JP2008546769A - 高脂血症状態の治療に有用な新規な2−アゼチジノン誘導体類 - Google Patents

高脂血症状態の治療に有用な新規な2−アゼチジノン誘導体類 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)の化合物及びその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物及びプロドラッグ、並びに高脂血症治療のためのコレステロール吸収阻害薬としてのそれらの使用に関する。本発明はまた、それらの製造法及びそれらを含有する医薬組成物にも関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、2−アゼチジノン(azetidinone)誘導体類、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物及びプロドラッグに関する。これらの2−アゼチジノン類はコレステロール吸収阻害活性を有しているので、高脂血症状態に関連する疾患状態の治療に有益である。従って、それらはヒトのような温血動物の治療法に有用である。本発明はまた、前記2−アゼチジノン誘導体類の製造法、それらを含有する医薬組成物、及びヒトのような温血動物におけるコレステロール吸収を阻害するための医薬品製造におけるそれらの使用にも関する。本発明の更なる側面は、脂質異常(dyslipidemic)状態の治療における本発明の化合物の使用に関する。
アテローム硬化性冠状動脈疾患は、西洋における死亡及び疾病の主要因であるというだけでなく、医療財源の重大な流出源にもなっている。総コレステロール及び低密度リポタンパク(LDL)コレステロールの濃度上昇を伴う高脂血症状態は、心臓血管のアテローム硬化性疾患の主たるリスク因子である(例えば、“Coronary Heart Disease:Reducing the Risk;a Worldwide View(冠状動脈性心疾患:リスク削減;世界の事情)”Assman G.,Carmena R.Cullen P.ら;Circulation 1999,100,1930−1938及び“Diabetes and Cardiovascular Disease:A Statement for Healthcare Professionals from the American Heart Association(糖尿病と心臓血管疾患:米国心臓協会のガイドライン)”Grundy S,Benjamin I.,Burke G.,ら;Circulation 1999,100,1134−46)。
血漿コレステロール濃度は、コレステロール代謝の内因性及び外因性経路の総合バランスに依存している。内因性経路では、コレステロールは肝臓及び肝外組織によって合成され、リポタンパク質として循環に入るか、又は胆汁中に分泌される。外因性経路では、食事及び胆汁由来のコレステロールが腸で吸収され、カイロミクロンの成分として循環に入る。いずれかの経路の変化が血漿コレステロール濃度に影響を及ぼす。
しかしながら、コレステロールが腸から吸収される正確な機序は不明である。元の仮説はコレステロールが非特異的分散によって腸壁を通過するというものであった。しかしながら最近の研究は、腸のコレステロール吸収に関与する特異的トランスポーターの存在を示唆している。(例えば、New molecular targets for cholesterol−lowering therapy(コレステロール低下療法のための新規分子標的)Izzat,N.N.,Deshazer,M.E.及びLoose−Mitchell D.S.JPET 293:315−320,2000参照。)
総コレステロール及び(LDL)コレステロールの削減と冠状動脈疾患例の減少との間には明白な関連が確立されており、数種類の薬剤が血清コレステロールの調節に使用されている。血漿コレステロールを調節する主な選択肢は、(i)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬、例えばシンバスタチン及びフルバスタチンなどのスタチン類のような薬剤によってコレステロールの合成を阻害する;該薬剤はLDL受容体のアップレギュレーションによって血漿からのコレステロール除去も促進する;(ii)特異的薬剤によって胆汁酸の再吸収を遮断し、その結果胆汁酸の排出とコレステロールからの胆汁酸の合成を増加させる;該薬剤は胆汁酸結合剤、例えばコレスチラミン及びコレスチポールのような樹脂である;そして(iii)選択的コレステロール吸収阻害薬によって腸のコレステロール取込みを遮断する;などである。フィブラート類及びニコチン酸類似体のような高密度リポタンパク質(HDL)上昇薬も使用されている。
現在の多様な治療薬をもってしても、相当割合の高コレステロール血症人口は目標のコレステロール濃度を達成できていないか、又は薬物相互作用もしくは薬物安全性のために目標濃度を達成するのに必要な長期使用が妨げられている。従って、より有効でより耐性の高い更なる薬剤の開発が依然として必要とされている。
そのようなコレステロール吸収阻害活性を有する化合物は示されている。例えば、WO93/02048、WO94/17038、WO95/08532、WO95/26334、WO95/35277、WO96/16037、WO96/19450、WO97/16455、WO02/50027、WO02/50060、WO02/50068、WO02/50090、WO02/66464、WO04/000803、WO04/000804、WO04/000805、WO04/01993、WO04/010948、WO04/043456、WO04/043457、WO04/081002、WO05/000353、WO05/021495、WO05/021497、WO05/033100、US5756470、US5767115、US20040180860、US20040180861及びUS RE37721に記載の化合物参照。
本発明は、ある種の2−アゼチジノン誘導体類がコレステロール吸収を驚くほど阻害するという発見に基づく。そのような性質は、高脂血症状態に関連する疾患状態の治療に有益であると期待され、価値が大である。本発明の化合物は上記出願のいずれにも開示されておらず、我々は驚くべきことに、本発明の化合物が、該化合物をヒトのような温血動物へのインビボ投与に特に適切なものにするための有益な効能的、代謝的及び毒性学的特徴を有していることを見出した。特に、本発明のある種の化合物は、コレステロール吸収阻害能力を保持しつつも、先行技術の化合物と比べて低い吸収程度を有する。
従って、 式(I):
Figure 2008546769
[式中、
Xは、−CH−、−CHCH−、又は−CHCHCH−であり;
Yは、−CH−又は−O−であり;
は、−CH−又は−O−であり;
前記Y及びYの少なくとも一つは−CH−であり、
は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル又はアリールであり;
、R、R及びRは、独立して、水素、分枝又は非分枝C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル又はアリールであり;前記C1−6アルキルは、所望により、1個又は複数のヒドロキシ、アミノ、グアニジノ、シアノ、カルバモイル、カルボキシ、C1−6アルコキシ、アリールC1−6アルコキシ、(C−Cアルキル)Si、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルキルS(O)、C3−6シクロアルキル、アリール又はアリールC1−6アルキルS(O)(式中、aは0〜2)によって置換されていてもよく;前記いずれかのアリール基は所望により、ハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、又はシアノから選ばれる1又は2個の置換基によって置換されていてもよく;
は、水素、C1−6アルキル、ハロ、又はC1−6アルコキシであり;
及びRは、水素、C1−6アルキル、又はアリールC1−6アルキルであり;
前記RとRは2〜7個の炭素原子を有する環を形成してもよく、またRとRは3〜6個の炭素原子を有する環を形成してもよい]の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを提供する。
本発明の一つの側面において、式I2:
Figure 2008546769
[式中、可変基は式(I)での上記定義の通り]の化合物を提供する。式(I)に関する更なる記載は、以下のプロセススキームは別として、式(I2)にも適用される。
本明細書において、“アルキル”という用語は、直鎖及び分枝鎖アルキル基の両方を含むが、“プロピル”のような個別アルキル基に言及する場合はその直鎖形のみに特定される。例えば、“C1−6アルキル”及び “C1−4アルキル”は、プロピル、イソプロピル及びt−ブチルを含む。しかしながら、‘プロピル’のような個別アルキル基への言及はその直鎖形のみに特定的であり、‘イソプロピル’のような個別分枝鎖アルキル基への言及は分枝鎖形のみに特定的である。同様の決まりが他のラジカルにも適用される。例えば、“フェニルC1−6アルキル”は、ベンジル、1−フェニルエチル及び2−フェニルエチルを含むことになる。“ハロ”という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードのことである。
所望による置換基が“一つ又は複数”の基から選ばれる場合、この定義は、全置換基が特定基の中の一つから選ばれること又は置換基が特定基の中の二つ以上から選ばれることを含む。
“アリール”という用語は、窒素、酸素又は硫黄から独立して選ばれる0〜5個のヘテロ原子を含有する4〜10員の芳香族単環式又は二環式環のことである。アリールの例は、フェニル、ピロリル、フラニル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピリジル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、チエニル、ナフチル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンズチエニル、ベンズチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、1,3−ベンゾジオキソリル、インドリル、ピリドイミダゾリル、ピリミドイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、キノキサリニル、キナゾリニル、フタラジニル、シンノリニル及びナフチリジニルなどである。特に、“アリール”は、フェニル、チエニル、ピリジル、イミダゾリル又はインドリルのことである。“アリール”という用語は非置換及び置換芳香環の両方を含む。
“C1−6アルコキシ”の例は、メトキシ、エトキシ及びプロポキシなどである。“C1−6アルキルS(O){aは0〜2}”の例は、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル及びエチルスルホニルなどである。“N−(C1−6アルキル)アミノ”の例は、メチルアミノ及びエチルアミノなどである。“N,N−(C1−6アルキル)アミノ”の例は、ジ−N−メチルアミノ、ジ−(N−エチル)アミノ及びN−エチル−N−メチルアミノなどである。“C3−6シクロアルキル”は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルのことである。
本発明の化合物、又は本明細書中に開示されているその他の化合物の適切な製薬学的に許容しうる塩は、例えば、十分に塩基性である本発明の化合物の酸付加塩、例えば無機又は有機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、酢酸又はマレイン酸との酸付加塩である。さらに、十分に酸性である本発明の化合物の適切な製薬学的に許容しうる塩は、アルカリ金属塩、例えばナトリウムもしくはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウムもしくはマグネシウム塩、アンモニウム塩、又は生理学的に許容しうるカチオンを提供できる有機塩基との塩、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンもしくはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンとの塩である。
式(I)の化合物、又は本明細書中に開示されているその他の化合物は、プロドラッグの形態で投与することもできる。プロドラッグはヒト又は動物の体内で分解して式(I)の化合物を提供する。プロドラッグの例は、式(I)の化合物のインビボで加水分解可能なエステル及びインビボで加水分解可能なアミドなどである。
カルボキシ又はヒドロキシ基を含有する式(I)の化合物、又は本明細書中に開示されているその他の化合物のインビボで加水分解可能なエステルは、例えば、ヒト又は動物の体内で加水分解されて親化合物の酸又はアルコールになる製薬学的に許容しうるエステルである。カルボキシの適切な製薬学的に許容しうるエステルは、C1−6アルコキシメチルエステル類、例えばメトキシメチル、C1−6アルカノイルオキシメチルエステル類、例えばピバロイルオキシメチル、フタリジルエステル類、C3−8シクロアルコキシカルボニルオキシC1−6アルキルエステル類、例えば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソレン−2−オニルメチルエステル類、例えば5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オニルメチル;及びC1−6アルコキシカルボニルオキシエチルエステル類、例えば1−メトキシカルボニルオキシエチルなどで、本発明の化合物中のいずれかのカルボキシ基の位置で形成されうる。
ヒドロキシ基を含有する式(I)の化合物、又は本明細書中に開示されているその他の化合物のインビボで加水分解可能なエステルは、リン酸エステルのような無機エステル及びα−アシルオキシアルキルエーテル類並びに関連化合物などで、エステルのインビボでの加水分解の結果として親のヒドロキシ基が提供される。α−アシルオキシアルキルエーテル類の例は、アセトキシメトキシ及び2,2−ジメチルプロピオニルオキシ−メトキシなどである。ヒドロキシ基のためのインビボで加水分解可能なエステル形成基の選択は、アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチル、並びに置換ベンゾイル及びフェニルアセチル、アルコキシカルボニル(アルキル炭酸エステルとなる)、ジアルキルカルバモイル及びN−(ジアルキルアミノエチル)−N−アルキルカルバモイル(カルバメートとなる)、ジアルキルアミノアセチル及びカルボキシアセチルなどを含む。ベンゾイル上の置換基の例は、環窒素原子からメチレン基を介してベンゾイル環の3又は4位に連結されたモルホリノ及びピペラジノなどである。
カルボキシ基を含有する式(I)の化合物、又は本明細書中に開示されているその他の化合物のインビボで加水分解可能なアミドの適切な意義(values)は、例えば、N−C1−6アルキル又はN,N−ジ−C1−6アルキルアミド、例えばN−メチル、N−エチル、N−プロピル、N,N−ジメチル、N−エチル−N−メチル又はN,N−ジエチルアミドである。
式(I)の一部の化合物はキラル中心及び/又は幾何異性体中心(E−及びZ−異性体)を有しうるので、本発明はコレステロール吸収阻害活性を有する全てのそのような光学異性体、ジアステレオ異性体及び幾何異性体を包含するものと理解される。
本発明は、コレステロール吸収阻害活性を有する式(I)の化合物のいずれか及び全ての互変異性体に関する。
また、式(I)のある種の化合物は、非溶媒和形だけでなく、例えば水和形のような溶媒和形でも存在しうるものと理解される。本発明は、コレステロール吸収阻害活性を有する全てのそのような溶媒和形を包含することも理解される。
本発明の好適な側面は、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩に関するものである。
本発明の別の側面は、式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグの製造法を提供する。該方法は(式中、可変基は別途記載のない限り式(I)での定義の通り)、下記プロセスを含む。
プロセス1):式(II):
Figure 2008546769
の化合物を、式(III):
Figure 2008546769
[式中、Lは置換可能(displaceable)基]の化合物と反応させる;
プロセス2):式(IV):
