−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
[(4−メトキシベンジル)チオ]酢酸(1.3g、6.1mmol)を、乾燥CHCl(40ml)に溶解させ、0℃にした。N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、6.1g、6.1mmol)、および、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP、1.6g、12.9mmol)を添加し、この混合物を30分間撹拌した。(S)−(+)−4−フェニル−2−オキサゾリジノン(1.0g、6.1mol)を添加し、この混合物を室温で24時間撹拌した。この混合物をろ過し、減圧下で濃縮し、フラッシュ−クロマトグラフィー(Hex:EtOAcは、8:2、続いて1:1)によって精製した。それにより表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 3.46-3.59 (m, 3H), 3.74-3.76 (m, 4H), 4.23-4.28 (m, 1H), 4.68 (t, J=8.8 Hz, 1H), 5.38-5-42 (m, 1H), 6.78 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.14 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.32-7.40 (m, 5H)。
tert−ブチル(4−{(1R)−1−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−2−[(4−メトキシベンジル)チオ]−3−オキソ−3−[(4S)−2−オキソ−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−3−イル]プロピル}フェノキシ)アセテート
CHCl(80mL)中のオルトチタン酸テトライソプロピル(1.24mL、4.2mmol)の溶液に、TiCl(1MのCHCl溶液、12.6mL、12.6mmol)を添加し、不活性雰囲気下で0℃で保持した。この混合物を15分間撹拌し、続いて、乾燥CHCl(60mL)中の(4S)−3−{[(4−メトキシベンジル)チオ]アセチル}−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(方法3)(6.0g、16.8mmol)を30分にわたり滴下して添加し、この混合物を10分間撹拌した。次に、乾燥CHCl(60mL)中のtert−ブチル(4−{(E)−[(4−フルオロフェニル)イミノ]メチル}フェノキシ)アセテート(方法18)(11.1g、33.6mmol)を30分にわたり滴下して添加し、この混合物を−40℃にして、20分間撹拌した。20mLのCHCl中のエチルジイソプロピルアミン(5.8mL、33.6mmol)を20分にわたり滴下して添加し、この混合物を−40℃で90分間撹拌した。次に、この混合物を−78℃にし、イソプロパノール(50mL)を添加し、2時間かけてゆっくり室温にした。HO(100mL)を添加し、この混合物を室温で20分間撹拌し、次に、ジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄した、乾燥させ(MgSO)、減圧下で濃縮した。粗生成物をメタノールに溶解させたところ、オフホワイト色の沈殿が形成された。ろ過して乾燥させて、表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 1.5 (s, 9H), 3.65 (s, 1H), 3.8 (s, 3H), 4.1 (m, 1H), 4.4-4.6 (m, 4H), 5.0-5.2 (m, 2H), 5.4 (m, 1H), 6.4-6.6 (m, 2H), 6.7-7.4 (m, 15H)。
tert−ブチル(4−{(2R,3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(4−メトキシベンジル)チオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセテート
tert−ブチル(4−{(1R)−1−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−2−[(4−メトキシベンジル)チオ]−3−オキソ−3−[(4S)−2−オキソ−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−3−イル]プロピル}フェノキシアセテート(方法4)(9.3g、13.5mmol)を、乾燥トルエン(500mL)に溶解させ、不活性雰囲気下で90℃に加熱した。N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(BSA、9.9mL、40.6mmol)を添加し、この混合物を90℃で1時間撹拌した。次にこの混合物を45℃にし、フッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF、1g)を添加した。この混合物を45℃で24時間撹拌した。冷却した後、この混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュ−クロマトグラフィー(Hex:EtOAcは、6:1、続いて5:1、続いて4:1)によって精製した。それにより表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 1.5 (s, 9H), 3.7 (s, 3H), 3.9 (m, 3H), 4.5 (m, 3H), 6.7 (d, 2H), 6.8-7.0 (m, 4H), 7.0-7.2 (m, 6H)。
tert−ブチル(4−{(2R,3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3−ニトロピリジン−2−イル)ジチオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセテート
tert−ブチル(4−{(2R,3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(4−メトキシベンジル)チオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセテート(方法5)(2.54g、4.86mmol)をCHCl(60mL)に溶解させ、不活性雰囲気下で0℃にした。3−ニトロ−2−ピリジンスルフェニルクロリド(1.11g、5.82mmol)を添加し、この混合物を、0℃で2時間、室温で1時間撹拌した。減圧下で濃度し、フラッシュ−クロマトグラフィー(Hex:EtOAcは、2:1)によって精製し、表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 1.6 (s. 9H), 4.3 (d, 1H), 4.5 (s, 2H), 5.2 (d, 1H), 6.8-7.0 (m, 4H), 7.1-7.3 (m, 4H), 7.4 (m, 1H) 8.5 (d, 1H), 8.9 (d, 1H)。