Figure 2008546769
の酸又はその活性化誘導体を、式(V):
Figure 2008546769
のアミンと反応させる;
プロセス3):式(VI):
Figure 2008546769
の酸又はその活性化誘導体を、式(VII):
Figure 2008546769
のアミンと反応させる;
プロセス3a):式(VIa):
Figure 2008546769
の酸又はその活性化誘導体を、式(VIIa):
Figure 2008546769
のアミンと反応させる;
プロセス4):式(VIII):
Figure 2008546769
の化合物を還元する;
プロセス5):式(IX):
Figure 2008546769
の化合物を、式(X):
Figure 2008546769
[式中、Lは置換可能基]の化合物と反応させる;
プロセス6):式(XI):
Figure 2008546769
[式中、Lは置換可能基]の化合物を、式(XII):
Figure 2008546769
の化合物と反応させる;
プロセス7):式(XIII):
Figure 2008546769
[式中、基C(O)ORはエステル基]の化合物を脱エステル化する。
そして、その後、必要又は所望であれば、
i)式(I)の化合物を式(I)の別の化合物に変換し;
ii)いずれかの保護基を除去し;
iii)製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物又はプロドラッグを形成させ;又は
iv)二つ以上のエナンチオマーを分離する。
Lは置換可能基であり、Lの適切な意義は、例えば、ハロゲノ又はスルホニルオキシ基、例えばクロロ、ブロモ、メタンスルホニルオキシ又はトルエン−4−スルホニルオキシ基である。
C(O)ORはエステル基であり、C(O)ORの適切な意義は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル及びベンジルオキシカルボニルである。
本発明で使用される出発物質は、EP0792264 B1に記載されている経路の変形によって製造できる。あるいは、以下の反応によって製造することもできる。
プロセス1):式(II)のアルコールは、式(III)の化合物と、塩基、例えば炭酸ナトリウムのような無機塩基、又はヒューニッヒ(Hunigs)塩基のような有機塩基の存在下、アセトニトリル、ジクロロメタン又はテトラヒドロフランのような適切な溶媒の存在下、0℃〜還流の範囲の温度、好ましくは還流温度又はそれに近い温度で反応させることができる。
式(II)の化合物は以下のスキームに従って製造できる。
Figure 2008546769
式(IIb)、(IId)、(IIg)及び(III)の化合物は、市販化合物である、又は文献で知られている、又は当該技術分野で公知の標準法によって製造される。
本発明の別の側面は、式(I2)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグの製造法を提供する。該方法は(式中、可変基は別途記載のない限り式(I)での定義の通り)、下記プロセスを含む。
プロセス1):式(II2):
Figure 2008546769
の化合物を、式(III):
Figure 2008546769
[式中、Lは置換可能基]の化合物と反応させる;
プロセス2):式(IV2):
Figure 2008546769
の酸又はその活性化誘導体を、式(V):
Figure 2008546769
のアミンと反応させる;
プロセス3):式(VI2):
Figure 2008546769
の酸又はその活性化誘導体を、式(VII):
Figure 2008546769
のアミンと反応させる;
プロセス3a):式(VI2a):
Figure 2008546769
の酸又はその活性化誘導体を、式(VIIa):
Figure 2008546769
のアミンと反応させる;
プロセス4):式(VIII2):
Figure 2008546769
の化合物を還元する;
プロセス5):式(IX2):
Figure 2008546769
の化合物を、式(X):
Figure 2008546769
[式中、Lは置換可能基]の化合物と反応させる;
プロセス6):式(XI2):
Figure 2008546769
[式中、Lは置換可能基]の化合物を、式(XII):
Figure 2008546769
の化合物と反応させる;
プロセス7):式(XIII2):
Figure 2008546769
[式中、基C(O)ORはエステル基]の化合物を脱エステル化する。
そして、その後、必要又は所望であれば、
i)式(I2)の化合物を式(I2)の別の化合物に変換し;
ii)いずれかの保護基を除去し;
iii)製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物又はプロドラッグを形成させ;又は
iv)二つ以上のエナンチオマーを分離する。
Lは置換可能基であり、Lの適切な意義は、例えば、ハロゲノ又はスルホニルオキシ基、例えばクロロ、ブロモ、メタンスルホニルオキシ又はトルエン−4−スルホニルオキシ基である。
C(O)ORはエステル基であり、C(O)ORの適切な意義は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル及びベンジルオキシカルボニルである。
本発明で使用される出発物質は、EP0792264 B1に記載されている経路の変形によって製造できる。あるいは、以下の反応によって製造することもできる。
プロセス1):式(II2)のアルコールは、式(III)の化合物と、塩基、例えば炭酸ナトリウムのような無機塩基、又はヒューニッヒ(Hunigs)塩基のような有機塩基の存在下、アセトニトリル、ジクロロメタン又はテトラヒドロフランのような適切な溶媒の存在下、0℃〜還流の範囲の温度、好ましくは還流温度又はそれに近い温度で反応させることができる。
式(II2)の化合物は以下のスキームに従って製造できる。
Figure 2008546769
式(IIb)、(IId)、(IIg2)及び(III2)の化合物は、市販化合物である、又は文献で知られている、又は当該技術分野で公知の標準法によって製造される。
式(III)の化合物は式(XIV)の化合物と反応させることもできる。
式(XIV)の化合物は以下の経路に従って製造できる。
Figure 2008546769
式(III)の化合物は式(XIV2)の化合物と反応させることもできる。
式(XIV2)の化合物は以下の経路に従って製造できる。
Figure 2008546769
XIVとXIV2の両方とも以下を適用する。
プロセス2)及びプロセス3):酸とアミンは適切なカップリング試薬の存在下で一緒にカップリングできる。当該技術分野で公知の標準的ペプチドカップリング試薬が適切なカップリング試薬として使用できる。例えば、カルボニルジイミダゾール及びジシクロヘキシル−カルボジイミドを、所望によりジメチルアミノピリジン又は4−ピロリジノピリジンのような触媒の存在下、所望により塩基、例えばトリエチルアミン、ピリジン、又は2,6−ジ−アルキル−ピリジン類、例えば2,6−ルチジン又は2,6−ジ−tert−ブチルピリジンの存在下で使用できる。適切な溶媒は、ジメチルアセトアミド、ジクロロメタン、ベンゼン、テトラヒドロフラン及びジメチルホルムアミドなどである。カップリング反応は−40〜40℃の範囲の温度で都合よく実施できる。
適切な活性化酸誘導体は、酸ハロゲン化物、例えば酸塩化物、及び活性エステル、例えばペンタフルオロフェニルエステル類などである。これらのタイプの化合物とアミンとの反応は当該技術分野で周知である。例えば、前述のような塩基の存在下、前述のような適切な溶媒中で反応させることができる。反応は−40〜40℃の範囲の温度で都合よく実施できる。
式(IV)及び(VI)の酸は、式(II)の化合物から、プロセス1)の条件を用いてそれらを適当な、所望により保護された側鎖と反応させることによって製造できる。あるいは、式(IV)及び(VI)の酸はスキーム1の変形によって製造することもできる。
式(V)及び(VII)のアミンは、市販化合物である、又は文献で知られている、又は当該技術分野で公知の標準法によって製造される。
プロセス4):式(VIII)の化合物の還元は、水素化ホウ素ナトリウムのような水素化物試薬を用い、メタノールのような溶媒中、−20〜40℃の適切な温度で実施できる。
式(VIII)の化合物は、式(III)の化合物から、ベンジル基の脱保護とプロセス1の実施によって製造できる。あるいは、化合物(IIk)を脱ベンジル化し、プロセス1を実施し、得られた化合物を脱保護してケトンを露出してもよい。
プロセス5)及びプロセス6):これらの化合物は、塩基、例えば炭酸ナトリウムのような無機塩基、又はヒューニッヒ塩基のような有機塩基の存在下、アセトニトリル、ジクロロメタン又はテトラヒドロフランのような適切な溶媒の存在下、0℃〜還流の範囲の温度、好ましくは還流温度又はそれに近い温度で一緒に反応させることができる。
式(IX)及び(XI)の化合物は、スキーム1の適当な変形によって製造できる。
式(X)及び(XII)の化合物は、市販化合物である、又は文献で知られている、又は当該技術分野で公知の標準法によって製造される。
プロセス7):式(XIII)のエステルは、以下に記載のような標準条件下で脱保護できる。例えばメチル又はエチルエステルは、メタノール中、室温で水酸化ナトリウムで脱保護できる。
式(XIII)の化合物は、式(I)の化合物の製造で本明細書中に記載したいずれかの方法の変形によって製造できる。
本発明の化合物中の様々な環置換基のあるものは、標準的な芳香族置換反応によって導入できるか、又は前述のプロセスの前又は直後のいずれかに従来的な官能基修飾によって生成させることができ、そのようなものとして本発明のプロセス側面に包含されることは当然理解されるであろう。そのような反応及び修飾は、例えば、芳香族置換反応、置換基の還元、置換基のアルキル化及び置換基の酸化による置換基の導入などである。そのような方法のための試薬及び反応条件は化学技術分野で周知である。芳香族置換反応の特別の例は、濃硝酸を用いるニトロ基の導入、例えばハロゲン化アシルとルイス酸(例えば三塩化アルミニウム)をフリーデル・クラフツ条件下で用いるアシル基の導入;ハロゲン化アルキルとルイス酸(例えば三塩化アルミニウム)をフリーデル・クラフツ条件下で用いるアルキル基の導入;及びハロゲノ基の導入などである。修飾の特別の例は、例えばニッケル触媒を用いた接触水素化又は塩酸の存在下で加熱しながらの鉄処理によるニトロ基からアミノ基への還元;アルキルチオからアルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルへの酸化などである。
また、本明細書中で言及した一部の反応において、化合物中の何らかの感受性基を保護するのが必要/望ましいであろうことも理解されるであろう。保護が必要又は望ましい場合及び保護のための適切な方法は、当業者には公知である。従来式の保護基が標準的実践に従って使用できる(例えば、T.W.Green,Protective Groups in Organic Synthesis(有機合成における保護基),John Wiley and Sons,1999参照)。従って、反応物にアミノ、カルボキシ又はヒドロキシのような基が含まれている場合、本明細書中で言及した一部の反応においては該基の保護が望ましいであろう。
アミノ又はアルキルアミノ基のための適切な保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、もしくはt−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、又はアロイル基、例えばベンゾイルである。上記保護基の脱保護条件は保護基の選択に応じて必然的に変動する。従って、例えば、アルカノイルのようなアシル基又はアルコキシカルボニル基又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような適切な塩基を用いた加水分解によって除去できる。あるいは、t−ブトキシカルボニル基のようなアシル基は、例えば、塩酸、硫酸もしくはリン酸又はトリフルオロ酢酸のような適切な酸による処理によって除去でき、ベンジルオキシカルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、例えば、パラジウム担持炭素のような触媒上での水素化によって、又はトリス(トリフルオロ酢酸)ホウ素のようなルイス酸による処理によって除去できる。第一級アミノ基の適切な代替の保護基は、例えばフタロイル基で、これはアルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミン、又はヒドラジンによる処理によって除去できる。
ヒドロキシ基のための適切な保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル、又はアリールメチル基、例えばベンジルである。上記保護基の脱保護条件は保護基の選択に応じて必然的に変動するであろう。従って、例えば、アルカノイルのようなアシル基又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又は水酸化ナトリウムのような適切な塩基を用いた加水分解によって除去できる。あるいは、ベンジル基のようなアリールメチル基は、例えばパラジウム担持炭素のような触媒上での水素化によって除去できる。
カルボキシ基のための適切な保護基は、例えば、エステル化基、例えばメチル又はエチル基で、これは、例えば、水酸化ナトリウムのような塩基による加水分解によって除去できる。又は例えばt−ブチル基で、これは、例えば、酸、例えばトリフルオロ酢酸のような有機酸による処理によって除去できる。又は例えばベンジル基で、これは、例えば、パラジウム担持炭素のような触媒上での水素化によって除去できる。
保護基は、合成のいずれか都合のよい段階で、化学技術分野で周知の従来的技術を用いて除去できる。
前述のように、本発明で定義された化合物はコレステロール吸収阻害活性を有する。これらの性質は、以下の生物学的試験を用いて評価できる。
コレステロール吸収阻害薬のインビボ試験(A)
C57BL/6雌マウスを通常食による食餌で飼育し、個別のケージに収容して糞便を収集した。マウスを3時間絶食させ、その後ビヒクル又は化合物を胃管投与した。30分後、マウスに放射性標識コレステロールを胃管投与した。14C−コレステロール投与の6時間後、血液サンプルを尾から採取し、血漿を調製してコレステロールの吸収量を決定した。14C−コレステロール投与の24時間後、マウスから採血して血漿を分析のために調製した。糞便を24時間収集して吸収効率を評価した。
コレステロール吸収阻害薬のインビボ試験(B)
C57BL/6雌マウスを通常食による食餌で飼育し、個別のケージに収容して糞便を採集した。マウスを3時間絶食させ、その後ビヒクル又は化合物を胃管投与した。1〜10時間後、マウスに放射性標識コレステロールを胃管投与した。14C−コレステロール投与の6時間後、血液サンプルを尾から採取し、血漿を調製してコレステロールの吸収量を決定した。14C−コレステロール投与の24時間後、マウスから採血して血漿の放射能を分析した。糞便も24時間収集して吸収効率を評価した。
参考文献
1.E.A.Kirk,G L.Moe,M.T.Caldwell,J.Å.Lernmark,D.L.Wilson,R.C.LeBoeuf.Hyper−and hypo−responsiveness to dietary fat and cholesterol among inbred mice:searching for level and variability genes(近交系マウスの間で見られる食事脂肪及びコレステロールに対する高及び低反応性:レベル及び変異性遺伝子を求めて)。J.Lipid Res.1995 36:1522−1532。
2.C.P.Carter,P.N.Howles,D.Y.Hui.Genetic variation in cholesterol absorption efficiency among inbred strains of mice(近交系マウスの間で見られるコレステロール吸収効率の遺伝的変異)。J.Nutr.1997 127:1344−1348。
3.C.D.Jolley,J.M.Dietschy,S.D.Turley.Genetic differences in cholesterol absorption in 129/Sv and C57BL/6 mice:effect on cholesterol responsiveness(129/Sv及びC57BL/6マウスにおけるコレステロール吸収の遺伝的差異:コレステロール反応性に及ぼす影響)。Am.J.Physiol.1999 276:G1117−G1124。
実施例1の0.2μmol/kgの投与は14C−コレステロールの吸収を36%阻害した(手順A)。
本発明の更なる側面に従って医薬組成物を提供する。該組成物は、本明細書中で先に定義した式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と共に含む。
該組成物は、例えば錠剤又はカプセルとして経口投与用に、無菌溶液、懸濁液又はエマルジョンとして非経口注射用に(静脈内、皮下、筋肉内、血管内又は注入を含む)、軟膏又はクリームとして局所投与用に、又は坐剤として直腸投与用に適切な形態であり得る。
一般に、上記組成物は従来の賦形剤を用いて従来様式で製造できる。
式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグは、通常温血動物に、約0.02〜100mg/kg、好ましくは0.02〜50mg/kgの範囲内の単位用量で投与される。これで一般的に治療上効果的な量が提供される。錠剤又はカプセルのような単位剤形は、通常、例えば1〜250mgの活性成分を含有する。好ましくは、1〜50mg/kg、特に0.1〜10mg/kgの範囲の1日用量が使用される。別の側面では0.01〜20mg/kgの範囲の1日用量が使用される。本発明の一つの側面において、式(I)の化合物の1日用量は100mg以下である。しかしながら、1日用量は治療される宿主、特別の投与経路、及び治療される疾患の重症度に応じて必然的に変動することになろう。従って、最適用量は任意の特定の患者を治療する医師によって決定されうる。
本発明の更なる側面に従って、ヒトのような温血動物の予防的又は治療的処置法に使用するための、本明細書中で先に定義した式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを提供する。
我々は、本発明で定義した化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグが効果的なコレステロール吸収阻害薬であり、従って高脂血症状態に関連する疾患状態の治療に価値を有することを見出した。
そこで、本発明のこの側面に従って、医薬品として使用するための、本明細書中で先に定義した式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを提供する。
本発明の別の特徴に従って、本明細書中で先に定義した式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグの、ヒトのような温血動物にコレステロール吸収阻害効果をもたらすのに使用するための医薬品の製造における使用を提供する。
本発明の別の特徴に従って、本明細書中で先に定義した式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグの、ヒトのような温血動物におけるコレステロール吸収阻害効果の発現における使用を提供する。
本明細書中で、コレステロール吸収阻害効果又はコレステロール低下効果の発現と言う場合、これは適切にはヒトのような温血動物における高脂血症状態の治療に関係する。さらに、ヒトのような温血動物における脂質異常状態及び障害、例えば高脂血症、高トリグリセリド血症、高ベータリポタンパク質血症(高LDL)、高プレベータリポタンパク質血症(高VLDL)、高カイロミクロン血症、低リポタンパク質血症、高コレステロール血症、高リポタンパク質血症及び低アルファリポタンパク質血症(低HDL)の治療にも関係する。さらに、ヒトのような温血動物における異なる臨床状態、例えばアテローム性動脈硬化症、動脈硬化、不整脈、高血栓症状態、血管機能不全、内皮機能不全、心不全、冠状動脈性心疾患、心臓血管疾患、心筋梗塞、狭心症、末梢血管疾患、心臓血管組織、例えば心臓、弁、血管系、動脈及び静脈の炎症、動脈瘤、狭窄、再狭窄、血管プラーク、血管脂肪線条、白血球、単球及び/又はマクロファージ浸潤、内膜肥厚、内側菲薄化(medial thinning)、感染性及び外科的外傷及び血管内血栓、卒中及び一過性脳虚血発作の治療にも関係する。また、ヒトのような温血動物におけるアテローム性動脈硬化症、冠状動脈性心疾患、心筋梗塞、狭心症、末梢血管疾患、卒中及び一過性脳虚血発作の治療にも関係する。
コレステロール吸収阻害効果又はコレステロール低下効果の発現は、アテローム性動脈硬化病変の治療及び/又は予防法、プラーク崩壊の予防法及び病変退行の促進法にも関係する。さらに、アテローム性動脈硬化病変における単球−マクロファージの蓄積抑制法、アテローム性動脈硬化病変におけるマトリックスメタロプロテイナーゼの発現抑制法、アテローム性動脈硬化病変の不安定化抑制法、アテローム性動脈硬化性プラーク崩壊の防止法及び不安定狭心症の治療法にも関係する。
コレステロール吸収阻害効果又はコレステロール低下効果の発現はシトステロール血症の治療法にも関係する。
式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグは、アルツハイマー病の治療又は予防にも価値を有しうる(例えばWO02/096415参照)。従って、本発明の更なる側面において、アルツハイマー病の治療又は予防に使用するための式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを提供する。
式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグは、コレステロール関連腫瘍の治療又は予防にも価値を有しうる。従って、本発明の更なる側面において、コレステロール関連腫瘍の治療又は予防に使用するための式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを提供する。
式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグは、血管炎症の治療又は予防にも価値を有しうる(例えばWO03/026644参照)。従って、本発明の更なる側面において、血管炎症の治療又は予防に使用するための式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを提供する。
本発明のこの側面の更なる特徴に従って、コレステロール吸収阻害効果を、そのような治療を必要としているヒトのような温血動物にもたらす方法を提供する。該方法は、前記動物に、有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを投与することを含む。
本明細書中で先に定義したコレステロール吸収阻害活性は、単独療法として適用しても、又は本発明の化合物に加えて一つ又は複数のその他の物質及び/又は治療を伴うものであってもよい。そのような併用治療は、治療の個々の成分の同時、順次又は分離投与によって達成できる。本発明のこの側面に従って、本明細書中で先に定義した式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ、及び本明細書中で先に定義した追加のコレステロール吸収阻害物質、及び高脂血症の併用治療のための追加の脂質低下薬を含む医薬品を提供する。
本発明の別の側面において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグは、コレステロール生合成阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと共に投与してもよい。適切なコレステロール生合成阻害薬は、HMG Co−Aレダクターゼ阻害薬、スクアレン合成阻害薬及びスクアレンエポキシダーゼ阻害薬などである。適切なスクアレン合成阻害薬は、例えばスクアレスタチン1、TAK 475及びWO2005012284に記載の化合物である。適切なスクアレンエポキシダーゼ阻害薬はNB−598である。
本発明のこの側面において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグは、HMG Co−Aレダクターゼ阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと共に投与してもよい。適切なHMG Co−Aレダクターゼ阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグは、当該技術分野で周知のスタチン類である。特別のスタチンは、フルバスタチン、ロバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、ベルバスタチン、ダルバスタチン、メバスタチン及びロスバスタチン、又はそれらの製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグである。更なる特別なスタチンはピタバスタチン、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグである。特別なスタチンはアトルバスタチン、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグである。さらに特別なスタチンはアトルバスタチンカルシウム塩である。更なる特別なスタチンはロスバスタチン、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグである。好適な特別なスタチンはロスバスタチンカルシウム塩である。
従って、本発明の追加の特徴において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、HMG Co−Aレダクターゼ阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの組合せ物を提供する。
従って、本発明の追加の特徴において、コレステロール低下効果を、そのような治療を必要としているヒトのような温血動物にもたらす方法を提供する。該方法は、前記動物に、有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、有効量のHMG Co−Aレダクターゼ阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの同時、順次又は分離投与で投与することを含む。
本発明の更なる側面に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、HMG Co−Aレダクターゼ阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとを、製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と共に含む医薬組成物を提供する。
本発明の更なる側面に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、HMG Co−Aレダクターゼ阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとを含むキットを提供する。
本発明の更なる側面に従って、
a)第一の単位用量剤形の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ;
b)第二の単位用量剤形のHMG Co−Aレダクターゼ阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ;及び
c)前記第一及び第二の用量剤形を収容するための容器手段
を含むキットを提供する。
本発明の更なる側面に従って、
a)第一の単位用量剤形の、製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ;
b)第二の単位用量剤形のHMG Co−Aレダクターゼ阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ;及び
c)前記第一及び第二の用量剤形を収容するための容器手段
を含むキットを提供する。
本発明の別の特徴に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、HMG Co−Aレダクターゼ阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグの、コレステロール低下効果をもたらすのに使用するための医薬品の製造における使用を提供する。
本発明の更なる側面に従って、所望により製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、所望により製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった有効量のHMG Co−Aレダクターゼ阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの同時、順次又は分離投与で、そのような治療的処置を必要とするヒトのような温血動物に投与することを含む併用治療を提供する。
本発明の追加の更なる側面に従って、所望により製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害薬との同時、順次又は分離投与で投与することを含む併用治療を提供する。
本発明の別の側面において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグは、回腸胆汁酸(IBAT)阻害薬又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと共に投与してもよい。本発明の化合物と組み合わせて使用するためのIBAT阻害活性を有する適切な化合物は示されている。例えば、WO93/16055、WO94/18183、WO94/18184、WO94/24087、WO96/05188、WO96/08484、WO96/16051、WO97/33882、WO98/07749、WO98/38182、WO98/40375、WO98/56757、WO99/32478、WO99/35135、WO99/64409、WO99/64410、WO00/01687、WO00/20392、WO00/20393、WO00/20410、WO00/20437、WO00/35889、WO01/34570、WO00/38725、WO00/38726、WO00/38727、WO00/38728、WO00/38729、WO00/47568、WO00/61568、WO01/66533、WO01/68096、WO01/68637、WO02/08211、WO02/50051、WO03/018024、WO03/040127、WO03/043992、WO03/061604、WO04/020421、WO04/076430、DE19825804、JP10072371、US5070103、EP251 315、EP417 725、EP489 423、EP549 967、EP573 848、EP624 593、EP624 594、EP624 595、EP864 582、EP869 121及びEP1 070 703、WO03/020710、WO03/022825、WO03/022830、WO03/022286、WO03/091232、WO03/106482及びEP597 107に記載されている化合物参照。これらの特許出願の内容は引用によって本明細書に援用する。特に、これらの特許出願の名を挙げた実例は引用によって本明細書に援用する。さらに特に、これらの特許出願の請求項1は引用によって本明細書に援用する。
本発明の化合物と組み合わせて使用するためのその他の適切なクラスのIBAT阻害薬は、ベンゾチエピン類、1,2−ベンゾチアゼピン類、1,4−ベンゾチアゼピン類及び1,5−ベンゾチアゼピン類である。更なる適切なクラスのIBAT阻害薬は1,2,5−ベンゾチアジアゼピン類である。
IBAT阻害活性を有し、本発明の化合物と組み合わせて使用するための一つの特別な適切な化合物は、(3R,5R)−3−ブチル−3−エチル−1,1−ジオキシド−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン−8−イル ベータ−D−グルコピラノシドウロン酸(EP864 582)である。
IBAT阻害活性を有し、本発明の化合物と組み合わせて使用するための更なる適切な化合物は、S−8921(EP597 107)及びBARI−1741である。
本発明の化合物と組み合わせて使用するための更なる適切なIBAT阻害薬は、化合物:
Figure 2008546769
である。