{4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸
tert−ブチル(4−{(2R,3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3−ニトロピリジン−2−イル)ジチオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセテート(方法6)(0.050g、0.090mmol)を、室温でアセトン(4ml)に溶解させた。水(0.5ml)、および、トリフェニルホスフィン(0.025g、0.095mmol)を添加し、この混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を即座にDCM(4ml)に溶解させた。1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ブロモエタノン(0.055g、0.226mmol)、および、EtN(0.030ml、0.272mmol)を添加し、この混合物を室温で18時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をギ酸(4ml)に溶解させた。この溶液を室温で90分間撹拌し、その後、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、溶出液として0.1M酢酸アンモニウム緩衝液中の20〜60%MeCNの勾配を用いた分取用HPLCで精製した。純粋な分画の凍結乾燥から、所望の生成物を得た。
M/z: 510.8. 1H NMR (DMSO, 400 MHz): δ 4.26 (ABq, 2H), 4.29 (d, 1H), 4.33 (bs, 2H), 5.11 (d, 1H), 6.10-6.15 (m, 2H), 6.79-6.84 (m, 2H), 6.97-7.02 (m, 1H), 7.10-7.32 (m, 6H), 7.38-7.42 (m, 1H), 7.54-7.60 (m, 1H)。
{4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸
メタノール(2ml)中の{4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(方法7)(0.010g、0.020mmol)の溶液に、NaBH(0.010g、0.265mmol)を添加した。15分後、この反応液を、塩酸水溶液(1M、1ml)の添加によってクエンチし、メタノールのほとんどを減圧下で除去した。残留した溶液を、溶出液として0.1M酢酸アンモニウム緩衝液中の20〜60%MeCNの勾配を用いた分取用HPLCで精製した。純粋な分画の凍結乾燥によって、生成物を得た。
M/z (ES-): 510.8. 1H NMR (DMSO, 500 MHz): δ 2.82-2.94 (m, 2H), 4.27-4.30 (m, 1H), 4.60-4.68 (m, 3H), 5.03-5.08 (m, 1H), 5.56 (bs, 1H), 5.95-5.99 (m, 2H), 6.73-6.96 (m, 5H), 7.13-7.28 (m, 4H), 7.34-7.39 (m, 2H)。
グリシル−3−シクロヘキシル−Dアラニン
N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(2.0g、11.4mmol)、および、DIPEA(4.0g、31mmol)を塩化メチレン(25ml)に溶解させた。TBTU(4.1g、12.8mmol)を添加し、この混合物を室温で15分間撹拌した。3−シクロヘキシル−D−アラニン(2.1g、12.2mmol)を添加し、この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を分離漏斗に移し、続いて水/酢酸溶液(100mlの5%酢酸)で抽出した。有機層を分離し、減圧下で蒸発させた。残留物をギ酸(20ml)に溶解させ、この混合物を40℃で一晩撹拌した。ギ酸を減圧下で除去した。残留物を水(50ml)で洗浄し、次に、アセトン(25ml)中で室温で1時間撹拌した。固形物質をろ過して、アセトン(20ml)で洗浄した。表題の化合物を得た。
1H-NMR, 300 MHz, (CD3COOD): 0.8-1.9 (m, 13H), 3.9-4.1 (m, 2H), 4.55-4.65 (m, 1H)。
グリシル−3−メチル−D−バリントリフルオロ酢酸塩
CHCl(50ml)中のN−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(0.450g、2.569mmol)、および、N−メチルモルホリン(1.30g、12.84mmol)の30℃の溶液に、TBTU(0.99g、3.08mmol)を添加した。1.5時間後、D−tert−ロイシン(0.303g、2.31mmol)を添加した。30分後、この反応液を水(1ml)の添加によってクエンチした。この混合物を濃縮し、残留物を、0.1MのNHOAc緩衝液中の0〜40%CHCNの溶出液を用いた分取用HPLCによって精製した。純粋な分画を回収し、濃縮した。残留物に、CHCl(10ml)、および、TFA(3ml)を添加した。30分後、それに対応するアミノ酸に完全に変換された。この反応混合物を濃縮して、所望の化合物を得た。
1H NMR [(CD3)2SO], 400 MHz] δ 0.94 (s, 9H), 3.60-3.67 (m, 2H), 4.16 (d, 1H), 7.90-8.00 (m, 3H), 8.47 (d, 1H)。
エチル{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}アセテート
乾燥アセトン(100mL)中のKCO(12.2g、88.3mmol)、および、1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ブロモエタノン(21.4g、88.3mmol)の懸濁液に、エチル2−メルカプトアセテート(9.68mL、88.3mmol)を滴下して添加した。この混合物を還流しながら7時間撹拌し、氷浴で冷却し、200mLの水を添加した。ジエチルエーテル(400mL)を添加し、相分離した。水層をジエチルエーテル(200mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮した。それにより表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.2-1.3 (t, 3H), 3.3 (s, 2H), 4.0 (s, 2H), 4.1-4.2 (q, 2H), 6.1 (s, 2H), 6.9 (d, 1H), 7.3 (s, 1H), 7.6 (d, 1H)。