本発明の化合物と組み合わせて使用するための特別なIBAT阻害薬は、WO02/50051の実施例1〜120のいずれか一つ、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグから選ばれる。前記実施例1〜120の化合物は引用によって本明細書に援用する。WO02/50051の請求項1〜15も引用によって本明細書に援用する。本発明の化合物と組み合わせて使用するためにWO02/50051から選ばれる特別のIBAT阻害薬は、
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(5−カルボキシペンチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−2−フルオロベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{(R)−1−[N”−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−2−ヒドロキシエチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−((エトキシ)(メチル)ホスホリル−メチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(ヒドロキシ)(メチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−メチルチオ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(エチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(ヒドロキシ)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[(R)−N’−(2−メチルスルフィニル−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;及び
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メトキシ−8−[N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
のいずれか一つ、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグから選ばれる。
本発明の化合物と組み合わせて使用するための特別なIBAT阻害薬は、WO03/020710の実施例1〜44のいずれか一つ、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグから選ばれる。前記実施例1〜44の化合物は引用によって本明細書に援用する。WO03/020710の請求項1〜10も引用によって本明細書に援用する。本発明の化合物と組み合わせて使用するためにWO03/020710から選ばれる特別のIBAT阻害薬は、
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−((S)−1−カルバモイル−2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(ヒドロキシカルバモイル−メチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−{N’−[2−(N’−ピリミジン−2−イルウレイド)エチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−{N’−[2−(N’−ピリジン−2−イルウレイド)エチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2,3−ジヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−{N’−[2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−メトキシエチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−アミノエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(ピペリジン−4−イルメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;又は
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−N,N−ジメチルアミノスルファモイルエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
のいずれか一つ、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグから選ばれる。
本発明の化合物と組み合わせて使用するための特別なIBAT阻害薬は、WO03/022825の実施例1〜7のいずれか一つ、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグから選ばれる。前記実施例1〜7の化合物は引用によって本明細書に援用する。WO03/022825の請求項1〜8も引用によって本明細書に援用する。本発明の化合物と組み合わせて使用するためにWO03/022825から選ばれる特別のIBAT阻害薬は、
1,1−ジオキソ−3(R)−3−ブチル−3−エチル−5−(R)−5−フェニル−8−[N−((R)−α−カルボキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3(S)−3−ブチル−3−エチル−5−(S)−5−フェニル−8−[N−((R)−α−カルボキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3(R)−3−ブチル−3−エチル−5−(R)−5−フェニル−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3(S)−3−ブチル−3−エチル−5−(S)−5−フェニル−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
3,5−トランス−1,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−5−フェニル−7−ブロモ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
3,5−トランス−1,1−ジオキソ−3−(S)−3−エチル−3−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(S)−5−フェニル−7−ブロモ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
3,5−トランス−1,1−ジオキソ−3−(R)−3−エチル−3−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(R)−5−フェニル−7−ブロモ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
3,5−トランス−1,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン;
3,5−トランス−1,1−ジオキソ−3−エチル−3−ブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピンアンモニア塩;
1,1−ジオキソ−3−(S)−3−エチル−3−ブチル−5−(S)−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピンジエチルアミン塩;及び
1,1−ジオキソ−3−(R)−3−エチル−3−ブチル−5−(R)−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピンジエチルアミン塩;
のいずれか一つ、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグから選ばれる。
本発明の化合物と組み合わせて使用するための特別なIBAT阻害薬は、WO03/022830の実施例1〜4のいずれか一つ、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグから選ばれる。前記実施例1〜4の化合物は引用によって本明細書に援用する。WO03/022830の請求項1〜8も引用によって本明細書に援用する。本発明の化合物と組み合わせて使用するためにWO03/022830から選ばれる特別のIBAT阻害薬は、
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−(N−{(R)−α−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメチルチオ)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメチルチオ)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピンアンモニア塩;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−{N−[α−(カルボキシ)−2−フルオロベンジル]カルバモイルメチルチオ}−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン;及び
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−7−{N−[1−(カルボキシ)−1−(チエン−2−イル)メチル]カルバモイルメチルチオ}−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン;
のいずれか一つ、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグから選ばれる。
本発明の化合物と組み合わせて使用するための特別なIBAT阻害薬は、WO03/022286の実施例1〜39のいずれか一つ、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグから選ばれる。前記実施例1〜39の化合物は引用によって本明細書に援用する。WO03/022286の請求項1〜10も引用によって本明細書に援用する。本発明の化合物と組み合わせて使用するためにWO03/022286から選ばれる特別のIBAT阻害薬は、
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオ−エチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−{(S)−1−[N−((S)−2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]プロピル}カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;及び
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−α−カルボキシ−4−ヒドロキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
のいずれか一つ、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグから選ばれる。
本発明の化合物と組み合わせて使用するための特別なIBAT阻害薬は、WO03/091232の実施例1〜7のいずれか一つ、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグから選ばれる。前記実施例1〜7の化合物は引用によって本明細書に援用する。WO03/091232の請求項1〜10も引用によって本明細書に援用する。本発明の化合物と組み合わせて使用するためにWO03/091232から選ばれる特別のIBAT阻害薬は、
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R/S)−a−{N−[1−(R)−2−(S)−1−ヒドロキシ−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)プロパ−2−イル]カルバモイル}−4−ヒドロキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−a−(N−{2−(S)−[N−(カルバモイルメチル)カルバモイル]ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R)−a−{N−[2−(3,4,5−トリヒドロキシフェニル)エチル]カルバモイル}ベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;及び
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N−(2−(R)−3−(S)−4−(S)−5−(R)−3,4,5,6−テトラヒドロキシテトラヒドロピラン−2−イルメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
のいずれか一つ、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグから選ばれる。
本発明の化合物と組み合わせて使用するためのIBAT阻害性を有する更なる適切な化合物は、WO03/106482に開示されている。
本発明の化合物と組み合わせて使用するための上記構造を有する適切なIBAT阻害薬は、
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルブチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルブチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メシルエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルスルホニルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メシルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メチルスルフィニルエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メシルエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−2−メトキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルチオプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メチルスルホニルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシ−3−メシルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;又は
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−a−[N’−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
のいずれか一つ、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグから選ばれる。
本発明の化合物と組み合わせて使用するための更なる適切なIBAT阻害薬は、WO04/076430に開示されているものである。
本発明の特別の側面において、IBAT阻害薬又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグは、IBAT阻害薬又はその製薬学的に許容しうる塩である。
従って、本発明の追加の特徴において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、IBAT阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの組合せ物を提供する。
従って、本発明の追加の特徴において、コレステロール低下効果を、そのような治療を必要としているヒトのような温血動物にもたらす方法を提供する。該方法は、前記動物に、有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、有効量のIBAT阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの同時、順次又は分離投与で投与することを含む。
本発明の更なる側面に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、IBAT阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとを、製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体(carrier)と共に含む医薬組成物を提供する。
本発明の更なる側面に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、IBAT阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとを含むキットを提供する。
本発明の更なる側面に従って、
a)第一の単位用量剤形の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ;
b)第二の単位用量剤形のIBAT阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ;及び
c)前記第一及び第二の用量剤形を収容するための容器手段
を含むキットを提供する。
本発明の更なる側面に従って、
a)第一の単位用量剤形の、製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ;
b)第二の単位用量剤形のIBAT阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ;及び
c)前記第一及び第二の用量剤形を収容するための容器手段
を含むキットを提供する。
本発明の別の特徴に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、IBAT阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグの、ヒトのような温血動物にコレステロール低下効果をもたらすのに使用するための医薬品の製造における使用を提供する。
本発明の更なる側面に従って、所望により製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、所望により製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった有効量のIBAT阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの同時、順次又は分離投与で、そのような治療的処置を必要とするヒトのような温血動物に投与することを含む併用治療を提供する。
本発明の更なる側面に従って、所望により製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、所望により製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった有効量のIBAT阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの同時、順次又は分離投与で、そのような治療的処置を必要とするヒトのような温血動物に投与することを含む併用治療を提供する。
本発明の別の側面において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグは、PPARアルファ及び/又はガンマ及び/又はデルタアゴニスト、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと共に投与してもよい。適切なPPARアルファ及び/又はガンマ及び/又はデルタアゴニスト、その製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物又はプロドラッグは当該技術分野で周知である。これらは、WO01/12187、WO01/12612、WO99/62870、WO99/62872、WO99/62871、WO98/57941、WO01/40170、WO01/40172、WO02/085844、WO02/096863、WO03/051821、WO03/051822、WO03/051826、WO04/000790、WO04/000295、WO04/000294、PCT/GB03/02584、PCT/GB03/02591、PCT/GB03/02598、J Med Chem,1996,39,665,Expert Opinion on Therapeutic Patents(療法特許に関する専門家の意見),10(5),623−634(特に634ページに掲載されている特許出願に記載の化合物)及びJ Med Chem,2000,43,527に記載の化合物などである。これらの文献は全て引用によって本明細書に援用する。特に、PPARアルファ及び/又はガンマ及び/又はデルタアゴニストは、ムラグリタザール(BMS 298585)、リボグリタゾン(CS−011)、ネトグリタゾン(MCC−555)、バラグリタゾン(DRF−2593,NN−2344)、クロフィブラート、フェノフィブラート、ベザフィブラート、ゲムフィブロジル、シプロフィブラート、ベクロフィブラート、エトフィブラート、ゲムカベン(gemcabene)、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、エダグリタゾン、LY−293111、MBX−2044、AVE−0847、AVE−8134、CLX−0921、DRF−10945、DRF−4832、LY−518674、ナベグリタザール(LY−818)、LY−929、641597、GW−590735、GW−677954、GW−501516、メタグリダゼン(metaglidazen)(MBX−102)、T−131、SDX−101 E−3030、PLX−204、ONO−5129、KRP−101、R−483(BM131258)、TAK−559、K−111(BM170744)、ネトグリタゾン(MCC−555;RWJ−241947;イサグリタゾン)、FK−614又はTAK−654を言う。
本発明の一側面において、式(I)の化合物とPPARアルファ及び/又はガンマ及び/又はデルタアゴニスト、例えば(S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロパン酸(テサグリタザル)及びその製薬学的に許容しうる塩との組合せ物を提供する。
従って、本発明の追加の特徴において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、PPARアルファ及び/又はガンマアゴニスト、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの組合せ物を提供する。
従って、本発明の追加の特徴において、コレステロール低下効果を、そのような治療を必要としているヒトのような温血動物にもたらす方法を提供する。該方法は、前記動物に、有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、有効量のPPARアルファ及び/又はガンマ及び/又はデルタアゴニスト、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの同時、順次又は分離投与で投与することを含む。
本発明の更なる側面に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、PPARアルファ及び/又はガンマ及び/又はデルタアゴニスト、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとを、製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と共に含む医薬組成物を提供する。
本発明の更なる側面に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、PPARアルファ及び/又はガンマ及び/又はデルタアゴニスト、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとを含むキットを提供する。
本発明の更なる側面に従って、
a)第一の単位用量剤形の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ;
b)第二の単位用量剤形のPPARアルファ及び/又はガンマ及び/又はデルタアゴニスト、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ;及び
c)前記第一及び第二の用量剤形を収容するための容器手段
を含むキットを提供する。
本発明の更なる側面に従って、
a)第一の単位用量剤形の、製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ;
b)第二の単位用量剤形のPPARアルファ及び/又はガンマ及び/又はデルタアゴニスト、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ;及び
c)前記第一及び第二の用量剤形を収容するための容器手段
を含むキットを提供する。
本発明の別の特徴に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、PPARアルファ及び/又はガンマ及び/又はデルタアゴニスト、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグの、ヒトのような温血動物にコレステロール低下効果をもたらすのに使用するための医薬品の製造における使用を提供する。
本発明の更なる側面に従って、所望により製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、所望により製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった有効量のPPARアルファ及び/又はガンマ及び/又はデルタアゴニスト、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの同時、順次又は分離投与で、そのような治療的処置を必要とするヒトのような温血動物に投与することを含む併用治療を提供する。
本発明の別の側面において、所望により製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、受容体HM74A(ニコチン酸受容体)に対するアゴニストとの同時、順次又は分離投与で投与することを含む併用治療を提供する。HM74A受容体アゴニストはニコチン酸誘導体類であり得る。本明細書中で使用している“ニコチン酸誘導体”は、ピリジン−3−カルボキシレート構造又はピラジン−2−カルボキシレート構造を含む化合物を意味する。ニコチン酸誘導体類の例は、ニコチン酸、ニセリトロール、ニコフラノース、NIASPAN(登録商標)及びアシピモックスなどである。
HM74A受容体アゴニストは、WO−2005016867及びWO−2005016870に記載されているアントラニル酸誘導体類でもよい。
その他のニコチン受容体アゴニストは、例えばWO2005011677、WO2004032928及びWO2004033431に記載の化合物である。
従って、本発明の追加の特徴において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、HM74A受容体アゴニスト、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの組合せ物を提供する。
従って、本発明の追加の特徴において、コレステロール低下効果を、そのような治療を必要としているヒトのような温血動物にもたらす方法を提供する。該方法は、前記動物に、有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、有効量のHM74A受容体アゴニスト、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの同時、順次又は分離投与で投与することを含む。
本発明の更なる側面に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、HM74A受容体アゴニスト、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとを、製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と共に含む医薬組成物を提供する。
本発明の別の側面において、所望により製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、コレステロール逆転送のメディエータ、すなわちペプチド(アポA−1擬似ペプチド)又はコレステロール逆転送の小分子メディエータ、例えば、Circ.2002;105:290、Circ.2004.109:3215、Curr.Opinion in Lipidology 2004,15:645又はWO2004094471に記載のものとの同時、順次又は分離投与で投与することを含む併用治療を提供する。
本発明の別の側面において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩もしくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物は、抗肥満化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ、例えば膵リパーゼ阻害薬、例えばオルリスタット(EP129,748)又は食欲(満腹)制御物質、例えばシブトラミン(GB2,184,122及びUS4,929,629)、カンナビノイド1(CB1)アンタゴニスト又はインバースアゴニスト、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ、例えばリモナバント(EP656354)及びWO01/70700に記載のもの、又はメラニン凝集(濃縮)ホルモン(MCH)アンタゴニスト、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ、例えばWO04/004726に記載のものと共に投与することもできる。
本発明の別の特徴に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、ニコチン酸誘導体、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグの、ヒトのような温血動物にコレステロール低下効果をもたらすのに使用するための医薬品の製造における使用を提供する。
本発明の別の側面において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグは、胆汁酸抑制薬(sequestrant)、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと共に投与することもできる。適切な胆汁酸抑制薬は、コレスチラミン、コレスチポール及びコセベラムヒドロクロリド(cosevelam hydrochloride)などである。
従って、本発明の追加の特徴において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、胆汁酸抑制薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの組合せ物を提供する。
従って、本発明の追加の特徴において、コレステロール低下効果を、そのような治療を必要としているヒトのような温血動物にもたらす方法を提供する。該方法は、前記動物に、有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、有効量の胆汁酸抑制薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの同時、順次又は分離投与で投与することを含む。
本発明の更なる側面に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、胆汁酸抑制薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとを、製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と共に含む医薬組成物を提供する。