エチル({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)アセテート
エチル{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}アセテート(方法11)(15.8g、0.056mol)を、ベンゼン(500mL)に溶解させ、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(46.6g、0.45mol)、および、p−トルエンスルホン酸(約500mg)を添加した。この混合物をディーン・スターク装置で還流しながら2時間撹拌し、室温にし、減圧下で濃縮した。得られた白色の固体をCHCl(500mL)に溶解させ、水(300mL)、および、ブライン(300mL)で2回洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO)、減圧下で濃縮した。未精製の油を、フラッシュ−クロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAcは、4:1)で精製し、所望の生成物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 0.6 (s, 3H), 1.2-1.4 (m, 6H), 2.9 (s, 2H), 3.2 (s, 2H), 3.4 (s, 4H), 4.1 (q, 2H), 6.0 (s, 2H), 6.8-7.0 (m, 3H)。
({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)酢酸
エチル({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)アセテート(方法12)(14.2g、0.039mol)をTHF(300mL)に溶解させ、0℃に冷却した。水(100mL)中のLiOH(4.87g、0.12mol)を添加し、この混合物を室温にし、19時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗生成物に水を添加し、ジエチルエーテルで抽出した。pHが3になるまで水層に1MのHClを添加し、CHClで2回抽出した。合わせたCHCl層を乾燥させ(NaSO)、減圧下で濃縮し、所望の生成物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 0.6 (s, 3H), 1.3 (s, 3H), 3.0 (s, 2H), 3.4 (s, 2H), 3.5 (m, 4H), 6.0 (s, 2H), 6.8-7.0 (m, 3H)。
(4S)−3−[({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)アセチル]−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)酢酸(方法13)(12.7g、37.4mmol)を乾燥CHCl(150ml)に溶解させ、0℃にした。N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、8.48g、37.4mmol)、および、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP、9.13g、74.8mmol)を添加し、この混合物を0℃で20分間撹拌した。(S)−(+)−4−フェニル−2−オキサゾリジノン(6.10g、37.4mmol)を添加し、この混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物をろ過し、減圧下で濃縮し、フラッシュ−クロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAcは、2:1)によって精製した。それにより表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 0.6 (s, 3H), 1.3 (s, 3H), 2.8 (s, 2H), 3.4 (m, 4H), 3.9 (s, 2H), 4.3 (dd, 1H), 4.7 (t, 1H), 5.4 (dd, 1H), 6.0 (s, 2H), 6.8-7.0 (m, 3H) 7.2-7.5 (m, 6H)。
tert−ブチル(4−{(1R,2R)−2−({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)−1−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−3−オキソ−3−[(4S)−2−オキソ−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−3−イル]プロピル}フェノキシ)アセテート
CHCl(150mL)中のTiCl(1MのCHCl溶液、27.8mL、27.8mmol)の溶液に、オルトチタン酸テトライソプロピル(2.74mL、9.3mmol)を0℃で添加し、不活性雰囲気下で保持した。この混合物を10分間撹拌し、続いて乾燥CHCl(200mL)中の(4S)−3−[({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)アセチル]−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(方法14)(18.0g、37.1mmol)を30分にわたり滴下して添加し、この混合物を0℃で10分間撹拌した。次に、乾燥CHCl(200mL)中のtert−ブチル(4−{[(4−フルオロフェニル)イミノ]メチル}フェノキシ)アセテート(方法18)(24.4g、74.1mmol)を30分にわたり滴下して添加し、この混合物を−30℃にし、20分間撹拌した。エチルジイソプロピルアミン(12.7mL、74.1mmol)を10分にわたり滴下して添加し、この混合物を−30℃で90分間撹拌した。次にこの混合物を−78℃にし、イソプロパノール(70mL)を添加し、1時間かけてゆっくり室温にした。10%NHCl(100mL)を添加し、この混合物を室温で15分間撹拌し、ブライン(250mL)を添加し、次に、600mLのジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、減圧下で濃縮した。フラッシュ−クロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAcは、4:1、続いて2:1)によって精製し、所望の生成物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 0.6 (s, 3H), 1.2 (s, 3H), 1.5 (s, 9H), 2.6-2.8 (m, 2H), 3.2-3.6 (m, 4H), 4.2 (m, 1H), 4.5 (s, 2H), 4.6-4.8 (m, 2H), 5.4 (d, 1H), 5.7 (d, 1H), 6.0 (s, 2H), 6.4 (m, 1H), 6.6-7.5 (m, 15H).
MS (CI) m/z: 837.2 (M++Na, 100), 838.3 (50), 839.3 (10), 840.2 (5)。
tert−ブチル{4−[(2R,3R)−3−({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセテート
tert−ブチル(4−{(1R,2R)−2−({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)−1−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−3−オキソ−3−[(4S)−2−オキソ−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−3−イル]プロピル}フェノキシ)アセテート(方法15)(22.30g、27.4mmol)を乾燥トルエン(800mL)に溶解させ、不活性雰囲気下で90℃に加熱した。N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(BSA、20.1mL、82.1mmol)を添加し、この混合物を90℃で1時間撹拌した。次にこの混合物を45℃にし、フッ化テトラブチルアンモニウム三水和物(TBAF、触媒量、1g)を添加し、この混合物を45℃で1時間撹拌した。次に、この混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュ−クロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAcは、5:1)によって精製した。これにより、10.0g(56%)の表題の化合物を白色の固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 0.6 (s, 3H), 1.2 (s, 3H), 1.5 (s, 9H), 3.0 (q, 2H), 3.3-3.6 (m, 4H), 4.0 (d, 1H), 4.5 (s, 2H), 4.8 (d, 1H), 6.0 (s, 2H), 6.8-7.0 (m, 8H), 7.2-7.3 (m, 3H)。
{4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸
tert−ブチル{4−[(2R,3R)−3−({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセテート(方法16)(10.0g、15.35mmol)をギ酸(100mL)に室温で溶解させ、2時間撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮し(温度30℃未満)、未精製の油を、フラッシュ−クロマトグラフィー(ヘプタン:アセトン:ギ酸は、6:4:0.01、続いて5:5:0.01)で精製し、表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 4.10 (m, 3H), 4.70 (s, 2H), 4.85 (d, 1H), 6.05 (s, 2H), 6.80-7.00 (m, 5H), 7.20-7.40 (m, 4H), 7.40 (s, 1H), 7.55 (dd, 1H).
MS (CI) m/z: 508.0 (M-, 100), 509.0 (30), 510.0 (10)。
tert−ブチル(4−{(E)−[(4−フルオロフェニル)イミノ]メチル}フェノキシ)アセテート
tert−ブチル(4−ホルミルフェノキシ)アセテート(93.7g、0.40mol)を乾燥トルエン(200mL)に溶解させ、4−フルオロアニリン(38.1mL、0.40mol)、および、p−トルエンスルホン酸(触媒量、〜1g)を添加した。この混合物をディーン・スターク装置で2時間還流し、氷浴で冷却したところ、沈殿が形成された。沈殿をろ過し、冷たいヘプタンで洗浄し、乾燥させ、表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 1.6 (s, 9H), 4.8 (s, 2H), 7.0-7.4 (m, 6H), 7.9 (d, 2H), 8.4 (s, 1H)。
tert−ブチル(4−{(E)−[(4−メチルフェニル)イミノ]メチル}フェノキシ)アセテート
tert−ブチル(4−ホルミルフェノキシ)アセテート(5.0g、21.2mmol)を乾燥トルエン(100mL)に溶解させ、p−トルイジン(2.27g、21.2mmol)を添加した。この混合物をディーン・スターク装置で18時間還流し、冷却し、減圧下で濃縮した。ヘプタンを添加し、この混合物を減圧下で濃縮した。それにより表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 1.5 (s, 9H), 2.4 (s, 3H), 4.6 (s, 2H), 7.0 (d, 2H), 7.2 (s, 4H), 7.9 (d, 2H), 8.4 (s, 1H)。
tert−ブチル(4−{(1R,2R)−2−({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)−1−[(4−メチルフェニル)アミノ]−3−オキソ−3−[(4S)−2−オキソ−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−3−イル]プロピル}フェノキシ)アセテート
オルトチタン酸テトライソプロピル(0.21mL、0.72mmol)を、CHCl(40mL)中のTiCl(1MのCHCl溶液、2.16mL、2.16mmol)の溶液に添加し、不活性雰囲気下で0℃で保持した。この混合物を10分間撹拌し、続いて乾燥CHCl(40mL)中の(4S)−3−[({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)アセチル]−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(方法14)(1.40g、2.88mmol)を20分にわたり滴下して添加し、この混合物を0℃で10分間撹拌した。次に、乾燥CHCl(40mL)中のtert−ブチル(4−{(E)−[(4−メチルフェニル)イミノ]メチル}フェノキシ)アセテート(方法19)(2.02g、5.77mmol)を20分にわたり滴下して添加し、この混合物を−30℃にし、15分間撹拌した。