本発明の別の特徴に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、胆汁酸抑制薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグの、ヒトのような温血動物にコレステロール低下効果をもたらすのに使用するための医薬品の製造における使用を提供する。
本発明の別の側面において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩もしくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物は、コレステロールエステル輸送タンパク質(CETP)阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ、例えばJTT−705、トルセトラピブ(CP−529414)、Bay 194789及びWO05033082又はWO00/38725の7ページ22行〜10ページ17行に参照及び記載されているものと共に投与することもできる。これらは引用によって本明細書に援用する。
本発明の別の側面において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩もしくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物は、アシル補酵素A:コレステロールO−アシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害薬、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ、例えばパクチミベ(pactimibe)(CS−505)、エフルシマイブ(eflucimibe)(F−12511)及びSMP−797、アバシマイブ(avasimibe)又はK604と共に投与することもできる。
本発明のさらに別の側面において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩もしくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物は、ファルネソイドX受容体のような核内受容体のモジュレータ、例えばGW−4064及びINT−747、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと共に投与することもできる。
本発明の別の側面において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩もしくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物は、フィトステロール化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ、例えばスタノール類と共に投与することもできる。フィトステロール類似体の例はFM−VP4である。
本発明の別の側面において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩もしくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物は、メタボリックシンドローム又は2型糖尿病及びその合併症の治療のための他の療法(薬)と併用して投与することもできる。これらには、ビグアニド薬、例えばメトホルミン、フェンホルミン及びブホルミン、インスリン(合成インスリン類似体、アミリン)及び経口抗高血糖薬(これらは食事グルコース調節薬とアルファ−グルコシダーゼ阻害薬に分けられる)などが含まれる。アルファ−グルコシダーゼ阻害薬の例は、アカルボース又はボグリボース又はミグリトールである。食事グルコース調節薬の例は、レパグリニド又はナテグリニドである。
本発明の別の側面において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩もしくは溶媒和物、又はそのような塩の溶媒和物は、スルホニル尿素、例えば、グリメピリド、グリベンクラミド(グリブリド)、グリクラジド、グリピジド、グリキドン、クロロプロパミド、トルブタミド、アセトヘキサミド、グリコピラミド(glycopyramide)、カルブタミド、グリボヌリド(glibonuride)、グリソキセピド(glisoxepid)、グリブチアゾール(glybuthiazole)、グリブゾール(glibuzole)、グリヘキサミド、グリミジン(glymidine)、グリピナミド、フェンブタミド(phenbutamide)、トルシラミド(tolcylamide)及びトラザミドと共に投与することもできる。好ましくは、スルホニル尿素はグリメピリド又はグリベンクラミド(グリブリド)である。さらに好ましくは、スルホニル尿素はグリメピリドである。従って、本発明は、本発明の化合物を本段落に記載の一つ、二つ又はそれより多い既存の療法(薬)と合わせて投与することを含む。2型糖尿病及びその合併症治療のためのその他の既存療法(薬)の用量は当該技術分野で公知の用量であり、例えば、FDAのような規制機関によって使用が認可されており、FDA発行のオレンジブックに見い出すことができる。あるいは、組合せ物に由来する利益の結果として、より少ない用量の使用もありうる。
本発明の追加の更なる側面に従って、所望により製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、所望により製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と一緒になった下記のグループXから選ばれる一つ又は複数の薬剤、すなわち:
・降圧化合物(例えば、アルチアジド(althiazide)、ベンズチアジド(benzthiazide)、カプトプリル、カルベジロール、クロロチアジドナトリウム、塩酸クロニジン、シクロチアジド(cyclothiazide)、塩酸デラプリル、塩酸ジレバロール、メシル酸ドキサゾシン、フォシノプリルナトリウム、塩酸グアンファシン、メチルドパ(methyidopa)、コハク酸メトプロロール、塩酸モエキシプリル(moexipril hydrochloride)、マレイン酸モナテピル、塩酸ペランセリン、塩酸フェノキシベンゼミン(phenoxybenzemine hydrochloride)、塩酸プラゾシン、プリミドロール、塩酸キナプリル、キナプリラト、ラミプリル、塩酸テラゾシン、カンデサルタン、カンデサルタンシレキセチル、テルミサルタン、ベシル酸アムロジピン、マレイン酸アムロジピン及び塩酸ベバントロール);
・アンギオテンシン変換酵素阻害薬(例えば、アラセプリル、アラトリオプリル(alatriopril)、アルチオプリルカルシウム(altiopril calcium)、アンコベニン(ancovenin)、ベナゼプリル、塩酸ベナゼプリル、ベナゼプリラト(benazeprilat)、ベンゾイルカプトプリル、カプトプリル、カプトプリル−システイン、カプトプリル−グルタチオン、セラナプリル(ceranapril)、セラノプリル(ceranopril)、セロナプリル(ceronapril)、シラザプリル、シラザプリラト(cilazaprilat)、デラプリル、デラプリル−二酸、エナラプリル、エナラプリラト(enalaprilat)、エナプリル(enapril)、エピカプトプリル(epicaptopril)、フォロキシミチン(foroxymithine)、フォスフェノプリル(fosfenopril)、フォセノプリル(fosenopril)、フォセノプリルナトリウム(fosenopril sodium)、フォシノプリル、フォシノプリルナトリウム、フォシノプリラト(fosinoprilat)、フォシノプリル酸(fosinoprilic acid)、グリコプリル(glycopril)、ヘモルフィン−4(hemorphin-4)、イドラプリル、イミダプリル、インドラプリル、インドラプリラト(indolaprilat)、リベンザプリル、リシノプリル、リシウミンA(lyciumin A)、リシウミンB(lyciumin B)、ミキサンプリル(mixanpril)、モエキシプリル( moexipril)、モエキシプリラト(moexiprilat)、モベルチプリル、ムラセインA(muracein A)、ムラセインB(muracein B)、ムラセインC(muracein C)、ペントプリル、ペリンドプリル、ペリンドプリラト、ピバロプリル(pivalopril)、ピボプリル、キナプリル、塩酸キナプリル、キナプリラト、ラミプリル、ラミプリラト、スピラプリル、塩酸スピラプリル、スピラプリラト、スピロプリル(spiropril)、塩酸スピロプリル(spiropril hydrochloride)、テモカプリル、塩酸テモカプリル、テプロチド、トランドラプリル、トランドラプリラト、ウチバプリル、ザビシプリル、ザビシプリラト、ゾフェノプリル及びゾフェノプリラト);
・アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト(例えば、カンデサルタン、カンデサルタンシレキセチル、ロサルタン、バルサルタン、イルベサルタン、タソサルタン、テルミサルタン及びエプロサルタン);
・アドレナリン遮断薬(例えば、トシル酸ブレチリウム、メシル酸ジヒドロエルゴタミン、メシル酸フェントラミン、酒石酸ソリペルチン、塩酸ゾレルチン、カルベジロール又は塩酸ラベタロール);アルファアドレナリン遮断薬(例えば、塩酸フェンスピリド(fenspiride hydrochloride)、塩酸ラベタロール、プロロキサン及び塩酸アルフゾシン);ベータアドレナリン遮断薬(例えば、アセブトロール、塩酸アセブトロール、塩酸アルプレノロール、アテノロール、塩酸ブノロール、塩酸カルテオロール、塩酸セリプロロール、塩酸セタモロール、塩酸シクロプロロール、塩酸デキスプロプラノロール(dexpropranolol hydrochloride)、塩酸ジアセトロール(diacetolol hydrochloride)、塩酸ジレバロール、塩酸エスモロール、塩酸エキサプロロール、硫酸フレストロール、塩酸ラベタロール、塩酸レボベタキソロール(levobetaxolol hydrochloride)、塩酸レボブノロール(levobunolol hydrochloride)、塩酸メタロール(metalol hydrochloride)、メトプロロール、酒石酸メトプロロール、ナドロール、硫酸パマトロール、硫酸ペンブトロール、プラクトロール、塩酸プロプラノロール、塩酸ソタロール、チモロール、マレイン酸チモロール、塩酸チプレノロール、トラモロール、ビソプロロール、フマル酸ビソプロロール及びネビボロール);又は混合アルファ/ベータアドレナリン遮断薬;
・アドレナリン刺激薬(例えば、クロロチアジドとメチルドパの合剤、メチルドパヒドロクロロチアジドとメチルドパの合剤、塩酸クロニジン、クロニジン、クロルタリドンと塩酸クロニジンの合剤及び塩酸グアンファシン);
・チャンネル遮断薬、例えばカルシウムチャンネル遮断薬(例えば、マレイン酸クレンチアゼム、ベシル酸アムロジピン、イスラジピン、ニモジピン、フェロジピン、ニルバジピン、ニフェジピン、塩酸テルジピン、塩酸ジルチアゼム、ベルホスジル(belfosdil)、塩酸ベラパミル又はホステジル(fostedil));
・利尿薬(例えば、ヒドロクロロチアジドとスピロノラクトンの合剤及びヒドロクロロチアジドとトリアムテレンの合剤);
・抗狭心症薬(例えば、ベシル酸アムロジピン、マレイン酸アムロジピン、塩酸ベタキソロール、塩酸ベバントロール、塩酸ブトプロジン、カルベジロール、マレイン酸シネパゼット(cinepazet maleate)、コハク酸メトプロロール、モルシドミン、マレイン酸モナテピル、プリミドロール、塩酸ラノラジン、トシフェン又は塩酸ベラパミル);
・血管拡張薬、例えば冠血管拡張薬(例えば、ホステジル、塩酸アザクロルジン、塩酸クロモナール(chromonar hydrochloride)、クロニトラート、塩酸ジルチアゼム、ジピリダモール、ドロプレニラミン、四硝酸エリスリチル、二硝酸イソソルビド、一硝酸イソソルビド、リドフラジン、塩酸ミオフラジン、ミキシジン、モルシドミン、ニコランジル、ニフェジピン、ニソルジピン、ニトログリセリン、塩酸オクスプレノロール、ペントリニトロール、マレイン酸ペルヘキシリン、プレニラミン、硝酸プロパチル(propatyl nitrate)、塩酸テロジリン、トラモロール及びベラパミル);
・抗凝固薬(アルガトロバン、ビバリルジン、ダルテパリンナトリウム、デシルジン、ジクマロール、イヤポレートナトリウム(Iyapolate sodium)、メシル酸ナファモスタット、フェンプロクモン(phenprocoumon)、チンザパリンナトリウム(tinzaparin sodium)及びワルファリンナトリウムから選ばれる);
・抗血栓薬(例えば、塩酸アナグレリド、ビバリルジン、シロスタゾール、ダルテパリンナトリウム、ダナパロイドナトリウム、塩酸ダゾキシベン、硫酸エフェガトラン、エノキサパリンナトリウム、フルレトフェン、イフェトロバン、イフェトロバンナトリウム、ラミフィバン、塩酸ロトラフィバン、ナプサガトラン、酢酸オルボフィバン、酢酸ロキシフィバン、シブラフィバン、チンザパリンナトリウム、トリフェナグレル、アブシキシマブ及びゾリモマブアリトックス(zolimomab aritox));
・フィブリノゲン受容体アンタゴニスト(例えば、酢酸ロキシフィバン、フラダフィバン、オルボフィバン、塩酸ロトラフィバン、チロフィバン、キセミロフィバン(xemilofiban)、モノクローナル抗体7E3及びシブラフィバン);
・血小板阻害薬(例えば、シロステゾール(cilostezol)、二硫酸クロピドグレル(clopidogrel bisulfate)、エポプロステノール、エポプロステノールナトリウム、塩酸チクロピジン、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、スリンダエ(sulindae)、インドメタシン、メフェナム酸(mefenamate)、ドロキシカム、ジクロフェナク、スルフィンピラゾン及びピロキシカム、ジピリダモール);
・血小板凝集阻害薬(例えば、アカデシン、ベラプロスト、ベラプロストナトリウム、シプロステンカルシウム、イテジグレル(itezigrel)、リファリジン、塩酸ロトラフィバン、酢酸オルボフィバン、オキサグレラート、フラダフィバン、オルボフィバン、チロフィバン及びキセミロフィバン);
・血流学的薬剤(例えばペントキシフィリン);
・リポタンパク質結合性凝固阻害薬;
・VIIa因子阻害薬;
・Xa因子阻害薬;
・低分子ヘパリン(例えば、エノキサパリン、ナドロパリン(nardroparin)、ダルテパリン、セトロパリン(certroparin)、パルナパリン、レビパリン及びチンザパリン);
・肝X受容体(LXR)アゴニスト、例えば、GW−3965並びにWO00224632、WO00103705、WO02090375及びWO00054759に記載のもの(これら4出願の請求項1及び名を挙げた実例は引用によって本明細書に援用する);
・ミクロソームトリグリセリド転移タンパク質阻害薬、例えば、インプリタピド(implitapide)、CP−346086、JTT−130、BMS−201038、R−103757並びにWO05/021486、WO03004020、WO03002533、WO02083658及びWO00242291に記載のもの(これら4出願の請求項1及び名を挙げた実例は引用によって本明細書に援用する);
・アポA1発現誘導薬、例えばWO2005032559に記載のもの
又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの同時、順次又は分離投与で、そのような治療的処置を必要とするヒトのような温血動物に投与することを含む併用治療を提供する。
従って、本発明の追加の特徴において、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、グループXの化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの組合せ物を提供する。
従って、本発明の追加の特徴において、コレステロール低下効果を、そのような治療を必要としているヒトのような温血動物にもたらす方法を提供する。該方法は、前記動物に、有効量の式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグを、有効量のグループXの化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとの同時、順次又は分離投与で投与することを含む。