エチルジイソプロピルアミン(0.99mL、5.77mmol)を10分にわたり滴下して添加し、この混合物を−30℃で1時間撹拌した。次にこの混合物を−78℃にし、イソプロパノール(15mL)を添加し、2時間かけてゆっくり室温にした。10%NHCl(50mL)を添加し、この混合物を室温で15分間撹拌し、ブライン(150mL)を添加し、次に、300mLのジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、減圧下で濃縮した。フラッシュ−クロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAcは、4:1、続いて3:1)によって精製し、表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 0.6 (s, 3H), 1.2 (s, 3H), 1.5 (s, 9H), 2.2 (s, 3H), 2.6-2.8 (m, 2H), 3.2-3.6 (m, 4H), 4.2 (m, 1H), 4.5 (s, 2H), 4.6-4.8 (m, 2H), 5.3 (d, 1H), 5.7 (d, 1H), 6.0 (s, 2H), 6.4 (m, 1H), 6.6-7.5 (m, 15H)。
tert−ブチル{4−[(2R,3R)−3−({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)−1−(4−メチルフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセテート
tert−ブチル(4−{(1R,2R)−2−({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)−1−[(4−メチルフェニル)アミノ]−3−オキソ−3−[(4S)−2−オキソ−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−3−イル]プロピル}フェノキシ)アセテート(方法20)(1.70g、2.03mmol)を、乾燥トルエン(200mL)に溶解させ、不活性雰囲気下で90℃に加熱した。N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(BSA、1.50mL、6.10mmol)を添加し、この混合物を90℃で1時間撹拌した。次にこの混合物を45℃にし、フッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF、触媒量、0.1g)を添加し、この混合物を45℃で19時間撹拌した。次に、この混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュ−クロマトグラフィーによって精製した(ヘプタン:EtOAcは、4:1)。それにより表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 0.6 (s, 3H), 1.2 (s, 3H), 1.5 (s, 9H), 2.1 (s, 3H), 3.0 (d, 2H), 3.4 (m, 4H), 4.0 (d, 1H), 4.5 (s, 2H), 4.8 (d, 1H), 6.0 (s, 2H), 6.8-7.4 (m, 11H)。
{4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−メチルフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸
tert−ブチル{4−[(2R,3R)−3−({[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}チオ)−1−(4−メチルフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセテート(方法21)(0.21g、0.32mmol)を、ギ酸(10mL)に室温で溶解させ、30分間撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮し(温度30℃未満)、この未精製の油を、フラッシュ−クロマトグラフィー(ヘプタン:アセトン:ギ酸 6:4:0.01)で精製し、表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 2.25 (s, 3H), 4.05 (d, 1H), 4.10 (d, 2H), 4.60 (s, 2H), 4.85 (d, 1H), 6.05 (s, 2H), 6.80-7.60 (m, 11H).
MS (CI) m/z: 504.0 (M-, 100), 505.1 (30), 506.0 (10)。
β,β-ジメチル-D-フェニルアラニン トリフルオロ酢酸塩
N−(tert−ブトキシカルボニル)−b,b−ジメチル−D−フェニルアラニンtert−ブチルアンモニウム塩(51.2mg、0.14mmol)をDCM(15ml)に溶解させた。水(10ml)を添加し、この混合物をHCl(1M)でpH1に酸性化した。有機相を水(3×10ml)で洗浄し、水相をDCM(3×10ml)で抽出した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をDCM(4ml)に溶解させ、TFA(2.5ml)を添加し、この混合物を2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を真空中で一晩乾燥させた。表題の化合物を得た。M/z:194.18 (M+1)。
tert−ブチル(4−{(E)−[(4−クロロフェニル)イミノ]メチル}フェノキシ)アセテート
tert−ブチル(4−ホルミルフェノキシ)アセテート(17.4g、73.4mmol)を乾燥トルエン(120mL)に溶解させ、4−クロロアニリン(9.37g、73.4mmol)を添加した。この混合物をディーン・スターク装置で20時間還流し、冷却し、減圧下で濃縮した。ヘキサンを添加したところ、沈殿が形成された。この沈殿をろ過し、冷たいヘキサンで2回洗浄し、乾燥させた。それにより表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 1.5 (s, 9H), 4.6 (s, 2H), 7.0 (d, 2H), 7.2 (d, 2H), 7.4 (d, 2H), 7.8 (d, 2H), 8.4 (s, 1H).
MS (CI) m/z: 368.0 (M++Na, 100), 369.0 (20), 370.0 (30), 371.0 (10)。
tert−ブチル(4−{(1R)−1−[(4−クロロフェニル)アミノ]−2−[(4−メトキシベンジル)チオ]−3−オキソ−3−[(4S)−2−オキソ−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−3−イル]プロピル}フェノキシ)アセテート
CHCl(60mL)中のオルトチタン酸テトライソプロピル(0.4mL、1.4mmol)の溶液に、TiCl(1MのCHCl溶液、4.2mL、4.2mmol)を添加し、不活性雰囲気下で0℃で保持した。この混合物を15分間撹拌し、続いて乾燥CHCl(60mL)中の(4S)−3−{[(4−メトキシベンジル)チオ]アセチル}−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(方法3)(2.0g、5.6mmol)を30分にわたり滴下して添加し、この混合物を10分間撹拌した。次に、乾燥CHCl(60mL)中のtert−ブチル(4−{(E)−[(4−クロロフェニル)イミノ]メチル}フェノキシ)アセテート(方法24)(3.9g、11.2mmol)を30分にわたり滴下して添加し、この混合物を−30℃にし、20分間撹拌した。20mLのCHCl中のエチルジイソプロピルアミン(1.9mL、11.2mmol)を5分にわたり滴下して添加し、この混合物を−30℃で60分間撹拌した。次にこの混合物を−78℃にし、イソプロパノール(30mL)を添加し、1時間にわたりゆっくり室温にした。10%NHCl(100mL)を添加し、この混合物を室温で20分間撹拌し、次に、ジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で濃縮した。フラッシュ−クロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAcは、4:1、続いて3:1、続いて2:1)によって精製し、表題の化合物を得た。
MS (CI) m/z: 725.2 (M++Na, 100), 727.2 (50), 728.2 (20)
tert−ブチル(4−{(2R,3R)−1−(4−クロロフェニル)−3−[(4−メトキシベンジル)チオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセテート
tert−ブチル(4−{(1R)−1−[(4−クロロフェニル)アミノ]−2−[(4−メトキシベンジル)チオ]−3−オキソ−3−[(4S)−2−オキソ−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−3−イル]プロピル}フェノキシ)アセテート(方法25)(2.3g、3.3mmol)を乾燥トルエン(250mL)に溶解させ、不活性雰囲気下で90℃に加熱した。N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(BSA、2.4mL、9.8mmol)を添加し、この混合物を90℃で1時間撹拌した。次にこの混合物を45℃にし、フッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF、0.2g)を添加した。この混合物を45℃で2時間撹拌した。冷却した後、この混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュ−クロマトグラフィーによって精製した(ヘプタン:EtOAcは、4:1)。それにより表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 1.5 (s, 9H), 3.8 (s, 3H), 3.9 (m, 3H), 4.5 (m, 3H), 6.7 (d, 2H), 6.9 (m, 2H), 7.1-7.3 (m, 8H)。
tert−ブチル(4−{(2R,3R)−1−(4−クロロフェニル)−3−[(3−ニトロピリジン−2−イル)ジチオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセテート
tert−ブチル(4−{(2R,3R)−1−(4−クロロフェニル)−3−[(4−メトキシベンジル)チオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセテート(方法26)(0.9g、1.7mmol)をCHCl(50mL)に溶解させ、不活性雰囲気下で0℃にした。3−ニトロ−2−ピリジンスルフェニルクロリド(0.4g、2.0mmol)を添加し、この混合物を0℃で30分間、続いて室温で30分間撹拌した。減圧下で濃度し、フラッシュ−クロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAcは、3:1、続いて2:1)によって精製し、表題の化合物を得た。
{4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−クロロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸
tert−ブチル(4−{(2R,3R)−1−(4−クロロフェニル)−3−[(3−ニトロピリジン−2−イル)ジチオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセテート(方法27)(0.70g、1.22mmol)を、室温でアセトン(30mL)に溶解させ、次に水(10mL)およびトリフェニルホスフィン(0.32g、1.22mmol)を添加した。この混合物を室温で15分間撹拌し、次に、減圧下で濃縮し、茶色の油として未精製のチオールを得た。この未精製のチオールを即座にCHCl(30mL)に溶解させ、1−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−ブロモ−エタノン(0.59g、2.44mmol)、それに続いてEtN(0.34mL、2.44mmol)を添加した。この混合物を室温で18時間撹拌し、減圧下で濃縮し、フラッシュ−クロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAcは、7:3、続いて2:1)によって精製した。得られた生成物(0.90g)を15mlのギ酸に溶解させ、室温で3時間撹拌した。減圧下で濃度し、フラッシュ−クロマトグラフィーによって精製し、表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl2, 200 MHz): δ 4.1 (s, 3H), 4.7 (d, 2H), 4.9 (s, 1H), 6.1 (s, 2H), 6.8-7.0 (m, 3H), 7.2-7.4 (m, 7H), 7.5 (d, 1H).