本発明の更なる側面に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、グループXの化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグとを、製薬学的に許容しうる希釈剤又は担体と共に含む医薬組成物を提供する。
本発明の別の特徴に従って、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグと、グループXの化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグの、ヒトのような温血動物にコレステロール低下効果をもたらすのに使用するための医薬品の製造における使用を提供する。
治療用医薬品としての使用のほかに、式(I)の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグは、新規治療薬探求の一部として、ネコ、イヌ、ウサギ、サル、ラット及びマウスのような実験動物におけるコレステロール吸収阻害薬の効果を評価するためのインビトロ及びインビボ試験系の開発及び標準化における薬理学的ツールとしても有用である。
上記その他の医薬組成物、プロセス、方法、使用及び医薬品製造の特徴には、本明細書中に記載されている本発明の化合物の代替及び好適な態様も適用される。
実施例
次に本発明を以下の非制限的実施例で説明する。実施例では、熟練化学者に公知の標準技術及びこれらの実施例中に記載されたものと類似の技術が必要に応じて使用されうる。そして、別途記載のない限り、
(i)蒸発は真空下の回転蒸発によって実施し、後処理操作は乾燥剤のような残留固体をろ過によって除去した後に実施した;
(ii)全ての反応は、別途記載のない限り、不活性雰囲気下、周囲温度、典型的には18〜25℃の範囲で、HPLC級の溶媒を用い、無水条件下で実施した;
(iii)カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法)はシリカゲル40〜63μm(Merck)上で実施した:
(iv)収量(収率)は説明のためにのみ提供したものであって必ずしも達成可能な最大値ではない;
(v)式(I)の化合物の最終生成物の構造は、一般的に核(一般的にプロトン)磁気共鳴(NMR)及び質量分析技術によって確認した;磁気共鳴の化学シフト値はジュウテリウム化CDCl(別途記載のない限り)中、デルタスケール(テトラメチルシランからのppmダウンフィールド)で測定した;別途記載のない限りプロトンデータを引用する;スペクトルは、別途記載のない限り、Varian Mercury−300MHz、Varian Unity plus−400MHz、Varian Unity plus−600MHz又はVarian Inova−500MHzスペクトロメータ上で記録し、データは400MHzで記録した;ピークの多重度は以下のとおりである:s、一重線;d、二重線;dd、ダブル二重線;t、三重線;tt、トリプル三重線、q、四重線;tq、トリプル四重線;m、多重線;br、ブロード;ABq、AB四重線;ABd、AB二重線;ABdd、二重線のAB二重線;dABq、AB四重線の二重線;
質量スペクトルは以下の装置、すなわちLCT、QTOF、ZQ質量分析計(いずれもWaters)の一つで記録した。
LC−MS:
分離は、Agilent 1100シリーズモジュール又はWaters 1525ポンプを用い、Synergi MAX−RP(Phenomenex)C12 3×50mm 4μm上で傾斜溶離を用いて実施した。
サンプルは、Waters 2700サンプルマネージャーを用いて注入した。
移動相:
一般的グラジエントは5%〜95%アセトニトリルを適用した。
10mMの酢酸アンモニウム又は5mMのギ酸アンモニウム/5mMのギ酸を含有する緩衝液を用いた。
質量スペクトルは、陽及び陰イオン化モードに切り替わるエレクトロスプレーインターフェースを備えたWaters ZQ2000又はWaters ZMDを用いて記録した。UVスペクトルはAglent 1100 PDA又はWaters 2996 DADによって、蒸発光散乱(ELS)シグナルはSedere Sedex 55又は75によって収集した。
データの収集と評価はMassLynxソフトウェアを用いて実施した。
精密質量データは、LCT又はQTOF MS(Waters)のいずれかを用い、ロックマス(lockmass)(標準物質)としてロイシンエンケファリン(m/z 556.2771)を用いて決定した。別途記載のない限り、引用されている質量イオンは(MH)である。
文中にそれ以上の詳細が特記されない限り、分析用高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Prep LC 2000(Waters)、Cromasil C、7μm(Akzo Nobel);移動相として適切な組成のMeCN及び脱イオン水10mM酢酸アンモニウム;
(vii)中間体は一般に完全に特性分析されたわけではなく、純度は薄層クロマトグラフィー(TLC)、HPLC、赤外(IR)、MS又はNMR分析で評価した;
(viii)溶液を乾燥させた場合、硫酸ナトリウムが乾燥剤であった;そして
(ix)以上又は以下の本明細書中で下記略号が使用されうる。
DCM ジクロロメタン;
DMF N,N−ジメチルホルムアミド;
TBTU o−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート;
EtOAc 酢酸エチル;
MeCN アセトニトリル
TFA トリフルオロ酢酸;
DMAP 4−(ジメチルアミノ)ピリジン;
BSA N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド;及び
TBAF テトラブチルアンモニウムフルオリド
NMM N−メチルモルホリン;
TEA トリエチルアミン;
DBN 1,5−ジアザビシクロ−[4,3,0]−ノナ−5−エン。
実施例
実施例1
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−b,b−ジメチル−D−フェニルアラニルグリシン
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−β,β−ジメチル−D−フェニルアラニン(23.2mg、0.031mmol)のDCM(2ml)中撹拌溶液に、EDC(8.5mg、0.044mmol)及びtert−ブチルグリシネートヒドロクロリド(7.7mg、0.046mmol)を加えた。DMAP(3.8mg、0.031mmol)を加え、反応混合物を3時間撹拌した。LC−MSによる分析で、標記化合物のtert−ブチルエステルが示された。M/z:854.64(M−1)。溶媒を減圧下で除去し、残渣をギ酸(2ml)に溶解した。得られた反応混合物を3時間撹拌した。ギ酸をトルエンと共に同時蒸発させた。残渣をメタノール(3ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.200μl、1.44mmol)を加え、反応混合物を一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を分取用HPLCを用い、C8カラム上で精製した。溶離液として0.1M NHOAc緩衝液中20〜50%のMeCNのグラジエントを用いた。純画分を回収し、MeCNの一部を減圧下で除去した。凍結乾燥後、標記化合物を得た。H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): 1.31 (s, 6H), 2.76-2.91 (m, 2H), 2.97-3.11 (m, 2H), 3.45-3.55 (m, 3H), 3.69-3.78 (m, 1H), 4.21 (b, 1H), 4.39-4.50 (m, 4H), 4.55-4.69 (m, 2H), 5.00 (b, 1H), 6.57-6.65 (m, 1H), 6.88-7.00 (m, 3H), 7.02-7.25 (m, 8H), 7.27-7.38 (m, 4H), 7.66 (t, 1H), 7.85 (b, 1H), 8.14 (d, 1H). M/z: 797.22 (M-1)。
実施例2
N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニルグリシン
{4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸(0.200g、0.040mmol)のDMF(1ml)中溶液に、N−メチルモルホリン(0.010g、0.099mmol)を加え、次いで3,4−ジクロロフェノール(0.008g、0.051mmol)及びTBTU(0.013g、0.040mmol)を加えた。2時間後に中間体3,4−ジクロロフェニルエステル(3,4−ジクロロフェニル{4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセテート)が形成されていた。グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニルグリシン(0.014g、0.047mmol)及び塩化リチウム(0.025g、0.593mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。メタノール(1ml)を加え、次いでNaBH(0.022g、0.593mmol)を加えた。対応するアルコールへの完全転化が5分以内に得られた。混合物を、分取用HPLCにより、0.1M NHOAc緩衝液中10〜50%のCHCNの溶離液を用いて精製した。純画分の凍結乾燥により所望化合物を得た。1H NMR [(CD3)2SO), 400 MHz] δ 0.73-1.65 (m, 13H), 1.89-1.98 (m, 2H), 2.70-2.88 (m, 6H), 3.52-3.56 (m, 2H), 3.73-3.78 (m, 2H), 4.19-4.23 (m, 1H), 4.26-4.32 (m, 1H), 4.49 (s, 2H), 4.60-4.67 (m, 1H), 4.98 (d, 1H), 6.95-7.33 (m, 11H), 7.88-7.96 (m, 1H), 8.05 (d, 1H), 8.20-8.24 (m, 1H)。
以下の化合物は実施例1の手順によって製造できるが、異なる保護基が使用されうる。R1、R6、R8及びR9は以下の実施例では水素である。R4は以下の実施例ではフルオロである。
Figure 2008546769
Figure 2008546769
Figure 2008546769
上記実施例の出発物質の製造
{4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−オキソエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}酢酸
tert−ブチル(4−{(2R,3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3−ニトロピリジン−2−イル)ジチオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセテート(0.100g、0.179mmol)のアセトン(2ml)と水(0.5ml)中溶液に、トリフェニルホスフィン(0.047g、0.179mmol)を加えた。30分後、混合物を濃縮した。残渣にジクロロメタン(3ml)を加え、次いでトリエチルアミン(0.073g、0.717mmol)と2−ブロモ−1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)エタノン(0.107g、0.448mmol)を加えた。30分後にチオールの完全転化が達成されていた。該混合物を濃縮し、残渣にギ酸(2g)とトリフルオロ酢酸(0.2g)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。粗生成物を、分取用HPLCにより、0.1M NHOAc緩衝液中10〜50%のCHCNの溶離液を用いて精製した。純画分の凍結乾燥により所望化合物を得た。1H NMR [(CD3)2SO), 400 MHz] δ 1.96-2.04 (m, 2H), 2.83-2.89 (m, 4H), 4.23-4.34 (m, 5H), 5.09 (d, 1H), 6.76-7.74 (m, 11H)。
tert−ブチル(4−{(E)−[(4−フルオロフェニル)イミノ]メチル}フェノキシ)アセテート
tert−ブチル(4−ホルミルフェノキシ)アセテート(93.7g、0.40mol)を乾燥トルエン(200mL)に溶解し、4−フルオロアニリン(38.1mL、0.40mol)とp−トルエンスルホン酸(触媒、〜1g)を加えた。混合物をディーン・スターク装置中で2時間還流し、氷浴で冷却し、沈殿物を形成させた。該沈殿物をろ過し、冷ヘプタンで洗浄し、乾燥させて標記化合物を得た。1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 1.6 (s, 9H), 4.8 (s, 2H), 7.0-7.4 (m, 6H), 7.9 (d, 2H), 8.4 (s, 1H)。
(4S)−3−{[(4−メトキシベンジル)チオ]アセチル}−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
[(4−メトキシベンジル)チオ]酢酸(1.3g、6.1mmol)を乾燥CHCl(40ml)に溶解し、0℃にした。N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、6.1g、6.1mmol)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP、1.6g、12.9mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。(S)−(+)−4−フェニル−2−オキサゾリジノン(1.0g、6.1mol)を加え、混合物を室温で24時間撹拌した。該混合物をろ過し、減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した(Hex:EtOAc 8:2から1:1へ)。これにより標記化合物を得た。1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 3.46-3.59 (m, 3H), 3.74-3.76 (m, 4H), 4.23-4.28 (m, 1H), 4.68 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 5.38-5-42 (m, 1H), 6.78 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.14 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.32-7.40 (m, 5H)。
tert−ブチル(4−{(1R)−1−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−2−[(4−メトキシベンジル)チオ]−3−オキソ−3−[(4S)−2−オキソ−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−3−イル]プロピル}フェノキシ)アセテート
TiCl(CHCl中1M、12.6mL、12.6mmol)を、不活性雰囲気下で0℃に維持されたテトライソプロピルオルトチタネート(1.24mL、4.2mmol)のCHCl(80mL)中溶液に加えた。該混合物を15分間撹拌した後、乾燥CHCl(60mL)中(4S)−3−{[(4−メトキシベンジル)チオ]アセチル}−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(6.0g、16.8mmol)を30分かけて滴下添加し、混合物を10分間撹拌した。次に、乾燥CHCl(60mL)中tert−ブチル(4−{(E)−[(4−フルオロフェニル)イミノ]メチル}フェノキシ)アセテート(11.1g、33.6mmol)を30分かけて滴下添加し、混合物を−40℃にして20分間撹拌した。20mLのCHCl中エチルジイソプロピルアミン(5.8mL、33.6mmol)を20分かけて滴下添加し、混合物を−40℃で90分間撹拌した。次に、該混合物を−78℃にし、イソプロパノール(50mL)を加え、2時間かけて徐々に室温にした。HO(100mL)を加え、混合物を20分間室温で撹拌し、次いでジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で濃縮した。粗生成物をメタノールに溶解して沈殿物を形成させた。ろ過と乾燥により標記化合物を得た。1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 1.5 (s, 9H), 3.65 (s, 1H), 3.8 (s, 3H), 4.1 (m, 1H), 4.4-4.6 (m, 4H), 5.0-5.2 (m, 2H), 5.4 (m, 1H), 6.4-6.6 (m, 2H), 6.7-7-4 (m, 15H)。