MS (CI) m/z: 524.0 (M-, 100), 525.0 (30), 526.0 (40), 527.0 (10)。
{4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸
アセトン(2ml)、および、水(0.5ml)中のtert−ブチル(4−{(2R,3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3−ニトロピリジン−2−イル)ジチオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセテート(0.100g、0.179mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(0.047g、0.179mmol)を添加した。30分後、この混合物を濃縮した。残留物にジクロロメタン(3ml)を添加し、それに続いて、トリエチルアミン(0.073g、0.717mmol)、および、2−ブロモ−1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)エタノン(0.115g、0.448mmol)を添加した。30分後、チオールが完全に変換された。この混合物を濃縮し、残留物にギ酸(2g)、および、トリフルオロ酢酸(0.2g)を添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。得られた粗生成物を、0.1MのNHOAc緩衝液中の10〜50%CHCNの溶出液を用いた分取用HPLCによって精製した。純粋な分画の凍結乾燥によって、所望の化合物を得た。
1H NMR [(CD3)2SO), 400 MHz] δ4.21-4.32 (m, 9H), 5.09 (d, 1H), 6.78-7.44 (m, 11H)。
(RまたはS)−2−ブロモ−1−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−エタノール
20mlの乾燥THFを含むフラスコに、Ar(気体)下で、0℃で、(R)−2−メチル−CBS−オキサザボロリジン(1Mのトルエン溶液、1.95ml、1.95mmol)を添加した。BH・SMe(2MのTHF溶液、6.0ml、12.0mmol)を5分にわたり添加した。2−ブロモ−1−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−エタノン(4.7g)を30mlの乾燥THFに溶解させ、滴下漏斗に添加し、0℃で上記の溶液にゆっくり添加した(約4時間)。この混合物を一晩撹拌した。この反応液を、0.4mlのMeOHの添加によってクエンチした。この混合物を減圧下で濃縮し、ジエチルエーテル(200ml)を添加し、この溶液を0.5MのHCl(pH=1)で抽出した。水相を100mlのジエチルエーテルで抽出し、合わせた有機相を約2%のNaHCO、続いてブラインで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濃縮し、表題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ 3.44-3.62 (m, 2H), 4.26 (s, 4H), 4.78-4.85 (m, 1H), 6.82-6.93 (m, 3H)。
{4−[(2R,3R)−3−[(RまたはS)−2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−ヒドロキシ−エチルスルファニル]−1−(4−フルオロ−フェニル)−4−オキソ−アゼチジン−2−イル]−フェノキシ}−酢酸
アセトン/水(4mL/1mL)中の{4−[(2R,3R)−1−(4−フルオロ−フェニル)−3−(3−ニトロ−ピリジン−2−イルジスルファニル)−4−オキソ−アゼチジン−2−イル]−フェノキシ}−酢酸(0.180g、0.359mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(0.105g、0.400mmol)を室温で添加した。この混合物を15分間撹拌し、その後溶媒を減圧下で除去した。残留物をDMF(5mL)に溶解させた。トリエチルアミン(0.20mL、1.4mmol)および(RまたはS)−2−ブロモ−1−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−エタノール(0.220g、0.849mmol)を添加し、この溶液を室温で2時間撹拌した。この反応液をNHOAc(aq、0.1M、3mL)の添加によってクエンチし、得られた混合物を、溶出液として0.1M酢酸アンモニウム緩衝液中の20〜70%MeCNの勾配を用いた分取用HPLCで精製した。純粋な分画の凍結乾燥によって、所望の生成物を得た。1H-NMR (DMSO, 400 MHz): δ 2.86 (d, 2H), 4.16-4.23 (m, 6H), 4.26 (d, 1H), 4.53-4.61 (m, 1H), 5.00 (d, 1H), 5.48 (bs, 1H), 6.72-6.84 (m, 5H), 7.10-7.19 (m, 2H), 7.20-7.32 (m, 4H)。
吸収
Caco−2細胞モデル(Gastroenterology 1989, 96, 736)で、式(I)で示されるで示される化合物の吸収を試験した:
Figure 2008546774

Claims (18)

  1. 式(I):
    Figure 2008546774
    [式中:
    Xは、−CH−、−CHCH−、−CHCHCH−であり;
    は、H、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、または、アリールであり;
    およびRは、水素、分岐状または非分岐状のC1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、または、アリールであり;ここで、前記C1〜6アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ、アミノ、グアニジノ、カルバモイル、カルボキシ、C1〜6アルコキシ、(C〜Cアルキル)Si、N−(C1〜6アルキル)アミノ、N,N−(C1〜6アルキル)アミノ、C1〜6アルキルS(O)(ここで、aは、0〜2である)、C3〜6シクロアルキル、または、アリールで置換されていてもよく;そして、ここで、いずれかのアリール基は、任意に、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1〜6アルキル、または、C1〜6アルコキシから選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;
    は、水素、C1〜6アルキル、または、アリールC1〜6アルキルであり;
    ここで、RとRは、3〜7個の炭素原子を有する環を形成してもよく、RとRは、2〜6個の炭素原子を有する環を形成してもよく;
    は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルカノイル、C1〜6アルカノイルオキシ、N−(C1〜6アルキル)アミノ、N,N−(C1〜6アルキル)アミノ、C1〜6アルカノイルアミノ、N−(C1〜6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1〜6アルキル)カルバモイル、C1〜6アルキルS(O)(ここで、aは、0〜2である)、C1〜6アルコキシカルボニル、N−(C1〜6アルキル)スルファモイル、および、N,N−(C1〜6アルキル)スルファモイルから選択され;ここで、nは、0、1、2または3である]
    で示される化合物、またはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ。
  2. 式(I2):
    Figure 2008546774
    [式中:
    Xは、−CH−、−CHCH−、−CHCHCH−であり;
    は、H、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、または、アリールであり;
    およびRは、水素、分岐状または非分岐状のC1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、または、アリールであり;ここで、前記C1〜6アルキルは、任意に、1個またはそれより多くのヒドロキシ、アミノ、グアニジノ、カルバモイル、カルボキシ、C1〜6アルコキシ、(C〜Cアルキル)Si、N−(C1〜6アルキル)アミノ、N,N−(C1〜6アルキル)アミノ、C1〜6アルキルS(O)(ここで、aは、0〜2である)、C3〜6シクロアルキル、または、アリールで置換されていてもよく;ここで、いずれかのアリール基は、任意に、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1〜6アルキル、または、C1〜6アルコキシから選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;
    は、水素、C1〜6アルキル、または、アリールC1〜6アルキルであり;
    ここで、RとRは、3〜7個の炭素原子を有する環を形成してもよく、RとRは、2〜6個の炭素原子を有する環を形成してもよく;
    は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルカノイル、C1〜6アルカノイルオキシ、N−(C1〜6アルキル)アミノ、N,N−(C1〜6アルキル)アミノ、C1〜6アルカノイルアミノ、N−(C1〜6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1〜6アルキル)カルバモイル、C1〜6アルキルS(O)(ここで、aは、0〜2である)、C1〜6アルコキシカルボニル、N−(C1〜6アルキル)スルファモイル、および、N,N−(C1〜6アルキル)スルファモイルから選択され;ここで、nは、0、1、2または3である]
    で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ。
  3. Xが、−CH−である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. Xが、−CHCH−である、請求項1または2に記載の化合物。
  5. Xが、−CHCHCH−である、請求項1または2に記載の化合物。
  6. が、水素であり;
    およびRが、水素、または、分岐状または非分岐状のC1〜6アルキルであり;ここで、前記C1〜6アルキルが、C3〜6シクロアルキル、アリール、または、アミノで置換されており;
    が、水素である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. が、水素であり;
    およびRが、水素、または、分岐状または非分岐状のC1〜6アルキルであり;ここで、前記C1〜6アルキルが、C3〜6シクロアルキルで置換されており;
    が、水素である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. が、水素であり、Rが、tert−ブチルである、請求項7に記載の化合物。
  9. が、水素であり、Rが、メチルであり;ここで、前記メチルが、シクロヘキシルで置換されている、請求項7に記載の化合物。
  10. が、塩素またはフッ素から選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. 以下から選択される1種またはそれより多くの化合物:
    N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン;
    N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−メチル−D−バリン;
    N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−メチル−D−バリン;
    N−({4−[(2R,3R)−3−{[(2R)−2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン。
  12. 式(XVI):
    Figure 2008546774
    [式中:
    Xは、−CH−、−CHCH−、−CHCHCH−であり;
    は、水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、または、アリールであり;
    は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルカノイル、C1〜6アルカノイルオキシ、N−(C1〜6アルキル)アミノ、N,N−(C1〜6アルキル)アミノ、C1〜6アルカノイルアミノ、N−(C1〜6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1〜6アルキル)カルバモイル、C1〜6アルキルS(O)(ここで、aは、0〜2である)、C1〜6アルコキシカルボニル、N−(C1〜6アルキル)スルファモイル、および、N,N−(C1〜6アルキル)スルファモイルから選択され;ここで、nは、0、1、2または3であり;
    は、ヒドロキシ基、または、C1〜4アルコキシ基である]
    で示される化合物。
  13. 高脂血症の状態を治療または予防する方法であって、それを必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
  14. アテローム性動脈硬化症の治療または予防方法であって、それを必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
  15. アルツハイマー病の治療または予防方法であって、それを必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
  16. コレステロールが関連する腫瘍の治療または予防方法であって、それを必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
  17. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物を、薬学的に許容できるアジュバント、希釈剤および/またはキャリアーと混合されて含む医薬製剤。
  18. 式(I)で示される化合物、もしくはそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和化合物、このような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグの製造方法であって、該方法(ここで、可変基は、特に他の規定がない限り、式(I)で定義された通りである)は:
    方法1):式(II2):
    Figure 2008546774
    で示される化合物と、式(III):
    Figure 2008546774
    (式中、Lは、置換可能な基である)で示される化合物とを反応させること:
    方法2):式(IV2):
    Figure 2008546774
    で示される酸またはその活性化された誘導体と、式(V):
    Figure 2008546774
    で示されるアミンとを反応させること:
    方法3):式(VI2):
    Figure 2008546774
    で示される酸またはその活性化された誘導体と、式(VII):
    Figure 2008546774
    で示されるアミンとを反応させること:
    方法4):式(VIII2):
    Figure 2008546774
    で示される化合物を還元すること:
    方法5):式(IX2):
    Figure 2008546774
    で示される化合物と、式(X):
    Figure 2008546774
    (式中、Lは、置換可能な基である)で示される化合物とを反応させること:
    方法6):式(XI2):
    Figure 2008546774
    (式中、Lは、置換可能な基である)で示される化合物と、式(XII):
    Figure 2008546774
    で示される化合物とを反応させること:
    方法7):式(XIII2):
    Figure 2008546774
    (式中、基C(O)ORは、エステル基である)で示される化合物を脱エステル化すること;
    のいずれかを含む、前記製造方法。
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