tert−ブチル(4−{(2R,3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(4−メトキシベンジル)チオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセテート
tert−ブチル(4−{(1R)−1−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−2−[(4−メトキシベンジル)チオ]−3−オキソ−3−[(4S)−2−オキソ−4−フェニル−1,3−オキサゾリジン−3−イル]プロピル}フェノキシ)アセテート(9.3g、13.5mmol)を不活性雰囲気下で乾燥トルエン(500mL)に溶解し、90℃に加熱した。N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(BSA、9.9mL、40.6mmol)を加え、混合物を90℃で1時間撹拌した。次に該混合物を45℃にし、テトラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF、1g)を加えた。該混合物を45℃で24時間撹拌した。冷却後、混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した(Hex:EtOAc 6:1から5:1、次に4:1へ)。これにより標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 1.5 (s, 9H), 3.7 (s, 3H), 3.9 (m, 3H), 4.5 (m, 3H), 6.7 (d, 2H), 6.8-7.0 (m, 4H), 7.0-7.2 (m, 6H)。
tert−ブチル(4−{(2R,3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3−ニトロピリジン−2−イル)ジチオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセテート
tert−ブチル(4−{(2R,3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(4−メトキシベンジル)チオ]−4−オキソアゼチジン−2−イル}フェノキシ)アセテート(2.54g、4.86mmol)を不活性雰囲気下でCHCl(60mL)に溶解し、0℃にした。3−ニトロ−2−ピリジンスルフェニルクロリド(1.11g、5.82mmol)を加え、混合物を0℃で2時間、室温で1時間撹拌した。減圧下での濃縮及びフラッシュクロマトグラフィー(Hex:EtOAc 2:1)による精製で標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 1.6 (s. 9H), 4.3 (d, 1H), 4.5 (s, 2H), 5.2 (d, 1H), 6.8-7.0 (m, 4H), 7.1-7.3 (m, 4H), 7.4 (m, 1H) 8.5 (d, 1H), 8.9 (d, 1H)。
メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニネート
N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(45g、0.257mol)とN−メチルモルホリン(78g、0.77mol)を塩化メチレン(400ml)に溶解した。TBTU(90.7g、0.282mmol)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。メチル3−シクロヘキシル−D−アラニネートヒドロクロリド(57g、0.257mol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。該反応混合物を水(400ml)で抽出した。有機層を分離し、ろ過し、蒸発させた。n−ヘプタン(300ml)を残渣に加えた。生成物が結晶化し、該混合物を室温で一晩放置した。沈殿物をろ過し、n−ヘプタンで洗浄した。1H-NMR, 300 MHz, CDCl3): 0.8-1.8 (m, 22H), 3.72 (s, 3H), 3.75-3.89 (m, 1H), 5.18 (bs, 1H), 6.51 (d, 1H)。
N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン
メチルN−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニネート(1.5g、4.39mmol)をメタノール(10ml)に溶解した。水(1ml)に溶かした水酸化ナトリウム(0.23g、5.75mmol)を加えた。該混合物を室温で4時間撹拌した。酢酸(0.2ml、3.5mmol)を加え、混合物を減圧下で蒸発させた。残渣を塩化メチレン/水で抽出した。水性相をメタンスルホン酸(0.65g、6.8mmol)の添加によって酸性化した。有機層を分離し、蒸発させた。固体残渣をエーテルで洗浄した。1.16g(80.5%)の標記化合物を得た。
1H-NMR, 300 MHz, DMSO): 0.7-1.8 (m, 22H), 3.50 (d, 2H), 4.1-4.2 (m, 1H), 6.95 (t, 1H), 7.73 (d, 1H)。
グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニルグリシン
N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニン(1.1g、3.35mmol)、N−メチルモルホリン(0.85g、8.4mmol)及びtert−ブチルグリシネート(0.53g、4.04mmol)を塩化メチレン(15ml)に溶解した。TBTU(1.3g、4.04mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。該反応混合物を水で抽出した。有機層を分離し、減圧下で蒸発させた。残渣をギ酸(10ml)に溶解し、混合物を室温で一晩撹拌した。ギ酸を減圧下で蒸発させた。残渣を水(8ml)に溶解し、溶液を濃アンモニアの添加によって中和した(pH6〜7)。全混合物を凍結乾燥させ、粗生成物をアセトン(10ml)に加えた。該混合物を室温で3時間撹拌した。生成物をろ過し、アセトンで洗浄して標記化合物を得た。1H-NMR, 300 MHz, CD3COOD): 0.8-1.8 (m, 13H), 3.9-4.1 (m, 4H), 4.70 (m, 1H)。
当業者であれば、実施例は本発明の範囲内で変形されうることは分かるであろう。ゆえに、本発明は特定の態様に限定されない。

Claims (18)

  1. 式(I):
    Figure 2008546769
    [式中、
    Xは、−CH−、−CHCH−、又は−CHCHCH−であり;
    Yは、−CH−又は−O−であり;
    は、−CH−又は−O−であり;
    前記Y及びYの少なくとも一つは−CH−であり、
    は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル又はアリールであり;
    、R、R及びRは、独立して、水素、分枝又は非分枝C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル又はアリールであり;前記C1−6アルキルは、所望により、1個又は複数のヒドロキシ、アミノ、グアニジノ、シアノ、カルバモイル、カルボキシ、C1−6アルコキシ、アリールC1−6アルコキシ、(C−Cアルキル)Si、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルキルS(O)、C3−6シクロアルキル、アリール又はアリールC1−6アルキルS(O)(式中、aは0〜2)によって置換されていてもよく;前記いずれかのアリール基は所望により、ハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、又はシアノから選ばれる1又は2個の置換基によって置換されていてもよく;
    は、水素、C1−6アルキル、ハロ、又はC1−6アルコキシであり;
    及びRは、水素、C1−6アルキル、又はアリールC1−6アルキルであり;
    前記RとRは2〜7個の炭素原子を有する環を形成してもよく、またRとRは3〜6個の炭素原子を有する環を形成してもよい]の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ。
  2. 式(I2):
    Figure 2008546769
    [式中、
    Xは、−CH−、−CHCH−、又は−CHCHCH−であり;
    Yは、−CH−又は−O−であり;
    は、−CH−又は−O−であり;
    前記Y及びYの少なくとも一つは−CH−であり、
    は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル又はアリールであり;
    、R、R及びRは、独立して、水素、分枝又は非分枝C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル又はアリールであり;前記C1−6アルキルは、所望により、1個又は複数のヒドロキシ、アミノ、グアニジノ、シアノ、カルバモイル、カルボキシ、C1−6アルコキシ、アリールC1−6アルコキシ、(C−Cアルキル)Si、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルキルS(O)、C3−6シクロアルキル、アリール又はアリールC1−6アルキルS(O)(式中、aは0〜2)によって置換されていてもよく;前記いずれかのアリール基は所望により、ハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、又はシアノから選ばれる1又は2個の置換基によって置換されていてもよく;
    は、水素、C1−6アルキル、ハロ、又はC1−6アルコキシであり;
    及びRは、水素、C1−6アルキル、又はアリールC1−6アルキルであり;
    前記RとRは2〜7個の炭素原子を有する環を形成してもよく、またRとRは3〜6個の炭素原子を有する環を形成してもよい]の化合物、又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグ。
  3. Xが−CH−である、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. Yが炭素である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
  5. が水素である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
  6. 及びRが、独立して、水素、分枝又は非分枝C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;前記C1−6アルキルはアリールによって置換されている、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
  7. がハロである、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
  8. 及びRが水素である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
  9. 及びRが水素である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
  10. N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−b,b−ジメチル−D−フェニルアラニルグリシン;及び
    N−({4−[(2R,3R)−3−{[2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−ヒドロキシエチル]チオ}−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェノキシ}アセチル)グリシル−3−シクロヘキシル−D−アラニルグリシン
    から選ばれる一つ又は複数の化合物。
  11. 高脂血症状態の治療又は予防法であって、その必要がある哺乳動物に、有効量の請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
  12. アテローム性動脈硬化症の治療又は予防法であって、その必要がある哺乳動物に、有効量の請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
  13. アルツハイマー病の治療又は予防法であって、その必要がある哺乳動物に、有効量の請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
  14. コレステロール関連腫瘍の治療又は予防法であって、その必要がある哺乳動物に、有効量の請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
  15. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物を、製薬学的に許容しうるアジュバント、希釈剤及び/又は担体と混合して含む医薬製剤。
  16. 式(I)又は(I2)の化合物と、PPARアルファ及び/又はガンマアゴニストとの組合せ物。
  17. 式(I)又は(I2)の化合物と、HMG Co−Aレダクターゼ阻害薬との組合せ物。
  18. 式(I)の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩、溶媒和物、そのような塩の溶媒和物もしくはプロドラッグの製造法であって、該方法は(式中、可変基は別途記載のない限り式(I)での定義の通り)、
    プロセス1):式(II):
    Figure 2008546769
    の化合物を、式(III):
    Figure 2008546769
    [式中、Lは置換可能基]の化合物と反応させるステップ;
    プロセス2):式(IV):
    Figure 2008546769
    の酸又はその活性化誘導体を、式(V):
    Figure 2008546769
    のアミンと反応させるステップ;
    プロセス3):式(VI):
    Figure 2008546769
    の酸又はその活性化誘導体を、式(VII):
    Figure 2008546769
    のアミンと反応させるステップ;
    プロセス3a):式(VIa):
    Figure 2008546769
    の酸又はその活性化誘導体を、式(VIIa):
    Figure 2008546769
    のアミンと反応させるステップ;
    プロセス4):式(VIII):
    Figure 2008546769
    の化合物を還元するステップ;
    プロセス5):式(IX):
    Figure 2008546769
    の化合物を、式(X):
    Figure 2008546769
    [式中、Lは置換可能基]の化合物と反応させるステップ;
    プロセス6):式(XI):
    Figure 2008546769
    [式中、Lは置換可能基]の化合物を、式(XII):
    Figure 2008546769
    の化合物と反応させるステップ;
    プロセス7):式(XIII):
    Figure 2008546769
    [式中、基C(O)ORはエステル基]の化合物を脱エステル化するステップ
    のいずれかを含む方法。
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